画像を繋ぎ合わせる- 1 - 画像を繋ぎ合わせる...

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- 1 - ■画像を繋ぎ合わせる 複数に分割して撮影した画像を繋ぎ合わせるには、何種類かの方法があるが、 ● Photoshop に標準装備の「Photpmerge」機能 ●シフトレンズを使っての多分割撮影を Photoshop の「Photpmerge」機能を用い結合 ●フリーソフト「hugin」を使っての複数写真の結合 それぞれに、一長一短がある。 Photoshop に標準装備の「Photpmerge」機能は、非常に簡単でほとんど全て自動で処理してくれる、16 ビット画像も扱える、 CS3 からは結合精度が非常に向上した。が、フリーソフト「hugin」ほど細かい設定ができない。 シフトレンズを使っての多分割撮影画像を Photoshop に標準装備の「Photpmerge」機能を用いて繋ぎ合わせる方法は、分割 撮影した画像に狂いが少なく精度の高い画像が得られるが、シフトレンズが非常に高価。 (レンズをシフトさせるため、分割撮影した画像には必ずレンズシフトにともなう微妙な視差があるが、三脚上で角度を変えて 撮る方法よりも正確。また、近景と遠景がある場合その視差により矛盾が出る) フリーソフト「hugin」を使っての複数写真の結合の場合、ソフトウエアがフリーソフトであること、かなりの部分自動処理な こと、撮影時きっちりした方法で撮影すれば、かなりの精度で写真を結合できること等が長所としてあげられる。 短所としては、CPU にかなりの負担をかけるため、CPU パワーのあるマシンを使用しないと処理に時間がかかる。 OS のバージョンによっては、ソフトウエアの動作が不安定、等があげられる。 また、三脚上で角度を変え撮影するため、全ての画像に視差ががあり、必ずと言って良いくらい合成画像には矛盾点が現れる。 それらは、手作業で修正しなければならない。 この授業では、作品制作のきっかけ、ヒントとなる様、それぞれの方法を検証して行きます。 また、現在私が撮影に用いていて、最良と思われる、 ● Horseman LD+ 大判レンズを用い、Photoshop の自動処理機能 Photpmerge を用い合成する という方法も試してみます。

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Page 1: 画像を繋ぎ合わせる- 1 - 画像を繋ぎ合わせる 複数に分割して撮影した画像を繋ぎ合わせるには、何種類かの方法があるが、 Photoshopに標準装備の「Photpmerge」機能

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■画像を繋ぎ合わせる

複数に分割して撮影した画像を繋ぎ合わせるには、何種類かの方法があるが、

● Photoshop に標準装備の「Photpmerge」機能

●シフトレンズを使っての多分割撮影を Photoshop の「Photpmerge」機能を用い結合

●フリーソフト「hugin」を使っての複数写真の結合

それぞれに、一長一短がある。

Photoshop に標準装備の「Photpmerge」機能は、非常に簡単でほとんど全て自動で処理してくれる、16ビット画像も扱える、CS3 からは結合精度が非常に向上した。が、フリーソフト「hugin」ほど細かい設定ができない。

シフトレンズを使っての多分割撮影画像を Photoshop に標準装備の「Photpmerge」機能を用いて繋ぎ合わせる方法は、分割撮影した画像に狂いが少なく精度の高い画像が得られるが、シフトレンズが非常に高価。(レンズをシフトさせるため、分割撮影した画像には必ずレンズシフトにともなう微妙な視差があるが、三脚上で角度を変えて撮る方法よりも正確。また、近景と遠景がある場合その視差により矛盾が出る)

フリーソフト「hugin」を使っての複数写真の結合の場合、ソフトウエアがフリーソフトであること、かなりの部分自動処理なこと、撮影時きっちりした方法で撮影すれば、かなりの精度で写真を結合できること等が長所としてあげられる。短所としては、CPUにかなりの負担をかけるため、CPUパワーのあるマシンを使用しないと処理に時間がかかる。OSのバージョンによっては、ソフトウエアの動作が不安定、等があげられる。また、三脚上で角度を変え撮影するため、全ての画像に視差ががあり、必ずと言って良いくらい合成画像には矛盾点が現れる。それらは、手作業で修正しなければならない。

この授業では、作品制作のきっかけ、ヒントとなる様、それぞれの方法を検証して行きます。

また、現在私が撮影に用いていて、最良と思われる、

● HorsemanLD+ 大判レンズを用い、Photoshop の自動処理機能 Photpmerge を用い合成する

という方法も試してみます。

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■ パノラマ作成フリーソフト Hugin

http://hugin.sourceforge.net/

●この部分を探し、クリックします。

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●すると、以下の様なページに飛びます。

http://sourceforge.net/projects/hugin/

■ hugin をダウンロードする

●この部分をクリックします。

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●この様なページが開き、ダウンロードが開始されます。

●ダウンロードが終わるとデスクトップ上にボリュームイメージとしてマウントされる。

●ボリュームイメージとしてマウントされているだけなので、  コピーを取っておく。  ボリュームイメージとしてマウントされている「hugin」を選択して  「コマンド」キー +「D」)

●デスクトップ上に、フォルダに入ったHugin アプリケーションが現れる。

※ボリュームイメージとしてマウントされているだけの場合

 Mac を再起動した場合、デスクトップ上から消えてしまします。

 その場合、ダウンロードフォルダの中にある「.dmg」という拡張子の付いた圧縮されたたままの hugin をクリックして再度、

 解凍する必要があります。

 ここで、フォルダに入ったHugin アプリケーションの形にしたのは、なんらかの問題により再起動の必要が生じた

 場合、その二度手間を回避するためです。

※持ち帰って自分のMac で使用したい場合は、「Hugin0.8.0 フォルダー」ではなく、

 ダウンロードフォルダの中にある「.dmg」という拡張子の付いた圧縮されたたままの hugin を持ち帰り、解凍して使用

 してください。(デスクトップ上の「Hugin0.8.0 フォルダー」を別のマシンにコピーすると起動エラーになる)

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■ Autopano-Sift-C /panomatic をインストールする

「Autopano-Sift-C」や panomatic は、各写真間の同一と思われるポイント(コントロールポイント)を、 自動で探し出すプログラムです。

● Hugin2010.2.0 フォルダーの中の「ControlPointGenerators」フォルダーを開きます。

●「Download_AutoCPgenerators.webloc」をダブルクリック。

するとダウンロードするためのWeb ページがのウィンドウが開くので

●その中の「Install_Autopano-SIFT-C_2.5_binary」をクリック。

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「Install_Autopano-SIFT-C_2.5_binary」が、ダウンロードされデスクトップにディスクイメージが現れます。

●ダブルクリックで開きます。

●「InstallAutoCPBinary」をダブルクリック。  するとインストールされ、ドック上で「InstallAutoCPBinary」のアイコンがジャンプします。

 「InstallAutoCPBinary」のアイコンをクリックします。

●以下の様なウインドウが開くので、 「OK」をクリック。 (このウィンドウにはインストールされる 場所が示してある)

● Hugin2010.2.0 を起動させます。

●起動したら、「メニューバー」---「Hugin」---「環境設定」を選択します。

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●「コントロールポイントの検出」をクリックし、

●「Autopano-SIFT-C」を選択し、「デフォルトに設定」ボタンをクリック。

●「適用」ボタンをクリックし、「OK」ボタンをクリック。

これで Autopano-Sift-C を指定は完了です。

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■パノラマ写真作成 

<横長に数枚繋ぐ>

  ■撮影の仕方 (3~4 枚 --- もっと多く繋げる事は可能だが、最初のうちは少ない枚数で試してみて繋がり具合の感じをつかむ )

● 30%以上、かさなり合う様に撮影

●各々の写真ごとに、露出が変わらない様に注意  (できれば、オートではなく、マニュアル撮影する =「絞り」と「シャッタースピード」を固定)  多少の露出の違いは、繋ぐ時 hugin が自動で調整してくれるが、あまり露出が違いすぎると、繋ぎ目に濃度の  違いが出る。

●中心となる画像から撮影して、次に左、次に右の画像という様な順で撮影すると、重なり合いの見当がつけ安い。  (三脚の雲台で、水平を固定して、中心 --- 左 --- 右というように、横方向にカメラの角度を変えて撮る。  消失点が撮影角度ごとに違ってくるが、気にしない。 写真の重なり合う部分の目標物となるもの見つけ、それに  合わせて、撮影範囲を目測する)   ●三脚を使って撮影するのが望ましいが、手持ち撮影する場合は、手の高さを動かさない様に注意して撮影する。  

 

※同一の画像のパーツファイルは、  同じフォルダーの中に入れて管理する。

 (hugin は tiff ファイルでも作動する   /16bit 画像も扱える)  

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<上下 / 左右に数枚繋ぐ>

  ■撮影の仕方

● 30%以上、かさなり合う様に撮影

●各々の写真ごとに、露出が変わらない様に注意  (できれば、オートではなく、マニュアル撮影する =「絞り」と「シャッタースピード」を固定)  多少の露出の違いは、繋ぐ時 hugin が自動で調整してくれるが、あまり露出が違いすぎると、繋ぎ目に濃度の  違いが出る。

●右の図の様に、上下 /左右 30%以上、かさなり合う様に撮影する。

・以下の番号の順に三脚の雲台で水平を固定して、横方向にカメラの角度を変えて撮る。  (消失点が撮影角度ごとに違ってくるが、気にしない。 写真の重なり合う部分の目標物となるもの見つ  け、それに合わせて、撮影範囲を目測する)  

●三脚を使って撮影するのが望ましい。

※同一の画像のパーツファイルは、同じフォルダーの中に入れて管理する。 (hugin は tiff ファイルでも作動する /16bit 画像も扱える)

①② ③

④ ⑥⑤

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< hugin 操作手順>(201010 現在ハージョン hugin-mac-2010.2.0 )

■ hugin のデフォルトの機能を使ってパノラマをつくる

● hugin を起動する

・hugin-mac-2010.2.0フォルダの中のHugin のアイコンをダブルクリック。

・Hugin が起動する。

・起動時に「Tips ウィンドウ」が出ますが、閉じます。

・このウインドウの①②③の順に指示に従って行けば、とりあえずはパノラマを作る事ができます。

①「画像を登録」ボタンをクリック。

 ・パノラマのパーツ用に   保存している画像を選択します。

 ・選択したら、「開く」をクリック

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②「開く」ボタンをクリックした時点で、

 ②の「配置」こ行程が   始まります。

  ・「コントロールポイントの 検出中」の    ウインドウが開き、    それが終われば、

  ・「画像の配置」の    ウインドウが開き、    それが終わると、

  ・「プレビュー」ウインドウが    開きます。

   これで②の行程は終了です。

   (※コントロールポイントとは、各画像の中の同じ部分をHuginが自動で検出したものです。     うまく画像が繋がらない時は、手動でポイントを打つこともできます。)

自分の表現に合わせて、投影法を選びます。

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③「パノラマを作成」ボタンをクリックします。

 ・名前を付けます。

 ・名前を付けたら「保存」をクリック。

  (保存場所を特別に指定しない場合、    パーツ画像が入っているのと    同じフォルダーに保存される)

 ・「パノラマを作成」の行程が開始   されます。

 ・このウインドウが閉じれば、   パーツ画像が入っているのと同じ   フォルダーにパノラマ画像が   保存されます。

●パノラマを作成画像が保存されています。

●この画像を Photoshop で開いてみます。

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● Photoshop で開いて、画像解像度を調べます。

・「メニューバー」----「イメージ」----「画像解像度」

だいぶ、小さいサイズに書き出されて いることがわかります。

これは、Hugin のデフォルトの設定のままで、 パノラマを作成したせいです。

Hugin をデフォルトの設定で使うと、 とりあえずは、パノラマをつくることができる というレベルだということです。

画像の中に微妙に矛盾箇所があると思います。 その場所を頭に入れておいてください。

●ここで、プロジェクトを保存します。

・Hugin をアクティブにします。

・「メニューバー」----「ファイル」----「保存」

・名前を付けて、パーツ画像が入っているのと同じフォルダーに保存します。

「プロジェクトを保存」とは、いままでHugin が行った行程を保存するこということです。

次に、パノラマ合成を実サイズで書き出す方法を、細かな設定も含めて説明します。

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< Hugin をマニュアル操作して使う>

Hugin をマニュル操作して、細かい設定を施すと、作品として十分使えるプリントデータを作ることができます。

● Hugin を使って作品プリントを作るのであれば、撮影時 TIFF で撮影するか、RAWで撮影して TIFF 変換するか、  して、パノラマ合成のパーツとします。

●設定項目

この項目をクリックして行き、細かな設定をする。

<画像>

※この欄から画像を選択して

様々な設定をする

コントロールポイントが足りないと思えるとき、数値を入力して「検出」ボタンをクリックすると、コントロールポイントを増やすことができる

どうしても、画像がうまく繋がらない場合コントロールポイントの間違いが考えられる。その場合、すでに打ってあるコントロールポイントを削除して打ち直す

パノラマ合成するのに足りない画像、あるいは余分な画像があった場合、増やしたり、削除したりできるまた、表示欄の順番を替えることができる(手動でコントロールポイントを打つ時、画像の順番がきれいに並んでいた方が便利)

上の欄から画像を選択しておいて、クリックするとその画像を位置決めの基準にする

上の欄から画像を選択しておいて、クリックするとその画像を自動露出修正の基準にする

※選択した画像がここに表示される

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<カメラとレンズ>

最近のデジタルカメラであれば、EXIF 情報から自動で入る。

古いマニュアルレンズ等を付けた場合などは、手動で入力しなければならない。

<切り抜き>は、特にいじらない

BridgeCS3 で見た EXIF 情報

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<コントロールポイント>

「コントロールポイント」は、となり合った画像を表示させてみて、同一のポイントが足りない場合や、 矛盾箇所付近にコントロールポイントを追加する時に使う。

画像上にポイントを打ち、同一箇所と思われるところに移動させると、もう片方の画像の同一箇所にもポイントが 打たれる。

<最適化>

コントロールポイントを検出した後や、増やした後には必ず最適化を行う。 (私が試してみたところ、「位置とたる形歪み」という方法を選択すると、矛盾が少ない様だ)

※ここにチェックを入れる

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最適化が終わったら、「プレビュー」で確認してみる。

(※プレビューの投影法には、「心射方位」「心射円筒」「正距円筒」をはじめ、様々な投影法がある)

それで、OKであれば、「ステッチング」をクリック。

ここをクリックしないと、実サイズにならない

ステッチングの設定がOKであれば「ステッチングの実行」をクリック

ここにチェックをいれておくと、パーツ画像の変形されたものも書き出される。それを使うと、Photoshop で矛盾箇所を修正しやすい

※「ステッチングの実行」を行う前に  プロジェクトを保存する(p9参照)

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・名前を付けます。

・名前を付けたら「保存」をクリック。

  (保存場所を特別に指定しない場合、    パーツ画像が入っているのと    同じフォルダーに保存される)

パノラマ画像を完成させる

●完成したパノラマ画像ファイルを photoshop で開いて、確かめる。

●うまく行ってない場合、pto と拡張子が付いたファイルを開いて、コントロールポイントを増やすなどの調整をする。

●若干の矛盾であれば、ステッチングの課程で出来た tiff ファイルを開き、それを切り貼りし、歪めて調整したり、  レベル補正したり、消しゴムで境界をなじませたりする。

これがステッチングの課程で出来た tiff ファイル

sample_img

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●この様に完成したパノラマ画像には、ほぼ必ず小さな矛盾が生じる。

●この様な場合、  「ステッチングの課程で出来た tiff ファイル」を開き、  その正常な部分をコピーして貼付ける。

 例えば、  「pano010000.tif」を Photoshop で開き、 そこからコピーする。

●長方形選択ツールで「pano010000.tif」の正常な部分を選択し、コピーする。

●「pano01.tif」上にペースト。

これがステッチングの課程で出来た tiff ファイル

sample_img

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●位置を合わせる。 ・微妙に合わない時は、「メニューバー」----「変形」----「ゆがみ」/「拡大縮小」等を使って、合わせる。

●ペーストした部分の濃度や、色味が違う場合、 ・「メニューバー」----「イメージ」----「色調補正」----「特定色域の選択」/「レベル補正」等を使って  合わせる。

●ペーストした部分の濃度や、色味が合たら、

レイヤーに、レイヤーマスクを追加し、 ブラシツールツールを使ってそのマスクを 削ることによって、「際」をなじませて行く。

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 なじませる所の状況によって、コントロールパレットで、  ブラシツールの設定を行う

●この様にして、全ての矛盾箇所を修正して行く。

<修正の際に便利なショートカットキー> (※キーボドが英数モードの場合)

● Bキーをクリック=ブラシツール

●「キー ( 鍵カッコの左上 ) をクリック=ブラシを縮小

●」キー ( 鍵カッコの右下 ) をクリック=ブラシを拡大

●V キーをクリック=移動ツール

●X キーをクリック=ブラシの色の白と黒を入れ替える