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滑川町における行政評価システム導入の基本方針(改定) 平成 24 年2月 滑川町

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滑川町における行政評価システム導入の基本方針(改定)

平成 24年2月

滑川町

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1 施策評価・事務事業評価の基本方針の策定の背景

1 行政評価とは

行政評価とは、自治体の仕事(事業)について、その目的を明確にしながら、政策・施

策・事務事業の内容・進捗状況を客観的に数値等で表現する手法です。

イギリスで 1992 年(平成 4 年)から市民サ-ビスの向上を図るために地方自治体で行政

評価の考え方が導入されたのを始まりとして、アメリカの自治体でもベンチマ-ク方式を

中心に行政評価の考え方が取り入れられています。日本においては、三重県、宮城県、静

岡県、札幌市、川崎市、神戸市などで先行的に導入され、現在ではほとんどの自治体が「行

政評価」について実施または導入の検討を行っています。

行政評価によって、役場の仕事(事務事業)について、一定の基準・指標をもって、客

観的に評価することで、その評価結果を、事業の見直しや進め方の改善など、以後の行財

政運営に反映させていくことをねらいとしています。

2 行政評価の目的

行政評価は、民間で培われてきたマネジメント手法である PDCAサイクル「立案・計画(P

lan)」-「実施(Do)」-「検証・評価(Check)」-「改善・見直し(Actio

n)」を行政経営の中で確立することにあります。この PDCAサイクルを行政マネジメント

サイクル(政策循環過程)として確立し、「前年度の実績を把握して総括し、次年度に活

かす。」作業を行うことが、行政評価の実施目的となります。そして、これを毎年継続的

に実施していくことで、職員自身による仕事の自己点検と、評価結果を公表することによ

って、住民への説明責任を果たすものとなります。

図 行政のマネジメントサイクル

PPLLAANN((計計画画))

DDOO((実実行行))

CCHHEECCKK((評評価価))

AACCTTIIOONN((改改善善))

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3 まちづくり体系と行政評価

一般的に、行政の活動は、行政の基本的な目的である「政策」と、その実現手段である

「施策」や「事務事業」という三層の構造としてとらえることができます。これらが、相

互に「目的―手段」の関係をもちながら一つの体系を形成しています。

町では、第4次滑川町総合振興計画に定められた後期基本計画の体系を、このまちづく

り体系としてとらえました。すなわち、後期基本計画の施策展開の六つの柱を行政評価の

政策レベルとして位置付け、六つの柱ごとに定められた施策を行政評価の施策レベルと位

置付け、基本計画の体系に基づいて策定される実施計画(計画期間3ヶ年)に位置付けら

れる事務事業を事業レベルとして位置付けるものとします。

各政策には、「政策」を実現するための「施策」があり、「施策」には、施策を実現する

ための「事務事業」があり、「政策」「施策」「事務事業」はそれぞれが目的と手段の関係

として位置付けられます。行政評価システムは、「政策」、「施策」、「事務事業」のそれぞ

れのレベルにおいて評価を行う仕組みを構築することで完成します。

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4 行政評価の進め方

行政評価を実施する対象については、「政策」、「施策」及び「事務事業」の、それぞれ

のレベルごとの評価が考えられます。

町では、行政の行っている仕事の最も基礎的な部分である「事務事業評価」を実施計画

策定作業と連携しながら担当課による評価を行い、それらをとりまとめて、施策レベル、

政策レベルで集計を行い、ボトムアップ型の評価査定方法を基本に行うものとします。

将来的には、トップダウンによる評価や、町民による第3者評価なども視野に入れなが

ら、多方向から評価を行う方法を検討して、本町に適した評価体制を構築していくものと

します。

政策

施策

事務事業

●政策分野間の調整や優先

度の判断に活用

●施策目標の設定及び施策

を構成している事務事業

の選択の判断に活用

●事務事業の改善や職員の

意識改革に活用

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2 行政評価システムの導入について

1 行政評価の現状と課題

本町においては、総務政策課を中心として、各担当課と連携しながら、施策や事務事業

に対して、集中改革プランの進捗状況管理や実施計画策定などを通じて、その必要性、有

効性、効率性などの観点から、各々の立場で評価、点検を行い、行政のスリム化や経費の

削減を図るなど、一定の成果をあげてきました。

年 度 内 容

平成 16年度 ・全課・局・室を対象に実施計画進捗調査を実施する。

平成 17年度

・2005集中改革プラン策定

行政マネジメントサイクルの確立

PDCAサイクルによる事務事業の不断の点検に取り組む

平成 18年度

6月 中期基本計画実施計画策定等説明会開催(37名出席)

行政マネジメントサイクルの活用を説明

(全ての事務事業について、住民ニーズや社会経済情勢の変化等を踏まえた行

政マネジメントサイクル(PDCA サイクル)を活用し、その目的、手段、投入

した経営資源(ヒト、モノ、カネ、情報、時間)等の必要性、有効性、妥当

性等を検証する。定期的に見直しを行い、不用、不急なものについては、廃

止又は縮減に努める。)

平成 19年度

・行政評価の導入を検討する。

・中期基本計画実施計画策定等説明会開催(各係1名出席)

行政マネジメントサイクルの活用を説明

平成 20年度

・「滑川町における行政評価システム導入の基本方針の策定」

事務事業評価シート作成説明会開催

事務事業評価シート作成(各課・局作成 64事務事業)

事務事業評価シートをホームページに公開し住民から意見募集

事務事業評価シート作成完了

・事務事業評価シート作成説明会開催(各課各係1名出席)

行政マネジメントサイクル(PDCAサイクル)の活用について説明

平成 21年度

・行政評価 平成 20 年度に準じて試行実施。

・事務事業評価シート作成依頼

行政マネジメントサイクル(PDCAサイクル)資料

中期基本計画実施計画調書の作成依頼

平成 22年度

・行政評価 平成 21 年度に準じて試行実施。

・事務事業評価シート作成依頼

行政マネジメントサイクル(PDCAサイクル)資料

中期基本計画実施計画調書の作成依頼

・「第 4次総合振興計画後期基本計画の策定」

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しかしながら、この評価の実施方法が、客観的、合理的に統一されておらず、必ずしも

次の事務事業の立案・計画、改善・見直しに十分に反映されているとは言えません。また、

計画と予算の連動など、各行政システム相互の連携が十分でないことから、現状への反省

を踏まえて、行政評価システムの導入を促進していく必要があります。

町の評価に関する基本的課題は、次のように整理できるものと考えられます。

○政策・施策・事務事業の成果に対する評価の統一

※第4次滑川町総合振興計画後期基本計画策定における職員アンケートではこのような意見がありました… ・事業と人と予算のアンバランス

○客観性の高い評価基準の設定及び評価サイクルの確立

※第4次滑川町総合振興計画後期基本計画策定における職員アンケートではこのような意見がありました…

・滑川町は、気風か伝統か、外に目を向けるという姿勢が若干欠けているように思われる。

○計画、事務事業の見直し、予算など各々の評価との連携

※第4次滑川町総合振興計画後期基本計画策定における職員アンケートではこのような意見がありました…

・事業の膨張 事業の幅が広く、これ以上の事業を展開することが難しいと考える。事業の分散化、各事

業の目的をもう一度理解して行ないたい。

○評価結果の住民への公表

※第4次滑川町総合振興計画後期基本計画策定における職員アンケートではこのような意見がありました…

・限られた職員、限られた予算でいろいろ多忙に仕事していると思うが、本当に必要なのか、住民要望に

沿っているのか、行政がはたしてするべきなのか、検討すべき良き機会と思う。

○職員の住民お客様志向・コスト意識の向上

※第4次滑川町総合振興計画後期基本計画策定における職員アンケートではこのような意見がありました…

・町民のニーズにおいて問題となる事例が増えており、解決までに時間のかかるケースが多い。仕事量も増えて

おり、積極的に事業を推進することは困難である。

2 行政評価システム導入の目的

本町においては、前述の基本的課題に鑑み、次の3つを導入目的の柱とします。

①住民の満足度を高める成果重視の行政運営の確立

事務事業の目的から見直し、投資した予算、提供したサービス、住民に対してどのよう

な成果が得られたのかを測定するために、投資と成果との関係を客観的な数値として表し、

その事務事業の位置付けを判定します。

その判定に基づき、なぜそのような位置付けになったのかを振り返ってみることにより、

「さらに上位に位置付けるためには、何をどのように改善しなければならないのか」を評

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価者に問いかけます。

立案・計画(Plan)→実施(Do)→検証・評価(Check)→改善・見直し(A

ction)という「行政マネジメントサイクル」を確立することにより、担当者が事業

を進めるうえで、事業の現状及び行政課題を把握し、次の改善につなげていくことで、住

民の満足度を高める行政運営を目指します。

②わかりやすく透明性の高い行政運営の実現

行政活動に対する住民の関心は益々高くなり、その活動が何故必要なのかを、住民に分

かるように説明する責任が求められています。

行政は、納税者であると同時に行政サービスの対象である住民に対して、自らの行政活

動がその要望に対して有効・妥当なものであるかどうか、その活動の方法は効率的で改善

の余地の無いものなのかなど、十分に説明できなければなリません。

このため、行政活動の立案・計画から実施、検証・評価、改善・見直しに至る必要な情

報を積極的に住民に提供し、その意見を広く聞いていくよう努めると共に、透明性の高い

ガラス張りの行政運営を目指していきます。そして、行政が住民への説明責任を果たしな

がら、「住民本位のまちづくり」を進めていく行政評価システムの仕組みを確立していきま

す。

③職員の意識改革、政策形成能力の向上

何のために仕事をしているのかを改めて考えてみることにより、目的やコストに対する

意識、業務に対する使命感、意欲の高揚を図ります。

事務事業の目的達成度を自己評価し、改善の方法を考え、次の計画に活かしていくとい

う取り組みを継続的に運用することにより、職員の政策形成能力の向上を図ります。

②わかりやすく透明性の高い行

政運営の実現

①住民の満足度を高める成果重

視の行政運営の確立

③職員の意識改革、

政策形成能力の向上

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3 行政評価システムの基本的な考え方

町における行政評価システム導入については、次のことを基本とし、その確立に向けて

取り組みます。

○総合振興計画の政策体系に基づき、政策・施策・事務事業の全体を総合的に評価し、

「成果重視の行政運営」「透明性の高い行政運営の実現」「職員の意識改革、政策形成能

力の向上」に資する総合的な評価システムを構築することを最終的な目標とします。

○「事務事業評価」の試行的実施結果を踏まえ、実施計画と連動しながら、政策・施策・

事務事業評価の一体的な評価を実施します。当面は、庁内での評価(担当課による一次

評価)を基本としながら、庁内の評価体制の重層化や第3者(住民等)による評価の導

入など評価軸の拡大を図ります。

○なお、実施計画の公表と連動しながら、評価結果の公表を行い、行政のそれぞれの仕

事の効果や実績をわかりやすく伝え、住民への説明責任を果たしていきます。

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3 政策評価・施策評価・事務事業評価について

1 政策評価・施策評価・事務事業評価の概要

町が導入する「政策評価・施策評価・事務事業評価」の概要は次のとおりです。

(1)評価対象

・政策評価(大分類)

後期基本計画の施策展開の六つの柱(大分類)を政策評価の単位として評価とします。

・施策評価(中分類)

施策を構成する事務事業の評価を施策ごと(中分類)に集約した単位を施策として、評

価対象とします。

・事務事業評価(事務事業)

第4次総合振興計画後期基本計画の施策を視野に入れながら、計画の主要事業を構成す

る事務事業を対象とします。

■施策の体系

大分類 … 後期基本計画の章に対応 政策評価

中分類 … 後期基本計画の1.2.…のタイトルに対応 施策評価

小分類 … 後期基本計画の施策の内容に記述されている1.2.…のタイトルに対応

施策の内容 … 後期基本計画の施策の内容に記述されている(1)(2)…のタイトルに

対応

事務事業名 … 実施計画の予算付けされる事業単位に対応 事務事業評価

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(2)評価方法

評価作業は、次の手順により実施します。

・評価の基礎単位

評価の基礎的な単位は、事務事業ごとに配布する実施計画事業別調書をベースとして、

それらを集計し、事務事業評価-施策評価-政策評価へと積み上げていくボトムアップ形

式を基本とします。

※「事務事業重点事業評価シート」 ※重点施策に位置付けられた事業は下記の項目にも記入を行う。

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・政策評価(大分類)

施策ごとの点数結果を踏まえ、章ごとに、平均点を超える施策、平均点以下の施策を把

握し、6つの分野の全体を見渡した際の、事業進捗状況を点数化して、評価を行います。

・施策評価(中分類)

施策を構成する事務事業の評価を施策ごと(中分類)に集計し、事業費(10,000 千円以

上/5,000千円以上 10,000千円未満/1,000千円以上 5,000千円未満/500千円以上 1,000

千円未満/100 千円以上 500 千円未満/50 千円以上 100 千円未満/50 千円未満/0円)と

実施状況に関する評価(a :計画どおりに進んでいる。/b : どちらかと言えば計画どお

りに進んでいる。(やや遅れている。) /c :計画どおりに進んでいない。(遅れている。)

/d :未着手)のマトリックスにより、施策の進捗状況を費用対効果を踏まえた評価を実

施します。

施策の評価は、a=1 点、b=0.7 点、c=0.5 点、d=0 点として集計し、全事業の平均点との

乖離度を踏まえ、施策ごとの進捗を数値化します。

さらに、義務的事業、経常的事業、政策的事業 注)の分類による集計結果を踏まえ、事

業の硬直化度合いや戦略的施策展開を図る上での事業分量を視覚的に把握できるマトリッ

クス表による分析を行います。

注) ・義務的事業とは、法令または法令に基づく条例等により、事業の実施が義務付けられ、町の裁量の余地がない事業と

する。(町での裁量が若干ある場合は義務的事業Aとする。)

・経常的事業とは、契約事務、財務会計事務等の内部管理事務や施設の維持管理など経常的なもの(施設、道路、水路、

公園等の維持管理事業、内部的、定型的な業務)とする。(町での裁量で上乗せをしたりしている場合は経常的事業A

とする。)

・政策的事業とは、義務的事業、経常的事業以外の事業とする。(重点施策に位置付けがある事業は政策的事業Aとする。)

分類 番号大分類 1

a b c d

3事業 3事業 3事業 3事業 1事業 1事業

5事業 4事業 1事業 5事業 3事業 2事業

8事業 1事業 5事業 2事業 1事業 1事業

4事業 2事業 2事業

4事業 2事業 2事業 2事業 1事業 1事業

1事業 1事業 1事業 1事業

15事業 3事業 2事業 10事業 7事業 2事業 2事業 3事業 11事業 1事業 3事業 7事業 4事業 4事業 4事業

39事業 4事業 18事業 17事業 17事業 2事業 9事業 6事業 15事業 1事業 4事業 10事業 4事業 4事業 4事業

1.土地利用 0.79 点

2.自然環境の保全 0.64 点

3.河川・水路・ため池の整備 0.81 点

4.下水道等の整備 0.83 点

5.公園・広場の整備 0.63 点

6.ごみ・し尿処理対策 0.77 点

平均点(1章) 0.74 点

平均点(全体) 0.80 点

うち政策的事業のもの

うち義務的事業のもの

合計

うち義務的事業のもの

うち経常的事業のもの

うち政策的事業のもの

500千円以上1,000千円未満

うち政策的事業のもの

10,000千円以上

うち義務的事業のもの

うち経常的事業のもの

うち政策的事業のもの

うち経常的事業のもの事業費

番号環境に配慮した都市づくり

(未着手)(計画どおりに進んでいない。(遅れている。))

(計画どおりに進んでいる。)(どちらかと言えば計画どおりに進んでいる。(やや遅れている。))

●土地利用(0.79点)、自然環境の保全(0.64点)、公園・広場の整備(0.63点)、ごみ・し尿処理対策(0.77点)は全事業平均点(0.80点)よりも低い点数である。特に公園・広場の整備と自然環境の保全は全事業平均点よりもそれぞれ0.17点、0.16点低い点数となっている。●河川・水路・ため池の整備(0.81点)、下水道等の整備(0.83点)は全事業平均点(0.80点)よりも0.01点、0.03点高い点数となっている。●「環境に配慮した都市づくり」の全体での平均点は0.74点となり、全事業平均点(0.80点)より0.06点低いものとなっている。

0円

100千円以上500千円未満

(評価なし)

うち義務的事業のもの

50千円以上100千円未満

50千円未満

5,000千円以上10,000千円未満

1,000千円以上5,000千円未満

うち経常的事業のもの

0.0点

0.2点

0.4点

0.6点

0.8点

1.0点1.土地利用

2.自然環境の保全

3.河川・水路・ため池の整備

4.下水道等の整備

5.公園・広場の整備

6.ごみ・し尿処理対策

各節合計点

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・事務事業評価(事務事業)

実施計画事業別調書に評価調書を組み込み、実施状況に関する評価を

a :計画どおりに進んでいる。

b :どちらかと言えば計画どおりに進んでいる。(やや遅れている。)

c :計画どおりに進んでいない。(遅れている。)

d :未着手

の4段階で評価します。

さらに、事業の目的・効果・課題を

「何のためにこの事業に取り組むのか」

「事業に取り組んだ時点で課題となっていたものは何か」

「事業に取り組んだ時点で見込んでいた実施効果は何か」

3つの項目で見直し、事業実施の意義の再確認をします。

特に、政策的事業に位置付けられている事業については、必要性、有効性、効率性及び公

平性の視点から評価する「事業の取り組みに関する評価」欄でさらに詳細に課題を明らか

にし、より定量的に把握します。

個別表から事業別集計表を作成し

評価結果を集約します。

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2 評価推進体制

評価推進体制については、実施計画策定と連動させながら、担当課・局長及び事務事業

担当者による評価を基本とした第1フェーズを後期基本計画期間の中間年度前後までを目

途として、評価の定着化を図ります。実施計画の公表準備を経て、それらとの連動性を図

りながら、後期基本計画策定期間の終了までには、庁内における行政評価委員会(庁議メ

ンバー)を立ち上げ、評価に対する統一的な体制を作り上げます。そして、その結果を公

表し、第3者委員会の立ち上げを行っていくことまでを第2フェーズとして、この期間を

後期基本計画期間の終了年度までを目標に行っていくものとします。

第1フェーズ期間(平成 25年度まで)

評価推進体制については、実施計画策定と連動させることから、担当課・局長及び事務

事業担当者による評価を基本とします。評価結果を実施計画の事業採択と連動させながら、

担当課・局とのキャッチボールを行い、実態ベースで評価軸の見直し等を行いながら、実

施計画の公表準備も進めます。

庁内における行政評価委員会(庁議メンバー)の立ち上げ準備を行い平成 25年度時点で

は、試行で評価委員会までの評価サイクルを実施します。

第2フェーズ期間(平成 27年度まで)

庁内における行政評価委員会(庁議メンバー)による評価も踏まえながら、人事評価等

との連動性も確保しつつ、実施計画の公表と評価の公表を行います。そして、住民から意

見を求めるシステムの構築を図りながら、第3者委員会の設立準備を行い、後期基本計画

期間の終了年度までには、第3者委員会による評価制度に確立を目指します。

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3 評価時期

基本的に毎年度実施することとし、実施計画策定と連動させながら、前年度決算に基づ

く事後評価で事業実施のプロセスや達成状況などを確認するとともに、今後の事務事業改

善へ結びつけます。