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CentOS7を今のうちに 慣れよう! ~新旧差分と新機能を知っておく~ Jul.2015 Daigo Harada

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CentOS7を今のうちに

慣れよう! ~新旧差分と新機能を知っておく~

Jul.2015

Daigo Harada

お約束の

自己紹介

名前:原田大郷 生年月日:1980年8月7日生まれ 出身:群馬県高崎市 血液型:B型

家族構成:自分、妻、息子(7歳・4歳・2歳) 居住地:三鷹市 自宅サーバ:HP ProLiant ML110 G7 保有資格:LPIC1(2015年7月で失効)

経歴

法人向けWebアプリ改修 広告系ベンチャー企業DBサーバ刷新(MySQL) 外資保険系ミドル構築(WAS、MQ、HULFT等) 大手ISP検証用システム構築 サーバ構築自動化(RHEL7、Chef、docker等) その他色々

最近はRubyでコードを

書くことが多いです

なぜCentOS7を勉強会でやるの?

私が業務でRHEL7を主担当としているためこの場をもって共有したいからです。

この勉強会ではRHEL7のクローンOSSであるCentOS7で話を進めます。

CentOS7勉強会の目的

CentOS6と比較し差分を理解してもらうことが目的です。

今後CentOS7 or RHEL7を使う機会があればこの資料を参照して頂ければ少しはお役に立つと思います。

勉強会の対象者

CentOSの基本知識があることを前提に進めます。

Agenda

Chapter1 CentOS7概要 Chapter2 CentOS6との比較 Chapter3 CentOS7からの新機能 Chapter4 メリット・デメリット

Chapter1

CentOS7概要

CentOSとは

RedHat Enterprise Linuxのクローン(RHELクローン)

RedHat社がソースコードを無償で公開

システム要件

CentOS6.5 CentOS7.0

アーキテクチャ i386, x86-64 x86-64

カーネル 2.6.32-431 3.10.0-123

論理CPU数 64 160

最大メモリ容量 3TB 3TB

32bit版は非対応

Linuxカーネルは大幅に更新

CentOS7で従来のLinux操作 をするとこうなる

ifconfig… ※デフォルトはこのコマンド使えない

ens32: flags=4163<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST> mtu 1500

inet 192.168.1.200 netmask 255.255.255.0 broadcast

192.168.1.255

inet6 fe80::20c:29ff:feed:c500 prefixlen 64 scopeid 0x20<link>

ether 00:0c:29:ed:c5:00 txqueuelen 1000 (Ethernet)

RX packets 642 bytes 85744 (83.7 KiB)

RX errors 0 dropped 3 overruns 0 frame 0

TX packets 510 bytes 117059 (114.3 KiB)

TX errors 0 dropped 0 overruns 0 carrier 0 collisions 0

・ ・ ・

service iptables stop…

Redirecting to /bin/systemctl start iptables.service

chkconfig –list…

注記: この出力は SysV サービスのみであり、ネイティブな systemd のサービスは含ま れていません。

systemd services. SysV 設定のデータはネイティブな systemd の設定によって上書きされます。

systemd サービスを一覧表示するには 'systemctl list-unit-files' を使用して ください。

特定のターゲットにおいて有効化されているサービスを確認するには、

'systemctl list-dependencies [target]' 。

iprdump 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off

iprinit 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off

iprupdate 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off

netconsole 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off

network 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off

なので 今のうちに慣れておきましょう

Chapter2

CentOS6との比較

ファイルシステム比較

CentOS6.5 CentOS7.0 回避設定

ext4 (最大16TB)

XFS (最大50TB)

XFS以外のファイルシステムも設定可能

大容量Diskを大量に使うビッグデータ基盤にXFSが適している

ブートローダー比較

CentOS6.5 CentOS7.0 回避設定

GRUB GRUB2 なし

従来とは構造が大きく異なるだけでなく、設定方法も違うので注意

サービスデーモン比較

CentOS6.5 CentOS7.0 回避設定

init.d systemd なし

init.d:起動スクリプト+デーモン

systemd:ユニット

ユニット管理によってサービスを並列実行することができOSの起動速度が向上している

ランレベル比較

CentOS6.5 CentOS7.0 回避設定

inittab target なし

ランレベルは廃止され

ターゲットが導入

ランレベル比較

機能 CentOS6.5 (ランレベル)

CentOS7.0

(systemd)

システム停止 0 poweroff.target

シングルユーザ 1 rescue.target

マルチユーザ 3 multi-user.target

グラフィカル 5 graphical.target

再起動 6 reboot.target

緊急モード - emergency.target

ネットワークインタフェース比較

CentOS6.5 CentOS7.0 回避設定

ethN enoN、ensN、

lanN

etnNに戻すことは可能※

ethN指定でのNICとMACの紐付はできないので注意!

udevとGRUBの設定でも不可!

(CentOS7からは未サポート!)

ファイアウォール比較

CentOS6.5 CentOS7.0 回避設定

iptables firewalld iptablesは引き続き利用可能

iptables:静的なFW

firewalld:動的なFW

動的なFWはルール変更時の切断が発生しない

時刻同期比較

CentOS6.5 CentOS7.0 回避設定

ntpd Chrony (クローニー)

ntpdは引き続き利用可能

chronyはntpと比較してoffset(NTPサーバとのずれ)の精度が非常に高い

ログ比較

CentOS6.5 CentOS7.0 回避設定

rsyslog journald rsyslogは引き続き利用可能

journaldはsyslogと比較して膨大なログの中から目的の情報を抽出しやすい

Vmware Tools比較

CentOS6.5 CentOS7.0 回避設定

Vmware-tools Open-vm-tools Vmware-toolsは引き続き利用可能

CentOS7からはopen-vm-toolsが推奨となっている

コマンド比較

操作内容 CentOS6.5 CentOS7.0 回避設定

IP確認 ifconfig ip net-toolsを追加すればOK

サービス一覧確認

chkconfig --

list

systemctl list-

unit-files

無し

サービスの

on off

chkconfig

httpd on

systemctl

enable httpd

offはdisable

サービス起動

service httpd

start

systemctl

start httpd

無し

上記の違いだけ知っていればそれ以外の操作は従来通りで大体OK

Chapter3

CentOS7からの新機能

新機能その1 OpenLMI

Linuxサーバの管理や監視をリモートから効率的に行うAPIを提供するための管理ツール(管理者の負担を軽減させることができる)

従来のコマンド操作を隠蔽・抽象化させ、OpenLMI

独自のコマンドで操作する

標準化はまだ発展途上の初期段階

新機能その2 tuned

システムのパラメータチューニングを簡単にすることを目的としたサービス

CPU・ディスクI/O・メモリ・プロセス等代表的なカーネルパラメータの微調整を容易にすることができる

新機能その3 nmcli・nmtui

NetworkManager(CentOS7では推奨) の新機能

nmtuiはGUIベースでのNIC設定が可能

nmcuiはコマンドベースでのNIC設定が可能

Chapter4

メリット・デメリット

CentOS7のメリット

起動・再起動・インストールの速度がとにかく早い Dockerのサポートが積極的

ビッグデータ基盤にも耐えられる設計

OpenLMI・tunedを利用することでリモートでの操作管理およびチューニングが容易となる

CentOS7のデメリット

導入事例企業の情報が少ない

従来のアーキテクチャと大きく異なるため十分な検証が必要

従来のCentOSとコマンド体系が違うため新たに習得する必要がある

ethNのインターフェース名でNICとMACの対応付けができない(これかなりハマった。。)

ご清聴ありがとうございます!