coderdojo 運営・企画資料 20150508
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Dojo企画・運営資料
2016.08.22 ver0.7
これからDojoを立ち上げたい人達のために
Dojo企画・運営資料
改訂履歴• 2016年8月22日 タイトルの変更(「CoderDojo企画・運営資料」→「Dojo企画・運営資料」)、ライセンスの表記を追加、スライドのデザインを修正、細かい文言を修正
• 2015年10月23日 細かい文言を修正(ピアメンタリングに関する内容)• 2015年8月19日 細かい文言、リンクを訂正• 2015年5月8日 「自主性」を強調すれこそ押し付けすぎないよう文言を訂正• 2015年4月18日
• 細かい内容修正(資金調達、保護者に関する記述など)• 重要な点、メンターに関する詳細記述、機材の提供に関する記述を追加• 個人的な体験に基づく要素には冒頭に「参考」マークを付与するよう変更
• 2015年2月18日 誤字脱字、分かりにくい部分などを修正
• 2015年2月16日 新規作成
参考 ←資料筆者の体験に基づいて付け加えた情報
資料補足
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CoderDojoとは
•プログラミングクラブのグローバルネットワークThe global network of free computer programming clubs for young people.
•アイルランド発(2011年初頭発足)
•独立・自立的コミュニティ•参加人数は20~120人/日・Dojo程度•有志のボランティアによる運営
free, volunteer-led, community based programming clubs
•子供達、保護者から一切の料金を徴収しない•資金は寄付等によって賄う(※後述)
誰でも気軽に参加できるようにするため
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Dojoを組織するためにまずは憲章を理解する
CoderDojo Foundation憲章https://zen.coderdojo.com/charter
参考: CoderDojoCharter
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Dojoを組織するためにまずは「CoderDojo憲章」を理解する
CoderDojo Foundationとの契約(zen.coderdojo.comへの登録)
「CoderDojo」の名称等の使用権の獲得
契約違反は登録抹消、権利の剥奪参考: CoderDojoCharter 名称・ロゴの使用禁止
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CoderDojoの参加対象者・参加要件(国際規定+α)
• 対象年齢:7~17歳• 小学n年生~、小中学生のみ、小学生のみ、中学生のみなどは、各Dojoの方針による• 13歳(つまり中学1年)以下は原則保護者同伴で参加
• スキルなどの条件:各Dojoの方針による• 「パソコンの基本操作(タイピング、マウス操作)ができること」の最低条件が多い• 失語症、自閉症など発達障害の受け入れ事例有(Kataに自閉症に関する資料有)
• 使用環境・言語の例• [学習環境] Scratch、Code.org、codeacademy、レゴ・マインドストーム• [使用言語] HTML/CSS/JavaScript、Ruby、Python
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重要な点
•自発的な学習やプロジェクトであること•常に自由で開かれた場であること•リラックスして楽しめる場であること•ピアメンタリングと青少年リーダーを推奨
強要されていないこと
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保護者について
•同伴について• 13歳以下は保護者の同伴を推奨• 保護者にはボランティアとしての参加を推奨→地域ぐるみで子供達を見守る活動の一環だと認識を
•メンターとして関わる際にお願いすること• 子供達に自由な発想でのびのびと「表現すること」を学ばせること→自分の子供に付きっきりにならない方が良いかも?
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CoderDojoのコンセプトの理解のために
•初参加者向けガイダンスがあると良い• 初参加者は「プログラミング教室」という認識で来ることが多い。→CoderDojoは地域コミュニティ内のクラブ活動(同好会)
•子供が自発的に動くようにする• 初回「良く分からず親に連れられて来た」子が多い• 公文式のように課題を与え続けない→大人がするのは課題を徐々に自発的に作るような環境作り
• できる限り参加した子供同士での学び合い・教え合いを促す(=ピアメンタリング、ピアラーニング→青少年リーダの育成)大人は最初の導入部分の進行役・最後のまとめ役、子供同士で解決出来ない部分の助言役
メンターやチャンピオンなど運営サイドにも周知徹底を
参考
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Dojoの定期スケジュール(例)
日程 第n W曜日(月m回程度)
時間 xx:xx-xx:xx(1、2h程度)
参加費 無料
内容初心者クラス、Scratchクラス、HTML/CSSクラス、RaspberryPiクラス、3Dモデリングクラス、自由課題クラス…等
参考
コース分けすると
運営しやすい
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タイムスケジュールの例時間 内容
5~10分 はじめの挨拶• 本日のスケジュールの説明、Dojoという場所の説明• ニンジャ(参加者)の自己紹介、チャンピオン(運営者)とメンター(指導者)の紹介(どんな人がDojoに参加しているか、参加のきっかけは何かなど、お互いを知る時間にする)
-- 作業• ニンジャ1~数名にメンター1名配置• 参加回数、レベル、課題のジャンルによって部屋・島(机)を分ける
30分 作品発表互いの成果を見比べたり体験する
5分 まとめ、締めの挨拶(ニンジャに今日の感想や今後の目標などを聞く→アンケート記入方式でも可)
総所要時間:1~2時間程度
参考
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ニンジャ(参加者)が用意するもの•ノートPC(OS:Windows、MacOS、Linux…など)
• 無線LANに接続可能であることが望ましい• 持っていない場合はタブレット端末等で代替あるいはDojoで貸与
•PC付属の電源ケーブル•マウス•自宅で自習していた道具など•その他、各自が作業に必要だと思うもの
気軽に参加しやすいような場作りを!
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参加者側で持参が必要な道具に関して• 持参する道具(PC、タブレット端末、周辺機器など)
• 参加申込みの障害にならないようにすること• できるだけ「それを持っていないとDojoに全く参加できない」ことがないよう
• 誰でも気軽に参加出来るようにすること!• 貸与用のPC、周辺機器の用意はOK!
• 単一クラスのDojoの場合はDojo側で機材の貸与が出来ることが望ましい。• 「機材○○○を持っていないとAクラスには参加出来ないけど、
Bクラスには参加できる」時、オプションで機材の販売をしても良い。
• PCすら準備できない参加者のためにDojo側でできること• クラウドファウンディングの活用、スポンサーからの提供、等例) codestarter(コードを学ぶ子供達のための支援団体)https://codestarter.org/
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会場・運営側で準備するもの• 座席(ノートPCが広げられる程度。参加者同士で交流を持てる配置。同伴の保護者の控え席も。)
• インターネット環境(有線/無線LAN)
• 電源(OAタップなど)
• 貸与用PC(※必要な場合のみ)
• 資料、課題などの配布物(※必要な場合のみ)
• メンター(学習サポートにあたる指導者。参加者1~3名に1名程度)
…など
※会場の設営・撤収作業は各15~30分程度を想定
会場は公共施設など誰でも訪問可能な公共性の高い場
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メンターについて• どうやって集めるか
• 地域、企業、学校• SNSなどで呼びかけ• 保護者にも積極的な参加を推奨
• 実際のメンタリングについて• 子供どうしが交流しやすい空気作り• 答えを教えるのではなく「どうやって考えるか」を教える→「今すぐ食べられる魚を与えるより魚の釣り方を教えよ」!!
• メンターへの報酬など• 運営側がメンターに対し交通費など必要経費を支払うのは可(賛助会員やスポンサーから募った資金から支払うのは問題ない。保護者や子供達からは一切の費用を徴収しない!!)
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イベント告知の例
• Webサイト• SNS
• Facebook• twitter
• Blog• Googleグループ• DM•チラシ
誰でも気軽に参加できるように!
※参考※誰でも参加可能ではない「Private Dojo」もある(学校など、参加者が限定されたDojo)
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定期的な参加者を増やすために
• 可能ならイベント当日に次回の予定を案内する• 最低限「毎月、何曜日の何時に開催か」、「どこをみれば日程が簡単に分かるか」などを明確にする
• Facebookを利用していない参加者にはメールで次回の案内(※個人情報保護法の観点からオプトアウトメールは避ける。申込者へ許可を取ってから送信を。)
• SNSやBlogなどからの定期的な情報発信• Dojoの雰囲気が分かる写真を適宜公開する→支援の募集・事後報告にもなる!
誰でも気軽に参加できるように!
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参加申込方法の例• Facebookイベントページ
• メリット• 申込みがボタン一押し• 誰か参加するのか誰でも把握できる
• デメリット• 「ポチッ」で参加できてしまう(誤操作による申込み、ドタキャンも…)• 参加者の詳細が分かりにくい(子供の人数、ニンジャかメンターか見学か…)
• メール件名と記入項目の説明を!!テンプレを用意しておくと◎
• イベント管理サービスDoorkeeper、Peatix、Zusaar、Eventbrite…など
• 誰でも申込み・問合せ可能な状態に!「●●に加入していないと申し込めない」といったことがないようにする
• 申込みの手間はできるだけ少なめに
• 申込みルールは明確に!
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【必須項目】• 子供の参加人数• 子供の氏名・ふりがな• 子供の学年• 当日使用する言語など
Scratch、HTML/CSS、Python、その他、未定(分からない)…など
• 保護者の氏名・ふりがな保護者の同伴が無い場合は保護者の同意を得て参加かの有無も
• 保護者の緊急連絡先メールアドレス、電話番号など
• 住まい(市区町村)
申込み時に参加者(保護者)から頂く個人情報等
このほかに…個人情報保護方針を明確にする• 申込み管理にのみ使う• 次回以降の開催案内の送付可否• 撮影した写真の顔出し可否(SNSやBlogへの掲載可否)
• 保護者にメンターとしての協力の案内を送付しても良いか
…など
義務づけられていないが、運営の改善・人員確保のためにも管理しておくと現場の混乱が減る
参考
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任意アンケート(保護者)-終了時に回収
• 参加のきっかけ• 満足だった点
• 具体的に• 不満足だった点
• 改善を望む点• その他(全体の感想、要望)…など
保護者向けと子ども向け、
それぞれのアンケートを用意するのがベスト
参考
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任意アンケート(ニンジャ) -終了時に回収
• 参加のきっかけ• 将来の夢・目標・したいことなど• 本日は楽しかったか否か
• とても楽しかった、楽しかった、まあまあ…など
• その理由• 次回への課題(改善点)、次回やりたいことなど
• 自由な感想、要望
義務づけられていないが• 運営のモチベーション維持に繋がる
• メンター間の引き継ぎがしやすい
• メンターの確保に役立つ
自分の考えを言語化する
習慣にも繋げる
きっかけや目標は自己紹介でも話してもらう
(仲間作りのきっかけ)
参考
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資金調達•企業や行政、非営利団体などのスポンサー※名前が CoderDojo X @[sponsor name] になる
•他事業の売上金等からの繰入れ•助成金の活用例)平成27年度子どもゆめ基金助成金 http://yumekikin.niye.go.jp/jyosei/
•クラウドファンディングの活用例)「READYFOR? 」「CAMPFIRE」「Makuake」など
•募金箱の設置ただし「必ず募金しないといけない」義務感を感じさせるのはNG。プレッシャーを感じさせないように。
賛助会員の募集も◎柔軟な方法で
無理なく資金調達を!
誰でも気軽に参加出来るようにするために…(参加費や会場費を徴収している道場は少しずつ無料化への移行を!)
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保険の加入参加者や運営側の安全確保のために任意で加入が望ましい(このへんは各Dojoでの管理)
•例: 東京都社会福祉協議会https://www.tcsw.tvac.or.jp/activity/hoken.html
• ボランティア保険• 行事保険
※適用期間は1年(4月1日~3月31日)
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CoderDojoに関する詳しい情報を得るには
•CoderDojoJapanの公式サイトhttp://coderdojo.jp/
•KataJapanhttp://kata.coderdojo.com/wiki/KataJapan
※最新情報はCoderDojo.comをチェックするのがベスト(英語)
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参考文献・資料• CODERDOJO.com (英語)
https://coderdojo.com/• Kata (英語)
http://kata.coderdojo.com/wiki/• CoderDojo Organizers – Google group (英語)
https://groups.google.com/forum/#!forum/coderdojo-org• CoderDojoJapanのFacebookページ
https://www.facebook.com/groups/coderdojo.jp/• CoderDojoJapan委員のFacebookページ
https://www.facebook.com/groups/coderdojo.japan/• CoderDojoの始め方
http://www.slideshare.net/cognitom/coderdojo• CoderDojo Tokyo #1 と創始者ジェームズ・ウェルトン氏来日のまとめ
http://tech.a-listers.jp/2012/05/09/coderdojo-tokyo-1-james-whelton-in-japan/• CoderDojo 憲章
http://bit.ly/CoderDojo_Chater_JP• 資金を募るときの注意点
http://bit.ly/Fundraising_Guidelines_JP