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短期 MOT 研修プログラム The Short Term of MOT Training Program

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Page 1: 短期MOT研修プログラム短期MOT研修プログラム 研究者・技術者が広い視野を持ち、経営マインドを持ってイノベーション達成に努力することが求められています。

短期MOT研修プログラムThe Short Term of MOT Training Program

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Page 2: 短期MOT研修プログラム短期MOT研修プログラム 研究者・技術者が広い視野を持ち、経営マインドを持ってイノベーション達成に努力することが求められています。

本プログラムの特徴は、自ら設定した課題に対するソリューションを分析的に取りまとめた報告書を完成させるところにあります。これを特定課題研究と呼びますが、この体験を通じて課題を多角的に論理的に整理し、結論を導くことにより、視野を広く考え抜く力量を高めることができます。その作業に必要となる基礎知識を前半でマスターします。基礎知識としての講義は、イノベーション論、財務分析、知財戦略、マーケティング、組織と戦略(経営学基礎)の5科目で構成され、各々 2日間で習得します。第1日目で基礎概念を習得し、次回までの宿題を提示し、第2日目の各自プレゼンテーションの中で講師がコメントし、理解を深めます。研修効果を肌で感ずるために、研修の開始時に特定課題テーマに関するレポートをまとめ、終了時のレポートと比較します。最終日は「特定課題研究発表会」とし、研修関係者にお集まりいただき準公開形式で行います。

講義の進め方:�各科目毎、第1日目3時間で基礎概念の説明、参考文献の紹介等を行い、課題を提示して宿題とします。第2日目に前回の課題を各自がプレゼンテーションし、相互議論と講師からのコメントで理解を深めます。

受講生は2日間で1つの講義に対処します。講義日を隔週としているので、翌週の土曜日は時間的に余裕があり、自習時間は確保可能です。実質的負荷としては講義日は10日間ですが、期間中の毎週土曜日(合計20日間程度)を研修時間と想定すれば十分に対処可能なプログラムとなっています。なお、3回の懇親会費用は講義料に含まれています。

短期MOT研修プログラム研究者・技術者が広い視野を持ち、経営マインドを持ってイノベーション達成に努力することが求められています。MOTは、イノベーション達成のために、新しいアイディアを実行に移すための戦略策定、計画案の第3者への説得、開発チーム組成とリーダーシップ発揮、実行、フィードバック、のプロセスを一貫して実行できる能力の涵養を目的とするものです。通常は2年間の履修が理想的ですが、短期集中的な履修プログラムを組むことにより、理想に近い成果を達成します。

期     間6月26日(土)〜隔週土曜日〜 10月16日(土)までの9日間、および

最終プレゼンテーション「特定課題研究発表会」10月17日(日)の合計10日間講義時間は10:30 〜 17:50

教     室 芝浦キャンパス

対 象 者・ 募 集 人 員 技術系で10年以上の業務経験を持つ中堅幹部候補者15名(1企業から最大4名まで)

費     用 1人あたり50万円

前 半 10:30 〜12:00 13:00 〜14:30 14:40 〜16:10 16:20 〜17:50 夕刻6月 26日 ガイダンス・特定課題研究計画作成 イノベーション経営 顔合わせ懇親会

7月10日 知財戦略 イノベーション経営24日 知財戦略 組織と戦略

8月7日 マーケティング 組織と戦略 前期打ち上げ懇親会

21日 マーケティング 財務分析

9月4日 特定課題研究計画改定版 財務分析

18日 特定課題研究ゼミ ビジネスゲーム

10月2日 特定課題研究ゼミ ビジネスゲーム

16日 特定課題研究ゼミ 特定課題研究ゼミ17日 特定課題研究発表会 打ち上げ懇親会

プ ロ グ ラ ム 概 要Program summary

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Page 3: 短期MOT研修プログラム短期MOT研修プログラム 研究者・技術者が広い視野を持ち、経営マインドを持ってイノベーション達成に努力することが求められています。

イノベーション経営 : 第1日目3時間で、ドミナントデザイン、破壊的技術、普及理論等々のイノベーションを議論する時の基本概念の講義を行い、最後に次回までの宿題を提示する。宿題は「各自がイノベーション事例を選択し、講義で学んだキーワードを用いて選択した事例の特徴をレポート(A4で3ページ程度およびパワーポイント5スライド)にまとめ、次回前日までにメールで送る」こと。第2日目は、各自宿題のプレゼンテーションを行い、問題のとらえ方を議論する。

知 財 戦 略 : 第1日目に研究開発に関わる知的財産権の基本的な知識に関して、特に特許を中心にして講義を行い、加えて特許データを用いた戦略分析の手法を解説する。続いて演習として、複数の産業分野の中から各自、1社の担当を決め特許出願戦略分析を実施する。各自でデータの収集、分析を実施し、第2日目において各社の分析結果を発表し、企業間、産業分野間の特許出願戦略の違いについて議論を行う。

財 務 分 析 : 企業の経営戦略を考える際に必須となる財務諸表の読み方・企業の財務分析方法についてケースを交えながら講義する。講義の最後に次回までの宿題を提示する。宿題は「日本の同業種2社を選択し、5年間の財務諸表と特徴、財務諸表に表れた経営の特徴をレポート(エクセル表およびパワーポイント5スライド程度)する」こと。2日目は、各自のプレゼンテーションに講師からコメントをする。

組 織 と 戦 略 : 経営学の基本である組織論と戦略論について、特に技術経営の観点から主要な議論を紹介し、ケースディスカッションを行う。第1回目は「組織的知識創造」について取り扱う。野中の知識創造モデルを中心に紹介する。ケースはエーザイによるアリセプト開発事例を取り扱う予定である。第2回目は「ビジネスエコシステムの戦略的形成発展」について取り扱う。関連する議論として製品アーキテクチャの考え方やビジネスシステムの考え方を紹介する。ケースはソニーによるFeliCaの開発と事業化事例を取り扱う予定である。履修者は事前にケース原稿を読み、設問への自分なりの解答を用意することが必要となる。

マ ー ケ テ ィ ン グ : 基礎理論の理解とグループ作業で生きたマーケティング基礎知識の修得を目指す。マーケティングの現状:マーケティング・ミックスの4P(Product, Price, Place, Promotion)およびマーケティング戦略(Target, Positioning)の現状の説明。その後、いくつかのグループに分かれて事前に用意した資料を使ってケースを課題として演習し、最後にその発表とディスカッションを行う。

ビ ジ ネ ス ゲ ー ム : INSEADのJEAN-CLAUDE LARRECHE教授らによって開発されたStratXの日本語版を用いて、ビジネスシミュレーションを行う。履修者は少人数のグループに分かれ、それぞれが企業のマーケティング部門マネージャとして仮想社会で競争する。特定の製品の研究開発、機能設定、価格設定、ターゲティング、ポジショニング、チャネル選択、広報活動、営業活動等にかかわる多様なデータを分析し、意思決定を行い、それぞれのチームの戦略と戦術を競う。2回で4期の意思決定を行う予定である。履修者は事前にシミュレータのマニュアルを読み、ある程度理解しておくことが求められる。

特 定 課 題 研 究 : 各自がテーマを決めて論文に仕上げる。テーマは現場で直面している課題や自社内ケースを念頭に置くものの、分析としては内部データに依拠しない公表データをもとに概念の一般化を目標にする。この訓練は、自社内問題を客観的に把握する能力の向上を目標にしている。受講開始時に特定課題のテーマ設定をし、想定される仮説をまとめて提出する。講義前半で基礎的な知識を得た後、再度、テーマ設定の見直しを行い、1.5ヶ月で起承転結がつけられる論文を完成させ、関係者の前でプレゼンテーションする。実際の受講の最終論文と比較して、どの程度の能力アップが実現できたかを実感する。この演習のプロセスの経験が、思考を柔軟にし、視野を広げる訓練となる。事業分野別グループに分かれ、複数教員がサポートする。3回にわたり作業進捗をプレゼンテーションし、軌道修正等を行いながら論文を完成させる。

研究者・技術者が広い視野を持ち、経営マインドを持ってイノベーション達成に努力することが求められています。MOTは、イノベーション達成のために、新しいアイディアを実行に移すための戦略策定、計画案の第3者への説得、開発チーム組成とリーダーシップ発揮、実行、フィードバック、のプロセスを一貫して実行できる能力の涵養を目的とするものです。通常は2年間の履修が理想的ですが、短期集中的な履修プログラムを組むことにより、理想に近い成果を達成します。

T h e S h o r t Te r m o f M O T Tr a i n i n g P ro g r a m

講 義 概 要Outline of lectures

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Page 4: 短期MOT研修プログラム短期MOT研修プログラム 研究者・技術者が広い視野を持ち、経営マインドを持ってイノベーション達成に努力することが求められています。

イノベーション経営(渡辺 孝)

1972年東京工業大学大学院修士課程社会工学専攻修了。同年日本開発銀行(現・日本政策投資銀行)入行、2001年設備投資研究所長を最後に退職。東京工業大学TLOでハイテクベンチャー創業支援等を実践し、2003年より芝浦工業大学工学マネジメント研究科教授。2006年東京工業大学社会工学専攻特任教授。2008年より芝浦工業大学工学マネジメント研究科長。

知財戦略(田中秀穂)

1983年東京都立大学大学院生物学専攻修了。同年三菱化成工業㈱(現・三菱化学㈱)入社、バイオテクノロジー、創薬研究に従事。1986 〜 1988年Harvard Medical School研究員。1993年大阪大学より博士(学術)。2003年京都大学医学研究科知的財産経営学コース助教授。2008年より芝浦工業大学工学マネジメント研究科教授、京都大学医学研究科客員教授。

財務分析(野村證券金融経済研究所)

・ マネージング・ディレクター 高木伸行(1977年早稲田大学政治経済学部経済学科卒業、同年野村證券㈱。1982年シカゴ大学大学院修了。2004年金融経済研究所企業調査部長。2007年より現職兼投資調査部長。)

・ マネージング・ディレクター 許斐 潤(1985年早稲田大学政治経済学部経済学科卒業、同年㈱野村総合研究所。Nomura Research Institute Deutschland GmbH (出向)を経て、2007年より現職。)

組織と戦略ビジネスゲーム(辻本将晴)

2004年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科博士課程修了。同年東京大学大学院工学系研究科総合研究機構助手。2005年芝浦工業大学工学マネジメント研究科講師。2008年法政大学大学院イノベーション・マネジメント研究科准教授。

マーケティング(堀内義秀)

1973年大正製薬㈱外国部。1974 〜 1984年まで10年間渡米。ラサール大学(フィラデルフィア)MBAおよびマーケティング学科常勤講師、ペンシルバニア大学ウォートンスクール大学院社会システム科学科博士課程修了

(Ph.D.[社会システム科学])。1984年ソシオアトミックPR㈱取締役。1988年静岡県立大学経営情報学部助教授、1998年同教授。2005年より現職。

特定課題研究 事業分野ごとに4グループに分かれ、2名の教員が1グループを担当。

担 当 講 師 紹 介

2010.1.300

芝浦キャンパス

〒108-8548東京都港区芝浦3-9-14

●JR山手線・京浜東北線田町駅芝浦口より 徒歩3分●都営地下鉄三田駅A4出口より 徒歩5分

※�このプログラムに関するお問い合わせは、下記までお願いいたします。(実施運営)株式会社エスアイテック〒135-8548 東京都江東区豊洲3-7-5 芝浦工業大学豊洲キャンパス内 「短期MOT研修」事務局  電話:03-5859-7930  FAX:03-5859-7931  E-mail:[email protected]

申込方法申込書を下記までお送りください。

芝浦工業大学連携推進部�産学官連携・研究支援課 〒135-8548 東京都江東区豊洲3-7-5  電話:03-5859-7180  FAX:03-5859-7181  E-mail:[email protected]※受講料のお支払いにつきましては、 申込書到着後に請求書を発行いたします。

(申込締切 3月31日)

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