[do17] セゾン情報システムズの cto 小野氏による、伝統的 sier...

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Technology


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1976年生まれ小学3年生から趣味でプログラミングを開始

1995-1999年慶應義塾大学 SFC 環境情報学部NRI にてナレッジマネジメントシステムを企画・開発

1999-2000年サン・マイクロシステムズシリコンバレーの米国本社にて Java + XML を用いたサイジングアプリケーションを開発、カリフォルニア州立大学サクラメント校大学院での Java + XML の授業を担当

2000年アプレッソ起業「日本にエンジニアの楽園のような場所をつくりたい!」

起業と同時に DataSpider の企画・開発を開始。半年で Ver. 1.0 をリリース。

未踏ソフトウェア創造事業・PICSY (伝播貨幣) シミュレータークライアント (2002年)

・Galapagos ( XM 会議ツール) 共同開発者 (2004年)

日経ソフトウェア・関東連載「小野和俊のプログラマ独立独歩」 (2007-2010年)

九州大学工学部大学院・「高度 ICT リーダーシップ特論」非常勤講師 (2008-2011年)

技術力と PM 力の問題

行き当たりばったりなソフトウェアアーキテクチャ 余裕のないソフトウェア開発

開発の中で先送りされるのは、文書化、テストコードの記述、ソースコード中の積み残し ( TODO ) 項目の解決やコンパイラの警告、静的コード解析ツールの解析結果への対応など組織で共有されない知識 複雑すぎて変更が難しいコード

最初のコードを出荷することは、借金をしに行くのと同じである。

品質の良くないコードを使い続けることは、借金の利息としてとらえることができる

まず第一に「プログラムを書く」という仕事は簡単な仕事ではない。基礎がしっかりと出来ていないとろくなソフトウェアは作れない。

「どんなに優秀なエンジニアでも、決してプログラムを自分自身で書かずに良い詳細仕様を作ることは出来ない」

「自分でプログラムを書かない上流のエンジニアが詳細設計書を作り、下流のエンジニアがコーディングをする」という工程そのものが、根本的に間違っている

・ソフトウェアの要件や構造がごくシンプル

・業務さえ分かっていれば設計ができる

・実装についても設計書通り書けば誰でも作れる

・システムごとに顧客は一社のみ

・納品後の修正は原則として発生しない

・大きなトラブルなく事業としても利益が出ている

・社員のモチベーションも高く事業の将来も明るい

→ しかし今の時代、上記スタンスでは「うちはどこよりも安いです」という薄利モデル以外の立ち位置は残されていないものと思われる。

・BP さんと協力して仕事をしていくにせよ、自社で内製化し、技術的負債を背負わずにソフトウェア開発する力がなければプロジェクトは失敗する。

→ モダン開発推進チーム発足

そしてこうしたツールを有効活用することはプロジェクトの成功確率向上に大きく寄与する

• こうしたツールや開発プロセス、設計や実装の技術によって得られる効果や感動を、モダン開発推進チームが現場に寄り添い、プロジェクトに一緒に参加してプロジェクトメンバーにそのすばらしさを体感してもらう

ファンになった人がインフルエンサーとしてそのやり方を社内に普及させていくことで、モダンな開発手法をねずみ算式に浸透させていく

個人で抱え込まずにチーム全体で共有することができる 問題の早期発見につながる

「自信のなさ」や「恥ずかしさ」

コミット単位での脆弱性診断が可能

段階的且つ確実な品質の作り込みが可能となった

実装箇所の優先順位にもとづき、機械的に実行可能な単体テストコードを実装

課題発生時に有識者を交えて議論し、短時間でのトラブルシューティングにつなげることができた

出社時にチャンネルを確認するだけで、前日のテスト状況の把握と必要に応じて修正を素早く行うことができた

総じて「問題の早期発見」が行いやすくなるこれまでの定例会議では発見できなかったような問

題が自然に見つかる

「一人ではなくチームで開発」

実践力重視で招集された「 PM ジェダイ」 要注意プロジェクトに対して PM ジェダイを派遣し、課題の整理と解決に当たる

文化の問題

- モード1 モード2

タイミング 事後的 事前的

性向 安定性重視 速度重視

開発手法 ウォーターフォール アジャイル

アプリ例 ERP 、 SCM CRM 、 MA

管理部門 IT 部門が集中管理 ユーザー部門が分散管理

対象業務 予測可能業務 探索型業務

例えるなら 武士:領地や報酬を死守 忍者: 何が有効なのかを探る

誰のためのもの 運用者 (オペレーター) 革新者 (イノベーター)

重視すること 効率性、ROI 新規性、大きなリターン

車の運転で言うと リスクを抑えて安全運転 スピード重視で運転

経営 トップダウン ボトムアップ

規模 大規模 小規模

強み 統率力、実行力 機動力、柔軟性

一部、ZDNet「経済のデジタル化がもたらす企業ITの“バイモーダル”が目指すもの」から引用

モード1 モード2

流通×IoT1)ウフル社主催IoTパートナーコミュニティへの参画2)HULFT IoTリリース3)流通PoCの実施

Computer-to-Computer

Device-to-Cloud

<IoTパートナーコミュニティへの参画>

<店舗でのPoCイメージ>

※来店者人数・属性/実購買者の情報/店内温度のデータ取得による見える化

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