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現代日本におけるカレー Contents 1.日本人にとってのカレー 2.カレー伝来歴と語源 3.カレーは日本食

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Page 1: 現代日本におけるカレー - Kurume U– めんどくさいのでスパイスミックスを開発’CURRY’Powder(18世紀末ク ロス・アンド・ブラックウェル(C&B)社)’

現代日本におけるカレー

Contents  1.日本人にとってのカレー  2.カレー伝来歴と語源  3.カレーは日本食  

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1.日本人にとってのカレー  カレーは日本の家庭料理の定番

h)p://www.tepore.com/research/sp/090702/index.htm  東京電力によるアンケート「大人の食学 ~カレー~」に関する調査  2009年6月11日(木)~6月14日(日)の間に、62,394人の方から回答

イントロダクションで、前提

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1.日本人にとってのカレー  日本人とのファーストコンタクト

•  1860年代、幕末期、フランスへ渡った遣欧使節団のひとりが船のなかでインド人の食事を目撃し、「芋のドロドロのような物を飯にかけ、手づかみで食べている。至って汚いものだ」というような観察記録を残している。  

•  1886年には一般的な婦人向け雑誌にカレーのレシピが紹介  

→僅か120~130年で         国民食に成長

国民食にまで育てたのは誰?~『カレーライスの謎』  水野仁輔著(評:清田隆之) 角川SSC新書

データの出典は

明確に示す

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1.日本人にとってのカレー  レシピから見る、日本でカレーが  国民食と成っている理由

国民食として浸透している理由として考えられる原因  

調理方法が単純で、比較的短時間、One  Dish料理 → 手軽  古典的日本料理には使わないスパイス類を使用                      →目先が変わる(飽きに強い)。  野菜を手軽に沢山取れる → 母親にとってうれしい  

レシピ一例  

•  基本材料  –  ジャガイモ・ニンジン・タマネギ  –  肉(鶏または牛)  –  カレールー  

•  作業時間 40分~1時間   炒め:     野菜・肉 5~20分   煮込み:  水を加えて10~20分   ルーを加えてさらに煮込む。10分  

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2.カレー伝来歴と語源  カレーは何料理なのか?

•  CURRY は 英語 = スパイス料理の意味  

•  ヒンズー語に同様の意味の言葉は存在しない。インド料理は全てにスパイスを使う。  

 英語圏から見れば全てCURRYである。  

•  Curry  は、ヒンズー語の「香り高くおいしいもの」を意味する「ターリー(turri)」,タミール語の「ソース」を意味する「カリ(kari)」に由来するとの説  

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2.カレー伝来歴と語源  カレーは何料理なのか?

当然  •  インド料理にカレールーは存在しない。  

•  イギリスにもカレールーは存在しない。  

カレールーはどこで誕生したのか?

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2.カレー伝来歴と語源  カレーの変遷(カレールーの誕生)

•  インド料理  –  スパイスはその都度調合  –  様々な野菜  

•  イギリス  –  めんどくさいのでスパイスミックスを開発  CURRY  Powder(18世紀末クロス・アンド・ブラックウェル(C&B)社)  

–  世界標準化→日本へも伝わる。  –  基本タマネギのみ  

•  日本  –  洋食に押されたうどん・そば屋がカレー南蛮開発(1908)その都度カレー粉を溶くのは大変なので、濃いカレー汁を乾燥粉末にして使用する。(カレールーの前身)  

–  とろみをつけるフランス料理のルーとカレー粉を混ぜたカレールーが発明・商品化される。(1926,ハウス食品)  

–  明治終わりごろ、タマネギに加えジャガイモとニンジンを入れ、定番化。  

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3.カレーは日本食

•  カレールーは日本が発明  – うどん・丼に絡ませるための工夫から始まる  

•  カレーの材料となるスパイス類は漢方薬と同根  – ハウス食品の前身は薬種問屋    

•  簡単で野菜を手軽に沢山取れることから急速に浸透→国民食化  

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3.カレーは日本食

•  日本以外でも多くの国でインド料理とは別ものとしてカレーライスを食べることができる。  – イギリス式と日本式ともに存在  

•  米を炊くのが面倒と言う理由でイギリスでは家庭料理としては浸透していない。  

– アジアでは日本統治下の影響で日本式のもが多いが、洋食の一つとして受け入れられている。  

– 世界で手軽でバランスの良い健康食として注目  – 日本のチェーン店が海外展開  

カレーは日本が誇る大衆食である。  プレゼン全体を通して、言う

べき結論を最後に強調