置賜広域行政事務組合 広域連携事業報告書 ·...

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平成 30 年度 置賜広域行政事務組合 広域連携事業報告書

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Page 1: 置賜広域行政事務組合 広域連携事業報告書 · 町村振興共同事業等助成金」を活用し、(一財)地域活性化センターの支援 を受け、広域連携の勉強会を中心に事業を実施した。

平成 30年度

置賜広域行政事務組合 広域連携事業報告書

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広域連携事業 - 1 -

事業概要

概 要

平成 25 年3月に「第5置賜広域ふるさと市町村圏計画」を策定し、広域連携を基本方針に3市5町が一体となって解決を模索する基盤として、広域連携アクションプランを設定した。 平成 25 年度から「新たな広域連携の研究・推進」をテーマに、協議を進

めてきたが、広域連携による具体的な施策を実施することは難しく、平成27 年度から、本圏域の人口減少や少子高齢化など、様々に考えられる広域的な課題を検討するため、広域連携の事例を学ぶこと及び広域で連携する土壌を醸成することを目的とした勉強会等を実施している。 事業開始から4年目となる平成 30 年度も、山形県市町村振興協会の「市

町村振興共同事業等助成金」を活用し、(一財)地域活性化センターの支援を受け、広域連携の勉強会を中心に事業を実施した。

実施事業

(1)第1回勉強会[平成 30 年5月 29 日(火)] 置賜広域行政事務組合「大会議室」

(2)企画主幹視察研修[平成 30 年7月4日(水)~6日(金)] 北海道小樽市「北しりべし定住自立圏」、北海道岩見沢市 (3)第2回勉強会[平成 30 年7月 26 日(木)] 置賜広域行政事務組合「大会議室」 (4)理事者視察[平成 30 年8月6日(月)~7日(火)] 神奈川県真鶴町、静岡県熱海市、神奈川県小田原市 (5)第3回勉強会[平成 30 年9月 28 日(金)]

南陽市「赤湯公民館(えくぼプラザ)」 (6)広域連携セミナー[平成 30 年 10 月 25 日(木)~26 日(金)] 白鷹町「パレス松風」 (7)第4回勉強会[平成 30 年 11 月5日(月)] 高畠町「熱中小学校」 (8)人材育成に関する連携協定団体推進会議[平成 31 年1月 22 日(火)] 東京都「(一財)地域活性化センター」 (9)第5回勉強会[平成 31 年2月7日(木)]

置賜広域行政事務組合「大会議室」 (10)広域連携外部研修 (11)置賜定住自立圏の推進に係る事業への協力 ①置賜定住自立圏記念講演会(共催)[平成 30 年7月 25 日(水)] 米沢市「東京第一ホテル米沢」 ②置賜定住自立圏ワーキンググループ会議運営補助

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広域連携事業 - 2 -

第1回勉強会「移住・くらし・福祉・地域をつなぐはなし」

1 内 容 平成 30 年度の勉強会は「移住・定住・交流、医療・福祉・教育」をテーマとした。 このテーマは、地域のすべての人に関わるくらしを支える仕組みづくりに関すること

であり、くらしの変化やパラダイム・シフトを考慮した施策を検討する必要がある。これからの置賜のくらしを伝える豊かな発想力と表現力が求められている。 第1回勉強会では、くらしの施策を担当する厚生労働省より、分野の縦割りから横の

循環を目指す「地域共生社会」についての講義のほか、誰でも物語をつくれるメソッドを持つ作家を講師に招き、ショートショートワークショップを通じて発想法を学んだ。

2 月 日 平成 30 年5月 29 日(火) 3 場 所 置賜広域行政事務組合「大会議室」 4 講 師

(1) (一財)地域活性化センター 人材育成プロデューサー 前神 有里 氏 「移住・くらし・福祉・地域をつなぐはなし」

(2) 厚生労働省政策統括官(総合政策担当)社会保障担当参事官室 政策企画官 野崎 伸一 氏「地域共生社会と地域づくり」

(3)作家 田丸 雅智 氏 「発想を豊かに&伝える力を磨こうショートショートストー リーワークショップ」

5 参加者(30名) 団体名 所属 職名 氏名

米沢市 総合政策課 企画調整主査 伊 藤 尊 史 地域振興主査 相 田 隆 行 主任 菊 地 一 斗 地域おこし協力隊 手 塚 貴 之 地域おこし協力隊 我 彦 郁 恵

長井市 総合政策課 総合戦略主幹 加 藤 潤 子 地域づくり推進課 地域づくり支援室係長 梅 津 昌 義

南陽市 みらい戦略課 企画調整係長 鈴 木 淳 企画調整係主任 丹 野 有 紀

高畠町 企画財政課 企画調整係長 鈴 木 洋 之 主事 栗 田 英 徳 主事補 平 井 ゆ き 地域おこし協力隊 鈴 木 啓 之 地域おこし協力隊 豊 嶋 莉 乃

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広域連携事業 - 3 -

商工観光課 地域おこし協力隊 齋 藤 駿 丞 熱中小学校 事務局員 長谷川 智 之

川西町 まちづくり課 定住促進主査 齊 藤 敏 明 未来づくり課 政策調整主査 石 田 英 之

白鷹町 企画政策課 計画策定推進係長 井 澤 孝 介 飯豊町 総務企画課 総合政策室主査 井 上 友 和

主事 二 瓶 美奈子 小国町 産業振興課 移住定住促進担当係長 髙 橋 俊 典

総務企画課 主任 渡 部 智 也 地域おこし協力隊 野 口 達 光 地域おこし協力隊 根 本 俊 輔

山形県置賜総合支庁 総務課連携支援室 主査 中 路 寛 人と地域をつなぐ事業受講者 鈴 木 美 恵

齊 藤 幸 恵 小 林 みずほ

6 第1回勉強会の様子

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広域連携事業 - 4 -

企画主幹視察研修

1 内 容 定住自立圏構想の概要及び取組についての理解を深め、形成協定や共生ビジョンの策

定に向け、置賜広域全体として意識を共有することを目的に、企画主幹による「北しりべし定住自立圏(中心市:北海道小樽市)」の視察、定住自立圏構想で取り組むべき事業の参考とするため、先進的に取り組んでいる各種施設等の視察を実施した。

2 月 日 平成 30 年7月4日(水)~6日(金) 3 視察先 北海道小樽市 「北しりべし定住自立圏の概要」

「小樽・北しりべし成年後見センターについて」 北海道江別市 「ジモ×ガク(学生地域定着推進広域連携協議会)」 北海道岩見沢市「岩見沢複合駅舎-ひとつのレンガがまちをつくる-」

4 参加者(10 名) 団体名 所属 職名 氏名 米沢市 総合政策課 課長 安 部 晃 市 南陽市 みらい戦略課 課長 尾 形 真 人 高畠町 企画財政課 課長 金 子 昭 一 川西町 未来づくり課 課長 井 上 憲 也 白鷹町 企画政策課 課長 菅 間 直 浩 飯豊町 総務企画課 課長 後 藤 洋 小国町 総務企画課 企画財政室長 二 馬 健 置 広 事務局総務課 広域連携主幹 梅 津 憲 司

企画財政係 企画財政係長 手 塚 寛 幸 主任 齋 藤 拓 也

5 研修の様子

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広域連携事業 - 5 -

第2回勉強会「置賜で暮らしていくために」

1 内 容 テーマを「置賜で暮らしていくために」として、基礎講座から、対話型アイスブレイ

クを行い、グループワークとして、移住相談窓口からのケーススタディを実施した。 2 月 日 平成 30 年7月 26 日(木) 3 場 所 置賜広域行政事務組合「大会議室」 4 講 師 (一財)地域活性化センター人材育成プロデューサー 前神 有里 氏 5 参加者(17 名)

団体名 所属 職名 氏名 米沢市 総合政策課 主任 佐 藤 丈 史 長井市 地域づくり推進課 地域づくり支援室主任 佐 藤 孝一朗 高畠町 企画財政課 主事 栗 田 英 徳

主事補 平 井 ゆ き 地域おこし協力隊 鈴 木 啓 之 地域おこし協力隊 豊 嶋 莉 乃

川西町 まちづくり課 定住促進主査 齊 藤 敏 明 主事 齋 藤 由 惟

未来づくり課 政策調整主査 石 田 英 之 白鷹町 企画政策課 主事 齋 藤 彩 香 飯豊町 総務企画課 主任 横 澤 剛

主事 二 瓶 美奈子 小国町 産業振興課 移住定住促進担当係長 髙 橋 俊 典

総務企画課 主任 渡 部 智 也 地域おこし協力隊 野 口 達 光 地域おこし協力隊 根 本 俊 輔

山形県置賜総合支庁 総務課連携支援室 主査 中 路 寛 6 第2回勉強会の様子

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広域連携事業 - 6 -

理事者視察

1 内 容 新たな広域連携や地方創生の取り組みを推進している先進事例を学び、置賜地域で の参考とするため、神奈川県真鶴町、静岡県熱海市及び神奈川県小田原市を視察した。

2 月 日 平成 30 年8月6日(月)~7日(火) 3 視察先 神奈川県真鶴町 「真鶴出版、くらしかる真鶴、真鶴テックラボ」 静岡県熱海市 「ゲストハウス マルヤ」 神奈川県小田原市「小田原市役所」 4 参加者(10 名)

団体名 職 名 氏 名 団体名 職 名 氏 名 米沢市 市 長 中 川 勝 飯豊町 町 長 後 藤 幸 平 長井市 市 長 内 谷 重 治 小国町 町 長 仁 科 洋 一 南陽市 市 長 白 岩 孝 夫 置広 事務局長 八 幡 伸 弥 高畠町 町 長 寒河江 信 置広 主幹 梅 津 憲 司 川西町 町 長 原 田 俊 二 置広 課長補佐 三 上 玄 白鷹町 町 長 佐 藤 誠 七

5 理事者視察研修の様子

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広域連携事業 - 7 -

第3回勉強会 「持続可能な置賜の未来につながる、広域連携に適した事業を考える。」 1 内 容

国では、人口減少や高齢化が深刻になる 2040 年を見据え、人口減少社会における新たな自治体の単位として圏域を法律により位置付ける議論がされており、広域での事業実施は今後ますます重要になってきている。 今回は、各市町単位で実施する事業と有機的につながり、置賜に暮らす一人ひとりの

幸せと持続可能な地域づくりを支えていくために、広域で取り組むことが効果的な事業とその実施方法について、講師からゲーミフィケーションやディスカッションを通じて学び、置賜の未来をつくる事業を考えた。

2 月 日 平成 30 年9月 28 日(金) 3 場 所 南陽市「赤湯公民館(えくぼプラザ)」 4 講 師

(1) (一財)地域活性化センター 人材育成プロデューサー 前神 有里 氏「基礎講座」 (2) まよひが企画 代表 佐藤 恒平 氏「「置賜の図鑑、百科事典」

5 参加者(17 名) 団体名 所属 職名 氏名

米沢市 総合政策課 企画調整主査 伊 藤 尊 史 地域おこし協力隊 手 塚 貴 之

長井市 総合政策課 主事 齊 藤 晋 地域づくり推進課 係長 梅 津 昌 義

南陽市 農林課 企画調整係長 鈴 木 淳 地域おこし協力隊 加 藤 友 紀 地域おこし協力隊 大 場 美 奈

高畠町 企画財政課 主事補 平 井 ゆ き 地域おこし協力隊 豊 嶋 莉 乃

川西町 まちづくり課 定住促進主査 齊 藤 敏 明 未来づくり課 政策調整主査 石 田 英 之

白鷹町 企画政策課 計画策定推進担当係長 井 澤 孝 介 小国町 産業振興課 移住定住促進担当係長 髙 橋 俊 典

総務企画課 主任 渡 部 智 也 地域おこし協力隊 野 口 達 光 地域おこし協力隊 根 本 俊 輔

山形県置賜総合支庁 総務課連携支援室 主査 中 路 寛

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広域連携事業 - 8 -

6 第3回勉強会の様子

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広域連携事業 - 9 -

広域連携セミナー

1 内 容 これからの置賜圏域のまちづくりはどうあるべきかをテーマに、構成市町自治体職員及び本組合職員による広域連携セミナーを実施し、自治体職員が置賜圏域の実情や行政を取り巻く環境の変化を把握し、政策形成の理論と実践的なまちづくりの考え方・進め方や、地方分権社会の構築に向けた政策形成能力を高め、広域連携による圏域の問題や課題を解決する手法を学んだ。

浦野秀一氏を講師に招き、政策能力とは何かの講義、コーホート変化率法を用いた人口推計から地域課題と対応策を見つけるワークショップ、KIT-PT法(複雑・多様な住民の意見・要望を行政に反映させる手法)を学ぶワークショップ、政策ディベートを行った。

2 月 日 平成 30 年 10 月 25 日(木)~26 日(金) 3 場 所 白鷹町「パレス松風」 4 参加者(30名) 市町名 職名 氏名 市町名 職名 氏名 米沢市 主任 永 井 真理子 川西町 主事 今 野 あ い

主任 吉 田 潤 主事 梅 津 智 史 主任 曽 根 浩 司 主事 平 間 恵

長井市 主任 佐 藤 未 央 白鷹町 主事 山 口 顕 主任 海 藤 元 主事 新 野 健太郎 主任 吉 川 智 紘 主事 小 林 葵

南陽市 主任 小 関 則 雅 主事 髙 橋 裕 東 主任 佐 藤 学 飯豊町 主事 二 瓶 綾 主事 堀 内 律 子 主事 川 村 俊 貴

高畠町 主任 髙 橋 秀 周 小国町 保健師 桐 生 江梨子 主任 嶋 倉 武 志 主事 舟 山 大 地 主事 小 関 陽 香 主事 梅 津 稀 人 主事 朝 倉 未 貴 主事 髙 橋 良 季

川西町 主任 小 林 善 久 置広 主任 遠 藤 晴 人 主事 江 袋 征 太 技師 奈須野 直 斗

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広域連携事業 - 10 -

5 広域連携セミナーの様子

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広域連携事業 - 11 -

第4回勉強会 「オープンデータ×広域連携~ヒト・コト・モノの集め方とつなぎ方~」 1 内 容

置賜で起きていることを再確認しながら、ヒトとコトがつながり、創発が起こっている真鶴町の取り組みや、オープンデータや地域資源を活用しながら市民と行政が協働で地域づくりに取り組むオープンガバナンスについて学んだ。

2 月 日 平成 30 年 11 月5日(金) 3 場 所 高畠町「熱中小学校」 4 講 師

(1) 真鶴町職員 卜部 直也 氏「ヒト・コト・モノでつながる『小さな町の大きな実験』」 (2) 東京大学公共政策大学院客員教授 奥村 裕一 氏

「オープンデータからオープンガバナンス(COG)へ」 5 参加者(26 名)

団体名 所属 職名 氏名 米沢市 総合政策課 企画調整主査 伊 藤 尊 史

地域おこし協力隊 手 塚 貴 之 長井市 地域づくり推進課 係長 梅 津 昌 義

主任 井 上 克 俊 南陽市 みらい戦略課 課長補佐 嶋 貫 憲 仁

企画調整係長 鈴 木 淳 農林課 地域おこし協力隊 大 場 美 奈

高畠町 福祉こども課 係長 安 部 尚 子 企画財政課 主事 栗 田 英 徳

主事補 平 井 ゆ き 農林振興課 主事 黒 田 こずえ 企画財政課 地域おこし協力隊 鈴 木 啓 之

地域おこし協力隊 豊 嶋 莉 乃 商工観光課 地域おこし協力隊 齋 藤 駿 丞

川西町 未来づくり課 主任 笹 龍 太 主事 高 橋 知 希

まちづくり課 集落定住支援員 江 本 一 宏 白鷹町 企画政策課 主事 齋 藤 彩 香

商工観光課 主事 小 林 葵 飯豊町 総務企画課 主任 横 澤 剛

主事 二 瓶 美奈子

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広域連携事業 - 12 -

小国町 産業振興課 移住定住促進担当係長 髙 橋 俊 典 主事 齋 藤 竜 哉

総務企画課 主任 渡 部 智 也 地域おこし協力隊 野 口 達 光 地域おこし協力隊 根 本 俊 輔

6 第4回勉強会の様子

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広域連携事業 - 13 -

人材育成に関する連携協定団体推進会議

1 内 容 (一財)地域活性化センターと地方創生に向けた人材育成に関する連携協定を締結し

た団体においては、地方創生の目的達成のため、特徴を生かした自立的で魅力あふれる地域づくりを進められるよう、広く多様なノウハウや知識を獲得し横にネットワークや人脈を広げてイノベーションを起こせる横串人材の育成を目的に「人材育成パッケージプログラム事業」を実施している。 協定締結団体が集まり、人材育成事業における事業の進捗状況や課題等について相互

の情報交換を行い、交流の機会を設けることで、今後の円滑な事業実施や遠隔地にいながらも各団体が協力し合える関係を作り、各団体の事業がさらに伸展していくことを目的に推進会議が開催された。

2 月 日 平成 31 年1月 22 日(火) 3 場 所 東京都「(一財)地域活性化センター大会議室」 4 出席者 総務課企画財政係 企画財政係長 手塚寛幸

総務課企画財政係 主任 齋藤拓也 5 参加団体

秋田県由利本荘市、山形県置賜広域行政事務組合、埼玉県加須市、千葉県いすみ市、山梨県北杜市、静岡県三島市、静岡県牧之原市、三重県四日市市、京都府福知山市、島根県飯南町、熊本県菊池市

6 推進会議の様子

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広域連携事業 - 14 -

第5回勉強会「置賜の未来を集める~発想の転換による価値創造~」

1 内 容 価値創造型課題解決の実践事例でもあるイマケンビルの再生プロジェクトを不動産コ

ンサルとして手掛けられた創造系不動産株式会社代表取締役の高橋寿太郎氏から、建築と不動産から考える暮らし・地域についての講話があった。時間軸に展開されるライフプランを、建築家やデザイナーと協働し、資産価値・税制・建築空間・生活を設計していく一つひとつのケーススタディから生まれた「建築と不動産のあいだにある価値」は、空き家活用や移住施策だけでなく、行政の仕事の多岐に渡り役立てることができる内容だった。 また、素材を寄せ集めて表現するブリコラージュの手法を用いたワークショップで、

参加者が考える置賜について形にすることで、置賜の今と未来を考えた。 2 月 日 平成 31 年2月7日(木) 3 場 所 置賜広域行政事務組合「大会議室」 4 講 師

(1) 創造系不動産株式会社代表取締役 高橋 寿太郎 氏「建築と不動産のあいだ」 (2) (一財)地域活性化センター 人材育成プロデューサー 前神 有里 氏

「ブリコラージュワークショップ」 5 参加者(30名)

団体名 所属 職名 氏名 米沢市 総合政策課 企画調整主査 伊 藤 尊 史

地域振興主査 相 田 隆 行 主任 菊 地 一 斗 地域おこし協力隊 手 塚 貴 之 地域おこし協力隊 我 彦 郁 恵

長井市 文化生涯学習課 地域おこし協力隊 工 藤 裕 太 南陽市 農林課 地域おこし協力隊 加 藤 友 紀

地域おこし協力隊 大 場 美 奈 高畠町 企画財政課 主事 栗 田 英 徳

主事補 平 井 ゆ き 地域おこし協力隊 鈴 木 啓 之

川西町 まちづくり課 定住促進主査 齊 藤 敏 明 未来づくり課 政策調整主査 石 田 英 之 まちづくり課 集落支援員 江 本 一 宏

白鷹町 企画政策課 主事 齋 藤 彩 香

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広域連携事業 - 15 -

飯豊町 総務企画課 主事 二 瓶 美奈子 小国町 産業振興課 移住定住促進担当係長 髙 橋 俊 典

総務企画課 地域おこし協力隊 野 口 達 光 地域おこし協力隊 根 本 俊 輔

山形県置賜総合支庁 総務課連携支援室 主査 中 路 寛 人と地域をつなぐ事業受講者 山 田 茂 義

鈴 木 美 恵 齊 藤 幸 恵

6 第5回勉強会の様子

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広域連携事業 - 16 -

広域連携外部研修

1 内 容 置賜圏域の資源や特性を活かし、新たな付加価値を生み出す地方創生の取組や広域連

携を進めるため、各市町職員及び本組合職員を対象に広域連携に関する意識の醸成と定住自立圏構想に位置付けられる人材の養成を目的とし、(一財)地域活性化センターと本組合が締結する広域連携事業における人材育成事業に関する協定に基づき、3市5町職員及び本組合職員の外部研修として、地域活性化センターが主催する人材育成事業(土日集中セミナー)に参加した。

2 受講するセミナー一覧 月 日 項 目

6/30(土)~ 7/1(日)

『デザイン思考で紡ぐ住民志向のシティプロモーション』 河井孝仁氏 (東海大学文学部広報メディア学科教授)ほか

7/14(土)~ 15(日)

『森林資源を活用した新たな協働のかたち』 多田千尋氏 (認定 NPO 法人芸術と遊び創造協会理事長)ほか

9/1(土)~2(日) 『地域経済を見る眼とその方法~データに基づいた取組に向けて~』 地域活性化センター人口・地域経済研究室

10/27(土)~ 28(日)

『サードプレイスでの共創がもたらす地域コミュニティの成長』 坂倉杏介氏(東京都市大学都市生活学部准教授)ほか

3 場 所 東京都「(一財)地域活性化センター」等 4 参加者(20 名) (1)デザイン思考で紡ぐ住民志向のシティプロモーション

団体名 所 属 職 氏 名 米沢市 産業部農林課 主任 佐 藤 功 児 長井市 地域づくり推進課 主事 鈴 木 成 美 川西町 まちづくり課 定住促進主査 齊 藤 敏 明 小国町 産業振興課移住定住促進室 移住定住促進担当係長 高 橋 俊 典 置 広 総務課企画財政係 技師 奈須野 直 斗

(2)森林資源を活用した新たな協働のかたち 団体名 所 属 職 氏 名 南陽市 農林課林務係 主事 木 村 拡 白鷹町 農林課森林整備係 主事 後 藤 尚 道 飯豊町 農林振興課 農林整備室長 舘 石 修 小国町 産業振興課農林振興室 森林振興担当課長補佐 小 野 正 晴 置 広 総務課企画財政係 企画財政係長 手 塚 寛 幸

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広域連携事業 - 17 -

(3)地域経済を見る眼とその方法~データに基づいた取組に向けて~ 団体名 所 属 職 氏 名 米沢市 企画調整部総合政策課 主任 鈴 木 由 人 長井市 総合政策課 主任 安 部 惇 士 高畠町 企画財政課 主事 栗 田 英 徳 白鷹町 企画政策課企画調整係 係長 鈴 木 秀 昭 置 広 総務課企画財政係 主任 遠 藤 晴 人

(4)サードプレイスでの共創がもたらす地域コミュニティの成長 団体名 所 属 職 氏 名 南陽市 みらい戦略課企画調整係 主任 木 村 裕 二 高畠町 福祉こども課 係長 安 部 尚 子 川西町 まちづくり課 地域振興主査 金 子 満 博 飯豊町 社会教育課 集落支援員 関 川 豊 章 置 広 総務課企画財政係 主任 齋 藤 拓 也

5 広域連携外務研修フォローアップ (1)デザイン思考で紡ぐ住民志向のシティプロモーション

項 目 内 容 ①セミナーの感想、学んだこと

・「デザイン思考」の具体的な説明をしてほしかった。 ・大きい自治体の事例が多かったが、小さな自治体では当てはまらないと感じた。 ・無関心層にまちづくりに関与・参加してもらう話をしてほしかった。町の人口規模ではメンバーが固定化されるので無関心層も無視できない。

②自分の自治体でどう活かすか、何と組み合わせられるか

・センシュアスシティ調査は地区単位でやると面白いと感じた。 ・ブランドメッセージ動画についてターゲットを絞ったライフスタイルを提示する動画もわかるがまずは知ってもらうことが大事なので奇抜な動画で認知を広めることが大切だと思う。

③置賜圏域または周辺市町等の広域連携としてどのように活かせるか

・リーサスと官能都市を絡めても面白いと思う。 ・デザイン思考を置広の勉強会でやるのも良いと思う。 ・ペルソナ-ライフスタイルは、置賜を3分割くらいにしてみたら地域性が出て良いと思う。 ・定住自立圏と絡めて、お互い争わずに役割分担をして、地域性、ヒートマップを押し出すのも良いと思う。 ・技術、センスを伴う動画を作るには費用が掛かるため、1市町でやるよりも、広域でやるのが良いと思う。

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広域連携事業 - 18 -

④総括 各市町や地区単位での特色を今回学んだ調査により再確認し、そのまち、地区にしかない魅力を、平準化するのではなく役割分担というかたちで伝えていく。 そのためには、勉強会等を開き、違いを明確化することによ

って置賜で循環したライフスタイルの確立を目指す必要があると感じた。

(2)森林資源を活用した新たな協働のかたち 項 目 内 容

①セミナーの感想、学んだこと

・全体を通し学びが多いセミナーであった。各講師からいろいろと刺激を受けた。 ・中学校の机を地域の木材を活用した取組に感銘を受けた。 ・持続可能な森林管理の考え方は地域経済循環の考え方に近い。平成 27年度に置賜地域の経済循環分析を実施しているので振り返ってみるのも一つの手法かと思った。 ・おもちゃ美術館を置賜でオープンしたい。 ・地域の製材所にも、木材加工機器を導入したい。

②自分の自治体でどう活かすか、何と組み合わせられるか

・間伐材をバイオマスで活用しているが、製材加工して付加価値を生み出すことができる資源までエネルギー化しているため、疑問に感じた。(西粟倉村では間伐材のうち林地残材をバイオマスに活用している。) ・森林資源・森林環境譲与税の活用方法について、漠然としていたが佐川町、西粟倉村の事例から具体的なイメージができたので、参考にしていきたい。 ・山のない都市部(例:世田谷区約1億円)と提携することも検討したい。

③置賜圏域または周辺市町等の広域連携としてどのように活かせるか

・ウッドスタート宣言するための土壌(誕生祝品、木材コンサートホール等)はできているので、置賜圏域での木育の取組やウッドスタート宣言について協議することは出来るのではないかと思った。 ・やまがた緑環境税(子供の手形プレゼント) ・フラワー長井線を木質化(おもちゃ列車等)の取組。

④総括 森林を重要な資源や恵みとして捉え、新たな仕組みづくりや取組を行うことで、循環型のまちづくりや地域の活性化にもつながるなど、林業や森林保全にとどまらない、気づきの多い研修となった。

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(3)地域経済を見る眼とその方法~データに基づいた取組に向けて~ 項 目 内 容

①セミナーの感想、学んだこと

・肌感覚でやっていたことに数字・根拠を与えることができる。 ・講義で取り扱った以外のツール(経済波及効果分析ツール)も活用したい。 ・知らない地域を客観的な指標だけで分析することは難しい。 ・各班の発表が農業分野にまとまったが妄想・想像でしかなかったのではないかと感じた。 ・各自治体の背景を掛け合わせれば、効果的な分析ができる。 ・思い込みを裏付ける材料としては使える。 ・根拠に基づく課題特定には使えるが、課題解決まで結びつけるのは難しいと思った。 ・実践的に活用するには、他の事例を知ることが重要であると感じた。 ・分析対象の鹿屋市はそもそも知らない土地なので大雑把なことしか分からないため、大きな数字で示されても原因や背景が分からなかった。 ・SWOT 分析の鹿児島県鹿屋市については特徴(強み)傾向を捉えるのが難しく、やはり農業分野の具体策が落としどころになると感じた。

②自分の自治体でどう活かすか、何と組み合わせられるか

・リーサスの活用は特定の部署や担当者だけに偏らせず、各部署に広め、横につなげていきたい。 ・広めるにしても人材、スキルアップの方法が障壁となる。 ・総合計画の策定やワークショップで活用したい。 ・現場にいると定量的な指標が見えないので、こうしたアプローチが可能になれば、うまく両立できる。 ・定期的に毎回議題の異なる若手職員有志の勉強会を開催しているので、そういった機会に活用したい。 ・民間、地元住民に対しても説明材料となる。 ・財政への予算要求に示す根拠として分析結果を活用できる。

③置賜圏域または周辺市町等の広域連携としてどのように活かせるか

・広域連携ありきではなく、まずは各自治体の施策に落とし込むところから始めたい。次に近隣自治体で連携していければ良いと思う。 ・置賜圏域は定住自立圏を締結したばかりで自治体間連携への意識は高まっている。

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・脱フルセット主義の理念を背景にリーサスで自治体ごとに課題を分析し、経済循環構造や課題解決政策は単体で検討するのではなく、隣の自治体や圏域単位でも検討を加えた方が良い。 ・自分の自治体だけを見たときに行政サービスが抜けていると感じることがあり、経済循環を自治体単位で考えると逆効果になると思った。

④総括 セミナー受講者はこのセミナー受講で終わることなく、平時からリーサスに触れて慣れることが大切である。 セミナー内容、経済循環分析の必要性や活用方法については

概ね理解を得られ、好意的に受け入れられた。ただ、あくまでもツールであって数値的データだけでは、有効な施策には必ずしも結びつかないといった意見が多かった。 地域の事情・背景や住民の意見など現場の視点が加わること

でデータの裏付けとなり、有効な提言につながる。 現状は庁内で経済循環分析ができる職員が少ないが、住民向けの展開等も見据えて広めていきたい。そのため、置広での勉強会や地域活性化センターのセミナー等を担当部署以外の職員が受講し、習得する機会を積極的に利用したい。

(4)サードプレイスでの共創がもたらす地域コミュニティの成長 項 目 内 容

①セミナーの感想、学んだこと

・場のデザインが、人が集まる空間に関係することが印象に残った。その場にいて安心できて、自分がいてもいいと感じることはどういうことだろうと考えていたが、坂倉先生からの話を聞き、「やりたいこと」を聞いてくれるプロットが大事だと分かった。そういった雰囲気を作れるデザインを取り入れながら場づくりをやってみたい。 ・神山町の事例についてリーダーシップやキーパーソンの存在が大切であると感じた。いずれ次の世代に代わっていくことになるだろう。うちの町にも思い当たる人物はいるが高齢であり、いずれ年を取る。次にどうやってつなげていくかが行政の課題だと思う。難しい課題ではあるが世代交代が大切だと思う。 ・人材育成は無理やりやってきたが結果として長続きしない。行政は側面でサポート・支援したい。ただ作っているだけで最初はいいが、狙っていてもつながっていかない中でどうしていくか考える必要がある。

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・成瀬先生の講義であった話しやすい空間、かっこよくしすぎないことが新しい発見であり、印象に残った。行政の建物はカチっとしている感じで一般の人が行くだけで抵抗があると思う。人が入りやすい、話しやすい空間を作ることが大切だと感じた。 ・髙田先生の講義で出た神山町集合住宅すごいと感じた。 自分の市にもいろいろな世代が集まってチャレンジできる場がほしい。いろいろな人に話を聞いたり、体験したりしてほしい。 ・今の仕事で子どもの居場所づくりをしている。ボランティアを募っているが、行政主導なので目的がはっきりしないと事業化しない。アンケートで参加者に意見を聞きながら、皆さんが楽しいことをやれる・やりたいことをつくれるような活動にしたい。常設施設を作ることはとても難しいということも感じた。 ・集落支援をしているが町にも年寄りの居場所は公民館と限られている。年寄りの居場所がもう一つどこかに欲しい。ちょうどいいタイミングでセミナーを受けることができたので、学んだことの活かし方をこれから考える。 ・スタジオ八百萬はコワーキングスペースやゆるふわ空間、いろんな人が自由に話すことができ、様々な活動に利用できていいなと感じた。自分の市には無いので新しく欲しい。ゆるふわって参加しやすいが、意外と難しいと坂倉先生が話をされていた。ある程度カテゴリ、ジャンル分けしたら全体で魅力的でつながれる空間が作れるのではないかと思う。 ・セミナーに参加して安心した。地元ではシェアハウスや中心市街地の活性化の活動を行っているが浮いてしまう。しかし、ここで学んで勇気が出た。ワークショップのやり方や自由に楽しくやろうという理論は自分の中に入れてしっかり活動に活かしたい。 ・スタジオ八百萬では、色んな事が起きている。行政は一律に展開していく。ただネットワークを作っても上手くいかない。 置賜のような自然発生的なものが有機的に続いていく。専門的な課題対応は行政の広い入口から専門に分かれていく支援ができる。異なる地域の人同士で話をすることも大事。他の人と出会って、ストーリー化していくことで物事を考えると無限にどんどんつながっていくと思う。

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・「部屋に行為の名前をつけない。」という話が印象に残った。行政の事業名(人材育成事業、地域づくり事業など)にも同じことが言えると思った。しっかり目的を持ちつつ、知らしめない方が面白いことができそう。方便をうまく使っていく。「人と地域」のようなつながりは大事にしたい。地域づくりは何か大きいことをするのではなく、自分たちがやりたいことをやるものだと気づけた。 ・場は人が作るものだと気づけた。建物だけではなく、居心地のいい状態にする人が必要だと思う。 ・スタジオ八百萬がこれからどうなっていくのか楽しみ。今回のセミナーを自分事として何をしようかなと考えてみた。公共空間ではないが、今は職場の環境改善に関わっている。髙田先生の講義を受けてワークショップや視察、発表、自分たちでやる、知識をそろえるようなことをまずはやってみようと感じた。 ・置広の勉強会でも思いや知識を共有することが大切であると学んだ。セレンディピティのきっかけは人と人の出会いやつながっていく過程にあると感じた。そのためにも原点になりえる対話を大切にしていきたい。

6 広域連携外部研修の様子

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置賜定住自立圏の推進に係る事業への協力

1 置賜定住自立圏記念講演会(米沢市と共催) (1)内 容

置賜圏域の定住自立圏形成協定締結を記念し、定住自立圏に関する住民への周知を図り、広域行政の歩みとこれからの広域連携について理解を深めるとともに、今後の圏域における取組の推進に繋げるための講演会を開催した。 政策研究大学院大学教授の高田寛文氏を講師に招き、「定住自立圏構想の歩みと展望」

を演題とした記念講演の実施と、(一財)地域活性化センター椎川忍理事長を進行役として、高田寛文氏、中川勝米沢市長による鼎談「置賜圏域の未来を語る」を実施した。

(2)月 日 平成 30 年7月 25 日(水) (3)場 所 東京第一ホテル米沢

(4)記念講演会の様子

2 置賜定住自立圏ワーキンググループ会議運営補助

中心市である米沢市が主催する置賜定住自立圏ワーキンググループ会議運営の補助を行った。実施したワーキンググループ会議は下記のとおり。

①福祉、②米沢牛(地域農産物振興)、③商工、④広域観光、⑤環境、⑥水道 ⑦消防・防災、⑧交通、⑨職員研修

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収支決算書

収入 (単位:円) 項 目 金 額 備 考

広域連携事業費分担金 4,864,633 市町村振興共同事業等助成金

合 計 4,864,633 支出

区 分 項 目 金 額 備 考 報 償 費 講師謝礼 710,632 旅 費 費用弁償 1,046,940

普通旅費 2,527,070 需 用 費 消耗品費 16,593

印刷製本費 5,900 役 務 費 通信運搬費 1,458

手数料 60,000 使 用 料 使用料及び賃借料 211,040

合 計 4,864,633 差引

収 入 4,864,633 支 出 4,864,633 差 引 0

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まとめ

平成 27 年度から第5次ふるさと市町村圏計画に基づき、本圏域の人口減少や少子高齢化など様々に考えられる広域的な課題を検討するため、広域連携の事例を学ぶこと及び広域で連携する土壌の醸成を目的に、山形県市町村振興協会の「市町村振興共同事業等助成金」を財源に活用し、事業支援として、(一財)地域活性化センターから支援を受け「広域連携事業」を実施してきた。 平成 30 年度は、第1回の「移住・くらし・福祉・地域をつなぐはなし」をテーマに、厚

生労働省が進める「地域共生社会」の講話、イノベーションの手法を学ぶショートショートワークショップの実施から始まり、第2回では「置賜で暮らしていくために」をテーマにケーススタディを行い、第3回では「持続可能な置賜の未来につながる、広域連携に適した事業を考える」をテーマにゲーミフィケーションによるワークショップを実施し、第4回では「オープンデータ×広域連携~ヒト・コト・モノの集め方とつなぎ方~」をテーマに真鶴町のリーンスタートアップとオープンデータガバナンスを学び、第5回では「置賜の未来を集める~発想の転換による価値創造~」をテーマに建築と不動産のあいだの講話とブリコラージュワークショップを実施した。 また、昨年度に引き続き、理事及び企画主幹は地方創生や広域連携を学ぶ視察研修を実

施している。 (一財)地域活性化センターと「地方創生に向けた人材育成に関する連携協定」を締結

したことで、新たな取り組みとして、広域連携外部研修を実施した。その一環で協定締結団体が集まり人材育成事業における事業の進捗状況や課題等について相互の情報交換を行い、連携推進会議に出席し、団体間で意見交換や交流を行うことができた。 来年度については、置賜地域のさらなる広域連携推進のため、引き続き「広域連携事業」

を実施し、新たな取り組みとして、遠隔自治体間連携の研究を行いたいと考えている。 最後に、各市町の理事及び職員の皆様、山形県置賜総合支庁地域振興課の皆様、ご支援

いただいた(一財)地域活性化センターの皆様、助成金によるご支援及びご助言をいただいた山形県市町村課及び山形県市町村振興協会事務局の皆様に深く感謝申し上げ、報告書の結びとしたい。