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Page 1: CONTENTS...リフト「BT REFLEX AC」(裏表紙)をモチーフにデザインしています。 フォークリフトのまわりを楽しげに飛び、そして、あたかも花に羽
Page 2: CONTENTS...リフト「BT REFLEX AC」(裏表紙)をモチーフにデザインしています。 フォークリフトのまわりを楽しげに飛び、そして、あたかも花に羽

※当社の連結環境マネジメントの対象範囲については、 P16をご参照ください。

1

3

2

C O N T E N T S

ごあいさつ…………………………………………1

会社概要 …………………………………………2

2002年度環境活動ハイライト ……………4

事業展開と環境負荷 …………………………6

環境取り組みプランと2002年度活動実績 ………………………8

環境マネジメント

推進体制 ……………………………………………10システム向上の取り組み …………………………11環境教育・啓発………………………………………12環境会計 ……………………………………………13リスクマネジメント …………………………………14連結環境マネジメント ………………………………16

環境保全活動

環境配慮型製品の開発環境負荷物質使用量の管理・削減 …………19グリーン調達 ……………………………………19LCA ……………………………………………20リサイクル ………………………………………22環境配慮型製品 ………………………………23【TOPICS】カーエアコン用コンプレッサー環境対応ストーリー…25

生産活動における環境負荷低減省エネルギーへの取り組み ……………………26化学物質管理・削減への取り組み ……………30公害防止への取り組み…………………………32【TOPICS】「刈谷工場排水処理場」における環境対応……33廃棄物削減への取り組み………………………34水使用量削減への取り組み……………………37物流CO2排出量削減への取り組み……………38梱包資材使用量削減への取り組み……………39

社会との関わり・従業員との関わり

社会との関わり…………………………………40従業員との関わり………………………………42

2002年度環境データ …………………………44

豊田自動織機グループ連結パフォーマンスデータ

……………………44

PRTR対象物質排出移動量……………………45活動事例掲載関係会社概要 …………………45各工場環境データ………………………………46環境活動のあゆみ ……………………………54用語集 …………………………………………552002年度版アンケート ………………………56環境報告書に対する第三者審査報告書 ……巻末

本報告書に記載されている当社役員の役職名については、2003年6月27日に開催された定時株主総会後の取締役会における変更を反映し、発行日現在の最新データとなっています。

国内�

海外�

(株)ティーアイビーシー、東久(株)、仁科工業(株)、東海精機(株)、エスティ・エルシーディ(株)�

BTインダストリーズグループ、ミシガン オートモーティブ コンプレッサー(株)、トヨタ インダストリアル イクイップメント マニュファクチャリング(株)、テーデー ドイチェ クリマコンプレッサー(有)、トヨタ インダストリアル イクイップメント(株)、キルロスカ トヨダ テキスタイル マシナリー(株)、アクティス マニュファクチャリング LLC

環境パフォーマンスデータ�

活動事例�

豊田工業昆山有限公司�

(株)アルテックス、イヅミ工業(株)、�エスケイイー(株)、(株)岩間織機製作所、河本製機(株)、(株)原織機製作所、�ミヅホ工業(株)�

○�

○�

○�

―�

―�

○�

生産� その他�

アドバンスト・ロジスティックス・ソリューションズ(株)、�大興運輸(株)�関

係会社�

1.基本的項目�

2.環境保全に関する�方針、目的および�実績等の総括�

3.環境マネジメント�システムの状況�

4.環境負荷の�低減に向けた�取り組みの状況�

(1)経営責任者緒言   P1�

(2)報告にあたっての基本的要件(対象組織、期間、分野、作成部署、連絡先) 表2、表4�

(3)事業概要   P2-3�

(1)環境保全に関する経営方針・考え方   P4�

(2)環境保全に関する目標、計画   P8-9�

(3)環境会計   P13�

(1)環境マネジメントシステムの状況   P10-17�

(2)環境保全のための技術、製品・サービスの環境適合設計(DfE)等の�研究開発の状況   

P18-25�

(3)環境情報開示、環境コミュニケーションの状況   P15、P40-41�

(4)環境に関する規制遵守の状況   P14-15�

(5)環境に関する社会貢献活動の状況   P40-41�

(1)環境負荷の全体像(事業活動のライフサイクル全体を踏まえた把握、評価)   P6-7�

(2)物質・エネルギー等のインプットに関わる環境負荷およびその低減対策   P6-7、P26-33、P37�

(3)事業エリアの上流(製品・サービス等の購入)での�環境負荷の状況およびその低減対策   

P19�

(4)不要物等のアウトプットに関わる環境負荷の状況およびその低減対策 �

①大気への排出   P30-32、P44-53�

②水域・土壌への排出   P15、P32、P44-53�

③廃棄物等の排出   P34-36、P44-53

(5)事業エリアの下流(製品・サービス等の提供)での�

環境負荷の状況およびその低減対策   P22�

(6)輸送に関わる環境負荷およびその低減対策   P38-39�

(7)ストック汚染、土地利用、その他の環境リスク等に関わる�環境負荷の状況およびその低減対策   

P14-15

大項目� 小項目� ページ�

●環境省環境報告書ガイドライン(2000年度版)とのページ対比表

■報告書掲載関係会社

<環境報告書2003発行にあたって>●編集方針豊田自動織機では、2000年8月に改訂した「第三次環境取り組みプラン」にもとづ

き、日々、環境保全活動を推進しています。

本報告書は、当社の環境保全活動の目標や2002年度の活動実績をお知らせし、当

社の活動についてご理解いただくとともに、読者の皆様とコミュニケーションを行う

ことを目的として制作しています。

読者の皆様とは、投資家、お客様、地域の皆様、専門家、関係会社従業員、当社従業

員など、当社に関わりのある幅広い方々を想定しています。皆様にご満足いただける

よう、正確な情報をわかりやすく記載することを目指して作成しました。

・昨年に引き続き、「第三次環境取り組みプラン」の取り組みごとに活動をまとめています。・ 新たな開示項目として、関係会社のうち生産会社の環境パフォーマンスデータを掲載しています。また、本文中に関係会社の主だった活動事例を記載しています。

・当社の与えている環境影響が明確になるよう、工場ごとの環境パフォーマンスデータを巻末のデータ編に記載したほか、本文中にもなるべく多くの数値データを記載しました。

◇構成・レイアウト・イラスト、図表などを多く用い、取り組みの内容をイメージしやすいように工夫しました。・2002年度の主だった活動をハイライトとしてまとめ、適宜TOPICS記事を掲載するなど、読みやすい構成を心がけました。

◇信頼性の確保・環境省の「環境報告書ガイドライン」(2000年度版)を参考にしています。・昨年に引き続き、(株)中央青山PwCサステナビリティ研究所による第三者審査を受審しています。

●報告書の対象期間および範囲1.対象期間:2002年4月1日~2003年3月31日※一部の重要な項目については、上記期間以外のものも含まれます。

2.対象範囲:本報告書は、当社単独、および国内外の関係会社の活動を記述しています。

■表紙について当社は、広範な事業領域でさまざまな事業活動を行っています。当社の産業車両部門では、子会社のBTインダストリーズグループを含め、全世界で、年間約9万台もの環境に優しい電気車両(バッテリーフォークリフトおよびウェアハウス用機器)を生産・販売しています。環境報告書2003の表紙は、当社のトヨタL&Fカンパニーが開発し、2003年1月より販売を開始したカウンター式3輪タイプバッテリーフォークリフト「GENEO-E」(表紙)と、子会社であるBTインダストリーズグループが生産・販売しているリーチ式バッテリーフォークリフト「BT REFLEX AC」(裏表紙)をモチーフにデザインしています。フォークリフトのまわりを楽しげに飛び、そして、あたかも花に羽を休めるかのようにフォークリフトにとまる蝶々が、当社のフォークリフトの優れた環境性能を象徴しています。

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ごあいさつ遥かなる未来へ-

人類の遥かなる未来に想いを馳せるとき、また、脈 と々続いてきた歴史を振り返るとき、私は、

今日こんにち

というものが決して偶然なる「点」ではなく、連続した必然の「線」上にあることに改めて

気付かされます。企業の活動も、こうした連続のなかにあるのではないでしょうか。

地球における人類の長い歴史から見ると、企業の営みはごく僅かなものでしかありません。

その僅かにしかすぎない企業の活動が、私たちの生活を飛躍的に豊かにしてきました。しかし、

その一方で、さまざまな環境問題を引き起こし、場合によっては人類の「持続性」を阻害しかねない

状況にもあります。

私は、この問題を謙虚に受け止め、今こそ人類の叡智を結集し、次の世代、そしてまた次の

世代へと、地球と人類の共生を可能ならしめる豊かな社会を築いていかなければならないと

考えます。

当社をはじめとする豊田自動織機グループも、その創業以来、産業機械への要求の高度化や

モータリゼーションの進展に応え、さまざまな商品やシステムで人々の日常生活の向上に貢献し

てきた自負があります。と同時に、その開発・生産段階や商品自体のライフサイクルにおいて、

化学物質の使用や、それにともなう排出や廃棄などで地球環境に負荷を与えてきたことは

否めません。

この事実を真摯に受け止め、当社では1993年に「環境委員会」を設置し、以来、環境負荷低減

のための施策を強力に進めています。2002年度は「第三次環境取り組みプラン」の2年目に

あたり、「環境負荷の少ないクリーンな製品の開発・提供」「ゼロエミッションを目指した生産活動」

「環境マネジメントシステムの拡充」「社会的な環境保全活動への参画」の4つの方針のもと、全社

一丸となってそれぞれの目標の達成に努めました。

ことに「環境マネジメントシステムの拡充」においては、当社のみならず関係会社に推進主体

の範囲を広げ、2003年1月に「豊田自動織機グループ環境宣言」を発行し、全世界の拠点と連携

した活動をさらに加速させています。

いまだ道半ばですが、今後も、「環境保全・環境経営」を経営の最重要課題の一つと位置付け、

取り組みプランの最終年度である2005年における目標達成に向け、豊田自動織機グループに

働く者全員で継続的に努力していく所存です。

ここに発行しました「環境報告書2003」では、これらの取り組みの2002年度の結果を主な対象

として記載しています。しかしながら、すべての活動は記載しきれておらず、皆様方からのご質

問・ご意見もあろうかと存じます。当社・当グループは、より多くの皆様方に積極的な情報開示を

続けていきたいと思いますので、ぜひ、忌憚のないご意見をいただけますようお願い申しあげます。

遥かなる未来へ想いを馳せるとき、それが輝かしい未来となりますよう念じてやみません。

平成15年7月

株式会社 豊田自動織機環境委員会委員長取締役社長

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会社概要

●会社概要社  名 株式会社 豊田自動織機

TOYOTA INDUSTRIES CORPORATION設  立 1926年11月18日 資 本 金 680億円(2003年3月31日現在)従業員数※ 25,030人(2003年3月31日現在)上  場 東京、大阪、名古屋 第1部主要事業 繊維機械、カーエアコン用コンプレッサー、

産業車両、自動車、エンジン、エレクトロニクス

※従業員数は連結ベースの就業人員

ビジネスサポート・センター�

監査役�

監査役会�

取締役会長�取締役社長�

取締役会� トヨタL&Fカンパニー�

繊維機械事業部�

コンプレッサー事業部�

自動車事業部�

エンジン事業部�

技術開発センター�

メカトロ事業室�

工機事業室�

コーポレート・センター�

●沿 革

●組織図(2003年3月31日現在)

●売上高・経常利益・当期純利益・従業員数の推移※億円未満四捨五入

1926 ・株式会社豊田自動織機製作所設立�

1933 ・自動車部を設立�

1935 ・東京芝浦で、トヨダG1型トラック発表会開催�

1937 ・自動車部門を分離独立し、トヨタ自動車工業株式会社�     〈現・トヨタ自動車株式会社〉を設立�

1940 ・製鋼部を分離独立し、豊田製鋼株式会社〈現・愛知製� 鋼株式会社〉を設立�

1944 ・大府工場操業開始〈鋳造品〉�

1949 ・東京、名古屋、および大阪の各証券取引所に株式上場�

1953 ・共和工場操業開始〈自動車用エンジン、自動車組立〉�

1967 ・長草工場操業開始〈小型商用車〉�

1970 ・高浜工場操業開始〈産業車両〉�

1971 ・事業部制を導入〈繊維機械、産業車両、車両〉�

1977 ・繊維機械事業部からコンプレッサー事業部を分離�

1982 ・碧南工場操業開始〈自動車用ディーゼルエンジン〉�

・TQC導入�

1985 ・自動車事業部からエンジン事業部を分離�

1986 ・1986年度デミング賞実施賞受賞�

1988 ・トヨタ自動車株式会社との合弁により、米国インディア� ナ州にTIEMを設立�

1989 ・日本電装株式会社〈現・株式会社デンソー〉との合弁� により、米国ミシガン州にMACIを設立�

1990 ・1990年度PM優秀事業場賞受賞�

1994 ・豊田通商株式会社、六和機械工業股什有限公司との合� 弁により、中国江蘇省昆山市にTIKを設立�

1995 ・トヨタ自動車株式会社およびマニトウB.F.株式会社と�     の合弁により、フランスにTIESAを設立�

・キルロスカグループとの合弁により、インドにKTTMを� 設立�

1997 ・液晶表示装置製造のため、ソニー株式会社との合弁に� より、エスティ・エルシーディ株式会社を設立�

1998 ・ドイツでカーエアコン用コンプレッサー製造のため、� 株式会社デンソーとの合弁により、TDDKを設立�

・ICチップ用のプラスチックパッケージ基板製造のため、 � イビデン株式会社との合弁により、株式会社ティーア� イビーシーを設立�

1999 ・日産テクシス株式会社よりウォータージェット織機事業� の営業譲渡�

2000 ・スウェーデンのウェアハウス用機器メーカーであるBT� インダストリーズ株式会社を子会社化�

2001 ・トヨタ自動車株式会社よりL&F販売部門の営業譲渡� を受けるとともにトヨタL&Fカンパニー発足�

・商号を株式会社豊田自動織機へ変更�

・株式会社デンソー、豊田通商株式会社との合弁によ� り、北米におけるカーエアコン用コンプレッサーのリビル� ト製造会社ACTISを設立�

・東知多工場操業開始〈鋳造品〉�

2002 ・本社機構を「コーポレート・センター」と「ビジネスサポー� ト・センター」へ改編�

・東浦工場操業開始〈カーエアコン用コンプレッサー部品〉�

・物流企画・物流センター運営のため、アドバンスト・ロ� ジスティックス・ソリューションズ株式会社を設立�

分�:連結�:単独�

12,000�

10,000�

8,000�

6,000�

4,000�

098 99 00 01 02(年度)�

売上高�

600�

400�

200�

0

(億円)�

98 99 00 01 02(年度)�

経常利益�

(億円)�

30,000�

25,000�

20,000�

15,000�

10,000�

098 99 00 01 02(年度)�

(人)�

300�

200�

100�

50�

098 99 00 01 02(年度)�

(億円)�

従業員数 ※1998年度は正従業員数、1999年度より就業人員数を掲載�

当期純利益�

9,37712,797

134104

224 232

4,5665,589 5,215

6,2585,756

7,674 6,933

9,802

7,476

10,692

261272

370445

401479

423

514

172137

208 226250 273

201 219

9,162

13,132

9,135

21,118

9,676

23,056

9,769

25,030

※2002年1月に、従来の本社機構をその機能と役割から「コーポレート・センター」(CO)と「ビジネスサポート・センター」(BS)に改編しました。本報告書では、この2つを合わせて「CO・BS」と表記しています。

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3

●主要工場(従業員数は2003年3月31日現在の就業人員数)

刈谷工場繊維機械事業部コンプレッサー事業部

所 在 地:愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地

生産品目:繊維機械、カーエアコン用コンプレッサー

従業員数:1,720人

高浜工場トヨタL&Fカンパニー

所 在 地:愛知県高浜市豊田町2丁目1番地1

生産品目:産業車両、物流システム機器

従業員数:1,440人

共和工場技術開発センター工機事業室、メカトロ事業室

所 在 地:愛知県大府市共和町茶屋8番地

生産品目:半導体、電子機器、生産設備、自動車用プレス型

従業員数:918人

長草工場自動車事業部

所 在 地:愛知県大府市長草町山口9番地2

生産品目:自動車従業員数:2,140人

●主な関係会社(2003年3月31日現在)

大府工場コンプレッサー事業部

所 在 地:愛知県大府市江端町1丁目1番地

生産品目:カーエアコン用コンプレッサー部品

従業員数:383人

碧南工場エンジン事業部

所 在 地:愛知県碧南市浜町3番地生産品目:エンジン

(自動車用・産業車両用)従業員数:1,369人

東知多工場エンジン事業部

所 在 地:愛知県半田市日東町4番15

生産品目:鋳造品従業員数:380人

東浦工場コンプレッサー事業部

所 在 地:愛知県知多郡東浦町大字緒川字下婦夫坂1番地1

生産品目:カーエアコン用コンプレッサー部品

従業員数:64人

株式会社ティーアイビーシー(TIBC) トヨタエルアンドエフ東京株式会社�

物流企画東京株式会社 株式会社アルテックス�

株式会社サンリバー イヅミ工業株式会社�

トヨタエルアンドエフ京滋株式会社 東久株式会社�

美濃東久株式会社 アドバンスト・ロジスティックス・ソリューションズ株式会社(ALSO)�

低温食品流通株式会社 豊田ハイシステム株式会社�

仁科工業株式会社 須坂仁科工業株式会社�

東海精機株式会社 株式会社ロジステック�

大興運輸株式会社 大興タクシー株式会社�

大興東部タクシー株式会社 株式会社オートサービス大興�

株式会社東海興運 エスケイイー株式会社�

エスケイメンテナンス株式会社 株式会社岩間織機製作所�

河本製機株式会社 株式会社アルティ�

トヨタエルアンドエフ静岡株式会社 株式会社原織機製作所�

ミヅホ工業株式会社 株式会社サンバレー�

株式会社サンスタッフ 株式会社東海システム研究所�

株式会社シャインズ エスティ・エルシーディ株式会社(STLCD)�

株式会社アイチコーポレーション�

トヨダ インターナショナル スウェーデン株式会社(TIS) BTインダストリーズ グループ�

ミシガン オートモーティブ コンプレッサー株式会社(MACI) キルロスカ トヨダ テキスタイル マシナリー株式会社(KTTM)�

トヨタ インダストリーズ ノース アメリカ株式会社(TINA) トヨタ インダストリアル イクイップメント マニュファクチャリング株式会社(TIEM)�

トヨタ マテリアル ハンドリング USA株式会社(TMHU) アクティス マニュファクチャリング LLC(ACTIS)�

トヨタ リフト オブ ロサンゼルス株式会社(TLA) 豊田テキスタイル マシーナリ株式会社(TTM)�

トヨタ インダストリーズ パーソネル サービス オブ アメリカ株式会社(TIPA)     テーデー ドイチェ クリマコンプレッサー有限会社(TDDK)�

豊田工業昆山有限公司(TIK) トヨタ トラック ノルウェー 株式会社(TTN)�

トヨタ インダストリアル イクイップメント株式会社(TIESA) トヨタ ガベルスタプラー ドイチェランド有限会社(TGD)�

英国トヨタ産業車両株式会社(TIEUK) トヨタ欧州産業車両有限会社(TIEE)�

国内

海外

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環境マネジ�メント分野�

豊田自動織機は、2003年1月1日付で「豊田自動織機グループ環境宣言」を発行しました。この環境宣言では、「責任・向上・調和」をコンセプトに、当社と関係会社を含めたグループ全体での環境影響を認識し、企業の社会的責任を果たすべく、環境への取り組みを強化していく決意を示しています。�この環境宣言のグループ全体での共有を足がかりに、グループ環境マネジメント体制の構築を目指した活動を本格的にスタートしました。豊田自動織機グループは環境経営を推進し、持続可能な社会の実現に貢献していきます。�

豊田自動織機グループ環境宣言を発行�ー連結環境マネジメント元年ー�

4

2002年度環境活動ハイライト

豊田自動織機グループ環境宣言

1.豊田自動織機グループは、法規制遵守はもとより、一層の環境負荷低減に努めます。

2.豊田自動織機グループは、環境効率を高めたクリーンな製品・サービスを市場に提供します。

3.豊田自動織機グループは、地球温暖化の防止、資源・エネルギーの有効活用、環境負荷物質の削減を考慮したモノづくりを行います。

4.豊田自動織機グループは、お客様・株主様 をはじめ、多岐にわたる方々とのコミュニケーションを大切にし、環境経営の継続的な改善に努めます。

5.豊田自動織機グループは、企業市民として地域や国際社会のさまざまな環境取り組みに積極的に参画いたします。

●ビジョン

豊田自動織機グループは、製品やサービスを通じ、世界経済の発展や豊かな社会

づくりに貢献すべく、日々、事業活動を行っております。

私たちは、この事業活動全体において、さらには製品のライフサイクルを通じて、

常に環境に配慮することが大切と考えます。

豊田自動織機グループは、地球環境保護と経済発展の両立を目指し、「環境経営」を

最重要課題のひとつと位置付け、全員一丸となって取り組んでまいります。

2003年 1月 1日株式会社豊田自動織機

取締役社長

調和�

向上� 責任�

環 境 経 営 �

責任�

向上�

調和�

環境保全における�社会的責任の全う�

すべての事業活動・製品・�サービスにおける環境効率の向上�

環境取り組みにおける�地域社会・国際社会との調和�

H I G H L I G H T

連結環境マネジメントの具体的内容はP16-17をご参照ください。関係会社の環境推進活動については本誌各章の【関係会社】マークのある囲み記事でご紹介しています。

公明正大……………

社会貢献……………

環境保全、品質第一…

顧客優先、技術革新…

全員参加……………

内外の法およびその精神を遵守し、公正で透明な企業活動を実践する。

各国、各地域の文化や慣習を尊重し、経済・社会の発展に貢献する。

企業活動を通じて住みよい地球と豊かな社会づくりに取り組むとともに、クリーンで安全な優れた品質の商品を提供する。

時流に先んずる研究と新たな価値の創造に努め、お客様に満足していただける商品・サービスを提供する。

労使相互信頼・自己責任を基本に、一人ひとりの個性と能力を伸ばし、全体の総合力が発揮できる活力ある企業風土をつくる。

経 営 理 念

●トップコミットメント

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5

 フォークリフトの塗装工程がある高浜工場では、VOC(揮発性有機化合物)の削減が課題となっています。そこで、2003年1月よりフォークリフトのマスト塗装の工程に有機溶剤を一切使用せず、環境と作業者の安全に配慮した粉体塗装を導入しました。�

フォークリフトの塗装工程に�粉体塗装を導入しました�

VOC削減量:年間70t

化学物質の管理・�削減への取り組み�

P31参照�

 電子機器などを製造する共和工場に、当社で5台目と

なる「コ・ジェネレーションシステム」を導入しました。

クリーンな都市ガスをエネルギー源として、電力と蒸気に

変換することにより、年間のCO2発生量を10,500t-

CO2削減できる見込みです。�

5台目の「コ・ジェネレーション�システム」を導入しました�

CO2削減量:年間10,500t-CO2

省エネルギー�への取り組み�

 循環型社会の形成を目

指して活動を進めていま

す。間接埋立産業廃棄物

のゼロエミを刈谷・共和の

2工場で達成しました。�

資源のリユース、�リサイクルを進めています�

間接埋立産業廃棄物のゼロエミを2工場で達成�

廃棄物削減�への取り組み�

P34-35参照�

 カーエアコン用コンプ

レッサー、繊維機械を生産

する刈谷工場が、第1回日

本環境経営大賞で「環境経

営優秀賞」を受賞しました。�

日本環境経営大賞「環境経営優秀賞」�を受賞しました�

P41参照�

社会との�関わり�

P27参照�

 地球温暖化防止対策のため、世界初の電動CO2冷媒コンプレッサーを(株)デンソーと共同で開発しました。� このCO2冷媒コンプレッサーは、トヨタ自動車(株)が2002年12月に日本政府に納入した燃料電池車第1号のカーエアコンに装着され、自然冷媒コンプレッサーの歴史的な第一歩を踏み出すものとなりました。�

世界初の「カーエアコン用CO2冷媒コンプレッサー」の� 開発に成功しました�

P25参照�

刈谷工場� 共和工場�

日本環境経営大賞授賞式�

環境配慮型�製品�

 お客様の環境に対する関心の高まりにお応えできるよう、フォークリフトの主力機種GENEOシリーズに、新安全システムとAC駆動システムを搭載したカウンター式3輪タイプバッテリーフォークリフトGENEO-Eを開発し、2003年1月より販売を開始しました。�

3輪タイプバッテリーフォークリフトGENEO-E�(ECORE:エコア※)を開発しました�

P23参照�

環境配慮型�製品�

※ECORE〈エコア〉とは・・・�自然環境(ECOLOGY)への配慮と経済性(ECONOMY)を実現し、�これからの核(CORE)となるフォークリフトという概念からの造語です。�

カウンター式3輪タイプバッテリー�フォークリフト「GENEO-E」�

CO2冷媒コンプレッサー�

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 �

地球温暖化�

廃棄物発生�

大気汚染、悪臭発生�

水質汚濁�

廃棄物発生�

水質汚濁�

大気汚染(VOC ) �

悪臭発生�

水質汚濁�

開発・設計における�取り組み課題�

リユース�リサイクル�

・リサイクル性向上 ・環境負荷物質使用量の削減�

 �

生産活動共通�

鋳造工程��

加工・洗浄工程�

メッキ工程�

��

塗装工程�

環境影響�・資源枯渇�・地球温暖化�

環境側面�・パソコン等の使用�・信頼性評価�

環境影響�

開発・設計における取り組み課題�

・再生可能資源分別  ・廃棄物処理/処分�環境側面�

工程� 環境影響�  �

生産性の向上・省エネ�

廃棄物低減・循環利用�

環境負荷物質の代替化�

排水管理の徹底�

廃棄物低減・循環利用�

排水管理の徹底�

塗装方式の変更(粉体・水溶性 ) �

除去装置等の導入�

排水管理の徹底�

生産活動における取り組み課題�

開発・設計� 生 産�

廃 棄�

・水質汚濁�・騒音振動�

・悪臭 ・大気汚染�・有害物質汚染�

・資源枯渇�・地球温暖化�

6

事業展開と環境負荷

製品の環境影響設計段階から環境に配慮した製品の開発・提供に努めています。

当社の事業領域は多岐にわたっており、

またその製品は、世界中の広範囲で使用

されているため、製品ごとの環境影響を

認識し、その影響を低減するための効率

的な対策を講ずる必要があります。この

ため、当社では、開発設計段階から目標

を設定し、環境配慮型製品の開発、提供

に努めています。

生産活動における環境影響

環境負荷の大きい生産工程が一部にあることを自覚し、徹底した対策を実行しています。

生産活動においては、エネルギー消費

による地球温暖化や周辺地域への直接的

な環境影響を認識しなければなりません。

当社では、鋳造、塗装といった環境への

負荷の大きい生産工程があるため、環境

負荷を低減する必要があります。このた

め、高い目標を設定し、環境負荷低減に

努めています。

当社は、繊維機械、カーエアコン用コンプレッサー、産業車両、自動車、エンジン、および電子機器などを製造しています。さまざまな事業活動により、生産工程での直接的な環境影響、製品の使用にともなう間接的な環境影響を与えていることを認識し、これらの影響を低減するためにカテゴリー別の環境影響を的確にとらえ、環境負荷低減対策を実施しています。

環境負荷フロー グループ全社をあげてさまざまな対策を実施

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化学物質�

刈谷� 刈谷・大府・東浦� 高浜� 長草� 碧南� 東知多� 共和�

繊維機械� コンプレッサー� 産業車両� 自動車� エンジン� 電子機器�

関連工場�

・燃費向上 ・排気ガスの低減�・騒音・振動の軽減�

3,901千m3 136t

・省エネ設計�・環境負荷物質� 使用量の削減��

・軽量化設計�・環境負荷物質� 使用量の削減�・リサイクル性の向上�

・燃費、燃焼効率の� 向上�・騒音、振動の低減�・環境負荷物質� 使用量の削減�

・環境負荷物質� 使用量の削減�

・軽量化、高効率化�・省動力化�・環境負荷物質� 使用量の削減�

・クリーンエネルギー車の開発�・排気ガスのクリーン化�・環境負荷物質� 使用量の削減�・リサイクル性の向上�

INPUT

CO2総排出量�6,922t-CO2

環境影響�

・製品の使用�

環境側面�

開発・設計における取り組み課題�

環境影響�

取り組み課題� OUTPUT

使 用� 物 流�

・大気汚染�・騒音振動�

・資源枯渇�・地球温暖化�

環境側面�・運送用トラック等の走行�

・大気汚染�・騒音振動�

・物流合理化�

・資源枯渇�・地球温暖化�

OUTPUT

水� 紙� エネルギー�

308千t‐CO2� 854m3N�34,854m3N� 1,591t� 623t����

大気�

17t� 14t� 0.1t� 0.5t��

39,808t� 597t� 6,175t� 85%

水質� 産業廃棄物�

電  気�都市ガス�L P G�石 油 類 �コークス�

2,517t�4,537t����

PRTR対象物質�毒 劇 物 �

CO2排出量�SOx排出量�NOx排出量�VOC排出量�PRTR対象物質�

社外再利用�社外中間処理�直接埋立処分量�再資源化率�

C O D �窒 素�リ ン �PRTR対象物質�

386,966MWh� 56,225千m3�  113 t� 2,770K� 8,297t��

����

7

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8

◆開発・製品分野 [行動指針:環境負荷の少ないクリーンな製品の開発、提供]

取り組み方針� 2002年度目標� 活動実績� 評価�参照ページ�

・各国、各地でクラストップレベルの燃費の確保とCO2の削減�・省エネの要素技術開発による燃費向上とCO2削減�

・市場での使用状況を踏まえた効果的な導入の推進�・市場のニーズに適合したクリーンな製品の開発�

・2015年リサイクル実効率95%に寄与するリサイクル設計の推進�・リサイクル材の用途拡大の推進�

・化学物質のグローバルな管理と世界トップレベルを目指した取り組みの推進�

・地球温暖化防止の観点から、HFCに替わる新しい冷媒に対応するコンプレッサーを開発�

・開発、設計の初期段階で製品のライフサイクル全体の環境影響を事前評価�

・自動車、フォークリフトに関わるすべての音源について一層の低減�

省エネルギー化織機の開発� エアージェット織機JAT710の開発�

2003年国内特殊自動車排出ガス規制対応の2Zエンジン開発�

○�

新冷媒対応コンプレッサーの開発� ○�

○�

排出ガスの低減�

・取引先との連携の強化による環境に配慮したグリーン調達※2の推進�

燃費向上�

騒音低減�

クリーン�エネルギー車※1

の開発�

リサイクル性の�向上�

環境負荷物質含有量の管理・低減�

カーエアコンの温暖化防止�

取引先との連携強化�

開発・設計段階での環境評価の充実�

・使用環境に合わせた的確な対応の� 推進� ディーゼルエンジン排気ガスのクリーン化�

バッテリーフォークリフトのACモーター化�

○�バッテリーフォークリフトの性能向上�・ACモーター搭載車の拡大�・CNG(圧縮天然ガス)搭載車の拡大�

リサイクル設計ガイドラインの改訂�

欧州廃車指令対応の調査�

環境負荷物質ガイドラインの改訂�

2社(トヨタ自動車ほか)に調査結果を報告�

ガイドラインの改訂�

○�

○�

○�

ISOに対応したリサイクルガイドラインの改訂�

ACモーター搭載車の拡大�

� ○�

グリーン調達ガイドラインの改訂�

グリーン調達説明会の開催�

グリーン調達ガイドライン第二版の発行�

グリーン調達説明会の開催�

○�

○�

実製品・部品でのLCA実施(1件)� 油圧用配管継手のLCA実施� ○�

CO2を冷媒とした電動コンプレッサーの開発�

  P24

  P23

  P25

  P23

  P22

  P19

  P23

  P19

  P20�  -21

項 目�

◆生産・物流分野[行動指針:ゼロエミッション※3を目指した生産活動の推進]

温暖化防止�対策の推進�

・CO2低減対策の積極的な推進�2005年度末までに総排出量を1990年度比5%減(2010年度までに10%減)�・徹底的な省エネルギー活動の推進�・CO2低減生産技術の開発�

取り組み方針� 2002年度目標� 活動実績� 評価�

△�

○�

○�

  P26�  -29

参照ページ�

CO2総排出量:254.1千t-CO2 総排出量:269.1千t-CO2

原単位:36.0t-CO2/億円�

削減量:18.6千t-CO2

原単位(売上高あたり)�CO2排出量:38.6t-CO2/億円�

CO2削減量:15.9千t-CO2(2001年度比)�

項 目�

「評価」欄は2002年度目標に対する達成度を表しています。○目標達成 △達成率90%以上 ×達成率90%未満

※1 クリーンエネルギー車:バッテリーフォークリフトおよびCNGフォークリフト。※2 グリーン調達:仕入先のISO14001取り組み状況や含有環境負荷物質を考慮して部品・資材を調達すること。※3 ゼロエミッション:当社では、1998年度の埋立廃棄物の95%以上を削減することを「ゼロエミッション」と定義している。※4 PRTR:環境汚染物質排出移動登録の略。※5 VOC:揮発性有機化合物の略。塗料などの溶剤に用いられる化学物質。

■第三次環境取り組みプランの「取り組み方針」と2002年度の「目標」および「活動実績」

環境取り組みプランと2002年度活動実績

■経営理念と「豊田自動織機グループ環境宣言」、「第三次環境取り組みプラン」

●基本方針� ●行動指針�

人と環境にクリーンで安全な商品を提供するため、�製品の開発・設計・製造・使用・廃棄にいたるすべて�の段階において環境に配慮した企業活動を行う。��環境保全を大切にした企業活動をさらに進めるため、�連結対象子会社も含めた環境マネジメントの�強化に努める。��より良い地球環境の実現を目指して、環境保全に�関わる社会の幅広い層との連携・協力のもとに�社会貢献活動および情報公開・啓発活動を推進する。�

環境負荷の少ないクリーンな�製品の開発・提供��ゼロエミッションを目指した�生産活動の推進��環境マネジメントシステムの�拡充��企業市民として社会的な�環境保全活動への積極的な参画�

1�

2�

3

1�

2�

3�

4

経営理念�

豊田自動織機グループ�

環境宣言�

第三次環境取り組みプラン� P4�

参照� P4�参照�

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9

◆マネジメント分野[行動指針:環境マネジメントシステムの拡充]

◆生産・物流分野[行動指針:ゼロエミッションを目指した生産活動の推進]

◆社会貢献活動 [行動指針:企業市民として社会的な環境保全活動への積極的な参画]

・ゼロエミッションを目指した廃棄物低減�ゼロエミッション:2003年度までに全工場で直接埋立廃棄物ゼロを達成�・社内情報ネットワークシステムの強化によるペーパーレスの推進�

水使用量:3,258千m3�・水資源節約への取り組み�

・輸送効率向上、梱包資材などの低減によるCO2低減ならびに省資源の推進�

・生産工程で使用する化学物質の適正管理と自主的な削減を強化�PRTR※4:対象物質の総排出量を2005年度末までに1998年度比50%削減�VOC※5:総排出量削減を進め、2005年度末までに塗装ラインからの排出量を1998年度比50%削減�

環境負荷物質の�管理・削減の�強化�

廃棄物低減・�省資源�

水資源の節約�

物流合理化の促進�

PRTR対象物質総排出量:589t

VOC原単位(売上高あたり):�36.6t/百億円�

間接埋立産業廃棄物排出量:1,154t

直接埋立産業廃棄物排出量:7,000t

自動車台あたり:5.5m3/台�

梱包資材使用量:3,714t

物流CO2排出量:7,351t-CO2 排出量:6,650t-CO2

使用量:4,341t

排出量:474t�刈谷・共和工場でゼロエミ達成�

排出量:6,175t

2,930千m3

4.3m3/台�

取り組み方針� 2002年度目標� 活動実績� 評価�参照ページ�

原単位:33.4t/百億円�

総排出量:633t △�

○�

○�

○�

○�

○�

�

○�

  P37

  P30�  -32

  P34�  -36

  P38�  -39

項 目�

・グループ会社への基本方針展開と推進体制の整備�・グループ会社のISO14001認証取得�

・経営に活用する環境会計システムの � 整備� 環境会計に関する基準改訂� 改訂実施(1件)�

環境マネジメント�システム拡大�

環境会計�システムの充実�

連結環境マネジメント構築シナリオの策定�

EPI集計ガイドラインの策定��

ISO認証取得の支援�

連結環境マネジメント3カ年計画策定�

ガイドライン策定��

大興運輸(株)、イヅミ工業(株)、�エスケイイー(株)でISO14001認証取得�

○�

○�

○�

○�

取り組み方針� 2002年度目標� 活動実績� 評価�参照ページ�

 P13

  P16�  -17

項 目�

・2015年リサイクル実効率95%実現に向けた社会的な取り組みへの参画�

・地域社会とのコミュニケーションと緑化活動の充実�

・環境コミュニケーション活動の充実�

日本ワシタカ研究センター、�経団連自然保護基金などへの支援実施(5件)�地球環境をテーマとした支援活動(5件)�

清掃活動、カキツバタ群落自然保護活動などの実施(10件)�従業員のボランティア活動(10件)�

循環型社会の実現に向けた取り組み�

社会貢献活動の推進�

広報活動・情報開示の推進�

環境報告書2002の発行(2002年7月)�

社内報での環境関連情報掲載(17件)�

ー� ー� ー�ー�

○�

○�

○�

○�

取り組み方針� 2002年度目標� 活動実績� 評価�参照ページ�

  P12�  P40�  -41

�環境報告書発行�

社内報での内部コミュニケーション充実(10件)�

項 目�

※2002年度からVOCの目標値を総排出量から売上高原単位に変更しています。

◎環境取り組みプラン詳細および2001年度の実績は当社ホームページをご覧ください。http://www.toyota-shokki.co.jp/environment/index.html

当社は、「企業活動を通じて住みよい地球と豊かな社会づくりに取り組むとともに、クリーン

で安全な優れた品質の商品を提供する」(経営理念)にもとづく環境保全活動を全社的に推進

するために、環境への取り組み方針、および行動指針を定めた「環境取り組みプラン」を策定

しています。

2000年に改訂された「第三次環境取り組みプラン」は、2001年度から2005年度までの

取り組み計画をまとめています。取り組みの2年目となる2002年度も、各部門の課題に即し

た目標を設定し、環境委員会( P10参照)の下部組織である各専門委員会や総合事務局が

推進窓口となり、全社一丸となった取り組みを行っています。

環境取り組みプランについて

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環境マネジメントシステムの総括と推進体制-「環境保全」から「環境経営」へ

私たちは真の「環境」への取り組みに向け、活動を推進します。

当社では、1993年に環境委員会を設置、「第一次環境取り組みプラン」を策定し、環境への取り組みを開始しました。以降、生産工程での環境負荷物質の排出削減を中心とした活動を展開してきました。こうした活動がもととなり、「生産活動」における環境マネジメントシステムが形成され、1997年、自動車の製造を行う長

草工場をはじめに、現在までに国内生産拠点すべてにおいて「ISO14001」の認証を取得しました。生産活動における環境対策が活発化するなか、当社がもたらす環境影響を再確認したところ、「製品」による環境影響の重大さを認識しました。このため、2001年度より、製品開発における環境マネジメントシステムの構築に着手し、「ISO14001」の認証取得範囲を拡張しています。今後も、当社におけるすべての事業領域で環境に配慮した活動を行うため、従業員一人ひとりが自らの本来の業務における環境との関わりを認識し、真の「環境経営」に向けた取り組みを推進します。

10

当社では、生産活動、および製品開発における環境マネジ

メントシステムを構築し、環境対策を実施しています。

環境活動は、1993年に設置した環境委員会を核として推

進されています。環境委員会は、社長を委員長とし、環境方

針、環境活動計画などの決定、および重要な環境活動テーマ

のフォローアップを行っています。

さまざまな事業領域を有する当社は、横断的に環境活動を

推進するため、環境委員会の下部組織として、現在、「製品技

術」「エネルギー」「公害防止」、および「資源活用」の4つの専門

委員会を設置し、各分野における重要課題の活動推進を図っ

ています。

また、環境委員会や各専門委員会の方針や決議事項を受け

て各サイトでの取り組みを円滑に行うため、各サイトの環境保

全統括者を委員長とする「工場環境委員会」と「工場分科会」を

設置し、環境活動が従業員一人ひとりにまで浸透するよう努

めています。

◎各組織体の役割

会議体名 委員長 役割・活動事項

環 境 委 員 会

製 品 技 術 委 員 会

エネルギー委員会

公 害 防 止 委 員 会

資 源 活 用 委 員 会

1.環境保全に配慮した企業活動を行うための重要課題についての対応の方向づけ2.全社的推進

1.環境に配慮した製品の開発2.製品リサイクルの容易化3.LCAへの対応4.環境データシステムへの対応5.全社規定の整備

1.エネルギー効率の向上2.省エネルギー活動の推進

1.公害防止活動の推進2.化学物質の包括的管理

1.廃棄物の発生抑制と再資源化の推進2.資源効率の追求3.水資源、物流CO2、梱包材の低減推進

石川 忠司 取締役社長

小西 正純 専務取締役

片山  巖 常務取締役

遠藤 司郎 専務取締役

上村伸治郎 専務取締役

取締役会�製品技術委員会�

エネルギー委員会�

工場分科会�

公害防止委員会�

資源活用委員会�

総合事務局�工場環境委員会�

刈 谷 工 場�

長 草 工 場�

高 浜 工 場�

碧 南 工 場�

共 和 工 場�

大 府 工 場�

東知多工場�

環境委員会�委員長:取締役社長�石川 忠司�

経営企画部・調達部�

プラントエンジニアリング部�

広報部・総務部�

安全衛生環境部�

◎環境経営の全社推進体制

環境マネジメント1

社長をトップとした横断的な組織体制を構築しています。推進体制

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11

2002年度は、東知多工場、東浦工場で「ISO14001」

の認証を取得し、全工場で認証取得を完了しました。

また、当社では2001年度より認証範囲を製品開発にも拡

大しており、2002年度は、長草工場、共和工場の2工場で

製品開発を含んだ認証を取得しています。

さらに、トヨタL&Fカンパニーではサービス部門のある東

桜事務所へも認証範囲を拡張しました。

● 「ISO14001」認証取得状況 

2002年度の外部審査では、軽微な不適合2件および38

件の観察事項について指摘を受けました。審査結果から、当

社の環境マネジメントシステムの改善すべきポイントとして、

管理・サービス部門における著しい環境側面の特定、是正対

応、内部監査の有効化といった課題が明確になりました。今

後、この指摘事項の改善を図り、環境経営を促進していきます。

● 審査指摘事項 ◎審査指摘事項一覧

「環境経営」を実践するためには、直接的な環境影響だけで

なく、間接的な環境影響への配慮を行うことが求められます。

これまで当社は、生産部門における省エネルギー、環境負荷

物質や廃棄物の排出削減といった直接的な環境影響の低減に

努めてきましたが、管理・サービス部門、間接影響へと環境活

動の範囲を広げることが課題となっていました。

そこで、さまざまな部門で幅広い環境影響を洗い出すため

に「間接影響評価手法」を策定し、2002年度はこの評価手法

を全工場で導入しました。導入初年度は、外部講師をお招き

して講演会を実施するなど、この手法の浸透を図っています。

● 間接環境影響評価の導入

◎ISO14001認証取得状況

工場名刈 谷高 浜共 和長 草大 府碧 南東知多東浦※2

認証取得時期※1

1998年10月1998年12月2000年 1月1997年10月2000年 3月1999年11月2003年 3月2003年 3月

開発部門○○○○ー○ーー

管理・サービス部門○※3

○※4

ーーーーーー

※1 生産部門の認証取得時期 ※2 大府工場更新審査時、サイト拡張※3 CO・BS ※4 東桜事務所サービス部門

方針

計画

実施・運用

点検・是正処置

経営層による見直し

ISO14001要求項目

主な観察事項及び指摘事項指摘事項

環境マネジメントシステムを向上させるうえで、内部監査

は最も重要なテーマのひとつです。こうした考えから、当社

は、工場単位でセルフチェックする内部監査と、CO・BSが実

施する全社監査の2種類の監査を通して、システムの維持・改

善を図っています。

内部監査の質を向上させるためには、監査員の養成が必要

です。当社では、社内教育を受講し試験に合格した従業員を

「内部環境監査員」として認定しています。2003年3月末現

在、666人の監査員を養成しました。

今後は、外部審査で指摘された内部監査の有効性を高める

ため、監査システムの見直し、内部監査員のさらなる質の向上

について検討していきます。

● 環境監査

間接環境影響評価に関する講演会の様子

PDCAを回して、システムのさらなる整備に努めています。システム向上の取り組み

環境方針の周知徹底

間接影響評価/法の特定

是正処置/内部監査の運用状況

見直しの具体的な展開プロセス

軽微な不適合 観察事項

1

1

2

10

13

11

2

緊急事態の想定・対応基準/外部コミュニケーションの方法

1

環境マネジメント

2

環境保全活動

3社会との関わり・従業員との関わり

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環境経営を推進するためには、従業員一人ひとりの環境に対する意識を高めることが重要であると考えています。

このため、従業員の環境意識の向上と環境行動の活性化を目指し、環境教育・啓発活動を推進しています。

環境マネジメント1

当社の環境教育の体系は、工場単位で実施する一般教育と

全社的に実施する階層別教育、および専門教育から構成され

ています。

一般教育は、各部署ごとに実施され、その部署における環

境影響の認識、活動目標、および実施計画などの理解促進を

徹底するために実施しています。

全社的に実施する階層別教育は、新入社員教育、新任職長教

育、新任基幹職教育と区分されており、各階層ごとに必要となる

環境知識の習得を目的として実施しています。また、さらなる専

門知識の習得に向け、環境活動の推進リーダー養成をねらいと

した内部監査員教育を実施しているほか、環境適合設計をテー

マとした設計者教育を2002年度からスタートさせました。

● 環境教育 ◎2002年度教育実績

2001年度より新たな啓発活動として、環境をテーマとした映

画上映会を企画し、2002年度は6月に実施しました。上映した

映画は『ウォーターワールド』で、地球温暖化が進行し、海上生活

を余儀なくされているところからストーリーが始まるものです。

上映後、地球温暖化問題の現状について、ツバル共和国※を

例にあげ解説したところ、映画のような状況が現実に起こりつ

つあることを初めて知った参加者もおり、環境への取り組みの

重要性の認識向上に役立てることができました。

● 映画上映会

2002年度は、外部講師をお招きし、講演会を3回実施しま

した。7月には『サステナブルカンパニー―経営と環境の統合

を目指して―』と題し、東京大学国際・産学共同研究センター

長の山本良一教授による環境経営講演会を開催し、約300名

が参加しました。

講演では環境経営を推進して「サステナブルカンパニー(持

続可能企業)」へ転換することが、これからの企業にとって必

要不可欠であることを、分かりやすく説明していただきまし

た。出席者からは「今、自らが何をすべきかを改めて考える良

い機会となった」との感想が寄せられました。

● 環境経営講演会 ◎2002年度講演会

教 育 名 受 講 者 数(人)

新入社員教育 340

新任職長教育 465

新任基幹職教育 117

内部監査員教育 152

設計者教育 88

◎環境教育体系図

環境教育�

工場教育�

全社教育�

一般教育�

階層別教育�

専門教育� 内部監査員教育�

新任基幹職教育�

新任職長教育�

新入社員教育�

実施日 タイトル 参加者数(人)

2002.6.11 トヨタ自動車製品情報講演会 92

2002.7.24 サステナブルカンパニー―経営と環境の統合を目指して― 309

2003.3.12 本来業務及び製品の環境側面とISO19011への対応 145

※ツバル共和国:南太平洋に浮かぶ島国。地球温暖化を原因とする海面上昇による国土の水没が懸念されている。

当社では、環境関連情報を社内報に適宜掲載することによ

り、従業員への意識付けを行っています。

2002年度は10月号で『グリーンな産業革命へ挑戦』、1月

号で『豊田自動織機グループ環境宣言を発行』と題して、当社

が目指す環境経営とは何か、また、グループ全体での取り組み

の強化について掲載しました。

● 社内報

2002年7月に開催された山本良一教授による講演会の様子

社内報2002年10月号 社内報2003年1月号

研修、講演会、社内報などさまざまな機会を設け、従業員の環境意識の向上に努めています。環境教育・啓発

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当社では、1999年度より環境会計を導入しました。現在、環境省が公表した「環境会計ガイドライン(2002年版)」

を参考に社内基準を策定し、各工場単位でデータ集計を行い、環境報告書や当社ホームページで情報開示して

います。2002年度は効果の算定基準を見直すために、基準の改定を行いました。今後も積極的な情報開示を進

めるとともに、環境経営の視点から経営上の意思決定ツールとしての内部活用方法を検討し、環境活動の効率化

につなげていきたいと考えています。

● 2002年度環境会計集計結果※1

環境保全コスト項目�環境保全コスト(百万円)�

投資額�経済効果※3�(百万円)�

環境保全効果※4

経費※2関連記事ページ�

事業エリア内コスト�

公害防止�

資源循環�

大気汚染防止�

SOx排出量削減�

NOx排出量増加�

VOC排出量削減�

総排水量削減�

COD総排出量削減�

窒素総排出量増加�

リン総排出量削減�

PRTR対象物質排出移動量削減�

P30-31

水質汚濁防止� 排水処理コスト削減� 5 P32

その他� ー�

447�

863�

13�

46�

6

P30-31

地球環境保全� エネルギー削減効果�

有価物売却収益�

廃棄物処理費増加�

水使用量削減効果�

紙使用量削減効果�

CO2排出量削減� P26-28

廃棄物対策� 再資源化量※5 P34-35

水資源� 水使用量削減� P37�

ー�

P38-39�

P11�

P5、P25�

P19�

P23�

P40-41�

P15

資源の効率的な利用� 紙使用量削減�

13,313 m3N�

114 m3N �

397 t�

81 千m3�

1,556 kg�

44 kg�

83 kg�

145 t�

23 千t-CO2

6,382 t

1,026 t

34 t �

�上・下流コスト�

ー�

物流によるCO2削減・梱包資材のリターナブル化�

東知多、東浦工場でISO14001認証取得�

カーエアコン用CO2冷媒コンプレッサーの開発�

環境負荷物質含有量の削減�

新型バッテリーフォークリフトの開発�

経団連自然保護基金などへの支援実施�

地下水、土壌の浄化推進�

管理活動コスト�

研究開発コスト�

社会活動コスト�

環境損傷対応コスト �

合計

421

838

21

1,208

158

122�

21�

1�

142

174

ー�

5�

3,111

311

414

70

1,073

410

3�

10�

31�

548

2,172

3�

53�

5,098 1,354

P32ー�

※1 環境会計の対象範囲はCO・BSおよび国内の8工場です。※2 経費の中には減価償却分は含めていません。支出目的が複合する投資および経費については、差額集計あるいは按分集計を行っています。※3 環境保全対策による経済効果のうち、収益については、当期において実現した財務会計上の収益を計上しています。

また費用節減については、環境負荷削減量に単価を乗じ、計上しています。※4 環境保全効果は昨年の環境負荷量と当期の環境負荷量との差として以下の方法により算定しています。

環境保全効果=昨年の環境負荷量×(当期の売上高÷昨年の売上高)-当期の環境負荷※5 従来、再資源化されていなかった産業廃棄物を再資源化した量をいいます。

2002年度環境保全コストは、投資31.1億円、経費50.9

億円の計82億円でした。

投資額は、2001年度と比較すると14億円増加しました。

主な内訳は、2002年度7月より稼働した東浦工場建設に関

連する設備投資、コ・ジェネレーションシステム導入などの地

球温暖化防止に関する設備投資およびVOC排出削減を目的と

した粉体塗装設備の導入費などがあげられます。

一方、経費については、2001年度に地下水浄化にともな

う土壌処理、土壌改良を実施したため、2002年度の環境損

傷コストが約3億円節減できたほかは昨年とほぼ同様の結果

でした。

2002年度も環境保全対策にともなう経済効果に関しては、

把握可能な項目のみ集計しており、13.5億円という結果でし

た。2001年度と比較すると、エネルギー対策にともなう経

済効果が1.3億円向上しています。なお、廃棄物処理費に関し

ては、有効利用化を進めた結果、処理コストが1,300万円高

くなりました。

● 2002年度総括

※環境保全コスト項目の定義については  P55「用語集」をご参照ください。

「環境経営」の核となるツールとして環境会計をとらえ、有効活用と積極的な情報開示を行います。環境会計 1

環境マネジメント

2

環境保全活動

3社会との関わり・従業員との関わり

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14

企業活動には、さまざまなリスクが潜在します。「環境」の視点からリスクをとらえた場合、法違反や化学物質の使用

にともなう周辺地域への汚染などがあげられます。当社ではリスクの回避、軽減を常に考慮し、事業活動を行って

います。

当社の事業活動は、水質汚濁防止法や大気汚染防止法とい

ったさまざまな法律の適用を受けます。このため、法改正な

どの情報をCO・BSで把握し、必要に応じ、全工場に情報伝達

しています。

また、公害防止関連法などで規制値が明示されているもの

については、規制値よりも厳しい「自主基準値」を設定して日

常管理を行い、遵法を徹底しています。2002年度は、違反

事項はありませんでした。

● 法規制遵守状況

当社では、環境に著しい影響を及ぼしうるさまざまな化学

物質を使用し、生産活動を行っています。このため、特に影響

が大きいと思われる設備を「環境重要設備」と特定し、緊急時

を想定した訓練やテストを実施しています。

想定される緊急事態は、有害化学物質等の流出や排水処理

異常などで、緊急時の対応を明確にした「手順書」にもとづき、

手順に問題がないか、緊急用資材が準備されているか、また、

正常に機能するかといったチェック項目を定め、定期的に確

認しています。

また、取引先にも、原材料、副資材の漏洩防止のための予防

処置、および事故発生時の適切な対応を要請しています。

● 緊急事態への対応

■遵法対応の事例工場排水

工場排水は、社内で「排水処理分析」を行っており、分析結果から

排水処理状況を傾向管理し、排水規制の遵守、違反の未然防止を徹

底しています。

廃棄物

廃棄物処理は、新規に委託契約する場合、その処理業者の処理状

況に関して事前確認することを「社内規定」で定めており、産業廃棄

物の適正な処理につなげています。

今後も、単に遵法確認を行うだけでなく、法規制違反の未然防止

を目的とした取り組みを展開します。

化学物質

化学物質は、「事前検討制度」により、新規使用化学物質を把握し、

PRTR法など当社に適用される法規制への対応につなげています。

(詳細は  P30をご参照ください)

大気汚染防止法/水質汚濁防止法/騒音規制法/振動規制法/悪臭防止法/電気事業法/廃棄物の処理及び清掃に関する法律/毒物及び劇物取締法/工場立地法/消防法/特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律/地球温暖化対策の推進に関する法律

◎適用法規制一覧(主要法令抜粋)

環境マネジメント1

緊急事態訓練の様子

業者の廃棄物処理状況の確認

環境リスクの軽減に向けて、さまざまな取り組みを行っています。リスクマネジメント

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15

■継続報告過去に使用していたトリクロロエチレンによる土壌・地下水汚染

に関し、調査、浄化に取り組んでいます。行政当局からのご指導の

もと、自主調査結果を2001年4月に公表するとともに、定期的に

行政、および地域住民の皆様へ報告しています。

工場敷地から敷地外への流出防止および、浄化対策に加え、土壌

掘削法、鉄粉混合法、および真空ガス抽出法により敷地内の汚染土

壌の浄化、修復を進めています。今後も引き続き、浄化、修復対応

を進めるとともに、定期的に状況を報告します。

■再発防止に向けた取り組み当社では、トリクロロエチレンによる土壌・地下水汚染判明以降、

再発防止に向けて取り組んでいます。2003年2月には、今後、新

規に設置する化学物質等の貯留施設、配管などは原則として地上化

することを明記した会社規定「土壌汚染防止のための設備設置要領」

を策定しました。この要領では、同時に設備構造基準、漏洩管理方

法も明確にしています。

工 場 名 結   果刈谷工場 1.46共和工場 1.59

◎2002年度トリクロロエチレン測定結果(2002年度平均値)

◎土壌・地下水の浄化対策

※上記以外の工場は、検出しておりません。 環境基準値:0.03 単位:mg/R

2001年~2002年の対策�

約3m

約10m

約25m

原位置で�処理�

真空ポンプで�ガス吸引�

除去�

場外処理�(焼却)� 処理装置�

揚水井戸�

土壌の�交換�

土�

油�

(汚染土)�

油�

(汚染箇所)�

粘土層粘土層�粘土層�

粘土層粘土層�粘土層�

土壌土壌�

土壌�

地下水

地下水�

地下水�

工場敷地内対策� 工場敷地�周辺での対策�

VOC

鉄粉�

油�

高真空抽出で�土中、水面付近の�油を吸引�

油�

揚水井戸揚水井戸�揚水井戸�

1998年~2000年の対策�

約3m

約10m

約25m約35m 約35m

処理装置�揚水井戸�

油�

(汚染土)�

油�

(汚染箇所)�

粘土層粘土層�粘土層�

粘土層粘土層�粘土層�

土壌土壌�

土壌�

土壌土壌�

土壌�

土壌土壌�

土壌�

地下水

地下水�

地下水�

工場敷地�周辺での対策�

VOC

油�

油�

揚水井戸揚水井戸�揚水井戸� 揚水井戸揚水井戸�揚水井戸�

工場敷地内対策�

真空ポンプで�ガス吸引�

当社では、多くの皆様、とりわけ地域住民の皆様とのコミュ

ニケーションを積極的に行うことが重要と考え、2002年4月

にリスクコミュニケーションガイドラインを策定しています。

このガイドラインに従い、大気・水質・土壌などの環境デー

タや、化学物質管理方法などの情報を地域住民の皆様に開示

する「地域懇談会」を、全工場で実施しています。(詳細は

P40「社会との関わり」をご参照ください)

● リスクコミュニケーション

● 土壌・地下水に関する取り組み

当社が所在する愛知県は、2002年4月に「東海地震防災強化地域」に指定されました。震災による影響を最小限に抑える

ため、建造物の耐震診断を実施し、補強をしています。また、「クライシス緊急対応マニュアル」や、2003年2月に制定した

「地震への対応マニュアル」に、当社の緊急時の対応方法を記載しています。今後も、震災による環境影響、およびその予

防、緩和処置について詳細な調査、検討を実施し、社内規定により対応方法を明確にしていきます。

TOPICS 東海大地震への対応

東海大地震へ備えて耐震対策を行い、対応マニュアルを整備しました。

1

環境マネジメント

2

環境保全活動

3社会との関わり・従業員との関わり

リスクコミュニケーションガイドライン

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ますます深刻化する地球規模での環境問題に積極的に対応するため、「第三次環境取り組みプラン」の中で、グル

ープ会社への基本方針展開と推進体制の整備を目標に掲げ、連結環境マネジメントの構築を進めています。

従来の活動は、各社への環境マネジメントシステム構築支援が中心でしたが、より効率的な活動を実施するために

は、当社が積極的にリーダーシップを発揮し、グループ全体をとりまとめ、グローバルな活動を推進する必要がある

と考えます。

このため、2003年1月、その決意表明として「豊田自動織機グループ環境宣言」を発表し、関係会社に展開しました。

今後、2005年度末までに連結環境マネジメントシステムを構築し、グループ全体での環境経営を推進していきます。

2005年度末までに連結環境マネジメントのシステムを構

築し、2006年度以降に本格的に運用することを目指してい

ます。

システム構築では、ISO14001規格での要求事項を基本

として、関係会社各社の既存のマネジメントシステムを有効

活用しながら、グループ全体のシステムを構築します。この

ため、各社の環境負荷を定量的に把握し、グループ全体での

目標値を設定し、活動の推進を図ります。また、経営的視点か

ら、環境会計の導入を進めるとともに、グループ間や多くの

方々とのコミュニケーションを大切にしていきます。

● 連結環境マネジメントの構想 ◎関係会社への要請事項

生産�

販売�

その他�

・環境マネジメントシステムの構築、認証取得(2005年度末まで)�

・パフォーマンスデータの提出�

・環境マネジメントシステム運用状況の報告�

要 請 事 項�業種�

・各社環境方針の策定�

・シンプル環境マネジメントシステムの構築�

・各社の負荷量に応じた低減活動実施および状況報告�

・販売店ガイドラインにもとづく活動推進および状況報告�

・海外代理店ガイドラインにもとづく活動推進および状況報告�

※青字はISO14001認証取得済の企業

業 種 �生 産 TIK、KTTM

業 種     会社名� TIBC、東久、STLCD、仁科工業� 生 産 東海精機、イヅミ工業、エスケイイー� 岩間織機、河本製機、原織機� ミヅホ工業、アルテックス� アイチコーポレーション�

販 売 トヨタL&F東京、トヨタL&F京滋�

トヨタL&F静岡� サンリバー� アドバンスト・ロジスティックス・ソリューションズ� その他 豊田ハイシステム、ロジステック� エスケイメンテナンス、シャインズ� アルティ、サンバレー、サンスタッフ� 東海システム研究所、大興運輸� �

[欧州]�

[日本]�

[アジア]�

業 種 会社名� 生 産 MACI、TIEM、ACTIS� BT Raymond、Lift-Rite �販 売 TTM、TMHU� その他 TINA、TIPA �

[北米]�

販 売�

その他�

会社名�

業 種� 会社名�

生 産�

TIS

TCEI、TIEUK、TIEE、TGD、�TIE、TTN、TIEN、TTDK、�TTUN、TTUDK��

TIESA、TDDK�BT Products AB�CESAB Carrelli Elevatori S.p.A

◎対象範囲(2003年4月1日現在)

環境マネジメント1

グループ環境宣言をもとにさらなる連結環境経営を進めていきます。連結環境マネジメント

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17

■ISO認証取得支援活動当社では、関係会社に対し、以前から環境マネジメントシステム

の構築支援を行っています。2002年度は、大興運輸(株)、イヅミ

工業(株)、エスケイイー(株)の3社がISO14001の認証を取得し

ました。

今後も引き続き、生産会社の環境マネジメントシステム構築を支

援し、全生産会社での2005年度末までの認証取得を目標に活動し

ます。

■国内生産会社対象連結環境マネジメント説明会環境経営の重要性や今後の取り組みの概要について説明すると

ともに、環境パフォーマンスデータの集計、および報告を要請し

ました。パフォーマンスデータの集計のため、2003年1月に「環

境パフォーマンスデータ集計ガイドライン」を作成し、各社の集計

基準の統一を進めています。

また、説明会後、各社から報告されたデータの検証、集計方法

を確認するため、直接指導を実施しました。

● 2002年度の活動結果

項  目�

大日程�

環境宣言策定・展開�

環境会計導入�

運用基準整備�

連結生産会議(仮称)開催�

グループ目的・目標設定�

連結EMS運用開始�

02年度� 03年度� 04年度� 05年度� 06年度�

スケジュール�

連結E MS構築� 運用�

体 制 整備� 環境パフォーマンスデータ集計�

国内導入�海外導入�

ガイドライン作成�

環 境 会 計 集 計 �

定期開催�

環境パフォーマンス�データ集計体制整備�

関 係 会 社 名 取得予定時期

(株)アルテックス 2003年 8 月

ミズホ工業(株) 2003年 9 月

河本製機(株) 2003年11月

(株)岩間織機製作所 2003年12月

(株)原織機製作所 2004年 1 月

(株)アイチコーポレーション 2004年度中

◎ISO14001認証取得計画

◎今後のスケジュール

大興運輸(株)での「ISO14001」認証取得活動 -サポーター制度の導入-

関係会社

自動車貨物運送業を営む大興運輸(株)では、

2002年11月に本社および岡崎、刈谷、半田の3

支店で「ISO14001」の認証を取得し、2004年

度末までに全10支店で認証の取得を進める予定

です。

大興運輸(株)では、今後の認証取得の円滑な進

行、および環境マネジメントシステムの浸透を図

るために、既取得支店が未取得支店のISO認証の

取得を支援する「サポーター制度」を導入しまし

た。本制度導入のメリットとして、既取得支店の環

境マネジメントシステムの形骸化の防止や、シス

テム共通化による支店間の進捗のバラツキの防止

などがあげられます。

また、大興運輸(株)の内部環境監査システムは、

「やる気、きめ細かさ、エネルギッシュ」をコンセ

プトに、内部環境監査員を任命し、システムの維

持改善に直結する内部環境監査を実施しています。

海外生産会社(BTグループ)への説明の様子

サポーター制度導入を知らせるポスター

国内生産会社対象連結環境マネジメント説明会

2006年度までの環境マネジメントシステムの構築スケジ

ュールは右表のとおりです。2003年度は、環境パフォーマン

スデータ集計体制の構築、国内関係会社の環境会計導入など、

定量情報把握に関わる体制を優先して構築していきます。

今後の取り組み

■海外への展開状況2002年度は、海外の生産会社8社の環境マネジメント状況や生

産現場の環境対策を確認するとともに、国内同様に連結環境マネ

ジメントについて説明しました。

また、各社における環境マネジメント状況の問題点や当社への

要望など、さまざまな情報交換を行うとともに、今後のコミュニ

ケーションの進め方について議論しました。

1

環境マネジメント

2

環境保全活動

3社会との関わり・従業員との関わり

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18

環境保全活動2

製品技術委員会活動

製品技術委員会委員長専務取締役小西 正純

「環境」の21世紀。当社の製品がもたらす環境への影響を理解し、環境負荷の低減に向けた製品技術開発に取り組んでいきます。

環境に配慮し、かつ信頼性の高い製品をお客様に提供することは、企業としての社会的責任の重要なポイントであるとともに、企業成長の生命線でもあります。環境配慮型製品の開発・提供のためには、開発・調達から使用・廃棄にいたるまで、製品のライフサイクル全般にわたって環境に配慮する必要があります。当社でも、全社的な取り組みが重要と考え、積極的に活動しています。全方位にわたる課題は尽きることがありませんが、当社の製品が持つ環境への影響をしっかり認識したうえで、バッテリーフォークリフトの開発や、コンプレッサーの省燃費技術をはじめとした当社独自の強みを生かし、環境面においてもお客様に喜んでいただける製品の開発を進めていきます。

繊維機械� コンプレッサー� 産業車両� 自動車� エンジン� 電子機器�

燃費向上�

騒音の低減�

排出ガスの削減�

クリーンエネルギー車の開発�

カーエアコンの温暖化防止�

LCA評価手法の確立�

リサイクル性向上�

・地球温暖化�・廃棄時の環境汚染�

・廃棄時の環境汚染�・資源枯渇�・大気汚染�・地球温暖化�

・大気汚染�・廃棄時の環境汚染�・資源枯渇�

・資源枯渇�・大気汚染�・地球温暖化�・廃棄時の環境汚染�

・大気汚染�・騒音発生�

環境影響�

製 品 群 �

製品群ごとの課題�

共通課題�

環境負荷物質使用量の�管理・削減(グリーン調達)�

◎環境配慮型製品の開発指針

当社製品が、そのライフサイクルを通じて与える環境影響には、エネルギー消費による地球温暖化や、製品廃

棄時の環境負荷物質の排出の問題などがあげられます。こうした環境負荷は開発段階の対応で大きく左右され

ます。当社では、特に開発・調達における「環境負荷物質使用量の管理・削減」、「LCA評価手法の確立」、「リ

サイクル性向上」に重点を置き、具体的に「第三次環境取り組みプラン」で目標を定め、環境適合設計を進めて

います。

今後は、環境データシステムを構築し、お客様へ製品の環境情報を提供するとともに、社内における環境情

報の共有化による開発促進につなげていきたいと考えています。

開発段階から重点的に各項目への対策を強化しています。環境配慮型製品の開発

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※欧州廃車指令(EUELV):EU(ヨーロッパ連合)における使用済みの自動車の廃棄時の環境負荷低減、リサイクル性向上などに関する指令。

1

環境マネジメント

2

環境保全活動

3社会との関わり・従業員との関わり

■エンジンの鉛・六価クロム使用量削減当社がトヨタ自動車(株)と共同開発し、生産しているディーゼ

ルエンジン「1HD-FTE」には、鉛・六価クロムが含まれており、使

用量の削減・廃止を進める必要があります。

鉛については、2001年度のクランクシャフト部分に続き、

2002年度にバルブシート素材に含まれる鉛などを廃止しまし

た。その結果、エンジン全体で鉛含有量を2000年度比約73%削

減しました。六価クロムについても、2002年度はボルトナット・

ワッシャーについて設計変

更を実施し、2006年度中の

使用廃止を目指しています。

■グリーン調達説明会の実施

2002年10月、および

2003年2月に全事業部の

取引先を対象に、グリーン

調達説明会を実施し、法規

制の動向、およびグリーン

調達ガイドラインの内容に

ついて説明し、協力を依頼

しました。グリーン調達ガイドライン(第二版)

2003年2月開催のグリーン調達説明会

■カーエアコン用コンプレッサーの鉛・六価クロム使用量の削減当社が製造するカーエアコン用コンプレッサーの構成部品の一

部には、微量の鉛と六価クロムが含まれています。それは、鍛造用

のアルミニウム素材に切削性向上を目的として添加されている鉛

と、ボルト類の防錆を目的とする亜鉛メッキや防錆塗装に含まれ

る六価クロムです。

従来から、これら環境負荷物質削減に向けての技術開発には継

続的に取り組んできており、2002年度までにこれらの物質を全

廃できる代替技術の目処をつけることができました。

EUELVでは、六価クロムは

2007年7月から、快削アルミに

含まれる鉛は2008年7月からそ

れぞれ使用が禁止されます。

コンプレッサー事業部ではこの

規制に先駆けて2003年度から環

境負荷物質を含まない部品に順次

切り替えを進めていく予定です。

環境負荷の少ない製品を開発・提供するために、当社は「環境に配慮している取引先から環境負荷の少ない部

品・資材・副資材を調達する」ことを基本方針として、2001年3月より「グリーン調達」を推進しています。当社が取

引先に依頼しているのは、主に次の2点です。

1.環境マネジメントシステム(以下EMS)の構築

2.使用する環境負荷物質の管理と使用禁止物質の切り替え

2002年度には、「グリーン調達ガイドライン」を改訂し、説明会を実施したほか、取引先のEMS構築支援のため、

レベルアップ講習会を実施しました。

材料、部品の調達においても環境配慮を徹底しています。グリーン調達

欧州廃車指令(EUELV※)では2003年7月以降の販売車から、環境に負荷を与える鉛・水銀・カドミウム・六価

クロムの4物質が原則使用禁止になります。当社では、製品技術委員会にて取り組み方針を決定し、非自動車

関連事業部を含め全社で環境負荷物質の削減に取り組んでいます。

2002年度は、製品開発においては、鉛、カドミウム、六価クロム含有部品について設計変更や切り替えを進めて

きました。また、材料・部品の調達においては、取引先に禁止物質の有無・含有量の報告、および今後の切り替

え計画の提出を依頼しました。

世界的な動きのなかで、環境負荷物質使用量の管理・削減に中期的な目標を立てて取り組んでいます。環境負荷物質使用量の管理・削減

■「グリーン調達ガイドライン」改訂版の発行

EUELVをはじめ、環境負荷物質使用に関する規制が厳格

化している状況に対応し、2003年2月

に「グリーン調達ガイドライン」の改訂(第

1版2001年3月発行)を実施しました。

化学物質管理の強化に主眼をおき、

EUELVなどの法規制内容を織り込んだ

ほか、使用禁止物質の非使用を遵守する

宣言書などの帳票を追加しています。

ディーゼルエンジン「1HD-FTE」 可変容量コンプレッサー

7SBU16

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20

環境保全活動2

2002年度はフォークリフトのティルト用油圧シリンダーと、そこへ作動油を送るホースとを連結する油圧用配管継手につい

てLCA手法を用い、製品ライフサイクルのなかでコスト削減に寄与する製造段階に限定し、大気排出物質削減量を評価しました。

● 2002年度の取り組み

◎LCAの概念

◎油圧用配管継手

◎LCA取り組みの変遷

・資源枯渇�

・地球温暖化�

・酸性雨�

・大気汚染�

・土壌汚染�

環境影響�

材料製造� 生 産�

使 用�廃棄・リサイクル�

環境負荷�

環境負荷�

・エネルギー(電力、石油・・・)�

・資源(鉄鉱石、ボーキサイト・・・)�

・大気への排出(CO2、NOX・・・)�

・水質への排出(BOD、COD・・・)�

・廃棄物�

1999年� 2000年� 2001年� 2002年� 2003年� 2004年�

エンジンのLCA

油圧用配管継手のLCA

LCA評価指標の検討�

LCA調査・研究�

LCA実施ガイドラインの制定�

LCAシステムの導入�

フォークリフトのLCA

2002年度以前より実施している活動�

2002年度以降の活動�

従来品 新製品

〈比較を実施した従来品と新製品〉〈フォークリフトと油圧用配管継手〉

LCAとは製品の材料製造・生産・使用・廃棄・リサイクルにわたって投入されるエネルギー・資源と、その結果、大気・

水、土壌などに排出される環境負荷と環境影響を定量的に分析・評価するツールです。当社は、LCAを製品技術委

員会での取り組み事項として、1999年度後半より動向調査を開始し、2000年度にはエンジン、2001年度にはフ

ォークリフトのLCAを実施し、その結果を環境報告書に掲載しました。

従来、LCAは完成品で実施され、その製品の環境配慮について定量的な評価を行うためのツールでしたが、現在

では製品開発段階で実施し、DfE※を可能にするツールとして利用されるようになっています。

開発段階でLCAを運用する上での問題として、調査に時間がかかることがあげられます。このため、限られた開発

期間内で効率良く、信頼性が損なわれないLCA評価手法の確立を課題として、取り組みを進めています。

環境配慮型製品の開発のため、効率的で信頼性の高いLCA開発手法の確立を目指しています。LCA

(ライフ・サイクル・アセスメント)

※DfE(Design for Environment ):環境適合設計のこと。

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メッキ� 組付�

運搬が必要�従来品�の本体�

鍛造�

新製品�の本体�

メッキ�

メッキ�

ナット�

ワッシャ�

Oリング�

素材製造�

素材製造�

素材製造�

加工�

加工�

加工�

素材製造�丸棒� 加熱�切断� 型打� 切削�

加工�

加工�素材製造�厚肉管� 曲げ�切断� 加熱� 切削�

新製品・従来品�共通の工程�

21

■油圧用配管継手のLCA実施事例◎従来品と新製品の製造工程

従来品は、まず素材の丸棒を切断し、加熱後、L型に鍛造成形し、機械加工工場へ運搬した後、中心部のドリル穴加工、および両端のねじ加工を行うという製造工法でした。

新製品では、素材の中空パイプを切断、加熱後、曲げ加工機によりL型成形し、その後、両端のねじ加工のみを行います。また、製造工法開発と同時に、素形材製造から機械加工までの一貫生産を実現し、鍛造工場から機械加工工場への運搬を廃止しました。

新旧製品の差がCase1に比べ、Case2、3で小さいのは、鍛造

から曲げへの工程変更がエネルギー消費量削減に大きく寄与して

いながら、従来品の鍛造工程に関する原単位が存在せず、評価でき

なかったためです。これにより、CO2発生量では、新旧製品ともに

Case2では過大評価、Case3では過少評価されています。これは、

現物に則した原単位は存在せず、使用する原単位により、評価結果

が大きく異なることを示しています。

今回の調査では製品コストに影響を与える素材製造から製品製造

の範囲を対象とし、製品の使用、廃棄・リサイクル段階は対象外とし

ました。

新製品・従来品で共通の工程については、公表されている文献値、

ならびに市販LCA評価用ソフトに収載されているデータベースな

どを用いて評価しています。

新・旧で異なる工程(本体の素材製造から加工まで)については、

コスト削減とLCA評価結果に大きな影響を与えるため、下記の3つ

に分類して評価し、得られる結果を比較しました。

Case1:エネルギー消費量を実際に調査して評価

Case2:家電製品で使用されている原単位(素材質量単位あたりの

CO2排出量)を用いて評価

Case3:自動車部品で使用されている原単位を用いて評価

〈今回の調査について〉 〈評価結果〉

0.4 0.5[kg]�

0.30.20.10

新製品�

素材製造�

Case 1

従来品�

新製品�

従来品�

新製品�

従来品�

Case2

Case 3

搬送� 加工� 組付�

▲ 21%�

▲ 11%�

▲ 15%�

◎1製品あたりのCO2発生量

今後のLCA運用方法を考えた場合、開発リードタイムに合わせた効率良い評価を実施するために、原単位を整備し、活用して

いかなければなりません。その際には、LCA評価結果に大きな影響を与える範囲では実際の環境負荷量の調査を行い、また、既

存の原単位を使用した場合には原単位の引用元を把握し、評価結果を検証できるようにしておく必要があります。

当社では、これまでの調査・研究で得られた結果により、効率よく、かつ信頼性の損なわれない手法を確立していきます。ま

た、当社製品のライフサイクルでの環境影響評価を開発段階に取り込むため、スピーディーに評価を実施できるようシステム化

していきます。

今後の取り組み

1

環境マネジメント

2

環境保全活動

3社会との関わり・従業員との関わり

※数値は新製品と従来製品とのCO2発生量の差

Page 24: CONTENTS...リフト「BT REFLEX AC」(裏表紙)をモチーフにデザインしています。 フォークリフトのまわりを楽しげに飛び、そして、あたかも花に羽

22

■自動車解体業者を見学自動車リサイクル法、フロン回収破壊法等の整備にともない、当

社では、2001年度に引き続き自動車の廃棄段階を調査し、カーエ

アコンからのフロン回収方法、エアーバックの解体・展開方法を確

認しました。

また、当社製品であ

る産業車両の解体方

法を調査するため、フ

ォークリフトの廃棄段

階の調査も実施し、解

体リサイクル設計の重

要性を再確認するこ

とができました。

■ロングライフフォークリフトを調査2001年度の「G3型自動織機」の調査に引き続き、2002年度は、

フォークリフトのロングライフ製品(1967年製)を調査しました。

製品のリサイクル設計を進めるうえでは、コスト削減や安全性、

耐久性などとの両立

が必要となります。

それらを体現してい

るロングライフフ

ォークリフトの設

計思想をひとつの

指針として、リサイク

ル設計を推進して

いきます。

■「リサイクル設計ガイドライン」を改訂当社では、リサイクル設計を全社で推進するために、2001年3月にリサイクル設計ガイドラインを制定しました。

EUELVでは2005年より自動車のリサイクル可能率が認証要件化します。これに合わせてリサイクル性評価方法についてのISO化が完

了しました。これらの動向に対応するため、2002年度にISO規格に沿ったガイドラインに改訂しました。

2002年度はガイドラインに従い燃焼時に有害なガスを発生するポリ塩化ビニル(PVC)の使用量削減、リサイクル率算出において必須と

なる樹脂ゴム部品の材質表記を進めました。

1967年製 5LR型フォークリフト車両の解体現場

カーエアコン用コンプレッサー・リビルト事業の取り組み欧米のアフターマーケット※では、自動車部品の資源有効活用

を図るリビルトへのニーズが高まっています。こうした潮流を

とらえ、北米ではACTIS、欧州ではTDDKで、カーエアコン用

コンプレッサーのリビルト事業を開始しました。両社では、市

場から回収した中古コンプレッサーを分解し、不具合部品を交

換して再組付します。

2002年は、約5万台のアフターマーケット向けコンプレッサ

ーを販売しました。今後はリビルト製品の販売台数をさらに増

やしていくことで省資源に貢献していきたいと考えています。

関係会社

カーディーラー、修理店から中古コンプレッサーを回収し、�ACTIS、TDDKでリビルトしたものを出荷します。�

出荷�

部品チェック�

分解�

再組付�

ユーザー�回収(中古)�

交換部品�

カーディーラー�・�修理店�

リビルト�

今後の取り組み

リサイクル可能率を算出するためには、まず製品の材料別質量を集計する必要があります。製品の環境負荷物質量把握・LCA

評価と合わせ、リサイクル性評価を正確に、またスピーディーに実施し、環境配慮型製品の継続的な開発ができるよう、2003

年度より環境データシステムを整備します。

◎リビルトの仕組み

環境保全活動2

当社ではリサイクル設計を、3R(リデュース、リユース、リサイクル)に配慮した設計と位置付けています。

そのうち、「リサイクル(再資源化)」より「リユース(再使用)」、リユースより「リデュース(発生抑制)」の方

がより地球環境に対して負荷が少ないと考え、製品をロングライフ化することが、リサイクル設計の基本

であると考えています。

2002年度は、「リサイクル設計ガイドライン」を改訂し、リサイクル設計を促進するとともに、製品の廃棄段階の

調査を行うなどし、その内容を開発担当部署へ展開しています。

リサイクル性評価の国際規格化に対応し、設計の「ガイドライン」を改訂しました。リサイクル

※:アフターマーケット:補修部品市場。

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23

■環境配慮型フォークリフトの拡大排気ガスなど環境に対するお客様の関心の高まり、振動、騒音な

どの配慮から、バッテリー駆動によるフォークリフトのニーズは

年々高まっています。

当社も幅広いニーズにお応えできるよう主力機種の「GENEO」シ

リーズに、新安全システムとAC駆動システム(SAS-AC※1)を搭載

したカウンター式3輪タイプバッテリーフォークリフト「GENEO-E

(エコア)」※2を開発し、2003年1月より販売を開始しました。

この他にも、カウンター式バッテリーフォークリフト「GENEO-B」

に3.5~4.5t積車を、リーチ式バッテリーフォークリフト「GENEO-

R」に0.9t積車を追加し、2002年12月より販売を開始しました。

また、エンジン駆動によるフォークリフトについても、排気ガス削

減を図るとともに、地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出量を

削減でき、酸性雨の原因となる硫黄酸化物がほとんど排出されない

圧縮天然ガスを燃料とするCNG(Compressed Natural Gas)車の

バリエーションを追加しました。

02�

97�

バッテリー�

0%� 50%� 100%�

ガソリン� ディーゼル�

25.8%� 29.8%�44.4%�

36.6%� 31.0%� 32.4%�

0%�(年度)�

◎駆動方式による国内販売構成の推移「社団法人日本産業車両協会調べ」

カウンター式バッテリーフォークリフト「GENEO-B」

カウンター式3輪タイプバッテリーフォークリフト「GENEO-E」

全製品で環境対応に配慮した開発を進め、着実に成果をあげています。環境配慮型製品

※1:SAS-AC:System of Active Safety and AC control。電子油圧制御による安全システム。急旋回時の横転防止、ハンドルミスなどを防止する機能がある。※2:GENEO-E(エコア):自然環境(ECOLOGY)への配慮と経済性(ECONOMY)を実現し、これからの核(CORE)となるフォークリフトという概念からの造語。※3:低エミッション:排気ガスに含まれるCO、NOx、PMが少ないこと。

1

環境マネジメント

2

環境保全活動

3社会との関わり・従業員との関わり

■プリント基板の鉛フリー化プリント基板のはんだに使用される鉛は、不適切な処理をした

場合、環境汚染をもたらすとして問題視されています。当社では、

産業車両、自動車、繊維機械向けのプリント基板を開発しており、

鉛を使用しない「鉛フリーはんだ」の導入を進めています。

「鉛フリーはんだ」は融点が高いため、部品の耐熱性・接合時の

温度制御などが課題でした。当社ではこれらを克服し、2003年

1月より、「リーチ式ハイピックリフト用ディスプレイ」に使用す

る鉛フリー基板の生産を開始しています。

鉛フリーはんだディスプレイ

2Z型直噴ディーゼルエンジン

■低エミッション※3ディーゼルエンジンの開発ディーゼルエンジンは熱効率が高く燃費が良いため、地球温暖化

防止という観点から優れた特性を持っています。しかし、近年ディ

ーゼルエンジンの排出ガス規制が強化されており、規制への適合

が重要な開発テーマとなっています。

当社ではフォークリフト「GENEO」のディーゼルエンジン車(2.0t

~3.5t車)に搭載されている2Z型直噴ディーゼルエンジンを改良

し、2003年国内特殊自動車排出ガス規制をクリアしました。

このエンジンでは、噴射ポンプの改良による噴射タイミングの

最適化・2次噴射抑制と噴射ノズルの改良による噴霧の微粒化によ

り、排気ガスに含まれるNOx(窒素酸化物)・THC(炭化水素)・PM

(粒子状物質)を削減しています。

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24

鋳造機械の開発・生産を行う東久(株)では、2001年11月

の「ISO14001」認証取得後、生産活動における環境負荷低減

のみならず、自社で開発する製品の環境負荷低減対策も進め

ています。2002年度は、主力製品である無枠造型機の環境

対策を実施し、省エネ、低騒音タイプの新型造型機「AMF V」を

開発しました。

造型時の鋳物砂供給システムや離型剤噴射方式の見直しに

より、油圧ユニット、エアー消費量の低減を図り、従来機と比

較し、約20%の省エネ化を実現しました。また、同時に、油

圧ポンプの小型化、エアーブローの改善の結果、10dBの低騒

音化を達成しました。

関係会社

フォークリフトや物流機器の開発・販売事業を主要事業のひ

とつとしている当社では、2002年3月、培ったノウハウを基

盤に物流企画、物流センターの運営などを行う100%出資の

新会社ALSOを設立しました。

ALSOでは、トヨタグループで培ってきた生産改善システム

を基本に、変化に対して継続的に改善できる自由度の高い物

流システムをお客様のニーズに合わせて提案します。ムリ・ム

ダを省く物流改善は、本質的に環境効率を高めることと同義

と考え、お客様の環境保全にもお役に立つことを目指します。

ALSOは、当社高浜工場産業車両補給部品センターをはじ

めとして医薬品物流センターやコンビニエンスストアの物流

センターなどの運営業務も受託し、物流の効率化に成果をあ

げています。今後は、製造業、食品業界、流通業界、など幅

広いお客様に最適物流ソリューションを提案し、事業を拡大し

ていきます。

アドバンスト・ロジスティックス・ソリューションズ(株)(ALSO)の活動物流ソリューションビジネスへ参入 ―物流効率と環境効率の両立を目指して―

東久(株)の活動省エネ・低騒音型の新型造型機を開発 ―約20%の省エネ化、10dB※2の低騒音化を実現―

環境保全活動2

スクイズ※改善前� スクイズ改善後�

枠内めがけ噴射�

周囲にも降りかかる�

密閉枠内で噴霧�

浮遊なし、使用量低減�

鋳物砂�

離型剤�

※1電磁バルブ:エアー、油圧など流体の方向制御弁で、内蔵の電磁コイルに通電し磁力により弁を動作させる。※2 dB(デシベル):音の強さの単位

◎離型剤噴射方式の改善

※スクイズ:鋳物砂を押し固める装置。 新型造型機「AMF V」

■省エネルギーへの取り組み織機は、ライフサイクルのなかで使用段階のエネルギー消費が圧

倒的に大きい製品です。よこ糸を空気の力によって運ぶ「エアージ

ェット織機」では、エアー消費量の削減が新製品開発の大きな技術

課題となっています。

当社では、小型で圧力の立ち上がり、立ち下がりが速い「エアー用

電磁バルブ」※1の開発に成功し、従来機種よりエアー消費量を約

20%削減し、使用

電力を削減できる

「 J A T 7 1 0」を

2003年1月より販

売開始しました。

◎エアー用電磁バルブの圧力特性

タンク圧力�従来バルブ�新型バルブ�

圧 力�

時 間�ONON

OFF

新型ではバルブをONにしてから�の圧力の立ち上がりが速い�

OFFにしてからの�圧力の立ち下がりも速い�

電磁バルブ左:従来型 右:新製品

エアージェット織機 JAT710

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25

◎自動車の動向と当社の製品展開

■代替フロンへの切り替え代替フロン対応コンプレッサーの開発と並行して、潤滑油やシー

ル材料を新たに開発し、特定フロンから代替フロンへの切り替えを

達成しました。

●冷媒対応

■群を抜く技術力で軽量化を推進当社では、早くから材料にアルミを使うことにこだわってきまし

た。アルミは軽いという長所と強度が低いという短所を併せ持って

います。当社では徹底的な材料の見直し、形状の最適化などによっ

て、軽量化を実現してきました。これまで培ってきたアルミ化技術

が、CO2冷媒コンプレッサーの開発にも生かされています。

●燃費の向上燃費の向上は、1990年代から、大気汚染・地球温暖化防止の観点からも重要な取り組みとなっています。当社では、「軽

量化」、「高効率化」などによって燃費の向上を図ってきました。

2002年12月に歴史的な第一号が日本政府に納入されたトヨタ自動車(株)の燃料電池車。そこには、(株)デンソーと共同開発した電動CO2冷媒コンプレッサーが搭載されています。自然冷媒対応世界初のカーエアコン用コンプレッサーの誕生です。冷房性能・耐久性の競争からオゾン層・地球温暖化対策・次世代車対応へ。コンプレッサーの技術革新の歴史は、環境対応の歴史でもあります。ここでは、冷媒対応と省燃費化への当社の取り組みを紹介します。

TOPICS カーエアコン用コンプレッサー環境対応ストーリー

今後も、当社の特色である軽量化や外部可変技術を生かし、

省燃費に取り組みます。多くのお客様に、より環境に配慮した

コンプレッサーをご利用いただけるよう、可変容量コンプレッ

サーのラインナップを充実させるとともに、省燃費を追求する

ハイブリッド車や燃料電池車に適したコンプレッサーの開発を

進めていきます。

今後の展開

カーエアコン用コンプレッサーの次期冷媒の本命は自然冷媒

であるCO2だといわれています。CO2は①分子量が小さくゴム

などのシール材を透過しやすい、②運転圧力が高く今まで以上

の強度が要求される、等の技術的課題があります。

今回の燃料電池車用

CO2冷媒コンプレッサー

の開発をはじめに、将来

的にはエンジン駆動の一

般車両用CO2冷媒コンプ

レッサーの実用化を目指

していきます。

今後の展開

地球環境対応(オゾン層保護)       (地球温暖化防止)�

省燃費追求�

ハイブリッド、燃料電池車�

エンジンの高性能化 快適性�

“ON/OFFショック低減”“加速性”�

小型・軽量・省動力�

高速信頼性 静粛性�

超軽量・超省動力�

脱フロン�フロン対応�

コンプレッサーへの�ニーズ�

自動車の動向�

当社の製品展開�

CO2冷媒コンプレッサー�

電動コンプレッサー�

代替冷媒HFC-134a採用�固定容量型�

クラッチレス外部可変型�可変容量型�

〈省動力〉7気筒片側斜板式�〈小型・軽量〉�10気筒斜板式�

〈脱フロン〉燃料電池車用CO2冷媒コンプレッサー�2002年�

世界初の商品化�

1980年代� 1990年代� 2000年代�

〈超軽量・超省動力・加速性〉�6気筒片側斜板式�

1997年�

1995年�1981年�

オゾン層破壊防止対策のため、カーエアコン用コンプレッサーに使用する冷媒はCFC-12(特定フロン)から、HFC-134a(代替フロン)への切り替えが1991年から進みました。そして現在では、HFC-134aの温暖化係数がCO2の1,300倍であることから、さらに新しい冷媒の対応が求められています。当社では、代替フロン対応から、新冷媒の開発へと積極的な取り組みを展開してきました。

■世界初の片側斜板式可変容量コンプレッサーの開発外気温や日射量、運転速度等の状況に合わせて吐出容量を変化さ

せる可変容量コンプレッサー。もともとは、車室内の快適性や加速

性と燃費を向上させたいとのニーズから生まれました。

その後、環境保全・省燃費への期待の高まりとともに、エンジン

の加速など外部環境の変化をセンサーで取り込み、動力を制御する

クラッチレス外部可変型コンプレッサーを開発し、エアコン燃料消

費の大幅な低減を実現しています。

コンプレッサー�

クーリングユニット�エキスパンションバルブ�エバボレーター�コンデンサー�

レシーバー&�ドライヤー�

自然冷媒への対応、燃費向上のための軽量化とカーエアコン用コンプレッサーの環境対応を年々進化させています。

1

環境マネジメント

2

環境保全活動

3社会との関わり・従業員との関わり

CO2冷媒コンプレッサー

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26

エネルギー委員会活動

エネルギー委員会委員長常務取締役片山 巖

「CO2排出削減による温暖化防止」をテーマとし、地球規模での極めて重要、かつ困難な課題に取り組んでいます。

エネルギー委員会では、CO2排出削減による温暖化防止という、地球規模での極めて重要かつ、困難な課題に取り組んでいます。1993年に当委員会が発足して早10年が経とうとしています。その間に南太平洋の小島が、地

球温暖化から派生する海面上昇で、水没しかねないという事態が現実のものになりつつあります。また、京都議定書の正式発効が見込まれ、企業におけるCO2排出削減の責務は、「待ったなし」のますます大きなものになりました。生産増があるなかでの目標達成は、高いハードルですが、今後も、従業員の省エネモラルの向上を土台として、大規模な省エネルギー設備導入から、小さな工夫の積み重ねまで、さまざまな手段で目標達成を目指していきます。

エネルギー消費によるCO2の排出、という観点で見た場合、当社は、鋳造などの生産工場を中心に、製品の開発・管理部門の

電力消費にいたるまで、さまざまな側面で環境負荷を与えています。この認識のもと、地球温暖化防止に寄与するため、「第三次

環境取り組みプラン」において「2005年度末までにCO2総排出量を1990年度比5%削減する」ことを目標に、省エネルギー

活動に取り組んでいます。また、活動方針としては、「生産工程のエネルギーロス低減」、「原動設備の効率化」、「生産設備の改

善」、「新エネルギー設備の導入」の4つを柱とし、管理の強化と従業員のモラル向上で活動を確実なものとしています。

● 中期目標と活動方針

2002年度は、総排出量を254.1千t-CO2、原単位を38.6t-

CO2/億円にすることを目標に活動しました。生産量の増加

や東浦新工場の稼働などの増加要因があり、2002年度の総

排出量目標は、残念ながら未達成となりました。

しかしながら、原動力供給側の改善と生産ラインのエネル

ギーロス低減を軸に、省エネルギー活動を進めた結果、CO2

総排出量は269.1千t-CO2と、2001年度に比べ2.8千t-CO2

減少しました。また、売上高1億円あたりのCO2排出量(原単

位)は36.0t-CO2/億円で、2001年度に比べ3.2t-CO2/

億円減少、1990年度比で約35%減少しています。

● 2002年度の成果

CO2総排出量� 原単位�第三次環境取り組みプランでのCO2総排出量の目標値�

(千t-CO2)�

総排出量�

(t-CO2 �    /億円)�

(年度)�

原単位�

第三次環境取り組みプランでは、2005年度末までにCO2 総排出量を259.4千t-CO2とすることを目標としています。�

0

150

200

250

300

0

20

40

60

10

30

50

売上高1億円あたりのCO2�排出量は2001年度よりも�

3.2t-CO2/億円減少しました。�

90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02

CO2総排出量は�2001年度よりも�2.8千t-CO2減少�しました。�

269.1

36.039.2

55.6271.9

273.3

省エネアイテム横展開�

省エネモラルの徹底向上(従業員への啓発)�

実際の省エネ活動�

活動を確実にするものとしての管理の強化�

COの排出量削減�

生産工程のエネルギーロス低減� 原動設備の効率化�

生産設備の改善� 新エネルギー設備の導入�

OFF

重油� ガス化�

工程エネルギー使用量の把握�

土台�

2

0 1  2  3  4  5  6  7 8  

1400�

1200�

1000�

800�

700�

600�

200�

0

kg蒸気�エア�

ガス�電気�生産台数�

・エネルギー改善事例をスピード展開�・工場の省エネ登録テーマ管理表に � よる推進フォロー�

・計量システムを活用し、� ムダの早期発見�

取組内容�

工場�

乾燥炉�

水研炉停止�※※※�※※※� ※※※�

長草工場� 刈谷工場�

計画�効果�計画�効果�

断熱横筋�パネル�

輸送代車の�負荷軽減�

太陽電池�

◎CO2排出から見た省エネ活動概要

◎CO2の総排出量と原単位(売上高あたりの排出量)の推移

環境保全活動2

4つの活動を柱とし、地球温暖化防止に取り組んでいます。省エネルギーへの取り組み

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27

● 2002年度の取り組み

電力�

都市ガス�

コークス�

石油類�

LPG

ガソリン�

軽油�

灯油�

A 重油�

400,000350,000300,000250,000200,000150,000100,00050,000

090

●電力使用量(MWh) ※買電分のみ�

91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02(年度)�

400,000450,000500,000

350,000300,000250,000200,000150,000100,00050,000

090

●都市ガス使用量(千m3)�

91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02(年度)�

8,0009,000

7,0006,0005,0004,0003,0002,0001,000090

●LPG使用量(千kg)�

20,00018,00016,00014,00012,00010,0008,0006,0004,0002,000090

●石油類使用量(kR)�

91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02(年度)�

16,00014,00012,00010,0008,0006,0004,0002,000090

●コークス使用量(t)�

91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02(年度)�

●2002年度使用量比率(CO2換算)�

91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02(年度)�

46.5%�

41.7%�

9.3%�

2.4%� 0.1%�

・エネルギー計画停止・非稼働時動力の削減�

・エアー漏れ対策 全工場�

・照明器具の間引き点灯 �

・エアーコンプレッサーの高効率化 碧南工場�

・暖房機の燃料転換(重油→都市ガス) 刈谷工場�

・空調用デマンドコントロール装置設置 刈谷工場 �

・車両塗装の洗車工程の廃止 長草工場 �

・キューポラコークス使用量削減 東知多工場 �

・コ・ジェネレーションシステムの導入 共和工場 �

・マイクロガスタービン、太陽光・風力発電採用 東浦工場、情報技術研究所(e-Lab)�

  参照�

  参照�

  参照�

  参照�

P29参照�

事例4

事例3

事例2

事例1

実 施 事 例�項 目�

生産工程の�

エネルギーロス低減�

原動設備の効率化�

生産設備の改善�

新エネルギー設備の導入�

導 入 工 場�

◎エネルギー使用量の推移

*CO2排出量:エネルギー(電気、ガス、燃料)の使用にともなって生産する二酸化炭素の排出量。・2002年度より、エネルギーのCO2の換算係数を従来の火力発電係数から、全電力係数に変更しています。・2001年10月に合併した豊田スルザー(株)の排出量分を1990年度までさかのぼって加算しています。

1

環境マネジメント

2

環境保全活動

3社会との関わり・従業員との関わり

共和工場に、当社で5台目となる「コ・ジェネレーションシス

テム」を導入しました。コ・ジェネレーションシステムはクリーン

な都市ガスをエネルギー源として使用し、生産工程へ電力と蒸気

を供給するもので、共和工場では、さらに、その電力と蒸気量を

可変できるタイプを採用しています。また、吸気冷却を行うこと

により、さらに、エネルギー効率を高めています。

これによって、共和工場の都市ガス使用量は年間13,800千m3

増加しますが、購入電力量は、年間47千MWh削減される見込み

です。燃料�

吸気� 排気ガス�

冷水�

エコノマイザー�給水�

排熱�ボイラー�燃焼排気ガス�

蒸気�

電力�発電機�ガスタービン※�

ガスタービン発電装置�

吸収式�冷凍機�

導入工場  刈谷、長草、高浜、碧南、共和

◎コ・ジェネレーションシステム図

事例1

■新エネルギー設備の導入

共和工場「コ・ジェネレーションシステム」の導入 CO2削減量 年間10,500t-CO2

電力 0.3817kg-CO2/kWh都市ガス 2.3576kg-CO2/m3

LPG 3.0094kg-CO2/kgA重油 2.7000kg-CO2/R

灯油 2.5308kg-CO2/R軽油 2.6468kg-CO2/Rガソリン 2.3609kg-CO2/Rコークス 3.2502kg-CO2/kg

※ガスタービン:圧縮空気と燃料を混合して燃焼させ、発生した高温・高圧のガスで駆動するタービン。

CO2換算係数一覧

Page 30: CONTENTS...リフト「BT REFLEX AC」(裏表紙)をモチーフにデザインしています。 フォークリフトのまわりを楽しげに飛び、そして、あたかも花に羽

28

エンジンブロックなどを製造する東知多工場では、キューポラと

いう炉に銑鉄などの地金と燃料のコークスを入れ、燃焼熱により地

金を溶かし、溶け出た溶湯を型に流し込み、鋳物を作っています。

その省エネ改善として、①コークス配合比低減、②地金のリター

ン材※配合比増量、③コークス粒度拡大などを実施することにより、

年間のコークス使用量を2,300t削減する見込みです。

追い込めコークス�ペットコークスの燃焼による�消耗消失を補う�

地金�

材料投入口�5分に1回位材料を入れる�

送風�

ペットコークス�燃焼熱で地金を加熱し溶かす�

溶け出た湯は鍋�に受ける�

出湯口�

徐々に熱せられ、溶けた後は燃焼しているペットコークスの間を滴下して加熱され炉底にたまる�

羽口�コークスを燃焼させるために空気をキューポラ内に入れる取り入れ口�

自動車の塗装工程には、下塗り・中塗り・上塗りの3工程がありま

す。従来、中塗り後の水研工程にて、ゴミの付着を修正し、その後

洗車を実施していました。2002年度は中塗りの品質を向上させる

ことを目指して工夫を

積み重ね、洗車工程を

廃止することができま

した。

その結果、塗装工程

全体も短縮されたた

め、年間740t-CO2の

削減を見込んでいま

す。さらに、洗車工程

の跡地約1,200m2が

利用できるようになり

ました。

下塗り�

乾燥�

中塗り�

乾燥�

水研�

洗車�

乾燥�

冷却�

上塗り�

乾燥�

�洗車工程の廃止�結果�

成果�●エネルギー、水使用量の削減�●リードタイムを短縮�

取り組 み 内 容 �

〈従来〉� 〈改善後〉�付着したゴミをサンドペーパーで修正。�研ぎ粉が発生し、品質低下の原因に。�

特殊ナイフで対象物を�削り取るようにしました。�

1.中塗りの品質改善    �さまざまな工夫を実施しました。�� �2.ナイフカット工法の導入��

2003年度には、エアーコンプレッサーの高効率化、大府工場への太陽光発電の導入および屋上緑化、非稼働時の電力ロス

の低減などを行う計画です。また、エネルギー計量システムの強化・整備を行い、今後も省エネルギー・CO2排出量の削減活

動に積極的に取り組んでいきます。

今後の取り組み

◎洗車工程の廃止

◎キューポラの構造

環境保全活動2

水研工程ナイフカットの様子

事例3

■生産設備の改善

長草工場塗装工程での洗車工程の廃止 CO2削減量年間740t-CO2

事例2 東知多工場のキューポラでのコークス使用量の低減 CO2削減量年間7,400t-CO2

エネルギー削減のためには、空調の温度調整も重要なポイン

トになります。例えば、刈谷工場では、使用電力量の最も多い7

月には空調機による負荷が約10%を占め、そのうち、50%が工

場以外の事務棟の空調による負荷となっていました。そこで刈

谷工場では、2002年7月に「デマンドコントロール装置」を取り

付け、各部署が個々に設定していた空調機の設定温度を、遠隔操

作で一元管理するようにしました。

設定温度を現状の平均温度より夏季で1℃高く、冬季で1℃低く

設定して電力使用量を低減、さらに、変電所に監視装置を設置、最

大電力予測を行い、電力会社との契約電力を超えないように空調

負荷を低減しています。年間を通じた使用により、55tのCO2削

減が期待できます。

今後は、刈谷工場のデマンドコントロール装置のデータを解析

し、他工場への展開を検討します。

電力�パルス�室温�

温度センサー付き�コントローラー�

空調機� 空調機�

デマンド�コントロール装置�

監視用�パソコン�

ON-OFF信号、�温度設定信号�

取引�電力量計�

① ON-OFF�② 温度設定�

◎デマンドコントロール装置の概要

事例4

■原動設備の効率化

刈谷工場の「デマンドコントロール装置」導入 CO2削減量 年間55t-CO2

※リターン材:鋳物戻り材のこと。

Page 31: CONTENTS...リフト「BT REFLEX AC」(裏表紙)をモチーフにデザインしています。 フォークリフトのまわりを楽しげに飛び、そして、あたかも花に羽

※ツバル共和国:南太平洋に浮かぶ島国。地球温暖化を原因とする海面上昇による海岸線の侵食が懸念されている。

29

施設内負荷�

直流�

インバータ�(連係保護装置)�

受電設備�

電気設備�照明�

空調�太陽電池�

エスティ・エルシーディ(株)(STLCD)のクリーンルーム風量対策 ─省エネ設備優秀賞を受賞─

関係会社

ソニー(株)との合弁企業であるSTLCDではPDAやビデオ

カメラに用いられる液晶ディスプレイを製造しています。液晶

ディスプレイの生産にはエネルギー消費量が大きなクリーンル

ームが必要となります。そこで、STLCDでは、氷畜熱の設備

を3箇所に設置、高効率モーターを約500台導入するなど、以

前よりエネルギー対策をはじめとする環境対策に取り組んで

きました。そして、2003年2月には、その活動が評価され、

(社)日本冷凍空調設備工業連合会主催の「優良省エネルギー設

備顕彰」において、優秀賞を受賞しました。

受賞対象になった活動は、クリーンルーム内の温度湿度を一

定に保つために、室内で発生する熱負荷を冷却する役目を持

つドライコイルに楕円管(従来は円形)を採用したことにより、

空気抵抗を少なくし、送風電力を1時間あたり83.3kW、CO2

換算で年間270t-CO2の削減を実現したものです。STLCD

では、高品質の液晶の生産とともに、今後も他社をリードでき

るような環境対策に取り組んでいきます。

◎クリーンルームとドライコイル

ドライコイル�

ファン�

ドライコイル�

空気の流れ�

従来型� 楕円管ドライコイル�

ドライコイル断面図�

天井裏�

生産フロア�

床下�

情報技術研究所の環境配慮当社のIT部門をつかさどる情報技術研究所(通称:e-

Lab)では、東浦工場に続いて太陽光発電システムを導入し

ました。電力はe-Lab内で自家消費します。また、e-Labは、

当社の経営理念「住みよい地球と豊かな社会づくりに貢献

する」を受け、外周の緑化のみならず、屋上庭園、正面玄関

ブリッジ上の緑化など、周辺地域に自然に溶け込むよう、

趣向を凝らしています。そうした工夫の結果、2003年1月、個

性的なまちなみ景観の創造と、潤いと魅力あるまちづくり

に寄与した、社会貢献度の高い建築物を表彰する「第10回愛

知まちなみ建築賞」を受賞しました。

また、従業員の作業環境にも配慮しています。ひとりで集

中して仕事ができるコンセントレーションルーム、自然に人が

集まりコミュニケーションを生むスペースなど、空間をさまざ

まに組み合わせ、新しい働き方を提案しています。2002年8

月には「第15回日経ニューオフィス大賞」の経済産業大臣賞

も受賞しています。

◎太陽電池の仕組み

情報技術研究所(e-Lab)全景 ルーフガーデン

生産フロア内で温度が上昇した空気がドライコイルを通ることで冷却され、

ファンを通して生産フロアに戻る

1

環境マネジメント

2

環境保全活動

3社会との関わり・従業員との関わり

TOPICS 自然エネルギーの利用と緑化

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30

公害防止委員会活動

公害防止委員会委員長専務取締役遠藤 司郎

生産段階での環境負荷低減に努めるとともに、地域の皆様との真摯なコミュニケーションを大切にします。

公害防止委員会のテーマは、「使用化学物質の管理・削減」、および「公害の未然防止」です。近年国内ではPRTR法、欧州ではEUELV指令に代表されるように、環境負荷物質に対する規制は強化の一途をたどり、環境負荷物質の含有による製品出荷停止という事態が実際に生じています。一方、化学物質には環境ホルモンのようにまだ未解明な点が多く残されており、その管理がいかに重要であるか、また、終わりなき取り組みであるかを改めて実感しています。当社では、法規制遵守はもとより、自主的な活動により、公害や汚染発生の未然防止を目的とし

た取り組みを強化していきます。また、透明性ある情報開示・地域住民の皆様との真摯なコミュニケーションを大切にし、人と自然がこれからも共存できるような社会形成の一助を担えるよう、努力を重ねていきます。

当社では、「環境面での企業リスクの低減」を基本方針とし、「第三次環境取り組みプラン」において、「2005年度までにPRTR

総排出量、および揮発性有機化合物(VOC)発生量を1998年度比50%削減する」ことを目的に活動しています。活動の基本方

針は、次の2点です。

● 中期目標と活動方針

2002年度のPRTR対象物質総排出量は633t、VOC売上

高百億円あたりの排出量(原単位)は33.4t/百億円でした。長

草工場・刈谷工場(繊維機械事業部)の生産量増加のため、

PRTRについては目標未達成となりましたが、2002年度に

実施した粉体塗装導入などによるVOC排出削減対策で、2001

年度比でPRTR対象物質総排出量は8%、VOC原単位は20%

削減しています。

● 2002年度の成果

出口管理�入口管理�

生産工程�

大 気�

廃棄物�

水 域�

新規採用計画�

データベース化� 環境負荷量の把握�

採用不可�

採用�

EMS進捗管理�

1.化学物質の削減状況  目標未達成時是正対応�2.遵法(自主基準値管理)�

1.化学物質含有確認     3.法規制チェック�2.使用時における影響評価�

使用禁止物質�削減管理�

事前検討�

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

0

20

40

60

80

長草� 高浜� 刈谷� 原単位�

98 99 00 01 02(年度)�

総排出量�

総排出量�

売上高原単位�

(t/年)� (t/百億円)�

1,500�

1,000�

500�

098 99 00 0201

1,108

大府�長草�碧南�共和�刈谷�高浜�東知多��(年度)�

(単位:t/年)�

1,368

1,053

689633

72.278.4

62.5

41.433.4

1,8552,438 2,112

1,8141,560

◎ PRTR対象物質総排出量推移  ◎VOCの総排出量と原単位(売上高あたり)の排出量の推移

◎化学物質の管理フロー

環境保全活動2

■化学物質管理の徹底リスク管理の視点から、新規化学物質採用時の管理を徹底し、さ

まざまな環境リスクの未然防止を図るため、「事前検討制度」を導入

し、環境負荷の低減に努めています。また、同時に自主基準値を設

定し、遵法管理の強化を行っています。

■化学物質の排出削減塗装工程から排出されるVOCが、当社の最も大きい環境負荷で

あるという認識のもとに対策を実施しています。VOC削減の方策

としては、粉体塗料や水溶性塗料への変更など「材料対策」を基本と

しています。そのほか、「VOC除去装置」や「シンナー回収装置」の

導入といった設備対策、作業改善など、目標達成に向けた取り組み

を行っています。

化学物質管理の世界的な流れを読み、「未然防止」と「排出削減」の両面で自主的な取り組みを強化します。化学物質管理・削減への取り組み

※長草:自動車事業部 高浜:L&Fカンパニー刈谷:繊維機械事業部

※VOC原単位には、VOCを排出する3事業部の売上高合計値を用いています。

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1

環境マネジメント

2

環境保全活動

3社会との関わり・従業員との関わり

31

水域�0.4t

排出�

大気�623t��

移動�

自社埋立�9t

■排出・移動先別� ■排出物質別�

廃棄物�60t

総量�692t

エチルベンゼン�40t

その他�15t

総量�633t

トルエン�130t

キシレン�440t��

1,3,5-トリメチルベンゼン�8t

・粉体塗装の導入�

・塗装1コート化�

・塗料・シンナー使用量の削減�・シンナー回収率の向上�・塗装機器洗浄方法の変更(シンナー洗浄からウエス拭きへ)�

塗装材料の変更�

塗装方法の変更�

導入工場�実施事例�項目�

高浜工場   参照�

高浜工場   参照�

長草工場�

事例�

事例�

作業改善(継続的取り組み)�

海外生産拠点におけるVOC対策

関係会社

欧米では、国内以上に厳しいVOC規制の適用を受けています。

当社の海外生産拠点では、フォークリフト関連のTIEM、

TIESAやBTグループ、コンプレッサー関連のMACI、繊維機

械関連のKTTMで比較的規模の大きい塗装設備を有しており、

これらの拠点では、粉体塗装を中心とする材料側での対策を

順次、進めています。

社 名�対 策 事 項�

材 料 対 策�設備対策�

溶剤系� 粉 体� 水溶性�

TIEM�

MACI�

TIESA�

BTグループ�

KTTM

○�

ー�

○�

○�

ー�

ー�

ー�

ー�

○�

○�

○�

ー�

ー�

○�

○�

○�

○�

ー�

ー�

ー�

加熱(半溶融時)� 塗装完成状態�塗装時(粉体状態)�

加熱� 脱気、平滑化�硬化反応�

塗装� 焼付け� 冷却�

◎粉体塗装概念図

◎2002年度 PRTR対象物質の排出量・移動量の内訳◎2002年度 PRTR対象物質の収支

● 2002年度の取り組み 

2003年度は、刈谷工場(繊維機械事業部)で「粉体塗装」を導入します。また、長草工場ではさらなるVOC削減を目指し、

「水性塗装」を導入する予定です。

今後の取り組み

マスト�

ウエイト�

フレーム�

従来�

現在�

車 体�

上塗り(見映えと錆止めの�両方の機能を兼ねる)�

車 体�

上塗り(見映え)�

下塗り(錆止め)�

◎塗装1コート化の概念図    ◎フォークリフトの部位名称

投入�2,481.4

水域�0.4

自社埋立�9��

廃棄物�60

除去�37

消費�1,526

リサイクル�226

大気�623

(単位:t/年)�

粉体塗装とは粉末状の塗料を帯電し、被塗物(金属)に付着させ、

焼付けすることにより塗料を溶かし、均一な塗装膜にする方法です。

従来の溶剤型塗装と異なり、有機溶剤(シンナー)を一切使用しない

ため、環境にやさしく、作業の安全性にも優れています。

高浜工場では、2003年1月から粉体塗装をフォークリフトのマ

スト塗装工程に導入しています。一方で、2002年9月からは主要フ

ォークリフトのフレームとウエイトの下塗り塗装を廃止し、塗装ライ

ンからの環境負荷物質排出削減にも努めています。

事例 高浜工場の取り組み VOC削減量 年間70t

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32

大府工場の取り組み大府工場の騒音については、昼夜間とも法規制値を満足してい

ますが、さらなる自主的な低減対策として、騒音発生源に防音カ

バーを取り付けました。

大気汚染防止に関しては、鋳造溶解炉、ボイラーから排出

される硫黄酸化物、窒素酸化物、ばいじんといった大気汚染物

質の削減を推進しています。水質管理に関しては、工場排水

による河川の富栄養化※防止対策、および水質汚濁の未然防

止策を講じています。また、臭気対策に関しては、悪臭原因物

質であるVOCの削減活動を行い、騒音対策に関しては、騒音

発生源を特定のうえ、設備の新規導入・改善を進めています。

● 活動方針

碧南工場の取り組み碧南工場では、雨水側溝に隣接設置された水溶性切削液の処理

設備周囲に防液堤がなく、配管が側溝上に配置されていました。

そのため、液漏れが発生したときに側溝に廃液が流入し、水質汚

濁が発生する危険性がありましたので、設備周囲に防液堤を新設

しました。

項 目 実 施 事 項 導 入 工 場

大気管理 使用コークス削減によるSOx削減 東知多工場 P28参照 

水質管理 防液堤の設置による水質汚濁防止 碧南工場 参照

臭気対策 粉体塗装導入によるVOC削減 高浜工場 P31参照

騒音対策 防音カバーの導入 大府工場 参照

0.0

5.0

10.0

15.0

20.0

25.0

30.0

35.0

40.0(千m3N/年)�

7.3 8.5

30.530.232.5

27.6

11.4 12.6

34.9

0.9

SOxNOx

98 99 00 01 02(年度)�

排出量�

◎大気中へのSOx・NOx排出量推移

◎排水中のCOD、窒素、リンの排出量推移

当社では、カーエアコン用コンプレッサー開発や自動車組

立工程で、代替フロンである「HFC-134a」を使用してい

ます。この物質は地球温暖化の原因物質であるため、フロン

回収装置を導入し排出抑制に努めています。※「HFC-134a」の排出量は、 P44データ編の温室効果ガスの欄に記載しています。

● 活動方針

刈谷工場にフロン回収装置を増設し、さらに小型回収機を導入しました。

● 2002年度の取り組み

濃縮装置�

液漏れが�雨水側溝に�流入のおそれ�

配管�

雨水側溝�

濃縮装置�

雨水側溝を�配管の直下�から移動�

液漏れ�防液堤�の新設�

配管�

雨水側溝� 貯留槽�

旧� 新�

当社では、水質汚濁防止法によって排出規制が定められている項目について、従来から法規制値より厳しい「自主基準値」

を社内に設定し、もし、その値を超えた場合は何らかの対策を実施するという体制を取っています。

今後さらなるリスクマネジメントの強化を目指し、同様の考え方を大気・騒音・振動の各項目に対しても拡大する活動を開

始しました。基準値詳細は2003年度に決定します。

今後の取り組み

0

5

10

15

20

25

98 99 00 01 02(年度)�

排出量�

COD窒素�リン�15.8

12.6

0.5

16.6

10.3

0.3

18.7

10.7

0.3

16.9

10.2

0.2 0.1

13.9

17.5

(t/年)�

● 2002年度の取り組み

◎碧南工場の工程改善図

◎フロン回収概念図

事例1 事例2

環境保全活動2

事例1

事例2

防音カバーを付けたクーリングタワー

フロン回収機�フロン回収ボンベ�

カーエアコン用�コンプレッサー�

試験評価中のフロンの流れ�評価終了後のフロン回収時の流れ�ガス抜きバルブ�

試験・評価機台�

当社の環境影響を特定したうえで、自主基準値を設定し、公害の未然防止に努めています。公害防止への取り組み

温暖化の原因となるフロンを回収しています。フロン削減への取り組み

※富栄養化:湖や沼などに生活排水や工業排水として窒素・リンを含む物質が流入し、プランクトンや、微生物が増殖して水質が悪化する現象。

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1

環境マネジメント

2

環境保全活動

3社会との関わり・従業員との関わり

33

当社では、生産工程で発生する汚水を、

排水処理場で浄化し、河川や海域へ放流

しています。

ここでは2003年度に更新予定の刈谷

工場排水処理場における、省エネルギー、

廃棄物削減、環境リスクの低減に向けた

取り組みについてご紹介します。

リスクへの対応を十分に考え、環境に配慮した排水処理場を新設します。

TOPICS 「刈谷工場排水処理場」における環境対応

原水�150m3/h

放流�

乾燥機�

高速高速�ろ過器過器�高速�ろ過器�

活性炭活性炭�処理槽処理槽�活性炭�処理槽�

緊急水槽�

水質チェック�

調整槽�

浄化�(BOD除去)�

浄化�(SS除去)�

浄化�(COD、油除去)�

高速凝集�沈殿槽�

汚泥�

浄化�(SS、油、有機物除去)�

原水槽� 処理水槽�

乾燥ケーキ�

水質チェック�

1 2 3 4 5 6

7

8セメント原料にリサイクル�従来より70%削減�

水質に問題があった場合、緊急水槽に戻す。�

◎排水処理フロー

◎省エネルギー対策

◎環境リスクへの対応

◎廃棄物対策

地上面�

原水槽

調整槽高速凝集沈殿槽

油水分離

〈六面体点検構造イメージ図〉〈雨水と工程排水の分離と処理能力の推移〉

1�

2�3�

(3)緊急水槽設置による、異常水の放流防止

処理水槽に、水質自動計測器を設置。水質異常の場合は、緊急水槽へ回避させることにより、異常水の放流防止につなげている。

・高効率モーター、エアーバルブを採用。・工場余剰スチームを乾燥工程で活用。

エネルギー10%削減

・排水処理汚泥の乾燥効率を向上。

汚泥発生量70%削減汚泥はセメント原料にリサイクル

(1)漏えい防止対策

各槽には六面点検構造を採用し、汚水の漏えい防止対策を実施。

(2)雨水分離

工程排水と雨水を完全に分離し、処理機能を維持。

【解説】各槽とも、上方、下方および側面の六方向すべてから、漏えいの有無を目視確認できる構造にし、汚水の地下浸透防止につなげている。

【解説】大雨などにより、処理能力以上の受入があった場合、処理水の水質悪化が懸念されるが、雨水分離により、安定した処理水の水質を維持することができる。

雨水配管�

工程配管�

工場施設�

排水処理場�

排水処理量�

処理能力�

晴�雨�

処理水の水質悪化� 処理能力の確保�

従来� 改善後�

排水処理量�

処理能力�

晴�雨�

原水槽

調整槽処理水槽

緊急水槽

高速凝集沈殿槽

1�

活性炭処理槽5�

7�

乾燥機8�

2�6�

高速ろ過器4�

3�

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34

資源活用委員会活動

資源活用委員会委員長専務取締役上村 伸治郎

限りある資源を有効に使うため、技術的なテーマを立てて環境負荷の低減に挑戦していきます。

資源活用委員会のテーマは、「資源の有効活用による、循環型社会形成への寄与」および「物流段階での環境負荷低減」です。2002年度までに、資源の再利用化を強力に進めてきました。これを第一ステップと考え、今

後は使用する資源の量を削減する取り組みを強化していきます。こうしたテーマは、コストの削減、さらには新たなビジネスチャンスの獲得といった経営と直

結し得るものです。今後も多角的に視野を広げ、積極的な取り組みを進めていきたいと考えています。

循環型社会の構築に寄与するためには、資源をできるだけリサイクルすること、さらには発生量自体を削減することが重要

です。当社では、「第三次環境取り組みプラン」において、「2003年度末までに直接埋立産業廃棄物※1のゼロエミを達成す

る」ことを目標に活動を進めています。

その次のステップとして、間接埋立産業廃棄物※2に関しても、2005年度末までにゼロエミを達成することを目標に、資源

を可能な限りリサイクルできる処理ルートを確立しています。ただし、リサイクル処理にも環境負荷がかかります。当社では

さらにその先のステップとして、廃棄物の発生量自体を削減する試みを進めていきます。

● 中期目標と活動方針

2002年度は、直接埋立産業廃棄物を10,187tから

7,000t、間接埋立産業廃棄物を1,687tから1,154tに削減

することを目標に活動しました。産業廃棄物、一般廃棄物、

有価物を含めた不要物の発生量は96,692tで、そのうち産

業廃棄物の発生量は21,184tでした。

産業廃棄物の処理の内訳は、逆有償リサイクルが14,535t

(再資源化率69%)で、直接埋立産業廃棄物が6,175t、間接

埋立産業廃棄物が474tとなり、いずれも目標を達成していま

す。また、一般廃棄物に関しては、発生量が1,821tで、再資源

化率※4は93%となり、2001年度比で10%上昇しています。

※廃棄物・ゼロエミの定義については、 P55「用語集」の頁をご参照ください。

● 2002年度の成果

◎産業廃棄物発生量全体量を減らす方向へ

60�

50�

40�

30�

20�

10�

0

90�

85�

80�

75�

70�

65

99 00 01 02

発 生 量�

再資源化率�

(千t/年)�

45.9

79 79

85

52.357.6

69

21.2

再利用� 排出量� 再資源化率※4

(年度)�

(%)�

◎産業廃棄物発生量推移

01 02 03 04 05

〈ゼロエミ※3達成〉�

〈ゼロエミ※3達成〉�

リサイクル化�

リサイクル化�

ステップアップ�

(年度)�

発生量削減�

直接埋立産業廃棄物�

間接埋立産業廃棄物�

環境保全活動2

2003年度末までに、直接埋立産業廃棄物のゼロエミを達成することを目標に活動を進めています。廃棄物削減への取り組み

※2001年度まで産業廃棄物として処理していた廃砂などが、2002年度より有価物として引き取られるようになり、産業廃棄物発生量から除外しました。その量は約24,000tです。

※1 直接埋立産業廃棄物:当社から排出される廃棄物に対し、破砕や焼却などの中間処理をせず、直接埋立処分する産業廃棄物の総称。※2 間接埋立産業廃棄物:当社から排出される廃棄物に対し、破砕や焼却などの中間処理を経た後、埋立処分する産業廃棄物の総称。※3 ゼロエミ:「ゼロエミッション」のこと。当社では、直接埋立産業廃棄物に関しては1998年度実績の5%以下に削減することを、間接埋立産業廃棄物に関しては1999年度実績の5%以下に削減することを、ゼロエミッションと定義している。

※4 再資源化率:産業廃棄物発生量に対する逆有償リサイクル量の割合。

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1

環境マネジメント

2

環境保全活動

3社会との関わり・従業員との関わり

35

■直接埋立産業廃棄物ゼロエミへの取り組み当社ではすでに、2000年度に長草工場で、2001年度には刈

谷・共和・高浜・碧南の各工場で直接埋立産業廃棄物ゼロエミを達

成しています。ゼロエミ未達成の東知多工場、大府工場は下表のよ

うな活動を実施し、2003年度末までには、直接埋立産業廃棄物

ゼロエミを達成する見込みです。

■間接埋立産業廃棄物ゼロエミへの取り組み2001年度の長草工場での間接埋立産業廃棄物のゼロエミ達成

に続き、他工場でも下表のような活動を展開しました。分別の徹底

による再利用化の向上、社外で焼却した残さのリサイクルなどを柱

に活動しています。これらにより、2002年度は刈谷・共和の各工

場でも間接埋立産業廃棄物のゼロエミを達成しました。他工場で

も計画を前倒しし、活動を進めています。

● 2002年度の取り組み

碧南工場では機械装置に作動油を使用しています。従来、作動油には水などの不純物が混ざるため、更液する際、廃油として社外でリ

サイクル処理をしていました。同工場では、回収した油を分離装置にかけ、不純物を取り除くことにより再生油として工場内で再利用す

ることに成功しました。

合計�21,184 t

共和 1.9%�

高浜 4.9%�

碧南 7.7%�

刈谷 7.5%�

東知多 52.6%�

大府 14.1%�

長草 10.8%�

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

3,500

4,000

東浦�

東知多�

碧南�

高浜�

長草�

大府�

共和�

刈谷�

3,541

1,801 1,687

474

99年� 00年� 01年� 02年�

(t/年)�

排出量�

(年度)�

◎間接埋立産業廃棄物排出量の推移

◎直接埋立産業廃棄物排出量の推移

導入工場項目外部業者による中間処理後のリサイクル

分別の徹底によるリサイクル率の向上

実施事例・廃プラスチックのリサイクル・研磨汚泥のリサイクル・保護具のリサイクル

・資源分別早見表の作成・廃棄物パトロールの実施・ゼロエミコーナーの設置

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

東浦�

東知多�

碧南�

高浜�

長草�

大府�

共和�

刈谷�

6,8365,920 5,698

10,187

6,175

98年� 99年� 00年� 01年� 02年�

(t/年)�

排出量�

(年度)�

◎2002年度工場別の産業廃棄物発生量内訳

2003年度末までに直接埋立産業廃棄物のゼロエミを目指します。また、間接埋立産業廃棄物のゼロエミについては、2003

年度末までに上記3工場に加え碧南工場・高浜工場で達成する計画です。

今後の取り組み

全工場

導入工場

東知多工場

大府工場

実施事例・鉱さいの分別強化・超微粉のトラック積載容易化・アルミセパレーター導入

・旧排水処理場廃止による、脱水汚泥削減

事例

■廃棄物発生量削減への取り組み

碧南工場の取り組み 廃油削減量 年間31t

◎2002年度産業廃棄物発生量の内訳と処理区分

発生量�21,184t

汚泥:11.0%�廃油:17.5%�廃プラスチック類:7.2%��

廃  油:0.5%�廃アルカリ:0.1%�廃プラスチック類:1.6%�

汚  泥:1.1%�鉱 さ い :28.0%�

金属くず:2.3%�鉱 さ い :29.8%�そ の 他 :0.9%�

逆有償リサイクル�:68.7%�

間接埋立:2.2%�

直接埋立:29.1%�

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36

(株)ティーアイビーシー(TIBC)の事例 ―廃棄物発生量削減の取り組み―

関係会社

イビデン(株)との合弁企業であるTIBCは、IC用プラスチ

ックパッケージ基板の製造を行っており、製造工程で強酸・

強アルカリなどの薬液を使用するため、特別管理産業廃棄物

に該当する廃液が多く発生します。TIBCでは2005年度末ま

でに強アルカリ廃液発生量の50%削減を目標とし、活動を進

めています。

2002年8月、FPC※製造ラインから発生する強アルカリ廃

液の減容化を目的に廃液濃縮装置を導入し、このラインから

の強アルカリ廃液発生量を50%削減しました。2003年度に

は、中和処理施設を導入し、濃縮設備と併用することで濃縮

率をさらに高め、廃液発生量を削減します。

東海精機(株)の事例 ―濃縮装置導入による離型剤の有効利用化―アルミダイカストによるコンプレッサー部品などの製造を

行う東海精機(株)では、従来、排水処理施設において生産排

水の浄化、放流を行っていましたが、周辺地域に民家や教育施

設が隣接しているため、リスクマネジメントの観点から、2000

年度にこの施設を撤去し、あらたに廃油濃縮装置を導入しま

した。これにより、従来排水処理をしていた離型剤などの油

脂類の廃油を年間6,000tから625tと90%以上削減しまし

た(2001年度実績)。さらに、燃焼効率の管理強化などで、

2002年度は2001年度比16%の削減を達成し、廃棄物削

減、資源の有効利用に積極的に取り組んでいます。

仁科工業(株)の事例 ―廃棄物リサイクルの取り組み―

フォークリフトや産業機械で使用される油圧バルブなどの

製造を行う仁科工業(株)では、2002年1月、「ISO14001」

の認証をきっかけに経営につながる環境対策の推進を重視し、

電力削減や廃棄物削減を重要テーマとして取り組みを行って

います。

部品加工の多い仁科工業では、切削スラッジが多く発生し

ます。従来は、これらの切削油とスラッジの混合物をそのまま

廃棄物処理していました。2002年度は、この混合物から切削

油を分離し、再利用するとともに、スラッジ排出量の削減を図

るため、遠心分離機を使用しています。これにより、月平均約

0.5t、切削油使用量全体の1/8にあたる切削油を再利用して

います。

FPC�生産設備�

フィルム廃液�濃縮設備�

フィルム廃液�貯槽�

廃液業者�引取�

FPC�生産設備�

フィルム廃液�濃縮設備�

フィルム廃液�貯槽�

廃液業者�引取�

〈従来〉� 〈改善後〉�

リサイクル�(全体の1/8)�

廃棄物処理�(発生量削減)�

切削工程�

切削油�

遠心分離機�廃棄物処理�

切削工程�

切削油�

スラッジ�+�

切削油�

スラッジ�+�

切削油�

フィルム廃液濃縮設備 ICカード(左)とIC用プラスチックパッケージ基板

環境保全活動2

◎切削油のリサイクル工程

※ FPC:Flexible Printed Circuitの略。ICカードに使用される。

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1

環境マネジメント

2

環境保全活動

3社会との関わり・従業員との関わり

2003年度は水使用量を2002年度比3%削減することを目標に活動します。

今後の取り組み

37

05001,0001,5002,0002,5003,0003,5004,000

95年� 99年� 00年� 01年� 02年�(年度)�

2,7443,246 3,296

3,6022,930 碧南�

高浜�長草�大府�共和�刈谷�

(千m3/年)�

海外生産拠点での水資源対策 ―スウェーデンやインドでも水資源の有効利用の施策を推進―

関係会社

海外では、水は非常に貴重な資源と考えられています。雨水

を貯留し、植栽などへの散水に利用するのは当然として、生産

排水の再利用化も進められています。

スウェーデンにあるBTグループの工場では、減圧蒸留装置を

導入し、粉体塗装前の洗浄工程からの排水を回収し、減圧蒸留

装置で水とスラッジに分離し、蒸留水を洗浄工程で再利用して

います。

また、インドにあるKTTMでも、メッキ洗浄排水を排水処理

施設で浄化した後、イオン交換樹脂を介し、純水を精製し、メ

ッキ工程で再利用しています。

当社では、水資源の確保、および工場排水による環境負荷

の低減という観点から、水使用量削減に取り組んでいます。

「第三次環境取り組みプラン」では、「自動車生産工程における

生産台あたりの水使用量を、2005年度までに1995年度基

準で20%削減すること」を目標に活動を進めています。主に、

効率的な水資源利用のための改善活動と、再利用化の促進の

両面で活動しています。

● 中期目標と活動方針

2002年度は、水使用量を3,258千m3にすることを目標

に活動しました。水使用量は2,930千m3(2001年度比19%

削減)となり、目標を達成しました。

● 2002年度の成果

長草工場では、塗装工程の中塗り後の洗車工程を廃止、水使用

量を台あたり272r削減しました。(詳細は、 P28をご参照く

ださい)

また、2002年7月に稼働した東浦工場では、最大160m3の雨

水貯留槽を設置し、トイレ洗浄水、植栽への散水に有効利用して

います。

全工場�

長草工場�

刈谷工場�

長草工場   P28参照�

碧南工場�

東浦工場    参照�

ムダの発見・削減�

�工程改善�

再利用・有効利用�

・漏水箇所の発見�

・水使用工程のパトロール実施�

・メッキ工程の水使用量削減�

・洗車工程の廃止�

・処理水のクーリングタワー補給水への流用�

・雨水の緑地散水への利用�

導入工場�実施事例�項目�

事例�

事務所棟の�トイレ洗浄水� 植栽への散水� 池への補給水�

井戸水�処理設備�

井戸�

雨水貯留槽�(最大160m3)�

屋根に降った雨を�雨水貯留槽へ� 渇水時補給�

洗浄工程�

減圧蒸留装置� スラッジ(汚泥)�

脱脂洗浄� 水洗� 湯洗� 粉体塗装�

蒸留水�(洗浄工程でリサイクル)�

◎東浦工場の雨水利用システム

◎水使用量の推移

●2002年度の取り組み

◎BTにおける水資源対策

洗車工程の廃止や雨水の有効利用などで削減効果をあげています。水使用量削減への取り組み

事例 長草工場・東浦工場の取り組み

※2001年度稼働の東知多工場、2002年度稼働の東浦工場のデータは含まれていません。

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38

事業活動においては、物流段階でも輸送によるCO2排出を

はじめとする環境負荷を与えています。「第三次環境取り組み

プラン」では、「2005年度までにCO2排出量を1990年度の

排出量と同等にすること」を目標に活動を進めています。活

動方針としては、従来の輸送方法の効率化の取り組みに加え、

輸送手段の変更(モーダルシフト)も実施しています。

● 中期目標と活動方針

今年度は総排出量を2001年度実績10%削減することを

目標に活動しました。トラック輸送便の再編成による便数の

削減、積載効率の向上により全体の総排出量を6,650t-CO2

に抑えることができました。

● 2002年度の成果

フォークリフトの遠隔地への輸送では、船便から鉄道輸送への

切り替え(モーダルシフト)を2003年2月より始めました。現在は、

愛知県から九州地方への輸送に関してテストをしている段階です

が、これにより1回の輸送あたり、96kg-CO2のCO2削減を見込ん

でいます。今後は、北海道への便にも拡大する計画です。

現在、トヨタ自動車(株)高岡工場への納入便の編成を見直し、効

率化に取り組んでいます。従来は碧南工場から当社単独で高岡工

場へ納入していましたが、2002年11月より、他社との共同便の

運行を実施しました。これにより、全体の便数・車数を削減し、

CO2排出量の削減に貢献できました。

また、碧南工場からトヨタ自動車(株)の他工場への納入につい

ても便の組み直しを開始し、月あたり1.9t-CO2の削減を見込んで

います。

10,000�

8,000�

6,000�

4,000�

2,000�

090 01 02 (年度)�

8,208 8,126

6,650排出量�

碧南�高浜�長草�大府�共和�刈谷�

第三次取り組みプランでは、2005年度末までにCO2排出量を8,200t-CO2にすることを目標としています。�

※2001年度稼働の東知多工場のデータは含まれていません。�

(t-CO2/年)�

・積載率の向上 �・輸送ルートの改善�・船便から鉄道への転換� 高浜工場�

輸送方法の効率化�

輸送方法の変更(モーダルシフト)�

全工場�

 参照�

 参照�

�実施事例�項目�

事例1、3

事例2

導入工場�

◎物流CO2排出量推移

2003年度も、上記取り組みの拡大など、物流効率を高め、CO2削減を目指します。

今後の取り組み

● 2002年度の取り組み

環境保全活動2

トラック便の共同運行や鉄道便への切り替えなどの施策を行い効果をあげています。物流CO2排出量削減への取り組み

高浜工場で製造したフォークリフト完成車の国内販売店への輸

送は、中距離はトラック便で、北海道・東北・九州へは船便とトラッ

ク便で実施しています。従来は販売店ごとにトラック便を手配して

いましたが、2001年度より同じ方面へ出荷する際、ルート中の販

売店を経由する便設計に変更したことにより、便の削減を実現し

ました。2001年度は、経由便のパターンが数例でしたが、2002

年度は50あまりに増え、これにより、年間241t-CO2のCO2の排

出が削減できました。

当 社�

A販売店�

B販売店�

当 社�

A販売店�

B販売店�

[従来の物流]� [改善後の物流]�

◎トラックのルート

事例3 トヨタ自動車(株)納入便の共同化

事例2 モーダルシフトの取り組み

現在(鉄道輸送)�

従来(船便)�

碧 南� B 社�

高 岡�

A 社�

4便�

高 岡�

碧 南�B 社�A 社�

14便�8便�

[改善前]� [改善後]�

12便�

事例1 トラック便の便数の削減

◎国内の輸送方法

◎高岡工場納入便の編成

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1

環境マネジメント

2

環境保全活動

3社会との関わり・従業員との関わり

2003年度も引き続き、木材からダンボールへの変更、国内のリターナブルケース使用範囲の拡大、ダンボールの再利用な

どにより、梱包資材使用量削減を目指します。

今後の取り組み

39

資源枯渇の防止を考慮し、国内や海外への輸送で発生する

梱包資材の使用量の削減を実施しています。「第三次環境取り

組みプラン」では、「梱包資材使用量を2005年度までに1995

年度基準で20%削減する」ことを目標に活動を進めています。

方法としては、「ムリ、ムダをなくす」トヨタグループで培って

きた生産改善システムの考え方を活用し、小さな工夫を積み

重ねています。

● 中期目標と活動方針

2002年度は、梱包資材使用量を2001年度実績より10%

削減することを目標に活動しました。繊維機械の生産増など

により、残念ながら目標未達成となりましたが、原単位(1

台あたりの使用量)は2001年度比49%に削減しています。

● 2002年度の成果

5,000�

4,000�

3,000�

2,000�

1,000�

095 (年度)�

3,640

01

4,125

02

4,341第三次取り組みプランでは、2005年度末までに使用量を2,912tにすることを目標としています。�

碧南�

高浜�

長草�

大府�

共和�

刈谷(コプ)※�

刈谷(繊維)�

(t/年)�

使用量�

・リターナブル化�

刈谷工場�

(繊維機械事業部)�

高浜工場�

(L&Fカンパニー)�

刈谷工場�

(繊維機械事業部)�

高浜工場�

(L&Fカンパニー)�

梱包形態�の変更�

 参照�事例�

項目� 実施事例� 導入工場�

・木箱を強化ダンボールに変更�・部品の積込み工夫による梱包資材の削減�

・緩衝材を間伐材に変更�

梱包形態�の改善�

・スキッド部材※の削減�

高浜工場では、フォークリフトの補給部品を国内外の販売店へ輸

送しています。従来、国内での補給部品の梱包にはダンボールを使

用していました。ダンボールの場合、外部からの衝撃を防ぐ緩衝材、

荷崩れを防ぐためのラッピング材が必要となり、過剰な包装になっ

ていました。

そこで、折りたたみ式リターナブルケースを採用することにより、

梱包資材購入量、緩衝材、およびラッピング材の購入量を年間18t

削減することができました。徐々に、リターナブルケースを使用す

る範囲を広げ、現在では中部地方を中心とする14の販売店138拠

点向けに使用しています。引き続き使用範囲の拡大を図りたいと考

えています。

従来の梱包ダンボール リターナブルケースによる梱包 折りたたみ式リターナブルケース

※繊維機械増産により、目標未達成。ただし、繊維機械生産台数あたりの使用量は01年度実績0.63t/台→02年度見込み0.31t/台と半減。

※2001年度稼働の東知多工場、2002年度稼働の東浦工場のデータは含まれていません。※刈谷(コプ):コンプレッサー事業部

大興運輸(株)の事例 ―物流効率改善の取り組み―

関係会社

自動車貨物運送業を営む大興運輸(株)では、物流効率の改

善による地球温暖化防止対策を推進しています。活動の一環

として、2006年までに営業車両の燃費率を2001年度比で

6%向上させる中期目標を立て、2002年度にはすでに、3%

向上(当初目標2%)を達成しました。

燃費向上活動の一例は、「デジタルタコグラフ」という、無駄

な運転を減らすための管理ソフトへの投資です。効果が大きい

ため、計画を前倒しし、すでに全車両の61%(380台)に導入

しています。そのほか、運行改善についても、積載率の向上や

運行ルートの工夫など、試行錯誤をしながら取り組みを行って

います。デジタルタコグラフ

● 2002年度の取り組み

再利用できるシステムを開発するなど、工夫をひとつずつ積み上げています。梱包資材使用量削減への取り組み

事例 リターナブル化への取り組み 削減量 年間18t

◎梱包資材使用量推移

※スキッド部材:繊維機械、フォークリフトなどの輸送の際に、機台保護のために用いる木材。

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2002年7月に稼働を開始

した東浦工場は、「自然エネル

ギーを活用し、周辺地域との

調和を図る」をコンセプトに、

太陽光発電、風力発電など

のクリーンエネルギーシス

テムを導入し、敷地面積の

47.8%を緑化するなど、環

境に配慮しています。稼働を

機に環境対応の「モデル工場」

として、周辺地域の皆様や取

引先に取り組みを紹介しまし

た。

40

■地域懇談会の開催 ■「東浦工場」の紹介

■地域イベントで当社環境保全活動を紹介

● 地域社会とのコミュニケーション・貢献

「環境フェスタ in 大府2002」では、大府・共和工場でつくられた腐葉土を配布、好評を博しました

工場の環境対応などを説明するプレゼンボードを設置

東浦工場全景

社会との関わり・従業員との関わり3

自然との調和 ―インドで「植樹」を通して自然環境保護活動を展開しています―

関係会社

インドのキルロスカ州にあるKTTMは、希少動物に指定されているインド象が生息する国定公園に近い、自然豊かな地域に立地しています。このため、「自然との調和」をテーマにさまざまな取り組みを行っています。

なかでも敷地内の緑化、植樹活動を積極的に行っており、2,000m2ある緑地帯の一部では、従業員約200人分のマンゴーなどの果樹を植樹し、周辺環境との調和を図っています。

■清掃ボランティア活動

2002年10月に、愛知県大府市で開催された「環境フェスタi n

大府2002」に大府市内の3工場(長草、共和、大府各工場)が参加

しました。全社の環境保全活動への取り組みのほか、長草工場のゼ

ロエミ活動について、パネルやリ

サイクル品を展示するなど、わか

りやすく紹介しました。

当社では、地域住民の皆様に使用化学物質、廃棄物の削減など

の環境保全活動・リスクマネジメントの現状について知っていた

だき、企業活動のご理解を得ることを目的に、定期的に「地域懇

談会」を開催しています。

2002年度は、全社で

10回の懇談会を開催し、

地域住民の皆様との双方

向でのコミュニケーショ

ンを図りました。懇談会

でいただいた貴重なご意

見に関しては真摯に受け

止め、対応策などを打ち

出しています。

各工場の自主的な取り組みとして、日頃お世話になっている工場

周辺地域の環境美化活動を定期的に実施しています。2002年8月

10日には「道の日」にちなみ、全社一斉美化活動を実施しました。

約1,400名の参加があり、盛大に実施

できました。

このほか、全工場で、10回の清掃ボ

ランティア活動を実施し、のべ1,730

人が参加しました。集めたごみは分別

収集し、従業員への環境保全に対する

啓発活動につなげています。

●基本理念各国、各地域の文化や慣習を尊重し、経済・社会の発展に貢献します。

●基本的な考え方当社は、企業としての発展と存続をはかると同時に、当社の事業活動と従業員の生活基盤となる地域社会がより豊かで住みよい社会になるよう、良き企業市民としての役割を果たしていきます。そのために、人材・施設・資金の提供により社会貢献のための積極的な協力支援活動を進め、一方従業員は、ボランティア活動などを通じて自らを社会に役立てるよう努力します。

積極的な情報開示と地域に密着した社会貢献活動を展開しています。社会との関わり

社会貢献行動指針にもとづき、積極的な環境情報の開示と地域社会に密着した社会貢献活動に

努めています。

社会貢献行動指針

「道の日」に美化活動をする従業員

KTTM内にある果樹園

刈谷市内のトヨタグループ7社で開催された地域懇談会

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41

■ホームページ・環境広告による情報開示当社では、幅広く、当社が取り組む環境保全活動についてのご理解と信頼を得るため、ホームページや環境広告による情報開示を行って

います。

2002年4月にオープンしたホームページでは、都度情報を更新しています。また、日経エコロジー4月号(2003年3月発売)に環境関

連広告を掲載し、当社の連結環境経営についての方針や、具体的な取り組みについて紹介しました。

● 広範囲でのコミュニケーション・貢献

日経エコロジー4月号

当社ホームページhttp://www.toyota-shokki.co.jp/environment/index.html

日本環境経営大賞(主催:日本環境経営大賞表彰委員会・三重県、委員長:

山本良一東大教授)は、環境と経済を両立させる環境経営を推進し、実績をあ

げている企業を選出するものです。第1回となる2002年度は、149件の応募のな

かから、大賞(パール大賞)1件および優秀賞5件などが選出されました。

当社は刈谷工場部門で応募し、環境マネジメントの取り組み、CO2冷媒コンプ

レッサーをはじめとする環境配慮型製品の開発、地域との地道なコミュニケーショ

ン活動を多角的に評価していただき、「環境経営優秀賞」を受賞することができ

ました(2003年3月14日発表)。

今後も、この表彰を励みに、環境経営をさらに推進していきます。

■環境経営格付機構のトライアル調査に協力持続可能な社会を目指して、企業の社会的責任を評価するNPO

「環境経営格付機構」の理念に共鳴し、企業格付のためのトライア

ル調査に協力しました。

「企業理念」、「環境対応」、「企業倫理」の3分野について詳細に行

われた調査の結果、当社は「グリーン・トップランナー」72社のう

ちの1社として公表されました(2003年2月26日)。この結果を

契機に、さらに当社の弱点項目を改善して、「トップランナー」に

恥じない活動を多角的に行っていきます。

■環境・自然保護活動の寄付金について2002年度、当社では経団連自然保護基金、明治用水熊地区美化

活動支援など計3件の環境・自然保護関連の寄付を行っています。

1

環境マネジメント

2

環境保全活動

3社会との関わり・従業員との関わり

第1回日本環境経営大賞「環境経営優秀賞」を受賞しました

2002年10月29日~11月3日に千葉県・幕張メッ

セで開催された第36回東京モーターショー2002(商

用車)に出展しました。そのなかで、カーエアコ

ン用CO2冷媒コンプレッサーをはじめとする環境

配慮型製品を紹介し、お客様に製品のしくみや技

術を体感していただきました。

TOPICS

東京モーターショー2002の当社ブースの様子

日本環境経営大賞授賞式

東京モーターショー2002に、環境配慮型製品を出品

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42

当社は、「安全に行動できる人づくり」、「機械設備の本質安

全化」、および「労働安全衛生マネジメントシステムの構築」な

どの安全衛生活動に取り組んでいます。その結果、労働災害

の発生は業界平均に対して低い水準を維持しています。

今後は、さらに目標である「休業度数率ゼロ」達成に向け、

労働安全衛生マネジメントシステムやリスクアセスメントを

推進し、災害発生リスクを計画的に低減するとともに、安全

衛生管理水準の向上に努めていきます。

■労働災害防止への取り組み労働災害防止への取り組みとして、「重大・休業・不休災害」や「ヒ

ヤリ」など、すでに顕在化しているものへの対応については、類似災

害防止の横展開・維持活動を実施しています。また、災害として表

れないが、潜在している不安全行動や不安全状態への対応として、

先取り安全衛生活動を推進しています。

● 安全衛生 ◎労働災害発生頻度(休業度数率)

不安全行動�不安全状態�

軽微・ヒヤリ�

休業・不休�

重大�

※APカード(Accident Pattern card):繰り返し発生する在来型の災害防止と、� 過去の体験の継承のために、災害事例をカード化したものです。�

類似災害防止の横展開・維持活動��・APカード※による職場点検�・類似設備、作業方法等の点検�

先取り安全衛生活動の推進�

・安全衛生一斉ミーティング�・危険予防活動�

顕在�

潜在�

◎労働災害防止への取り組み

■労働安全衛生マネジメントシステムの構築

事業部�

課�

職場�

社内�システム評価�(03年導入)�

自己システム評価�(01年導入)�

安全衛生活動評価�(88年導入・展開)�

P:Plan D:Do C:Check A:Action

実施・運用�D管理の見直し�A

・方針、目標�・危険有害要因の特定�・安全衛生計画�

P

評 価�C

シートによる評価活動の展開�評価活動の定着�

安 全 衛 生�活動評価�

新規項目の定着�課長による評価活動の展開�

課長による評価活動の定着�

02年度の取り組み� 03年度の目標�

自己システム�評 価�

マニュアルの検討・作成� 活動の導入�社内システム�評 価�

◎労働安全衛生マネジメントシステムと取り組み

社会との関わり・従業員との関わり3

安心して健康に働ける職場環境のため、時代を先取りした「安全衛生・健康管理」に取り組んでいます。従業員との関わり

従業員一人ひとりは企業の財産であり、従業員の安全と健康の確保は企業としての責任ととらえ、「誰

もが安心して、明るく健康に働ける職場環境」づくりに積極的に取り組んでいます。

労働安全衛生マネジメントシステムの構築は責任ある企業の姿勢

として不可欠であり、安全衛生管理水準を向上させ、労働災害のコ

ストを削減し、経営改善へつなげていくことに意義があると考えてい

ます。

当社は、現業部門を主体に監督者、管理者、事業部のマネジメン

トといったように階層的にマネジメントシステムの整備を進めてお

り、2002年度は1988年から推進してきた監督者(職場)のマネ

ジメントを基盤にした管理者のマネジメントシステムの評価を推進

しています。

今後もシステムのレベルアップを図るとともに、2003年度まで

には事業部のマネジメントシステムを整備したいと考えています。

労働災害発生頻度(休業度数率)�

1.5

1.0

0.5

0.096

0.05

0.73

1.181.10

1.00 1.02 1.020.97

0.730.62 0.61 0.61

0.52

0.05 0.00

0.200.15 0.09 0.19

当社�

輸送用機械器具�製造業�

全製造業�

休業度数率 = × 100万�休業災害件数�

延べ労働時間�

02 (年度)0100999897

休 業 度 数�

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43

当社では厚生労働省で提唱している「心身両面にわたる健

康保持増進措置」にもとづき、さまざまな面での従業員の健

康づくりやメンタルヘルス活動を積極的に推進し、活動につ

いて、イントラネットの健康管理ホームページで従業員に紹

介しています。

健康づくりでは、「ヘルスアップセミナー」など年代別にレ

ベルに合わせた健康づくり教育や、各種疾病予防を目的とし

た教育を実施しています。腰痛予防教室においては、128名

の参加があり、約8割に腰痛症状の改善がみられています。

行事としては、禁煙マラソンや休日を利用したウォークハ

イク(歩くイベント)を実施し、運動習慣の普及や喫煙率の減

少に貢献しています。

また、メンタルヘルス活動においては、メンタルヘルス不

全者を早期に発見するための教育を中心に行っており、従業

員個々に対する健康相談を継続して実施しています。2002

年度には、「ホット・コミュニケーションカード」を従業員全員

に配布し、あいさつの奨励と健康相談窓口を周知徹底しまし

た。

■快適な職場づくり誰もが健康で快適に働ける職場づくりを目指して活動しています。

疾病予防のために粉じん(「溶接ヒューム」を含む)や騒音の対策を推

進し、快適性の追求のために暑熱対策や作業負荷の軽減などに、人

間工学的視点からも改善活動を推進しています。

● 健康づくり

作業領域のみを�スポット空調�� ���

◎バリアゾーン空調システム

人間工学的視点から必要な場所を特定し、スポット的に空調する

バリアゾーン空調システムを導入し、快適性と省エネルギーの両立を実現。

導入工場:刈谷、大府、長草、高浜、碧南、東浦

実 施 事 項

ヘルスアップセミナー 30・35・45・50歳

プライムプラン 40代

ホワイトプラン 55~59歳

チャレンジコース 生活習慣病教育

腰痛予防教室 腰痛予防活動

メンタルヘルス教育 管理者教育

禁煙マラソン 禁煙推進活動

ウォークハイク 家族参加型行事

健 康 教 育

行事

腰痛予防教室(集団指導の様子) イントラネットの健康管理HP

ホット・コミュニケーションカード

◎従業員の健康づくりのための主な活動内容

グリーン購入の一環として、2003年2月よりペットボトルを

再利用した「リサイクルユニフォーム」を導入しています。ユ

ニフォーム選定にあたっては、グリーン購入ネットワークの

「制服・事務服・作業服」購入ガイドラインを満足させるもの

を条件としたほか、着用者にも配慮し、「従来の価格と着心

地の維持」にも重点をおきました。合わせて使用済みユニ

フォームを自動車の断熱材などに

再利用するための回収体制も確

立。社内報などでPRを行っていま

す。

コラム ペットボトル再生ユニフォームを導入しました。

リサ�イ�ク�ル� (マ�テ�リ�ア�ル�)�

商標登録 第�4075766号

(社)� 環境生活文化機構

リ�サ�イ

�ク�ル�ユ�ニ�フ�ォ�ー

�ム�

地�球�資�源�の�有�効

�利�用

▲こ�の�マ�ー�ク�が目�印�です。� ▲�

吹き出し口�

吸い込み口�

プルユニット�

プッシュユニット�

空気�

粉じん�

◎プッシュプル型換気装置

1

環境マネジメント

2

環境保全活動

3社会との関わり・従業員との関わり

プッシュユニットより空気を流し、プルユニットで粉じんを吸い込むことによ

り、粉じんが作業者の体内に入るのを防ぎます。

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44

2002年度環境データ

区 分� 環境パフォーマンス指標 � 単 位� 当社単独※�国内生産� 海外生産� 合 計�

■豊田自動織機グループ連結パフォーマンスデータ�

t�

t�

t�

t�

t�

t�

千m3�

千m3�

千m3�

千m3�

t�

t�

t�

t�

t�

t�

t�

MWh�

千m3N�

t�

kR�

kR�

t�

kR�

kR�

kWh�

kWh�

kWh�

千t-CO2�

千t-CO2�

千t-CO2�

千t-CO2�

千t-CO2�

千t-CO2�

千t-CO2�

t-CO2�

t-CO2�

t-CO2�

m3N�

m3N�

t�

千m3�

t�

t�

t�

t�

t�

t�

t�

t�

t�

t�

t�

t�

t�

%�

t�

t�

基�

基�

基�

141,163�

113,333�

254,496�

36�

0�

36�

1,594�

611�

1,696�

3,901�

4,537�

2,517�

2,938�

1,299�

80�

24�

136�

386,966�

56,225�

113�

365�

1,779�

8,297�

258�

368�

81,352�

84�

1�

292�

-�

-�

7�

9�

-�

308�

2�

6,922�

6,924�

854�

34,854�

1,591�

3,183�

17�

14�

0.1�

623�

0.5�

-�

94�

-�

73,733�

39,808�

597�

6,175�

0�

85�

1,821�

19,720�

510�

0�

400

144,248�

88,157�

232,405�

116�

282�

398�

26�

71�

2,117�

2,214�

1,602�

272�

55�

348�

41�

7�

42�

278,309�

15,597�

1,496�

119�

220�

-�

216�

75�

-�

-�

-�

138�

-�

0.5�

0�

0�

1�

139.5�

1�

2,015�

2,016�

50�

7,525�

448�

1,555�

2�

4�

0.1�

43�

1�

-�

211�

-�

8,538�

7,729�

2,030�

29�

-�

79�

187�

11�

66�

2�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

142,275�

4,024�

805�

1,251�

-�

-�

-�

323�

-�

-�

-�

141�

-�

-�

0�

-�

-�

141�

-�

-�

-�

604�

6,108�

154�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

15,298�

2,122�

7,121�

2,289�

4�

18�

-�

-�

-�

-�

-�

285,411�

201,490�

486,901�

152�

282�

434�

1,620�

682�

3,813�

6,115�

6,139�

2,789�

2,993�

1,647�

121�

31�

178�

807,550�

75,846�

2,414�

1,735�

1,999�

8,297�

474�

766�

81,352�

84�

1�

571�

0�

0.5�

7�

9�

1�

588.5�

3�

8,937�

8,940�

1,508�

48,487�

2,193�

4,738�

19�

18�

0.2�

666�

1.5�

0�

305�

0�

97,569�

49,659�

9,748�

8,493�

4�

73�

2,008�

19,731�

576�

2�

400

鉄系�

非鉄系�

合  計�

樹脂系�

無機系�

合  計�

工業用水�

上水道水�

井戸水�

合  計�

毒劇物�

PRTR対象物質�

木材�

ダンボール�

プラスチック類�

その他�

コピー紙�

CO2�

CH4�

N2O�

HFC�

PFC�

SF6�

合  計�

ガソリン等�

物流�

合  計�

大気�

水域�

土壌�

廃棄物�

下水道�

コンデンサ�

トランス�

その他�

金属類�

非金属類�

水資源��

化学物質��

梱包資材��

事務系資材�

電力量(買電)�

都市ガス�

LPG�

A重油�

灯油�

コークス�

ガソリン�

軽油�

コ・ジェネ�

太陽光発電�

風力発電�

生産活動�

物流関連�

SOx�

NOx�

VOC�

排水量�

COD�

窒素�

リン�

排出�

移動�

有価物�

社外再利用�

社外中間処理�

直接埋立�

社内保管�

再資源化率�

一般廃棄物�

特別管理産業廃棄物�

PCB保管量�

インプット�

アウトプット�

原材料�

エネルギー�

(発電量)�

温室効果ガス�

大気汚染物質�

水質汚濁物質�

PRTR対象物質�

循環資源�

有害物質�

※同サイトによる(株)ティーアイビーシーの実績を含む�

対象外�

対象外�

対象外�

対象外�

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45

社名� 設立� 資本金�

(株)ティーアイビーシー�

東久(株)�

アドバンスト・ロジスティックス・�ソリューションズ(株)�

仁科工業(株)�

東海精機(株)�

エスティ・エルシーディ(株)�

大興運輸(株)�

BTインダストリーズ グループ�

ミシガン オートモーティブ�コンプレッサー(株)(MACI)�

トヨタ インダストリアル イクイップメント マニュファクチャリング(株)(TIEM)�

テーデー ドイチェ �クリマコンプレッサー(有)(TDDK)�

キルロスカ トヨダ テキスタイル マシナリー(株)(KTTM)�

トヨタ インダストリアル �イクイップメント(株)(TIESA)�

アクティス マニュファクチャリング LLC(ACTIS)�

1998年�

1941年�

2002年�

1939年�

1939年�

1997年�

1943年�

1946年�

1989年�

1988年�

1998年�

1995年�

1995年�

2001年�

250人�

272人�

27人�

253人�

224人�

940人�

1,033人�

7,613人�

874人�

537人�

195人�

277人�

251人�

41人�

愛知県大府市�

愛知県丹羽郡�

愛知県名古屋市�

長野県上水内郡�

静岡県磐田市�

愛知県知多郡�

愛知県刈谷市�

スウェーデン ミョルビー�

アメリカ ミシガン州�

アメリカ インディアナ州�

ドイツ ザクセン州�

インド バンガロール�

フランス アンセニー�

アメリカ テキサス州�

http://www.tibc.co.jp/�

http://www.tokyu-jp.com/�

-�

http://ns.toukai-seiki.co.jp/�

http://www.stlcd.co.jp/�

http://www.taikoh.co.jp/�

http://www.bt-industries.com/�

http://www.michauto.com/�

-�

-�

-�

-�

-�

IC用プラスチックパッケージ基板の製造・販売�

自動車部品・産業車両機械の製造・販売�

物流企画・設計・運営�

油圧機器(L&F部品、建設部品等)の�製造・販売�

カーエアコン用コンプレッサー部品の製造・販売�

液晶表示装置およびその部品の製造・販売�

貨物自動車運送業・自動車運送取扱業他�

ウェアハウス用機器の製造・販売�

カーエアコン用コンプレッサーおよび�クラッチの製造・販売�

産業車両およびその部品の製造・販売�

カーエアコン用コンプレッサーおよび�クラッチの製造・販売�

繊維機械の製造・販売、�トランスミッション部品の製造�

産業車両およびその部品の製造・販売�

アフターマーケット向けカーエアコン用�コンプレッサーの製造・補給品の製造�

3,250百万円�

135百万円�

100百万円�

100百万円�

98百万円�

50,000百万円

83百万円�

560 ,000 千SEK �

146 ,000 千US$�

60 ,000 千US$�

20 ,452 千EUR�

2,116 ,200 千Rs.�

9 ,000 千EUR�

2 ,000 千US$�

従業員数� 主要事業� 本社所在地� ホームページアドレス�

区 分�

豊田自動織機�

国内生産拠点�

政令NO. 指定化学物質� 水域�排出量� 移動量�

自社埋立

■PRTR対象物質排出移動量(国内生産拠点) �

■活動事例掲載関係会社概要�

亜鉛の水溶性化合物�2-アミノエタノール�アンチモン�ビスフェノールA型エポキシ樹脂�エチルベンゼン�エチレングリコール�キシレン�クロム及び3価クロム化合物�酢酸2-エトキシエチル�有機スズ化合物�スチレン�ヘキサメチレンテトラミン�銅水溶性塩(錯塩を除く)�1,3,5-トリメチルベンゼン�トルエン�鉛及びその化合物�ニッケル�ニッケル化合物�ベンゼン�ホウ素及びその化合物�ポリ(オキシエチレン)=アルキル=エーテル�ポリ(オキシエチレン)=ノニルフェニルエーテル�ホルムアルデヒド�マンガン及びその化合物�モリブデン及びその化合物�2-アミノエタノール�エチルベンゼン�エチレングリコール�キシレン�ジエチルアミノエタノール�トルエン�フッ化水素及びその水溶性塩�マンガン及びその化合物�

1�16�25�30�40�43�63�68�101�176�177�198�207�224�227�230�231�232�299�304�307�309�310�311�346�16�40�43�63�109�227�283�311

224�13�- �- �- �- �- �- �- �- �- �- �30�- �- �- �- �55�- �22�102�- �- �49�- �19�- �302�- �86�- �566�-

- �- �- �- �- �- �- �- �- �- �- �- �- �- �- �- �- �- �- �- �- �- �- �- �- �- �- �- �- �- �- �- �-

- �- �- �- �- �- �- �- �- �- �- �- �- �- �- �- �- �- �- �- �- �- �- �- �- �- �- �- �- �- �- �- �-

- �- �- �- �- �- �- �

1,805�- �- �- �- �- �- �- �- �- �- �- �- �- �- �- �

7,623�- �- �- �- �- �- �- �- �-

224�13�- �- �

39,760�1,570�

439,575�1,806�2,083�- �- �- �30�

8,097�130,368�

- �2�55�148�22�102�- �

1,120�7,672�- �19�

1,326�302�

27,525�86�

14,112�808�-

3,744�3,134�- �

1,347�76�

1,617�33,316�- �- �- �- �- �

1,449�12�

14,346�- �- �

3,147�- �

1,076�3,774�- �

26,033�567�- �

8,843�- �

98,745�- �

28,213�- �

75,221�-

3,744�3,134�- �

1,347�76�

1,617�33,316�- �- �- �- �- �

1,449�12�

14,346�- �- �

3,147�- �

1,076�3,774�- �

26,033�567�- �

8,843�- �

98,745�- �

28,213�- �

75,221�-

- �- �53�- �

15,930�- �

95,285�7,588�- �- �- �- �- �

5,822�14,675�2,028�4,785�- �- �- �- �- �- �

78,817�977�- �- �- �- �- �- �- �44

- �1,093�- �- �930�- �

27,256�- �- �104�- �- �- �10�

7,535�- �

1,104�276�- �- �102�- �- �- �- �99�- �

1,611�- �460�- �

4,767�-

11,616�- �

6,412�6,498�20,403�907,357�142,992�48,805�- �

2,511�2,265�4,950�1,478�- �

186,517�2,006�19,817�991�6,413�- �

2,309�1,283�- �

98,938�53,452�- �- �- �

4,143�- �

4,732�- �

1,285

取扱量� 大気� 土壌� 計� 廃棄物�下水道� 計�リサイクル量� 消費量�除去量�

15,584�4,240�6,465�7,845�77,100�910,544�738,424�58,198�2,083�2,615�2,265�4,950�2,957�13,941�353,442�4,034�25,708�4,469�6,560�1,098�6,287�1,283�27,153�185,994�54,429�8,961�1,326�

100,657�31,668�28,759�18,844�80,796�1,329

- �- �- �- �

39,760�1,570�

439,575�1�

2,083�- �- �- �- �

8,097�130,368�

- �2�- �148�- �- �- �

1,120�- �- �- �

1,326�- �

27,525�- �

14,112�242�-

単位:kg

http://www.valley.ne.jp/�chance/nishina/

Page 48: CONTENTS...リフト「BT REFLEX AC」(裏表紙)をモチーフにデザインしています。 フォークリフトのまわりを楽しげに飛び、そして、あたかも花に羽

46

1�

40�

63�

224�

227�

299�

307

1,097�

10,357�

81,838�

1,169�

12,710�

543�

2,465

-�

8,675�

72,966�

1,157�

891�

51�

-�

202�

76�

750�

12�

3�

-�

2,465

202�

76�

750�

12�

3�

-�

2,465

870�

1,606�

8,122�

- �

11,816�

493�

5.8-8.6�

25(20)�

-�

30(20)�

5�

5�

1�

5�

10�

10�

2�

(15)�

(2)�

0.1�

1�

0.1�

0.5�

0.1�

0.005�

0.1�

10�

8

7.9�

11.2�

9.8�

3.8�

2.0�

N.D.�

0.022�

0.200�

0.300�

0.062�

0.040�

4.08�

0.14�

0.005�

N.D.�

0.020�

N.D.�

0.002�

N.D.�

N.D.�

0.13�

0.35�

6.7�

1.4�

0.2�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

0.002�

N.D.�

0.068�

0.015�

N.D.�

1.48�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

0.001�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

7.1�

5.0�

5.6�

0.7�

0.4�

N.D.�

0.010�

0.034�

0.126�

0.03�

0.003�

3.09�

0.04�

0.001�

N.D.�

0.005�

N.D.�

0.002�

N.D.�

N.D.�

0.03�

0.17

104�

120�

144�

150�

171�

237�

50�

0.1�

0.2�

0.05

73�

38�

54�

44�

71�

70�

43�

0.002�

0.02�

0.003

電力量(買電) 82,646MWh

都市ガス 6,356千m3

LPG - 千m3

A重油 365 kR

灯油 2kR

コークス - t

水資源 587千m3

化学物質�

梱包資材 3,984t

紙 44t

毒劇物�PRTR対象物質�

84t110t

大 気�

温室効果ガス�排出量�

NOX排出量�

SOX排出量�

CO2�

上記以外�

45千t-CO2�

13千t-CO2�

4,070m3N�

0.1m3N

物�

社外有効利用�

社外中間処理�

直接埋立�

再資源化率�

一般廃棄物�

1,440t�

133t�

- t�

92%�

416t�

�水 質�

総排出量�

COD総量�

窒素�

リン�

733千m3�

4,103kg�

2,264kg�

29kg

政令NO. 取扱量� 除去量�消費量�リサイクル量�大 気�

排出量� 移動量�

水 域� 土 壌�自社埋立� 廃棄物�下水道� 計�計�指定化学物質�

項 目�

NOX�(ppm)�

ボイラー�

ガスタービン�

ボイラー�

ガスタービン�

ばいじん�(g/m3N)

設 備� 規制値� 実績(最大値)�項 目� 規制値�

最大値� 最小値�

実 績�

平均値�

INPUT OUTPUT■環境負荷収支�

■PRTR

■大気(大気汚染防止法、県条例)� ■水質(水質汚濁防止法、県条例)�

亜鉛の水溶性化合物�

エチルベンゼン �

キシレン�

1,3,5-トリメチルベンゼン�

トルエン �

ベンゼン�

25�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

25�

8,675�

72,966�

1,157�

891�

51�

-�ポリ(オキシエチレン)�=アルキル=エーテル�

pH�

BOD�

COD�

SS�

n-ヘキサン抽出物質�

フェノール�

銅�

亜鉛�

溶解性鉄�

溶解性マンガン�

クロム�

窒素�

リン�

カドミウム�

全シアン�

鉛�

六価クロム�

砒素�

総水銀�

セレン�

ホウ素�

フッ素�

※P R T R/単位:kg/年ダイオキシン類:mg-TEQ/年

除去量は、PRTR対象物質が場内で焼却、中和、分解、反応処理などにより他物質に変化した量。

消費量は、PRTR対象物資が反応により他物資に変化したり、製品に含有もしくは付着して場外へ持ち出される量。

全工場とも下水道放流なし。

繊維機械事業部コンプレッサー事業部

刈谷工場 所 在 地:愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地従業員数:1,720人生産品目:繊維機械、カーエアコン用コンプレッサー

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47

2002年度環境データ

1�

40�

43�

63�

177�

227�

299

1,362�

4,758�

10,786�

245,094�

2,265�

74,529�

879

-�

2,141�

-�

172,241�

-�

40,733�

47

1,087�

-�

-�

30,252�

-�

14,299�

-�

1,087�

-�

-�

30,252�

-�

14,299�

-�

246�

2,617�

10,786�

13,150�

2,265�

19,224�

833

5.8-8.6�

25(20)�

-�

30(20)�

5�

1�

1�

5�

5�

5�

2�

(15)�

(2)�

0.1�

1�

0.1�

0.5�

0.1�

0.005�

0.1�

10�

8�

7.6�

5.1�

14.5�

6.6�

2.5�

N.D.�

0.023�

0.200�

0.650�

0.159�

0.040�

9.76�

0.58�

0.005�

N.D.�

0.020�

0.01�

0.007�

N.D.�

N.D.�

0.10�

0.31

6.5�

0.2�

0.8�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

0.004�

N.D.�

0.096�

0.037�

N.D.�

0.18�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

0.01�

7.1�

3.4�

4.4�

1.0�

0.6�

N.D.�

0.011�

0.059�

0.172�

0.075�

0.007�

4.50�

0.10�

0.001�

N.D.�

0.006�

0.01�

0.004�

N.D.�

N.D.�

0.03�

0.20�

-�

-�

-�

29,451�

-�

274�

-�

電力量(買電) 26,790KWh

都市ガス 6,430千m3

LPG - 千m3

A重油 - kR

灯油 - kR

コークス - t

水資源 375千m3

化学物質�

梱包資材 344t

紙 41t

毒劇物�PRTR対象物質�

49t340t

大 気�

温室効果ガス�排出量�

NOX排出量�

SOX排出量�

CO2�

上記以外�

23千t-CO2�

- 千t-CO2�

3,801m3N�

- m3N

物�

社外有効利用�

社外中間処理�

直接埋立�

再資源化率�

一般廃棄物�

952t�

90t�

- t�

91%�

70t

水 質�

総排出量�

COD総量�

窒素�

リン�

163千m3�

708kg�

732kg�

16kg

政令NO. 取扱量� 除去量�消費量�リサイクル量�大 気�

排出量� 移動量�

水 域� 土 壌�自社埋立� 廃棄物�下水道� 計�計�指定化学物質�

項 目� 規制値�最大値� 最小値�

実 績�

平均値�

INPUT OUTPUT■環境負荷収支�

■PRTR

■大気(大気汚染防止法、県条例)� ■水質(水質汚濁防止法、県条例)�

亜鉛の水溶性化合物�

エチルベンゼン �

エチレングリコール �

キシレン �

スチレン �

トルエン �

ベンゼン�

29�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

29�

2,141�

-�

172,241�

-�

40,733�

47

項 目� 設 備� 規制値� 実績(最大値)�

ボイラー�ガスタービン�乾燥炉��ボイラー�

乾燥炉�

NOX�(ppm)�

ばいじん�(g/m3N)

120�

35�

184�

0.1�

0.2

79�

31�

33�

0.006�

0.018

pH�

BOD�

COD�

SS�

n-ヘキサン抽出物質�

フェノール�

銅�

亜鉛�

溶解性鉄�

溶解性マンガン�

クロム�

窒素�

リン�

カドミウム�

全シアン�

鉛�

六価クロム�

砒素�

総水銀�

セレン�

ホウ素�

フッ素�

※大気/規制値は、大気汚染防止法または県条例の排出基準値。実績値は測定実績の最大値。

※水質/単位は、pHを除きmg/R。規制値は、水質汚濁防止法または県条例の排出基準値。規制値の( )内は日間平均。記載のないほかの規制項目はすべて検出されていない(定量下限値未満)。

pH:水素イオン濃度 BOD:生物化学的酸素要求量 COD:化学的酸素要求量 SS:水中の浮遊物質量 N.D.:定量下限未満(検出されない)

トヨタL&Fカンパニー

高浜工場 所 在 地:愛知県高浜市豊田町2丁目1番地1従業員数:1,440人生産品目:産業車両、物流システム機器

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48

63�

227�

230�

16�

207�

231�

232�

304�

310

1,994�

1,175�

4,034�

3,147�

2,957�

1,656�

2,486�

1,098�

26,050�

1,994�

1,175�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

17

-�

-�

-�

3,134�

1,449�

-�

2,207�

1,076�

26,033

-�

-�

-�

3,134�

1,449�

-�

2,207�

1,076�

26,033

5.8-8.6�

25(20)�

-�

30(20)�

2�

5�

1�

5�

10�

10�

2�

(15)�

(2)�

0.1�

1�

0.1�

0.5�

0.1�

0.005�

0.1�

10�

8

7.5�

3.7�

4�

6.4�

1�

N.D.�

0.109�

0.65�

0.45�

0.115�

0.04�

11.28�

0.1�

0.005�

N.D.�

0.02�

N.D.�

0.03�

N.D.�

N.D.�

0.29�

0.48

6.5�

0.1�

0.4�

0.1�

0.1�

N.D.�

0.018�

N.D.�

0.083�

0.003�

N.D.�

3.6�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

0.01�

0.04

6.8�

1.4�

1.9�

1.2�

0.2�

N.D.�

0.055�

0.24�

0.12�

0.038�

0.003�

7.44�

0.03�

0.001�

N.D.�

0.006�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

0.09�

0.19

共和�

TIBC

電力量(買電)�

都市ガス �

LPG - 千m3

A重油 - kR

灯油 - kR

コークス - t

水資源 927千m3

化学物質�

梱包資材 - t

紙 2t

毒劇物�PRTR

3,345t37t

5t7t

大 気�

温室効果ガス�排出量�

NOX排出量�

SOX排出量�

CO2�

上記以外�

38千t-CO2�

- t-CO2�

4,156m3N�

- m3N

物�

社外有効利用�

社外中間処理�

直接埋立�

再資源化率�

一般廃棄物�

25,285t�

123t�

- t�

99.5%

351t�

44t�

0t�

89%

水 質�

総排出量�

COD総量�

窒素�

リン�

908千m3�

1,725kg�

6,755kg�

27kg

政令NO.区分� 取扱量� 除去量�消費量�リサイクル量�大 気�

排出量� 移動量�

水 域� 土 壌�自社埋立� 廃棄物�下水道� 計�計�指定化学物質�

項 目� 規制値�最大値� 最小値�

実 績�

平均値�

INPUT OUTPUT■環境負荷収支�

■PRTR

■大気(大気汚染防止法、県条例)� ■水質(水質汚濁防止法、県条例)�

キシレン�

トルエン�

鉛及びその化合物 �

2-アミノエタノール �

銅水溶性塩(錯塩を除く)�

ニッケル�

ニッケル化合物�

ホウ素及びその化合物�

ホルムアルデヒド

-�

-�

-�

13�

30�

-�

3�

22�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

2,006�

-�

1,478�

552�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

1,104�

276�

-�

-�

-�

-�

2,028�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

1,994�

1,175�

-�

13�

30�

-�

3�

22�

17

共和� TIBC 共和� TIBC 共和� TIBC

32,282KWh

4,681千m3

28,298KWh

2,478千m3

5t

16t

161t

項 目� 設 備� 規制値� 実績(最大値)�

ボイラー��

ガスタービン��

ボイラー�

ガスタービン��

120�

142�

35�

0.1�

0.3�

0.05

90�

65�

23�

0.012�

N.D.�

N.D.

NOX�(ppm)�

ばいじん�(g/m3N)

pH�

BOD�

COD�

SS�

n-ヘキサン抽出物質�

フェノール�

銅�

亜鉛�

溶解性鉄�

溶解性マンガン�

クロム�

窒素�

リン�

カドミウム�

全シアン�

鉛�

六価クロム�

砒素�

総水銀�

セレン�

ホウ素�

フッ素�

※P R T R/単位:kg/年ダイオキシン類:mg-TEQ/年

除去量は、PRTR対象物質が場内で焼却、中和、分解、反応処理などにより他物質に変化した量。

消費量は、PRTR対象物資が反応により他物資に変化したり、製品に含有もしくは付着して場外へ持ち出される量。

全工場とも下水道放流なし。

技術開発センター工機事業室、メカトロ事業室、(株)ティーアイビーシー

共和工場 所 在 地:愛知県大府市共和町茶屋8番地従業員数:918人生産品目:半導体、電子機器、生産設備、自動車用プレス型

Page 51: CONTENTS...リフト「BT REFLEX AC」(裏表紙)をモチーフにデザインしています。 フォークリフトのまわりを楽しげに飛び、そして、あたかも花に羽

49

2002年度環境データ

232�

299�

1�

16�

30�

40�

43�

63�

101�

176�

224�

227�

307�

310�

311

1,983�

4,229�

13,125�

1,093�

7,845�

59,305�

689,734�

389,547�

2,083�

2,615�

12,772�

240,833�

2,565�

1,103�

3,070

-�

2�

-�

-�

-�

28,921�

1,570�

188,066�

2,083�

-�

6,940�

86,271�

-�

1,103�

-�

940�

-�

2,455�

-�

1,347�

-�

-�

2,314�

-�

-�

-�

26�

52�

-�

567

940�

-�

2,455�

-�

1,347�

-�

-�

2,314�

-�

-�

-�

26�

52�

-�

567

991�

4,226�

10,500�

-�

6,498�

13,523�

688,164�

106,077�

-�

2,511�

-�

132,599�

2,309�

-�

2,455�

5.8-8.6�

25(20)�

-�

30(20)�

5�

5�

1�

5�

5�

5�

2�

(15)�

(2)�

0.1�

1�

0.1�

0.5�

0.1�

0.005�

0.1�

10�

8

7.0�

5.9�

17.7�

14.8�

1.3�

N.D.�

0.017�

0.45�

0.450�

0.150�

0.040�

4.22�

0.67�

0.005�

N.D.�

0.020�

0.01�

0.003�

N.D.�

N.D.�

0.09�

0.66

6.2�

0.2�

7.1�

1.6�

N.D.�

N.D.�

0.001�

0.10�

0.099�

0.021�

N.D.�

1.6�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

0.001�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

0.22

6.6�

1.9�

11.0�

6.6�

0.6�

N.D.�

0.007�

0.229�

0.156�

0.065�

0.003�

3.04�

0.05�

0.001�

N.D.�

0.005�

0.01�

0.002�

N.D.�

N.D.�

0.03�

0.40

-�

-�

-�

-�

-�

15,930�

-�

65,834�

-�

-�

5,822�

14,401�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

1,093�

-�

930�

-�

27,256�

-�

104�

10�

7,535�

102�

-�

-�

142�

144�

171�

80�

184�

218�

237�

0.2�

0.25�

0.3�

0.05�

0.1�

0.2�

0.4

99�

110�

71�

79�

120�

110�

N.D.�

0.002�

0.003�

0.004�

0.005�

0.009�

0.014�

N.D.

電力量(買電) 46,798MWh

都市ガス 15,409千m3

LPG 113千m3

A重油 - kR

灯油 1,770kR

コークス - t

水資源 990千m3

化学物質�

梱包資材 7t

紙 13t

毒劇物�PRTR対象物質� 1,432t

548t

大 気�

温室効果ガス�排出量�

NOX排出量�

SOX排出量�

CO2�

上記以外�

52千t-CO2�

3千t-CO2�

10,605m3N�

- m3N

物�

社外有効利用�

社外中間処理�

直接埋立�

再資源化率�

一般廃棄物�

2,295t�

- t�

- t�

100%�

931t

水 質�

総排出量�

COD総量�

窒素�

リン�

737千m3�

8,169kg�

2,241kg�

37kg

政令NO. 取扱量� 除去量�消費量�リサイクル量�大 気�

排出量� 移動量�

水 域� 土 壌�自社埋立� 廃棄物�下水道� 計�計�指定化学物質�

項 目� 設 備� 規制値� 実績(最大値)�項 目� 規制値�

最大値� 最小値�

実 績�

平均値�

INPUT OUTPUT■環境負荷収支�

■PRTR

■大気(大気汚染防止法、県条例)� ■水質(水質汚濁防止法、県条例)�

ニッケル化合物�

ベンゼン�

亜鉛の水溶性化合物�

2-アミノエタノール�

ビスフェノールA型エポキシ樹脂�

エチルベンゼン�

エチレングリコール�

キシレン�

酢酸2-エトキシエチル�

有機スズ化合物�

1,3,5-トリメチルベンゼン�

トルエン�

ポリ(オキシエチレン)=アルキル=エーテル�

ホルムアルデヒド�

マンガン及びその化合物

52�

-�

170�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

102�

-�

48�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

52�

2�

170�

-�

-�

28,921�

1,570�

188,066�

2,083�

-�

6,940�

86,271�

102�

1,103�

48

ボイラー�

NOX�(ppm)�

ばいじん�(g/m3N)

pH�

BOD�

COD�

SS�

n-ヘキサン抽出物質�

フェノール�

銅�

亜鉛�

溶解性鉄�

溶解性マンガン�

クロム�

窒素�

リン�

カドミウム�

全シアン�

鉛�

六価クロム�

砒素�

総水銀�

セレン�

ホウ素�

フッ素�

乾燥炉�

ボイラー�

ガスタービン�

乾燥炉�

ガスタービン�

自動車事業部

長草工場 所 在 地:愛知県大府市長草町山口9番地2従業員数:2,140人生産品目:自動車

※大気/規制値は、大気汚染防止法または県条例の排出基準値。実績値は測定実績の最大値。

※水質/単位は、pHを除きmg/R。規制値は、水質汚濁防止法または県条例の排出基準値。

規制値の( )内は日間平均。記載のないほかの規制項目はすべて検出されていない(定量下限値未満)。

pH:水素イオン濃度 BOD:生物化学的酸素要求量

COD:化学的酸素要求量 SS:水中の浮遊物質量 N.D.:定量下限未満(検出されない)

Page 52: CONTENTS...リフト「BT REFLEX AC」(裏表紙)をモチーフにデザインしています。 フォークリフトのまわりを楽しげに飛び、そして、あたかも花に羽

63�

68�

198�

227�

231�

307�

309�

311�

346�

5,074�

17,885�

4,950�

1,288�

6,202�

1,257�

1,283�

20,616�

7,320�

4,193�

1�

-�

245�

2�

-�

-�

-�

-�

881�

14,530�

4,950�

1,042�

1,498�

-�

1,283�

20,050�

7,320�

5.8-8.6�

25(20)�

-�

40(30)�

2�

1�

1�

5�

10�

10�

2�

(15)�

(2)�

0.05�

1�

0.1�

0.5�

0.1�

0.005�

0.1�

10�

8�

7.4�

7.4�

11.0�

7.6�

0.8�

0.01�

0.031�

0.450�

0.400�

0.112�

0.004�

6.2�

N.D.�

0.005�

N.D.�

0.003�

0.02�

0.004�

N.D.�

N.D.�

0.06�

0.53�

6.5�

0.6�

1.6�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

0.002�

0.001�

0.065�

0.015�

N.D.�

0.7�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

0.004�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

0.01�

7.0�

2.7�

4.6�

2.2�

0.2�

0.01�

0.012�

0.120�

0.129�

0.053�

0.004�

2.9�

N.D.�

0.001�

N.D.�

0.006�

0.01�

0.004�

N.D.�

N.D.�

0.03�

0.19

58�

0.004

120�

0.1

NOX�(ppm)�

ばいじん�(g/m3N)

電力量(買電) 43,481MWh

都市ガス 8,302千m3

LPG - 千m3

A重油 - kR

灯油 2kR

コークス 649t

水資源 479千m3

化学物質�

梱包資材 - t

紙 4t

毒劇物�PRTR対象物質�

56t66t

大 気�

温室効果ガス�排出量�

NOX排出量�

SOX排出量�

CO2�

上記以外�

38千t-CO2�

-千t-CO2�

4,831m3N�

758m3N

物�

社外有効利用�

社外中間処理�

直接埋立�

再資源化率�

一般廃棄物�

1,804t�

86t�

1,099t�

60%�

60t

水 質�

総排出量�

COD総量�

窒素�

リン�

388千m3�

1,785kg�

1,125kg�

- kg

政令NO. 取扱量� 除去量�消費量�リサイクル量�大 気�

排出量� 移動量�

水 域� 土 壌�自社埋立� 廃棄物�下水道� 計�計�指定化学物質�

項 目� 設 備� 規制値� 実績(最大値)�項 目� 規制値�

最大値� 最小値�

実 績�

平均値�

INPUT OUTPUT■環境負荷収支�

■PRTR

■大気(大気汚染防止法、県条例)� ■水質(水質汚濁防止法、県条例)�

キシレン �

クロム及び3価クロム化合物 �

ヘキサメチレンテトラミン�

トルエン �

ニッケル�

ポリ(オキシエチレン)=アルキルエーテル�

ポリ(オキシエチレン)=ノニルフェニルエーテル�

マンガン及びその化合物 �

モリブデン及びその化合物

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

3,355�

-�

-�

4,702�

-�

-�

566�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

1,257�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

1,257�

-�

-�

-�

4,193�

1�

-�

245�

2�

-�

-�

-�

-�

ボイラー�

ボイラー�

pH�

BOD�

COD�

SS�

n-ヘキサン抽出物質�

フェノール�

銅�

亜鉛�

溶解性鉄�

溶解性マンガン�

クロム�

窒素�

リン�

カドミウム�

全シアン�

鉛�

六価クロム�

砒素�

総水銀�

セレン�

ホウ素�

フッ素�

※P R T R/単位:kg/年ダイオキシン類:mg-TEQ/年

除去量は、PRTR対象物質が場内で焼却、中和、分解、反応処理などにより他物質に変化した量。

消費量は、PRTR対象物資が反応により他物資に変化したり、製品に含有もしくは付着して場外へ持ち出される量。

全工場とも下水道放流なし。

コンプレッサー事業部

大府工場 所 在 地:愛知県大府市江端町1丁目1番地従業員数:383人生産品目:カーエアコン用コンプレッサー部品

50

Page 53: CONTENTS...リフト「BT REFLEX AC」(裏表紙)をモチーフにデザインしています。 フォークリフトのまわりを楽しげに飛び、そして、あたかも花に羽

2002年度環境データ

40�

43�

63�

227�

299

2,680�

210,024�

13,538�

20,943�

909

23�

-�

98�

1,003�

48

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

1,617�

-�

18�

-�

-�

1,617�

-�

18�

-�

2,657�

208,407�

13,440�

19,922�

861

5.8-9.0 �

- �

20(15) �

25(20) �

2 �

1 �

1 �

3 �

3 �

5 �

2 �

(15) �

(2) �

0.1 �

1 �

0.1 �

0.5 �

0.1 �

0.005 �

0.1 �

230 �

15

8.0�

3.7�

6.7�

2.6�

0.9�

N.D.�

0.029�

0.200�

0.111�

0.102�

0.040�

4.96�

0.48�

N.D.�

N.D.�

0.020�

N.D.�

0.002�

N.D.�

N.D.�

0.06�

0.44

7.1�

0.3�

1.1�

0.1�

0.1�

N.D.�

0.003�

N.D.�

0.039�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

0.03�

7.4�

1.4�

2.8�

0.6�

0.2�

N.D.�

0.010�

0.042�

0.083�

0.024�

0.003�

1.18�

0.13�

N.D.�

N.D.�

0.006�

N.D.�

0.002�

N.D.�

N.D.�

0.03�

0.17�

NOX�(ppm)�

ばいじん�(g/m3N)

電力量(買電) 51,754MWh

都市ガス 10,010千m3

LPG - 千m3

A重油 - kR

灯油 - kR

コークス - t

水資源 299千m3

化学物質�

梱包資材 1t

紙 12t

毒劇物�PRTR対象物質�

48t248t

大 気�

温室効果ガス�排出量�

NOX排出量�

SOX排出量�

CO2�

上記以外�

36千t-CO2�

- t-CO2�

5,811m3N�

- m3N

物�

社外有効利用�

社外中間処理�

直接埋立�

再資源化率�

一般廃棄物�

1,553t�

81t�

- t�

95%�

172t

水 質�

総排出量�

COD総量�

窒素�

リン�

104千m3�

292kg�

123kg�

14kg

政令NO. 取扱量� 除去量�消費量�リサイクル量�大 気�

排出量� 移動量�

水 域� 土 壌�自社埋立� 廃棄物�下水道� 計�計�指定化学物質�

項 目� 設 備� 規制値� 実績(最大値)�項 目� 規制値�

最大値� 最小値�

実 績�

平均値�

INPUT OUTPUT■環境負荷収支�

■PRTR

■大気(大気汚染防止法、県条例)� ■水質(水質汚濁防止法、県条例)�

エチルベンゼン�

エチレングリコール�

キシレン�

トルエン�

ベンゼン�

23�

-�

98�

1,003�

48

ボイラー�ガスタービン��ボイラー�ガスタービン�

120�

35�

0.1�

0.05

57�

16�

0.004�

0.002

pH�

BOD�

COD�

SS�

n-ヘキサン抽出物質�

フェノール�

銅�

亜鉛�

溶解性鉄�

溶解性マンガン�

クロム�

窒素�

リン�

カドミウム�

全シアン�

鉛�

六価クロム�

砒素�

総水銀�

セレン�

ホウ素�

フッ素�

エンジン事業部

碧南工場 所 在 地:愛知県碧南市浜町3番地従業員数:1,369人生産品目:エンジン(自動車用・産業車両用)

※大気/規制値は、大気汚染防止法または県条例の排出基準値。実績値は測定実績の最大値。

※水質/単位は、pHを除きmg/R。規制値は、水質汚濁防止法または県条例の排出基準値。規制値の( )内は日間平均。記載のないほかの規制項目はすべて検出されていない(定量下限値未満)。

pH:水素イオン濃度 BOD:生物化学的酸素要求量 COD:化学的酸素要求量 SS:水中の浮遊物質量 N.D.:定量下限未満(検出されない)

51

Page 54: CONTENTS...リフト「BT REFLEX AC」(裏表紙)をモチーフにデザインしています。 フォークリフトのまわりを楽しげに飛び、そして、あたかも花に羽

25�

63�

68�

227�

231�

311�

346

6,465�

1,339�

40,313�

1,964�

17,850�

162,308�

47,109

-�

17�

-�

50�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

1�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

-�

1,805�

-�

-�

7,623�

-�

6,412�

1,322�

34,275�

1,914�

17,767�

76,433�

46,132

5.0-9.0�

-�

25(20)�

30(20)�

5�

5�

1�

5�

10�

10�

2�

15�

2�

0.1�

1�

0.1�

0.5�

0.1�

0.005�

0.1�

230�

15

8.0�

10.3�

7.9�

7.8�

1.0�

N.D.�

0.028�

0.650�

0.250�

0.135�

0.040�

7.68�

0.10�

0.005�

N.D.�

0.020�

0.01�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

0.23�

1.44�

6.6�

0.3�

0.5�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

0.002�

N.D.�

0.089�

0.003�

N.D.�

0.18�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

7.5�

1.6�

4.5�

2.3�

0.2�

N.D.�

0.011�

0.379�

0.120�

0.046�

0.004�

5.22�

0.04�

0.001�

N.D.�

0.005�

0.01�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

0.09�

0.87

53�

-�

4,233�

-�

83�

78,251�

977

NOX�(ppm)�

ばいじん�(g/m3N)

電力量(買電) 68,112MWh

都市ガス 1,990千m3

LPG - 千m3

A重油 - kR

灯油 5kR

コークス 7,648t

水資源 118千m3

化学物質�

梱包資材 - t

紙 4t

毒劇物�PRTR対象物質�

111t277t

大 気�

温室効果ガス�排出量�

NOX排出量�

SOX排出量�

CO2�

上記以外�

56千t-CO2�

- 千t-CO2�

1,250m3N�

96m3N

物�

社外有効利用�

社外中間処理�

直接埋立�

再資源化率�

一般廃棄物�

6,028t�

40t�

5,076t�

54%�

9t�

�水 質�

総排出量�

COD総量�

窒素�

リン�

51千m3�

230kg�

267kg�

2kg

政令NO. 取扱量� 除去量�消費量�リサイクル量�大 気�

排出量� 移動量�

水 域� 土 壌�自社埋立� 廃棄物�下水道� 計�計�指定化学物質�

項 目� 規制値�最大値� 最小値�

実 績�

平均値�

INPUT OUTPUT■環境負荷収支�

■PRTR

■大気(大気汚染防止法、県条例)� ■水質(水質汚濁防止法、県条例)�

アンチモン�

キシレン�

クロム及び3価クロム化合物�

トルエン�

ニッケル�

マンガン及びその化合物�

モリブデン及びその化合物

-�

17�

1,805�

50�

-�

7,624�

-�

項 目� 設 備� 規制値� 実績(最大値)�

ボイラー�

��ボイラー�

溶解炉�

120�

0.1�

0.05

16�

0.003�

0.011

pH�

BOD�

COD�

SS�

n-ヘキサン抽出物質�

フェノール�

銅�

亜鉛�

溶解性鉄�

溶解性マンガン�

クロム�

窒素�

リン�

カドミウム�

全シアン�

鉛�

六価クロム�

砒素�

総水銀�

セレン�

ホウ素�

フッ素�

※P R T R/単位:kg/年ダイオキシン類:mg-TEQ/年

除去量は、PRTR対象物質が場内で焼却、中和、分解、反応処理などにより他物質に変化した量。

消費量は、PRTR対象物資が反応により他物資に変化したり、製品に含有もしくは付着して場外へ持ち出される量。

全工場とも下水道放流なし。

エンジン事業部

東知多工場 所 在 地:愛知県半田市日東町4番15従業員数:380人生産品目:鋳造品

52

Page 55: CONTENTS...リフト「BT REFLEX AC」(裏表紙)をモチーフにデザインしています。 フォークリフトのまわりを楽しげに飛び、そして、あたかも花に羽

2002年度環境データ

5.8-8.6�

25(20)�

- �

30�

2�

1�

1�

5�

10�

10�

2�

(15)�

(0.5)�

0.05 �

1�

0.1�

0.3�

0.1�

0.005�

0.1�

10�

8�

8.0�

6.0�

12.0�

13.4�

1.4�

N.D.�

0.015�

0.500�

1.100�

0.080�

0.040�

3.12�

N.D.�

0.005�

N.D.�

0.020�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

0.08�

0.42

6.9�

N.D.�

0.2�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

0.002�

0.050�

0.073�

N.D.�

N.D.�

0.48�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

0.01�

7.4�

1.7�

3.2�

4.4�

0.3�

N.D.�

0.007�

0.254�

0.328�

0.017�

0.003�

1.21�

N.D.�

0.001�

N.D.�

0.008�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

N.D.�

0.02�

0.15�

電力量(買電) 6,805MWh

都市ガス 569千m3

LPG - 千m3

A重油 - kR

灯油 - kR

コークス - t

水資源 126千m3

化学物質�

梱包資材 - t

紙 - t

毒劇物�PRTR対象物質�

291t- t

大 気�

温室効果ガス�排出量�

NOX排出量�

SOX排出量�

CO2�

上記以外�

4千t-CO2�

- 千t-CO2�

330m3N�

- m3N

物�

社外有効利用�

社外中間処理�

直接埋立�

再資源化率�

一般廃棄物�

100t�

0 t�

- t�

100%�

2t

水 質�

総排出量�

COD総量�

窒素�

リン�

99千m3�

315kg�

119kg�

- kg

項 目� 規制値�最大値� 最小値�

実 績�

平均値�

INPUT OUTPUT■環境負荷収支�

■大気(大気汚染防止法、県条例)� ■水質(水質汚濁防止法、県条例)�

項 目� 設 備� 規制値� 実績(最大値)�

ボイラー���ボイラー��

120�

0.1�

38�

N.D.�

NOX�(ppm)�

ばいじん�(g/m3N)

pH�

BOD�

COD�

SS�

n-ヘキサン抽出物質�

フェノール�

銅�

亜鉛�

溶解性鉄�

溶解性マンガン�

クロム�

窒素�

リン�

カドミウム�

全シアン�

鉛�

六価クロム�

砒素�

総水銀�

セレン�

ホウ素�

フッ素�

コンプレッサー事業部

東浦工場 所 在 地:愛知県知多郡東浦町大字緒川字下婦夫坂1番地1従業員数:64人生産品目:カーエアコン用コンプレッサー部品

※大気/規制値は、大気汚染防止法または県条例の排出基準値。実績値は測定実績の最大値。

※水質/単位は、pHを除きmg/R。規制値は、水質汚濁防止法または県条例の排出基準値。規制値の( )内は日間平均。記載のないほかの規制項目はすべて検出されていない(定量下限値未満)。

pH:水素イオン濃度 BOD:生物化学的酸素要求量 COD:化学的酸素要求量 SS:水中の浮遊物質量 N.D.:定量下限未満(検出されない)

53

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54

環境活動のあゆみ

安全衛生環境部設立 �

全工場でトリクロロエチレン使用廃止完了�

・環境に関する取り組み計画制定(第一次環境取り組みプラン)�

・環境委員会設置 ・特定フロン等削減委員会設置 ・廃棄物低減委員会設置�

・広報・啓発委員会設置 ・リサイクル委員会設置 ・エネルギー委員会設置�

碧南工場が愛知県第12回緑化コンクールで特選受賞    �

碧南工場が財団法人日本緑化センター第12回緑化推進全国大会で表彰�

全工場でトリクロロエタン使用廃止完了 �

特定フロン等削減委員会を化学物質管理委員会に改称�

碧南工場が中部通産局より緑化表彰 �

リサイクル委員会を製品技術委員会に改称    �

工場環境委員会設置    �

第二次環境取り組みプラン制定(1996~2000年度) �

全工場有機塩素系溶剤使用廃止完了 �

化学物質管理委員会を公害防止委員会に改称    �

長草工場ISO14001認証取得�

刈谷工場コンプレッサー事業部ISO14001認証取得 �

高浜工場ISO14001認証取得 �

電子製造工程のHCFC使用全廃完了    �

米国TIEM ISO14001認証取得(海外連結主要生産事業体初)�

碧南工場ISO14001認証取得 �

第1回環境報告書発行 �

PRTRパイロット事業報告(1998年度分) �

共和工場ISO14001認証取得(子会社であるTIBCも同サイトで取得) �

廃棄物低減委員会を資源活用委員会に改称 �

大府工場ISO14001認証取得 �

第三次環境取り組みプラン制定(2001~2005年度) �

刈谷工場繊維機械事業部ISO14001認証取得�

環境負荷物質低減ガイドライン、リサイクル設計ガイドライン、 �

グリーン調達ガイドライン発行     �

土壌・地下水に関する環境保全の取り組み(トリクロロエチレン)�

についての情報開示�

北米コンプレッサーリビルト製造会社ACTIS設立 �

刈谷工場本社機構ISO14001認証取得 �

ISO14001認証取得範囲を製品開発部門へ拡大�

(繊維機械事業部・コンプレッサー事業部) �

東久(株)ISO14001認証取得(国内連結主要生産事業体初) �

広報・啓発委員会を総合事務局活動に移行 �

製品環境影響評価ガイドライン発行 �

海外連結主要生産事業体でISO14001認証取得完了�

当社ホームページ内に環境サイト開設�

当社製CO2冷媒コンプレッサーがトヨタ自動車(株)製の燃料電池車に搭載�

豊田自動織機グループ環境宣言発行 �

エスティ・エルシーディ(株)日本冷凍空調設備工業連合会主催の�

優良省エネルギー設備顕彰において、会長優秀賞受賞�

グリーン調達ガイドライン第二版発行�

刈谷工場が日本環境経営大賞環境経営優秀賞受賞�

環境庁発足�

「オゾン層破壊物質に関するモントリオール議定書」採択�

「環境と開発に関する国連会議(地球サミット)」開催�

「環境基本法」制定�

「オゾン層保護法」改正、「環境基本計画」策定�

国際規格「ISO14000シリーズ」制定�

「大気汚染防止法」改正�

京都議定書採択�

「容器包装リサイクル法」施行、「廃棄物処理法」改正�

「新エネルギー法」、「環境アセスメント法」制定�

「地球温暖化対策推進法」、「改正省エネ法」施行、�

「PRTR法」、「ダイオキシン類対策特別措置法」制定�

「循環型社会形成推進基本法」制定、「廃棄物処理法」改正�

「資源有効利用促進法」制定、「グリーン購入法」制定�

環境省発足�

環境省「環境報告書ガイドライン(2000年度版)」公表�

「資源有効利用促進法」、「改正廃棄物処理法」、�

「グリーン購入法」施行�

「欧州廃車指令(EUELV)」採択�

「自動車リサイクル法」制定、「フロン回収破壊法」施行�

環境省「環境会計ガイドライン(2002年度版)」公表�

3月�

4月�

9月�

2月�

8月�

9月�

1月�

5月�

8月�

8月�

10月�

10月�

12月�

3月�

6月�

11月�

12月�

1月�

2月�

3月�

8月�

10月�

3月�

4月�

7月�

10月�

11月�

2月�

3月�

4月�

12月�

1月�

2月�

3月�

主な環境活動の内容� 世の中の動き�

1971年�

1984年�

1987年�

1992年�

1993年�

1994年�

1995年�

1996年�

1997年�

1998年�

1999年�

2000年�

2001年�

2002年�

2003年�

年�

第一次取り組みプラン対象期間�

第二次取り組みプラン対象期間�

第三次取り組みプラン対象期間�

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用語集

■廃棄物・ゼロエミの定義(関連ページ:P34、P35)

事業活動を行ううえで発生した不要物�

上記以外のもの�(紙くず・木くずおよび事業活動以外から発生する廃プラなど)�

売却益が発生する不要物�

処理方法当社分類�埋  立�

間  接� 逆 有 償� 有  償�直  接�リサイクル�

当社から排出される廃棄物で、粉砕、焼却などの中間処理をせず埋立処分する産業廃棄物。�

当社から排出される廃棄物で、粉砕、焼却などの中間処理後、埋立処分する産業廃棄物。�

中間処理を実施後リサイクルされる産業廃棄物。処理費用が発生する。�

中間処理を実施後リサイクルされる産業廃棄物。売却益が発生する。�

普通�

特別�管理�

普通�

特別�管理�

特別管理廃棄物以外のもの�

強酸・強アルカリ・引火性廃油・感染性廃棄物など�

特別管理廃棄物以外のもの�

爆発性・毒性・感染性その他の人の健康や生活環境に被害を生ずるおそれがある性状を有するもの�

産業�

一般�

廃棄物�

有価物�

A B C

D

E

●A+B+C=産業廃棄物発生量(環境取り組みプランで目標値を立てて管理)� ●直接埋立産業廃棄物ゼロエミッション=Aを1998年度実績の5%以下に削減すること� 間接埋立産業廃棄物ゼロエミッション=Bを1999年度実績の5%以下に削減すること�

●DおよびEは発生量の管理のみ。数値目標なし�=再資源化率�

C�A+B+C●�

不要物�

■環境保全コスト項目の定義(関連ページ:P13)

公害防止 典型7公害の防止を目的として設置した施設などの投資、費用。事業内エリアコスト 地球環境保全 温暖化、オゾン層破壊など地球規模での環境問題に関わる投資、費用。

資源循環 資源循環を目的とした設備の投資や取り組みなどの費用。上・下流コスト 事業エリアの上流、下流での環境負荷抑制に関わる取り組みのための投資、費用。管理活動コスト 環境負荷低減に向けた間接的な活動や外部コミュニケーションなどに関わる費用。研究開発コスト 環境配慮製品の提供に関わる研究開発のための投資、費用。社会活動コスト 事業活動とは直接関係しない社会活動における環境への取り組みのための費用。環境損傷対応コスト 環境に与える損傷に対応して発生した投資、費用。

環境保全コスト項目分類 定  義

説  明用 語

■本報告書の用語と説明

説  明用 語

リスクマネジメント

労働安全衛生マネジメントシステム

BOD(生物化学的酸素要求量)

COD(化学的酸素要求量)

ISO14001

LCA

NOx(窒素酸化物)

PRTR

SOx(硫黄酸化物)

SS(浮遊物質量)

VOC(揮発性有機化合物)

欧州廃車指令(EUELV)

環境ホルモン

グリーン調達・購入

原単位

コ・ジェネレーションシステム

サステナビリティ(持続可能性)

自動車リサイクル法

代替フロン

ツバル共和国

特定フロン

鉛フリー

富栄養化

モーダルシフト

EU(ヨーロッパ連合)における使用済み自動車の廃棄時の環境負荷低減、リサイクル性向上などに関する指令。

人や動物の体内で悪影響を及ぼすと指摘されている化学物質。実際の働きはまだ解明されていない点も多いPCB、ダイオキシンなどが挙げられている。

環境負荷の小さい製品・サービスを優先的に購入すること。2000年に「グリーン購入法」が制定されている。当社では、生産に関連する仕入れや製品の原材料などを「グリーン調達」、事務用度品(文具など)関連の仕入れを「グリーン購入」と区別。

エネルギーや水使用量、VOC排出量などについて、生産台数あたり、売上高あたりなどひとつの基準に基づいて価を算出するもの。

ガスタービンやエンジンで発電し、同時に発生する廃熱を給湯や給油に使用すること。

次世代の人々の生活水準を犠牲にすることなく、社会を持続的に成長、発展させていくこと。

使用済み自動車の再資源化等に関する法律の略称。

特定フロン(CFC)の塩素を水素に置換し、オゾン破壊係数が低くなるよう開発されたガス。当社が使用しているHFC-134aは温室効果ガスとして削減対象ガスに指定されている。

南太平洋に浮かぶ島国。地球温暖化を原因とする海面上昇による国土の水没が懸念されている。

オゾン層を破壊する原因物質として、1995年をもって生産・消費の全廃が決定されたもの。

鉛を含まない製品・部品。

湖や沼などに、生活排水や工業排水として窒素・リンを含む物質が流入し、プランクトンや微生物が増殖して水質が悪化する現象。

製品を輸送する際に、船便やトラック便から、鉄道輸送に切り替え、CO2などの排出を削減すること。

発生し得る事故、危険性についてあらかじめ予想し、適切な対応策・制度を整えること。環境関連では、化学物質による地域汚染を予防する対策などがあげられる。

安全衛生に関して、PDCAサイクルを回して行うマネジメントシステム。

水中の汚濁物質が微生物により酸化分解される過程で消費される酸素量。有機物による水の汚濁の程度を示す。

水中の有機物を酸化剤、過マンガン酸カリウムなどで化学的に分解した際に消費される酸素量。湖沼・海域の有機汚濁を計る指標。

環境マネジメントシステムの国際標準規格。PDCA(PLAN-DO-CHECK-ACTION)のサイクルを回し、環境活動を向上させる。

ライフサイクルアセスメントの略。製品が環境に与える影響を原材料から、生産、輸送、使用、廃棄にいたるまでの段階ごとに消費される排出物質などを測定し、環境負荷を総合的に評価。

窒素と酸素が結合した化合物。石油や石炭の燃焼により発生し、大気汚染や酸性雨の原因になる。

環境汚染物質排出移動登録(Pollutant Release and TransferRegister)の略。人体や生態系に有害なおそれがある化学物質について、事業所からの環境への排出量および廃棄物に含まれた事業所外への移動量を事業者が自ら把握し、行政に報告するとともに、行政が届け出データや推計に基づき排出量・移動量を推計し、公表する制度。1999年7月に法制化。

硫黄を含んだ燃料をボイラーなどで燃焼することにより生ずる。大気汚染や酸性雨の原因になる。

水中に浮遊している物質量のこと。数値が大きいほど、その水が濁っていることを示す。

塗料などの溶剤に用いられる揮発性の化学物質。

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「環境報告書2002」に対するアンケートの結果と対応事項

「環境報告書2002」(和文2,500部、英文500部)に対し、アンケートで13件のご回答をいただきました。下記に内容および「環境報告書2003」への対応状況をまとめました。

● 当社の環境報告書について ● 印象に残った記事(複数回答)

いただいたご意見と「環境報告書2003」での対応

<評価していただき、継続している項目>

<ご指摘事項とその対応>

・事業の段階(開発・生産等)ごとに取り組みがまとめられていて、読みやすい・具体的な例をあげて詳細に記述してある・各工場の環境負荷データが示されており、工場近隣地域とのコミュニケーションについての配慮が感じられた・PRTRについて、全事業所のデータがわかりやすくまとめられている

・実績報告も重要だが、長中期への取り組み計画案がもっと見えてくると読むほうもわくわくする活動事例の報告に重きを置き、全体が見えにくい部分がありましたので、各活動の基本方針・中間目標を記載するよ

うにしました。

・一般向けには難解な部分がある多くの方に読んでいただけるよう、極力、専門用語を排した記述を心がけ、脚注のほかに巻末に用語集をつけました。

・取り組みプランについて、もう少し多くの項目で具体的な目標値をあげると良い今後の活動の参考とさせていただきます。なお、本報告書では、極力「2002年度目標に対する成果」について、数値を

あげて記述するよう心がけました。

報告書発行履歴 〈1999年より毎年発行〉

豊田自動織機の「環境報告書2003」をご覧くださいまして、ありがとうございました。当社の環境保全活動の全体像をわかりやすくお伝え

することを目指して作成しましたが、まだまだ不充分な点があるかと存じます。アンケート用紙を添付していますので、忌憚のないご意見・ご感想をお寄せくださいますよう、お願いいたします。今後の環境報告書作成や環境保全活動の参考とさせていただきます。なお、当社ホームページに環境サイトを開設してい

ます。当社の環境への取り組みにつきましては、こちらもご参照ください。

2002年度版 2001年度版

99年以降発行しました環境報告書は当社ホームページにてご覧いただけます。(pdf版)http://www.toyota-shokki.co.jp/environment/library/index.html

次回発行予定 2004年7月

編集後記

大変良くできている�38.5%

良くできている�38.5%

普通 23%

※設問には「あまり良くない」「良くない」という選択肢がありましたが、これらの項目へのチェックは0でした。�

7(件)�

6543210

環境配慮型製品の開発・提供�トピックス(東浦工場)�豊田自動織機と環境�環境会計

物流における環境負荷低減�環境コミュニケーション�環境マネジメントシステム�生産活動における環境負荷低減

工場別環境データ�その他

77

4444

333

5

56

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環境報告書に対する第三者審査報告

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当社の最新の会社業績や概要については、�下記ホームページでご覧いただけます。���

本報告書の内容や当社の環境への取り組みなどについて、�ご意見・ご質問などございましたら、下記までお問い合わせください。���

本報告書は、再生紙(古紙配合率100%・白色度76%)と大豆インキを使用し、水無し印刷を採用しています。�

株式会社豊田自動織機 安全衛生環境部 環境室�

〒448-8671 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地�

TEL: 0566-27-5120 FAX: 0566-27-5669�

http: //www.toyota-shokki.co.jp/��

Trademark of American Soybean Association