感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関す …...2020/02/05  ·...

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健健安第 2276 令和2年2月5日 市内医療機関の皆様へ 横浜市保健所長 古賀 伸子 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)に基づく 届出基準等の一部改正等について 日ごろから、横浜市の感染症対策に御協力いただき厚くお礼申し上げます。 この度、国内外の新型コロナウイルス感染症の発生状況の変化等に伴い、新型コロナウイルス感染症 を指定感染症として定める等の政令の一部を改正する政令(令和2年政令第 22 号)等が令和2年1月 31 日に施行され、新型コロナウイルス感染症を指定感染症として定める等の政令 (令和2年政令第 11 号)等の施行期日が令和2年2月1日に変更されました 。これを踏まえ、令和2年2月3日、厚生労働 省より感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第 12 条第1項及び第 14 条第2項に基 づく「医師及び指定届出機関の管理者が都道府県知事に届け出る基準」を一部改正し、指定感染症とし て「新型コロナウイルス感染症」の届出基準及び届出様式を追加する旨の通知 がありましたので、お知 らせします。 また、令和2年1月 29 日にお知らせしました各区福祉保健センターで運用している新型コロナウイルス 感染症の対応フローチャートを更新しましたので、あわせてお知らせします。 改正の概要 (1) 新型コロナウイルスの感染が疑われる患者の要件 患者が次のア、イ、ウ又はエに該当し、かつ、他の感染症又は他の病因によることが明らかでなく、 新型コロナウイルス感染症を疑う場合、これを鑑別診断に入れる。ただし、必ずしも次の要件に限定さ れるものではない(※1) 発熱又は呼吸器症状(軽症の場合を含む。)を呈する者であって、新型コロナウイルス感染症で あることが確定したものと濃厚接触(※2)があるもの 37.5℃以上の発熱かつ呼吸器症状を有し、発症前 14 日以内にWHOの公表内容から新型コロナ ウイルス感染症の流行が確認されている地域(※3)に渡航又は居住していたもの 37.5℃以上の発熱かつ呼吸器症状を有し、発症前 14 日以内にWHOの公表内容から新型コロナ ウイルス感染症の流行が確認されている地域(※3)に渡航又は居住していたものと濃厚接触(※ 2)歴があるもの 発熱、呼吸器症状その他感染症を疑わせるような症状のうち、医師が一般に認められている医学 的知見に基づき、集中治療その他これに準ずるものが必要であり、かつ、直ちに特定の感染症と診 断することができないと判断し(法第 14 条第1項に規定する厚生労働省令で定める疑似症に相当)、 新型コロナウイルス感染症の鑑別を要したもの 裏面あり

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Page 1: 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関す …...2020/02/05  · 健健安第 2276 号 令和2年2月5日 市内医療機関の皆様へ 横浜市保健所長

健健安第 2276 号

令和2年2月5日

市内医療機関の皆様へ

横浜市保健所長 古賀 伸子

感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)に基づく

届出基準等の一部改正等について

日ごろから、横浜市の感染症対策に御協力いただき厚くお礼申し上げます。

この度、国内外の新型コロナウイルス感染症の発生状況の変化等に伴い、新型コロナウイルス感染症

を指定感染症として定める等の政令の一部を改正する政令(令和2年政令第 22号)等が令和2年1月 31

日に施行され、新型コロナウイルス感染症を指定感染症として定める等の政令(令和2年政令第 11

号)等の施行期日が令和2年2月1日に変更されました。これを踏まえ、令和2年2月3日、厚生労働

省より感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第 12条第1項及び第 14条第2項に基

づく「医師及び指定届出機関の管理者が都道府県知事に届け出る基準」を一部改正し、指定感染症とし

て「新型コロナウイルス感染症」の届出基準及び届出様式を追加する旨の通知がありましたので、お知

らせします。

また、令和2年1月 29日にお知らせしました各区福祉保健センターで運用している新型コロナウイルス

感染症の対応フローチャートを更新しましたので、あわせてお知らせします。

1 改正の概要

(1) 新型コロナウイルスの感染が疑われる患者の要件

患者が次のア、イ、ウ又はエに該当し、かつ、他の感染症又は他の病因によることが明らかでなく、

新型コロナウイルス感染症を疑う場合、これを鑑別診断に入れる。ただし、必ずしも次の要件に限定さ

れるものではない(※1)。

ア 発熱又は呼吸器症状(軽症の場合を含む。)を呈する者であって、新型コロナウイルス感染症で

あることが確定したものと濃厚接触(※2)があるもの

イ 37.5℃以上の発熱かつ呼吸器症状を有し、発症前 14 日以内にWHOの公表内容から新型コロナ

ウイルス感染症の流行が確認されている地域(※3)に渡航又は居住していたもの

ウ 37.5℃以上の発熱かつ呼吸器症状を有し、発症前 14 日以内にWHOの公表内容から新型コロナ

ウイルス感染症の流行が確認されている地域(※3)に渡航又は居住していたものと濃厚接触(※

2)歴があるもの

エ 発熱、呼吸器症状その他感染症を疑わせるような症状のうち、医師が一般に認められている医学

的知見に基づき、集中治療その他これに準ずるものが必要であり、かつ、直ちに特定の感染症と診

断することができないと判断し(法第 14条第1項に規定する厚生労働省令で定める疑似症に相当)、

新型コロナウイルス感染症の鑑別を要したもの

裏面あり

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※1 ア、イ、ウ、エを満たさないものの、診察した医師が強く疑う場合には、区福祉保健センターに御相談く

ださい。

※2 濃厚接触とは、次の範囲に該当するものである。

・新型コロナウイルス感染症が疑われる者と同居又は長時間の接触(車内、航空機内等を含む)があった者

・適切な感染防護なしに新型コロナウイルス感染症が疑われる患者を診察、看護もしくは介護していた者

・新型コロナウイルス感染症が疑われる者の気道分泌液、体液等の汚染物質に直接触れた可能性が高い者

※3 中華人民共和国湖北省をいう。(令和2年2月3日時点)

(2) 新型コロナウイルス感染症と診断した医師の届出について

ア 届出対象

患者(確定例)、無症状病原体保有者、疑似症患者、感染症死亡者の死体、感染症死亡疑い者の死体

イ 届出基準

別添1の別紙「届出基準」のとおり

ウ 届出期日

診断後直ちに届出

エ 届出様式

別添1の別紙「新型コロナウイルス感染症発生届」

2 適用期日

令和2年2月3日

3 添付資料

(1)「新型コロナウイルス感染症を指定感染症として定める等の政令の一部を改正する政令等について」

(令和2年1月31日健発0131第11号厚生労働省通知)

(2)「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第12条第1項及び第14条第2項に基

づく届出の基準等について(一部改正)」(令和2年2月3日健感発0203第2号厚生労働省通知)

(3)「区福祉保健センターにおける新型コロナウイルス感染症の対応について(フローチャート)」

(令和2年2月4日版 横浜市健康福祉局健康安全課)

4 その他

(1) 届出基準・届出様式(横浜市衛生研究所(感染症情報センター)ホームページ)

https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/kenko-iryo/eiken/kansen-center/doko/todoke.html

(2) 新型コロナウイルス感染症について(厚生労働省ホームページ)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

(3) コロナウイルスとは(国立感染症研究所ホームページ)

https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus.html

(4) 新型コロナウイルス感染症について(横浜市保健所ホームページ)

https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/kenko-iryo/yobosesshu/kansensho/20200127coronavirus.html

担当:横浜市健康福祉局健康安全課

健康危機管理担当(電話 671-2463)

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健発0131第11号

令和2年1月31日

都 道 府 県 知 事

各 保健所設置市市長 殿

特 別 区 区 長

厚生労働省健康局長

( 公 印 省 略 )

新型コロナウイルス感染症を指定感染症として定める等の政令の一部

を改正する政令等について

国内及び海外における新型コロナウイルス感染症の発生の状況の変化等に鑑

み、本日、新型コロナウイルス感染症を指定感染症として定める等の政令の一

部を改正する政令(令和2年政令第22号 、検疫法施行令の一部を改正する政)

令の一部を改正する政令(令和2年政令第23号 、新型コロナウイルス感染症)

を指定感染症として定める等の政令第3条の規定により感染症の予防及び感染

症の患者に対する医療に関する法律施行規則の規定を準用する場合の読替えに

関する省令の一部を改正する省令(令和2年厚生労働省令第11号)及び検疫法

施行規則の一部を改正する省令の一部を改正する省令(令和2年厚生労働省第

12号)が公布・施行されたところである(別添1を参照 。)

これらの命令の概要等は下記のとおりであるので、貴職におかれては、内容

を十分御了知いただくとともに、貴管内市町村及び関係機関等へ周知を図り、

その施行に遺漏なきを期されたい。

第一 概要

1 新型コロナウイルス感染症を指定感染症として定める等の政令の一部を

改正する政令

新型コロナウイルス感染症を指定感染症として定める等の政令(令和2

年政令第11号)の施行期日を、同令の公布の日から起算して10日を経過し

た日から、同令の公布の日から起算して4日を経過した日に改めること。

別添資料1

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(本則関係)

2 検疫法施行令の一部を改正する政令の一部を改正する政令

検疫法施行令の一部を改正する政令(令和2年政令第12号)の施行期日

を、同令の公布の日から起算して10日を経過した日から、同令の公布の日

から起算して4日を経過した日に改めること (本則関係)。

3 新型コロナウイルス感染症を指定感染症として定める等の政令第3条の

規定により感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律施行

規則の規定を準用する場合の読替えに関する省令の一部を改正する省令

新型コロナウイルス感染症を指定感染症として定める等の政令第3条の

規定により感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律施行

規則の規定を準用する場合の読替えに関する省令(令和2年厚生労働省令

第9号)の施行期日を、同令の公布の日から起算して10日を経過した日か

ら、同令の公布の日から起算して4日を経過した日に改めること (本則。

関係)

4 検疫法施行規則の一部を改正する省令の一部を改正する省令

検疫法施行規則の一部を改正する省令の一部を改正する省令(令和2年

厚生労働省令第10号)の施行期日を、同令の公布の日から起算して10日を

経過した日から、同令の公布の日から起算して4日を経過した日に改める

こと (本則関係)。

第二 施行期日等

1 公布の日から起算して4日を経過した日(令和2年2月1日)から施行

すること。

2 新型コロナウイルス感染症を指定感染症として定める等の政令(令和2

年政令第11号)及び新型コロナウイルス感染症を指定感染症として定める

等の政令第3条の規定により感染症の予防及び感染症の患者に対する医療

に関する法律施行規則の規定を準用する場合の読替えに関する省令(令和

2年厚生労働省令第9号)については、施行の日から起算して1年を経過

した日(令和3年1月31日)に、その効力を失うこと。

第三 感染症発生動向調査事業

( )感染症発生動向調査事業実施要綱 平成11年3月19日付け健医発第458号

について、別添2のとおり改めること。この実施要綱の改正は、令和2年2

月1日から適用すること。

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令和年月日 金曜日 (号外特第号)官 報

新型コロナウイルス感染症を指定感染症として定める等の政令の一部を改正する政令をここに公布

する。御

令和二年一月三十一日

内閣総理大臣

安倍

晋三

政令第二十二号

新型コロナウイルス感染症を指定感染症として定める等の政令の一部を改正する政令

内閣は、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成十年法律第百十四号)第

六条第八項、第七条第一項及び第六十六条の規定に基づき、この政令を制定する。

新型コロナウイルス感染症を指定感染症として定める等の政令(令和二年政令第十一号)の一部を

次のように改正する。

附則第一項中「十日」を「四日」に改める。

この政令は、公布の日から施行する。

総務大臣

高市

早苗

厚生労働大臣

加藤

勝信

内閣総理大臣

安倍

晋三

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令和年月日 金曜日 (号外特第号)官 報

検疫法施行令の一部を改正する政令の一部を改正する政令をここに公布する。

令和二年一月三十一日

内閣総理大臣

安倍

晋三

政令第二十三号

検疫法施行令の一部を改正する政令の一部を改正する政令

内閣は、検疫法(昭和二十六年法律第二百一号)第二条第三号及び第二十六条の規定に基づき、こ

の政令を制定する。

検疫法施行令の一部を改正する政令(令和二年政令第十二号)の一部を次のように改正する。

附則中「十日」を「四日」に改める。

この政令は、公布の日から施行する。

厚生労働大臣

加藤

勝信

内閣総理大臣

安倍

晋三

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令和年月日 金曜日 (号外特第号)官 報〇厚生労働省令第十一号

新型コロナウイルス感染症を指定感染症として定める等の政令(令和二年政令第十一号)第三条の

規定により準用する感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成十年法律第百十

四号)第十八条第二項の規定に基づき、及び同法を実施するため、新型コロナウイルス感染症を指定

感染症として定める等の政令第三条の規定により感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関す

る法律施行規則の規定を準用する場合の読替えに関する省令の一部を改正する省令を次のように定め

る。

令和二年一月三十一日

厚生労働大臣

加藤

勝信

新型コロナウイルス感染症を指定感染症として定める等の政令第三条の規定により感染症の予

防及び感染症の患者に対する医療に関する法律施行規則の規定を準用する場合の読替えに関す

る省令の一部を改正する省令

新型コロナウイルス感染症を指定感染症として定める等の政令第三条の規定により感染症の予防及

び感染症の患者に対する医療に関する法律施行規則の規定を準用する場合の読替えに関する省令(令

和二年厚生労働省令第九号)の一部を次のように改正する。

附則第一項中「十日」を「四日」に改める。

この省令は、公布の日から施行する。

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令和年月日 金曜日 (号外特第号)官 報〇厚生労働省令第十二号

検疫法(昭和二十六年法律第二百一号)第四十一条の規定に基づき、検疫法施行規則の一部を改正

する省令の一部を改正する省令を次のように定める。

令和二年一月三十一日

厚生労働大臣

加藤

勝信

検疫法施行規則の一部を改正する省令の一部を改正する省令

検疫法施行規則の一部を改正する省令(令和二年厚生労働省令第十号)の一部を次のように改正す

る。附

則中「十日」を「四日」に改める。

この省令は、公布の日から施行する。

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- 1 -

感染症発生動向調査事業実施要綱 新旧対照表

新 旧

感染症発生動向調査事業実施要綱 感染症発生動向調査事業実施要綱

第1( 略) 第1(略)

第2 対象感 染症 第2 対象感染症本 事業の 対象とする感染症は次のとおりとする。 本事業の対象とする感染症は次のとおりとする。

1 全数把 握の対象 1 全数把握の対象一 類感染 症(略) 一類感染症(略)

二 類感染 症(略) 二類感染症(略)

三 類感染 症(略) 三類感染症(略)

四 類感染 症(略) 四類感染症(略)

五 類感染 症(全数 (略) 五類感染症(全数 (略)) )

新 型イン フルエンザ等感染症(略) 新型インフルエンザ等感染症(略)

指 定感染 症 指定感染症( )新 型 コ ロ ナ ウ イ ル ス 感 染 症 ( 病 原 体 が ベ ー タ コ ロ ナ 該当なし114

ウ イ ル ス 属 の コ ロ ナ ウ イ ル ス ( 令和 2 年 1 月 に 、 中 華 人 民 共和 国 か ら 世 界 保 健 機 関 に 対 し て 、人 に 伝 染 す る 能 力 を 有 す るこ とが新 たに報告されたものに限る )であるものに限る )。 。

2 定点把 握の対象 2 定点把握の対象五 類感染 症(定点 (略) 五類感染症(定点 (略)) )

法 第14 条第1項に規定する厚生労働省令で定める疑似症 法第14条第1項に規定する厚生労働省令で定める疑似症( )発 熱 、 呼 吸 器 症 状 、 発 し ん 、 消 化 器 症 状 又 は 神 経 学 ( )発 熱 、 呼 吸 器 症 状 、 発 し ん 、 消 化 器 症 状 又 は 神 経 学115 114

的 症 状 そ の 他 感 染 症 を 疑 わ せ る よう な 症 状 の う ち 、 医 師 が 一 的 症 状 そ の他 感 染 症 を 疑 わ せ る よ う な 症 状 のう ち 、 医 師 が 一般 に 認 め ら れ て い る 医 学 的 知 見 に基 づ き 、 集 中 治 療 そ の 他 こ 般 に 認 め られ て い る 医 学 的 知 見 に 基 づ き 、 集中 治 療 そ の 他 これ に 準 ず る も の が 必 要 で あ り 、 かつ 、 直 ち に 特 定 の 感 染 症 と れ に 準 ず るも の が 必 要 で あ り 、 か つ 、 直 ち に特 定 の 感 染 症 と診 断する ことができないと判断したもの。 診断することができないと判断したもの。

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- 2 -

3( 略) 3(略)

第3~ 第6( 略) 第3~第4(略)

第7 実施時 期 第7 実施時期こ の 実 施 要 綱 は 、 平 成 1 1 年 4 月 1日 か ら 施 行 す る 。 た だ し 、 こ の 実 施要 綱は 、 平 成 1 1 年 4 月 1 日 か ら 施 行す る 。 た だ し 、

病原 体 情 報 及 び 病 原 体 定 点 に 関 す る項 目 に つ い て は 、 各 都道 府 県 病 原 体 情 報及 び 病 原 体 定 点 に 関 す る 項 目 に つい ては 、 各 都 道府 県等に お い て 実 施 可 能 と な り 次 第 、 実施 す る こ と と し て 差 し支 え な 等 に お い て実 施 可 能 と な り 次 第 、 実 施 す る こと とし て 差 し 支え ない。 い。この 実施要 綱の改正は、平成14年11月1日から施行する。 この実施要綱の改正は、平成14年11月1日から施行する。こ の 実 施 要 綱 の 一 部 改 正 は 、 平 成 15 年 1 1 月 5 日 か ら 施 行 す こ の 実 施要 綱の 一 部 改 正 は 、 平 成 1 5 年 1 1 月5 日 か ら 施 行 す

る。 る。、 。 、 。この 実施要 綱の一部改正は 平成18年4月1日から施行する この実施要綱の一部改正は 平成18年4月1日から施行する

こ の 実 施 要 綱 の 一 部 改 正 は 、 平 成 18 年 6 月 1 2 日 か ら 施 行 す こ の 実 施要 綱の 一 部 改 正 は 、 平 成 1 8 年 6 月 12 日 か ら 施 行 する。 る。こ の 実 施 要 綱 の 一 部 改 正 は 、 平 成 18 年 1 1 月 2 2 日 か ら 施 行 こ の 実 施要 綱の 一 部 改 正 は 、 平 成 1 8 年 1 1 月2 2 日 か ら 施 行

する。 する。、 。 、 。この 実施要 綱の一部改正は 平成20年1月1日から施行する この実施要綱の一部改正は 平成20年1月1日から施行する、 。 、 。この 実施要 綱の一部改正は 平成20年4月1日から施行する この実施要綱の一部改正は 平成20年4月1日から施行する

こ の 実 施 要 綱 の 一 部 改 正 は 、 平 成 20 年 5 月 1 2 日 か ら 施 行 す こ の 実 施要 綱の 一 部 改 正 は 、 平 成 2 0 年 5 月 12 日 か ら 施 行 する。 る。

、 。 、 。この 実施要 綱の一部改正は 平成23年2月1日から施行する この実施要綱の一部改正は 平成23年2月1日から施行する、 。 、 。この 実施要 綱の一部改正は 平成23年9月5日から施行する この実施要綱の一部改正は 平成23年9月5日から施行する

た だ し 、 第 5 の 3 の ( 2 ) の ② の 指定 に つ い て は 、 平 成 2 3 年 た だ し 、第 5の 3 の ( 2 ) の ② の 指 定 に つ い ては 、 平 成 2 3 年7月2 9日か ら施行する。 7月29日から施行する。

、 。 、 。この 実施要 綱の一部改正は 平成25年3月4日から施行する この実施要綱の一部改正は 平成25年3月4日から施行する、 。 、 。この 実施要 綱の一部改正は 平成25年4月1日から施行する この実施要綱の一部改正は 平成25年4月1日から施行する

、 。 、 。この 実施要 綱の一部改正は 平成25年5月6日から施行する この実施要綱の一部改正は 平成25年5月6日から施行するこ の 実 施 要 綱 の 一 部 改 正 は 、 平 成 25 年 1 0 月 1 4 日 か ら 施 行 こ の 実 施要 綱の 一 部 改 正 は 、 平 成 2 5 年 1 0 月1 4 日 か ら 施 行

する。 する。こ の 実 施 要 綱 の 一 部 改 正 は 、 平 成 26 年 7 月 2 6 日 か ら 施 行 す こ の 実 施要 綱 の 一 部 改 正 は 、 平 成 2 6 年 7月 26 日 か ら 施行 す

る。 る。こ の 実 施 要 綱 の 一 部 改 正 は 、 平 成 26 年 9 月 1 9 日 か ら 施 行 す こ の 実 施要 綱 の 一 部 改 正 は 、 平 成 2 6 年 9月 19 日 か ら 施行 す

る。 る。こ の 実 施 要 綱 の 一 部 改 正 は 、 平 成2 7 年 1 月 2 1 日 か ら施 行 す こ の 実 施要 綱 の 一 部 改 正 は 、 平 成 2 7 年 1月 21 日 か ら 施行 す

る。 る。こ の 実 施 要 綱 の 一 部 改 正 は 、 平 成2 7 年 5 月 2 1 日 か ら施 行 す こ の 実 施要 綱 の 一 部 改 正 は 、 平 成 2 7 年 5月 21 日 か ら 施行 す

る。 る。

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- 3 -

、 。 、 。この 実施要 綱の一部改正は 平成28年4月1日から施行する この実施要綱の一部改正は 平成28年4月1日から施行するただ し 、 第 2 の 1 の 対 象 感 染 症 の 追加 に 係 る 改 正 に つ い ては 、 平 た だ し 、 第2 の 1 の 対 象 感 染 症 の 追 加 に 係 る改 正に つ い て は、 平成28 年2月 15日から施行する。 成28年2月15日から施行する。

、 。 、 。この 実施要 綱の一部改正は 平成30年1月1日から施行する この実施要綱の一部改正は 平成30年1月1日から施行する、 。 、 。この 実施要 綱の一部改正は 平成30年3月1日から施行する この実施要綱の一部改正は 平成30年3月1日から施行する、 。 、 。この 実施要 綱の一部改正は 平成30年5月1日から施行する この実施要綱の一部改正は 平成30年5月1日から施行する、 。 、 。この 実施要 綱の一部改正は 平成31年4月1日から施行する この実施要綱の一部改正は 平成31年4月1日から施行する

この 実施要 綱の一部改正は、令和2年2月1日から施行する。

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健 感 発 0 2 0 4 第 1 号

令和 2 年 2 月 4日

都 道 府 県

各 保健所設置市 衛生主管部(局)長 殿

特 別 区

厚生労働省健康局結核感染症課長

(公 印 省 略)

感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第 12 条第1項

及び第 14 条第2項に基づく届出の基準等について(一部改正)

新型コロナウイルス感染症(病原体がベータコロナウイルス属のコロナウイルス(令和

2年1月に、中華人民共和国から世界保健機関に対して、人に伝染する能力を有すること

が新たに報告されたものに限る。)であるものに限る。)については、新型コロナウイル

ス感染症を指定感染症として定める等の政令(令和2年政令第 11号)、検疫法施行令の一

部を改正する政令(令和2年政令第 12号)、新型コロナウイルス感染症を指定感染症とし

て定める等の政令第3条の規定により感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関す

る法律施行規則の規定を準用する場合の読替えに関する省令(令和2年厚生労働省令第9

号)及び検疫法施行規則の一部を改正する省令(令和2年厚生労働省令第 10号)が公布さ

れたところである。

これを踏まえ、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第 12 条第

1項及び第 14 条第2項に基づく届出の基準等について」(平成 18年3月8日健感発第

0308001 号厚生労働省結核感染症課長通知)の別紙「医師及び指定届出機関の管理者が都

道府県知事に届け出る基準」の一部を別添の新旧対照表のとおり改正し、別紙のとおり

改正し、本年 2 月 3 日から適用することといたしました。なお、WHOの公表内容から

新型コロナウイルス感染症の流行が確認されている地域は湖北省をいう。

貴職におかれましては、内容について御了知いただくとともに、貴管内市町村、関係

機関等への周知を図るとともに、その実地に遺漏なきようお願いいたします。

別添資料2

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新旧対照表

(傍線部分は改正部分)

「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第 12条第1項及び第 14条第2項に基づく届出の基準等について」

新 旧

(別紙)

医師及び指定届出機関の管理者が都道府県知事に届け出る基準

第1~6(略)

第7 指定感染症

1 新型コロナウイルス感染症(病原体がベータコロナウイルス属

のコロナウイルス(令和二年一月に中華人民共和国から世界保健

機関に対して、人に伝染する能力を有することが新たに報告され

たものに限る。)であるものに限る。)

(1)定義

コロナウイルス科ベータコロナウイルス属の新型コロナ

ウイルス(ベータコロナウイルス属のコロナウイルス(令和

二年一月に中華人民共和国から世界保健機関に対して、人に

伝染する能力を有することが新たに報告されたものに限る。)

(以下「新型コロナウイルス」という)による急性呼吸器症

候群である。

(2)臨床的特徴等(2020 年2月2日時点)

(別紙)

医師及び指定届出機関の管理者が都道府県知事に届け出る基準

第1~6(略)

別添

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現時点で動物等の感染源については不明である。家族間、

医療機関などをはじめとするヒト-ヒト感染が報告されて

いる。2019 年 12 月より中華人民共和国湖北省武漢市を中心

として発生がみられており、世界的に感染地域が拡大してい

る。

臨床的な特徴としては、潜伏期間は2~10日であり、そ

の後、発熱、咳、全身倦怠感等の感冒様症状が出現する。一

部のものは、主に5~14日間で呼吸困難等の症状を呈し、

胸部 X 線写真、胸部 CT などで肺炎像が明らかとなる。高齢

者及び基礎疾患を持つものにおいては重症化するリスクが

一定程度あると考えられている。

(3)届出基準

ア 患者(確定例)

医師は、(2)の臨床的特徴を有する者について、(4)に

該当すること等から新型コロナウイルス感染症が疑われ、か

つ、次の表の左欄に掲げる検査方法により、当該者を新型コ

ロナウイルス感染症と診断した場合には、法第12条第1項

の規定による届出を直ちに行わなければならない。

この場合において、検査材料は同表の右欄に定めるものの

いずれかを用いること。

イ 無症状病原体保有者

医師は、診察した者が(2)の臨床的特徴を呈していない

が、次の表の左欄に掲げる検査方法により、当該者を新型コ

ロナウイルス感染症の無症状病原体保有者と診断した場合

には、法第12条第1項の規定による届出を直ちに行わなけ

ればならない。

この場合において、検査材料は同表の右欄に定めるものの

いずれかを用いること。

ウ 疑似症患者

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医師は、(2)の臨床的特徴を有する者について、(4)に

該当すること等から新型コロナウイルス感染症が疑われ、当

該者を新型コロナウイルス感染症の疑似症と診断した場合に

は、法第12条第1項の規定による届出を直ちに行わなけれ

ばならない。

エ 感染症死亡者の死体

医師は、(2)の臨床的特徴を有する死体について、(4)

に該当すること等から新型コロナウイルス感染症が疑われ、

かつ、次の表の左欄に掲げる検査方法により、当該者を新型

コロナウイルス感染症により死亡したと判断した場合には、

法第12条第1項の規定による届出を直ちに行わなければな

らない。

この場合において、検査材料は同表の右欄に定めるものの

いずれかを用いること。

オ 感染症死亡疑い者の死体

医師は、(2)の臨床的特徴を有する死体について、(4)

に該当すること等から新型コロナウイルス感染症により死亡

したと疑われる場合には、法第12条第1項の規定による届

出を直ちに行わなければならない。

検査方法 検査材料

分離・同定による病原体の検出 喀痰、気道吸引液、

肺胞洗浄液、咽頭拭

い液、鼻腔吸引液、

鼻腔拭い液、剖検材

検体から直接のPCR法による

病原体の遺伝子の検出

(4)感染が疑われる患者の要件

患者が次のア、イ、ウ又はエに該当し、かつ、他の感染症

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又は他の病因によることが明らかでなく、新型コロナウイル

ス感染症を疑う場合、これを鑑別診断に入れる。ただし、必

ずしも次の要件に限定されるものではない。

ア 発熱または呼吸器症状(軽症の場合を含む。)を呈する者で

あって、新型コロナウイルス感染症であることが確定したも

のと濃厚接触歴があるもの

イ 37.5℃以上の発熱かつ呼吸器症状を有し、発症前14

日以内にWHOの公表内容から新型コロナウイルス感染症の

流行が確認されている地域に渡航又は居住していたもの

ウ 37.5℃以上の発熱かつ呼吸器症状を有し、発症前14

日以内にWHOの公表内容から新型コロナウイルス感染症の

流行が確認されている地域に渡航又は居住していたものと濃

厚接触歴があるもの

エ 発熱、呼吸器症状その他感染症を疑わせるような症状のう

ち、医師が一般に認められている医学的知見に基づき、集中

治療その他これに準ずるものが必要であり、かつ、直ちに特

定の感染症と診断することができないと判断し(法第14条

第1項に規定する厚生労働省令で定める疑似症に相当)、新型

コロナウイルス感染症の鑑別を要したもの

※濃厚接触とは、次の範囲に該当するものである。

・ 新型コロナウイルス感染症が疑われるものと同居あるいは

長時間の接触(車内、航空機内等を含む)があったもの

・ 適切な感染防護無しに新型コロナウイルス感染症が疑われ

る患者を診察、看護若しくは介護していたもの

・ 新型コロナウイルス感染症が疑われるものの気道分泌液若

しくは体液等の汚染物質に直接触れた可能性が高いもの

第8 法第14条第1項に規定する厚生労働省令で定める疑似

第7 法第14条第1項に規定する厚生労働省令で定める疑似

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(1)定義

発熱、呼吸器症状、発しん、消化器症状又は神経症状そ

の他感染症を疑わせるような症状のうち、医師が一般に認

められている医学的知見に基づき、集中治療その他これに

準ずるものが必要であり、かつ、直ちに特定の感染症と診

断することができないと判断したもの。

(2)届出基準

指定届出機関の管理者は、当該指定届出機関の医師が、

1の定義を満たす者を診察したときは、当該症状が二類感

染症、三類感染症、四類感染症又は五類感染症の患者の症

状であることが明らかな場合及び感染症法の対象外の感染

性疾患であることが明らかな場合を除き、法第14条第2

項の規定による届出を直ちにしなければならない。

(3)注意事項

本届出は、原因不明の重症の感染症の発生動向を把握す

ることを目的としており、当該患者の症状、渡航歴その他

の情報を総合的に勘案して、届出を行うものである。

(4)全般的注意事項

(1)において、当該症状が

ア 感染症法に規定する感染症によるものでないことが

明らかである場合には、本届出の対象とはならない。

イ 感染症法に規定する感染症によるものであることが

明らかであり、かつ、いずれの感染症であるかが特定

可能な場合には、当該感染症の届出基準に基づき届出

を行うこととなるため、本届出の対象とはならない。

(1)定義

発熱、呼吸器症状、発しん、消化器症状又は神経症状その

他感染症を疑わせるような症状のうち、医師が一般に認められ

ている医学的知見に基づき、集中治療その他これに準ずるもの

が必要であり、かつ、直ちに特定の感染症と診断することがで

きないと判断したもの。

(2)届出基準

指定届出機関の管理者は、当該指定届出機関の医師が、1

の定義を満たす者を診察したときは、当該症状が二類感染症、

三類感染症、四類感染症又は五類感染症の患者の症状である

ことが明らかな場合及び感染症法の対象外の感染性疾患であ

ることが明らかな場合を除き、法第14条第2項の規定によ

る届出を直ちにしなければならない。

(3)注意事項

本届出は、原因不明の重症の感染症の発生動向を把握する

ことを目的としており、当該患者の症状、渡航歴その他の情

報を総合的に勘案して、届出を行うものである。

(4)全般的注意事項

(1)において、当該症状が

ア 感染症法に規定する感染症によるものでないことが

明らかである場合には、本届出の対象とはならない。

イ 感染症法に規定する感染症によるものであることが

明らかであり、かつ、いずれの感染症であるかが特定可

能な場合には、当該感染症の届出基準に基づき届出を行

うこととなるため、本届出の対象とはならない。

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別記様式一覧、別記様式 1-1~5-24

別記様式 6-1

別記様式一覧、別記様式 1-1~5-24(略)

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第7 指定感染症

1 新型コロナウイルス感染症(病原体がベータコロナウイルス属のコロナウイルス(令和二年

一月に中華人民共和国から世界保健機関に対して、人に伝染する能力を有することが新たに報

告されたものに限る。)であるものに限る。)

(1)定義

コロナウイルス科ベータコロナウイルス属の新型コロナウイルス(ベータコロナウイルス属

のコロナウイルス(令和二年一月に中華人民共和国から世界保健機関に対して、人に伝染す

る能力を有することが新たに報告されたものに限る。)(以下「新型コロナウイルス」という)

による急性呼吸器症候群である。

(2)臨床的特徴等(2020 年2月2日時点)

現時点で動物等の感染源については不明である。家族間、医療機関などをはじめとするヒト

-ヒト感染が報告されている。2019 年 12 月より中華人民共和国湖北省武漢市を中心として

発生がみられており、世界的に感染地域が拡大している。

臨床的な特徴としては、潜伏期間は2~10日であり、その後、発熱、咳、全身倦怠感等の

感冒様症状が出現する。一部のものは、主に5~14日間で呼吸困難等の症状を呈し、胸部

X線写真、胸部 CTなどで肺炎像が明らかとなる。高齢者及び基礎疾患を持つものにおいては

重症化するリスクが一定程度あると考えられている。

(3)届出基準

ア 患者(確定例)

医師は、(2)の臨床的特徴を有する者について、(4)に該当すること等から新型コロナウ

イルス感染症が疑われ、かつ、次の表の左欄に掲げる検査方法により、当該者を新型コロナ

ウイルス感染症と診断した場合には、法第12条第1項の規定による届出を直ちに行わなけ

ればならない。

この場合において、検査材料は同表の右欄に定めるもののいずれかを用いること。

イ 無症状病原体保有者

医師は、診察した者が(2)の臨床的特徴を呈していないが、次の表の左欄に掲げる検査方

法により、当該者を新型コロナウイルス感染症の無症状病原体保有者と診断した場合には、

法第12条第1項の規定による届出を直ちに行わなければならない。

この場合において、検査材料は同表の右欄に定めるもののいずれかを用いること。

ウ 疑似症患者

医師は、(2)の臨床的特徴を有する者について、(4)に該当すること等から新型コロナ

ウイルス感染症が疑われ、当該者を新型コロナウイルス感染症の疑似症と診断した場合には、

法第12条第1項の規定による届出を直ちに行わなければならない。

エ 感染症死亡者の死体

医師は、(2)の臨床的特徴を有する死体について、(4)に該当すること等から新型コロナ

ウイルス感染症が疑われ、かつ、次の表の左欄に掲げる検査方法により、当該者を新型コロ

ナウイルス感染症により死亡したと判断した場合には、法第12条第1項の規定による届出

を直ちに行わなければならない。

この場合において、検査材料は同表の右欄に定めるもののいずれかを用いること。

オ 感染症死亡疑い者の死体

医師は、(2)の臨床的特徴を有する死体について、(4)に該当すること等から新型コロナ

ウイルス感染症により死亡したと疑われる場合には、法第12条第1項の規定による届出を

直ちに行わなければならない。

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検査方法 検査材料

分離・同定による病原体の検出 喀痰、気道吸引液、肺

胞洗浄液、咽頭拭い液、

鼻腔吸引液、鼻腔拭い

液、剖検材料 検体から直接のPCR法による病原体の遺伝子の検出

(4)感染が疑われる患者の要件

患者が次のア、イ、ウ又はエに該当し、かつ、他の感染症又は他の病因によることが明らか

でなく、新型コロナウイルス感染症を疑う場合、これを鑑別診断に入れる。ただし、必ずし

も次の要件に限定されるものではない。

ア 発熱または呼吸器症状(軽症の場合を含む。)を呈する者であって、新型コロナウイルス

感染症であることが確定したものと濃厚接触歴があるもの

イ 37.5℃以上の発熱かつ呼吸器症状を有し、発症前14日以内にWHOの公表内容から

新型コロナウイルス感染症の流行が確認されている地域に渡航又は居住していたもの

ウ 37.5℃以上の発熱かつ呼吸器症状を有し、発症前14日以内にWHOの公表内容から

新型コロナウイルス感染症の流行が確認されている地域に渡航又は居住していたものと濃厚

接触歴があるもの

エ 発熱、呼吸器症状その他感染症を疑わせるような症状のうち、医師が一般に認められてい

る医学的知見に基づき、集中治療その他これに準ずるものが必要であり、かつ、直ちに特定

の感染症と診断することができないと判断し(法第14条第1項に規定する厚生労働省令で

定める疑似症に相当)、新型コロナウイルス感染症の鑑別を要したもの

※濃厚接触とは、次の範囲に該当するものである。

・新型コロナウイルス感染症が疑われるものと同居あるいは長時間の接触(車内、航空機

内等を含む)があったもの

・適切な感染防護無しに新型コロナウイルス感染症が疑われる患者を診察、看護若しくは

介護していたもの

・新型コロナウイルス感染症が疑われるものの気道分泌液若しくは体液等の汚染物質に直

接触れた可能性が高いもの

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新型コロナウイルス感染症 発生届

都道府県知事(保健所設置市長・特別区長) 殿

感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第12条第1項(同条第6項において準用する場合を含む。)

の規定により、以下のとおり届け出る。

報告年月日 令和 年 月 日

医師の氏名 印

(署名又は記名押印のこと)

従事する病院・診療所の名称

上記病院・診療所の所在地(※)

電話番号(※) ( ) -

(※病院・診療所に従事していない医師にあっては、その住所・電話番号を記載)

1 診断(検案)した者(死体)の類型

・患者(確定例) ・無症状病原体保有者 ・疑似症患者 ・感染症死亡者の死体 ・感染症死亡疑い者の死体

2 当該者氏名 3性別 4 生年月日 5診断時の年齢(0歳は月齢) 6 当該者職業

男・女 年 月 日 歳( か月)

7 当該者住所

電話( ) -

8 当該者所在地

電話( ) -

9 保護者氏名 10 保護者住所 (9、10は患者が未成年の場合のみ記入)

電話( ) -

11

・発熱 ・咳 ・咳以外の急性呼吸器症状

・重篤な肺炎 ・急性呼吸器症候群

・その他(

・なし

18 感染原因・感染経路・感染地域

①感染原因・感染経路( 確定・推定 )

1 飛沫・飛沫核感染(感染源の種類・状況:

2 接触感染(接触した人・物の種類・状況:

3 その他( )

② 感染地域( 確定・推定 )

1 日本国内( 都道府県 市区町村)

2 国外( 国

詳細地域 )

※ 複数の国又は地域該当する場合は全て記載するこ

と。

渡航期間(出国日 年 月 日・入国日 年 月 日

国外居住者については、入国日のみで可)

12

・分離・同定による病原体の検出

検体(喀痰、気道吸引液、肺胞洗浄液、咽頭拭い

液、鼻腔吸引液、鼻腔拭い液、剖検材料、その

他: )

・検体から核酸増幅法による病原体遺伝子の検出

検体(喀痰、気道吸引液、肺胞洗浄液、咽頭拭い

液、鼻腔吸引液、鼻腔拭い液、剖検材料、その

他: )

19 その他感染症のまん延の防止及び当該者の医療の

ために医師が必要と認める事項

13初診年月日 令和 年 月 日

14診断(検案(※))年月日 令和 年 月 日

15感染したと推定される年月日令和 年 月 日

16発病年月日(*) 令和 年 月 日

17死亡年月日(※) 令和 年 月 日

(1,3,11,12,18欄は該当する番号等を○で囲み、4, 5, 13から 17欄は年齢、年月日を記入すること。

(※)欄は、死亡者を検案した場合のみ記入すること。(*)欄は、患者(確定例)を診断した場合のみ記入すること。

11, 12 欄は、該当するものすべてを記載すること。)

この届出は診断後直ちに行ってください

別記様式6-1

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区福祉保健センターにおける令和2年2月5日時点

*1 相談案件は全て相談シートに記載の上健康安全課へメール送付する

<医療機関>新型コロナウイルス感染症の対応フロー

経過観察

または

ほかの感染症を疑う場合は

その他の感染症の検査

他の呼吸器感染症と診断

いずれかを満たす いずれも満たさない

症状と診断に応じた治療(*5)

発熱、呼吸器症状があり、検査が必要と医療機関が臨床的に判断

不可能検体採取のマニュアル(*6)

に準じ検体採取

新型コロナウイルス感染症の「疑似症」としての届出と検体採取(新型コロナウイルス感染症の疑い例に対する感染対策が可能か確認)

医療機関から相談 相談シートを用いて相談内容の聞き取り(*1)

■横浜市立市民病院への受診調整

平日:代表電話(045-331-1961) → 感染管理室

夜間休日:代表電話(045-331-1961) → 救急外来 → 管理当直(感染管理室への連絡を依頼)

・区福祉保健センターから市民病院へ診療を依頼

(患者の受け入れと病院への受診方法について連絡調整)

・相談者へサージカルマスクの着用と自家用車での受診を指示

インフルエンザ等の一般的な呼吸器感染症の診断

なし又は未実施

可能

■新型コロナウイルスの感染が疑われる患者かどうか?

ア)発熱または

呼吸器症状(軽症含む)+

新型コロナウイルス感染症であることが

確定したものとの濃厚接触歴(*2)がある

イ) +発症前14日以内に新型コロナウイルス感染症

の流行が確認されている中国湖北省(*3)に渡

航または居住していた

37.5℃以上の発熱かつ

呼吸器症状

ウ)37.5℃以上の発熱かつ

呼吸器症状+

発症前14日以内に新型コロナウイルス感染症

の流行が確認されている中国湖北省(*3)に渡

航または居住していたものと濃厚接触がある

エ) + 新型コロナウイルス感染症の鑑別を要した厚生労働省令で定める

疑似症(*4)に相当

採取後速やかに衛生研究所へ検体搬入

新型コロナウイルス感染症

の「疑似症」としての届出

別添資料3

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*4 「その他疑似症」とは「発熱、呼吸器症状その他感染症を疑わせるような症状のうち、医師が一般に認め   られている医学的知見に基づき、集中治療その他これに準ずるものが必要であり、かつ、直ちに特定の   感染症と診断することができないと判断し(法第14条第1項に規定する厚生労働省令で定める疑似症   に相当)」を意味する。

*3 「新型コロナウイルス感染症の流行が確認されている地域」はWHOの公表内容を参照。   ※令和元年2月4日時点では、中国湖北省を主とする。    最新の情報は厚生労働省ホームページの「新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の    対応について」(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_09290.html)を確認。

*5 発熱の持続や呼吸器症状の増悪を認める場合(肺炎の合併が疑われる場合)は医療機関への  受診を促す。

*6 「2019-nCoV(新型コロナウイルス)感染を疑う患者の検体採取・輸送マニュアル」(国立感染症研究所   作成 2020年2月2日更新版)を参照のこと

(*2)「濃厚接触」とは、次の範囲に該当するものである。   ・新型コロナウイルス感染症が疑われるものと同居あるいは長時間の接触(車内、航空機内等を含む)    があったもの   ・適切な感染防護無しに新型コロナウイルス感染症が疑われる患者を診察、看護若しくは介護していた    もの   ・新型コロナウイルス感染症が疑われるものの気道分泌液若しくは体液等の汚染物質に直接触れた    可能性が高いもの

<新型コロナウイルス感染症の確定例・疑い例に対する感染対策 >

急性呼吸器感染症患者の診察時には標準予防策、つまり呼吸器症状を呈する患者本人には必ず

サージカルマスクを着用させ、医療従事者は、診察する際にサージカルマスクを含めた標準予防策を

実施していることを前提とする。

そのうえで、新型コロナウイルス感染症の確定例・疑い例を診察する場合、

Ⅰ 標準予防策に加え、接触、飛沫予防策を行う。

Ⅱ 診察室および入院病床は個室が望ましい。

Ⅲ 診察室および入院病床は十分換気する。

Ⅳ 患者の気道吸引、気管内挿管の処置などエアロゾル発生手技を実施する際には空気感染の

可能性を考慮しN95 マスク、眼の防護具(ゴーグルまたはフェイスシールド)、長袖ガウン、手袋を

装着する。

Ⅴ 患者の移動は医学的に必要な目的に限定する。

なお、新型コロナウイルス感染症患者の確定例、疑い例、または検査対象者が受診する医療機関に

おいては、診察に関わらないがこれらの患者と対面する可能性のある職員(受付、案内係、警備員など)

の感染予防策にも十分配慮する。

引用:「中国湖北省武漢市で報告されている新型コロナウイルス関連肺炎に対する対応と院内感染対策」

(2020年1月21日改訂版)

健康安全課

健康危機管理担当:[email protected]