challenge for the future environmental csr report › company › about › environment › pdf ›...

31
ENVIRONMENTAL CSR REPORT 2019 日本アビオニクスグループ 環境 CSR レポート Vol.20 Challenge for the Future

Upload: others

Post on 09-Jun-2020

0 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: Challenge for the Future ENVIRONMENTAL CSR REPORT › company › about › environment › pdf › kankyo2019.pdf · 2019-07-26 · CSR環境保全活動 報告対象期間 2018年4月1日~2019年3月31日

ENVIRONMENTAL CSR REPORT 2019

日本アビオニクスグループ 環境 CSR レポート Vol.20

Challenge for the Future

Page 2: Challenge for the Future ENVIRONMENTAL CSR REPORT › company › about › environment › pdf › kankyo2019.pdf · 2019-07-26 · CSR環境保全活動 報告対象期間 2018年4月1日~2019年3月31日

はじめに

▌環境経営

日本アビオニクスは ISO14001 認証を 1998 年4月に取得(福島アビオニクスは 1999 年 4 月に取得)

し、事業活動の環境負荷だけではなく、本来業務と統合化させた幅広い課題から目標を設定し、グローバル

な社会全体の環境負荷低減を推し進めております。また、製品開発・設計では省エネ、省資源、化学物質管

理およびリサイクル等、環境技術に注力し使用から廃棄までのトータルコスト削減につなげるべく製品・サ

ービスの付加価値を向上させ、お客さまの環境負荷低減に貢献するよう努めております。

2015 年 9 月に、持続可能な世界を実現するための 17 のゴール・169 のターゲットから構成される持続

可能な開発目標(SDGs)が国連総会において採択されました。

弊社の環境経営推進活動においても SDGs に関連する目標を有しており、事業活動の持続的発展のため

にも重要な取り組みと捉えています。

*1 JEITA/JAPIA コンフリクト・ミネラル概要

2010 年 7 月に成立した米国金融規制改革法の 1502 条(紛争鉱物条項)は、米国証券取引所に上場する製造業者等に、紛争鉱物に関する調

査と米国証券取引委員会への報告等を義務づけ、2013 年が調査の初年となります。

また、お客さまより紛争鉱物問題(*1)による調査を要請されるケースがあります。社会の一員として、

責任ある鉱物調達を CSR 調達の観点から、人権侵害に加担する鉱物を使用しないこと。同地域における紛

争などに関わらない適法に取引された鉱物を使用していくよう努めてまいります。日本アビオニクスグル

ープのサプライヤーの皆さまにおかれましても、これらの紛争鉱物調達方針によりご協力いただけますよ

う宜しくお願い申し上げます。

資料:国連広報センター

目標 1: 貧困をなくす

目標 2: 飢餓をなくす

目標 3: 健康と福祉

目標 4: 質の高い教育

目標 5: ジェンダー平等

目標 6: きれいな水と衛生

目標 7: 誰もが使えるクリーンエネルギー

目標 8: 人間らしい仕事と経済成長

目標 9: 産業、技術革新、社会基盤

目標 10: 格差の是正

目標 11: 持続可能な都市とコミュニティづくり

目標 12: 責任ある生産と消費

目標 13: 気候変動への緊急対応

目標 14: 海洋資源の保全

目標 15: 陸上資源の保全

目標 16: 平和、法の正義、有効な制度

目標 17: 目標達成に向けたパートナーシップ

2

Page 3: Challenge for the Future ENVIRONMENTAL CSR REPORT › company › about › environment › pdf › kankyo2019.pdf · 2019-07-26 · CSR環境保全活動 報告対象期間 2018年4月1日~2019年3月31日

1. 会社概要 ▌社名 日本アビオニクス株式会社

2. ごあいさつ Nippon Avionics Co., Ltd

  3. 経営理念と環境方針 ▌本社 東京都品川区西五反田8丁目1番5号(五反田光和ビル)

  4. 環境管理活動推進体制 TEL:03-5436-0600

  5. 環境負荷マスバランス ▌設立 昭和35年4月8日

  6. 2018年度環境管理活動実績 ▌資本金 58億9千5百万円

  7. Avioエコアクションプラン2019 ▌従業員数 単体:   721名   (2019年3月末現在)

  8. 環境に配慮した製品 連結:  817名   (2019年3月末現在)

  9. 環境リスクミニマム ▌売上高 単体: 17,449百万円 (2019年3月末現在)

 10. 教育 連結: 17,460百万円 (2019年3月末現在)

 11. 環境コミュニケーション ▌事業内容 1.情報処理システム開発、設計、販売

 12. 環境監査 2.情報処理機器、航空宇宙用機器、通信機

 13. 社会貢献活動  器、画像機器、接合機器、医療用機器、電

 14. 環境管理活動のあゆみ  気計測器などの製造、販売

 15. 環境負荷データ 3.混成集積回路などの電子部品の製造、販売

 16. あとがき

▌事業所 横浜事業所 神奈川県横浜市瀬谷区本郷二丁目28番2

▌ 新横浜事業所 港北NFビル 神奈川県横浜市都筑区池辺町4206番地

新横浜事業所 島村ビル 神奈川県横浜市都筑区池辺町4475番地

▌関係会社 福島アビオニクス㈱ 福島県郡山市待池台一丁目20番地

▌報告対象分野

   CSR環境保全活動

▌報告対象期間

   2018年4月1日~2019年3月31日

▌問合先

日本アビオニクス株式会社

サプライチェーン推進本部

  環境工務グループ

Eメール: [email protected]

 環境CSRレポートは、日本アビオニクス㈱と国内関係会社を集

計範囲としています。

 ただし、環境負荷データなど、個別の対象範囲を定義している

ものについては各掲載個所に別途明示しています。

 日本アビオニクス(株)は、2000年度より毎年環境CSRレポー

トを公開し、今回で20回目となりました。今年度の報告内容は、

日本アビオニクスグループのCSR環境保全活動実績及び今後の進

め方等について記載しています。

目 次 1.会社概要

報告対象範囲

771 752 747 710 721

1,084 1,014 999

810 817

0

400

800

1200

2014 2015 2016 2017 2018

単独 連結

従業員推移人

年度

247 228 214187 174

257229 214 187

175

0

100

200

300

400

2014 2015 2016 2017 2018

億円

年度

売上高推移単独 連結

3

Page 4: Challenge for the Future ENVIRONMENTAL CSR REPORT › company › about › environment › pdf › kankyo2019.pdf · 2019-07-26 · CSR環境保全活動 報告対象期間 2018年4月1日~2019年3月31日

2.ごあいさつ

私たちが望む豊かな生活は、地球の資源を基盤としています。また、社会経済活動においては、

資源・エネルギー源を採取し、様々に活用し、最終的には廃棄物や温室効果ガス等として地球環境

へ排出するという営みが繰り返されています。その営みの中で持続可能な社会を実現する上で特に

重要な分野は、「循環型社会づくり」と「低炭素社会づくり」に向けた取組みだと考えます。

近年、環境問題の性質は大きく変容し、気候変動やプラスチックごみによる海洋汚染など地域課

題とも密接に関わる問題が生じています。

弊社においても、持続可能な開発目標(SDGs)の考え方を活用しながら、気候変動対策・水資

源管理や省資源活動などに関する取組を進めてまいります。

日本アビオニクスグループでは、「地球環境保全に積極的に取り組み、持続可能な社会づくりに貢

献する」ことを理念に定め、地球温暖化対策として省エネルギー、省資源型の製品の開発と生産を

推進し、事業活動より発生する廃棄物の発生抑制、再利用、リサイクル(3R)を推し進め、適正

処理の確保を徹底し、物質の循環の輪を途切れさせない企業活動を推進していくよう努めてまいり

ます。

環境リスクマネジメントについては、法的要求事項の順守評価、緊急時訓練等による事故や災害

の未然防止を図り公害や環境汚染の防止に努めてまいります。

今後とも、事業活動と環境保全活動との調和を図りつつ、持続可能な社会の形成に向け貢献して

参る所存です。皆様のご理解とご支援のほどを宜しくお願い申し上げます。

環境管理担当 執行役員

松木 徹

4

Page 5: Challenge for the Future ENVIRONMENTAL CSR REPORT › company › about › environment › pdf › kankyo2019.pdf · 2019-07-26 · CSR環境保全活動 報告対象期間 2018年4月1日~2019年3月31日

3.日本アビオニクス経営理念と環境方針

 日本アビオニクスは、情報システム製品及び電子機器製品、製造装置製品に関わる開発・調達・製造・

販売をおこなっていることを考慮して、これらの事業活動から生じる環境への影響を充分に認識して行動

し、循環型社会の形成に向け、以下の方針に基づいて環境経営を推進します。

日本アビオニクス環境方針

日本アビオニクス環境行動指針

 企業の持つ社会的責任の重要性を深く自覚し、「経営理念」、「Avioグループ企業行動憲章」およ

び「Avioグループ行動規範」を制定しています。また、環境面における理念と行動指針を「環境方

針」として制定、日本アビオニクスグループ内に徹底しています。

 経営理念         (平成19年11月1日 改定)

 Avioグループ企業行動憲章 (平成19年11月1日 制定)

 Avioグループ行動規範   (平成19年11月1日 制定)

日本アビオニクスは

地球環境の保全を経営の最重要課題のひとつとして認識し、

企業活動の全域で一人ひとりが環境に配慮して行動し、

豊かな社会の実現に貢献します。

日本アビオニクス環境管理マニュアル

   制定 1997年7月22日   最終改定 2018年 10月1日 (第27版)

1.環境方針を遂行するために、環境目的・目標を設定し、これを定期的に見直し、

環境マネジメントシステムの継続的改善を行います。

2.当社に適用される法規制、当社が同意するその他の要求事項を順守します。

3.開発・設計の段階で環境・安全を考慮した評価を行い、省資源、省エネルギーの

環境配慮型製品の提供に努めます。

4.化学物質の取り扱いと管理を徹底し、特に有害化学物質の使用の抑制に努めます。

5.環境方針および環境保全活動の結果を日本アビオニクスで働く全ての人に周知する

  とともに、 社外に対しても積極的に公開します。

2010年8月 改定

5

Page 6: Challenge for the Future ENVIRONMENTAL CSR REPORT › company › about › environment › pdf › kankyo2019.pdf · 2019-07-26 · CSR環境保全活動 報告対象期間 2018年4月1日~2019年3月31日

3.1 福島アビオニクス環境方針

▌ 福島アビオニクス環境管理マニュアル

   制定 1998年10月1日   最終改定 2018年 1月22日 (第20版)

福島アビオニクス環境行動指針

マイクロエレクトロニクスモジュ-ルおよび電子機器製品の生産活動に関する総ての分野において、環

境に与える影響を考慮し、環境保全に配慮した活動に取り組みます。

1.環境保全活動

 地球温暖化、天然資源枯渇の防止に寄与するために、電力をはじめとするエネルギー使用の節減

 を推進するとともに、排出物の絶対量削減及び再資源化を推進して資源の有効活用に努めます。

2.環境マネジメントシステムの継続的改善

  環境保全のための具体的な環境目的・目標を明確にし、その活動状況に応じて定期的に見直します。

3.環境関連法規の遵守

  環境関連法規及び当社が同意したその他の要求事項を遵守いたします。

4.啓蒙活動の推進

 当社で働く、又は組織のために働く全ての人に 環境保全に対する教育・訓練、啓発を実施し、

 環境への理解及び能力を深めるともに、環境保全活動への積極的に参加を促します。

 当社の環境方針は、福島アビオニクスで働く全ての人に周知するとともに社外へ開示します。

福島アビオニクス環境方針

◆ 環境に調和した経営を推進する。

◆ 地球環境に配慮した、生産活動を推進する。

◆ 全員参加の環境管理活動を推進する。

◆ 環境管理活動を通じて地域社会に貢献する。

6

Page 7: Challenge for the Future ENVIRONMENTAL CSR REPORT › company › about › environment › pdf › kankyo2019.pdf · 2019-07-26 · CSR環境保全活動 報告対象期間 2018年4月1日~2019年3月31日

4. 環境管理活動推進体制

 環境管理担当執行役員のもと環境管理活動推進体制を組織し、活動を推進しています。

▌ 日本アビオニクスグループ 環境管理体制

▌ 日本アビオニクス 環境マネジメントシステム組織

※公害防止統括者及び代理を除く

▌ 環境マネジメントシステムの適用範囲

日本アビオニクス(株)

新横浜事業所

(港北NFビル、島村ビル)

環境管理責任者

環境管理担当執行役員

(公害防止統括者)

本社

環境管理責任者

 内部環境監査員

法定責任者※

活動範囲

誘導・搭載関連装置、表示・音響関連装置、指

揮・統制関連装置、ハイブリッドICの販売

 製品環境認定審査会

 化学物質事前評価審査会

 設備事前評価審査会

管理体責任者

部門責任者

経営層

環境管理

担当執行役員

横浜事業所

(構内請負会社は適用範囲外)

CSR・コンプライアンス委員会

 全社環境推進活動方針・実績を報告

従業員

Avioグループ

環境管理推進会議

会社名

福島アビオニクス(株)

 環境管理委員会

接合機器の設計、製造、販売、電気計測機器の

設計、販売

日本アビオニクス(株)

(登録証番号:JQA-EM0156)

マイクロエレクトロニクスモジュ-ルおよび電

子機器製品製造

福島アビオニクス(株)

(登録証番号:JQA-EM0407)

本社

(日本アビオニクス㈱駐在含む)

誘導・搭載関連装置、表示・音響関連装置、指

揮・統制関連装置の設計及び製造、ハイブリッ

ドICの設計

登録範囲

エコリーダー

【管理体】

7

Page 8: Challenge for the Future ENVIRONMENTAL CSR REPORT › company › about › environment › pdf › kankyo2019.pdf · 2019-07-26 · CSR環境保全活動 報告対象期間 2018年4月1日~2019年3月31日

5.環境負荷マスバランス

【インプット】 【アウトプット】

▌電気  2,594千kWh ▌CO2※1    1,346トン

▌燃料(灯油)   32kl ▌NOx     36kg

▌LPG        6トン ▌SOx      0.3kg

▌上水  4.2千㎥ ▌排水(公共用水域)    5.2千㎥

▌地下水  9.4千㎥ ▌廃棄物  93トン

▌化学物質(法規制物質) 0.44トン

▌紙(コピー用紙)    15トン

▌電気  2,869千kWh ▌CO2※1    2,396トン

▌燃料(特A重油)   211kl ▌NOx     788kg

▌都市ガス         144千㎥ ▌SOx      106kg

▌上水  12.9千㎥ ▌排水(公共用水域) 12.9千㎥

▌地下水      - 千㎥ ▌廃棄物 25.0トン

▌化学物質(法規制物質) 1.83トン

▌紙(コピー用紙)   1.56トン

 ※1 CO2排出量は、電力においては各電力会社の「CO2排出原単位」を使用し、その他の燃料に

    ついては「地球温暖化対策の推進に関する法律施行令」に基づく換算係数を用いて算定しま

    した。

 日本アビオニクスグループでは、直接的事業活動において、環境負荷との関連性をより明確に示すた

めに環境負荷マスバランス(物質収支)を把握し、環境負荷削減に努めています。

日本

アビオ二クス

福島

アビオ二クス

8

Page 9: Challenge for the Future ENVIRONMENTAL CSR REPORT › company › about › environment › pdf › kankyo2019.pdf · 2019-07-26 · CSR環境保全活動 報告対象期間 2018年4月1日~2019年3月31日

6.2018年度環境管理活動実績

Ⅰ.重点活動項目

目的 SDGsとの関連性 No. 目標 区分実績

評価実 績 内 容

1.環境配慮型

製品開発1

RoHS適合製品の適合率

100%継続 〇

RoHS適合審査を実施。

CEマーク適用製品11機種を認定

2.地球温暖化

防止2

エネルギー使用量の削減

前年度比1%削減継続 〇

エネルギー使用量では705KL/年でした。

前年度比4.1%削減(総量)

3CO2排出量の削減

2017年度比2.5%削減新規 ×

CO2排出量1,346t-CO2

2017年度比2.46%削減

4.環境リスク

  ミニマム4 環境汚染、火災事故 0件 継続 〇

環境汚染・火災事故は「0」件であった。

施設毎の緊急時個別訓練を実施しました。

3.環境意識

  向上5

環境教育受講率の向上

目標受講率100%継続 〇

12月~1月に全従業員環境経営教育を実施。

受講率は100%達成。

Ⅱ.管理項目

(主要項目抜粋)

目的 SDGsとの関連性 No. 項 目 区分実績

評価実 績・課 題

1外注取引先の環境監査(アセ

スメント)継続 〇 事業部にて適宜指導を実施(行程パトロール含む)

2外注先の管理(生産工程から

有害物質排除)継続 〇 有害物質を含有しない塗料(グリーン化塗料)の活用を実施

2.地球温暖化

防止3 低炭素社会実行計画 継続 〇

2012年度比フロア原単位-18.2%

(2020年度目標:2012年度比-7.73%削減)

3.資源循環

有効利用4

廃棄物のゼロエミッション

(再資源化率99.5%以上)維持継続 〇

リサイクル量93ton/ゼロエミッション対象排出量93

ton=100%ゼロエミッション

(再資源化率99.5%以上)達成

5化学物質の自主管理(コー

ティング剤、溶剤)継続 〇

毎月化学物質の自主管理(コーティング剤、溶剤、接着剤

等)を実施

6 機械設備の自主点検 継続 〇 毎月機械設備の自主点検を実施

7 通勤路清掃実施 継続 〇 通勤路清掃は、6月実施

8 地域環境活動への参加 継続 〇 全サイトと協力してエコキャップ200kgを提供

6.環境情報

公開9 環境HP発行維持 継続 〇 2018年10月発行

5.社会貢献

 管理項目は、環境配慮型製品、地球温暖化防止、資源循環有効利用、環境リスクミニマム、社会貢献、コミュニケーションに対し実施しました。そ

の結果は以下のとおりです。

 本項は、日本アビオ二クスの2018年度環境管理活動実績を掲載しています。環境管理活動は、重点活動項目と管理項目に分類して目標を設定し

推進しました。グループ各社においても同様の活動を行っています。

 重点活動項目は、環境配慮型製品開発、地球温暖化防止、環境意識向上、環境リスクマネジメント強化に対し目標を掲げ実施しました。その結果は

以下のとおりです。

 ”2030年度目標:CO2排出量2017年度比33%削減”

1.環境配慮型

製品開発

4.環境リスク

ミニマム

9

Page 10: Challenge for the Future ENVIRONMENTAL CSR REPORT › company › about › environment › pdf › kankyo2019.pdf · 2019-07-26 · CSR環境保全活動 報告対象期間 2018年4月1日~2019年3月31日

7.Avioエコアクションプラン 2019

【2019年度 リスクと機会】

【エコアクションプラン2019】

Ⅰ.重点活動項目

目 的 SDGsとの関連性 No. 目 標 区分2019年度

目標

2020年度

目標

2021年度

目標

前年度比 前年度比 前年度比

1%削減 1%削減 1%削減

2017年度比 2017年度比 2017年度比

5.1%削減 7.7%削減 10%削減

4.環境意識

向上4 環境教育受講率向上 継続 100% 100% 100%

※2021年度は、RoHS指令10物質適合100%

全従業員環境教育受講の徹底を図る

RoHS指令6物質

対応製品

適合率100%

3 環境汚染ゼロ継続 継続 0件 0件 0件

エネルギー使用量削減

CO2排出量削減

3.環境リスク

ミニマム

1.環境配慮型

製品開発 ・RoHS指令追加禁止物質含有部品

 の調査・検討

購入部品のRoHS指令適合確認

外注生産材のRoHS指令適合確認100%※

継続

環境緊急時個別訓練の実施

・省エネに配慮した機器の導入

(設備導入時及び更新時)

・省エネ活動の実施

2

継続 2.地球温暖化

防止

手段/方策

 日本アビオ二クスの「Avioエコアクションプラン2019」は、「リスク及び機会」を特定し策定しています。

 ”2030年度目標:CO2排出量2017年度比33%削減”

1 見直し 100% 100%

◎:重点項目として活動○:課題として継続検討

10

Page 11: Challenge for the Future ENVIRONMENTAL CSR REPORT › company › about › environment › pdf › kankyo2019.pdf · 2019-07-26 · CSR環境保全活動 報告対象期間 2018年4月1日~2019年3月31日

Ⅱ.管理項目;計画策定を必須とはしないが活動推進する項目

目 的 SDGsとの関連性 No. 区 分

1 協力会社の環境システム評価 継続

2 顧客からの問い合わせに関する 回答納期遵守率向上 継続

2.地球温暖化

防止3 低炭素社会実行計画 継続

3.資源循環

有効利用4 廃棄物のゼロエミッション(再資源化率99%以上)維持 継続

5 化学物質の自主管理(コーティング剤、溶剤) 継続

6 機械設備の自主点検 継続

7 通勤路清掃の実施 継続

8 地域環境活動への参加 継続

6.環境情報

公開9 環境HP発行維持 継続

5.地域貢献

項   目

1.環境配慮型

製品開発

4.環境リスク

ミニマム

11

Page 12: Challenge for the Future ENVIRONMENTAL CSR REPORT › company › about › environment › pdf › kankyo2019.pdf · 2019-07-26 · CSR環境保全活動 報告対象期間 2018年4月1日~2019年3月31日

大分類 中分類

・包装材料の質量の削減

リユース

環境管理システム

製造プロセス

情報開示

その他 ・製品の事業主体(開発設計を含む)および最終生産基地におい

て、環境マネジメントシステムを構築していること。

・製造プロセスの新規導入、或いは変更がある場合、製法アセスメントを

実施。

・マニュアル等に使用後の二次電池の適正な取り扱い、処理方法等を記載。

・二次電池の材料名を表示、また分離が容易な構造である。

・Hgを含む部品を容易に分離できる。

・ドライバーなど一般工具で容易に材料ごとに(ユニットレベル

まで)解体できる。

グリーン化 化学物質の削減 ・製品・包装材・添付品には当社の自主禁止物質を含まない。

・筐体にはPVCを使用しない。

・緩衝材および保護袋にはPVCなどハロゲン系樹脂やハロゲン

系難燃剤を使用しない。

資源循環

・リユース可能な部品、ユニットを採用

リサイクル ・製品、包装材、添付品のプラスチック部品に材料名を表示

・モントリオール議定書で禁止のオゾン層破壊物質

(CFC、ハロン、111トリクロロエタン、四塩化炭素、HBFC、

臭化メチル)を用いて製造された部品、材料を使用しない。

基準

リデュース ・包装箱は通い箱または段ボール再利用

・マニュアルは再生紙を使用し、リサイクルを妨げる加工および

処理をしない。

・製品の体積や専有面積の削減

・製品質量の削減

・製品の長寿命化を考慮した設計

8.環境に配慮した製品

 日本アビオニクスグループは、「地球温暖化防止のための省エネ性」

「省資源」「資源循環」「有害物質削減による製品の安全性向上」等の

環境に配慮した製品の開発を進めています。

 環境配慮型製品の中で、「環境配慮型製品適合基準」「RoHS適合基

準」等に適合した製品を、Avioエコラベル製品としています。

環境配慮型製品適合基準

地球温暖化防止 低消費電力 ・低消費電力化

・待機時低消費電力化

・一定時間未使用時の低消費電力化

・使用時の二酸化炭素排出量削減

12

Page 13: Challenge for the Future ENVIRONMENTAL CSR REPORT › company › about › environment › pdf › kankyo2019.pdf · 2019-07-26 · CSR環境保全活動 報告対象期間 2018年4月1日~2019年3月31日

▌InfReC Thermo FLEX F50シリーズ

▌InfReC Thermography R550シリーズ

▌InfReC Thermography R450

主な特徴:

 ・温度分解能0.025℃の高画質

 ・常温~1500℃までレンジ切替不要の幅広い測定レンジ

(R450Pro)

 ・最大40Hzの赤外画像転送を実現

環境配慮事項:

 ・耐環境温度性能70℃のカメラヘッドで、従来機種では

  行えなかった計測が可能

 ・製品単体で防水性能 IP64を実現

 ・ピント合わせが不要な広角レンズで、効率的な撮影が可能

 ・RoHS指令6物質対応

環境配慮事項:

 ・同電力消費量で解像度は4倍

  (30万画素→120万画素)

 ・用途と測定温度範囲で選べる3種類のモデル

 ・作業効率を向上させるワイドな視野角

 ・RoHS指令6物質対応

主な特徴:

・最速120Hzの高速サンプリング(R550-Pro)

 ・最大記録画素数120万画素

 ・複数枚超解像処理による復元する技術

 ・従来にない鮮明で高精細な熱画像を実現

主な特徴:

 ・現場診断用スタンダードモデル

 ・世界初*カメラヘッド脱着型サーモグラフィ

 ・測定作業を革新させるアングルフリーを実現

 *2017年8月現在 当社調べ

環境配慮事項:従来品(TH7800)との比較において

 ・電力消費量を33%削減

 ・製品質量を38%削減

 ・製品容積を33%削減

 ・RoHS指令6物質対応

主な特徴:

 ・グリップベルトを標準装備!

使いやすさと機能の進化を実現

▌InfReC Thermography Thermo GEAR G100シリーズ

環境配慮型製品の紹介

環境配慮事項:

 ・同電力消費量で解像度は2.2倍

  (30万画素→69万画素)

 ・用途と測定温度範囲で選べる3種類のモデル

 ・作業効率を向上させるワイドな視野角

 ・RoHS指令6物質対応

13

Page 14: Challenge for the Future ENVIRONMENTAL CSR REPORT › company › about › environment › pdf › kankyo2019.pdf · 2019-07-26 · CSR環境保全活動 報告対象期間 2018年4月1日~2019年3月31日

 本ページ以降は、弊社の製品を通し環境負荷改善に繋がる活用について紹介しています。

▌接合製品の地球温暖化防止への活用例1

製品の環境負荷改善への活用例紹介

 ワイヤーハーネスは工業製品において機器配線をまとめて束にしたものです。自動車の電子システムは安全

性と快適性向上のため高機能化が進み、多種多様なワイヤーハーネスが使用され、重量増が進んでいます。

 その中で環境対応としてCO2排出量削減のため、燃費向上を目的とした自動車の軽量化が求められていま

す。各メーカは従来の電線素材の銅線からアルミ線採用への動きが加速しています。

 当社の接合製品は、アルミ線を使用したワイヤーハーネスの製造過程において溶接の課題を解消するた

め、超音波金属溶着機を開発し、軽量化(銅線の1/2重量@同電気容量)による燃費向上、海外生産輸送

コスト低減などに貢献することで、その過程をとおし温室効果ガス排出量が削減でき地球温暖化防止に貢

献いたします。

【自動車ワイヤーハーネスの組立】

接合箇所 :アルミ撚り線と銅端子の溶接

    アルミと銅の異種金属を溶融接合します。

銅 銅アルミ アルミ

アルミ

14

Page 15: Challenge for the Future ENVIRONMENTAL CSR REPORT › company › about › environment › pdf › kankyo2019.pdf · 2019-07-26 · CSR環境保全活動 報告対象期間 2018年4月1日~2019年3月31日

▌接合製品の地球温暖化防止への活用例2

  当社の接合製品は、大型電池モジュールの製造過程において抵抗溶接が適用されています。製造過程

をとおし地球温暖化防止に貢献いたします。

【大型電池モジュールの組立】

接合箇所 :電池と電池を繋ぐ「接続端子(タブ材)」の溶接

二次電池の電力を入出力するための接続端子(タブ材)を抵抗溶接方式で溶接します。

 二次電池の中でもリチウムイオン二次電池は、幅広い電子・電気機器に搭載され利用されています。最近で

はエコカーと呼ばれる電動自動車(EV・HEV・P-HEVなど)に実用化がなされ、電力の平準化やスマートグ

リッドのための蓄電装置の一部として研究されています。

 化石燃料を使用しないため温室効果ガス排出量が削減でき低炭素社会の成長産業として期待されています。

大型電池モジュール

電池缶

接続端子(タブ材)

接合

電動自動車用リチウムイオン二次電池

スマートグリッドの蓄電装置

実用化 研究

15

Page 16: Challenge for the Future ENVIRONMENTAL CSR REPORT › company › about › environment › pdf › kankyo2019.pdf · 2019-07-26 · CSR環境保全活動 報告対象期間 2018年4月1日~2019年3月31日

▌赤外線サーモグラフィ製品の地球温暖化防止への活用例1

▌赤外線サーモグラフィ製品の地球温暖化防止への活用例2

住宅省エネルギー化のキーポイントが断熱性能です。断熱性(≒気密性)に優れた住宅では冷暖房

で使用したエネルギーが無駄なく効果的に運用され省エネ効果も期待できます。当社の赤外線サーモグラ

フィは熱リークを可視化することにより住宅の『断熱性能評価/検査』『遮熱性能評価』や『漏水/帯水箇

所の発見』などに有効な手段を提供し、地球温暖化防止に貢献いたします。

断熱材欠損があると冷暖房に使用するエネルギーロスが大きくなります。

赤外線サーモグラフィで観測することで対策が必要な個所を特定し、省エネ対策の効果も視覚的に確認

が可能です。

プールサイドのタイルに遮熱効果を持つ塗装を施し、通常のタイルを比較試験を行った事例です。

 ソーラーシステム(太陽電池)においてホットスポット

(発熱)があるセルは、発電量が低下します。

 発熱の主な原因は、次のことが考えられます。

  ①セルの内包欠陥やハンダ不良などの製造上の

   不具合により不良箇所が大きな抵抗を持ち発熱

  ②鳥のフンや落葉/ゴミなどでセル表面が長時間

   遮光されると、そのセルが抵抗になり発熱

  ③セル表面の変質/気泡/茶変により発熱

 当社の赤外線サーモグラフィは『熱の可視化』により、

メガソーラーシステム(太陽電池)等のメンテナンスに有

効な手法を提供し、地球温暖化防止に貢献いたします。

ホットスポット(発熱)検知

セル表面の茶変(変質)に

起因するホットスポット

鳥のフンや落葉などの遮光に起因するホットスポット

冷気漏れ箇所

断熱材の欠損の疑い

16

Page 17: Challenge for the Future ENVIRONMENTAL CSR REPORT › company › about › environment › pdf › kankyo2019.pdf · 2019-07-26 · CSR環境保全活動 報告対象期間 2018年4月1日~2019年3月31日

9.環境リスクミニマム

▌教育訓練

①日本アビオニクスで実施した教育訓練

No. 実施日 部門 緊急対策訓練名又はテストした手順書名 対象業務名

1 2018年6月 環境工務G ・地下タンク貯蔵所(灯油) 緊急時対応手順 灯油納品

2 2019年1月 製造部 ・表面処理施設緊急時処置手順 表面処理作業

3 2019年3月 製造部 ・溶剤系洗浄機緊急時処置手順 洗浄作業

②福島アビオニクスで実施した教育訓練

No. 実施日 部門 緊急対策訓練名又はテストした手順書名 対象業務名

1 2018年12月 業務統括部 ・重油地下タンクの緊急時の訓練 重油納品

2 2019年1月 製造部 ・薬品倉庫緊急時対応手順 薬品保管

3 2018年12月 業務統括部 ・危険物倉庫緊急時対応手順 危険物保管

▌環境リスク対策

②福島アビオニクス

・特A重油地下タンク所蔵所防液ピット維持                                                     ・排水口緊急遮断板維持

▌環境汚染事故、法順守状況

・重大な環境汚染事故についてはグループ全体で発生無し

 日本アビオニクスグループは、水質汚濁、土壌汚染などを未然防止するため法順守はもとより、自主基準

値の設定や事故・緊急事態などを想定した環境リスク対策を継続的に実施しています。その結果は、次のと

おりです。

①日本アビオニクス

・灯油地下タンク貯蔵所防液ピット維持

・排水口緊急遮断板維持

17

Page 18: Challenge for the Future ENVIRONMENTAL CSR REPORT › company › about › environment › pdf › kankyo2019.pdf · 2019-07-26 · CSR環境保全活動 報告対象期間 2018年4月1日~2019年3月31日

10.教育

1 NEC関係会社環境審査員フォローアップ教育(5月)

1 2018年度新入社員研修(環境活動概要説明) (4月) 2 雇い入れ時環境方針教育(随時)

3 新任内部環境監査員教育(12月)

4 内部環境監査員フォローアップ教育(12月)

5 全社環境経営教育(12月~1月)

1 雇い入れ時環境方針教育(随時)

2 有機溶剤作業主任者技能講習(5月)

3 高圧ガス取扱教育 (11月)

4 環境教育 (12月)

▌福島アビオ二クス 教育 [社内/社外]

 CSR環境保全への取り組みには、全社員の教育・啓発による意識向上が重要です。

社員があらゆる領域でCSR環境保全を意識した行動ができるよう、教育・啓発を継続

的に実施しています。

▌全従業員環境経営教育(12~1月)

 日本アビオニクスグループで全従業員環境経営教育を実施しました。

 その結果、日本アビオニクス単独受講率100%(前年度100%)、日本アビオニク

スグループ全体においても目標100%(前年度100%)を達成しました。

▌NEC及びNEC関係会社環境経営交流会

▌日本アビオニクス [社内/社外] 

18

Page 19: Challenge for the Future ENVIRONMENTAL CSR REPORT › company › about › environment › pdf › kankyo2019.pdf · 2019-07-26 · CSR環境保全活動 報告対象期間 2018年4月1日~2019年3月31日

11.環境コミュニケーション

2016 2017 2018

グリーン調達調査件数 47 13 9

No.

1

 

▌日本アビオニクスの製品のグリーン調達

▌日本アビオニクスの苦情件数

2018

日本アビオニクス

年度

2016

概要

自治会より敷地境界の川沿いの樹木枝剪定の要望があり、自治会と相談し樹木

の適切な剪定時期に剪定を完了しました。

2017

 外部環境情報のうち、当社製品のグリーン調達等(製品含有化学物質調査等)に関する調査依頼は2018

年度9件でした。(MLB事業終息のため製品含有化学物質調査は減少しています)

 2016年度から2018年度の日本アビオニクスの社外からの苦情件数は0件でした。(要望1件)

福島アビオニクス

2017

2018

2016

19

Page 20: Challenge for the Future ENVIRONMENTAL CSR REPORT › company › about › environment › pdf › kankyo2019.pdf · 2019-07-26 · CSR環境保全活動 報告対象期間 2018年4月1日~2019年3月31日

12.環境監査

監査の内容 監査員

ISO14001マネジメント

システム審査

JQA審査員

NEC関係会社相互環境

審査

NEC関係会社環境経営交流会

→認定審査員

環境法遵守監査 NEC関係会社環境経営交流会

→NEC監査員

内部環境監査 環境マネジメントシステム

→認定監査員

受 審 指摘項目 指摘件数 是正措置

カテゴリーB

(規格要求事項を満たしていない事0件

グッドポイント 4件 -

カテゴリーB

(規格要求事項を満たしていない事0件

グッドポイント 1件 -

受 審 指摘項目 件数 是正措置

評価できる点 3件 -

改善を要する点 0件 是正対応

課題・要望する点 5件 是正対応

受審部門 実施時期 指摘件数 是正措置

日本アビオニクス 2019年1月~2月 7件 是正対応

福島アビオニクス 2019年1月~2月 2件 是正対応

▌NEC関係会社相互環境審査

日本アビオニクス

審査日:2018年11月16

▌内部環境監査

年1回/申請会社

日本アビオニクス受審

3年に1回/申請会社

2018年度は実施しておりません。

年1回

▌ISO14001マネジメントシステム審査監査結果

福島アビオニクス

定期:審査日2019年2

月13日~15日

  日本アビオニクスグループ各社はISO14001認証を取得しており、ISO14001マネジメントシス

テム審査、内部環境監査の他に、NEC関係会社による相互環境審査、NEC殿による環境法遵守監査

を受審しています。以下に監査の体系と監査結果を示します。

▌環境監査体系

実施頻度・対象

年1回

日本アビオニクス

更新:審査日2019年3

月5日~8日

20

Page 21: Challenge for the Future ENVIRONMENTAL CSR REPORT › company › about › environment › pdf › kankyo2019.pdf · 2019-07-26 · CSR環境保全活動 報告対象期間 2018年4月1日~2019年3月31日

13.社会貢献活動

▌エコキャップ収集活動

Avioグループ発!社会貢献としてペットボトルキャップを集めて世界の子供たちを救おう!

NPO法人を通じたペットボトルキャップワクチ

ン支援活動です。

●実施日:2018年4月~2019年3月

※継続年数:9年7カ月

▌NECグループ田んぼ作りプロジェクト活動

~田植え~草取り~稲刈り~脱穀~酒仕込み神事~新酒蔵出し~

  2018年度は、日本アビオニクスグループ従業員の協力で、200㎏のペットボトルキャップ

が集まりました。

生物多様性・地域貢献活動への取り組みの一

環として参加しています。

▌本の収集活動

2018年度は、グループ会社を含む全従業員を対象に本・CD・DVDの収集活動を実施し3

53点の本・CD・DVDが集まりました。

環境、CS、社会貢献およびクィックレスポンス

の4分野のCSR活動を通じた組織(グループ全

社)活動です。

●実施日:2018年4月~2019年3月

※継続年数:11年

※継続年数:11年の累計は、5,566点となりました。

※継続年数:9年7カ月の累計は、2,457㎏となりました。

21

Page 22: Challenge for the Future ENVIRONMENTAL CSR REPORT › company › about › environment › pdf › kankyo2019.pdf · 2019-07-26 · CSR環境保全活動 報告対象期間 2018年4月1日~2019年3月31日

▌人命救助支援活動

2007年11月から日本アビオニクス横

浜事業所・守衛所に、ご近所の方々に貸出用

の「AED(自動体外式助細動器)」を設置

しています。

ご近所で、心拍停止の緊急事態が発生した

場合は、当社守衛所に申し出て頂ければ貸し

出しいたしますのでご利用願います。

[日本アビオニクス横浜事業所 正門前]

▌地域清掃活動

  日本アビオニクスは、従来から横浜事業所周

辺や通勤路の清掃活動を実施しています。

2018年度は14名が参加しました。

●経路: 正門前駐車場 → 柏尾線・環状4号線等

(4ルート) → 瀬谷駅北口公園

●回収ゴミ量:5.24kg

●日本アビオニクス横浜事業所有志

 -2018.06 参加者: 14名

[相鉄・瀬谷駅北口前公園(2018年6月)]

22

Page 23: Challenge for the Future ENVIRONMENTAL CSR REPORT › company › about › environment › pdf › kankyo2019.pdf · 2019-07-26 · CSR環境保全活動 報告対象期間 2018年4月1日~2019年3月31日

14. 環境管理活動のあゆみ

年度日本アビオニクス

(Avio)

福島アビオニクス

(AFCL)

1969 ・プリント板、電子管製造廃水処理施設設置 -

1970 ・公害防止活動開始

・公害防止関連諸規定整備

1971 ・NECグループ公害防止懇談会加入 -

1987 ・化学物質管理に関する諸規定整備 -

1988 ・トリクロロエチレン使用全廃 -

1989 - ・1989.9 会社設立

1992 ・環境管理部設置

・有機塩素系化合物土壌調査実施

 (規制値範囲内確認)

1993 ・洗浄用フロン全廃 ・トリクロロエタン使用全廃

1995 ・トリクロロエタン使用全廃

・建物のアスベスト類撤去

1997 ・ジクロロメタン使用全廃 ・非水系洗浄剤再生装置導入

1998 ・1998.4 ISO14001認証取得

(JQA-ME0156)

・神奈川県環境管理事業所認定取得

・有機塩素系化合物土壌調査実施

(規制値範囲内確認)

1999 - ・1999.4 ISO14001認証取得

(JQA-ME0407)

2002 ・2003.1 横浜事業所敷地一部売却に伴い

土壌調査実施(有機塩素系化学物質、

重金属類 規制値範囲内確認)

2003 ・2003.4 相模事業所開設

・2003.7 ISO14001認証サイトに相模事業所

を追加し変更審査受審

2005 ・2005.4 ISO14001認証範囲に本社・拠点を追加 ・ISO14001(2004年版)移行認証取得

2006 ・2006.5 ISO14001移行(2004年版)認証取得

・2006.6 NEC三栄を子会社化

・2006.8 本社を現在地に移転

2007 ・2007.4 ISO14001更新審査受審 ・フロン消火器全廃

2008 ・2008.4.1 赤外線事業事業再編 NECAvio

赤外線テクノロジー株式会社へ承継

・ISO14001更新審査受審

2009 ・2010.3 ISO14001更新審査受審 -

2010 ・2010.5.6 相模事業所を閉鎖し

新横浜事業所を開設し移転

・2011.3.11 東北地方太平洋沖地震が

発生し設備等の一部が損壊

2011 ・電力需給問題により電化厨房設備を

一部ガス化に変更

2012 ・2012.10.1 事業再編によりNEC Avio

赤外線テクノロジーと吸収合併し、

ISO14001認証範囲を統合

2013 ・IPA洗浄機撤去

・埋設排水配管更新

・吸収式空調機更新

23

Page 24: Challenge for the Future ENVIRONMENTAL CSR REPORT › company › about › environment › pdf › kankyo2019.pdf · 2019-07-26 · CSR環境保全活動 報告対象期間 2018年4月1日~2019年3月31日

年度日本アビオニクス

(Avio)

福島アビオニクス

(AFCL)

2014 ・改正フロン排出抑制法の取組み開始

・照明器具の省エネ施策開始

・改正フロン排出抑制法の取組み開始

2015 ・2016.3 認証範囲より拠点を削除

(府中支店は除く)

・労働安全衛生法(化学物質のリスク

アセスメント)の取組み開始

2016 ・2017.3 ISO14001:2015認証取得 -

2017 ・2018.3 認証範囲より府中支店・YDCを削除 ・2018.2 ISO14001:2015認証取得

2018 ・2018.10 山梨アビオニクス吸収合併

・2019.2 旧山梨アビオニクス工場更地化完了

24

Page 25: Challenge for the Future ENVIRONMENTAL CSR REPORT › company › about › environment › pdf › kankyo2019.pdf · 2019-07-26 · CSR環境保全活動 報告対象期間 2018年4月1日~2019年3月31日

15.環境負荷

▌ 地球温暖化防止

(1)電力使用量

サイト名 単位 2000 2005 2016 2017 2018 前年度比

Avio MWH 5,568 4,152 2,719 2,725 2,594 95%

AFCL MWH 5,860 3,429 2,699 2,810 2,869 102%

Avio-G合計 MWH 11,428 7,581 5,418 5,535 5,463 99%

(2)燃料使用量

サイト名 種類(単位) 2000 2005 2016 2017 2018 前年度比

灯油(KL) 147 64 29 27 32 117%

LPG(ton) 16 6 6 6 6 97%

特A重油(KL) 969 500 242 247 211 85%

都市ガス(km3) - - 144 147 144 98%

(3)原油換算エネルギー使用量

サイト名 単位 2000 2005 2016 2017 2018 前年度比

Avio KL 1,637 1,188 735 735 705 96%

AFCL KL 2,532 1,414 1,105 1,143 1,118 98%

Avio-G KL 4,169 2,602 1,840 1,878 1,823 97%

(4)二酸化炭素排出量 絶対値

サイト名 単位 2000 2005 2016 2017 2018 前年度比

Avio t-CO2 2,508 1,934 1,427 1,380 1,346 98%

AFCL t-CO2 4,829 2,805 2,485 2,539 2,396 94%

Avio-G t-CO2 7,337 4,739 3,912 3,919 3,742 95%

※電力の二酸化炭素換算係数は、各電力会社の「CO2排出原単位」にて計算しております。

 2018年度の日本アビオニクスグループの原油換算エネルギー使用量は1,823KLで、前年

度比3%減少しております。

Avio(横浜)

Avio:日本アビオニクス、AFCL:福島アビオニクスを示す。(以降同様)

AFCL

4,169

2,602

1,840 1,878 1,823

0

2,000

4,000

6,000

2000 2005 2016 2017 2018

KL

年度

Avio-Gエネルギー使用量7,337

4,7393,912 3,919 3,742

0

2,000

4,000

6,000

8,000

2000 2005 2016 2017 2018

t-CO2

年度

Avio-GCO2排出量

25

Page 26: Challenge for the Future ENVIRONMENTAL CSR REPORT › company › about › environment › pdf › kankyo2019.pdf · 2019-07-26 · CSR環境保全活動 報告対象期間 2018年4月1日~2019年3月31日

▌ 大気汚染防止

単位;kg

サイト名 種 類 2000 2005 2016 2017 2018 前年度比

Avio NOx 283 116 38 36 36 99%

AFCL NOx 1,531 796 725 680 788 116%

Avio-G 合 計 1,814 912 763 716 824 115%

Avio SOx 9.0 1.0 0.3 0.1 0.3 238%

AFCL SOx 1,340 718 119 139 106 76%

Avio-G 合 計 1,349 719 119 139 106 76%

▌ オゾン層破壊防止

 フロン類保管量(冷凍機、恒温槽等の機器に収容されている量) 単位;kg

サイト名 種類 2000 2005 2016 2017 2018 前年度比

Avio 特定フロン(冷媒) 1,452 540 429 346 272 79%

AFCL 特定フロン(冷媒) - 14 14 14 67 480%

Avio-G 合 計 1,452 554 443 360 339 94%

日本アビオニクスグループのNOX・SOX排出量は、前年度に比べるとNOX15%増加・SOXが24%

減少しています。

  AFCLにて恒温槽などの設備台数増加により保管量が増加していますが、日本アビオニクスグ

ループの特定フロン類保管量は、前年度に比べると6%の減少でした。

26

Page 27: Challenge for the Future ENVIRONMENTAL CSR REPORT › company › about › environment › pdf › kankyo2019.pdf · 2019-07-26 · CSR環境保全活動 報告対象期間 2018年4月1日~2019年3月31日

▌ 水資源保護

(1)水使用量 単位;km3

サイト名 種 類 2000 2005 2016 2017 2018 前年度比

Avio 上 水 11.0 5.4 4.5 4.4 4.2 95%

地下水 239.0 39.2 8.6 7.8 9.4 121%

合 計 250.0 44.6 13.1 12.2 13.6 111%

AFCL 上 水 21.0 10.9 7.2 8.4 12.9 154%

地下水(未使用) - - - - - -

合 計 21.0 10.9 7.2 8.4 12.9 154%

Avio-G 上 水 32.0 16.3 11.7 12.8 17.1 134%

地下水 239 39.2 8.6 7.8 9.4 121%

合 計 271.0 55.5 20.3 20.6 26.5 129%

(2)排水量 単位;km3

サイト名 種 類 2000 2005 2016 2017 2018 前年度比

Avio 生産系 226.3 31.6 3.9 3.5 5.2 149%

生活系 23.6 13.0 9.2 8.6 8.4 98%

合 計 249.9 44.6 13.1 12.1 13.6 112%

AFCL 生産系 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 -

生活系 21.0 10.9 7.2 8.4 12.9 154%

合 計 21.0 10.9 7.2 8.4 12.9 154%

Avio-G 生産系 226.3 31.6 3.9 3.5 5.2 149%

生活系 44.6 23.9 16.4 17.0 21.3 125%

合 計 270.9 55.5 20.3 20.5 26.5 129%

 日本アビオニクスグループの水使用量は、前年度に比べると29%の増加でした。

32.0 16.3 11.712.8 17.1

239

39.28.6

7.8 9.4

0.0

100.0

200.0

300.0

2000 2005 2016 2017 2018

K㎥

年度

Avio-G 水使用量

上水

地下水

27

Page 28: Challenge for the Future ENVIRONMENTAL CSR REPORT › company › about › environment › pdf › kankyo2019.pdf · 2019-07-26 · CSR環境保全活動 報告対象期間 2018年4月1日~2019年3月31日

▌ 水質汚濁防止 BOD排出量

単位;kg

サイト名 種 類 2000 2005 2016 2017 2018 前年度比

Avio BOD 158 0 0 0 0 -

AFCL BOD 357 43 48 44 54 123%

Avio-G 合 計 357 43 48 44 54 123%

▌その他の資材使用量(1)紙(コピー用紙等)購入量

単位;kg

サイト名  種 類 2000 2005 2016 2017 2018 前年度比

Avio コピー用紙購入量 33,495 27,676 22,855 20,464 15,194 74%

AFCL コピー用紙購入量 - 2,934 1,760 1,946 1,560 80%

Avio-G  合 計 33,495 30,610 24,615 22,410 16,754 75%

 日本アビオニクスグループの紙購入

量は前年度比25%減少でした。

 日本アビオニクスグループのBOD排出量は、AFCLにおいて従業員の増加により

前年度に比べると23 %の増加でした。

33,495 30,61024,615 22,410

16,754

0

20,000

40,000

2000 2005 2016 2017 2018

Kg

年度

Avio-G 紙購入量

28

Page 29: Challenge for the Future ENVIRONMENTAL CSR REPORT › company › about › environment › pdf › kankyo2019.pdf · 2019-07-26 · CSR環境保全活動 報告対象期間 2018年4月1日~2019年3月31日

▌廃棄物削減、再資源化

  ゼロエミッション=(一般廃棄物+産業廃棄物資源化量)÷総排出量=99.5%以上

単位 トン

サイト名 区分 処理方法 2000 2005 2016 2017 2018 前年度比

Avio 一般廃棄物 公営焼却場 62.3 30.4 21.6 18.1 13.4 -

リサイクル 113 67.8 43.9 63.4 41.8 -

非リサイクル 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 -

合計 175 98.2 65.5 81.5 55.1 68%

産業廃棄物 リサイクル 43.7 33.9 33.9 29.9 51.1 -

(特管除く) 非リサイクル 18.8 0.0 0.0 0.0 0.0 -

合計 62.5 33.9 33.9 29.9 51.1 171%

特別管理 リサイクル 0.0 1.7 1.4 1.1 0.6 -

産業廃棄物 非リサイクル 7.4 0.2 0.0 0.0 0.0 -

合計 7.4 1.9 1.4 1.1 0.6 55%

総排出量 245 134 101 113 107 112%

ゼロエミッション リサイクル 計 157 103 79 94 93 -

対象排出量 計 183 104 79 94 93 -

ゼロエミッション率(%) 86% 100% 100% 100% 100% -

サイト名 区分 処理方法 2000 2005 2016 2017 2018 前年度比

AFCL 一般廃棄物 公営焼却場 - - 2.7 3.3 3.0 -

リサイクル - - 3.3 3.1 7.0 -

非リサイクル - - 0.0 0.0 0.0 -

合計 26.0 14.5 6.0 6.4 10.0 156%

産業廃棄物 リサイクル - - 2.8 5.3 13.0 -

非リサイクル - - 0.0 0.0 0.1 -

合計 20.1 12.3 2.8 5.3 13.1 246%

特別管理 リサイクル - - 0.5 1.3 1.9 -

産業廃棄物 非リサイクル - - 0.0 0.0 0.0 -

合計 10.1 6.9 0.5 1.3 1.9 153%

総排出量 56.2 33.7 9.3 12.9 25.0 193%

ゼロエミッション リサイクル 計 - - 6.6 9.7 21.9 -

対象排出量 計 - - 6.6 9.7 22.0 -

ゼロエミッション率(%) - - 100% 100% 99.5% -

アビオ 一般廃棄物 公営焼却場 - - 24.3 21.4 16.4 -

グループ リサイクル - - 47.2 66.5 48.7 -

非リサイクル - - 0.0 0.0 0.0 -

合計 201.4 112.7 71.5 87.9 65.1 74%

産業廃棄物 リサイクル - - 36.7 35.2 64.1 -

非リサイクル - - 0.0 0.0 0.1 -

合計 82.6 46.2 36.7 35.2 64.2 182%

特別管理 リサイクル - - 1.9 2.4 2.5 -

産業廃棄物 非リサイクル - - 0 0 0 -

合計 17.5 8.8 1.9 2.4 2.5 107%

総排出量 302 168 110 125 132 105%

 日本アビオニクスグループの廃棄物の発生

量については、前年度比5%増加していま

す。ゼロエミッションについては、日本アビ

オニクス(Avio)、福島アビオ二クス

(AFCL)で達成しています。

※日本アビオニクスのゼロエミッションの定義

行政委託処分を除く次の式により算出

302

168

110 125 132

0

100

200

300

400

2000 2005 2016 2017 2018

トン

年度

Avio-G 廃棄物排出量

29

Page 30: Challenge for the Future ENVIRONMENTAL CSR REPORT › company › about › environment › pdf › kankyo2019.pdf · 2019-07-26 · CSR環境保全活動 報告対象期間 2018年4月1日~2019年3月31日

▌化学物質管理

1)化学物質使用

使用量

種類数 使用量kg 種類数 使用量kg 種類数 使用量kg 種類数 使用量kg 種類数 使用量kg 前年度比

Avio法規制化学

物質総量651 2,314 637 525 637 540 637 578 306 433 75%

AFCL法規制化学

物質総量59 5,571 163 1,397 283 1,235 283 1,472 114 1,830 124%

Avio-G法規制化学

物質総量710 7,885 800 1,922 920 1,775 920 2,050 420 2,263 128%

種別サイト名

 日本アビオニクスグループの化学物質の年度推移は次のとおりです。

2007年度 2018年度2016年度2015年度 2017年度

30

Page 31: Challenge for the Future ENVIRONMENTAL CSR REPORT › company › about › environment › pdf › kankyo2019.pdf · 2019-07-26 · CSR環境保全活動 報告対象期間 2018年4月1日~2019年3月31日

16.あとがき

地球環境ガバナンスでみれば、世界的に持続可能な開発を達成するには生産と消費のパターンを変え

て何をどのように生産し、どのくらい消費するかについての考え方を変えなければならない。国際的に

は、関連政策を発展させて実施し、より環境に負荷のない生産を促進し、認識を強化し、企業と個人の

責任感を高めるために、他組織等との情報共有・協働をしなければならない。

グローバル社会の新しいルールである、デジュールスタンダード(環境マネジメントシステム)改定

により、戦略的な環境マネジメントを推進するためには、経営者トップのリーダーシップならびに従業

員一人ひとりの結束と事業統合活動が不可欠である。まさにデジュールスタンダード改定は、経営戦略

レベルのマネジメントのモデルとして新たに形式を整え、生物多様性保全、サプライチェーン全体での

地環温暖化への「適応と緩和」、ライフサイクル思考を配慮した活動等が求められている。資源を少な

く使い、無駄を省くことも、また、良いビジネスである。それは、環境を守る一方で、コストを削減し、

高い利潤を生みだす。また、天然資源を保護し、汚染を少なくすることによって良好な健康を推進する。

そうすることによって、将来の世代のために地球を持続させることができる。

その一環として、サプライチェーン全体の CO2 排出量削減に向けた取り組みを推進することとして

おり、サプライチェーンを構成するサプライヤの皆様におかれましては、一層のご協力をお願い申し上

げます。

▌問合先 日本アビオニクス株式会社 サプライチェーン推進本部 環境工務グループ

E メール: [email protected]

31