cisco sfs infiniband 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 chapter 2 cisco...

119
Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション ガイド Release 2.10 December 2007 Text Part Number: OL-12957-02-J

Upload: trannhi

Post on 10-May-2018

229 views

Category:

Documents


4 download

TRANSCRIPT

Page 1: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイドRelease 2.10December 2007

Text Part Number: OL-12957-02-J

Page 2: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

このマニュアルに記載されている仕様および製品に関する情報は、予告なしに変更されることがあります。このマニュアルに記載されている表現、情報、

および推奨事項は、すべて正確であると考えていますが、明示的であれ黙示的であれ、一切の保証の責任を負わないものとします。このマニュアルに記

載されている製品の使用は、すべてユーザ側の責任になります。

対象製品のソフトウェア ライセンスおよび限定保証は、製品に添付された『Information Packet』に記載されています。添付されていない場合には、代理店にご連絡ください。

シスコシステムズが採用している TCP ヘッダー圧縮機能は、UNIX オペレーティング システムの UCB(University of California, Berkeley)パブリック ドメイン バージョンの一部として、UCB が開発したプログラムを最適化したものです。All rights reserved. Copyright © 1981, Regents of the University ofCalifornia.

ここに記載されている他のいかなる保証にもよらず、各社のすべてのマニュアルおよびソフトウェアは、障害も含めて「現状のまま」として提供されま

す。シスコシステムズおよびこれら各社は、商品性や特定の目的への準拠性、権利を侵害しないことに関する、または取り扱い、使用、または取引によっ

て発生する、明示されたまたは黙示された一切の保証の責任を負わないものとします。

いかなる場合においても、シスコシステムズおよびその代理店は、このマニュアルの使用またはこのマニュアルを使用できないことによって起こる制約、

利益の損失、データの損傷など間接的で偶発的に起こる特殊な損害のあらゆる可能性がシスコシステムズまたは代理店に知らされていても、それらに対

する責任を一切負いかねます。

CCVP, the Cisco logo, and Welcome to the Human Network are trademarks of Cisco Systems, Inc.; Changing the Way We Work, Live, Play, and Learn is a servicemark of Cisco Systems,Inc.; and Access Registrar, Aironet, Catalyst, CCDA, CCDP, CCIE, CCIP, CCNA, CCNP, CCSP, Cisco, the Cisco Certified Internetwork Expertlogo, Cisco IOS, Cisco Press, Cisco Systems, Cisco Systems Capital, the Cisco Systems logo, Cisco Unity, Enterprise/Solver, EtherChannel, EtherFast, EtherSwitch,Fast Step, Follow Me Browsing, FormShare, GigaDrive, HomeLink, Internet Quotient, IOS, iPhone, IP/TV, iQ Expertise, the iQ logo, iQ Net Readiness Scorecard,iQuick Study, LightStream, Linksys, MeetingPlace, MGX, Networkers, Networking Academy, Network Registrar, PIX, ProConnect, ScriptShare, SMARTnet,StackWise, The Fastest Way to Increase Your Internet Quotient, and TransPath are registered trademarks of Cisco Systems, Inc. and/or its affiliates in the United Statesand certain other countries.

All other trademarks mentioned in this document or Website are the property of their respective owners. The use of the word partner does not imply a partnershiprelationship between Cisco and any other company. (0711R)

このマニュアルで使用している IP アドレスは、実際のアドレスを示すものではありません。マニュアル内の例、コマンド出力、および図は、説明のみを目的として使用されています。説明の中に実際のアドレスが使用されていたとしても、それは意図的なものではなく、偶然の一致によるものです。

Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド Copyright © 2007 Cisco Systems, Inc. All rights reserved.

【注意】この文書はお客様の便宜のために作成された参考和訳であり、お客様と

シスコシステムズの間の契約を構成するものではありません。正式な契約条件

は、弊社担当者、または弊社販売パートナーにご確認ください。

Page 3: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

C O N T E N T S

iiiCisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

はじめに  vii

対象読者  vii

マニュアルの構成  viii

表記法  ix

関連資料  x

マニュアルの入手方法とサービス リクエストの申請方法  x

Japan TAC Web サイト  x

C H A P T E R 1 概要  1-1

C H A P T E R 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性  2-1

Cisco SFS 7008P サーバ スイッチの冗長性  2-2

ソフトウェアの冗長性  2-2

電源装置モジュールの冗長性  2-3

ファン トレイの冗長性  2-4

管理インターフェイス モジュールの冗長性  2-4

ファブリック コントローラの冗長性  2-5

ライン インターフェイス モジュールの冗長性  2-6

IB ファブリックの冗長性  2-8

Cisco SFS 7000P および SFS 7000D サーバ スイッチの冗長性  2-9

電源装置の冗長性  2-9

ポートの冗長性  2-10

IB ファブリックの冗長性  2-10

C H A P T E R 3 IBM BladeCenter 対応の InfiniBand サーバ スイッチ モジュールの冗長性  3-1

C H A P T E R 4 Cisco SFS 3504 および Cisco SFS 3000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性  4-1

Cisco SFS 3504 サーバ スイッチの冗長性  4-2

ソフトウェアの冗長性  4-2

IB スイッチ モジュールの冗長性  4-2

ファブリックの冗長性  4-3

AC 電源ファン モジュールの冗長性  4-3

イーサネット ゲートウェイの冗長性およびファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性  4-4

Page 4: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

Contents

ivCisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

Cisco SFS 3012R サーバ スイッチの冗長性  4-5

電源装置の冗長性  4-5

ブロワーの冗長性  4-6

コントローラ モジュールの冗長性  4-6

InfiniBand スイッチ モジュールの冗長性  4-7

イーサネット ゲートウェイの冗長性およびファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性  4-7

ファブリックの冗長性  4-8

Cisco SFS 3001 サーバ スイッチの冗長性  4-9

電源装置モジュールの冗長性  4-9

ファンの冗長性  4-9

ファブリックの冗長性  4-10

C H A P T E R 5 Subnet Manager の冗長性  5-1

Embedded Subnet Manager  5-3

High-Performance Subnet Manager  5-4

マスター Subnet Manager およびスタンバイ Subnet Manager のセットアップ  5-5

Embedded Subnet Manager を使用したマスター Subnet Manager およびスタンバイ Subnet Manager のセットアップ  5-5

High-Performance Subnet Manager を使用したマスター Subnet Manager およびスタンバイ Subnet Manager のセットアップ  5-7

データベースの同期化のセットアップ  5-10

Embedded Subnet Manager のデータベースの同期化のセットアップ  5-10

High-Performance Subnet Manager のデータベースの同期化のセットアップ  5-11

C H A P T E R 6 ホストの冗長性、IPoIB の冗長性、および SRP の冗長性  6-1

HCA の冗長性  6-2

単一の HCA の冗長性  6-2

複数の HCA の冗長性  6-3

IBM BladeCenter を使用した 2 つの HCA  6-3

IPoIB のハイ アベイラビリティ  6-4

Cisco SFS IPoIB のハイ アベイラビリティ  6-4

物理ポートのマージ  6-4

物理ポートのマージ解除  6-5

OFED IPoIB のハイ アベイラビリティ  6-6

IPoIB のハイ アベイラビリティの設定  6-7

IPoIB のハイ アベイラビリティの確認  6-8

OFED SRP のハイ アベイラビリティ  6-10

Page 5: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

Contents

vCisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

C H A P T E R 7 イーサネット ゲートウェイと IPoIB の冗長性  7-1

Cisco SFS 3504 サーバ スイッチによるイーサネット ゲートウェイの冗長性の設定  7-4

Cisco SFS 3504 サーバ スイッチの冗長性設定の確認  7-8

Cisco SFS 3504 サーバ スイッチのブリッジ グループの設定の確認  7-9

Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを使用したイーサネット ゲートウェイの冗長性の設定  7-12

1 台の Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを使用したイーサネット ゲートウェイの冗長性の設定  7-12

1 台の Cisco SFS 3012R サーバ スイッチの冗長グループ設定の確認  7-16

1 台の Cisco SFS 3012R サーバ スイッチのブリッジ グループ設定の確認  7-16

2 台の Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを使用したイーサネット ゲートウェイの冗長性の設定  7-18

2 台の Cisco SFS 3012R サーバ スイッチの冗長グループの設定の確認  7-22

2 台の Cisco SFS 3012R サーバ スイッチのブリッジ グループの設定の確認  7-23

Cisco SFS 3001 サーバ スイッチのイーサネット ゲートウェイの冗長性の設定  7-26

Cisco SFS 3001 サーバ スイッチの冗長グループ設定の確認  7-30

Cisco SFS 3001 サーバ スイッチのブリッジ グループ設定の確認  7-31

C H A P T E R 8 ファイバ チャネル ゲートウェイと SRP の冗長性  8-1

ダイナミック ロード バランシング  8-3

ダイナミック ゲートウェイ フェールオーバー  8-3

パス アフィニティ  8-3

Cisco SFS 3504 サーバ スイッチのファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性の設定  8-4

イニシエータの設定内容の確認  8-6

IT の確認  8-6

LU の確認  8-7

Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを使用したファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性の設定  8-8

1 台の Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを使用したファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性の設定  8-8

1 台の Cisco SFS 3012R サーバ スイッチの設定の確認  8-10

2 台の Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを使用したファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性の設定  8-12

2 台の Cisco SFS 3012R サーバ スイッチの設定の確認  8-14

Page 6: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

Contents

viCisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

Cisco SFS 3001 サーバ スイッチのファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性の設定  8-16

2 台の Cisco SFS 3001 サーバ スイッチの設定  8-16

Cisco SFS 3001 サーバ スイッチの冗長性設定の確認  8-17

C H A P T E R 9 冗長性の一般的な使用例  9-1

A P P E N D I X A 略語  A-1

I N D E X 索引

Page 7: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

viiCisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

はじめに

ここでは、『Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド』の対象読者、マニュアルの構成、および表記法について説明します。内容は、次のとおりです。

• 対象読者(p.vii)

• マニュアルの構成(p.viii)

• 表記法(p.ix)

• 関連資料(p.x)

• マニュアルの入手方法とサービス リクエストの申請方法(p.x)

対象読者

このマニュアルの対象読者は、サーバ ファブリック スイッチ環境で冗長性を設定する企業データセンター担当の管理者です。この管理者は、サーバ スイッチなどの機器、Subnet Manager、イーサネット ゲートウェイ、Host Channel Adapter(HCA; ホスト チャネル アダプタ)、およびソフトウェア ドライバについて、設定と管理の経験を持っている必要があります。

Page 8: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

はじめに

マニュアルの構成

viiiCisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

マニュアルの構成

このマニュアルの構成は、次のとおりです。

章 タイトル 説明

第 1 章 概要 この章では、マニュアルの概要について説明しま

す。

第 2 章 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性

この章では、Cisco SFS 7008P および Cisco SFS7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性について説明します。

第 3 章 IBM BladeCenter 対応の InfiniBandサーバ スイッチ モジュールの冗長性

この章では、IBM BladeCenter 冗長性対応の InfiniBand サーバ スイッチの冗長性について説明します。

第 4 章 Cisco SFS 3504 および Cisco SFS 3000シリーズ サーバ スイッチの冗長性

この章では、Cisco SFS 3504 および Cisco SFS 3000シリーズ サーバ スイッチの冗長性について説明します。

第 5 章 Subnet Manager の冗長性 この章では、Subnet Manager の冗長性について説明します。

第 6 章 ホストの冗長性、IPoIB の冗長性、および SRP の冗長性

この章では、HCA、IPoIB、SRP の冗長性について説明します。

第 7 章 イーサネット ゲートウェイと IPoIBの冗長性

この章では、イーサネット ゲートウェイの冗長性について説明します。

第 8 章 ファイバ チャネル ゲートウェイとSRP の冗長性

この章では、ファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性について説明します。

第 9 章 冗長性の一般的な使用例 この章では、冗長性の一般的な使用例について説

明します。

付録 A 略語 この章では、このマニュアルで使用する略語を定

義します。

Page 9: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

はじめに

表記法

ixCisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

表記法

このマニュアルでは、次の表記法を使用しています。

(注)は、次のように表しています。

(注) 「注釈」です。役立つ情報や、このマニュアル以外の参照資料などを紹介しています。

注意は、次のように表しています。

注意 「要注意」の意味です。機器の損傷またはデータ損失を予防するための注意事項が記述されていま

す。

表記 説明

太字 コマンド、コマンド オプション、およびキーワードは太字で示しています。太字テキストは、Chassis Manager の要素またはそのまま入力する必要があるテキストを示します。

イタリック体 ユーザが値を指定するコマンドの引数は、イタリック体で示していま

す。コマンド以外で使用されているイタリック体は、強調を意味します。

メニュー 1 > メニュー 2> アイテム…

連続形式は、フォームを開いたり、必要な機能を実行したりするための

ポップアップ メニュー シーケンスを示します。

[ ] 角カッコの中の要素は、省略可能です。

{ x | y | z } 必ずどれか 1 つを選択しなければならない必須キーワードは、波カッコで囲み、縦棒で区切って示しています。波カッコは、たとえば {interfaceinterface type} のように、キーワードや引数を囲むのにも使われます。

[ x | y | z ] どれか 1 つを選択できる省略可能なキーワードは、角カッコで囲み、縦棒で区切って示しています。

ストリング 引用符を付けない一組の文字。ストリングの前後には引用符を使用しま

せん。引用符を使用すると、その引用符も含めてストリングとみなされ

ます。

screen フォント システムが表示する端末セッションおよび情報は、screen フォントで示しています。

太字の screen フォント ユーザが入力しなければならない情報は、太字の screen フォントで示しています。

イタリック体 の screenフォント

ユーザが値を指定する引数は、イタリック体 の screen フォントで示しています。

^ ^ 記号は、Ctrl キーを表します。たとえば、画面に表示される ^D というキーの組み合わせは、Ctrl キーを押しながら D キーを押すことを意味します。

< > パスワードのように出力されない文字は、かぎカッコ(< >)で囲んで示しています。

!、# コードの先頭に感嘆符(!)またはポンド記号(#)がある場合には、コメント行であることを示します。

Page 10: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

はじめに

関連資料

xCisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

関連資料

『Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド』に関連したその他の情報については、次のマニュアルを参照してください。

• 『Cisco SFS InfiniBand Software Configuration Guide』

• 『Cisco SFS 3504 Multifabric Server Switch Hardware Installation Guide』

• 『Cisco SFS 3012R Multifabric Server Switch Hardware Installation Guide』

• 『Cisco SFS 3001 Multifabric Server Switch Hardware Guide』

• 『Cisco SFS 7008P InfiniBand Server Switch Hardware Installation Guide』

• 『Cisco SFS 7000P and SFS 7000D InfiniBand Server Switch Hardware Installation Guide』

• 『Cisco High-Performance Subnet Manager for InfiniBand Server Switches』

• 『Cisco SFS Product Family Chassis Manager User Guide』

• 『Cisco SFS Product Family Element Manager User Guide』

• 『Cisco SFS Product Family Command Reference』

• 『Cisco SFS InfiniBand Fibre Channel Gateway User Guide』

• 『Cisco SFS InfiniBand Ethernet Gateway User Guide』

• 『Cisco InfiniBand Host Channel Adapter Hardware Installation Guide』

マニュアルの入手方法とサービス リクエストの申請方法マニュアルの入手方法、サービス リクエストの申請方法、その他の情報の取得方法に関する情報については、次の URL で、毎月更新される『What’s New in Cisco Product Documentation』を参照してください。『What’s New in Cisco Product Documentation』には、シスコの新規および改訂版の技術マニュアルの一覧も示されています。

http://www.cisco.com/en/US/docs/general/whatsnew/whatsnew.html

Really Simple Syndication(RSS)フィードとして『What’s New in Cisco Product Documentation』に登録し、リーダー アプリケーションを使用して、デスクトップに直接配信されるコンテンツを設定してください。RSS フィードは無料のサービスで、現在シスコでは RSS バージョン 2.0 をサポートしています。

Japan TAC Web サイトJapan TAC Web サイトでは、利用頻度の高い TAC Web サイト(http://www.cisco.com/tac)のドキュメントを日本語で提供しています。Japan TAC Web サイトには、次の URL からアクセスしてください。

http://www.cisco.com/jp/go/tac

サポート契約を結んでいない方は、「ゲスト」としてご登録いただくだけで、Japan TAC Web サイトのドキュメントにアクセスできます。

Japan TAC Web サイトにアクセスするには、Cisco.com のログイン ID とパスワードが必要です。ログイン ID とパスワードを取得していない場合は、次の URL にアクセスして登録手続きを行ってください。

http://www.cisco.com/jp/register/

Page 11: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

C H A P T E R

1-1Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

1概要

『Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド 』では、Cisco InfiniBand(IB)ServerFabric Switch(SFS; サーバ ファブリック スイッチ)を含む企業ソリューションで使用する冗長性コンフィギュレーションについて説明します。このマニュアルでは、ハードウェアおよびソフトウェ

アの冗長性、および Cisco SFS IB 環境で利用可能な冗長性コンフィギュレーションについて説明します。

(注) このマニュアルで使用する略語の詳細については、付録 A「略語」を参照してください。

このマニュアルでは、SFS IB 環境を構築するために利用可能な各種製品で利用可能なハードウェアおよびソフトウェアの各種冗長性について説明します。ユーザがこの環境で構築できる各種冗長性

コンフィギュレーション、およびシングル ポイント障害のない一般的な使用例についても紹介します。

このマニュアルで説明する冗長性の内容は、次のとおりです。

• Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性

• IBM BladeCenter 対応の InfiniBand サーバ スイッチ モジュールの冗長性

• Cisco SFS 3504 および Cisco SFS 3000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性

• Subnet Manager の冗長性

• ホストの冗長性、IPoIB の冗長性、および SRP の冗長性

• イーサネット ゲートウェイと IPoIB の冗長性

• ファイバ チャネル ゲートウェイと SRP の冗長性

• 冗長性の一般的な使用例

Page 12: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 1章 概要

1-2Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

Page 13: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

C H A P T E R

2-1Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

2Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性

この章では、Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性について説明します。内容は次のとおりです。

• Cisco SFS 7008P サーバ スイッチの冗長性(p.2-2)

• Cisco SFS 7000P および SFS 7000D サーバ スイッチの冗長性(p.2-9)

Subnet Manager の冗長性については、第 5 章「Subnet Manager の冗長性」を参照してください。

(注) このマニュアルで使用する略語の詳細については、付録 A「略語」を参照してください。

Page 14: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 2章 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性Cisco SFS 7008P サーバ スイッチの冗長性

2-2Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

Cisco SFS 7008P サーバ スイッチの冗長性ここでは、Cisco SFS 7008P サーバ スイッチの冗長性について説明します。内容は次のとおりです。

• ソフトウェアの冗長性(p.2-2)

• 電源装置モジュールの冗長性(p.2-3)

• ファン トレイの冗長性(p.2-4)

• 管理インターフェイス モジュールの冗長性(p.2-4)

• ファブリック コントローラの冗長性(p.2-5)

• ライン インターフェイス モジュールの冗長性(p.2-6)

• IB ファブリックの冗長性(p.2-8)

Cisco SFS 7008P サーバ スイッチの詳細については、『Cisco SFS 7008P InfiniBand Server Switch Hardware Installation Guide』を参照してください。

ソフトウェアの冗長性

ここでは、Cisco SFS 7008P サーバ スイッチ ソフトウェアの冗長性について説明します。

Cisco SFS 7008P サーバ スイッチでは、ホットスタンバイ機能がサポートされています。プライマリ コントローラで障害が発生すると、シャーシ内のその他のカードのリブートやリセットを行わなくても、スタンバイ コントローラがサーバ スイッチの管理を代行するようになります。

Cisco SFS 7008P サーバ スイッチに 2 台のコントローラが搭載されている場合、1 台はプライマリコントローラとして動作し、もう 1 台はスタンバイ コントローラとして動作します。プライマリコントローラがシャーシの管理を行います。スタンバイ コントローラは、プライマリ コントローラで障害が発生するか、またはリブートによって処理を代行するまで待機します。

プライマリ スイッチ コントローラを検証するには、CLI に show card コマンドを入力します。プライマリ コントローラ カードの oper-code は normal、スタンバイ コントローラの oper-code は standbyになります。この CLI セッションを実行しているコントローラ カードに、アスタリスクが表示されます。そのため、コンソール CLI セッションから、コンソール ポートがアスタリスクの付いたカード上にあることがわかります。

次に、show card コマンドの出力例を示します。各コントローラ カードのステータスが確認できます。

SFS-7008P# show card ========================================================================= Card Information ========================================================================= admin oper admin oper oper slot type type status status code ------------------------------------------------------------------------- 11* controllerFabric12x controllerFabric12x up up normal 12 controllerFabric12x controllerFabric12x up up standby

次に、サーバ スイッチのスロット 12 のコンソールで show card コマンドを実行した場合の出力例を示します。各コントローラ カードのステータスが確認できます。

SFS-7008P# show card ========================================================================= Card Information ========================================================================= admin oper admin oper oper slot type type status status code ------------------------------------------------------------------------- 11 controllerFabric12x controllerFabric12x up up normal 12* controllerFabric12x controllerFabric12x up up standby

Page 15: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 2章 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性Cisco SFS 7008P サーバ スイッチの冗長性

2-3Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

Cisco SFS 7008P サーバ スイッチの電源を投入すると、スロット 11 のファブリック カードがプライマリ カードとなり、スロット 12 のファブリック カードがスタンバイ カードとなります。ファブリック カードがコントローラ カードとして機能するには、ファブリック カードがスロット 11 または 12 に搭載されていて、該当する管理インターフェイス モジュールが利用可能でなければなりません。

リカバリ モードで動作しているファブリック カード(OS Recovery Image ソフトウェアを実行している場合など)は、プライマリ コントローラまたはスタンバイ コントローラとすることはできません。マスター コントローラとスタンバイ コントローラは、状態やコンフィギュレーション情報を自動的に同期させます。スタンバイ コントローラによってシャーシの管理を行う場合、シャーシの他のカードのサービス(ライン インターフェイス モジュール、ファブリック コントローラ、管理インターフェイス モジュールなど)は影響を受けません。他のカードのリブート、リセット、中断は発生しません。スタンバイ コントローラへは、シリアル コンソール ポートからアクセス可能です。Telnet、SSH、SNMP、HTTP によるスタンバイ コントローラへのアクセスはできません。

OS CLI は、スタンバイ コントローラで使用できます(シリアル コンソール経由でのみ可能)。スタンバイ コントローラの CLI では、読み取り専用の操作のみが行えます。show コマンドは入力できますが、config コマンドは入力できません。

カードが in-service の状態になるには、プライマリ コントローラと同じソフトウェアが動作している必要があります。スタンバイ コントローラ カードとプライマリ コントローラ カードとで使用しているバージョンが異なる場合、スタンバイ コントローラ カードの oper-code に wrong image と表示されます。この場合、2 つのカード間で同期処理は行われません。2 つのコントローラ カードのsys-sync-state は、not started のままとなります。

プライマリ コントローラ カードの障害によりホットスタンバイ コントローラ カードが処理を代行する場合、ホットスタンバイ コントローラ カードはその sys-sync-state に従って動作します。

sys-sync-state が complete である場合、ホットスタンバイ コントローラ カードはサービスを中断することなく管理を続行します。追加のコンフィギュレーション ファイルは実行されず、ノード カードのリブートも行われません。

sys-sync-state が not started である場合、ホットスタンバイ コントローラ カードは、startup-config があればそれをを実行し、管理を続行します。ノード カードのリブートは行われません。

sys-sync-state が progress である場合、プライマリ コントローラ カードとホットスタンバイ コントローラ カードは、部分的に同期処理が行われます。不正な結果の発生を防止するため、ホットスタンバイ コントローラ カードのリブートが行われます。

同期処理は、ホットスタンバイ コントローラ カードの operStatus が up に変化した後に開始されます。

電源装置モジュールの冗長性

ここでは、Cisco SFS 7008P サーバ スイッチの電源装置モジュールの冗長性について説明します。

Cisco SFS 7008P サーバ スイッチには、2 つの AC-DC バルク電源装置モジュールが搭載されています(図 2-1を参照)。それぞれの電源装置には、冷却用の完全独立したファンが付いています。システムへの電力供給に必要なのは、2 つのスロットのうち、一方の電源装置のみです。他方の電源装置は、リダンダント電源として機能します。それぞれの電源装置には専用の AC 入力が用意されており、独立した AC 回路上で動作します。アクティブな電源装置で障害が発生した場合、サーバ スイッチへの電力供給が自動的にもう 1 台の電源装置で代行されます。フェールオーバーの際に、ユーザの操作は不要です。電流は active-active モードで共有されます。

Page 16: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 2章 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性Cisco SFS 7008P サーバ スイッチの冗長性

2-4Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

図 2-1 Cisco SFS 7008P サーバ スイッチの正面図

電源装置モジュールが故障した場合、交換が可能になるまで、シャーシ内に保持しておく必要があ

ります。取り外した場合は、代わりにブランク パネルを取り付ける必要があります。Cisco SFS 7008Pサーバ スイッチが動作している状態で交換する場合、電源装置ベイを 3 分以上、空の状態にしないでください。

ファン トレイの冗長性ここでは、Cisco SFS 7008P サーバ スイッチのファン トレイの冗長性について説明します。

Cisco SFS 7008P サーバ スイッチには、2 台のファン トレイが搭載されています。システムの冷却に必要なのは、2 つのスロットのうち、一方のファン トレイのみです。ファン トレイはホットスワップ可能です。ファン トレイは active-active モードで動作します。

ファン トレイが故障した場合、交換が可能になるまで、シャーシ内に保持しておく必要があります。取り外した場合は、代わりにブランク パネルを取り付ける必要があります。Cisco SFS 7008Pサーバ スイッチが動作している状態で交換する場合、ファン トレイ ベイを 3 分以上、空の状態にしないでください。

管理インターフェイス モジュールの冗長性ここでは、Cisco SFS 7008P サーバ スイッチの管理インターフェイス モジュールの冗長性について説明します。

Cisco SFS 7008P サーバ スイッチでは、ホットスワップ可能な管理インターフェイス モジュールの冗長性がサポートされています。各管理インターフェイス モジュールは、ファブリック コントローラのコア モジュールの 1 つと対になります。Cisco SFS 7008P サーバ スイッチには、2 つのコア スロットと 2 つの管理インターフェイス モジュールが搭載されています(図 2-1 および図 2-2 を参照)。それぞれのコア スロット内のコントローラは、外部ネットワークとの通信のために、管理インターフェイス モジュールを使用します。各管理インターフェイス モジュールには、専用のシリアル ポートとイーサネット ポートが装備されています。ポートの両方のセットを接続する必要があります。管理インターフェイス モジュールのフェイルオーバーは、ファブリック コントローラカードのフェイルオーバーと対になっています(「ファブリック コントローラの冗長性」[p.2-5] を参照)。

1919

86

1 9

10

11

12 13

14

2

3

4

1

2

Page 17: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 2章 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性Cisco SFS 7008P サーバ スイッチの冗長性

2-5Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

管理インターフェイス モジュールが故障した場合、交換が可能になるまで、シャーシ内に保持しておく必要があります。取り外した場合は、代わりにブランク パネルを取り付ける必要があります。Cisco SFS 7008P サーバ スイッチが動作している状態で交換する場合、管理インターフェイス モジュール ベイを 3 分以上、空の状態にしないでください。

図 2-2 Cisco SFS 7008P の背面図 ― 管理インターフェイス モジュールとライン インターフェイスモジュール

ファブリック コントローラの冗長性ここでは、Cisco SFS 7008P サーバ スイッチのファブリック コントローラの冗長性について説明します。

ファブリック コントローラの動作と機能は、挿入先のスロットのタイプによって決まります。ファブリック コントローラは、ノード スロットまたはコア スロットに挿入できます。ファブリック コントローラ モジュールのソフトウェアによって、モジュールがコア スロットに挿入されていることが検出されると、システムのマスターシップの調停が行われ、動作が開始されます。Cisco SFS7008P サーバ スイッチの電源を投入すると、デフォルトでは、スロット 11 のカードがアクティブカードとなり、スロット 12 のカードがスタンバイ カードとなります(図 2-1を参照)。マスター コントローラ カードとスタンバイ コントローラ カードは、状態やコンフィギュレーション情報を自動的に同期させます。そのため、スイッチのフェールオーバーの発生時に、スイッチのリブートや

シャーシ内のカードのリセットは不要です。

コア スロットのファブリック コントローラ カードは、Cisco SFS 7008P サーバ スイッチの管理インターフェイス モジュールと対になっています(「管理インターフェイス モジュールの冗長性」[p.2-4]を参照)。冗長性のためには、ファブリック コントローラ カードと管理インターフェイス モジュールの両方のペアをインストールし、動作可能にしておく必要があります。2 つのコア カードはactive-active モードで動作し、100% のスループットのために必要です。1 つのコア カードが故障した場合、システムで利用可能な帯域幅は 50% になります。故障したカードがアクティブ マスターの場合、スタンバイ マスターがシャーシの制御を代行します。

1833

86

Page 18: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 2章 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性Cisco SFS 7008P サーバ スイッチの冗長性

2-6Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

マスターとして機能しているコア スロットのファブリック コントローラを取り外すと、ファブリック コントローラと管理インターフェイス モジュール ペアのスタンバイ ペアへのフェールオーバーが発生します。いずれかのコア スロットからファブリック コントローラを取り外す前に、冗長コア ファブリック コントローラが機能していることを確認してください。

ノード スロットのファブリック コントローラはスレーブとして機能し、active-standby コンフィギュレーションでは動作しません。各ノード カードは、2 つのライン インターフェイス モジュールと対になります(「ライン インターフェイス モジュールの冗長性」[p.2-6] を参照)。ノード カードが故障した場合、影響を受けるのは、そこに接続されているポートと、対応するライン インターフェイス モジュールのみです。

コア カードまたはノード カードが故障した場合、交換が可能になるまで、シャーシ内に保持しておくことができます。取り外した場合は、代わりにブランク パネルを取り付ける必要があります。Cisco SFS 7008P サーバ スイッチが動作している状態で交換する場合、カード ベイを 3 分以上、空の状態にしないでください。

ライン インターフェイス モジュールの冗長性ここでは、Cisco SFS 7008P サーバ スイッチのライン インターフェイス モジュールの冗長性について説明します。

ライン インターフェイス モジュールでは、HCA からの冗長接続がサポートされています(図 2-2を参照)。ライン インターフェイス モジュールはホットスワップ可能な冗長コンポーネントです。各ライン インターフェイス モジュールは、ファブリック コントローラ ノード カードと対になります(「ファブリック コントローラの冗長性」[p.2-5] を参照)。

ライン インターフェイス モジュールが故障した場合、交換が可能になるまで、シャーシ内に保持しておくことができます。取り外した場合は、代わりにブランク パネルを取り付ける必要があります。Cisco SFS 7008P サーバ スイッチが動作している状態で交換する場合、ライン インターフェイス モジュール ベイを 3 分以上、空の状態にしないでください。

図 2-3に、Cisco SFS 7008P サーバ スイッチ内のコア カードとライン インターフェイス モジュールの冗長性を図示します。

Page 19: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 2章 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性Cisco SFS 7008P サーバ スイッチの冗長性

2-7Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

図 2-3 Cisco SFS 7008P サーバ スイッチ内の冗長性

1833

40

SFS 7008P

InfiniBand

InfiniBand

1 2

3 4

5 6

7 8

SFS 7000D-1 SFS 7000D-2

InfiniBand

Page 20: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 2章 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性Cisco SFS 7008P サーバ スイッチの冗長性

2-8Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

IB ファブリックの冗長性ここでは、Cisco SFS 7008P サーバ スイッチの IB ファブリックの冗長性について説明します。

ファブリック レベルでの冗長性のため、IB HCA を Cisco SFS 7008P サーバ スイッチの冗長ペアにデュアル接続することができます(図 2-4を参照)。IB リンクはアクティブです。冗長 IB リンク上のトラフィックは、上位レベルのプロトコルとアプリケーションによって異なります。

図 2-4 デュアル Cisco SFS 7008P サーバ スイッチでの冗長性

1833

39

SFS 7008P-1 SFS 7008P-2

InfiniBand 1

SFS 7000D-1 SFS 7000D-2 SFS 7000D-3 SFS 7000D-4

InfiniBand 2

InfiniBand 3

InfiniBand 4

Page 21: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 2章 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性Cisco SFS 7000P および SFS 7000D サーバ スイッチの冗長性

2-9Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

Cisco SFS 7000P および SFS 7000D サーバ スイッチの冗長性ここでは、Cisco SFS 7000P および SFS 7000D サーバ スイッチの冗長性について説明します。内容は次のとおりです。

• 電源装置の冗長性(p.2-9)

• ポートの冗長性(p.2-10)

• IB ファブリックの冗長性(p.2-10)

Cisco SFS 7000P および SFS 7000D サーバ スイッチの冗長性は、ハードウェア、ポート、およびファブリックのレベルでサポートされています。Cisco SFS 7000P および SFS 7000D サーバ スイッチの詳細については、『Cisco SFS 7000P and SFS 7000D InfiniBand Server Switches Hardware InstallationGuide』を参照してください。

電源装置の冗長性

ここでは、Cisco SFS 7000P および SFS 7000D サーバ スイッチの電源装置の冗長性について説明します。

Cisco SFS 7000P および SFS 7000D サーバ スイッチの電源装置は、電源装置とファンの統合ユニットです。1 台のサーバ スイッチには、最大 2 台の電源装置を搭載することができます(図 2-5を参照)。スイッチの動作に必要となるのは、1 台の電源装置だけです。他方の電源装置は、リダンダント電源として機能します。電源装置モジュールはホットスワップ可能です。いずれかの電源装置モ

ジュールを交換する際、装置の動作は中断されず、ラックから装置を取り外したりケーブルを外し

たりすることなく、交換を行うことができます。

それぞれの電源装置には専用の AC 入力が用意されており、独立した AC 回路上で動作します。サーバ スイッチは、自動的に電源装置を active-active モードまたは active-standby モードで動作させます。いずれかの電源装置が故障した場合、サーバ スイッチへの電力供給が自動的にもう 1 台の電源装置で代行されます。フェールオーバーの際に、ユーザの操作は不要です。

電源装置モジュールが故障した場合、交換が可能になるまで、シャーシ内に保持しておくことがで

きます。取り外した場合は、代わりにブランク パネルを取り付ける必要があります。Cisco SFS 7000Pまたは SFS 7000D サーバ スイッチが動作している状態で交換する場合、電源装置モジュール ベイを 3 分以上、空の状態にしないでください。

図 2-5 Cisco SFS 7000P および SFS 7000D サーバ スイッチ19

1995

Page 22: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 2章 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性Cisco SFS 7000P および SFS 7000D サーバ スイッチの冗長性

2-10Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

ポートの冗長性

ここでは、Cisco SFS 7000P および SFS 7000D サーバ スイッチのポートの冗長性について説明します。

Cisco SFS 7000P および SFS 7000D サーバ スイッチには、それぞれ 24 個の IB ポートが装備されています。ポート レベルでの冗長性は、1 つの IB ポートが故障した場合に、他のポートのサービスが中断されないことを指します。

また、ポートの冗長性を実現するため、ユーザは 2 台のサーバ スイッチを使用することができます。一方のサーバ スイッチの IB ポートが故障した場合、自動的に他方のサーバ スイッチで処理が代行されます。

IB ファブリックの冗長性ここでは、Cisco SFS 7000P および SFS 7000D サーバ スイッチのファブリックの冗長性について説明します。

ファブリック レベルでの冗長性のため、IB HCA を Cisco SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長ペアにデュアル接続することができます。Cisco SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長構成は、active-active です。ハードウェアの設定は不要です。IB リンクは active-active です。しかし、冗長 IBリンクを使用するアプリケーションおよび上位レベルのプロトコルは、アプリケーションに応じ

て、active-active または active-standby とすることができます。

この一般的な構成では、2 ポート HCA は Cisco SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチのペアに接続されます(図 2-6を参照)。この構成により、サーバの冗長性が実現されます。

図 2-6 Cisco SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長ペアに接続された 2 ポート HCA

冗長性を強化するため、1 つのサーバ スイッチの冗長ペアに、2 つのシングルポート HCA を接続します。このような構成により、ホストと IB ファブリックの冗長性が実現されます。

(注) 図 2-6に、冗長構成の Cisco SFS 7000D サーバ スイッチを示します。Cisco SFS 7000P サーバ スイッチも、同様の冗長構成に接続することができます。

SFS 7000D-1 SFS 7000D-2

InfiniBand

1828

55

InfiniBand 1

InfiniBand 2

Page 23: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

C H A P T E R

3-1Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

3IBM BladeCenter 対応の InfiniBand サーバ スイッチ モジュールの冗長性

この章では、IBM BladeCenter 対応の InfiniBand サーバ スイッチの冗長性について説明します。

IBM BladeCenter 対応の InfiniBand サーバ スイッチの詳細については、『Cisco 4x InfiniBand Switch Modulefor IBM BladeCenter User Guide』を参照してください。

(注) このマニュアルで使用する略語の詳細については、付録 A「略語」を参照してください。

IBM BladeCenter で、冗長デュアル スイッチ トポロジーを作成することができます。IBM BladeCenterシャーシの IB 冗長をイネーブルにするには、利用可能なスロットごとにサーバ スイッチ モジュールを 1 つずつ設置する必要があります。HCA 拡張カードは、単一サーバ スイッチ モジュール スロットへの冗長リンクをサポートしていません。BladeCenter シャーシにサーバ スイッチ モジュールを追加する場合、それぞれの HCA 拡張カードの各ポートをサーバ スイッチ モジュールに接続します。図 3-1に、IBM BladeCenter に 14 個の 2 ポート HCA のある構成の例を示します。この冗長構成では、各 HCA が、BladeCenter 内の 2 つのサーバ スイッチ モジュールに接続されています。

Page 24: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 3章 IBM BladeCenter 対応の InfiniBand サーバ スイッチ モジュールの冗長性

3-2Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

図 3-1 IBM BladeCenter 対応の InfiniBand スイッチの冗長性

(注) サーバ スイッチ モジュールを冗長外部ファブリックに接続してください。

サーバ スイッチ モジュールは、BladeCenter シャーシ内で相互に接続されません。Subnet Managerフェールオーバーをイネーブルにするためにモジュールを接続するには、モジュールを IB ケーブルを使用して、外部コネクタを通して接続します。シャーシ内で 2 つのサーバ スイッチ モジュールを接続する前に、モジュール上で Subnet Manager のプライオリティを設定します。Subnet Managerの冗長性の詳細については、第 5 章「Subnet Manager の冗長性」を参照してください。High-Performance Subnet Manager の詳細については、『Cisco High-Performance Subnet Manager forInfiniBand Server Switches』を参照してください。

Subnet Manager のプライオリティを設定したら、サーバ スイッチ モジュールを外部 IB ファブリックに接続します。デフォルトでは、サーバ スイッチ モジュールの外部インターフェイスは、ファブリックと速度のオートネゴシエーションを行います。

1

1833

38

HCA-1

InfiniBand

IBM BladeCenter

1

2

2

HCA-14

InfiniBand Blade 1

InfiniBand Blade 14

1 2

Page 25: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

C H A P T E R

4-1Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

4Cisco SFS 3504 および Cisco SFS 3000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性

この章では、Cisco SFS 3504 および Cisco SFS 3000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性について説明します。内容は次のとおりです。

• Cisco SFS 3504 サーバ スイッチの冗長性(p.4-2)

• Cisco SFS 3012R サーバ スイッチの冗長性(p.4-5)

• Cisco SFS 3001 サーバ スイッチの冗長性(p.4-9)

Cisco SFS 3000 シリーズには、Cisco SFS 3001、Cisco SFS 3012R サーバ スイッチがあります。CiscoSFS 3504 および SFS 3000 シリーズ サーバ スイッチに関連するイーサネット ゲートウェイおよびファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性については、第 7 章「イーサネット ゲートウェイと IPoIBの冗長性」および第 8 章「ファイバ チャネル ゲートウェイと SRP の冗長性」を参照してください。

(注) このマニュアルで使用する略語の詳細については、付録 A「略語」を参照してください。

Page 26: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 4章 Cisco SFS 3504 および Cisco SFS 3000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性Cisco SFS 3504 サーバ スイッチの冗長性

4-2Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

Cisco SFS 3504 サーバ スイッチの冗長性ここでは、Cisco SFS 3504 サーバ スイッチでサポートされる冗長性について説明します。内容は次のとおりです。

• ソフトウェアの冗長性(p.4-2)

• IB スイッチ モジュールの冗長性(p.4-2)

• ファブリックの冗長性(p.4-3)

• AC 電源ファン モジュールの冗長性(p.4-3)

• イーサネット ゲートウェイの冗長性およびファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性(p.4-4)

Cisco SFS 3504 サーバ スイッチの詳細については、『Cisco SFS 3504 Multifabric Server Switch HardwareInstallation Guide』を参照してください。

ソフトウェアの冗長性

ここでは、Cisco SFS 3504 サーバ スイッチのソフトウェアの冗長性について説明します。

Cisco SFS 3504 サーバ スイッチでは、2 種類のオペレーティング システムを格納し、1 つをアクティブにし、もう 1 つを休止状態にすることができます。次の 2 つのいずれかの方法で A/B パーティション機能を使用して、冗長性を実現します。

• 工場出荷時は、パーティションの A と B は両方とも、同じオペレーティング システム ソフトウェアが「アクティブ」および「休止」パーティションに事前にロードされています。「アク

ティブ」オペレーティング システム パーティションに、既存のオペレーティング システム ソフトウェアをリロードしたり、新世代のオペレーティング システムをインストールしたりし、「休止」パーティションは工場出荷時にインストールされたオペレーティング システムのままにすることができます。

• 「アクティブ」パーティションと「休止」パーティションで交互にオペレーティング システムのアップグレードを行う(最初にパーティション A、次にパーティション B、その次はパーティション A)ことにより、ソフトウェア イメージ ファイルのリロードやインストールを行わなくても、以前のオペレーティング システムにロールバックできるようにします。この方法では、デュアル ブート方式と同様に、オペレーティング システムの切り替えが簡単にすばやく行えます。

A/B パーティションを使用する利点は、リカバリ イメージが容易に利用できることです。不良パーティション上でイメージを補修する必要がありません。その代わりに、CLI を使用して新しい(該当する)パーティションをブートします。

IB スイッチ モジュールの冗長性ここでは、Cisco SFS 3504 サーバ スイッチの IB スイッチ モジュールの冗長性について説明します。

IB スイッチ カードは冗長に対応していません。ただし、スイッチに接続し、ポート 1、3、5 などの代替ポートを使用することにより、ホストからの冗長 IB リンクをセットアップすることができます。これは、カード内のマルチ IC スイッチ全体の接続が対象となります。

Page 27: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 4章 Cisco SFS 3504 および Cisco SFS 3000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性Cisco SFS 3504 サーバ スイッチの冗長性

4-3Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

ファブリックの冗長性

ここでは、Cisco SFS 3504 サーバ スイッチのファブリックの冗長性について説明します。

2 台の Cisco SFS 3504 サーバ スイッチを使用して、冗長性を設定することができます。2 ポートHCA を備えたサーバを、2 台の Cisco SFS 3504 サーバ スイッチ上の 2 つの IB スイッチ モジュールに接続することができます(図 4-1を参照)。

図 4-1 2 台の Cisco SFS 3504 サーバ スイッチによる冗長性

AC 電源ファン モジュールの冗長性ここでは、Cisco SFS 3504 サーバ スイッチの AC 電源ファン モジュールの冗長性について説明します。

Cisco SFS 3504 サーバ スイッチは、デュアル AC 電源ファン モジュールの冗長性に対応しています(図 4-2を参照)。一方の AC 電源ファン モジュールが故障すると、ただちにもう一方の AC 電源ファン モジュールが制御を代行します。冗長 AC 電源ファン モジュールは、ホットスワップにも対応しています。Cisco SFS 3504 サーバ スイッチに AC 電源ファン モジュールが 1 台しか搭載されていない場合、シャーシの動作中に、AC 電源ファン モジュールをもう 1 台追加できます。AC 電源ファン モジュールが 2 台搭載されている場合、シャーシの電源を入れたままで、1 台のモジュールを取り外すことができます。AC 電源ファン モジュールは、active-active です。

2503

11

InfiniBand

ENGW-2

IB 1 IB 2

SFS 3504-1

FCGW-1 FCGW-2

SAN

FCGW ENGW

ENGW-1

SFS 3504-2

IB

Page 28: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 4章 Cisco SFS 3504 および Cisco SFS 3000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性Cisco SFS 3504 サーバ スイッチの冗長性

4-4Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

図 4-2 Cisco SFS 3504 デュアル冗長電源ファン モジュール

イーサネット ゲートウェイの冗長性およびファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性ここでは、Cisco SFS 3504 サーバ スイッチのイーサネット ゲートウェイとファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性について説明します。

イーサネット ゲートウェイとファイバ チャネル ゲートウェイは、Cisco SFS 3504 サーバ スイッチと、IP および ファイバ チャネル ネットワークを接続します。シャーシには 4 つのゲートウェイ スロットがあり、ゲートウェイは、任意の組み合わせで、任意のスロットにインストールすることが

できます。ゲートウェイには、IB スイッチへの IB 接続部が付いています。1 台のシャーシに 2 つ以上のイーサネット ゲートウェイまたはファイバ チャネル ゲートウェイが搭載されている場合に、ゲートウェイ モジュールを複数のゲートウェイの冗長性を実現するように設定できます。ゲートウェイはホット プラグイン可能で、シャーシの動作中に、ゲートウェイの追加やスワップが可能です。

Cisco SFS 3504 サーバ スイッチに関連するイーサネット ゲートウェイとファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性については、第 7 章「イーサネット ゲートウェイと IPoIB の冗長性」および第 8 章「ファイバ チャネル ゲートウェイと SRP の冗長性」を参照してください。

1 - 2 AC-DC 電源ファン モジュール

2501

53

INPUTOK FAN

OKOUTPUT

FAIL

SFS3500 Series

CAUTION: DISCONNECT POWER BEFORE SERVICING

!

ALL FASTENERS MUST BEFULLY ENGAGED PRIOR TO

OPERATION OF POWER SUPPLY

100-240V8-4A

50/60Hz

1

2

INPUTOK FAN

OKOUTPUT

FAIL

SFS3500 Series

CAUTION: DISCONNECT POWER BEFORE SERVICING

!

ALL FASTENERS MUST BEFULLY ENGAGED PRIOR TO

OPERATION OF POWER SUPPLY

100-240V8-4A

50/60Hz

Page 29: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 4章 Cisco SFS 3504 および Cisco SFS 3000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性Cisco SFS 3012R サーバ スイッチの冗長性

4-5Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

Cisco SFS 3012R サーバ スイッチの冗長性ここでは、Cisco SFS 3012R サーバ スイッチの冗長性について説明します。内容は次のとおりです。

• 電源装置の冗長性(p.4-5)

• ブロワーの冗長性(p.4-6)

• コントローラ モジュールの冗長性(p.4-6)

• InfiniBand スイッチ モジュールの冗長性(p.4-7)

• イーサネット ゲートウェイの冗長性およびファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性(p.4-7)

• ファブリックの冗長性(p.4-8)

Cisco SFS 3012R サーバ スイッチの詳細については、『Cisco SFS 3012R Multifabric Server SwitchHardware Installation Guide』を参照してください。

電源装置の冗長性

ここでは、Cisco SFS 3012R サーバ スイッチの電源装置の冗長性について説明します。

Cisco SFS 3012R サーバ スイッチは、デュアル電源装置の冗長性に対応しています(図 4-3を参照)。一方の電源装置が故障すると、ただちにもう一方の電源装置が制御を代行します。冗長電源装置は、

ホットスワップにも対応しています。Cisco SFS 3012R サーバ スイッチに電源装置が 1 台しか搭載されていない場合、シャーシの動作中に、電源装置をもう 1 台追加できます。電源装置が 2 台搭載されている場合、シャーシの電源を入れたままで、1 台の電源装置を取り外すことができます。電源装置は、active-active です。

図 4-3 Cisco SFS 3012R サーバ スイッチの電源装置とブロワー モジュール

1919

85

Page 30: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 4章 Cisco SFS 3504 および Cisco SFS 3000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性Cisco SFS 3012R サーバ スイッチの冗長性

4-6Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

ブロワーの冗長性

ここでは、Cisco SFS 3012R サーバ スイッチのブロワー モジュールの冗長性について説明します。

Cisco SFS 3012R サーバ スイッチの 2 台のホットスワップ可能なブロワー モジュールにより、シャーシ内の温度が一定に保たれます。各モジュールにブロワーが 2 台ずつ搭載されているため、フル装備のシステムでは、4 台のブロワーが動作可能となります(図 4-3を参照)。連続動作のためには、少なくとも 3 台のブロワーが動作可能でなければなりません。ブロワー モジュールの交換の際、Cisco SFS 3012R サーバ スイッチの電源を切断する必要はありません。Cisco SFS 3012R サーバスイッチが動作している状態で交換する場合、ブロワーを 3 分以上、空の状態にしないでください。

コントローラ モジュールの冗長性ここでは、Cisco SFS 3012R サーバ スイッチのコントローラ モジュールの冗長性について説明します。

コントローラ モジュールは Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを管理し、Cisco SFS 3012R サーバ スイッチのイーサネット アクセスおよびシリアル コンソール ポート アクセスを可能にします。CiscoSFS 3012R サーバ スイッチには、2 つのコントローラ モジュールが搭載されています。図 4-4 に、Cisco SFS 3012R サーバ スイッチのコントローラ モジュールとそのスロット番号を示します。

図 4-4 Cisco SFS 3012R サーバ スイッチのコントローラ モジュール側

1 スロット 1 ― デフォルトのマスター コントローラ モジュール

14 スロット 14 ― デフォルトのスタンバイコントローラ モジュール

2-13 スロット 2 ~ 13 ― ゲートウェイ スロット

15-16 スロット 15、16 ― IB スイッチ

1807

40

1 3 5 7 9 11 13

2 4 6 8 10 12 14

15

16

Page 31: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 4章 Cisco SFS 3504 および Cisco SFS 3000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性Cisco SFS 3012R サーバ スイッチの冗長性

4-7Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

Cisco SFS 3012R サーバ スイッチには、冗長性のための、1 つのアクティブ コントローラと 1 つのアクティブ スタンバイ コントローラが搭載されています。起動中に、スロット 1 のコントローラが、マスター(アクティブ)コントローラになります。スロット 14 のコントローラは、スタンバイ コントローラになります。マスター コントローラの故障時、またはリブート時、自動的にスタンバイ コントローラが新しいマスターとなります。フェールオーバーが発生すると、IB スイッチモジュール、ファイバ チャネル ゲートウェイ、イーサネット ゲートウェイなどのすべての I/O モジュールがリブートされます。ソフトウェアのアップグレードおよびインストレーション プロセスでは、マスター コントローラとスタンバイ コントローラの両方が同時にアップグレードされます。それぞれのコントローラ モジュール上では、Subnet Manager が動作します。Subnet Manager では、単一の Cisco SFS 3012R サーバ スイッチまたは冗長 Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを管理できます。Subnet Manager の詳細については、第 4 章「Cisco SFS 3504 および Cisco SFS 3000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性」を参照してください。

InfiniBand スイッチ モジュールの冗長性ここでは、Cisco SFS 3012R サーバ スイッチの IB スイッチ モジュールの冗長性について説明します。

IB スイッチ モジュールは、Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを、IB 接続ホストや IB ネットワーク内のその他のスイッチに接続します。Cisco SFS 3012R サーバ スイッチは、スロット 15 および 16の、1 つまたは 2 つの IB スイッチ モジュールをサポートします。

(注) 現在のソフトウェア リリースでは、動作可能な CPU を備えた IB スイッチ カードを、スロット 16に搭載したままにしておく必要があります(図 4-4を参照)。

IB スイッチ カードは冗長に対応していません。ただし、スイッチに接続し、ポート 1、3、5 などの代替ポートを使用することにより、ホストからの冗長 IB リンクをセットアップすることができます。これは、カード内のマルチ IC スイッチ全体の接続が対象となります。

イーサネット ゲートウェイの冗長性およびファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性ここでは、Cisco SFS 3012R サーバ スイッチのイーサネット ゲートウェイとファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性について説明します。

イーサネット ゲートウェイとファイバ チャネル ゲートウェイは、Cisco SFS 3012R サーバ スイッチと、IP および ファイバ チャネル ネットワークを接続します。ゲートウェイには、IB スイッチへのIB 接続部が付いています。

Cisco SFS 3012R サーバ スイッチに関連するイーサネット ゲートウェイとファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性については、第 7 章「イーサネット ゲートウェイと IPoIB の冗長性」および第 8章「ファイバ チャネル ゲートウェイと SRP の冗長性」を参照してください。

Page 32: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 4章 Cisco SFS 3504 および Cisco SFS 3000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性Cisco SFS 3012R サーバ スイッチの冗長性

4-8Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

ファブリックの冗長性

ここでは、Cisco SFS 3012R サーバ スイッチのファブリックの冗長性について説明します。

Cisco SFS 3012R サーバ スイッチは、シングル シャーシ内のさまざまな冗長の形態に対応するよう設計されています。データ パス内のすべてのコンポーネントをデュアル接続することができます。2 ポート HCA を備えたサーバを、Cisco SFS 3012R サーバ スイッチ上の 2 つの IB スイッチ モジュールにデュアル接続することができます。ゲートウェイをデュアル スイッチ モジュールにデュアル接続することもできます。また、ゲートウェイ モジュールは、対でイーサネット ネットワークまたはファイバ チャネル ネットワークにデュアル接続されます。中央集中型ロード バランシング、ポート アグリゲーションのほか、イーサネットおよびファイバ チャネル アップリンク接続のトランキングとロード バランシングが可能で、障害時に Cisco SFS 3012R サーバ スイッチの再ルーティングも可能です。独立して取り外せるコンポーネントは、ホットスワップ可能です。

図 4-5に、Cisco SFS 3012R サーバ スイッチの内部アーキテクチャを示します。点線内部のコンポーネントは、Cisco SFS 3012R サーバ スイッチのシャーシ内に設置されます。

図 4-5 Cisco SFS 3012R サーバ スイッチの冗長性システム アーキテクチャ

InfiniBand

2500

94

ENGW-1 ENGW-2

IB

IB 1 IB 2

SFS 3012R

FCGW-1 FCGW-2

SAN

FCGW ENGW

Page 33: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 4章 Cisco SFS 3504 および Cisco SFS 3000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性Cisco SFS 3001 サーバ スイッチの冗長性

4-9Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

Cisco SFS 3001 サーバ スイッチの冗長性ここでは、Cisco SFS 3001 サーバ スイッチの冗長性について説明します。内容は次のとおりです。

• 電源装置モジュールの冗長性(p.4-9)

• ファンの冗長性(p.4-9)

• ファブリックの冗長性(p.4-10)

Cisco SFS 3001 サーバ スイッチの詳細については、『Cisco SFS 3001 Multifabric Server Switch HardwareGuide』を参照してください。

電源装置モジュールの冗長性

ここでは、Cisco SFS 3001 サーバ スイッチの電源装置モジュールの冗長性について説明します。

Cisco SFS 3001 サーバ スイッチには、1:1 冗長のための 2 台の電源装置が装備されています(図 4-6を参照)。一方の電源装置モジュールが故障すると、ただちにもう一方の電源装置が制御を代行し

ます。電源装置モジュールはホットスワップ可能で、電源を切断する必要はありません。電源装置

は、active-active です。

図 4-6 Cisco SFS 3001 サーバ スイッチ ― 正面図(ベゼルを外した状態)

ファンの冗長性

ここでは、Cisco SFS 3001 サーバ スイッチのファンの冗長性について説明します。

1 台の Cisco SFS 3001 サーバ スイッチで、ファンの冗長性を実現します。Cisco SFS 3001 サーバ スイッチには、3 つの独立したファンの付いた ファン トレイ モジュールが搭載されています(図 4-6を参照)。ファン トレイ モジュールのファンは、1:N 冗長に対応しています。システムを冷却して動作可能な状態に維持するには、ファン モジュールの 3 つのファンのうちの 2 つが必要です。

(注) システムの動作中に 2 つ以上のファンが故障した場合、またはファン トレイをホットスワップする場合、ファンを取り外してから 3 分以内に新しいファンを取り付ける必要があります。

1919

87

Page 34: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 4章 Cisco SFS 3504 および Cisco SFS 3000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性Cisco SFS 3001 サーバ スイッチの冗長性

4-10Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

ファブリックの冗長性

ここでは、Cisco SFS 3001 サーバ スイッチのファブリックの冗長性について説明します。

Cisco SFS 3001 サーバ スイッチは、デュアル シャーシ冗長構成として配置することができます(図4-7を参照)。

図 4-7 デュアル シャーシ冗長構成の Cisco SFS 3001 サーバ スイッチ

冗長性のため、IB HCA を Cisco SFS 3001 サーバ スイッチの冗長ペアにデュアル接続することができます。複数の Cisco SFS 3001 サーバ スイッチが搭載された IB ファブリックでは、スイッチで障害が発生した場合に新しいマスターを割り当てるタスクは、Subnet Manager によって管理されます。Subnet Manager の詳細については、第 5 章「Subnet Manager の冗長性」を参照してください。

1919

94

SFS 3001-1 SFS 3001-2

SAN

IB

InfiniBand

Page 35: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

C H A P T E R

5-1Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

5Subnet Manager の冗長性

この章では、Subnet Manager の冗長性について説明します。内容は次のとおりです。

• Embedded Subnet Manager(p.5-3)

• High-Performance Subnet Manager(p.5-4)

• マスター Subnet Manager およびスタンバイ Subnet Manager のセットアップ(p.5-5)

• データベースの同期化のセットアップ(p.5-10)

(注) このマニュアルで使用する略語の詳細については、付録 A「略語」を参照してください。

Cisco Subnet Manager は、IB 仕様に記載された冗長性をサポートしています。1 台のマスター SubnetManager と、1 台以上のスタンバイ Subnet Manager で構成されます。マスター Subnet Manager で問題が発生した場合、次のインライン スタンバイ Subnet Manager が IB ファブリックの制御を代行します。

Cisco Subnet Manager には、2 つのタイプがあります。2 つのタイプは、次のとおりです。

• Embedded Subnet Manager

• High-Performance Subnet Manager

Embedded Subnet Manager はシャーシ上で動作し、High-Performance Subnet Manager はホスト上で動作します。どちらの Subnet Manager も、相互に IB 標準マスター /スタンバイ フェールオーバーをサポートしています。

Cisco Subnet Manager には、マスター Subnet Manager と 1 台以上のスタンバイ Subnet Manager 間で重要なデータを同期化する、独自のデータベース同期プロトコルが用意されています。これにより、

ハイ アベイラビリティ冗長が可能になり、IB ファブリックの動作を中断することなく、データベースが同期化されたスタンバイ Subnet Manager がマスターとして制御を代行します。

(注) 冗長性のため、2 台の Embedded Subnet Manager を一緒に動作させるか、または 2 台の High-Performance Subnet Manager を一緒に動作させることを推奨します。Embedded Subnet Managerと High-Performance Subnet Manager の間ではデータベースの同期化はサポートされていないため、1 台の Embedded Subnet Manager と 1 台の High-Performance Subnet Manager を設定した場合、障害時にデータ トラフィックの中断が発生することがあります。データベースの同期化の詳細については、「データベースの同期化のセットアップ」(p.5-10)を参照してください。

Page 36: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 5章 Subnet Manager の冗長性

5-2Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

図 5-1に、Embedded Subnet Manager を使用した IB ファブリックを示します。図 5-2に、High-Performance Subnet Manager を使用した IB ファブリックを示します。図 5-1と図 5-2に示すのは、一般的な Subnet Manager 構成です。用途に応じて、異なる構成が可能です。

図 5-1 InfiniBand ファブリックおよび Embedded Subnet Manager

1828

53

SFS 7000D-1 SFS 7000D-2 SFS 7000D-3 SFS 7000D-4

EmbeddedSubnet Manager

EmbeddedSubnet Manager

SFS 3504-1

SAN

SFS 3504-2

SFS 7008P-1 SFS 7008P-2

InfiniBand 1

InfiniBand 2

InfiniBand 3

InfiniBand 4

Page 37: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 5章 Subnet Manager の冗長性Embedded Subnet Manager

5-3Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

図 5-2 InfiniBand ファブリックおよび High-Performance Subnet Manager

High-Performance Subnet Manager の詳細については、『Cisco High-Performance Subnet Manager forInfiniBand Server Switches』を参照してください。

Embedded Subnet Managerここでは、Embedded Subnet Manager について説明します。

Embedded Subnet Manager は、Cisco SFS 3504、Cisco SFS 3000 シリーズ、Cisco SFS 7000 シリーズ、および Cisco SFS 7008P サーバ スイッチ上で動作します。Embedded Subnet Manager をペアで配置すると、システム レベルでシングル ポイント障害を防止できます。Embedded Subnet Manager は、1,000ノードまでのサブネットでの使用を推奨します。Embedded Subnet Manager を使用すると、大規模サブネット内の変化を、短時間で検出できます。

(注) Cisco SFS 3012R サーバ スイッチおよび Cisco SFS 7008P サーバ スイッチは、それぞれのコントローラ カード上で Subnet Manager が動作しています。各シャーシには、2 つの Subnet Manager があります。

1828

54

SFS 7000D-1 SFS 7000D-2 SFS 7000D-3 SFS 7000D-4

SFS 7008P-1 SFS 7008P-2

High-Performance

Subnet Manager

SFS 3504-1 SFS 3504-2

SAN

InfiniBand 1

InfiniBand 2

InfiniBand 3

InfiniBand 4

High-Performance

Subnet Manager

Page 38: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 5章 Subnet Manager の冗長性High-Performance Subnet Manager

5-4Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

High-Performance Subnet Managerここでは、High-Performance Subnet Manager について説明します。

High-Performance Subnet Manager は、IB サブネットを中央集中的に管理し、制御するスタンドアロンのソフトウェア パッケージです。N+1 コンフィギュレーションとして設定するとハイ アベイラビリティが実現できます。また、大規模クラスタに対する性能とスケーラビリティを向上させるこ

ともできます。

ノード数が 1,000 を超えるファブリックでは、High-Performance Subnet Manager の使用を推奨します。Embedded Subnet Manager は Cisco SFS 3504、Cisco SFS 3000 シリーズ、Cisco SFS 7000 シリーズ、および Cisco SFS 7008P サーバ スイッチ上で動作可能ですが、大規模ファブリックでは、メモリ容量が大きく、CPU 性能の高速な High-Performance Subnet Manager がより効率的に機能します。

Cisco High-Performance Subnet Manager は、IB スイッチの組み込みプロセッサから Subnet Manager 機能の負荷を除外することにより、Embedded Subnet Manager を補完します。

High-Performance Subnet Manager は、シャーシ タイプに Embedded Subnet Manager が含まれていない IB ファブリックのネットワーキング構成でも必要です。

(注) Subnet Manager は、最適なルーティング決定を維持します。スイッチが故障した場合、インバンドトラップ メカニズムによって Subnet Manager への通知が行われます。Subnet Manager は、サブネットのルーティング計算の再実行とルートの再プログラミングにより、リセットを行います。

Page 39: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 5章 Subnet Manager の冗長性マスター Subnet Manager およびスタンバイ Subnet Manager のセットアップ

5-5Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

マスター Subnet Manager およびスタンバイ Subnet Manager のセットアップ

ここでは、マスター Subnet Manager およびスタンバイ Subnet Manager のセットアップ方法について説明します。内容は次のとおりです。

• Embedded Subnet Manager を使用したマスター Subnet Manager およびスタンバイ Subnet Managerのセットアップ(p.5-5)

• High-Performance Subnet Manager を使用したマスター Subnet Manager およびスタンバイ SubnetManager のセットアップ(p.5-7)

(注) 次のセクションで使用している値は、例として示しています。デフォルト以外の値の使用は推奨し

ません。

Embedded Subnet Manager を使用したマスター Subnet Manager およびスタンバイ Subnet Manager のセットアップ

ここでは、Embedded Subnet Manager を使用したマスター Subnet Manager およびスタンバイ SubnetManager のセットアップ方法について説明します。

通常、Embedded Subnet Manager は IB ファブリックの 2 台のシャーシを使用してセットアップし、その他のシャーシではすべてディセーブルにする必要があります。Subnet Manager のプライオリティ番号により、マスターが決定されます。ネットワーク内のすべての Subnet Manager のプライオリティを等しく設定することを推奨します。こうすることにより、ネットワークに新しい Subnet Manager が追加されたときに、ネットワークのマスターシップを引き継がないようにします。

CLI コマンドを使用して Subnet Manager 間のプライオリティの設定および確認を行うには、次の手順を実行します。

ステップ 1 マスター Subnet Manager およびスタンバイ Subnet Manager を決定するため、Subnet Manager 間のプライオリティを設定します。

(注) プライオリティの範囲は 0 ~ 15 です。この範囲内で一番大きな値を割り当てられた SubnetManager が、マスター Subnet Manager となります。デフォルトのプライオリティ番号は 10です。High-Performance Subnet Manager と Embedded Subnet Manager が同時に同一 IB ファブリック内に存在した場合に、High-Performance Subnet Manager が Embedded Subnet Managerより優先されるように、High-Performance Subnet Manager には Embedded Subnet Manager よりも高いプライオリティが割り当てられます。

次に、2 台の Cisco SFS 3504 サーバ スイッチの Embedded Subnet Manager 間にプライオリティを設定する例を示します。

SFS-3504# configSFS-3504(config)# ib sm subnet-prefix fe:80:00:00:00:00:00:00 priority 12SFS-3504(config)# exit

Page 40: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 5章 Subnet Manager の冗長性マスター Subnet Manager およびスタンバイ Subnet Manager のセットアップ

5-6Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

ステップ 2 master-poll-interval を設定して、マスター Subnet Manager がアクティブかどうかを確認するためのポーリングの間隔を指定します。

次に、master-poll-interval を 5 に設定する例を示します。

SFS-3504(config)# ib sm subnet-prefix fe:80:00:00:00:00:00:00 master-poll-intval 5

(注) スタンバイ Subnet Manager による引き継ぎを早くするには master-poll-interval に小さな値を設定し、遅くするには大きな値を設定します。

ステップ 3 master-poll-retries を設定し、マスターへのポーリングの回数を指定します。

次に、master-poll-retries を 0 に設定する例を示します。

SFS-3504(config)# ib sm subnet-prefix fe:80:00:00:00:00:00:00 master-poll-retries 0

(注) スタンバイ Subnet Manager による引き継ぎを早くするには master-poll-retries に小さな値を設定し、遅くするには大きな値を設定します。

ステップ 4 設定を確認します。

次に、Subnet Manager の設定、master-poll-interval の値、master-poll-retries の値を確認する例を示します。

SFS-3504# show ib sm configuration subnet-prefix all================================================================================ Subnet Manager Information================================================================================ subnet-prefix : fe:80:00:00:00:00:00:00 guid : 00:05:ad:00:00:01:0c:19 priority : 12 sm-key : 00:00:00:00:00:00:00:00 oper-status : master act-count : 12938 sweep-interval(sec) : 10 response-timeout(msec) : 200 master-poll-intval(sec) : 5 master-poll-retries : 0 max-active-sms : 0 LID-mask-control : 0 switch-life-time : 18 switch-hoq-life-time : 18 host-hoq-life-time : 18 max-hops : 64 mad-retries : 5 node-timeout(sec) : 10 wait-report-response : false sa-mad-queue-depth : 256 qos-admin-state : disabled max-operational-v1 : auto-link min-vl-cap-detected : vl0-vl7

この例の出力では、この Subnet Manager の動作ステータスがマスターで、master-poll-interval が 5 秒で、master-poll-retries が 0 であることが確認できます。

Page 41: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 5章 Subnet Manager の冗長性マスター Subnet Manager およびスタンバイ Subnet Manager のセットアップ

5-7Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

ステップ 5 IB ファブリック内に Subnet Manager があることを確認します。

次に、IB ファブリック内に Subnet Manager が存在することを確認するための show ib sm sm-infosubnet-prefix コマンドの出力例を示します。

SFS-3504# show ib sm sm-info subnet-prefix fe:80:00:00:00:00:00:00

================================================================================ Discovered Subnet Managers in Fabric================================================================================ subnet-prefix : fe:80:00:00:00:00:00:00 port-guid : 00:05:ad:00:00:01:1d:20 priority : 0 sm-state : standby sm-key : 00:00:00:00:00:00:00:00 act-count : 219

この例の sm-state は、ファブリック内でこのスタンバイ Subnet Manager が検出されたことを示しています。

High-Performance Subnet Manager を使用したマスター Subnet Manager およびスタンバイ Subnet Manager のセットアップ

ここでは、High-Performance Subnet Manager を使用したマスター Subnet Manager およびスタンバイSubnet Manager のセットアップ方法について説明します。

通常、High-Performance Subnet Manager は IB ファブリックの 2 台のホストを使用してセットアップし、その他のシャーシではすべてディセーブルにする必要があります。High-Performance SubnetManager のプライオリティ番号により、マスターが決定されます。ネットワーク内のすべての SubnetManager のプライオリティを等しく設定することを推奨します。こうすることにより、ネットワークに新しい Subnet Manager が追加されたときに、ネットワークのマスターシップを引き継がないようにします。

CLI コマンドを使用して Subnet Manager 間のプライオリティの設定および確認を行うには、次の手順を実行します。

ステップ 1 マスター Subnet Manager およびスタンバイ Subnet Manager を決定するため、High-Performance SubnetManager 間のプライオリティを設定します。

(注) プライオリティの範囲は 0 ~ 15 です。この範囲内で一番大きな値を割り当てられた SubnetManager が、マスター Subnet Manager となります。デフォルトのプライオリティ番号は 11です。High-Performance Subnet Manager と Embedded Subnet Manager が同時に同一 IB ファブリック内に存在した場合に、High-Performance Subnet Manager が Embedded Subnet Managerより優先されるように、High-Performance Subnet Manager には Embedded Subnet Manager よりも高いプライオリティが割り当てられます。

次に、2 台のホストの High-Performance Subnet Manager 間にプライオリティを設定する例を示します。

ib_sm> config priority 12

Page 42: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 5章 Subnet Manager の冗長性マスター Subnet Manager およびスタンバイ Subnet Manager のセットアップ

5-8Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

ステップ 2 master-poll-interval を設定して、マスター Subnet Manager がアクティブかどうかを確認するためのポーリングの間隔を指定します。

次に、master-poll-interval を 5 に設定する例を示します。

ib_sm> config master-poll-interval 5

ステップ 3 master-poll-retries を設定し、マスターへのポーリングの回数を指定します。

次に、master-poll-retries を 0 に設定する例を示します。

ib_sm> config master-poll-retries 0

ステップ 4 設定を確認します。

次に、Subnet Manager の設定、master-poll-interval の値、master-poll-retries の値を確認するための showconfig コマンドの出力例を示します。

ib_sm> show config

================================================================================ Subnet Manager Configuration================================================================================ subnet-prefix : fe:80:00:00:00:00:00:00 guid : 00:05:ad:00:00:01:0c:19 priority : 12 sm-key : 00:00:00:00:00:00:00:00 oper-status : master act-count : 2923 sweep-interval(sec) : 10 response-timeout(msec) : 200 mad-retries : 5 node-timeout : 10 master-poll-interval(sec) : 5 master-poll-retries : 0 max-active-sms : 0 LID-mask-control : 0 switch-life-time : 18 sw-link-hoqlife : 18 ca-link-hoqlife : 18 max-hops : 64 wait-report-response : false sa-mad-queue-depth : 256 local-node-retries : 10 qos-admin-state : disabled max-operational-vl : default min-vl-cap-detected : vl0-vl7ib_sm>

この例の出力では、この Subnet Manager の動作ステータスがマスターで、master-poll-interval が 5 秒で、master-poll-retries が 0 であることが確認できます。

Page 43: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 5章 Subnet Manager の冗長性マスター Subnet Manager およびスタンバイ Subnet Manager のセットアップ

5-9Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

ステップ 5 IB ファブリック上の High-Performance Subnet Manager を確認します。

次に、IB ファブリック上の Subnet Manager を確認するための show other-sm コマンドの出力例を示します。

ib_sm> show other-sm

================================================================================ Subnet Managers in the subnet================================================================================ subnet-prefix : fe:80:00:00:00:00:00:00 port-guid : 00:05:ad:00:00:01:1d:20 sm-key : 00:00:00:00:00:00:00:00 priority : 0 sm-state : standby act-count : 1133

ib_sm>

この例は、ファブリック内で 1 台のスタンバイ Subnet Manager が検出されたことを示しています。

Page 44: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 5章 Subnet Manager の冗長性データベースの同期化のセットアップ

5-10Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

データベースの同期化のセットアップ

ここでは、データベースの同期化のセットアップ方法について説明します。内容は次のとおりです。

• Embedded Subnet Manager のデータベースの同期化のセットアップ(p.5-10)

• High-Performance Subnet Manager のデータベースの同期化のセットアップ(p.5-11)

Cisco Subnet Manager には、マスター Subnet Manager と 1 台以上のスタンバイ Subnet Manager 間で重要なデータを同期化するための、独自のデータベース同期プロトコルが用意されています。これ

により、ハイ アベイラビリティ冗長が可能になり、IB ファブリックの動作を中断することなく、データベースが同期化されたスタンバイ Subnet Manager がマスターとして制御を代行します。これは、企業クラスの IB ファブリックを持ち、MTBF を最小限に抑える必要のある大規模クラスタにおいて重要です。

(注) ネットワーク内のすべての Subnet Manager のプライオリティを等しく設定することを推奨します。こうすることにより、ネットワークに新しい Subnet Manager が追加された場合、スタンバイとして追加され、マスターに同期化されます。

Embedded Subnet Manager のデータベースの同期化のセットアップEmbedded Subnet Manager のデータベースの同期化設定をセットアップするには、次の手順を実行します。

ステップ 1 データベースの同期化がイネーブルである(enable : true)ことを確認し、現在の設定を表示します。

(注) デフォルトでは、データベースの同期化機能はイネーブルです。

次に、show ib db-sync subnet-prefix コマンドの出力例を示します。

SFS-3504# show ib sm db-sync subnet-prefix fe:80:00:00:00:00:00:00

================================================================================ Subnet Manager Database Synchronization Information================================================================================ subnet-prefix : fe:80:00:00:00:00:00:00 enable : true max-dbsync-sms : 1 session-timeout(sec) : 10 poll-interval(sec) : 3 cold-sync-timeout(sec) : 10 cold-sync-limit : 2 cold-sync-period(sec) : 900 new-session-delay(sec) : 120 resync-interval(sec) : 3600 state : in-syncSFS-3504#

Page 45: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 5章 Subnet Manager の冗長性データベースの同期化のセットアップ

5-11Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

ステップ 2 (任意)max-dbsync-sms を設定し、マスター Subnet Manager データベースが同期化できるスタンバイ Subnet Manager の最大数を指定します。

次に、max-dbsync-sms を 2 に設定する例を示します。

SFS-3504(config)# ib sm db-sync subnet-prefix fe:80:00:00:00:00:00:00 max-dbsync-sms 2

ステップ 1 で Subnet Manager Database Synchronization Information の下に表示されるその他の値も、同様にユーザが設定できます。

ステップ 3 Subnet Manager が同期化されていることを確認します。

次に、スタンバイ Subnet Manager を表示するための show ib sm db-sync subnet-prefix コマンドの出力例を示します。

SFS-3504# show ib sm db-sync subnet-prefix fe:80:00:00:00:00:00:00 sm-list

================================================================================ DB Synchronizing SMs================================================================================ subnet-prefix : fe:80:00:00:00:00:00:00 port-guid : 00:05:ad:00:00:01:1d:20 entry-state : active session-state : active session-timeout-current(sec) : 8 poll-interval-current(sec) : 1new-session-delay-current(sec) : 120 resync-interval-current(sec) : 3589 state : in-sync

SFS-3504#

この表示では、1 台のスタンバイ Subnet Manager が検出されたことが確認できます。

High-Performance Subnet Manager のデータベースの同期化のセットアップHigh-Performance Subnet Manager のデータベースの同期化設定をセットアップするには、次の手順を実行します。

ステップ 1 データベースの同期化がイネーブルである(admin-state : enabled)ことを確認し、現在の設定を表示します。

(注) デフォルトでは、データベースの同期化機能はイネーブルです。

Page 46: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 5章 Subnet Manager の冗長性データベースの同期化のセットアップ

5-12Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

次に、show db-sync コマンドの出力例を示します。

ib_sm> show db-sync

================================================================================ DB Sync Configuration and Status================================================================================ protocol-version : 10 admin-state : enabled max-dbsync-sms : 1 session-timeout(sec) : 10 poll-interval(sec) : 3 cold-sync-timeout(sec) : 10 cold-sync-limit : 2 cold-sync-period(sec) : 900 new-session-delay(sec) : 120 resync-interval(sec) : 3600 state : in-syncib_sm>

ステップ 2 (任意)max-dbsync-sms を設定し、マスター Subnet Manager データベースが同期化できるスタンバイ Subnet Manager の最大数を指定します。

次に、max-dbsync-sms を 2 に設定する例を示します。

ib_sm> config db-sync max-dbsync-sms 2

ステップ 1で Database Synchronization Configuration and Status の下に表示されるその他の値も、同様にユーザが設定できます。

ステップ 3 Subnet Manager が同期化されていることを確認します。

次に、スタンバイ Subnet Manager を表示するための show db-sync sm-list コマンドの出力例を示します。

ib_sm> show db-sync sm-list================================================================================ DB Synchronizing SMs================================================================================ port-guid : 00:05:ad:00:00:01:1d:20 entry-state : active session-state : active session-timeout-current(sec) : 8 poll-interval-current(sec) : 1new-session-delay-current(sec) : 120 resync-interval-current(sec) : 3373 state : in-sync

ib_sm>

この表示では、1 台のスタンバイ Subnet Manager が検出されたことが確認できます。

Page 47: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

C H A P T E R

6-1Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

6ホストの冗長性、IPoIB の冗長性、および SRP の冗長性

この章では、ホストの冗長性、IPoIB の冗長性、および SRP の冗長性について説明します。内容は次のとおりです。

• HCA の冗長性(p.6-2)

• IPoIB のハイ アベイラビリティ(p.6-4)

• OFED SRP のハイ アベイラビリティ(p.6-10)

IPoIB および SRP は、現在、冗長性をサポートしているドライバです。

(注) このマニュアルで使用する略語の詳細については、付録 A「略語」を参照してください。

Page 48: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 6章 ホストの冗長性、IPoIB の冗長性、および SRP の冗長性HCA の冗長性

6-2Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

HCA の冗長性ここでは、HCA の冗長性について説明します。内容は次のとおりです。

• 単一の HCA の冗長性(p.6-2)

• 複数の HCA の冗長性(p.6-3)

• IBM BladeCenter を使用した 2 つの HCA(p.6-3)

単一の HCA の冗長性ここでは、単一の HCA に冗長性を設定する方法を説明します。

単一の HCA は、1 つのユニット内で冗長性を実現するため、それぞれ 2 つのポートを持つことができます。そのような HCA は 2 つのポートを内蔵しているため、単一の 2 ポート HCA 内でポートツーポートの冗長性を実現できます(図 6-1を参照)。この場合、HCA ハードウェア ドライバおよびソフトウェア ドライバにより、同一 HCA 上のポート間のフェールオーバーが処理されます。

HCA ハードウェアの取り付け方法については、『Cisco InfiniBand Host Channel Adapter Hardware Installation Guide』を参照してください。

図 6-1 2 ポートを使用した単一の HCA の冗長性

SFS 7000D-1 SFS 7000D-2

InfiniBand

1828

55

InfiniBand 1

InfiniBand 2

Page 49: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 6章 ホストの冗長性、IPoIB の冗長性、および SRP の冗長性HCA の冗長性

6-3Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

複数の HCA の冗長性ここでは、複数の HCA に冗長性を設定する方法を説明します。

複数の HCA を 1 台のホストに搭載することができます。これにより、HCA 間でのネットワーク トラフィックのフェールオーバーが可能になります。たとえば、冗長性は、1 台のホストに 2 つのHCA を搭載することで実現できます。1 台のホストに 2 つの HCA を搭載することは、冗長 IB ファブリックの最低限の推奨構成です(図 6-2 を参照)。このような構成により、冗長性がホスト レベルで向上します。

図 6-2 1 台のホストに 2 つの HCA を搭載することによる冗長性

IBM BladeCenter を使用した 2 つの HCAこの冗長構成の詳細については、第 3 章「IBM BladeCenter 対応の InfiniBand サーバ スイッチ モジュールの冗長性」を参照してください。

SFS 7000D-1 SFS 7000D-2

1 2

InfiniBand

1832

67

InfiniBand 1 InfiniBand 2

HCA-1 HCA-2

Page 50: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 6章 ホストの冗長性、IPoIB の冗長性、および SRP の冗長性IPoIB のハイ アベイラビリティ

6-4Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

IPoIB のハイ アベイラビリティここでは、IPoIB のハイ アベイラビリティについて説明します。内容は次のとおりです。

• Cisco SFS IPoIB のハイ アベイラビリティ(p.6-4)

• OFED IPoIB のハイ アベイラビリティ(p.6-6)

(注) RFC 4391 IPoIB 仕様に準拠したホストでは、イーサネット ゲートウェイの冗長性が利用できます。イーサネット ゲートウェイの冗長性の詳細については、第 7 章「イーサネット ゲートウェイとIPoIB の冗長性」を参照してください。

Cisco SFS IPoIB のハイ アベイラビリティここでは、IPoIB のハイ アベイラビリティについて説明します。内容は次のとおりです。

• 物理ポートのマージ

• 物理ポートのマージ解除

IPoIB では、2 つ以上のポート間のアクティブ /パッシブ ポート フェールオーバーのハイ アベイラビリティがサポートされています。ハイ アベイラビリティ機能をイネーブルにすると、HCA の複数のポート(ib0 と ib1 など)が 1 つの仮想ポートにマージされます。HCA のポート間でハイ アベイラビリティを設定すると、物理ポートのうち 1 つのみでトラフィックが送受信されます。その他のポートは、障害時のスタンバイとして使用されます。

Cisco SFS ホスト ドライバの詳細については、『Cisco SFS InfiniBand Host Drivers User Guide for Linux』を参照してください。

物理ポートのマージ

Linux ホストの HCA ポート上で IPoIB のハイ アベイラビリティを設定するには、次の手順を実行します。

ステップ 1 Linux ホストにログインします。

ステップ 2 ipoibcfg list コマンドを入力して、利用可能なインターフェイスを表示します。次に、1 つの HCAの 2 つのポート間で IPoIB のハイ アベイラビリティを設定する例を示します。

次に、利用可能なインターフェイスを表示する例を示します。

host1# /usr/local/topspin/sbin/ipoibcfg listib0 (P_Key 0xffff) (SL:255) (Ports: InfiniHost0/1, Active: InfiniHost0/1)ib1 (P_Key 0xffff) (SL:255) (Ports: InfiniHost0/2, Active: InfiniHost0/2)

ステップ 3 インターフェイスをオフラインにします。

(注) インターフェイスをマージするには、オフラインにしておく必要があります。

Page 51: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 6章 ホストの冗長性、IPoIB の冗長性、および SRP の冗長性IPoIB のハイ アベイラビリティ

6-5Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

次に、インターフェイスをオフラインにする例を示します。

host1# ifconfig ib0 downhost1# ifconfig ib1 down

ステップ 4 ipoibcfg merge コマンドと、HCA の第 1 および第 2 IB ポートの IB 識別子を入力し、2 つのポートを 1 つの仮想 IPoIB ハイ アベイラビリティ ポートにマージします。

次に、2 つのポートを 1 つの仮想 IPoIB ハイ アベイラビリティ ポートにマージする例を示します。

host1# /usr/local/topspin/sbin/ipoibcfg merge ib0 ib1

ステップ 5 ipoibcfg list コマンドを入力して、利用可能なインターフェイスを表示します。

次に、利用可能なインターフェイスを表示する例を示します。

host1# /usr/local/topspin/sbin/ipoibcfg listib0 (P_Key 0xffff) (SL:255) (Ports: InfiniHost0/1, Active: InfiniHost0/1)

(注) ib0 とマージされたため、ib1 インターフェイスは表示されなくなります。

ステップ 6 ifconfig コマンド、および該当するポート識別子 ib# 引数と up キーワードを入力して、インターフェイスをイネーブルにします。

次に、ifconfig コマンドを使用してインターフェイスをイネーブルにする例を示します。

host1# ifconfig ib0 up

ステップ 7 マージされたポートに IP アドレスを割り当てます。方法は、標準のインターフェイスに IP アドレスを割り当てる場合と同様です。

物理ポートのマージ解除

物理ポートのマージを解除して、アクティブ /パッシブ IPoIB ハイ アベイラビリティをディセーブルにするには、次の手順を実行します。

ステップ 1 ifconfig コマンド、および該当する IB インターフェイスの引数と down 引数を入力して、マージ解除する IPoIB ハイ アベイラビリティ インターフェイスをディセーブルにします。

次に、マージ解除のために IPoIB ハイ アベイラビリティ インターフェイスをディセーブルにする例を示します。

host1# ifconfig ib0 down

Page 52: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 6章 ホストの冗長性、IPoIB の冗長性、および SRP の冗長性IPoIB のハイ アベイラビリティ

6-6Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

ステップ 2 ipoibcfg unmerge コマンドと、マージ解除するポートの識別子を入力して、ポートをマージ解除します。

次に、ポートをマージ解除する例を示します。

host1# /usr/local/topspin/sbin/ipoibcfg unmerge ib0 ib1

(注) ポートのマージを解除すると、ib1 の IP アドレスは解除されるため、設定が必要です。

ステップ 3 ipoibcfg list コマンドを入力して、利用可能なインターフェイスを表示します。

次に、利用可能なインターフェイスを表示する例を示します。

host1# /usr/local/topspin/sbin/ipoibcfg listib0 (P_Key 0xffff) (SL:255) (Ports: InfiniHost0/1, Active: InfiniHost0/1)ib1 (P_Key 0xffff) (SL:255) (Ports: InfiniHost0/2, Active: InfiniHost0/2)

ステップ 4 ifconfig コマンド、および該当する IB インターフェイスの引数と up 引数を入力して、インターフェイスをイネーブルにします。

次に、インターフェイスをイネーブルにする例を示します。

host1# ifconfig ib0 up

OFED IPoIB のハイ アベイラビリティここでは、OFED IPoIB のハイ アベイラビリティについて説明します。内容は次のとおりです。

• IPoIB のハイ アベイラビリティの設定(p.6-7)

• IPoIB のハイ アベイラビリティの確認(p.6-8)

ここでは、IPoIB のハイ アベイラビリティについて説明します。IPoIB では、2 つ以上のポート間のアクティブ /パッシブ ポート フェールオーバーのハイ アベイラビリティがサポートされています。ハイ アベイラビリティ機能をイネーブルにすると、HCA の複数のポート(ib0 と ib1 など)が 1 つの仮想ポートにマージされます。HCA のポート間でハイ アベイラビリティを設定すると、物理ポートのうち 1 つのみでトラフィックが送受信されます。その他のポートは、障害時のスタンバイとして使用されます。

IPoIB のハイ アベイラビリティは、IPoIB ボンディング ドライバを通して実装されます。このドライバは、Linux Ethernet ボンディング ドライバに基づいており、IPoIB と連動するよう変更されています。ib ボンディング パッケージには、ドライバの動作の管理と制御を行う、ボンディング ドライバと ib-bond という名前のユーティリティが含まれています。

OFED ホスト ドライバの詳細については、『Cisco OpenFabrics Enterprise Distribution InfiniBand HostDrivers User Guide for Linux』を参照してください。

Page 53: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 6章 ホストの冗長性、IPoIB の冗長性、および SRP の冗長性IPoIB のハイ アベイラビリティ

6-7Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

IPoIB のハイ アベイラビリティの設定

IPoIB のハイ アベイラビリティを設定するには、次の手順を実行します。

ステップ 1 インターフェイスに設定された IP アドレスを削除します。

ボンディング インターフェイスに、ib0 の IP アドレスが割り当てられます。

次に、設定された IP アドレスを削除する例を示します。

host1# ifconfig ib0 0.0.0.0host1# ifconfig ib1 0.0.0.0

ステップ 2 ib-bond コマンドを使用して、2 つのポートを 1 つの仮想 IPoIB ハイ アベイラビリティ ポートにマージします。

次に、詳細モードで、2 つのポートを 1 つの仮想 IPoIB ハイ アベイラビリティ ポートにマージする例を示します。

host1# ib-bond --bond-ip 192.168.0.1/24 --slaves ib0,ib1 -venslaving ib0enslaving ib1bonding is up: 192.168.0.1bond0: 80:00:04:04:fe:80:00:00:00:00:00:00:00:05:ad:02:00:23:f0:d0 192.168.0.1/24slave0: ib0 *slave1: ib1

上記の出力で、ib0 * は、ib0 がアクティブ インターフェイスで、ib 1 が受動インターフェイスであることを示します。ib0.8002 などのパーティション インターフェイスも、IPoIB ハイ アベイラビリティで使用することができます。また、/24 はサブネット マスクです。

ステップ 3 (任意)ifconfig コマンドを入力します。

次に、ifconfig コマンドを入力する例を示します。

host1# ifconfig bond0bond0 Link encap:InfiniBand HWaddr 80:00:04:04:FE:80:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00 inet addr:192.168.0.1 Bcast:192.168.0.255 Mask:255.255.255.0 inet6 addr: fe80::205:ad00:20:849/64 Scope:Link UP BROADCAST RUNNING MASTER MULTICAST MTU:65520 Metric:1 RX packets:33523452 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0 TX packets:165408699 errors:2 dropped:3 overruns:0 carrier:0 collisions:0 txqueuelen:0 RX bytes:175570845580 (163.5 GiB) TX bytes:619840713192 (577.2 GiB)

IPoIB ハイ アベイラビリティ ステータス情報は、ib-bond --status-all コマンドを使用していつでも表示することができます。

次に、IPoIB ハイ アベイラビリティ ステータス情報を表示する例を示します。

host1# ib-bond --status-allbond0: 80:00:04:04:fe:80:00:00:00:00:00:00:00:05:ad:02:00:23:f0:d0 192.168.0.1/24slave0: ib0 *slave1: ib1

Page 54: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 6章 ホストの冗長性、IPoIB の冗長性、および SRP の冗長性IPoIB のハイ アベイラビリティ

6-8Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

IPoIB ハイ アベイラビリティ コンフィギュレーションは、ib-bond --stop-all コマンドを使用して削除することができます。

次に、IPoIB ハイ アベイラビリティ コンフィギュレーションを削除する例を示します。

host1# ib-bond --stop-all

手動で設定した IPoIB ハイ アベイラビリティ インターフェイスは、リブートすると消去されます。コンフィギュレーション ファイル /etc/infiniband/openib.conf を使用して、ホストのブート時に IPoIBハイ アベイラビリティを設定する必要があります。また、ifcfg-ib0 などの既存の IPoIB ブート時コンフィギュレーション ファイルを削除する必要があります。

次に、openib.conf ファイル中の、ブート時に IPoIB ハイ アベイラビリティを設定するために編集する必要のある部分を示します。

# Enable the bonding driver on startupIPOIBBOND_ENABLE=yes# Set bond interface namesIPOIB_BONDS=bond0# Set specific bond params; address and slavesbond0_IP=192.168.0.1/24bond0_SLAVES=ib0,ib1

リブートを行わなくても、ドライバを再起動することにより、変更内容を有効にすることができま

す。

次に、ドライバを再起動する例を示します。

host1# /etc/init.d/openibd restartUnloading HCA driver: [ OK ]Loading HCA driver and Access Layer: [ OK ]Setting up InfiniBand network interfaces:No configuration found for ib0No configuration found for ib1Setting up service network . . . [ done ]Setting up bonding interfaces:Bringing up interface bond0 [ OK ]

IPoIB のハイ アベイラビリティの確認

IPoIB トラフィックの送受信中に IPoIB ハイ アベイラビリティのフェールオーバーを強制実行するには、次の手順を実行します。

ステップ 1 2 台の IPoIB ホスト間で ping または Netperf を開始します。

2 台の IPoIB ホスト間で ping または Netperf を開始する方法の詳細については、『Cisco OpenFabricsEnterprise Distribution InfiniBand Host Drivers User Guide for Linux』を参照してください。

ステップ 2 手動で、または OS CLI か GUI を使用して、ib0 に接続されたケーブルを外します。IPoIB ハイ アベイラビリティ ステータスを確認するため、ib-bond --status-all コマンドで表示します。

次に、IPoIB ハイ アベイラビリティ ステータスを表示する例を示します。

host1# ib-bond --status-allbond0: 80:00:04:04:fe:80:00:00:00:00:00:00:00:05:ad:02:00:23:f0:d0 192.168.0.1/24slave0: ib0slave1: ib1 *

Page 55: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 6章 ホストの冗長性、IPoIB の冗長性、および SRP の冗長性IPoIB のハイ アベイラビリティ

6-9Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

ib-bond --status-all コマンドを実行すると、プライマリ インターフェイスの隣にアスタリスクが表示されます。上の例では、プライマリ インターフェイスが ib1 に切り替わっています。

フェールオーバーが発生するたびに、カーネルの sys log メッセージも表示されます。

host1# dmesgbonding: bond0: link status definitely down for interface ib0, disabling itbonding: bond0: making interface ib1 the new active one.bonding: send gratuitous arp: bond bond0 slave ib1

ステップ 3 ping または Netperf が中断することなく継続されることを確認します。

(注) ポート統計情報の表示には、Element Manager GUI も使用できます。これは、ポートのフェールオーバーを確認するのに便利です。Element Manager GUI の詳細については、『Cisco SFS Product FamilyElement Manager User Guide』を参照してください。

Page 56: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 6章 ホストの冗長性、IPoIB の冗長性、および SRP の冗長性OFED SRP のハイ アベイラビリティ

6-10Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

OFED SRP のハイ アベイラビリティここでは、SRP を、RHEL と SLES の両方に組み込まれた Device Mapper Multipath と一緒に使用するよう設定する方法を説明します。

Device Mapper Multipath は、ストレージ デバイスの能力に応じて、active/active(ロード バランシングとフェールオーバー)と active/passive(フェールオーバーのみ)のハイ アベイラビリティの両方をサポートしています。データ破損やデータ損失を防止するには、マルチパス ソフトウェアと一緒に SRP を使用してハイ アベイラビリティを実現する必要があります。コンフィギュレーション情報を取得するため、他のサードパーティ製のマルチパス ソフトウェアを SRP と一緒に使用することもできます。サードパーティ製のソフトウェアについては、関連するマニュアルを参照してくだ

さい。

Device Mapper Multipath を使用すると、エンド ストレージ ユニットへの利用可能な複数のパス上でI/O をルーティングすることができます。パスとは、ホスト IB ポートからストレージ コントローラポートまでの接続のことです。I/O が発生するアクティブ パスで障害が発生すると、Device MapperMultipath により、他の利用可能なパスに I/O が再ルーティングされます。Linux ホストでは、ストレージ コントローラへのパスが複数ある場合、それぞれのパスは独立したブロック デバイスとして認識されるため、1 つの LUN に複数のブロック デバイスが存在することになります。DeviceMapper Multipath は、同じ LUN WWN を持つデバイスのために新しいマルチパス ブロック デバイスを作成します。たとえば、ホストが 2 つの IB ポートで Cisco SFS 3012R サーバ スイッチと接続され、2 つの ファイバ チャネル ポートでストレージ コントローラに接続されている場合、ホストは2 つのブロック デバイス(たとえば、/dev/sda と /dev/sdb)を参照します。Device Mapper Multipathは、1 つのブロック デバイス /dev/mapper/360003ba27cf53000429f82b300016652 を作成します。これにより、2 つの下位ブロック デバイスで I/O を再ルーティングします。

Device Mapper Multipath には、次のソフトウェア コンポーネントが含まれています。

• dm マルチパス カーネル モジュール ― I/O のルーティングとパスへのフェールオーバーを行います。

• マルチパス コンフィギュレーション ツール ― マルチパス デバイスの設定、リスト、フラッシュを行うコマンドを提供します。

• マルチパス デーモン ― パスを監視し、パスが障害となっているか、または復旧しているかを確認します。

ストレージ デバイスのハイ アベイラビリティ機能とは関係なく、Device Mapper Multipath では、ホスト IB ポートの active/active ハイ アベイラビリティが利用できます。Cisco SFS ファイバ チャネルゲートウェイも、同様に SFS シャーシとファイバ チャネル ファブリック間で active/active ハイ アベイラビリティが利用できます。

Device Mapper Multipath を使用して SRP のハイ アベイラビリティを設定するには、次の手順を実行します。

ステップ 1 ファイル /etc/infiniband/openib.conf を編集します。SRPHA_ENABLE=no を SRPHA_ENABLE=yes に変更します。これにより、SRP ストレージへのすべてのパスのためのブロック デバイスを作成するために、ブート時に srp_daemon プログラムが起動されます。

srp_daemon プログラムは、ホストのブート後に追加された新しいストレージなどについて、ダイナミックなストレージの再設定も行います。

Page 57: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 6章 ホストの冗長性、IPoIB の冗長性、および SRP の冗長性OFED SRP のハイ アベイラビリティ

6-11Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

(注) SRP ハイ アベイラビリティが正しく機能するためには、SRP_LOAD と SRPHA_ENABLE の両方を yes に設定する必要があります。

ステップ 2 (任意)利用可能な SRP ターゲットのサブセットへの SRP ホスト ドライバ アクセスを制限するよう、ファイル /etc/srp_daemon.conf を編集します。デフォルトでは、srp_daemon はすべての SRP ターゲットのためのブロック デバイスを設定します。デフォルトの /etc/srp_daemon.conf ファイルはこの情報が記述されています。

(注) srp_daemon.conf ファイルの詳細については、『Cisco OpenFabrics Enterprise Distribution InfiniBand Host Drivers User Guide for Linux』を参照してください。

ステップ 3 ファイル /etc/multipath.conf を編集します。RHEL4 の devnode_blacklist セクション(RHEL5 のブラックリスト)を削除、コメント アウト、または修正する必要があります。

次に、ファイルの編集部分を示します。

devnode_blacklist { devnode "*"}

(任意)RHEL の /etc/multipath.conf でも、user_friendly_names yes を user_friendly_names no に変更します。異なるホストとオペレーティング システム間では、フレンドリ名は共通ではありません。

(注) SLES では、デフォルトで /etc/multipath.conf は存在せず、devnode_blacklist は有効ではありません。

RHEL と SLES で、これ以外のストレージ固有コンフィギュレーション情報が /etc/multipath.conf に必要になることがあります。詳細については、ストレージ デバイスのマニュアルを参照してください。multipath.conf の詳細については、device-mapper-multipath パッケージ(RHEL)または multipath-tool(SLES)を参照してください。両パッケージには、/usr/share/doc に、適切な例を記述したサンプルファイル multipath.conf が用意されています。

ステップ 4 ブート時に Device Mapper Multipath が起動されるよう設定します。

次に、RHEL で入力するコマンドの例を示します。

host1# chkconfig multipathd on

次に、SLES で入力するコマンドの例を示します。

host1# chkconfig boot.multipath onhost1# chkconfig multipathd on

Page 58: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 6章 ホストの冗長性、IPoIB の冗長性、および SRP の冗長性OFED SRP のハイ アベイラビリティ

6-12Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

ステップ 5 Linux ホストをリブートします。

リブート後に、マルチパス SRP デバイスが /dev/mapper 内でアクセス可能になるはずです。設定によって、/dev/mapper が完全に読み込まれるまでにリブート後数分かかることもあります。

次に、IB ホストの HCA の両方の IB ポートがサーバ ファブリック スイッチに接続されている場合のファイバ チャネル ゲートウェイの設定の出力を示します。

host1# ls /dev/mapper3600c0ff00000000007a6d11b6f245e003600c0ff00000000007a6d11b6f245e00p13600c0ff00000000007a6d11b6f245e00p23600c0ff00000000007a6d11b6f245e013600c0ff00000000007a6d11b6f245e023600c0ff00000000007a6d11b6f245e02p13600c0ff00000000007a6d11b6f245e02p23600c0ff00000000007a6d11b6f245e02p33600c0ff00000000007a6d11b6f245e033600c0ff00000000007a6d11b6f245e03p13600c0ff00000000007a6d11b6f245e03p23600c0ff00000000007a6d11b6f245e043600c0ff00000000007a6d11b6f245e053600c0ff00000000007a6d11b6f245e063600c0ff00000000007a6d11b6f245e06p1control

ステップ 6 SCSI デバイスを表示します。

次に、SCSI デバイスを表示する例を示します。

host1# lsscsi[0:0:0:0] disk IBM-ESXS MAY2036RC T107 /dev/sda[1:0:0:0] disk SUN StorEdge 3510 327P /dev/sdb[1:0:0:1] disk SUN StorEdge 3510 327P /dev/sdd[1:0:0:2] disk SUN StorEdge 3510 327P /dev/sdk[1:0:0:3] disk SUN StorEdge 3510 327P /dev/sdl[1:0:0:4] disk SUN StorEdge 3510 327P /dev/sdm[1:0:0:5] disk SUN StorEdge 3510 327P /dev/sdn[1:0:0:6] disk SUN StorEdge 3510 327P /dev/sdo[2:0:0:0] disk SUN StorEdge 3510 327P /dev/sdc[2:0:0:1] disk SUN StorEdge 3510 327P /dev/sde[2:0:0:2] disk SUN StorEdge 3510 327P /dev/sdf[2:0:0:3] disk SUN StorEdge 3510 327P /dev/sdg[2:0:0:4] disk SUN StorEdge 3510 327P /dev/sdh[2:0:0:5] disk SUN StorEdge 3510 327P /dev/sdi[2:0:0:6] disk SUN StorEdge 3510 327P /dev/sdj

(注) lsscsi コマンドは、RHEL5 と SLES10 でのみサポートされています。lsscsi コマンドは、RHEL4ではサポートされていません。

ステップ 7 multipath -l コマンドを使用して、SRP ブロック デバイスとマルチパス デバイスの関係を一覧表示します。

Page 59: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 6章 ホストの冗長性、IPoIB の冗長性、および SRP の冗長性OFED SRP のハイ アベイラビリティ

6-13Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

次に、multipath -l コマンドの使用例を示します。

host1# multipath -l3600c0ff00000000007a6d11b6f245e06dm-13 SUN,StorEdge 3510[size=13G][features=0][hwhandler=0]\_ round-robin 0 [prio=0][active] \_ 2:0:0:6 sdj 8:144 [active][undef] \_ 1:0:0:6 sdo 8:224 [active][undef]3600c0ff00000000007a6d11b6f245e05dm-12 SUN,StorEdge 3510[size=15G][features=0][hwhandler=0]\_ round-robin 0 [prio=0][active] \_ 2:0:0:5 sdi 8:128 [active][undef] \_ 1:0:0:5 sdn 8:208 [active][undef]3600c0ff00000000007a6d11b6f245e04dm-11 SUN,StorEdge 3510[size=15G][features=0][hwhandler=0]\_ round-robin 0 [prio=0][active] \_ 2:0:0:4 sdh 8:112 [active][undef] \_ 1:0:0:4 sdm 8:192 [active][undef]3600c0ff00000000007a6d11b6f245e03dm-3 SUN,StorEdge 3510[size=15G][features=0][hwhandler=0]\_ round-robin 0 [prio=0][active] \_ 2:0:0:3 sdg 8:96 [active][undef] \_ 1:0:0:3 sdl 8:176 [active][undef]3600c0ff00000000007a6d11b6f245e02dm-2 SUN,StorEdge 3510[size=15G][features=0][hwhandler=0]\_ round-robin 0 [prio=0][active] \_ 2:0:0:2 sdf 8:80 [active][undef] \_ 1:0:0:2 sdk 8:160 [active][undef]3600c0ff00000000007a6d11b6f245e01dm-1 SUN,StorEdge 3510[size=15G][features=0][hwhandler=0]\_ round-robin 0 [prio=0][active] \_ 2:0:0:1 sde 8:64 [active][undef] \_ 1:0:0:1 sdd 8:48 [active][undef]3600c0ff00000000007a6d11b6f245e00dm-0 SUN,StorEdge 3510[size=15G][features=0][hwhandler=0]\_ round-robin 0 [prio=0][active] \_ 2:0:0:0 sdc 8:32 [active][undef] \_ 1:0:0:0 sdb 8:16 [active][undef]

上記の出力で、それぞれのマルチパス デバイスは 2 つの SRP ブロック デバイスに対応し、接続された 2 つのホスト IB ポートのそれぞれに対応します。

Page 60: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 6章 ホストの冗長性、IPoIB の冗長性、および SRP の冗長性OFED SRP のハイ アベイラビリティ

6-14Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

Page 61: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

C H A P T E R

7-1Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

7イーサネット ゲートウェイと IPoIB の冗長性

この章では、イーサネット ゲートウェイの冗長性について説明します。内容は次のとおりです。

• Cisco SFS 3504 サーバ スイッチによるイーサネット ゲートウェイの冗長性の設定(p.7-4)

• Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを使用したイーサネット ゲートウェイの冗長性の設定(p.7-12)

• Cisco SFS 3001 サーバ スイッチのイーサネット ゲートウェイの冗長性の設定(p.7-26)

(注) このマニュアルで使用する略語の詳細については、付録 A「略語」を参照してください。

イーサネット ゲートウェイの冗長性は、冗長グループの概念に基づいています。冗長グループは、ブリッジ グループのように、イーサネット VLAN を IB パーティションにブリッジングする論理エンティティですが、冗長性を備えています。冗長グループには、同じゲートウェイまたは異なる

ゲートウェイ上の 1 つまたは複数のブリッジ グループを含めることができます。同じ冗長グループのブリッジ グループ メンバーを持つゲートウェイは、同じシャーシまたは異なるシャーシに配置できます。

冗長グループは 2 つのモードで動作可能です。1 つめのデフォルトのモードは、active-passive です。active-passive モードでは、1 つのブリッジ グループのみがアクティブになり、その他はホット スタンバイ状態となります。アクティブ ブリッジ グループで障害が発生すると、同じ冗長グループ内の別のブリッジ グループが選択され、アクティブになります。active-active モードでは、すべてのブリッジ グループがアクティブになり、ロード バランシングがイネーブルになります。ロード バランシングをイネーブルにすると、IB ノードの負荷を、冗長グループのすべてのブリッジ グループ間で分散できます。ブリッジ グループで障害が発生すると、IB ノードの負荷は、残りのブリッジ グループ間で再分散されます。

(注) active-active モードでも、ブロードキャストおよびマルチキャスト トラフィックを送信するブリッジ グループは 1 つだけです。ブロードキャストおよびマルチキャストを送信していたブリッジ グループで障害が発生すると、同じ冗長グループの新しいブリッジ グループ メンバーが選択され、ブロードキャストおよびマルチキャストの送信を行います。選択方式は、active-passive モードでアクティブ ブリッジ グループを選択する方式と同じです。

Page 62: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 7章 イーサネット ゲートウェイと IPoIB の冗長性

7-2Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

冗長構成のゲートウェイの論理図を、図 7-1に示します。イーサネット ファブリックと IB ファブリック間をブリッジするように、2 つ以上のイーサネット ゲートウェイが設定されます。ゲートウェイは、同じシャーシまたは異なるシャーシに配置可能です。冗長マネージャは、ゲートウェイ

の状態を監視し、障害が発生すると、新しいプライマリ ブリッジ グループを選出します。冗長マネージャは SFS OS の一部で、各シャーシのコントローラ カード上で動作します。

図 7-1 冗長構成のイーサネット ゲートウェイの論理図

複数のトポロジーが同様に機能しますが、冗長性のレベルは異なります。たとえば、同じシャーシ

内に 2 つのブリッジ グループがあり、それぞれゲートウェイが異なる場合、ゲートウェイ障害に対する保護は行われますが、シャーシの冗長性は保証されません。また、異なるシャーシのゲート

ウェイに 2 つのブリッジ グループがある冗長グループでは、同じレベルのゲートウェイの冗長性と、シャーシの冗長性が保証されます。例は、この章の後半で示します。

ブリッジ グループが冗長グループのメンバーになる場合、一部のパラメータは、冗長グループの該当するパラメータによって上書きされます。これらのパラメータは、ブリッジ グループが冗長グループから削除されるときに、元に戻されます。これらのパラメータの一例が、ブロードキャスト

およびマルチキャスト送信です。

これ以降のセクションで示す例は、さまざまなタイプの I/O シャーシの一般的な配置例です。設定を単純化するため、1 つの IP サブネットのみをブリッジングします(データ IP サブネット)。イーサネット ポートには VLAN タグは付きません。ゲートウェイに接続されたイーサネット スイッチの設定により、ブリッジングする VLAN が決まります。この VLAN は、イーサネット ゲートウェイを使用してデフォルト IB パーティションにマッピングされます。インバンド IB 管理のために、1 つの IP サブネットが割り当てられます(管理 IP サブネット)。冗長性を機能させるには、インバンド IB 管理インターフェイスを設定する必要があります。これは、1 台のシャーシ構成の場合も同様です。

ロードバランシングに対応した冗長性(active-active モード)を機能させるには、各ブリッジ グループにデータ サブネットの IP アドレスを割り当てる必要があります。この章の例では、次のアドレスを割り当てます。

データ サブネット: 10.0.0.0/8

デフォルト ゲートウェイ(イーサネット スイッチ上): 10.0.0.1

IB 管理サブネット: 192.168.0.0/8

InfiniBand

1826

41

Page 63: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 7章 イーサネット ゲートウェイと IPoIB の冗長性

7-3Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

(注) RFC-4391 IPoIB 仕様に準拠したホストでは、イーサネット ゲートウェイの冗長性が利用できます。IPoIB 冗長性の詳細については、第 6 章「ホストの冗長性、IPoIB の冗長性、および SRP の冗長性」を参照してください。

イーサネット ゲートウェイでは、フェールオーバー、フェールバック、新しいメンバーの加入 /脱退イベントなどの際に、gratuitous ARP を使用して別のゲートウェイにトラフィックをリダイレクトします。gratuitous ARP はすべてのネットワーク ノードに到達する保証がないため、一部の ARPエントリは、ARP キャッシュ タイムアウトまでの時間、同期がずれることがあります。そのため、すべてのネットワーク ノードの ARP キャッシュ タイムアウトを、許容可能な最大の停止時間に設定する必要があります。

Page 64: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 7章 イーサネット ゲートウェイと IPoIB の冗長性Cisco SFS 3504 サーバ スイッチによるイーサネット ゲートウェイの冗長性の設定

7-4Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

Cisco SFS 3504 サーバ スイッチによるイーサネット ゲートウェイの冗長性の設定

ここでは、Cisco SFS 3504 サーバ スイッチによって冗長イーサネット ゲートウェイを設定し、ハイアベイラビリティ冗長性を実現する方法について説明します。内容は次のとおりです。

• Cisco SFS 3504 サーバ スイッチの冗長性設定の確認(p.7-8)

• Cisco SFS 3504 サーバ スイッチのブリッジ グループの設定の確認(p.7-9)

ハイ アベイラビリティ冗長性を実現するには、2 台以上の Cisco SFS 3504 サーバ スイッチを使用する必要があります。一般的な配置としては、各シャーシに 2 つのイーサネット ゲートウェイを備えた 2 台の Cisco SFS 3504 サーバ スイッチを使用します(図 7-2を参照)。スイッチには、すべてのゲートウェイに対する 1 つのブリッジ グループが設定され、6 つのイーサネット ポートを持つ各ブリッジ グループが 1 つのリンク アグリゲーション グループ(トランク)に集約されます。4 つのすべてのブリッジ グループが 1 つの冗長グループに属します。

データ サブネット: 10.0.0.0/8

管理サブネット: 192.168.0.0/24

図 7-2 2 台の Cisco SFS 3504 サーバ スイッチによるイーサネット ゲートウェイの冗長性

(注) これ以降のセクションの例では、イーサネット ゲートウェイは、2 台の Cisco SFS 3504 シャーシのスロット番号 1 および 2 に配置されます。

InfiniBand InfiniBand

SFS 3504-1 SFS 3504-2

InfiniBand

1826

42

Page 65: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 7章 イーサネット ゲートウェイと IPoIB の冗長性Cisco SFS 3504 サーバ スイッチによるイーサネット ゲートウェイの冗長性の設定

7-5Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

1 台めの Cisco SFS 3504 サーバ スイッチを設定するには、次の手順を実行します。

ステップ 1 コンフィギュレーション モードを開始します。

次に、コンフィギュレーション モードを開始する例を示します。

SFS-3504-1> enableSFS-3504-1# configure terminal

ステップ 2 IB インバンド管理インターフェイスを設定し、接続します。

IP アドレスは、それぞれのシャーシ上で一意でなければなりません。

(注) コントローラ カードのアウトオブバンド イーサネット インターフェイスも設定されている場合、異なる IP サブネットに属していなければなりません。

次に、IB 管理インターフェイスを設定する例を示します。

SFS-3504-1(config)# interface mgmt-ib SFS-3504-1(config)# ipaddress 192.168.0.1 255.255.255.0SFS-3504-1(config-if-mgmt-ib)# no shutdownSFS-3504-1(config-if-mgmt-ib)# exitSFS-3504-1(config)#

ステップ 3 リンク アグリゲーション グループにイーサネット ポートを割り当てて、2 つのリンク アグリゲーション グループ(トランク)を作成し、設定します。

次に、イーサネット ポートを割り当ててリンク アグリゲーション グループの作成と設定を行う例を示します。

SFS-3504-1(config)# interface trunk 1SFS-3504-1(config-if-trunk)# enableSFS-3504-1(config-if-trunk)# distribution-type src-dst-ipSFS-3504-1(config-if-trunk)# interface ethernet 1/1-1/6SFS-3504-1(config-if-ether-1/1-1/6)# trunk-group 1SFS-3504-1(config-if-ether-1/1-1/6)# exitSFS-3504-1(config)# interface trunk 2SFS-3504-1(config-if-trunk)# enableSFS-3504-1(config-if-trunk)# distribution-type src-dst-ipSFS-3504-1(config-if-trunk)# interface ethernet 2/1-2/6SFS-3504-1(config-if-ether-2/1-2/6)# trunk-group 2SFS-3504-1(config-if-ether-2/1-2/6)# exitSFS-3504-1(config)#

ステップ 4 2 つのブリッジ グループを設定し、ポートを割り当てます。

(注) IP アドレスは、データ IP サブネットに属するもので、各ブリッジ グループに対して一意でなければなりません。

Page 66: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 7章 イーサネット ゲートウェイと IPoIB の冗長性Cisco SFS 3504 サーバ スイッチによるイーサネット ゲートウェイの冗長性の設定

7-6Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

次に、ブリッジ グループを設定し、ポートを割り当てる例を示します。

SFS-3504-1(config)# bridge-group 1 subnet-prefix 10.0.0.0 8SFS-3504-1(config)# bridge-group 1 ip-addr 10.0.0.101SFS-3504-1(config)# bridge-group 1 ib-next-hop 10.0.0.1SFS-3504-1(config)# interface trunk 1SFS-3504-1(config-if-trunk)# bridge-group 1SFS-3504-1(config-if-trunk)# interface gateway 1SFS-3504-1(config-if-gw-1/2)# bridge-group 1SFS-3504-1(config-if-gw-1/2)# exitSFS-3504-1(config)# bridge-group 2 subnet-prefix 10.0.0.0 8SFS-3504-1(config)# bridge-group 2 ip-addr 10.0.0.102SFS-3504-1(config)# bridge-group 2 ib-next-hop 10.0.0.1SFS-3504-1(config)# interface trunk 2SFS-3504-1(config-if-trunk)# bridge-group 2SFS-3504-1(config-if-trunk)# interface gateway 2SFS-3504-1(config-if-gw-2/2)# bridge-group 2SFS-3504-1(config-if-gw-2/2)# exitSFS-3504-1(config)#

ステップ 5 冗長グループを設定し、両方のブリッジ グループを割り当てます。

(注) 冗長グループ ID は、両方のシャーシで同一でなければなりません。

次に、冗長グループを設定し、両方のブリッジ グループを割り当てる例を示します。

SFS-3504-1(config)# redundancy-group 1SFS-3504-1(config)# bridge-group 1 redundancy-group 1SFS-3504-1(config)# bridge-group 2 redundancy-group 1

ステップ 6 (任意)ブリッジ グループ間のロード バランシングをイネーブルにします。

次に、ロード バランシングをイネーブルにする例を示します。

SFS-3504-1(config)# redundancy-group 1 load-balancingSFS-3504-1(config)# exit

2 台めの Cisco SFS 3504 サーバ スイッチを設定するには、次の手順を実行します。

ステップ 1 コンフィギュレーション モードを開始します。

次に、コンフィギュレーション モードを開始する例を示します。

SFS-3504-2> enableSFS-3504-2# configure terminal

ステップ 2 IB インバンド管理インターフェイスを設定し、接続します。

IP アドレスは、それぞれのシャーシ上で一意でなければなりません。

Page 67: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 7章 イーサネット ゲートウェイと IPoIB の冗長性Cisco SFS 3504 サーバ スイッチによるイーサネット ゲートウェイの冗長性の設定

7-7Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

(注) コントローラ カードのアウトオブバンド イーサネット インターフェイスも設定されている場合、異なる IP サブネットに属していなければなりません。

次に、IB 管理インターフェイスを設定する例を示します。

SFS-3504-2(config)# interface mgmt-ibSFS-3504-2(config-if-mgmt-ib)# ip address 192.168.0.2 255.255.255.0SFS-3504-2(config-if-mgmt-ib)# no shutdownSFS-3504-2(config-if-mgmt-ib)# exitSFS-3504-2(config)#

ステップ 3 リンク アグリゲーション グループにイーサネット ポートを割り当てて、2 つのリンク アグリゲーション グループ(トランク)を作成し、設定します。

次に、リンク アグリゲーション グループの作成と設定を行う例を示します。

SFS-3504-2(config)# interface trunk 3SFS-3504-2(config-if-trunk)# enableSFS-3504-2(config-if-trunk)# distribution-type src-dst-ipSFS-3504-2(config-if-trunk)# interface ethernet 1/1-1/6SFS-3504-2(config-if-ether-1/1-1/6)# trunk-group 3SFS-3504-2(config-if-ether-1/1-1/6)# interface trunk 4SFS-3504-2(config-if-trunk)# enableSFS-3504-2(config-if-trunk)# distribution-type src-dst-ipSFS-3504-2(config-if-trunk)# interface ethernet 2/1-2/6SFS-3504-2(config-if-ether-2/1-2/6)# trunk-group 4SFS-3504-2(config-if-ether-2/1-2/6)# exitSFS-3504-2(config)#

ステップ 4 2 つのブリッジ グループを設定し、ポートを割り当てます。

(注) IP アドレスは、データ IP サブネットに属するもので、各ブリッジ グループに対して一意でなければなりません。

次に、ブリッジ グループを設定し、ポートを割り当てる例を示します。

SFS-3504-2(config)# bridge-group 3 subnet-prefix 10.0.0.0 8SFS-3504-2(config)# bridge-group 3 ip-addr 10.0.0.103SFS-3504-2(config)# bridge-group 3 ib-next-hop 10.0.0.1SFS-3504-2(config)# interface trunk 3SFS-3504-2(config-if-trunk)# bridge-group 3SFS-3504-2(config-if-trunk)# interface gateway 1SFS-3504-2(config-if-gw-1/2)# bridge-group 3SFS-3504-2(config-if-gw-1/2)# exitSFS-3504-2(config)# bridge-group 4 subnet-prefix 10.0.0.0 8SFS-3504-2(config)# bridge-group 4 ip-addr 10.0.0.104SFS-3504-2(config)# bridge-group 4 ib-next-hop 10.0.0.1SFS-3504-2(config)# interface trunk 4SFS-3504-2(config-if-trunk)# bridge-group 4SFS-3504-2(config-if-trunk)# interface gateway 2SFS-3504-2(config-if-gw-2/2)# bridge-group 4SFS-3504-2(config-if-gw-2/2)# exitSFS-3504-2(config)#

Page 68: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 7章 イーサネット ゲートウェイと IPoIB の冗長性Cisco SFS 3504 サーバ スイッチによるイーサネット ゲートウェイの冗長性の設定

7-8Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

ステップ 5 冗長グループを設定し、両方のブリッジ グループを割り当てます。

(注) 冗長グループ ID は、両方のシャーシで同一でなければなりません。

次に、冗長グループを設定し、両方のブリッジ グループを割り当てる例を示します。

SFS-3504-2(config)# redundancy-group 1SFS-3504-2(config)# bridge-group 3 redundancy-group 1SFS-3504-2(config)# bridge-group 4 redundancy-group 1SFS-3504-2(config)#

ステップ 6 (任意)ブリッジ グループ間のロード バランシングをイネーブルにします。

次に、ロード バランシングをイネーブルにする例を示します。

SFS-3504-2(config)# redundancy-group 1 load-balancingSFS-3504-2(config)# exit

Cisco SFS 3504 サーバ スイッチの冗長性設定の確認冗長グループの設定とステータスを確認するには、show redundancy-group CLI コマンドを使用します。このコマンドを使用すると、冗長グループの属性とすべてのメンバーが表示されます。属性

が設定と一致していて、すべてのメンバーがレポートされていることを確認することが重要です。

両方のシャーシで、冗長グループを確認する必要があります。

次に、1 台めのスイッチに対する show reduncancy-group コマンドの出力例を示します。

SFS-3504-1# show redundancy-group================================================================================ Redundancy Groups================================================================================ rlb-id : 1 name : group-p_key : ff:ff load-balancing : enabled broadcast-forwarding : false directed-broadcast : false multicast : false gratuitous-igmp : false igmp-version : v2 num-members : 4 new-member-force-reelection : false

================================================================================= Redundancy Group Members================================================================================bridge-group src-addr last-receive--------------------------------------------------------------------------------1 192.168.0.1 Sun Jan 4 00:27:31 19702 192.168.0.1 Sun Jan 4 00:27:31 19703 192.168.0.2 Sun Jan 4 00:27:31 19704 192.168.0.2 Sun Jan 4 00:27:31 1970

Page 69: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 7章 イーサネット ゲートウェイと IPoIB の冗長性Cisco SFS 3504 サーバ スイッチによるイーサネット ゲートウェイの冗長性の設定

7-9Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

次に、2 台めのスイッチに対する show redundancy-group コマンドの使用例を示します。

SFS-3504-2# show redundancy-group

================================================================================ Redundancy Groups================================================================================ rlb-id : 1 name : group-p_key : ff:ff load-balancing : enabled broadcast-forwarding : false directed-broadcast : false multicast : false gratuitous-igmp : false igmp-version : v2 num-members : 4 new-member-force-reelection : false

================================================================================Redundancy Group Members================================================================================bridge-group src-addr last-receive--------------------------------------------------------------------------------1 192.168.0.1 Sun Jan 4 00:27:12 19702 192.168.0.1 Sun Jan 4 00:27:23 19703 192.168.0.2 Sun Jan 4 00:25:51 19704 192.168.0.2 Sun Jan 4 00:25:54 1970

SFS-3504-2#

Cisco SFS 3504 サーバ スイッチのブリッジ グループの設定の確認ブリッジ グループの設定とステータスを確認するには、show bridge-group CLI コマンドを使用します。両方の Cisco SFS 3504 サーバ スイッチを確認し、すべてのブリッジ グループが同じ冗長グループのメンバーであることを確認します。

ブリッジ グループが冗長グループのメンバーである場合、ほとんどの属性は冗長グループから継承されます。また、シャーシ全体で 1 つのブリッジ グループのみがプライマリとなり、その他はセカンダリになっていることを確認します。これは、ロード バランシングがイネーブルになっている場合(active-active モード)も同様です。actie-passive モードでは、プライマリ ブリッジ グループのみが送信を行います。その他はホットスタンバイ状態となります。active-active モードでは、すべてのブリッジ グループがユニキャスト トラフィックを送信し、イネーブルになっている場合、プライマリのみがブロードキャストおよびマルチキャストを送信します。

Page 70: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 7章 イーサネット ゲートウェイと IPoIB の冗長性Cisco SFS 3504 サーバ スイッチによるイーサネット ゲートウェイの冗長性の設定

7-10Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

次に、1 台めのスイッチのブリッジ グループ設定を確認するための show bridge-group コマンドの出力例を示します。

SFS-3504-1# show bridge-group================================================================================ Bridge Groups================================================================================ bridge-group-id : 1 bridge-group-name : ip-addr : 10.0.0.101 eth-bridge-port : trunk 1 (not tagged) ib-bridge-port : 1/2(gw) (pkey: ff:ff) broadcast-forwarding : false broadcast-forwarding-mode : inherit-from-redundancy-group directed-broadcast : false directed-broadcast-mode : inherit-from-redundancy-group loop-protection-method : one multicast : false multicast-mode : inherit-from-redundancy-group gratuitous-igmp : false gratuitous-igmp-mode : inherit-from-redundancy-group igmp-version : v2 igmp-version-mode : inherit-from-redundancy-group redundancy-group : 1status-in-redundancy-group : primary

bridge-group-id : 2 bridge-group-name : ip-addr : 10.0.0.102 eth-bridge-port : trunk 2 (not tagged) ib-bridge-port : 2/2(gw) (pkey: ff:ff) broadcast-forwarding : false broadcast-forwarding-mode : inherit-from-redundancy-group directed-broadcast : false directed-broadcast-mode : inherit-from-redundancy-group loop-protection-method : one multicast : false multicast-mode : inherit-from-redundancy-group gratuitous-igmp : false gratuitous-igmp-mode : inherit-from-redundancy-group igmp-version : v2 igmp-version-mode : inherit-from-redundancy-group redundancy-group : 1status-in-redundancy-group : secondary

Page 71: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 7章 イーサネット ゲートウェイと IPoIB の冗長性Cisco SFS 3504 サーバ スイッチによるイーサネット ゲートウェイの冗長性の設定

7-11Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

次に、2 台めのスイッチのブリッジ グループ設定を確認するための show bridge-group コマンドの出力例を示します。

SFS-3504-2# show bridge-group

================================================================================ Bridge Groups================================================================================ bridge-group-id: 3 bridge-group-name: I-addr : 10.0.0.103 eth-bridge-port : trunk 3 (not tagged) ib-bridge-port : 1/2(gw) (pkey: ff:ff) broadcast-forwarding : false broadcast-forwarding-mode : inherit-from-redundancy-group directed-broadcast : false directed-broadcast-mode : inherit-from-redundancy-group loop-protection-method : one multicast : false multicast-mode : inherit-from-redundancy-group gratuitous-igmp : false gratuitous-igmp-mode : inherit-from-redundancy-group igmp-version : v2 igmp-version-mode : inherit-from-redundancy-group redundancy-group : 1status-in-redundancy-group : secondary

bridge-group-id : 4 bridge-group-name : ip-addr : 10.0.0.104 eth-bridge-port : trunk 4 (not tagged) ib-bridge-port : 2/2(gw) (pkey: ff:ff) broadcast-forwarding : false broadcast-forwarding-mode : inherit-from-redundancy-group directed-broadcast : false directed-broadcast-mode : inherit-from-redundancy-group loop-protection-method : one multicast : false multicast-mode : inherit-from-redundancy-group gratuitous-igmp : false gratuitous-igmp-mode : inherit-from-redundancy-group igmp-version : v2 igmp-version-mode : inherit-from-redundancy-group redundancy-group : 1status-in-redundancy-group : secondary

SFS-3504#

Page 72: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 7章 イーサネット ゲートウェイと IPoIB の冗長性Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを使用したイーサネット ゲートウェイの冗長性の設定

7-12Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを使用したイーサネット ゲートウェイの冗長性の設定

ここでは、Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを使用してイーサネット ゲートウェイの冗長性を設定する方法について説明します。内容は次のとおりです。

• 1 台の Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを使用したイーサネット ゲートウェイの冗長性の設定(p.7-12)

• 2 台の Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを使用したイーサネット ゲートウェイの冗長性の設定(p.7-18)

Cisco SFS 3012R サーバ スイッチは、完全冗長シャーシです。12 個のゲートウェイ スロット、2 個のコントローラ モジュール、2 個のスイッチ カードを備えています。各ゲートウェイは、バックプレーンを通して両方のスイッチ カードに接続されます。そのため、1 台の Cisco SFS 3012R サーバスイッチを、ハイ アベイラビリティに対応するよう設定することができます。

1 台の Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを使用したイーサネット ゲートウェイの冗長性の設定

ここでは、1 台の Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを使用してイーサネット ゲートウェイの冗長性を設定する方法について説明します。内容は次のとおりです。

• 1 台の Cisco SFS 3012R サーバ スイッチの冗長グループ設定の確認(p.7-16)

• 1 台の Cisco SFS 3012R サーバ スイッチのブリッジ グループ設定の確認(p.7-16)

ここで示す例は、4 つのイーサネット ゲートウェイと 2 つのスイッチ カードを備えた一般的な 1 台のスイッチ構成です。スロット 2 と 4 の 2 つのゲートウェイは、スロット 15 のスイッチ カードを使用するよう設定され、その他の 2 つのゲートウェイ(スロット 3 と 5)は、スロット 16 のスイッチ カードを使用するよう設定されます(Cisco SFS 3012R サーバ スイッチのスロット番号については、図 4-4を参照)。そのため、いずれかのスイッチ カードで障害が発生しても、2 つのゲートウェイは動作を続行できます。ゲートウェイのイーサネット ポートを 2 つの異なるイーサネット スイッチに接続する必要がある場合、異なるイーサネット スイッチに接続された同じ IB スイッチ カードにゲートウェイを接続します。そのため、イーサネット スイッチのいずれか 1 つと IB スイッチカードのいずれか 1 つで障害が発生した場合でも、少なくとも 1 つのゲートウェイは動作を続行できます。

(注) この例では、スロット 2 と 3 のゲートウェイを、スロット 4 と 5 のゲートウェイとは別のイーサネット スイッチに接続する必要があります。

この例のトポロジーを、図 7-3に示します。

Page 73: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 7章 イーサネット ゲートウェイと IPoIB の冗長性Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを使用したイーサネット ゲートウェイの冗長性の設定

7-13Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

図 7-3 1 台の Cisco SFS 3012R サーバ スイッチによるイーサネット ゲートウェイの冗長性

冗長グループを設定すると、プライマリ ブリッジが選択され、送信がイネーブルになります。

1 台の Cisco SFS 3012R サーバ スイッチで冗長性を設定するには、次の手順を実行します。

ステップ 1 コンフィギュレーション モードを開始します。

次に、コンフィギュレーション モードを開始する例を示します。

SFS-3012R> enableSFS-3012R# configure terminal

ステップ 2 IB インバンド管理インターフェイスを設定し、接続します。

この構成ではシャーシは 1 台だけですが、冗長性を機能させるには、インターフェイスを設定し、接続する必要があります。

(注) コントローラ カードのアウトオブバンド イーサネット インターフェイスも設定されている場合、異なる IP サブネットに属していなければなりません。

次に、IB インバンド管理インターフェイスを設定し、接続する例を示します。

SFS-3012R(config)# interface mgmt-ibSFS-3012R(config-if-mgmt-ib)# 192.168.0.1 255.255.255.0SFS-3012R(config-if-mgmt-ib)# no shutdownSFS-3012R(config-if-mgmt-ib)# exit

1

InfiniBand 1 InfiniBand 2

3 2 4

SFS 3012R

InfiniBand

1826

39

Page 74: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 7章 イーサネット ゲートウェイと IPoIB の冗長性Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを使用したイーサネット ゲートウェイの冗長性の設定

7-14Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

ステップ 3 各リンク アグリゲーション グループにイーサネット ポートを割り当てて、4 つのすべてのリンクアグリゲーション グループ(トランク)を作成し、設定します。

次に、4 つのリンク アグリゲーション グループの作成と設定を行う例を示します。

SFS-3012R(config)# interface trunk 1SFS-3012R(config-if-trunk)# enableSFS-3012R(config-if-trunk)# distribution-type src-dst-ipSFS-3012R(config-if-trunk)# interface ethernet 2/1-2/6SFS-3012R(config-if-ether-2/1-2/6)# trunk-group 1

SFS-3012R(config)# interface trunk 2SFS-3012R(config-if-trunk)# enableSFS-3012R(config-if-trunk)# distribution-type src-dst-ipSFS-3012R(config-if-trunk)# interface ethernet 3/1-3/6SFS-3012R(config-if-ether-3/1-3/6)# trunk-group 2

SFS-3012R(config)# interface trunk 3SFS-3012R(config-if-trunk)# enableSFS-3012R(config-if-trunk)# distribution-type src-dst-ipSFS-3012R(config-if-trunk)# interface ethernet 4/1-4/6SFS-3012R(config-if-ether-4/1-4/6)# trunk-group 3

SFS-3012R(config)# interface trunk 4SFS-3012R(config-if-trunk)# enableSFS-3012R(config-if-trunk)# distribution-type src-dst-ipSFS-3012R(config-if-trunk)# interface ethernet 5/1-5/6SFS-3012R(config-if-ether-5/1-5/6)# trunk-group 4SFS-3012R(config-if-ether-5/1-5/6)# exit

ステップ 4 4 つのすべてのブリッジ グループを設定し、ポートを割り当てます。

2 つのブリッジ グループは IB ポート 1 を使用してスロット 15 のスイッチ カードへの接続を行い、他の 2 つのブリッジ グループは IB ポート 2 を使用してスロット 16 のスイッチ カードへの接続を行います。

(注) IP アドレスは、データ IP サブネットに属するもので、各ブリッジ グループに対して一意でなければなりません。

Page 75: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 7章 イーサネット ゲートウェイと IPoIB の冗長性Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを使用したイーサネット ゲートウェイの冗長性の設定

7-15Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

次に、ブリッジ グループを設定し、ポートを割り当てる例を示します。

SFS-3012R(config)# bridge-group 1 subnet-prefix 10.0.0.0 8SFS-3012R(config)# bridge-group 1 ip-addr 10.0.0.101SFS-3012R(config)# bridge-group 1 ib-next-hop 10.0.0.1SFS-3012R(config)# interface trunk 1SFS-3012R(config-if-trunk)# bridge-group 1SFS-3012R(config)# interface gateway 2/1SFS-3012R(config-if-gw-2/1)# bridge-group 1SFS-3012R(config-if-gw-2/1)# exit

SFS-3012R(config)# bridge-group 2 subnet-prefix 10.0.0.0 8SFS-3012R(config)# bridge-group 2 ip-addr 10.0.0.102SFS-3012R(config)# bridge-group 2 ib-next-hop 10.0.0.1SFS-3012R(config)# interface trunk 2SFS-3012R(config-if-trunk)# bridge-group 2SFS-3012R(config)# interface gateway 3/2SFS-3012R(config-if-gw-3/2)# bridge-group 2SFS-3012R(config-if-gw-3/2)# exit

SFS-3012R(config)# bridge-group 3 subnet-prefix 10.0.0.0 8SFS-3012R(config)# bridge-group 3 ip-addr 10.0.0.103SFS-3012R(config)# bridge-group 3 ib-next-hop 10.0.0.1SFS-3012R(config)# interface trunk 3SFS-3012R(config-if-trunk)# bridge-group 3SFS-3012R(config)# interface gateway 4/1SFS-3012R(config-if-gw-4/1)# bridge-group 3SFS-3012R(config-if-gw-4/1)# exit

SFS-3012R(config)# bridge-group 4 subnet-prefix 10.0.0.0 8SFS-3012R(config)# bridge-group 4 ip-addr 10.0.0.104SFS-3012R(config)# bridge-group 4 ib-next-hop 10.0.0.1SFS-3012R(config)# interface trunk 4SFS-3012R(config-if-trunk)# bridge-group 4SFS-3012R(config)# interface gateway 5/2SFS-3012R(config-if-gw-5/2)# bridge-group 4SFS-3012R(config-if-gw-5/2)# exit

ステップ 5 冗長グループを設定し、4 つのすべてのブリッジ グループを割り当てます。

次に、冗長グループを設定し、4 つのブリッジ グループを割り当てる例を示します。

SFS-3012R(config)# redundancy-group 1SFS-3012R(config)# bridge-group 1 redundancy-group 1SFS-3012R(config)# bridge-group 2 redundancy-group 1SFS-3012R(config)# bridge-group 3 redundancy-group 1SFS-3012R(config)# bridge-group 4 redundancy-group 1

ステップ 6 (任意)ブリッジ グループ間のロード バランシングをイネーブルにします。

次に、ブリッジ グループ間でのロード バランシングをイネーブルにする例を示します。

SFS-3012R(config)# redundancy-group 1 load-balancingSFS-3012R(config)# exit

Page 76: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 7章 イーサネット ゲートウェイと IPoIB の冗長性Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを使用したイーサネット ゲートウェイの冗長性の設定

7-16Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

1 台の Cisco SFS 3012R サーバ スイッチの冗長グループ設定の確認

ここでは、1 台の Cisco SFS 3012R サーバ スイッチの冗長グループの設定を確認する方法について説明します。

次に、冗長グループの設定とステータスを確認するための show redundancy-group コマンドの出力例を示します。このコマンドを使用すると、冗長グループの属性とすべてのメンバーが表示されま

す。

(注) 属性が設定と一致していて、すべてのメンバーがレポートされていることを確認してください。

SFS-3012R# show redundancy-group

================================================================================ Redundancy Groups================================================================================ rlb-id : 1 name : group-p_key : ff:ff load-balancing : enabled broadcast-forwarding : false multicast : false gratuitous-igmp : false igmp-version : v2 num-members : 4 new-member-force-reelection : false

================================================================================ Redundancy Group Members================================================================================bridge-group src-addr last-receive --------------------------------------------------------------------------------1 192.168.0.1 Thu Jan 1 01:44:48 19702 192.168.0.1 Thu Jan 1 01:44:47 19703 192.168.0.1 Thu Jan 1 00:02:12 19704 192.168.0.1 Thu Jan 1 00:03:04 1970

1 台の Cisco SFS 3012R サーバ スイッチのブリッジ グループ設定の確認

ここでは、1 台の Cisco SFS 3012R サーバ スイッチのブリッジ グループの設定を確認する方法について説明します。

ブリッジ グループの設定とステータスを確認するには、show bridge-group CLI コマンドを使用します。すべてのブリッジ グループが同じ冗長グループのメンバーであることを確認します。ブリッジ グループが冗長グループのメンバーである場合、ほとんどの属性は冗長グループから継承されます。また、1 つのブリッジ グループのみがプライマリとなり、その他はセカンダリになっていることを確認します。これは、ロード バランシングがイネーブルになっている場合(active-active モード)も同様です。active-passive モードでは、プライマリ ブリッジ グループのみが送信可能となり、その他はホット スタンバイ状態となります。active-active モードでは、すべてのブリッジ グループがユニキャスト トラフィックを送信し、イネーブルになっている場合、プライマリ ブリッジ グループのみがブロードキャストおよびマルチキャストを送信します。

Page 77: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 7章 イーサネット ゲートウェイと IPoIB の冗長性Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを使用したイーサネット ゲートウェイの冗長性の設定

7-17Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

次に、ブリッジ グループの設定とステータスを確認するための show bridge-group コマンドの出力例を示します。

SFS-3012R# show bridge-group

================================================================================ Bridge Groups================================================================================ bridge-group-id : 1 bridge-group-name : ip-addr : 10.0.0.101 eth-bridge-port : trunk 1 (not tagged) ib-bridge-port : 2/1(gw) (pkey: ff:ff) broadcast-forwarding : false broadcast-forwarding-mode : inherit-from-redundancy-group loop-protection-method : one multicast : false multicast-mode : inherit-from-redundancy-group gratuitous-igmp : false gratuitous-igmp-mode : inherit-from-redundancy-group igmp-version : v2 igmp-version-mode : inherit-from-redundancy-group redundancy-group : 1status-in-redundancy-group : primary

bridge-group-id : 2 bridge-group-name : ip-addr : 10.0.0.102 eth-bridge-port : trunk 2 (not tagged) ib-bridge-port : 3/2(gw) (pkey: ff:ff) broadcast-forwarding : false broadcast-forwarding-mode : inherit-from-redundancy-group loop-protection-method : one multicast : false multicast-mode : inherit-from-redundancy-group gratuitous-igmp : false gratuitous-igmp-mode : inherit-from-redundancy-group igmp-version : v2 igmp-version-mode : inherit-from-redundancy-group redundancy-group : 1status-in-redundancy-group : secondary

bridge-group-id : 3 bridge-group-name : ip-addr : 10.0.0.103 eth-bridge-port : trunk 3 (not tagged) ib-bridge-port : 4/1(gw) (pkey: ff:ff) broadcast-forwarding : false broadcast-forwarding-mode : inherit-from-redundancy-group loop-protection-method : one multicast : false multicast-mode : inherit-from-redundancy-group gratuitous-igmp : false gratuitous-igmp-mode : inherit-from-redundancy-group igmp-version : v2 igmp-version-mode : inherit-from-redundancy-group redundancy-group : 1status-in-redundancy-group : secondary

bridge-group-id : 4 bridge-group-name : ip-addr : 10.0.0.104 eth-bridge-port : trunk 4 (not tagged) ib-bridge-port : 5/2(gw) (pkey: ff:ff) broadcast-forwarding : false broadcast-forwarding-mode : inherit-from-redundancy-group loop-protection-method : one multicast : false multicast-mode : inherit-from-redundancy-group

Page 78: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 7章 イーサネット ゲートウェイと IPoIB の冗長性Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを使用したイーサネット ゲートウェイの冗長性の設定

7-18Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

gratuitous-igmp : false gratuitous-igmp-mode : inherit-from-redundancy-group igmp-version : v2 igmp-version-mode : inherit-from-redundancy-group redundancy-group : 1status-in-redundancy-group : secondary

2 台の Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを使用したイーサネット ゲートウェイの冗長性の設定

ここでは、2 台の Cisco SFS 3012R サーバ スイッチの冗長性を設定する方法について説明します。内容は次のとおりです。

• 2 台の Cisco SFS 3012R サーバ スイッチの冗長グループの設定の確認(p.7-22)

• 2 台の Cisco SFS 3012R サーバ スイッチのブリッジ グループの設定の確認(p.7-23)

ここでは、一般的な例として、合計 4 つのイーサネット ゲートウェイを備え、それぞれのサーバスイッチでゲートウェイを 2 つずつ利用できる、2 台の Cisco SFS 3012R サーバ スイッチのセットアップを示します。各シャーシ内の 2 つのゲートウェイは、別のスイッチ カードを使用するよう設定されます。スロット 2 のゲートウェイはスロット 15 のスイッチ カードを使用し、スロット 3 のゲートウェイはスロット 16 のスイッチ カードを使用します(Cisco SFS 3012R サーバ スイッチのスロット番号については、図 4-4 を参照)。そのため、いずれかのスイッチ カードで障害が発生しても、他のゲートウェイは動作を続行できます。ゲートウェイのイーサネット ポートを 2 つの異なるイーサネット スイッチに接続する場合、同じシャーシのゲートウェイを、異なるイーサネット スイッチに接続する必要があります。このトポロジーにより、1 台のシャーシと 1 台のイーサネットスイッチで障害が発生した場合でも、サービスは中断しません。この例のトポロジーを、図 7-4に示します。

図 7-4 2 台の Cisco SFS 3012R サーバ スイッチによるイーサネット ゲートウェイの冗長性

冗長グループを設定すると、プライマリ ブリッジ グループが選択され、送信がイネーブルになります。

1

InfiniBand 1

2

InfiniBand 2

1

InfiniBand 1

2

InfiniBand 2

SFS 3012R-1 SFS 3012R-2

InfiniBand

1826

40

Page 79: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 7章 イーサネット ゲートウェイと IPoIB の冗長性Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを使用したイーサネット ゲートウェイの冗長性の設定

7-19Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

1 台めの Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを設定するには、次の手順を実行します。

ステップ 1 コンフィギュレーション モードを開始します。

次に、コンフィギュレーション モードを開始する例を示します。

SFS-3012R> enableSFS-3012R# configure terminal

ステップ 2 IB インバンド管理インターフェイスを設定し、接続します。

IP アドレスは、それぞれのシャーシ上で一意でなければなりません。

(注) コントローラ カードのアウトオブバンド イーサネット インターフェイスも設定されている場合、異なる IP サブネットに属していなければなりません。

次に、IB インバンド管理インターフェイスを設定し、接続する例を示します。

SFS-3012R(config)# interface mgmt-ibSFS-3012R(config-if-mgmt-ib)# ip address 192.168.0.1 255.255.255.0SFS-3012R(config-if-mgmt-ib)# no shutdownSFS-3012R(config-if-mgmt-ib)# exit

ステップ 3 2 つのリンク アグリゲーション グループ(トランク)を作成し、設定します。リンク アグリゲーション グループにイーサネット ポートを割り当てます。

次に、2 つのリンク アグリゲーション グループの作成と設定を行う例を示します。

SFS-3012R(config)# interface trunk 1SFS-3012R(config-if-trunk)# enableSFS-3012R(config-if-trunk)# distribution-type src-dst-ipSFS-3012R(config-if-trunk)# interface ethernet 2/1-2/6SFS-3012R(configif-ether-2/1-2/6)# trunk-group 1

SFS-3012R(config)# interface trunk 2SFS-3012R(config-if-trunk)# enableSFS-3012R(config-if-trunk)# distribution-type src-dst-ipSFS-3012R(config-if-trunk)# interface ethernet 3/1-3/6SFS-3012R(configif-ether-3/1-3/6)# trunk-group 2SFS-3012R(configif-ether-3/1-3/6)# exit

ステップ 4 2 つのブリッジ グループを設定し、ポートを割り当てます。

一方のブリッジ グループは IB ポート 1 を使用してスロット 15 のスイッチ カードへの接続を行い、他方のブリッジ グループは IB ポート 2 を使用してスロット 16 のスイッチ カードへの接続を行います。

(注) IP アドレスは、データ IP サブネットに属するもので、各ブリッジ グループに対して一意でなければなりません。

Page 80: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 7章 イーサネット ゲートウェイと IPoIB の冗長性Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを使用したイーサネット ゲートウェイの冗長性の設定

7-20Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

次に、2 つのブリッジ グループを設定し、ポートを割り当てる例を示します。

SFS-3012R(config)# bridge-group 1 subnet-prefix 10.0.0.0 8SFS-3012R(config)# bridge-group 1 ip-addr 10.0.0.101SFS-3012R(config)# bridge-group 1 ib-next-hop 10.0.0.1SFS-3012R(config)# interface trunk 1SFS-3012R(config-if-trunk)# bridge-group 1SFS-3012R(config)# interface gateway 2/1SFS-3012R(config-if-gw-2/2)# bridge-group 1SFS-3012R(config-if-gw-2/2)# exit

SFS-3012R(config)# bridge-group 2 subnet-prefix 10.0.0.0 8SFS-3012R(config)# bridge-group 2 ip-addr 10.0.0.102SFS-3012R(config)# bridge-group 2 ib-next-hop 10.0.0.1SFS-3012R(config)# interface trunk 2SFS-3012R(config-if-trunk)# bridge-group 2SFS-3012R(config)# interface gateway 3/2SFS-3012R(config-if-gw-3/2)# bridge-group 2SFS-3012R(config-if-gw-3/2)# exit

ステップ 5 冗長グループを設定し、両方のブリッジ グループを割り当てます。

(注) 冗長グループ ID は、両方のシャーシで同一でなければなりません。

次に、冗長グループを設定し、2 つのブリッジ グループを割り当てる例を示します。

SFS-3012R(config)# redundancy-group 1SFS-3012R(config)# bridge-group 1 redundancy-group 1SFS-3012R(config)# bridge-group 2 redundancy-group 1

ステップ 6 (任意)ブリッジ グループ間のロード バランシングをイネーブルにします。

次に、ブリッジ グループ間でのロード バランシングをイネーブルにする例を示します。

SFS-3012R(config)# redundancy-group 1 load-balancing

2 台めの Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを設定するには、次の手順を実行します。

ステップ 1 コンフィギュレーション モードを開始します。

次に、コンフィギュレーション モードを開始する例を示します。

SFS-3012R> enableSFS-3012R# configure terminal

ステップ 2 IB インバンド管理インターフェイスを設定し、接続します。

IP アドレスは、それぞれのシャーシ上で一意でなければなりません。

(注) コントローラ カードのアウトオブバンド イーサネット インターフェイスも設定されている場合、異なる IP サブネットに属していなければなりません。

Page 81: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 7章 イーサネット ゲートウェイと IPoIB の冗長性Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを使用したイーサネット ゲートウェイの冗長性の設定

7-21Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

次に、IB インバンド管理インターフェイスを設定し、接続する例を示します。

SFS-3012R(config)# interface mgmt-ibSFS-3012R(config-if-mgmt-ib)# ip address 192.168.0.2 255.255.255.0SFS-3012R(config-if-mgmt-ib)# no shutdownSFS-3012R(config-if-mgmt-ib)# exit

ステップ 3 2 つのリンク アグリゲーション グループ(トランク)を作成し、設定します。リンク アグリゲーション グループにイーサネット ポートを割り当てます。

次に、2 つのリンク アグリゲーション グループの作成と設定を行う例を示します。

SFS-3012R(config)# interface trunk 3SFS-3012R(config-if-trunk)# enableSFS-3012R(config-if-trunk)# distribution-type src-dst-ipSFS-3012R(config-if-trunk)# interface ethernet 2/1-2/6SFS-3012R(config-if-ether-2/1-2/6)# trunk-group 3

SFS-3012R(config)# interface trunk 4SFS-3012R(config-if-trunk)# enableSFS-3012R(config-if-trunk)# distribution-type src-dst-ipSFS-3012R(config-if-trunk)# interface ethernet 3/1-3/6SFS-3012R(config-if-ether-3/1-3/6)# trunk-group 4SFS-3012R(config-if-ether-3/1-3/6)# exit

ステップ 4 2 つのブリッジ グループを設定し、ポートを割り当てます。

一方のブリッジ グループは IB ポート 1 を使用してスロット 15 のスイッチ カードへの接続を行い、他方のブリッジ グループは IB ポート 2 を使用してスロット 16 のスイッチ カードへの接続を行います。

(注) IP アドレスは、データ IP サブネットに属するもので、各ブリッジ グループに対して一意でなければなりません。

次に、2 つのブリッジ グループを設定し、ポートを割り当てる例を示します。

SFS-3012R(config)# bridge-group 3 subnet-prefix 10.0.0.0 8SFS-3012R(config)# bridge-group 3 ip-addr 10.0.0.103SFS-3012R(config)# bridge-group 3 ib-next-hop 10.0.0.1SFS-3012R(config)# interface trunk 3SFS-3012R(config-if-trunk)# bridge-group 3SFS-3012R(config)# interface gateway 2/1SFS-3012R(config-if-gw-2/1)# bridge-group 3SFS-3012R(config-if-gw-2/1)# exit

SFS-3012R(config)# bridge-group 4 subnet-prefix 10.0.0.0 8SFS-3012R(config)# bridge-group 4 ip-addr 10.0.0.104SFS-3012R(config)# bridge-group 4 ib-next-hop 10.0.0.1SFS-3012R(config)# interface trunk 4SFS-3012R(config-if-trunk)# bridge-group 4SFS-3012R(config)# interface gateway 3/2SFS-3012R(config-if-gw-3/2)# bridge-group 4SFS-3012R(config-if-gw-3/2)# exit

Page 82: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 7章 イーサネット ゲートウェイと IPoIB の冗長性Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを使用したイーサネット ゲートウェイの冗長性の設定

7-22Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

ステップ 5 冗長グループを設定し、両方のブリッジ グループを割り当てます。

(注) 冗長グループ ID は、両方のシャーシで同一でなければなりません。

次に、冗長グループを設定し、両方のブリッジ グループを割り当てる例を示します。

SFS-3012R(config)# redundancy-group 1SFS-3012R(config)# bridge-group 3 redundancy-group 1SFS-3012R(config)# bridge-group 4 redundancy-group 1

ステップ 6 (任意)ブリッジ グループ間のロード バランシングをイネーブルにします。

次に、ブリッジ グループ間でのロード バランシングをイネーブルにする例を示します。

SFS-3012R(config)# redundancy-group 1 load-balancingSFS-3012R(config)# exit

2 台の Cisco SFS 3012R サーバ スイッチの冗長グループの設定の確認

ここでは、Cisco SFS 3012R サーバ スイッチの冗長グループの設定を確認する方法について説明します。

冗長グループの設定とステータスを確認するには、show redundancy-group CLI コマンドを使用します。このコマンドを使用すると、冗長グループの属性とすべてのメンバーが表示されます。属性

が設定と一致していて、すべてのメンバーがレポートされていることを確認することが重要です。

両方のシャーシで、冗長グループを確認する必要があります。

次に、1 台めのスイッチに対する show reduncancy-group コマンドの出力例を示します。

SFS-3012R# show redundancy-group

================================================================================ Redundancy Groups================================================================================ rlb-id : 1 name : group-p_key : ff:ff load-balancing : enabled broadcast-forwarding : false multicast : false gratuitous-igmp : false igmp-version : v2 num-members : 4 new-member-force-reelection : false

================================================================================ Redundancy Group Members================================================================================bridge-group src-addr last-receive --------------------------------------------------------------------------------1 192.168.0.1 Thu Jan 1 00:03:44 19702 192.168.0.1 Thu Jan 1 00:03:44 19703 192.168.0.2 Thu Jan 1 00:04:04 19704 192.168.0.2 Thu Jan 1 00:04:03 1970

Page 83: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 7章 イーサネット ゲートウェイと IPoIB の冗長性Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを使用したイーサネット ゲートウェイの冗長性の設定

7-23Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

次に、2 台めのスイッチに対する show reduncancy-group コマンドの出力例を示します。

SFS-3012R# show redundancy-group

================================================================================ Redundancy Groups================================================================================ rlb-id : 1 name : group-p_key : ff:ff load-balancing : enabled broadcast-forwarding : false multicast : false gratuitous-igmp : false igmp-version : v2 num-members : 4 new-member-force-reelection : false

================================================================================ Redundancy Group Members================================================================================bridge-group src-addr last-receive --------------------------------------------------------------------------------1 192.168.0.1 Thu Jan 1 00:03:44 19702 192.168.0.1 Thu Jan 1 00:03:44 19703 192.168.0.2 Thu Jan 1 00:04:04 19704 192.168.0.2 Thu Jan 1 00:04:03 1970

2 台の Cisco SFS 3012R サーバ スイッチのブリッジ グループの設定の確認

ここでは、Cisco SFS 3012R サーバ スイッチのブリッジ グループの設定を確認する方法について説明します。

ブリッジ グループの設定とステータスを確認するには、show bridge-group CLI コマンドを使用します。両方のシャーシを検査し、すべてのブリッジ グループが同じ冗長グループのメンバーであることを確認します。ブリッジ グループが冗長グループのメンバーである場合、ほとんどの属性は冗長グループから継承されます。また、シャーシ全体で 1 つのブリッジ グループのみがプライマリとなり、その他はセカンダリになっていることを確認します。これは、ロード バランシングがイネーブルになっている場合(active-active モード)も同様です。actie-passive モードでは、プライマリ ブリッジ グループのみが送信を行います。その他はホットスタンバイ状態となります。active-activeモードでは、すべてのブリッジ グループがユニキャスト トラフィックを送信し、イネーブルになっている場合、プライマリのみがブロードキャストおよびマルチキャストを送信します。

Page 84: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 7章 イーサネット ゲートウェイと IPoIB の冗長性Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを使用したイーサネット ゲートウェイの冗長性の設定

7-24Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

ステップ 1 1 台めの Cisco SFS 3012R サーバ スイッチのブリッジ グループの設定を確認します。

次に、1 台めの Cisco SFS 3012R サーバ スイッチのブリッジ グループ設定を確認するための showbridge-group コマンドの出力例を示します。

SFS-3012R# show bridge-group

================================================================================ Bridge Groups================================================================================ bridge-group-id : 1 bridge-group-name : ip-addr : 10.0.0.101 eth-bridge-port : trunk 1 (not tagged) ib-bridge-port : 2/1(gw) (pkey: ff:ff) broadcast-forwarding : false broadcast-forwarding-mode : inherit-from-redundancy-group loop-protection-method : one multicast : false multicast-mode : inherit-from-redundancy-group gratuitous-igmp : false gratuitous-igmp-mode : inherit-from-redundancy-group igmp-version : v2 igmp-version-mode : inherit-from-redundancy-group redundancy-group : 1status-in-redundancy-group : primary

bridge-group-id : 2 bridge-group-name : ip-addr : 10.0.0.102 eth-bridge-port : trunk 2 (not tagged) ib-bridge-port : 3/2(gw) (pkey: ff:ff) broadcast-forwarding : false broadcast-forwarding-mode : inherit-from-redundancy-group loop-protection-method : one multicast : false multicast-mode : inherit-from-redundancy-group gratuitous-igmp : false gratuitous-igmp-mode : inherit-from-redundancy-group igmp-version : v2 igmp-version-mode : inherit-from-redundancy-group redundancy-group : 1status-in-redundancy-group : secondary

Page 85: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 7章 イーサネット ゲートウェイと IPoIB の冗長性Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを使用したイーサネット ゲートウェイの冗長性の設定

7-25Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

ステップ 2 2 台めの Cisco SFS 3012R サーバ スイッチのブリッジ グループの設定を確認します。

次に、2 台めの Cisco SFS 3012R サーバ スイッチのブリッジ グループ設定を確認するための showbridge-group コマンドの出力例を示します。

SFS-3012R# show bridge-group

================================================================================ Bridge Groups================================================================================ bridge-group-id : 3 bridge-group-name : ip-addr : 10.0.0.103 eth-bridge-port : trunk 3 (not tagged) ib-bridge-port : 2/1(gw) (pkey: ff:ff) broadcast-forwarding : false broadcast-forwarding-mode : inherit-from-redundancy-group loop-protection-method : one multicast : false multicast-mode : inherit-from-redundancy-group gratuitous-igmp : false gratuitous-igmp-mode : inherit-from-redundancy-group igmp-version : v2 igmp-version-mode : inherit-from-redundancy-group redundancy-group : 1status-in-redundancy-group : secondary

bridge-group-id : 4 bridge-group-name : ip-addr : 10.0.0.104 eth-bridge-port : trunk 4 (not tagged) ib-bridge-port : 3/2(gw) (pkey: ff:ff) broadcast-forwarding : false broadcast-forwarding-mode : inherit-from-redundancy-group loop-protection-method : one multicast : false multicast-mode : inherit-from-redundancy-group gratuitous-igmp : false gratuitous-igmp-mode : inherit-from-redundancy-group igmp-version : v2 igmp-version-mode : inherit-from-redundancy-group redundancy-group : 1status-in-redundancy-group : secondary

Page 86: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 7章 イーサネット ゲートウェイと IPoIB の冗長性Cisco SFS 3001 サーバ スイッチのイーサネット ゲートウェイの冗長性の設定

7-26Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

Cisco SFS 3001 サーバ スイッチのイーサネット ゲートウェイの冗長性の設定

ここでは、2 台の Cisco SFS 3001 サーバ スイッチのイーサネット ゲートウェイの冗長性を設定する方法について説明します。内容は次のとおりです。

• Cisco SFS 3001 サーバ スイッチの冗長グループ設定の確認(p.7-30)

• Cisco SFS 3001 サーバ スイッチのブリッジ グループ設定の確認(p.7-31)

ハイ アベイラビリティ冗長性を実現するには、2 台以上の Cisco SFS 3001 サーバ スイッチを使用する必要があります。一般的な配置としては、それぞれ 1 つのイーサネット ゲートウェイを備えた 2台の Cisco SFS 3001 サーバ スイッチを使用します(図 7-5を参照)。

図 7-5 2 台の Cisco SFS 3001 サーバ スイッチによるイーサネットの冗長性

1 台の Cisco SFS 3001 サーバ スイッチでは、電源装置の冗長性のみが利用できます。1 台の CiscoSFS 3001 サーバ スイッチでは、ゲートウェイ スロットが 1 つしかないため、イーサネット ゲートウェイの冗長性は利用できません。Cisco SFS 3001 の冗長性の詳細については、第 4 章「Cisco SFS3504 および Cisco SFS 3000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性」を参照してください。

Cisco SFS 3001 サーバ スイッチの冗長グループを設定すると、プライマリ ブリッジが選択され、送信がイネーブルになります。

1 台めの Cisco SFS 3001 サーバ スイッチを設定するには、次の手順を実行します。

ステップ 1 コンフィギュレーション モードを開始します。

次に、コンフィギュレーション モードを開始する例を示します。

SFS-3001> enableSFS-3001# configure terminal

InfiniBand InfiniBand

SFS 3001-1 SFS 3001-2

InfiniBand

1826

38

Page 87: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 7章 イーサネット ゲートウェイと IPoIB の冗長性Cisco SFS 3001 サーバ スイッチのイーサネット ゲートウェイの冗長性の設定

7-27Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

ステップ 2 IB インバンド管理インターフェイスを設定し、接続します。

IP アドレスは、それぞれのシャーシ上で一意でなければなりません。

(注) コントローラ カードのアウトオブバンド イーサネット インターフェイスも設定されている場合、異なる IP サブネットに属していなければなりません。

次に、IB 管理インターフェイスを設定する例を示します。

SFS-3001(config)# interface mgmt-ibSFS-3001(config-if-mgmt-ib)# ip address 192.168.0.1 255.255.255.0SFS-3001(config-if-mgmt-ib)# no shutdownSFS-3001(config-if-mgmt-ib)# exit

ステップ 3 リンク アグリゲーション グループにイーサネット ポートを割り当てて、リンク アグリゲーショングループ(トランク)を作成し、設定します。

次に、イーサネット ポートを割り当ててリンク アグリゲーション グループの作成と設定を行う例を示します。

SFS-3001(config)# interface trunk 1SFS-3001(config-if-trunk)# enableSFS-3001(config-if-trunk)# distribution-type src-dst-ipSFS-3001(config-if-trunk)# interface ethernet 2/1-2/6SFS-3001(config-if-ether-2/1-2/6)# trunk-group 1SFS-3001(config-if-ether-2/1-2/6)# exit

ステップ 4 ブリッジ グループを設定し、ポートを割り当てます。

(注) IP アドレスは、データ IP サブネットに属するもので、各ブリッジ グループに対して一意でなければなりません。

次に、ブリッジ グループを設定し、ポートを割り当てる例を示します。

SFS-3001(config)# bridge-group 1 subnet-prefix 10.0.0.0 8SFS-3001(config)# bridge-group 1 ip-addr 10.0.0.101SFS-3001(config)# bridge-group 1 ib-next-hop 10.0.0.1SFS-3001(config)# interface trunk 1SFS-3001(config-if-trunk)#bridge-group 1SFS-3001(config)# interface gateway 2SFS-3001(config-if-gw-2/2)# bridge-group 1SFS-3001(config-if-gw-2/2)# exit

ステップ 5 冗長グループを設定し、ブリッジ グループを割り当てます。

(注) 冗長グループ ID は、すべてのシャーシで同一でなければなりません。

Page 88: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 7章 イーサネット ゲートウェイと IPoIB の冗長性Cisco SFS 3001 サーバ スイッチのイーサネット ゲートウェイの冗長性の設定

7-28Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

次に、冗長グループを設定し、ブリッジ グループを割り当てる例を示します。

SFS-3001(config)# redundancy-group 1SFS-3001(config)# bridge-group 1 redundancy-group 1

ステップ 6 (任意)ブリッジ グループ間のロード バランシングをイネーブルにします。

次に、ブリッジ グループ間でのロード バランシングをイネーブルにする例を示します。

SFS-3001(config)# redundancy-group 1 load-balancingSFS-3001(config)#

ステップ 7 (任意)冗長グループのパラメータを変更します。

(注) 個々のブリッジ グループではなく、冗長グループのマルチキャスト送信をイネーブルにしてください。

次に、冗長グループのパラメータを変更する例を示します。

SFS-3001(config)# redundancy-group 1 multicastSFS-3001(config)#

2 台めの Cisco SFS 3001 サーバ スイッチを設定するには、次の手順を実行します。

(注) ブリッジ グループ ID を設定する際、不要であっても、一意のブリッジ グループ ID を使用することを推奨します。

ステップ 1 コンフィギュレーション モードを開始します。

次に、コンフィギュレーション モードを開始する例を示します。

SFS-3001> enableSFS-3001# configure terminal

ステップ 2 IB インバンド管理インターフェイスを設定し、接続します。

IP アドレスは、それぞれのシャーシ上で一意でなければなりません。

(注) コントローラ カードのアウトオブバンド イーサネット インターフェイスも設定されている場合、異なる IP サブネットに属していなければなりません。

Page 89: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 7章 イーサネット ゲートウェイと IPoIB の冗長性Cisco SFS 3001 サーバ スイッチのイーサネット ゲートウェイの冗長性の設定

7-29Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

次に、IB 管理インターフェイスを設定する例を示します。

SFS-3001(config)# interface mgmt-ibSFS-3001(config-if-mgmt-ib)# ip address 192.168.0.2 255.255.255.0SFS-3001(config-if-mgmt-ib)# no shutdownSFS-3001(config-if-mgmt-ib)# exit

ステップ 3 リンク アグリゲーション グループにイーサネット ポートを割り当てて、リンク アグリゲーショングループ(トランク)を作成し、設定します。

次に、イーサネット ポートを割り当ててリンク アグリゲーション グループの作成と設定を行う例を示します。

SFS-3001(config)# interface trunk 2SFS-3001(config-if-trunk)# enableSFS-3001(config-if-trunk)# distribution-type src-dst-ipSFS-3001(config-if-trunk)# interface ethernet 2/1-2/6SFS-3001(config-if-ether-2/1-2/6)# trunk-group 2SFS-3001(config-if-ether-2/1-2/6)# exit

ステップ 4 ブリッジ グループを設定し、ポートを割り当てます。

(注) IP アドレスは、データ IP サブネットに属するもので、各ブリッジ グループに対して一意でなければなりません。

次に、ブリッジ グループを設定し、ポートを割り当てる例を示します。

SFS-3001(config)# bridge-group 2 subnet-prefix 10.0.0.0 8SFS-3001(config)# bridge-group 2 ip-addr 10.0.0.102SFS-3001(config)# bridge-group 2 ib-next-hop 10.0.0.1SFS-3001(config)# interface trunk 2SFS-3001(config-if-trunk)#bridge-group 2SFS-3001(config)# interface gateway 2SFS-3001(config-if-gw-2/2)# bridge-group 2SFS-3001(config-if-gw-2/2)# exit

ステップ 5 冗長グループを設定し、ブリッジ グループを割り当てます。

(注) 冗長グループ ID は、すべてのシャーシで同一でなければなりません。

次に、冗長グループを設定し、ブリッジ グループを割り当てる例を示します。

SFS-3001(config)# redundancy-group 1SFS-3001(config)# bridge-group 2 redundancy-group 1

ステップ 6 (任意)ブリッジ グループ間のロード バランシングをイネーブルにします。

次に、ブリッジ グループ間でのロード バランシングをイネーブルにする例を示します。

SFS-3001(config)# redundancy-group 1 load-balancingSFS-3001(config)#

Page 90: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 7章 イーサネット ゲートウェイと IPoIB の冗長性Cisco SFS 3001 サーバ スイッチのイーサネット ゲートウェイの冗長性の設定

7-30Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

ステップ 7 (任意)冗長グループのパラメータを変更します。

(注) 個々のブリッジ グループではなく、冗長グループのマルチキャスト送信をイネーブルにしてください。

次に、冗長グループのパラメータを変更する例を示します。

SFS-3001(config)# redundancy-group 1 multicastSFS-3001(config)#

Cisco SFS 3001 サーバ スイッチの冗長グループ設定の確認冗長グループの設定とステータスを確認するには、show redundancy-group CLI コマンドを使用します。このコマンドを使用すると、冗長グループの属性とすべてのメンバーが表示されます。属性

が設定と一致していて、すべてのメンバーがレポートされていることを確認することが重要です。

両方のシャーシで、冗長グループを確認する必要があります。

次に、1 台めのスイッチに対する show reduncancy-group コマンドの出力例を示します。

SFS-3001# show redundancy-group

================================================================================ Redundancy Groups================================================================================ rlb-id : 1 name : group-p_key : ff:ff load-balancing : enabled broadcast-forwarding : false multicast : true gratuitous-igmp : false igmp-version : v2 num-members : 2 new-member-force-reelection : false

================================================================================ Redundancy Group Members================================================================================bridge-group src-addr last-receive --------------------------------------------------------------------------------1 192.168.0.1 Thu Jan 1 00:06:50 19702 192.168.0.2 Thu Jan 1 00:03:39 1970

Page 91: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 7章 イーサネット ゲートウェイと IPoIB の冗長性Cisco SFS 3001 サーバ スイッチのイーサネット ゲートウェイの冗長性の設定

7-31Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

次に、2 台めのスイッチに対する show redundancy-group コマンドの出力例を示します。

SFS-3001# show redundancy-group

================================================================================ Redundancy Groups================================================================================ rlb-id : 1 name : group-p_key : ff:ff load-balancing : disabled broadcast-forwarding : false multicast : true gratuitous-igmp : false igmp-version : v2 num-members : 2 new-member-force-reelection : false

================================================================================ Redundancy Group Members================================================================================bridge-group src-addr last-receive --------------------------------------------------------------------------------1 192.168.0.1 Thu Jan 1 00:06:50 19702 192.168.0.2 Thu Jan 1 00:03:39 1970

Cisco SFS 3001 サーバ スイッチのブリッジ グループ設定の確認ブリッジ グループの設定とステータスを確認するには、show bridge-group CLI コマンドを使用します。両方の Cisco SFS 3001 サーバ スイッチを確認し、すべてのブリッジ グループが同じ冗長グループのメンバーであることを確認します。

ブリッジ グループが冗長グループのメンバーである場合、ほとんどの属性は冗長グループから継承されます。また、シャーシ全体で 1 つのブリッジ グループのみがプライマリとなり、その他はセカンダリになっていることを確認します。これは、ロード バランシングがイネーブルになっている場合(active-active モード)も同様です。actie-passive モードでは、プライマリ ブリッジ グループのみが送信を行います。その他はホットスタンバイ状態となります。active-active モードでは、すべてのブリッジ グループがユニキャスト トラフィックを送信し、イネーブルになっている場合、プライマリ ブリッジ グループのみがブロードキャストおよびマルチキャスト トラフィックを送信します。

Page 92: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 7章 イーサネット ゲートウェイと IPoIB の冗長性Cisco SFS 3001 サーバ スイッチのイーサネット ゲートウェイの冗長性の設定

7-32Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

ステップ 1 1 台めの Cisco SFS 3001 サーバ スイッチのブリッジ グループの設定を確認します。

次に、1 台めのスイッチのブリッジ グループ設定を確認するための show bridge-group コマンドの出力例を示します。

SFS-3001# show bridge-group

================================================================================ Bridge Groups================================================================================ bridge-group-id : 1 bridge-group-name : ip-addr : 10.0.0.101 eth-bridge-port : trunk 1 (not tagged) ib-bridge-port : 2/2(gw) (pkey: ff:ff) broadcast-forwarding : false broadcast-forwarding-mode : inherit-from-redundancy-group loop-protection-method : one multicast : false multicast-mode : inherit-from-redundancy-group gratuitous-igmp : false gratuitous-igmp-mode : inherit-from-redundancy-group igmp-version : v2 igmp-version-mode : inherit-from-redundancy-group redundancy-group : 1status-in-redundancy-group : primary

ステップ 2 2 台めの Cisco SFS 3001 サーバ スイッチのブリッジ グループの設定を確認します。

次に、2 台めのスイッチのブリッジ グループ設定を確認するための show bridge-group コマンドの出力例を示します。

SFS-3001# show bridge-group

================================================================================ Bridge Groups================================================================================ bridge-group-id : 2 bridge-group-name : ip-addr : 10.0.0.102 eth-bridge-port : trunk 2 (not tagged) ib-bridge-port : 2/2(gw) (pkey: ff:ff) broadcast-forwarding : false broadcast-forwarding-mode : inherit-from-redundancy-group loop-protection-method : one multicast : false multicast-mode : inherit-from-redundancy-group gratuitous-igmp : false gratuitous-igmp-mode : inherit-from-redundancy-group igmp-version : v2 igmp-version-mode : inherit-from-redundancy-group redundancy-group : 1status-in-redundancy-group : secondary

Page 93: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

C H A P T E R

8-1Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

8ファイバ チャネル ゲートウェイと SRP の冗長性

この章では、ファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性について説明します。内容は次のとおりです。

• ダイナミック ロード バランシング(p.8-3)

• ダイナミック ゲートウェイ フェールオーバー(p.8-3)

• パス アフィニティ(p.8-3)

• Cisco SFS 3504 サーバ スイッチのファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性の設定(p.8-4)

• Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを使用したファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性の設定(p.8-8)

• Cisco SFS 3001 サーバ スイッチのファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性の設定(p.8-16)

(注) このマニュアルで使用する略語の詳細については、付録 A「略語」を参照してください。

ファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性は、設定されたポリシーによって許可されている場合、利用可能なすべてのパスを使用するという概念に基づいています。各 ITL には冗長性ポリシーが設定されており、このポリシーに従ってゲートウェイ パスが使用されます。利用可能なパスへのアクセスが、許可または拒否されます。コントローラに常駐する Connection Manager により、イニシエータ /ターゲットのパスが決定されます。

Page 94: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 8章 ファイバ チャネル ゲートウェイと SRP の冗長性

8-2Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

冗長構成のファイバ チャネル ゲートウェイの論理図を、図 8-1に示します。

図 8-1 冗長構成のファイバ チャネル ゲートウェイの論理図

これ以降のセクションで示す例は、さまざまなタイプの I/O シャーシの一般的な配置例です。

次の機能を使用すると、ファイバ チャネル ゲートウェイで冗長性とハイ アベイラビリティがサポートされます。

• ダイナミック ロード バランシング

• ダイナミック ゲートウェイ フェールオーバー

• パス アフィニティ

SAN

InfiniBand

1830

52

Page 95: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 8章 ファイバ チャネル ゲートウェイと SRP の冗長性ダイナミック ロード バランシング

8-3Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

ダイナミック ロード バランシングこれは、Cisco SFS 3504、SFS 3012R、および SFS 3001 サーバ スイッチのシャーシ内で機能します。ダイナミック ロード バランシングは、ホストからターゲットへのトラフィックを、すべての利用可能なパス全体で自動的に均等分散することにより、可用性を向上させます。ダイナミック ロードバランシングは、シングル ポイント障害やパフォーマンスのボトルネックを防止します。

ダイナミック ゲートウェイ フェールオーバーこの機能は、Cisco SFS 3504、SFS 3012R、および SFS 3001 サーバ スイッチでサポートされています。ダイナミック ゲートウェイ フェールオーバーでは、いつでもサービスを提供できる 1 つ以上の冗長ゲートウェイを使用します。これにより、ゲートウェイで障害が発生しても、利用可能な他

のゲートウェイでそのトラフィックを処理できます。ファイバ チャネル ゲートウェイは、ポートレベルで精密なハイ アベイラビリティをサポートしているため、ロードバランシングが有効に活用できます。

パス アフィニティこの機能は、Cisco SFS 3012R および SFS 3001 サーバ スイッチでサポートされています。パス アフィニティは、複数のパスが利用可能なストレージ システムを含め、ストレージ システムのロード バランシング機能の不足を補います。複数のキュー項目数を持つストレージ システムに対して複数の I/O が起動されると、ホストは選択されたパスへのアフィニティを持ち、そのホストへの I/Oカウントがゼロになるまで I/O はそのパスで伝送されます。次の I/O セットは、異なるパス アフィニティを持つ可能性があります。したがって、複数のパスが利用可能でも、使用されるパスは常に

1 つだけです。ただし、毎回パスが異なる可能性があります。これはポート フェールオーバーの場合とは異なります。ポート フェールオーバーでは、パスが存在しなくなるまで、1 つのパスしか使用されません。

(注) Cisco SFS 3504 サーバ スイッチは、パス アフィニティをサポートしていません。

Page 96: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 8章 ファイバ チャネル ゲートウェイと SRP の冗長性Cisco SFS 3504 サーバ スイッチのファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性の設定

8-4Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

Cisco SFS 3504 サーバ スイッチのファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性の設定

ここでは、Cisco SFS 3504 サーバ シャーシのファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性を設定する方法について説明します。内容は次のとおりです。

• イニシエータの設定内容の確認(p.8-6)

• IT の確認(p.8-6)

• LU の確認(p.8-7)

ハイ アベイラビリティ冗長性を実現するには、2 台以上の Cisco SFS 3504 サーバ スイッチを使用する必要があります。一般的な配置としては、各シャーシに 2 つのファイバ チャネル ゲートウェイを備えた 2 台の Cisco SFS 3504 サーバ スイッチを使用します(図 8-2を参照)。

ファイバ チャネル ゲートウェイ カードの製品 ID 番号は、SFS-3500-FCGW-4G です。ファイバ チャネル ゲートウェイ カードは、4 つのポートを備え、1 ポートあたりの容量が 4 Gbps の InfiniBand/ファイバ チャネル ゲートウェイ モジュールです。

Cisco SFS 3504 サーバ スイッチは VSAN をサポートしています。VSAN の詳細については、『CiscoSFS InfiniBand Software Configuration Guide』および『Cisco SFS Product Family Command Reference』を参照してください。

図 8-2 2 台の Cisco SFS 3504 サーバ スイッチによるファイバ チャネルの冗長性

1 台めの Cisco SFS 3504 サーバ スイッチを設定するには、次の手順を実行します。

ステップ 1 コンフィギュレーション モードを開始します。

次に、コンフィギュレーション モードを開始する例を示します。

SFS-3504> enableSFS-3504# config

InfiniBand InfiniBand

SFS 3504-1 SFS 3504-2

SAN

InfiniBand

1830

53

Page 97: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 8章 ファイバ チャネル ゲートウェイと SRP の冗長性Cisco SFS 3504 サーバ スイッチのファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性の設定

8-5Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

ステップ 2 イニシエータを設定します。

次に、イニシエータを設定する例を示します。

SFS-3504(config)# fc srp initiatorinitiator initiator-wwpnSFS-3504(config)# fc srp initiator 00:05:ad:00:00:00:22:3c 00:00:00:00:00:00:00:00 wwnn ? <wwnn> - Initiator wwnn suggested wwnn = 20:08:00:1b:0d:00:12:00 SFS-3504(config)# fc srp initiator 00:05:ad:00:00:00:22:3c 00:00:00:00:00:00:00:00 wwnn 20:08:00:1b:0d:00:12:00SFS-3504(config)#SFS-3504(config)# fc srp initiator-wwpn 00:05:ad:00:00:00:22:3c 00:00:00:00:00:00:00:00 3/1 ?<wwpn> - wwpn suggested wwpn = 20:08:00:1b:0d:00:12:16SFS-3504(config)# fc srp initiator-wwpn 00:05:ad:00:00:00:22:3c 00:00:00:00:00:00:00:00 3/1 20:08:00:1b:0d:00:12:16 vsan 20SFS-3504(config)#

ステップ 3 ポート マスキングを適用します。

次に、ポート マスキングを適用する例を示します。

SFS-3504(config)# no fc srp it 00:05:ad:00:00:00:22:3c 00:00:00:00:00:00:00:00 20:01:00:20:c2:03:31:99 gateway-portmask-policy restricted 3/1-3/4

ステップ 4 LUN を検出します。

次に、LUN を検出する例を示します。

SFS-3504(config)# fc srp initiator 00:05:ad:00:00:00:22:3c 00:00:00:00:00:00:00:00 discover-itl

ステップ 5 ロード バランシング、フェールオーバー、またはパス アフィニティに論理ユニット ポリシーを設定します。

次に、ロード バランシングに論理ユニット ポリシーを設定する例を示します。

SFS-3504(config)# fc srp lu <64 byte lu-id string> dynamic-gateway-port-loadbalancingSFS-3504(config)# exit

2 台めの Cisco SFS 3504 サーバ スイッチを設定するには、スイッチでステップ 1 ~ステップ 5 の手順を実行します。

Page 98: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 8章 ファイバ チャネル ゲートウェイと SRP の冗長性Cisco SFS 3504 サーバ スイッチのファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性の設定

8-6Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

イニシエータの設定内容の確認

次に、1 台めの Cisco SFS 3504 サーバ スイッチのイニシエータの設定内容を確認するための showfc srp initiator コマンドの出力例を示します。

SFS-3504# show fc srp initiator

================================================================================ SRP Initiators================================================================================ guid: 00:05:ad:00:00:00:22:3c extension: 00:00:00:00:00:00:00:00 description: svbu-fc-host-12 wwnn: 20:08:00:1b:0d:00:12:00 credit: 0 active-ports: none pkeys: bootup-target: 00:00:00:00:00:00:00:00 bootup-lu: 00:00:00:00:00:00:00:00 alt-bootup-target: 00:00:00:00:00:00:00:00 alt-bootup-lu: 00:00:00:00:00:00:00:00 action: none result: none wwpns: port wwpn fc-addr vsan 3/1 20:08:00:1b:0d:00:12:16 14:01:01 20 3/2 20:08:00:1b:0d:00:12:16 14:04:01 20 3/3 20:08:00:1b:0d:00:12:16 14:04:01 20 3/4 20:08:00:1b:0d:00:12:16 14:04:01 20

2 台めの Cisco SFS 3504 サーバ スイッチのイニシエータの設定内容を確認するには、スイッチを設定してからこのコマンドを実行します。

IT の確認次に、1 台めの Cisco SFS 3504 サーバ スイッチの IT を確認するための show fc srp it コマンドの出力例を示します。

SFS-3504# show fc srp it 00:05:ad:00:00:00:22:3c 00:00:00:00:00:00:00:00 20:01:00:20:c2:03:31:99================================================================================ SRP IT================================================================================ guid: 00:05:ad:00:00:00:22:3c extension: 00:00:00:00:00:00:00:00 target-wwpn: 20:01:00:20:c2:03:31:99 description:it non-restricted-ports: 3/1-3/4 active-ports: 3/1 physical-access: 3/1 mode:normal-mode action:none result:none

2 台めの Cisco SFS 3504 サーバ スイッチの IT を確認するには、スイッチを設定してからこのコマンドを実行します。

Page 99: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 8章 ファイバ チャネル ゲートウェイと SRP の冗長性Cisco SFS 3504 サーバ スイッチのファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性の設定

8-7Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

LU の確認次に、1 台めの Cisco SFS 3504 サーバ スイッチの LU を確認するための show fc srp itl コマンドの出力例を示します。

SFS-3504# show fc srp itl 00:05:ad:00:00:00:22:3c 00:00:00:00:00:00:00:00 20:01:00:20:c2:03:31:99 00:00:00:00:00:00:00:00================================================================================ SRP ITL================================================================================ guid: 00:05:ad:00:00:00:22:3c extension: 00:00:00:00:00:00:00:00 target-wwpn: 20:01:00:20:c2:03:31:99 fc-lunid: 00:00:00:00:00:00:00:00 srp-lunid: 00:00:00:00:00:00:00:00 logical-id (raw 64 bytes): 02:01:00:22:54:4d:53:20:20:20:20:20:46:43:36:35 : 20:20:20:20:20:20:20:20:20:20:20:20:30:33:33:31 : 39:39:30:30:30:30:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00 : 00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00 logical-id (formatted display): TMS FC65 0331990000 description: itl device-category: random lun-policy: restricted non-restricted-ports: 3/1-3/4 active-ports: none physical-access: none hi-mark: 16 max-retry: 5 min-io-timeout: 10 dynamic-path-affinity: false dynamic-gateway-port-loadbalancing: true dynamic-storage-port-loadbalancing: dynamic-gateway-port-failover: false dynamic-storage-port-failover: active-slots: none

Page 100: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 8章 ファイバ チャネル ゲートウェイと SRP の冗長性Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを使用したファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性の設定

8-8Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを使用したファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性の設定

ここでは、Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを使用してファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性を設定する方法について説明します。内容は次のとおりです。

• 1 台の Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを使用したファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性の設定(p.8-8)

• 1 台の Cisco SFS 3012R サーバ スイッチの設定の確認(p.8-10)

• 2 台の Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを使用したファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性の設定(p.8-12)

• 2 台の Cisco SFS 3012R サーバ スイッチの設定の確認(p.8-14)

Cisco SFS 3012R サーバ スイッチは、シャーシの各種冗長性に対応しています。12 個のゲートウェイ スロット、2 つのコントローラ モジュール、2 つのスイッチ カードを備えています。各ゲートウェイは、バックプレーンを通して両方のスイッチ カードに接続されます。そのため、1 台の CiscoSFS 3012R サーバ スイッチの構成でハイ アベイラビリティを実現することができます。

この製品の詳細については、第 4 章「Cisco SFS 3504 および Cisco SFS 3000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性」を参照してください。

1 台の Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを使用したファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性の設定

ここでは、1 台の Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを使用してファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性を設定する方法について説明します。

ここで示す例は、4 つのファイバ チャネル ゲートウェイと 2 つのスイッチ カードを備えた一般的な 1 台のスイッチ構成です。スロット 2 と 4 の 2 つのゲートウェイは、1 つめのスロットのスイッチ カードを使用するよう設定され、その他の 2 つのゲートウェイ(スロット 3 と 5)は、2 つめのスロットのスイッチ カードを使用するよう設定されます(各スロット番号の位置については、図4-4を参照)。そのため、いずれかのスイッチ カードで障害が発生しても、2 つのゲートウェイは動作を続行できます。ゲートウェイのファイバ チャネル ポートを 2 つの異なるファイバ チャネル スイッチに接続する必要がある場合、異なるファイバ チャネル スイッチに接続された同じ IB スイッチ カードにゲートウェイを接続します。そのため、ファイバ チャネル スイッチのいずれか 1 つとIB スイッチ カードのいずれか 1 つで障害が発生した場合でも、少なくとも 1 つのゲートウェイは動作を続行できます。

(注) この例では、スロット 2 と 3 のゲートウェイを、スロット 4 と 5 のゲートウェイとは別のファイバチャネル スイッチに接続する必要があります。

この例のトポロジーを、図 8-3に示します。

Page 101: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 8章 ファイバ チャネル ゲートウェイと SRP の冗長性Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを使用したファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性の設定

8-9Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

図 8-3 1 台の Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを使用したファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性

冗長性グループを設定すると、プライマリ ブリッジが選択され、送信がイネーブルになります。

1 台の Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを設定するには、次の手順を実行します。

ステップ 1 Cisco SFS 3012R サーバ スイッチへの Telnet を実行します。

次に、サーバ スイッチへの Telnet を実行してコンフィギュレーション モードを開始する例を示します。

telnet ip-address <switch address>SFS-3012R-1> enable SFS-3012R-1# configure

ステップ 2 IB GUID および GUID 拡張子を使用して、IB イニシエータを設定します。

次に、IB イニシエータを設定し、イニシエータの記述を変更する例を示します。

SFS-3012R-1(config)# fc srp initiator 29:01:00:05:ad:00:24:fc 00:00:00:00:00:00:00:00 auto-bindSFS-3012R-1(config)# fc srp initiator 29:01:00:05:ad:00:24:fc 00:00:00:00:00:00:00:00 description ib-fc-init-1

ステップ 3 ポート マスキングを適用します。

次に、ポート マスキングを適用する例を示します。

SFS-3012R-1(config)# no fc srp it 29:01:00:05:ad:00:24:fc 00:00:00:00:00:00:00:00 50:02:0f:23:00:00:08:70 gateway-portmask-policy restricted 2/1-2/2,3/1,3/2

ステップ 4 LUN を検出します。

次に、LUN を検出する例を示します。

SFS-3012R-1(config)# fc srp initiator 29:01:00:05:ad:00:24:fc 00:00:00:00:00:00:00:00 discover-itl

1 2 3 4

InfiniBand 1 InfiniBand 2

SFS 3012R

SAN

InfiniBand

1830

50

Page 102: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 8章 ファイバ チャネル ゲートウェイと SRP の冗長性Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを使用したファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性の設定

8-10Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

ステップ 5 ロード バランシング、フェールオーバー、またはパス アフィニティに論理ユニット ポリシーを設定します。

次に、ロード バランシングに論理ユニット ポリシーを設定する例を示します。

SFS-3012R-1(config)# fc srp lu <64 byte lu-id string> dynamic-gateway-port-loadbalancing

ステップ 6 スイッチでのセッションを終了します。

次に、スイッチでのセッションを終了する例を示します。

SFS-3012R-1(config)# exit

1 台の Cisco SFS 3012R サーバ スイッチの設定の確認1 台の Cisco SFS 3012R サーバ スイッチの冗長性設定を確認するには、次の手順を実行します。

ステップ 1 サーバ スイッチへの Telnet を実行します。

次に、サーバ スイッチへの Telent を実行する例を示します。

telnet ip-address <switch address>SFS-3012R-1> enable

ステップ 2 イニシエータの設定内容を確認します。

次に、イニシエータの設定内容を確認するための show fc srp initiator コマンドの出力例を示します。

SFS-3012R-1# show fc srp initiator 29:01:00:05:ad:00:24:fc 00:00:00:00:00:00:00:00

================================================ SRP Initiators================================================ guid: 29:01:00:05:ad:00:24:fc extension: 00:00:00:00:00:00:00:00 description: ib-fc-init-1 wwnn: 20:01:00:05:ad:00:1b:4f credit: 0 active-ports: none pkeys: bootup-target: 00:00:00:00:00:00:00:00 bootup-lu: 00:00:00:00:00:00:00:00 alt-bootup-target: 00:00:00:00:00:00:00:00 alt-bootup-lu: 00:00:00:00:00:00:00:00 action: discover-itl result: success wwpns: port wwpn fc-addr 2/1 20:01:00:05:ad:20:1b:4f 67:0f:04 2/2 20:01:00:05:ad:24:1b:4f 67:0e:04 3/1 20:01:00:05:ad:30:1b:4f 67:11:18 3/2 20:01:00:05:ad:34:1b:4f 67:10:18

Page 103: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 8章 ファイバ チャネル ゲートウェイと SRP の冗長性Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを使用したファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性の設定

8-11Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

ステップ 3 イニシエータ /ターゲットの設定内容を確認します。

次に、イニシエータ /ターゲットの設定内容を確認するための show fc srp it コマンドの出力例を示します。

SFS-3012R-1# show fc srp it 29:01:00:05:ad:00:24:fc 00:00:00:00:00:00:00:00 50:02:0f:23:00:00:08:70

================================================SRP IT================================================ guid: 29:01:00:05:ad:00:24:fc extension: 00:00:00:00:00:00:00:00 target-wwpn: 50:02:0f:23:00:00:08:70 description: it non-restricted-ports: 2/1-2/2,3/1-3/2 active-ports: none physical-access: 2/1-2/2,3/1-3/2 mode: normal-mode action: none result: none

ステップ 4 論理ユニットの設定内容を確認します。

次に、論理ユニットの設定内容を確認するための show fc srp itl コマンドの出力例を示します。

SFS-3012R-1# show fc srp itl 29:01:00:05:ad:00:24:fc 00:00:00:00:00:00:00:00 50:02:0f:23:00:00:08:70 00:00:00:00:00:00:00:00================================================SRP ITL================================================ guid: 29:01:00:05:ad:00:24:fc extension: 00:00:00:00:00:00:00:00 target-wwpn: 50:02:0f:23:00:00:08:70 fc-lunid: 00:00:00:00:00:00:00:00 srp-lunid: 00:00:00:00:00:00:00:00 logical-id (raw 64 bytes): 01:03:00:10:60:06:01:60:a2:70:0d:00:70:ad:1c:0a : 3b:a8:db:11:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00 : 00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00 : 00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00 logical-id (formatted display): 60060160A2700D0070AD1C0A3BA8DB11 description: itl device-category: random lun-policy: non restricted non-restricted-ports: 2/1-2/2,3/1-3/2 active-ports: none physical-access: 2/1-2/2,3/1-3/2 hi-mark: 16 max-retry: 5 min-io-timeout: 10 dynamic-path-affinity: false dynamic-gateway-port-loadbalancing: true dynamic-storage-port-loadbalancing: dynamic-gateway-port-failover: false dynamic-storage-port-failover: active-slots: none

Page 104: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 8章 ファイバ チャネル ゲートウェイと SRP の冗長性Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを使用したファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性の設定

8-12Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

ステップ 5 スイッチでのセッションを終了します。

次に、スイッチでのセッションを終了する例を示します。

SFS-3012R-1(config)# exit

ステップ 6 2 台めの Cisco SFS 3012R サーバ スイッチの冗長性設定を確認するには、2 台めのスイッチでステップ 1 ~ステップ 5 を実行します。

2 台の Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを使用したファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性の設定

ここでは、2 台の Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを使用してファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性を設定する方法について説明します。

ここでは、一般的な例として、合計 4 つのファイバ チャネル ゲートウェイを備え、それぞれのサーバ スイッチでゲートウェイを 2 つずつ利用できる、2 台の Cisco SFS 3012R サーバ スイッチのセットアップを示します。各シャーシ内の 2 つのゲートウェイは、別のスイッチ カードを使用するよう設定されます。スロット 2 のゲートウェイは一方のスロットのスイッチ カードを使用し、スロット3 のゲートウェイは他方のスロットのスイッチ カードを使用します。そのため、いずれかのスイッチ カードで障害が発生しても、他のゲートウェイは動作を続行できます。ゲートウェイのファイバチャネル ポートを 2 つの異なるファイバ チャネル スイッチに接続する場合、同じシャーシのゲートウェイを、異なるファイバ チャネル スイッチに接続する必要があります。このトポロジーにより、1 台のシャーシと 1 台のファイバ チャネル スイッチで障害が発生した場合でも、サービスは中断しません。この例のトポロジーを、図 8-4に示します。

図 8-4 2 台の Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを使用したファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性

冗長性グループを設定すると、プライマリ ブリッジ グループが選択され、送信がイネーブルになります。

SFS 3012R-2

1830

51

InfiniBand 1 InfiniBand 2 InfiniBand 1 InfiniBand 2

1 2 3 4

SFS 3012R

SAN

InfiniBand

Page 105: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 8章 ファイバ チャネル ゲートウェイと SRP の冗長性Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを使用したファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性の設定

8-13Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

2 台の Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを設定するには、次の手順を実行します。

ステップ 1 1 台めの Cisco SFS 3012R サーバ スイッチへの Telnet を実行します。

次に、サーバ スイッチへの Telent を実行する例を示します。

telnet ip-address <switch address>SFS-3012R-1> enable SFS-3012R-1# configure

ステップ 2 IB GUID および GUID 拡張子を使用して、IB イニシエータを設定します。

次に、IB イニシエータを設定し、イニシエータの記述を変更する例を示します。

SFS-3012R-1(config)# fc srp initiator 29:01:00:05:ad:00:24:fc 00:00:00:00:00:00:00:00 auto-bindSFS-3012R-1(config)# fc srp initiator 29:01:00:05:ad:00:24:fc 00:00:00:00:00:00:00:00 description ib-fc-init-1

ステップ 3 ポート マスキングを適用します。

次に、ポート マスキングを適用する例を示します。

SFS-3012R-1(config)# no fc srp it 29:01:00:05:ad:00:24:fc 00:00:00:00:00:00:00:00 50:02:0f:23:00:00:08:70 gateway-portmask-policy restricted 2/1-2/2,3/1,3/2

ステップ 4 LUN を検出します。

次に、LUN を検出する例を示します。

3012R-1(config)# fc srp initiator 29:01:00:05:ad:00:24:fc 00:00:00:00:00:00:00:00 discover-itl

ステップ 5 ロード バランシング、フェールオーバー、またはパス アフィニティに論理ユニット ポリシーを設定します。

次に、ロード バランシングに論理ユニット ポリシーを設定する例を示します。

SFS-3012R-1(config)# fc srp lu <64 byte lu-id string> dynamic-gateway-port-loadbalancing

ステップ 6 スイッチでのセッションを終了します。

次に、スイッチでのセッションを終了する例を示します。

SFS-3012R-1(config)# exit

ステップ 7 2 台めの Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを設定するには、2 台めのスイッチでステップ 1 ~ステップ 6 を実行します。

Page 106: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 8章 ファイバ チャネル ゲートウェイと SRP の冗長性Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを使用したファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性の設定

8-14Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

2 台の Cisco SFS 3012R サーバ スイッチの設定の確認2 台の Cisco SFS 3012R サーバ スイッチの設定を確認するには、次の手順を実行します。

ステップ 1 Cisco SFS 3012R サーバ スイッチへの Telnet を実行します。

次に、サーバ スイッチへの Telent を実行する例を示します。

telnet ip-address <switch address>SFS-3012R-1> enable

ステップ 2 イニシエータの設定内容を確認します。

次に、イニシエータの設定内容を確認するための show fc srp initiator コマンドの出力例を示します。

SFS-3012R-1# show fc srp initiator 29:01:00:05:ad:00:24:fc 00:00:00:00:00:00:00:00

================================================ SRP Initiators================================================ guid: 29:01:00:05:ad:00:24:fc extension: 00:00:00:00:00:00:00:00 description: ib-fc-init-1 wwnn: 20:01:00:05:ad:00:1b:4f credit: 0 active-ports: none pkeys: bootup-target: 00:00:00:00:00:00:00:00 bootup-lu: 00:00:00:00:00:00:00:00 alt-bootup-target: 00:00:00:00:00:00:00:00 alt-bootup-lu: 00:00:00:00:00:00:00:00 action: discover-itl result: success wwpns: port wwpn fc-addr 2/1 20:01:00:05:ad:20:1b:4f 67:0f:04 2/2 20:01:00:05:ad:24:1b:4f 67:0e:04 3/1 20:01:00:05:ad:30:1b:4f 67:11:18 3/2 20:01:00:05:ad:34:1b:4f 67:10:18

ステップ 3 イニシエータ /ターゲットの設定内容を確認します。

次に、イニシエータ /ターゲットの設定内容を確認するための show fc srp it コマンドの出力例を示します。

SFS-3012R-1# show fc srp it 29:01:00:05:ad:00:24:fc 00:00:00:00:00:00:00:00 50:02:0f:23:00:00:08:70

================================================SRP IT================================================ guid: 29:01:00:05:ad:00:24:fc extension: 00:00:00:00:00:00:00:00 target-wwpn: 50:02:0f:23:00:00:08:70 description: it non-restricted-ports: 2/1-2/2,3/1-3/2 active-ports: none physical-access: 2/1-2/2,3/1-3/2 mode: normal-mode action: none result: none

Page 107: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 8章 ファイバ チャネル ゲートウェイと SRP の冗長性Cisco SFS 3012R サーバ スイッチを使用したファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性の設定

8-15Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

ステップ 4 論理ユニットの設定内容を確認します。

次に、論理ユニットの設定内容を確認するための show fc srp itl コマンドの出力例を示します。

SFS-3012R-1# show fc srp itl 29:01:00:05:ad:00:24:fc 00:00:00:00:00:00:00:00 50:02:0f:23:00:00:08:70 00:00:00:00:00:00:00:00

================================================SRP ITL================================================ guid: 29:01:00:05:ad:00:24:fc extension: 00:00:00:00:00:00:00:00 target-wwpn: 50:02:0f:23:00:00:08:70 fc-lunid: 00:00:00:00:00:00:00:00 srp-lunid: 00:00:00:00:00:00:00:00 logical-id (raw 64 bytes): 01:03:00:10:60:06:01:60:a2:70:0d:00:70:ad:1c:0a : 3b:a8:db:11:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00 : 00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00 : 00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00 logical-id (formatted display): 60060160A2700D0070AD1C0A3BA8DB11 description: itl device-category: random lun-policy: non restricted non-restricted-ports: 2/1-2/2,3/1-3/2 active-ports: none physical-access: 2/1-2/2,3/1-3/2 hi-mark: 16 max-retry: 5 min-io-timeout: 10 dynamic-path-affinity: false dynamic-gateway-port-loadbalancing: true dynamic-storage-port-loadbalancing: dynamic-gateway-port-failover: false dynamic-storage-port-failover: active-slots: none

ステップ 5 スイッチでのセッションを終了します。

次に、スイッチでのセッションを終了する例を示します。

SFS-3012R-1(config)# exit

ステップ 6 2 台めの Cisco SFS 3012R サーバ スイッチの設定を確認するには、2 台めのスイッチでステップ 1 ~ステップ 5 を実行します。

Page 108: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 8章 ファイバ チャネル ゲートウェイと SRP の冗長性Cisco SFS 3001 サーバ スイッチのファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性の設定

8-16Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

Cisco SFS 3001 サーバ スイッチのファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性の設定

ここでは、Cisco SFS 3001 サーバ スイッチのファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性を設定する方法について説明します。内容は次のとおりです。

• 2 台の Cisco SFS 3001 サーバ スイッチの設定(p.8-16)

• Cisco SFS 3001 サーバ スイッチの冗長性設定の確認(p.8-17)

ハイ アベイラビリティ冗長性を実現するには、2 台以上の Cisco SFS 3001 サーバ スイッチを使用する必要があります。一般的な配置としては、それぞれ 1 つのファイバ チャネル ゲートウェイを備えた 2 台の Cisco SFS 3001 サーバ スイッチを使用します(図 8-5を参照)。

図 8-5 2 台の Cisco SFS 3001 サーバ スイッチを使用したファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性

1 台の Cisco SFS 3001 サーバ スイッチでは、電源装置の冗長性のみが利用できます。1 台の CiscoSFS 3001 サーバ スイッチでは、ゲートウェイ スロットが 1 つしかないため、ファイバ チャネルゲートウェイの冗長性は利用できません。この製品の詳細については、第 4 章「Cisco SFS 3504 および Cisco SFS 3000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性」を参照してください。

2 台の Cisco SFS 3001 サーバ スイッチの設定ここでは、2 台の Cisco SFS 3001 サーバ スイッチを設定する方法について説明します。2 台の CiscoSFS 3001 サーバ スイッチを設定するには、次の手順を実行します。

ステップ 1 サーバ スイッチへの Telnet を実行します。

次に、サーバ スイッチへの Telent を実行する例を示します。

telnet ip-address <switch address>SFS-3001-1> enable SFS-3001-1# configure

InfiniBand InfiniBand

SFS 3001-1 SFS 3001-2

SAN

InfiniBand

1830

49

Page 109: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 8章 ファイバ チャネル ゲートウェイと SRP の冗長性Cisco SFS 3001 サーバ スイッチのファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性の設定

8-17Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

ステップ 2 IB GUID および GUID 拡張子を使用して、IB イニシエータを設定します。

次に、IB イニシエータを設定してイニシエータの記述を変更するための show fc srp initiator コマンドの出力例を示します。

SFS-3001-1(config)# fc srp initiator 29:01:00:05:ad:00:24:fc 00:00:00:00:00:00:00:00 auto-bindSFS-3001-1(config)# fc srp initiator 29:01:00:05:ad:00:24:fc 00:00:00:00:00:00:00:00 description ib-fc-init-1

ステップ 3 ポート マスキングを適用します。

次に、ポート マスキングを適用する例を示します。

SFS-3001-1(config)# no fc srp it 29:01:00:05:ad:00:24:fc 00:00:00:00:00:00:00:00 50:02:0f:23:00:00:08:70 gateway-portmask-policy restricted 2/1-2/2

ステップ 4 LUN を検出します。

次に、LUN を検出する例を示します。

SFS-3001-1(config)# fc srp initiator 29:01:00:05:ad:00:24:fc 00:00:00:00:00:00:00:00 discover-itl

ステップ 5 ロード バランシング、フェールオーバー、またはパス アフィニティに論理ユニット ポリシーを設定します。

次に、ロード バランシングに論理ユニット ポリシーを設定する例を示します。

SFS-3001-1(config)# fc srp lu <64 byte lu-id string> dynamic-gateway-port-loadbalancing

ステップ 6 2 台めの Cisco SFS 3001 サーバ スイッチを設定するには、2 台めのスイッチでステップ 1 ~ステップ 5 を実行します。

Cisco SFS 3001 サーバ スイッチの冗長性設定の確認Cisco SFS 3001 サーバ スイッチの冗長性を確認するには、次の手順を実行します。

ステップ 1 1 台めの Cisco SFS 3001 サーバ スイッチへの Telnet を実行します。

次に、サーバ スイッチへの Telent を実行する例を示します。

telnet ip-address <switch address>SFS-3001-1> enable

Page 110: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 8章 ファイバ チャネル ゲートウェイと SRP の冗長性Cisco SFS 3001 サーバ スイッチのファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性の設定

8-18Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

ステップ 2 イニシエータの設定内容を確認します。

次に、イニシエータの設定内容を確認する例を示します。

SFS-3001-1# show fc srp initiator 29:01:00:05:ad:00:24:fc 00:00:00:00:00:00:00:00

================================================ SRP Initiators================================================ guid: 29:01:00:05:ad:00:24:fc extension: 00:00:00:00:00:00:00:00 description: ib-fc-init-1 wwnn: 20:01:00:05:ad:00:1b:4f credit: 0 active-ports: none pkeys: bootup-target: 00:00:00:00:00:00:00:00 bootup-lu: 00:00:00:00:00:00:00:00 alt-bootup-target: 00:00:00:00:00:00:00:00 alt-bootup-lu: 00:00:00:00:00:00:00:00 action: discover-itl result: success wwpns: port wwpn fc-addr 2/1 20:01:00:05:ad:20:1b:4f 67:0f:04 2/2 20:01:00:05:ad:24:1b:4f 67:0e:04

ステップ 3 イニシエータ /ターゲットの設定内容を確認します。

次に、イニシエータ /ターゲットの設定内容を確認するための show fc srp it コマンドの出力例を示します。

SFS-3001-1# show fc srp it 29:01:00:05:ad:00:24:fc 00:00:00:00:00:00:00:00 50:02:0f:23:00:00:08:70

================================================SRP IT================================================ guid: 29:01:00:05:ad:00:24:fc extension: 00:00:00:00:00:00:00:00 target-wwpn: 50:02:0f:23:00:00:08:70 description: it non-restricted-ports: 2/1-2/2 active-ports: none physical-access: 2/1-2/2 mode: normal-mode action: none result: none

Page 111: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 8章 ファイバ チャネル ゲートウェイと SRP の冗長性Cisco SFS 3001 サーバ スイッチのファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性の設定

8-19Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

ステップ 4 論理ユニットの設定内容を確認します。

次に、論理ユニットの設定内容を確認するための show fc srp itl コマンドの出力例を示します。

SFS-3001-1# show fc srp itl 29:01:00:05:ad:00:24:fc 00:00:00:00:00:00:00:00 50:02:0f:23:00:00:08:70 00:00:00:00:00:00:00:00================================================SRP ITL================================================ guid: 29:01:00:05:ad:00:24:fc extension: 00:00:00:00:00:00:00:00 target-wwpn: 50:02:0f:23:00:00:08:70 fc-lunid: 00:00:00:00:00:00:00:00 srp-lunid: 00:00:00:00:00:00:00:00 logical-id (raw 64 bytes): 01:03:00:10:60:06:01:60:a2:70:0d:00:70:ad:1c:0a : 3b:a8:db:11:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00 : 00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00 : 00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00 logical-id (formatted display): 60060160A2700D0070AD1C0A3BA8DB11 description: itl device-category: random lun-policy: non restricted non-restricted-ports: 2/1-2/2 active-ports: none physical-access: 2/1-2/2 hi-mark: 16 max-retry: 5 min-io-timeout: 10 dynamic-path-affinity: false dynamic-gateway-port-loadbalancing: true dynamic-storage-port-loadbalancing: dynamic-gateway-port-failover: false dynamic-storage-port-failover: active-slots: none

ステップ 5 スイッチでのセッションを終了します。

次に、スイッチでのセッションを終了する例を示します。

SFS-3001-1# exit

ステップ 6 2 台めの Cisco SFS 3001 サーバ スイッチの設定を確認するには、2 台めのスイッチでステップ 1 ~ステップ 5 を実行します。

Page 112: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 8章 ファイバ チャネル ゲートウェイと SRP の冗長性Cisco SFS 3001 サーバ スイッチのファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性の設定

8-20Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

Page 113: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

C H A P T E R

9-1Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

9冗長性の一般的な使用例

この章では、Oracle Real Application Cluster(RAC)10g インストレーションの冗長性の一般的な使用例を示します。

(注) このマニュアルで使用する略語の詳細については、付録 A「略語」を参照してください。

図 9-1 完全冗長の Oracle RAC 10g インストレーションの例

2417

74

IB 1

SFS 7000D-1

16 1B

SFS 7000D-2

SFS 3504-2

HCA-1 HCA-2

IB 16

FCGW ENGW

HCA-1 HCA-2

SFS 3504-1

LUN

LAN

ENGW-2ENGW-1

FCGW-1

ENGW-2ENGW-1

FCGW-2 FCGW-2

VSAN 2

FCGW-1

VSAN 1

Page 114: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

第 9章 冗長性の一般的な使用例

9-2Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

図 9-1に、完全冗長の Oracle RAC 10g インストレーションの例を示します。このクラスタの環境は、シングル ポイント障害が発生しないように設定されます。この環境には、次の冗長性が構築されます。

• HCA の冗長性:

HCA の冗長性の詳細については、第 6 章「ホストの冗長性、IPoIB の冗長性、および SRP の冗長性」を参照してください。

• IPoIB と SRP の冗長性:

IPoIB と SRP の冗長性の詳細については、第 6 章「ホストの冗長性、IPoIB の冗長性、およびSRP の冗長性」を参照してください。

• Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性:

Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性の詳細については、第 2 章「Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性」を参照してください。

• Subnet Manager の冗長性:

Subnet Manager の冗長性の詳細については、第 5 章「Subnet Manager の冗長性」を参照してください。

• Cisco SFS 3504 および SFS 3000 シリーズ マルチファブリック スイッチの冗長性:

Cisco SFS 3504 および SFS 3000 シリーズ マルチファブリック スイッチの冗長性の詳細については、第 4 章「Cisco SFS 3504 および Cisco SFS 3000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性」を参照してください。

• イーサネット ゲートウェイの冗長性:

詳細については、第 7 章「イーサネット ゲートウェイと IPoIB の冗長性」を参照してください。• ファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性:

詳細については、第 8 章「ファイバ チャネル ゲートウェイと SRP の冗長性」を参照してください。

Page 115: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

A P P E N D I X

A-1Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

A略語

表 A-1 に、このマニュアルで使用される略語を定義します。

表 A-1 略語

略語 説明

API Application Program Interface

APM Automatic Path Migration

CLI Command-Line Interface(コマンドライン インターフェイス)

HCA Host Channel Adapter(ホスト チャネル アダプタ)

HSM High-Performance Subnet Manager

IB InfiniBand

IPoIB IP over InfiniBand

ITL Initiator/Target/LUN(イニシエータ /ターゲット /LUN)

LID Local ID(ローカル ID)

LU Logical Unit(論理ユニット)

LUN Logical Unit Number(論理ユニット番号)

MTBF Mean Time Between Failure(平均故障間隔)

OFED OpenFabrics Enterprise Distribution

RAC Real Application Cluster

RHEL Red Hat Enterprise Linux

SFS Server Fabric Switch(サーバ ファブリック スイッチ)

SLES SuSE Linux Enterprise Server

SNMP Simple Network Management Protocol(簡易ネットワーク管理プロトコル)

SRP SCSI RDMA Protocol

SSH Secure Shell(セキュア シェル)

VLAN Virtual Local Area Network(バーチャル LAN)

Page 116: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

付録 A 略語

A-2Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

Page 117: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

I N D E X

1Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

Numerics

2 ポート HCA  6-2

C

CLI セッション  2-2

D

Device Mapper Multipath  6-10

E

Embedded Subnet Manager  5-1

H

High-Performance Subnet Manager  5-1, 5-4HTTP  2-3

I

IBM BladeCenter  3-1IP サブネット  7-2IP ネットワーク  4-4IPoIB確認  6-8設定  6-7ハイ アベイラビリティ  6-6フェールオーバー  6-8

IPoIB 仕様  6-4IPoIB の冗長性  6-1

M

master-poll-interval  5-8master-poll-retries  5-8

MTBF  5-10

N

Netperf  6-8

O

Oracle RAC 10g  9-1

R

Red Hat Enterprise Linux、RHEL を参照RHEL  6-10

S

SFS、サーバ ファブリック スイッチを参照SLES  6-10SNMP  2-3SRP の冗長性  6-1SSH  2-3Subnet Manager

Embedded  5-1High-Performance  5-1, 5-4冗長性  5-1スタンバイ  5-1マスター  5-1

SuSE Linux Enterprise Server、SLES を参照

T

Telnet  2-3

V

VLAN  7-1

Page 118: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

Index

2Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

W

World-Wide Name、WWN を参照WWN  6-10

アクティブ コントローラ  4-7アクティブ スタンバイ コントローラ  4-7

イーサネット ゲートウェイの冗長性  4-4, 4-7, 7-1イーサネット ポート  2-4

エンド ストレージ ユニット  6-10

オペレーティング システム  4-2

仮想ポート  6-6簡易ネットワーク管理プロトコル、SNMP を参照管理インターフェイス モジュール  2-3, 2-4, 2-5関連資料  x

企業ソリューション  1-1

組み込みプロセッサ  5-4

コア スロット  2-5構成、マニュアル  viiiコントローラ カード  5-3コントローラ モジュールの冗長性  4-6

サーバ ファブリック スイッチ  1-1最適なルーティング  5-4

システムのマスターシップ  2-5詳細モード  6-7冗長性  1-1ソフトウェア  2-2

シリアル コンソール ポート  2-3シリアル ポート  2-4

スイッチ モジュールの冗長性  4-7スタンバイ Subnet Manager  5-1スタンバイ コントローラ  2-2

製品 ID  8-4セキュア シェル、SSH を参照

ソフトウェアの冗長性  2-2, 4-2

大規模クラスタ  5-10大規模ファブリック  5-4対象読者  viiダイナミック ゲートウェイ フェールオーバー  8-3ダイナミック ロード バランシング  8-3ダイナミックなストレージの再設定  6-10

データ トラフィック  5-1データベースの同期処理  5-10プロトコル  5-1

電源装置  2-3電源装置の冗長性  2-9, 4-5, 4-9

Page 119: Cisco SFS InfiniBand 冗長性 コンフィギュレーション … 1 概要 1-1 CHAPTER 2 Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性 ... 第

Index

3Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド

OL-12957-02-J

電源ファン モジュール  4-3

ドライバの動作  6-6トラップ メカニズム  5-4

ノード カード  2-3ノード スロット  2-5

バーチャル LAN、VLAN を参照パーティション  4-2ハイ アベイラビリティ、IPoIB  6-6パス アフィニティ  8-3

表記法、マニュアル  ix

ファイバ チャネル ゲートウェイの冗長性  4-4, 4-7,8-1ファイバ チャネル ネットワーク  4-4ファブリック カード  2-3ファブリック コントローラ  2-4, 2-5ファブリックの冗長性  2-8, 4-8, 4-10ファン トレイ  2-4ファン トレイ モジュール  4-9ファンの冗長性  4-9フェールオーバー  6-10複数の HCA  6-3プライオリティ番号  5-5, 5-7プライマリ インターフェイス  6-9プライマリ コントローラ  2-2ブランク パネル  2-4ブリッジ グループ  7-1ブロードキャスト トラフィック  7-1ブロワー モジュールの冗長性  4-6

ポート アグリゲーション  4-8ポート フェールオーバー  6-6ポートの冗長性  2-10ホストの冗長性  6-1ホットスタンバイ  2-2ホットスワップ  4-3, 4-5ボンディング ドライバ  6-6

マージ解除、物理ポート  6-5マージ、物理ポート  6-4マスター Subnet Manager  5-1マニュアル

関連  x対象読者  vii表記法  ixマニュアルの構成  viii

マルチ IC スイッチ  4-7マルチキャスト トラフィック  7-1

ライン インターフェイス モジュール  2-6

リカバリ モード  2-3リセット  2-2リブート  2-2略語  1-1

ロード バランシング  4-8, 6-10