chip/dip兼用ユニバーサル基板 はじめに...
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CHIP/DIP兼用ユニバーサル基板
PX1320 ユーザーズマニュアル
ProXi
有限会社 プロエクシィ
CHIP/DIP兼用ユニバーサル基板 PX1320 ユーザーズマニュアル
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【重要】安全上のご注意
●医療機器、宇宙、航空、原子力、交通、等々の様に人命、人体の安全、社会の安全、及び人々
の財産の安全等に関わり、高い信頼性を必要とする回路には使用しないで下さい。
●当社は本製品を運用した結果についての責任は負わないものとします。
目 次
…………………………………………………………………………………………………………………………●はじめに 3
……………………………………………………………………………………………………………………………1.特長 3
…………………………………………………………………………………………………………………2.用語について 3
…………………………………………………………………………………………………第1章 PX1320の概要 4
…………………………………………………………………………………………………………………1-1 主な仕様 4
…………………………………………………………………………………………………………………1-2 外形寸法 4
………………………………………………………………………………………………………………………1-3 外観 5
…………………………………………………………………………………………………………1-4 パターン接続 5
…………………………………………………………………………………………………………1-5 電源部回路図 6
…………………………………………………………………………………………1-6 主なフットプリント説明 7
……………………………………………………………………………………………………1-7 ジャンパ接続方法 9
…………………………………………………………………………………1-8 レイアウト検討用テンプレート 9
…………………………………………………………………………………………………………………第2章 使用例 10
……………………………………………………………………………………………2-1 40ピンIC実装例 10
……………………………………………………………………………………………2-2 20ピンIC実装例 10
……………………………………………………………………………………………………2-3 コネクタ実装例 10
……………………………………………………………………………………………………………2-4 基板連結 11
…………………………………………………………………………………………………………………第3章 その他 12
……………………………………………………………………………………………………3-1 安全上のご注意 12
…………………………………………………………………………………………………3-2 責任範囲について 12
…………………………………………………………………………………………3-3 製品サポートについて 12
……………………………………………………………………………………………………………3-4 訂正履歴 12
………………………………………………………………………………………………………3-5 お問い合わせ 12
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●はじめに
ユニバーサル基板PX1320は、一般的なφ0.9mmのスルーホールに隣接してCH I P/D I P兼用
チップ部品用パッドを設け、DIP部品に加えてチップ部品も実装可能にしたユニバーサル基板です。
1 .特長
(1 )φ0. 9mmのスルーホールを持つ一般的なユニバーサル基板として使用できます。
( 2 ) 1 6 0 8、 1 0 0 5サイズのチップ部品、3ピンSOT ( SC-70、SC-59等)のトランジスタやダイオードが実装
できます。
( 3 )電源/グランドバスとパスコン用パッドを設け、手間の掛かる電源周りの配線を容易にしています。
隣接するスルーホールとチップ部品用パッド間のレジストの工夫により、相互に半田が流れ込み難い( 4 )
構造にしています。
2.用語について
(1)SMD(Surface Mmount Device)
表面実装デバイス
(2)SOT (Small Outline Transistor)
表面実装トランジスタ
(3)Side-P、Side-S
PX1320は基板の両面を使用し、各面をSide-P、Side-Sと呼びます。
P:Primary (又はParts)
S:Secondary(又はSolder)
(4)パスコン
電源とグランド間に入れるコンデンサは一般的にはパスコン、バイパスコンデンサ、デカップリング
コンデンサ等と呼ばれますが、本書ではパスコンと呼びます。
(5)グランド(GND)、シグナルグランド(SG)
電源グランドをGND、信号の基準電位であるシグナルグランドをSGと称し、基板上では配線パ
ターンを分離可能にしています。
通常は基板外部、又は基板上の何処か一点で必ず接続する必要があります。
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第1章 PX1320の概要
主な仕様1-1
項 目 内 容
外形寸法 77.2mm × 51. 7 2mm、 板厚 1.6mm
ガラスエポキシ(FR-4)、銅厚35μm、両面パターン、
基板仕様 基本スルーホール径φ0.9mm、
金フラッシュメッキ(RoHS対応)、
両面シルク表示、両面半田レジスト塗布
3ピンSOT/チップ部品(1608、1005サイズ)兼用パッド
SMD用 Side-P 126個
パッド数 注:パッケージサイズが大きく互いに衝突する場合、隣接するパッド
の一方には3ピンSOT部品が実装できない場合があります。
チップ部品(1608、1005サイズ) 73個
Side-S チップ部品(1608、1005サイズ) 320個
隣接パターン間最大電圧 DC40V(清浄な環境に於いて)
パターン電流容量 電源/グランド用パターン 最大1.5A
信号パターン 最大0.4A
表1-1 主な仕様
1-2 外形寸法
図1-1 PX1320外形寸法
3.0
77.2
CN2
φ3.2×4個
3.0
20 1
単位:[mm]
CN1
12
13.22.54 x 22 = 55.88
(21)
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1-3 外観
(a)Side-P (b)Side-S
写真1-1 PX1320の外観
1-4 パターン接続
PX1320のパターン接続は図1-2の①、③に示すDIP用スルーホール接続パターンを基本と
しています。これは2個のφ0.9mmスルーホールをパターンで接続したものを縦又は横に並べたも
ので、一般的なユニバーサル基板と同様に扱う事ができます。
本基板ではそれらのスルーホールの上下左右に隣接して図1-2の②、④に示す様にチップ部品用
パッドを設けて表面実装部品の使用を可能にしています。
隣接するスルーホールとチップ部品用パッド間のレジストを工夫する事により、半田付け作業時に相
互に半田が流れ込み難い構造にしています。
(a)Side-P (b)Side-S
図1-2 PX1320のパターン
①DIP用スルーホール接続パターン
②CHIP部品用パッド ④CHIP部品用パッド
③DIP用スルーホール接続パターン
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1-5 電源部回路図
本基板は利便性向上の為に電源部を予めパターンで配線してあります。
当該箇所の回路図を図1-3に示します。
ジャンパJ1~J5の使用方法は1-7節を参照して下さい。
図1-3 PX1320 電源部回路図
+V
-V
GND
SG
J1 1
32
CN1
1
2
J2
1
32
J412
C4
C3
+C2
+C1
J512
J312
CN2
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
+V
GND
-V
SG
+Vバス(正電源)
GNDバス(電源グランド)
(SG-GND 一点接続部)
+V
GND
(1608)(Φ6.4 or 5750)
(Φ6.4 or 5750) (1608)
SGバス
-Vバス(負電源)
各スルーホール、CHIP部品用パッドへ
はスルーホールを示す
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1-6 主なフットプリント説明
以下に本基板の主なフットプリント(回路パターン)の機能を説明します。
図1-4 Side-Pフットプリント
図1-5 Side-Sフットプリント
①電源用コネクタ(CN1)
電源+V、GND供給用のφ0.9mmのスルーホール、2.54mmピッチ2ピンコネクタが実装
可能です。
1-7のジャンパJ1、J2で使用-不使用を選択できます。
②電源、信号入出力コネクタ(CN2)
電源(+V、GND、-V、SG)、及び信号入出力用のφ0.9mmのスルーホール、2.54
mmピッチ21ピンコネクタが実装可能です。
電源入力については1-7のジャンパJ1~J5で使用-不使用を選択できます。
③電源/グランドバス(+V、GND、-V、SG)
電源配線を容易にする為にCN1又はCN2から供給される電源をバス化しています。
⑧1608、1005チップ部品用パッド
②電源、信号入出力コネクタ(CN2)
③電源/グランドバス
(+V、GND、-V、SG)
⑦3ピンSOT用パッド
⑦
①電源用コネクタ(CN1)
④パスコン用パッド(C1、C2)
⑨電源、GND構成選択ジャンパ
(J1~J5)
⑩スペーサ取り付け用バカ穴
(全4個)
⑪メモ記入欄
⑪
⑥電源/信号用バス
⑪
⑧1608、1005チップ部品用パッド
②電源、信号入出力コネクタ(CN2)
③電源/グランドバス
(+V、GND、-V、SG)
⑧
①電源用コネクタ(CN1)
⑤パスコン用パッド(C3、C4)
⑨電源、GND構成選択ジャンパ
(J1~J5)
⑩スペーサ取り付け用バカ穴
(全4個)
⑪メモ記入欄
⑪
⑥電源/信号用バス
⑪
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④パスコン用パッド(C1、C2)
Side-PのC2は+V~GND間、C1はGND~-V間の
パスコン用パッドで、端子間ピッチ2.54mm、φ0.9mmの
スルーホールと一体にしてあります。、
ラジアル形アルミ電解コンデンサ又は5750以下のサイズの積
層セラミックコンデンサが実装できます。
尚、電解コンデンサが液漏れを起こして基板のパターンを壊す恐れがある様な場合は電解コンデンサ
の使用はお控え下さい。
写真は電解コンデンサ、5750積層セラミックコンデンサの実装例です。
⑤パスコン用パッド(C3、C4)
Side-SのC4は+V~GND間、C3はGND~-V間のパスコン用パッドで
す。
1608又は1005サイズのチップコンデンサが実装できます。
写真は1608サイズの積層セラミックコンデンサの実装例です
⑥電源/信号用バス
φ0.9mmのスルーホールをパターンで連結してバス化しています。
電源/グランドバス③とジャンパで接続すれば容易に電源バスになります。
⑦3ピンSOT用パッド
Side-Pの3ピンSOT用パッドにトランジスタ、FET、ダイオー
ド等の3ピンSOT素子、または1608、1005のチップ部品が実装
できます。
写真はSC-70サイズのトランジスタとSC-59サイズのダイオードの実装例です。
実装可能な3ピンSOTの寸法を図1-6に示します。
図1-6 実装可能な3ピンSOTの形状
⑧1608、1005チップ部品用パッド
Side-P、Side-Sのチップ部品用パッドには1608又は1005サイ
ズの抵抗、コンデンサ、ダイオード等のチップ部品が実装できます。
写真は1608サイズの抵抗器の実装例です。
⑨電源、GND構成選択ジャンパ(J1~J5)
本基板に入力する電源とGNDの構成を決定する為のジャンパです。
詳細は1-7を参照して下さい。
⑩スペーサ取り付け用バカ穴
スペーサ(支柱)取り付け用φ3.2mmのバカ穴(非スルーホール)4個を基板四隅に設けていま
す。
バカ穴の中心は基板端面から3mmの為、基板ジョイントPX1240(プロエクシィ)を用いて他
の基板と容易に連結できます。
1.42~3.66
単位:[mm]
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⑪メモ記入欄
回路タイトル、機能、図面番号等のメモを油性サインペン等で記入できます。
シンナーや半田フラックス洗浄剤で拭き取れば、文字の書き換えも容易に行なえます。
1-7 ジャンパ接続方法
(1)+Vバス接続先選択ジャンパ(J1)
電源+Vの接続先をCN1-1又はCN2-1の何れとするか選択します。
J1の接続 機 能 備 考
1-2短絡 +VバスをCN1-1に接続 J2の2-3短絡と対応
2-3短絡 +VバスをCN2-1に接続 J2の1-2短絡と対応
接続無し +VバスはCN1、CN2と非接続
(2)GNDバス接続先選択ジャンパ(J2)
GNDバスの接続先をCN1-2又はCN2-2の何れとするか選択します。
J2の接続 機 能 備 考
1-2短絡 GNDバスをCN2-2に接続 J1の2-3短絡と対応
2-3短絡 GNDバスをCN1-2に接続 J1の1-2短絡と対応
接続無し GNDバスはCN1、CN2と非接続
(3)SG-GND接続ジャンパ(J3)
本基板上でGND(電源グランド)とSG(シグナルグランド)とを接続するかどうかを設定
します。( )重要!!
本基板と他基板の回路を組み合わせる場合で、本基板外部でGNDとSGを一点接続する場合は本基
板上ではジャンパJ3をオープンにしJ5を短絡します。
J3の接続 機 能 備 考
1-2短絡 GNDとSGを接続 GND-SG接続点を本基板上に置く
接続無し GNDとSGは非接続 本基板外部のSGに接続する為J5の接続が必要
(4)-Vバス接続ジャンパ(J4)
コネクタCN2-3から電源-Vを供給するかどうか選択します。
J4の接続 機 能 備 考
1-2短絡 -VバスをCN2-3に接続 J2の1-2短絡と対応
接続無し -VバスとCN2-3は非接続
(5)SG接続ジャンパ(J5)
基板内SGをコネクタCN2-4(外部SG)と接続するかどうか選択します。
J5の接続 機 能 備 考
1-2短絡 基板内SGをCN2-4に接続
接続無し 基板内SGとCN2-4は非接続
1-8 レイアウト検討用テンプレート
別途ホームページのPX1320の頁から部品レイアウトを検討する為のテンプレートをダウンロー
ド出来ます。
レイアウト検討時の追記箇所を判り易くする為に薄灰白色にしています。
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第2章 使用例
2-1 40ピンIC実装例
40ピンIC(又はICソケット)の実装例です。
電源端子の直近にパスコン用チップコンデンサを実装します。
写真2-1 40ピンICソケット実装例
2-2 20ピンIC実装例
20ピンIC(又はICソケット)の実装例です。
電源端子の直近にパスコン用チップコンデンサを実装します。
写真2-2 20ピンICソケット実装例
2-3 コネクタ実装例
ヘッダーコネクタ、SIPコネクタの実装例です。
写真2-3 コネクタ実装例
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2-4 基板連結
基板ジョイントPX1240(プロエクシィ)を用いて他基板と組み合わせると用途が広がります。
(a)PX1320を2枚連結 (b)PX1211と連結
(c)PX1010、PX1211、PX1220と連結
写真2-4 PX1320と他基板との連結
【注記】
PX1010:デュアル/クワッド オペアンプ基板 (プロエクシィ)
PX1211:SMD用ユニバーサル基板 (プロエクシィ)
PX1220:大径リード用ユニバーサル基板 (プロエクシィ)
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第3章 その他
3-1 安全上のご注意
医療機器、宇宙、航空、原子力、交通、等々の様に人命、人体の安全、社会の安全、及び人々の財産
の安全等に関わり、高い信頼性を必要とする回路には使用しないで下さい。
3-2 責任範囲について
当社は本製品を運用した結果についての責任は負わないものとします。
3-3 製品サポートについて
本製品は将来改良の為に予告無しに変更することがありますのでご了承下さい。
ユーザーズマニュアルは常時最新版をホームページからダウンロードできます。
お問い合わせは、下記宛のメールにてお願い致します。
3-4 訂正履歴
訂番 内 容 年月日
初版 発 行 (全14頁) 2012/12/26
3-5 お問い合わせ
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〒411-0917 静岡県駿東郡清水町徳倉1323-8
TEL 055-934-1527
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