環境保全の取り組み結果...環境保全の面から、水道事業を運営する際に関係する法令が定められていま...
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2018年度は水道局で2,730万kWhの電力を消費しました。これは札幌市全体の電力使用量※1の約3%を占めております。2018年度の電力使用量のうち再生可能エネルギーによるものは、水力発電で194万kWh、太陽光発電で4万kWhとなりました。
環境保全の取り組み結果◆電力・エネルギー使用量の推移
電力使用量
kWh2,730
エネルギー使用量
MJ7,047※1:札幌市EMS集計結果より算出
電力91%
重油7%
その他燃料(ガソリン、軽油など)
3%
エネルギー使用量の約90%は電力が占めており、電力使用量を削減することはエネルギー使用量の削減に効果的であると言えます。
継続的な環境保全活動により当初よりも水道局の電力使用量は削減しましたが、ここ数年はほぼ横ばいの状態が続いております。今後もクリーンな電力使用量の割合が増えるよう、現在計画している水力発電や太陽光発電設備の導入を進めていきます。
電力使用量
エネルギー使用量(原油換算)
2018年度エネルギー使用量割合(原油換算)
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エネルギー使用量は、電気や燃料など全てのエネルギーを原油換算して算出したものであり、事業者が使用するエネルギー総量を把握することが出来ます。各種エネルギーの原油換算には「エネルギーの使用の合理化等に関する法律(省エネ法)」に基づく係数を用いております。
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産業廃棄物は、公共工事により発生したアスファルト塊などや浄水処理により発生した浄水汚泥などが該当します。産業廃棄物の発生量は工事の数や配水量により変化するため、可能な限りのリサイクルを実施することにより資源の有効利用を図っています。
一般廃棄物は、水道局で事業用に使用するコピー用紙などが該当します。水道局では、再利用可能な廃棄物についてリサイクルするための分別の徹底などを継続的に実施しており、最終処分量の削減に効果を上げています。
◆廃棄物の推移
◆エネルギーの使用による温室効果ガス等の排出量の推移
一般廃棄物
t57.9産業廃棄物
千t103.1
2018年度のCO2排出量は13,528t-CO2でした。CO2排出量は2016年度より約3,000t-CO2減少しています。これは、2016年の電力自由化※1により、購入先の電気事業者によってCO2排出係数※2が異なるためです。今後も継続した省エネルギー・省資源の活動により、できる限りのCO2排出量の削減に努めます。
二酸化炭素(CO2)排出量
t-CO213,528
一般廃棄物 産業廃棄物
二酸化炭素(CO2)排出量※1:電気の小売業への参入が全面自由化され、全消費者が電力会社や
料金メニューを自由に選択できるようになった。※2:1kWhの電力を発電する際に排出されるCO2排出量のこと。
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環境保全の面から、水道事業を運営する際に関係する法令が定められています。それらの法令に基づき、客観的な管理運営を行うことにより、安全で安心なおいしい水をお届けしています。水道事業に関係する主な法令を、次の表に紹介します。
法令等の名称 主な対象施設 内容
大気汚染防止法各庁舎ポンプ場浄水場
排気ガスや、ばい煙などを排出する非常用発電機やボイラーなどの設備において、排出基準に適合するように管理をしています。
水質汚濁防止法 浄水場配水管理課
重油の地下タンクなどからの油漏れ事故発生に備えて、手順書をつくり地下水などへの影響を最小限にすることとしています。また、浄水処理などからの排水を基準に適合するよう適正に管理しています。
騒音規制法・振動規制法各庁舎ポンプ場浄水場
非常用発電機の始動などに使う空気圧縮機の運転による騒音や振動の発生を適正に管理しています。
廃棄物の処理及び清掃に関する法律
浄水場配水管理課
浄水処理において発生した浄水汚泥を脱水・乾燥の後、処分場で適切な埋立てを行っています。また、水道工事などで発生した産業廃棄物を管理票(マニュフェスト)を用いることなどにより適正に処分しています。
消防法各庁舎ポンプ場浄水場
非常用発電機などに使う燃料の地下タンク等を油漏れのないよう適正に管理しています。
建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律(建設リサイクル法)
工事課配水管理課
水道工事で発生したアスファルト塊やコンクリート塊などの建設副産物を原則として再資源化施設に搬入し、リサイクルに努めています。
国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律(グリーン購入法)
浄水場各庁舎 環境配慮型商品の優先購入に努めています。
地球温暖化対策の推進に関する法律(温対法) 水道局 環境配慮経営の実践により、率先して地球温暖
化対策に取り組んでいます。
エネルギー使用の合理化に関する法律(省エネ法) 水道局 電気や燃料を大量に使う施設における省エネ対
策を進めています。
フロン排出抑制法 水道局 フロンを冷媒とする業務用機器の適正な管理により、漏えい量の削減に努めています。
◆水道事業に関係する主な法令
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