紙おむつリサイクル事業 - env...紙おむつリサイクル事業の概要...
TRANSCRIPT
紙おむつリサイクル事業
福岡県大木町
2008年3月11日 大木町議会議決
子どもたちの未来が危ない。地球温暖化による気候変動は、100年後の人類の存在を脅かすほど深刻さを増しています。その原因が人間の活動や大量に資源を消費する社会にあることは明らかです。私たちは、無駄の多い暮し方を見直し、これ以上子どもたちに「つけ」を残さない町を作ることを決意し、「大木町もったいない宣言」をここに公表します。
1、先人の暮らしの知恵に学び、「もったいない」の心を育て、無駄のない町の暮らしを創造します。
2、もともとは貴重な資源である「ごみ」の再資源化を進め、2016年(平成28年)度までに、「ごみ」の焼却・埋立て処分をしない町を目指します。
3、大木町は、地球上の小さな小さな町ではありますが、地球の一員としての志を持ち、同じ志を持つ世界中の人々と手をつなぎ、持続可能なまちづくりを進めます。
大木町もったいない宣言 (ゼロ・ウエイスト宣言)
大木町は、2008年3月11日、町議会の議決を経て、
「もったいない宣言(ゼロウエイスト宣言)」を公表しました。
ゼロウエイスト宣言は徳島県上勝町に続き、全国で2番目です。
■全国で2番目のもったいない宣言
以上宣言します
燃やすごみ袋の中身(平成20年度大木町調べ)
紙類34%
布類17%
プラ類22%
紙おむつ11%
生ごみ4%
皮革類3%
木・草類1%
不燃
物1%
その他可
燃7%
重量比
紙類23%
布類19%
プラ類51%
紙おむつ
3%
生ごみ-1% 皮革類
1%
木・草類1%不燃物1% その他可燃
1%
容積比
水分を多く含む紙おむつは燃えにくいうえに、今後高齢化により紙おむつの排出増加が見込まれるため資源化を検討、平成23年10月から紙おむつ分別収集をスタート
•高齢者人口の増加により紙おむつの使用料・排出量は増加し続け、その処理は自治体の負担
•使用済み紙おむつは水分が多く、燃えにくいがその殆どは焼却処理されている
•紙おむつには針葉樹から作られた良質のパルプが使用されている
紙おむつリサイクル
課題解決のため、福岡県リサイクル総合研究センター、福岡県、トータルケア・システム㈱、大木町との共同研究(H20年度~22年度)により、家庭からの紙おむつを回収・再生利用するシステムの構築を図った
584
1049
1328
150414581448
161815981686
1797
19102008
21722262
2243
22892295
1876
1322127412441211
1124
10251020
1007 985
921
920
914
216
317
422
781701 694
440
178129 116 105 119 122 102 107 98 96 93 60
11 7 4 3 2 2 2 2 3 2 3882
143210
285 281 292 306323 335 348 360
668
124412821293
1242
1376
15151579
1597 1586
1547 1519
1548
0
500
1000
1500
2000
2500
分別モデル地区
EM
による堆肥化推進
リサイクルセンター設置
全町分別開始
古紙・古布収集開始
リサイクルセンター新築
廃食用油収集開始
生ゴミ分別開始
新エネルギービジョン策定
バイオガスシステム
共同研究開発
年度 紙
おむつ分別開始
廃プラ油化事業開始
古紙古布地区集団回収
平成29年度(H31.3公表)リサイクル率67.3%
前年比 プラス0.6%
(人口10万人未満の市町村で第8位)
廃プラマテリアル事業開始
小型家電分別開始
大木町もったいない宣言
環境プラザ管理運営を
指定管理委託
大木町 家庭ごみ収集量の推移と分別の取組み
2008年「大木町もったいない宣言」公表
トータルケア・システム株式会社
全国で唯一平成17年から水溶化処理による使用済み紙おむつの「マテリアルリサイクル」を開始
水溶化処理は、従来の焼却と比較してCO2排出量を約40%削減の効果が可能
紙おむつリサイクル
一廃 or 産廃
• し尿が付着しているから「一般廃棄物」
•廃プラが多くを占めるので「産業廃棄物」
•個人が排出したら「一般廃棄物」
•施設の入所費用に含まれているから「産業廃棄物」
許可の問題
•一般廃棄物の処理責任は各市町村(処理計画)
•施設の許可
•業の許可
•域外処理は、事前通知が必要
紙おむつの取り扱い
統一的な見解と、リサイクルを推進する法整備が必要
■ 紙おむつリサイクル事業の概要
指定袋に入れ、口をしっかり結んで出す
回収ボックスに投入いつでも持込みOK
回収は週2回
リサイクル施設で水溶化分離処理再生パルプを作る
再生パルプを外壁材に利用環境プラザ研修室の
外壁材もこのボードを利用
紙おむつ、パット、お尻ふき(ウェットティッシュ)を
出すことが可能
※ 外壁材に利用することができる再生パルプはアスベストの代替品ともなる
ごみゼロへの挑戦
紙おむつリサイクル BOXによる拠点回収
メリット
いつでも出せる
プライバシー保護
景観保全
収集コスト低減
デメリット
拠点までの運搬
指定袋以外での排出
BOXの初期投資
BOXの管理
専用の回収ボックス500L容器事業開始時(H23)64台購入
紙おむつリサイクル BOXによる拠点回収
ボックス表面に企業名を入れることで広告宣伝費を収入
初期投資費用を回収
BOXによる拠点回収
「紙おむつ専用」の指定袋15リットルサイズ1枚15円これ以上、大きいサイズだと重くなり片手で持てない
1週間に2回回収1回の回収量約1t3.5tダンプ 1台分
2人体制で収集
町内59箇所の収集時間3時間~3時間半
大牟田の工場までの運搬約30分
搬出時は飛散防止のためネットをかけて運搬
紙おむつリサイクル 収集体制
紙おむつ排出時の注意事項
1. 紙おむつ以外のものは入れないこと
2. 大便はできるだけ取り除き、トイレで処理すること
3. 必ず指定袋に入れ、袋の口をしっかり結んで「紙おむつボックス」に出すこと
指定袋:高密度ポリエチレン、厚さ0.02mm容量15L(これ以上大きいサイズだと重くなり片手で持てない)
出していいもの紙おむつ、パット類お尻ふき(ウェットティッシュ)
出せないもの紙ティッシュ、ビニール袋、新聞紙ゴム手袋、ペット用紙おむつ感染症の病気と診断された紙おむつ
紙おむつリサイクル
・子連れ世帯の多いアパートや乳幼児の検診施設にも回収ボックスを設置
・回収時に回収袋の個数をカウント傾向を分析し、連休などで紙おむつ量が増加する可能性がある場合は予備のボックスを設置
・出生届け提出時に啓発のため、指定袋の無料配布を実施
紙おむつリサイクル
・ルール違反対策指定袋以外は回収しない違反シール、啓発チラシ、回覧板ボックスにカギをかける
紙おむつは
資源ごみ!
平成23
年度
平成24
年度
平成25
年度
平成26
年度
平成27
年度
平成28
年度
平成29
年度
平成30
年度
紙おむつ 36.44 83.83 89.38 92.44 95.25 98.41 101.85 100.92
0
20
40
60
80
100
120 単位:トン
平成23年10月全町分別開始
目標は 117t
指定袋違反
2.7% 20% 6.0% 5.3% 0.4% 2袋0.1%
(34袋)0.1%(20袋)
■ 紙おむつごみ排出量の推移
紙おむつリサイクル
25,487袋
家庭内において「紙おむつ」は分別しやすいもののひとつ
紙おむつリサイクル 家庭での分別状況事例
子どもの頃から、分別体験をさせることで「分別があたり前」となる
紙おむつ用分別容器
プラ
紙類
その他