世界の高等教育機関の学生数と大学進学率の増加2012/10/04  · 04 04 0.7 0.6 04...

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世界の高等教育機関の学生数と大学進学率の増加 世界の高等教育機関の学生数はこの10年で2倍近くの増加。 諸国くが学率をさせるびは低位。 (%) (億人) (折れ線グラフ:大学進学率) (積み上げグラフ:高等教育機関学生数) OECD平均 学生数はUNESCOGlobal Education Digest 2009」、進学率はOECDEducation at a Glance」を基に作成。ただし1990年のデータについては、日本、アメリカ、イギリス、ドイツに ついては文部科学省調べ。韓国、オーストラリアについては、UNESCOGlobal Education Digest GDPの伸び (19902009) 12.5 12.5 高等教育 31 日本の進学率は国際的にみて低水準・日本だけが大学入学者が減少 ○高等教育進学率とGDPの伸び 2.4 3.1 3.0 3.5 80 90 100 進学率 1990進学率 2009GDPの伸び (19902009) % 高等教育 進学率 3.1 16 2.1 1.5 2.0 2.5 30 40 50 60 70 1.7 1.6 35 37 45 45 31 32 36 16 3 94 71 70 69 68 61 56 46 17 0.0 0.5 1.0 0 10 20 30 オースト 韓国 アメリカ フィンランド スウェーデン イギリス 日本 タイ 中国 ラリア 12.5 12.5 高等教育 進学者数 2.4 ○高等教育進学者数(推計)とGDPの伸び 日本のデータは文部科学省調べ(短大含む)。 1990の進学率】UNESCO,Statistics (Historical data)”を基に作成。ただし、アメリカ、イギリスについては、文部科学省「教育指標の国際比較」 【2009の進学率】OECD, ”Education at a Glance 2011”ただし、タイについては、 UNESCO,Statistics 【学生数】文部科学省「教育指標の国際比較」の在学者数から推計。フィンランド、スウェーデン、タイ、韓国の1990年、オーストラリアの1990年は: UNESCO,Statistics (Historical data)”の在学者数から推計。オーストラリア 2009年はOECD ,”Statics”による入学者数。 52

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Page 1: 世界の高等教育機関の学生数と大学進学率の増加2012/10/04  · 04 04 0.7 0.6 04 04 0.4 03 03 0.5 0.6 0.6 0.8 0.6 0.7 0.6 0.5 02 0.4 0.6 ※「社会人」とは、当該年度の5月1日において、給与、賃金、報酬、その他の経常的な収入を目的とする仕事についている者(企業等を退職した者,及び主婦

世界の高等教育機関の学生数と大学進学率の増加

○ 世界の高等教育機関の学生数はこの10年で2倍近くの増加。

○ 先進諸国の多くが、大学進学率を上昇させる中で、日本の伸びは低位。先 諸国 多 、 学 学率を 昇 中 、 本 伸 低位。

(%)(億人)

(折れ線グラフ:大学進学率) (積み上げグラフ:高等教育機関学生数)

OECD平均

学生数はUNESCO「Global Education Digest 2009」、進学率はOECD「Education at a Glance」を基に作成。ただし1990年のデータについては、日本、アメリカ、イギリス、ドイツについては文部科学省調べ。韓国、オーストラリアについては、UNESCO「 Global Education Digest 」

GDPの伸び(1990→2009)

12.5

12.5

高等教育 3 1

日本の進学率は国際的にみて低水準・日本だけが大学入学者が減少

○高等教育進学率とGDPの伸び

2.4

3.1

3.0

3.5

8090

100進学率

(1990)

進学率

(2009)

GDPの伸び(1990→2009)

%

高等教育進学率

3.1

1 62.1

1.5

2.0

2.5

3040506070 1.7 1.6

35 37 45 45 31 32 36 16 394 71 70 69 68 61 56 46 170.0

0.5

1.0

0102030

オースト 韓国 アメリカ フィンランド スウェーデン イギリス 日本 タイ 中国

ラリア12.5倍

12.5高等教育進学者数

2.4

○高等教育進学者数(推計)とGDPの伸び

日本のデータは文部科学省調べ(短大含む)。【1990の進学率】UNESCO,“Statistics (Historical data)”を基に作成。ただし、アメリカ、イギリスについては、文部科学省「教育指標の国際比較」 【2009の進学率】OECD, ”Education at a Glance 2011”ただし、タイについては、UNESCO,“Statistics 【学生数】文部科学省「教育指標の国際比較」の在学者数から推計。フィンランド、スウェーデン、タイ、韓国の1990年、オーストラリアの1990年は: UNESCO,“Statistics (Historical data)”の在学者数から推計。オーストラリアの2009年はOECD ,”Statics”による入学者数。

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Page 2: 世界の高等教育機関の学生数と大学進学率の増加2012/10/04  · 04 04 0.7 0.6 04 04 0.4 03 03 0.5 0.6 0.6 0.8 0.6 0.7 0.6 0.5 02 0.4 0.6 ※「社会人」とは、当該年度の5月1日において、給与、賃金、報酬、その他の経常的な収入を目的とする仕事についている者(企業等を退職した者,及び主婦

(参考)各国の高等教育機関への進学における25歳以上入学者の割合

歳以上 入学者 割合 国際比較 ( 年)

就業を目的とする高等教育機関への入学者のうち25歳以上の割合は、OECD各国平均約4割に達し、社会人学生も相当数含まれる一方、日本人の社会人学生比率は約17%と低い。

大学入学者のうち25歳以上の割合は、OECD各国平均約2割に達し、社会人学生も相当数含まれる一方、日本人の社会人学生比率は2.0%と低い。

25歳以上の入学者の割合の国際比較 (2009年)

87.7%

81.9%

92.7%100%

「非大学型高等教育機関」・・・就職に直接結びつく 実践的

34.1%32.6%32 1%

36.8%40%

【非大学型高等教育機関】 【大学型高等教育機関】

69.2%

55.8%53 2%

60%

80%「非大学型高等教育機関」 就職に直接結びつく、実践的、技術的及び職業技能に焦点を絞ったプログラムを指す。通常、大学型高等教育より修業年限が短い。

32.6%32.1%

26.4%25.9%25.1%24.7%24.6%24.2%

23.2%22.8%22 0% 21 5%

30%

OECD各国平均:21 1%53.2% 51.6% 51.2% 50.1% 48.5%

29.1% 28 0%

40%

OECD各国平均:39.8%

22.0%

15.6%15.0%14.8%14.4%13.8%12.0%

18.4%19.0%

19.5%21.5%

20%

OECD各国平均:21.1%

28.0%24.0%

21.5% 20.2% 19.9% 19.8%17.1%

7.0%4.9%

2.5%

16.6%20%8.3%

2.1% 2.0%

10%

2.5%

0%オ

0%ア

ル ーー

クデ

ー和

出典:OECD教育データベース(2009年)。ただし、日本の数値については、

「学校基本調査」及び文部科学省調べによる社会人入学生数(短期大学及び専修学校(専門課程) )

ルー

ーン

クア

ーン

出典:OECD教育データベース(2009年)。ただし、日本の数値については、

「学校基本調査」及び文部科学省調べによる社会人入学生数)

大学の学士課程への社会人入学者数(推計)は、平成13年度の約1.8万人をピークに、平成20年度の約1万人まで減少 その後 増加し 平成23年度は約1 2万人

社会人入学者数(推計)の推移(大学)

年度の約1万人まで減少。その後、増加し、平成23年度は約1.2万人。

1.8 2.0

通学

(万人)

0 4

0.4 1.6 1.6

1.7

1.5 1.5

1.5 1.5 1.6

1.6

1.8 通信(放送大学を除く)

放送大学

0.7

0.4 0.4 0.4

0.5 0.5

0.5

0.5 0.5

0.4

0.3 0.3 0.3 0.2 0 2

0.2 0.2

0.2

1.3 1.3 1.3 1.3 1.2

1.1

1.0

1.2 1.3

1.2

1.2

1.4

社会人

1.0 1.0 1.0

0.9 0 8

0.6 0.7

0.7

0 70.6 0.6 0.6

0 6

0.5 0.5

0.5

0.5 0.2

0.2

0 6

0.8

1.0 入学者数

0 4 0 4

0.7 0.6

0 4 0 4 0.40 3 0 3

0.5 0.6 0.6

0.8

0.6

0.7 0.6 0.5

0 2

0.4

0.6

※ 「社会人」とは、当該年度の5月1日において、給与、賃金、報酬、その他の経常的な収入を目的とする仕事についている者(企業等を退職した者,及び主婦などを含む)

0.2 0.2 0.3 0.2 0.2 0.2 0.4 0.4

0.3 0.4 0.4 0.4

0.3 0.3

0.0

0.2

平成5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 (年度)

含む)。

※ 通学の社会人入学者は、「国公私立大学入学者選抜実施状況」の「社会人特別入学者選抜による入学者数」を引用。

※ 通信、放送大学は推計である(「学校基本調査報告書(高等教育機関編)」をもとに,通信制学生のうち職についている学生の割合から按分等)

資料 : 文部科学省 「学校基本調査」等53

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短期大学士課程への社会人入学者数は平成16年度の約3.3千人をピークに平成20年度の約2.5千人まで減少 その後 増加し 平成23年度は約3千人

社会人入学者数(推計)の推移(短期大学)

5千人まで減少。その後、増加し、平成23年度は約3千人。

4.0

通学:社会人入学者

(千人)

3.23.3

3.2

2.9 3.0

3.5

3.0

3 0

3.5 通信:社会人入学者

1.61.5 1.4

1.4

1.7

1.5

2.7

2.5

2.5

3.0

社会

1.3 1.3 1.2

1 5

2.0

会人入学者数

1 61.8 1.8 1.7

1 51.6

1.81.6

1.0

1.5

1.6 1.5 1.3.6

0 0

0.5

※ 通学の社会人入学者は、「国公私立大学入学者選抜実施状況」の「社会人特別入学者選抜による入学者数」を引用。※ 通信の社会人入学者は推計である(「学校基本調査報告書(高等教育機関編)」をもとに、通信制学生のうち職についている学生の割合から按分)。

0.0平成15 16 17 18 19 20 21 22 23 (年度)

資料 : 文部科学省 「学校基本調査」

社会人入学者数(推計)の推移(大学院)

博士・修士・専門職学位課程への社会人入学者数(推計)は,平成20年の約1.9万人をピークに減 成 年度 約

1 8 1.81.9

1.81 8

2.0

微減しており、平成23年度は約1.7万人。

1.71.7

1.8 1.8

1.7

1.6

1.8

放送大学

1.4

1.2

1.4

通信

0.8

1.0

通学

通信

0 30.4

0.6

0.1 0.1 0.2 0.2 0.3 1.3 1.6 1.6 1.7 1.7 1.8 1.7 1.7 1.6

0.10.1

0.2 0.20.3

0 0

0.2

0.0S62 63 H元 2 3 … 15 16 17 18 19 20 21 22 23

※ 通信及び放送大学の社会人入学者は推計である(「学校基本調査報告書(高等教育機関編)」をもとに,通信制学生のうち職についている学生の割合から按分)。

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大学(国・公・私立)公開講座実施状況644

667  684  684 707 

700

800 

公開講座開設大学数

339 

486 525 

548 588 

644 

300 

400 

500 

600 

700 公開講座開設大学数

100 

200 

平成4年度 平成6年度 平成8年度 平成10年度 平成12年度 平成14年度 平成16年度 平成18年度 平成20年度 平成22年度

13 275

18,669 

20,873 

24,841  25,411 26,904 

15 000

20,000 

25,000 

30,000 

公開講座開設数

3,933 

6,190 

9,299 

11,477 13,275 

5,000 

10,000 

15,000 

平成4年度 平成6年度 平成8年度 平成10年度 平成12年度 平成14年度 平成16年度 平成18年度 平成20年度 平成22年度

893,439 

1,063,074  1,043,198 1,105,982 

1,183,006 

1,000,000 

1,200,000 

1,400,000 

公開講座受講者数

509,900 

619,236  649,027 

750,196 790,510 

200,000 

400,000 

600,000 

800,000 

平成4年度 平成6年度 平成8年度 平成10年度 平成12年度 平成14年度 平成16年度 平成18年度 平成20年度 平成22年度

出典:文部科学省「平成23年度開かれた大学づくりに関する調査」(平成24年3月)

社会人の受入れ状況の推移(専修学校)

社会人の入学者数は、増減があるものの、平成19年以降は増加。特に専門課程の増加が顕著。平成社会人の入学者数は、増減があるものの、平成19年以降は増加。特に専門課程の増加が顕著。平成社会人の入学者数は、増減があるものの、平成19年以降は増加。特に専門課程の増加が顕著。平成

23年の私立専門学校における社会人受入れ数は、約6万1千人。職業訓練等の附帯事業を含める

と、総数で約10万8千人を私立専修学校に受け入れている

社会人の入学者数は、増減があるものの、平成19年以降は増加。特に専門課程の増加が顕著。平成

23年の私立専門学校における社会人受入れ数は、約6万1千人。職業訓練等の附帯事業を含める

と、総数で約10万8千人を私立専修学校に受け入れている

100,000 附帯事業

専門課程

(人)

101,362

107,854

21,628

33,79538,180

80,000

専門課程

高等課程

一般課程

59 007

77,250 81,81675,943

60 509

22,52223,294

19 365

28,391 26,240

40 000

60,00059,007

56,812

51,364

31,94728,663 25,716

42,402 43,98051,024

58,661 60,50919,365

20,000

40,000

1,5957,570

,

9351,7027808571,029 1,283 12683,509 2,666 3,340 4,755 7,6385,9614,788

01 2 3 4 5 6 7 8 H23H22H21H20H19H18H17H16

※ 出典:文部科学省 専修学校教育振興室調べ (調査対象:私立の専修学校)※ 「社会人」とは、当該年度の5月1日現在において、職に就いている者、すなわち給料、賃金、報酬、その他の経常的な収入を目的とする仕事に就いている者、又は企業等を退職した者、

又は主婦をいう。

55

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世界の留学生数と各国の海外留学生の推移

○ 20年間で、世界全体の留学生は約3倍に増加し370万人。そのうち、日本への留学生の割合は3.6%にとどまる。○ 日本の留学生の受け入れ数は10年前と比べて増加しているが、主要国と比べると少ない。(米国の約2割、英国の約3割)

1990 1995 20002005

2009

【世界の留学生数の拡大】

○ 日本の留学生の受け入れ数は 年前と比 て増加して るが、主要国と比 ると少な 。(米国の約 割、英国の約 割)

110万 3

1990

130万人

4.1万人

1995

170万人

5.4万人日本への留学生数

2000

210 万人

6 4万人

300 万人

12.2万人

370 万人

13 3万人

800 000

(3.2%)4.1万人

(3.2%)(全体に占める割合)6.4万人

(3.6%)

12.2万人

(4.1%)13.3万人(3.6%)

出典:中国、韓国、インド OECD「Education at a Glance2011」、アメリカ IIE「OPEN DOORS」日本 アメリカへの留学はIIE「OPEN DOORS」、中国への留学は中国教育部、その他の国はOECD「Education at a Glance2011」、UNESCO「Institute for Statistics」国別留学生の受入れ数の推移

723,277

600,000

700,000

800,000

米国 英国

フランス ドイツ

中国 日本

オーストラリア

415,585

355,802

400,000

500,000

238,184266,400

233,606138,075

,

200,000

300,000

0

100,000

2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年

出典:米国はIIE「OPEN DOORS」、日本は日本学生支援機構「留学生数調査」、その他の国は各国統計データより

第2回グローバル人材育成推進会議(平成24年6月4日)資料3より

56