羽曳野市における障害児者支援に関する課題整理に...
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羽曳野市における障害児者支援に関する課題整理について
(1) 地域移行及び地域定着支援 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
(2) 相談支援体制の強化 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
(3) サービス基盤体制の整備 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6
(4) 就労支援、就業定着支援 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10
(5) 医療的ケアを必要とするケースの支援 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11
(6) 発達障害児者の支援・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12
(7) 高次脳機能障がい者の支援 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14
(8) 虐待防止・権利擁護 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15
(9) その他 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16
平成26年7月羽曳野市地域自立支援推進会議
(1) 地域移行及び地域定着支援
(知的障害・身体障害)
番号 事例を通じて見えた課題 課題解決に必要と思える地域資源 実施できた対応策 備考(今後考えられる代替案等)
1
重複障害(知的・精神)の方の地域移行(精神科病院からの地域移行)に関して、本人状況に即した地域資源が少ない。
重複障害の方が楽しく通える場地域での交流や活動に参加できる体制
コミュニティソーシャルワーカーの活用
2
単身生活の不安から、多くの医療機関を受診。過度の医療依存(受診・入院)に陥り、地域での安定した生活が成り立たない。
医療機関同士又は受診科を超えた連携システム
医療機関ネットワークでのケース検討。地域定着支援
3知的障害の方で金銭・契約・服薬等にトラブルが絶えない。
必要時に早急に活用できる日常生活自立支援事業
4
親権者が羽曳野市在住。本人は他市児童施設に入所。卒業後住み慣れた児童施設のある地域での居住を希望するが、居住地のサービス等の資源の情報収集が難しく、調整が困難。
他市との連携体制(市・相談支援事業所)
(精神部会)
番号 事例を通じて見えた課題 課題解決に必要と思える地域資源 実施できた対応策 備考(今後考えられる代替案等)
1
・住宅を探す時のサポート。・不動産業者の情報が少ない。・保証人がいない利用者の経済的負担が大きい。
・関係機関の持っている不動産業者の情報の共有・障害者住宅入居等支援事業の紹介・不動産業者に「あんしん賃貸ネット」登録の呼びかけ
・精神部会で情報を共有した。 ・不動産業者と医療(訪問看護)の連携
1
(精神部会)
番号 事例を通じて見えた課題 課題解決に必要と思える地域資源 実施できた対応策 備考(今後考えられる代替案等)
2
・本人との生活にしんどさを感じつつも面倒を見たいと思う家族の疲弊、支援機関も適切なサポートが見つからない。・高齢となった家族の面倒を見なければと思う本人、家族はそれを望まない世帯の支援をどう組み立てるか。・入退院を繰り返す本人、これまでは受け入れていたが、もう限界となった家族。本人の希望ではない地域生活を支援できるか。
・家族会の情報提供・より相談がしやすい医療機関・本人や家族を色々な面からサポートするネットワーク不動産業者に「あんしん賃貸ネット」登録の呼びかけ
・訪問看護事業所と日中活動事業所が精神部会に参加し、より連携がしやすくなった。
3
・入院中に必要な情報を地域関係機関と共有し、本人の希望する生活を送るために、どう本人に問題(課題)意識を持ってもらうか。・退院後短期間で再入院となった事例から、本当に本人が望む支援であったのか、家族・ 地域住民の意向を優先した支援会議となっていたのではないか。
・入院した段階で、早めに退院後の事を話し合える医療機関との連携・日常的に連絡を取り合える関係機関同士のつながり
・長期入院患者への訪問面接を行った。・入院患者に社会資源の見学会を行った。・病院看護スタッフへ社会資源の紹介をした。
・地域移行、地域定着支援のパンフレット作成
4
・触法逮捕後(不起訴)入院、院内で寛解となるも退院後の入所施設(受け入れ先)が見つからない。
・触法障害者の地域での受け皿
5
・知的障害と精神障害を併せ持つ(重複障害)方を受け入れる場の不足。
・障害の枠を超えた幅広い支援体制・重複障害(知的障害と精神障害)の方が楽しく集える場
・新しくできた施設の見学、情報提供を行った。
6
・病院から地域へ移る、家族との同居生活から単身生活を始める方で、グループホームでのサポートだけでは不十分な方の暮らす場がない。
・24時間対応できる中間施設としての生活訓練施設
7・ショートステイ利用時の送迎がない。
・ショートステイ利用時の送迎
2
(精神部会)
番号 事例を通じて見えた課題 課題解決に必要と思える地域資源 実施できた対応策 備考(今後考えられる代替案等)
8
・近隣の方への理解を促す場がない。・施設入所までのプロセスが把握できにくい。
・地域での連携、情報共有の場 ・ふれあいネット雅びへの参加、当事者の語りを行った。
3
(2) 相談支援体制の強化
(児童)
番号 事例を通じて見えた課題 課題解決に必要と思える地域資源 実施できた対応策 備考(今後考えられる代替案等)
1
保護者がその時々に出てくる問題(思春期・行動面の変化)を解決するために専門的に解決する体制が整っていない。
保護者のその時々の問題(思春期・行動面の変化)解決に向けて専門的・継続的に取り組める機関(人材)・システム。
大人を支援している機関と連携する。
(知的障害・身体障害)
番号 事例を通じて見えた課題 課題解決に必要と思える地域資源 実施できた対応策 備考(今後考えられる代替案等)
1療育手帳取得後、在宅生活が長期化し、必要なサービスにつなぐことが困難
療育手帳更新のお知らせを個別に出すシステム(発見からアウトリーチへつなぐシステム)
災害時要援護者リストでの実態把握
2
支援学校卒業後、進路が定まらず、在宅生活が長期化し、次のステップへつなげられない。家族が本人の障害受容をできておらず、成人まで必要な支援を受けられなかった。その後の支援も困難になる。
教育機関と福祉機関の連携。進路検討ネットワーク
支援学校との進路検討会(懇談会)で情報共有を行った。
3
知的障害での判定を受けず、適切な支援を受けられなかった。二次障害として精神疾患を発症。その後の支援の組み立てが困難。
幼少期から適切な支援を受けられるシステムと診断後の継続支援体制。
4
成人になり、療育手帳を取得。家族・周囲への不信や不満から、ひきこもり・家族への暴力へと繋がってしまう。
成人期以降、療育手帳取得者の心理的フォロー体制。
5
本人・家族ともに精神疾患に関しての認識がなく、受診につなぐことができない。
自立支援推進会議 精神部会でのケース検討
6
(定期受診を続けているが)精神症状が安定した後のフォロー体制がなく在宅生活が長期化
精神科医療と福祉の連携 自立支援推進会議でのケース検討
4
(知的障害・身体障害)
番号 事例を通じて見えた課題 課題解決に必要と思える地域資源 実施できた対応策 備考(今後考えられる代替案等)
7
日中活動事業所退所後、在宅生活が長期化家族の日中活動事業所への不満がつのり、退所手続を行い、本人が通所できない。(加齢・病状の変化から)本人・家族のニーズと日中活動事業所と体制(作業)にズレに対して介入が遅れ,退所。その後の介入と総合的な支援の組み立てが困難日中活動事業所利用者で、病状不安定のため安定して通所できない。(家族が高齢のため医療機関に対して本人状況を正確に伝えられない)
日中活動事業所と市・相談支援事業所のネットワーク機能の充実
日中活動事業所・医療機関・相談支援事業所との連携。
自立支援推進会議知的部会(はちねっと)でのケース検討
計画相談の活用
8
中度知的障害で母子家庭。日中活動事業所へ通所。母が軽度の認知症状を発症。日中活動事業所へ通所以外のサービス導入ができず、本人への通院・日常生活の支援が滞っている。
日中活動事業所と市・相談支援事業所のネットワーク機能の充実
日中活動事業所・医療機関・相談支援事業所との連携。
自立支援推進会議知的部会(はちねっと)でのケース検討
計画相談の活用
自立支援推進会議知的部会(はちねっと)でのケース検討
(精神部会)
番号 事例を通じて見えた課題 課題解決に必要と思える地域資源 実施できた対応策 備考(今後考えられる代替案等)
1
・知的障害の事業所と相談支援事業所のつながりがあまりない。情報が少ない。
・地域での連携、情報共有の場
2
・就業中に体調不良になる。休職についての助言の役割分担がスムーズに進まず、その後の福祉関係者との連携が困難になった。
・精神科医師と福祉関係者との連携と役割分担
3
・計画相談支援に関して他の相談支援事業所の実態がつかめない。
・情報共有、提供の場 ・サービス等利用計画作成担当者会議の開催・はぴネットの開催
5
(3) サービス基盤体制の整備
(児童)
番号 事例を通じて見えた課題 課題解決に必要と思える地域資源 実施できた対応策 備考(今後考えられる代替案等)
1
・子どもによっては学童保育に入りにくい。・4年生以降の学童保育が無い。
・学童保育の場所や人材の充実。・学童保育へ子どもの関わり方や配慮点等を伝える支援システム。
・送迎をしてくれる放課後等デイサービスにつなぐ(希望していても利用できない日も出てくる)。
2
・保護者が就労しているために放課後等デイサービスやガイドヘルパーが利用しにくい。
送迎をしてくれるデイサービスの事業所を増やす。
送迎をしてくれるデイサービスの事業所が少しずつ増えてきている。
3
特に長期休みの時の放課後等デイサービスが、利用者が多く希望通り利用できない。
デイサービス事業所を増やす。 事業所は増えてきている。
4
保育園の一時保育が一杯で、障害児の兄弟を預かってもらいにくく、療育を受けにくい時がある。
5
保育園の入園希望者が一般的に多く、児童発達支援センターの退園児の入園も難しい。
6
児童発達支援センターの退園希望で保育園入園希望の児童が、保育園に入れなければ継続で児童発達支援センターに在園希望となり、新たな希望者が入れなくなっている。
7
地域の保育園・幼稚園・学校に気になる子ども達が多く、その学校等が相談したり支援を受ける場所や事業が少ない
保育所等訪問支援事業をする事業所を増やす
少ない事業所に依頼 ・大阪府障がい児等療育支援事業は26年度で終了。今後の方向性は不明。
(知的障害・身体障害)
番号 事例を通じて見えた課題 課題解決に必要と思える地域資源 実施できた対応策 備考(今後考えられる代替案等)
1
長期の在宅生活から、対人緊張が強く、日中活動事業所への通所へつなぎにくい。
既存のサービスに繋げる前の試行的な集いの場
6
(知的障害・身体障害)
番号 事例を通じて見えた課題 課題解決に必要と思える地域資源 実施できた対応策 備考(今後考えられる代替案等)
2
日中活動事業所へ通所しているが、加齢に伴い、現在の日中活動事業所の作業・体制が本人の状況に合わない。
状況の変化(加齢・病状の変化)に応じて、作業以外の活動(余暇・運動)を中心に不定期で集える場(介護保険のデイサービスのような場)
3ショートステイを利用したいが、家族が送迎できないため、ショートステイが利用できない。
羽曳野市内まで送迎ができるショートステイ
送迎体制のある事業所が開所した。
4
生活のすべてを担ってきた家族が倒れた場合、緊急受け入れ先を調整することが困難。母と子の2人暮らし。母の入院により本人の受け入れ先を調整するが、長期受け入れ先は調整が困難。
緊急時対応が可能な生活の場
5
対人関係のトラブルが多く、日中活動事業所の通所が続かない。同世代の友人がほしいと願っているが、日中活動事業所ではトラブルになり、関係が築けない。
対人関係や社会生活について学べる場 作業訓練ではなく、人間関係・社会関係を学ぶ事を中心とした自立訓練事業所の開設。2年の年限での通所
6
知的・精神の重複障害のため在宅生活が長期化し、福祉サービスの利用がないまま家族が高齢になっている。
家庭訪問等の個別対応で穏やかに見守る事のできる支援体制。
7
中途障害(身体)の方がリハビリも兼ねて楽しく集える場がない。
知的障害のない身体障害の方が利用できる日中活動の場が少ない。
地域のフィットネスクラブ利用を希望するが、料金(介護者の会員料金も必要)・ハード面から利用が厳しい。(民間施設の利用受け入れ先が見つからない)
公的な障害者プールまでの交通手段の利用が難しく、利用がしにくい。
身体(中途障害)の方が身体状況に合わせてリハビリや社会参加にむけて活動できる場
民間施設利用のための公的な支援民間施設での障害のある方の理解と受け入れ
安価で利用できる移送サービスの拡充。
7
(知的障害・身体障害)
番号 事例を通じて見えた課題 課題解決に必要と思える地域資源 実施できた対応策 備考(今後考えられる代替案等)
8
本人自身の障害受容ができず、交通機関の利用をはじめ、社会参加への一歩が踏み出せない。
身体障害のある当事者同士が集い、楽しく学びあえる場。
身体障害のある方の余暇活動の場
近隣大学のサークル活動(ぼっちゃへの参加)
9
入浴支援の出来る日中活動事業所へ通所したいが、定員枠に制限があり通所が難しい
自宅が狭く、訪問入浴の利用が難しい。浴室の改装も難しく、浴槽内に入れない。
身体障害のある方が安全に入浴支援を受けられる場
はびきのコロセアムの身障者用浴室の活用(事前の連絡が必要。有料1回500円)
10
単身重度障害者のサービス利用計画を開始。土・日対応できる事業所の調整が困難
単身重度障害者で常時の見守りが必要。重度訪問介護の対象者であるが、事業所の調整が困難
単身生活を支える事のできる事業所・ヘルパー数の確保
事業所間の連絡調整等、ネットワーク機能の充実
重度訪問介護の報酬単価の再考を府自立支援協議会の課題に挙げていく。居宅介護・移動支援事業所連絡会でのサービス調整
11
単身重度障害者で事業所とのトラブルが絶えず、長時間一つの事業所で対応。トラブル発生時には他に対応できる事業所が見つからない。
12
本人はてんかん発作があり、常時の見守りが必要。母はグループホーム入居を希望するが、本人の状況にあうグループホームがない。
様々な障害(重度障害も含め)に対応できるグループホーム。
13
知的障害者で単身生活。一般就労をしているが(短時間)加齢に伴い緩やかな見守りが必要。グループホーム入居を希望しているが、近隣市で入居可能なグループホームを探すことができない。
軽度障害の方が入居できるグループホーム
8
(知的障害・身体障害)
番号 事例を通じて見えた課題 課題解決に必要と思える地域資源 実施できた対応策 備考(今後考えられる代替案等)
14
夫婦ともに知的障害者で出産予定子どもを抱えた家族が安心して生活できる場やケアシステムがない。
家族で入居できるグループホーム又はシェアハウス
15
軽度知的障害者で一般就労。生活全般担ってきた母が倒れ、単身生活となる。サービス利用申請をしていなかったので、サービス開始までに時間を要し、その間の生活・就業が不安定
(精神部会)
番号 事例を通じて見えた課題 課題解決に必要と思える地域資源 実施できた対応策 備考(今後考えられる代替案等)
1・羽曳野市近辺でナイトケアを実施している事業所が少ない。
・ショートケア・デイケア・ナイトケア
2
・休日に気軽に短時間でも過ごせる居場所がない。・就労支援施設、日中活動施設が少ない。
・土日祝に利用できる場所・日中の居場所・就労系施設
3
・重複障害(知的障害と精神障害)の方が、楽しく集える場。・重複(精神・身体)障害者の利用できる施設の不足。
・各機関との連携、役割分担ができるシステム・各年齢に応じて対応できる母子の支援体制・親が体調を崩した時に利用できる施設
4・地域での交流や活動へ参加できる体制。
・利用しやすい公共バス・音声付横断歩道
5
・今まで日中活動の場へ通っていたが高齢となり、行く場所がなくなった。
・介護保険適用前だが今まで利用していた総合支援法のサービスには合わなくなった方への支援方法
9
(4) 就労支援、就業定着支援
(精神部会)
番号 事例を通じて見えた課題 課題解決に必要と思える地域資源 実施できた対応策 備考(今後考えられる代替案等)
1
・一般就労への難しさ。 ・精神障害者を受け入れてもらえる事業所の開拓
2
・就労に向けた訓練施設が地域にない。
・地域での就労をめざす訓練場所 ・新しく事業所が開設された。・就労移行支援事業も開始した。
3
・就労支援施設通所を中断した方の支援が続きにくい。
10
(5) 医療的ケアを必要とするケースの支援
(児童)
番号 事例を通じて見えた課題 課題解決に必要と思える地域資源 実施できた対応策 備考(今後考えられる代替案等)
1
医療的ケアが必要なために支援学校の送迎が利用できない。家族による送迎もできず、集団教育の場が保障されていない。
医療的ケアが必要な重心児が利用できる通学システム。
教師が定期的に自宅を訪問
2
・子どもを預かってくれる場所が少ない。・短時間でも預かってくれる人がいない。
・医療ケアのできるショートステイやデイサービスの事業所を増やす・看護師が訪問して見守る等のシステム
3
外へ出る機会の少ない子どもは、家族や医療関係者以外の人と関わる機会が少ない。
・保育士等が家庭訪問をして保育的な取り組みを実施する。・医療的ケアを必要とする子どもを受け入れる児童発達支援事業所を増やす。
4
子どもの体重が増えてくると風呂に入れることが難しい。・医療的ケアの必要な子どもに対応できるサービス事業所(ヘルパー・看護師)が少ない。
対応できる事業所を増やす。
11
(6) 発達障害児者の支援(児童)
番号 事例を通じて見えた課題 課題解決に必要と思える地域資源 実施できた対応策 備考(今後考えられる代替案等)
1
知的な遅れのない学童期の発達障害児がコミュニケーションスキルや自己コントロール能力を向上させる場所や機会が少ない。学校で支援を受けることもできるが限界がる。放課後デイサービスやガイドヘルパー等も対人関係を学ぶ場として考えられるが、受け入れられる人数や、行えるサービスに限りがある。
・知的な遅れがない発達障害児の集団療育に特化したデイサービスを増やす。・問題が表面化している学校・家庭・ヘルパー事業所への支援システム。
・知的障害がないか、軽度の子どもの療育を中心に実施している数少ない放課後等デイサービスにつなぐ。・大阪府障がい児等療育支援事業を利用して学校等へ訪問して配慮点を伝える・保育所等訪問支援事業の活用・巡回相談
・大阪府障がい児等療育支援事業は26年度一年で終了。今後の方向性は不明。
2
保護者が就労している場合、知的障害のない学童期の発達障害児が、学童保育に入っていても、友達とのトラブル等で途中で辞めることを考えなけれないけない状況になってしまう。
・学童保育の場所や人材の充実。・学童保育へ子どもの関わり方や配慮点等を伝える支援システム。・送迎をしてくれ、知的障害がないか、軽度の子どもの療育を中心に実施している放課後等デイサービス。
・知的障害がないか、軽度の子どもの療育を中心に実施している数少ない放課後等デイサービス(保護者の送迎が一部必要)にもつなぐ。・大阪府障がい児等療育支援事業を利用して学童保育を訪問して配慮点を伝える
・大阪府障がい児等療育支援事業は26年度一年で終了。今後の方向性は不明。
3
二次障害のために自尊感情が低くなっている等、問題が出ている子どもへの支援。
・心理士等のプレイセラピー等、心理的サポートを受けられる場。・問題が表面化している学校や家庭への支援システム。
4
子どもをめぐる環境的影響のために問題が出ている子どもへの支援。
・心理士等のプレイセラピー等、心理的サポートを受けられる場。・問題が表面化している学校への支援システム。
・子育て支援課の心理士によるプレイセラピーの実施。・大阪府障がい児等療育支援事業を利用して学校等へ訪問して配慮点を伝える。
・大阪府障がい児等療育支援事業は26年度一年で終了。今後の方向性は不明。
5
発達障害に対する理解が学校・園や先生によってばらつきがある
先生への理解を深める取り組みの実施 ・先生への勉強会の実施・個別のケースを通じて学校等へ支援(保育所等訪問支援事業)
・大阪府障がい児等療育支援事業は26年度一年で終了。今後の方向性は不明。
12
(精神部会)
番号 事例を通じて見えた課題 課題解決に必要と思える地域資源 実施できた対応策 備考(今後考えられる代替案等)
1
・ライフステージを通して、本人や家族の希望する生活の組み立てをするような具体的な支援ができない。
・発達障害の特性に応じた、利用できるサービス
2
・気軽に通えたり、集まれる場所がない。・日常生活スキルが学べる機会が少ない。
・地域レベルで相談・支援を受けられる体制・地域の中で集まれたり、受け入れられる場所・当事者、民生委員、ボランティア等を対象にした勉強会
3
・障害の特性から、本人が生活の希望や思いを伝えにくく、どのように生活の組み立てをしていけば良いか分からない。
・発達障害の特性に応じた利用できるサービス
・居宅介護・移動支援事業所にも参加してもらい、発達障がいに関する研修会を実施した。
・第二回研修会の実施
4
・長期入院者の中には重複障害、発達障害を持つ方も多く、病院だけの取り組みでは限界がある。入院したことで解決になっているのではないか。
・重複障害、発達障害の方の地域での受け皿
13
(7) 高次脳機能障がい者の支援
(精神部会)
番号 事例を通じて見えた課題 課題解決に必要と思える地域資源 実施できた対応策 備考(今後考えられる代替案等)
1
・搬送される病院により対応が違い、その後のリハビリ等社会資源の案内が異なる。・障害に関しての情報が少なく、家族はどこに相談に行っていいのかわからない。
・はびきの支援ブックの配布、活用・ネットワーク会議(どこにどれだけ生活されているのか現状の把握)
2
・本人及び周囲に障害の理解や受容がしにくく、家族内や職場・関係機関(福祉サービス事業所)等でトラブルになりやすく、対応が適切でないこともある。
・中途障害者への関わりを本人・家族が学ぶ場・高次脳機能障がいの理解促進・すまいるシートの活用
・すまいるシートをより活用する。
3・仕事に復帰したいが受け入れてもらえるところがない。
・中途障害者が通える場・高次脳機能障がいの理解促進
4
・本人の意向がつかみにくいため、本人ニーズに沿った支援を組み立てにくい。
・福祉サービス導入時のケアマネジメント機能
5
・家族の本人に対する障害受容が難しく、対応が適切でない。
・中途障害者への関わりを本人・家族が学ぶ場・家族会の情報
6
・長年支援を続けてきた家族の疲労は大きい。その悩みや葛藤を話せる機会がない。
・家族会の情報
7
・家族だけの支援から福祉サービス利用後、本人の希望と家族の思い・生活習慣の違いなどがストレスとなる。
・ガイドヘルパーの利用、すまいるシートの活用
・ガイドヘルパーを利用した。 ・すまいるシートをより活用する。
8・日中活動の場が少ない。 ・デイケア
・生活訓練施設
14
(8) 虐待防止・権利擁護
(知的障害・身体障害)
番号 事例を通じて見えた課題 課題解決に必要と思える地域資源 実施できた対応策 備考(今後考えられる代替案等)
1成年後見制度が必要であるが、鑑定費用等の準備資金がなく利用できない。
成年後見制度を進めるための助成制度
2
本人の年金が家族に侵奪されていると考えられるケースに関して介入できない。親の高齢化及び疾病に伴い、本人の支援が困難。日中事業所・居宅介護でつなぐも、入浴、衣類購入など、金銭面での調整が難しい。
本人への経済的虐待を想定しての救出システムと家族の経済的な自立支援システム。
3
親・兄弟が福祉サービスの導入を認めないため、本人への適切な制度利用につなぐことができない。
4
親の精神的不安定さにより、安定して日中活動事業所へ通所できない。本人の意欲に反して、在宅生活が長期化する可能性もある。
5
本人の問題行動(触法行為)を父母が支えきれずに虐待の可能性があり、市・相談支援事業所が家族から引き離し、緊急対応。市・相談支援事業所で受け入れ先を調整するが、安定して過ごせる場の調整が困難。
触法障害者の受け入れ・プログラムのある施設の充実・拡充(つばさの定員増等)虐待対応からの措置受け入れ先の確保
(精神部会)
番号 事例を通じて見えた課題 課題解決に必要と思える地域資源 実施できた対応策 備考(今後考えられる代替案等)
1
・日常生活自立支援事業や成年後見の利用に繋がりにくい方の金銭管理支援について。
・既存の制度外の金銭管理支援(システム、ノウハウ)
2
・介護者に精神疾患の疑いがあり、介護放棄の状態が見られるが、介護者は在宅での介護を強く希望されているため虐待の判断が難しく、介入が困難。
・介護者をサポートする機能・総合的に虐待の判断をして介入する機関
・精神部会での課題提起と共有 ・関係機関の連携・行政へのより強い働きかけ
15
(9) その他
(児童)
番号 事例を通じて見えた課題 課題解決に必要と思える地域資源 実施できた対応策 備考(今後考えられる代替案等)
1
・学校、幼稚園、保育園等がその子どものことを気にしていたり、困っているが、学校等と保護者との認識に差があり、協力して改善しにくい。
・保護者と学校等が協力できるように、保護者への支援の仕方や子どもへの配慮点を伝えられる専門機関を増やす・保育園、幼稚園・学校への市の巡回相談や相談支援センターの訪問相談の頻度や内容を充実させる。
大阪府障がい児等療育支援事業を利用して学校等へ訪問して配慮点を伝える。
・学校等の支援コーディネーターやリーディングスタッフを増やす・大阪府障がい児等療育支援事業は26年度で終了。今後の方向性は不明。
2
・保護者と学校・幼稚園との関係がうまくとれていないために、保護者と学校等が協力して子どものことを考えることができない。
・保護者と学校等が協力できるように、保護者への支援の仕方や配慮点を伝えられる専門機関を増やす。・SSW、支援コーディネーター等の人材を増やす。
・大阪府障がい児等療育支援事業を利用して、学校等へ訪問して配慮点を伝える。・関係機関がそれぞれの役割を決め、学校・保護者・子どもへ支援をする。
大阪府障がい児等療育支援事業は26年度で終了。今後の方向性は不明。
3
低年齢で診断がついた場合、障害受容に向けた保護者支援が必要。
・保健師の訪問頻度を増やす・心理士が家庭訪問するシステムを充実させる・親の集まる会を充実させる
・大阪府の事業を利用してOT・STが家庭訪問する。・保健所が心理士の訪問を実施。
・今年度から保護者に支援をする大阪府の事業は廃止された。・市が保護者のグループを作り支援をする
4
次の集団への引き継ぎがうまくできなかったり、保護者が子どもの成育歴等、同じことを繰り返し説明しなければならない。
これまでの状況や支援内容、現在の状況や支援内容をまとめたもの。
昨年度障害児連絡会にてサポートブックを作成。
5
保護者の養育に困難さがあり、能力が低いが、保護者が手帳や診断がなく、支援の幅が狭くなる。
6
不登校のケース ・学校に行かずに家に居ても保護者が諦めている場合は、支援につながりにくい。・保護者が精神的に不安定で登校への取り組みが難しい。
関係機関の継続的な連携地域の見守り機能の充実
16
(児童)
番号 事例を通じて見えた課題 課題解決に必要と思える地域資源 実施できた対応策 備考(今後考えられる代替案等)
7
学校への登校の支援・本人が行きたがらない場合・就労している保護者が先に家を出なければいけない場合
(知的障害・身体障害)
番号 事例を通じて見えた課題 課題解決に必要と思える地域資源 実施できた対応策 備考(今後考えられる代替案等)
1
重度障害(自閉症)のため環境の変化に弱く、病院内に入れず、日常的に必要な医療機関の受診ができない(歯科、耳鼻科、内科)
知的障害に理解のある医療機関の情報。訪問診療の充実。
2
てんかん発作が頻発し、サービス利用時の対応が困難。服薬の変更時・不安定時での対応や環境面での配慮・注意事項を医療機関と話し合いたいが、つながりを作りにくい。
福祉と医療のネットワーク機能。
3
中度知的障害。地域の中学を卒業後、在宅。本人は支援学校以外の場を希望。社会参加へつながる場を調整したい。
15歳~18歳の方(未成年の人)が集い、ステップアップできる活動の場
(精神部会)
番号 事例を通じて見えた課題 課題解決に必要と思える地域資源 実施できた対応策 備考(今後考えられる代替案等)
1
・災害時要援護者支援台帳登録後、限られた情報で町会役員や民生委員は本人宅への訪問をしなければならない。
・「ふれあいネット雅」への様々な分野からの参加
・本人宅への訪問に同行した。
2
・居宅介護サービス利用にむけて訪問看護を導入した事例では、本人には訪問看護と居宅介護の違いが分かりにくい。
・訪問看護事業所との連携 ・訪問看護事業所が精神部会に参加し、より連携がしやすくなった。
17