男女間および年層間における意識差の変動状況 - nhk...9...

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7 1973年以来5年ごとに実施している「日本人の意識」調査の結果を用いて,男女間および年齢間 での意見の差がどのように変化してきたかを分析した。 男女間の意見の差について,主な特徴は以下のとおりである。 1.長期的にみれば男女間での意見の差は縮小した。 2.男女間に常に意見の差があり,かつ,男性で支持する人が多い意見は政治領域に多い。さらに, 男性では余暇よりも仕事を優先する人が多く,理想の仕事の条件では収入や責任感,あるいは 独立して気がねなくやれることを挙げる人も多い。 3.女性では仏やお守り・おふだの力,さらには易・占いを信じている人が多い。また,仕事より 余暇を優先し,理想の仕事の条件は健康や仲間と楽しく働けることを挙げる人が多い。 4.受けさせたい教育レベルについては男女での違いは小さくなったが,その他のジェンダー意識 では,依然として男性に性差を肯定する考えが残っている。 一方,年齢間の意見の差について,主な特徴は以下のとおりである。 1.男性に比べ女性では年齢間で差のない意見が多い。 2.女性に比べて男性では年齢間の差が小さくなったが,変化はそれほど大きくない。 3.年齢間の差が小さい意見は,政治領域と子どもの教育に関する項目に多い。 4.天皇に対する感情と婚前交渉についての考え,および仏を信じている人は,年齢による違いが 大きく,かつ,長い間その状態が続いている。 はじめに……………………………………………………… 8 Ⅰ 「日本人の意識」調査について …………………… 8 Ⅱ 男女間の差 …………………………………………… 9 Ⅱ− 1 全体の概観 Ⅱ− 2 5 年ごとの変化 Ⅱ− 3 男女間で差がある意見 Ⅱ− 4 男女間で差がない意見 Ⅲ 年齢間の差 ………………………………………… 18 Ⅲ− 1 範囲の分布 Ⅲ− 2 範囲と全体平均との関係 Ⅲ− 3 年齢間の差が小さい意見 Ⅲ− 4 年齢間の差が大きい意見 Ⅲ− 5 年齢間の差が大きく変化した意見 Ⅳ 性差について ……………………………………… 27 Ⅳ− 1 男女関係についての性差 Ⅳ− 2 婚前交渉についての性差 Ⅳ− 3 ジェンダーについての性差 Ⅴ 年齢差について …………………………………… 31 Ⅴ− 1 世代効果により進んだ性の解放意識 Ⅴ− 2 宗教面で進む若者の非合理性志向 Ⅴ− 3 転換期を迎えた政治意識 おわりに…………………………………………………… 35 要 約 目 次 男女間および年層間における意識差の変動状況 ~「日本人の意識」調査の結果から~ 世論調査部  高橋 幸市

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Page 1: 男女間および年層間における意識差の変動状況 - NHK...9 男女間および年層間における意識差の変動状況 Ⅱ男女間の差 Ⅱ−1 全体の概観

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1973年以来5年ごとに実施している「日本人の意識」調査の結果を用いて,男女間および年齢間での意見の差がどのように変化してきたかを分析した。

男女間の意見の差について,主な特徴は以下のとおりである。1.長期的にみれば男女間での意見の差は縮小した。2.男女間に常に意見の差があり,かつ,男性で支持する人が多い意見は政治領域に多い。さらに,

男性では余暇よりも仕事を優先する人が多く,理想の仕事の条件では収入や責任感,あるいは独立して気がねなくやれることを挙げる人も多い。

3.女性では仏やお守り・おふだの力,さらには易・占いを信じている人が多い。また,仕事より余暇を優先し,理想の仕事の条件は健康や仲間と楽しく働けることを挙げる人が多い。

4.受けさせたい教育レベルについては男女での違いは小さくなったが,その他のジェンダー意識では,依然として男性に性差を肯定する考えが残っている。

 一方,年齢間の意見の差について,主な特徴は以下のとおりである。1.男性に比べ女性では年齢間で差のない意見が多い。2.女性に比べて男性では年齢間の差が小さくなったが,変化はそれほど大きくない。3.年齢間の差が小さい意見は,政治領域と子どもの教育に関する項目に多い。4.天皇に対する感情と婚前交渉についての考え,および仏を信じている人は,年齢による違いが

大きく,かつ,長い間その状態が続いている。

はじめに………………………………………………………8Ⅰ 「日本人の意識」調査について…………………… 8Ⅱ 男女間の差…………………………………………… 9

Ⅱ−1 全体の概観Ⅱ−2 5年ごとの変化Ⅱ−3 男女間で差がある意見Ⅱ−4 男女間で差がない意見Ⅲ 年齢間の差………………………………………… 18

Ⅲ−1 範囲の分布Ⅲ−2 範囲と全体平均との関係Ⅲ−3 年齢間の差が小さい意見

Ⅲ−4 年齢間の差が大きい意見Ⅲ−5 年齢間の差が大きく変化した意見

Ⅳ 性差について……………………………………… 27Ⅳ−1 男女関係についての性差Ⅳ−2 婚前交渉についての性差Ⅳ−3 ジェンダーについての性差

Ⅴ 年齢差について…………………………………… 31Ⅴ−1 世代効果により進んだ性の解放意識Ⅴ−2 宗教面で進む若者の非合理性志向Ⅴ−3 転換期を迎えた政治意識

おわりに……………………………………………………35

要 約

目 次

男女間および年層間における意識差の変動状況~「日本人の意識」調査の結果から~

世論調査部 高橋 幸市

Page 2: 男女間および年層間における意識差の変動状況 - NHK...9 男女間および年層間における意識差の変動状況 Ⅱ男女間の差 Ⅱ−1 全体の概観

8│NHK放送文化研究所年報2011

はじめに

人びとの間に意見の対立があると社会は不

安定となり,暴力によって解決しようとすれ

ば内紛や戦争にまで発展する。しかし,人び

との間に意見の相違がなければ,論争がなく,

社会が停滞することもある。このように,人

びとの間の意見の相違,ギャップの存在は,

それだけをもって正邪は判定できない。しか

し,ギャップが存在するのか,存在するとす

ればどのような分野でどの程度の大きさなの

かを認識しておくことは重要なことである。

そこで,日本人のものの考え方,意見や態

度を広範囲にカバーし,なおかつ,35年の

長期に渡り継続して行われてきた「日本人の

意識」調査の結果を用いて,年齢および性の

違いによる意見のギャップについて報告す

る。これら2つの属性は,誰もが有する基本

的な属性であり,しかも年の経過とともに一

方は確実に変化し,他方は一生の間変わらな

い属性である。

Ⅰ 「日本人の意識」調査について

「日本人の意識」調査は,日本人の意識変

化を長期的に追跡することを目的として,

1973年(昭和48年)に第1回を実施して以

来,5年ごとに実施してきた。最新は2008

年であり,8回,35年間のデータが蓄積さ

れた1)。

調査の項目は,①主要な意識の領域をカ

バーすること,②意識の特性を構造的にとら

えること,③長期的な変動が見込まれる意識

であること,④社会的影響力の大きい意識で

あること,⑤統計調査法により測定可能なも

のであること,の5つの基準にそって選定し

ている。

そして,調査を実施する上での条件(質問・

選択肢文,調査方法,母集団など)は,第1

回以来,できる限り変更しない努力をして

きた。しかし,時代状況の変化などにより,

35年の間に質問の増減があり,2008年調査

では69問となっている。そのうち,第1回

から継続している質問は58問であるが,本

稿で対象とするのは,その中から,さらにラ

イフステージや学歴などの属性に関する質問

を除いた54問である。それらを領域別に示

すと表1のようになる(具体的な質問・選択

肢文と国民全体の結果は,末尾の「単純集計

結果」に掲載した)。

そして,本稿で対象とする選択肢は,54

の質問の選択肢の中から「その他」と「どちら

ともいえない」「わからない」「無回答」「非該

当」を除いた212の選択肢である2)。

表1 領域別質問一覧

領域 質問数

選択肢数 記号(質問番号)

1 基本的価値 17 55

Q03A,Q03B,Q03C,Q03D,Q04,Q06,Q07A,Q07B,Q07C,Q07D,Q07E,Q10,Q16,Q23,Q26,Q30,Q32

2 経済・社会・文化 10 55 Q05,Q09,Q17,Q19,Q20,

Q21,Q22,Q27,Q28,Q31

3 家族・男女関係 9 37 Q08,Q11,Q12,Q13,Q14,

Q15,Q24,Q25,Q29

4 政 治 18 65

Q18,Q33,Q34A,Q34B,Q34C,Q34D,Q34E,Q34F,Q35,Q36,Q37,Q38,Q39,Q40,Q41,Q42,Q43,Q44

計 54 212

Page 3: 男女間および年層間における意識差の変動状況 - NHK...9 男女間および年層間における意識差の変動状況 Ⅱ男女間の差 Ⅱ−1 全体の概観

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男女間および年層間における意識差の変動状況

Ⅱ 男女間の差

Ⅱ−1 全体の概観

まず,男女間での意見の差がどのように推

移してきたのかを報告する。

最初に,大まかな様子を把握するために,

1973年調査の男性全体の回答率と,女性全

体の回答率の関係を図1に示す。

図1で,1つ1つの点(●または×)は選択

肢を示し,また,横軸方向は男性の回答率,

縦軸方向は女性の回答率としている。した

がって,点が対角線の上にあれば男性と女性

の回答率が同じであり,対角線から離れるほ

ど男女で違いが大きいことになる。そして,

対角線より左上にある選択肢は,男性より女

性の回答率が高く,右下にある選択肢は男性

のほうが高いことになる。

なお,「日本人の意識」調査はサンプル調査

であるため,誤差を伴う。その誤差を考慮し

ても差があるとみなせる「有意」な選択肢は

「●」で,差があるとはいえない選択肢は「×」

で示した。有意であるかないかの判定には「互

いに独立な%の差の検定式3)」を用いた。

回答率が0%や100%の近くでは誤差が

小さいため,少しの差でも有意になるが,

50%付近では誤差が大きくなるため,対角

線から離れていても,つまり男女で差がある

ようにみえても,有意ではない場合がある。

図1に示した1973年の結果では,全212選

択肢の中で有意な差がある選択肢は136個,

有意でない選択肢は76個ある(以降,「差が

ある」とは特に断りがない限り「有意な差が

ある」ことを意味する)。

このように,差のないものや差が10%以

上もあるものなど様々だが,8回の調査の結

果をすべて図示するスペースはないので,ま

とめた表を示す。

表2に示したのは,男女の間で有意な差が

ある選択肢についての結果であり,参考に最

下欄に全212選択肢の結果を表示した。

まず,男女間で差がある選択肢の数に注目

すると,1973年が最も多く,全212の選択

肢の約3分の2の136個で差があった。5年

後の78年には126個に減少したが,83年に

はやや増えた。このように増減を繰り返しな

がらも,長期的には減少傾向にあり,2008

年には116個まで減少している。それでも半

数以上の選択肢で男女間に差がある。

次に差の平均についてみるが,「差の平均」

とは男性の回答率(小数点以下第1位四捨五

入)から女性の回答率を引いたものの絶対値

をとり,その合計値を選択肢数で割ったもの

である4)。

図1 男女の回答率の関係(1973年)

女性

男性100%

806040200

%100

80

60

40

20

0

有意有意差なし

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10│NHK放送文化研究所年報2011

平均値でみた場合,男女間で最も差が開い

たのは1983年と88年で,ともに5.7%であ

る。その後は差の平均値も縮小し,2008年

には最も小さい5.1%になっている。しかし,

平均値はいずれも5%台であり,時期によっ

て大きな違いはない。

「男性」「女性」欄の数字は,それぞれ男性

のほうの回答率が高い選択肢の数と,女性の

ほうが高い選択肢の数を示している。例えば,

73年には男性のほうの回答率が高い選択肢

は83個,反対に女性のほうが高い選択肢は

53個で,合わせて136個ということになる。

時期ごとに比較すると,いずれの時期も女性

より男性のほうの回答率が高い選択肢が多

い。そして,長期的には男女とも減少してい

るが,男女の間で選択肢の数が最も近づいた

のは2003年である。

表2から読み取れる特徴は,差がある選択

肢数が減少したこと,さらには差の大きさも

若干ではあるが小さくなったことから,長期

的にみれば男女間での意見の差は縮小したと

いうことである5)。

Ⅱ−2 5年ごとの変化

次に,男性または女性で回答率が高い選択

肢が,5年間でどのように変化したのか,つ

まり,男性のほうが高いままなのか,あるい

は,差がなくなったのかなどをみていく。

表3の見方は,例えば「’73→’78」の欄の

「男性→男性」は,1973年も78年も男性のほ

うの回答率が高い,つまり,この間の5年で

は男性のほうが高いまま変わらなかった選択

肢が61個であることを示している。また,「男

性→女性」は73年には男性のほうが高く,78

年には女性のほうが高いことを意味している

が,該当する選択肢はない。

なお,最後の2行の「不変」は,回答率が高

いほうが変わらなかったもの(「男性→男性」

「女性→女性」)と,差がないまま推移したも

の(「なし→なし」)を合計した数である。「変

化」は残りのケースであり,回答率が高いほ

表2 男女間の差の推移'73年 '78年 '83年 '88年 '93年 '98年 '03年 '08年

有意差あり

選択肢数 136 126 130 123 124 130 120 116 割合(%) 64.2 59.4 61.3 58.0 58.5 61.3 56.6 54.7

差の平均(%) 5.6 5.4 5.7 5.7 5.4 5.5 5.4 5.1 男性 83 74 76 69 70 73 64 66 女性 53 52 54 54 54 57 56 50

全(212) 差の平均(%) 3.9 3.7 3.9 3.7 3.6 3.8 3.5 3.3

表3 5年ごとの変化'73↓'78

'78↓'83

'83↓'88

'88↓'93

'93↓'98

'98↓'03

'03↓'08

男性→男性 61 58 59 48 53 50 47

男性→なし 22 16 17 21 17 22 17

男性→女性 1

女性→女性 45 42 45 46 45 44 40

女性→なし 8 10 9 8 9 11 16

女性→男性 2

なし→なし 56 56 63 59 56 59 63

なし→男性 13 18 10 22 20 12 19

なし→女性 7 12 9 8 12 11 10

不 変 162 156 167 153 154 153 150

変 化 50 56 45 59 58 59 62

(空欄は該当する選択肢がないことを示す)

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男女間および年層間における意識差の変動状況

うが変わったものなどを合計した数である。

まず,「変化」の欄の数字に注目すると,

73年から78年にかけては,回答率の高いほ

うが変わったり,あるいは差がなかったのに

差が生じたりしたことなどによって,全212

選択肢の約4分の1にあたる50の選択肢で,

男女間での差の関係が変わった。

83年から88年にかけては,差がないまま

推移したもの(「なし→なし」)などが多く,

男女間の関係が変わらなかったもの(「不変」)

が35年間で一番多い。

その後の88年以降は変化した選択肢が常

に60前後にのぼっていて,それ以前と比べ

て,男女間での関係が流動化してきたといえ

る。

まず,88年から93年にかけては,男性で

高いまま推移したもの(「男性→男性」)が大

きく減った。その一方で,差がない状態から

男性のほうが高くなったもの(「なし→男性」)

が大きく増えた。

そして,1998年から2003年にかけては,

「男性→女性」または「女性→男性」という変

化が合わせて3つの選択肢で起きている。差

がない状態を経由しないで,5年間で男女間

での関係が逆転した現象は,この時期だけで

生じている。

さ ら に,2003年 か ら08年 に か け て は,

212選択肢の約3割にあたる62の選択肢で変

化が起きており,35年間で最も多くの選択

肢で男女間での関係が変わった。

なお,98年から03年の間に,差のない状

態を経由しないで,関係が逆転した3つの選

択肢とは,女性のほうが高かったのに男性の

ほうが高くなった選択肢では,「社会に出た

ばかりの男の子に対する父親のあり方とし

て,親しい仲間のようにつきあう(Q14-3)」

と,「この1年ぐらいの間に,マスコミに投

書した(Q44-3)」の2つである。反対に,女

性のほうが高くなったものは,「憲法で決め

られた国民の権利」に関する質問で,「人間

らしい暮らしをすること(Q36-5)」を挙げた

人である6)。

Ⅱ−3 男女間で差がある意見

次に差の大きさに注目し,男女間で差が大

きい意見について報告する。

(1) 差が大きい意見表4は,男女間で10%以上の差があった

選択肢の数を男女別に示したものである。

1973年には,男性のほうの回答率が高かっ

た選択肢が7個あり,反対に女性のほうが高

かった選択肢は5個であったことを示してい

る。

73年だけは男性のほうが多いが,その後

は同数か,女性で上回る選択肢が多い。表2

でみたように,差がある場合には男性のほう

の回答率が高い選択肢が常に多かった。しか

し,大きな差がある場合には,女性が上回っ

ていることが多い。

しかも,2000年代になって男性のほうの

回答率が高い選択肢は,少なくなっている。

表5と表6は,表4の選択肢を具体的に示

表4 男女間で10%以上の差がある選択肢数  (男女別)

'73 '78 '83 '88 '93 '98 '03 '08

男性 7 5 7 6 6 6 3 3

女性 5 8 9 8 7 6 9 5

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12│NHK放送文化研究所年報2011

表5 男女間で10%以上の差がある選択肢とその差(%)(男性が上回る選択肢)SNO 領域 記号 質問 選択肢 '73 '78 '83 '88 '93 '98 '03 '08 平均

1 1 Q03A-2 生活満足感(衣食住) そうは思わない 10 7 8 12 7 8 6 6 8.0

2 1 Q03B-2 生活満足感(生きがい) そうは思わない 6 5 4 9 8 7 11 7 7.1

3 1 Q07D-5 生活充実手段(なごやかなつきあい) 第5位 3 5 6 8 10 10 9 6 7.1

4 1 Q23-2 能率・情緒(旅行) 情緒 10 9 12 12 12 10 8 9 10.3

5 2 Q17-2 人間関係(職場) 部分的つきあい 7 7 7 10 10 13 9 12 9.4

6 2 Q19-4 理想の仕事(1+2番目) 収入 7 7 9 9 11 10 9 10 9.0

7 2 Q20-3 余暇の過ごし方(現状・1+2番目) 運動 8 13 10 8 6 6 4 6 7.6

8 2 Q22-4 仕事と余暇 仕事優先 16 13 15 10 7 8 7 5 10.1

9 2 Q28-8 信仰・信心 信じていない 9 9 12 10 10 10 10 13 10.4

10 3 Q12-1 男女のあり方(家庭と職業) 家庭専念 11 9 10 7 5 7 3 4 7.0

11 4 Q35-3 天皇に対する感情 無感情 6 12 11 14 6 6.1

12 4 Q36-1 権利についての知識 表現の自由 16 17 15 12 9 7 7 5 11.0

13 4 Q36-5 権利についての知識 生存権 8 10 6 5 3 ※ 4.0

14 4 Q36-6 権利についての知識 団結権 14 9 8 9 7 6 5 4 7.8

15 4 Q44-6 政治活動 集会出席 12 11 13 8 7 5 5 6 8.4

(空欄は有意でないことを示す)

表6 男女間で10%以上の差がある選択肢とその差(%)(女性が上回る選択肢)SNO 領域 記号 質問 選択肢 '73 '78 '83 '88 '93 '98 '03 '08 平均

1 1 Q03A-1 生活満足感(衣食住) そう思う 9 8 9 11 7 7 6 7 8.0

2 1 Q03B-1 生活満足感(生きがい) そう思う 5 5 4 9 7 6 10 7 6.6

3 1 Q06-3 生活目標 愛志向 8 6 8 9 7 8 10 9 8.1

4 1 Q07E-1 生活充実手段(健康な体) 第1位 8 9 10 10 6 12 11 9 9.4

5 1 Q23-1 能率・情緒(旅行) 能率 9 8 10 10 10 9 9 9 9.3

6 2 Q05-3 貯蓄・消費態度 貯蓄 12 11 9 9 14 11 10 4 10.0

7 2 Q19-3 理想の仕事(1+2番目) 健康 12 10 16 11 10 11 12 11 11.6

8 2 Q19-5 理想の仕事(1+2番目) 仲間 6 7 12 12 13 14 13 14 11.4

9 2 Q20-5 余暇の過ごし方(現状・1+2番目)

友人・家族 9 12 16 13 12 15 12 13 12.8

10 2 Q22-2 仕事と余暇 余暇優先 11 13 12 13 8 8 8 7 10.0

11 2 Q27-6 宗教的行動 お守り・おふだ 6 9 7 11 8 11 11 7.9

12 2 Q27-7 宗教的行動 おみくじ・占い 4 10 7 5 4 7 6 4 5.9

13 2 Q28-2 信仰・信心 仏 7 11 9 7 8 7 7 11 8.4

14 3 Q12-3 男女のあり方(家庭と職業) 両立 8 8 10 10 11 12 7 6 9.0

15 3 Q29-1 婚前交渉について 不可 15 14 12 9 9 5 8 8 10.0

16 4 Q35-2 天皇に対する感情 好感 3 7 8 10 3.5

17 4 Q44-9 政治活動 なし 13 11 12 7 7 6 7.0 (空欄は有意でないことを示す)

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13

男女間および年層間における意識差の変動状況

したものであり,10%以上の差がある場合

には網掛けの数字とし,差がない場合には空

欄とした。そして,表の右端には各選択肢の

差の平均値を示した。

この2つの表から読み取れる最初の特徴

は,男女間の差が20%を超える選択肢は1

つもないということである。

2つ目の特徴は,2つの表のどちらにも現

われている選択肢は1つもない。つまり,男

性で10%以上上回ったことがあれば,女性

で10%以上上回ることがないということで

ある。

そして,男女の間で10%以上の差が生じ

たことがある選択肢は,差が小さくなっても

有意な差を保っているものが多い(空欄が少

ない)という特徴もある。例外は,女性が上

回る選択肢では「宗教的行動」の「お守り・お

ふだを身につけている《お守り・おふだ》7)」

と「天皇に対する感情」の「好感をもっている

《好感》」,そして「政治活動」の「この1年ぐ

らいの間に,特に何もしなかった《なし》」の

3つで,これらは男女間で差がない時がある。

一方,男性が上回る選択肢では「天皇に対

する感情」の「特に何とも感じていない《無感

情》」と,「権利についての知識」の「人間らし

い暮らしをすることが,憲法で決められた国

民の権利と知っている《生存権》」の2つだけ

で差がない時がある。このうち,《生存権》

については,2003年には女性のほうが上回っ

た(図2)。

男性と女性のどちらで多いかという視点で

みた場合,「人間らしい暮らしをすることが,

憲法で決められた国民の権利と知っている」

という人の動向は,10%以上の差があった

にもかかわらず,男女間で回答率の高いほう

が入れ替わり,しかも,差のない状態を経ず

に5年間で入れ替わるという極めて稀な現象

を示しているのである。

残りの選択肢は,35年の間,常に男女間

で差があった。常に差があった選択肢につい

ては,あとで詳しく報告するので,ここでは

差の大きさだけに注目する。

男性が上回っている選択肢で,差が最も

大きかったのは1978年の「権利についての

知識」の《表現の自由》で,差は17%である。

《表現の自由》,つまり「思っていることを世

間に発表する」ことが憲法で決められている

国民の権利であると知っている人は,男性で

は過半数の55%であるのに対し,女性では

38%しかいなかった。さらに,5年前の73

年には差が16%,5年後の83年にも15%と,

《表現の自由》の認知度は男女間で差が大き

かった。

しかし,その後,男女間の差は一桁まで縮

小した。その要因は,女性で《表現の自由》

が憲法で決められている権利であることを

知っている人が増えたことにあるのではな

く,男女とも知っている人が減り,しかも男

性での減少の幅が大きかったために,男女間

での差は縮小したのである。

ついで差が大きいのは,73年の「仕事と

図2 権利についての知識《生存権》

%100

80

60

40

20

0’73 ’78 ’83 ’88 ’93 ’98 ’03 ’08 年

男性   女性

74

66

75

65

80

74

79

74

76

74

77

74

77

74

78

76

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14│NHK放送文化研究所年報2011

余暇」の《仕事優先》であり,男女間の差は

16%である。「余暇も時には楽しむが,仕

事のほうに力を注ぐ」という人が,男性では

44%に対し女性では28%であった。

一方,女性が上回っている選択肢で,差

が最も大きかったものは2個あり,ともに83

年に16%の差になっている。1つは「余暇の

過ごし方(現状・1+2番目)」の《友人・家族》

で,女性では過半数の54%が自由な時間に

は「友人や家族との結びつきを深めている」

のに対し,男性では38%にとどまっていた。

その後は男女とも大きな変化はなく,差は

2008年でも依然として13%あり,35年間の

平均でも最も大きい12.8%の差となってい

る。

もう1つは,「理想の仕事(1+2番目)」の

条件の《健康》であり,これも女性が上回る

選択肢の中では最大の16%の差が83年に生

じている。「健康をそこなう心配がない仕事」

を理想と考える人が,男性では29%に対し

女性では45%であった。この時だけでなく

《健康》は35年間,常に女性のほうが10%以

上上回っている。

なお,男女間で10%以上の差がある場合

には,それぞれの年層でも上回っているか,

あるいは差がないことが多い。

表7 常に男性のほうの回答率が高い選択肢SNO 領域 記号 質  問 選択肢 差の平均(%) ※1 1 Q03A-2 生活満足感(衣食住) そうは思わない 8.0 ○2 1 Q03B-2 生活満足感(生きがい) そうは思わない 7.1 ○3 1 Q04-3 生活全体についての満足感 やや不満 4.6 4 1 Q07B-1 生活充実手段(やりがいのある仕事や活動) 第1位 5.5 5 1 Q07B-2 生活充実手段(やりがいのある仕事や活動) 第2位 6.6 6 1 Q07D-5 生活充実手段(なごやかなつきあい) 第5位 7.1 ○7 1 Q16-1 能率・情緒(仕事の相手) 能率 4.6 8 1 Q23-2 能率・情緒(旅行) 情緒 10.3 ○9 2 Q17-2 人間関係(職場) 部分的つきあい 9.4 ○10 2 Q19-4 理想の仕事(1+2番目) 収入 9.0 ○11 2 Q19-6 理想の仕事(1+2番目) 責任 6.9 12 2 Q19-7 理想の仕事(1+2番目) 独立 6.9 13 2 Q20-3 余暇の過ごし方(現状・1+2番目) 運動 7.6 ○14 2 Q22-4 仕事と余暇 仕事優先 10.1 ○15 2 Q27-8 宗教的行動 していない 5.1 16 2 Q28-8 信仰・信心 信じていない 10.4 ○17 3 Q12-1 男女のあり方(家庭と職業) 家庭専念 7.0 ○18 3 Q24-2 男女のあり方(男子の教育) 高校まで 4.319 3 Q29-3 婚前交渉について 愛情で可 6.8 20 3 Q29-4 婚前交渉について 無条件で可 3.3 21 4 Q34D-2 日本人はすぐれた素質を持っている そうは思わない 4.6 22 4 Q34E-1 日本のために役にたちたい そう思う 5.5 23 4 Q34F-1 外国から見習うべきことが多い そう思う 6.3 24 4 Q36-1 権利についての知識 表現の自由 11.0 ○25 4 Q36-6 権利についての知識 団結権 7.8 ○26 4 Q44-6 政治活動 集会出席 8.4 ○27 4 Q44-7 政治活動 機関紙購読 4.8

(○は10%以上差があった選択肢)

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15

男女間および年層間における意識差の変動状況

その中で,例外が2ケースある。

その1つは「理想の仕事(1+2番目)」の条

件の《健康》の78年の結果である。表6にあ

るように,この時は,男性全体より女性全体

のほうが10%上回っているが,70歳以上で

は男性のほうが上回っていた。

もう1つは,83年に女性が12%上回って

いる「婚前交渉について」の《不可(結婚式が

すむまでは,性的まじわりをすべきでない)》

であり,70歳以上では男性が上回っていた。

男女間で10%以上の差があるケースは(表

5と表6の網掛けの数字の数)は100あるが,

その中で,この2ケースだけが,全体の傾向

と年齢別の傾向が一致していない。

(2) 男女間で常に差があった意見次に,差の大きさではなく,差のある状態

がどの程度継続したかについて報告する。

それぞれの選択肢は時期によって男女間で

差があったりなかったりするが,差がある場

合には男性のほうだけが高くなる選択肢は

106個,女性のほうだけが高くなる選択肢は

76個ある。その中で,35年の間,男性のほ

うの回答率が常に高い選択肢は27個,女性

のほうが常に高い選択肢は25個ある。

表7と表8は,それらを一覧にしたもので

表8 常に女性のほうの回答率が高い選択肢SNO 領域 記号 質  問 選択肢 差の平均(%) ※

1 1 Q03A-1 生活満足感(衣食住) そう思う 8.0 ○

2 1 Q03B-1 生活満足感(生きがい) そう思う 6.6 ○

3 1 Q04-1 生活全体についての満足感 満足 7.4

4 1 Q06-3 生活目標 愛志向 8.1 ○

5 1 Q07B-4 生活充実手段(やりがいのある仕事や活動) 第4位 5.1

6 1 Q07B-5 生活充実手段(やりがいのある仕事や活動) 第5位 7.3

7 1 Q07C-2 生活充実手段(経済力) 第2位 5.8

8 1 Q07D-2 生活充実手段(なごやかなつきあい) 第2位 7.0

9 1 Q07D-3 生活充実手段(なごやかなつきあい) 第3位 4.8

10 1 Q07E-1 生活充実手段(健康な体) 第1位 9.4 ○

11 1 Q23-1 能率・情緒(旅行) 能率 9.3 ○

12 1 Q26-4 理想の人間像 教養型 6.1

13 2 Q05-3 貯蓄・消費態度 貯蓄 10.0 ○

14 2 Q19-3 理想の仕事(1+2番目) 健康 11.6 ○

15 2 Q19-5 理想の仕事(1+2番目) 仲間 11.4 ○

16 2 Q20-5 余暇の過ごし方(現状・1+2番目) 友人・家族 12.8 ○

17 2 Q21-4 余暇の過ごし方(将来) 知識 6.0

18 2 Q22-2 仕事と余暇 余暇優先 10.0 ○

19 2 Q27-7 宗教的行動 おみくじ・占い 5.9 ○

20 2 Q28-2 信仰・信心 仏 8.4 ○

21 2 Q28-6 信仰・信心 お守り・おふだの力 6.6

22 2 Q28-7 信仰・信心 易・占い 4.9

23 3 Q12-3 男女のあり方(家庭と職業) 両立 9.0 ○

24 3 Q29-1 婚前交渉について 不可 10.0 ○

25 4 Q36-4 権利についての知識 右側通行 5.6 (○は10%以上差があった選択肢)

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16│NHK放送文化研究所年報2011

あり,これらの意見は男女間での差(ギャッ

プ)が35年の間存在し続けてきたのである。

なお,先にみた10%以上の差があった選

択肢(表5と表6に示した選択肢)は,男女間

で差がないことがあるものとして紹介した5

選択肢を除いて,すべて表7,表8に含まれ

ている(表では右端に○を表示した)。

表から読み取れる特徴を大まかにまとめ

ると,男性のほうの回答率が高い選択肢は,

政治領域で多い(女性のほうが高い選択肢の

中に,政治領域では唯一「権利についての知

識」の《右側通行》があるが,右側通行は憲法

で決められた権利ではないので,正答ではな

い)。

さらに,男性では余暇よりも仕事を優先す

る人が常に女性より多く,理想の仕事の条件

では収入や責任感,あるいは独立して気がね

なくやれることを挙げる人も多い。そして,

ナショナリズムの領域では対外的優越感が弱

い男性が多い。

また,生活を充実するために必要なものと

して,やりがいのある仕事や活動を上位に挙

げる人が多く,生活満足感では不満派が多い。

そして婚前交渉については「深く愛し合って

いる男女なら,性的まじわりがあってもよい

《愛情で可》」という人が多い。

一方,女性では仏やお守り・おふだの力,

さらには易・占いを信じている人が常に多い。

また,仕事より余暇を優先し,理想の仕事

の条件は健康や仲間と楽しく働けることを挙

げる人が多い。そして,生活を充実するため

に必要なものとして,健康な体を上位に挙げ

る人が多く,生活満足度では満足派が多い。

婚前交渉については「結婚式がすむまでは,

性的まじわりをすべきでない《不可》」という

人が多い。

なお,次の表9は,表7と表8の選択肢の

平均値を調査回ごとに示したものである(「男

性」は「常に男性のほうの回答率が高い選択

肢」のこと。女性も同)。

女性が常に上回る選択肢では83年にはや

や拡大したが35年間ではほとんど変わらな

い。一方,男性が常に上回る選択肢は93年

以降縮小している。

(3) 相対的にみて差が大きい意見次の表10は,各回で差が大きいほうから

10位までの選択肢を一覧にしたものである。

各回で上位10位までの場合に網掛け数字

で示したが,同率があるため,10個より多

いこともある。そして,各回で上位10位ま

での平均値を最下行に示した。

なお,これらの選択肢は,差がある場合に

は常に男女のどちらか一方だけが高い選択肢

であるため,男性のほうが高い場合には「男」

と,女性のほうが高い場合には「女」と,「高い」

の欄に表示した。

また,右端の「参考」の欄に「○」があるも

のはこれまで報告してきた選択肢であるこ

とを示していて,「10」は「男女のどちらかが

10%以上高い選択肢」(表5,表6)であること

を,「常」は「常に男女のどちらかが高い選択

肢」(表7,表8)であることを示している。

その「参考」の欄に注目すると,ともに空

欄なのは1つしかない。つまり,「人間関係

(職場)」の《全面的つきあい(なにかにつけ相

表9 常に差がある選択肢の差の平均値(%)

'73 '78 '83 '88 '93 '98 '03 '08 平均男性 8.2 7.5 8.2 7.5 6.8 6.6 6.0 6.0 7.1 女性 7.6 8.0 8.6 8.2 7.3 8.0 8.0 7.3 7.9

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17

男女間および年層間における意識差の変動状況

表10 差が大きい選択肢の範囲(上位10位,%)

SNO 領域 記号 質問 選択肢 '73 '78 '83 '88 '93 '98 '03 '08 高い参考

10 常

1 1 Q03A-1 生活満足感(衣食住) そう思う 9 8 9 11 7 7 6 7 女 ○ ○

2 1 Q03A-2 生活満足感(衣食住) そうは思わない 10 7 8 12 7 8 6 6 男 ○ ○

3 1 Q03B-1 生活満足感(生きがい) そう思う 5 5 4 9 7 6 10 7 女 ○ ○

4 1 Q03B-2 生活満足感(生きがい) そうは思わない 6 5 4 9 8 7 11 7 男 ○ ○

5 1 Q06-3 生活目標 愛志向 8 6 8 9 7 8 10 9 女 ○ ○

6 1 Q07D-5 生活充実手段(なごやかなつきあい) 第5位 3 5 6 8 10 10 9 6 男 ○ ○

7 1 Q07E-1 生活充実手段(健康な体) 第1位 8 9 10 10 6 12 11 9 女 ○ ○

8 1 Q23-1 能率・情緒(旅行) 能率 9 8 10 10 10 9 9 9 女 ○ ○

9 1 Q23-2 能率・情緒(旅行) 情緒 10 9 12 12 12 10 8 9 男 ○ ○

10 2 Q05-3 貯蓄・消費態度 貯蓄 12 11 9 9 14 11 10 4 女 ○ ○

11 2 Q17-2 人間関係(職場) 部分的つきあい 7 7 7 10 10 13 9 12 男 ○ ○

12 2 Q17-3 人間関係(職場) 全面的つきあい 4 6 6 7 7 9 女

13 2 Q19-3 理想の仕事(1+2番目) 健康 12 10 16 11 10 11 12 11 女 ○ ○

14 2 Q19-4 理想の仕事(1+2番目) 収入 7 7 9 9 11 10 9 10 男 ○ ○

15 2 Q19-5 理想の仕事(1+2番目) 仲間 6 7 12 12 13 14 13 14 女 ○ ○

16 2 Q20-3 余暇の過ごし方(現状・1+2番目) 運動 8 13 10 8 6 6 4 6 男 ○ ○

17 2 Q20-5 余暇の過ごし方(現状・1+2番目) 友人・家族 9 12 16 13 12 15 12 13 女 ○ ○

18 2 Q22-2 仕事と余暇 余暇優先 11 13 12 13 8 8 8 7 女 ○ ○

19 2 Q22-4 仕事と余暇 仕事優先 16 13 15 10 7 8 7 5 男 ○ ○

20 2 Q27-6 宗教的行動 お守り・おふだ 6 9 7 11 8 11 11 女 ○

21 2 Q28-2 信仰・信心 仏 7 11 9 7 8 7 7 11 女 ○ ○

22 2 Q28-8 信仰・信心 信じていない 9 9 12 10 10 10 10 13 男 ○ ○

23 3 Q12-1 男女のあり方(家庭と職業) 家庭専念 11 9 10 7 5 7 3 4 男 ○ ○

24 3 Q12-3 男女のあり方(家庭と職業) 両立 8 8 10 10 11 12 7 6 女 ○ ○

25 3 Q29-1 婚前交渉について 不可 15 14 12 9 9 5 8 8 女 ○ ○

26 4 Q35-2 天皇に対する感情 好感 3 7 8 10 女 ○

27 4 Q35-3 天皇に対する感情 無感情 6 12 11 14 6 男 ○

28 4 Q36-1 権利についての知識 表現の自由 16 17 15 12 9 7 7 5 男 ○ ○

29 4 Q36-6 権利についての知識 団結権 14 9 8 9 7 6 5 4 男 ○ ○

30 4 Q44-6 政治活動 集会出席 12 11 13 8 7 5 5 6 男 ○ ○

31 4 Q44-9 政治活動 なし 13 11 12 7 7 6 女 ○

上 位10位までの平均 13.2 12.6 13.4 11.1 11.2 11.6 11.2 10.8

(空欄は有意でないことを示す)

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18│NHK放送文化研究所年報2011

談したり,たすけ合えるようなつきあい)》

以外は,これまでの報告ですでに登場した

選択肢である。「上位」という相対的な関係

でみても,男女間で大きな差がある意見は,

「10%」以上の差があるものや「常に」差があ

るものがほとんどである。

この表のポイントは,35年間でみれば平

均値が縮小した点にある。表2でみたように

男女間で差がある選択肢の数も,差の大きさ

も縮小していたが,差が大きかった意見でも

差が縮小していたのである。

Ⅱ−4 男女間で差がない意見

次に,男女間で差が一度もなかった意見に

ついて報告する。

男女間で差が生じたことがない選択肢は,

それほど多くなく11個である(表11)。

基本的価値観の領域で比較的多く,家族・

男女関係では1つもない。

その中で,2つの選択肢の中から一方を選

んでもらう二者択一形式の能率・情緒に関す

る質問のうち,「地域に起きた問題を,隣近

所の人で話し合うこと(会合)」については,

《能率(てきぱきと手ぎわよくみんなの意見

をまとめる)》も,《情緒(時間がかかっても

なごやかに話をすすめる)》も35年の間,男

女間で差があることは一度もなかった。

さらに,「外国から見習うべきことが多い」

についても,《そうは思わない》という人は

男女間で常に差がない。なお,《そう思う》

という人は35年間常に男性で高い。

Ⅲ 年齢間の差

次に,年齢間の差について報告する。なお,

男女間で差のある意見も多かったので,比較

は男女を分けて行った。

年齢による意見の違いが拡大してきたの

か,縮小してきたのかを分析するため,選択

肢ごとに「範囲」を計算した。

具体的には,男女別に10歳ごとの%を計

算した(小数点以下第1位四捨五入,以下「年

層別結果」と表記)。ただし,「日本人の意識」

調査は16歳以上を対象としているため,10

代は16~19歳の4歳を1つの区分とし,ま

た,70歳以上も1つの区分とした。その結果,

10代から70歳以上の7区分に分かれること

になる。

そして,7つの年層別結果の中の最大値か

ら最小値を引いた結果を「範囲」とした。

Ⅲ−1 範囲の分布

(1) 全体の推移図3は調査回ごとに,男女別に各選択肢の

表11 男女間で差がない選択肢SNO 領域 記号 質問 選択肢1 1 Q04-2 生活全体についての満足感 やや満足2 1 Q07A-4 生活充実手段(豊かな趣味) 第4位

3 1 Q07B-3 生活充実手段(やりがいのある仕事や活動) 第3位

4 1 Q07D-1 生活充実手段(なごやかなつきあい) 第1位

5 1 Q32-1 能率・情緒(会合) 情緒6 1 Q32-2 能率・情緒(会合) 能率7 2 Q21-2 余暇の過ごし方(将来) 休息

8 2 Q31-2 人間関係(近隣) 部分的つきあい

9 4 Q34F-2 外国から見習うべきことが多い

そうは思わない

10 4 Q38-1 政治的有効性感覚(デモなど) 強い

11 4 Q43-1 支持できそうな政党 自 民

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19

男女間および年層間における意識差の変動状況

範囲の合計を選択肢数212で割った結果を示

したものである。つまり,各時期での年齢間

の差の平均値を示している。

男女とも各時期で大きな違いはなく,また,

男性と女性との違いも小さい。すべての選択

肢の結果を平均すると,大きな変化はないこ

とになるが,あとで報告するように,1つ1

つの選択肢では変化したものもある。

(2) 領域別範囲の推移次に,領域ごとに範囲がどのように推移し

てきたかを報告するが,男性と女性では様相

が若干異なる(図4,図5)。

男女とも1998年までは政治領域で範囲,

つまり年齢間の差が最も広く,93年までは

経済・社会・文化の領域が2番目に広い。そ

して,基本的価値観の領域は範囲が最も狭い

ことが多いが,家族・男女関係の領域が最も

狭いこともある。

2000年代に入ると男女で様相が異なるよ

うになり,男性では領域間で違いがなくなっ

たのに対し,女性では領域間の差は残ってい

る上に,政治領域に替わって家族・男女関係

の領域で範囲が最も広くなった。

なお,女性では1980年代までは,政治領

域の質問に対して高年層で「わからない」と

いう人や,回答しないという「無回答」の人

が多く,そのため,ここで分析の対象として

いる選択肢への回答率が低くなっていた。そ

の結果,他の年層との差が開き,年層間の差

が大きかった。

Ⅲ−2 範囲と全体平均との関係

次に範囲と全体平均との関係を報告する

が,ここでいう全体平均とは,「Ⅱ 男女間

の差」で分析の対象とした男性全体または女

性全体の結果のことである。

すべての結果を示すスペースの余裕がない

図3 範囲(平均値)の推移(男女別)

%24

22

20

18

16

14

12

10

0’73 ’78 ’83 ’88 ’93 ’98 ’03 ’08 年

図4 領域別範囲の推移(男性)

%24

22

20

18

16

14

12

10

0’73 ’78 ’83 ’88 ’93 ’98 ’03 ’08 年

図5 領域別範囲の推移(女性)

%24

22

20

18

16

14

12

10

0’73 ’78 ’83 ’88 ’93 ’98 ’03 ’08 年

男性   女性

17.8

17.6

18.7

17.7

18.2

18.1

18.2

18.017.1

17.0

18.6

17.8

17.8

17.3

17.0

16.1

基本的価値   経済・社会・文化   家族・男女関係政治      全体

基本的価値   経済・社会・文化   家族・男女関係政治      全体

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20│NHK放送文化研究所年報2011

ことと,各時期でそれほど大きな違いがない

ことから,1973年の男性と,2008年の女性

の結果のみを図6に示した。

図6で1つ1つの点は選択肢を示している。

この図からは全体平均が小さい選択肢は,範

囲が狭いのは当然としても,全体平均が大き

い選択肢でも範囲が狭いものがあることがわ

かる。このことは,ほとんどの国民が支持し

ていて,年齢間での差もほとんどない意見が

あることを示しているが,ここでは全体の様

子の把握にとどめ,詳細はあとで報告する。

なお,全体平均が30%前後でも範囲が

50%を超えているものもある。

Ⅲ−3 年齢間の差が小さい意見

全体の様子は以上のようになっていた。こ

こからは,個別の意見についてみていく。

(1) 35年間の推移図7は範囲が4%以下の選択肢数がどのよ

うに推移してきたかを示したものである8)。

なお,その中で男性と女性でともに範囲が

4%以下の選択肢を「共通」と表示した。

範囲が狭い選択肢は常に女性のほうが多

く,男性に比べ女性では年齢間で差のない意

見が多いことを示している。

女性で最も多かったのは1973年の23個で

あり,その後は増減を繰り返しながら長期的

にみれば減少した。

一方,男性は88年には10個まで減少した

が,その後は徐々に増加し2003年には最も

多い17個となった。しかし,08年には2番

目に少ない11個まで減少した。

次に報告するように,8回とも範囲が4%

図6 範囲と全体平均との関係

範囲

全体平均

1973年(男性)

100%

8060402010 907050300

%100

90

80

70

60

50

40

30

20

10

0

範囲

全体平均

2008年(女性)

100%

8060402010 907050300

%100

90

80

70

60

50

40

30

20

10

0

図7 範囲が4%以下の選択肢数の推移

個25

20

15

10

5

0’73 ’78 ’83 ’88 ’93 ’98 ’03 ’08 年

23

15

14

18

16

10

21

11

11

16

10

8

20

12

8

17

14

11

20

17

9

15

11

9

男性   女性   共通

Page 15: 男女間および年層間における意識差の変動状況 - NHK...9 男女間および年層間における意識差の変動状況 Ⅱ男女間の差 Ⅱ−1 全体の概観

21

男女間および年層間における意識差の変動状況

以下の選択肢は男性では6個,女性では8個

であり,その中で,男女で共通している選択

肢は4個である。これら以外の選択肢が毎回

入れ替わって,増減の原因となっている。

(2) 継続して差が小さい意見35年の間,常に範囲が4%以下であった選

択肢は,男性では6個,女性では8個である(表

12,表13)。

これらの意見は,年齢間での差が大きくな

ることがない状態が35年の間継続していた。

これらの中には男女で共通している選択肢が

多い(「SNO」を網掛け数字で表示)。

男女で共通している選択肢の1つは「理想

の仕事(1+2番目)」の条件として「世間から

もてはやされる仕事《名声》」である。もう1

つは「政治活動」でこの1年ぐらいの間に「マ

スコミに投書した《投書》」であり,さらには,

「中学生の子どもがいた場合,どこまで教育

を受けさせたい」かについて,男の子,女の

子とも《中学まで》である。

これらは男女とも年齢による違いが35年

の間ほとんど生じなかった意見である。

残りは男女で異なり,男性では,中学生の

子どもがいた場合,女の子については《大学

院まで》教育を受けさせたいと,「日本の政

治が,取り組まなければならないいちばん重

要なことがら(政治課題)」として「学問や文

化の向上をはかる《文化の向上》」の2つが,

年齢間の差が4%を超えたことがない。

女性では「生活全体についての満足感」が

「不満だ《不満》」と,「理想の仕事(1+2番目)」

の条件として「責任者として,さいはいがふ

るえる仕事《責任》」,そして,「政治活動」の,

この1年ぐらいの間に「デモに参加した《デ

モ》」と「政党・団体の一員として活動した《党

表12 8回とも範囲が4%以下の選択肢(男性)

SNO 領域 記号 質  問 選択肢男性全体の結果(%)

'73 '78 '83 '88 '93 '98 '03 '08

1 2 Q19-9 理想の仕事(1+2番目) 名声 1 1 1 1 1 0 1 1

2 3 Q24-1 男女のあり方(男子の教育) 中学まで 1 0 0 0 0 1 1 1

3 3 Q25-1 男女のあり方(女子の教育) 中学まで 1 1 0 0 0 1 0 1

4 3 Q25-5 男女のあり方(女子の教育) 大学院まで 2 1 1 2 3 3 4 4

5 4 Q40-5 政治課題 文化の向上 1 2 2 2 1 1 2 3

6 4 Q44-3 政治活動 投書 1 1 1 1 0 0 1 1

表13 8回とも範囲が4%以下の選択肢(女性)

SNO 領域 記号 質  問 選択肢女性全体の結果(%)

'73 '78 '83 '88 '93 '98 '03 '08

1 1 Q04-4 生活全体についての満足感 不満 3 1 1 1 1 1 2 1

2 2 Q19-6 理想の仕事(1+2番目) 責任 2 3 3 3 3 3 2 3

3 2 Q19-9 理想の仕事(1+2番目) 名声 0 0 1 0 1 0 1 0

4 3 Q24-1 男女のあり方(男子の教育) 中学まで 0 0 0 0 0 0 0 1

5 3 Q25-1 男女のあり方(女子の教育) 中学まで 1 1 1 0 0 0 0 1

6 4 Q44-1 政治活動 デモ 2 2 1 1 0 1 0 0

7 4 Q44-3 政治活動 投書 1 1 1 0 0 1 0 0

8 4 Q44-8 政治活動 党員活動 2 2 2 2 2 2 1 1

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22│NHK放送文化研究所年報2011

員活動》」が,年齢の違いが常に小さかった

意見である。

そして,全体の結果に注目すると,男女と

も5%以上のものはない。したがって,これ

らの意見は,35年の間,ほとんどの国民か

ら支持されていなかったことになる。

(3) 差が小さく,全体平均が大きい意見次に,年齢間の差は小さいが,支持する人

が一定程度いる意見について報告する。具体

的には範囲が4%以下で全体平均が10%以

上の選択肢である(表14,表15)。

まず,男性についてみると,「日本に生

まれてよかった」の《そう思う》が1998年と

2003年の2回出現している。女性では,「余

暇の過ごし方(将来)」の《友人・家族(と過

ごしたい)》が1973年と2003年に,「理想の

仕事(1+2番目)」の条件の《独立(して気が

ねなくやれる)》が83年と88年に出現してい

る。

したがって,多くても2回しか出現してお

らず,範囲が4%以下で,全体平均が10%

以上になるような意見はめずらしいというこ

とである。そして,ほとんどの選択肢の全体

平均は30%以下である。

その中で,ナショナリズムに関する「日本

に生まれてよかった」の《そう思う》だけが,

1990年代に男女とも95%以上とかなりの高

率になっている。そして,範囲が4%を超え

たために表にはないが,93年の男性の範囲

は7%,全体は96%であり,98年の女性の

範囲は10%,全体は96%であることから,

1990年代には年齢に関係なくほとんどすべ

ての国民が「日本に生まれてよかった」と感

じていたことになる。

このほかに,男女で共通している選択肢は

「生活充実手段(経済力)」の「第3位」だけで

あり,しかも同じ1973年に出現している。

表14 範囲が4%以下で,全体平均が10%以上の選択肢(男性)

年 領域 記号 質 問 選択肢 範囲

(%)全体

(%)

'73 1 Q07C-3 生活充実手段(経済力) 第3位 3 27

'78 1 Q26-1 理想の人間像 規律型 4 24

3 Q08-1 理想の家庭 夫唱婦随 4 20

'932 Q20-3

余暇の過ごし方(現状・1+2番目)

運動 4 20

'98 2 Q22-2 仕事と余暇 余暇優先 4 24

4 Q34A-1 日本に生まれてよかった そう思う 4 95

'03 2 Q05-1 貯蓄・消費態度

無 計 画 消費 4 12

4 Q34A-1 日本に生まれてよかった そう思う 4 95

4 Q41-3 結社・闘争性(政治) 活動 3 13

表15 範囲が4%以下で,全体平均が10%以上の選択肢(女性)

年 領域 記号 質 問 選択肢 範囲

(%)全体

(%)

'73 1 Q07C-3 生活充実手段(経済力) 第3位 4 25

2 Q21-5 余暇の過ごし方(将来)

友 人・ 家族 4 15

'83 2 Q19-7 理想の仕事(1+2番目) 独立 4 10

2 Q31-1 人 間 関 係( 近隣)

形 式 的 つきあい 4 19

3 Q15-2 老後の生き方 夫婦 3 12

'88 2 Q19-7 理想の仕事(1+2番目) 独立 4 10

'93 4 Q34A-1 日本に生まれてよかった そう思う 3 97

'98 1 Q04-3 生活全体についての満足感 やや不満 4 10

'03 2 Q21-5 余暇の過ごし方(将来)

友 人・ 家族 2 20

4 Q40-1 政治課題 秩 序 の 維持 4 16

Page 17: 男女間および年層間における意識差の変動状況 - NHK...9 男女間および年層間における意識差の変動状況 Ⅱ男女間の差 Ⅱ−1 全体の概観

23

男女間および年層間における意識差の変動状況

Ⅲ−4 年齢間の差が大きい意見

次に,範囲が広い選択肢,つまり年齢間の

差が大きい意見について報告する。

各調査回で範囲が広いほうから上位10位

までに入った選択肢を,一覧にした(表16,

表17)。

そして,各回で上位10位までに入ってい

る場合は網掛け数字で示した。また,右端に

は8回の調査での平均値と,その平均値が全

212選択肢の中で大きいほうから何番目にあ

たるかを順位で示した。

また,「SNO」の数字が網掛けのものは男

女で共通していることを示していて,14個

の選択肢が共通している。そして,最後の行

には各回で最も広い範囲を示すとともに,該

当する数値を太線で囲った。

この2つの表から,読み取れる特徴は以下

である。

まず,政治領域の選択肢が多く,政治につ

いては年齢による違いが大きい意見が多いと

いうことである。

表16 範囲が広い選択肢(男性)

SNO 領域 記号 質  問 選択肢

範囲(%) 平均

'73 '78 '83 '88 '93 '98 '03 '08 % 順位

1 1 Q03D-1 生活満足感(人間関係) そう思う 11 18 18 19 28 23 26 34 22.1 54

2 1 Q07E-1 生活充実手段(健康な体) 第1位 12 8 7 15 19 34 40 37 21.5 58

3 2 Q17-2 人間関係(職場) 部分的つきあい 26 35 37 31 38 39 35 27 33.5 10

4 2 Q20-1 余暇の過ごし方(現状・1+2番目) 好きなこと 25 34 40 26 30 20 27 16 27.3 24

5 2 Q20-2 余暇の過ごし方(現状・1+2番目) 休息 39 28 32 13 21 14 23 19 23.6 44

6 2 Q27-7 宗教的行動 おみくじ・占い 21 31 25 27 33 33 38 34 30.3 15

7 2 Q28-1 信仰・信心 神 47 37 31 28 28 37 27 29 33.0 11

8 2 Q28-2 信仰・信心 仏 57 54 53 53 55 48 52 49 52.6 5

9 2 Q28-5 信仰・信心 奇跡 27 25 27 19 32 31 44 31 29.5 16

10 3 Q15-3 老後の生き方 趣味 21 29 36 32 32 43 42 36 33.9 9

11 3 Q29-1 婚前交渉について 不可 58 55 68 70 53 54 46 42 55.8 2

12 3 Q29-3 婚前交渉について 愛情で可 37 45 53 56 60 62 56 53 52.8 4

13 4 Q33-3 結社・闘争性(地域) 活動 44 25 26 28 23 16 14 6 22.8 50

14 4 Q34D-2 日本人はすぐれた素質を持っている そうは思わない 32 23 26 27 37 44 35 27 31.4 13

15 4 Q35-1 天皇に対する感情 尊敬 75 67 67 63 47 48 38 36 55.1 3

16 4 Q35-2 天皇に対する感情 好感 23 17 19 20 31 37 35 35 27.1 26

17 4 Q35-3 天皇に対する感情 無感情 69 67 66 66 62 69 63 56 64.8 1

18 4 Q37-1 政治的有効性感覚(選挙) 強い 45 53 53 37 32 38 34 28 40.0 8

19 4 Q38-3 政治的有効性感覚(デモなど) やや弱い 23 45 26 26 37 26 25 22 28.8 19

20 4 Q42-1 支持政党まとめ 自民 45 51 52 48 31 42 35 28 41.5 7

21 4 Q42-3 支持政党まとめ 支持なし 38 53 51 49 39 43 46 30 43.6 6

22 4 Q44-2 政治活動 署名 23 32 31 38 29 25 23 17 27.3 24

23 4 Q44-9 政治活動 なし 22 33 48 36 30 23 32 24 31.0 14

(最大) 75 67 68 70 62 69 63 56

Page 18: 男女間および年層間における意識差の変動状況 - NHK...9 男女間および年層間における意識差の変動状況 Ⅱ男女間の差 Ⅱ−1 全体の概観

24│NHK放送文化研究所年報2011

ついで,各回で最も広い範囲についてみ

てみると,1973年には男性は75%で女性の

70%を上回っていた。しかし,2008年には

56%で女性の69%とは大きな開きが生じて

いる。さらに,例えば2008年には50%以上

の差がある選択肢が,女性では5個であるの

に対し男性では2個になるなど,男性では年

齢による違いが大きい意見が少なくなる傾向

がみられる。

次に個別の選択肢についてみると,「天皇

に対する感情」の《尊敬(している)》と《無感

情(特に何とも感じていない)》,さらに,「信

表17 範囲が広い選択肢(女性)

SNO 領域 記号 質  問 選択肢

範囲(%) 平均

'73 '78 '83 '88 '93 '98 '03 '08 % 順位

1 1 Q04-1 生活全体についての満足感 満足 41 45 33 36 31 27 21 19 31.6 19

2 1 Q07A-5 生活充実手段(豊かな趣味) 第5位 31 35 43 35 40 42 42 40 38.5 9

3 1 Q07C-2 生活充実手段(経済力) 第2位 30 30 41 40 28 30 33 32 33.0 15

4 2 Q17-2 人間関係(職場) 部分的つきあい 17 29 36 32 32 42 38 24 31.3 22

5 2 Q20-1 余暇の過ごし方(現状・1+2番目) 好きなこと 31 29 36 34 37 25 33 19 30.5 23

6 2 Q22-3 仕事と余暇 仕事・余暇両立 30 36 31 31 39 32 35 36 33.8 13

7 2 Q27-1 宗教的行動 礼拝・布教 40 40 39 30 26 19 25 23 30.3 24

8 2 Q27-7 宗教的行動 おみくじ・占い 35 38 34 39 40 40 44 50 40.0 8

9 2 Q28-2 信仰・信心 仏 64 64 50 56 63 61 55 52 58.1 3

10 2 Q28-5 信仰・信心 奇跡 13 25 26 29 27 32 40 43 29.4 28

11 3 Q08-4 理想の家庭 家庭内協力 12 16 19 28 31 37 34 41 27.3 37

12 3 Q11-1 男女のあり方(名字) 当然,夫の姓 36 35 32 33 37 48 43 37 37.6 11

13 3 Q15-1 老後の生き方 子どもや孫 38 38 34 32 26 31 26 15 30.0 26

14 3 Q29-1 婚前交渉について 不可 33 47 51 56 59 57 56 53 51.5 4

15 3 Q29-3 婚前交渉について 愛情で可 23 30 45 45 53 66 68 69 49.9 5

16 4 Q33-3 結社・闘争性(地域) 活動 42 35 24 32 26 18 22 14 26.6 41

17 4 Q34B-1 日本は一流国だ そう思う 34 44 31 35 15 27 26 22 29.3 29

18 4 Q34B-2 日本は一流国だ そうは思わない 45 53 37 39 28 38 30 23 36.6 12

19 4 Q34D-1 日本人はすぐれた素質を持っている そう思う 17 31 20 34 33 52 37 41 33.1 14

20 4 Q34D-2 日本人はすぐれた素質を持っている そうは思わない 28 37 26 41 37 67 44 45 40.6 6

21 4 Q35-1 天皇に対する感情 尊敬 70 67 69 67 57 50 48 47 59.4 2

22 4 Q35-3 天皇に対する感情 無感情 58 61 70 74 52 71 57 64 63.4 1

23 4 Q36-1 権利についての知識 表現の自由 27 42 33 34 26 27 32 35 32.0 18

24 4 Q36-5 権利についての知識 生存権 31 42 29 29 27 22 20 15 26.9 40

25 4 Q38-3 政治的有効性感覚(デモなど) やや弱い 39 37 31 37 33 29 31 27 33.0 15

26 4 Q39-3 政治的有効性感覚(世論) やや弱い 39 41 30 30 27 12 10 20 26.1 42

27 4 Q42-1 支持政党まとめ 自民 32 44 40 44 33 40 43 31 38.4 10

28 4 Q42-3 支持政党まとめ 支持なし 33 40 46 38 37 47 46 37 40.5 7

(最大) 70 67 70 74 63 71 68 69

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25

男女間および年層間における意識差の変動状況

仰・信心」の《仏(を信じている)》は,男女と

も35年間常に上位にあり,年齢間の差が大

きい。

また,男性では「婚前交渉について」の《不

可(結婚式がすむまでは,性的まじわりをす

べきでない)》は35年の間,《愛情で可(深く

愛し合っているならよい)》は78年から30年

の間,常に上位である。女性でも《不可》は

78年以降,《愛情で可》は83年以降常に上位

である。

平均値でみても,これら5つの選択肢が男

女とも上位5位までを占めている。

以上から,天皇に対する感情と婚前交渉に

ついての考え,および仏を信じている人は,

年齢による違いが大きく,かつ,長い間その

状態が続いているといえる。

そして,支持している政党では,《支持な

し(支持する政党がない)》が,男性では2003

年まで,また,《自民》は93年を除いて98年

まで上位10位までに入っていた。2つの選択

肢とも女性でも半数の4回は年齢間の差が大

きいほうから10位までに入っている。ただ

し,08年には男女とも10位までには入って

いない。

また,「結社・闘争性(地域)」の《活動》も

73年には男女とも年齢間の差が40%を超え

て上位に入っていたが,その後は差が縮小し

た。具体的な質問は「住民の生活を脅かす公

害問題が発生した際にどうするか」というも

のであり,《活動》とは「みんなで住民運動を

起こし,問題を解決するために活動する」と

いうものであるが,若い年層でこの考えを支

持する人が少なくなったため,2008年には

男性ではわずか6%,女性でも14%の差に

縮小した。

さらに,男性では「政治的有効性感覚(選

挙)」の《強い(国民の投票が国政に対して大

きな影響を及ぼしている)》が88年まで上位

にあったが,それ以降は年齢間の差は小さく

なった。

政治領域では,年齢間の差が大きかった意

見が,最近はその差が縮小したことになる。

なお,女性では「日本人はすぐれた素質を

持っている」の《そうは思わない》と,「宗教的

行動」の《おみくじ・占い(をしてもらった)》

が,88年以降年齢間の差が大きくなっている。

また,平均値でみると,男女とも大きいほ

うから11位までがすべて含まれている。

Ⅲ−5 年齢間の差が大きく変化した意見

次に年齢間の差の変化が大きい意見をみて

いく。具体的には,1973年と2008年の範囲

の差が大きいほうから10位までの選択肢を取

り出した(男女とも10位に同率で2つの選択

肢が並んでいるため11個の選択肢となった)。

女性では35年間で範囲が拡大したものが5

個,縮小したものが6個とほぼ同数であるの

に対し,男性では拡大したものは3個で,縮

小したものが8個と多い。

そして,変化の量でみても,女性では大き

いほうから3番目までが拡大した選択肢であ

るに対し,男性では2番目までが縮小した選

択肢である。

また,男女で共通しているのは3選択肢で,

「日本は一流国だ」の《そうは思わない》と,「天

皇に対する感情」の《尊敬(している)》,さら

に,「結社・闘争性(地域)」の《活動》である。

そして,3つの選択肢すべてが男女とも年齢

Page 20: 男女間および年層間における意識差の変動状況 - NHK...9 男女間および年層間における意識差の変動状況 Ⅱ男女間の差 Ⅱ−1 全体の概観

26│NHK放送文化研究所年報2011

間の差は大きく縮小している。

このうち「結社・闘争性(地域)」の《活動》

とは,先に説明したように「住民の生活を脅

かす公害問題が発生した」際には,「みんな

で住民運動を起こし,問題を解決するために

活動する」という人であり,男性では1973年

には年齢間で44%の差が,女性では42%の

差があったが,2008年には男性ではわずか

6%,女性でも14%に縮小した。

また,「日本は一流国だ」について《そうは

思わない》も男女で共通しているが,この考

えは,その時々の状況,特に海外との関係で

変動することが多い。

ただし,年齢間の差が縮小した要因は3つ

の意見とも異なり,「日本は一流国だ」の《そ

うは思わない》については,高年層で大きく

増加したことによって差が縮小した。そして,

「天皇に対する感情」の《尊敬》については高

表18 範囲の推移(範囲の変化が大きい選択肢,男性)

SNO 記号 領域 質  問 選択肢

範囲(%)順位

'73 '78 '83 '88 '93 '98 '03 '08 変化

1 Q03D-1 1 生活満足感(人間関係) そう思う 11 18 18 19 28 23 26 34 23 4

2 Q07E-1 1 生活充実手段(健康な体) 第1位 12 8 7 15 19 34 40 37 25 3

3 Q19-5 2 理想の仕事(1+2番目) 仲間 6 15 9 18 13 21 22 24 18 10

4 Q19-8 2 理想の仕事(1+2番目) 専門 30 26 36 31 18 17 19 10 −20 5

5 Q20-2 2 余暇の過ごし方(現状・1+2番目) 休息 39 28 32 13 21 14 23 19 −20 5

6 Q28-1 2 信仰・信心 神 47 37 31 28 28 37 27 29 −18 10

7 Q08-3 3 理想の家庭 性役割分担 33 18 21 15 17 18 15 13 −20 5

8 Q33-3 4 結社・闘争性(地域) 活動 44 25 26 28 23 16 14 6 −38 2

9 Q34B-1 4 日本は一流国だ そう思う 28 16 17 16 21 31 15 8 −20 5

10 Q34B-2 4 日本は一流国だ そうは思わない 31 21 15 17 22 34 14 12 −19 9

11 Q35-1 4 天皇に対する感情 尊敬 75 67 67 63 47 48 38 36 −39 1

表19 範囲の推移(範囲の変化が大きい選択肢,女性)

SNO 記号 領域 質  問 選択肢

範囲(%)順位

'73 '78 '83 '88 '93 '98 '03 '08 変化

1 Q04-1 1 生活全体についての満足感 満足 41 45 33 36 31 27 21 19 −22 10

2 Q27-5 2 宗教的行動 祈願 6 31 28 34 21 22 30 29 23 7

3 Q28-5 2 信仰・信心 奇跡 13 25 26 29 27 32 40 43 30 2

4 Q08-4 3 理想の家庭 家庭内協力 12 16 19 28 31 37 34 41 29 3

5 Q15-1 3 老後の生き方 子どもや孫 38 38 34 32 26 31 26 15 −23 7

6 Q25-2 3 男女のあり方(女子の教育) 高校まで 33 21 12 7 11 13 7 8 −25 5

7 Q29-3 3 婚前交渉について 愛情で可 23 30 45 45 53 66 68 69 46 1

8 Q33-3 4 結社・闘争性(地域) 活動 42 35 24 32 26 18 22 14 −28 4

9 Q34B-2 4 日本は一流国だ そうは思わない 45 53 37 39 28 38 30 23 −22 10

10 Q34D-1 4 日本人はすぐれた素質を持っている そう思う 17 31 20 34 33 52 37 41 24 6

11 Q35-1 4 天皇に対する感情 尊敬 70 67 69 67 57 50 48 47 −23 7

Page 21: 男女間および年層間における意識差の変動状況 - NHK...9 男女間および年層間における意識差の変動状況 Ⅱ男女間の差 Ⅱ−1 全体の概観

27

男女間および年層間における意識差の変動状況

年層で大きく減少したことにより,また,「結

社・闘争性(地域)」の《活動》については,若

年層で大きく減少したことにより,年齢間の

差が縮小した。

そして,35年間で年齢間の差が最も変化

したのは女性での「婚前交渉について」の《愛

情で可(深く愛し合っているならよい)》であ

り,1973年には23%であったものが2008年

には69%と,大きく拡大した。これは若年

層で《愛情で可》と考える人が大きく増加し

たためである。

また,女性では「宗教的行動」の《祈願(身

の安全や商売繁盛,入試合格などを,祈願し

にいったことがある)》と,「信仰・信心」の《奇

跡(を信じている)》は1973年から78年にか

けて10代で増え,この時期に年齢間の差が

大きく拡大した。

Ⅳ 性差について

Ⅳ−1 男女関係についての性差

男女間で常に差がある意見の中(表7,表8)

で,「婚前交渉について」は「結婚式がすむま

では,性的まじわりをすべきでない《不可》」

と考える人が,女性では全212の選択肢の中

で最も変化し,男性でも2番目に変化してい

た。男女とも《不可》という人が大きく減少

しながら,男女間では常に差があったという

ことである。

この「日本人の意識」調査で大きく変化した

意見は家族・男女関係の領域に多い。表20は

家族・男女関係の領域から,性やジェンダー

に関連する項目を取り出したものである。

表20の右端には,男性全体および女性全

体での変化(2008年の結果から1973年の結

果を減じたもの)と,その順位(絶対値が大

きい順)を表記した(有意でないものは括弧

内に記した)。また,中ほどの「男」「女」は,「男」

は男性のほうが多いことを,「女」は女性の

ほうが多いことを示している(空欄は差がな

いことを示している)。

男女とも変化が大きいほうから10番目ま

での選択肢がすべて含まれている(男性では

8位に同率で3選択肢が並んだ。そのうちの

2つが表20にあり,残りの1つは「政治課題」

の《福祉の向上》が25%の減少である)。

また,男女で変化の方向(増減)が一致し

ていないのは,「男子の教育」についての《短

大・高専まで》だけであるが,男女ともに有

意な変化ではない。つまり,変化の方向も男

女で一致している。

この表によって,男女とも意識が大きく変

化した領域で,男女間での意見の差がどのよ

うに推移してきたかをみていく。

Ⅳ−2 婚前交渉についての性差

冒頭で述べたように「婚前交渉について」

の「結婚式がすむまでは,性的まじわりをす

べきでない《不可》」は男女とも減少し,しか

も女性では最も大きく,男性でも2番目に大

きく変化した。そして,35年の間,常に女

性のほうが《不可》と考える人が多い(図8)。

「深く愛し合っている男女なら,性的まじ

わりがあってもよい《愛情で可》」という人も

大きく変化しているが,こちらは男女とも増

加し,しかも男性のほうが常に多い。

そして,「性的まじわりをもつのに,結婚

Page 22: 男女間および年層間における意識差の変動状況 - NHK...9 男女間および年層間における意識差の変動状況 Ⅱ男女間の差 Ⅱ−1 全体の概観

28│NHK放送文化研究所年報2011

とか愛とかは関係ない《無条件で可》」という

人は男性はわずかに増加し,女性は変わらな

いが,これも男性のほうが常に多い。一方,「結

婚の約束をした間柄なら,性的まじわりが

あってもよい《婚約で可》」という人は女性の

ほうが大きく増加し,その結果,1980年代

半ばまでは男性のほうが多かったが,90年

代後半以降は女性のほうが多い傾向にある。

以上のように,婚前交渉については厳格で

伝統的な考えの人が大きく減少し,解放的で

自由な考えをする人が男性,女性とも大きく

増えている。結婚を前提としない性交渉を容

認する考えが拡大してきたのであるが,それ

図8 婚前交渉について《不可》《愛情で可》(男女別)

%100

80

60

40

20

0’73 ’78 ’83 ’88 ’93 ’98 ’03 ’08 年

《不可》

《愛情で可》

男性   女性

65

50

23

16

57

43

27

20

52

40

29

22

43

28

40

27

46

23

46

20

48

18

3434

3631

40

28

41

28

41

26

表20 「家族・男女関係」領域(性やジェンダー関連項目)

記号 質  問 選択肢 73年

78年

83年

88年

93年

98年

03年

08年

変化(%) 順位

男性 女性 男性 女性

Q08-1

理想の家庭

夫唱婦随 女 −9 −9 53 50

Q08-2 夫婦自立 男 7 3 72 129

Q08-3 性役割分担 男 男 男 男 男 男 男 −24 −22 11 9

Q08-4 家庭内協力 女 女 女 女 女 25 28 8 4

Q11-1

男女のあり方(名字)

当然,夫の姓 男 −14 −13 28 23

Q11-2 現状では夫の姓 男 男 男 男 男 (−1)(−2) 180 146

Q11-3 どちらでもよい 女 女 女 女 女 女 女 4 6 113 86

Q11-4 別姓でよい 男 男 男 9 8 53 61

Q12-1男女のあり方

(家庭と職業)

家庭専念 男 男 男 男 男 男 男 男 −27 −20 6 10

Q12-2 育児優先 女 男 男 (−3) −8 129 61

Q12-3 両立 女 女 女 女 女 女 女 女 29 27 4 7

Q13-1 権威・平等(夫の台所仕事)

すべきでない 男 男 男 男 −26 −30 7 3

Q13-2 するのは当然 男 女 女 女 女 29 36 4 2

Q24-1

男女のあり方(男子の教育)

中学まで 男 男 男 (0) 1 196 171

Q24-2 高校まで 男 男 男 男 男 男 男 男 −5 −5 95 99

Q24-3 短大・高専まで 女 (−1)(−1) 180 171

Q24-4 大学まで 女 女 女 女 女 女 5 (2) 95 146

Q24-5 大学院まで 男 (0) 2 196 146

Q25-1

男女のあり方(女子の教育)

中学まで 女 男 (0) (0) 196 202

Q25-2 高校まで 男 男 男 男 男 −30 −28 3 4

Q25-3 短大・高専まで 女 女 女 女 −4 (−2) 113 146

Q25-4 大学まで 女 33 28 1 4

Q25-5 大学院まで 男 男 2 3 151 129

Q29-1

婚前交渉について

不可 女 女 女 女 女 女 女 女 −32 −39 2 1

Q29-2 婚約で可 男 男 男 女 女 3 12 129 31

Q29-3 愛情で可 男 男 男 男 男 男 男 男 25 25 8 8

Q29-4 無条件で可 男 男 男 男 男 男 男 男 2 (0) 151 202

Page 23: 男女間および年層間における意識差の変動状況 - NHK...9 男女間および年層間における意識差の変動状況 Ⅱ男女間の差 Ⅱ−1 全体の概観

29

男女間および年層間における意識差の変動状況

と同時に,厳格派は常に女性のほうが多い。

妊娠のリスクなど性交渉に伴う負担は女性の

ほうが大きい。こうした生物としての差とと

もに,「女性としてはしたない」というよう

な規範も影響して,男女間での考えの違いが

35年の間変わらずに続いてきたのである。

Ⅳ−3 ジェンダーについての性差

(1) 教育面での性差残りの質問項目はジェンダー(社会・文化

的に規定された性規範)に関わるものである。

その中から,まず,子どもの教育に関して,

子どもの性によって違いがあるのか,そし

て,それはそれぞれの意見を支持する人の性

によって違いがあるのかをみていく。

質問は「もし,あなたに中学生の男の子(ま

たは女の子)がいた場合,どの程度の教育を

受けさせたいか」というものである。

まず,男の子と女の子で受けさせたい教育

レベルに差があるかについてみる。《大学院

まで》と考える人は,男性では男の子につい

ては変わらないが,女の子については増えて

いる。一方,女性では男の子,女の子ともに

増えている。その結果,最新の2008年には

男の子については男女とも7%となり,女の

子については男女とも4%になった。

そして,《大学まで》という人は,男の子

についてはほとんど変わっていないが,女の

子については,男女とも大きく増加した(図

9)。男性では全選択肢の中で最も大きく変化

した。

したがって,性の違いによって受けさせた

い教育程度の違いは大きく縮小したが,まだ

女の子より男の子に高い教育を受けさせたい

と考える人が多いことになる。

次に,男性と女性とで考えに差があるかを

みると,男の子については《高校まで》とい

う人が男性のほうが常に多く,《大学まで》

や《大学院まで》という人は女性のほうが多

い傾向にある。

女の子については,男女間で差があること

はそれほど多くない。

そして,最新の2008年の結果では,男性

と女性との間で考えの違いは,ほとんどなく

なっている。

次にみる他のジェンダーに関する項目と比

較すると,教育面においては,性による違い

も,そして,その考えに対する性(男女)の

違いも小さくなっている。

(2) 男女関係での性差理想の家庭,結婚後の姓,女性の家庭と職

業の関係,そして,夫の台所仕事は,結婚後

の男女の関係についての項目である。

図10には,女性の家庭と職業の関係につ

いて,「結婚したら,家庭を守ることに専念

したほうがよい《家庭専念》」と「結婚して子

どもが生まれても,できるだけ職業をもち続

けたほうがよい《両立》」の結果を示した。

《両立》は男女とも増え,《家庭専念》はとも

図9 男子・女子の教育《大学まで》(男女別)

%100

80

60

40

20

0’73 ’78 ’83 ’88 ’93 ’98 ’03 ’08 年

男の子について

女の子について

男性   女性

67

61

23

20

70

65

24

23

70

66

23

23

73

71

31

31

72

68

35

35

70

6442

40

70

6549

46

696653

51

Page 24: 男女間および年層間における意識差の変動状況 - NHK...9 男女間および年層間における意識差の変動状況 Ⅱ男女間の差 Ⅱ−1 全体の概観

30│NHK放送文化研究所年報2011

に減少したが,35年の間,2つの意見とも男

女間での差は解消しなかった。《両立》は常に

女性のほうが多く,《家庭専念》は常に男性の

ほうが多い。

次の図11は,理想の家庭についての結果

のうち,「父親は仕事に力を注ぎ,母親は任

された家庭をしっかりと守っている」という

《性役割分担》と,「父親はなにかと家庭のこ

とにも気をつかい,母親も暖かい家庭づくり

に専念している」という《家庭内協力》につい

て示したものである。

1970年代は夫と妻が役割を分担する家庭

を理想とする人のほうが多かったが,その後

はこの考えを支持する人が男女とも大きく減

少し,替わって夫婦がともに協力し合う家庭

を理想とする人が増えた。

性による考えの違いに注目すると,《性役

割分担》を理想とする人は,男性のほうで多

かったが2008年には差がなくなった。一方,

《家庭内協力》については88年以降,常に女

性のほうが多い。

次の図12は夫の台所仕事についての結果

である。

73年には「夫が台所の手伝いや子どものお

もりをするのは当然だ《するのは当然》」とい

う人は男性のほうが多かった。その後は,男

女ともこの考えを支持する人が増えたが,女

性での増加が大きく,80年代後半以降は女

性のほうが多かった。しかし,2008年には

女性では87%,男性でも85%と,かなり多

くの人が《するのは当然》と考えるようにな

り,男女での差はなくなっている。

結婚後の姓については,他の項目に比べれ

ば変化は小さい。さらに,「現状では,妻が

名字を改めて,夫のほうの名字を名のったほ

うがよい《現状では夫の姓》」などの伝統的な

意見に賛成する人は,男性のほうに多い傾向

にあったが,08年には「夫婦は同じ名字を名

のるべきだが,どちらが名字を改めてもよい」

は女性で多く,「別々の名字のままでよい」

は男性で多くなっている。

以上のように,男女の関係をめぐる意識は,

平等志向が大きく増加したが,男女の差を肯

図11 理想の家庭《性役割分担》《家庭内協力》(男女別)

%100

80

60

40

20

0’73 ’78 ’83 ’88 ’93 ’98 ’03 ’08 年

《性役割分担》《家庭内協力》

男性   女性

41 4033 37

4348 48 50

42 43 46

20 17 1721 22 26 22 18 14 12 15

37 35 30 32 3822 23 29 28 22

図12 夫の台所仕事(男女別)

%100

80

60

40

20

0’73 ’78 ’83 ’88 ’93 ’98 ’03 ’08 年

《するのは当然》

《すべきではない》

男性   女性

51

56

3739

59

60

32

34

67

68

27

29

69

75

19

25

72

80

14

22

81

87

9

16

82

89

8

12

85

87

9

11

図10 家庭と職業《家庭専念》《両立》(男女別)

%100

80

60

40

20

0’73 ’78 ’83 ’88 ’93 ’98 ’03 ’08 年

《両立》《家庭専念》

男性   女性

41

16

35

23

34

24

38

21

42

16

51

3917

10

52

45

14

11

51

45

14

10

3024

3126

3424

2828

3121

Page 25: 男女間および年層間における意識差の変動状況 - NHK...9 男女間および年層間における意識差の変動状況 Ⅱ男女間の差 Ⅱ−1 全体の概観

31

男女間および年層間における意識差の変動状況

定する考えが男性のほうに多く残って

いる。

Ⅴ 年齢差について

年齢によって意見が異なる要因は加

齢によるものと,世代によるものがあ

る。年をとることによって考えが変わ

ることにより,若い人との間に意見の差が生

じるのが加齢による効果であり,新しい世代

が先行世代とは異なる考えをもつことによ

り,意見の差が生じるのが世代による効果で

ある。これらの効果のほかに,時代状況が変

わることによっても人びとは意見を変える。

そこで,常に年齢間での差が大きかった意

見と,差が大きく変化した意見のうち主要な

ものについて,これらの要因との関係をみて

いく。

具体的には,世代効果によって差が拡大し

た婚前交渉についての意識と,時代効果があ

るものとないものが混在する宗教に関する意

識,そして,時代の影響を強く受けている政

治領域の中から,天皇に対する感情と支持政

党,結社・闘争性について報告する。

Ⅴ−1 世代効果により進んだ性の解放意識

図13は女性で年齢間の差が最も大きく変

化した「婚前交渉について」の「深く愛し合っ

ている男女なら,性的まじわりがあっても

よい《愛情で可》」と考える人の割合を,生ま

れ年を基準にして示したものである。なお,

10歳ごとの集計に合わせて,1978年からの

10年ごとの結果を示した。

左端の一番若い世代を除いてみると,線は

ほとんど重なっている。つまり,《愛情で可》

という考えは生まれ育った時代によって決

まっているとみなせる。そして,高年世代に

なるほど割合が小さくなっていて,それぞれ

の世代で支持する人の割合が異なることを示

している。その結果として年齢間で意見の差

が生じているのである。

同じデータを年齢を基準にして示したもの

が次の図14である。

若い人,つまり,新しい世代ほど《愛情で可》

と考える人が多く,しかも,時代が進むほど

増えている。一方,高年層ではほとんど変わっ

ていない。その結果として,年齢間の差が拡

図13 婚前交渉について《愛情で可》(女性・生年別)%100

80

60

40

20

0’89~92

’79~88

’69~78

’59~68

’49~58

’39~48

’29~38

’19~28

’09~18

’08以前

1978年    1988年1998年    2008年

図14 婚前交渉について《愛情で可》(女性・年層別)

%100

80

60

40

20

016~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 歳

1973年   1978年   1983年   1988年1993年   1998年   2003年   2008年

Page 26: 男女間および年層間における意識差の変動状況 - NHK...9 男女間および年層間における意識差の変動状況 Ⅱ男女間の差 Ⅱ−1 全体の概観

32│NHK放送文化研究所年報2011

大してきたのである。

詳しくみると,1973年には《愛情で可(深

く愛し合っているならよい)》という人は,

最も多い10代と20代では28%で,最も少

ない60代の5%とは23%の差であった。そ

の後は差が徐々に拡大し,2008年には最も

多い20代では《愛情で可》と考える人は82%

にも達し,最も少ない70歳以上の13%とは

69%という大きな差となった。

次の図15は,女性で「結婚式がすむまでは,

性的まじわりをすべきでない《不可》」と考え

る人の割合を年層別に示したものである。

先ほどの《愛情で可》とほぼ対称になって

いて,高年層ほど支持する人が多い。そして,

多くの年層で婚前交渉は《不可》と考える人

が時代の推移とともに減少したが,70歳以

上では変わっていない。そのために,《不可》

という考えも年齢間の差が拡大してきたので

ある。

ただし,《愛情で可》という人も,《不可》

という人も1998年以降は,どの年層もほと

んど変わっていない。しかも,2008年には,

《愛情で可》と考える人が最も多い20代では

80%を超え,反対に《不可》という人はわず

か1%にまで減少している。そのため,高年

層の人が亡くなって世代交代が進めば,年齢

間の差は縮小していくと考えられる。

Ⅴ−2 宗教面で進む若者の非合理性志向

宗教に関する項目では,年齢間での差が大

きいまま変わらなかったものと,差が徐々に

拡大しつつあるものがある。

《仏》を信じているという人は男女とも年

齢による違いが常に大きかった(図16,図

17)。

男性も女性も40~60代では《仏》を信じて

いる人が大きく減少したが,年齢間の差は男

図15 婚前交渉について《不可》(女性・年層別)

%100

80

60

40

20

016~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 歳

1973年   1978年   1983年   1988年1993年   1998年   2003年   2008年

図16 信仰・信心《仏》(男性・年層別)

%100

80

60

40

20

016~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 歳

1973年   1978年   1983年   1988年1993年   1998年   2003年   2008年

図17 信仰・信心《仏》(女性・年層別)

%100

80

60

40

20

016~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 歳

1973年   1978年   1983年   1988年1993年   1998年   2003年   2008年

Page 27: 男女間および年層間における意識差の変動状況 - NHK...9 男女間および年層間における意識差の変動状況 Ⅱ男女間の差 Ⅱ−1 全体の概観

33

男女間および年層間における意識差の変動状況

性では57%(1973年)から49%(2008年),

女性では64%(同)から52%(同)とやや縮

小したものの,依然として差は大きい。《仏》

を信じる人は加齢とともに増えるのである。

なお,図は省略したが,《神》を信じてい

る人は年齢間の差が男性では47%から29%

へ,女性でも35%から19%へと比較的大き

く縮小したが,《神》を信じている人は世代

によって決まっていて,高年世代で信じてい

る人が減った。

その一方で,男性においては《おみくじ・

占い》をしたことがある人が,女性において

は《奇跡》を信じている人が,若い年層で増

加して,年齢間の差が拡大した。

女性での《奇跡》についてみると,1973年

には年齢間の差は13%しかなかったものが,

2008年には43%へと大きく拡大した。

占いや奇跡はブームがあり,時代によって

流行り廃りがあるが,若い人びとでは信じる

人が徐々に増えている。合理性では説明しき

れないものに価値を見出している人が若い人

びとを中心に着実に増えている。

Ⅴ−3 転換期を迎えた政治意識

「天皇に対する感情」の中で《尊敬(してい

る)》は,男女とも年齢間の差が常に大きく,

差の変化も大きかった。

図20と図21は,《尊敬》を男女それぞれに

ついて年層別に示したものである。

図18 宗教的行動《おみくじ・占い》(男性・年層別)

%100

80

60

40

20

016~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 歳

1973年   1978年   1983年   1988年1993年   1998年   2003年   2008年

図19 信仰・信心《奇跡》(女性・年層別)

%100

80

60

40

20

016~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 歳

1973年   1978年   1983年   1988年1993年   1998年   2003年   2008年

図20 天皇に対する感情《尊敬》(男性・年層別)

%100

80

60

40

20

016~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 歳

1973年   1978年   1983年   1988年1993年   1998年   2003年   2008年

図21 天皇に対する感情《尊敬》(女性・年層別)

%100

80

60

40

20

016~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 歳

1973年   1978年   1983年   1988年1993年   1998年   2003年   2008年

Page 28: 男女間および年層間における意識差の変動状況 - NHK...9 男女間および年層間における意識差の変動状況 Ⅱ男女間の差 Ⅱ−1 全体の概観

34│NHK放送文化研究所年報2011

まず,男性についてみていく。1973年に

は天皇を尊敬している人は,10代では6%し

かいないのに対し,70歳以上では81%もい

て,その差は75%もあった。その後,20代

以下ではほとんど変わらないのに対し,高年

層では減少したことにより差は徐々に縮小

した。特に平成時代になってから(図20では

1993年以降)の変化が大きい。

なお,天皇を尊敬する人が最も多いのは

70歳以上の人である点は35年間変わらない

が,最も少ないのは10代の時もあれば20代

の時もある。

女性も男性と,同じような推移をたどった

が,昭和から平成に切り替わった時期での動

きなど,異なる特徴もある。

女性では昭和時代は50,60代の人で天皇

を尊敬する人が男性より多かった。平成時代

になり,これらの年層でも天皇を尊敬する人

が大きく減少したが,60代と70歳以上では

93年には男性に比べて減少は小さい。しか

し,その5年後の98年には,これらの年層

でも,男性とほとんど変わらない水準まで減

少した。

平成時代になってからは,男女とも天皇を

尊敬する人は,若い人びとと高年齢の人びと

の間での差はかなり縮小した。そして,40

代より若い年層ではほとんど差がなくなって

おり,年齢間の差は今後も縮小していくと考

えられる。

次に支持政党についてみていく。図22と

図23は,「支持政党」について「特に支持し

ている政党がない《支持なし》」という人の割

合を示したものである。

男性では10,20代で多く,年齢が高くな

るにつれて少なくなるが,10代では支持す

る政党が「わからない,無回答」という人が

多い。そのため,1988年以降は20代が最も

多いことが多い。

年齢による違いは78年と83年には50%を

超えていたが,93年には20代で減ったこと

により39%までに縮小した。そして,08年

には自民党や民主党などを支持する人が増え

たことにより,20代でも大きく減少し,範

囲は上位10位までに入らない30%にまで縮

小した。なお,10代でも大きく減少してい

るが,それは「わからない,無回答」が12%

から29%へと17%も増えたためである。

女性は,これも男性とほぼ同じような推移

をたどったが,高年層では男性より多いため,

若年層との差は小さく,年齢による違いは

図22 支持政党《支持なし》(男性・年層別)

%100

80

60

40

20

016~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 歳

1973年   1978年   1983年   1988年1993年   1998年   2003年   2008年

図23 支持政党《支持なし》(女性・年層別)

%100

80

60

40

20

016~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 歳

1973年   1978年   1983年   1988年1993年   1998年   2003年   2008年

Page 29: 男女間および年層間における意識差の変動状況 - NHK...9 男女間および年層間における意識差の変動状況 Ⅱ男女間の差 Ⅱ−1 全体の概観

35

男女間および年層間における意識差の変動状況

男性よりやや少なかった。ただし,08年に

は最も多い20代が男性よりさらに多いため,

この時は男性より年齢間の差が拡大した。

08年の調査は,民主党が政権を獲得する

ことになった第45回衆院選(2009年8月)の

ほぼ1年前に実施した。そのため,各政党へ

の支持率が高くなり,《支持なし》が少なく

なったと考えられるが,衆院選の5か月前に

実施した2003年には《支持なし》が増えてい

る。したがって,選挙の前に必ずしも《支持

なし》が減るということではない。08年には

30代より若い年層を中心として初めて支持

する政党がないという人が減少したのであ

り,政党離れが止まった可能性もある。

図24と図25は男女とも年齢間の差が大き

く縮小した「結社・闘争性(地域)」の《活動》

について示したものである。

この質問は「住民の生活を脅かす公害問題

が発生した」際にどう行動するかというもの

で,その選択肢の中から「みんなで住民運動

を起こし,問題を解決するために活動する《活

動》」という人の割合を示したものである。

まず,男性の結果についてみると,10,

20代の若い人たちで「活動する」という人

が大きく減ったため,年齢間の差は35年間

で44%から6%へと大きく縮小した。特に

1973年から78年にかけての変化が大きい。

女性も男性とほぼ同じ推移をたどり,73

年の42%から08年には14%まで年齢間の差

が縮小した。

自ら行動するという人が若い人びとを中心

に減少し続けている。その一方で,政党離れ

がおさまり,また,国民が投票することが国

の政治に強い影響を及ぼしていると考える人

が35年間で初めて増える(Q37-1)など,政

治意識は転換期を迎えているかもしれない。

おわりに

本稿では男女間および年齢間での意見の違

いについて分析し,男女間での意見の差は縮

小したが,年齢間での差は依然として残って

いるものが多いことなどを報告したが,同一

年齢における男女間のギャップについては今

後の課題と考えている。

(たかはし こういち)

図24 結社・闘争性(地域)《活動》(男性・年層別)

%100

80

60

40

20

016~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 歳

1973年   1978年   1983年   1988年1993年   1998年   2003年   2008年

図25 結社・闘争性(地域)《活動》(女性・年層別)

%100

80

60

40

20

016~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 歳

1973年   1978年   1983年   1988年1993年   1998年   2003年   2008年

Page 30: 男女間および年層間における意識差の変動状況 - NHK...9 男女間および年層間における意識差の変動状況 Ⅱ男女間の差 Ⅱ−1 全体の概観

36│NHK放送文化研究所年報2011

注:1) 「日本人の意識」調査の結果については,NHK

放送文化研究所編『現代日本人の意識構造[第七

版]』(2010年,NHKブックス,日本放送出版協会)

で詳しく報告している。

2) 支持政党(Q42)と支持できそうな政党(Q43)に

ついては,自民党《自民》と,その他の政党の支持

者をまとめた《非自民》,および,支持する政党が

ない《支持なし》の3選択肢を対象とした。

また,1番目と2番目を訊く質問では,1番目と2

番目を合わせた結果を対象とした。

3) 「互いに独立な%の差の検定式」は以下の式を使

用し,zが「1.96」以上なら「有意」とした(信頼度

95%)。

4) 男性の回答率から女性の回答率を引いたものを

そのまま合計したのでは,プラスとマイナスの値

があって相殺されてしまうので,絶対値を使用し

た。

5) 上記3)で示したように,同じ回答率(%)であっ

ても,各層のサンプル数(n:該当者数)が大きけ

れば有意になりやすい。末尾の「サンプル構成」に

示したように,長期的には有効率が下がり,該当

者数が小さくなっている。そこで,回答率は2008

年の結果を,該当者数は有効数が最も大きい1973

年の結果を用いて検定した結果,有意になった選

択肢が11個増えて127個となった。したがって,

「有効率の低下」=「サンプル数の減少」が影響しな

いとはいえないが,長期的にみた場合には男女間

での差は縮小していると判断した。

6)「Q14-3」などの記号は「質問番号-選択肢番号」を

示す。なお,選択肢の順を「ア」「イ」というように

かなで表記しているものは,順に「1」「2」の数字

に置き換えた。

7) 《 》は略称を示す(「単純集計結果」参照)。

8) 「4%」という基準は,有意差とは無関係に設定し

ている。なお,参考に範囲の分布を示す。

・範囲(年齢間)の差の分布(選択肢数)

<男性>範囲 '73 '78 '83 '88 '93 '98 '03 '08

〜4% 15 16 11 10 12 14 17 11

5〜9% 40 37 34 37 42 35 31 39

10〜19% 73 85 95 86 81 86 87 99

20〜29% 55 52 44 57 52 51 56 48

30〜39% 21 13 18 15 20 17 13 11

40〜49% 4 2 2 2 1 6 5 2

50%〜 4 7 8 5 4 3 3 2

<女性>範囲 '73 '78 '83 '88 '93 '98 '03 '08

〜4% 23 18 21 16 20 17 20 15

5〜9% 37 39 32 46 40 37 35 49

10〜19% 75 71 72 72 75 77 75 79

20〜29% 38 46 53 35 52 49 50 46

30〜39% 32 23 25 35 18 18 20 12

40〜49% 4 11 5 4 2 7 8 6

50%〜 3 4 4 4 5 7 4 5n1, n2:サンプル数p1, p2:回答率(%)

z=̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶p1̶ p2̶ ̶

P*=̶̶̶̶̶̶̶̶n1×p1+n2×p2n1+n2

√̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶P*(100-P*)(̶+̶)1n1

1n2

Page 31: 男女間および年層間における意識差の変動状況 - NHK...9 男女間および年層間における意識差の変動状況 Ⅱ男女間の差 Ⅱ−1 全体の概観

37

男女間および年層間における意識差の変動状況

男性 16- 20- 30- 40- 50- 60- 70 ~ 範囲 女性 16- 20- 30- 40- 50- 60- 70 ~ 範囲Q27-7 '73 30 24 17 12 9 10 9 21 '73 44 34 16 17 17 12 9 35 宗教的行動

おみくじ・占い

'78 36 25 20 12 10 7 5 31 '78 52 43 23 22 19 15 14 38 '83 31 32 21 16 11 7 8 25 '83 46 42 24 19 20 15 12 34 '88 25 32 25 14 11 10 5 27 '88 47 41 21 21 14 14 8 39 '93 33 38 24 19 14 5 8 33 '93 47 49 24 21 17 12 9 40 '98 39 34 30 21 10 10 6 33 '98 51 50 34 24 17 13 11 40 '03 43 35 30 19 15 13 5 38 '03 52 51 39 28 22 15 8 44 '08 32 43 32 29 20 13 9 34 '08 49 58 41 38 22 16 8 50

Q28-2 '73 16 14 29 48 55 66 71 57 '73 17 21 35 55 67 77 81 64 信仰・信心

仏 '78 16 16 26 47 62 67 70 54 '78 24 25 40 59 73 81 88 64 '83 17 21 22 40 55 70 66 53 '83 30 25 35 53 65 72 75 50 '88 15 21 31 36 56 64 68 53 '88 27 31 30 44 62 75 83 56 '93 15 25 29 33 48 62 70 55 '93 15 30 34 45 57 67 78 63 '98 15 15 25 26 40 49 63 48 '98 10 16 34 33 46 62 71 61 '03 8 18 24 28 35 50 60 52 '03 14 15 27 42 40 52 69 55 '08 11 17 27 31 34 45 60 49 '08 17 22 34 35 45 61 69 52

Q28-5 '73 34 16 11 11 7 11 13 27 '73 22 14 10 9 14 9 14 13 信仰・信心

奇跡

'78 33 23 13 9 11 8 8 25 '78 32 18 14 12 12 14 7 25 '83 29 31 15 10 10 11 4 27 '83 34 25 13 12 8 10 12 26 '88 28 23 15 12 11 9 9 19 '88 33 27 15 10 10 6 4 29 '93 35 20 14 12 7 5 3 32 '93 30 22 14 11 8 9 3 27 '98 33 31 26 12 6 3 2 31 '98 37 28 20 15 9 6 5 32 '03 49 32 20 12 7 5 5 44 '03 44 28 23 20 10 8 4 40 '08 36 35 27 18 10 5 6 31 '08 48 37 31 25 17 8 5 43

Q29-1 '73 21 19 44 67 77 73 73 58 '73 51 46 65 77 79 76 63 33 婚前交渉について

不可

'78 19 15 32 53 69 70 60 55 '78 39 32 52 69 79 76 66 47 '83 16 9 21 45 62 75 77 68 '83 32 23 40 64 70 74 65 51 '88 15 6 15 27 54 62 76 70 '88 20 15 25 50 62 71 59 56 '93 8 6 8 24 39 54 59 53 '93 8 9 14 34 54 61 67 59 '98 8 2 2 12 29 47 56 54 '98 13 3 6 17 34 49 60 57 '03 7 3 3 5 21 40 49 46 '03 2 8 6 12 32 45 58 56 '08 11 3 3 4 16 28 45 42 '08 17 1 6 11 23 40 54 53

Q29-3 '73 42 44 23 12 7 9 8 37 '73 28 28 16 9 8 5 8 23 婚前交渉について

愛情で可

'78 49 54 27 19 9 9 11 45 '78 35 37 22 11 8 7 7 30 '83 57 57 36 21 15 6 4 53 '83 46 48 24 15 12 9 3 45 '88 56 62 51 30 18 13 6 56 '88 52 53 38 19 16 8 13 45 '93 71 66 55 35 26 18 11 60 '93 64 62 44 31 11 12 11 53 '98 72 79 67 54 30 23 17 62 '98 72 76 65 43 27 16 10 66 '03 65 74 71 61 38 21 18 56 '03 76 81 67 53 28 18 13 68 '08 60 75 73 62 48 27 22 53 '08 57 82 67 58 38 18 13 69

Q33-3 '73 58 50 42 35 27 21 14 44 '73 53 47 38 29 20 15 11 42 結社・闘争性(地域)

活動

'78 34 38 36 27 21 19 13 25 '78 40 35 34 25 16 10 5 35 '83 43 33 32 31 20 17 19 26 '83 32 33 31 26 17 13 9 24 '88 39 28 27 27 24 19 11 28 '88 41 25 30 29 18 14 9 32 '93 40 28 27 32 29 21 17 23 '93 36 28 32 31 24 16 10 26 '98 37 34 40 32 31 25 24 16 '98 34 33 30 34 28 18 16 18 '03 32 24 22 27 30 28 18 14 '03 33 24 27 32 26 27 11 22 '08 27 28 24 24 27 24 22 6 '08 24 19 19 18 26 23 12 14

Q35-1 '73 6 9 21 37 48 68 81 75 '73 13 10 24 41 56 76 80 70 天皇に対する感情

尊敬

'78 6 5 12 32 50 65 72 67 '78 6 13 16 37 59 72 73 67 '83 5 4 9 26 48 62 71 67 '83 9 7 14 28 50 65 76 69 '88 3 7 12 24 36 49 66 63 '88 6 5 11 20 49 61 72 67 '93 3 9 7 11 19 32 50 47 '93 11 7 10 14 23 44 64 57 '98 8 1 4 10 19 31 49 48 '98 2 4 6 11 20 37 52 50 '03 3 5 6 10 17 29 41 38 '03 9 3 10 14 20 30 51 48 '08 12 9 10 11 23 30 45 36 '08 5 9 10 18 22 34 52 47

Q42-3 '73 54 43 26 20 16 17 17 38 '73 56 43 29 32 31 23 27 33 支持政党まとめ

支持なし

'78 65 51 33 22 18 12 12 53 '78 59 50 37 26 24 19 28 40 '83 60 59 34 21 13 14 9 51 '83 63 54 38 26 23 17 25 46 '88 54 63 39 29 23 24 14 49 '88 63 63 43 36 25 30 28 38 '93 52 54 49 35 25 23 15 39 '93 64 59 61 45 32 27 27 37 '98 71 70 70 56 37 28 28 43 '98 70 81 67 63 47 37 34 47 '03 67 78 74 61 51 36 32 46 '03 80 79 76 66 55 46 34 46 '08 38 60 58 53 44 31 30 30 '08 52 66 62 62 44 37 29 37

付表1 年層別の結果と範囲(%) ※「Ⅴ 年齢差について」で表示した グラフのデータ

Page 32: 男女間および年層間における意識差の変動状況 - NHK...9 男女間および年層間における意識差の変動状況 Ⅱ男女間の差 Ⅱ−1 全体の概観

38│NHK放送文化研究所年報2011

調査目的 5年ごとに,同じ質問,同じ方法で世論調査を重ねることによって,日本人の生活や社会についての意見の動きをとらえる。回  数 第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回 第7回 第8回

調査時期

1973(昭和48)年6月16日(土)~18日(月)

1978(昭和53)年6月24日(土)

・25日(日)

1983(昭和58)年9月3日(土)

・4日(日)

1988(昭和63)年6月25日(土)

・26日(日)

1993(平成5)年10月2日(土)

・3日(日)

1998(平成10)年10月17日(土)

~20日(火)(台風のため日程拡大 )

2003(平成15)年6月28日(土)

・29日(日)

2008(平成20)年6月28日(土)

・ 29日(日)

調査相手全 国16歳 以 上の国民 5,436人

(302地点×18人)

全 国16歳 以 上の国民 5,400人

(450地点×12人)

全 国16歳 以 上の国民 5,400人

(450地点×12人)

全 国16歳 以 上の国民 5,400人

(450地点×12人)

全 国16歳 以 上の国民 5,400人

(450地点×12人)

全 国16歳 以 上の国民 5,400人

(450地点×12人)

全 国16歳 以 上の国民 5,400人

(450地点×12人)

全 国16歳 以 上の国民 5,400人

(450地点×12人)調査方法 個人面接法 個人面接法 個人面接法 個人面接法 個人面接法 個人面接法 個人面接法 個人面接法有効数(率)

4,243人(78.1%)

4,240人(78.5%)

4,064人(75.3%)

3,853人(71.4%)

3,814人(70.6%)

3,622人(67.1%)

3,319人(61.5%)

3,103人(57.5%)

<表記について>1.表中の数字は,各選択肢の回答数を,上記の有効数で除した結果をパーセント(%)で示したもの(小数点以下第2位を四捨五入)。2.表中の不等号(><)は,両側の数字を比較した検定結果(信頼度 95%)であり,左側(前回)が高ければ「>」で,低ければ「<」で示した。3.右端の不等号は左端の数字と'08年との検定結果である(例えば,第3問の表では'73年と'08年との検定結果)。4.調査を実施した時に,選択肢がない場合には「−」で示した。

—欠かせないコミュニケーション行動—〈MA〉第 1 問 はじめに,ふだんの生活のことについてうかがいます。リストの中で,あなたの気持ちとして,欠か

せないと思うことをいくつでもあげてください。'83 年 '88 年 '93 年 '98 年 '03 年 '08 年

ア.新聞を読む 81.1 79.9 > 76.6 75.6 73.1 > 67.0 イ.本を読む 33.8 35.4 35.1 35.3 34.7 33.9 ウ.マンガ・劇画を読む 6.5 < 8.7 8.8 9.5 10.7 11.0 エ.雑誌を読む(マンガ雑誌を除く) 18.1 18.6 < 21.6 22.4 21.9 > 19.9 オ.テレビを見る 83.8 82.5 < 85.8 86.3 85.2 83.5 カ.ラジオを聞く 32.4 > 30.3 > 27.8 28.4 26.8 26.8 キ.CDやMD(レコードやテープ)を聞く 22.8 < 25.8 26.5 27.0 26.9 26.6 ク.携帯電話を使う − − − − 39.2 < 49.8 ケ.インターネットを利用する − − − − 20.0 < 28.8 コ.家族と話をする 79.8 80.0 79.9 80.2 78.9 79.6 サ.友人と話をする 66.1 < 68.2 69.3 68.9 67.8 66.3 シ.この中にはない 0.3 0.3 0.4 0.2 0.3 0.5 ス.わからない,無回答 0.1 0.2 0.2 0.1 0.2 0.2※ '03 年以降選択肢を追加したため,それ以前とは比較検定はしていない。 ※ ※

—欠かせないコミュニケーション行動(1番目)—第 2 問 〔第 1 問で「ア〜サ」の人に〕

では,今あげた中で,どうしても欠かせないと思うことを 1 つだけ選ぶとしたら,どれでしょうか[1 番目]。もう 1 つ選ぶとしたら,どれでしょうか[2 番目]。

 1 番目だけの結果 1. 新聞を読む 25.9 > 23.5 > 21.1 21.9 18.0 > 15.3 2. 本を読む 2.0 2.0 2.0 1.9 1.7 2.1 3. マンガ・劇画を読む 0.2 0.3 0.3 0.2 0.4 0.3 4. 雑誌を読む(マンガ雑誌を除く) 0.3 0.3 0.4 0.3 0.2 0.2 5. テレビを見る 18.9 > 16.9 < 22.2 > 19.8 19.8 20.3 6. ラジオを聞く 1.6 1.8 > 1.2 1.7 1.6 1.9 7. CDやMD(レコードやテープ)を聞く 1.7 < 2.4 1.9 1.8 1.3 0.9 8. 携帯電話を使う − − − − 4.9 < 7.3 9. インターネットを利用する − − − − 2.1 < 3.4 10. 家族と話をする 40.6 42.6 40.4 41.6 42.0 40.5 11. 友人と話をする 7.9 9.0 9.1 10.0 7.0 6.0 12. わからない, 無回答 0.5 0.8 0.9 > 0.5 0.5 < 1.1 13. 非該当〔第 1 問で「シ,ス」の人〕 0.3 0.4 0.5 > 0.2 0.5 0.7※ '03 年以降選択肢を追加したため,それ以前とは比較検定はしていない。 ※ ※

付表2 「日本人の意識」調査 単純集計結果

Page 33: 男女間および年層間における意識差の変動状況 - NHK...9 男女間および年層間における意識差の変動状況 Ⅱ男女間の差 Ⅱ−1 全体の概観

39

男女間および年層間における意識差の変動状況

 1 番目+ 2 番目の結果 '83 年 '88 年 '93 年 '98 年 '03 年 '08 年

1. 新聞を読む 51.3 > 47.1 > 41.3 41.1 35.7 > 30.4

2. 本を読む 5.9 6.0 5.9 5.6 5.3 5.4

3. マンガ・劇画を読む 0.5 0.6 < 1.1 0.9 1.0 0.8

4. 雑誌を読む(マンガ雑誌を除く) 1.1 1.1 1.5 1.4 0.7 0.5

5. テレビを見る 43.6 > 41.2 < 48.0 46.5 44.2 42.2

6. ラジオを聞く 4.9 4.8 3.9 3.8 3.7 < 4.9

7. CDやMD(レコードやテープ)を聞く 4.6 < 6.0 5.3 4.6 3.6 3.1

8. 携帯電話を使う − − − − 10.3 < 15.1

9. インターネットを利用する − − − − 4.4 < 8.4

10. 家族と話をする 60.1 59.8 58.5 58.1 56.6 56.2

11. 友人と話をする 23.4 < 27.0 26.9 < 29.3 25.2 > 21.5

12. わからない, 無回答 3.4 < 4.7 < 5.7 < 7.8 7.9 9.0

13. 非該当〔第 1 問で「シ,ス」の人〕 0.3 0.4 0.5 > 0.2 0.5 0.7

※ '03 年以降選択肢を追加したため,それ以前とは比較検定はしていない。 ※ ※

—生活の各側面についての満足感—第 3 問 次に,日ごろの暮らしについて,リストのように 4 つに分けておたずねします。AからDまでの 1 つ

1 つについて,「そう思う」か,「そうは思わない」かをお答えください。

 A.着るものや食べもの,住まいなど,物質的に豊かな生活を送っている

'73 年 '78 年 '83 年 '88 年 '93 年 '98 年 '03 年 '08 年

1. そう思う 58.5 < 66.0 < 71.0 69.6 < 72.6 73.7 73.8 72.2 <

2. そうは思わない 36.1 > 28.2 > 25.7 27.3 > 23.8 23.4 22.6 22.9 >

3. わからない,無回答 5.4 5.7 > 3.3 3.1 3.6 2.9 3.6 < 4.9

 B.生きがいをもち,心にハリや安らぎのある生活を送っている

1. そう思う 67.4 < 72.1 72.0 71.2 71.9 70.4 69.7 < 72.7 <

2. そうは思わない 25.6 > 20.4 < 22.8 22.8 22.9 24.3 25.0 > 21.9 >

3. わからない,無回答 7.0 7.6 > 5.1 6.0 5.3 5.3 5.3 5.4 >

 C.環境がととのい,安全で快適に過ごせる地域に住んでいる

1. そう思う 59.7 < 67.3 < 69.7 70.3 72.2 74.0 75.3 < 80.0 <

2. そうは思わない 36.6 > 28.6 27.2 26.3 24.6 > 22.4 20.5 > 16.0 >

3. わからない,無回答 3.7 4.1 > 3.1 3.3 3.2 3.6 4.2 4.0

 D.この地域や自分の職場・学校には,打ちとけて話し合ったり,気持ちよくつきあえる人が多い

1. そう思う 65.9 < 71.3 > 69.0 70.3 71.9 > 68.7 69.9 71.2 <

2. そうは思わない 28.4 > 22.4 < 25.2 24.6 > 22.3 < 25.3 24.0 22.8 >

3. わからない,無回答 5.7 6.3 5.8 5.1 5.8 6.0 6.1 6.1

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40│NHK放送文化研究所年報2011

—生活全体についての満足感—第 4 問 あなたは今の生活に,全体としてどの程度満足していますか。リストの中から,あなたのお気持ちに近

いものをあげてください。(略称) '73 年 '78 年 '83 年 '88 年 '93 年 '98 年 '03 年 '08 年

1. 満足している 満足 20.7 < 24.0 < 25.9 24.8 25.9 26.1 25.4 < 27.6 <

2. どちらかといえば,満足している やや満足 56.8 < 61.1 60.5 61.3 61.3 60.6 60.5 59.1 <

3. どちらかといえば,不満だ やや不満 18.2 > 12.3 11.4 11.4 10.4 11.3 11.5 10.7 >

4. 不満だ 不満 3.2 > 1.9 1.7 1.8 1.7 1.6 1.9 2.0 >

5. わからない,無回答 DK,NA 1.0 > 0.6 0.6 0.7 0.8 > 0.4 0.7 0.6

—貯蓄・消費態度—第 5 問 今かりに,お宅の 1 か月分程度の臨時収入が,あなたの手に入ったとします。あなたはそのお金をど

うするのがいちばんいいと思いますか。リストの中から選んでください。(略称)

1. 先のことは考えないで,思いきりよく使ってしまう 無計画消費 11.3 11.0 11.2 < 12.8 12.3 12.2 > 10.5 9.9

2. 何に使うか計画をたてて,その費用にあてる 計画的消費 42.4 41.4 39.5 < 42.4 42.8 44.3 46.2 43.9

3. 将来必要となるかもしれないから,貯金しておく 貯 蓄 43.9 45.3 47.1 > 42.0 42.3 41.1 40.4 < 43.2

4. その他 0.4 < 1.0 1.3 1.1 1.1 1.1 1.1 1.4 <

5. わからない,無回答 DK,NA 2.1 > 1.4 > 0.9 < 1.7 1.5 1.2 1.7 1.6

—生活目標—第 6 問 人によって生活の目標もいろいろですが,リストのように分けると,あなたの生活目標にいちばん近

いのはどれですか。(略称)

1. その日その日を,自由に楽しく過ごす 快志向 21.0 19.9 < 22.4 < 25.0 > 23.0 < 25.1 24.1 24.0 <

2. しっかりと計画をたてて,豊かな生活を築く 利志向 32.5 30.7 31.9 > 28.5 28.6 > 25.5 26.0 > 23.5 >

3. 身近な人たちと,なごやかな毎日を送る 愛志向 30.5 < 35.2 35.4 < 38.5 39.7 41.4 41.4 < 45.1 <

4. みんなと力を合わせて,世の中をよくする 正志向 13.8 12.7 > 9.1 > 6.5 6.6 6.5 6.7 5.6 >

5. その他 0.3 0.2 0.2 0.3 0.3 0.2 0.2 0.3

6. わからない,無回答 DK,NA 2.0 > 1.4 1.0 1.2 1.7 1.2 1.7 1.5

—生活充実手段—第 7 問 リストには,私たちの生活を充実させるために必要と思われる項目を,5 つ並べてあります。この中か

ら,あなたが必要だと思われる順に項目をあげてください。 A.豊かな趣味

1. 第 1 位 1.3 1.6 1.9 < 2.9 3.2 3.7 3.6 4.3 <

2. 第 2 位 4.9 < 6.1 6.0 < 8.4 9.3 9.9 10.3 9.4 <

3. 第 3 位 10.7 11.9 12.2 < 14.7 15.8 16.9 15.6 15.8 <

4. 第 4 位 23.1 23.7 22.4 23.6 25.4 24.8 25.8 25.5 <

5. 第 5 位 55.5 > 52.0 53.7 > 48.0 > 43.8 41.7 42.6 41.7 >

6. わからない,無回答 4.6 4.6 3.8 > 2.4 2.5 3.0 > 2.0 < 3.4 >

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41

男女間および年層間における意識差の変動状況

 B.やりがいのある仕事や活動 '73 年 '78 年 '83 年 '88 年 '93 年 '98 年 '03 年 '08 年1. 第 1 位 9.0 8.8 8.0 7.8 7.2 7.3 8.1 > 6.3 >2. 第 2 位 26.7 27.0 26.9 > 24.8 24.1 > 21.7 21.6 21.9 >3. 第 3 位 29.0 29.1 29.6 28.3 27.4 26.0 26.7 > 23.8 >4. 第 4 位 19.8 18.5 19.1 20.3 20.2 21.3 21.4 22.1 <5. 第 5 位 11.5 12.4 12.6 < 16.3 < 18.2 < 21.0 19.9 21.8 <6. わからない,無回答 3.9 4.3 3.8 > 2.4 2.8 2.7 2.4 < 4.0

 C.経済力

1. 第 1 位 6.8 7.4 8.5 > 7.0 < 8.9 > 7.6 < 9.6 9.2 <2. 第 2 位 35.3 33.8 32.9 33.0 31.5 32.9 34.4 32.5 >3. 第 3 位 26.0 24.4 23.8 25.0 24.3 24.4 23.5 24.24. 第 4 位 16.7 17.4 17.9 18.1 17.7 17.7 > 15.6 16.65. 第 5 位 11.7 13.1 13.5 14.4 15.2 14.7 14.8 14.1 <6. わからない,無回答 3.6 3.9 3.4 > 2.5 2.3 2.6 2.1 < 3.4

 D.なごやかなつきあい

1. 第 1 位 3.7 4.2 3.9 4.3 4.6 4.6 4.7 5.2 <2. 第 2 位 18.9 19.5 20.1 20.0 20.9 21.6 > 18.8 < 21.4 <3. 第 3 位 25.7 24.9 26.4 24.9 24.9 24.7 25.7 26.64. 第 4 位 33.4 32.6 33.3 32.4 > 30.3 29.4 31.2 > 28.2 >5. 第 5 位 15.4 15.9 > 13.8 < 16.3 17.5 17.6 18.0 > 15.96. わからない,無回答 2.9 2.8 2.5 2.1 1.8 2.1 1.6 < 2.7

 E.健康な体

1. 第 1 位 78.3 77.2 77.3 77.1 75.4 75.5 > 73.3 74.1 >2. 第 2 位 12.3 11.8 13.1 12.5 13.1 12.4 13.7 12.93. 第 3 位 5.1 6.0 5.2 4.9 5.5 5.7 6.7 6.5 <4. 第 4 位 2.1 2.5 2.6 2.8 3.3 3.4 3.4 3.4 <5. 第 5 位 0.8 < 1.3 1.3 < 1.9 1.9 1.5 2.1 2.0 <6. わからない,無回答 1.3 1.2 > 0.6 0.9 0.8 < 1.4 > 0.8 1.2

—理想の家庭—第 8 問 リストには,異なった 4 軒の家庭の様子が書いてあります。あなたはどの家庭が最も好ましいとお考

えですか。東さん:父親は一家の主人としての威厳をもち,母親は父親をもりたてて,心から尽くしている西さん:父親も母親も,自分の仕事や趣味をもっていて,それぞれ熱心に打ち込んでいる南さん:父親は仕事に力を注ぎ,母親は任された家庭をしっかりと守っている北さん:父親はなにかと家庭のことにも気をつかい,母親も暖かい家庭づくりに専念している

(略称)1. 東さん 夫唱婦随 21.9 20.7 < 23.0 > 20.2 > 17.4 > 12.6 13.2 12.7 >2. 西さん 夫婦自立 14.5 16.0 16.1 17.5 19.0 < 22.6 23.0 > 19.5 <3. 南さん 性役割分担 39.2 37.6 > 29.2 > 25.0 > 19.9 > 16.7 > 14.7 15.5 >4. 北さん 家庭内協力 21.2 22.9 < 29.3 < 34.5 < 41.1 < 45.3 45.8 < 48.4 <5. その他 0.0 0.1 0.1 0.3 0.3 0.2 0.2 0.4 <6. わからない,無回答 DK,NA 3.1 2.7 2.3 2.4 2.3 2.7 3.1 3.4

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42│NHK放送文化研究所年報2011

—人間関係(親せき)—第 9 問 親せきとは,どんなつきあいをするのが望ましいと思いますか。

リストの中からお答えください。(略称) '73 年 '78 年 '83 年 '88 年 '93 年 '98 年 '03 年 '08 年

1. 一応の礼儀を尽くす程度のつきあい

形式的つきあい 8.4 8.6 < 9.9 < 12.5 < 15.8 17.3 < 20.0 21.6 <

2. 気軽に行き来できるようなつきあい

部分的つきあい 39.7 40.1 < 45.2 45.3 46.5 46.4 46.8 > 42.8 <

3. なにかにつけ相談したり,たすけ合えるようなつきあい

全面的つきあい 51.2 50.5 > 44.3 > 41.2 > 36.6 35.6 > 32.2 < 34.8 >

4. その他 0.1 0.1 0.2 0.1 < 0.3 > 0.1 0.2 0.15. わからない,無回答 DK,NA 0.7 0.7 > 0.3 < 0.8 0.8 0.7 0.9 0.8

—権威・平等(社会的地位)—第 10 問 リストの甲,乙どちらかの人に,結婚式の仲人を頼むとしたら,どちらの人がよいと思いますか。

甲:社会的地位は低いが,結婚する 2 人をよく知っている人乙:結婚する 2 人を十分には知らないが,ある程度社会的地位の高い人

(略称)1. 甲の人がよい 平等 84.7 84.4 84. 7 > 82.3 83.7 < 86.1 87.0 87.1 <2. 乙の人がよい 権威 10.4 11.0 11.0 < 13.0 11.7 > 9.8 > 8.2 8.8 >3. どちらともいえない,わから

ない,無回答 DK,NA 4.9 4.6 4.3 4.7 4.6 4.1 4.8 4.2

—男女のあり方(名字)—第 11 問 一般に,結婚した男女は,名字をどのようにしたらよいとお考えですか。リストの中からお答えくだ

さい。(略称)

1. 当然,妻が名字を改めて,夫のほうの名字を名のるべきだ

当然,夫の姓 45.6 43. 7 < 46.6 > 41.6 > 36.2 > 32.6 > 29.2 < 32.5 >

2. 現状では,妻が名字を改めて,夫のほうの名字を名のったほうがよい

現状では夫の姓 26.5 27.4 27.4 28.9 27.1 > 24.6 24.7 24.9

3. 夫婦は同じ名字を名のるべきだが,どちらが名字を改めてもよい

どちらでもよい 22.7 23.9 > 21.2 22.8 < 26.3 < 29.2 29.8 28.3 <

4. わざわざ一方に合わせる必要はなく,夫と妻は別々の名字のままでよい

別姓でよい 2.9 3.2 3.3 < 4.7 < 7.8 < 11.5 < 13.3 > 11.3 <

5. その他 0.0 0.1 0.1 0.2 0.3 0.4 0.3 0.4 <6. わからない,無回答 DK,NA 2.2 1.8 1.3 1.7 2.3 > 1.6 < 2.7 2.5

—男女のあり方(家庭と職業)—第 12 問 結婚した女性が職業をもち続けることについては,どうお考えでしょうか。リストの中から,あなた

のお考えに近いものを選んでください。(略称)

1. 結婚したら,家庭を守ることに専念したほうがよい 家庭専念 35.2 > 30.1 28.6 > 23.9 > 18.3 > 13.4 12.6 12.0 >

2. 結婚しても子どもができるまでは,職業をもっていたほうがよい

育児優先 42.0 40.5 39.8 39.4 41.0 > 37.8 > 34.9 36.6 >

3. 結婚して子どもが生まれても,できるだけ職業をもち続けたほうがよい

両立 20.3 < 27.1 < 29.3 < 33.3 < 37.1 < 45.5 < 48.5 48.1 <

4. その他 0.2 < 0.6 0.8 < 1.3 1.2 1.0 1.3 1.0 <5. わからない,無回答 DK,NA 2.3 > 1.7 1.5 2.0 2.4 2.3 2.8 2.3

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男女間および年層間における意識差の変動状況

—権威・平等(男女)—第 13 問 リストには,父親が台所の手伝いや子どものおもりをすることについて,甲,乙 2 つの意見をのせて

あります。あなたはどちらに賛成しますか。甲:台所の手伝いや子どものおもりは,一家の主人である男子のすることではない乙:夫婦は互いにたすけ合うべきものだから,夫が台所の手伝いや子どものおもりをするのは当然だ

(略称) '73 年 '78 年 '83 年 '88 年 '93 年 '98 年 '03 年 '08 年

1. 甲に賛成 すべきでない 38.0 > 33.1 > 28.1 > 21.9 > 17.7 > 12.0 > 9.6 9.7 >

2. 乙に賛成 するのは当然 53.2 < 59.6 < 67.4 < 72.3 < 76.6 < 84.4 < 86.1 86.3 <

3. どちらともいえない,わからない,無回答 DK,NA 8.8 > 7.3 > 4.5 < 5.8 5.7 > 3.6 4.3 4.0 >

—父親のあり方—第 14 問 ことし学校を卒業して社会に出た男の子がいるとします。父親はその子に対して,どういう態度をと

るのがいちばんいいとお考えですか。リストの中から,選んでください。(略称)

1. みずから模範を示し,見習わせる 模範 8.3 < 9.6 9.2 > 6.7 6.6 > 5.5 5.0 5.9 >

2. より多く人生の経験を積んだ者として,忠告や助言を与える

忠告 41.0 < 44.2 45.0 43.0 41.6 41.3 < 44.9 < 47.8 <

3. ひとりの同じ人間として,親しい仲間のようにつきあう 仲間 32.1 > 29.7 > 27.3 28.3 27.7 29.0 > 25.6 > 22.1 >

4. 子どもを信頼して,干渉しない 不干渉 15.0 13.9 < 16.4 < 19.6 < 21.8 22.0 21.7 21.5 <

5. その他 0.1 > 0.0 < 0.1 0.2 0.1 0.2 0.2 0.3 <

6. わからない,無回答 DK,NA 3.5 > 2.6 2.0 2.1 2.1 1.9 < 2.7 2.5 >

—老後の生き方—第 15 問 リストには,いろいろな老後の生き方がのっています。この中であなたはどれが最も望ましいと思い

ますか。(略称)

1. 子どもや孫といっしょに,なごやかに暮らす 子供や孫 37.9 36.4 34.6 > 31.2 > 27.3 > 23.9 24.2 < 27.6 >

2. 夫婦 2 人で,むつまじく暮らす 夫婦 10.0 > 8.7 < 11.1 < 13.5 < 16.1 17.1 17.5 < 19.9 <

3. 自分の趣味をもち,のんびりと余生を送る 趣味 19.8 < 22.4 22.2 < 25.2 < 29.1 < 31.8 33.2 > 28.6 <

4. 多くの老人仲間と,にぎやかに過ごす 老人仲間 2.2 2.8 3.3 4.0 4.6 5.0 4.2 5.2 <

5. 若い人たちとつきあって,ふけこまないようにする 若者 7.7 6.9 6.1 6.6 6.5 6.1 5.8 > 4.7 >

6. できるだけ,自分の仕事をもち続ける 仕事 20.4 21.6 21.7 > 18.3 > 14.8 15.0 > 13.0 12.3 >

7. その他 0.1 0.2 0.2 0.1 0.1 0.2 0.2 0.2

8. わからない,無回答 DK,NA 2.0 > 1.1 0.8 1.0 < 1.5 > 0.9 < 1.8 1.5

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44│NHK放送文化研究所年報2011

—能率・情緒(仕事の相手)—第 16 問 かりにあなたが,リストにあげた甲,乙いずれかの人と組んで仕事をするとします。その仕事がかな

りむずかしく,しかも長期間にわたる場合,あなたはどちらの人を選びたいと思いますか。甲:多少つきあいにくいが,能力のすぐれた人乙:多少能力は劣るが,人柄のよい人

(略称) '73 年 '78 年 '83 年 '88 年 '93 年 '98 年 '03 年 '08 年

1. 甲の人を選ぶ 能率 26.9 25.2 24.4 25.0 24.6 25.2 < 29.0 28.1

2. 乙の人を選ぶ 情緒 68.0 < 70.4 72.1 71.1 70.8 71.1 > 66.9 68.1

3. どちらともいえない,わからない,無回答 DK,NA 5.0 4.4 > 3.5 3.9 4.6 3.7 4.1 3.9 >

—人間関係(職場)—第 17 問 職場の同僚とは,どんなつきあいをするのが望ましいと思いますか。

リストの中からお答えくだい。

(略称)

1. 仕事に直接関係する範囲のつきあい

形式的つきあい 11.3 10.4 < 13.6 15.1 < 17.8 < 20.3 21.7 < 24.1 <

2. 仕事が終わってからも,話し合ったり遊んだりするつきあい

部分的つきあい 26.4 < 31.4 32.3 < 37.6 38.8 38.9 37.5 > 34.3 <

3. なにかにつけ相談したり,たすけ合えるようなつきあい

全面的つきあい 59.4 > 55.3 > 52.3 > 44.6 > 40.4 38.3 37.8 38.9 >

4. その他 0.1 > 0.0 0.0 0.1 0.2 0.1 0.1 0.1

5. わからない,無回答 DK,NA 2.8 3.0 > 1.8 < 2.5 2.9 2.4 2.9 2.6

—結社・闘争性(職場)—第 18 問 かりにあなたが,新しくできた会社に雇われたとします。しばらくしてから,雇われた人々の間で,

給料とか働く時間などの労働条件について,強い不満が起きたとしたら,あなたはどうなさいますか。リストの中から選んでください。

(略称)

1. できたばかりの会社で,労働条件はしだいによくなっていくと思うから,しばらく事態を見守る

静観 37.2 < 41.6 < 47.6 48.2 > 45.4 < 49.3 50.2 50.2 <

2. 上役に頼んで,みんなの労働条件がよくなるように,取りはからってもらう

依頼 23.6 > 21.6 22.4 23.6 < 26.1 25.1 25.5 26.4 <

3. みんなで労働組合をつくり,労働条件がよくなるように活動する

活動 31.5 30.7 > 25.1 > 22.0 21.9 20.5 > 18.2 17.8 >

4. その他 0.1 0.1 0.2 0.3 0.4 0.4 0.3 0.3 <

5. わからない,無回答 DK,NA 7.7 > 5.9 > 4.6 < 5.9 6.2 > 4.7 < 5.8 5.3 >

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45

男女間および年層間における意識差の変動状況

—理想の仕事—第 19 問 仕事にもいろいろありますが,どんな仕事が理想的だと思いますか。あなたがいちばん理想的だと思

う仕事と,2 番目にそう思う仕事とを,リストの中から選んでください。

 1 番目だけの結果 (略称) '73 年 '78 年 '83 年 '88 年 '93 年 '98 年 '03 年 '08 年 1. 働く時間が短い仕事 時間 5.2 > 4.2 3.9 3.8 < 5.0 4.3 3.7 4.0 > 2. 失業の心配がない仕事 失業 11.0 < 17.6 16.3 > 14.4 > 12.3 < 15.9 17.0 16.0 < 3. 健康をそこなう心配がない

仕事 健康 28.2 > 21.7 21.1 19.6 20.3 > 18.4 > 15.5 16.9 >

4. 高い収入が得られる仕事 収入 6.2 6.8 7.5 8.0 < 9.9 > 7.2 8.3 7.8 < 5. 仲間と楽しく働ける仕事 仲間 14.5 15.2 < 16.8 < 19.1 < 21.2 20.8 20.3 21.4 < 6. 責任者として,さいはいが

振るえる仕事 責任 2.0 2.5 < 3.3 4.0 > 2.8 2.5 2.2 2.5

7. 独立して,人に気がねなくやれる仕事 独立 9.7 8.5 7.8 6.7 > 4.6 5.2 > 4.2 3.3 >

8. 専門知識や特技が生かせる仕事 専門 14.7 15.9 17.5 18.0 16.6 18.2 < 20.1 > 17.7 <

9. 世間からもてはやされる仕事 名声 0.1 0.1 0.2 0.2 0.1 0.1 0.1 0.210. 世の中のためになる仕事 貢献 6.2 > 5.1 4.2 4.6 5.3 5.9 7.0 7.9 <11. その他 0.1 0.1 0.1 0.2 0.1 0.1 > 0.0 0.012. わからない,無回答 DK,NA 2.1 2.2 > 1.3 1.5 1.8 1.5 1.6 < 2.5

 1 番目+ 2 番目の結果 (略称) 1. 働く時間が短い仕事 時間 8.3 > 6.8 6.8 7.3 < 9.4 8.3 > 6.7 7.3 2. 失業の心配がない仕事 失業 20.2 < 28.6 27.0 > 23.7 > 21.5 < 26.2 < 29.3 27.3 < 3. 健康をそこなう心配がない

仕事 健康 46.5 > 38.6 37.9 36.1 36.4 > 33.9 > 31.4 < 33.7 >

4. 高い収入が得られる仕事 収入 19.2 19.6 < 22.0 23.2 23.9 > 20.2 < 22.2 > 19.7 5. 仲間と楽しく働ける仕事 仲間 36.6 36.8 38.6 < 42.5 43.8 43.5 41.3 42.5 < 6. 責任者として,さいはいが

振るえる仕事 責任 4.5 < 5.5 6.4 7.0 6.2 5.6 5.6 5.1

7. 独立して,人に気がねなくやれる仕事 独立 17.3 > 15.7 > 14.0 12.7 > 9.1 10.0 > 8.0 > 6.4 >

8. 専門知識や特技が生かせる仕事 専門 26.0 < 28.4 29.9 30.2 > 28.1 < 30.9 31.5 > 29.2 <

9. 世間からもてはやされる仕事 名声 0.4 0.7 0.8 0.5 0.8 > 0.3 0.6 0.610. 世の中のためになる仕事 貢献 15.6 > 13.4 12.8 12.2 < 16.0 16.7 < 19.1 < 21.6 <11. その他 0.1 0.1 0.2 0.2 0.1 0.1 0.1 0.012. わからない,無回答 DK,NA 3.2 3.4 > 2.4 2.8 2.8 2.8 2.6 < 4.2 <

—余暇の過ごし方(現状)—第 20 問 余暇についてですが,現在あなたはどんなことをして,自分の自由になる時間を過ごしていることが

多いですか。リストの中から,いちばん多いものと 2 番目に多いものとをお答えください。

 1 番目だけの結果 (略称)1. 好きなことをして楽しむ 好きなこと 42.9 44.0 > 40.9 < 44.3 43.9 44.9 43.9 < 47.0 <2. 体をやすめて,あすに備える 休息 26.6 > 24.1 23.6 > 20.1 19.6 18.8 19.0 17.6 >3. 運動をして,体をきたえる 運動 4.5 < 6.8 7.8 7.3 7.3 7.8 7.4 7.3 <4. 知識を身につけたり,心を豊 かにする 知識 10.3 > 8.8 9.6 9.3 8.9 8.1 8.0 7.7 >

5. 友人や家族との結びつきを深 める 友人・家族 12.1 13.2 < 15.6 16.6 18.1 18.3 18.7 17.6 <

6. 世の中のためになる活動をする 社会活動 1.9 1.9 1.7 1.5 > 0.9 < 1.6 1.7 1.4

7. その他 0.1 < 0.4 0.4 0.3 0.3 0.2 0.3 0.38. 無回答 NA 1.6 > 1.0 > 0.5 0.7 0.9 > 0.2 < 1.0 1.2

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46│NHK放送文化研究所年報2011

 1 番目+ 2 番目の結果 (略称) '73 年 '78 年 '83 年 '88 年 '93 年 '98 年 '03 年 '08 年1. 好きなことをして楽しむ 好きなこと 61.5 62.3 > 59.8 < 63.5 63.4 < 66.7 66.1 66.7 <2. 体をやすめて,あすに備える 休息 47.9 > 44.3 43.7 > 41.2 41.1 39.8 40.6 39.9 >3. 運動をして,体をきたえる 運動 12.8 < 16.7 17.5 17.5 17.0 17.0 17.2 18.4 <4. 知識を身につけたり,心を豊

かにする 知識 26.6 24.8 23.6 23.2 21.4 21.6 20.7 19.4 >

5. 友人や家族との結びつきを深める 友人・家族 39.8 41.5 < 46.8 46.2 < 48.6 47.0 45.4 45.0 <

6. 世の中のためになる活動をする 社会活動 6.5 6.2 > 5.2 4.8 4.6 5.5 6.0 5.4

7. その他 0.1 < 0.4 0.5 0.4 0.5 0.4 0.5 0.5 <8. 無回答 NA 3.1 2.8 2.4 2.5 2.5 1.9 < 2.6 < 3.5

—余暇の過ごし方(将来)—第 21 問 将来はどんなことをして,自由になる時間を過ごしたいとお考えですか。今度は 1 つだけ選んでくだ

さい。(略称)

1. 好きなことをして楽しむ 好きなこと 37.3 35.5 35.4 < 38.9 38.7 38.0 38.3 38.02. 体をやすめて,あすに備える 休息 6.9 6.0 5.4 4.7 5.2 4.9 5.4 5.93. 運動をして,体をきたえる 運動 4.5 < 8.0 7.3 7.2 6.8 7.0 6.5 7.3 <4. 知識を身につけたり,心を豊

かにする 知識 23.9 23.6 24.5 22.9 > 20.0 20.4 18.6 17.0 >

5. 友人や家族との結びつきを深める 友人・家族 15.7 16.0 17.6 18.1 18.1 19.3 20.6 20.3 <

6. 世の中のためになる活動をする 社会活動 8.9 8.9 8.5 > 6.8 < 9.5 9.2 9.0 9.5

7. その他 0.0 < 0.2 0.2 0.2 0.4 0.2 0.1 0.3 <8. わからない,無回答 DK,NA 2.7 > 1.8 > 1.0 1.2 1.4 1.1 1.4 1.6 >

—仕事と余暇—第 22 問 リストには,仕事と余暇のあり方について,いろいろな意見がのっています。あなたはどれが最も望

ましいと思いますか。(略称)

1. 仕事よりも,余暇の中に生きがいを求める 余暇絶対 4.0 4.1 < 5.6 5.7 < 7.4 < 8.8 8.6 9.4 <

2. 仕事はさっさとかたづけて,できるだけ余暇を楽しむ 余暇優先 28.1 > 25.3 25.5 < 28.3 28.7 28.3 > 25.6 26.1

3. 仕事にも余暇にも,同じくらい力を入れる

仕事・余暇両立 20.9 < 24.9 < 27.9 < 32.4 < 35.3 35.1 < 37.5 > 34.9 <

4. 余暇も時には楽しむが,仕事のほうに力を注ぐ 仕事優先 35.7 34.9 > 31.2 > 26.1 > 21.2 20.5 21.1 21.4 >

5. 仕事に生きがいを求めて,全力を傾ける 仕事絶対 8.2 8.5 7.8 > 5.1 4.6 5.1 4.4 4.7 >

6. その他 0.0 0.0 0.1 0.1 0.1 0.0 0.0 0.17. わからない,無回答 DK,NA 3.2 > 2.3 1.9 2.2 2.7 2.3 2.7 3.4

—能率・情緒(旅行)—第 23 問 リストには,旅行のしかたが甲,乙 2 つあります。どちらがあなたの好みに合っていますか。費用や

時間は甲,乙 2 つとも同じくらいとして考えてみてください。甲:最大限に旅行を楽しめるように,あらかじめ計画を十分に練って旅行する乙:行く先々での気分やまわりの様子に応じて,気の向くままに旅行する

(略称)1. 甲が好みに合う 能率 61.0 < 63.3 > 60.7 59.5 57.7 56.2 56.8 58.92. 乙が好みに合う 情緒 34.6 33.4 < 36.2 37.5 38.6 < 41.0 39.6 37.7 <3. どちらともいえない,わから

ない,無回答 DK,NA 4.4 > 3.3 3.1 3.0 3.7 > 2.8 3.6 3.4 >

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男女間および年層間における意識差の変動状況

—男女のあり方(男子の教育)—第 24 問 話は変わりますが,今かりにあなたに中学生の男のお子さんがいるとします。あなたはそのお子さん

に,どの程度の教育を受けさせたいと思いますか。リストの中から選んでください。'73 年 '78 年 '83 年 '88 年 '93 年 '98 年 '03 年 '08 年

1. 中学まで 0.5 0.3 0.3 0.1 0.3 < 0.6 0.3 < 0.7

2. 高校まで 17.1 > 14.6 15.4 > 11.4 11.5 < 13.6 > 11.4 11.8 >

3. 短大・高専まで 8.7 9.2 9.7 8.5 8.9 10.0 9.2 8.7

4. 大学まで 64.1 < 67.5 68.0 < 72.2 > 70.0 > 67.1 67.7 67.9 <

5. 大学院まで 6.1 5.9 > 4.5 5.3 5.7 5.7 < 7.7 7.0

6. その他 0.1 < 0.4 < 0.8 0.8 < 1.4 1.5 1.7 1.4 <

7. わからない,無回答 3.4 > 2.2 > 1.4 1.7 2.2 1.6 2.0 2.5 >

—男女のあり方(女子の教育)—第 25 問 では,かりに,中学生の女のお子さんがいるとしたらどうでしょうか。同じリストの中から選んでく

ださい。1. 中学まで 1.0 > 0.5 0.5 > 0.2 0.3 0.4 0.3 0.6

2. 高校まで 42.3 > 33.6 > 30.2 > 20.8 > 18.4 17.8 > 13.9 13.3 >

3. 短大・高専まで 30.0 < 38.5 < 43.3 43.9 > 39.8 > 34.1 > 30.3 > 27.0 >

4. 大学まで 21.7 < 23.5 22.8 < 31.0 < 35.4 < 41.1 < 47.7 < 51.7 <

5. 大学院まで 1.4 1.3 1.1 < 1.7 < 2.4 3.1 3.9 3.6 <

6. その他 0.2 0.4 0.6 0.8 < 1.4 1.7 1.9 1.4 <

7. わからない,無回答 3.4 > 2.1 > 1.5 1.7 2.3 1.7 2.0 2.4 >

—理想の人間—第 26 問 今の世の中で,子どもたちがどんな人間に育つことがいちばん望ましいと思いますか。リストの中か

ら 1 つだけ選んでください。(略称)

1. 秩序を守る,規律正しい人間 規律型 21.5 < 23.7 < 30.0 > 23.2 > 21.2 22.3 < 26.7 < 29.2 <

2. お互いの権利や生活を尊ぶ人間 権利型 16.8 16.4 16.4 17.0 < 19.8 19.7 18.7 17.5

3. 実社会で役だつ知識や技能を身につけた人間 実用型 22.2 21.0 > 18.8 18.1 17.8 18.2 16.8 > 14.4 >

4. 教養があり,心が豊かな人間 教養型 36.7 36.9 > 33.4 < 40.0 39.0 38.7 > 36.3 36.6

5. その他 0.0 0.1 < 0.4 0.2 0.3 0.3 0.2 0.4 <

6. わからない,無回答 DK,NA 2.8 > 1.9 > 1.1 1.5 1.8 > 0.8 < 1.3 1.8 >

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48│NHK放送文化研究所年報2011

—宗教的行動—〈MA〉第 27 問 宗教とか信仰とかに関係すると思われることがらで,あなたがおこなっているものがありますか。あ

りましたら,リストの中からいくつでもあげてください。(略称) '73 年 '78 年 '83 年 '88 年 '93 年 '98 年 '03 年 '08 年

ア.ふだんから,礼拝,お勤め,修行,布教など宗教的なおこないをしている

礼拝・布教 15.4 16.0 17.0 > 14.9 > 13.2 > 11.4 12.4 12.3 >

イ.おりにふれ,お祈りやお勤めをしている お祈り 16.6 15.8 15.8 > 14.2 14.1 12.7 12.0 12.4 >

ウ.年に 1,2 回程度は墓参りをしている 墓参り 62.0 < 64.8 < 67.7 > 65.0 < 69.7 > 67.5 67.6 68.4 <

エ.聖書・経典など宗教関係の本を,おりにふれ読んでいる 聖書・経典 10.7 10.6 10.4 > 8.9 > 7.4 6.8 6.4 5.4 >

オ.この 1,2 年の間に,身の安全や商売繁盛,入試合格などを,祈願しにいったことがある

祈願 23.0 < 31.2 31.6 32.2 > 28.4 29.1 < 31.3 29.7 <

カ.お守りやおふだなど,魔よけや縁起ものを自分の身のまわりにおいている

お守り・おふだ 30.6 < 34.4 36.2 34.6 32.8 > 30.6 < 35.0 34.9 <

キ.この 1,2 年の間に,おみくじを引いたり,易や占いをしてもらったことがある

おみくじ・占い 19.2 < 22.8 21.9 20.5 22.2 22.7 23.4 25.3 <

ク.宗教とか信仰とかに関係していると思われることがらは,何もおこなっていない

していない 15.4 > 11.7 > 9.6 9.9 8.8 < 11.4 10.2 > 8.7 >

ケ.その他 0.2 0.3 0.4 0.5 0.4 < 0.8 0.6 0.7 <

コ.無回答 NA 1.4 1.8 > 1.0 < 1.9 < 2.6 > 1.7 < 3.0 3.3 <

—信仰・信心—〈MA〉第 28 問 また,宗教とか信仰とかに関係すると思われることがらで,あなたが信じているものがありますか。

もしあれば,リストの中からいくつでもあげてください。(略称)

ア.神 神 32.5 < 37.0 38.9 > 36.0 35.2 > 31.5 30.9 32.5

イ.仏 仏 41.6 < 44.8 43.8 44.6 44.1 > 38.7 38.6 < 42.2

ウ.聖書や経典などの教え 聖書・経典の教え 9.7 9.3 8.9 > 7.5 6.4 6.6 6.4 6.4 >

エ.あの世,来世 あの世 6.6 < 9.0 < 11.7 11.9 < 13.4 > 9.7 10.9 < 14.6 <

オ.奇跡 奇跡 12.8 < 14.9 15.1 14.4 > 12.6 < 14.3 15.3 < 17.5 <

カ.お守りやおふだなどの力 お守り・おふだの力 13.6 < 15.8 15.5 14.4 15.8 > 13.7 15.0 < 17.4 <

キ.易や占い 易・占い 6.0 < 8.3 8.3 > 7.0 5.9 6.0 < 7.4 6.6

ク.宗教とか信仰とかに関係していると思われることがらは,何も信じていない

信じていない 30.4 > 23.9 23.3 < 25.8 24.3 < 29.5 > 25.6 23.5 >

ケ.その他 0.2 0.3 < 0.6 0.4 < 0.8 < 1.4 > 0.9 1.3 <

コ.わからない,無回答 DK,NA 5.3 5.8 > 4.3 < 5.4 < 6.8 5.8 < 8.0 7.9 <

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男女間および年層間における意識差の変動状況

—婚前交渉について—第 29 問 結婚していない若い人たちの男女関係について,どのようにお考えですか。リストの中から,あなた

のお考えにいちばん近いものを選んでください。(略称) '73 年 '78 年 '83 年 '88 年 '93 年 '98 年 '03 年 '08 年

1. 結婚式がすむまでは,性的まじわりをすべきでない 不可 58.2 > 50.3 > 46.5 > 38.7 > 32.3 > 25.6 24.2 22.6 >

2. 結婚の約束をした間柄なら,性的まじわりがあってもよい 婚約で可 15.2 < 19.5 21.2 22.6 22.8 22.5 22.7 22.7 <

3. 深く愛し合 っている男 女なら,性的まじわりがあってもよい

愛情で可 19.0 < 23.1 < 25.2 < 30.9 < 35.1 < 42.8 43.7 44.2 <

4. 性的まじわりをもつのに,結婚とか愛とかは関係ない 無条件で可 3.3 3.8 4.0 3.6 < 5.1 4.8 4.6 4.4 <

5. その他 0.1 > 0.0 0.0 < 0.1 0.1 0.2 0.2 0.4 <

6. わからない,無回答 DK,NA 4.3 > 3.2 3.1 < 4.1 4.6 4.2 4.6 5.6 <

—権威・平等(年上)—第 30 問 リストには,ことばづかいについて甲,乙 2 つの意見がのせてあります。あなたはどちらがよいと思

いますか。甲:年上の人に対しては,敬語やていねいなことばを使うのが当然だ乙:年上の人にも年下の人にも,同じようなことばを使ったほうがよい

(略称)

1. 甲がよい 権威 84.2 < 86.8 < 88.8 87.9 > 86.3 86.9 87.2 87.9 <

2. 乙がよい 平等 13.7 > 11.7 > 10.0 9.8 < 11.2 11.3 10.0 9.3 >

3. どちらともいえない,わからない,無回答 DK,NA 2.1 > 1.5 1.2 < 2.3 2.5 > 1.8 < 2.8 2.8

—人間関係(近隣)—第 31 問 リストには,隣近所の人とのつきあいのしかたがのせてあります。あなたはどれが望ましいとお考え

ですか。実際にどのようにしているかは別にして,ご希望に近いものをお答えください。(略称)

1. 会ったときに,あいさつする程度のつきあい

形式的つきあい 15.1 15.1 < 19.6 19.2 19.8 < 23.2 25.2 25.6 <

2. あまり堅苦しくなく話し合えるようなつきあい

部分的つきあい 49.8 < 52.5 > 47.5 < 53.4 54.2 53.3 54.0 53.7 <

3. なにかにつけ相談したり,たすけ合えるようなつきあい

全面的つきあい 34.5 > 31.9 32.4 > 26.8 24.9 > 22.8 > 19.6 19.4 >

4. その他 0.0 0.0 0.0 0.0 < 0.1 0.1 0.0 0.1

5. わからない,無回答 DK,NA 0.5 0.5 0.4 0.6 < 1.1 > 0.6 < 1.1 1.3 <

—能率・情緒(会合)—第 32 問 かりに,この地域に起きた問題を話し合うために,隣近所の人が 10 人程度集まったとします。その

場合,会合の進め方としては,リストにある甲,乙どちらがよいと思いますか。甲:世間話などをまじえながら,時間がかかってもなごやかに話をすすめる乙:むだな話を抜きにして,てきぱきと手ぎわよくみんなの意見をまとめる

(略称)

1. 甲がよい 情緒 44.5 46.6 < 49.6 51.4 50.9 51.2 52.6 54.4 <

2. 乙がよい 能率 51.7 50.0 48.0 > 45.1 44.6 45.9 > 43.5 42.1 >

3. どちらともいえない,わからない,無回答 DK,NA 3.8 3.4 > 2.5 < 3.5 < 4.5 > 2.9 < 3.9 3.5

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50│NHK放送文化研究所年報2011

—結社・闘争性(地域)—第 33 問 かりにこの地域に,住民の生活を脅かす公害問題が発生したとします。その場合,あなたはどうなさ

いますか。リストの中から,あなたのお考えに最も近いものをあげてください。(略称) '73 年 '78 年 '83 年 '88 年 '93 年 '98 年 '03 年 '08 年

1. あまり波風を立てずに解決されることが望ましいから,しばらく事態を見守る

静観 23.2 < 31.1 32.6 32.9 33.1 31.5 > 28.5 < 31.1 <

2. この地域の有力者,議員や役所に頼んで,解決をはかってもらう

依頼 36.3 37.0 38.1 38.5 > 35.3 36.1 < 42.2 43.5 <

3. みんなで住民運動を起こし,問題を解決するために活動する

活動 35.8 > 28.2 26.4 24.8 26.5 < 29.1 > 25.5 > 21.8 >

4. その他 0.0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.2 0.1 0.2 <

5. わからない,無回答 DK,NA 4.7 > 3.7 > 2.7 < 3.5 < 4.7 > 3.1 3.7 3.4 >

—ナショナリズム—第 34 問 次に,日本とか日本人とかについて,あなたがお感じになっていることをいくつかおたずねします。

リストのAからFまでの,1 つ 1 つについて「そう思う」か「そうは思わない」かをお答えください。 A.日本に生まれてよかった

1. そう思う 90.5 < 92.6 < 95.6 95.0 < 96.5 > 95.3 95.3 95.5 <

2. そうは思わない 4.6 4.0 > 2.3 2.8 > 1.6 < 2.7 2.1 2.3 >

3. わからない,無回答 4.8 > 3.4 > 2.1 2.3 1.9 2.0 2.6 2.2 >

 B.日本は一流国だ

1. そう思う 41.0 < 46.9 < 56.8 > 50.2 49.2 > 37.5 35.8 < 39.3

2. そうは思わない 49.8 > 43.1 > 35.7 < 41.8 43.0 < 54.4 55.9 > 52.8 <

3. わからない,無回答 9.1 10.0 > 7.6 8.0 7.8 8.1 8.3 8.0

 C.日本の古い寺や民家をみると,非常に親しみを感じる

1. そう思う 87.5 88.4 > 86.7 > 83.8 83.1 83.5 < 85.4 86.9

2. そうは思わない 9.3 8.7 < 10.5 < 12.8 13.2 13.6 > 11.2 10.0

3. わからない,無回答 3.2 2.9 2.8 3.4 3.7 3.0 3.4 3.2

 D.日本人は,他の国民に比べて,きわめてすぐれた素質をもっている

1. そう思う 60.3 < 64.8 < 70.6 > 61.5 > 57.1 > 51.0 51.2 < 56.7 >

2. そうは思わない 26.5 > 22.3 > 20.2 < 28.6 < 33.2 < 39.0 39.1 > 34.0 <

3. わからない,無回答 13.2 12.9 > 9.2 9.9 9.7 10.0 9.8 9.3 >

 E.自分なりに日本のために役にたちたい

1. そう思う 72.6 > 69.0 < 71.8 > 65.7 < 69.0 > 66.0 66.1 < 69.6 >

2. そうは思わない 17.8 < 19.6 20.0 < 23.5 22.0 < 25.6 24.3 > 20.8 <

3. わからない,無回答 9.6 < 11.4 > 8.2 < 10.9 > 9.0 8.4 9.6 9.6

 F.今でも日本は,外国から見習うべきことが多い

1. そう思う 70.0 70.2 70.6 < 76.1 76.4 < 80.2 > 77.4 > 74.5 <

2. そうは思わない 19.4 17.8 < 20.0 > 15.1 14.6 > 12.7 < 14.8 < 16.6 >

3. わからない,無回答 10.5 < 12.0 > 9.4 8.8 9.0 > 7.1 7.8 8.9 >

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51

男女間および年層間における意識差の変動状況

—天皇に対する感情—第 35 問 あなたは天皇に対して,現在,どのような感じをもっていますか。

リストの中から選んでください。(略称) '73 年 '78 年 '83 年 '88 年 '93 年 '98 年 '03 年 '08 年

1. 尊敬の念をもっている 尊敬 33.3 > 30.2 29.3 27.5 > 20.5 19.2 20.2 < 24.7 >2. 好感をもっている 好感 20.3 21.9 20.9 22.1 < 42.7 > 34.5 < 41.0 > 33.5 <3. 特に何とも感じていない 無感情 42.7 44.1 < 46.4 46.5 > 33.7 < 44.2 > 36.3 38.6 >4. 反感をもっている 反感 2.2 2.4 2.2 2.1 > 1.5 1.1 0.8 1.0 >5. その他 0.1 0.2 0.2 0.2 0.1 0.2 0.2 0.26. わからない,無回答 DK,NA 1.3 1.3 1.1 < 1.7 1.6 > 0.9 < 1.6 2.1 <

—権利についての知識—〈MA〉第 36 問 リストには,いろいろなことがらが並んでいますが,この中で,憲法によって義務ではなく国民の権

利ときめられているのはどれだと思いますか。いくつでもあげてください。ア.思っていることを世間に発表する 49.4 > 45.8 44.0 43.4 > 39.0 37.2 36.2 34.8 >イ.税金を納める 33.9 35.5 < 39.8 > 37.2 < 39.5 < 42.0 42.2 42.8 <ウ.目上の人に従う 5.6 5.7 < 8.3 7.7 6.7 7.0 6.6 7.1 <エ.道路の右側を歩く 19.9 19.3 18.8 > 16.5 15.3 15.5 14.6 14.9 >オ.人間らしい暮らしをする 69.6 69.6 < 77.2 76.3 75.2 75.5 75.5 77.1 <カ.労働組合をつくる 39.4 > 36.0 > 28.9 27.1 25.5 > 23.0 > 20.4 21.8 >キ.わからない,無回答 7.8 7.0 > 4.3 < 6.0 5.7 > 4.3 5.0 5.4 >

—政治的有効性感覚(選挙)—第 37 問 国会議員選挙のときに,私たち一般国民が投票することは,国の政治にどの程度の影響を及ぼしてい

ると思いますか。リストの中から選んでください。(略称)

1. 非常に大きな影響を及ぼしている 強い 40.0 > 34.9 > 27.7 > 23.2 23.9 > 19.4 18.1 < 21.1 >

2. かなり影響を及ぼしている やや強い 25.7 26.1 25.5 26.8 26.0 > 21.3 22.7 < 26.63. 少しは影響を及ぼしている やや弱い 23.2 < 27.5 < 35.3 37.2 36.8 < 41.2 41.6 > 37.6 <4. まったく影響を及ぼしていな

い 弱い 4.8 < 6.2 7.2 8.2 8.8 < 14.1 13.1 > 11.2 <

5. わからない,無回答 DK,NA 6.3 5.4 > 4.3 4.6 4.5 3.9 4.5 > 3.4 >

—政治的有効性感覚(デモなど)—第 38 問 では,私たち一般国民のデモや陳情,請願は,国の政治にどの程度の影響を及ぼしていると思いますか。

リストの中から選んでください。(略称)

1. 非常に大きな影響を及ぼしている 強い 14.4 > 12.8 > 7.8 > 6.6 6.7 > 4.9 5.3 < 6.6 >

2. かなり影響を及ぼしている やや強い 32.5 > 30.0 > 24.3 23.9 > 21.7 > 17.3 17.6 < 20.7 >3. 少しは影響を及ぼしている やや弱い 40.0 < 44.0 < 53.6 53.5 54.2 < 57.0 < 59.5 > 54.6 <4. まったく影響を及ぼしていな

い 弱い 5.9 < 7.0 < 8.9 9.7 10.8 < 15.4 > 12.5 13.0 <

5. わからない,無回答 DK,NA 7.2 6.2 5.5 6.4 6.6 > 5.4 5.1 5.1 >

—政治的有効性感覚(世論)—第 39 問 私たち一般国民の意見や希望は,国の政治にどの程度反映していると思いますか。リストの中からお

答えください。(略称)

1. 十分反映している 強い 3.6 3.6 3.1 2.9 2.9 > 1.8 1.6 1.9 >2. かなり反映している やや強い 17.5 17.7 > 15.8 > 13.7 13.1 > 8.8 8.4 8.8 >3. 少しは反映している やや弱い 52.4 < 56.3 < 58.7 59.8 59.4 > 52.7 < 57.1 57.5 <4. まったく反映していない 弱い 19.2 > 15.7 < 17.5 18.4 18.9 < 32.9 > 28.7 28.1 <5. わからない,無回答 DK,NA 7.3 6.7 > 4.8 5.3 5.7 > 3.9 4.2 3.7 >

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52│NHK放送文化研究所年報2011

—政治課題—第 40 問 今,日本の政治が,取り組まなければならないいちばん重要なことがらは何でしょうか。リストの中

から,1 つだけ選んでください。(略称) '73 年 '78 年 '83 年 '88 年 '93 年 '98 年 '03 年 '08 年

1. 国内の治安や秩序を維持する 秩序の維持 12.6 < 17.3 18.5 > 13.1 > 11.6 11.0 < 17.1 < 21.4 <

2. 日本の経済を発展させる 経済の発展 10.7 < 21.1 > 18.8 > 11.5 < 21.4 < 48.0 48.1 > 24.7 <

3. 国民の福祉を向上させる 福祉の向上 48.5 > 31.9 > 27.3 < 37.2 36.7 > 18.4 > 13.7 < 28.1 >

4. 国民の権利を守る 権利の擁護 11.5 > 8.9 < 11.3 < 13.0 > 9.0 > 7.3 7.7 < 12.2

5. 学問や文化の向上をはかる 文化の向上 1.4 < 2.0 > 1.4 1.9 > 1.1 1.2 < 2.0 2.5 <

6. 国民が政治に参加する機会をふやす 参加の増大 6.0 6.9 < 9.8 9.0 < 10.9 > 9.2 > 5.9 5.9

7. 外国との友好を深める 友好の促進 2.7 < 5.3 < 8.3 9.2 > 4.7 > 1.5 1.4 1.3 >

8. その他 0.4 0.2 < 0.5 0.4 0.5 0.4 0.5 0.5

9. わからない,無回答 DK,NA 6.1 6.5 > 4.2 4.8 4.1 > 2.9 3.6 3.4 >

—結社・闘争性(政治)—第 41 問 リストには,一般国民の政治活動のあり方がのせてあります。あなたはどれがいちばん望ましいと思

いますか。(略称)

1. 選挙を通じてすぐれた政治家を選び,自分たちの代表として活躍してもらう

静観 62.6 61.0 60.5 60.4 61.1 59.6 59.7 59.1 >

2. 問題が起きたときは,支持する政治家に働きかけて,自分たちの意見を政治に反映させる

依頼 11.5 < 14.6 14.6 < 16.9 15.5 < 18.0 18.5 19.9 <

3. ふだんから,支持する政党や団体をもりたてて活動を続け,自分たちの意向の実現をはかる

活動 17.0 16.6 18.0 > 15.4 14.9 14.7 > 12.7 12.6 >

4. その他 0.1 0.1 0.1 0.1 < 0.4 0.3 0.5 0.3 <

5. わからない,無回答 DK,NA 8.8 > 7.6 6.7 7.2 8.2 7.3 < 8.6 8.1

—支持政党—第 42 問 あなたは,ふだん,どの政党を支持していますか。(リストなし)

1. 自民党 34.3 < 38.2 < 40.6 38.7 > 28.4 > 24.0 25.0 26.0 >

2. 民主党 − − − − − 8.2 > 4.9 < 15.4 <

3. 公明党 3.5 < 4.4 4.2 3.7 > 2.9 2.3 < 3.7 3.5

4. 共産党 4.2 > 2.1 2.6 2.2 1.9 < 3.4 > 1.3 < 2.1 >

5. 社民党(社会党) 19.8 > 14.1 > 12.5 > 10.9 > 8.3 > 3.5 > 1.8 1.4 >

6. 国民新党 − − − − − − − 0.1

7. 新党日本 − − − − − − − 0.0

8. その他の政治団体 3.1 < 4.6 < 5.6 > 2.8 < 13.5 > 2.8 2.8 > 0.3 >

9. 特に支持している政党はない 31.6 < 33.8 32.2 < 37.8 < 40.7 < 52.3 < 56.9 > 45.5 <

10. わからない,無回答 3.5 2.9 2.5 < 3.8 4.4 > 3.4 3.7 < 5.5 <

(社民党については,'73 年~ '93 年は社会党の結果であり,公明党については,'98 年は公明の結果である。その他の政治団体には,それぞれの調査時には存在したが,'08 年調査時にはなくなった政党の数値も含む。)

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53

男女間および年層間における意識差の変動状況

—支持できそうな政党(支持政党なしの人)—第 43 問 〔第 42 問で「9」の人に〕

しいていえば,どの政党を支持できそうですか。(リストなし)'73 年 '78 年 '83 年 '88 年 '93 年 '98 年 '03 年 '08 年

1. 自民党 7.2 < 9.1 9.4 < 12.0 > 5.7 < 7.0 < 11.4 > 9.3 < 2. 民主党 − − − − − 7.4 > 4.2 < 8.7 3. 公明党 0.4 0.6 0.8 > 0.4 0.4 0.4 0.4 0.3 4. 共産党 2.3 > 0.9 0.9 1.0 0.7 < 2.4 > 1.3 0.9 > 5. 社民党(社会党) 6.0 > 5.0 > 3.7 < 5.0 > 2.3 1.9 > 1.1 0.9 > 6. 国民新党 − − − − − − − 0.1 7. 新党日本 − − − − − − − 0.1 8. その他の政治団体 1.4 < 3.8 3.8 > 1.8 < 10.4 > 2.1 1.6 > 0.4 > 9. 支持できそうな政党もない 9.8 10.4 9.9 < 12.7 < 16.4 < 26.4 < 31.8 > 18.6 <10. わからない,無回答 4.5 3.9 3.7 < 4.9 4.7 4.7 5.1 < 6.3 <11. 非該当〔第 42 問で「9」以外の人〕 68.4 > 66.2 67.8 > 62.2 > 59.3 > 47.7 > 43.1 < 54.5 >

—政治活動—〈MA〉第 44 問 あなたは,この 1 年ぐらいの間に,政治の問題について,リストにあるようなことをおこなったこと

がありますか。もしあれば,いくつでもあげてください。(略称)

ア.デモに参加した デモ 4.0 3.5 > 2.4 1.8 > 0.7 0.9 0.7 0.6 >イ.署名運動に協力した 署名 24.4 25.1 < 29.6 < 32.0 > 21.2 < 24.5 > 21.6 > 18.5 >ウ.マスコミに投書した 投書 0.8 0.7 0.7 0.6 0.4 0.6 0.5 0.4 >エ.陳情や抗議,請願した 陳情 4.5 4.4 4.4 3.8 > 2.4 2.1 2.2 > 1.4 >オ.献金・カンパした 献金 14.2 13.4 14.5 > 12.8 > 9.0 9.3 > 7.4 8.2 >カ.集会や会合に出席した 集会出席 12.6 12.2 < 17.2 > 13.7 > 12.1 > 9.5 < 11.4 > 8.3 >キ.政党・団体の新聞や雑誌を

買って読んだ 機関紙購読 11.0 > 8.8 9.9 > 7.6 > 6.0 5.5 4.7 4.0 >

ク.政党・団体の一員として活動した 党員活動 3.1 2.6 < 4.4 > 2.9 2.5 1.9 2.2 1.8 >

ケ.特に何もしなかった なし 60.1 60.6 > 55.5 54.9 < 63.7 64.6 65.4 < 69.1 <コ.その他 0.0 0.1 0.1 0.1 0.2 0.1 0.2 0.2 <サ.無回答 NA 2.1 2.3 > 1.2 < 2.3 2.9 > 1.9 2.2 < 3.0 <

—好きな外国—第 45 問 あなたがいちばん好きな外国はどこですか。

1 つだけおっしゃってください。(リストなし)'93 年 '98 年 '03 年 '08 年

1. アメリカ 22.9 24.2 22.5 > 17.7 > 2. オーストラリア 15.2 > 10.6 9.8 8.6 > 3. スイス 10.5 10.3 9.7 8.6 > 4. フランス 5.0 4.6 4.6 5.0 5. 中 国 3.8 3.7 > 2.7 > 1.6 > 6. カナダ 4.4 5.2 > 3.8 3.5 7. イギリス 4.4 4.9 4.8 5.1 8. ドイツ 2.0 2.3 2.9 3.2 < 9. ニュージーランド 1.9 2.1 2.6 3.0 <10. イタリア 1.2 < 3.6 4.5 5.1 <11. 韓 国 # # 1.0 < 1.9 <12. その他の国 5.3 < 6.4 6.2 < 8.8 <13. な い 20.3 20.0 < 22.3 23.7 <14. 無回答 3.1 > 2.0 2.6 < 4.3 <

#:韓国は,'93 年・'98 年の調査では上位 10 位以内に入らなかったため,データがない。

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54│NHK放送文化研究所年報2011

—好きな外国の理由—第 46 問 〔第 45 問で「1 〜 12」の人に〕

その理由は,何でしょうか。リストの中から,いちばん近いものを選んでください。(略称) '93 年 '98 年 '03 年 '08 年

1. 行ってみたり,住んでみてよかったから 居住 4.6 < 6.5 < 8.0 7.7 < 2. そこの国の人と接してみて,印象がよかったから 国民経験 2.9 < 3.8 3.8 3.4 3. 自由で,平和な国だから 平和 7.6 6.7 6.7 6.2 > 4. 経済的に豊かで,進んだ国だから 先進国 2.8 < 3.8 3.6 3.7 < 5. 広くて,のびのびしているから ゆとり 11.3 > 9.5 > 7.0 > 5.3 > 6. 国民の人柄がよさそうだから 国民印象 4.0 3.7 3.2 3.0 > 7. 美しい自然や恵まれた環境があるから 自然環境 23.0 22.6 21.7 20.2 > 8. 歴史があり,すぐれた文化や芸術があるから 芸術・文化 8.1 8.9 8.7 < 10.6 <

9. 日本との関係が深いから 日本との関係 7.1 > 5.5 5.4 > 3.9 >

10. 言葉がわかるから 言葉 0.4 0.3 0.3 0.311. その他 2.1 < 3.5 3.2 3.9 <12. 特に理由はないがなんとなく 理由なし 2.6 2.5 2.9 2.713. わからない,無回答 DK,NA 0.2 < 0.6 0.6 < 1.1 <14. 非該当〔第 45 問で「13,14」の人〕 23.3 22.0 < 24.9 < 28.0 <

—外国人との接触経験—〈MA〉第 47 問 ところで,あなたは外国人とリストにあるようなつきあいを,日本国内でしたことがありますか。あ

ればいくつでも選んでください。(略称)

ア.近くに住んでいる外国人とあいさつをかわしたことがある あいさつ 12.1 < 16.0 17.4 18.3 <イ.一緒に働いたことがある 職場 11.7 < 14.2 < 16.1 < 18.1 <ウ.学校で一緒に勉強したことがある 学校 10.0 < 12.4 13.4 14.4 <エ.サークルや地域で一緒に活動したことがある 活動 5.3 < 6.8 7.8 7.6 <オ.食事に招待したり,されたりしたことがある 食事 9.3 < 13.0 13.7 14.8 <カ.自分の家に泊めたり,泊まりにいったことがある 宿泊 4.2 < 6.0 6.6 7.3 <キ.自分または家族や親せきが外国人と結婚している 結婚 3.5 < 4.7 5.1 5.8 <ク.つきあったことはない ない 61.3 > 54.1 > 51.0 > 47.6 >ケ.その他 0.9 0.8 0.9 0.7コ.無回答 NA 1.6 > 1.0 < 1.6 1.9

—外国との交流—第 48 問 外国や外国人について,あなたはどのようにお感じになりますか。リストのAからCまでの,1 つ 1

つについて「そう思う」か「そうは思わない」かをお答えください。

 A.いろいろな国の人と友達になりたい '03 年 '08 年1. そう思う 65.4 > 62.6 >2. そうは思わない 29.1 31.13. わからない,無回答 5.5 6.3

 B.貧しい国の人たちへの支援活動に協力したい1. そう思う 75.6 76.92. そうは思わない 16.8 16.03. わからない,無回答 7.6 7.1

 C.機会があれば,海外で仕事や勉強をしてみたい1. そう思う 43.0 > 39.6 >2. そうは思わない 51.5 < 54.9 <3. わからない,無回答 5.6 5.5

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55

男女間および年層間における意識差の変動状況

—結婚観(結婚)—第 49 問 リストには,結婚についての考え方がのせてありますが,あなたのお考えは,甲と乙のどちらに近い

でしょうか。甲:人は結婚するのが当たり前だ乙:必ずしも結婚する必要はない

(略称) '93 年 '98 年 '03 年 '08 年

1. 甲に近い するのが当然 44.6 > 38.0 35.9 35.0 >

2. 乙に近い しなくてよい 50.5 < 57.9 59.4 59.6 <

3. どちらともいえない,わからない,無回答 DK,NA 4.9 4.1 4.8 5.4

—結婚観(子どもをもつこと)—第 50 問 では,リストの甲と乙では,あなたのお考えはどちらに近いでしょうか。

甲:結婚しても,必ずしも子どもをもたなくてよい乙:結婚したら,子どもをもつのが当たり前だ

(略称)

1. 甲に近い もたなくてよい 40.2 < 47.3 < 49.8 48.4 <

2. 乙に近い もつのが当然 53.5 > 47.8 > 43.9 44.8 >

3. どちらともいえない,わからない,無回答 DK,NA 6.2 > 5.0 < 6.3 6.8

—人間関係(友人)—第 51 問 次に,友人とのつきあいについておたずねします。友人とはどんなつきあいをするのが望ましいと思

いますか。リストの中から選んでください。(略称) '08 年

1. ときどき連絡を取り合う程度のつきあい 形式的つきあい 13.4

2. 気軽に話し合ったり遊んだりするようなつきあい 部分的つきあい 44.0

3. なにかにつけ相談したり,たすけ合えるようなつきあい 全面的つきあい 40.6

4. その他 0.15. わからない,無回答 DK,NA 1.9

—ライフステージ—第52問 リストの中で,あなたにあてはまるのはどれでしょうか。

'73 年 '78 年 '83 年 '88 年 '93 年 '98 年 '03 年 '08 年1. 結婚したことはない 20.2 20.6 19.9 20.4 20.3 19.4 18.9 20.02. [ 夫または妻がいる ] 子どもはいない 5.9 > 4.5 5.2 > 4.2 4.7 < 5.9 5.3 5.43. [ 夫または妻がいる ] いちばん年下の子ども

が中学生以下 41.3 40.2 > 32.9 > 28.6 > 25.5 > 20.8 20.2 > 17.6 >

4. [ 夫または妻がいる ] いちばん年下の子どもが中学生より大きい 25.2 26.1 < 32.6 < 38.5 40.0 < 43.8 43.6 44.3 <

5. [ 夫または妻と離別・死別した ] 子どもはいない 0.7 0.8 0.8 0.9 1.0 1.1 < 1.7 1.4 <

6. [ 夫または妻と離別・死別した ] いちばん年下の子どもが中学生以下 0.9 1.0 1.0 > 0.6 0.8 0.9 1.0 0.9

7. [ 夫または妻と離別・死別した ] いちばん年下の子どもが中学生より大きい 5.2 5.9 6.1 5.5 5.6 < 6.8 6.9 < 8.6 <

8. 無回答 0.6 0.9 < 1.6 1.4 < 2.0 > 1.3 < 2.4 1.9 <

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56│NHK放送文化研究所年報2011

—学歴—第 53 問 あなたが最後に卒業された学校を,リストの中からあげてください。

( 在学中の方は,現在通っている学校をお答えください。)'73 年 '78 年 '83 年 '88 年 '93 年 '98 年 '03 年 '08 年

1. [ 卒業 ] 中学校(旧制小学校,高等小学校) 45.1 > 37.6 > 32.8 > 27.8 > 22.6 > 20.6 > 18.1 17.6 >

2. [ 卒業 ] 高等学校(旧制中学校,女学校) 35.0 < 39.5 38.8 < 41.2 42.1 40.8 40.1 38.8 <

3. [ 卒業 ] 高等専門学校・短期大学(旧制高等学校) 6.6 6.7 < 9.6 < 12.2 < 14.0 < 15.9 17.5 18.5 <

4. [ 卒業 ] 大学・大学院 5.6 < 7.1 < 9.4 10.2 < 11.8 < 14.7 16.1 17.7 <

5. [ 在学中 ] 高等学校,高等専門学校(1 ~ 3 年生) 5.1 < 6.4 6.2 5.5 5.5 > 4.3 4.5 > 3.5 >

6. [ 在学中 ] 高等専門学校(4,5 年生),短期大学,大学・大学院 1.9 2.0 2.4 1.9 2.1 2.3 1.7 1.8

7. その他,無回答 0.6 0.6 0.8 1.2 < 1.8 1.4 1.9 2.1 <

—本人職業—第 54 問 1. 農林漁業者 7.9 > 6.1 5.5 5.9 > 3.9 4.1 > 3.0 > 2.0 >

2. 自営業者 11.9 < 13.6 12.8 12.2 11.0 > 9.4 9.8 9.8 >

3. 販売職・サービス職 4.3 4.8 < 5.8 6.3 > 5.1 < 6.2 7.0 < 8.7 <

4. 技能職・熟練職 14.8 > 12.4 > 10.7 11.1 10.3 9.4 9.1 > 7.1 >

5. 一般作業職 3.6 4.0 4.2 3.9 < 5.2 4.3 3.7 < 5.2 <

6. 事務職・技術職 13.2 13.8 15.0 15.1 < 20.0 < 22.4 > 18.4 17.0 <

7. 経営者・管理者 3.8 < 4.7 > 3.8 3.9 4.2 3.4 4.2 4.4

8. 専門職,自由業,その他の職業 0.8 1.0 1.3 1.3 > 0.8 1.1 1.1 < 2.2 <

9. 主婦 23.6 22.5 > 20.3 20.3 18.6 18.7 19.6 18.9 >

10. 生徒・学生 6.7 < 8.2 8.2 7.1 7.4 6.3 5.9 5.1 >

11. 無職 9.1 > 7.8 < 9.7 10.0 10.9 < 13.3 < 15.5 < 17.6 <

12. その他,無回答 0.3 < 1.0 < 2.8 2.9 2.5 > 1.4 < 2.6 2.1 <

—主婦の生計維持者の職業—第 55 問 1. 農林漁業者 2.6 > 1.6 > 1.0 0.7 1.0 0.6 0.5 > 0.2 >

2. 自営業者 4.0 3.4 > 1.9 2.3 1.9 > 1.3 1.4 1.5 >

3. 販売職・サービス職 0.9 < 1.6 1.4 1.6 > 0.9 > 0.5 0.8 1.0

4. 技能職・熟練職 5.3 4.7 4.2 > 3.2 2.5 1.9 1.9 1.6 >

5. 一般作業職 1.0 0.8 1.0 0.8 0.7 0.7 0.7 0.7

6. 事務職・技術職 4.8 4.6 4.2 3.6 < 4.9 < 6.5 > 4.4 > 3.2 >

7. 経営者・管理者 2.4 < 3.1 > 2.0 2.0 1.7 1.2 < 1.9 1.6 >

8. 専門職,自由業,その他の職業 0.4 < 0.8 > 0.4 0.6 > 0.2 0.4 0.6 0.5

9.(主婦) − − − − − − − −

10. 生徒・学生 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0

11. 無職 0.3 < 1.0 < 2.5 < 3.7 3.6 < 5.1 < 6.3 < 7.7 <

12. その他,無回答 1.7 > 0.9 < 1.6 1.9 > 1.3 > 0.5 < 1.1 0.9 >

13. 非該当〔第 54 問で「9」以外の人〕 76.4 77.5 < 79.7 79.7 81.4 81.3 80.4 81.1 <

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男女間および年層間における意識差の変動状況

有効サンプル構成回 数 第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回 第7回 第8回調査年 1973年 1978年 1983年 1988年 1993年 1998年 2003年 2008年

人数(人)

全 体 4,243 4,240 4,064 3,853 3,814 3,622 3,319 3,103男 性 1,953 1,910 1,836 1,755 1,727 1,659 1,519 1,393女 性 2,290 2,330 2,228 2,098 2,087 1,963 1,800 1,710

16─19歳 327 357 331 290 268 192 187 13620─24歳 414 323 266 282 307 243 147 13325─29歳 503 474 303 271 248 248 183 14630─34歳 503 543 472 330 295 254 242 21635─39歳 497 524 510 467 324 289 290 24240─44歳 494 426 431 386 408 289 260 22845─49歳 382 406 386 377 385 351 240 23650─54歳 271 348 336 321 343 343 336 24155─59歳 245 273 328 327 319 356 330 33460─64歳 216 204 235 290 340 326 312 29765─69歳 173 139 195 225 229 268 282 29470─74歳 126 115 142 151 163 228 242 25175歳以上 92 108 129 136 185 235 268 349

特別区と100万以上の市 784 772 739 697 712 677 566 56430万以上の市 578 693 676 607 667 645 648 68810万以上の市 823 827 839 789 766 749 673 748

5万以上の市町村 465 517 440 515 467 464 337 5285万未満の市町村 1,593 1,431 1,370 1,245 1,202 1,087 1,095 575

中学卒 1,914 1,596 1,333 1,073 863 747 600 545高校卒 1,486 1,675 1,577 1,586 1,606 1,478 1,332 1,205

高専・短大卒 282 286 390 471 535 577 581 573大学卒 238 300 381 393 450 533 536 549高校在 217 272 253 211 210 154 150 110

短大・大学在 81 85 98 72 82 84 56 56その他・無回答 25 26 32 47 68 49 64 65

回 数 第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回 第7回 第8回調査年 1973年 1978年 1983年 1988年 1993年 1998年 2003年 2008年

構成比(%)

全 体 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0男 性 46.0 45.0 45.2 45.5 45.3 45.8 45.8 44.9女 性 54.0 55.0 54.8 54.5 54.7 54.2 54.2 55.1

16─19歳 7.7 8.4 8.1 7.5 7.0 5.3 5.6 4.420─24歳 9.8 7.6 6.5 7.3 8.0 6.7 4.4 4.325─29歳 11.9 11.2 7.5 7.0 6.5 6.8 5.5 4.730─34歳 11.9 12.8 11.6 8.6 7.7 7.0 7.3 7.035─39歳 11.7 12.4 12.5 12.1 8.5 8.0 8.7 7.840─44歳 11.6 10.0 10.6 10.0 10.7 8.0 7.8 7.345─49歳 9.0 9.6 9.5 9.8 10.1 9.7 7.2 7.650─54歳 6.4 8.2 8.3 8.3 9.0 9.5 10.1 7.855─59歳 5.8 6.4 8.1 8.5 8.4 9.8 9.9 10.860─64歳 5.1 4.8 5.8 7.5 8.9 9.0 9.4 9.665─69歳 4.1 3.3 4.8 5.8 6.0 7.4 8.5 9.570─74歳 3.0 2.7 3.5 3.9 4.3 6.3 7.3 8.175歳以上 2.2 2.5 3.2 3.5 4.9 6.5 8.1 11.2

特別区と100万以上の市 18.5 18.2 18.2 18.1 18.7 18.7 17.1 18.230万以上の市 13.6 16.3 16.6 15.8 17.5 17.8 19.5 22.210万以上の市 19.4 19.5 20.6 20.5 20.1 20.7 20.3 24.1

5万以上の市町村 11.0 12.2 10.8 13.4 12.2 12.8 10.2 17.05万未満の市町村 37.5 33.8 33.7 32.3 31.5 30.0 33.0 18.5

中学卒 45.1 37.6 32.8 27.8 22.6 20.6 18.1 17.6高校卒 35.0 39.5 38.8 41.2 42.1 40.8 40.1 38.8

高専・短大卒 6.6 6.7 9.6 12.2 14.0 15.9 17.5 18.5大学卒 5.6 7.1 9.4 10.2 11.8 14.7 16.1 17.7高校在 5.1 6.4 6.2 5.5 5.5 4.3 4.5 3.5

短大・大学在 1.9 2.0 2.4 1.9 2.1 2.3 1.7 1.8その他・無回答 0.6 0.6 0.8 1.2 1.8 1.4 1.9 2.1

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