米 び ダ米国及びカナダのアジア型マイマイガ（AGM）アジア型マイマイガ（AGM）に関する規制措置についてに関する規制措置について

農林水産省消費・安全局 植物防疫課

平成23年8月

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平成23年8月

説明事項説明事項

Ⅰ経緯

Ⅱ現在の米国及びカナダにおけるAGMに対すⅡ現在の米国及びカナダにおけるAGMに対する規制措置について

Ⅲ参考Ⅲ参考

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Ⅰ 経緯

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マイマイガ

♀雌：体長30～40mm ♂雄：体長20～30mm4

• 米国及びカナダは、米国及びカナダは、

① 東アジアやロシア等に広く分布するアジア型マイマイガ（A i th 以下「AGM」とマイマイガ（Asian gypsy moth。以下「AGM」と

いう。）を船舶を経由して侵入する恐れが大き 重 な森林害 あ 位きい重大な森林害虫であると位置付け。

② ロシア（1992年～）に次いで、2007年6月1日② ロシア（1992年 ）に次いで、2007年6月1日から我が国の一部の港にAGM飛翔期間中に

寄港した船舶を沖合検査の対象とする措置寄港した船舶を沖合検査の対象とする措置を導入。

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• 米国及びカナダに承認された検査機関が船舶• 米国及びカナダに承認された検査機関が船舶検査を実施し、AGM不在証明書を取得すれば、沖合検査を免除され 入港後に船舶検査が行沖合検査を免除され、入港後に船舶検査が行われる。

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【日本への不在証明システムの導入【日本 の不在証明システムの導入

（2007年～）】

①検査申請

対

民間検査機関

②検査、AGM不在証明書の発給象

船舶 ③入港時の

⑤証明 実績報告の発給

舶

米国・カナダの検査担当部門

③入港時のAGM不在証明書の提示

検査担当部門④入港(接岸）許可

※ AGM不在証明書が提示されなければ沖合検査7

○不在証明書を発給できる検査機関（平成23年5月現在）

・一般社団法人 全日検 ・北海道防疫燻蒸株式会社

・一般社団法人 日本貨物検数協会 ・株式会社 日本輸出自動車検査ｾﾝﾀｰ

・財団法人 日本穀物検定協会 ・関東燻蒸株式会社

・社団法人 京葉地区植物検疫協会 ・社団法人 神戸植物検疫協会

・共立サニタリー株式会社 ・社団法人 室苫植物検疫協会

・株式会社 ニックン ・一般社団法人 日本海事検定協会株式会社 ニックン 般社団法人 日本海事検定協会

・一般社団法人 岡山県植物検疫協会 ・社団法人 大阪植物検疫協会

大阪木材検疫協会 財団法人 新日本検定協会・大阪木材検疫協会 ・財団法人 新日本検定協会

・テクノ化成株式会社 ・東海地区植物検疫協会

・東京植物検疫協会 ・横浜植物防疫協会8

【日本の港でのAGM不在証明書発給実績】【日本の港でのAGM不在証明書発給実績】（2007～2010年）

発給年 発給枚数発給年 発給枚数

２００７年（６月～１２月） １５９

２００８年 ２０２

年２００９年 ６２８

２０１０年 １ ４６４２０１０年 １,４６４

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• 2007年以降も、米国及びカナダでの船舶検査にて、AGM発生地域に寄港した船舶から継続してＡＧＭ卵塊が発見。継続してＡＧＭ卵塊が発見。

• 一方、北米植物防疫機関（NAPPO：米国、カナダ、メキシコが加盟国）は、ＮＡＰＰＯ地域へ、 国） 、 域のＡＧＭの侵入・まん延を防止するために、ＮＰＰＯ植物検疫措置に関する地域基準“ＡＧＭＰＰＯ植物検疫措置に関する地域基準 ＡＧＭ発生地域からの船舶及び貨物の移動規制に関するガイドライン”を2009年8月に策定関するガイドライン を2009年8月に策定。

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Ⅱ現在の米国及びカナダにおけるⅡ現在の米国及びカナダにおけるAGMに対する規制措置について対する規制措置

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【米国・カナダの規制措置の見直しのポイント】

○ これまで、日本の一部の港にAGM飛翔期間中に寄港した船舶に対し、米国・カナダへの入港時に不在証明書の提示を求めた対 、米国 ナダ 入港時 不在証明書 提示を求が、2012年以降、日本の港に寄港した全ての船舶に対して、不在証明書の提出を求める。

我が国以外では、中国北部（上海より北（上海は含まず））及び韓国の港に寄港した船舶も、規制対象となり、同様の取扱が適用される用される。

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米国の規則①米国の規則①

• 米国植物検疫当局は「農業検査マニュアル」（Manual for• 米国植物検疫当局は「農業検査マニュアル」（Manual for Agricultural Clearance）の船舶検査に関する章（3‐3：Examining Carriers‐Clearing Vessels）において、AGMに係る検査手続きをg ）にお て、 に係る検査手続きを規定し、公表している。最新の更新は2011年3月。

http://www.aphis.usda.gov/import_export/plants/manuals/ports/downloads/mac_pdf/33examining_carriers_vessels.pdf

• 併せて、上記マニュアルのAGMに係る規定を抜粋したものを

「Ship Inspection Guidelines」として公表している。

http://www.aphis.usda.gov/plant_health/plant_pest_info/gypsy_moth/downloads/guidelines.pdf

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米国の規則②米国の規則②

• 検査マニュアルには、「In 2011, ships from Japan, Korea, and Northern China can proceed to U S berths for AGM inspectionNorthern China can proceed to U.S. berths for AGM inspection procedures. （2011年は日本、韓国、中国北部からの船舶は、AGM検査のため米国のバースへ入港することができる）」旨記載されており、不在証明書が無くても入港が認められ、入港後に検査が行われる。(2012年までの経過措置)

• 米国当局からは、リスク低減のため不在証明書を取得することが強く奨励されている。強く奨励され る。

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カナダの規則①カナダの規則①

• カナダ植物検疫当局は、AGMに係る規則「Asian Gypsy Moth(Lymantria Dispar L.)‐Plant Protection Policy for Marine Vessels」（D‐95‐03)をホームページで公表している。最新の更新は、2011年3月。（12TH REVISION, March 18,2011)

http://www.inspection.gc.ca/english/plaveg/protect/dir/d‐95‐03e.shtml

カナダ植物検疫当局は 海運関係者に対する通知として「カナ• カナダ植物検疫当局は、海運関係者に対する通知として「カナダの港に入港する海上船舶のためのＡＧＭ証明について（Asian Gypsy Moth Certification for marine vessels enteringAsian Gypsy Moth Certification for marine vessels entering Canadian ports）」をホームページで公表し、2011年及び2012年以降の対応について説明している。

http://www.inspection.gc.ca/english/plaveg/for/certmarine.shtml15

カナダの規則②カナダの規則②

（2011年）（ 年）

• カナダの2011年のハイリスク期間中に入港する場合、2010年及び2011年のAGM飛翔期間中に、規制対象地域（2010年は10港、2011年は日本全国の港）に寄港した船舶に対し 不在証明書の提示を要求本全国の港）に寄港した船舶に対し、AGM不在証明書の提示を要求。

• ただし、2011年のAGM飛翔期間中に、2011年に新たに指定された規制対象地域（10港以外）に寄港した船舶については AGM不在証明書を対象地域（10港以外）に寄港した船舶については、AGM不在証明書を取得していない場合であってもカナダでの入港後の検査でAGMが発見

されなければ検疫措置は講じないとしたが、カナダは、リスク低減のた在証 書を 得す を強く推奨め不在証明書を取得することを強く推奨。

（2012年以降）（2012年以降）

• カナダのハイリスク期間中に入港する場合、 当該年又はその前年のＡＧＭ飛翔期間中に日本の港に寄港した船舶に対しAGM不在証明書のＧＭ飛翔期間中に日本の港に寄港した船舶に対しAGM不在証明書の提示を要求。

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○ 米国およびカナダの規制対象船舶○ 米国およびカナダの規制対象船舶

以下の①及び②の両方に該当する場合は ＡＧＭ不在以下の①及び②の両方に該当する場合は、ＡＧＭ不在証明書が要求される。

① 米国及びカナダの港のハイリスク期間（AGMの卵がふ化可能な時期）に入港がふ化可能な時期）に入港

② 米国及びカナダへの寄港の前（当該年又はその前年）② 米国及びカナダへの寄港の前（当該年又はその前年）に、指定されたAGM発生地域の港に、AGM飛翔期間（AGM雌の産卵可能時期）中に入港（AGM雌の産卵可能時期）中に入港

※ 2010年 2011年のAGM発生地域（港）及びAGM飛翔※ 2010年、2011年のAGM発生地域（港）及びAGM飛翔期間は、米国及びカナダがそれぞれ指定。 17

○ 米国及びカナダのハイリスク期間 米国

地域名 ハイリスク期間

アラスカ州 4月1日～8月31日

五大湖、オレゴン、ワシントン州 3月1日～9月30日

バ ジ 州 ク以北 月 月バージニア州ノーフォーク以北 3月1日～10月31日

バージニア州ノーフォークの南～フロリダ州ジャクソンビル

3月1日～11月30日フロリダ州ジャクソンビル

フロリダ州ジャクソンビルの南およびメキシコ湾沿岸、カリフォルニア州、アラバマ州、ルイジアナ州、ミシシ ピ州 テキサス州

周年ミシシッピ州、テキサス州

ハワイ及びプエルトリコ要求されない

（AGMが定着しない

カナダ

気候のため）

地域名 ハイリスク期間

カナダ全土 3月1日～10月15日18

○ 年の日本国内の 飛翔期間①○2010年の日本国内のAGM飛翔期間①

米国地 域 ＡＧＭ飛翔期間

北海道 青森県 岩手県 宮城県 福島県 7/1 9/30

米国

北海道、青森県、岩手県、宮城県、福島県 7/1～9/30

秋田県、山形県、新潟県、富山県、石川県 6/25～9/15

福井県、茨城県、千葉県、東京都、神奈川県、静岡県、愛知県、三重県

6/20～8/20

和歌山県、大阪府、京都府、兵庫県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、香川県、徳島県、愛媛県、高知県、福岡県、大分県、佐賀県 長崎県 宮崎県 熊本県 鹿児島県

6/1～8/10

佐賀県、長崎県、宮崎県、熊本県、鹿児島県

沖縄県 5/25～6/30

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○ 年の日本国内の 飛翔期間②○2010年の日本国内のAGM飛翔期間②

地 域 ＡＧＭ飛翔期間

カナダ

八戸、函館、苫小牧 7/15～10/1

小樽 7/1～10/1小樽 7/1 10/1

酒田 7/1～9/15

清水 6/15～9/1清水 6/15～9/1

大分、広島、阪南、神戸 6/1～8/15

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○ 年の日本国内の 飛翔期間○2011年の日本国内のAGM飛翔期間

米国 カナダ米国・カナダ地 域 ＡＧＭ飛翔期間

北海道 青森県 岩手県 宮城県 福島県 7/1 9/30北海道、青森県、岩手県、宮城県、福島県 7/1～9/30

秋田県、山形県、新潟県、富山県、石川県 6/25～9/15

福井県、茨城県、千葉県、東京都、神奈川県、静岡県、愛知県、三重県

6/20～8/20

和歌山県、大阪府、京都府、兵庫県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、香川県、徳島県、愛媛県、高知県、福岡県、大分県、佐賀県 長崎県 宮崎県 熊本県 鹿児島県

6/1～8/10

佐賀県、長崎県、宮崎県、熊本県、鹿児島県

沖縄県 5/25～6/30

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Ⅲ 参考

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○中国・韓国の検査に係る対応状況○中国・韓国の検査に係る対応状況

＜中国＞＜中国＞

• 中国検験認証集団有限公司（CCIC）が、船舶を検査し、AGM不在証明書を発給。

＜韓国＞

• 韓国植物検疫当局がMonitoring Form 及び

チェックリストを発給。米国及びカナダはそれチェックリストを発給。米国及びカナダはそれらを証明書と同等であるとしている。

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○中国・韓国の規制対象地域及び飛翔期間(米国及びカナダ共通)

＜中国＞

• 規制地域 中国北部（上海より北（上海は含まず））• 規制地域 中国北部（上海より北（上海は含まず））

• AGM飛翔期間 6月1日～9月30日

＜韓国＞

• 規制地域 韓国全域

• AGM飛翔期間 6月1日～9月30日• AGM飛翔期間 6月1日～9月30日

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○AGM不在証明書の取得○AGM不在証明書の取得

表 う （ ）港から（ ）港を経 米加• 下表のように、（A）港から（I）港を経て米加へ入港する場合、AGM飛翔期間中の地域での最終港（ ） も くはそ 後 寄港地（ ） （ ） （ ）港港（F）、もしくはその後の寄港地（G）、（H）、（I）港にて証明書を取得することが可能。

AGM飛翔期間外 AGM飛翔期間 AGM飛翔期間外

寄港暦（港） （A） → （B） → （C） → （D) → （E） → （F) → （G） → （H) → （I) → 米加へ

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【貨物に対する米国・カナダからの要求】【貨物に対する米国・カナダからの要求】

• 貨物へAGM卵塊が付着することで、米国及びカ

ナダへのＡＧＭの侵入・まん延のリスクがあることを産業界が認識し、発見時には除去する等の自主的な取組の実施を求める。な取組 実施を求める。

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米国及びカナダは、多くの植物を食害する蛾の 種であるマイマイガ（森林害虫）が蛾の一種であるマイマイガ（森林害虫）が、海上コンテナに付着して侵入する恐れがあるとして警戒しています。両国での検査でマるとして警戒しています。両国での検査でマイマイガの卵塊が発見された場合、卵塊除去等が求められますので、発見次第、取り

ガ除きましょう（マイマイガは6月～9月に飛来し

、外灯、倉庫、コンテナの壁面等に卵塊を産み付けます）

産卵中のマイマイガ雌成虫（体長3～4㎝） 海上コンテナに産み付けられた

み付けます）。

産卵中のマイマイガ雌成虫（体長3 4㎝）と卵塊

海上コンテナに産み付けられたマイマイガ卵塊

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情報• AGMに関する情報につきましては、以下

の農林水産省ホームページにて公開しの農林水産省ホ ムペ ジにて公開しておりますので、御覧下さい。

http://www.maff.go.jp/j/syouan/syokubo/kenp // g jp/j/ y / y /eki/k_yusyutu/agm/index.html

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本件に関するご質問等につきまして本件に関するご質問等につきましては、下記の連絡先まで御連絡下さい。

農林水産省消費・安全局農林水産省消費・安全局植物防疫課 ＡＧＭ担当植物防疫課 Ｇ 担当TEL (03)‐ 3502‐8111

(内線4565)

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