獨協医科大学越谷病院 - dokkyomed.ac.jp獨協医科大学越谷病院...

82
診  療  案  内 獨協医科大学越谷病院

Upload: others

Post on 05-Apr-2020

11 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

診  療  案  内

獨協医科大学越谷病院

診療案内2013年度版                                

獨協医科大学越谷病院

栗橋

獨協医科大学越谷病院〒343-8555 埼玉県越谷市南越谷2-1-50

TEL.048-965-1111(代表)URL http://www.dokkyomed.ac.jp/hosp-k/

●東武スカイツリーライン 新越谷駅下車、徒歩3分●JR武蔵野線 南越谷駅下車、徒歩3分

東武動物公園

春日部

久喜

大宮

武蔵浦和

京浜東北線

埼京線

東武野田線

南浦和 武蔵野線 東川口南越谷

新越谷

赤羽

王子

赤羽岩淵埼玉高速鉄道線

東武スカイツリーライン千代田線南北線

田端

池袋 山手線 駒込

西日暮里

日暮里

上野

日比谷線北千住

曳舟

至浅草 至錦糸町

半蔵門線

常磐線

新松戸

至柏

13分

12分

17分

15分

6分

9分

至春日部

至新松戸南越谷駅新越谷駅

至南浦和

至北千住

旧国道4号線(県道足立越谷線)

JR武蔵野線

獨協医科大学越谷病院

東武スカイツリーライン

診療案内 2013年度版(2013年7月発行)獨協医科大学越谷病院

総合医療相談部 部長 岡田 弘

病院の概要病院の概要名    称 学校法人獨協学園 獨協医科大学越谷病院

所 在 地 〒343-8555 埼玉県越谷市南越谷2-1-50

電    話 048-965-1111(代表)

病 院 長 林 雅敏

開 設 年 月 昭和59年6月

許可病床数 723床

診療受付時間 午前8:30~午前10:30

休 診 日 日曜日、祝日、第3土曜日

開学記念日(4月23日)、年末年始(12月29日~1月3日)

面 会 時 間 全日 12:00~20:30

医療機関の機能の改善、向上、地域住民の信頼を高めるため、中立的な立場で評価を行う「財団法人日本医療機能評価機構」において、獨協医科大学越谷病院が認定病院として加わりました。これに認定された医療機関は、患者さまへ安心感・信頼感を与え、自分の病院に対する誇りと自信、モラルの向上などがさらに期待されます。日本医療機能評価機構認定

認定第JC95号 2004年1月26日付

日本医療機能評価機構

診 療 科 糖尿病内分泌・血液内科、呼吸器内科、消化器内科、循環器内科、

腎臓内科、神経内科、小児科、子どものこころ診療センター、

こころの診療科、皮膚科、放射線科、外科、乳腺センター、整形外科、

心臓血管外科・呼吸器外科、小児外科、産科婦人科、眼科、

耳鼻咽喉科、脳神経外科、泌尿器科、形成外科、救急医療科、麻酔科

ごあいさつごあいさつ

獨協医科大学越谷病院ホームページアドレス http://www.dokkyomed.ac.jp/hosp-k/

獨協医科大学越谷病院

病院長 林 雅敏

先端医療の導入を積極的に行い、地域との良好な医療連携を図る

皆様方から格別なるご支援を賜りまして、お陰さまで獨協医科大学越谷病院の診療業務は順調に遂行されてお

ります。皆様方のご厚情に対しまして心より御礼申し上げます。私は平成24年4月1日に病院長に就任いたし

ました。当院の理念は「常に研鑽し患者さまの信頼にこたえる」でありまして、基本方針は「1.患者さまを中

心とした医療の実践」、「2.高度先進医療と安全な医療の提供」、「3.チーム医療の実践」、「4.人間性豊かな

医療人の育成」、「5.連携医療の構築」であります。

この理念と方針に則り、埼玉県を代表し、地域を牽引する723床の大学病院として、埼玉県東部地区及び隣接

する東京都、千葉県の住民の方々のために質が高く最善の医療で、しかも患者さまの満足が得られる医療の提供

を目指してまいります。今後ともご指導・ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。さて、2013年度版「診

療案内」ができあがりましたので、皆様にお届けいたします。当院の概況をわかりやすく紹介してありますの

で、医療連携の際のご参考にしていただきますようにお願い申し上げます。

当院の入院患者さまに対する看護の質の向上のために、7人の患者さまに対して1人の看護師がお世話する

「7対1の看護体制」を昨年5月1日から開始しました。「7対1の看護体制」により、患者さまへの看護師の

お世話が濃密になり、可能な限り十分な看護ができるようになりました。この「7対1の看護体制」をとるため

には、看護職員の増員が必要で退職者の数を減らし、入職者を増加させる必要がありました。このため病院内で

可能な限りの努力をしてきまして、本年4月には看護職員の大幅な増員を実現することができました。

当院では患者さまに高度医療が提供できるよう病院施設の改善を計画しています。現在北棟を改築中ですが、

病院内の改築により高精度放射線治療施設、放射線診断施設、血管内治療センターを増設いたします。これが完

成しますと、患者さまの順番待ちの日数を減らすことができ、診断・治療が現在よりも早期に開始することがで

きますし、高度医療を実施することができます。また、脳神経外科で血管内治療センターを活用して高度な医療

を実践することが可能になってきます。さらに今後とも高度医療が提供できるよう多くの改善、改築、新築の計

画が目白押しであります。そのような計画を可及的速やかに具現化することが、患者さまへの最大の貢献となり

ますことを十分に認識していますので、そのための努力に全力を注いでまいります。

東武スカイツリーライン越谷駅前に「越谷ツインシティ」が建設され、その4階フロアーに「獨協医科大学附

属腎・予防医学センター」を開設しました。昨年10月から事業を開始しています。腎臓疾患の患者さまの血液

透析を行い、人間ドックとしまして肺癌、食道癌、胃癌、大腸癌、乳癌、肝臓癌、子宮癌などの各種の癌の早期

診断とともに、呼吸器疾患、糖尿病、消化器疾患、心臓疾患などその他の様々な疾病の早期診断をしています。

さらに今年の7月末に海外渡航をする皆様のために渡航外来(トラベルクリニック)を開設し、渡航先の感染症

情報、予防接種の投与、安全な海外旅行、帰国後の健康相談などを行う予定です。

花と緑は私たちの心に和やかで優しい気持ちを届けてくれます。その様な観点から病院の外来を主体にこのよ

うな緑にあふれた観葉植物を飾り、患者さまをお迎えしますと、患者さまとその家族の方々がすがすがしい気持

ちで当院の待合室で過ごすことができます。またそのような環境で病院職員の方々が心優しい気持で業務に励む

ことが期待できます。そのために、私が計画を練り見た目に鮮やかで心身の癒しになる観葉植物を病院内に飾る

ことを実現しました。患者さまの心が和やかになりますように希望しています。

獨協医科大学越谷病院は、皆様から信頼され、地域にしっかりと根付いた大学病院としての使命を果たすとと

もに、皆様に愛されますように職員一同尚一層努力いたしますので、今後とも引き続きご愛顧していただきます

よう心からお願い申し上げます。

Dokkyo Medical University Koshigaya Hospital 1

獨協医科大学越谷病院総合医療相談部長

地域医療機関との連携  日頃から、地域医療連携について格別なご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。 近年、医療の専門化・高度化や医療法の改正により、医療の効率を高めるように医療機関の機能分化並びに役割分担が明確に要求され、個々の医療機関間の連携の重要性が増し、地域一丸となって病病連携・病診連携を強力に推し進めていく必要性があります。そのために獨協医科大学越谷病院ではこの連携の中心となる機関の役割が重要と考え、総合医療相談部を設置して、近隣医療機関との連携を図っております。 高度医療機関の役割を最大限に果たすべく、連携医療部門、医療福祉相談部門、看護支援部門及び腫瘍センター相談窓口を有機的に結び付け、地域医療機関の紹介患者の診療予約取得やその診療結果を紹介元に報告する業務、専門の医療ソーシャルワーカー並びに看護師が地域の保健・福祉・介護機関などと連携をとり、患者様やご家族がより良い療養生活を営めるよう総合的な医療サービスの援助を行っております。 つきましては、当院を受診される方は、特に初診の場合は待ち時間が長いことが予想され、地域医療機関を受診された後に当院を受診される場合は、当院初診の場合でも予約を取ることが可能ですので、是非「総合医療相談部」を通じて医療連携枠への予約をご利用いただきますようお願い申し上げます。 皆様から更に信頼される病院を目指し、地域医療機関との連携強化に全力で邁進していく所存ですので、ご協力の程併せてお願い申し上げます。

2

基本方針基本方針

獨協医科大学越谷病院の理念・基本方針

常に研鑽し患者さまの信頼にこたえる

外来診療案内システムのご案内

P04

Contents

患者さまを中心とした医療の実践

患者さまを中心とした医療の実践

高度先進医療と安全な医療の提供

高度先進医療と安全な医療の提供

常に患者さまの立場に立ち、人権を尊重した医療を提供することにより、患者さまが安心して医療が受けられるよう心掛ける。

国際的視野に立ち、医療水準の向上のために常に研鑽し、先端医療の実践に取り組み良質で安全な医療を実践する。

チーム医療の実践チーム医療の実践

各職種間においてはお互いを尊重することでチームワークを強化し、医療機関として統合された医療の提供を図る。

連携医療の構築連携医療の構築

地域の基幹病院としての使命を果たすために、他医療機関や施設との機能分担を図り地域医療のニーズにこたえる。

人間性豊かな医療人の育成人間性豊かな医療人の育成

教育病院として病気を診るのではなく、病気になった人間を診ることを念頭にした医療を実践でき、最新の医療に対応できる質の高い医療人の育成を行う。

外来受診の手順

P05

患者紹介のご案内

P06

病診連携用ベッドのご案内

P09

診療のご案内

P10

各診療科のご案内

P11

理  念理  念

Dokkyo Medical University Koshigaya Hospital 3

外来診療案内システムのご案内

再来受付機

診療受付、診察室への案内、薬の処方、診療予約、会計計算、お支払いまでの外来診療の一連の流れをシステム化し、患者さまの待ち時間短縮を実現化。

患者の皆さまに快適でスムーズな診療を提供しています。

1

外待合2

会計・お支払い3

初診のときに受診券が発行されます。2回目以降(再診予約のある)の患者さまは、再来受付機に受診券を差し込み、受付番号と会計番号が表示された受付票を受け取るだけで受付が完了しますので、受付窓口での混雑が解消されます。

診察後は、会計窓口へ。会計処理が済むと会計番号が電光表示盤に表示されます。受付票の会計番号を確認後、自動支払機に受診券を差し込み、表示された診療費を清算し、会計が終了します。

受付後は、各診療科前の外待合で待ち、診療科入口横の総合案内表示盤に受付票の受付番号が表示されたら、指定された診察室へ入ります。放送による案内ではないので待合室も静かで、また、番号順に表示されますから自分の順番も把握できます。

4

初めて受診される方(初診) 同じ診療科を再度受診される方(再診)●受診科についてのご相談がございましたら、 お気軽に総合案内までお申し出ください。●診療科ごとに初診の手続きが必要となります。

●本院の再診は予約制です。●来院指定時刻を15分過ぎますと予約は無効になります。●来院指定時刻は、診療開始時間ではありません。

予約のない方 予約のある方 予約のない方

初診受付①番 自動再来受付機 再診受付②番受付時間 8:30~10:30 受付時間 8:30~10:30

医療連携で予約のある方

受付⑦番紹介状・診療予約票・保険証・各種医療証を

窓口へ診療申込書・保険証・各種医療証を窓口へ

(紹介状をお持ちの方はご提出ください)

受診券を受付機に入れて、受付票をお受け取りください。 受診券を再診受付②番に

提出し、受付票をお受け取りください。

※診察前に検査のある方は、受付票の コメントに従い直接検査室に行き 受診券をご提出ください。

各診療科窓口(1・2階)ファイルを提出し、

受付票はお手元にお持ちください。

各診療科前の外待合診療科入口横の総合案内表示盤に、受付票の受付番号が表示されるまでお待ちください。

受付票の受付番号が表示されましたら、指定された診察室へお入りください。予約のある方の受付番号は診察室ごとに付番してあります。受付票で診察室番号をご確認ください。

診察室担当医とご相談の上、次回の予約をお取りください。

再診予約票、受診券、会計ファイルとお薬のある方は院外処方箋をお受け取りください。診察後に検査のある方は検査室にお越しください。

会 計会計ファイルを計算⑤⑥番カウンターに提出してお待ちください。

会計表示盤に会計番号が表示された後、自動支払機に受診券を差し込み、表示された診療費を清算してください。※お支払いには現金の他に『クレジットカード』・『デビットカード』がご利用できます。

お 薬処方箋の交付日を含めて4日以内に院外の保険調剤薬局でお受け取りください。

各診療科窓口(1・2階)受診券を提出し、

受付票はお手元にお持ちください。

外来受診の手順

Dokkyo Medical University Koshigaya Hospital 5

患者紹介の手順

紹介患者さまの初診予約ができます 獨協医科大学越谷病院では、ご紹介いただいた患者さまの初診時外来待ち時間を

短縮するために、関連医療機関からFAXによる診察日時の予約受付を行っておりま

すのでご利用ください。

●初診紹介予約の取り方

紹介元医療機関

患者

紹介状・診療情報提供書(様式2-1)診療予約票

紹介患者FAX予約票(様式1)

診療予約票

紹介状・診療情報提供書(様式2-1)診療予約票・保険証

総合医療相談部医療連携部門

TEL 048-965-1147FAX 048-967-4666

受付カウンター⑦番

1…「紹介患者予約票」(様式1)に記入し、医療連携部門へFAX送信してください。

※患者氏名欄のみ無記名で送信してください。受信後、速やかに確認のご連絡をい

たします。

※患者氏名を記載しFAXされる場合は、必ず患者さまの同意を得た上で送信してく

ださい。

※予約状況により、ご希望の予約日時をお取りできないことがありますのでご了承

ください。

2…医療連携部門では、「診療予約票」をFAXで30分以内に返信いたしますので、

患者さまにお渡しください。

※当院からは、患者氏名を記載しないでFAXいたしますので、診療予約票に患者氏

名をご記入ください。

3…患者さまには、「診療予約票」、「紹介状・診療情報提供書」(様式2-1)、「保険証」

を持参のうえ、診療予約票に記載の来院指定日時に来院し、受付カウンター⑦番で

受け付けするようご指示ください。

4…FAXでの予約受付時間 月~金:午前9時~午後6時/土:午前9時~午後1時30分

※FAXは24時間受信しておりますが、上記時間外の受信分については、返信が原

則として翌業務時間内になります。

患者紹介のご案内

6

(担当医を当院にお任せいただける場合は未記入)

紹介患者FAX予約票

貴院の名称医師名TEL(     -     -      )FAX(      -      -      )

様式1

フリガナ (男・女)

患者氏名

生年月日(明・大・昭・平)    年    月    日

獨協医大越谷病院の受診歴

 有・無・不詳

その他[        ]

殿(   才) 紹介目的 精査・加療・入院・転医・手術

※ 担当医の都合により、患者様の希望にお答えできない場合もありますので御了承ください。

〈FAX受付時間〉平 日 9:00~18:00        土曜日 9:00~13:30(第3週を除く)

※ FAXは24時間受け付けておりますが、業務終了後については原則として翌業務時間内にご返信いたします。

獨協医科大学越谷病院 医療連携室〒343-8555 埼玉県越谷市南越谷2-1-50TEL 048-965-1147FAX 048-967-4666

病   名

主   訴

獨協医科大学越谷病院医療連携室行受診希望日 第1希望   月   日      第2希望   月   日希望診療科医師名

FAX番号 048- 967- 4666

 患者氏名は無記名で送信してください。当院より、速やかに確認のご連絡をいたします。なお、患者氏名を記載しFAXされる際は、必ず患者様の同意を得た上で送信してください。̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃̃

紹介状・診療情報提供書

獨協医科大学越谷病院〒343-8555 埼玉県越谷市南越谷2-1-50

医療連携室 TEL 048-965-1147

FAX 048-967-4666

希望診療科医師名

(担当医を当院にお任せいただける場合は未記入)

様式2-1(獨協医大越谷病院提出用)平成   年   月   日

備考1.病状の安定により貴院への逆紹介に対する希望(希望する・希望しない)  2.必要がある場合は、画像診断フィルム、検査記録等の添付をお願い致します。   (持参の有無をご記入ください。)

□*画像診断フィルム□*心電図記録等□*検査結果伝票

□*その他

下記の患者をご紹介いたします。

既 往 歴(家族歴)

治 療 経 過

 及 び

病 状 経 過

薬剤アレルギー(有        ・無 )

検 査 結 果 現在の処方

フリガナ (男・女)

患者氏名

生年月日(明・大・昭・平)    年    月    日

獨協医大越谷病院の受診歴

殿(   才)

病   名

主   訴

貴院の名称医師名TEL(     -     -      )FAX(      -      -      )

 有・無・不詳

その他[        ]

紹介目的 精査・加療・入院・転医・手術

紹介状・診療情報提供書(様式2-1)保険証

紹介状・診療情報提供書(様式2-1)

紹介元医療機関

患者初診受付カウンター①番

●「予約なし」紹介の場合

1…「紹介状・診療情報提供書」(様式2-1)を患者さまにお渡しください。

2…外来診療受付時間内に来院し、「紹介状・診療情報提供書」、「保険証」を初

診受付カウンター①番に提出するよう患者さまにご指示ください。

※診療は〈予約〉を優先しておりますので、この場合診察までの待ち時間が長くな

ることがあります。

3…診療受付時間:午前8時30分~10時30分

紹介患者FAX予約票(様式1)

紹介状・診療情報提供書(様式2-1)

診療予約票

お願い

●「紹介患者FAX予約票及び紹介状・診療情報提供書」の請求は、ご連絡いただけれ

ば早急に送らせていただきます。

●電話や名刺などによるご紹介は、保険算定上の紹介とはならないため、患者さま

に選定療養費を負担いただくことになりますのでご注意願います。

Dokkyo Medical University Koshigaya Hospital 7

900

800

700

600

400

500

200

100

300

0

(人)

科内器吸呼

科内器化消

科内器環循

科児小

科線射放

科外

科外二第

科外形整

科外器吸呼・管血臓心

科外児小

科人婦産科眼

科喉咽鼻耳

科酔麻

科外経神脳

科器尿泌

科療医急救

科療診のろここ 形

成外科

乳腺センター

神経内科

腎臓内科

糖尿病内分泌・血液内科

科膚皮

500

450

400

350

300

250

(人)

6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月5月4月

総合医療相談部医療連携部門のご案内

患者紹介の実績

(病院休診日を除く)

業務時間 平 日 午前8時30分~午後6時

     土曜日 午前8時30分~午後1時30分

連絡先  TEL 048-965-1147 FAX 048-967-4666

     E-mail:[email protected]

●紹介元医療機関への経過報告書等はなるべく早急に対応いたします。経過報告書

等が届かない場合は、医療連携部門にお問い合わせください。

●紹介患者さまの診療に関する照会は、医療連携部門で対応させていただきますが、

救急時は各診療科に直接ご連絡ください。

〈医療連携紹介患者数 平成24年度 月別比例〉

〈診療科別医療連携紹介患者数 平成24年度〉

人数

205198219

274

635

0

66 104112

12

396

153

309

68

757

317

97

219

495

0

66

289

133

10

8

病診連携用ベッド使用の手順

緊急性の高い患者さまを常時受け入れるためのベッドを確保しました ご紹介いただいた緊急性の高い患者さまをいつでも受け入れできますよう、病診

連携用ベッド4床(男女各2床)を設置いたしましたのでご利用ください。

 なお、一般の患者さまからのご依頼は受け付けておりません。

●病診連携用ベッドの予約の取り方

時間内各診療科へ直接

連絡先は10ページ参照

日当直看護師長TEL 048-965-1111

時間外

1…連絡先につきましては、診療時間内は直接各診療科まで、時間外は日当直の看

護師長が窓口となり担当医師に繋ぎます。

2…緊急性の高い患者さまの受け入れのみといたします。

3…紹介患者さまの症状が安定した時点でお戻しします。

※ご不明な点がありましたら医療連携部門までご照会ください(医療連携部門の

連絡先は左ページをご覧ください)。

獨協医科大学越谷病院では、患者さまの逆紹介に取り組んでおります。

ご要望やご不明な点がありましたら医療連携部門にお問い合わせください。

※医療連携部門の連絡先は左ページをご覧ください。

紹介元医療機関

病診連携用ベッドのご案内

逆紹介のお問い合わせ

Dokkyo Medical University Koshigaya Hospital 9

号番通直 名科療診

糖尿病内分泌・血液内科 965-4920呼吸器内科 965-4921消化器内科 965-4923循環器内科 965-4924腎臓内科 965-9134神経内科 965-1229小児科 965-4925

外科 965-4926整形外科 965-4927心臓血管外科・呼吸器外科 965-4932小児外科 965-4935産科婦人科 965-4936眼科 965-4940耳鼻咽喉科  965-4941脳神経外科 965-4943泌尿器科 965-4944

放射線科(ライナック) 965-4958

ペインクリニック 代表番号へ救急医療科 代表番号へ

乳腺センター 965-1175

こころの診療科 965-1375皮膚科 965-1379

リハビリテーション部 965-4928臨床研究支援室 965-0658

形成外科 965-8517

腎・予防医学センター 965-1385(代)

お問い合わせ先(病院休診日を除く)

問い合わせ受付時間  平 日 午前9時~午後4時/土曜日 午前9時~午後1時

連絡先 電話の市外局番は、すべて048です。(代表番号 965-1111)

ホームページのご案内

獨協医科大学越谷病院のホームページを作成しております。ご利用ください。

http://www.dokkyomed.ac.jp/hosp-k/

診療のご案内

965-4925子どものこころ診療センター

10

各診療科のご案内

腎臓内科 20神経内科 22

糖尿病内分泌·血液内科 12呼吸器内科 14消化器内科 16循環器内科 18

小児科

外科 34整形外科 36心臓血管外科·呼吸器外科 38小児外科 40産科婦人科 42眼科 44耳鼻咽喉科 46脳神経外科 48泌尿器科 50

救急医療科 54麻酔科(ペインクリニック)

58乳腺センター前立腺センター 60

病理部 62

こころの診療科30皮膚科32

リハビリテーション部 64

薬剤部

70

看護部

66

医療安全管理室

67

臨床研究支援室68

腎・予防医学センター 72総合医療相談部 71

69

子どものこころ診療センター 26

放射線科

28

形成外科 52

24

56

臨床検査部

Dokkyo Medical University Koshigaya Hospital 11

糖尿病内分泌・血液内科      

診療内容内分泌・代謝疾患をはじめとして、血液疾患の専門的診療に加え、内科疾患全般の診療に携わっています。日常検査としては、頸部・心臓及び腹部超音波検査、甲状腺細胞診、甲状腺シンチグラム、頭部CT及びMRI画像検査、腰椎穿刺、神経伝導速度測定、脳波測定、骨髄穿刺及び生検等を実施しております。

診療実績●平成24年度 外来患者延数 43,612人 入院患者数 664人

●年間症例数 糖尿病 約3,500名 甲状腺疾患 約900名 下垂体・副腎疾患 約140名 血液疾患 約900名

特  色当科は、常に患者さまの立場に立ちながら、幅広い内科診療を背景にして、細分化されたより高度な専門的医療を提供することを目標としております。内分泌・代謝疾患では、糖尿病・甲状腺疾患を中心に専門的診療が行われています。糖尿病の外来通院中の患者数は約3,400人に昇り、常時20人前後の糖尿病患者が入院しており、医師、看護師、薬剤師、栄養士及び臨床検査技師が一体となって糖尿病教室を開き、患者教育に専念しております。関連する他科との連携の良さも当科糖尿病診療のひとつの特徴です。甲状腺疾患の外来通院患者は約850人で、バセドウ病、慢性甲状腺炎が大部分を占めています。バセドウ病の治療法は主に薬物療法ですが、患者の背景、病態に応じ、手術療法、アイソトープ療法を選択することもあります。その他、下垂体疾患、副甲状腺疾患、副腎疾患等の内分泌疾患患者も多数例扱っております。血液疾患では、末梢血・骨髄の血球形態、白血球CDマーカーや染色体・遺伝子検査、リンパ節病理組織像や各種画像診断を駆使し、専門的に的確な診断が下されております。白血病・悪性リンパ腫・多発性骨髄腫に対する化学療法では、副作用に留意しつつ、次々に登場する新薬を導入した最先端の治療を施行しております。また、無菌治療室2床も稼動し、急性白血病に対する寛解導入療法時などに使用しております。悪性リンパ腫や多発性骨髄腫の放射線照射適応例では、当院放射線科との密接な連携の下に治療が進められております。TTP、後天性血友病、DICなどの凝固異常症の治療も行っております。

12

そ の 他▶主要機器 MRI、CT、超音波、脳波計、血漿交換装置、サーモグラフィ、レザードップラー血流計、体脂肪計、 ニューロメーター(知覚測定)、持続血糖モニター装置、ディスカッション顕微鏡

▶研究 内分泌・代謝領域:甲状腺ホルモン動態とリンパ球機能の変動に関する臨床研究。          インスリン抵抗性と糖尿病の病態に関する基礎及び臨床研究。          各種サイトカイン及び酸化ストレスと糖尿病合併症に関する臨床研究。 血液領域:白血病の各種遺伝子解析。多発性骨髄腫におけるレチノイドの抗腫瘍効果に関する基礎的研究。      免疫不全動物を用いた悪性リンパ腫のinvivoモデルの確立。      慢性骨髄性白血病のTKI治療時における合併症予後に関する臨床研究。

外来担当医および専門分野外来担当医および専門分野

氏名 職名 専門分野

犬飼敏彦 教授 内分泌・代謝疾患

森田公夫 教授 血液疾患

竹林晃三 准教授 内分泌・代謝疾患

岡村隆光 講師 血液疾患

土屋天文 講師 内分泌・代謝疾患

中町隆史 非常勤講師 内分泌・代謝疾患

末次麻里子 非常勤講師 内分泌・代謝疾患

原 健二 講師 内分泌・代謝疾患

成瀬里香 助教 内分泌・代謝疾患

寺沢智子 助教 内分泌・代謝疾患

堀賢一郎 助教 内分泌・代謝疾患

渡邉杏子 助教 内科全般

藤田実佳 助教 内科全般

佐藤美樹 非常勤助教 血液疾患

櫻井慎太郎 助教 内科全般

鈴木達彦 助教 内科全般

川西美里 助教 内科全般

岡本 翔 助教 内科全般

森田邦和 助教 内科全般

齊間麻井 レジデント 内科全般

 病棟医長/岡村隆光     外来医長/土屋天文     医局長/竹林晃三

診療部長:犬飼敏彦

Dokkyo Medical University Koshigaya Hospital 13

診療内容当科は、慢性呼吸不全、気管支喘息、COPD、呼吸器感染症、びまん性肺疾患、肺癌を中心とする呼吸器領域全般にわたる疾患を対象に専門的な診療を行っています。また、慢性呼吸器疾患の患者さま対象に「包括的呼吸リハビリテーション」、2007年10月からは「禁煙外来」を開始しました。睡眠時無呼吸症候群の外来及び入院治療も行っています。日常検査としては、呼気NO測定、肺機能検査、末梢気道抵抗測定、気道過敏性試験(アストグラフ)、胸部X線検査、胸部CT、MRI、気管支鏡検査、超音波気管支鏡検査(EBUS)、経皮的肺生検、シンチグラム、アプノモニター(簡易型睡眠時無呼吸診断)、睡眠ポリグラフィー測定記録・自動解析装置、血管造影検査などを実施しています。

診療実績●平成24年度 外来患者延数 33,760人 入院患者数 1,125人

●年間症例延数(疾患名・検査・治療名) 疾患:肺癌および縦隔腫瘍 235名 間質性肺炎 111名    気胸 75名 胸膜炎 43名    気管支喘息 784名 COPD(肺気腫および慢性気管支炎)    サルコイドーシス 33名 632名    肺炎および気管支拡張症 581名 中皮腫 7名 検査:SAS 38名 気管支鏡 252件    経皮的肺生検 177件 経気管支生検 194件 治療:在宅酸素療法(HOT) 18名 EBUS 9件    在宅人工呼吸(BiPAP) 19名 外来化学療法 1,048名    全肺洗浄療法 4名 禁煙外来 35名    睡眠時無呼吸治療(CPAP) 207名 呼吸リハビリテーション 2名

特  色気管支喘息:喘息日誌の記載やピークフロー管理による症状のコントロール、また炎症マーカーの探索による病態の把握につと

め、ステロイド吸入薬を中心とする抗炎症治療の早期導入により治療管理しています。呼吸不全:COPD(慢性閉塞性肺疾患)、肺線維症、陳旧性肺結核などによる低酸素血症を伴う症例には、在宅酸素療法を施行

し良好な結果を得ています。二酸化炭素の蓄積がみられる肺気腫や肺結核後遺症などでは、患者さまの延命効果を期待するためには夜間の換気補助が不可欠であり、夜間の低酸素と高炭酸ガス血症を確認後、在宅酸素療法に加えて非侵襲的在宅人工呼吸療法を併用し、入院回数の減少やQOLの向上に努めています。また肺胞蛋白症の治療において、体外膜型酸素化装置(ECMO)を併用した片肺全肺洗浄治療法を導入しており、良好な治療成績を得ています。

肺癌:地域における肺癌二次健診に積極的に参加し、肺癌の早期診断・治療(切除療法を含む)に努めています。内科的治療としては、入院での化学療法や化学療法と放射線療法の併用療法並びに気管・気管支狭窄に対するステント治療などを施行し、退院後は外来化学療法で治療を継続し、QOLの向上を考慮した集学的治療を行っています。

睡眠時無呼吸症候群:睡眠ポリグラフィー測定記録・自動解析装置による診断のため入院が必要となります。その治療として日常生活の指導とCPAPにより良好な成績を得ています。

関節リウマチ:早期診断及び早期治療介入を積極的に行っています。また、生物学的製剤の導入など最先端の治療法により寛解に導き、患者さまのQOL向上に努めています。

禁煙外来:週に一日完全予約制にて禁煙外来を開設しています。禁煙診療では主にメンタルケアと薬物療法が行われます。個人面談にて、各人にあった方法と禁煙スケジュールを相談し、フォローアップしながら禁煙成功へと導き、良好な結果が得られています。

そ の 他▶主要機器 呼気NO測定器、末梢気道抵抗測定装置(IOS)、超音波気管支鏡検査(EBUS)、アストグラフ、呼気凝縮

液採取装置、気管支鏡(極細径含む)、アプノモニター、睡眠ポリグラフィー測定記録・自動解析装置、シンチグラム(換気、血流、その他)、CT、MRI、血管造影、ライナック

▶研究 肺の線維化の機序解明 特異分子からの解析 COPDの早期発見・早期治療の導入に関する疫学研究 EGFmutationにおける肺癌の治療効果の有用性検討

呼吸器内科      

14

薬剤誘発間質性肺炎の特異分子からの解析 呼吸リハビリテーションがCOPD患者に与える有用性の検討 COPDの呼吸負荷に対する薬物動態の影響 Oneairwayonediseaseの観点から、鼻炎合併喘息の評価 喘息炎症マーカーの探索 喫煙気管支喘息患者が及ぼす呼吸機能の影響および増悪頻度の解析 COPD患者における薬物療法の有用性の検討 医療ケア関連肺炎(HCAP)に関する前向き研究 軽症持続型喘息における末梢気道炎症の重要性 慢性咳嗽の機序解明 プロカルシトニン(PCT)測定用試薬の基本性能並びに臨床的有用性評価 マウス喘息リモデリングモデルにおける機序解明 喘息の難治化機序解明 間質性肺炎モデルにおける機序解明及び特異マーカーの検討

外来担当医および専門分野外来担当医および専門分野

氏名 職名 専門分野

福島康次 教授 気管支喘息、間質性肺炎、びまん性肺疾患、肺癌、呼吸器感染症、慢性閉塞性肺疾患、禁煙外来

笛木直人 准教授 気管支喘息、呼吸器一般、肺癌、呼吸器感染症、禁煙外来、慢性閉塞性肺疾患

岡田壮令 講師 気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患、呼吸器感染症、肺結核

高山賢哉 講師 呼吸器一般、肺癌、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患

赤坂圭一 講師 呼吸器一般、肺癌、間質性肺炎、びまん性肺疾患

阿部篤朗 助教 呼吸器一般、肺癌、慢性閉塞性肺疾患、呼吸リハビリテーション

池上 岳 助教 呼吸器一般、慢性閉塞性肺疾患、肺癌

菊池清和 助教 呼吸器一般、慢性閉塞性肺疾患、肺癌、呼吸リハビリテーション

相馬亮介 助教 呼吸器一般、慢性閉塞性肺疾患、肺癌、睡眠時無呼吸症候群、緩和ケア

佐藤英幸 助教 呼吸器一般、慢性閉塞性肺疾患、肺癌、禁煙外来

増田浩之 助教 呼吸器一般、慢性閉塞性肺疾患、肺癌、禁煙外来

高山明美 助教 呼吸器一般、慢性閉塞性肺疾患、肺癌

時田心悟 助教 呼吸器一般、慢性閉塞性肺疾患、肺癌

落合亜貴子 助教 呼吸器一般、慢性閉塞性肺疾患、肺癌

若山知薫 助教 呼吸器一般、慢性閉塞性肺疾患、肺癌、慢性咳嗽

水口真理 助教 呼吸器一般、慢性閉塞性肺疾患、肺癌

田中真有子 助教 呼吸器一般、慢性閉塞性肺疾患、肺癌

渡邉浩祥 助教 呼吸器一般、慢性閉塞性肺疾患、肺癌

仲野堅太郎 助教 呼吸器一般、アレルギー、禁煙外来

有福 一 後期レジデント 呼吸器一般、アレルギー

 病棟医長/赤坂圭一     外来医長/高山賢哉     医局長/笛木直人

診療部長:福島康次

Dokkyo Medical University Koshigaya Hospital 15

診療内容消化器内科は外来患者数が一日平均約140人で、月曜日から土曜日まで外来担当医3-4人で対応しております。診療内容は消化管疾患、肝胆膵疾患に対する検査を主体に内視鏡的治療、化学療法等を行っております。また専門外来として癌化学療法および慢性肝疾患について個別の診療を行っております。特に、慢性肝疾患については定期的に肝臓病教室を開催しております。薬剤師、栄養士の協力のもとに患者さまへの指導を行っておりますので是非ご利用ください。紹介患者さまにつきましては、速やかな経過報告はもちろんのこと、検査や治療が終了した際には、紹介元の施設へ戻っていただくことを原則としております。

診療実績●平成24年度 外来患者延数 40,522人(新患3,114人、再来37,408人) 入院患者数 1,461人

●年間内視鏡検査件数 上部消化管内視鏡 2,995件 下部消化管内視鏡 1,647件 内視鏡的逆行性膵胆管造影(乳頭括約筋切開術、胆道ドレナージを含む) 145件 超音波内視鏡 43件 内視鏡的特殊治療  ・内視鏡的粘膜切除術(上部) 76件(EMR19、ESD57)  ・内視鏡的粘膜切除術(下部) 363件  ・内視鏡的止血術 7件  ・食道静脈瘤結紮術 34件

●年間超音波件数 腹部超音波検査 3,495件 超音波下特殊検査・治療 55件 超音波造影検査 18件 ラジオ波焼灼療法 32件

特  色 以下の項目について重点的な診療を行っております。1.ヘリコバクター・ピロリの存在診断と除菌治療2.炎症性腸疾患の診断と治療(白血球除去療法、抗TNF-α抗体療法)3.食道癌、胃癌、大腸癌の内視鏡的治療4.消化管出血の内視鏡的止血術、血管造影下止血術5.食道、胃静脈瘤の治療(結紮術、硬化療法)6.消化管狭窄に対する治療(バルーン拡張術、ステント留置)7.急性および慢性肝障害の診断、治療(経皮的肝生検、インターフェロン療法、血漿交換、腹水潅流)8.肝硬変に対する治療(薬物療法、栄養治療)9.肝癌の診断、治療(造影超音波、血管造影、腫瘍生検、ラジオ波焼灼療法、肝動脈塞栓療法)10.閉塞性黄疸に対するドレナージ(経皮的、経内視鏡的)11.総胆管結石除去術12.胆道狭窄に対する診断、治療13.膵疾患の診断、治療14.癌化学療法

消化器内科      

16

外来担当医および専門分野特殊外来月曜日午後:肝臓外来(鈴木壱知)(高田 洋)木曜日午後:肝臓外来(鈴木壱知)火曜日午後:肝臓外来(高田 洋)

そ の 他▶内視鏡室 3室+X線透視室(1室)

▶主要機器 電子内視鏡、超音波内視鏡、アルゴンプラズマ凝固器、24時間pHモニター

外来担当医および専門分野外来担当医および専門分野

氏名 職名 専門分野

玉野正也 教授 肝疾患(ウイルス性肝疾患、肝細胞癌)

鈴木壱知 准教授 肝疾患(ウイルス性肝疾患、急性・慢性肝不全、肝代謝栄養治療)

高田 洋 講師 肝疾患(ウイルス性肝疾患、自己免疫性肝炎)

片山裕視 講師 消化管疾患、消化器内視鏡、H,pylori感染症

國吉 徹 助教 消化管疾患、肝胆膵疾患、消化器一般

鈴木一義 助教 消化管疾患、肝胆膵疾患、消化器一般

中元明裕 助教 消化管疾患、肝胆膵疾患、消化器一般

香川景政 助教 消化管疾患、肝胆膵疾患、消化器一般

安達庄吾 助教 消化管疾患、肝胆膵疾患、消化器一般

斎藤浩紀 助教 消化管疾患、肝胆膵疾患、消化器一般

須田季晋 助教 消化管疾患、肝胆膵疾患、消化器一般

北濱彰博 レジデント 消化管疾患、肝胆膵疾患、消化器一般

草野祐実 レジデント 消化管疾患、肝胆膵疾患、消化器一般

関山達彦 レジデント 消化管疾患、肝胆膵疾患、消化器一般

寺内厳織 レジデント 消化管疾患、肝胆膵疾患、消化器一般

豊田絋二 レジデント 消化管疾患、肝胆膵疾患、消化器一般

高橋盛男 非常勤 胃潰瘍、胃癌、炎症性腸疾患、大腸癌

岡 茂樹 非常勤 消化管疾患、肝胆膵疾患、消化器一般

西田幸治 非常勤 消化管疾患、肝胆膵疾患、消化器一般

市川 団 非常勤 消化管疾患、肝胆膵疾患、消化器一般

 病棟医長/鈴木一義     外来医長/國吉 徹     医局長/片山裕視

診療部長:玉野正也

Dokkyo Medical University Koshigaya Hospital 17

診療内容心臓疾患、高血圧の診療を行っています。とくに代表的な循環器疾患である心不全、不整脈、急性心筋梗塞の診療に対応できる体制が整っています。日常検査として心臓超音波検査、経食道心エコー図、超音波造影法、心音図、デジタルホルター心電図、トレッドミル負荷心電図、心臓電気生理学的検査、24時間血圧モニター、心臓核医学検査、心臓カテーテル、冠動脈造影検査、大血管造影検査、心筋生検などを行っています。各種冠動脈インターベンション治療、心臓ペースメーカ、植込み型除細動器(ICD)移植、不整脈アブレーション治療、経皮的腎動脈形成術、大動脈バルーンパンピング(IABP)・経皮的心肺補助装置(PCPS)・血液濾過法・両室ペーシング法による心不全治療を行っています。2007年5月から64チャンネルCT(MDCT)が導入され、冠動脈CT検査は、冠動脈造影に相当する検査として活用されております。下肢の動脈閉塞に対してもMDCT検査は極めて有効です。2009年6月からは、心臓カテーテル検査設備を新しくしました。2012年4月には不整脈アブレーション用の機器を新しく購入しています。心臓疾患には、狭心症、心筋梗塞などの虚血性心疾患、心臓弁膜症、心筋症、高血圧性心疾患、不整脈、心臓腫瘍などがありますが、最近では虚血性心疾患が増加しており、入院患者さまの約70%を占めています。多くは緊急の診断と治療が必要であり、24時間体制で対応しています。ハイケアユニットの開設により、緊急時や術後時に対応しています。不整脈のカテーテルアブレーション治療は、心房細動例を中心に最新のNavixシステムを導入して積極的に行っています。

診療実績●平成24年度 外来患者延数 37,923人 入院患者数 1,548人

●年間検査件数 心エコー図 4,607件 トレッドミル運動負荷心電図 128件 ホルター心電図 1,109件 心筋シンチグラフィー 314件 ペースメーカ植込み 110件 心臓カテーテル・造影法 1,013件 急性心筋梗塞 86件 心臓カテーテルアブレーション法 256件 冠動脈インターベンション 387件

特  色循環器内科学の各領域の専門医が揃っています。すなわち、心臓カテーテル、心エコー図、不整脈、心臓電気生理、心臓核医学において、専門医が診断・治療の統括をしており、高度の専門性を保っています。特に、心臓カテーテル検査は専用の検査室を持ち、3日ないし4日の入院で済み、迅速です。入院患者さまの受け持ちは、指導医と担当医のグループ診療となっており、診断・治療方針は教室全体の検討会を含め、充分な検討のうえに進められます。救命・治癒率の高いことが評判です。下肢閉塞性動脈硬化症に対しても積極的なインターベンション治療を行っています。不整脈のカテーテルアブレーション治療も実績をあげてきました。従来治療が困難であった慢性心房細動例にも応用され良好な成績を得ています。日本内科学会、日本循環器学会、日本心血管インターべンション治療学会、日本不整脈学会、日本心電学会、日本高血圧学会等の研修施設に認定されています。

循環器内科      

18

そ の 他▶主要機器 ①シーメンス社製デジタル血管造影装置、②StJude/日本光電 Navixシステム(不整脈解析)、③フルデ

ジタル超音波心臓断層装置、④64チャンネルマルチスライスCT、⑤デジタルガンマカメラ装置、⑥コンピュータ解析装置付きトレッドミル負荷心電図装置など、最新の検査装置が揃っています。特にマルチスライスCTは冠動脈病変のスクリーニングに極めて有用です。

▶研究 循環動態、心不全のメカニズムに関する研究、冠動脈インターベンション後の再狭窄のメカニズムと予防に関する研究。不整脈の出現形態の24時間タコグラム解析によるメカニズムの検討、超音波法、脈波による心機能評価、心音・心雑音の発生機転の研究。各種不整脈に対するカテーテルアブレーションの有効性等を研究しています。

外来担当医および専門分野外来担当医および専門分野

氏名 職名 専門分野

高柳 寛 教授 循環器一般、心臓電気生理学、不整脈、虚血性心疾患

酒井良彦 教授 循環器一般、心臓カテーテル、心臓核医学

小林さゆき 准教授 循環器一般、心エコー図、心音図

谷口 勲 講師 循環器一般、心臓カテーテル、インターベンション

中原志朗 講師 循環器一般、心臓電気生理学、不整脈、カテーテルアブレーション

小松孝昭 講師 循環器一般、心臓カテーテル、インターベンション

虎渓則孝 講師 循環器一般、心臓電気生理学、不整脈、カテーテルアブレーション

久内 格 助教 循環器一般、心臓電気生理学、不整脈、心臓カテーテル

千田龍二 助教 循環器一般、心エコー図、心臓カテーテル

江口美知子 助教 循環器一般、心エコー図、心臓カテーテル

黒柳享義 助教 循環器一般、心臓カテーテル、不整脈

岡野亜紀子 助教 循環器一般、心エコー図

藤掛彰則 助教 循環器一般、虚血性心疾患

由布哲夫 助教 循環器一般、虚血性心疾患

尾崎文武 助教 循環器一般、虚血性心疾患

小松禎子 助教 循環器一般、虚血性心疾患

堀 裕一 助教 循環器一般、不整脈

虎渓瑞穂 助教 循環器一般、心エコー図

中村日出彦 助教 循環器一般、虚血性心疾患、不整脈

東 昭宏 助教 循環器一般、虚血性心疾患、不整脈

工藤顕仁 助教 循環器一般、虚血性心疾患

塚田直史 助教 循環器一般、虚血性心疾患、不整脈

 病棟医長/小松孝昭     外来医長/中原志朗     医局長/黒柳享義

診療部長:高柳 寛

Dokkyo Medical University Koshigaya Hospital 19

診療内容1)検尿異常健診・人間ドック等で蛋白尿あるいは血尿を指摘された場合、外来で尿検査、血液検査を行い、腎生検(腎臓の組織診断)などの精密検査の必要性を判定します。2)高血圧高血圧の詳しい検査から、二次性高血圧の除外診断や難治性高血圧の治療などを行います。3)急性糸球体腎炎、慢性糸球体腎炎、ネフローゼ症候群、全身性エリトマトーデス(SLE)などの膠原病に伴う腎障害、急速進行性糸球体腎炎、間質性腎炎

4)糖尿病性腎症糖尿病内科と協力して、腎機能の保持を目指したチーム医療(看護師、管理栄養士の指導を含む)を展開します。「糖尿病透析予防指導管理料」を算定できる体制を整え、文字通り透析に陥らないための診療を行います。5)腎不全(急性および慢性)原則として入院による診断・加療を行います。6)透析療法末期腎不全の治療として、血液透析の導入を行います(腹膜透析は将来対応予定)。まず内シャントを待期的に作成し、段階的に透析を導入し、入院期間の短縮をはかります。透析センターにコンソールは10台あり、入院患者の透析を行いますが、さらに出張透析2台、CHDF5台がICUを中心に稼働しています。腎移植も泌尿器科と協力して近い将来対応したいと考えています。越谷駅前の附属腎・予防医学センターにて外来透析20床(後に40床へ増床予定)を2012年10月より開始しました。7)透析合併症様々な透析合併症に対し、合併症対応科と協力して診療に当たります。8)電解質異常ナトリウム、カリウム、カルシウムなどの電解質異常の検査と治療を行います。9)腎疾患以外の血液浄化療法敗血症などに対するエンドトキシン吸着療法、一部の自己免疫疾患に対する血漿交換療法などの血液浄化療法を行います。

診療実績 平成22年11月に新規開設された診療科です。●平成24年度 外来患者延数 5,989人(新患 285人 再診 5,704人) 入院患者数 4,331日・人(243人)

特  色腎炎・ネフローゼ症候群や糖尿病性腎症から慢性腎不全、透析に至る全ての内科的腎疾患、高血圧、および透析合併症に対応します。医師を中心に、専門性の高い看護師、薬剤師、栄養士、臨床工学技士が連携し、各疾患に必要な治療・教育体制を確立してゆきます。特筆すべきことは、当院には腎病理の大家であられる上田善彦教授がおられ、合同カンファを行っております。また、内シャント作成は透析医療を熟知している腎臓内科が行います。現時点では入院透析のみ10床ですが、外来透析を2012年10月より開始しました。大学病院が運営する透析クリニックは全国で2番目であり、今後の展開が期待されます。

腎臓内科      

20

診療部長:竹田徹朗

主要な検査1)腎生検2)腎エコー3)腎シンチグラフィー・レノグラム4)二次性高血圧の鑑別5)腎機能・尿細管機能検査

そ の 他日本で唯一の腎研究施設のある新潟大学で多くの経験を積んだ腎臓専門医として最新の知見を臨床の場に活かせるよう取り組んでまいります。慢性糸球体腎炎や慢性腎不全などの腎疾患はもちろん、膠原病、心臓疾患、糖尿病、血液疾患などに伴った二次性の腎障害に関して、エビデンスに基づいて積極的に介入していきます。しかし、多くの腎疾患に関しては、根治療法が確立されていないことも事実です。そうした状況下で長期的に病と向き合っていかなければならない患者様に集学的で全人的な医療を提供したいと考えております。

研  究新しい尿のバイオマーカー開発:尿をみるだけで、ある程度腎臓の病変を類推できないか?

外来担当医および専門分野外来担当医および専門分野

氏名 職名 専門分野

竹田徹朗  教授 腎炎、ネフローゼ症候群、糖尿病性腎症、透析療法 日本内科学会 認定内科専門医 日本腎臓学会 腎臓専門医、指導医、評議員 日本透析医学会 透析専門医、指導医 日本糖尿病学会 糖尿病専門医

川本進也  准教授 腎炎、ネフローゼ症候群、糖尿病性腎症、透析療法 日本内科学会 認定内科専門医 日本腎臓学会 腎臓専門医、指導医、評議員 日本透析医学会 透析専門医、指導医

吉野篤範 学内講師 腎疾患一般(小児を含む)、透析療法 日本小児科学会 小児科専門医 日本腎臓学会 腎臓専門医

今西優仁 学内助教 慢性腎不全、透析療法

甲田 亮 学内助教 腎疾患一般、透析療法 日本内科学会 内科認定医 日本腎臓学会 腎臓専門医 日本透析医学会 透析専門医

 病棟医長/吉野篤範     外来医長/川本進也     医局長/川本進也

Dokkyo Medical University Koshigaya Hospital 21

神経内科      

診療内容脳梗塞、脳出血等の脳卒中から各種内科疾患に伴う神経障害など、神経内科的疾患全般にわたる医療を提供します。よく神経内科はわかりにくいといわれます。科の名称が紛らわしいためと思いますが、特に間違えられやすいのが精神科、精神神経科、神経科、心療内科などです。神経内科はこれらの科と異なり、精神的な問題からではなく、脳や脊髄、神経、筋肉に病気があり、体が不自由になる疾患を扱います。神経内科で診る主な症状:頭痛、もの忘れ、手足のしびれ、うまく力が入らない(脱力)、しゃべりにくい・呂律が回らない、物が二重に見える(複視)、めまい・ふらつき・歩行障害、けいれん・気を失う、勝手に手足や体が動いてしまう・ふるえ(不随意運動)・筋硬直、意識障害などです。代表的な病気:脳卒中、頭痛(片頭痛・緊張型頭痛など)、認知症、てんかん、パーキンソン病、多系統萎縮症、脊髄小脳変性症、運動ニューロン病、髄膜炎、脳炎、末梢神経障害、重症筋無力症、多発性硬化症、ギラン・バレー症候群などがあります。さらに、いびき、睡眠時の呼吸停止、昼間の過度の眠気を主症状とする睡眠時無呼吸症候群、夢をみてねぼけ行動するレム睡眠行動異常症、下肢の異常感覚によって眠れないレストレスレッグス脚症候群などの睡眠関連疾患の診療にも力をいれていきます。※ご注意していただきたいこと:当科ではアルコール関連神経疾患、難治性てんかん、精神的な対応が必要な不眠、過眠、リズム障害の方は、他施設へ紹介することがあります。

診療実績 平成23年6月から新規に開設された診療科です。

●平成24年度(平成24年4月1日~平成25年3月31日)患者数 入院患者延数 11,398名 入院患者数 159名

特  色●急性期脳卒中診療:StrokeCareUnit(SCU)における脳卒中の集学的医療●パーキンソン病及びその関連疾患における早期診断と治療●神経疾患に合併する睡眠関連疾患の診断と治療●神経疾患における地域医療連携の構築(大学病院と地域医療機関との機能分担)

22

診療部長:宮本智之

そ の 他▶主要機器 CT、MRI、SPECT、脳波計、神経生理検査機器、無拘束睡眠時無呼吸検査器、睡眠ポリグラフ検査器

研  究●神経治療学に関する臨床的研究●パーキンソン関連疾患および認知症性疾患における早期診断と早期治療●レム睡眠行動異常症における病態解明●レストレスレッグス症候群における高血圧合併と血管内皮障害との関連●脳卒中における睡眠関連呼吸障害の診断・治療と予後●脳卒中におけるメタボリック症候群および睡眠呼吸障害と血管性認知症との関連●慢性頭痛患者における重症度と睡眠関連疾患との関連

外来担当医および専門分野外来担当医および専門分野

氏名 職名 専門分野

宮本智之 教授  神経内科一般、脳卒中、神経変性疾患、睡眠関連疾患

滝口義晃 准教授 神経内科一般、認知症性疾患、パーキンソン病

小川知宏 講師 神経内科一般、脳卒中、認知症性疾患

岩波正興 助教 神経内科一般、神経変性疾患、睡眠関連疾患

横田隆子 助教 神経内科一般

※外来診療は月曜日から金曜日になります。※土曜日は越谷市医師会もの忘れ連携医療の初診のみとなります。

 病棟医長/滝口義晃     外来医長/小川知宏     医局長/滝口義晃

Dokkyo Medical University Koshigaya Hospital 23

小児科      

診療内容小児科は、対象疾患が多岐にわたりますが、越谷病院小児科は小児科全領域に対応可能な専門医を有しています。月曜日から土曜日まで5ないし6名の小児科医が午前9時から一般外来、午後は専門外来を実施しています。外来は、部分予約制を実施しております。小児科は急性疾患が多く、完全予約制は小児科には不便が生ずる可能性が考えられ、部分予約制とし、急患にも対応すべく心がけております。病棟は、各部門専門医がリーダーとなりグループを形成し、診断治療に当たっております。回診は、教授回診が月曜日、准教授回診が木曜日、グループ回診が連日実施され、全員での医療を心がけております。

診療実績●平成24年度 外来患者延数 24,364人 入院患者数 828人

●年間症例数 神経疾患 1,965名 循環器疾患 783名 腎臓疾患 660名 内分泌・代謝疾患 1,001名 遺伝的疾患 1,356名 肝臓疾患 551名 血液疾患 50名 アレルギー疾患 824名 新生児 585名

特  色東埼玉地区での基幹専門病院の役割が主たる特色ですが、越谷地域は若い人口が多く、交通の便が良いことから地域医療をも担っています。大学病院のため臨床の他、学生・研修医の教育、研究もわれわれの職務の一部です。教育、研究を担うということは、その効果が臨床に大いに還元されます。教育には、最新の知識と医療機器設備が必要です。そのため、最先端の知識と医療機器を維持しつつ臨床に携わっていることが越谷病院小児科の大きな特色です。地域基幹病院としての責任を担うには多くの専門医の常設と連携病院・施設が必要です。この任務を担え得るのが大学病院の特徴で、われわれは後述する如く8部門の専門外来を開設していることが大きな特色です。地域基幹病院・施設との連携は、急性疾患では越谷市立病院、草加市立病院、春日部市立病院などを中心とした公立病院、新生児では埼玉小児医療センター、川口市立医療センター、さいたま市立病院周産期センターなどのセンター、重症心身障害では中川の郷、都立北療育センターなどを中心に協力体制をくみ、地域住民の方々の要望にお応えすべく努力しております。臨床に基づく研究領域は、先天異常・奇形症候群、染色体異常、ミトコンドリア異常症、筋病理、小児精神疾患の臨床と分子生物学的アプローチなどです。これらの領域では、地域基幹病院に止まらず、日本中あるいは世界への情報発信基地たることを目指しております。

24

診療部長:永井敏郎

外来担当医および専門分野特殊外来特殊専門外来が小児科の医療レベルを反映します。われわれは、現在8部門の専門外来を開いています。神経、児童精神、循環器、腎臓、内分泌・代謝、新生児、遺伝、肝臓、アレルギーの外来が午後順次実施され、専門医による高度専門医療が受けられます。

外来担当医および専門分野外来担当医および専門分野

氏名 職名 専門分野

永井敏郎 教授 遺伝、先天奇形、神経、内分泌・代謝

作田亮一 教授 神経・筋疾患、児童精神・心理

村上信行 准教授 神経・筋疾患、てんかん

小幡一夫 講師(非常勤) 小児ICU、アレルギー

小倉加恵子 講師(非常勤) 神経

坂爪 悟 講師 遺伝

田中百合子 講師 腎臓

葭葉茂樹 講師(非常勤) 循環器

乾あやの 講師(非常勤) 肝臓

富田祐造 助教 新生児

城戸康宏 助教 新生児、遺伝

土屋貴義 助教 内分泌

白石昌久 助教 循環器

永沼 卓 助教 循環器

綾部匡之 助教 内分泌・代謝

神津 享 助教 内分泌

板橋 尚 助教 神経

元木京子 助教 アレルギー

島村圭一 助教 神経・児童精神

宮本新介 助教 アレルギー

大戸佑二 助教 内分泌・代謝

井上 建 助教 小児一般

綾部敦子 助教 児童精神・心理

大谷良子 助教 児童精神・心理

阿部美子 助教 小児一般

田副真美 臨床心理士(非常勤)児童精神・心理

 病棟医長/永沼 卓     外来医長/田中百合子    医局長/村上信行

Dokkyo Medical University Koshigaya Hospital 25

診療内容昨今、経済的には豊かになりましたが、子ども達を心身ともに健康に育てるための環境が整っているとは言えません。心の発達の問題のある子ども達や何らかのストレスに対処できず心身症になったり不安を抱え神経症となり学校生活に適応できず不登校状態に陥ってしまっている子ども達へ、すぐさま何らかの手を差し伸べなければなりません。

診療実績●平成24年度 外来新患数 月平均 60人 総患者数 月平均 700人(年間8,000人) 発達障害 40% 小児心身症 30% 神経症・抑うつ状態 10% てんかん 10% その他 10%

特  色当センターは、基本的には小児科(特に小児神経科)が中心となって診療を行います。ですから、身体的な症状を主に有する子ども達への対応、乳幼児期からの発達障害の診断や診療に「小児科医」として特に力を入れています。思春期年齢で精神科での対応が適当と考えられる患者さんは、「こころの診療科」と協力して診療を進めています。センターは:・地域(埼玉県東部地域、越谷市を中心とした5市1町、人口100万人医療圏)の小児の心の診療・治療・一般医師への情報発信・医療連携のコーディネート・専門家育成(小児神経科医、児童精神科医、臨床心理士、看護師)、研修医の教育・心の脳科学的研究を三本柱としています。

子どものこころ診療センター     

26

外来担当医および専門分野対象となる疾患・小児心身症、摂食障害、神経症(不安障害、強迫障害、パニック障害)、学校不適応(不登校)・発達障害(広汎性発達障害、AD/HD、学習障害、精神発達遅滞など)・被虐待児・随伴する神経疾患(てんかん、先天性代謝異常、遺伝性疾患など)

外来担当医および専門分野診療の特徴・摂食障害の患者さんに対して:問題行動がないお子さんの場合小児病棟に入院加療が可能です(すでに160人以上の患者さんの治療実績があります)。・何らかの心身の問題のある不登校の患者さんに対して:外来通院形式で臨床心理士が心理治療の一環として運営する院内学級があります。・発達障害の患者さんに対して:1)ソーシャルスキルを高める目的で親子グループ療法を行います(臨床心理士による)。2)グループ音楽療法を行います(音楽療法士による)。3)グループ、個人療育指導を行います(言語療法士による)。

外来担当医および専門分野外来担当医およびスタッフ

氏名 職名

作田亮一 医師 教授 センター長(専任)

井原 裕 医師 教授 こころの診療科(兼任)

大谷良子 医師 助教(専任)

綾部敦子 小児科(兼任)

小池牧子 小児科(兼任)

井上 建 小児科(兼任)

秋谷 進 小児科(兼任)

田副真美 臨床心理士 非常勤講師(ルーテル学院准教授)

金谷梨恵 臨床心理士

中込美香 臨床心理士

吉富裕子 臨床心理士

東 美穂 心理士 他心理研修生2名

鈴木涼子 音楽療法士(元日本大学芸術学部非常勤講師)

センター長:作田亮一

Dokkyo Medical University Koshigaya Hospital 27

診療内容患者さんは精神科に、薬物療法だけを求めているわけではないはずです。本邦精神医学の薬物療法偏重(いわゆる「薬漬け」)の現状に抗して、私どもは一石を投じるべく「薬に頼らない治療」をめざしています。過量処方に疑問をお感じの患者さん、強力な薬物療法を希望しない患者さんは、どうぞ当科へおこしください。

特  色:薬に頼らない治療当科は、本邦の大学病院精神科で唯一「薬に頼らない治療」を謳っています。薬は使わないわけではありませんが、必要な範囲にとどめています。外来患者さんの40~49%程度は、「薬なし」です。薬物療法よりも睡眠や生活リズムをめぐる療養指導に力を入れています。「無理なく、無駄なく、穏やかに」、ヘルシーな生活を送ることではつらつとした日々を取り戻しましょう。

うつ・不安・不眠 うつ・不安の患者さんのほとんどは、睡眠時間の極度の不足、不安定な睡眠相、過度の飲酒(成人の場合)、極端な運動不足、対人交流の乏しさなど、生活習慣上の問題を伴っています。それらを医師の指導のもとに少しずつ是正していけば、必ずしも薬物を使わなくても、諸症状は軽快します。不眠の場合も、就床・起床パターンと日中の活動量の見直しによって、強い睡眠薬を使わなくても治っていきます。

不登校 学校不適応にくわえて、「よいっぱりの朝ねぼう」となっている場合があります。まずは、睡眠・覚醒時間を正常化します。次に、遅れての登校、相談室登校、部活のみの登校など、ご本人の事情に応じて実現可能性の高いものを探っていきます。必要に応じて、塾通い、フリースクール、単位制高校への転校なども考慮します。

注意欠陥多動性障害(ADHD) 多動性を吸収してくれるものがあれば、問題は軽減します。できることを一人一人の個性に応じて探し、活動性を建設的に表現していきましょう。ただし、ゲームへの没頭は引きこもりへの道。楽器、ダンス、スポーツ、コンピューター、絵、工作、そろばん、料理など、将来につながり、自己表現の喜びをともない、心地よい疲労感を感じられるものを探しましょう。

広汎性発達障害(アスペルガー障害、高機能自閉症など) 対人関係におけるコーチングが治療の中心となります。広汎性発達障害の患者さんにとって、得意なことは、ある知的テーマについて深く追求すること、苦手なことは、人のこころを察することです。したがって、得意なことをどんどんやって自信を深めていただき、同時に、苦手な対人場面での行動について、一緒に考えていきましょう。

当科外来に関するお問い合わせこのところ受診者数が急増しており、多少お待たせすることもあるかもしれません。まずは、お電話にて事情をうかがわせていただきます。(月)から(金)の12:00~15:00、当院(048-965-1111)「こころの診療科外来」までどうぞ。

初診で受付可能な患者さん 診療体制等の事情により、初診受付は、全例予約制で、かつ、下記患者さんに限らせていただいております。1.10歳以上20歳未満の患者さん2.当院診察券をお持ちの患者さん(院内他科受診歴のある人)3.他の医療機関からの紹介状をお持ちの患者さん

こころの診療科      

28

診療部長:井原 裕

医療機関の機能分担にご協力ください埼玉県東部地域においては、精神科を擁する総合病院は当院だけです。当科は、190万人を超える巨大医療圏における唯一の総合病院精神科となっております。そのため、現在、総合病院にのみ可能な診療(うつ・不安・不眠の外来治療、身体疾患闘病中の方のこころの治療、思春期の臨床)に専念しております。一般精神科医療機関(統合失調症、認知症など)にても治療可能な患者さんについては、原則としてそちらでの診療活動を尊重させていただき、当科としては診療を控えさせていただいております。したがって、他の医療機関からの紹介患者さんは、診察の結果、紹介元にお戻りいただくことがございます。総合病院精神科と一般精神科医療機関との機能分担にご理解いただき、なにとぞ、お許しのほどをお願い申し上げます。

PsychiatricPracticeinEnglishDr. Iharahastwenty-fiveyearsofexperiencetreatingavarietyofmentaldisorders, includingdepression,anxiety,andinsomnia.Hisapproachtoclinicalpracticeinvolvescreatingabalancebetweenpharmacotherapyandpsychotherapy,guidedbysimplifiedsocial rhythmtherapy.Thisapproachemphasizesthatmaintainingregularrhythmindailyactivitiescanreducesymptomsofdepressionandanxiety,buildupmentalresilience,andimprovequalityoflife.Keepingthisinmind,mentalsymptomssuchasdepressionandanxietycannotbetreatedwithmedicationalone,despitetheirbiologicallybasednature.Hence,heproposeslifestylealterationandthedevelopmentofconsistenthabits,suchassleeping,waking,andeatingmealsatregularhoursandworkingandexercisingona routinebasis.Dr. IharaspeaksEnglishand ishappytoconsultwithEnglish-speakingpatients.InquiriesconcerningpsychiatricpracticeinEnglishcanbeaddressedtoDokkyoKoshigayaHospitalbyphoneat:048-965-1111(inJapaneseonly).

外来担当医および専門分野

氏名 職名 専門分野

井原  裕 教授 思春期精神医学、精神病理・精神療法学

五明佐也香 学内助教 外傷診療、熱傷、救急の精神医学

木本 慎二 レジデント 臨床精神医学一般

斎間 草平 レジデント 臨床精神医学一般

儀藤 政夫 非常勤医 臨床精神医学一般

尾形 広行 臨床心理士 心理臨床

佐山 真之 カウンセラー 産業カウンセリング

Dokkyo Medical University Koshigaya Hospital 29

診療内容【診療体制】2004年4月に開設され、外来診療のみ行っていましたが、2011年1月から入院診療を開始しました。入院診療が行える皮膚科として、地域医療に貢献したいと考えています。外来診療では患者数の増加などにより待ち時間が長くなることが多く、ご迷惑をおかけしています。丁寧な診療、満足していただける診療を心がけていますのでご容赦いただきますようお願い申し上げます。可能であれば病診連携を利用し、初診の予約をとって受診して下さい。2012年4月より紫外線外来を開設し、定期的に通院する場合の待ち時間の短縮が可能となりました。

【対象疾患】1.アトピー性皮膚炎、湿疹、痒疹、接触性皮膚炎、酒皶、金属アレルギー、蕁麻疹、アナフィラキシー、薬疹2.尋常性乾癬、膿疱性乾癬、掌蹠膿疱症3.円形脱毛症、尋常性白斑4.水疱性類天疱瘡、尋常性天疱瘡、落葉状天疱瘡5.強皮症、皮膚筋炎、エリテマトーデス、ベーチェット病、壊疽性膿皮症、血管炎、アナフィラクトイド紫斑6.菌状息肉症、類乾癬7.帯状疱疹、単純疱疹、尋常性疣贅8.蜂窩織炎、丹毒、伝染性膿痂疹、尋常性痤瘡(にきび)9.皮膚腫瘍の診断:ダーモスコピーと生検10.皮膚腫瘍の手術:脂漏性角化症、色素性母斑、粉瘤、脂肪腫、グロームス腫瘍、日光角化症、ボーエン病、基底細胞癌、

有棘細胞癌、悪性黒色腫、乳房外Paget病11.レーザー治療:太田母斑、老人性色素斑12.熱傷(広範囲の急性期以外)、褥瘡、皮膚潰瘍13.白癬(みずむし、タムシ)、皮膚カンジダ症、マラセチア毛嚢炎14.その他

診療実績●平成24年度 外来患者延数 19,184人 入院患者数   213人 外来手術   359件  生検   190件 入院手術  皮膚良性腫瘍    29件  皮膚悪性腫瘍    60件

特  色外来診療では身近な皮膚疾患を正確かつ確実に診断し、生活上の注意点や外用方法などを指導し、患者さんに応じた治療を行うことを心がけています。難治性疾患や重症皮膚疾患にも積極的に取り組み、高度の管理や他科と連携をとることが必要な疾患では入院診療を行います。皮膚腫瘍の患者さんが増加しています。なかでも高齢化に伴い皮膚悪性腫瘍が目立ちます。進行癌の方も多く、できるだけ早期の受診が望まれます。切除後は植皮や皮弁による再建を行います。形成外科的な再建が必要な場合は、当院整形外科と共同で手術を行います。●接触性皮膚炎や金属アレルギー:パッチテストは多くの場合通常の診療と並行して行います。さらに、自宅での判定法(皮膚科ホームページ参照)を導入することで通院回数を減らし、簡便に検査できます。●痒疹の治療:独自のアルゴリズムを用いて治療を行います。●尋常性乾癬、膿疱性乾癬、関節症性乾癬:外用療法、紫外線療法、エトレチネート、シクロスポリン、生物学的製剤(抗TNF-α抗体製剤)を症状に応じて使い分ける治療を行っています。

皮膚科      

30

診療部長:片桐一元

●尋常性白斑:全身照射ができるnarrowbandUVB、局所照射が行えるエキシマライトを第一選択として使用しています。吸引水疱蓋移植やミニグラフトも行っています。●手術:良性腫瘍では日帰り手術を多く行っています。    皮膚悪性腫瘍は入院して手術を行います。    リンパ節転移が疑われる場合にはセンチネルリンパ節生検を行います。●レーザー治療:CO2レーザーとQスイッチルビーレーザーがあります。レーザー治療は、患者さんが期待・想像する結果と実際の診療に差があることが多いため、通常の外来を受診していただき、予約を取った上で十分に説明もしくは前治療を行い、その後、指定の日に実施します。CO2レーザーでは、母斑細胞母斑やイボの切除を行います。出血が少なく、傷がのこりにくい方法です。Qスイッチルビーレーザーでは、太田母斑、老人性色素斑などの治療を行います。

専門外来:第一土曜日、他適宜、予約のみ(1)アトピー性皮膚炎:担当 片桐 患者さんひとりひとりで病態や増悪因子が異なり、希望する治療や目標も様々です。当科では、詳しく話をうかがい、生活指導、日用品のパッチテストによる増悪因子の検討、ステロイド外用薬を中心とした外用療法の指導などきめ細かい治療を行います。(2)円形脱毛症:担当 片桐 国際的標準的な治療法であるDPCPによる局所免疫療法を行っています。薬液を自宅に持ち帰り頂き、月一回の通院で治療することが可能です。

そ の 他▶主要機器 CO2レーザー Qスイッチルビーレーザー ダーモスコープ 全身型紫外線照射装置(UVA,narrow-band-UVB) 限局型紫外線照射装置(エキシマライト)

▶研究 アレルギー/ストレスによる皮膚バリア機能調節 肥満と免疫 肥満と皮膚バリア機能 機能的皮膚バリア機能回復促進剤の開発 衣類による皮膚刺激性の研究 尋常性白斑の治療促進療法の開発 痒疹の系統的治療法確立 女性ホルモンと皮膚

外来担当医および専門分野外来担当医および専門分野

氏名 職名 専門分野

片桐一元 教授 皮膚一般、皮膚アレルギー、円形脱毛症

上野真紀子 助教 皮膚一般、尋常性白斑

近澤咲子 助教 皮膚一般

小林圭介 レジデント 皮膚一般

宮崎怜子 助教(休職中) 皮膚一般、皮膚外科

Dokkyo Medical University Koshigaya Hospital 31

診療内容CT、MRI、核医学検査(RI)などの各種画像診断とならんで、放射線治療とインターベンショナルラジオロジー(IVR)を中心とした「癌の放射線診断・治療」を当院各診療科と連携して行っています。

診療実績●平成24年度 外来患者延数 9,995人

●年間症例数 画像診断読影件数  ・CT診断 17,801件  ・MRI診断 5,639件  ・核医学診断 2,291件  ・マンモグラフィ 1,077件  ・消化管造影 282件  ・その他 484件 インターベンショナルラジオロジー 272件 放射線治療延件数 10,432件

特  色画像診断では、頭部・大血管に対するMR血管撮影(MRA)、胆道・膵疾患に対するMR胆道膵管撮影(MRCP)は、従来の血管造影やERCPといった観血的・侵襲的検査の前段階のスクリーニングとして、病院内外から多数のご依頼をいただいております。また脳・心臓・腫瘍など諸疾患でのラジオアイソトープを利用した核医学検査(RI)をはじめ、CT、MRI、DSA、乳房撮影などの検査のご依頼にも応じております。乳房撮影(マンモグラフィ)については、マンモグラフィ検診精度管理中央委員会による施設認定基準に合格しており、認定診療放射線技師、読影認定医師によって精度の高い撮影と診断を行っております。インターベンショナルラジオロジー(IVR)は、IVR専門医修練認定施設となっており、全例で日本IVR学会専門医が施行しております。肝細胞癌に対する経動脈性化学塞栓療法(TACE)や各種動脈瘤に対する塞栓術を始めとした様々な臓器・疾患に対する動脈塞栓術や、肝切除術前の経皮経肝的門脈枝塞栓術(PTPE)・胃静脈瘤に対するバルーン閉塞下逆行性静脈瘤塞栓術(B-RTO)などの門脈・静脈系に対する塞栓術も施行しております。胸部(TEVAR)及び腹部ステントグラフト留置術(EVAR)や閉塞性動脈硬化症(ASO)に対する血管内治療、頭頸部進行癌に対する動注併用放射線治療(RADPLAT)なども各科と協力し積極的に施行しております。また、副腎静脈サンプリングやCTガイド下生検・膿瘍ドレナージなども積極的に施行しており、いずれも良好な結果を得ています。放射線治療では、放射線腫瘍学会認定医により、放射線治療外来を行っております。年間新規患者数は450をこえ、埼玉東部医療圏における放射線治療の主要拠点となっております。対象疾患は肺癌、乳癌をはじめ、脳、頭頸部、食道、腹部消化器、泌尿器(とくに前立腺癌)、婦人科、血液・リンパ、骨軟部など広範囲の腫瘍におよびます。また高齢者の癌に対する放射線療法も高い評価を受けております。通院治療も可能で、現在、治療患者さまの半数以上は外来通院で治療されています。

放射線科      

32

診療部長:野崎美和子

そ の 他▶主要機器 CT3台、MRI2台、血管造影検査室2室、ガンマカメラ1台、SPECT1台、放射線治療装置(ライナック)1台

▶研究 1.高精度放射線治療装置を用いた放射線療法。 2.無水エタノールを用いた経皮経肝的門脈塞栓術前後での肝腫大に関与する因子に関する研究。 3.非造影MRIでの肝腫瘍鑑別に関する画像診断法の開発研究。 4.CT及びMRperfusionによる肝細胞癌に関する画像診断方法の開発研究。 5.TEVAR及びEVAR術後エンドリークに対する治療法の開発研究。 6.最新画像診断装置による新しい画像診断法の開発研究。

外来担当医および専門分野外来担当医および専門分野

氏名 職名 専門分野

野崎美和子 教授 放射線治療・放射線診断学

古田雅也 准教授 放射線治療・放射線診断学

川島実穂 講師 放射線診断学・放射線治療

片田芳明 講師 インターベンショナルラジオロジー・放射線診断学

柿原孝典 助教 放射線診断学

西林文子 助教 放射線一般

小林俊策 助教 放射線一般

佐藤つむぎ 助教 放射線一般

外来担当医および専門分野画像診断ならびに、放射線治療の申し込み1…申込方法 ご依頼はすべて予約制です。依頼される先生は下記へ電話にて日時を予約してください。 ●CT、MRI、マンモグラフィなど各種画像診断:TEL048-965-4955 ●核医学検査(RI):TEL048-965-4957 ●放射線治療(ライナック):TEL048-965-4958 ※電話受付時間は、平日(月~金)の午前10時~午後3時30分 ※患者さまからの直接のご依頼は受け付けておりません。 ※予約をキャンセルする場合は、事前にご連絡ください。

2…受診当日の手続き 初診受付カウンター①番で「保険証」「紹介状」などを提出し、手続きをしてください。

3…検査結果のご報告方法 ●核医学検査(RI)、CT、MRI、マンモグラフィ等の検査結果は、CD-Rに放射線科医による診断報告書を添付して、後日依頼医あてに郵送いたします。CD-Rは原則再発行致しません。

 ●検査結果については、当院では説明しておりませんので、ご依頼の先生から患者さまに直接ご説明くださるようお願いします。

Dokkyo Medical University Koshigaya Hospital 33

外科       ■

診療内容●食道、胃、十二指腸から大腸、肛門、肝胆膵に至る消化管疾患(腫瘍・炎症など)の診断と治療(外科手術、内視鏡治療、化学療法など)●胆石症やその他の肝胆膵疾患、とくに腹腔鏡手術●急性虫垂炎やヘルニアなどの一般外科疾患の外科治療●腹部救急疾患(消化管穿孔やイレウスなど)の診断と治療

診療実績●平成24年度 総手術件数 614件     食道手術 6件     肝胆膵手術 149件  胆嚢 93件 胃十二指腸手術 94件      胆嚢悪性腫瘍手術 7件  幽門側胃切除 50件      肝切除 20件   胃全摘 27件      膵臓手術 20件  噴門側胃切除 1件      胆道手術 9件  幽門温存胃切除 2件       (腹腔鏡手術) 72件  局所切除 2件      その他 4件     虫垂炎 23件   (腹腔鏡手術) 27件       (腹腔鏡手術) 6件 小腸大腸手術 227件     ヘルニア 110件   結腸切除 109件       (腹腔鏡手術) 3件   直腸切除 61件       ストーマ造設 29件     その他 11件  ストーマ閉鎖 18件      イレウス         7件 注1症例で複数の手術を行った例があります。   (腹腔鏡手術) 89件    

 旧第一外科と旧第二外科の合計の診療実績です。

特  色●日本内視鏡外科学会技術認定医3名(胃、大腸、胆道の各領域1名ずつ)のほか、他のスタッフも腹腔鏡手術に習熟しており、安全で確実な腹腔鏡手術を行っております。●胃がんに対しては、通常の開腹での根治手術のほか、早期癌に対する腹腔鏡手術や高度進行がんに対する術前化学療法などの最新の治療法を提供します。●大腸がんに対してはできる限り腹腔鏡手術を適用します。●進行大腸がんに対しては、化学療法でがんを抑制してから切除手術を行う方法も採用します。●直腸がんに対しては、肛門と自律神経を温存する手術を基本的な手術術式とします。●肛門近くに発生した進行直腸がんに対しては、術前の化学療法や放射線化学療法を用いて、局所再発を予防しつつ肛門温存や自律神経温存を図ります。●がんの切除手術後に補助的な化学療法が必要な場合には、最新のエビデンスに基づいて治療法を選択します。●転移がんに対しては、切除手術や化学療法、放射線療法を組み合わせて最良の結果を追求します。●炎症性腸疾患に対しては、最新の治療薬、白血球除去療法などの内科的治療に加え、腹腔鏡を用いたQOLを重視した手術法を行います。●胆石症に対しては最新の単孔式腹腔鏡手術を行っておりますが、通常の腹腔鏡手術も可能です。●その他の肝胆膵疾患に対しても腹腔鏡手術を積極的に採用し、患者様にとって負担が小さく、術後の生活の質を落とさない手

34

診療部長:大矢雅敏

術を追及しています。●地域で発生した腹部救急疾患の患者様を可及的に受け入れ、最善と考えられる治療を迅速に行います。

外来担当医および専門分野外来担当医および専門分野大矢雅敏  職  名:教授      専門分野:大腸、腹腔鏡手術      指導医・専門医:日本外科学会指導医、日本消化器外科学会指導医              日本内視鏡外科学会技術認定医(大腸)              日本大腸肛門病学会指導医、日本消化器病学会専門医鮫島伸一  職  名:准教授      専門分野:大腸、腹腔鏡手術、癌化学療法、大腸内視鏡      指導医・専門医:日本外科学会指導医、日本消化器外科学会指導医              日本大腸肛門病学会指導医、日本消化器病学会専門医              日本がん治療認定医機構認定医、日本消化器内視鏡学会専門医多賀谷信美 職  名:准教授      専門分野:腹腔鏡手術、肝胆膵      指導医・専門医:日本外科学会指導医、日本消化器外科学会指導医              日本内視鏡外科学会技術認定医(胆道)              日本大腸肛門病学会指導医、日本消化器内視鏡学会専門医竹下惠美子 職  名:講師      専門分野:大腸、大腸内視鏡、腹腔鏡手術      指導医・専門医:日本外科学会指導医、日本大腸肛門病学会専門医              日本がん治療認定医機構認定医吉羽秀麿  職  名:講師      専門分野:胃、腹腔鏡手術、消化器内視鏡      指導医・専門医:日本外科学会専門医、日本消化器外科学会専門医              日本内視鏡外科学会技術認定医(胃)              日本消化器内視鏡学会指導医菅又嘉剛  職  名:講師      専門分野:肝胆膵、食道、胃、外科一般      指導医・専門医:日本外科学会専門医奥山 隆  職  名:講師      専門分野:胃、大腸      指導医・専門医:日本外科学会指導医、日本消化器外科学会専門医              日本大腸肛門病学会指導医纐纈真一郎 職  名:講師      専門分野:大腸、胃      指導医・専門医:日本外科学会専門医、日本消化器外科学会専門医              日本大腸肛門病学会専門医、日本がん治療認定医機構認定医名取 健  職  名:講師      専門分野:肝胆膵、外科一般      指導医・専門医:日本外科学会専門医

 病棟医長/纐纈真一郎     外来医長/奥山 隆     医局長/吉羽秀磨

Dokkyo Medical University Koshigaya Hospital 35

整形外科      

診療内容大学病院としての専門的な治療のみならず、地域の基幹病院としての機能を果たすべく、整形外科領域全般の難治性疾患の治療を行っています。当科のモットーは多くの治療手段を応用して、運動機能を総合的に回復・改善する「総合的機能再建外科」です。今年度の常勤スタッフは整形外科専門医10名と後期研修医師1名です。上肢班、下肢班、脊椎班に分け、それぞれの専門を生かし協力し合って効率の良い診療を心がけています。四肢関節疾患では変形性関節症に対する人工関節置換術、先天性や外傷性変形に対するイリザロフ法を応用した変形矯正や脚延長術、先天性内反足に対するPonseti法による保存療法や手術的治療、麻痺性疾患やリウマチ性疾患の変形矯正、骨軟部腫瘍の治療と切除後の機能再建手術、膝・肩関節鏡視下手術、スポーツ外傷に対する鏡視下靱帯再建術などに力を入れています。脊椎疾患では椎間板ヘルニアに対する鏡視下小侵襲手術や、脊柱管狭窄症に対する脊柱管拡大術、変性疾患に対する除圧とインストゥルメンテーションを使用した脊椎固定術、脊柱側彎症に対する矯正固定術、骨粗鬆症性圧迫骨折による後彎症に対する装具療法や矯正固定術に力を入れています。

診療実績●平成24年度 外来患者延数 44,566人 入院患者数 705人●総手術症例数 659例 ・上肢関連手術……99例      (内訳)先天奇形手術 3例 変形治癒・偽関節手術 4例 骨軟部腫瘍(悪性含む) 15例 関節鏡視下手術(肩・肘・手関節) 12例 人工関節置換術(肩・肘・手指) 3例 マイクロサージャリー 14例 外傷(骨折、腱、靱帯損傷) 37例 リウマチ・変性機能再建 1例 末梢神経障害(絞扼性神経障害含む) 7例 腕神経叢損傷(修復・機能再建) 3例 ・下肢関連手術……314例      (内訳)小児整形手術 10例 先天性内反足手術 15例 麻痺性変形の機能再建手術 10例 骨切り矯正、延長術 37例 骨軟部腫瘍(悪性を含む) 21例 靱帯再建術 10例 膝関節鏡視下手術 30例 足関節鏡視下手術 17例 偽関節手術 2例 人工関節置換術(股・膝・足・足趾) 107例 リウマチ機能再建 1例 骨関節感染症手術 29例 骨折・脱臼(病的骨折を含む) 67例 その他 58例 ・脊椎関連手術……246例      (内訳)側彎症手術 69例 脊椎固定術 95例 脊柱管拡大術 36例 ヘルニア摘出術 4例 脊椎脊髄腫瘍 8例 内視鏡下手術 14例 その他 20例

特  色1 先天性内反足や脊柱側彎症など小児疾患の保存的治療・手術的加療を総合的に行っています。2 治療の難しい麻痺性疾患・変性疾患・リウマチ性疾患・外傷後などの上下肢変形に対しイリザロフ創外固定やテーラー創外固定を用い正確な変形矯正を積極的に行っています。

3 膝・足関節靱帯再建では、解剖学的・生体力学的研究に基づいた再建術とリハビリを行っています。鏡視下前十字靱帯再建術や足関節靱帯再建術では良好な臨床成績を得ています。

4 セラミック人工膝関節や高度変形の股関節に対する人工関節手術で良好な成績を得ています。5 脊椎損傷や変性疾患を中心に脊椎インストゥルメンテーションを用いた脊柱再建術を頭蓋骨から仙骨まで脊柱全範囲を対象とし、年間140例以上行っています。

6 10歳未満の側彎症や高齢者の後彎症に対しても積極的に治療を行っています。7 後縦靱帯骨化症などによる頚髄症や胸髄症には頚部脊柱管拡大術や胸椎除圧固定術を数多く行っており、臨床成績も良好です。

8 日本手外科学会認定基幹研修施設として手外科領域では多指・合指といった先天奇形からマイクロサージャリーを用いた足趾移植、血管柄付き骨移植などの複合組織移植術、腕神経叢麻痺を含めた末梢神経再建外科まで幅広く取り組んでいます。また関連施設と連携しディサージャリーを行っています。

9 腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊椎管狭窄症に対して、内視鏡下に、神経除圧術を行っています。

そ の 他▶主要機器 関節鏡視下手術セット、マイクロ顕微鏡、レーザー血流測定器、バイオデックス筋力測定器 脊椎内視鏡下手術セット

36

診療部長:大関 覚

▶研究 1…関節のバイオメカニクス         2…仮骨延長法に関する研究 3…人工関節機能の改善に関する研究     4…足関節靱帯群の生体力学的研究 5…骨粗鬆症による姿勢変化に関する研究   6…乳幼児側彎症に関する臨床研究 7…バイアビリティを有した凍結保存技術の研究

外来担当医および専門分野整形外科専門医および専門分野

氏名 職名 専門分野大関 覚 主任教授(常勤) 足の外科、変形矯正、機能再建手術東村 隆 准教授(常勤) 脊椎外傷、変性脊椎疾患、リハビリテーション菅野吉一 教授 リウマチ、リハビリテーション飯田尚裕 准教授(常勤) 脊柱変形、脊椎外傷、変性脊椎疾患栃木祐樹 准教授(常勤) 足の外科、スポーツ外科、膝関節外科佐野和史 准教授(常勤) 手外科、末梢神経外科、マイクロサージャリー安村建介 准教授 膝関節外科、股関節外科杉本一郎 講師(常勤) 多発外傷大山安正 講師(常勤) 脊椎外傷、変性脊椎疾患、脊椎内視鏡下手術浅野 聡 非常勤講師 脊椎外傷、変性脊椎疾患大堀正明 非常勤講師 外傷一般、股関節外科木家哲郎 非常勤講師 脊椎外傷、変性脊椎疾患竹本知裕 非常勤講師 股関節外科、リウマチ、スポーツ外科根岸崇興 非常勤講師 膝関節外科、スポーツ外科中村 豊 講師 脊椎外傷、変性脊椎疾患、脊椎内視鏡下手術木村和正 助教 手外科阿久津武史 助教 外傷一般、股関節外科矢尾英則 助教 外傷一般、股関節外科田島幹大 助教 脊椎外傷、変性脊椎疾患安部聡弥 助教(常勤) 股関節外科榎本光宏 助教(常勤) 肩関節外科垣花昌隆 助教(常勤) 小児整形外科、足の外科片柳順也 助教(常勤) 脊椎外傷、変性脊椎疾患鈴木 航 助教 スポーツ外科、膝関節外科峯  研 助教保坂幸司 助教 外傷一般、足の外科橋本智久 助教(常勤) 手外科古波蔵恵丈 助教 脊椎外傷、変性脊椎疾患金子智則 助教(常勤) 外傷一般、股関節外科小川真人 助教 足の外科、膝関節外科高野聖司 助教増田陽子 助教(常勤)大橋正典 助教速水宏樹 助教田中亮太 助教(常勤)松本和之 助教渡邊正智 レジデント舘浦 慎 レジデント(常勤)山崎貴之 レジデント(常勤)

 医局長/佐野和史     外来医長/大山安正     病棟医長/榎本光宏

Dokkyo Medical University Koshigaya Hospital 37

診療内容1…心臓大血管部門 虚血性心疾患(狭心症)に対する冠状動脈バイパス手術 心臓弁膜症(後天性、先天性)に対する弁置換、弁形成術 心房細動に対するメイズ(MAZE)手術 胸部および腹部大動脈疾患(大動脈瘤、大動脈解離)の外科治療 大動脈瘤に対するステントグラフト治療2…末梢血管部門 四肢の動脈瘤根治手術/深部静脈、肺動脈血栓症の治療 急性、慢性動脈閉塞に対する治療/下肢静脈瘤治療 末梢血管に対する血管内治療(PTAなど) 血液透析のためのシャント造設3…呼吸器並びに縦隔部門 肺がん、転移性肺腫瘍、縦隔腫瘍に対する手術/自然気胸に対する手術

診療実績●平成24年度 外来患者延数 9,567人 入院患者数 517人

●手術症例数 ・主な疾患(症例数合計、重複なし) ・主な術式(術式合計、重複あり)   合計 454例   CABG手術 30例   虚血性心疾患 28例   弁膜症手術 48例   後天性心疾患 50例   大動脈手術 36例   先天性心疾患 2例   先天性手術 2例   大血管疾患 36例   その他開心術 5例   肺疾患 113例   腹部ステントグラフト術 50例   縦隔疾患 16例   胸部ステントグラフト術 20例   末梢血管疾患 105例   血管内治療(PTA) 32例   内シャント関連疾患 0例   肺良性腫瘍手術 1例   静脈瘤疾患 67例   肺悪性腫瘍手術 74例   その他心大血管疾患 5例   気胸手術 30例   その他胸部領域疾患 5例   縦隔腫瘍手術 14例   その他疾患 27例   胸壁腫瘍手術 2例   膿胸手術 1例   その他肺・縦隔手術 14例

特  色 循環器病疾患や肺縦隔疾患を抱えられた患者さんと患者さんのご家族に、外科治療を介して幸せな時間を提供させて頂くことが我々の使命であると思っています。そのために医療の安全を第一に考え、心臓大血管部門・呼吸器外科部門に専任の医師を配置し、責任を持って医療に当たらせて頂いております。我々の治療方針はあくまでスタンダードな心臓血管・呼吸器外科治療をベースに外科治療の低侵襲化を目指し、一方では重症心不全の外科治療を推進していきたいと思っています。具体的には人工心肺を使用しない心拍動下冠動脈バイパス術、右小開胸下低侵襲心臓弁膜症手術、ステントグラフトを用いた大動脈・末梢血管への血管内治療、胸腔鏡下での肺縦隔手術などです。一方では今後増加が予想される重症心不全に対する外科治療、すなわち補助人工心臓植え込み術及びその管理にも積極的に取り組んで参りたいと思っております。日々進歩していく最先端の医療技術を積極的に導入し、それぞれの患者さんに最新・最良の外科治療が提供出来ますよう、信念と情熱を持って努力させて頂きます。よろしくお願い致します。

心臓血管外科・呼吸器外科      

38

診療部長:大畑俊裕

施設認定▶心臓血管外科専門医認定機構認定修練施設(基幹施設) 修練責任者  大畑俊裕 修練指導者  大畑俊裕▶呼吸器外科専門医合同委員会認定修練施設(関連施設) (基幹施設:獨協医科大学病院呼吸器外科 修練責任者 千田雅之)▶日本ステントグラフト実施基準管理委員会認定 胸部ステントグラフト実施施設▶日本ステントグラフト実施基準管理委員会認定 腹部ステントグラフト実施施設

そ の 他▶心臓血管外科指導医 大畑俊裕▶心臓血管外科専門医 大畑俊裕、齊藤政仁、田中恒有▶胸部ステントグラフト実施医 六角 丘、田中恒有▶腹部ステントグラフト指導医 六角 丘▶腹部ステントグラフト実施医 六角 丘、齊藤政仁、田中恒有▶埋込型補助人工心臓実施医 大畑俊裕▶呼吸器外科専門医 深井隆太▶特殊外来 静脈瘤外来、ステントグラフト外来▶主要機器 人工心肺、補助人工心肺装置、IABP装置、経食道超音波装置▶研究 オフポンプ冠状動脈バイパス手術法の確立/動脈グラフトの評価、心筋代謝の研究 部分胸骨切開、小開胸による心臓手術法の確立 周術期における短期間作用型βブロッカーの研究 術中ステントグラフト使用による弓部置換術の研究 各種人工心肺の性能評価 肺がんにおける末梢循環腫瘍細胞の研究 胸腔鏡下肺がん手術の有効性の検討 胸腔鏡下胸腺摘出術の確立

外来担当医および専門分野外来担当医および専門分野

氏名 職名 専門分野

大畑俊裕 教授 低侵襲心臓手術、虚血性心疾患、大血管、心房細動の外科治療、重症心不全治療

深井隆太 准教授 呼吸器の外科的治療、胸腔鏡手術

六角 丘 講師 ステントグラフト治療、大血管手術、末梢血管、下肢静脈瘤治療

齊藤政仁 助教 開心術一般(弁膜症・不整脈)、末梢血管、肺縦隔手術、大血管手術

田中恒有 助教 開心術一般(弁膜症・不整脈)、末梢血管、肺縦隔手術、大血管手術、ステントグラフト治療

高橋英樹 助教 開心術一般、末梢血管、肺縦隔手術、大血管手術

龍 興一 助教 末梢血管、肺縦隔手術

 病棟医長/六角 丘     外来医長/深井隆太     医局長/田中恒有

Dokkyo Medical University Koshigaya Hospital 39

小児外科      

診療内容 15歳以下の小児の外科疾患の診療を担当します。1…一般小児外科疾患(そけいヘルニア、停留精巣、臍ヘルニア、包茎、乳児痔瘻、肥厚性幽門狭窄症、血管腫、リンパ管腫など)

2…救急疾患(外傷、熱傷、異物・誤飲、急性虫垂炎、腸重積症、そけいヘルニア嵌頓、急性腹症など)3…新生児外科疾患(先天性食道閉鎖症、先天性横隔膜ヘルニア、腹壁異常、小腸閉鎖、ヒルシュスプルング病、鎖肛など)4…小児消化器疾患(胆道閉鎖症、先天性胆道拡張症、胃食道逆流症、炎症性腸疾患、消化管ポリープなど)および慢性便秘、下血など

5…神経芽腫、腎芽腫、肝芽腫、横紋筋肉腫、奇形腫および良性腫瘍など6…小児泌尿器疾患(先天性腎尿路疾患、膀胱尿管逆流現像など)7…小児呼吸器疾患(先天性肺嚢胞症、肺分画症など)8…小児形成外科(先天異常、熱傷、漏斗胸など)

診療実績●平成24年度 外来患者延数 6,369人 入院患者数 722人

●年間症例数 総手術件数 661件(うち新生児手術/8件)

特  色1…小児は身体的にも精神的にも成長・発育の過程にあります。そこで入院や手術が必要な際には、子どもの成長や発育に障害とならない治療を選択し、また治療後の精神的・心理的負担を少なくするように配慮しています。

  当科では腹腔鏡や胸腔鏡を用いた鏡視下手術を取り入れ、小さい創で手術後の回復が早くかつ安全な低侵襲手術を実施しています。さらに形成外科的手技を応用し、整容的側面にも配慮するよう心がけています。

2…新生児外科疾患の約3割は出世前の超音波検査による胎児の異常として発見されます。当科では産科・小児科との連携のもとに新生児外科疾患の治療を行っています。加えてより高度な治療技術を要する低出生体重児の外科手術にも積極的に対応しています。

3…小児悪性腫瘍(小児がん)の診療では小児外科、小児科、放射線科、病理などの関連各科が協力した集学的治療に加え、看護師、ソーシャルワーカー、薬剤師、栄養士などのコメディカルが綿密に連絡を取り合い、チーム医療を実践し、治療成績の向上に努力しています。

4…当院の小児外科は開院以来、一般小児外科疾患や救急疾患に、長年取り組んできた実績があります。また日本小児外科学会の認定施設として小児外科指導医や認定医をスタッフとし、小児外科疾患を対象に常に最先端の医療を提供してきました。今後もさらに地域との連携を深め、地域の小児医療に貢献したいと考えています。

40

診療部長:池田 均

外来担当医および専門分野特殊外来 腫瘍外来、出生前診断外来、消化管機能外来、内視鏡外来、形成外科など

そ の 他▶主要機器 小児腹腔鏡・胸腔鏡手術器具、小児用内視鏡(消化管内視鏡・気管支鏡・膀胱鏡など)、診断用超音波装置、

消化管内圧検査装置、食道機能検査装置など

▶研究 臨床研究では新生児外科疾患、小児悪性腫瘍を大きなテーマとしており、鎖肛、胆道閉鎖症、先天性胆道拡張症の登録・研究、小児外科QOLの研究の他、小児悪性腫瘍の分野では多施設共同研究にも参加しています。また基礎研究では小児悪性腫瘍、小児消化管疾患などを中心に研究を進めています。

外来担当医および専門分野外来担当医および専門分野

氏名 職名 専門分野

池田 均 教授 小児悪性腫瘍の外科、新生児外科、鏡視下手術

田原和典 准教授 小児外科一般、移植外科

石丸由紀 講師 小児外科一般、小児消化器外科、小児救急

藤野順子 助教 小児外科一般、小児内視鏡

畑中政博 助教 小児外科一般

五十嵐昭宏 助教 小児外科一般

青木真理子 レジデント 小児外科一般

浜島昭人 非常勤講師 小児形成外科、漏斗胸の手術

藤田幸代 非常勤講師 小児形成外科

 病棟医長/石丸由紀     外来医長/畑中政博     医局長/田原和典

Dokkyo Medical University Koshigaya Hospital 41

診療内容産科婦人科は周産期医学、腫瘍学、生殖内分泌学、思春期・更年期・老年期医学などの専門分野に大別されますが、全領域に亘り、それぞれの専門医が診断と治療にあたっています。いずれの領域でも新しい診療を取り入れ、高度医療を目指して診療を行っています。

診療実績●平成24年度 外来患者延数 22,324人 入院患者数 1,494人

●年間症例数 分娩数 338件 婦人科開腹手術  良性腫瘍 170件  悪性腫瘍根治術 63件  腟式手術 119件  腹腔鏡下手術 17件

特  色妊娠して出産することは女性のみではなく、夫である男性にとっても、幸せで大切なことと考えます。妊娠を管理するに当たって、当科では妊婦さまに潜在する異常を早期に発見し、流産、子宮内胎児死亡などの悲しい事態を招かないように、注意を払っています。妊婦初期には子宮内胎児死亡の原因となる疾患として、最近頻度が増加している妊娠糖尿病および甲状腺機能異常の検査をします。通常の血液・尿の検査および感染症の検査も行います。異常があれば直ちに精密検査をして、治療を開始します。妊娠中の胎児・胎盤・羊水・臍帯の異常には超音波診断装置が有効で、当科では経腹部診断および経腟診断のどちらも可能な超音波診断装置を、すべての診察室に設置して診察しています。分娩予定日が近づくと胎児の健康状態の管理が重要となります。そのため妊婦健診の日に必ず分娩監視装置で胎児の健康状態を評価して安全な分娩を行っています。ハイリスク妊婦外来では多胎妊婦、妊婦高血圧症候群、内科疾患、胎児異常などを合併する症例について、小児科、小児外科、内科などの関連する他科と連携し、安全な妊婦・分娩をするために厳重な管理を行います。習慣流産に対して新しい治療法を開発し、高い成功率を収めています。婦人科悪性腫瘍(子宮頸癌、子宮体癌、子宮肉腫、卵巣癌など)の診療では当院は埼玉県の東部地区における基幹病院であり、婦人科悪性腫瘍の診療実績は豊富です。悪性腫瘍の治療は手術療法が基本ですが、手術前に癌の進行期分類や、患者さまの病状を検討し、最適の手術方式を選択して、熟練した医師が執刀します。手術後は、手術進行期および病理組織所見により、化学療法、放射線療法、その他の治療を行います。子宮筋腫や卵巣の良性腫瘍に対しては手術療法が基本ですが、患者さまの希望、症状、病態を十分に考慮し、術式を選択しています。腹腔鏡手術を行いますと、腹部の手術創が小さく、手術後の痛みが軽くなります。また回復が早いため、入院期間が短縮されます。当科では多くの腹腔鏡手術を施行して、患者さまに喜ばれています。手術を望まない患者さまには、薬物療法を行うこともあります。不妊症の診療ではホルモン検査、子宮卵管造影検査、精液検査、腹腔鏡検査などを行います。必要に応じてホルモン療法および排卵誘発を行います。現在までに高プロラクチン血症や多嚢胞性卵巣症候群の不妊患者さまを多数治療して、妊娠しています。また、男性不妊因子あるいはその他の因子による難治性不妊症に対しては、関連施設にて体外受精・胚移植、顕微受精、assisthatchingなどを行っています。

産科婦人科      

42

中高年女性の診療では食事や運動指導に加えて、薬剤を使用することによって、更年期障害、骨粗鬆症、高脂血症の治療を行っております。更年期障害の症状の一つに、うつ症状・うつ状態がありますが、各種心理テストを実施して患者さま一人一人の症状を吟味し、ホルモン補充療法(HRT)以外に、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)を用いた治療を行っています。骨粗鬆症診療では、定期的に骨密度や骨代謝マーカーの測定を行い、HRT、ビスフォスフォネート製剤(骨吸収抑制剤)、SERM(選択的エストロゲン受容体調整薬)などによる治療を行っています。HRTを好まない患者さまには漢方療法も行っています。月経関連疾患(原発性無月経、続発性無月経、体重減少性無月経、希発月経、頻発月経、月経不順、月経前緊張症、月経困難症など)や思春期疾患も適切に診断し、治療を行っています。

そ の 他▶主要機器 4D・カラードップラー超音波診断装置、腹腔鏡手術システム、子宮鏡、卵管通気、通水装置、子宮卵管造

影モニター装置、コルポスコープ、分娩監視装置

▶研究 1.正常妊娠・異常妊娠における血中、胎盤組織中、羊水中の各種サイトカインの動態と役割に関する研究。 2.正常妊娠・異常妊娠における血中の凝固因子と線溶因子の動態と役割に関する研究。 3.婦人科癌の組織中の各種サイトカインの動態と役割に関する研究。 4.婦人科悪性腫瘍に対する新しい化学療法の開発に関する研究。 5.更年期女性における血管病変の発症原因に関する研究。

外来担当医および専門分野外来担当医および専門分野

氏名 職名 専門分野

林 雅敏 教授 婦人科悪性腫瘍(手術、化学療法)、不育症(習慣流産)、周産期医学、更年期医学

坂本秀一 准教授 婦人科内分泌、婦人科悪性腫瘍、子宮内膜症

榎本英夫 講師 周産期医学、不妊症、不育症、子宮内膜症

濱田佳伸 講師 ハイリスク妊娠、悪性腫瘍の化学療法、更年期医学

飯塚 真 助教 産科婦人科一般

福岡真弓 助教 産科婦人科一般

入江太一 レジデント 産科婦人科一般

永田のぞみ レジデント 産科婦人科一般

齊藤陽子 レジデント 産科婦人科一般

大野晴子 レジデント 産科婦人科一般

病棟医長/濱田佳伸     外来医長/榎本英夫     医局長/坂本秀一

診療部長:林 雅敏

Dokkyo Medical University Koshigaya Hospital 43

診療内容 白内障、緑内障、眼底疾患をはじめとする眼疾患全般について診療を行っています。大学病院としての高度な診療内容で対応するために、初診は教授、准教授、講師をはじめとする専門医があたっています。さらに高度の専門性を維持するために、各領域の専門医が診断、治療の総括をする特殊外来を設けています。

診療実績●平成24年度 外来患者延数 41,353件     入院患者数 926件

●年間手術件数 白内障手術 1,030件     斜視手術 41件 網膜・硝子体手術 442件     眼瞼下垂手術 61件 網膜光凝固術 321件     翼状片手術 13件 緑内障手術 75件     眼窩底骨折整復術 12件 硝子体内注射 380件    

特  色●眼内レンズ挿入術、硝子体手術は1984年の開院時より全国に先駆けて積極的に行ってきました。現在、白内障手術はより小切開創からの超音波乳化吸引術が主体であり、安全性が高く最新の眼内レンズ挿入術を施行し、早期の視機能回復、社会復帰に努めています。●増殖糖尿病網膜症、難治性網膜剝離、黄斑疾患、網膜静脈閉塞症などの網膜硝子体疾患が多いことが当科の大きな特色であり、県内はもとより県外からも多くの患者さまをご紹介いただいてます。糖尿病などの全身疾患を有する患者さまに対しては、地域医療機関や関係各科との連携を密にとりながら診療しています。外傷、網膜剝離などの緊急手術が必要な患者さまは常時入院治療できるように努力しています。黄斑円孔、黄斑上膜、糖尿病黄斑浮腫、網膜静脈閉塞症による黄斑浮腫などに対しては、25ゲージ無縫合硝子体手術も積極的に施行することで良好な手術成績を得ています。●加齢黄斑変性に対してはフルオレセイン・インドシアニングリーン蛍光造影、OCT、MP-1を用いてより正確な診断を目指しています。治療は外来手術室を使用し、日帰りで抗VEGF抗体硝子体内注射や、認定医による光線力学的療法(PDT)を行っています。また、症例によっては硝子体手術も施行しています。●緑内障は最新の検査機器による早期発見、および血管新生緑内障などの難治緑内障を含め各病型に対応してレーザーや線維柱帯切除術、緑内障インプラント挿入術等の治療を行っています。適切な時期に治療を行うための病診連携を重視しています。●眼窩底骨折に対しては骨移植、骨膜移植、上顎洞内へのバルーン留置や3D内視鏡などを用いた整復術を行っています。●神経眼科疾患では脳神経外科や神経内科、放射線科と協力して正確な診断を目指しています。●角膜移植はアイバンクと連携を取り、様々な症例に対応しています。●2001年よりロービジョン外来を開設し、視覚障害者のQOLの向上を目指して、補助具の選定や使用訓練、歩行訓練、就学・就労相談、福祉サービスの情報提供、心理的サポートなど、きめ細かい生活支援を行っています。

そ の 他▶主要機器 超音波白内障手術装置、硝子体手術装置、3D内視鏡、マルチカラーレーザー、パターンスキャンレーザー

パスカル、Nd:YAGレーザー、PDT用レーザー、超広角走査検眼鏡(optos200Tx)、走査型レーザー検眼鏡、レーザーフレアセルメーター、3D超音波診断装置、光干渉断層計(OCT)、網膜神経線維層解析装置(GDx)、ペンタカム(多機能型3D前眼部解析測定装置)、ハンフリー視野計、ゴールドマン視野計、MP-1マイクロペリメータ、多局所網膜電図(VERIS)など、常に最先端の眼科医療装置を備えています。

眼科      

44

▶研究 1 各種白内障の成因に関する基礎研究 2 糖尿病眼合併症に関する基礎的、臨床的研究 3 難治性網膜剝離に関する基礎的、臨床的研究 4 緑内障視神経症に対する基礎的、臨床的研究 5 黄斑部疾患に関する基礎的、臨床的研究 6 眼球運動に関する臨床的研究 7 眼窩底骨折に関する臨床的研究 8 角膜疾患に関する臨床的研究

外来担当医および専門分野外来担当医および専門分野

氏名 職名 専門分野

筑田 眞 教授 眼疾患一般、眼外傷、白内障、糖尿病網膜症や網膜剝離などの網膜硝子体疾患、難治性眼疾患の外科的治療

鈴木利根 教授 眼疾患一般、神経眼科、斜視、前眼部、角膜、ロービジョン

髙橋 広 特任教授 視覚リハビリテーション

吉田紳一郎 臨床教授 眼疾患一般、屈折矯正、白内障手術、網膜硝子体疾患

松本行弘 准教授 眼疾患一般、白内障手術、緑内障、黄斑疾患、網膜硝子体疾患、角膜移植

小島孚允 非常勤講師 眼疾患一般、眼腫瘍

門屋講司 非常勤講師 眼疾患一般、白内障、糖尿病合併症

波紫秀厚 非常勤講師 眼疾患一般、白内障

平岡利彦 非常勤講師 眼疾患一般、白内障

鈴木君代 非常勤講師 角膜、涙液異常

橋本浩隆 非常勤講師 眼疾患一般、白内障手術、糖尿病網膜症、網膜硝子体疾患

林 振民 非常勤講師 眼疾患一般、白内障

西尾正哉 非常勤講師 眼疾患一般、屈折矯正、神経眼科、網膜硝子体疾患、白内障手術

高橋次郎 非常勤講師 眼疾患一般、外・前眼部疾患

林 麗如 助教 眼疾患一般、斜視、弱視

武藤哲也 助教 眼疾患一般、角膜、糖尿病網膜症

江口万祐子 助教 眼疾患一般、ロービジョン

岡本洋幸 助教 眼疾患一般

椎葉義人 助教 眼疾患一般、眼窩底骨折、網膜剝離

阮 俊栄 助教 眼疾患一般

井出智之 助教 眼疾患一般、黄斑疾患

仙田 翠 助教 眼疾患一般

原 雄時 レジデント 眼疾患一般

病棟医長/椎葉義人     外来医長/椎葉義人     医局長/井出智之

診療部長:筑田 眞

Dokkyo Medical University Koshigaya Hospital 45

診療内容平成23年4月より前教授の退任に伴い、田中康広教授が主任教授として就任致しました。スタッフもほぼ一新し、新たな体制で越谷市周辺を中心とした地域医療を充実させるべく診療を行っております。手術に関しては高い診療技術を持ったスタッフを集め、大学病院として質の高い高度な医療を提供できるよう努力しております。診療内容としては耳鼻咽喉科領域全般をカバーしておりますので、ほとんどの耳鼻咽喉科疾患に対応致します。耳科領域では慢性穿孔性中耳炎や真珠腫性中耳炎に対して外耳道後壁を保存する鼓室形成術を主として行っています。再発のリスクが高い真珠腫性中耳炎に対しては2回に分けて行う段階手術を行い、再発しない術式を選択します。また、可能な限り聴力が回復するよう音の伝わりを作り直す手術(耳小骨形成術)を工夫し、患者さんの生活の質が上がるようにしています。良好な手術結果により、耳科手術件数は年々増加しています。次に鼻科領域では軽症の副鼻腔炎に対しては内服治療を行いますが、保存的な治療では改善しない副鼻腔炎や重症例では、内視鏡を用いた鼻副鼻腔手術を行います。基本的に歯ぐきを切開する副鼻腔炎の手術は行いません。また、症例に応じてナビゲーションを用いたより安全かつ確実な手術を行います。アレルギー性鼻炎の治療としては体質改善を目的とした減感作治療やレーザーおよび高周波を用いた手術治療も行っております。患者さんの症状と病気の重症度を総合的に判断し、最も良い治療法を選択してゆきます。頭頸部腫瘍に対しては顎下腺、耳下腺をはじめとする良性の唾液腺腫瘍から上顎がん、咽頭がん、喉頭がんなどの悪性腫瘍まで治療を行います。病気の種類や進行度によって手術療法、抗がん剤による化学療法、放射線療法などから最も適した治療法を選択しております。

診療実績●平成24年度 外来患者延数 29,181人     入院患者数 970人    

●年間症例数 副鼻腔手術 147件     頭頸部手術 148件     鼓室形成術 70件    

特  色 耳科領域、鼻科領域、頭頸部領域の手術を主体とした治療に力を注ぎ、その領域のエキスパートが手術を担当しています。具体的な疾患とその治療法については以下のとおりです。耳科領域・真珠腫性中耳炎:基本的には外耳道後壁を保存する手術を行います。外耳道と呼ばれる耳の穴から鼓膜までの形態が維持されますので、術後のトラブルが少なく、手入れの必要が少ない利点があります。また聴力改善に関してはアブミ骨が残存している場合は70%以上の成功率を認めています。・癒着性中耳炎:難治として知られている癒着性中耳炎ですが、耳介軟骨を用いた鼓膜形成術を行い、再癒着を防止する術式をとることにより良好な成績を得ています。・耳硬化症:テフロンピストンワイヤーを用いたアブミ骨手術を行います。90%以上の症例でほぼ正常に近く聴力は改善します。最近では炭酸ガスレーザーを用いた、より低侵襲な手術も行っております。・高度感音難聴:両側耳の高度感音難聴症例に対しては人工内耳埋込み術を行います。

耳鼻咽喉科      

46

鼻科領域・慢性副鼻腔炎、副鼻腔嚢胞:ほとんどの症例に対し、内視鏡を用いた鼻内鼻副鼻腔手術を行います。再手術症例や多発する副鼻腔嚢胞など解剖学的に手術が困難な症例に対してはナビゲーションシステムを用い、安全かつ的確な手術を行います。・アレルギー性鼻炎:高周波電気凝固術、炭酸ガスレーザーによる蒸散術、タービネートブレードを用いた下甲介粘膜下組織除去術などの手術療法を行います。手術治療以外の根治的な治療としては原因抗原を同定したうえでの減感作治療も行っています。アレルギー認定医が患者さんの症状と臨床所見に応じた治療を判断しますので、アレルギー性鼻炎でお悩みの患者さんはご相談ください。頭頸部領域・舌、口腔、咽頭(上咽頭、中咽頭、下咽頭)、喉頭、唾液腺(耳下腺、顎下腺)、甲状腺の治療を行っております。悪性腫瘍では治療成績の向上のみならず、QOL(生活の質)の向上をめざし、機能温存(音声機能、摂食機能など)を考慮した治療を行います。そのため、手術治療だけでなく放射線治療、化学療法も患者さんに合わせて選択します。また最も新しい化学療法として分子標的薬の導入も開始しております。

外来担当医および専門分野特殊外来中耳炎外来(月)アレルギー外来(月)鼻副鼻腔外来(月)めまい外来(月)腫瘍外来(金)

そ の 他▶主要機器 ナビゲーションシステム、マイクロデブリッター、炭酸ガスレーザー、高周波電気凝固装置(コブレーター)

▶研究 ①中耳真珠腫、癒着性中耳炎の成因の解明と保存的治療法の研究 ②組織再生工学を応用した中耳粘膜再生の研究 ③アレルギー性鼻炎における治療法の効果に対する研究 ④鼻副鼻腔における術後創傷治癒機転に関する研究 ⑤樹状細胞を用いた頭頸部腫瘍に対する免疫治療の研究

外来担当医および専門分野外来担当医および専門分野

氏名 職名 専門分野

田中康広 教授 中耳手術、鼻副鼻腔手術

飯野 孝 講師 頭頸部腫瘍

吉村 剛 講師 アレルギー性鼻炎、鼻副鼻腔手術

病棟医長/飯野 孝     外来医長/吉村 剛     医局長/吉村 剛

診療部長:田中康広

Dokkyo Medical University Koshigaya Hospital 47

診療内容 脳血管障害、脳腫瘍、頭部外傷をはじめ、脳神経外科疾患全般の診療を行っています。全国の病院より紹介患者を受けるとともに、急性疾患に対しては24時間体制で対応をしています。

診療実績●平成24年度 外来患者延数 9,679人 入院患者数 817人

●年間症例数 手術総数 511件 脳動脈瘤 141件 頭蓋内腫瘍手術 52件 脳血管内治療 188件 水頭症手術 103件

特  色1.全国でも有数の脳血管内治療施設として、全国より多くの患者さんを紹介いただいています。特に脳動脈瘤治療、内頚動脈狭窄症に対しては、最先端の治療を実践しています。手術治療との使い分けが当科の特徴であり、適切な治療方針の決定により、成績の向上がもたらされています。

2.救命センターを併設しており、緊急疾患も多く搬送されています。24時間脳神経外科医が在院しており、いち早く適切な診療が可能です。クモ膜下出血・脳内出血・脳梗塞・外傷等、緊急手術が必要な疾患にも365日・24時間対応しています。

3.ナビゲーションシステム、5-ALAを用いた脳腫瘍手術、ICGを用いた脳血管手術、最先端の脳血管造影システムなど、高度な医療機器を備え、大学病院としての機能を果たしています。十分な症例数をこなした医師が、これらの機器を使いこなして診療に当たっています。

4.脳腫瘍に対しては、頭蓋底外科テクニックを用いた安全な手術に加え、放射線治療部との連携ですみやかに術後の放射線治療が可能です。

5.頭蓋内バイパス術、微小血管減圧術(三叉神経痛・顔面けいれん)、良性脳腫瘍摘出、脊髄疾患など、多くの疾患に対応が可能です。機能予後を最重点課題として、安全な治療を心がけています。頭髪も切らず、短期間の入院で治療が可能です。

6.医師の異動がほとんどないため継続した治療の実践が可能です。また、病病連携・病診連携の充実により、治療後もかかりつけ医と協力して経過を観察することが可能です。

そ の 他▶主要機器 CT、MRI、血管撮影装置、SPECT、手術用顕微鏡(5-ALA、ICG)、放射線治療装置、定位脳手術装置、

超音波手術器、ナビゲーションシステム、神経内視鏡、術中生理学的モニター

脳神経外科      

48

▶研究 1.内頚動脈狭窄症に対する治療方法の選択について 2.脳動脈瘤の治療(特にコイル塞栓術)の発展について 3.脳虚血の急性期血管内治療について  4.虚血性疾患の血行再建の適応について  5.海外における日本の脳神経外科医の役割について  6.脳腫瘍の遺伝子解析  7.悪性脳腫瘍の分子メカニズム解析

外来担当医および専門分野外来担当医および専門分野

氏名 職名 専門分野

兵頭明夫 教授 脳血管障害、脳神経血管内治療

鈴木謙介 准教授 脳血管内治療、脳腫瘍

田中喜展 講師 脳血管障害、神経内視鏡

永石雅也 講師 脳腫瘍、脳血管障害

清水信行 助教 脳血管内治療、脳血管障害

高野一成 助教 脳血管障害、バイパス術

鈴木亮太郎 助教 脳神経外科一般、頭部外傷

杉浦喜樹 後期研修医 脳神経外科一般

井上佑樹 後期研修医 脳神経外科一般

西原哲浩 講師(非常勤) 神経内視鏡、下垂体疾患

玉野吉範 講師(非常勤) 脳神経外科一般、脳血管障害

保谷克巳 講師(非常勤) 脳血管障害、脳血管内治療

吉澤 卓 講師(非常勤) 脳神経外科一般、脳血管障害

林  謙 講師(非常勤) 脳神経外科一般、脳血管障害

堀中直明 講師(非常勤) 脳神経外科一般、脳血管障害

小野伸夫 講師(非常勤) 脳神経外科一般

長谷川浩一 講師(非常勤) 脳神経外科一般

滝川知司 講師(派遣) 脳血管障害、脳血管内治療

内田貴範 助教(学外派遣) 脳血管内治療、脳神経外科一般

岩楯兼尚 助教(学外派遣) 脳神経外科一般、脳腫瘍

木幡一磨 助教(非常勤) 脳神経外科一般

外来医長/田中喜展     病棟医長/鈴木謙介     医局長/高野一成

診療部長:兵頭明夫

Dokkyo Medical University Koshigaya Hospital 49

診療内容腎臓、尿管、膀胱および尿道からなる尿路や前立腺、精巣などの男性生殖器、副腎を含む後腹膜臓器に対する全般の診療を行っています。診療を受けられる方は男性、女性を問わず、高齢者から乳幼児まで幅広いのが当科の特徴です。対象疾患としては、排尿機能障害、尿路性器腫瘍、感染症、先天奇形、男性不妊症、男性更年期障害、女性泌尿器疾患(膀胱瘤、尿失禁)などがあげられますが、特に多い疾患は前立腺癌、膀胱癌、腎癌、前立腺肥大症、尿路結石、尿失禁、神経因性膀胱、小児泌尿器疾患(尿道下裂、VUR、水腎症、巨大尿管、後部尿道弁、遺尿症など)、男性不妊症、勃起不全などがあげられます。

診療実績●平成24年度 外来患者延数 32,571人         入院患者数 1,183人        

●主な手術件数 副腎腫瘍      腹腔鏡下副腎摘除術 8例         腎腫瘍       腹腔鏡下腎摘除術 15例                   開放根治的腎摘除術 12例         上部尿路腫瘍    腹腔鏡下腎尿管全摘術 10例                   開放腎尿管全摘術 6例         膀胱癌       経尿道的膀胱腫瘍切除術 176例                   根治的膀胱全摘術 21例         前立腺癌      腹腔鏡下前立腺全摘術 4例                   根治的前立腺全摘術 11例         前立腺肥大症    HoLEP 32例         男性不妊症     MD-TESE 75例                   腹腔鏡下精索静脈瘤結紮術 34例                   顕微鏡下精管吻合術 3例         女性泌尿器     TOT 2例                   TVT  3例         小児泌尿器     VUR根治術    9例                   腹腔鏡下腎盂形成術 15例                   尿道下裂手術   10例                   停留精巣固定術 32例                   院嚢水腫根治術 5例                   包茎手術 8例         尿路結石      経尿道的膀胱砕石術 8例                   TUL 36例                   PNL 3例                   ESWL 74例        

特  色排尿障害に関しては、質問表・尿流測定・膀胱機能検査などを用いて、病態を明らかにした上で、治療を行っています。特に前立腺肥大症に対しては、従来の経尿道的前立腺切除術や開放被膜下前立腺摘除術にかわり、出血も少なく大きな線腫の治療も可能なホルミウムレーザー前立腺核出術(HoLEP)を行っています。尿路性器悪性腫瘍では超音波検査、CT、MRI、軟性膀胱鏡、軟性尿管鏡、PSAを用い、早期診断、正確な病期診断を行っています。副腎腫瘍・早期腎腫瘍に対しては腹腔鏡手術を、前立腺癌に対しては小切開で行うミニマム創手術や腹腔鏡下前立腺全摘を行っており低侵襲を心がけています。術後尿失禁の頻度も低く、希望される患者さまに対しては神経温存手術も行っています。また、内分泌治療抵抗性前立腺癌には外来化学療法を行い予後の改善を目指しています。膀胱全摘時の尿路変更法は、従来の回腸導管・尿管皮膚瘻に加えて、尿道から排尿可能な腸管利用自然排尿型新膀胱造設術も行っています。なお、膀胱癌・前立腺癌に対しては医師主導型治験や先進医療という形で久留米大学との共同研究によるペプチドワクチン療法を症例を選んで施行しています。男性不妊症の分野では、顕微鏡下に精細管を観察し高率に精子を回収することができるMicrodissectiontesticularspermextraction(MD-TESE)を行い、従来精子回収が困難であったKlinefelter症候群や癌化学療法後の患者さまの精子回収に良好な成績をおさめ、顕微受精への門戸を開いています。尿路結石に対しては最新のドルニエ社製の治療装置を用い体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を行い、良好な成績をおさめています。比較的大きい結石に対しては経皮的腎砕石術(PNL)や経尿道的砕石術(fTUL)を積極的に取り入れています。女性泌尿器患者においては、腹圧性尿失禁に対してはTOT(trans-obturatortape)手術、膀胱瘤や直腸瘤などの性器脱に

対してはTVM(Tension-freevaginalmesh)手術など新しい術式を取り入れ良好な成績をおさめています。小児に対しては小児泌尿器専門医により尿道下裂、膀胱尿管逆流症(VUR)、水腎症、遺尿症などの専門的治療を行っています。他施設では治療困難な症例も多く受け入れ、良好な治療成績を残しています。また、小児に対しても積極的に腹腔鏡手術を

泌尿器科      

50

取り入れ低侵襲治療に取り組んでいます。2012年5月からは、前立腺癌に対して密封小線源治療が開始されました。近隣の100万人の診療圏で唯一の治療施設になりますので、前立腺癌患者様でこれまで他施設に紹介せざるを得なかった方々の治療が可能になります。また、時を同じくして、越谷市では市民を対象にしたPSA検診が開始されます。今後、ますます増加すると考えられます前立腺癌に対して、様々な治療オプションを提示して治療が可能になりますので、患者様のご紹介をお願い致します。

外来担当医および専門分野特殊外来小児泌尿器科外来:尿路奇形、VUR、水腎症、遺尿症(金曜午後)排尿機能外来:尿失禁や排尿困難に対する診断・検査、膀胱機能検査(木・金曜午後)前立腺腫瘍外来:PSA検査、ステージ診断、ホルモン療法、外来化学療法(月曜)男性更年期外来:(木曜午後)女性泌尿器科外来:腹圧性尿失禁、膀胱瘤(水曜)膀胱腫瘍外来:軟性膀胱鏡、膀胱注入治療(水曜)男性不妊外来:精液検査、精巣生検、MD-TESE(木曜午後)尿路結石外来:腎結石・尿管結石・膀胱結石に対する治療計画ならびにfollowup(木曜午前)

そ の 他超音波診断装置、軟性膀胱鏡、軟性尿管鏡、尿流動態検査、体外衝撃波結石破砕装置、ホルミウムレーザー発生装置(ホルミウムレーザー前立腺核出術、結石破砕術)、腹腔鏡手術装置一式、夜間勃起機能検査(リジスキャン)、乳児用内視鏡・切除鏡一式、前立腺癌小線源療法装置一式土曜日の診療は、原則として紹介状を持参した新患のみに限らせていただきますので、ご了承ください。

外来担当医および専門分野外来担当医および専門分野

氏名 職名 専門分野

岡田 弘 教授 男性不妊症、排尿機能、精巣腫瘍、腎腫瘍

新井 学 准教授 尿路性器腫瘍

宋 成浩 准教授 小児泌尿器、排尿機能、腹腔鏡手術

八木 宏 講師 女性泌尿器、漢方療法

小堀善友 講師 ED、男性不妊症

芦沢好夫 助教 尿路結石

川口真琴 助教 尿路結石、尿路腫瘍

西尾浩二郎 助教 腎腫瘍、腹腔鏡手術

佐藤 両 助教 排尿機能、腹腔鏡手術

飯島将司 助教 男性不妊症

太田茂之 助教 不妊症、泌尿器一般

定岡侑子 レジデント 泌尿器一般

鈴木啓介 レジデント 泌尿器一般

岩端威之 レジデント 泌尿器一般

中井秀郎 非常勤医 小児泌尿器全般、VUR、水腎症、夜尿症、外性器異常

青木慶一郎 非常勤講師 泌尿器一般

福間裕二 非常勤講師 和漢診療

病棟医長/八木 宏     外来医長/宋 成浩     医局長/八木 宏

診療部長:岡田 弘

Dokkyo Medical University Koshigaya Hospital 51

診療内容形成外科では、生まれつきの形態の異常、あるいは外傷や腫瘍などにより後天的に生じた体表面に近い組織の変形や欠損部に対して、できる限り本来あるべき形態や機能に近い状態を取り戻すことを目的とした外科的治療を行っています。治療対象となる主な部位は、皮膚・皮下組織、軟部組織、筋肉、神経、血管、骨など体表面に近い組織です。形成外科だけで行っている手術のほか、他科との連携により、悪性腫瘍切除術後の修復・再建術などの治療も行っています。このような手術・治療を通じて、身体的ならびに心理的な負担の軽減を図ることを目的としております。

治療対象疾患1)先天性疾患・顔面の先天異常(唇裂・口蓋裂、顔面裂、埋没耳、小耳症、耳垂裂、耳介変形)・四肢・体幹の先天異常 (多指(趾)症、合指(趾)症、裂手、裂足、臍ヘルニア、漏斗胸)・皮膚腫瘍・皮下腫瘍・軟部組織腫瘍(母斑、脂腺母斑、血管腫)

2)後天性疾患・一般外傷(擦過傷、挫創、皮膚・軟部組織欠損)・顔面外傷(顔面挫創(顔の傷)、顔面骨骨折(多発骨折、鼻骨骨折、頬骨骨折、上顎骨折など))・手足の外傷(神経断裂、腱断裂、血管切断(血管吻合手術)、切断指(切断指再接合手術))・皮膚腫瘍・皮下腫瘍・軟部組織腫瘍(母斑(ホクロ)、粉瘤腫、脂肪腫、血管腫、神経鞘腫、耳下腺腫瘍など)・悪性腫瘍および腫瘍切除後の再建手術(一期的再建術、二期的再建術):頭頸部再建(舌癌、口腔底癌、下咽頭・頸部食道再建、上顎・下顎再建)、体幹部再建(胸壁、腹壁)、四肢再建(軟部組織再建、血行再建)・乳房再建(乳癌切除後、自家組織再建、インプラント再建)・リンパ浮腫(保存的治療、リンパ管静脈吻合手術)・褥瘡(床ずれ)、難治性潰瘍(糖尿病性壊疽、虚血性潰瘍・壊疽など)・肥厚性瘢痕(傷あと)、ケロイド・熱傷(保存的治療、植皮術)・陳旧性顔面神経麻痺の治療(顔面神経麻痺動的再建術、静的再建術)・その他:陥入爪(巻き爪)、腋臭症(わきが)、眼瞼下垂症など

診療実績形成外科は、2013年1月に新規開設し、診療を開始いたしました。

形成外科      

52

特  色●形成外科診療の全般について、地域の医療機関および他科との連携をとり、医学的に適正で、一人ひとりの患者様に対して心のこもった診療を心がけております。●皮膚・皮下腫瘍切除・摘出などの小手術は、日常生活の制限や時間的な負担を少なくするように、局所麻酔下の外来手術を行なっております。●顔面・頚部などの露出部位では、整容性に配慮したデザイン・方法による手術を行ない、また術後の創部ケアも行なっています。●手術に際しては真皮縫合を用いた形成外科的な縫合手技の他、小範囲の組織欠損に対しては植皮や局所皮弁、複雑な構造や機能的な再建を要する症例では有茎組織移植や遊離組織移植など、部位と状態に適切な手技を用いた手術を行っています。●乳癌・頭頸部癌などの悪性腫瘍切除後の変形や欠損、リンパ浮腫などに対する治療では、マイクロサージャリー手術(顕微鏡下の血管吻合による遊離組織移植手術)を用いた手術を積極的に行います。●獨協医科大学形成外科・美容外科(壬生)との協力体制のもと、広く形成外科一般について診療を行っています。(獨協医科大学 形成外科美容外科: http://www.dokkyomed.ac.jp/dep-m/keisei/index.html)

外来担当医および専門分野外来担当医および専門分野

氏名 職名 専門分野

鈴木康俊 准教授 形成外科一般、創傷外科、皮膚腫瘍外科、マイクロサージャリー、リンパ浮腫

佐々木京子 講師 形成外科一般、乳房再建、褥瘡・難治性潰瘍

※外来:第2・4月曜、火曜日~金曜日(土曜日は予約再診のみ)

病棟医長/鈴木康俊     外来医長/鈴木康俊     医局長/佐々木京子

診療部長:林 雅敏

Dokkyo Medical University Koshigaya Hospital 53

診療内容我が国の救急医療体制は初期、二次、三次救急医療機関の3種類の病院により構成され、それぞれが機能分担に基づき地域の救急医療を担当しています。夜間、あるいは日曜日に風邪や発熱で困った場合には夜間・休日診療所が診療を行います(初期救急医療機関)。突然の腹痛や骨折などで入院を必要とする場合は、地域の救急病院が診療を担当しております(二次救急医療機関)。救命救急センターは、救急隊によって搬入される重篤な傷病者(重度外傷、広範囲熱傷や心筋梗塞など)、あるいは初期・二次救急医療機関で対応が困難なため紹介を受けた重傷救急患者の診療にあたっています(三次救急医療機関)。救命救急センターは重篤な救急患者のみに対応する医療機関で、一般外来や予約診療は行っていません。救急医療科は、埼玉県東部地区の三次救急医療を担当する越谷病院救命救急センターの運営に専従する診療科です。

診療実績●平成24年(1月~12月) 内因性疾患(循環器・脳神経など) 354名

外因性疾患(外傷・中毒など) 353名

特  色当救命救急センターは、埼玉県東部地区の人口約170万人の三次救急医療を担当する救命救急センターとして1998年5月開設されました。救命救急センターは厚生労働省・都道府県が指定する医療施設で、現在埼玉県内には当センターを含めて7つの救命救急センターがあります。運営上の特色として、救急専門医(日本救急医学会指導医、同専門医)からなる救急医療科と外科・内科系の専門医がチームを組んで三次救急医療に専従していることが挙げられます。重篤な救急患者は複数の診療科の専門的な治療を要することが多く、このようなケースでは院内診療科の専門医が診療に参加する体制をとっています。このような診療体制により、数多くの問題を抱えた重篤な救急患者さまに質の高い医療サービスを提供します。

救急医療科      

54

そ の 他▶主要機器・施設 CT、血管造影装置、緊急手術室、集中治療室(10床)、ハイケアおよび後方ベッド(24床)、人工呼吸器

や各種血液浄化装置など救急医療に必要な設備は完備しています。

外傷患者は、初期診療から手術・IVRまで一貫した治療を行っています。

心大血管の救急疾患では、緊急の血管造影、primaryPTCA、IABPあるいはPCPSから手術まで、いつで

も可能な体制が整っています。

▶研究 シミュレーションによる医学教育・医療訓練

インストラクタートレーニング

心肺蘇生法

重度外傷患者の急性呼吸障害

真菌感染症の早期治療

外来担当医および専門分野外来担当医および専門分野

氏名 職名 専門分野

池上敬一 教授 重度外傷、広範囲熱傷、外科的集中治療、医学教育

杉木大輔 講師 一般外科、外傷外科、IVR(InterventinalRadiology)

岩下寛子 学内助教 産婦人科救急、シミュレーション教育

上笹貫俊郎 助教 内科救急、消化管内視鏡、検査治療

五明佐也香 学内助教 外傷診療、熱傷

鈴木光洋 学内助教 一般外科、外傷診療

金子浩明 レジデント 一般救急

松村 一 非常勤 熱傷、顔面外傷、手の外科、組織移植と虚血障害、瘢痕の病態生理

佐藤陽二 非常勤 救急医療全般

蒲原 隆 非常勤 救急医療全般

山田浩二郎 非常勤 救急医療、重度外傷、集中治療、栄養管理

加塩信幸 特任教授 救急医療、神経内科、内科診療、神経救急

病棟医長/岩下寛子     外来医長/上笹貫俊郎     医局長/杉木大輔

診療部長:池上敬一

Dokkyo Medical University Koshigaya Hospital 55

診療内容ペインクリニック外来では急性および慢性疼痛疾患を中心に、眼瞼痙攣、顔面痙攣、吃逆(しゃっくり)、顔面神経麻痺、突発性難聴、末梢血管障害(バージャー病等)などの神経ブロックの適応になる非疼痛疾患すべてを対象として診療いたしております。具体的には、頭部や顔の痛み(三叉神経痛、非定型顔面痛)、頸上肢の痛み(頚椎症、頚椎椎間板ヘルニア)肩の痛み(肩関節周囲炎、五十肩)、腰下肢の痛み(腰椎椎間板ヘルニア、坐骨神経痛)、頭部から下肢の部分的な痛み(帯状疱疹後神経痛、筋・筋膜性疼痛)などの多岐にわたる疼痛疾患を主に治療しております。教授を中心に3~4名の医師で火曜日、木曜日、土曜日の午前中に診察を行っております。予約制にて、他院・他科からの紹介患者のみの診療とさせていただいております。他院からの紹介状をお持ちの方は、総合医療相談部 医療連携部門(TEL:048-965-1147)へ電話していただき予約をお取りください。初診の診療日は火曜日と木曜日のみとなっております。

診療実績●平成24年度 外来患者延数 6,365人

●年間症例数

治療内容は、神経ブロックが主体で星状神経節ブロック、硬膜外ブロック、透視下腕神経叢ブロックと神経根ブロックとトリガーポイント注射、ボトックス注射、上顎神経ブロック、下顎神経ブロック、腰部交感神経節ブロックなどになります。神経破壊薬を使用する神経ブロックは原則として入院していただくことになります。

特  色ペインクリニックでは治療手段は主に、神経ブロックを行っていますがむやみに施行するわけではなく、その他には薬物療法、レーザー、イオンフォレーシス、漢方などを適宣患者さまの治療に応用しております。

麻酔科(ペインクリニック)      

56

診療部長:奥田泰久

そ の 他▶主要機器 レーザー照射器、SSP、鍼麻酔器、イオンフォレーシス

▶研究 神経障害性疼痛の治療の研究、神経ブロック法

外来担当医および専門分野外来担当医および専門分野

氏名 職名 専門分野

奥田泰久 教授 ペインクリニック一般

斉藤朋之 助教 ペインクリニック一般

橋本雄一 助教 ペインクリニック一般

加瀬幸子 非常勤講師 ペインクリニック一般

病棟医長/新井丈郎     外来医長/島崎睦久     医局長/新井丈郎

Dokkyo Medical University Koshigaya Hospital 57

診療内容●乳がんの診断と治療(外科手術、化学療法、放射線療法など)●良性乳腺疾患(乳腺症、良性腫瘍)の診断と治療

診療実績●平成24年度 外来患者延数 11,050人

入院患者数 294人

●年間症例数 手術総数 166件

乳房温存術 138件

乳房切除術 20件

特  色1.乳がんの診療においては、単にがんであることの診断だけにとどまらず、マンモグラフィや超音波検査、MRIなどの画像検査を駆使して病巣の広がりや進行度を精密に診断し、治療方針を決定します。

2.がんの根治において安全であれば可能な限り乳房温存手術を行います。2012年の乳房温存手術は乳がん手術158例中138例(87.3%)に行われました。

3.病巣の進行程度によっては術前に薬物療法を行って乳房温存手術の可能性を高めます。4.術前・術後の薬物療法は、組織検査の結果から最近のエビデンスに基づいて、ホルモン療法、抗がん剤、分子標的療法などを適切に組み合わせた治療法を選択します。

5.乳がんの薬物療法に関しては、新薬や新しい治療法の臨床試験に積極的に参加しております。6.乳がんの診断から治療、場合によっては緩和ケアまで各主治医が責任を持ち、さらに近隣の医療機関とも連携をとりながら診療を担当します。

7.手術の後遺症や薬物療法の副作用に対しても、可能な限りの治療と生活上のアドバイスを行います。

乳腺センター      

58

センター長:大矢雅敏

そ の 他がんの診断から手術、薬物療法(ホルモン療法、化学療法、分子標的療法)、放射線療法、緩和ケアに至るまで、乳腺専門医が一貫した診療を行っております。一人一人の患者様の病状に応じて、乳腺外科医、腫瘍内科医、放射線治療医、専門看護師など各領域の専門家が集まって検討会を行い、最善の治療法を追求していく新しい形のチーム医療を目ざします。

外来担当医および専門分野外来担当医および専門分野

氏名 職名 専門分野

大矢雅敏 教授、センター長(常勤)

腫瘍外科

小島誠人 准教授 乳腺外科(乳腺専門医)、乳がん化学療法

二宮 淳 非常勤医 乳腺外科(乳腺専門医)、乳がん化学療法

石綱一央 助教 乳腺外科(乳腺認定医)、乳がん化学療法(がん薬物療法専門医)

*乳腺センターの初診は他医療機関からの紹介状、または検診において異常の結果が記載された用紙を持参の方のみを対象とし、初診診療日は火曜日・金曜日とさせていただきます。なお、再診の患者様でも継続受診されていない方は初診の方と同様の条件となります。

病棟医長/石綱一央     外来医長/小島誠人     医局長/小島誠人

Dokkyo Medical University Koshigaya Hospital 59

診療内容●前立腺癌の診断と治療(手術、内分泌療法、化学療法、放射線療法、免疫療法など)●前立腺肥大症の診断と治療(内服治療、ホルミウムレーザー前立腺核出術など)

診療実績●平成24年度 外来患者数(泌尿器科) 32,571人

密封小線源療法 13人

特  色前立腺センターは増加の一途をたどる前立腺癌と加齢に伴い排尿障害を引き起こす前立腺肥大症などの前立腺疾患を対象とする部門です。限局性前立腺癌に対する治療には主に手術療法と放射線療法があります。手術療法は小切開で行うミニマム創手術や腹腔鏡手術を行い、低侵襲治療を心がけています。県下有数の症例数で、性機能の温存を希望される患者様に対しては神経温存術も積極的に行っています。放射線治療は通常の外照射療法に加えて2012年より密封小線源療法を導入しました。前立腺内にI-125の小線源(シード)を厳密な線量計算のもとに挿入し、周囲の臓器への障害を最小限にしながら前立腺へは高線量を照射する治療法です。4泊5日の短期入院での治療が可能で、尿失禁や性機能障害もほとんどおこすことはありません。最近のmeta-analysisでは、限局性前立腺癌に対する他のどの治療オプションよりも優れた成績が報告され、これからの発展が期待されています。進行性前立腺癌に対しては、従来の内分泌療法・ドセタキセルによる化学療法に加え、久留米大学との共同研究でペプチドワクチン療法の先進医療や治験を実施しています。標準治療に対して抵抗性になった前立腺癌の症例に対しても予後延長が期待されている治療法です。前立腺肥大症ではホルミウムレーザー前立腺核出術を導入しています。従来の経尿道的手術(TUR-P)や開腹手術と比較して、出血も少なく大きく腫大した前立腺でも安全に根治手術が可能です。前立腺センターは独立した外来枠が無いため、上記治療を希望される場合は泌尿器科外来にご紹介いただければ対応が可能です。

前立腺センター      

60

外来担当医および専門分野外来担当医および専門分野

氏名 職名 専門分野

岡田 弘 教授(兼任)

新井 学 准教授(兼任) 尿路性器腫瘍

センター長:岡田 弘

Dokkyo Medical University Koshigaya Hospital 61

診療内容臨床検査技師が医師と協力して診療に関与するチーム医療に参画しております。チーム医療では技師の立場から栄養サポートチーム、糖尿病教室、肝臓病教室、インフェクションコントロールチーム(ICT)、呼吸器リハビリに加わっております。また、海外帰国者の医療相談も行っております。

特  色検査部門は大きく分けて検体系と生理機能系にわかれます。検体系が血液、骨髄、尿、糞便、喀痰などを自動分析装置あるいは顕微鏡を用いて検査し、迅速に結果を医師に届ける努力をしております。緊急検査では担当医に30分以内で結果を届けることも可能です。2012年には年間約490万件の検査を行いました。生理機能系では心電図、ホルター心電図、運動負荷心電図、心音図、脳波、呼吸機能、筋電図、腹部超音波、心超音波などを実施しております。検体・生理部門とはやや異なりますが輸血検査と血液製剤の出庫も検査部における重要な部門のひとつです。血液は埼玉県赤十字血液センターより供給されており血液型の判定をはじめ、その血液が適切に使用されるよう様々な検査を行っております。また採血も検査部技師が行っておりますが待ち時間の短縮を常に心がけて行っております。当検査部では多くの技師が栄養サポートチーム(NST)、インフェクションコントロールチーム(ICT)、専門臨床検査技師、超音波検査士、認定臨床微生物検査技師、認定輸血検査技師、認定血液検査技師、一級臨床検査士、二級臨床検査士、緊急検査士、日本糖尿病療養指導士、感染制御認定臨床微生物検査技師などの専門の資格を持っており、それぞれの場で活躍しております。

臨床検査部      

62

診療部長:春木宏介

そ の 他▶主要機器 全自動分析器(血液、生化学、免疫血清、内分泌、細菌)を有しております。

▶研究 新しい臨床検査の開発と導入を行っております。

感染症に関する薬剤の効果や感染症に関する研究を行っております。

外来担当医および専門分野外来担当医および専門分野

氏名 職名 専門分野

春木宏介 教授 検査医学、感染症、熱帯医学、渡航医学

党 雅子 准教授 検査医学、呼吸器病学

日谷明裕 講師 検査医学、感染症、熱帯医学、渡航医学

Dokkyo Medical University Koshigaya Hospital 63

診療内容1…手術組織病理診断2…生検組織病理診断3…術中迅速病理診断4…細胞診断5…免疫組織診断6…電子顕微鏡診断7…病理解剖

診療実績病変部の組織を採取して、それを顕微鏡で観察して診断するのが病理検査です。組織の採取が可能であれば、全身の病変が検査対象となります。手術など治療前に診断目的で病変の一部を採取(内視鏡、生検針、切開などで)して行う病理検査が生検組織病理診断です。例えば胃のレントゲン検査の結果、精密検査が必要とされた場合、胃内視鏡を行いますが、その際病変部から半米粒大の組織を採取して病理検査します。顕微鏡下で癌細胞が検出されれば、胃癌の診断となり手術となります。手術中には、時に術中迅速病理診断が行われます。これは癌の取り残しを防止するためや胃の手術範囲の決定のために行うもので、胃の切離部分の癌細胞の有無を術中に短時間で診断するものです。その際、捺印細胞診を行い、診断をより確実なものとしています。手術後は摘出された病変部について、手術組織病理検査が行われます。病変の最終的診断となり、病変の悪性度、進展度、リンパ節への転移範囲、病変が全摘されたかの確認などが詳細に検索されます。細胞診断は、剥離した細胞を視て良悪性の診断をする検査です。肺癌検査では喀痰、子宮癌検査では子宮膣部・体部の擦過、膀胱癌は尿が検査対象となります。リンパ節、甲状腺や乳腺などは穿刺細胞診が行われ、あらゆる腫瘍性病変が検査対象となります。免疫組織診断は、より正確な病理診断を可能にしています。特に乳癌におけるHER2検査は、直接治療に反映される検査として重要であります。これらの病理組織診断や細胞診断を迅速かつ正確に行うことをモットーとしています。

病理部      

64

診療部長:上田善彦

そ の 他▶主要機器 自動染色装置、自動免疫染色装置、凍結切片用クリオスタット、マイクロウェーブ迅速処理装置、自動包埋

装置、自動封入装置、超薄切装置、マイクロカッティングマシン、バーチャルスライドスキャナなど備えています。

▶研究 腎  臓:腎糸球体疾患の進展に関する病理学的研究 乳  腺:乳癌の予後に関する分子病理学的研究 腫瘍学 :悪性腫瘍の発生・進展機序の解明と抗癌剤治療法開発のための分子生物学的研究 軟部腫瘍:悪性腫瘍の分子病理学的研究 病理技術:病理検査における応用技術の開発に関する研究 細胞診 :境界病変における分子細胞学的研究

外来担当医および専門分野外来担当医および専門分野

氏名 職名 専門分野

上田善彦 教授 腎臓・泌尿器病理、消化器病理、乳腺病理、細胞診

村上俊一 特任教授 神経・筋病理

今井康雄 准教授 消化器癌の分子病理、癌化学療法

小野祐子 学内准教授 外科病理、腎臓病理、消化器病理

山岸秀嗣 学内講師 外科病理、消化器病理

河合俊明 非常勤講師 呼吸器病理、細胞診

植田初江 非常勤講師 循環器病理

山口岳彦 非常勤講師 骨軟部腫瘍・骨関節疾患の病理

北村博司 非常勤講師 腎臓病理(腎生検・移植)

中村 司 非常勤講師 腎臓病理

青木見佳子 非常勤講師 皮膚病理

島㟢英幸 非常勤講師 外科病理

伴 慎一 非常勤講師 消化器(消化管・肝・胆・膵)病理、乳腺病理

芳賀孝之 非常勤講師 肺病理

小林雅史 非常勤助教 腎臓臨床病理

滝本寿郎 非常勤医 外科病理、細胞診、血液病理

堂本英治 非常勤医 外科病理

古谷津純一 技師長 免疫組織化学、細胞診

山﨑泰樹 主任 細胞診

岡村卓哉 副主任 免疫組織化学、細胞診

検査医長/今井康雄

Dokkyo Medical University Koshigaya Hospital 65

診療内容当リハビリテーション部は、「患者様のニーズに即応したセラピーの展開」を基本方針に掲げて、日々診療にあたっています。医師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が協力して診療を行い、看護師、ソーシャルワーカーとも連携を密にしてチーム医療を展開しています。特に整形外科、脳神経外科、救急医療科、呼吸器内科、小児科、神経内科からの依頼件数が多くなっております。発症もしくは術後超早期からリハビリテーションを開始することによって、早期の機能回復、社会復帰を目指しています。また医学の発展に寄与する研究機関としての役割も担っており、臨床実習指導、学会への参加も積極的に行っております。

診療実績

脳血管疾患リハ 運動器リハ 呼吸器リハ

44,021 16,631 1,347

(H24年度 リハビリテーション患者延べ件数)

特  色●脳血管疾患・脳腫瘍・頭部外傷の患者については超早期から介入することで、可及的速やかな社会復帰を目指すとともに、回復期病院への転院など近隣病院との連携も図っています。●整形外科疾患では、人工股関節・人工膝関節全置換術やイリザロフ法を応用した変形矯正術・脚延長術や脊椎・脊髄手術患者に対して、詳細な術前評価に基づきリハビリテーション計画を立案し、身体機能の向上に留まることなく、生活の質の向上を目指した運動療法を実践しています。●慢性閉塞性肺疾患に対する呼吸リハビリテーションは、クリニカルパスを使用し、呼吸器内科医師、理学療法士、作業療法士、看護師、薬剤師、栄養士、検査技師などが参加したチーム医療を行っています。●脳外傷患者に対して、2010年3月より、ニューヨーク大学ラスク研究所のプログラムを基に高次脳機能障害者と家族のためのプログラム(認知リハビリテーション・集団リハビリテーション)を脳神経外科医、リハビリテーション医、看護師、臨床心理士、医療ソーシャルワーカーなどの多職種と連携して年4クール(1クール3ヶ月)実施しています。●成人の脳血管障害後の高次脳機能障害・摂食嚥下障害・構音障害の評価・訓練、声帯結節など音声障害の発声訓練及び、小児の発達障害児の言語コミュニケーション訓練、文字指導・学習指導、発声の訓練、グループでの感情コントロールの訓練などを行っています。●リハビリテーション専門資格に留まることなく、専門理学療法士(運動器)1名、呼吸療法認定士3名、介護支援専門員1名、福祉住環境コーディネーター3名、福祉用具プランナー1名、臨床発達心理士1名が資格を取得しており、専門的な指導を必要とする患者様への援助を可能にしています。

リハビリテーション部  リハビリテーション部長:大関 覚

66

外来担当医および専門分野業務内容 薬剤部は、医薬品の管理、供給、情報提供等を通じて薬物療法の適正使用、リスクマネジメントに寄与しています。●外来・入院調剤、注射薬供給、薬剤管理指導、医薬品情報管理、治療薬物モニタリング(TDM)、医薬品管理、注射薬の無菌調整(TPN、抗癌剤)、特殊院内製剤(内用、外用、無菌製剤)、麻薬および向精神薬管理、特定生物由来製品管理など。●チーム医療への参加(病棟、手術部、臨床支援室等)●薬学生実習指導●学会報告

外来担当医および専門分野昨年度実績●薬剤管理指導業務 月平均 1,180件●薬物血中濃度測定(TDM) 月平均 32件●抗がん剤調整業務 月平均 819件、化学療法服薬指導   月平均  53.2件●実習生受け入れ 5人(2.5ヵ月)、2人(6ヵ月)

特  色薬剤管理指導・病棟業務全病棟において、専任の薬剤師が薬剤管理指導業務を行っております。入院中の患者さまの薬歴、禁忌、副作用、アレルギー等をチェックし、ベッドサイドにて、お薬の説明、服薬状況の確認等を行っております。このことにより、患者さまに薬剤に対する知識を高め、服薬の大切さを理解していただいております。またチーム医療の一員として、医師、看護師、その他の医療スタッフに対し、医薬品情報の提供、医薬品の適正使用、医療安全面での関与を行っております。

治療薬物モニタリング(TDM)TDMは治療域が狭く、血中濃度と効果の間に密接な関係のある薬剤を対象とします。現在薬剤部では、MRSA用の抗生物質や免疫抑制剤、抗癌剤等の血中濃度を測定しています。薬物血中濃度から薬物動態の解析を行い、薬剤の投与量、投与方法を提案し、患者さまがより安全でより効果的な治療ができるように医師の投与設計に参加しております。又ICTと協力し、各種抗菌剤のモニタリングを実施しています。

医薬品情報管理医薬品に関する情報を収集および評価し、DIニュース情報、院内医薬品集等を発行して院内に新薬情報や副作用情報等を提供しています。また、基幹病院として、地域の病院や薬局等の問い合せにも対応しています。

無菌製剤・がん化学療法病院にて施行される癌化学療法において、専任薬剤師が薬学的立場で処方を確認し、腫瘍センターにおいて、薬剤を調整しております。抗癌剤は特に用量や用法、副作用に注意が必要な薬剤です。患者さまにより安全で効果的な化学療法を受けていただけるよう服薬指導しております。

●チーム医療への積極的参加 糖尿病教室、肝臓病教室、NST、ICT、呼吸リハビリ、緩和、褥瘡、クリニカルパス、他各種委員会、ICU・手術部、臨床支援室への薬剤師参画●薬学生病院実習指導 各種認定専門薬剤師による指導

薬剤部   薬剤部長:松本富夫

Dokkyo Medical University Koshigaya Hospital 67

外来担当医および専門分野業務内容私たちは、大学病院および地域の基幹病院の使命、責任指導的役割り自覚し、いのちの尊厳と人権を守り社会変動に沿った

『安全な医療』と『笑顔と活気のある看護サービス』をもとに良質な看護を提供しています。

看護部目標1.患者及び職員の個を尊重します2.看護過程を重視し、全人的に継続性のある看護を実践します3.社会貢献をすることに誇りを持ち、臨床教育を通して主体性を育成します4.看護の独自性を活かし、多職種と協働して患者との信頼関係を擁立します

看護部の理念に基づき、変化する社会情勢や多様化するニーズに対応すべく、看護の役割を遂行できる看護実践者を教育・育成することが大学病院に期待されている役割であると認識しております。看護の専門職業人として、キャリアビジョン・キャリアプランをしっかりもち、看護師個々の成長と自己実現に向けて実践することが看護職全体の資質を高めることとなり、質の高い看護の提供につながると考えます。また、個々の目標達成に向けた自己啓発・自己研鑽を図ることが良質な看護の提供につながると考えます。教育システムとしてキャリア開発を中心とした、クリニカルラダ-教育による技能修得モデルを基本に、看護実践能力取得段階をジェネラリスト領域とエキスパート領域に区分し臨床能力評価が実施できるような教育プログラムにより、常に変化する医療・看護の現場を支援するリソースナースとして認定看護師や専門看護師が中心となりスタッフのサポートを行い質向上に努めております。現在は、看護専門外来として助産師外来・ストーマ外来・フットケア外来を開設し活躍しています。また、災害拠点病院としていつ災害が発生しても対応可能な看護実践ができるように災害教育にも力を入れています。災害対応については地域施設と連携を図り、実践活動を広めていきたいと考えています。

認定看護管理者 1名

慢性疾患専門看護師 1名

救急看護認定看護師 2名

皮膚・排泄ケア認定看護師 3名

緩和ケア認定看護師 2名

感染管理認定看護師 1名

糖尿病認定看護師 1名

手術看護認定看護師 1名

訪問看護認定看護師 1名

脳卒中リハビリテーション認定看護師 1名

慢性心不全認定看護師 1名

糖尿病療養指導士 6名

ケアマネージャー 6名

呼吸療法認定士 6名

消化器内視鏡技師 3名

排泄機能検査士 3名

看護部   看護部長:多田則子

68

外来担当医および専門分野業務内容 新しいくすりが開発され、一般に使われるようになるには、くすりの効果や安全性などを確認した上で厚生労働省に申請を行い、十分な審査や調査などを受けて承認されることが必要です。そのために、動物実験によるそのくすりの効果、安全性などを確認した後、あらかじめ健康成人や患者さまに使用していただき、その効果、安全性などを詳しく調べる必要があります。このような試験を「臨床試験」と呼んでいます。 臨床研究支援室では、臨床試験に参加し協力していただいている患者さまが不利益を受けないように、また、法律(GCP)にしたがって正しく臨床試験が行われるように、臨床試験コーディネーター(CRC)が医師との架け橋になって様々なサポートをしています。

◎臨床試験の内容の説明、お問い合わせへの返答ご協力いただく皆様に納得して臨床試験へご参加いただくために、試験の内容、利点・欠点をすべて説明させていただきます。また、どんな疑問や不安にもお答えいたします。

◎来院日の診察補助、検査等の手配臨床試験のために来院された際は、医師による診察のほか、各種検査を受けていただいています。CRCは、担当医師と協力して、検査が円滑に実施されるよう調整するほか、診察に同席させていただき、ご参加いただいた皆様の安全をお守りいたします。

◎同じ薬を飲んだ方についての情報収集同じ薬を飲んだ方に起こった不都合について、国内外を問わず情報を集めています。担当医師および審査委員会はその情報をもとに、そのお薬が安全かどうか判断します。ご参加いただいた皆様が臨床試験に続けて参加するかどうか検討する必要がある情報だと判断されれば、担当医師を通じて参加している皆様にお伝えします。

外来担当医および専門分野昨年度実績●治験  15件●臨床研究 126件

〈連絡先〉TEL.048-965-0658HP:http://www.dokkyomed.ac.jp/dep-k/shien〈場所〉臨床研究支援室〈受付時間〉月~金曜日 午前9:00~午後5:00土曜日   午前9:00~午後2:00(第3土曜日を除く)

臨床研究支援室  室長:池田 均

Dokkyo Medical University Koshigaya Hospital 69

外来担当医および専門分野特徴・特色平成15年4月より医療安全管理を強化・推進するために、患者さま相談窓口と医療安全管理室を設置いたしました。診療に関するご相談・ご意見を承り、病院の医療の質とサービスの向上を目指しています。当院では、これまでも医療事故が発生した場合(アクシデント)、または医療事故となる可能性があった場合(インシデント)において当事者あるいは発見者が報告書を作成し事故防止に最大の努力をしてまいりました。医療安全管理室では、今まで以上に安全で質の高い医療の提供のために、部署を超えての組織的な取組みとして推進させることを目的として、活動しています。

患者さま相談窓口として ◎経済・社会・心理問題以外の医療相談に応じます。 ◎患者さまの訴えに適切に対応します。 ◎電話での相談にも応じます。

また、当院に対してのご意見が寄せられた時は、より満足のいく医療を提供するために活用させていただきます。

医療安全管理として◎講演会開催・他医療機関の情報伝達・医療安全NEWS発行などの啓蒙活動◎医療事故報告の管理・統計処理・分析◎職域を越えての業務改善についての提案・指導◎安全管理に関する教育活動◎医療安全対策マニュアルの発行◎医療安全業務全般

集められた報告書の内容は分類・集計を行うとともに、医療安全管理委員会、医療事故防止担当会等で検討され、再発防止・未然防止のための改善策が検討されたうえで、職員への啓発活動に用いられています。

〈連絡先〉TEL.048-965-1111(代表)(内線2266)〈場所〉外来棟3階(採血室隣)〈相談窓口受付時間〉月~金曜日 午前9:00~午後3:00土曜日   午前9:00~午前11:00

医療安全管理室  室長:兵頭明夫(脳神経外科教授)患者さま相談窓口 医療安全管理

70

外来担当医および専門分野特徴・特色総合医療相談部は、医療連携部門、医療福祉相談部門、看護支援部門及び腫瘍センター相談支援窓口を設置しており、当院と地域医療機関との密接な連携、患者さま等からの相談に適切に応じられる体制の確保、患者さまサービスの充実と推進並びに患者さまのかかえる様々な問題の解決を医療・保険・福祉の有機的連携により進めるため、患者さまの立場に立ってその機能を果たしています。

外来担当医および専門分野業務内容○医療連携部門  近隣の医療機関(かかりつけ医)からご紹介いただいた患者さまに対し、診療予約取得のお手伝い、その診療結果を紹介元に報告するといった業務を行っています。

○医療福祉相談部門  専門の医療ソーシャルワーカー(MSW)が心理的・社会的な問題に対する解決・調整援助、転院・退院に対する援助、社会復帰に対する援助、経済問題に対する解決・調整援助等の相談を行っています。

○看護支援部門  退院調整、居宅療養支援を通して、その方らしい療養生活を送るためのお手伝いをしています。

○腫瘍センター相談支援窓口  がん患者さまの疾患、治療、検査、症状緩和、在宅療養、ご家族さまの心理的苦痛・不安等の相談について、腫瘍センターと連携して対応します。

外来担当医および専門分野業務受付時間<相談部窓口受付時間>月曜日~金曜日     午前9:00~午後4:30土曜日(第3週を除く)  午前9:00~午後1:30

<診療予約取り扱い時間>月曜日~金曜日     午前8:30~午後6:00土曜日(第3週を除く)  午前8:30~午後1:30電 話:048-965-1147(直通)FAX:048-967-4666(直通)

総合医療相談部  部長:岡田 弘

Dokkyo Medical University Koshigaya Hospital 71

診療内容人間ドック:生活習慣病のチェックや癌の早期発見、健康維持・管理外来透析:入院せずに、外来通院にて維持透析渡航外来:海外赴任、留学や海外旅行時の感染症対策やワクチン予防接種の実施

診療実績平成24年10月に新規開設された施設です。

平成24年10月~平成25年3月までの受診者延数

人間ドック 442名

人工透析 531名

特  色1.東武スカイツリーライン越谷駅東口から徒歩1分という恵まれた立地条件、明るく清潔な環境の中で、緊急時には獨協医科大学越谷病院が対応できる安心感を持てる施設として開設されました。

2.人間ドック部門は、「あなたの健康が家族の笑顔につながります」をテーマに、ゆったりとした時間の中で、最新機器により安全で安心できる検診施設を目指しております。特に、女性のお客様に安心してお受けいただけるように、医師を始め、放射線、各種検査に女性スタッフを配置しております。

3.人間ドックでは、通常の標準的な検査に加え、骨密度検査、動脈硬化検査、脳MRI検査、乳房X線検査、乳房超音波検査、上部内視鏡検査、さらに血液検査で、腫瘍マーカー、甲状腺検査、ヘリコバクタ・ピロリ検査をオプション検査としてご用意しております。なかでも乳房超音波検査には、埼玉県で初の導入となる超音波自動ブレストボリュームスキャナを備えております。

4.人工透析は、獨協医科大学越谷病院に対して多くの患者様から寄せられたご要望に応え、「外来透析」を行う施設を開業し、現在20床にて稼働しております。

5.渡航外来は安全な海外出張やご旅行ができるよう現在、鋭意準備を進めております。

腎・予防医学センター      

72

そ の 他 当施設は今後も随時、種々のオプション検査を増設し、皆様のご期待にお答えできる施設を目指して参ります。

▶研究 1.人間ドックの受診率向上に向けての取り組み方。 2.いかに低侵襲に検査を施行するか。

外来担当医および専門分野外来担当医および専門分野

氏名 職名 専門分野

多賀谷信美 学内准教授 消化器外科・一般外科、内視鏡外科 日本外科学会 専門医・指導医 日本消化器病学会 専門医 日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医 日本大腸肛門病学会 専門医・指導医 日本消化器外科学会 専門医・指導医、評議員           消化器がん外科治療認定医 日本消化管学会 胃腸科専門医、代議員 日本超音波医学会 専門医 日本乳癌学会 専門医 検診マンモグラフィ読影認定医 日本内視鏡外科学会 技術認定取得医、評議員 日本がん治療認定医機構:暫定教育医

川本進也 准教授 腎炎・ネフローゼ症候群、糖尿病性腎症、透析療法 日本内科学会 認定内科専門医 日本腎臓学会 腎臓専門医、指導医、評議員 日本透析医学会 透析専門医、指導医

中川 彩 学内講師 消化器外科、乳腺外科 日本外科学会 専門医 日本乳癌学会 専門医 検診マンモグラフィ読影認定医 日本医師会認定産業医

センター長:多賀谷信美

Dokkyo Medical University Koshigaya Hospital 73

EV

EV EV

EV EV

EVEVU

研究棟

北 棟

中 庭

東 棟

中央棟

1階平面図

整形外科01 第1MRI室・第2MRI室02 第2 CT室03第3MRI室04 第3 CT室06 ペインクリニック・時間外外来07救命救急センター処置室08こころの診療科 小児外科・皮膚科11眼科13 泌尿器科 骨密度結石測定室15

脳神経外科19

ライナック治療室(地下1階)

※数字はルートガイド案内番号を示します。

09

耳鼻咽喉科・形成外科1614

リハビリテーション10

15

13

骨密度・結石測定室

眼 科

中 庭

01

整形外科

02

03

第1MR I室第2MR I室

第2CT室

第3MRI室第3CT室

心カテ室

0406

08

ペインクリニック時間外外来

救命救急センター処置室

07

東通用口

正面入口口用通西

内案合総

南通用口

守衛室

食 堂

売 店事務部

理容室

薬剤部

室衛守

自販機

外来課入院課

入退院受 付

リハビリテーション

こころの診療科小児科

小児外科

再診受付初診受付

い払支お

会計

再来受付機

エレベーターホール

ご意見箱

10

11

12B 12A

16

耳鼻咽喉科

形成外科

子どものこころ診療センター

心臓血管外科呼吸器外科

乳腺センター

17 18

脳神経外 科

19

12A

皮膚科

12A

心臓血管外科・呼吸器外科17外科・乳腺センター18

小児科・子どものこころ診療センター12B

病院案内図

スター

バックス

14泌尿器科

外 科

74

2階放射線撮影室・第1CT室

2階北病棟

研究棟

北 棟

東 棟

2階東病棟

中央棟

ICU内視鏡センター

EV

EVEV

EV

DU

EV

EV

呼吸器内科・神経内科糖尿病内分泌・血液内科・腎臓内科

作 業療法室

栄 養相談室

言 語療法室

手術部受付

総 合医 療相談部RI検査室

神経内科

202225

循環器内科

内視鏡センター

24

29

産科婦人科消化器内科

2123

RI検査室26 総合医療相談部27作業療法室・栄養相談室・言語療法室28

29

2828

2726

糖尿病内分泌・血液内科

腎臓内科

25

生理機能検査室

病理部

31

超音波検査室

医 療安 全管理室

外来採血・採尿室

32

30

放射線撮影室第1CT室

2021

呼吸器内 科 循環器

内 科

24

消化器内 科

23

産科婦人科

22

2階平面図

・外来採血 採尿室

3階北病棟

研究棟

北 棟

東 棟

3階東病棟

中央棟

3階南病棟

EV

EV

EVD

EV

EV

EV

30 生理機能検査室腫瘍センター(外来化学療法室)

3134A

超音波検査室腫瘍センター

3234B

3階平面図

腫瘍センター(外来化学療法室)

34A

腫瘍センター34B

ご意見箱

Dokkyo Medical University Koshigaya Hospital 75

DATA(平成24年度実績)

手術件数診療科 予定手術 緊急手術 計

外科(第一外科) 439 147 586外科(第二外科) 31 3 34乳腺センター 166 0 166整形外科 523 165 688心臓血管外科・呼吸器外科 296 129 425小児外科 485 143 628産科婦人科 368 195 563眼科 957 238 1,195耳鼻咽喉科 474 82 556循環器内科 32 4 36脳神経外科 105 132 237泌尿器科 660 79 739救急医療科 11 76 87麻酔科 0 1 1呼吸器内科 0 7 7腎臓内科 35 26 61皮膚科 40 69 109形成外科 22 2 24        合計 4,644 1,498 6,142

検査件数管理部門 装置名 台数 年間件数

放射線部 デジタル・サブトラクション・アンギオ装置(DSA) 1 1,076心血管撮影装置 1 2,299全身用X線CT 3 27,737磁器共鳴イメージング装置(MRI) 2 9,521治療用直線加速装置(ライナック) 1 12,301骨密度測定装置 1 1,737デジタルガンマカメラ(RI) 2 2,460遠隔操作式X線診断システム装置 3 2,510コンピューテッドラジオグラフィー(CR) 8 97,529

臨床検査部 画像診断超音波装置(心エコー)         (腹部エコー)         (頚部エコー)

4 4,6073 3,762

1(心エコーと共有) 483長時間心電図(解析装置)      (ホルター心電計)

11,109

9肺機能測定システム 1 4,270脳波計(内ポータブル脳派計) 1(2) 1,182トレッドミル運動負荷装置 1 130

内視鏡部 食道・胃・十二指腸ファイバー(上部ERCP・ERBDなど含む) 30 3,966気管支ファイバー(TBLB・BAL・TBTB・キュレットなど含む) 13 264大腸ファイバー 16 2,706

76

個人情報に関する基本方針

獨協医科大学越谷病院は、高度で良質な医療をより良いサービスのなかで患者さまに提供することを目標として診療を行っております。この目標を遂行するためには、患者さまのさまざまな診療情報等の個人情報が必要であります。患者さまとの確固たる信頼関係のもとで、安心して医療サービスを受けていただくため、個人情報を正確かつ安全に取り扱い、保護することを社会的責務と考え、以下のことを宣言いたします。

当院は、保有する個人情報を保護するために種々のプログラムを策定し、代表者及び全ての教職員がこれを遵守することにより、個人情報の適切な管理に務めます。

当院は、個人情報保護に関する教育啓発活動を実施するほか、個人情報保護の管理・監査者を設置し、適切な管理・監査体制を確立し運用を行い、継続いたします。

当院は、個人情報への不正アクセスや、個人情報の紛失、破壊、改ざん及び漏洩などが発生しないように安全対策を実施いたします。

当院は、個人情報の収集・利用・提供については、個人情報に関する個人の権利を尊重し、収集目的・使用範囲の限定を明示し、適切な管理に努めます。

当院は、個人情報に関する法令、内部規定及びその他の規範を遵守します。

当院は、以上の活動について、内容を継続的に見直し、改善に努めます。

1

2

3

4

5

6

獨協医科大学越谷病院 病院長 林 雅敏制定日:平成17年4月1日

Dokkyo Medical University Koshigaya Hospital 77

個人情報の取り扱いについて

獨協医科大学越谷病院においては、当院をご利用になられる方の診療情報等の個人情報については、「個人情報保護方針」に則り適正に管理運用しております。また、当院で取得した患者さまの貴重な個人情報を含む記録を、医療機関としてだけでなく

教育研究機関として、原則的に情報主体ご本人の同意により利用させていただきます。ただし、次の場合は、各種法令に基づいた院内規定を遵守した上で、本告知をもちまして利用させていただきます。患者さまのご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

【当院内部での利用に係る事例】

1.患者さまがお受けになる医療サービス

2.医療保険事務

3.患者さまに関係する管理運営業務

<入退院等の病棟管理(病室入口・ベッドに表示する患者さま氏名の掲示を含む)、会計・経理、

医療事故等の報告、医療サービスの向上、受付等で行う患者さま氏名のお呼び出し>

4.当院で行われる本学医学部、看護学校、その他学校・施設の実習への協力

5.当院で行われる患者さまの症例検討

【他の事業者等への情報提供を伴う事例】

1.患者さまがお受けになる医療サービスのうち

①他の医療機関等との連携(患者さまの紹介医と当院担当医との間の診療情報の共有等)

②他の医療機関等からの照会への回答

③患者さまの診療等にあたり、外部の医師等の意見・助言の聴取

④患者さまのご家族への病状説明

2.医療保険事務<保険事務の一部外部委託、審査支払機関への診療報酬明細書等の提出、審査支払機関又は

保険者からの照会への回答>

3.関係法令等に基づく行政機関及び司法機関等への提出等

4.受託健診・検診等の受託先機関へのその結果等の通知

5.医師及び施設賠償責任保険等に係る、医療に関する専門の団体、保険会社等への相談又は届出等

【その他の事例】(この項目の利用に当たりましては、可能な限り匿名化するよう努力いたします。)

1.当院内部の管理運営業務のうち、医療サービスや業務の維持・改善のための基礎資料

2.獨協医科大学及び獨協医科大学附属看護専門学校で行われる医学系教育

3.症例に基づく医学研究

4.外部監査機関への情報提供

上記の利用について、お申し出がない場合にはご同意いただけたものとして取り扱わせていただきます。

なお、同意しがたいものがある場合には、その旨をお申し出ください。

この基本方針に関するお問い合わせはこちらまで

獨協医科大学越谷病院医療安全管理室 個人情報保護担当:電話048-965-1208

78

診療案内 2013年度版(2013年7月発行)獨協医科大学越谷病院

総合医療相談部 部長 岡田 弘

病院の概要病院の概要名    称 学校法人獨協学園 獨協医科大学越谷病院

所 在 地 〒343-8555 埼玉県越谷市南越谷2-1-50

電    話 048-965-1111(代表)

病 院 長 林 雅敏

開 設 年 月 昭和59年6月

許可病床数 723床

診療受付時間 午前8:30~午前10:30

休 診 日 日曜日、祝日、第3土曜日

開学記念日(4月23日)、年末年始(12月29日~1月3日)

面 会 時 間 全日 12:00~20:30

医療機関の機能の改善、向上、地域住民の信頼を高めるため、中立的な立場で評価を行う「財団法人日本医療機能評価機構」において、獨協医科大学越谷病院が認定病院として加わりました。これに認定された医療機関は、患者さまへ安心感・信頼感を与え、自分の病院に対する誇りと自信、モラルの向上などがさらに期待されます。日本医療機能評価機構認定

認定第JC95号 2004年1月26日付

日本医療機能評価機構

診 療 科 糖尿病内分泌・血液内科、呼吸器内科、消化器内科、循環器内科、

腎臓内科、神経内科、小児科、子どものこころ診療センター、

こころの診療科、皮膚科、放射線科、外科、乳腺センター、整形外科、

心臓血管外科・呼吸器外科、小児外科、産科婦人科、眼科、

耳鼻咽喉科、脳神経外科、泌尿器科、形成外科、救急医療科、麻酔科

診  療  案  内

獨協医科大学越谷病院

診療案内2013年度版                                

獨協医科大学越谷病院

栗橋

獨協医科大学越谷病院〒343-8555 埼玉県越谷市南越谷2-1-50

TEL.048-965-1111(代表)URL http://www.dokkyomed.ac.jp/hosp-k/

●東武スカイツリーライン 新越谷駅下車、徒歩3分●JR武蔵野線 南越谷駅下車、徒歩3分

東武動物公園

春日部

久喜

大宮

武蔵浦和

京浜東北線

埼京線

東武野田線

南浦和 武蔵野線 東川口南越谷

新越谷

赤羽

王子

赤羽岩淵埼玉高速鉄道線

東武スカイツリーライン千代田線南北線

田端

池袋 山手線 駒込

西日暮里

日暮里

上野

日比谷線北千住

曳舟

至浅草 至錦糸町

半蔵門線

常磐線

新松戸

至柏

13分

12分

17分

15分

6分

9分

至春日部

至新松戸南越谷駅新越谷駅

至南浦和

至北千住

旧国道4号線(県道足立越谷線)

JR武蔵野線

獨協医科大学越谷病院

東武スカイツリーライン