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由利本荘市地域水道ビジョン 平成 21 年 2 月 秋田県由利本荘市

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由利本荘市地域水道ビジョン

平成 21 年 2 月

秋田県由利本荘市

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由利本荘市

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由利本荘市地域水道ビジョン

目 次

はじめに ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1

第1章.由利本荘市の概況と水道事業の沿革 ‥‥‥‥‥‥‥ 3

1.由利本荘市の概況 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 3

2.水道事業の沿革 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 6

3.由利本荘市地域水道ビジョン策定の趣旨 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 11

第 2章.水道事業の現状分析・評価 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 12

1.水道事業の現状 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 12

2.これまでの取り組みに対する評価 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 19

第 3章.水道事業の将来像と課題 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 25

1.水道事業の将来像 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 25

2.現況の課題 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 26

第 4章.目標の設定 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 27

1.水需要の見通し ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 27

2.目標の設定項目 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 29

3.目標年度及び推進方策 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 30

第 5章.実施方策の検討 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 31

1.水道の運営基盤の強化・顧客サービスの向上に係る方策 ‥‥‥‥‥‥ 32

2.安全・快適な給水の確保に係る方策 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 33

3.災害対策等の充実に係る方策 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 34

4.環境・エネルギー対策の強化に係る方策 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 35

5.年次計画 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 36

おわりに ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 37

1.実施体制の構築 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 37

2.今後の課題 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 38

別表-1.業務指標による試算結果 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 39

別表-2.経営指標による他事業体との比較 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 45

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由利本荘市

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はじめに

由利本荘市では、平成 18 年 3 月に「由利本荘市総合発展計画」を策定しました。

これは、社会経済情勢の変化を踏まえ、加速度的に変革する時代に対応するために平

成 17 年度から平成 26 年度までの 10 年間に、由利本荘市が目指すまちづくりの基本的な

方向、取り組み姿勢をまとめたものです。

まちづくりの基本理念

[Ⅰ] 人と豊かな自然がつなぐ、健やかで創造性あふれるまち

[Ⅱ] 交流とにぎわいに支えられて、活き活きと躍動するまち

[Ⅲ] 住民自治と協働の精神に基づいた、可能性豊かで自立したまち

まちづくりの将来像

人と自然が共生する

躍動と創造の都市ま ち

まちづくりの目標

Ⅰ.地域に開かれた住民自治のまちづくり

Ⅱ.活力とにぎわいのあるまちづくり

Ⅲ.健やかさとやさしさあふれる健康福祉のまちづくり

Ⅳ.恵まれた自然とやすらぎのある環境共生のまちづくり

Ⅴ.豊かな心と文化を育むまちづくり

Ⅵ.心ふれあう情報と交流のまちづくり

Ⅶ.行財政改革による健全なまちづくり

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上水道については、基本構想及び基本計画の中で次のように位置付けられています。

Ⅳ.恵まれた自然とやすらぎのある環境共生のまちづくり

6.上・下水道の整備

◇現況と課題

本市は上水道供給において浄水場整備など各施設の整備により、計画給水人口対

応の給水量をまかなってきました。また、本市には公営企業としての水道事業のほ

か、多くの市営簡易水道事業があり、いずれも水源確保に大きな課題を抱えている

ため、将来的には計画的な水道事業の統合を検討する必要があるほか、今後の水需

要に安定的に対応するには新たな水源として、鳥海ダムへの参加が必要です。配水

施設整備については、耐震性の面から石綿セメント管の更新が課題となっています。

市民に親しまれる水道事業のイメージ浸透に努めるとともに、水道水の一層の安

全性を高めるため、市民の自然環境及び水質保全意識の高揚を図り、水源涵養対策

による水質保全や水質検査体制の充実を図る必要があります。

◇施策のあらまし

(ア)上水道事業の充実

県南西部の核都市としての発展と下水道整備に伴う水需要を展望し、安定的な給

水ができるように長期的視野に立った水源の確保に努めます。

また、水源地の保全や配水池、配・給水管網などの計画的な整備・更新を進める

とともに市民の自然環境及び水質保全意識の高揚を図りながら、市民に親しまれる

上水道事業を推進するとともに水質の安全性確保や水道供給の質・量両面にわたる

充実を図ります。

施策項目 主な施策

①上水道・簡易水道の整備 ◇水源・水量の確保を図るとともに、クリプトスポリジウム対策

や、老朽化した浄水場や石綿管の更新を進める

②親しまれる上水道事業の推進 ◇親しまれる水道事業のイメージ浸透に努めるとともに、市民の

自然環境及び水質保全意識の高揚を図る

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第 1 章 由利本荘市の概況と水道事業の沿革

第1章 由利本荘市の概況と水道事業の沿革

1.由利本荘市の概況

由利本荘市は、平成 17 年 3 月 22 日に、本荘市、由利郡矢島町、

岩城町、由利町、大内町、東由利町、西目町、鳥海町の一市七町

が合併し、秋田県で 大の面積を誇る市として誕生しました。秀

峰「鳥海山」、人々の生活に潤いを与えてきた一級河川「子吉川」、

白砂と美しい夕日の魅力あふれる「日本海」と山、川、海の自然

が織りなす風光明媚な都市です。

秋田県の南西部に位置し、南に秀峰鳥海山、東に出羽丘陵を背 秋田県由利本荘市

し、中央を一級河川子吉川が貫流して日本海にそそぐ、山と川と

海の美しい自然に恵まれた地域であり、鳥海山と出羽丘陵に接す

る山間地帯、子吉川流域地帯、日本海に面した海岸平野地帯の三

地域から構成されています。市町合併以前は旧本荘市と、にかほ市を除く由利郡から成

っていました。ここには旧石器時代の国見遺跡をはじめ縄文遺跡も多く、歴史の古さを

物語っています。中世の由利十二頭の時代を経て、藩政期には本荘地域は六郷氏の本荘

藩、岩城地域は亀田藩の城下町、矢島地域は讃岐より移封された矢島藩生駒氏の城下町

として栄えました。

面積は、1,209.04km2(東西約 32.3 km 、南北 64.7km)で県の面積の 10.7%を占めて

おり、地目別では、山林が約 903km2 で 74.7%を占め、次いで農用地が約 150km2、12.4%

であり、宅地は 22km2 で、わずか 1.8%に過ぎない状況です。北は秋田市、南はにかほ

市、東は大仙市、横手市、羽後町、湯沢市にそれぞれ接しており、県都秋田市には 20km

~60km の圏内となっています。交通は、JR羽越本線と国道 7 号が南北に並走し、国道

105 号、107 号、108 号などの起・終点となっています。

気候は、県内では も温暖な地域ですが、海岸部と山間部では気象条件が異なり、特

に冬期においては、積雪量に大きな差がみられます。比較的温暖な気候に恵まれ、あき

たこまちやひとめぼれを主流とした稲作により良質米が生産されており、農業が基幹産

業となっています。

また、本市を含む本荘由利地域は、電機機械産業の製品出荷額で秋田県全体の 45%(平

成 15 年)を占める先端技術集積地域であり、車、家電に不可欠なダイオードやハードデ

ィスク駆動装置(HDD)用ヘッドなど、マルチメディア社会に対応した電子・機械機器の

基幹部品を製造できる企業が集積しています。

新しい大動脈となる日本海沿岸東北自動車道の開通により、県立大学を中心とする学

園都市として一層進展するとともに、先端技術企業の集積などによって、新たな交流と

可能性が広がっており、農業農村の持つ長い歴史や伝統を引き継ぎ、新たな歴史がスタ

ートしています。先端技術の研究が可能な地元の大学と応用して社会に役立てる地域企

業が一体となって取り組みができるのも本市の特徴であり、地域産業を支え、地域一体

となって次世代のモノづくり創造に取り組んでいます。

(由利本荘市総合発展計画,由利本荘市勢要覧)

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第 1 章 由利本荘市の概況と水道事業の沿革

平成 17 年の国勢調査による本市の人口は 89,555 人となっています。昭和 60 年の国勢

調査人口 96,589 人を境にして減少に転じ、少子高齢化が顕著で世帯の少人数化や核家族

化が進行しています。

表 1.1 人口と世帯の推移(国勢調査)

S55 S60 H2 H7 H12 H17

総人口(人) 95,748 96,589 95,489 94,410 92,843 89,555

世帯数(世帯) 24,457 24,860 24,994 26,260 27,805 28,397

1世帯当たり(人) 3.91 3.89 3.82 3.60 3.34 3.15

区  分国  勢  調  査

図 1.1 由利本荘市交流ゾーン形成図

時代は、少子・高齢化に代表されるように、停滞から後退へという状況にあります。

さらに、全国的に都市への人口集中と、中山間地域の過疎が依然として進んでいます。

地方分権推進のため三位一体改革が進められている中で、新生由利本荘市は、「住んで良

かった」「住んでみたい」「住み続けたい」と思える新しい郷土の建設を進めなければな

りません。すなわち、山・川・海の豊かな自然と調和した健康で快適な地域社会実現の

ため、主要事業を中心に地域住民要望を具体化していくことが重要となります。

こうしたことからも、新生由利本荘市の誕生に伴った情勢の変化による主要事業の見

直し等を盛り込んだ由利本荘市としてのまちづくり指針「由利本荘市総合発展計画」策

定の必要性が生じて参りました。

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第 1 章 由利本荘市の概況と水道事業の沿革

まちづくりの目標

Ⅰ.地域に開かれた住民自治のまちづくり

1.地域の住民自治組織(コミュニティ)の強化

2.開かれた行政の推進

3.住民と行政の協働によるまちづくりの推進 Ⅱ.活力とにぎわいのあるまちづくり

1.農林水産業の振興

2.商工業の振興

3.観光の振興

4.産学官民連携の促進

5.雇用の安定と若者の定住促進

Ⅲ.健やかさとやさしさあふれる健康福祉のまちづくり

1.健康づくりの推進と医療体制の充実

2.地域福祉の充実とバリアフリーの推進

3.人材の育成と活用

4.高齢者福祉の充実と介護保険の適正運用

5.障害者福祉の充実

6.子育て支援と児童福祉の充実

Ⅳ.恵まれた自然とやすらぎのある環境共生のまちづくり

1.住環境の整備

2.公園・緑地の整備

3.衛生環境の整備

4.消防・防災・防犯・交通安全施策の推進

5.市街地の整備

6.上・下水道の整備

7.自然環境の保全と共生

Ⅴ.豊かな心と文化を育むまちづくり

1.学校教育の充実

2.青少年の健全育成

3.生涯学習の推進

4.歴史・文化の保存・継承と活用

5.スポーツの振興 Ⅵ.心ふれあう情報と交流のまちづくり

1.道路網の整備

2.公共交通の整備

3.高度情報・通信基盤の整備

4.男女共同参画社会の形成

Ⅶ.行財政改革による健全なまちづくり 5.本市内外交流の推進

1.行政運営の効率化

2.財政運営の健全化

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第 1 章 由利本荘市の概況と水道事業の沿革

2.水道事業の沿革

1-1.水道の現況

由利本荘市には、上水道 1 箇所、簡易水道 16 箇所、専用水道 4 箇所及び小規模水道

7 箇所の総計 28 箇所の水道事業があります。

表 1.1 水道事業別整備状況

1 由利本荘市上水道 H20.3.11 H29.3 64,331 64,317 39,850 表・湧等 滅.緩.急 自然

64,331 64,317 39,850

1 松 ヶ 崎 H17.3.7 H22.3 1,990 1,902 1,030.0 湧・ダ 膜(活) 自然 本荘地域

2 山 内 H7.10.5 H7.10 121 89 24.2 湧 水 滅 自然 〃

3 熊 之 子 沢 S56.10.26 S57.11 130 30 59.0 表流水 緩 自然 矢島地域

4 元 町 南 H8.8.19 H10.5 200 125 70.73 表流水 急(活) 自然 〃

5 花 立 H15.3.25 H10.4 102 85 141.0 表流水 急 自然 〃

6 亀 田 H20.3.17 H25.3 2,215 2,357 1,733.0 表流水 急 併用 岩城地域

7 道 川 H14.3.26 H14.3 4,300 3,583 2,235.0 表・浅 緩.急 併用 〃

8 平 石 ・ 堰 口 H12.11.13 H14.4 127 142 53.5 湧 水 膜(活) 自然 由利地域

9 田 代 ・ 屋 敷 H16.4.1 H17.4 140 138 62.0 表・湧 膜(活) 自然 〃

10 岩 谷 H11.1.7 S63.4 4,000 3,859 1,905.0 表流水 急(活) 自然 大内地域

11 岩 谷 麓 S61.5.2 S30.11 480 437 125.0 湧 水 滅 自然 〃

12 大 倉 沢 S55.5.14 S55.8 150 155 46.2 湧 水 滅 自然 〃

13 大 内 第 二 H8.3.29 H8.3 4,020 3,595 1,820.0 ダム等 急(活) 自然 〃

14 大 内 第 三 H17.3.9 H29.4 1,000 1,030 364.0 湧 水 膜 併用 〃

15 東 由 利 H12.11.30 S58.6 3,841 3,735 2,140.0 表・湧 滅.緩(活).急 自然 東由利地域

16 大 琴 H17.3.17 S31.12 447 275 140.0 湧 水 滅 自然 〃

23,263 21,537 11,948.6

1 秋田プリマ食品㈱ H14.9.24 S45.7.1 0 0 400 受 水 滅 - 本荘地域

2 秋田県身体障害者コロニー H14.9.27 S51.3.31 1,000 497 1,000 表流水 緩 - 西目地域

3独立行政法人国立病院機構あきた病院

H14.9.27 H12.2.1 247 205 90 浅井戸 緩 - 岩城地域

4 黄 桜 温 泉 湯 楽 里 H15.3.31 H11.9.1 0 0 50 併 用 急 - 東由利地域

1,247 702 1,540

1 沢 内 S52.7.22 S52.10 48 29 18.6 湧 水 滅 自然 矢島地域

2 二 タ 子 H7.1.6 S37.3 97 42 15.0 湧 水 急 自然 由利地域

3 杉 森 S55.12.16 S55.10 83 38 33.0 浅井戸 滅 自然 東由利地域

4 高 村 S54.4.5 S53.10 48 11 12.7 浅井戸 滅 自然 〃

5 黒 沢 S54.4.5 S53.10 47 25 12.3 浅井戸 滅 自然 〃

6 新 沢 S54.7.5 S54.10 37 19 15.38 浅井戸 滅 自然 〃

7 沼 S54.7.5 S54.10 49 23 16.03 浅井戸 滅 加圧 〃

409 187 123.01

89,250 86,743 53,461.64

備考

【上水道計 1箇所】

【簡易水道計 16箇所】

【専用水道計 4箇所】

浄水施設の種別

配水方式

計画一日大給水量

(m3/日)

【小規模水道計 7箇所】

【全体 28箇所】

原水の種別

事業内容

竣 工年月日

計画給水人口(人)

認 可年月日

区 分

現在給水人口(人)

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秋田県心身障害者コロニー専用水道

道川簡易水道

亀田簡易水道

岩谷簡易水道

平石・堰口簡易水道

田代・屋敷簡易水道

東由利簡易水道大琴簡易水道

花立簡易水道

熊之子沢簡易水道

元町南簡易水道

大倉沢簡易水道

山内簡易水道

沢内小規模水道 新沢小規模水道

黒沢小規模水道

杉森小規模水道

沼小規模水道

高村小規模水道

秋田県由利本荘市給水区域図

秋田プリマ食品㈱専用水道

独立行政法人国立病院機構あきた病院

黄桜温泉湯楽里専用水道

大内第三簡易水道

岩谷麓簡易水道

松ヶ崎簡易水道

S=1:60,000

大内第二簡易水道

行 政 区 域

上 水 道 区 域

簡 易 水 道 区 域

小規模 水道 区域

凡 例

専 用 水 道

由利本荘市上水道(本荘・西目地域)

由利本荘市上水道(由利地域)

由利本荘市上水道(矢島地域)

由利本荘市上水道(鳥海地域)

二タ子小規模水道

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第 1 章 由利本荘市の概況と水道事業の沿革

1-2.水道の沿革

(1).上水道

由利本荘市の水道事業の中核となる由利本荘市水道事業(上水道)は、平成 17 年 3

月の市町合併により本荘地域、矢島地域、西目地域、鳥海地域の上水道4施設を経営

統合し「合併創設」されました。また、平成 18 年 3 月 31 日には、本荘地域と矢島地

域に隣接する由利地区簡易水道(由利地域)の譲り受けを行い、近年では、由利本荘

市水道事業の第一次施設整備を行うため、経営変更認可を取得しています。

表 1.2 上水道事業の沿革

認可(届出) 計画目標 計画給水人口 計画給水量

年月日 年 次 (人) (m3/日)

創 設 S15.3.8 18,500 2,300 旧本荘町

第 1 回 拡 張 23,000 5,100 旧本荘市

第 2 回 拡 張 23,000 5,100

第 3 回 拡 張 23,000 5,100

第 2 期 拡 張 S41.3.31 S50 29,000 11,600

同上一部変更 S43.3.30 S50 31,000 12,400

第 3 期 拡 張 S47.3.1 S50 36,000 13,400

第 4 期 拡 張 S48.3.31 S60 37,000 24,000

第 5 期 拡 張 S54.3.29 S60 43,800 25,400

第 6 期 拡 張 H1.3.16 H10 43,900 30,900

同上一部変更 H5.7.29 H10 43,900 30,900

第 7 次 整 備 H13.5.22 H22 46,700 30,900

合 併 創 設 H17.3.22 H28 66,399 40,709 由利本荘市

譲 り 受 け H18.3.31 H28 71,149 42,709

第 1 次 整 備 H19.9.4 H28 65,890 37,310

第1次整備変更 H20.3.11 H29 64,331 39,850

備 考名 称

 1.由利本荘市上水道事業

(2).本荘地域簡易水道

本荘地域には、簡易水道事業が 2 箇所あります。

表 1.3 本荘地域簡易水道事業の沿革

認可(届出) 計画目標 計画給水人口 計画給水量

年月日 年 次 (人) (m3/日)

届 出 S33.9.5 S41 1,800 270

変 更 S58.10.28 S70 1,400 500

変 更 H8.3.29 H17 1,560 674

変 更 H15.3.18 H24 1,460 674

変 更 H17.3.7 H26 1,990 1,030

認可(届出) 計画目標 計画給水人口 計画給水量

年月日 年 次 (人) (m3/日)

創 設 H7.10.5 H15 121 24.2

 1.松ヶ崎地区簡易水道事業

備 考

名 称

名 称

 2.山内地区簡易水道事業

備 考

- 8 -

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第 1 章 由利本荘市の概況と水道事業の沿革

(3).矢島地域簡易水道

矢島地域には、簡易水道事業が 3 箇所あります。

表 1.4 矢島地域簡易水道事業の沿革

認可(届出) 計画目標 計画給水人口 計画給水量

年月日 年 次 (人) (m3/日)

創 設 S56.10.26 S66 130 59

認可(届出) 計画目標 計画給水人口 計画給水量

年月日 年 次 (人) (m3/日)

創 設 H8.8.19 H17 200 70.73

認可(届出) 計画目標 計画給水人口 計画給水量

年月日 年 次 (人) (m3/日)

創 設 H15.3.25 H24 102 141

 1.熊之子沢地区簡易水道事業

名 称

 2.元町南地区簡易水道事業

 3.花立地区簡易水道事業

名 称

名 称

備 考

備 考

備 考

(4).岩城地域簡易水道

岩城地域には、簡易水道事業が 2 箇所あります。

表 1.5 岩城地域簡易水道事業の沿革

認可(届出) 計画目標 計画給水人口 計画給水量

年月日 年 次 (人) (m3/日)

創 設 S29.

変 更 S57.6.28 3,000 680

変 更 S62.6.18 H8 2,300 680

変 更 H20.3.17 H28 2,215 1,733

認可(届出) 計画目標 計画給水人口 計画給水量

年月日 年 次 (人) (m3/日)

創 設 S54.4.6 4,000 1,021

変 更 H2.8.2 4,000 1,021

変 更 H9.3.31 4,300 1,852

変 更 H14.3.26 H23 4,300 2,235

備 考

 2.道川地区簡易水道事業

 1.亀田地区簡易水道事業

名 称

名 称

備 考

(5).由利地域簡易水道

由利地域には、簡易水道事業が 2 箇所あります。

表 1.6 由利地域簡易水道事業の沿革

認可(届出) 計画目標 計画給水人口 計画給水量

年月日 年 次 (人) (m3/日)

創 設 S52.11.19 S62 135 40.71

変 更 H12.11.13 H21 127 53.5

認可(届出) 計画目標 計画給水人口 計画給水量

年月日 年 次 (人) (m3/日)

創 設 S58.8 200 60.67

変 更 H16.4.1 H25 140 62

備 考

 1.平石・堰口地区簡易水道事業

 2.田代・屋敷地区簡易水道事業

名 称

名 称

備 考

- 9 -

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第 1 章 由利本荘市の概況と水道事業の沿革

(6).大内地域簡易水道

大内地域には、簡易水道事業が 5 箇所あります。

表 1.7 大内地域簡易水道事業の沿革

認可(届出) 計画目標 計画給水人口 計画給水量

年月日 年 次 (人) (m3/日)

創 設 S36.8.15 S46 2,600 450

一 拡 S46.4.10 S56 2,727 469

一 拡 S52.6.15 S61 4,715 1,475

変 更 S62.6.10 H8 4,400 1,475.6

変 更 H11.1.7 H20 4,000 1,905

認可(届出) 計画目標 計画給水人口 計画給水量

年月日 年 次 (人) (m3/日)

創 設 S61.5.2 H7 480 125

認可(届出) 計画目標 計画給水人口 計画給水量

年月日 年 次 (人) (m3/日)

創 設 S55.5.14 H2 150 46.2

認可(届出) 計画目標 計画給水人口 計画給水量

年月日 年 次 (人) (m3/日)

創 設 H8.3.29 H17 4,020 1,820

認可(届出) 計画目標 計画給水人口 計画給水量

年月日 年 次 (人) (m3/日)

創 設 H17.3.9 H26 1,000 364

 1.岩谷地区簡易水道事業

備 考

備 考

 2.岩谷麓地区簡易水道事業

 3.大倉沢地区簡易水道事業

備 考

備 考

名 称

備 考

 4.大内第二地区簡易水道事業

 5.大内第三地区簡易水道事業

名 称

名 称

名 称

名 称

(7).東由利地域簡易水道

東由利地域には、簡易水道事業が 2 箇所あります。

表 1.8 東由利地域簡易水道事業の沿革

 1.東由利地区簡易水道事業

認可(届出) 計画目標 計画給水人口 計画給水量

年月日 年 次 (人) (m3/日)

創 設 S46.4.9 S56 3,640 709

変 更 S57.8.6 S66 4,630 1,793

変 更 S62.6.18 S71 4,720 1,793

変 更 H12.11.30 H21 3,841 2,140

 2.大琴地区簡易水道事業

認可(届出) 計画目標 計画給水人口 計画給水量

年月日 年 次 (人) (m3/日)

創 設 S31. S41 700 105

変 更 H17.3.17 H25 447 140

備 考

名 称

名 称

備 考

- 10 -

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第 1 章 由利本荘市の概況と水道事業の沿革

3.由利本荘市地域水道ビジョン策定の趣旨

厚生労働省では、平成 16 年 6 月に「水道ビジョン」を策定し、水道事業者が共通の目

標を持ち、互いに役割を分担しながら連携してその実現に取り組むため、わが国の水道

の現状と将来見通しを分析・評価し、今後の水道に関する重点的な政策課題と、具体的

な施策及び方策、工程等を示しています。

今後は「水道ビジョン」が掲げる基本理念を目指し、「安心」、「安定」、「持続」、「環境」

及び「国際」という 5 つの政策課題に関する目標を達成することにより、需用者のニー

ズに対応した信頼性の高い水道を次世代に継承していくためには、水道事業者が中心と

なって水道を改善・改革するための取り組みを進めていくことが必要不可欠です。

このため、水道事業者等が自らの事業の現状と将来見通しを分析・評価した上で、め

ざすべき将来像を描き、その実現のための方策等を示すものとして「地域水道ビジョン」

の作成を推奨しています。

市の総合発展計画では、上水道について「Ⅳ.恵まれた自然とやすらぎのある環境共

生のまちづくり」の中に位置付けています。

水源地の保全、施設整備・更新、水質の安全性確保により水道供給の質・量両面にわ

たる充実を図る計画となっており、水道ビジョンに示された政策目標に合致しています。

由利本荘市上水道事業は、平成 17 年 3 月 22 日の市町合併により本荘地域、矢島地域、

西目地域、鳥海地域の上水道4事業を経営統合し「合併創設」され、由利簡易水道(由

利地域)の譲り受けを行い、現在の給水区域となっています。さらに、近年においては、

合併創設後の第一次施設整備を行うため経営変更認可を取得し、順次事業展開を図って

います。

一方、由利本荘市の簡易水道事業は市内に点在しており、旧市町で経営されていた形

で現在も運営されています。平成 19 年度策定の「簡易水道事業統合計画」では、平成

28 年度を目標年度として、市で管理している全ての水道事業等について事業統合を行い

由利本荘市上水道事業に一本化する計画となっています。

水道ビジョンの政策課題を踏まえ、「由利本荘市地域水道ビジョン」は、概ね 10 年後

にわたる水道事業の運営に関する将来像と計画期間内に実施すべき方策を示します。

図 1.2 水道ビジョン策定の基本的流れ

水道事業の

現況分析 評 価 課題抽出 目標設定

実施方策

の検討

水道ビジョンの策定手順

- 11 -

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第 2 章 水道事業の現状分析・評価

第 2 章 水道事業の現状分析・評価

1.水道事業の現状

1-1.給水人口・給水量

(1).給水人口

給水人口の過去 10 年実績は、行政区域内人口の減少にともない減少傾向となってい

ます。減少率は、上水道の 5%弱に比べ、簡易水道は 10%強と大きいことから、中心

部である本荘地域周辺への転居及び農村地域での過疎化が進んでいると考えられます。

図 2.1 給水人口

92,868 91,24186,973

67,459 66,735 64,317

23,879 22,959 21,126

0

20,000

40,000

60,000

80,000

100,000

120,000

H10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 年度

給水人口(人)

行政区域内人口 上水道給水人口 簡易水道等給水人口

注)簡易水道等には、小規模水道を含む。

(2).給水量

上水道給水量の過去 10 年実績によると、有収水量は増減しながらも横這いで推移し

ています。給水人口が減少している反面、工場用使用水量が増加しており相殺された

結果になっています。一日平均給水量は有収水量と同傾向となっており、一日 大給

水量は気象条件等に左右されやすいため一定傾向を示していません。

また、簡易水道給水量の過去 10 年実績によると、有収水量は平成 13 年まで増加し

その後減少傾向で推移しています。給水人口が減少している反面、水道への新規加入

や下水道の普及等の使用水量が増加しており相殺された結果になっています。

図 2.2 給水量(上水道)

22,32621,92222,531

25,25825,68726,102

30,71231,899

33,407

15,000

20,000

25,000

30,000

35,000

40,000

H10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 年度

給水量(m3/日)

上水道有収水量 上水道一日平均給水量 上水道一日最大給水量

- 12 -

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第 2 章 水道事業の現状分析・評価

図 2.3 給水量(簡易水道等)

6,1936,775 6,373

7,274 7,593 7,423

10,456 10,636 10,655

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

14,000

H10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 年度

給水量(m3/日)

簡易水道等有収水量 簡易水道等一日平均給水量 簡易水道等一日最大給水量

注)簡易水道等には、小規模水道を含む。

1-2.水道施設

(1).上水道事業

上水道事業では、17 箇所の水源から取水した原水を 13 箇所の浄水場で適正な浄水

方法により浄水し、水道水を供給しています。

水源の種別については、中心部では貯水池及び表流水、山間地域では豊富な湧水が

主要な水源となっています。これまでの水源改良等により給水量を賄う水量は確保さ

れていますが、渇水期における取水量の確保が課題となっています。

表 2.1 水源の種別及び取水能力(上水道)

1.上水道

(1).本荘・西目 黒森川第一貯水池 貯水池 不 要

  地域 黒森川第二貯水池 〃 〃

子吉川玉ノ池水源 表流水(子吉川) 要 4,600.0 許可書

石沢泉水水源 湧 水 不 要 300.0

石沢鍔出川水源 表流水 要 1,000.0 同意書

大浦水源 湧 水 不 要 65.0

四角井戸溜池 表流水 要 3,850.0 協定書

小計 34,965.0

(2).矢島地域 花立第1貯水池 表流水(金井川) 要

花立第2貯水池 〃 〃

小計 3,850.0

(3).由利地域 子吉川向小山田水源 表流水(子吉川) 要 2,200.0 許可書

小計 2,200.0

(4).鳥海地域 奥山水源 湧 水 不 要 122.0

離森水源 〃 〃 580.0

百宅水源 〃 〃 538.0

上直根水源 〃 〃 55.0 H22廃止予定

砂子水源 〃 〃 876.0

大池水源 〃 〃 411.0

荒見水源 〃 〃 330.0

小計 2,912.0

計 43,927.0

水道事業名 水 源 名 種 別取水許可の要・不要

3,850.0 契約書他

取水可能量(m3/d)

備 考

25,150.0

- 13 -

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第 2 章 水道事業の現状分析・評価

浄水場については、老朽化が顕著な孔雀舘浄水場と水質が悪化している上直根浄水

場を廃止し、安全な水道水を供給する事業の展開を図っています。しかしながら、本

荘地域をはじめとした基幹的浄水場が創設より 30 年以上を経過しており、老朽化の問

題が深刻となっています。

表 2.2 浄水場別の浄水方法及び浄水能力(上水道)

水道事業名 施 設 名 水源の種別 浄 水 方 法 浄水能力(m3/d) 備 考

1.上水道

(1).本荘・西目 緩速ろ過 7,950

  地域 急速ろ過 10,500

子吉浄水場 表流水(子吉川) 〃 8,550

石沢浄水場 湧水・表流水 緩速ろ過 1,000

大浦浄水場 湧 水 塩素消毒のみ 65

孔雀館浄水場 表流水 急速ろ過 3,850 H23廃止予定

小計 31,915

(2).矢島地域 上野浄水場 表流水(金井川) 急速ろ過 3,300

小計 3,300

(3).由利地域 大台浄水場 表流水(子吉川) 急速ろ過 2,200

小計 2,200

(4).鳥海地域 奥山浄水場 湧 水 TO式上向性ろ過 122

猿倉浄水場 〃 膜ろ過 580

百宅浄水場 〃 紫外線・塩素消毒 538

上直根浄水場 〃 塩素消毒のみ 55 H22廃止予定

砂子浄水場 〃 TO式上向性ろ過 1,287

荒見浄水場 〃 〃 330

小計 2,912

計 40,327

蟻山浄水場 貯水池

管路については、石綿セメント管が全体の 10%強(79.2 ㎞)を占めており、老朽管

の更新と共に改良が必要となっています。

表 2.3 施設・管種別の管路延長(上水道)

771,736 64,392 27,393 679,951 71,132 79,161 573,323 48,120

771,736 64,392 27,393 679,951 71,132 79,161 573,323 48,120

100.0% 8.3% 3.6% 88.1% 9.2% 10.3% 74.3% 6.2%

硬質塩化ビニル管

その他(不詳等含む)

水道事業名

管路延長(m) 管種別延長内訳(m)

上 水 道

割合

総延長 導水管 送水管 配水管 鉄管類石綿

セメント管

(2).簡易水道事業

簡易水道事業では、41 箇所の水源から取水した原水を 25 箇所の浄水施設で適正な

浄水方法により浄水し、水道水を供給しています。

水源の種別については、表流水及び湧水が主要となっています。これまでの水源改

良等により給水量を賄う水量は確保されていますが、渇水期における取水量の確保が

課題となっています。

- 14 -

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第 2 章 水道事業の現状分析・評価

表 2.4 水源の種別及び取水能力(簡易水道)

1.松ヶ崎 松ヶ崎第1水源 湧 水 不要 30.0

松ヶ崎第3水源 〃 〃 20.0

松ヶ崎第6水源 〃 〃 60.0

神沢水源 〃 〃 120.0

折林水源 〃 〃 70.0

芦川水源 ダム直接 要 800.0 取水同意書

2.山内 水源 湧 水 不要 24.2

3.熊之子沢 水源 表流水 〃 59.0

4.元町南 水源 〃 要 77.8 協定書

5.花立 花立第1貯水池 〃 〃 150.0 契約書、協定書

6.亀田 衣川水源 〃 不要 1,706.0 許可書

カ井田沢川水源 〃 〃 200.0 取水同意書

7.道川 板沢堰堤 〃 要 464.0 許可書

義士屋敷堰堤 〃 〃 1,213.0 〃

観音下取水井 浅井戸 不要 150.0

内道川取水井 〃 〃 68.0

烏森取水井 〃 〃 150.0

井戸ノ沢取水井 〃 〃 190.0

8.平石・堰口 水源 湧 水 〃 58.9

9.田代・屋敷 水源 表流水 〃 52.0

水源 湧 水 〃 15.0

10.岩谷 代内水源 表流水 要 2,000.0 許可書

11.岩谷麓 第1取水井 湧 水 不要 37.0

第2取水井 〃 〃 71.0

第3取水井 〃 〃 17.0

12.大倉沢 第1取水井 〃 〃

第2取水井 〃 〃

第3取水井 〃 〃

13.大内第二 大内ダム ダム放流 要 2,000.0 許可書

14.大内第三 大小屋 湧 水 不要 89.0

小栗山・代内系第1 〃 〃 62.3

小栗山・代内系第2 〃 〃 16.8

小栗山・代内系第3 〃 〃 69.9

滝 〃 〃 67.0

羽広第1 〃 〃 61.5

羽広第2 〃 〃 61.5

15.東由利 ボツメキ水源 〃 〃 1,157.0

牧山水源 表流水 〃 55.0

善徳水源 〃 〃 1,026.0

16.大琴 男清水水源 湧 水 〃 154.0

女清水水源(補助) 〃 〃 59.0

計 12,728.1

取水可能量(m3/d)

備 考

46.2

水道事業名取水許可の要・不要

種 別水 源 名

- 15 -

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第 2 章 水道事業の現状分析・評価

浄水場については、芦川浄水場及び羽広浄水場が建設中であり、水質が悪化してい

る岩城地域の滝俣浄水場及び上蛇田浄水場、大内地域の大小屋浄水場及び代内浄水場

について安全な水道水を供給する事業の展開を図っています。

しかしながら、加賀沢浄水場及び松沢浄水場をはじめとした基幹的浄水場が創設よ

り 30 年以上を経過しており、老朽化の問題が深刻となっています。また、湧水水源が

多いことから、クリプトスポリジウム等への対策についても検討が必要です。

表 2.5 浄水場別の浄水方法及び浄水能力(簡易水道)

水道事業名 施 設 名 浄 水 方 法浄水能力(m3/d)

備 考

1.松ヶ崎 松ヶ崎浄水場 膜ろ過 300.00 本荘地域

芦川浄水場 膜ろ過(活性炭) 800.00 〃

2.山内 配水池(第1水源系) 塩素消毒のみ 24.20 〃

3.熊之子沢 浄水場 〃 59.00 矢島地域

4.元町南 浄水場 急速ろ過(活性炭) 77.80 〃

5.花立 浄水場 急速ろ過 150.00 〃

6.亀田 滝俣浄水場 〃 1,706.00 岩城地域

上蛇田浄水場 〃 200.00 〃

7.道川 内道川浄水場 〃 558.00 〃

君ヶ野浄水場 緩速ろ過 1,294.00 〃

新設君ヶ野浄水場 急速ろ過 383.00 〃

8.平石・堰口 浄水場 膜ろ過(活性炭) 58.90 由利地域

9.田代・屋敷 浄水場 〃 67.00 〃

10.岩谷 加賀沢浄水場 急速ろ過(活性炭) 2,000.00 大内地域

11.岩谷麓 配水池 塩素消毒のみ 125.00 〃

12.大倉沢 配水池 〃 46.20 〃

13.大内第二 浄水場 急速ろ過(活性炭) 2,000.00 〃

14.大内第三 大小屋浄水場 膜ろ過 84.00 〃

代内浄水場 〃 144.00 〃

滝浄水場 〃 62.00 〃

羽広浄水場 〃 118.00 〃

15.東由利 第1配水池 塩素消毒のみ 1,157.00 東由利地域

台山浄水場 緩速ろ過(活性炭) 55.00 〃

松沢浄水場 急速ろ過(活性炭) 1,026.00 〃

16.大琴 滅菌室 塩素消毒のみ 154.00 〃

計 12,649.10

管路については、石綿セメント管が全体の 5%弱(19.3 ㎞)を占めており、老朽管

の更新と共に改良が必要となっています。

表 2.6 施設・管種別の管路延長(簡易水道)

405,661 66,552 27,688 311,421 28,531 19,326 266,953 90,851

405,661 66,552 27,688 311,421 28,531 19,326 266,953 90,851

100.0% 16.4% 6.8% 76.8% 7.0% 4.8% 65.8% 22.4%

簡 易 水 道

割合

総延長 導水管 送水管 配水管 鉄管類石綿

セメント管硬質塩化ビニル管

その他(不詳等含む)

水道事業名

管路延長(m) 管種別延長内訳(m)

- 16 -

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第 2 章 水道事業の現状分析・評価

1-3.組織体制

上水道事業と簡易水道事業は個別の組織体制にあります。上水道事業は本市ガス水

道局で運営されており、局内の 3 課及び各地域の水道事務所で構成されています。由

利地域は事務事業の見直しにより平成 19 年度から本荘地域と一体的に運営されてい

ます。

簡易水道事業は本市建設部上下水道課を本庁機能とし、各地域の簡易水道をそれぞ

れの総合支所建設課で運営する組織体制となっています。

図 2.4 由利本荘市ガス水道局組織図

企業管理者

ガス水道局長

水道技術管理者

管理課長 営業課長 水道課長 矢島水道

事務所長 西目水道

事務所長

鳥海水道

事務所長

管理班

水道班 管理班

水道班

管理班

水道班

原浄水班

工務班

配給水班 維持班

水質管理班

料金班

営業班

総務班

経理班

- 17 -

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第 2 章 水道事業の現状分析・評価

1-4.経営

(1).上水道事業

現在、上水道事業の水道料金は、合併後も地域別の料金が採用されており、早急な

料金統一が求められているところであります。

現況では、供給単価が給水原価を上回っており、事業運営が維持できておりますが、

年々給水原価が上昇しており、今後、料金統一の料金設定や料金改定の内容及び手順

等について検討が必要となります。

図2.5 給水原価及び供給単価(上水道)

164.68

160.79

158.30

167.65

167.58168.01

155.00

160.00

165.00

170.00

H17 H18 H19 年度

(円)

給水原価 供給単価

(2).簡易水道事業

現在、簡易水道事業の水道料金は、合併後も地域別の料金が採用されており、料金

統一に向け検討に入っております。(平成 19 年度簡易水道事業統合計画書)

現況では、供給単価が給水原価を大きく下回っており、一般会計からの繰入により

不足額の補充を行っています。今後は、簡易水道事業での料金統一を踏まえ上水道事

業への統合に向け関係部署との調整が必要となります。

図2.6 給水原価及び供給単価(簡易水道)

236.41

273.88

248.79

189.49190.05

189.52

150.00

200.00

250.00

300.00

H16 H17 H18 年度

(円)

給水原価 供給単価

- 18 -

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第 2 章 水道事業の現状分析・評価

2.これまでの取り組みに対する評価

由利本荘市上水道事業がどのような現状にあるかを分析するため、「水道事業ガイド

ライン」(平成 17 年 1 月:(社)日本水道協会)の業務指標(PI)を用いて評価を行い、

今後、取り組むべき課題を明確にします。分析・評価に際しては、上水道事業におけ

る平成 18 年度~平成 19 年度の業務指標に基づき行います。

なお、業務指標については、別表-1「業務指標による試算結果」のとおりです。

2-1.安全な水、快適な水が供給されているか

水質については、水質基準不適合率が 0%であり水質基準を満たしています。水質

事故では軽微な事例が 1 件発生していますが、浄水予備力確保率は全国並み、貯水槽

水道指導は高い数値を示しており、特に問題はなく安全な水が供給されていると評価

できます。

・水質基準の適合状況

番号 単位 H18 H19 評価 解  説

1104 % 0 0 水道水の安全性を示す指標水質基準不適合率

業 務 指 標 項 目

※「評価」欄の記号は、「↑」は高いほど良い、「↓」は低いほど良いという内容です。 「白抜き記号」は当局の努力で改善できる指標、「塗潰し記号」はほかの要因がないと改善できない指標です。

・異臭味被害の状況

番号 単位 H18 H19 評価 解  説

1105 カビ臭から見たおいしい水達成率 % 90 90水質基準を満たした上でより安全よりおいしい水を給水するための指標

1106 塩素臭から見たおいしい水達成率 % 50 50水質基準を満たした上でよりおいしい水を給水するための指標

業 務 指 標 項 目

・水源の水質、水質事故の発生状況

番号 単位 H18 H19 評価 解  説

2201 件 1 0年間における水源水質事故発生件数を示す指標

水源の水質事故数

業 務 指 標 項 目

・浄水能力

番号 単位 H18 H19 評価 解  説

2003 浄水予備力確保率 % 26.9 23.2 ○全浄水施設能力に対する予備力の割合であり水運用の安定性・柔軟性及び危機対応を示す指標

業 務 指 標 項 目

※「評価」欄の記号は、「○」は他の指標と併せて総合評価する項目です。

・貯水槽水道の指導等の状況、直結給水の進捗状況

番号 単位 H18 H19 評価 解  説

5115 貯水槽水道指導率 % 100 100年間の貯水槽水道に対して行った調査・指導の件数を示す指標

業 務 指 標 項 目

- 19 -

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第 2 章 水道事業の現状分析・評価

・鉛製給水管の布設状況

番号 単位 H18 H19 評価 解  説

1117 鉛製給水管率 % 0 0給水件数に対する鉛製給水管使用件数の割合を示す指標

業 務 指 標 項 目

2-2.いつでも使えるように供給されているか

水の供給については、給水人口一人当たりの貯留飲料水及び配水量が全国中央値を

大きく上回っています。給水制限数は各年とも無し、水源余裕率も全国並です。過去

に夏期渇水に対応した事例があることから、長年に亘る水源整備と渇水リスクへの対

応力と評価できますが、安定性の高い水源を求める策として実施計画調査段階である

鳥海ダム利水について検討しています。

供給能力としては、負荷率が同規模事業並ではありますが、直近年は高い数値とな

っています。これは水需要が増加していることに起因しますが、施設能力を上回るも

のではないため経済的とも判断できます。有収率は全国中央値及び同規模事業を下回

っており、有効無収水量及び無効水量が大きく経済効率はよくありません。水道の普

及率は高く、これまでの水道普及促進の効果と評価できます。

浄水場・配水池の耐震化については、全国値も低い数値であり、今後の課題と捉え

ております。特に基幹浄水場老朽化が顕著であるため、耐震化・浄水場の統廃合を含

め検討が必要です。管路の耐震化は全国中央値より低く、石綿セメント管等が未だ多

く存在していますので、現在も行われている更新事業の継続が必要です。応急給水体

制は全国値に比べ高い数値を示しておりますが、今後も緊急時体制の強化が必要です。

・需要(給水人口、給水量)

番号 単位 H18 H19 評価 解  説

2001 給水人口一人当たり貯留飲料水量 L/人 226.9 234.7災害時における給水人口1人当たりの貯留飲料水を示す指標

2002 給水人口一人当たり配水量 L/日/人 427.8 428.1給水人口1人1日当たりの水消費量を示す指標

2005 給水制限数 日 0 0年間に給水制限を受けた割合を表し需用者の快適・利便性等の給水サービスの安定性を示す指標

業 務 指 標 項 目

・供給能力(水源確保、水道施設容量、有収率)

番号 単位 H18 H19 評価 解  説

1002 水源余裕率 % 47.9 39.3 ● 水源のゆとり度,水源の効率性を示す指標

3021 負荷率 % 84.9 90.8 水道事業の施設効率を判断する指標

3018 有収率 % 81.4 81.3年間の配水量(給水量)に対する有収水量の割合を示す指標

業 務 指 標 項 目

- 20 -

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第 2 章 水道事業の現状分析・評価

・水道の普及状況(未普及地域、未規制施設の状況を含む)

番号 単位 H18 H19 評価 解  説

2006 普及率 % 99.6 99.6給水区域内に居住する人口に対する給水人口の割合を示し事業サービス享受を判断するための指標

業 務 指 標 項 目

・耐震化の進捗状況

番号 単位 H18 H19 評価 解  説

2207 浄水施設耐震率 % 3.2 3.6全浄水施設能力のうち耐震対策が施されている浄水施設能力の割合を示す指標

2209 配水池耐震施設率 % 18.7 21.6全配水池容量のうち耐震対策が施されている配水池容量の割合を示す指標

2210 管路の耐震化率 % 2.5 2.7管路総延長に対する耐震管延長の割合を示す指標

業 務 指 標 項 目

・応急給水体制、応急復旧体制

番号 単位 H18 H19 評価 解  説

2213 給水車保有度 台/1000人 0.015 0.016給水人口1000人当たりの給水車保有台数の割合を示す指標

2214 可搬ポリタンク・ポリパック保有度 個/1000人 77.1 77.7給水人口1000人当たりの常時備蓄保有している可搬ポリタンク・ポリパック数の割合を示す指標

2215 車載用の給水タンク保有度 m3/1000人 0.093 0.093給水人口1000人当たりの車載用給水タンク総容量の割合を示す指標

業 務 指 標 項 目

2-3.将来も変わらず安定した事業運営ができるようになっているか

浄水施設については法定耐用年数を越えた施設はありませんが、創設 50 年を迎える

施設もあり、老朽化は顕著です。

管路については、布設替計画等により管路整備を進めておりますが、法定耐用年数

を越えるものはありません。電気・設備については、法定耐用年数を越えた施設が 30%

存在しているため今後の課題と捉える必要があります。管路の更新率・新設率は全国

中央値を上回っておりますが、今後とも更新計画に基づく継続的な更新が必要です。

需用者サービスについては、苦情件数が無く、安定した事業運営ができているもの

と思われます。今後は、モニタやアンケートによる積極的な情報収集に努め、需用者

のニーズに答えていく必要があります。

技術者の確保については、全国中央値に比べ水道業務経験年数が浅く技術職員の割

合が低くなっています。事業運営上、支障のある数値ではありませんが民間資格の取

得や第三者委託についても検討していく必要があります。

経営・財政については、経常収支比率が全国並みです。給水収益に対する各項目及

び繰入金比率が全国中央値より高い数値となっており、自己資本構成率は全国中央値

より低い数値となっています。当面の課題として料金統一を行う必要がありますが、

今後、料金改定に向けた検討も必要になります。

- 21 -

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第 2 章 水道事業の現状分析・評価

・老朽化施設とその更新計画

番号 単位 H18 H19 評価 解  説

2101 経年化浄水施設率 % 0 0全浄水場の浄水施設能力に対して法定耐用年数を超えた浄水場の浄水施設能力の割合を示す指標

2102 経年化設備率 % 32.4 30.1全水道施設の電気・機械設備数に対して法定耐用年数を超えた電気・機械設備数の割合を示す指標

2103 経年化管路率 % 0 0管路総延長に対して法定耐用年数を超えた管路延長の割合を示す指標

2104 管路の更新率 % 1.5 0.8管路総延長に対して1年間に更新された管路延長の割合を示す指標

2106 バルブの更新率 % 2.2 3.8バルブ設置数に対して1年間に更新されたバルブ数の割合を示す指標

2107 管路の新設率 % 0.1 1.0 ○管路総延長に対して1年間に新設された管路延長の割合を示す指標

業 務 指 標 項 目

・需用者サービス

番号 単位 H18 H19 評価 解  説

3201 水道事業に係る情報の提供度 部/件 7.37 6.84事業への理解や透明性の確保等を目的として行っている広報の活動状況を示す指標

3204 水道施設見学者割合 人/1000人 4.6 4.7給水人口1000人当たりの水道施設見学者の割合を表し消費者と双方向コミュニケーションを推進している割合を示す指標

3205 水道サービスに対する苦情割合 件/1000件 0 0給水件数に対する水道サービス年間苦情件数の割合を表し消費者の満足度を示す指標

3206 水質に対する苦情割合 件/1000件 0 0給水件数に対する水質に関する年間苦情件数の割合を表し消費者の満足度を示す指標

3207 水道料金に対する苦情割合 件/1000件 0 0給水件数に対する水道料金に関する年間苦情件数の割合を表し消費者の満足度を示す指標

3209 情報開示請求数 件 0 0 ○年間に法令に基づき水道事業に関して情報開示請求された回数を示す指標

3210 職員一人当たり受付件数 件/人 279 294年間に職員1人当たり案件の受付を行った件数を示す指標

業 務 指 標 項 目

・技術者の確保

番号 単位 H18 H19 評価 解  説

3101 職員資格取得度 件/人 0.7 0.6 -全職員数に対する水道事業を遂行する上で必要と考えられる法定資格取得数の割合を示す指標

3102 民間資格取得度 件/人 0 0 -全職員数に対する民間資格取得数の割合を示す指標

3103 外部研修時間 時間 5.0 5.3全職員数に対する水道事業主体以外が主催する水道事業に関係した研修に参加した職員数及び時間を示す指標

3104 内部研修時間 時間 0 0全職員数に対する水道事業主体が主催する水道事業に関係した研修に参加した職員数及び時間を示す指標

3105 技術職員率 % 35.0 34.2 ○全職員数に対する技術職員数の割合を示す指標

3106 水道業務経験年数度 年/人 8.7 9.4 ○全職員数に対する全職員の水道事業に関わる機関に所属した経験年数を示す指標

業 務 指 標 項 目

- 22 -

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第 2 章 水道事業の現状分析・評価

・経営・財務(収支、資本、企業債償還、料金、財源)

番号 単位 H18 H19 評価 解  説

3001 営業収支比率 % 132.4 127.9収益性を見る際のひとつの指標であり営業費用が営業収益によってどの程度賄われているかを示す指標

3002 経常収支比率 % 108.2 106.1収益性を見る際の最も代表的な指標であり経常費用が経常収益によってどの程度賄われているかを示す指標

3003 総収支比率 % 108.2 106.0総費用が総収益によってどの程度賄われているかを示す指標

3004 累積欠損金比率 % 0 0 -経営状況が健全であるかどうか累積欠損金の有無により把握するもので営業収益に対する累積欠損金の割合を示す指標

3005 繰入金比率(収益的収支分) % 1.2 1.1 ○収益的収入に対する繰入金の依存度を表しており事業の経営状況の健全性・効率性を示す指標

3006 繰入金比率(資本的収入分) % 10.1 5.2 ○資本的収入に対する繰入金の依存度を表しており事業の経営状況の健全性・効率性を示す指標

3007 職員一人当たり給水収益 千円/人 37,325 40,383損益勘定所属職員1人当たりの生産性について給水収益を基準として把握するための指標

3008 給水収益に対する職員給与費の割合 % 21.2 20.2給水収益に対する職員給与費の割合を表しており事業の収益性を分析するための指標

3009 給水収益に対する企業債利息の割合 % 18.4 17.7給水収益に対する企業債利息の割合を表しており事業の収益性を分析するための指標

3010 給水収益に対する減価償却費の割合 % 31.3 31.9給水収益に対する減価償却費の割合を表しており事業の収益性を分析するための指標

3011 % 24.4 47.5給水収益に対する企業債償還金の割合を表しており企業債償還元金が経営に与える影響を分析するための指標

3012 給水収益に対する企業債残高の割合 % 639.2 631.1給水収益に対する企業債残高の割合を表しており企業債残高の規模と経営への影響を分析するための指標

3013 料金回収率 % 104.2 102.0供給単価と給水原価の関係を示しており事業の経営状況の健全性を示す指標

3014 供給単価 円/m3 167.6 168.0有収水量1m3当たりについてどれだけの収益を得ているかを示す指標

3015 給水原価 円/m3 160.8 164.7有収水量1m3当たりについてどれだけの費用がかかっているかを示す指標

3016 1箇月当たり家庭用料金(10m3) 円 1,680 1,6801箇月当たりの標準的な家庭における水使用量10m3に対する料金を表す指標

3017 1箇月当たり家庭用料金(20m3) 円 2,835 2,8351箇月当たりの標準的な家庭における水使用量20m3に対する料金を表す指標

3022 流動比率 % 614.6 1,486流動負債に対する流動資産の割合であり短期債務に対する支払能力を示す指標

3023 自己資本構成比率 % 51.3 52.7総資本(負債及び資本)に占める自己資本の割合を表しており財務の健全性を示す指標

3024 固定比率 % 184.7 181.3自己資本がどの程度固定資産に投下されているかを見る指標

3025 企業債償還元金対減価償却費比率 % 77.8 149.1投下資本の回収と再投資との間のバランスを見る指標

3026 固定資産回転率 回 0.09 0.08固定資産に対する営業収益の割合であり期間中に固定資産の何倍の営業収益があったかを示す指標

3027 固定資産使用効率 m3/10000円 5.8 5.7有形固定資産に対する年間総給水量の割合を示す指標

業 務 指 標 項 目

給水収益に対する企業債償還金の割合

なお、経営指標については、別表-2「経営指標による他事業体との比較」のとおり

です。

- 23 -

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第 2 章 水道事業の現状分析・評価

2-4.環境への影響を低減しているか

電気消費量、消費エネルギーとも全国中央値を下回っており、今後も省エネルギー

に努めて行きます。機械の更新等に際しては、環境リスクの少ない機器を採用するな

ど、環境への配慮は不可欠です。

・環境対策(省エネルギー、廃棄物の有効利用等)の実施状況

番号 単位 H18 H19 評価 解  説

4001 配水量1m3当たり電力消費量 kWh/m3 0.16 0.20配水量1m3当たりの全水道施設の電力使用量を示す指標

4002 配水量1m3当たり消費エネルギー MJ/m3 0.75 0.86配水量1m3当たりの全水道施設での総エネルギー消費量(電力・燃料の総量)を示す指標

業 務 指 標 項 目

2-5.国際協力に貢献しているか

上水道事業における、国際交流等の実績はありません。将来的な目標と捉え、当該

ビジョンでの目標設定は割愛します。

・海外からの研修生受け入れ、海外への専門家派遣への協力

番号 単位 H18 H19 評価 解  説

6001 国際技術等協力度 人・週 0 0年間に海外に水道技術及びそれに関連する事務・経営管理を含む公的な派遣人数と滞在週数を示す指標

6101 国際交流数 件 0 0年間に水道事業発展を目的とした情報交換・会議等のため公的に海外に出かけた職員及び来日した人の件数を示す指標

業 務 指 標 項 目

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第 3 章 水道事業の将来像と課題

第 3 章 水道事業の将来像と課題

1.水道事業の将来像

今後、水道事業が取り組みを進める上で共通の目標となるよう、水道ビジョンに示し

た水道の長期的な政策課題である「安心」、「安定」、「持続」及び「環境」の視点に留意

しつつ、将来における水道事業の基本理念を示します。

(1).経営基盤の強化 ①.経営の効率化による経営基盤の強化

②.行政区域内全域を対象とした施設整備(事業統合)

(2).施設整備の促進 ①.渇水対策における安定水源の確保

②.安全な水を安定供給するための浄水施設の整備

③.水道施設の計画的な耐震化

④.老朽化施設の更新

(3).管理体制の強化 ①.水質管理体制、維持管理体制及び危機管理体制の強化

(4).サービスの向上 ①.需用者ニーズの把握

②.情報の提供及び情報収集

(5).環境への貢献 ①.再資源化対策及び省エネルギー化

②.水源保全対策

図 3.1 水道事業の将来像

【環境への貢献】

・再資源化対策

・省エネルギー化

・水源保全対策

【管理体制の強化】

・水質管理体制

・維持管理体制

・危機管理体制

【サービスの向上】

・需用者ニーズ把握

・情報の提供

・情報収集の展開

【施設整備の促進】・安定水源の確保

・浄水施設整備

・施設の耐震化

・老朽化施設更新

【経営基盤の強化】

・経営の効率化

・水道事業の統合

・コストの縮減

- 25 -

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第 3 章 水道事業の将来像と課題

水道事業の基本理念

・事業統合やコストの縮減により経営基盤の強化を図ります。

・安定水源の確保や適正な施設整備を促進し安全な水道水の安定供給に努めます。

・管理体制の強化により水道事業の安定継続を図ります。

・情報提供や情報収集等のコミュニケーションにより需要者ニーズを把握しサー

ビスの向上に努めます。

・環境対策により環境負荷の軽減に努め地域環境へ貢献します。

2.現況の課題

由利本荘市水道事業における現況の課題を次のとおり整理します。

2-1.現況の課題

(1).経営基盤の強化

①.繰入金比率が高い

②.職員一人当たり給水収益が低い

③.給水収益に対する企業債残高の割合が高い

④.企業債償還元金対減価償却費比率が高い

⑤.料金の統一及び料金改定

(2).施設整備の促進

①.安定水源の確保

②.施設の老朽化

③.代替施設の確保

④.老朽管の更新

⑤.水道施設耐震化の強化

(3).管理体制の強化

①.水質管理体制の強化

②.施設維持管理の効率化

③.技術者の確保

④.危機管理対応の強化

(4).サービスの向上

①.情報提供の促進

②.情報収集

(5).環境対策

①.省エネルギー化

②.建設副産物のリサイクル

- 26 -

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第 4 章 目標の設定

第 4 章 目標の設定

1.水需要の見通し

1-1.水需要の見通し

(1).上水道事業

直近 10 年間(平成 10 年度~平成 19 年度)の給水人口の推移は、行政区域内人口の

減少に伴い減少傾向にあります。将来の行政区域内人口は、国立社会保障・人口問題

研究所の推計においても減少傾向にあり、当該計画における給水人口の推計では、目

標年次までの 10 年間で約 3,000 人減少する結果となります。

また、直近 10 年間の一日 大給水量は、平均 32,000m3/日で推移しています。当該

計画における給水量の推計では、給水人口の減少に対し増加する結果となります。こ

れは、本荘工業団地への新規誘致企業の使用水量の増加が要因となっています。

(2).簡易水道事業

直近 10 年間の給水人口の推移は、上水道と同様に減少傾向にありますが、減少率は

簡易水道事業のほうが大きな傾向にあります。当該計画における給水人口の推計では、

目標年次までの 10 年間で約 2,000 人減少する結果となります。

また、直近 10 年間の一日 大給水量は、約 10,000m3/日で推移しています。当該計

画における給水量の推計では、給水人口の減少に比例しわずかな減少と推計されてい

ます。これは、給水普及率及び下水道普及率の向上が要因となっています。

図4.1 由利本荘市水道事業(全体):給水人口

0

20,000

40,000

60,000

80,000

100,000

120,000

H10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 年度

簡易水道等給水人口

上水道給水人口

図4.2 由利本荘市水道事業(全体):一日最大給水量

0

10,000

20,000

30,000

40,000

50,000

60,000

70,000

H10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 年度

m3/日

簡易水道等一日最大給水量

上水道一日最大給水量

推計値

推計値

- 27 -

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第 4 章 目標の設定

(3).水道事業全体

計画目標年次における給水人口及び計画給水量は、表 4.1 のとおり推計されています。

給水人口は 10 年間で約 5,000 人減少し、給水量は約 7,500m3/日増加する推計となって

います。

表 4.1 計画給水人口及び計画給水量(水道事業全体)

19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

86,973 86,342 85,715 85,092 84,475 83,861 83,253 82,648 82,048 81,452 80,861 80,274

86,389 86,300 85,658 85,058 84,460 83,867 83,272 82,681 82,091 81,502 80,916 80,333

85,443 85,418 84,892 84,355 83,876 83,342 82,806 82,319 81,787 81,248 80,773 80,240

98.9 99.0 99.1 99.2 99.3 99.4 99.4 99.6 99.6 99.7 99.8 99.9

428 431 432 434 435 437 438 440 440 441 442 443

18,583 18,672 18,624 18,576 18,535 18,482 18,419 18,374 18,305 18,236 18,181 18,109

5,477 5,439 5,398 5,357 5,316 5,276 5,236 5,196 5,157 5,119 5,080 5,042

3,162 5,525 6,123 6,871 7,620 7,620 7,619 7,619 7,619 7,618 7,618 7,618

1,477 1,477 1,477 1,477 1,477 1,477 1,477 1,477 1,477 1,477 1,477 1,477

28,699 31,113 31,622 32,281 32,948 32,855 32,751 32,666 32,558 32,450 32,356 32,246

338 368 375 381 388 385 383 383 381 379 379 376

29,037 31,481 31,997 32,662 33,336 33,240 33,134 33,049 32,939 32,829 32,735 32,622

3,644 3,717 3,643 3,598 3,535 3,454 3,375 3,271 3,193 3,110 3,018 2,938

32,681 35,198 35,640 36,260 36,871 36,694 36,509 36,320 36,132 35,939 35,753 35,560

382 412 420 430 440 440 441 441 442 442 443 443

41,367 49,279 49,667 50,247 50,821 50,565 50,298 50,026 49,753 49,476 49,207 48,940

484 577 585 596 606 607 607 608 608 609 609 610

87.8 88.4 88.7 89.0 89.4 89.5 89.7 89.9 90.1 90.3 90.5 90.7

88.8 89.4 89.8 90.1 90.4 90.6 90.8 91.0 91.2 91.3 91.6 91.7

79.0 71.4 71.8 72.2 72.6 72.6 72.6 72.6 72.6 72.6 72.7 72.7

直近年 計画年目標年次

施 工 期 間

有 効 率 (%)

負 荷 率 (%)

一 人 一 日 大 給 水 量 (L)

有 収 率 (%)

一 人 一 日 平 均 給 水 量 (L)

一 日 大 給 水 量 (m3)

無 効 水 量 (m3)

一 日 平 均 給 水 量 (m3)

有 効 無 収 水 量 (m3)

計 (m3)

その他 一日平均使用水量 (m3)

計 (m3)

生活用

一人一日使用水量 (L)

一日平均使用水量 (m3)

給 水 人 口 (人)

給 水 普 及 率 (%)

年 度 項 目

行 政 区 域 内 人 口 (人)

給 水 区 域 内 人 口 (人)

業務用営業用

一日平均使用水量 (m3)

工場用 一日平均使用水量 (m3)

目標期間

- 28 -

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第 4 章 目標の設定

2.目標の設定項目

水道ビジョンに示された施策群ごとの定量的・定性的な各施策目標の実現に留意しつ

つ、水道事業の自然的・社会的条件等を踏まえ、以下の項目について計画期間内におけ

る実現可能な目標を設定します。

2-1.水道の運営基盤の強化・顧客サービスの向上

(1).水道事業の技術的・財政的運営基盤を強化するため、行政区域内の水道施設の

事業統合を促進し、経営・管理の効率化を図ります。

(2).水道料金の改定を行います。

(3).積極的な情報提供や情報収集により需用者ニーズを把握しサービスと信頼性の

向上に努めます。

(4).人材養成のため資格取得などの各種研修への積極的な参加を図ります。

(5).民間委託等の活用により、社会経済情勢の変化に即応した機構を目指します。

2-2.安全・快適な給水の確保

(1).過去の渇水対策の経験から、安定水源確保を目的にダム利水計画を促進します。

(2).原水水質に留意し、安全な水の供給を維持すると共に、快適な水の供給のため

の水質管理体制を図ります。

(3).適切な浄水処理によるクリプトスポリジウム対策を推進します。

(4).既設浄水場の計画的な改良・更新により安全な水の安定供給を維持します。

(5).小規模水道については上水道へ事業統合し遠方監視により効率的な維持管理体

制を図ります。

2-3.災害対策等の充実

(1).基幹施設の機能診断に基づき、給水拠点となりうる浄水場から順次耐震化を行

います。

(2).老朽管の更新とともに耐震化を図ります。また、給水拠点となりうる浄水場の

導水管、送水管及び配水管の主幹管路の耐震化を図ります。

(3).災害等については基幹施設のバックアップ機能強化、給水拠点の確保、応急復

旧体制の整備(資材の備蓄等)により危機管理体制を図ります。

2-4.環境・エネルギー対策の強化

(1).環境対策の一環として、施設の更新に際しては効率の高いインバータ方式のポ

ンプを導入する等、エネルギー利用の効率化を図ります。

(2).建設副産物のリサイクルを促進します。

(3).植林や植樹による水源保全、水源涵養対策を継続します。

(4).有効率については長期的に 95%を目指しつつ、平成 19 年度実績が 90%未満で

あることから計画期間内においては 92%を目標とします。

- 29 -

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第 4 章 目標の設定

3.目標年度及び推進方策

目標の達成に向け、目標年度及び推進方策を以下のとおり整理します。

3-1.目標年度

当該ビジョンは 10 年間を目標期間とし、 平成 30 年度 に設定します。

3-2.フォローアップ

財政状況や社会情勢を踏まえ、基本計画の見直しを 5 年ごとに行い経営の基盤強化

を図ります。当該ビジョンは平成 25 年度に初回の見直しを行う予定です。

表 4.2 目標の設定及び推進方策

1.水道の運営基盤の強化・顧客サービスの向上

◇目標の設定

①.経営の効率化

②.水道料金の改定

③.需用者サービスと信頼性の向上

④.人的財産の確保

◆推進方策の検討

①.水道事業の統合、施設の統合、民間委託の活用

②.料金統一及び料金改定

③.情報化の促進、情報収集

④.人材の確保・養成

2.安全・快適な給水の確保

◇目標の設定

①.安定水源確保

②.管理体制の強化

③.クリプトスポリジウム対策

④.既設浄水場の整備

◆推進方策の検討

①.新規ダム利水計画

②.水質管理、維持管理、危機管理

③.浄水施設の高度化

④.浄水場の計画的改良・更新

3.災害対策等の充実

◇目標の設定

①.基幹施設の耐震化

②.管路の耐震化

③.災害時の危機管理体制強化

◆推進方策の検討

①.施設の耐震化、給水拠点の確保

②.主要管路の耐震化、石綿セメント管更新

③.原水融通性の促進、緊急時連絡管、応急復旧体制

4.環境・エネルギー対策の強化

◇目標の設定

①.省エネルギー化

②.資源の再利用化

③.環境保全

④.有効率の向上

◆推進方策の検討

①.エネルギー利用の効率化

②.建設副産物のリサイクル化

③.水源保全、水源涵養対策の継続

④.老朽管の更新

- 30 -

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第 5 章 実施方策の検討

第5章 実施方策の検討

平成 18 年度秋田県水道施設現況調査による本市の水道普及率は 99.2%となってお

り、行政区域内のほぼ全域に水道施設が網羅されていることになります。今後は、そ

の施設の改修・更新及び施設統合により水道事業を維持していかなければなりません。

施設整備については上水道の第一次施設整備事業並びに簡易水道の事業統合計画に基

づき順次行いますが、施設の更新は創設とは異なり料金収入の増大に結びつかないた

め、現実の問題として必要性に対し実施されにくい性格を有します。しかしながら、

水道施設の老朽化は近い将来に需用者に対する給水サービスの低下を招く要因となり、

それにより市民活動に対し多大な影響を与える事態は避けなければなりません。

給水サービスを需用者に提供するため、施設更新の必要性やその更新がどのような

位置付けになるかを説明し、需用者の理解を求めていく必要があります。また、需用

者にその負担を求めるにしても、サービスの改善又は維持のための便益を明らかにす

る必要があります。

◇ 実施方策の骨子

1.水道の運営基盤の強化・顧客サービスの向上に係る方策

1-1.経営の効率化 ①.水道事業の統合、施設の統合

②.コスト縮減、民間委託の活用

1-2.水道料金の改定 ①.料金体系の統一、②.料金改定

1-3.顧客管理 ①.事務事業の効率化

・料金システム統合

1-4.顧客満足度 ①.情報化の促進、情報収集

1-5.人的財産の確保 ①.人材の確保・養成

2.安全・快適な給水の確保に係る方策

2-1.安定水源の確保 ①.鳥海ダム利水計画策定

2-2.管理体制の強化 ①.水質管理、維持管理、危機管理

2-3.浄水施設の整備 ①.クリプトスポリジウム対策

②.既設浄水場の計画的改良・更新

3.災害対策等の充実に係る方策

3-1.基幹施設の耐震化 ①.給水拠点の確保、②.主要管路の耐震化

③.石綿セメント管更新

3-2.非常時への対応 ①.水運用機能の強化

②.応急復旧体制の構築

4.環境・エネルギー対策の強化に係る方策

4-1.環境対策 ①.省エネルギー化、②.資源の再利用化

③.環境保全

4-2.有効率の向上 ①.老朽管等の更新

- 31 -

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第 5 章 実施方策の検討

1.水道の運営基盤の強化・顧客サービスの向上に係る方策

1-1.経営の効率化

(1).水道事業の統合

平成 28 年度までに行政区域内の公営水道を事業統合し、経営・管理の効率化を

図ります。簡易水道を順次整備し、上水道事業に事業統合します。統合事業に向

けた準備期間と捉え、簡易水道事業の資産台帳作成を行います。

(2).施設の統合

老朽化した浄水場の統廃合により施設の効率的運用、業務の効率化、経費の縮

減に努めます。

(3).コストの縮減

限られた財源を有効に活用するため、公共工事の品質を確保しながらコスト縮

減の徹底を図ります。

(4).民間委託の活用

上水道においては、浄水場の民間委託を検討します。簡易水道においてはメー

タ検針、浄水場施設整備点検の民間委託を継続・推進します。

1-2.水道料金の改定

(1).料金体系の統一

本市の水道料金は、上水道・簡易水道ともに市町合併後もそれぞれの料金体系

がそのまま引き継がれており、各地域(旧市町)で料金体系が異なります。なる

べく早い時期に適正な料金体系で統一を行い、料金の公平性を図るとともに、事

務事業の一元化により経常経費の削減に努めます。

また、平成 28 年度の事業統合の際には上水道と簡易水道の料金体系の検討が必

要となります。

(2).料金改定

持続可能な事業運営のためには、料金収入の安定確保が不可欠となります。料

金統一後に安定した事業運営に必要な適正料金に料金改定を行います。

1-3.顧客管理・料金システム統合

(1).事務事業の効率化

現在各地域で個別に運用されている顧客管理システム及び料金システムについ

て平成 22 年度を目標に統合し、事務事業全体の効率化を図ります。

1-4.顧客満足度

(1).情報化の促進

情報システムやネットワークを活用し、ホームページの充実や各種申請事務手

続きの簡素化・迅速性を推進し、行政サービスを図ります

また、ホームページや広報等を利用し、情報公開の推進を図ります。

(2).情報収集

ガス水道局のホームページを利用した顧客アンケート、顧客満足度調査を実施

し、顧客ニーズの把握に努めます。

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第 5 章 実施方策の検討

1-5.人的財産の確保

(1).人材の確保・養成

資格取得などの各種研修への積極的な参加、人事制度の見直し、職員の意識改

革等による人材の強化・技術の継承を推進します。

また、職員の採用にあたっては、専門性の高い職務経験者の採用を検討するな

ど多様な人材の確保に努めます。

2.安全・快適な給水の確保に係る方策

2-1.安定水源の確保

(1).鳥海ダム利水計画策定 長年に亘る水源整備の成果により、現在の水源水量は確保できております。た

だし、主力水源の貯水池は、流入する河川もなく降雨のみが頼りであり、降雨量

に左右されやすい不安定な水源です。本荘地域は昭和の時代から渇水被害にみま

われている地域であり、近年においては平成 11 年と平成 12 年の猛暑により渇水

が生じています。安定した水源の確保により、需用者に対し豊富な水道水を供給

するため、鳥海ダムの早期建設について関係機関に要望するとともに、ダム利水

に係る水道施設整備構想の充実を図ります。

2-2.管理体制の強化

(1).水質管理

給水栓及び水道水源の水質監視体制を強化し、適正な浄水処理を行います。

(2).維持管理

事業の統合により効率的な維持管理体制を構築します。小規模な水道について

は遠方監視装置等による管理体制の強化を図ります。

(3).危機管理

危機管理マニュアルの策定により非常時の体制・対応策等を構築します。

2-3.浄水施設の整備

(1).クリプトスポリジウム対策等

原水水質に対応した浄水処理の高度化を図り、従来のろ過方式に加え、膜処理

・紫外線処理を採用します。

(2).既存浄水場の計画的更新・改良

老朽化による浄水処理の不安定を解消するため、代替え浄水場を建設します。

また本荘地域の基幹浄水場の改良・更新を図ります。

- 33 -

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第 5 章 実施方策の検討

表 5.1 浄水施設整備事業

浄水処理方法 浄水場名称 施設能力 実施時期

猿倉浄水場 580m3/日 H20

芦川浄水場 800m3/日 H17~H21

岩谷麓浄水場 140m3/日 H23~H27

大倉沢浄水場 30m3/日 〃

滝浄水場 62m3/日 整備済

大小屋浄水場 84m3/日 H18~H28

代内浄水場 144m3/日 〃

羽広浄水場 118m3/日 〃

由利原浄水場 10,500m3/日 H20~H23

亀田浄水場 1,706m3/日 H20~H22

南沢浄水場 200m3/日 〃

紫外線処理 百宅浄水場 538m3/日 H20~H21

膜ろ過

急速ろ過

表 5.2 既設浄水場改良更新事業

実施時期 備 考

H23~H25 浄水設備関連

H25~H26    〃

事業名称

子吉浄水場改良工事

蟻山浄水場改良工事

3.災害対策等の充実に係る方策

3-1.基幹施設の耐震化

(1).給水拠点の確保

配水池容量の拡大等による備蓄量の確保、給水拠点の整備を行います。

(2).主要管路の耐震化

管路の機能診断に基づき、主要管路の計画的な耐震化を図ります。

(3).石綿セメント管の更新

本荘地域及び鳥海地域の石綿セメント管の更新を図ります。

3-2.非常時への対応

(1).水運用機能の強化

安定水源の確保とともに水源系統間の連絡管の整備により災害等における原水

融通性を促進します。また、配水ブロックの再編成、水道事業間の緊急時連絡管

等、効果的な水の融通が可能となる水運用機能の強化を図ります。

(2).応急復旧体制の構築

危機管理マニュアル(地震対策マニュアル、水質汚染事故対策マニュアル、施

設事故・停電対策マニュアル、管路事故対策マニュアル、渇水対策マニュアル)

に基づき応急復旧体制を構築します。

- 34 -

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第 5 章 実施方策の検討

表 5.3 管路耐震化事業

実施時期 備 考

鳥海地域石綿セメント管更新事業 H15~H23 継続事業

本荘地域石綿セメント管更新事業 H20~H23

由利本荘市老朽管更新事業 H24~H29

事業名称

表 5.4 給水拠点確保事業

実施時期 備 考

猿倉PC配水池建設工事 H20~H21

由利原PC配水池建設工事 H21~H23

蟻山第3PC配水池建設工事 H27~H29

事業名称

表 5.5 管路耐震化事業

実施時期 備 考

H27~H29

事業名称

蟻山浄配水場周辺配水幹線耐震化事業

4.環境・エネルギー対策の強化に係る方策

4-1.環境対策

水道ビジョンでは環境への配慮を一つの柱としています。水道事業主体は、可能

な限り積極的な取り組みを行う必要があります。

(1).省エネルギー化

施設更新等の際は、効率の高いインバータ制御ポンプを採用する等、省エネル

ギー対策技術を積極的に取り入れます。

(2).資源の再利用化

建設副産物のリサイクル促進を図ります。

(3).環境保全

植林や植樹による水源の保全、水源涵養活動を継続します。

4-2.有効率の向上

(1).有効率

施設整備により石綿セメント管及び老朽管の更新を行い、漏水を減少させるこ

とで有効率の向上を目指します。

- 35 -

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第 5 章 実施方策の検討

5.年次計画

由利本荘市水道事業における施設整備の年次計画を以下のとおり整理します。

施設整備については、由利本荘市上水道事業経営変更認可における第一次施設整備事

業計画及び由利本荘市簡易水道事業統合計画の整備計画に基づき順次行います。

表 5.6 施設整備の年次計画

名称 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30

1.鳥海地域高度浄水施設建設事業

1-1.猿倉浄水場建設工事

1-2.百宅浄水場建設工事

1-3.猿倉浄水場導水管布設工事

1-4.猿倉PC配水池建設工事

1-5.猿倉配水区配水施設整備工事

1-6.直根送水ポンプ場建設工事

2.由利原浄配水場建設事業

2-1.由利原浄水場建設工事

2-2.由利原導水ポンプ場建設工事

2-3.由利原PC配水池建設工事

2-4.由利原配水池系送配水管布設工事

2-5.西目緊急遮断弁室建設工事

3.黒森川水源系取水施設等改良事業

3-1.玉ノ池取水ポンプ施設移設工事

3-2.四角井戸溜池堤体補強工事

3-3.西目導水施設改良工事

4.管路耐震化改良事業

4-1.鳥海地域石綿セメント管更新工事

4-2.本荘地域石綿セメント管更新工事

4-3.由利本荘市老朽管更新工事

5.本荘地域基幹浄水場改良事業

5-1.子吉浄水場改良工事

5-2.蟻山浄水場改良工事

6.蟻山浄配水場及び周辺配水幹線耐震化事業

6-1.蟻山第3PC配水池建設工事

1.松ヶ崎統合簡易水道整備事業

2.元町南統合簡易水道整備事業

3.亀田統合簡易水道整備事業

4.大内第一統合簡易水道整備事業

5.大内第三統合簡易水道整備事業

※1.第一次施設整備事業は平成29年度を目標年次としている。

事業・工事名

簡易水道事業

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おわりに

水道事業の経営基盤を強化し継続的な事業経営を図っていくためには、水道事業全体

の長期的視野による計画が必要不可欠です。

「由利本荘市地域水道ビジョン」は由利本荘市水道事業の現状を分析・評価し、課題

を抽出した上で将来の水道事業の基本理念を示し、目標及び実施方策を定めたものです。

今後、以下の点に留意して事業運営を円滑に行っていきます。

1.実施体制の構築

当該ビジョンの施策を推進するにあたっては、定期的に進捗状況を確認し、計画値と

実績値に大きな開きが生じた場合などは、その要因を把握しておく必要があります。

また、下記に示す PDCA サイクルにより、事業の進捗(Do)、施策の評価(Check)、改善

の検討(Action)を行い、業務指標などを活用して目標や施策の問題点、事業の有効性な

どを明確にして計画の見直し(Plan)を図ります。

当該ビジョンは、平成 20 年度を計画年、平成 30 年度までの 10 年間を目標期間として

おりますが、水道事業を取り巻く社会情勢は著しく変化しています。さらに、現在の金

融市場の変動は企業収益を圧迫し、世界経済の先行き不透明感が企業や家計の行動を慎

重化させています。そのため、これらの状況に応じて安定した事業運営を行うためには

計画的な投資と情勢をとらえ、適宜、計画の妥当性を検証する必要があります。よって、

当該ビジョンの見直しを 5 年ごとに行います。特に、鳥海ダム利水計画などは水道事業

の長期計画に大きな影響を与える要因となりますので十分留意する必要があります。

改善の検討 評 価

目標の設定 事業の推進

【Plan】

【Action】

対 応 策改 善 策

指標の分析事業の評価

経営・管理施設の整備計画の策定

【Do】

【Check】

【 計画推進の PDCA サイクル図 】

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2.今後の課題

由利本荘市水道事業における今後の課題について以下のとおり整理します。

2-1.事業統合

上水道事業と各地域簡易水道事業との経営統合の際は、簡易水道事業が企業会計へ

移行するなど経理上の整備を図る必要があります。また、水道施設の運営維持管理に

ついて関係部署間での十分な調整が必要となります。

2-2.水道料金

水道料金は、水道使用者の公正な利益と水道事業の健全な発展が図りうるよう適正

に定めなければなりません。しかしながら、現在の水道事業においては、社会経済の

進展に伴って、質的な高度化を求められています。したがって、水道料金は単に既存

施設による給水のための原価をいただくだけではなく、施設の建設・改良などが可能

であるように財政的基盤の強化を図りうるよう設定する必要があります。

2-3.事務統合

各地域で管理している顧客管理システムを一元化するとともに、料金システム等の

統合化により、事務事業の効率化を図る必要があります。

2-4.水源開発

市の総合発展計画にある鳥海ダム計画は、現在のところ基本計画告示に至っており

ませんが、由利本荘市全体にとって、水道用の安定的水源として水利権を有する必要

があることから、将来の水需要や財政計画を捉えた事業展開を図る必要があります。

2-5.施設整備

(1).石綿セメント管・老朽管

水道区域内には、いまだ多くの石綿セメント管や老朽管が存在します。災害等を

勘案し、管路の更新については早期に対応すべき課題と捉えます。

(2).耐震化

計画目標年における基幹浄水場・配水場の経年化は明らかです。災害等を勘案し、

施設の耐震化については早期に対応すべき課題と捉えます。

2-6.環境対策

平成 17 年度に策定された「京都議定書目標達成計画」には、地球温暖化対策として

地方公共団体や事業者が果たす役割が示されており、本市の水道事業においても可能

な取り組みを積極的に行う必要があります。将来的には環境 ISO の取得や環境会計の

導入など具体的な取り組み方の検討を行う時期に来ています。

- 38 -

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別表-1.業務指標による試算結果

 ○

全国 同規模

H17 H18 H18 H19

1001 水源利用率 %(一日平均配水量

/確保している水源水量)×10056.1 57.4 65.2 ●

1002 水源余裕率 %[(確保している水源水量

/一日最大給水量)-1]×10044.8 47.9 39.3 ●

1003 原水有効利用率 %(年間有効水量

/年間取水量)×10086.8 79.1 74.8

1004 自己保有水源率 %(自己保有水源水量/全水源水量)×100

100.0 100.0 100.0 ●

1005 取水量1m3当たり水源保全投資額 円/m3水源保全に投資した費用/その流域からの取水量

0.35 0.44

1101 原水水質監視度 項目 原水水質監視項目数 32 32 ○

1102 水質検査箇所密度 箇所/100km2(水質検査採水箇所数/給水区域面積)×100

19.9 18.6

1103 連続自動水質監視度 台/(1000m3/日)(連続自動水質監視装置設置数

/一日平均配水量)×10000 0 ○

1104 水質基準不適合率 %(水質基準不適合回数/全検査回数)×100

0 0

1105 カビ臭から見たおいしい水達成率 %[(1-ジェオスミン最大濃度/水質基準値)+(1-2-メチルイソボルネオール最大

濃度/水質基準値)]/2×10090 90

1106 塩素臭から見たおいしい水達成率 %[1-(年間残留塩素最大濃度-残留塩素水質管理目標値)/残留塩

素水質管理目標値]×10050 50

1107 総トリハロメタン濃度水質基準比 %(総トリハロメタン最大濃度/総トリハロメタ

ン濃度水質基準値)×10039 44

1108 有機物(TOC)濃度水質基準比 %(有機物最大濃度

/有機物水質基準値)×1000 24

1109 農薬濃度水質管理目標比 % Σ(xi/Xi)/n×100 データなし データなし ○

1110 重金属濃度水質基準比 % Σ(xi/Xi)/6×100 8.5 8.5

1111 無機物質濃度水質基準比 % Σ(xi/Xi)/6×100 8.3 7.8

1112 有機物質濃度水質基準比 % Σ(xi/Xi)/4×100 38.8 16.3

1113 有機塩素化学物質濃度水質基準比 % Σ(xi/Xi)/9×100 9.3 9.3

1114 消毒副生成物濃度水質基準比 % Σ(xi/Xi)/5×100 10 10

1115 直結給水率 %(直結給水件数

/給水件数)×10099.8 99.8

1116 活性炭投入率 %(年間活性炭投入日数

/年間日数)×1000 0 -

1117 鉛製給水管率 %(鉛製給水管使用件数

/給水件数)×1000 0 0

由利本荘市(上水道)項  目

業務評価記号の凡例

  白抜き記号:当局の努力で改善可能な指標

  塗潰し記号:他の要因がないと改善不可能な指標

  *記号:不確実な業務指標

他の指標と併せて総合評価する 高いほど良い

 低いほど良い

 上限の数字がある

 下限の数字がある

業務評価

単位 定  義

水資源の保全

安心

(すべての国民が安心しておいしく飲める水道水の供給

水資から給水栓までの水質管理

分類 番号

- 39 -

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全国 同規模

H17 H18 H18 H19

由利本荘市(上水道)項  目

業務評価

単位 定  義分類 番号

2001 給水人口一人当たり貯留飲料水量 L/人[(配水池総容量(緊急貯水槽容量は除く)×1/2+緊急貯水槽容量)/

給水人口]×1000192.0 226.9 234.7

2002 給水人口一人当たり配水量 L/日/人(一日平均配水量/給水人口)×1000

361.2 427.8 428.1

2003 浄水予備力確保率 %[(全浄水施設能力-一日最大浄水量)/全浄水施設能力]×100

24.4 26.9 23.2 ○

2004 配水池貯留能力 日配水池総容量

/一日平均配水量0.97 0.74 1.06 1.10

2005 給水制限数 日 年間給水制限日数 0 0 0

2006 普及率 %(給水人口

/給水区域内人口)×10099.1 99.6 99.6

2007 配水管延長密度 km/km2 配水管延長/給水区域面積 5.5 4.2 4.2

2008 水道メータ密度 個/km 水道メータ数/配水管延長 47.0 41.4 41.2

2101 経年化浄水施設率 %(法定耐用年数を超えた浄水施設

能力/全浄水施設能力)×1000 0 0

2102 経年化設備率 %(経年化年数を超えている電気・機械設備数/電気・機械設備の総

数)×10039.7 32.4 30.1

2103 経年化管路率 %(法定耐用年数を超えた管路延長

/管路総延長)×1000 0 0

2104 管路の更新率 %(更新された管路延長/管路総延長)×100

0.64 1.5 0.8

2105 管路の更生率 %(更生された管路延長/管路総延長)×100

0 0 ○

2106 バルブの更新率 %(更新されたバルブ数/バルブ設置数)×100

1.01 2.2 3.8

2107 管路の新設率 %(新設管路延長

/管路総延長)×1000.38 0.1 1.0 ○

2201 水源の水質事故数 件 年間水源水質事故件数 0 1 0

2202 幹線管路の事故割合 件/100km(幹線管路の事故件数/幹線管路延長)×100

0.0 29.0 15.0

2203 事故時配水量率 %(事故時配水量

/一日平均配水量)×1000.0 74.6 65.1

2204 事故時給水人口率 %(事故時給水人口/給水人口)×100

0.0 34.7 39.1

2205 給水拠点密度 箇所/100km2(配水池・緊急貯水槽数/給水区域面積)×100

8.2 1.2 1.2

2206 系統間の原水融通率 %(原水融通能力

/受水側浄水能力)×1000 0 -

2207 浄水施設耐震率 %(耐震対策の施されている浄水施設能力/全浄水施設能力)×100

0.0 3.2 3.6

2208 ポンプ所耐震施設率 %(耐震対策の施されているポンプ所能力/全ポンプ所能力)×100

0 0 0

2209 配水池耐震施設率 %(耐震対策の施されている配水池

容量/配水池総容量)×1000.0 18.7 21.6

2210 管路の耐震化率 %(耐震管延長

/管路総延長)×1004.9 2.5 2.7

蟻山浄水場 22.0 26.3

子吉浄水場 27.0 32.3

石沢浄水場 31.7 36.4

上野浄水場 23.8 24.2

孔雀館浄水場 8.6 36.5

大台浄水場 31.7 31.7

24.0日

安定

(いつでもどこでも安定的に生活用水を確保

リスクの管理

2211

連続した水道水の供給

将来への備え

平均薬品貯蔵量/一日平均使用量

薬品備蓄日数

- 40 -

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全国 同規模

H17 H18 H18 H19

由利本荘市(上水道)項  目

業務評価

単位 定  義分類 番号

蟻山浄水場 1.5 1.5

子吉浄水場 1.5 1.5

上野浄水場 2.0 2.0

孔雀館浄水場 1.3 1.3

大台浄水場 0.6 0.6

砂子浄水場 1.0 1.0

向小山田ポンプ - -

川内ポンプ 2.0 2.0

百宅ポンプ 0.3 0.3

笹子ポンプ 1.3 1.3

2213 給水車保有度 台/1000人(給水車数

/給水人口)×10000.0 0.015 0.016

2214 可搬ポリタンク・ポリパック保有度 個/1000人(可搬ポリタンク・ポリパック数

/給水人口)×100077.1 77.7

2215 車載用の給水タンク保有度 m3/1000人(車載用給水タンクの総容量

/給水人口)×10000.086 0.093 0.093

蟻山浄水場 131.1 131.1

子吉浄水場 65.1 65.1

上野浄水場 148.9 148.9

孔雀館浄水場 39.0 39.0

大台浄水場 86.2 86.2

砂子浄水場 156.3 156.3

向小山田ポンプ 69.1 69.1

川内ポンプ 117.6 117.6

百宅ポンプ 137.3 137.3

笹子ポンプ 150.0 150.0

2217 警報付施設率 %(警報付施設数

/全施設数)×10014.7 14.7

2218 給水装置の凍結発生率 件/1000件(給水装置の年間凍結件数

/給水件数)×10000.46 0.91

3001 営業収支比率 %(営業収益

/営業費用)×100121.5 132.4 127.9

3002 経常収支比率 %[(営業収益+営業外収益)/(営業

費用+営業外費用)]×100107.0 108.2 106.1

3003 総収支比率 % (総収益/総費用)×100 106.7 108.2 106.0

3004 累積欠損金比率 %[累積欠損金/(営業収益-受託工事収益)]×100

0.0 0.0 0.0 -

3005 繰入金比率(収益的収支分) %(損益勘定繰入金

/収益的収入)×1000.4 1.2 1.1 ○

3006 繰入金比率(資本的収入分) %(資本勘定繰入金

/資本的収入)×1004.3 10.1 5.2 ○

3007 職員一人当たり給水収益 千円/人(給水収益/損益勘定所属

職員数)/100051,541 37,325 40,383

3008 給水収益に対する職員給与費の割合 %(職員給与費

/給水収益)×10015.4 21.2 20.2

3009 給水収益に対する企業債利息の割合 %(企業債利息

/給水収益)×10015.0 18.4 17.7

3010 給水収益に対する減価償却費の割合 %(減価償却費

/給水収益)×10029.8 31.3 31.9

3011 %(企業債償還金

/給水収益)×10022.7 24.4 47.5

3012 給水収益に対する企業債残高の割合 %(企業債残高

/給水収益)×100396.4 639.2 631.1

3013 料金回収率 %(供給単価

/給水原価)×10099.6 104.2 102.0

3014 供給単価 円/m3 給水収益/有収水量 169.7 173.24 167.6 168.0

1.6

56.4

燃料備蓄日数 日

安定

(いつでもどこでも安定的に生活用水を確保

リスクの管理

2216 自家用発電設備容量率 %

2212 平均燃料貯蔵量/一日使用量

(自家用発電設備容量 /当該設備の電力総容量)×100

持続

(いつまでも安心できる水を安定して供給

地域特性にあ

った運営基盤の強化

給水収益に対する企業債償還金の割合

- 41 -

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全国 同規模

H17 H18 H18 H19

由利本荘市(上水道)項  目

業務評価

単位 定  義分類 番号

3015 給水原価 円/m3[経常費用-(受託工事費+材料及び不用品売却原価+附帯事業

費)]/有収水量172.1 177.01 160.8 164.7

3016 1箇月当たり家庭用料金(10m3) 円1箇月当たりの一般家庭用(口径13㎜)の基本料金+10m3使用時

の従量料金1,360 1,359 1,680 1,680

3017 1箇月当たり家庭用料金(20m3) 円1箇月当たりの一般家庭用(口径13㎜)の基本料金+20m3使用時

の従量料金2,835 2,885 2,835 2,835

3018 有収率 % (有収水量/給水量)×100 87.0 88.6 81.4 81.3

3019 施設利用率 %(一日平均給水量

/一日給水能力)×10061.5 62.0 69.8

3020 施設最大稼働率 %(一日最大給水量

/一日給水能力)×10075.6 73.1 76.8

3021 負荷率 %(一日平均給水量

/一日最大給水量)×10083.5 84.8 84.9 90.8

3022 流動比率 %(流動資産

/流動負債)×1001044.1 580.0 614.6 1486

3023 自己資本構成比率 %[(自己資本金+余剰金)/負債・資本合計]×100

60.2 60.0 51.3 52.7

3024 固定比率 %[固定資産

/(自己資本金+余剰金)]×100146.6 140.0 184.7 181.3

3025 企業債償還元金対減価償却費比率 %(企業債償還元金

/当年度減価償却費)×10075.9 77.8 149.1

3026 固定資産回転率 回(営業収益-受託工事費)/[(期首固定資産+期末固定資産)/2]

0.11 0.09 0.08

3027 固定資産使用効率 m3/10000円(給水量

/有形固定資産)×100007.1 5.8 5.7

3101 職員資格取得度 件/人職員が取得している法定資格数

/全職員数0.33 0.7 0.6 -

3102 民間資格取得度 件/人職員が取得している民間資格

取得数/全職員数0 0 -

3103 外部研修時間 時間(職員が外部研修を受けた時間

・人数)/全職員数5.0 5.3

3104 内部研修時間 時間(職員が内部研修を受けた時間

・人数)/全職員数0 0

3105 技術職員率 %(技術職員総数/全職員数)

×10040.0 35.0 34.2 ○

3106 水道業務経験年数度 年/人全職員の水道業務経験年数

/全職員数12.0 8.7 9.4 ○

3107 技術開発職員率 %(技術開発業務従事職員数

/全職員数)×1000 0

3108 技術開発費率 % (技術開発費/給水収益)×100 0 0

3109 職員一人当たり配水量 m3/人 年間配水量/全職員数 311,000 253,200 264,500

3110 職員一人当たりメータ数 個/人 水道メータ数/全職員数 775 696 738

3111 公傷率 %[(公傷で休務した延べ人・日数) /(全職員数×年間公務日数)] ×

1000 0

3112 直接飲用率 %(直接飲用回答数/直接飲用アン

ケート回答数)×1000 0

3201 水道事業に係る情報の提供度 部/件 広報誌配布部数/給水件数 7.37 6.84

3202 モニタ割合 人/1000人 (モニタ人数/給水人口)×1000 0 0

3203 アンケート情報収集割合 人/1000人(アンケート回答人数/給水人口)×1000

0 0

3204 水道施設見学者割合 人/1000人(見学者数

/給水人口)×10004.6 4.7

地域特性にあ

った運営基盤の強化

持続

(いつまでも安心できる水を安定して供給

消費者ニー

ズをふまえた

給水サー

ビスの充実

水道文化・技術の継承と発展

- 42 -

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全国 同規模

H17 H18 H18 H19

由利本荘市(上水道)項  目

業務評価

単位 定  義分類 番号

3205 水道サービスに対する苦情割合 件/1000件(水道サービス苦情件数

/給水件数)×10000 0

3206 水質に対する苦情割合 件/1000件(水質苦情件数

/給水件数)×10000 0

3207 水道料金に対する苦情割合 件/1000件(水道料金苦情件数/給水件数)×1000

0 0

3208 監査請求数 件 年間監査請求件数 0 0

3209 情報開示請求数 件 年間情報開示請求権数 0 0 ○

3210 職員一人当たり受付件数 件/人 受付件数/全職員数 279 294

4001 配水量1m3当たり電力消費量 kWh/m3全施設の電力使用量

/年間配水量0.44 0.16 0.20

4002 配水量1m3当たり消費エネルギー MJ/m3全施設での総エネルギー消費量

/年間配水量1.74 0.75 0.86

4003 再生可能エネルギー利用率 %(再生可能エネルギー設備の電力使用量/全施設の電力使用量)×

1000 データなし データなし -

4004 浄水発生土の有効利用率 %(有効利用土量

/浄水発生土量)×1000 データなし データなし

4005 建設副産物のリサイクル率 %(リサイクルされた建設副産物量/建設副産物排出量)×100

40.8 データなし データなし

4006 配水量1m3当たり二酸化炭素排出量 g・CO2/m3[総二酸化炭素(CO2)排出量

/年間配水量]×106 188 データなし データなし

健全な

水循環

4101 地下水率 %(地下水揚水量

/水源利用水量)×10078.4 0 0

5001 給水圧不適正率 %[適正な範囲になかった圧力測定箇所・日数/(圧力測定箇所総数

×年間日数)] ×1000 0

5002 配水池清掃実施率 %[最近5年間に清掃した配水池容量/(配水池総容量/5)] ×100

0 0

5003 年間ポンプ平均稼働率 %[ポンプ運転時間の合計/(ポンプ総台数×年間日数×24)] ×100

データなし データなし ○

5004 検針誤り割合 件/1000件(誤検針件数

/検針総件数)×10000.11 0.12

5005 料金請求誤り割合 件/1000件(誤料金請求件数

/料金請求総件数)×10000.08 0.11

5006 料金未納率 %(年度末未納料金総額/総料金収入額)×100

1.65 1.84

5007 給水停止割合 件/1000件(給水停止件数

/給水件数)×100027.1 25.8

5008 検針委託率 %(委託した水道メータ数/水道メータ数)×100

87.4 87.5

5009 浄水場第三者委託率 %(第三者委託した浄水場能力

/全浄水場能力)×1000 0 0 -

5101 浄水場事故割合10年間の件

数/箇所10年間の浄水場停止事故件数

/浄水場総数0 0

5102 ダクタイル鋳鉄管・鋼管率 %[(ダクタイル鋳鉄管延長+鋼管延

長)/管路総延長)]×10041.2 9.3 10.1

5103 管路の事故割合 件/100km(管路の事故件数

/管路総延長)×1000.0 3.9 3.0

5104 鉄製管路の事故割合 件/100km(鉄製管路の事故件数

/鉄製管路総延長)×1001.4 2.6

5105 非鉄製管路の事故割合 件/100km(非鉄製管路の事故件数

/非鉄製管路総延長)×1004.2 3.0

5106 給水管の事故割合 件/1000件(給水管の事故件数/給水件数)×1000

2.7 1.5 1.4

5107 漏水率 %(年間漏水量

/年間配水量)×1000.0 0.3 9.4

持続

(いつまでも安心できる水を

安定して供給

適正な実行・業務運営

地球温暖化防止,

環境保全などの推進

環境

(環境保全への貢献

管理

(

水道システムの適正な実行・業務運営及び維持管理

)

適正な維持管理

消費者ニー

ズをふまえた給水サー

ビス

の充実

- 43 -

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全国 同規模

H17 H18 H18 H19

由利本荘市(上水道)項  目

業務評価

単位 定  義分類 番号

5108 給水件数当たり漏水量 m3/年/件 年間漏水量/給水件数 0.1 1.2 34.4

5109 断水・濁水時間 時間(断水・濁水時間×断水・濁水区

域給水人口/給水人口)0 0 0 -

5110 設備点検実施率 %(電気・計装・機械設備等の点検回数/電気・計装・機械設備の法

定点検回数)×100116.7 116.7

5111 管路点検率 %(点検した管路延長/管路総延長)×100

0 0

5112 バルブ設置密度 基/km バルブ設置数/管路総延長 3.9 10.1 9.8

5113 消火栓点検率 %(点検した消火栓数/消火栓数)×100

0 0 -

5114 消火栓設置密度 基/km 消火栓数/配水管延長 2.6 2.04 2.02 -

5115 貯水槽水道指導率 %(貯水槽水道指導件数

/貯水槽水道総数)×100100 100

技術の移転

6001 国際技術等協力度 人・週 人的技術等協力者数×滞在週数 0 0

国際機関,諸

国との交流

6101 国際交流数 件 年間人的交流件数 0 0

※1.全国値は財団法人水道技術研究センターの水道事業ガイドラインPI算定結果(平成17年度:全国の上水道事業,PI81項目)の中央値である。

 2.同規模値は日本水道協会による水道統計の経年分析(平成18年度)の給水人口5~10万人未満の統計値である。

国際

(

我が国の経験の海外

移転による国際貢献

)

管理

(水道システムの適正な実行・業務運営

及び維持管理

適正な維持管理

- 44 -

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別表-2.経営指標による他事業体との比較

全国 類似団体 由利本荘市

H19実績

1 )普及率 % 91.3 88.0 99.6

2 )平均有収水量 L 321.0 320.0 348.1

3 )有形固定資産減価償却率 % 36.4 33.4 28.9

4 )施設利用率 % 61.7 60.5 69.8

5 )有収率 % 89.7 87.9 81.3

6 )配水管使用効率 m3/m 25.92 19.34 11.98

7 )総収支比率 % 108.4 107.1 106.0

8 )経常収支比率 % 108.4 107.3 106.1

9 )累積欠損金比率 % 2.6 4.2 0.0

10)繰入金比率(収益的収入分) % 2.2 3.1 1.1 ○

11)繰入金比率(資本的収入分) % 10.5 10.0 5.2 ○

12)職員一人当たりの給水人口 人 2,690 2,908 1,892

13)職員一人当たりの給水収益 千円 54,606 58,024 40,383

14)給水収益に対する職員給与費 % 17.1 14.3 20.2

15)給水収益に対する企業債利息 % 12.0 13.2 17.7

16)給水収益に対する減価償却費 % 27.2 28.7 31.9

17)料金回収率 % 98.7 98.2 102.0

18)1カ月20m3当たりの家庭用料金 円 3,050 2,898 2,835

19)当座比率 % 378.6 564.3 1,458.7

20)自己資本構成比率 % 60.6 62.1 52.7

21)固定資産対長期資本比率 % 92.2 90.3 95.5

※1):指標の内容及び算出方法は「H18水道事業経営指標」(総務省)を参照。

 2):全国値は「H18水道事業経営指標」(総務省)の給水人口規模別累年比較「全国計」を記載した。

  3):類似団体値は「H19水道事業経営指標」(総務省)の給水人口規模別累年比較「給水人口5万人以上10万人未満計」を記載した。

4):「業務評価」欄の記号は、「○」は他の指標と併せて総合評価する項目、「   」は高いほど良い、「   」は低いほど良い、という内容です。

    「白抜き記号」は当局の努力で改善できる指標、「塗潰し記号」はほかの要因がないと改善できない指標です。

3.経営の効率性

4.財務の状況

番 号 指  標 業務評価

1.事業の概要

2.施設の効率性

H18実績単位

- 45 -

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由利本荘市地域水道ビジョン

平成21年2月

由利本荘市ガス水道局

〒015-8642 秋田県由利本荘市表尾崎町 5 番地

TEL:0184-22-2326

FAX:0184-23-5578

E-mail:[email protected]

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由利本荘市

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