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1 産業廃棄物税が不法投棄に与える影響 政策研究大学院大学 まちづくりプログラム MJU11008 後藤 文豪 1.はじめに 2000 4 月のいわゆる「地方分権一括法」施行に より,自治体が地方税法に規定の無い独自の税制を 導入する手続が緩和され,全国の自治体で様々な税 が導入されている. 特に,産業廃棄物 1 (以下,「産廃」という.)の排 出・処分行為を課税客体とする税(以下,「産廃税」 という.)の導入については, 2002 4 月に三重県に て全国で初めて導入されて以降,他の自治体(主に 都道府県)レベル)で導入が進み,2011 年末現在で 27 道府県 1 政令市にて導入されている. 産廃税を導入する自治体の目的は,大きく二つが 考えられている.一つは当該税導入により産廃の排 出コストを上昇させることで排出者側に排出を抑制 するインセンティブの付与,もう一つは財源(特に 環境行政に係る財源)の確保とされている. しかし産廃税の導入には,産廃の排出を抑制する インセンティブのみならず,産廃を不法投棄するイ ンセンティブも高めてしまう可能性も指摘されてい る.しかし,産廃税が産廃不法投棄に与える影響に ついての実証研究は,これまでのところなされてい ない. そこで本稿では,産廃税導入が産廃不法投棄の発 生に与える影響を検証することを目的として,2000 年度から 2008 年度までの県別パネルデータを用いて 実証分析を行う. 2.産業廃棄物処理法制及び産廃処理の概要 2-1.廃棄物処理法制の経緯と概要 我が国の廃棄物処理法制は,1900 年制定の汚物掃 除法が最初である.当時は伝染病が頻発していたた 1 本稿において「産業廃棄物」とは,廃棄物の処理及び清 掃に関する法律(以下,「廃棄物処理法」という.)第2 条第4項の規定による廃棄物をいう. め,当初の廃棄物処理は,疫病発生の防止に主眼が 置かれていた.1954 年制定の清掃法も基本的にこの 立場を踏襲している. 家庭から排出される廃棄物も企業・工場から排出 される廃棄物も,市町村が処理してきた点が特徴で ある. 戦後の高度経済成長期に入ると,工場から排出さ れる廃棄物が増加しその有害性の程度も高くなって きたため,市町村の施設で処理するのが困難になっ てきた.水俣病等の公害問題の深刻化も背景にあっ て,1970 年に廃棄物処理法が制定された. 廃棄物処理法では,廃棄物を「一般廃棄物」と「産 業廃棄物」とに区別し,主に家庭ごみが大部分を占 める一廃の処理は市町村の責任としつつ,主に企業 の生産活動に伴って排出される産廃の処理は,「汚染 者負担原則(Polluter Pays Principle)」に基づいて,排 出事業者の責任と規定されて,現在に至る. 2-2.産廃処理の現状 1 は我が国の廃棄物排出量の推移を示している. 産廃排出量は, 1975 年度においては 2 3648 万トン であったが,30 年余りの間に約 70%増加している. 近年ではほぼ横ばいである. 1:日本国内の廃棄物排出状況の推移 0 50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 300,000 350,000 400,000 450,000 産業廃棄物 一般廃棄物

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Page 1: 産業廃棄物税が不法投棄に与える影響up/pdf/paper2011/MJU11008goto_abst.pdf · 3 は無い(1,000円/トン)4. 4.産廃税導入が産廃の不法投棄に与える影響に関す

1

産業廃棄物税が不法投棄に与える影響

政策研究大学院大学 まちづくりプログラム

MJU11008 後藤 文豪

1.はじめに

2000年 4月のいわゆる「地方分権一括法」施行に

より,自治体が地方税法に規定の無い独自の税制を

導入する手続が緩和され,全国の自治体で様々な税

が導入されている.

特に,産業廃棄物1(以下,「産廃」という.)の排

出・処分行為を課税客体とする税(以下,「産廃税」

という.)の導入については,2002年 4月に三重県に

て全国で初めて導入されて以降,他の自治体(主に

都道府県)レベル)で導入が進み,2011年末現在で

は 27 道府県 1政令市にて導入されている.

産廃税を導入する自治体の目的は,大きく二つが

考えられている.一つは当該税導入により産廃の排

出コストを上昇させることで排出者側に排出を抑制

するインセンティブの付与,もう一つは財源(特に

環境行政に係る財源)の確保とされている.

しかし産廃税の導入には,産廃の排出を抑制する

インセンティブのみならず,産廃を不法投棄するイ

ンセンティブも高めてしまう可能性も指摘されてい

る.しかし,産廃税が産廃不法投棄に与える影響に

ついての実証研究は,これまでのところなされてい

ない.

そこで本稿では,産廃税導入が産廃不法投棄の発

生に与える影響を検証することを目的として,2000

年度から 2008年度までの県別パネルデータを用いて

実証分析を行う.

2.産業廃棄物処理法制及び産廃処理の概要

2-1.廃棄物処理法制の経緯と概要

我が国の廃棄物処理法制は,1900 年制定の汚物掃

除法が最初である.当時は伝染病が頻発していたた

1 本稿において「産業廃棄物」とは,廃棄物の処理及び清

掃に関する法律(以下,「廃棄物処理法」という.)第2

条第4項の規定による廃棄物をいう.

め,当初の廃棄物処理は,疫病発生の防止に主眼が

置かれていた.1954 年制定の清掃法も基本的にこの

立場を踏襲している.

家庭から排出される廃棄物も企業・工場から排出

される廃棄物も,市町村が処理してきた点が特徴で

ある.

戦後の高度経済成長期に入ると,工場から排出さ

れる廃棄物が増加しその有害性の程度も高くなって

きたため,市町村の施設で処理するのが困難になっ

てきた.水俣病等の公害問題の深刻化も背景にあっ

て,1970 年に廃棄物処理法が制定された.

廃棄物処理法では,廃棄物を「一般廃棄物」と「産

業廃棄物」とに区別し,主に家庭ごみが大部分を占

める一廃の処理は市町村の責任としつつ,主に企業

の生産活動に伴って排出される産廃の処理は,「汚染

者負担原則(Polluter Pays Principle)」に基づいて,排

出事業者の責任と規定されて,現在に至る.

2-2.産廃処理の現状

図 1は我が国の廃棄物排出量の推移を示している.

産廃排出量は,1975 年度においては 2億 3648 万トン

であったが,30 年余りの間に約 70%増加している.

近年ではほぼ横ばいである.

図 1:日本国内の廃棄物排出状況の推移

050,000

100,000150,000200,000250,000300,000350,000400,000450,000

排出量(千トン)

産業廃棄物 一般廃棄物

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2-3.産廃不法投棄の現状

排出された産廃は,図 2のとおり中間処理2・最終

処分3・再生利用のいずれか又は複数の過程を経る.

2008 年度における我が国の産廃排出量は 4 億 366 万

トンであり,うち 4%(約 1616 万トン)が最終処分

されている.一方,産廃不法投棄量は 20万 3 千トン

であり,これは産廃排出量の 0.05%に相当する.

図 3 は近年の産廃不法投棄の状況をまとめたもの

である.1990 年代後半まで増加傾向であったが,2000

年代以降は減少傾向にある.

2-4. 産廃不法投棄対策の経緯

廃棄物処理法制定以降の,同法における産廃不法

投棄対策の経緯を見ると,表 1 のとおり年々規制強

化がなされていることが分かる.

不法投棄に対する罰則については,1970 年の廃棄

物処理法制定時においては罰則規定が無く,処罰は

他の法令に委ねられていた.その後罰則が創設され

2 最終処分又は再生利用の前段階として,廃棄物の分別・

減容・無害化・安定化等の処理を施すこと. 3 埋め立て・海洋投入により廃棄物を最終的に処分するこ

と.

てその範囲・上限も拡大し,2012 年 1 月現在では,

個人に対しては 5 年以下の懲役・1000 万円以下の罰

金又はこれらの併科,法人に対しては 3 億円以下の

罰金と規定されている.

3. 産廃税の概要

産廃税は,2002年4月に三重県にて条例が施行され,

我が国で初めて導入された.産廃税は,その後全国

の他自治体(主に県レベル)でも導入が進み,2012

年1月現在,27道府県と1政令指定都市(福岡県北九

州市)で導入されている.図4は県レベルでの導入状

況を示したものである.三重県周辺の府県や北日

本・西日本などを中心に導入が進む一方,東京・大

阪都心周辺の県では,導入はあまり進んでいない.

いずれの自治体でも当該税は産廃の重量を基に課

税額が計算される(従量税).また、税の徴収方法

も大きく分けて2つあり、申告納付方式と特別徴収方

式とがある.なお,税率は基本的に自治体間の差異

図 2:産廃処理の流れ

制定・改正時期 不法投棄に対するする罰則 その他主な改正

1970年制定時 特になし(軽犯罪法で対応?)

1976年改正3か月以下の懲役,20万円以下の罰金

・措置命令制度の創設

1991年改正6か月以下の懲役、50万円以下の罰金

・産業廃棄物管理票(マニフェスト)制度の部分的導入・産業廃棄物処理業の更新制導入

1997年改正(個人)3年以下の懲役,1000万円以下の罰金又はこれらの併科(法人)1億円以下の罰金

・マニフェスト制度の全面導入・廃棄物処理業許可の欠格要件に,「暴力団対策法」に違反した者を追加

2000年改正(個人)5年以下の懲役,1000万円以下の罰金又はこれらの併科(法人)1億円以下の罰金

・個人の罪に係る公訴時効が3年から5年に延長・廃棄物処理業許可の取消要件に,暴力団員・暴力団の支配を受ける法人を追加・マニフェスト義務違反(不交付・虚偽記載)に対する罰則導入(50万円以下の罰金)・廃棄物の野外焼却の原則禁止(3年以下の懲役又は300万円以下の罰金)

2003年改正 同上 ・不法投棄及び不法焼却の未遂罪を創設

2004年改正同上(※不法焼却の罰則を不法投棄と同じ水準まで引き上げ)

・不法投棄目的の収集運搬に対する罰則の創設

2005年改正 同上・マニフェスト義務違反の罰則を引き上げ(6か月以下の懲役又は50万円以下の罰金)

2010年改正・(個人)同上・(法人)3億円以下の罰金

法人の罪に係る公訴時効が3年から5年に延長

表 1:産廃不法投棄対策の経緯

02004006008001,0001,2001,400

0.010.020.030.040.050.060.070.080.0

投棄件数

投棄量(万トン)

投棄量 投棄件数

(注)2008年度実績

排 出

(4.04億トン=100%)

最終処分(埋立)

4%

中 間 処 理

(脱水,破砕,焼却など)

再 生 利 用

54%

減量化

42%

76% 直接再生利用

22%

残渣

2%

処理後再生利用

31%

直接最終処分

2%

不法投棄

0.05%?

図 4:産廃税の導入状況

図 3:日本国内の産廃不法投棄の推移

Page 3: 産業廃棄物税が不法投棄に与える影響up/pdf/paper2011/MJU11008goto_abst.pdf · 3 は無い(1,000円/トン)4. 4.産廃税導入が産廃の不法投棄に与える影響に関す

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は無い(1,000円/トン)4.

4.産廃税導入が産廃の不法投棄に与える影響に関す

る理論分析

4-1.正規の産廃処理サービス市場への影響

当該税が導入されると,税額分だけ産廃排出コス

トが増加する.当該税導入自治体の大部分が最終処

分場による特別徴収方式を採用している現状を鑑み

れば,排出者の立場から見ると、当該税の導入は処

理料金の値上げとほぼ同一視できる.このため,図

5-1のとおり当該税導入によって供給曲線が上方シ

フトし,廃棄物処理数量はqlegalからqlegal’に減少する.

4-2.不法投棄市場への影響

一方で,当該税の導入により不法投棄価格が相対

的に下落するため,産廃を不法投棄するインセンテ

ィブが高まる.このため,図6-2のとおり需要曲線が

上方シフトし,不法投棄数量はqillegalからqillegal’に増加

する.

4 一部の自治体で軽減税率や課税免除規定などを設けてい

るので,完全に同一ではない.ただし,標準税率に差異が

無いことから,本研究では特段区別しない.

5.産廃税導入が産廃の不法投棄に与える影響に関す

る実証分析

5-1. 分析対象及び推計式

分析対象は全国 47 県とし,2000 年度から 2008

年度までの県別の産廃不法投棄件数をパネルデータ

分析により分析する.推計には OLS モデル分析

(White の修正標準誤差を使用)及び固定効果モデ

ル分析の手法を用いる.

推計するモデルは次のとおりである.

𝑦𝑛𝑢𝑚=α + 𝛽𝑡𝑎𝑥𝐷𝑡𝑎𝑥 + 𝛽𝑛𝑏𝑟_𝑡𝑎𝑥𝐷𝑛𝑏𝑟_𝑡𝑎𝑥 + 𝛽𝑞_𝑛𝑏𝑟𝑄𝑛𝑏𝑟

+ 𝛽𝑡𝑎𝑥_𝑞(𝐷𝑛𝑏𝑟_𝑡𝑎𝑥 ∗ 𝑄𝑛𝑏𝑟) + 𝛾𝑋

+ 𝛿𝑦𝑒𝑎𝑟𝐷𝑦𝑒𝑎𝑟 + 𝛿𝑝𝑟𝑒𝑓𝐷𝑝𝑟𝑒𝑓 + 휀

𝑦𝑛𝑢𝑚:各県の産廃不法投棄件数,𝐷𝑡𝑎𝑥:産廃税導入

ダミー,𝐷𝑛𝑏𝑟_𝑡𝑎𝑥:近隣県産廃税導入ダミー, 𝑄𝑛𝑏𝑟 :

近隣県の産廃排出量の総和,𝑋1:各県内での産廃排

出量, 𝑋2:各県の警察官数𝑋3,4:県の産廃中間処理施

設件数及び産廃最終処分場件数, 𝑋5,6:各県内に他

県から搬入される中間処理目的産廃搬入量及び最

終処分目的の産廃搬入量, 𝑋7:各県の耕地率,𝑋8:

各県の森林率,α, β, γ, δ:パラメータ,ε:誤差項であ

る.

P (処理価格)

S' S

B

p legal '

A

p legal

Tax

D

O q legal ' q legal (処理数量) Q

図 5-1:産廃税導入による正規の産廃市場の変化

P (不法投棄価格)

D

p illegal ' A S

B

p illegal D'

O q illegal q illegal ' (不法投棄数量) Q

図 5-2:産廃税導入による不法投棄市場の変化

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5-2. 推計結果

表 2は推計結果を示したものである.

OLS分析によると産廃税導入ダミーの係数は統計

的に有意ではなかったが,固定効果を考慮すること

で産廃税導入ダミーの係数は 5%水準で有意に正で

あった5.近隣県産廃税導入ダミーの係数の値は,

OLS分析及び固定効果モデル分析とも10%水準で有

意に正であった.両ダミーの係数の数値に着目する

と,不法投棄件数は産廃税導入により平均約 4.4件,

近隣県産廃税導入により平均約 6.0 件の増加となる

ことが示された.

他の変数は,耕地率は 1%水準で有意に正だったほ

か,森林率は有意ではなかったが係数が正であり t

値も比較的大きな値を取った.警察官数は,係数は

負であったものの統計的に有意ではなかった.また,

最終処分場数は 5%で有意に正だった.

6.おわりに

本稿では,産廃税導入が産廃不法投棄の発生に与

える影響を検証するために,まず産廃及び産廃税の

概要を説明し,次に理論分析において産廃税導入に

より産廃不法投棄が増加することを示し,そのうえ

で産廃税が産廃不法投棄の発生に与える影響を実証

分析により検証した.その結果,実証分析から産廃

税導入により不法投棄件数は増加する傾向が確認さ

れた.不法投棄現場毎の撤去コストの差異を考慮す

る必要はあるものの,産廃税導入によって社会的費

用が増加している懸念があると言えるだろう.

また,産廃税導入により,導入した県の近隣県に

て不法投棄件数が増加する傾向が確認された.した

がって,各自治体は不法投棄の問題の対応を考える

5 Hausman-testの結果,分析では主に固定効果モデルを採用

した.

場合には,近隣自治体の政策決定に注目した対策が

必要となるだろう.また,不法投棄が近隣自治体に

波及することは,産廃税には負の外部性が伴うこと

を示唆している.したがって,各自治体が独自に産

廃税を策定する場合,外部性を考慮せずに政策の策

定がなされている可能性があるため,過剰な規制が

導入されている可能性がある.このため,当該自治

体単独で行動するよりも,近隣自治体で連携した方

が望ましい.ただし,自治体間の連携が難しい場合

には,産廃税の導入については県レベル,あるいは

国レベルでの政策策定が望ましいといえるだろう.

ほか,産廃不法投棄削減のための対策として,以

下の二つを提案したい.まず,単純な警察官増員に

依るだけでは必ずしも効果的な不法投棄抑止に繋が

らないことが,実証分析結果から示されているが,

これは不法投棄対策を警察の通常業務の延長として

位置付けることに限界があることが原因と考えられ

る.よって,不法投棄取締の専門組織を創設するこ

とを提言する.また,他の犯罪捜査を例にとり,「密

告・報奨金制度」を導入するなど,市民に不法投棄

を発見させるインセンティブを付与して,安価に発

見・摘発が進む枠組みを整えることも,考察に値す

るだろう.

本研究では,県別の産廃処理料金の違いが不法投

棄に与える影響は分析されていない.産廃処理料金

に対する不法投棄に与える影響が明らかになれば,

不法投棄予防のための政策の策定,例えば罰金金額

の設定などにも有用であると考えられる6.また,産

廃税制度に係る厳密な費用便益分析は未だ行われて

いない.これらは,今後の課題としたい.

6 ただし,本研究における実証分析は,固定効果モデル分

析及び県ダミーを含んだOLS分析の手法を用いているの

で,県別産廃処理料金などの地域特性は全て加味したうえ

で推計を行っており,変数欠落バイアスの問題は生じてい

ないと考える.

被説明変数:不法投棄件数

説明変数 係数 標準誤差 t値 係数 標準誤差 t値

産廃排出量(t) 0.00000243 *** 0.000000658 3.69 -0.000000204 0.00000121 -0.17

警察官数(人) -0.001467 *** 0.0003917 -3.75 -0.0082037 0.0085041 -0.96中間処理施設数(箇所) -0.0171433 *** 0.0052003 -3.3 -0.0111987 0.014543 -0.77最終処分場数(箇所) -0.0819569 * 0.0450371 -1.82 0.2570584 ** 0.1182142 2.17県外からの中間処理目的産廃搬入量(t) -0.0020221 0.001874 -1.08 0.0031948 0.0040777 0.78県外からの最終処分目的産廃搬入量(t) -0.010849 ** 0.0052834 -2.05 -0.0057035 0.0112161 -0.51耕地率(%) 1.412039 *** 0.3386304 4.17 2.194505 *** 0.7317222 3森林率(%) -0.1606205 0.1572088 -1.02 5.757368 3.809601 1.51産廃税導入ダミー 1.253802 1.998267 0.63 4.438043 ** 2.132438 2.08近隣県産廃税導入ダミー 7.509724 * 4.25014 1.77 5.955234 * 3.380027 1.76近隣県産廃排出総量(t) 0.000000147 *** 4.98E-08 2.96 3.09E-08 3.88E-08 0.8近隣県産廃税導入ダミー×近隣県産廃排出総量 -0.000000103 * 5.67E-08 -1.82 -3.27E-08 4.04E-08 -0.81

年度ダミー (省略) (省略)

定数項 -11.64342 15.15072 -0.77 -352.6676 244.1411 -1.44

決定係数 0.3654 0.2117

(注1)***,**,*はそれぞれ1%,5%,10%の水準で統計的に有意であることを示す.(注2)数値はロバスト修正後のものである.

OLS FE

表 2:推計結果