資 料 ４ － ３関 東 地 方 整 備 局

事業評価監視委員会

（平成19年度第４回）東京税関コンテナ貨物検査場東京税関コンテナ貨物検査場

１

平成２０年１月２３日　国土交通省関東地方整備局

目　　次

　１．事業概要　　　　◆案内図　　　　◆コンテナ貨物検査場での業務概要　　　　◆事業実施前の状況　　　　◆事業の目的　　　　◆施設概要　　　　　　　工事費の内訳　　　　　　　整備状況

　２．効果の発現状況　　　　◆ＣＡＳＢＥＥ指標評価　　　　　　　環境負荷の低減　　　　◆その他の効果

　３．ま　と　め　

●

●

●

２

１．事業概要

３

《写真提供》東京港湾局

東京港

Ｎ

東京税関コンテナ貨物検査場

東京税関本関

①青海コンテナふ頭

②品川コンテナふ頭

①

②

ﾚｲﾝﾎﾞｰﾌﾞﾘｯｼﾞ

東京湾ﾄﾝﾈﾙ

臨海ﾄﾝﾈﾙ

海底トンネル

第二航路

高速湾岸線

ゆりかもめ臨海線

東京モノレール

貨物線

◆案内図

東京港全景

【平面図】

大型Ｘ線検査場（既存施設）

ドライ貨物検査場

検査待ちコンテナ駐車場

検査待ちコンテナ駐車場

許可待ちコンテナ駐車場

許可待ちコンテナ駐車場

事　務　室

冷凍・冷蔵貨物検査場

４

◆コンテナ検査場での業務概要

【輸入貨物の通関の流れ】

貨物を輸入する際には、税関に輸入（納税）申告を行い、税関が検査を必要と判断した貨物については、必要な検査を受け、輸入の許可を受けなければなりません。

輸

入

申

告

審査・検査

納　　　　

税

許　　　　

可

引取り船卸し

《写真提供》東京港湾局

この検査は、社会的悪物品の流入を阻止し、貿易の秩序を維持するとともに関税等の適正な徴収等を確保することを目的としている。

５

【東京税関コンテナ貨物検査センターでの検査の流れ】

６

大型Ｘ線検査場（既存施設）

開 披 検 査 場

検査待ちコンテナ駐車場

検査待ちコンテナ駐車場

許可待ちコンテナ駐車場

許可待ちコンテナ駐車場

大型Ｘ線検査で異常があった場合

開披検査で問題がなかった場合

大型Ｘ線検査で異常がなかった場合

コンテナ貨物搬入

開

披

検

査

社会悪物

品の発見

摘発

輸入許可

大

型

Ｘ

線

検

査

コ

ン

テ

ナ

貨

物

コンテ

ナ貨

物

状

態

を

保

存

書類審査

大型Ｘ線検査状況

開披検査状況

◆事業実施前の状況

○施設の不備

　

東京税関には、独自のコンテナ貨物開披検査場が整備されていないため、コンテナ貨物大型Ｘ線検査で異常が確認された場合、別地で開披検査を行っていた状況。

◆事業の目的

○施設不備の解消 新規事業採択時評価で評価済み（本省で実施）

コンテナ貨物検査場を整備することで、コンテナ貨物大型Ｘ線検査装置による検査において異常が確認された場合、速やかにコンテナを開披検査し、迅速な対応が可能となる。

７

① コンテナ貨物移送の手間が輸入業者に発生。

② 出張所から検査職員を派遣する手間が発生。

③ 検査中における検査職員の事故のリスク。

問 題 点

社会的背景東京港における外貿コンテナ貨物の増大

新総合物流施策大綱の策定（平成１３年７月閣議決定）・入港してコンテナヤードを出る日数の短縮

■

■

◆施設概要敷地面積 ： 約１９，９３４㎡

延べ面積 ： 約　３，４４４㎡

構　　　造 ： Ｓ（一部ＳＲＣ）-２

設　　　計 ： 平成１５年　３月～平成１５年１２月

工　　　期 ： 平成１５年　９月～平成１６年１０月

総事業費 ： 約１０．７億円

　工事費の内訳単位：百万円（税抜き）

●

※建築着工統計から計算した民間発注の事務所ビル（ＲＣ造）の工事費の平均　単価２２万円／㎡に、公共建築物であれば同時に発注される工事（小部屋の　間仕切り、書架等）の費用２万円／㎡を加えたもの

延べ面積 工事費延べ面積１㎡

当たりの工事費

　　約　24 万円 　 - ㎡　 - 百万円※

　　 約　24 万円　　1,648 ㎡　　 393百万円

民間建築物

東 京 税 関（ 事 務 ス ペ ー ス ）

８

（事務ｽﾍﾟｰｽ１，６４８㎡、検査ｽﾍﾟｰｽ１，７９６㎡）

事務スペース

検査スペース

特殊な仕様及び設備

外構整備等

その他

　

項　　 目 工事費

３９３

４７

４４９

４９

２１

合　 計 ９５９

【工事費の内訳】

・

・

・

・

２． 検査スペース 449

　渡り廊下【２０．５】、Ｘ線検査棟改修【０．５】

合　　　　　計 959

　工作物【６】、植栽【７】、外構【３６】

５． その他 21

　自家発電設備【２０】、映像音響設備【６】

４． 外構整備等 49

　ＥＶ【１１】

特殊な設備

　太陽光発電設備【１０】

高度なバリアフリー

３． 特殊な仕様及び設備 47環境負荷低減対策

ドライ及び冷凍・冷蔵貨物検査スペース

項　　　　　目工事費（百万円）

１． 事務スペース 393

９

整備状況●

外　観 ドライ貨物検査場

事務室

上級室

冷凍・冷蔵貨物検査場１０

２．効果の発現状況

◆ＣＡＳＢＥＥ指標評価Q　建築物の環境品質・性能　（居住環境のアメニティを向上させる性能評価） SQ= 3.1

Q-1 室内環境 Q-2 サービス性能 Q-3 室外環境（敷地内）　スコア（評価点）： 　　SQ1＝ 3.1 SQ2＝ 3.2 SQ3＝ 3.1

LR　建築物の環境負荷低減性　（環境負荷を低減させる性能評価） SLR= 3.6LR-1 エネルギー LR-2 資源・マテリアル 　　　LR-3 敷地外環境　スコア（評価点）： 　　SLR1＝ 4.3 　　 SLR2＝ 3.3 SLR3＝ 3.1

3.03.0 3.0 3.0 3.0

3.7

1

2

3

4

5

大気汚染

3.43.0

1

2

3

4

5

3.5

4.5

5.0

4.0

1

2

3

4

5

4.0

3.2

2.4

3.0

1

2

3

4

5

3.03.0

3.5

1

2

3

4

5

水資源　 保護

3.13.2 3.1

1

2

3

4

5

音環境　　　　　温熱環境　　 　光･視環境　 　空気質環境 　機能性生物環境

建物の

熱負荷

騒音・振動

・悪臭風害・

日照阻害光害 ヒートアイ

ランド化

地域イン

フラ負荷

自然エネ

ルギー

設備システ

ム効率化

効率的

運用

低環境

負荷材

耐用性

・信頼性

対応性

・更新性

まちなみ

　景観

地域性・

アメニティ

１１

環境負荷の低減●

太陽光発電設備の設置

１２

◆その他の効果【東京税関職員にヒアリング調査】東京税関貨物検査場に関しては、新設の案件であり既存施設が存在しないため、通常行うアンケート調査の既存施設から新施設への向上性については調査できないため、東京税関コンテナ貨物検査場が整備されたことによる効果を、代表職員へのヒアリングを行い調査した。

利用者の利便性の向上・輸入業者の移送の手配や費用の負担がなくなった。

検査業務の効率性の向上

・Ｘ線検査で異常が確認された場合、速やかに開披検査できるようになった。

・当施設に検査職員を配置することにより、移動負担の軽減を図ることで、効　率的な検査業務が可能となった。

検査職員の安全性の確保・東京都港湾局から使用させてもらっていた貨物倉庫では、フォークリフトの　往来が激しく、検査中における検査職員の事故のリスクがあったが、開披　　検査を目的とした開披検査場を整備することで安全性が確保された。

１３

３．まとめ

◆施設不備の解消　　コンテナ貨物検査場の整備により、コンテナ貨物大型Ｘ線検査装置による検査におい　　て異常が確認された場合、速やかにコンテナを開披検査し迅速な対応が可能となった。

◆適正な価格での整備　　工事費の内訳及び検査場（事務スペース）の延べ面積１㎡当たりの工事費から、適正　　な価格で整備されたと判断できる。

◆基本的性能を満足する整備　　ＣＡＳＢＥＥ指標評価により、基本的性能を満足する整備がされたと判断できる。

◆その他　　ヒアリング調査より、利用者の利便性向上、検査業務の効率性向上、検査職員の安全　　性の確保が図られた。

事業の目的を果たしていると判断できるため、再度の事後評価の必要性及び改善措置の必要性はないと考えます。

１４