科学技術イノベーション政策の枠組みと 政策マネジメント...

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科学技術イノベーション政策の枠組みと 政策マネジメントシステム 平成27年9月16日 文部科学省 科学技術・学術政策局 企画評価課 分析官 赤池 伸一

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Page 1: 科学技術イノベーション政策の枠組みと 政策マネジメント ......【科学技術イノベーション総合戦略2015】 ~平成27年6月19日閣議決定~

科学技術イノベーション政策の枠組みと 政策マネジメントシステム

平成27年9月16日

文部科学省 科学技術・学術政策局 企画評価課

分析官 赤池 伸一

Page 2: 科学技術イノベーション政策の枠組みと 政策マネジメント ......【科学技術イノベーション総合戦略2015】 ~平成27年6月19日閣議決定~

目次 1.科学技術基本計画と科学技術イノベーション総合戦略 2.政策マネジメントシステム 3.SciREX(政策のための科学)推進事業 4.researchmapへの期待

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科学技術基本計画

3 出典:「第5期科学技術基本計画に向けた中間とりまとめ」資料

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【科学技術イノベーション総合戦略2015】 ~平成27年6月19日閣議決定~

第5期科学技術基本計画との関係 1.科学技術イノベーションを取り巻く環境 中長期的な政策の方向性を基本計画において示すとともに、その方向性の下、毎年の状況変化を踏まえ、その年に特に重点を置くべき施策を総合戦略によって示すこととする。その上で、基本計画に基づき、毎年施策の進捗を全体俯瞰するとともに、総合戦略のフォローアップも行うことにより、両者を連動させ、政策の中長期的な継続性を確保しつつ、より効果的・効率的に科学技術イノベーション政策の推進を図る。 2.科学技術イノベーション政策の方向性 重点的取組の効果を把握するため、重点課題毎の特性を踏まえたKPI(Key Performance Indicators:重要業績評価指標)を設定する。その際、KPIとしては、基本計画が10 年程度を見通した計画であることを踏まえ、10 年後(2025 年)~15 年後(2030 年)のアウトカムを意識しつつ、バックキャストして5年程度後に実現すべき指標を設定することを基本的な考え方とする。 (「科学技術イノベーション総合戦略2015」より抜粋)

科学技術イノベーション総合戦略

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第5期科学技術基本計画中間取りまとめ及び科学技術イノベーション総合戦略2015の概要

5 (内閣府作成)

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第5期科学技術基本計画に向けた中間取りまとめより

10.実効性ある科学技術イノベーション政策の推進 客観的根拠(エビデンス)に基づく政策の企画立案、その評価及び検証結果の政策への反映等を進めることが必要である。例えば、経済・社会のあり得る将来展開などを、エビデンスに基づき、体系的に観察・分析する活動であるホライズン・スキャニングのような仕組みの導入や政策効果を評価・分析する指標やツールの 開発などを進める。

情報・データに関する方針 6.基盤的な力の育成・強化 (2) 知の基盤の涵養 (イノベーションの源泉としての学術研究と基礎研究の推進) 複数の研究費間のシームレスな連携を可能とする研究情報・成果に関するデータベースを構築する。

(「第5期科学技術基本計画に向けた中間取りまとめ」より抜粋)

科学技術イノベーション総合戦略2015

第3部 総合科学技術・イノベーション会議の司令塔機能の発揮 総合科学技術・イノベーション会議が司令塔機能を発揮するためには、分析・企画力等を高めることが必要である。このため、公的シンクタンクとも連携しつつ、その基盤となる事務局における適切な体制の強化や、国内外の関連データやエビデンスを収集し分析する調査分析機能の向上等により、事務局機能強化を図ることが重要である。 (「科学技術イノベーション総合戦略2015」より抜粋)

政策の実効性を高めるための方針

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目次 1.科学技術基本計画と科学技術イノベーション総合戦略 2.政策マネジメントシステム 3.SciREX(政策のための科学)推進事業 4.researchmapへの期待

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【背景】

4期20年にわたる科学技術基本計画の検証の必要性が求められている。

「第5期科学技術基本計画に向けた中間とりまとめ」においても、科学技術イノベーション政策の実効性の確保の必要性が示されている。

これまでの基本計画の検討の中でも同様の問題意識はあった。 しかし、以下のような課題があった。

・組織上の問題: 情報収集・蓄積・管理システムの未整備 ・計画自体の問題: 政策の構造化の難しさ、STI(科学技術イノベーション)活動の測定自体の難しさ ・データの接続上の問題: 各主体がそれぞれの目的のためにデータベースを整備

計画の達成に向けた高いレベルのモチベーションの維持と、実務的な取組(政策の構造化や地道なデータの接続など)の双方が必要。

政策マネジメントシステム

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【政策マネジメントシステムとは】 政策の実効性を高めるため、政策の構造化を行い、指標を接続する機能

(定量化可能なことと、困難なことの整理を含む。) → エビデンスに基づく合理的なプロセスによる政策形成 → 政策決定における透明性の確保と国民への説明責任の向上 実体的には、政策の構造(樹形図、ロジックチャートなど)、指標群、データ

ベースなどの要素で構成される。 目的の違い 評価か? モニタリング(現状把握)か? 階層構造 国家戦略>政策>施策・プログラム>プロジェクト

政策マネジメントシステム

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科学技術基本法及び科学技術基本計画について

内閣府・総合科学技術イノベーション会議

文部科学省

文科省の政策目的に応じた政策マネジメント・システム 政策の構造化と定量・定性指標等とのひも付けとメンテナンス

司令塔機能

○○省

各省の政策目的に応じた政策の実施

○○省

各省の政策目的に応じた政策の実施

基本計画/総合戦略 KPI、予算の全体俯瞰(見積り方針調整の活用)など

JST NISTEP 研究助成機関

大学 その他

省間連携

研究目的のデータなど

researchmap FMDBなど

SciREXデータ情報基盤など e-Radなど

ファンディング データなど

注)説明者のイメージを示したもので、各機関の具体的な業務内容や分担関係を決めるものではない。

機関間連携

科学技術イノベーション政策における政策マネジメントシステムの全体像(イメージ)

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SciREX 知見(フレームワーク、ロジック等)の提供、連

携場の設定

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政策体系 の構造化

政策

基本政策文書

政策 政策 政策 政策

政策・プログラム(目標・指標)の 見直し

PDCA サイクル

目標 設定

目標 設定

目標 設定

目標 設定

目標 設定

政策効果(フォローアップ)

指標 選択

指標 選択

指標 選択

指標 選択 (データベース例)

・e-Rad, KAKEN ・researchmap, FMDB ・博士人材DB ・科調統計, 科技要覧等

指標 選択

管理指標と データベースの紐付け

施策/ プログラム

施策/ プログラム

施策/ プログラム

施策/ プログラム

施策/ プログラム

科学技術イノベーション政策の特性 研究者の自主性や独立性への配慮

科学技術イノベーション政策における政策マネジメントシステム(イメージ)

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客観的根拠に基づく科学技術イノベーション政策の確立に向けた 政策マネジメントシステムに関する検討会

科学技術イノベーション政策の在り方、具体的には、政策・目標・指標の体系への階層構造化、エビデンスに基づいた指標の整理、今後の取組の方向性等、政策マネジメントシステムに関する検討会を、総合科学技術・イノベーション会議議員、内閣府、文部科学省、JST、RIETI、大学等参加のもとで実施。

第5期科学技術基本計画への提言書としてまとめ、今後、基本計画専門調査会にて進言予定。

イメージ イメージ

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目次 1.科学技術基本計画と科学技術イノベーション総合戦略 2.政策マネジメントシステム 3.SciREX(政策のための科学)推進事業 4.researchmapへの期待

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科学技術イノベーション政策における「政策のための科学」(SciREX) 意義と目的

○ 経済・社会の変化に適切に対応し、社会的問題を解決するための科学技術 イノベーションへの期待の高まり。 客観的根拠(エビデンス)に基づき、合理的なプロセスによる政策の形成が 必要。 ○ 科学技術とイノベーションの関係やそのプロセスに対する理解を深め、科学 技術イノベーション政策の経済・社会への影響を可視化。 その結果を、政策形成の実践の場で適用し、政策決定における透明性を確保 することで、国民への説明責任を果たすことが必要。 ○ 客観的根拠とそれに基づく政策形成の成果を社会の共有資産として活用。 それが、国民の政策形成への参加の基盤となる。

客観的根拠に基づく政策形成を目指して、 「科学技術イノベーション政策のための科学」の構築が必要。

経済・社会等の状況、社会における課題、その解決に必要な科学技術の現状と可能性等を多面的な視点から把握・分析。

第4期科学技術基本計画でも「科学技術イノベーション政策のための科学」の重要性を明記。 14

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○様々な社会的課題のうち、科学技術イノベーション政策によって解決すべき課題を科学的な視野から発見・発掘すること。

○政策課題を同定し、経済的・社会的影響分析を盛り込んで選択可能な複数の政策オプションを立案すること。 ○立案された政策オプションを合理的に選択し政策を決定・実施することにより、政策課題の解決を目指すこと。

事業全体の目標

政策 評価

合意 形成

複数の選択肢からなる 政策オプションの作成

経済的・社会的 影響の分析

政策目標・手段 のリストアップ

政策課題の 発見・発掘

公募型研究開発プログラムの推進 中長期で政策形成に寄与しうる分析手法、 指標開発等の研究開発を公募により推進

政策の決定 政策の実施

社会・自然

現状の把握 ・分析

政策オプション の立案

政策形成プロセス の基本的な構造

政策評価 など 合意形成手法 など

・政策目標や政策手段のリストアップ ・経済的・社会的影響の分析 ・複数の選択可能なオプション作成 など

JST運営費 交付金の一部 【JST/RISTEX】

100,000千円 【本省】

161,418千円 【本省・NISTEP】

現状の把握

・分析

政策オプション

の立案

政策の決定

政策の実施

文部科学省 推進委員会

事業全体の進め方検討 事業全体関連の調査分析

基盤的研究・人材育成拠点の形成 ・エビデンスに基づく政策の実践のための指標 、 手法等の開発を行う中核的拠点機能の整備 ・大学院を中核とした国際水準の拠点の構築、 拠点間共同プログラムの開発及び展開 ・新たな領域における拠点の整備

データ・情報基盤の構築 政策形成や調査・分析・研究に活用しうるデータや情報を体系的・継続的に蓄積

51,178千円 ( 54,017千円 )

【本省】

・政策課題の発見・発掘 ・政策課題の同定・構造化 など

JST運営費 交付金の一部 【JST/CRDS】

※政策課題対応型調査研究(30,511千円 【NISTEP】)は前年度限り。終了後NISTEPの本体事業、中核拠点機能等の一部として実施。

平成27年度予算の概要 科学技術イノベーション政策における「政策のための科学」の推進 ~客観的根拠に基づく合理的な政策決定のための科学~

平成27年度予算額 : 693,933千円 (平成26年度予算額 : 749,603千円) ※運営費交付金分を除く

542,755千円 ( 503,657千円 )

【本省】

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各プログラムの当面の進め方、評価時期等 2011年

(平成23年度) 2012年

(平成24年度) 2013年

(平成25年度) 2014年

(平成26年度) 2015年

(平成27年度) 2018年以

政策課題対応型調査研究

(主テーマ:政府の研究開発投資の経済的・社会的波及効果)

データ・情報基盤の構築

終了後NISTEPの本来事業、中核拠点機能等の一部として実施

(主テーマ:公的研究機関情報、イノベーション関連情報の整備)

(2011年から最長15年間)

事業全体の 中間評価

2016年 (平成28年度)

2017年 (平成29年度)

実践 プログラム

RISTEX公募型 研究開発プログラム

第1回公募分 第2回公募分

第3回公募分 第4回公募分

中核的拠点機能 基盤的研究・人材育成拠点の整備

立ち上げ 準備

人材育成 プログラムの開始

2010年 (平成22年度)

CRDSプロポーザル

エビデンスに基づく政策形成のための「科学技術イノベーション

政策の科学の構築」(2011年3月)

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拠点間共同プログラム (1)国際シンポジウム:海外から著名な研究者を招へいし、国内外の関係機関のネットワークを拡大する。 (2)政策構想ワークショップ:行政官・政治家・企業家等をまじえたディスカッションを行い、研究成果の応用、社会のニーズ吸収、ネットワーク形成を図る。 (3)サマーキャンプ:各拠点の教員・学生が一堂に参集し、理解・交流を深める。

「政策研究大学院大学」 ・社会的課題を的確に捉える能力、及び科学的アプローチを用いて科学技術イノベーション政策の企画・立案・実施・評価・改善を行う能力を有する人材を育成 ・政策のために科学に関する修士課程及び博士課程を設置 ・拠点間連携を主導するとともに、政策のための科学に関する学問領域の発展やコミュニティ形成を牽引

総合拠点(1拠点) ・「政策のための科学」に関する博士及び修士課程を設置し、専門的知識及び能力を習得するための総合的なカリキュラム等を設定 ・全体の中で中心的な役割を果たし、各拠点の具体的な連携を行う拠点間共同プログラムに関する総合調整を実施

領域開発拠点(4拠点) ・既存のプログラムとは独立した形で、「政策のための科学」に関する人材育成プログラムを開設

「東京大学」 ・公共政策・工学の領域を軸として、政策形成や科学技術イノベーション政策研究のための人材を育成 ・既存の大学院修士課程に部局横断型プログラムを設置

「九州大学」 ・東アジアと地域イノベーションを領域の軸とし、専門領域と政策のための科学をつなぐ人材を育成 ・大学院共通教育科目としてプログラムを開講

「一橋大学」 ・経営学・経済学等の社会科学を基盤としつつ、自然科学や工学的知見も取り込んだ領域横断的なイノベーション研究を担う人材を育成 ・博士課程レベルのプログラムを設置

「大阪大学(京都大学)」 ・科学技術の倫理的・法的・社会的問題(ELSI)研究を領域の軸とし、学問

分野間及び学問と政策・社会の間をつなぐ人材を育成 ・既設の修士課程にプログラムを設置、両大学が連携し、関西地域のニーズや特色を活かす教育研究の推進

修士2名 博士17名

修士187名 博士20名

博士9名 その他10名

修士23名 博士12名

修士38名 博士4名 科目等履修生12名

基盤的研究・人材育成拠点を構成する各大学における人材育成プログラムの概要

【基盤的研究・人材育成拠点】

※人数は平成27年7月時点の在籍者数 各拠点校のプログラムの内容や終了条件などが異なっているので、数字の比較には注意を要する。 17

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「科学技術イノベーション政策のための科学 研究開発プログラム」 (平成23~29年度)

2.対象とする研究開発プロジェクト

○以下の4つのカテゴリーに関わる「中長期に政策形成に寄与する手法・指標等の研究開発」

1.プロジェクトの目的 ○現実の政策形成議論に活用しうる客観的根拠※を産生するにあたって、より合理的で効果的に実施できるよう新たな解

析手法やモデル分析、データ体系化ツール、指標等の研究開発を推進する。

○幅広い分野と関連する学際的分野で、関与する研究者の層を広げ、あわせて、その活動状況を社会へ広く発信し対話の場を作り、コミュニティ・ネットワークの拡大を図る。

①戦略的な政策形成フレームワークの設計と実装 科学技術イノベーション政策全体の戦略性の向上。現実の政策形成においてPDCAサイクルを機能させる仕組みの設計と方法論

②研究開発投資の社会経済的影響の測定と可視化 政府の研究開発投資が社会・経済へ及ぼす影響の定量的把握

③科学技術イノベーションの推進システムの構築 科学技術イノベーション政策を推進するシステム(制度・体制等)のあり方と推進システムの科学技術イノベーション過程への影響の把握

④政策形成における社会との対話の設計と実装 科学技術イノベーション政策に関連して、政策形成において社会の参画を促進するための仕組みの設計・方法論の開発と、実際の政策形成プロセスにおける活用

3.研究開発プロジェクトの規模 ○実施期間 : 原則として3年 ○研究開発費 : 2,000万円/年 程度

○採択数 : 各年度 5件程度

※客観的根拠(エビデンス) 科学技術イノベーション政策の形成において必要な客観的根拠(エビデンス)とは、例えば、経済・社会の構造とダイナミズム、社会にお

ける顕在的・潜在的課題、科学技術への社会的期待、科学技術の現状と潜在的可能性等に関するものとなる。

【公募型研究開発プログラム】

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公募型研究開発プログラムの概要

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【公募型研究開発プログラム】

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データ・情報基盤の全体的な構築状況

科学技術資源配分データベース 科学技術重要施策データベース

大学・公的機関名辞書 Scopus機関名英語表記ゆれテーブル Scopus-NISTEP大学・公的機関名辞書

対応データテーブル WoS機関名英語表記ゆれテーブル

プロジェクト研究等 ケース・スタディ,フィージビリティ・スタディ等

【地域・産業別のデータベース】 技術知識陳腐化率 企業・公的R&Dストック 企業・公的R&Dスピルオーバー 産業間技術的近接性 学術分野・産業間技術的近接性 地域・産業別生産性 全国イノベーション調査(産業別

集計のみ)

I. 政府および公的研究 開発システム

II. 産業における イノベーション

V. 科学技術人材および 知識社会を担う人材

IV. 科学技術イノベーションの社会的波及効果

III. イノベーションの 経済成長への寄与

企業名辞書 企業名辞書と特許・会社

データとの対応データ 全国イノベーション調査データ

博士人材データベース (※今後、継続的に構築予定)

NISTEP定点調査検索 NISTEP定点調査自由記述

簡易検索用データベース NISTEP定点調査自由記述

テキストマイニング用辞書 科学技術指標HTML版 科学論文の国際共著データの

地図表示システム デルファイ調査検索システム

政策立案のための エビデンス提供ツール

科学技術イノベーションに関する研究の基盤

NISTEPの全レポートの検索・ 提供システム(リポジトリ)

国内外のデータ・情報基盤への リンク集

一般的なデータ・情報基盤

( ⇒ 産業連関表による技術効果分析)

NISTEPデータ・情報基盤webサイト: http://www.nistep.go.jp/research/

scisip/data-and-information-infrastructure

【データ・情報基盤】

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公的研究機関に関するデータ・情報基盤整備

○参加機関: 国立情報学研究所(NII) 国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST) (独)大学評価・学位授与機構(NIAD) (独)日本学術振興会(JSPS) (独)経済産業研究所(RIETI) 国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) 国立研究開発法人 情報通信研究機構(NICT) 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構(NARO) 国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED) [※H27年度より参画]

【目的】:研究開発ファンディング実施機関および関連データ保有機関のネットワーク構築 【2013年度実績】 :3回開催(各機関のデータ保有・整備状況等について情報を共有) 【2014年度実績】 :4回開催(第5期科学技術基本計画策定プロセスへの提案につき討議)

○主要な検討ポイント 研究開発ファンディング情報の整備・

標準化

科学技術基本計画への提言

関係機関ネットワーク参加機関(※)による競争的資金配分額は、我が国の競争的資金の 約9割を占める。[ ※ H27年度より参画のAMEDは含まず] 平成25年度では競争的資金予算額(約4,090億円)の約89%(約3,630億円)。 出典:平成26年度版科学技術白書の第2-5-2表/競争的資金総括表より科学技術・学術政策研究所が集計。 科研費、国家課題対応型研究開発推進事業等、本省との共同所管の事業も含む。

データ・情報基盤関係機関ネットワーク

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目次 1.科学技術基本計画と科学技術イノベーション総合戦略 2.政策マネジメントシステム 3.SciREX(政策のための科学)推進事業 4.researchmapへの期待

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科学技術イノベーション政策の構造化と指標の接続を行い、政策のモニタリングのための取組が進みつつある。

このためには、researchmapをはじめとする各種データベースの接続が鍵で

ある。これまで研究者情報データベースReaDとresearchmapの接続、また、ファンディング機関のデータベース間連携の検討等が行われている。

基本計画や総合戦略には、科学技術イノベーションを支える人材の育成が最重要事項として掲げられている。

researchmapでは、政策分析のためのデータベース間の連携の中核として、また、人材育成政策の基盤的な情報源として、更なる発展・進化を期待したい。

researchmapへの期待

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出典:「第5期科学技術基本計画に向けた中間とりまとめ」資料

【参考】 第5期科学技術基本計画 中間取りまとめ (1/2)

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Page 25: 科学技術イノベーション政策の枠組みと 政策マネジメント ......【科学技術イノベーション総合戦略2015】 ~平成27年6月19日閣議決定~

出典:「第5期科学技術基本計画に向けた中間とりまとめ」資料

【参考】 第5期科学技術基本計画 中間取りまとめ (2/2)

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Page 26: 科学技術イノベーション政策の枠組みと 政策マネジメント ......【科学技術イノベーション総合戦略2015】 ~平成27年6月19日閣議決定~

出典:「科学技術イノベーション総合戦略2015」資料

【参考】 科学技術イノベーション総合戦略2015 (1/2)

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Page 27: 科学技術イノベーション政策の枠組みと 政策マネジメント ......【科学技術イノベーション総合戦略2015】 ~平成27年6月19日閣議決定~

出典:「科学技術イノベーション総合戦略2015」資料

【参考】 科学技術イノベーション総合戦略2015 (2/2)

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