治療日誌つき - janssenpro · プラチナ製剤 感受性(11例) プラチナ製剤...

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© Janssen Pharmaceutical K.K.2013 DOX-0066 DOX.Pt039.3_1 2013年2月作成 卵巣がん・化学療法 ドキシル® による 治療 ける 患者 さんへ 治療日誌つき

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Page 1: 治療日誌つき - JanssenPro · プラチナ製剤 感受性(11例) プラチナ製剤 抵抗性(62例) ドキシル®治療中に現れる主な副作用 ドキシル®について(治療効果)

© Janssen Pharmaceutical K.K.2013

DOX-0066DOX.Pt039.3_12013年2月作成

卵巣がん・化学療法ドキシル®による治療を受ける患者さんへ

治療日誌つき

ドキシル 表1-4  B5 07

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卵巣がん・化学療法ドキシル®による治療を受ける患者さんへ

ドキシル®について(特徴)

1/  /

ドキシル®について(特徴)………………………………………………1ドキシル®について(治療効果)…………………………………………2ドキシル®について(副作用)……………………………………………3ドキシル®の投与方法と投与前に注意すること ……………………4点滴中に注意すること ……………………………………………………5手足症候群……………………………………………………………………6手足症候群の発症時期について ………………………………………7手足症候群を予防するために……………………………………………8手足症候群予防 ①日常生活に注意する(1) ……………………………9手足症候群予防 ①日常生活に注意する(2) ………………………… 10手足症候群予防 ①日常生活に注意する(3) ………………………… 11手足症候群予防 ②点滴中に手首・足首を冷やす(局所冷却) ……… 12手足症候群予防 ③お薬による治療・④投与量の調節 ……………… 13手足症候群予防 ④サポーティブケア ………………………………… 14口内炎 ……………………………………………………………………… 15口内炎の発症時期について…………………………………………… 16口内炎を予防するために ……………………………………………… 17口内炎予防 ①治療を受ける前の歯科受診 …………………………… 18口内炎予防 ②ブラッシング……………………………………………… 19口内炎予防 ③うがい・④口腔内の保湿………………………………… 20口内炎予防 ⑤お薬による治療・⑥食生活……………………………… 21吐き気・嘔吐 ……………………………………………………………… 22治療日誌 …………………………………………………………… 24~29先生に聞きたいこと/気になっていること………………………… 30こんな時はお知らせください ………………………………………… 32

●血中循環時間が長い

通常のお薬は、免疫細胞に捕捉され血中で分解されやすいのですが、ドキシル®

は、特殊な膜で覆われた脂質(リポソーム)に包まれており、免疫細胞に捕捉されにくいため血中で分解されにくく、長い時間血中に残ります。

●がん組織に集まりやすい

ドキシル®は、正常血管の膜は通過できませんが、がん新生血管の膜は通過できます。すなわち、がん組織に取り込まれやすいので、がん組織に多くお薬が蓄積してがん細胞への攻撃が増大します。

ドキシル®は、ドキソルビシンというアントラサイクリン系に分類される抗がん薬を脂質(リポソーム)で包み込んだお薬です。

点滴を受け、血液によってがん組織にまで運ばれたドキシル®は、ドキソルビシンを放出して、がん細胞を破壊したり、増殖を抑えます。

ドキシル®

ドキソルビシン(抗がん薬)

血管

免疫細胞

がん細胞

がん組織

脂質(リポソーム)

免疫細胞に捕捉されにくい

ドキソルビシン放出

ドキシル B5 07_h2-p01

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32/  //  /

用語解説●奏効率:治療効果の目安でCR+PRの割合。●クリニカルベネフィット:CR+PR+SDの割合。奏効率(CR+PR)にSDを加えた割合。●CR(完全奏効):化学療法後、画像診断ですべての腫瘍がなくなっている状態。●PR(部分奏効):化学療法後、画像診断で腫瘍の大きさが治療前より小さくなった状態。●SD(安定):化学療法後、画像診断で腫瘍の大きさが治療前と大きく変わっていない状態。●PD(進行):化学療法後、画像診断で腫瘍の大きさが治療前より大きくなっている状態。●NE:効果が不明。

用語解説●QOL(Quality of Life;生活の質): 治療の効果だけでなく、できるだけ治療前の日常生活と同じような生活を送れるようにすること。

全体(73例)

プラチナ製剤感受性(11例)

プラチナ製剤抵抗性(62例)

ドキシル®治療中に現れる主な副作用

ドキシル®について(副作用)ドキシル®について(治療効果)

(%)1000 20 40 60 80

PR 19.2%(14例)

SD 38.4%(28例)

PD 37.0%(27例)

奏効率 21.9%(16例)

CR 2.7%(2例)

クリニカルベネフィット 60.3%

NE 2.7%(2例)

PR 17.7%(11例)

SD 40.3%(25例)

PD 37.1%(23例)

CR 3.2%(2例) NE 1.6%(1例)

奏効率 21.0%(13例)

PR 27.3%(3例)

SD 27.3%(3例)

PD 36.4%(4例)

CR 0%(0例) NE 9.1%(1例)

奏効率 27.3%(3例)

Katsumataら. Jpn J Clin Oncol, 38:777-785, 2008

国内臨床第Ⅱ相試験, ヤンセンファーマ(株)社内資料

対象:プラチナ製剤を含む化学療法を受けた後、再発した卵巣がん患者さん 74名

方法:ドキシル®50mg/m2を4週ごとに点滴で投与し(1コース)、副作用などで治療中止と判断されない限り2コース以上投与した。

治療延期薬剤減量全体 重篤な副作用(症状の程度3以上)

嘔気(吐き気)

嘔吐

脱毛

手足症候群

口内炎

骨髄抑制

好中球減少

貧血

血小板減少

27.0%

9.5%

31.1%

2.7%

0%

0%

0%

0%

13.5%

0%

0%

0%

0%

78.4%

77.0%

93.2%

85.1%

60.8%

60.8%

23.0%

24.3%

●手足症候群や口内炎はドキシル®の主な副作用です。この副作用が重症化するとQOL(Quality of Life;生活の質)と治療完遂率が低下します。●骨髄抑制は比較的少ないといわれていますが注意が必要です。38℃以上の発熱が認められたら、医師・看護師・薬剤師にご相談ください。

副作用の種類

治療スケジュールへの影響現れる頻度

ドキシル®の治療効果国内臨床第Ⅱ相試験では、60.3%のSD(安定)を含むクリニカルベネフィットで再発卵巣がんの進行を抑えました。

16.2%

8.1%

67.6%

17.6%

6.8%

2.7%

1.4%

6.8%

4.1%

6.8%

ドキシル B5 07_p02-03

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点滴中に注意することドキシル®の投与方法と投与前に注意すること

ドキシル®の投与方法●ドキシル®は点滴で投与するお薬です。●点滴時間は1時間~1時間半程度です。●4週間に1回、ドキシル®を点滴します。

副作用の程度によりお薬の投与を延期したり、お薬の量を減らしたりすることがあります。また、吐き気などの副作用を軽減するためのお薬も投与します。

投与前から注意すること●手足症候群の予防ドキシル®治療中、特に投与前日と投与後5日間は、手足や皮膚に摩擦や圧力がかかることをなるべく避けましょう。また、治療を始める前に角質処理を行ってください。

●口内炎の予防ドキシル®の治療を始める前に口腔ケアを受けましょう。

□ 心臓の病気をもっている□ 肝臓の病気をもっている□ 風邪をひいている□ 大豆アレルギーである□ 妊娠中または妊娠している可能性がある□ 授乳中である

こんな方はあらかじめご相談ください

ドキシル®点滴中、点滴当日は、「血管外漏出・注射部位壊死」や「インフュージョンリアクション」にご注意ください。症状が現れたら速やかに医師や看護師にお知らせください。

点滴の漏れ(血管外漏出・注射部位壊死)点滴しているお薬が血管の外に漏れると、漏れ出した部位に炎症が起きたり、注射部位に壊死を生じる危険性があります。点滴中は点滴している部位を大きく動かさないようにして、点滴の落ち方などにも気をつけてください。

□ 注射針やチューブの周辺から点滴が漏れている (手や腕がぬれてくることがあります)□ 点滴の落ち方が遅くなった□ 注射針の周辺がはれている□ 注射針の周辺がピリピリと痛い□ 注射針の周辺が赤い□ 注射針の周辺にいつもと違う感じ(違和感)がある

インフュージョンリアクションドキシル®点滴中または点滴から24時間は下記のような症状が現れることがあります。ゆっくり点滴することで、発症の予防や症状を軽減させることができます。

□ 顔や体がほてる □ 体にかゆみを感じる□ 顔が赤くなる □ のどがかゆい□ 息苦しい □ 気分が悪い□ 心臓がドキドキする

ドキシル B5 07_p04-05

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手足症候群の発症時期について手足症候群

ドキシル®による副作用の1つに「手足症候群」があります。手や足の皮膚細胞が障害され、赤くはれたり、水ぶくれができたりします。

症状の程度手足症候群は症状の程度によって以下のように分けられます。

日本で行われた臨床試験では、手足症候群の初期症状はドキシル®点滴後3~5日に現れました。また、その多くはドキシル®治療中1~2コース目に認められるので、最初の2コースまでは特に注意してください。

写真提供:山﨑直也先生(国立がんセンター中央病院)

重篤副作用疾患別対応マニュアル, 厚生労働省, 平成22年3月

症状の程度

症状の程度

症状回復までの期間中央値

1~2コース目に多く発症します。 発現率

1

123

2

3

症 状

日常生活に支障をきたしていない・しびれ ・痛みを伴わないはれ・物にふれたときの不快な感覚 ・痛みを伴わない赤み・軽い焼けるような、またはチクチク刺すような感覚 ・爪の変形・ピリピリするような感覚

痛みを伴い日常生活に制限をきたす・痛みを伴う赤み・痛みを伴うはれ・皮膚の角化(皮膚表面が硬く、厚くなってガサガサする状態)とひびわれ・爪の強い変形・脱落

強い痛みがあり日常生活ができない・水ぶくれ・高度な皮膚の角化(皮膚表面が硬く、厚くなってガサガサする状態)とひびわれ・手または足の激しい痛み・皮膚の潰瘍

発症時期と症状回復までの期間

(%)

50

40

30

20

10

05コース1コース 2コース 3コース 4コース

国内臨床第Ⅱ相試験, ヤンセンファーマ(株)社内資料

有害事象共通用語規準 v3.0 日本語版JCOG/JSCO版で評価

対象:プラチナ製剤を含む化学療法を受けた後、再発した卵巣がん患者さん 74名

方法:ドキシル®50mg/m2を4週ごとに点滴で投与し(1コース)、副作用などで治療中止と判断されない限り2コース以上投与した。

35.1%40.0%

5.8% 7.3% 6.1%

物を握った部分が赤くはれている右手 靴をはいていた部分が赤くなった足の皮膚27.0%35.1%16.2%

51.0日(2~478日) 15.0日(4~85日) 8.0日(3~18日)

ドキシル B5 07_p06-07

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手足症候群予防手足症候群を予防するために

*SPF:Sun Protection Factor(サンプロテクションファクター)の略。紫外線B波(UV-B)に対する防止効果のレベル。

初期症状のチェック症状が軽いうちに、適切な対処を行うことで重症化を防ぐことができます。下記の症状が現れたら、医師・看護師・薬剤師にお知らせください。

日常生活の注意点ドキシル®治療の前日から6日間は特に以下の点にご注意ください。冬は保湿を心がけ、夏は発汗に注意しましょう。

□ しびれ□ ピリピリするような感覚異常□ やけどのような痛み□ 手足が赤くなる、はれる、水ぶくれができる□ 皮膚が厚くなる、硬くなる□ 潰瘍ができる

衣類

お風呂、家事

外出

その他

避けること好ましいこと

皮膚への刺激や加圧がかからないように心がけてください。

ゆったりとした衣服を着る。やわらかい材質で、通気性がよく、足にあった靴(ローヒール、スリッパ、スニーカーなど)をはく。やわらかい中敷きを使用する。

木綿の厚めの靴下をはく。

身体に密着するアクセサリーをつけない。硬い素材の靴(ハイヒール、革靴など)をはかない。身体を締めつける下着(ブラジャー、ガードル、パンティーストッキングなど)をつけない。きつい靴下をはかない。

外出時には露出皮膚に日焼け止めクリーム(SPF*15以上)を塗り、日傘、帽子、手袋を使用する。

直射日光にあたらないようにする。

下着は毎日取り替え、清潔を心がける。汗をかいたときには、こまめに着替える。

皮膚を圧迫したりぶつけない。長時間の歩行や立ちつづけることを避ける。ジョギング、エアロビクス、跳躍などをしない。

長時間の正座やひじ・ひざをつく作業(ガーデニング、農作業など)をしない。車の運転を控える。

お風呂やシャワーはぬるめのお湯(37~40℃程度)でなるべく短時間で済ませる。やわらかいタオルやスポンジでやさしく洗浄する。保湿剤入りの弱酸性石鹸またはクリーム状の洗浄剤を使用する。お風呂(シャワー)や水仕事の後には、やわらかいタオルやガーゼで水分を押さえ拭きする。手足に低刺激性の保湿クリームを塗り、爪の手入れをする。手洗い後は、必ず保湿クリームを塗る。

熱いお湯にふれない。長時間入浴をしない。手に圧力や摩擦をかける包丁やナイフの使用、ぞうきん絞りなどを控える。ふたやキャップをあけるなどの作業も控える。

日常生活に注意する●初期症状を逃さないようにする●手足や皮膚への刺激や加圧を避ける●保湿を心がける●角質処理を行う

点滴中に手首・足首を冷やす(局所冷却)

お薬による治療

ドキシル®の投与量の調節●投与量を減らす●投与を延期する

1

2

3

4

予防法

ドキシル B5 07_p08-09

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角質処理を行う足の皮膚が硬く、厚くなっていると手足症候群を悪化させる場合があるので、治療前に角質処理を行ってください。角質処理用の素材(軽石や角質処理専用のキットなど)を使って、皮膚に傷をつけないように丁寧に処理を行ってください。これまでに、角質処理を行ったことがない方は、角質処理の経験のある方(ご家族など)と一緒に行ってください。また、処理後は保湿剤を必ず塗ってください。

1110/  //  /

手足症候群予防手足症候群予防

保湿を心がける●保湿剤はこまめに塗ってください。●手洗い、水仕事を行った後は、必ず塗ってください。●シャワー/入浴の後は、皮膚が湿っているうちに早めに塗ってください。●ステロイド含有塗り薬も塗るように指示されている場合は、 最初に保湿剤を塗ってから、ステロイド含有塗り薬を 塗ってください。●就寝前は、保湿剤を塗った後、ゆるめの手袋や靴下を 着用すると寝ている間の保湿効果が高まります。

尿素含有製剤(ウレパール®、ケラチナミン®、パスタロン®など)保湿効果だけでなく、角質を溶かして皮膚表面を整える作用があります。刺激感があるため、皮膚表面がはがれている状態(ただれなど)には適しません。

ヘパリン類似物質含有製剤(ヒルドイド®ソフトなど)尿素軟膏と同等の保湿効果があり、さらに血行を改善する効果があります。刺激性は少ないです。

ビタミン含有軟膏(ザーネ®〔ビタミンA含有〕、ユベラ®〔ビタミンE含有〕)

グアイアズレン含有軟膏(アズノール®など)

白色ワセリン保湿効果が長時間保たれます。刺激性は少ないですが、べとつき感と照かりがみられます。

市販の保湿剤低刺激性のものを使ってください。

皮膚の乾燥を防ぐことが、手足症候群の予防には大切です。保湿剤には下記のようなものがあり、皮膚の状態によって自分に合ったものを使ってください。

市販の保湿剤商品例

ニュートロジーナ®ノルウェーフォーミュラハンドクリーム

セキューラ®ML(ローション)

1

2

3

4

5

6

ドキシル B5 07_p10-11

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1312/  //  /

手足症候群予防手足症候群予防

ドキシル®の点滴中に手首・足首を冷やすことが、手足症候群の予防に有効との報告があります。しかし、一方で冷やすことにより、手足症候群を悪化させるとの報告もあります。

※冷却中に痛みなどの異常を感じたら、必ず医師や看護師にお知らせください。 冷却を一時中断して、痛みなどの症状が治まったら、冷却を再開します。 我慢して冷却を続けると、凍傷などが起こる可能性があります。

局所冷却の有無による手足症候群の発現頻度

●局所冷却をした場合 ●局所冷却をしなかった場合

症状の程度はGOG基準により評価

アイスパックなどで手足を包み込む、あるいは手首・足首を冷やします。

症状の程度0~193%

症状の程度0~164%

症状の程度216%

症状の程度27%

症状の程度48%

症状の程度312%

01234

症状なし痛みはないが、赤みやはれがある痛みのある赤みやはれが体の一部にある痛みはないが、赤みやはれが体の広範囲にある角化とひび割れ、潰瘍などがある

症状の程度 症 状

米国婦人科腫瘍グループ(GOG)基準改変Mangiliら. Gynecol Oncol, 108:332-335, 2008より作図

お薬による治療手足症候群の予防または重症化を防ぐために下記のようなお薬を使います。●ビタミンB6製剤(ピリドキシン)●ステロイド製剤●保湿剤●ステロイド含有塗り薬●抗生物質含有塗り薬●非ステロイド性抗炎症製剤(飲み薬)

ドキシル®の投与量の調節ドキシル®の投与量を調節することで、手足症候群の発症を予防したり、重症化を防ぎます。●投与量を減らす手足症候群の発症を予防するために投与量を減らすことがあります。また、治療中に重篤な副作用が出た場合には、投与量を減らします。

●投与を延期する症状の程度により、投与を延期します。通常1~2週間で症状が回復します。

ドキシル B5 07_p12-13

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口内炎手足症候群予防

ドキシル®による副作用の1つに「口内炎」があります。これは、抗がん薬によって口の中の粘膜が傷害されたり、免疫力が低下することで起きます。

症状の程度口内炎の症状の程度は以下のように分けられます。

サポーティブケア手足症候群に対しては、お薬による治療、手足を包み込む局所冷却、患者さんへの生活指導などの総合的なケア(サポーティブケア)が有効であると考えられています。

症状の程度1 症状の程度2

写真提供:領家和男先生(鳥取大学医学部)

WHO基準参考

症状の程度

0

1

2

3

4

症 状

症状なし

わずかに症状はあるが、通常の食事は可能。

症状はあるが、食べやすく調理した食事は可能。

症状があり、十分に栄養がとれない。流動食であれば食べられる。

痛みが激しく、食べることができない。

国内臨床第Ⅱ相試験(74例)

20例(27.0%)

26例(35.1%)

12例(16.2%)

58例(78.4%)

●手足症候群の発現率

島田ら. 臨床腫瘍プラクティス, 7(2): 187-190, 2011改変

国内臨床第Ⅱ相試験, ヤンセンファーマ(株)社内資料

対象:ドキシル®治療を受けた再発卵巣がん患者さん 87名

方法:手足症候群の予防として局所冷却等を行い、サポーティブケアの意義を検討した。

グレード 1 2 3 計

サポーティブケア実施群(87例)

30例(34.5%)

18例(20.7%)

7例(8.0%)

55例(63.2%)

グレード 1 2 3 計

ドキシル B5 07_p14-15

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1716/  //  /

口内炎を予防するために

初期症状のチェック治療中は初期症状が現れていないか、口の中全体を注意深く観察してください。特にほほの粘膜や歯肉、舌の辺縁などに現れやすいので、赤みなどの兆候がないかこまめに観察してください。

□ 痛みやヒリヒリ感□ 食事の時にしみる□ 口の中が乾燥する□ はれる□ 赤くなる□ 味覚に異常が起こる

口内炎の発症時期について

日本で行われた臨床試験では、口内炎の症状はドキシル®点滴後10~14日に現れました。その多くはドキシル®治療中1~2コース目に認められるので、最初の2コースまでは特に注意してください。

発症時期と症状回復までの期間

症状の程度

症状回復までの期間中央値

1~2コース目に多く発症します。

発現率

123

39.2% 29.7%8.1%

15.0日(2~133日) 8.0日(3~31日) 9.0日(3~12日)

(%)

50

40

30

20

10

05コース1コース 2コース 3コース 4コース

国内臨床第Ⅱ相試験, ヤンセンファーマ(株)社内資料

有害事象共通用語規準 v3.0 日本語版JCOG/JSCO版で評価

対象:プラチナ製剤を含む化学療法を受けた後、再発した卵巣がん患者さん 74名

方法:ドキシル®50mg/m2を4週ごとに点滴で投与し(1コース)、副作用などで治療中止と判断されない限り2コース以上投与した。

47.3%

26.7%

5.8% 2.4% 3.0%

治療を開始する前の歯科受診●虫歯・歯周病の治療●とがっている歯を丸める●義歯の手入れ

ブラッシング(歯みがき)

うがい

口腔内の保湿

お薬による治療

食生活

1

2

3

4

5

6

予防法

ドキシル B5 07_p16-17

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1918/  //  /

口内炎予防

ブラッシング(歯みがき)●食後は、必ず磨いてください。●やわらかい毛の歯ブラシを使ってください。●力をいれずに毛先でやさしく磨いてください。●歯みがき粉は、発泡剤の含まれていないもの(泡のたたないもの)を使ってください。●歯間ブラシなどを使用して、歯の隙間もきちんと磨いてください。●痛みや出血がある場合は、スポンジブラシや綿棒などを使ってください。

●義歯のある方義歯表面がきれいに見えてもプラークが残っている場合がありますので、流水下でブラシなどを用いてよく磨いてください。また、週に2~3回を目安に義歯を洗浄した後、義歯用洗浄剤につけてください。

市販の歯みがき粉商品例

バイオティーン® トゥースペースト バトラー マイルドペースト

歯ブラシ 歯間ブラシ スポンジ 綿棒

口内炎予防

ドキシル®の治療を受ける前に歯科受診をしましょう。下記の点を治療することで、口内炎の予防や、症状を軽くすることができます。

●虫歯や歯周病があると、口内炎の症状が重くなる原因となります。 虫歯や歯周病の治療を受けてください。

●歯や義歯などがとがっていると、口の粘膜が刺激されて口内炎発症の原因となります。 とがっている歯を丸める処置を受けてください。

●義歯に残存プラーク(歯こう)などがあると、感染の原因になります。 義歯を手入れしてください。 (次ページ参照)

ドキシル B5 07_p18-19

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市販の洗口液商品例

市販の保湿剤商品例

保湿剤の塗り方

20 21

口内炎予防

お薬による治療下記のお薬が使われることがあります。●レバミピド(ムコスタ®など)●漢方薬(小柴胡湯など)●ビタミンB製剤

食生活刺激の強い飲み物や食事は口内炎を悪化させる原因になるので、避けてください。

避けること

刺激の強い食品(香辛料の多く含まれる食品など)をとらない。

熱い食品や飲み物をとらない。

硬い食品を食べない。

炭酸飲料、コーヒー、アルコール飲料を飲まない。

すっぱい食品(果物など)や飲み物を避ける。

喫煙しない。

口内炎予防

口腔内の保湿口の中が乾燥していると粘膜への刺激が強まるので、保湿を心がける事が大切です。保湿剤には下記のようなものがありますので、自分に合ったものを使ってください。

1日4~5回うがいをしてください。

うがい薬として以下のお薬を使用することがあります。

バイオティーン®マウスウォッシュ

バトラーマウスコンディショナー

うがい

バイオティーン®オーラルバランス® ビバ・ジェルエット® マウスピュア® バトラー ジェルスプレー

舌で塗る 義歯に塗る

/  //  /

しょう さい こ とう

指先で塗る

1

2

●アズレンスルホン酸ナトリウム(アズノール®など)含有うがい液(毎食後、就寝前)

●リドカイン塩酸塩アズレン(キシロカイン®など・アズノール®など)含有うがい液(毎食前、就寝前)

●重曹希釈液(1日3回)

●市販の洗口液(アルコールの入っていない低刺激性のものを使ってください)

ドキシル B5 07_p20-21

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22 23

吐き気・嘔吐

予防・対処法●治療で来院する日は、食事の量を少なめにしたり、点滴の数時間前から食べないようにすると、吐き気を軽くすることができます。●消化に時間のかかる乳製品などは控えたほうがよいでしょう。●体を締めつける服装は避けてください。●吐き気を抑えるお薬(制吐剤)による予防法もあります。医師・看護師・薬剤師にご相談ください。

安静を心がけましょう。体を内側に曲げて横になっているのがよいでしょう。冷たい水や番茶、レモン水でうがいをしたり、氷やキャンディーを口に含むと楽になることがあります。

匂いに敏感になっている場合は、花や香水など香りの強いものは避けるとよいでしょう。室内の換気を良くしてリフレッシュするとよいでしょう。

音楽を聴いたり、テレビをみたり、ゆったりと過ごします。ゆっくり深呼吸を繰り返すと楽になることがあります。

ドキシル®による副作用の1つに「吐き気・嘔吐」があります。

memo

●自宅などで吐き気・嘔吐が起きてしまった時は

安静に

換気

リラックス

ゼリー、プリン、シャーベット、卵豆腐、茶碗蒸し、絹ごし豆腐 など

お粥、煮込みうどん、雑炊、野菜のスープ煮、ビスケット、クラッカー、クッキーなど

●食べやすい食品

口当たりのよいもの飲み込みやすいもの

消化がよいもの

/  //  /

ドキシル B5 07_p22-23

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治療日誌への記入の仕方 治療日誌への記入のパターン

体調や副作用を管理する日誌をつけましょう。毎日記入するように心がけてください。

毎日が難しい場合の記入例・ドキシル®注を点滴した翌日と点滴後第3または、第4日目、その後治療を行っている間は、少なくとも週に2回記入

・症状が現れた時、症状に変化があった時に記入

●ゆったりとした衣服を着る●身体を締めつける下着やきつい靴下をつけない●やわらかい材質で足にあった靴をはく (木綿の厚めの靴下や中敷きで足を保護する)●身体に密着するアクセサリーをつけない

●直射日光にあたらないようにする●露出皮膚に日焼け止めクリームを塗り、日傘、帽子、手袋を使用する

●1日4~5回うがいする

●食事の後は、毛のやわらかい歯ブラシを使って歯を磨く (痛みや出血で行えない場合は、スポンジブラシや綿棒を使用する)

●刺激が強い、熱い、硬い、すっぱいなどの食品や飲み物を避ける●アルコール飲料を避ける

●喫煙しない

●手足に圧力をかけない (長時間の歩行、正座、ガーデニング、運動、車の運転)●下着は毎日(汗をかいたらこまめに)取り替え、清潔を心がける

●ぬるめのお湯でなるべく短時間で済ませる●保湿剤入りの弱酸性石鹸またはクリーム状の洗浄剤を使い、 やわらかいタオルやスポンジでやさしく洗浄する●入浴や台所作業などで熱いお湯にふれないようにする●お風呂(シャワー)や水仕事の後には、 やわらかいタオルやガーゼで水分を押さえ拭きする●包丁やナイフの使用、ぞうきん絞り、 ふたやキャップをあけるなどの作業を控える●お風呂や手を洗った後には、手足に低刺激性の保湿クリームを塗る

直近のドキシル®注点滴日とドキシル®注点滴が合計何回目か記入してください。

日誌の下にある症状の程度表を見ながら一致すると思われる症状の程度に○をつけてください。

口内炎ができた部分に印をつけてください。

日常生活の留意点をどの程度守れたかについて ○ きちんと守れた △ 半分くらい守れた × ほとんど守れなかったで印をつけてください。

36.5 ℃

ドキシル®注点滴 日誌記入

日誌記入

日誌記入

日誌記入

日誌記入

日誌記入

日誌記入

日誌記入

日誌記入

日誌記入ドキシル®注点滴

治療日:    年  月  日(第  回目)

手のひら、かかとが

赤くはれているようだ。

ほほの内側が

赤くなっている。

お腹に赤い発疹ができた。

●週2回、日誌に記入する時の記入パターン

/  //  /

1 2 3 4 5 6

7 8 9 10 11 12 13

14 15 16 17 18 19 20

21 22 23 24 25 26 27

28 29 30 1 2 3 4

衣類

お風呂、家事

外出

その他

うがい

食事

その他

ブラッシング

(歯みがき)

 /  (  )日 付

日 月 火 水 木 金 土

手足症候群を含む皮膚症状を予防する日常生活の留意点

口内炎を予防する日常生活の留意点

日 付

体 温

吐き気/嘔吐

 /  (   )

あり ・ なし

手  ・  足

0  1  2  3

0  1  2  3  4

手足症候群

口内炎

メ モ気づいたことを何でも書いてください

部位

症状の程度

部位

症状の程度

ドキシル B5 07_p24-25

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日 付

体 温

吐き気/嘔吐

 /  (   )

あり ・ なし

手  ・  足

0  1  2  3

0  1  2  3  4

 /  (   )

あり ・ なし

手  ・  足

0  1  2  3

0  1  2  3  4

 /  (   )

あり ・ なし

手  ・  足

0  1  2  3

0  1  2  3  4

 /  (   )

あり ・ なし

手  ・  足

0  1  2  3

0  1  2  3  4

 /  (   )

あり ・ なし

手  ・  足

0  1  2  3

0  1  2  3  4

 /  (   )

あり ・ なし

手  ・  足

0  1  2  3

0  1  2  3  4

 /  (   )

あり ・ なし

手  ・  足

0  1  2  3

0  1  2  3  4

手足症候群

口内炎

メ モ気づいたことを何でも書いてください

治療日:    年  月  日(第  回目)

部位

症状の程度

部位

症状の程度

/  //  /

*角化:皮膚表面が硬く、厚くなってガサガサする状態

症状の程度

1

0

2

3

症 状

日常生活に支障をきたしていないしびれ、物にふれたときの不快な感覚、焼けるような・チクチクする・ピリピリするといった感覚、痛みを伴わないはれや赤み、爪の変形

症状がない

痛みを伴い日常生活に制限をきたす痛みを伴う赤みやはれ、皮膚の角化*とひびわれ、爪の強い変形・脱落

強い痛みがあり日常生活ができない水ぶくれ、高度な皮膚の角化とひびわれ、手または足の激しい痛み、皮膚の潰瘍

●手足症候群

症状の程度

1

0

2

3

症 状

わずかに症状はあるが、通常の食事は可能

症状がない

症状はあるが,食べやすく調理した食事は可能

症状があり、十分に栄養がとれない。流動食であれば食べられる

4 痛みが激しく、食べることができない

●口内炎

症状の程度について

ドキシル B5 07_p26-27

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○ きちんと守れた   △ 半分くらい守れた   × ほとんど守れなかった

手足症候群を含む皮膚症状・口内炎を予防する日常生活の留意点を守れた程度

●ゆったりとした衣服を着る●身体を締めつける下着やきつい靴下をつけない●やわらかい材質で足にあった靴をはく (木綿の厚めの靴下や中敷きで足を保護する)●身体に密着するアクセサリーをつけない

●直射日光にあたらないようにする●露出皮膚に日焼け止めクリームを塗り、日傘、帽子、手袋を使用する

●1日4~5回うがいする

●食事の後は、毛のやわらかい歯ブラシを使って歯を磨く (痛みや出血で行えない場合は、スポンジブラシや綿棒を使用する)

●刺激が強い、熱い、硬い、すっぱいなどの食品や飲み物を避ける●アルコール飲料を避ける

●喫煙しない

●手足に圧力をかけない (長時間の歩行、正座、ガーデニング、運動、車の運転)●下着は毎日(汗をかいたらこまめに)取り替え、清潔を心がける

●ぬるめのお湯でなるべく短時間で済ませる●保湿剤入りの弱酸性石鹸またはクリーム状の洗浄剤を使い、 やわらかいタオルやスポンジでやさしく洗浄する●入浴や台所作業などで熱いお湯にふれないようにする●お風呂(シャワー)や水仕事の後には、 やわらかいタオルやガーゼで水分を押さえ拭きする●包丁やナイフの使用、ぞうきん絞り、 ふたやキャップをあけるなどの作業を控える●お風呂や手を洗った後には、手足に低刺激性の保湿クリームを塗る

衣類

お風呂、家事

外出

その他

うがい

食事

その他

ブラッシング

(歯みがき)

 /  (  )  /  (  )  /  (  )  /  (  )  /  (  )  /  (  )  /  (  )日 付

手足症候群を含む皮膚症状を予防する日常生活の留意点

口内炎を予防する日常生活の留意点

ドキシル B5 07_p28-29

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memo

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先生に聞きたいこと/気になっていること

/  /

ドキシル®について、または卵巣がんの治療について、知りたいことや気になっていることがあったら、この欄に記入しておき、次回の診察時に先生に聞いてみましょう。

ドキシル B5 07_p30-31

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お名前

こんな時はお知らせくださいがまんしないでご連絡ください

□ 皮膚に異常がみられた□ 口の中に気になる症状がみられた□ 熱がある□ 寒気がする□ のどが痛い□ せきが出る□ 吐き気や嘔吐がある

上記のような症状のほかにも気になる症状がありましたら、医師または看護師、薬剤師にご相談ください。

特に38℃以上の熱がある場合は、すぐにご連絡ください。

病 院 名:

診 療 科 名:

電 話 番 号:

担当医療者名:

●連絡先

本冊子の作成にあたっては、

 卵巣がん体験者の会スマイリー 片木 美穂 さんならびに 近畿大学 名誉教授 野田 起一郎 先生 東京慈恵会医科大学 産婦人科 教授 落合 和徳 先生  [特定非営利活動法人 婦人科悪性腫瘍研究機構(JGOG) 理事長] 鹿児島市立病院 産婦人科 部長 波多江 正紀 先生 藤田保健衛生大学医学部 産婦人科 教授 宇田川 康博 先生 岩手医科大学医学部 産婦人科学教室 教授 杉山 徹 先生 鳥取大学医学部 婦人科腫瘍科 教授 紀川 純三 先生 埼玉医科大学国際医療センター 婦人科腫瘍科 教授 藤原 恵一 先生 名古屋大学医学部 産婦人科 教授 吉川 史隆 先生 日本医科大学武蔵小杉病院 腫瘍内科 教授 勝俣 範之 先生 聖マリアンナ医科大学 産婦人科 教授 鈴木 直 先生 岩手医科大学医学部 産婦人科学教室 講師 熊谷 晴介 先生 鳥取大学医学部 産科婦人科 助教 島田 宗昭 先生

の各先生方にご指導、ご協力いただきました。ご厚情に深謝いたします。

― 作成協力者 ―

ヤンセンファーマ株式会社

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ドキシル B5 07_p32-h3