埋立地の歴史を刻む -...

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○ 「解説」臨海部埋立地の緑化 ○ 京葉臨海フィールドミュージアムの見どころ ○ 旧緑化試験地の植栽 ○ 長浦駅からの散策コース 京葉臨海コンビナート地域の道路沿いは、大変緑が豊かです。 特に、袖ケ浦市の長浦地区は、千葉県において公害が最も顕在 化したころに整備されたこともあり、当時の最先端の緑化技術に よって地域の緑地が形成されています。 街を散策しながら、その頃の努力や現在の様子 を味わってみましょう。 埋立地の歴史を刻む

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Page 1: 埋立地の歴史を刻む - 千葉自然学校...この試験地付近に、海からの強い風から家や畑を守る防風林として、また、散歩や森林 浴などに使う保健保安林として、昭和48

○ 「解説」臨海部埋立地の緑化○ 京葉臨海フィールドミュージアムの見どころ○ 旧緑化試験地の植栽○ 長浦駅からの散策コース

 京葉臨海コンビナート地域の道路沿いは、大変緑が豊かです。

 特に、袖ケ浦市の長浦地区は、千葉県において公害が最も顕在

化したころに整備されたこともあり、当時の最先端の緑化技術に

よって地域の緑地が形成されています。

 街を散策しながら、その頃の努力や現在の様子

を味わってみましょう。

埋立地の歴史を刻む

内容

Page 2: 埋立地の歴史を刻む - 千葉自然学校...この試験地付近に、海からの強い風から家や畑を守る防風林として、また、散歩や森林 浴などに使う保健保安林として、昭和48

  緑化協定は、公害や開発が大きな社会問題となっていた昭和 40 年代後半、千葉県自然環境保全条例において定められたものです。公害及び災害の防止その他生活環境を維持するため、広い工場用地、住宅用地等の所有者又は管理者と行政が、緑化の実施及び維持管理について協定を締結するものです。 緑地は、開発地の土砂の移動防止、防風・防潮、大気、水質、騒音等の公害防止、景観の向上、開発によって失われた自然環境の再生、ヒートアイランド防止など様々な機能を持つため、できるだけ多いほうがいいという考え方から、当時、工場には 20%という高い緑化率が求められました。 緑化指導は、「植栽後おおむね 5 年程度で一応の樹林地が形成されるような規格の樹木を良好な植栽基盤に植栽するものとする。」とされ、樹木の種類、配置など理想的な緑地の形成に係る指導がなされました。 8m

10m

33

32

33

32

ネズミモチ

サンゴジュ

シラカシ

シラカシ

マテバシイマテバシイ

マテバシイ

ケヤキ

ケヤキ

ケヤキ

タブノキ

タブノキ

解説 臨海部埋立地の緑化

袖ケ浦市長浦付近 1972 年 写真提供 千葉県緑化推進委員会

緑化協定広報パンフ(1972 年発行)より

緑化協定植栽配置図(例)

 昭和 30 年代から 40 年代にかけて、浦安市から富津市にわたる約 60㎞の海岸に大規模な埋め立てが行われ、約 1万 2 千 ha の埋立地が形成されました。埋立地は、海岸の前面を浚渫し、その土砂によって造られました。このため、夏期の高温乾燥や冬期の飛砂と強風により、当時はまるで砂漠のような状況でした。

この埋立地の南半分に、昭和 40 年代を中心に重化学工業の大規模な工場が建設され、また、内陸側には住宅地等が整備されて街ができました。

 当時、埋立地の劣悪な環境を早急に改善することや工場の建設による公害の打開が、最重要課題でした。このため、公害対策と合わせ、緑化推進組織の設置、緑化協定の締結、緑化研究機関の設置、緩衝緑地の整備などの様々な対策を講じ、官民を挙げて埋立地の緑化に取り組み、地域環境の改善を図りました。

 この冊子の対象地区の袖ケ浦市長浦は、臨海部の埋め立ての歴史の中でも比較的後期にあたります。造成当時、公害が最も深刻であったことから、特に緑地に関しては、様々な緑化技術等を活用して手厚く整備されています。

緑地形成の歴史

緑化協定による指導

Page 3: 埋立地の歴史を刻む - 千葉自然学校...この試験地付近に、海からの強い風から家や畑を守る防風林として、また、散歩や森林 浴などに使う保健保安林として、昭和48

  この試験地付近に、海からの強い風から家や畑を守る防風林として、また、散歩や森林浴などに使う保健保安林として、昭和 48 ~ 58 年にかけて約2キロメートル、面積約 10 へクタールの県保安林が造成され、自然林型の森林の造成試験が行われています。 この森は、土地がやせている埋立地に、安い費用で長期間かけて、病気や害虫に強い健康な森林(潜在自然植生の森)を造ろうとしたものです。 このため、①良い土を他から持ってこない。②小さな木から育てる。③この地域に元々ある樹木(潜在自然植生)を利用する。④農薬を使わないなど、新しい方法が試されています。現在では、いろいろな木が混ざり合った森(混交林という。)が形成されています。 今後、公園等の街の緑地管理に当たっては、このように長期的な観点に立って、整備・管理手法を研究し、地域にあった手法を導入していくことが重要です。

  緑化協定の内容を臨海部に適用すると、劣悪な環境(海岸、砂地、大気汚染、乾燥)の土地を約 2000ha( 埋立地約 1 万 ha の 20%、一つの市町村の全域の規模 ) を短期間に緑化することになります。当時ほどんど事例がないことでしたので、立ち枯れや病虫害の発生などにより、樹木が良好に根付くかわかりません。また、多量の土壌を房総の山から持ってくるなど、臨海部の他の地域に悪影響を与える可能性もあります。 そのため、1971 年、袖ケ浦市長浦に千葉県環境緑化適応試験地(3.5ha)が設置され、林業試験場環境緑化研究室が緑化技術の試験研究を開始しました。 環境緑化適応試験地は、臨海埋立地に樹林(環境保全林)を早期に造成するための実験場として造成され、200 種類以上の樹種が植栽されました。ここでは、樹林の樹種構成と生育、埋立土壌の改良、埋立地での樹種特性の把握、大気汚染対策、病虫害対策、出現する生物相の把握等、様々な試験研究が行われました。これらの研究成果は、臨海部の土地造成者である千葉県企業庁や立地企業などによる埋立地緑化に活かされました。 

街の中の森づくり

袖ケ浦市長浦付近の国道 16 号沿いに樹木が紅葉している一角があります。旧緑化試験地です。

第 2 回環境保全林造成植栽配置図(1975 年)

10m

ウツギトベラ

マサキ・ネムノキ マント・ソデ群落要素

落葉広葉樹

落葉広葉樹

落葉広葉樹

落葉広葉樹

落葉広葉樹

落葉広葉樹

常緑広葉樹

常緑広葉樹

常緑広葉樹

帯状改良区

ニセアカシア

オオバヤシャブシ

主風方向

林内部造成地域

林縁部造成地域

オオバヤシャブシヤマハンノキ

オオバヤシャブシヤマハンノキ

ニセアカシアコナラ

ニセアカシアコナラ

ニセアカシアコナラ

オオバヤシャブシヤマハンノキ

A B

A B

A B

A:タブノキ・カクレミノ・シロダモ・トベラB : タブノキ・ヤブニッケイ・ヒメユズリハ・マテバシイ

緑化に係る研究 (6・7 ページ参照)

千葉県林業試験場報告(1975 年)P24

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千葉県保安林

千葉県緑化試験地

京葉臨海フィールドミュージアム(長浦地区中袖臨海通り)の見所

キョウチクトウサンゴジュサザンカ クロマツ

クロマツウバメガシキョウチクトウ

マテバシイ

クロマツ

メタセコイアウバメガシカクレミノサンゴジュヤマモモ

ウバメガシ

ニセアカシアアオギリ

ツツジ

ヒマラヤスギ

カイズカイブキマテバシイ

カンツバキアベリアサツキ

 海岸に近い場所ですが、海岸性の常緑樹(高・中・低)により緑の骨格を造ることに成功し、埋立地で植栽した豊かな緑が感じられます。また骨格の間に植えられた内陸性の落葉種・花木は潮風が直接当たらずに概ねよく育ち、彩(いろどり)が添えられています。  今後は、生育旺盛な常緑樹の管理しながらの育成や、さらには景観性を高めるための落葉種・花木など個性・彩りを高める種類の多用などが期待されます。

 潮風を考えて、海側から樹種が列状に植えられています。 最前部のクロマツは、松枯れによる枯死木が一部に見られるものの、高さ 10m以上で潮風に対しては良好に生育しています。 クロマツのすぐ後背部で、ともに内陸性のメタセコイアやカクレミノも高く生育しており、潮風が著しく強い場所ではないと考えられます。 ただ、メタセコイアは全体的葉の着き方がやや少なく、またカクレミノは海岸側の葉が少なくなっており、このように海岸にもっとも近いところでは少し影響を受けています。 1m~ 3mの客土があり、海に向かって高くなっています。海への景観は、袖ケ浦市の眺望景観拠点になっています。

 大きなヒマラヤスギで圧倒的な緑量と自然な樹形に対し、傍らに連なるカイズカイブキがリズム感と引き締めの効果を与えており、豊かでテンポのある連続した緑の景観となっています。ヒマラヤスギの下部にはマテバシイがあり、下部の緑の多さを感じさせます。 ヒマラヤスギはこの道路の全体にわたって植えられ、海岸側の数本は頂部がやや影響を受けているものの、全体的によく育っています。(特に海岸側の下部の枝が長く育っています)。 刈り込まれたカンツバキ、アベリア、サツキが交互に植えられ、道路中央のみどりを直線ですっきり縁取りしています。春~秋はアベリアとサツキが開花、冬~春はカンツバキが開花し、通年花が見られます。

 もっとも海側の場所 イチョウが多く、歩道にアオギリ。おそらくともにほぼ良好と推察。

駐車スペースあり。(約 10 台)

 広い中央分離帯にイチョウが2列に植えられており、秋には黄色に色づいた景観が楽しめます。

 常緑樹の背後にサクラが2列に植えられています。常緑樹が潮風を防ぎよく育っています。

 サザンカとオオムラサキツツジの刈り込みが続き、すっきりした景観で花が楽しめます。

 生育がよく枝葉が多いサンゴジュが並んでいます。赤くたわわな実に、珊瑚(サンゴ)の木が実感できます。

 海岸性のサンゴジュ、トベラ、ウバメガシなどの中木を大きく育て、緑の骨格が造られています。これらの合間や背後にサクラ(主に内陸側)、イチョウ(主に海岸側)などの落葉樹や、オオムラサキツツジやレンギョウ(いずれも内陸側)などの花木が植えられており、これまでのところいずれもよく育っています。

 歩道に落葉種のアオギリが植えられ、道路中央の緑と相まって道路空間を緑ではさみ、安らぎを与えています。特に秋の道路を彩っています。 アオギリは、海岸林や二次林(自然林のあとにできた二次的な林)に生育する種類ですが、ここではさら地の横では風が強く、生育に影響を受けています。 スダジイ・タブノキ・クスノキ・

マテバシイが高さ 10m程度で下から上までよく生育しています。微妙に緑の色が違う大きな常緑広葉樹が塊状に続き、埋立地の場所とは思えないほど自然で豊かな森の印象を与えています。

 すぐそばの海の風から道路の交通を守るため、潮風に強いクロマツ、ウバメガシ、サンゴジュなどが植えられ、道沿いにはキョウチクトウが植えられています。このようなきびしい環境にあっても夏はキョウチクトウが紅または白の、秋から冬にはサザンカの紅色の花が咲き、気持ちをなごませてくれてます。 また、近くのいずれかの場所に植えられる予定で一時的に生育されていると思われるイチョウが列状に植えられています。

中袖通り先端の緑地

国道 16 号線沿線の緑地

中袖通り中央分離帯

国道 号線

16

蔵波川

埋立前の海岸線

 道路の横断部分に面して植えられた落葉樹のユリノキが高く(11m)、秋には大きな黄葉が楽しめます。 ユリノキの下のナツツバキ(夏に白花)は、内陸性の落葉樹で潮風には弱い種類ですが、ここはやや開放的な場所にもかかわらず、概ね良好に生育しています。

N

200m

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千葉県保安林

千葉県緑化試験地

京葉臨海フィールドミュージアム(長浦地区中袖臨海通り)の見所

キョウチクトウサンゴジュサザンカ クロマツ

クロマツウバメガシキョウチクトウ

マテバシイ

クロマツ

メタセコイアウバメガシカクレミノサンゴジュヤマモモ

ウバメガシ

ニセアカシアアオギリ

ツツジ

ヒマラヤスギ

カイズカイブキマテバシイ

カンツバキアベリアサツキ

 海岸に近い場所ですが、海岸性の常緑樹(高・中・低)により緑の骨格を造ることに成功し、埋立地で植栽した豊かな緑が感じられます。また骨格の間に植えられた内陸性の落葉種・花木は潮風が直接当たらずに概ねよく育ち、彩(いろどり)が添えられています。  今後は、生育旺盛な常緑樹の管理しながらの育成や、さらには景観性を高めるための落葉種・花木など個性・彩りを高める種類の多用などが期待されます。

 潮風を考えて、海側から樹種が列状に植えられています。 最前部のクロマツは、松枯れによる枯死木が一部に見られるものの、高さ 10m以上で潮風に対しては良好に生育しています。 クロマツのすぐ後背部で、ともに内陸性のメタセコイアやカクレミノも高く生育しており、潮風が著しく強い場所ではないと考えられます。 ただ、メタセコイアは全体的葉の着き方がやや少なく、またカクレミノは海岸側の葉が少なくなっており、このように海岸にもっとも近いところでは少し影響を受けています。 1m~ 3mの客土があり、海に向かって高くなっています。海への景観は、袖ケ浦市の眺望景観拠点になっています。

 大きなヒマラヤスギで圧倒的な緑量と自然な樹形に対し、傍らに連なるカイズカイブキがリズム感と引き締めの効果を与えており、豊かでテンポのある連続した緑の景観となっています。ヒマラヤスギの下部にはマテバシイがあり、下部の緑の多さを感じさせます。 ヒマラヤスギはこの道路の全体にわたって植えられ、海岸側の数本は頂部がやや影響を受けているものの、全体的によく育っています。(特に海岸側の下部の枝が長く育っています)。 刈り込まれたカンツバキ、アベリア、サツキが交互に植えられ、道路中央のみどりを直線ですっきり縁取りしています。春~秋はアベリアとサツキが開花、冬~春はカンツバキが開花し、通年花が見られます。

 もっとも海側の場所 イチョウが多く、歩道にアオギリ。おそらくともにほぼ良好と推察。

駐車スペースあり。(約 10 台)

 広い中央分離帯にイチョウが2列に植えられており、秋には黄色に色づいた景観が楽しめます。

 常緑樹の背後にサクラが2列に植えられています。常緑樹が潮風を防ぎよく育っています。

 サザンカとオオムラサキツツジの刈り込みが続き、すっきりした景観で花が楽しめます。

 生育がよく枝葉が多いサンゴジュが並んでいます。赤くたわわな実に、珊瑚(サンゴ)の木が実感できます。

 海岸性のサンゴジュ、トベラ、ウバメガシなどの中木を大きく育て、緑の骨格が造られています。これらの合間や背後にサクラ(主に内陸側)、イチョウ(主に海岸側)などの落葉樹や、オオムラサキツツジやレンギョウ(いずれも内陸側)などの花木が植えられており、これまでのところいずれもよく育っています。

 歩道に落葉種のアオギリが植えられ、道路中央の緑と相まって道路空間を緑ではさみ、安らぎを与えています。特に秋の道路を彩っています。 アオギリは、海岸林や二次林(自然林のあとにできた二次的な林)に生育する種類ですが、ここではさら地の横では風が強く、生育に影響を受けています。 スダジイ・タブノキ・クスノキ・

マテバシイが高さ 10m程度で下から上までよく生育しています。微妙に緑の色が違う大きな常緑広葉樹が塊状に続き、埋立地の場所とは思えないほど自然で豊かな森の印象を与えています。

 すぐそばの海の風から道路の交通を守るため、潮風に強いクロマツ、ウバメガシ、サンゴジュなどが植えられ、道沿いにはキョウチクトウが植えられています。このようなきびしい環境にあっても夏はキョウチクトウが紅または白の、秋から冬にはサザンカの紅色の花が咲き、気持ちをなごませてくれてます。 また、近くのいずれかの場所に植えられる予定で一時的に生育されていると思われるイチョウが列状に植えられています。

中袖通り先端の緑地

国道 16 号線沿線の緑地

中袖通り中央分離帯

国道 号線

16

蔵波川

埋立前の海岸線

 道路の横断部分に面して植えられた落葉樹のユリノキが高く(11m)、秋には大きな黄葉が楽しめます。 ユリノキの下のナツツバキ(夏に白花)は、内陸性の落葉樹で潮風には弱い種類ですが、ここはやや開放的な場所にもかかわらず、概ね良好に生育しています。

N

200m

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国道 16号線

国道 16号線

中央分離帯 中央分離帯

鉄塔

管理棟

正門

通用門

千葉県保安林

駐車場構成林

構成林

構成林

自然林 自然林自然林

自然林

芝生

蔵波川消防署

庭園庭園

臨海部の土地造成によって埋め立ててられた郷土の文化的な自噴の井戸を再現。

御手洗井の再現

シャリンバイ マサキ

クスノキ

シラカシタブノキ

ニセアカシア アキニレ

アラカシ

クヌギ

サンゴジュ

マユミ

ユズリハ

カリン

クロマツ

ニオイヒバ

キョウチクトウ

エノキ

モウソウチク

イヌツゲ

ハマヒサカキ

キャラボク

ハマヒサカキ

コナラ

トウカエデ

カンツバキ

アオギリメタセコイア

カヤ

ヤマザクラ

ケヤキ

ネズミモチ

イチョウ

マサキ

クスノキ

タブノキ

ウバメガシ ウバメガシ

ウバメガシ

クコ

カツラ

アベリアネズミモチ

イタチハギ

イボタノキ

スダジイカクレミノ

クスノキイヌマキイヌマキマテバシイ

エノキ

ライラック

クチナシアメリカデイゴ

ユキヤナギチョウセンレンギョウ

ギンモクセイ

サルスベリ

エノキ

ウメトウネズミモチ

ハナモモ

ユキヤナギ

オオムラサキフジ ナンテン

カキ12 3 4 5 6

789

ヤブニッケイクヌギ

サトザクラ

トネリコバノカエデ

モクゲンジムクロジ

ムクノキ

ヌルデ

コノテガシワ

ヒマラヤスギ

ヤマモモ

ヒマラヤザクラオモイガワザクラ

カワズザクラ

イトヒバ

ハクショウ クコトウネズミモチ

トベラ カクレミノマテバシイ

1 2 3 4

5 6

1セイヨウニンジンボク2イヌビワ3ヒムロ4ユッカ5ヤツデ6キササゲ

オオシマザクラ

センダン

オオムラサキ

アベリア

センダンアベリア

ハナミズキコデマリサツキ

ギンドロ

ギョリュウクマザサ

ザクロ

ソテツイロハモミジ

サネカズラ

ナツメモミジバフウ

マンリョウ

ナギイカダ

ピラカンサス

ダイオウショウ

ケヤキ

アカシデ

ヤブツバキ

イヌシデ

ハマヒサカキ

シラカシ

メタセコイアサザンカ

環境に強い垣根づくりを展示

・タチバナモドキ・ハナズオウ・セイヨウバクチノキ・クロガネモチ・ハナモモ・コウバイ・ヒョウタンボク・ウグイスカズラ・アセビ・ユズリハ

花木植栽地 めずらしい花木が植わっており、季節ごとに、いろいろな名は長野占めますいる。

アカマツ林状

シダレザクラ

サトザクラ混植生垣

ピンオーク

花木植栽地

市町村の木

生垣見本園

ガマズミ

イヌマキ

イヌマキ

カナメモチ

ヒイラギ

ムクゲ

モッコク

ネズミモチ

ネズミモチ

サザンカ

ベニバナトキワマンサク

シラカシ

ドウダンツツジトウネズミモチ

ゲッケイジュ

ホルトノキ

ハッサクカイズカイブキ

ハイビャクシン

アキグミ

水路

水路 1ダイオウショウ2ツツジ3エンジュ4カシワ5キンモクセイ6ヒノキ7アジサイ8ビワ9スズカケノキ

市町村の木

・トサミズキ・ボケ・ヤマハギ・ヒュウガミズキ・イヌマキ・ムベ

玄関の植栽

玄関前の植栽

ツバキ

旧緑化試験地の植栽 この施設は、現在、千葉県緑化推進委員会が管理しており、平日 9時から 17 時まで一般公開しています。

マテバシイ

マテバシイ

マテバシイ

マテバシイ

スダジイスダジイ

アラカシ

アラカシ

モチ

ヤブツバキ

ヤブツバキ

サンゴジュ

サンゴジュニセアカシア

ニセアカシア

ネズミモチ

ネズミモチ

ネズミモチ

ネズミモチ

ネズミモチ

アオキ

アオキ

アオキ

アオキ

ヒサカキ

ヒサカキ マテバシイ

マテバシイ

スダジイ

クスノキ

クスノキ

ヤマモモ

ヤマモモ

シラカシ

ネズミモチ

ネズミモチ

ネズミモチ

ネズミモチ

ネズミモチ

ネズミモチ

ネズミモチ

ニセアカシア

ニセアカシア

ニセアカシア

コナラ

コナラ ヤブツバキ

ヤブツバキ

ヤブツバキ サザンカ

カクレミノ

サンゴジュ

サンゴジュ

ヒサカキ

ヒサカキ

ヒサカキ

ヒサカキ

ヒサカキ

ヒサカキ

アオキ

アオキ

アオキ

アオキ

臨海埋立地に適すると想定され、市場性のある樹種を植栽したもの。まとまりのある土地に植樹されたものは、成長過程で常緑樹林化している。

地域の極相や遷移過程にある樹木を植栽したもの。上図の円形の自然林は客土を行っていない。樹木は成長過程で常緑樹林化している。

自然林 構成林

Page 7: 埋立地の歴史を刻む - 千葉自然学校...この試験地付近に、海からの強い風から家や畑を守る防風林として、また、散歩や森林 浴などに使う保健保安林として、昭和48

国道 16号線

国道 16号線

中央分離帯 中央分離帯

鉄塔

管理棟

正門

通用門

千葉県保安林

駐車場構成林

構成林

構成林

自然林 自然林自然林

自然林

芝生

蔵波川消防署

庭園庭園

臨海部の土地造成によって埋め立ててられた郷土の文化的な自噴の井戸を再現。

御手洗井の再現

シャリンバイ マサキ

クスノキ

シラカシタブノキ

ニセアカシア アキニレ

アラカシ

クヌギ

サンゴジュ

マユミ

ユズリハ

カリン

クロマツ

ニオイヒバ

キョウチクトウ

エノキ

モウソウチク

イヌツゲ

ハマヒサカキ

キャラボク

ハマヒサカキ

コナラ

トウカエデ

カンツバキ

アオギリメタセコイア

カヤ

ヤマザクラ

ケヤキ

ネズミモチ

イチョウ

マサキ

クスノキ

タブノキ

ウバメガシ ウバメガシ

ウバメガシ

クコ

カツラ

アベリアネズミモチ

イタチハギ

イボタノキ

スダジイカクレミノ

クスノキイヌマキイヌマキマテバシイ

エノキ

ライラック

クチナシアメリカデイゴ

ユキヤナギチョウセンレンギョウ

ギンモクセイ

サルスベリ

エノキ

ウメトウネズミモチ

ハナモモ

ユキヤナギ

オオムラサキフジ ナンテン

カキ12 3 4 5 6

789

ヤブニッケイクヌギ

サトザクラ

トネリコバノカエデ

モクゲンジムクロジ

ムクノキ

ヌルデ

コノテガシワ

ヒマラヤスギ

ヤマモモ

ヒマラヤザクラオモイガワザクラ

カワズザクラ

イトヒバ

ハクショウ クコトウネズミモチ

トベラ カクレミノマテバシイ

1 2 3 4

5 6

1セイヨウニンジンボク2イヌビワ3ヒムロ4ユッカ5ヤツデ6キササゲ

オオシマザクラ

センダン

オオムラサキ

アベリア

センダンアベリア

ハナミズキコデマリサツキ

ギンドロ

ギョリュウクマザサ

ザクロ

ソテツイロハモミジ

サネカズラ

ナツメモミジバフウ

マンリョウ

ナギイカダ

ピラカンサス

ダイオウショウ

ケヤキ

アカシデ

ヤブツバキ

イヌシデ

ハマヒサカキ

シラカシ

メタセコイアサザンカ

環境に強い垣根づくりを展示

・タチバナモドキ・ハナズオウ・セイヨウバクチノキ・クロガネモチ・ハナモモ・コウバイ・ヒョウタンボク・ウグイスカズラ・アセビ・ユズリハ

花木植栽地 めずらしい花木が植わっており、季節ごとに、いろいろな名は長野占めますいる。

アカマツ林状

シダレザクラ

サトザクラ混植生垣

ピンオーク

花木植栽地

市町村の木

生垣見本園

ガマズミ

イヌマキ

イヌマキ

カナメモチ

ヒイラギ

ムクゲ

モッコク

ネズミモチ

ネズミモチ

サザンカ

ベニバナトキワマンサク

シラカシ

ドウダンツツジトウネズミモチ

ゲッケイジュ

ホルトノキ

ハッサクカイズカイブキ

ハイビャクシン

アキグミ

水路

水路 1ダイオウショウ2ツツジ3エンジュ4カシワ5キンモクセイ6ヒノキ7アジサイ8ビワ9スズカケノキ

市町村の木

・トサミズキ・ボケ・ヤマハギ・ヒュウガミズキ・イヌマキ・ムベ

玄関の植栽

玄関前の植栽

ツバキ

旧緑化試験地の植栽 この施設は、現在、千葉県緑化推進委員会が管理しており、平日 9時から 17 時まで一般公開しています。

マテバシイ

マテバシイ

マテバシイ

マテバシイ

スダジイスダジイ

アラカシ

アラカシ

モチ

ヤブツバキ

ヤブツバキ

サンゴジュ

サンゴジュニセアカシア

ニセアカシア

ネズミモチ

ネズミモチ

ネズミモチ

ネズミモチ

ネズミモチ

アオキ

アオキ

アオキ

アオキ

ヒサカキ

ヒサカキ マテバシイ

マテバシイ

スダジイ

クスノキ

クスノキ

ヤマモモ

ヤマモモ

シラカシ

ネズミモチ

ネズミモチ

ネズミモチ

ネズミモチ

ネズミモチ

ネズミモチ

ネズミモチ

ニセアカシア

ニセアカシア

ニセアカシア

コナラ

コナラ ヤブツバキ

ヤブツバキ

ヤブツバキ サザンカ

カクレミノ

サンゴジュ

サンゴジュ

ヒサカキ

ヒサカキ

ヒサカキ

ヒサカキ

ヒサカキ

ヒサカキ

アオキ

アオキ

アオキ

アオキ

臨海埋立地に適すると想定され、市場性のある樹種を植栽したもの。まとまりのある土地に植樹されたものは、成長過程で常緑樹林化している。

地域の極相や遷移過程にある樹木を植栽したもの。上図の円形の自然林は客土を行っていない。樹木は成長過程で常緑樹林化している。

自然林 構成林

Page 8: 埋立地の歴史を刻む - 千葉自然学校...この試験地付近に、海からの強い風から家や畑を守る防風林として、また、散歩や森林 浴などに使う保健保安林として、昭和48

長浦駅からの散策コース

平成 28 年 5 月編集 / 発行 京葉臨海コンビナート地域緑地研究会       (事務局 NPO 法人千葉自然学校)協力 千葉県緑化推進委員会   NPO法人ちば里山センター、広永勇三

 本パンフで紹介したフィールドミュージアムはたいへん広いので、駅から徒歩での散策用コースを参考にお示しします。  なお、飲食店等は長浦駅付近や国道沿いにあり、トイレ等は少ないので注意しましょう。また、食事は公園等でとれますが、ごみは必ず持ち帰りましょう。

消防署

蔵波川

長浦駅

旧緑化試験地管理棟

水路

水路

保安林

中央分離帯国道 16 号線

国道 16 号線中央分離帯

寺社の森

臨海スポーツセンター

蔵波川岸公園

長浦駅入口中袖

自噴井戸

桜並木

桜並木 屋敷林

桜並木

親水広場

水路沿いに広い芝生と大木(ウバメガシ、ホルトノキ、クスノキ)があり、のんびりと散歩や休憩が行えます。水路横にはサクラが並んで植えられ花見が楽しめます。中・低木はツバキ、キンモクセイなどの花木や香りのある木もあります。

古くからのシナサワグルミの街路樹です。5月に薄緑色で尾状の花が固まって咲き、秋には同じ形で種が連なります。

芝生の広い公園でゆっくり休憩できます。公園の端にある自噴井戸は埋立地でない自然・地形を感じさせてくれます。土面の小さな水路があり幼い子供も安全に自然な水辺に親しめます。

モミジバフウの街路樹で、秋は、大きな葉が赤く色づき、見応えがあります。

旧緑化試験地や保安林の常緑樹の緑をバックに、開花するサクラが映えます。

花木、果実木(ビワ、ミカン)、生垣の緑が囲み、この地域の自然やくらしが感じられます。

水路沿いで、日当たりもよく、勢いよく伸びた枝のサクラが連なっています。

街路樹

街路樹

この周辺の樹木は4~ 5ページ参照

水路沿いの緑地埋立前の海岸線