熊本県 人吉市...

1
熊本県 先進的林業機械緊急実証・普及事業 平成 24 年度 林野庁補助事業 〒868-0086 熊本県人吉市下原田町字荒毛 1253 TEL 0966-22-3018 FAX 0966-22-1202 先進的林業機械による作業システム実証の取組事例 クローラ式タワーヤーダと ローディンググラップルの導入による 架線集材システムの開発 株式会社泉林業 熊本県 人吉市 このパネルは、平成24年度 林野庁補助事業「先進的林業機械緊急実証・普及事業」の一環として作成したものです。 〒520-0248 滋賀県大津市仰木の里東 1 丁目 1-2 TEL 077-572-5336 FAX 077-572-5337 株式会社 自然産業研究所 http://ri-nc.co.jp 2014 年 3 月現在 クローラ式タワーヤーダ ローディンググラップル 株式会社泉林業 新たに導入した主な林業機械 【 型   式 】TY-U5C 【 メーカー 】イワフジ工業株式会社 【 全  長 】8,140mm 【 全  幅 】2,450mm 【 全  高 】2,720mm(輸送時) 【 重  量 】14,300kg 【 エンジン 】出力 120kW(163ps) 【 タワー高 】9,600mm 【 主 索長】600m 【 型   式 】LG-1200 【 メーカー 】株式会社南星機械 【 全  長 】1,825mm 【 全  幅 】830mm 【 全  高 】2,505mm 【 重  量 】540kg 【 エンジン 】出力 6.8kW(9ps) 【最大吊上力】11.8kN(1,203kgf) 【最大開き幅】1,700mm 【掴み丸太径】100~500mm 現行システムの課題 現行システムの課題 作業システム改良の取組概要 作業システム改良の取組概要 以前にもタワーヤーダの導入に取組んだことがありましたが、路網の未整備や森林 資源の未成熟などから活用できるフィールドが限定され、従来型集材機との比較優 位を出せずに十分に活用できませんでした。路網整備と資源の充実が進んだ今日、 スイングヤーダでは対応できない現場について、出力を高めたタワーヤーダの再導 入が求められています。 出力が大きな 5.5t 積載のフォワーダをベースとして、タワー高 9.6m、最大索張り長 600mのタワーヤーダとしました。5胴ウィンチを装備し、各作業索はインターロック 運転を可能とすることで、 多様な索張りに対応するとともに、生産性や安全性を向 上させました。機械のサイズ・重量は道路交通法の法定内に納め、公道移動時の輸 送性・機動性向上を図りました。 集材搬器にローディンググラップルを付けるにすることで、架線集材作業で最 も重労働で危険性の高い荷掛け作業の遠隔操作による無人化が可能となりま した。ローディンググラップルにはカメラを搭載し、モニターすることで、遠隔操 作による安全性と生産性の向上を図ります。 また、荷掛けから集材までの一連の作業時間の短縮化が期待されます。 クローラ式タワーヤーダの導入 ローディンググラップル付き搬器の導入 現行システム 新システム チェーンソー 伐 倒 チェーンソー 伐 倒 スイングヤーダ 集 材 タワーヤーダ・ ローディンググラップル 集 材 プロセッサ 造 材 フォワーダ 運 搬 プロセッサ 造 材 トラック 搬 出 トラック 搬 出

Upload: others

Post on 28-Jan-2021

12 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

  • 熊本県

    先進的林業機械緊急実証・普及事業平成24年度 林野庁補助事業

    〒 868-0086 熊本県人吉市下原田町字荒毛1253TEL 0966-22-3018 FAX 0966-22-1202

    先進的林業機械による作業システム実証の取組事例

    クローラ式タワーヤーダとローディンググラップルの導入による架線集材システムの開発

    株式会社泉林業熊本県 人吉市

    このパネルは、平成24年度 林野庁補助事業「先進的林業機械緊急実証・普及事業」の一環として作成したものです。

    〒520-0248 滋賀県大津市仰木の里東1丁目1-2TEL 077-572-5336 FAX 077-572-5337

    株式会社自然産業研究所http://ri-nc.co.jp 2014 年 3月現在

    クローラ式タワーヤーダ

    ローディンググラップル

    株式会社泉林業

    新たに導入した主な林業機械

    【 型   式 】TY-U5C【 メーカー 】イワフジ工業株式会社【 全  長 】8,140mm【 全  幅 】2,450mm【 全  高 】2,720mm(輸送時)【 重  量 】14,300kg【 エンジン 】出力 120kW(163ps)

    【 タワー高 】9,600mm【 主 索 長 】600m

    【 型   式 】LG-1200【 メーカー 】株式会社南星機械【 全  長 】1,825mm【 全  幅 】830mm【 全  高 】2,505mm【 重  量 】540kg【 エンジン 】出力 6.8kW(9ps)【最大吊上力】11.8kN(1,203kgf)【最大開き幅】1,700mm【掴み丸太径】100~500mm

    現行システムの課題現行システムの課題

    作業システム改良の取組概要作業システム改良の取組概要

    以前にもタワーヤーダの導入に取組んだことがありましたが、路網の未整備や森林資源の未成熟などから活用できるフィールドが限定され、従来型集材機との比較優位を出せずに十分に活用できませんでした。路網整備と資源の充実が進んだ今日、スイングヤーダでは対応できない現場について、出力を高めたタワーヤーダの再導入が求められています。

    出力が大きな5.5t積載のフォワーダをベースとして、タワー高9.6m、最大索張り長600mのタワーヤーダとしました。5胴ウィンチを装備し、各作業索はインターロック運転を可能とすることで、多様な索張りに対応するとともに、生産性や安全性を向上させました。機械のサイズ・重量は道路交通法の法定内に納め、公道移動時の輸送性・機動性向上を図りました。

    集材搬器にローディンググラップルを付けるにすることで、架線集材作業で最も重労働で危険性の高い荷掛け作業の遠隔操作による無人化が可能となりました。ローディンググラップルにはカメラを搭載し、モニターすることで、遠隔操作による安全性と生産性の向上を図ります。また、荷掛けから集材までの一連の作業時間の短縮化が期待されます。

    クローラ式タワーヤーダの導入

    ローディンググラップル付き搬器の導入

    現行システム 新システム

    チェーンソー

    伐 倒

    チェーンソー

    伐 倒

    スイングヤーダ

    集 材

    タワーヤーダ・ローディンググラップル

    集 材

    プロセッサ

    造 材

    フォワーダ

    運 搬

    プロセッサ

    造 材

    トラック

    搬 出

    トラック

    搬 出