病棟退院時編 外来受診時編 -...
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Ⅱ.自己導尿患者への医療・衛生材料供給に関わる援助マニュアル
病棟退院時 編
外来受診時 編
在宅自己導尿に必要な医療・衛生材料は、「在宅自己導尿指導管理料」を算定している 要かつ十分な医療・衛生材料を供給することになっています。
医療機関が必
1800点/月間欠導尿ディスポーザブルカテーテル使用加算 600点/月
保険医療機関が在宅療養指導管理料を算定する場合には,当該指導管理に要するアルコール等の消毒薬,衛生材料(絆創膏等),酸素,注射 器,注射針,翼状針, ,膀胱洗
浄用注射器,クレンメ等は,当該保険医療機関が提供する。
脱脂綿,ガーゼ,カテーテル
なお,当該医療材料の費用は,特に規定する場合を除き所 定点数に含まれ,別に算定できない。
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<その他指導管理料>
・退院前在宅療養指導管理料
・在宅自己注射指導管理料
・在宅自己腹膜灌流指導管理料
・在宅血液透析指導管理料
・在宅酸素療法指導管理料
・在宅中心静脈栄養法指導管理料
・在宅成分栄養経管栄養法指導管理料
・在宅人工呼吸指導管理料
・在宅悪性腫瘍患者指導管理料
・在宅寝たきり患者処置指導管理料
・在宅自己疼痛管理指導管理料
・在宅肺高血圧症患者指導管理料
・在宅気管切開患者指導管理料
・算定は月に1回のみである
2種類以上の指導管理料は算定できない。
陰部消毒薬・潤滑剤・カテーテル用消毒薬は、別に算定できない。
退院時に算定でき
泌尿器科処置(導尿、膀胱洗浄、膀胱留置カテーテル設置料)は算定できない。
。
・同一の患者に
・ 指導管理料に含まれており、
・入院中の患者は、 る。
・在宅自己導尿指導管理料を算定すると、
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使い捨てカテーテル 繰り返し使用するカテーテル
①カテーテル ● ●
②陰部用消毒綿(清浄綿) ● ●
③潤滑剤 ● ●
④カテーテル用消毒液 - ●
⑤尿廃棄用容器 - -
⑥鏡 - -
⑦使い捨て手袋 - -
⑧ゴミ袋 - -
●:在宅自己導尿指導管理料
使い捨てカテーテル 繰り返し使用するカテーテル
長所
・毎回新しいカテーテルを使用するので清潔である。・洗浄や消毒の手間がかからない。・使用本数によって実施状況が把握できる。・カテーテルの太さや先端の形態などの種類が豊富である。
・長期外出に便利である。・導尿回数が多い場合は、安価ですむ。
短所
・ゴミがでる。・導尿回数が多い場合はカテーテル費用がかさむ(加算点数あり)。
・反復使用で、カテーテル汚染が生じる。・カテーテルの出し入れ、消毒剤の交換など、取り扱いが煩わしくなる場合がある。
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市場価格の例であり、7割程度で入手できることもあります。
市場価格の例であり、7割程度で入手できることもあります。
カテーテル価格は、性別・太さにより異なります。
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薬品名 濃度 特徴 商品例
①塩化ベンザルコニウム 0.05~0.1%
・細菌細胞膜のタンパク質を変性させることによって、殺菌性を発揮し、手指、粘膜、機器消毒の用途に使われる。・グラム陽性・陰性細菌には有効であるが、結核菌やウイルスには無効である。・石けんの併用で作用が減弱する。
・ザルコニン液10(500ml、0.1%):500円・オスバンS(600ml、原液10w/v%):800円→希釈必要
②塩化ベンゼトニウム 0.05~0.1%・塩化ベンザルコニウムと作用は同様であるが、歯科用製剤(うがい液)に使用される場合がある。
・ハイアミン液10%を希釈して用いる方法があるが、薬局ではあまり販売されていない。
③塩化ベンゼトニウム・グリセリン滅菌製剤
0.02~0.05%・使用濃度に調製された製剤なので、院内製剤業務の省力化が可能で、計量・希釈ミスを防止できます。
・グリセリンBC60%(250ml、液グリセリン60%に塩化ベンザルコニウム0.025%添加した製剤):1200円
薬品名 条件 商品例
①清浄綿
・グルコン酸クロルヘキシジン入り清浄綿
90包入り:630円
100包入り:800円
②ウエットティッシュ 多数あり(300円程度)
アルコールが含まれていないも
の。
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薬品名 特徴 商品例
①塩酸リドカインゼリーキシロカインショックの可能性が否定できないことから,薬効を含まないただのグリセリン使用の潤滑剤を使うことが多い。
キシロカインゼリー(医薬品のため、個人購入不可)
②グリセリン水溶性であり、膀胱留置カテーテル挿入時にはよく使用されている。
KYゼリー(1本1280円)
滅菌グリセリン(1本250mlで1200円程度)カテゼリー(個包装100個入り3000円)
③滅菌オリーブ油 油性のものはカテーテルを損傷させる場合がある。 滅菌オリーブ油(100ml、2000円)
外出用として一部使用する方法であれば点数内で対応可能
<1日5回導尿している場合>
必要物品 単価 使用量/価格 例A 例B
ネラトンカテーテル 2,000円/50本 150本(3箱) 6,000円 ●
ポケットカテ(ゼリー付き) 10,000円/50本 150本(3箱) 30,000円 ●
潤滑剤 1,500円程度 1本 1,500円 ●
清浄綿/ウエットティッシュ 800円程度 2箱 1,600円 ● ●
9,100円 31,600円
14,900円 -7,600円
合計金額
在宅自己導尿指導管理料(1800+600点)2400点
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<1日5回導尿している場合>
必要物品 単価 使用量/価格 例A 例B 例C
セルフカテ 2,000~3,000円 1本 2,000~3,000円 ●
セフティカテ 1,500~3,000円 1本 1,500~3,000円 ●セフティカテ(ピュールキャス)女性用のみ
3,000円 1本 3,000円 ●
消毒液 500~1,200円グリセリンBC60%
250ml 1本 1,200円ザルコニン液10
500ml 2本 1,000円ザルコニン液10
500ml 1本 500円
潤滑剤 1,500円程度 1本 1,500円 ● ● ●清浄綿/ウエットティッシュ 800円程度 2箱 1,600円 ● ● ●
6,300~7,300円 5,600~7,100円 6,600円
11,700~10,700円 12,400~10,900円 11,400円在宅自己導尿指導管理料 1800点
合計金額
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在宅医療助成報告書(提出:前田修子)調査研究を終えた感想等