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企業プロフィール システムインテグレータ、 ISPとして長野県において先進的な ITサービスの提供を続 けてきた。オンラインシステムをトータルで構築、提供するほか、インターネットサー ビスにもいち早く着手し、長野県を中心に多くのユーザを抱える。技術力、信頼性と もに評価が高く、公共機関との取引も多いのもその表れと言える。 380-0838 長野市県町451 電算ビル URL http://www.ndensan.co.jp/ サービスを停止せず旧ストレージから新ストレージへデータを移行 一時的にしか使わないライセンスではなくROI の高い投資 ストレージサービスのベースとして活用できる高い管理機能 バックエントリでのマイグレーションによりサービスを提供しながらデータを移行 ストレージに柔軟性を付加、今後も継続使用することで高い ROI を実現 ファイル属性など様々な指標に基づく厳密なアクセスコントロール 株式会社電算 MISSION SOLUTION 株式会社電算 ビジネス事業本部 インターネットサービス部 担当マネージャー 菅沼 真 株式会社電算 ビジネス事業本部 インターネットサービス部 チーフ 内山 巧 株式会社電算 ビジネス事業本部 インターネットサービス部 關 卓央 業種:総合情報サービス ARX の導入により使用中のストレージを サービスを止めることなくマイグレーション 株式会社電算は、長野県においていち早くインターネットサービスを提供してきた。同サー ビスに利用しているストレージのリプレースに伴い F5 のファイル仮想化製品 ARX を導入、 サービスを継続したままで旧ストレージから新ストレージへのデータ移行を実現した。 CASE STUDY

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Page 1: CS Densan 0906A CTP - F5 · トサービス「avis」を展開している。インターネッ トサービスでは、ストレージにも24時間止まる ことのないサービス継続と信頼性が求められる。

企業プロフィール

システムインテグレータ、ISPとして長野県において先進的な ITサービスの提供を続けてきた。オンラインシステムをトータルで構築、提供するほか、インターネットサービスにもいち早く着手し、長野県を中心に多くのユーザを抱える。技術力、信頼性ともに評価が高く、公共機関との取引も多いのもその表れと言える。

〒380-0838 長野市県町451 電算ビル URL:http://www.ndensan.co.jp/

■ サービスを停止せず旧ストレージから新ストレージへデータを移行■ 一時的にしか使わないライセンスではなくROIの高い投資■ ストレージサービスのベースとして活用できる高い管理機能

■ バックエントリでのマイグレーションによりサービスを提供しながらデータを移行■ ストレージに柔軟性を付加、今後も継続使用することで高いROIを実現■ ファイル属性など様々な指標に基づく厳密なアクセスコントロール

株式会社電算

MISSION

SOLUTION株式会社電算ビジネス事業本部インターネットサービス部担当マネージャー

菅沼 真 氏

株式会社電算ビジネス事業本部インターネットサービス部チーフ

内山 巧 氏

株式会社電算ビジネス事業本部インターネットサービス部

關 卓央 氏

業種:総合情報サービス

ARXの導入により使用中のストレージをサービスを止めることなくマイグレーション

株式会社電算は、長野県においていち早くインターネットサービスを提供してきた。同サー

ビスに利用しているストレージのリプレースに伴いF5のファイル仮想化製品ARXを導入、サービスを継続したままで旧ストレージから新ストレージへのデータ移行を実現した。

CASE STUDY

Page 2: CS Densan 0906A CTP - F5 · トサービス「avis」を展開している。インターネッ トサービスでは、ストレージにも24時間止まる ことのないサービス継続と信頼性が求められる。

2009年06月A

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, F5のロゴ、および本文中に記載されている製品名は、米国および他の国における

F5 N

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orks

, Inc

. の商標または登録商標です。 本文中に記載されている製品名、および社名はそれぞれ各社の商標、または登録商標です。

これらの仕様はすべて予告なく変更される場合があります。 本発行物の記載内容に誤りがあった場合、あるいは記載内容を更新する義務が生じた場合も、F

5ネットワークスは一切責任を負いません。

F5ネットワークスは、本発行物を予告なく変更、修正、転載、または改訂する権利を有します。

高価なライセンスを使わずサービスも止めないデータ移行を実現

ストレージ管理が柔軟になり今後は機器の使い分けも可能に

事例協力パートナー:

テクマトリックス株式会社

ネットワークインテグレーション営業部インターネットシステム営業課

〒108-8588 東京都港区高輪4丁目10番8号京急第7ビルTEL 03-5792-8613URL http://www.techmatrix.co.jp/

管理機能と実績の多さがARX選択の決め手に

一時的にしか使わない高価なソリューションではなく常時使用できる機器への有効な投資を選択

ストレージ(内部冗長)

80台を超えるサーバ

+ ・・・

サーバ群 1GW

80台を超えるサーバ

+ ・・・

サーバ群 2

 株式会社電算は、長野県を中心にインターネッ

トサービス「avis」を展開している。インターネットサービスでは、ストレージにも24時間止まることのないサービス継続と信頼性が求められる。

同社でもNetApp社の高性能ストレージを導入し、利用してきた。80台を超えるサーバのデータが収容され、その中には一般ユーザ向けのデー

タはもちろん、企業ユーザも多く含まれる。サー

ビスの現状についてインターネットサービス部の

担当マネージャー、菅沼 真氏は次のように語る。「最近では、インターネットサービスは24時間使えるのが当然と思われています。たとえ深夜で

あっても、メンテナンスのための停止であっても、

ユーザから問い合わせが寄せられます」

 そうした中、avisに利用してきたストレージのサポート終了が近づいてきた。ストレージのリプ

レースには、長時間の作業を要するデータ移行

が欠かせない。サービスを止めることなく、旧ス

トレージから新ストレージにデータを移行させる

方法を考えなくてはならなかった。ストレージ自

体の機能を活用する手法も検討されたが、費用

面に課題があったとインターネットサービス部の

チーフ、内山 巧氏は言う。「新ストレージにもNetApp製品を導入するつもりだったので、NetAppの機能を使ったマイグレーションも検討しました。しかしマイグレー

ションにはライセンスが必要で、一時的に必要な

だけのライセンスよりもっと有効活用できる機

器に投資したいと思い、情報収集を続けました」

 ストレージのリプレースは約5年の間隔で定期的に発生する。そのたびに一時的なライセンス

の購入は避けたいと考えたのだ。また、オンラ

インでストレージを提供する新サービスを検討

中だったこともあり、それに対応したストレージ

システムを構築したいという思いもあった。

 効果的な手法を探る菅沼氏らがF5ネットワークス(以下、F5)のファイルストレージ仮想化スイッチARXを知ったのは、偶然のことだ。別のシステムに導入されているBIG-IPの担当者から、F5の最新情報をお伝えするためにご連絡したのがきっ

かけだった。そこでご紹介したのが、ARXだ。「機能概要を聞き、これこそ私たちに必要だと思

いました。すぐに詳細な資料を送っていただき、

セミナーにも参加しました」

 そう語るのは菅沼氏。新ストレージと併せて

ARXを導入すれば、サービスを継続しながらバックエンドでデータを新ストレージに移行し、サー

ビスを継続しながらのマイグレーションが可能

だ。また、今回投資しておけば、次回以降のマイ

グレーション時に追加投資が不要だという点も

評価された。

「一時的に必要なライセンスではなく、常時使え

て、次回以降も使える機器への投資であること、

米国で多くの実績を持っていることなどが大きな

選定理由でした。また、ストレージ自体に高度な

管理機能を持たせられるという点も魅力でした」

 ARX導入を決定した理由を、インターネットサービス部 部長の中沢 庸光氏はそう語る。ストレージ自体にアクセスコントロール機能が備わっ

ていれば、インターネット向け新サービス構築時

にも、アプリケーション側ではストレージ全体の

アクセスコントロールを気にせず開発できる。

 導入決定を受けて、テスト環境の構築が行わ

れた。日商エレクトロニクス、テクマトリックス、

F5、NetAppが協力し、実際に使用する機器を使ったテスト環境を構築。この動作検証には電

算からインターネットサービス部の關 卓央氏も参加し、想定動作の確認や設定のチェックが行

われた。關氏は導入に関して次のようにコメント

している。

「導入はとにかく簡単だったという印象です。シン

プルでスムーズ。何より、テスト環境で動作を確

認できていたので、安心して作業できました」

 サポート終了までにマイグレーションを終え、

旧ストレージは取り外された。マイグレーション

自体は非常に簡単な作業であり、日々の運用に

ついても大きな変更はないと、關氏は言う。

「マイグレーションの実行中であってもバックエン

ドにある機器が変わっても、運用業務に大きな

変化がないというのも、仮想化のメリットなんだ

と感じています。管理GUIも使いやすく、様々なステータスをひと目で確認できて便利ですね」

 ARXの導入により、ストレージをこれまでより柔軟に扱えるようになったため、今後は新たな拡

張も考えていると、内山氏は最後に教えてくれた。

「信頼性を最重視してSASのストレージのみで構成してきましたが、一時的なバックアップやテスト

環境の構築には安価なSATAストレージを使うなど、今後は目的に合わせて使い分けていけると

考えています。将来的にはファイルの重要性に応

じたティアリングなどにも取り組みたいですね」

 顧客のデータを預かる重要なストレージ環境

に柔軟性を加えることができた、株式会社電算。

今後はその柔軟性を活かして、多彩なサービス

を見せてくれそうだ。

ARX 500 ARX 500

スイッチ スイッチ