画像処理システム論画像処理システム論Image Media SystemsImage Media Systems
加藤加藤 俊一俊一ToshiToshi KATOKATO
感性の強化感性の強化
人間の感性的な行動・知覚を支援
演奏支援
虫眼鏡
電子的メガネ(画像強調・雑音除去)
仮想現実感への応用(建築設計支援)
感性の強化感性の強化
電子的メガネ(画像強調・雑音除去)
生体から学ぶべきメカニズム(1)生体から学ぶべきメカニズム(1)
明暗順応:
明るさの変化に対する調節機構
側抑制:
視野の中の明暗の微小変化を局所的に検出・強調するメカニズム
色順応:
色彩の対比に対する調節機構
生体から学ぶべきメカニズム(2)生体から学ぶべきメカニズム(2)
初期視覚における特徴抽出:空間領域
局所的な明るさ・色調の対比
エッジ検出
構図
全体的な明るさ・色調
周波数領域画像・映像の複雑さ
画像・映像内の規則性
[参考]画像の強調手法[参考]画像の強調手法
閾値処理(二値化)
一様な階調変換(線形変換)
区分的な階調変換(複数の線形変換)
非線形変換(例:PhotoShop)ヒストグラム変換
高周波成分の重畳
側抑制に基づくモデル
[補足][補足] 実験に適したソフトの紹介実験に適したソフトの紹介
Adobe Photoshop 7.0(有料)今日説明する機能の全てをカバー
「窓の杜」からはhttp://www.forest.impress.co.jp/lib/pic/piccam/picedit/
SHARAKU今日説明する機能の全てをカバー
授業での公式な仕様を禁じられてる (T_T)
JtrimPaint.NET
そこそこ使える!
原画像(カラー)原画像(カラー) モノクロ化モノクロ化
カラー画像→モノクロ画像カラー画像→モノクロ画像
[実験[実験11]カラー画像→モノクロ画像]カラー画像→モノクロ画像
原画像(カラー)原画像(カラー) モノクロ化モノクロ化
機械的には
V = (R+G+B)/3
人間の視覚特性を考慮すると
V = 0.299×R + 0.587×G + 0.114×B錐体細胞数では L(R)>M(G)>>S(B)だが、Mの波長帯は、Lの波長帯の大部分を含む。
二値化(極端なコントラスト)二値化(極端なコントラスト)
Vth = 128
二値化(極端なコントラスト)二値化(極端なコントラスト)
Vth = 128 Vth = 192Vth = 64
[実験2][実験2]二値化二値化
閾値をいろいろと変えて、二値化を試みてみよう。
(例)Vth = 64, 128, 192 など
階調の反転(ポジ→ネガ)階調の反転(ポジ→ネガ)
[実験3][実験3]ポジ→ネガポジ→ネガ
モノクロ画像のネガ、カラー画像のネガ を作成してみよう。
階調の線形補正(暗部の変化を強調)階調の線形補正(暗部の変化を強調)
[実験4][実験4]暗部の変化を強調暗部の変化を強調
暗部の変化を強調して、暗いところ(色の濃いところ)の変化を見やすくした画像を作る。
階調の線形補正(明部の変化を強調)階調の線形補正(明部の変化を強調)
[実験5]明[実験5]明部の変化を強調部の変化を強調
明部の変化を強調して、明るいところの変化を見やすくした画像を作る。
階調の非線形補正階調の非線形補正((γγ補正補正 γγ<1.0; <1.0; 暗部強調)暗部強調)
階調の非線形補正階調の非線形補正((γγ補正補正 γγ>1.0; >1.0; 明部強調)明部強調)
階調の非線形補正(中間の変化を強階調の非線形補正(中間の変化を強調)調)
階調の非線形補正階調の非線形補正(明暗部の変化を強(明暗部の変化を強
調)調)
[実験5]階調の(非線形)補正
自分のパソコンのモニタ上で画像内の暗部・明部それぞれの明るさ(色)の変化がみやすくなるように階調補正を試みてみよう。
画像の見え方は、どう変わったか?
ヒストグラムは、どう変わったか?
階調の統計的補正階調の統計的補正(ヒストグラムの平坦(ヒストグラムの平坦
化)化)
[実験6]階調の平坦化
平坦化(ヒストグラムの一様化)によって
画像の見え方は、どう変わったか?
ヒストグラムは、どう変わったか?
[参考]画像の鮮鋭化[参考]画像の鮮鋭化
周波数演算:
High-pass Filter
高周波の強調(高周波の強調(HighHigh--pass filterpass filter))
[参考]画像の平滑化[参考]画像の平滑化
平滑化(=ノイズの低減)
局所演算:
Gaussian FilterMedian Filter
周波数演算:
Low-pass Filter
低周波の強調(低周波の強調(LowLow--pass filterpass filter))
[実験7]画像の先鋭化・平滑化
画像の先鋭化・平坦化によって
画像の見え方は、どう変わったか?
ヒストグラムは、どう変わったか?
[課題][課題]
デジカメや携帯電話で撮影した適切な大きさの様々なカラー画像(複数)に対して、Photoshopや他のレタッチソフトを利用して、以下の考察・処理を行おう!
1. ヒストグラムにより、原画像が、どのような明るさ・色彩の傾向の画像かを考察する。
2. カラー画像をモノクロ化する。どのような手法によりモノクロ化したか?その手法の特徴・利点・問題点は?
[課題][課題]
3. トーンカーブ
明部の強調、暗部の強調、中間部の強調、明部&暗部の強調
ヒストグラムがどのように変化したか?
4. ガンマ補正
明部の強調、暗部の強調
ヒストグラムがどのように変化したか?
[課題][課題]
5. ヒストグラム平坦化による画像強調
明部・暗部・中間部はどのようになったか?
ヒストグラムがどのように変化したか?
(注)画像・ヒストグラム等のスナップショットをMSWordの書類に貼り付けて、説明・考察を付け加えて、PDF化して提出。
講義の資料講義の資料 on Webon Web
講義資料
http://www.teu.ac.jp/kougi/hp001/
参考資料
http://www.indsys.chuo-u.ac.jp/~kato/HM/http://www.hm.indsys.chuo-u.ac.jp/http://www.jske.org/
教科書・参考書教科書・参考書
岸野文郎、他:「画像と空間の情報処理」(岩波、3800円)
淀川英司、他:「視聴覚の認知科学」(電子情報通信学会、2800円)
池田光男:「目は何を見ているか」(平凡社、2400円)