秋田産業保健推進センター基幹相談員工藤 康嗣 ＴＤＫ㈱秋田地区専属産業医
労働衛生コンサルタント産業衛生専門医（指導医）中災防メンタルヘルス支援専門家由利本荘医師会理事（産業保健担当）
平成２１年４月２２日（水）
秋田産業保健推進センター産業保健セミナー
Ａ型インフルエンザウイルスのサブタイプ
H1N1 スペインかぜ (1918 年）H2N2 アジアかぜ (1957 年）H3N2 香港かぜ (1968 年）
N
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
1 2 3 4 5 6 7 8 9H
16
A 型インフルエンザウイルスは16 x 9 = 144 種類
H5N1
国立病院機構九州医療センター名誉院長 柏木征三郎 先生 作成
感染症法 * が定める感染症類型平成 20 年 5 月 12 日施行
類型 感染症の例 ( 改正前 ) 感染症の例 ( 改正後 )
新感染症一類二類 鳥インフルエンザ (H5N1 型 )
三類
四類 鳥インフルエンザ 鳥インフルエンザ (H5N1 型を除く )
五類インフルエンザ( 鳥インフルエンザを除く )
インフルエンザ( 鳥インフル、新型インフルを除く )
新型インフルエンザ等感染症
①新型インフルエンザ②再興型インフルエンザ
指定感染症 鳥インフルエンザ (H5N1型 )
＊感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律
2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 合 計
確定症例数
死亡例数
確定症例数
死亡例数
確定症例数
死亡例数
確定症例数
死亡例数
確定症例数
死亡例数
確定症例数
死亡例数
確定症例数
死亡例数
確定症例数
死亡 例数
アゼルバイジャン
0 0 0 0 0 0 8 5 0 0 0 0 0 0 8 5
バングラデシュ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 0
カンボジア 0 0 0 0 4 4 2 2 1 1 1 0 0 0 8 7
中 国 1 1 0 0 8 5 13 8 5 3 4 4 7 4 38 25
ジブチ 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 0
エジプト 0 0 0 0 0 0 18 10 25 9 8 4 9 0 60 23
インドネシア 0 0 0 0 20 13 55 45 42 37 24 20 0 0 141 115
イラク 0 0 0 0 0 0 3 2 0 0 0 0 0 0 3 2
ラオス人民民主共和国
0 0 0 0 0 0 0 0 2 2 0 0 0 0 2 2
ミャンマー 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0
ナイジェリア 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 0 0 0 0 1 1
パキスタン 0 0 0 0 0 0 0 0 3 1 0 0 0 0 3 1
タ イ 0 0 17 12 5 2 3 3 0 0 0 0 0 0 25 17
トルコ 0 0 0 0 0 0 12 4 0 0 0 0 0 0 12 4
ベトナム 3 3 29 20 61 19 0 0 8 5 6 5 2 2 109 54
合 計 4 4 46 32 98 43 115 79 88 59 44 33 18 6 413 256
WHOに報告されたヒトの高病原性鳥インフルエンザ A（ H5N1）感染確定症例数 09年 3月 30日
パンデミックとは ?
限られた期間に、ある感染症が世界的に大流行することを、「パンデミック」と言います。
新型インフルエンザのパンデミックは 10年から 40年の周期で発生すると言われています。季節は冬とは限りません。
パンデミックは１回限りで収まるのではなく、数回に渡り流行が繰り返されます。スペインかぜの場合、第１波は、 1918年 3月に米国とヨーロッパで始まり、第３波は 1919年の初めに起きており、１年のタイムスパンで３回の流行が見られました。
人口増加、都市への人口集中、飛行機などの交通機関の発達などにより、非常に短期間に地球全体に蔓延し、甚大な被害をもたらすことが予測されます。
行動計画作成の前提事項
• パンデミックではインフルエンザは数週間数週間で世界中に広がる
• パンデミック流行の波は４－６ヶ月周期で２，３回４－６ヶ月周期で２，３回訪れる• 第１波で人口の２５％２５％が感染、その後では感染者は減少• ピーク時の欠勤者数は３０－５０％３０－５０％（約２０％が同時に病（約２０％が同時に病気になり、残りは看護やその他個人的理由による欠勤）気になり、残りは看護やその他個人的理由による欠勤）
• 死亡者は感染者の１０－３０人に１人、全人口の１％１％ ~5%~5%
• 第１波の際、民間航空便の大半運行中止• 海外への渡航は規制される
新型インフルエンザの予防と対策監修：新潟大学鈴木宏先生
国立感染症研究所 インフルエンザ・パンデミックに関するQ&A より
新型インフルエンザパンデミックで
懸念される事項1. 医療サービスの破綻2. 社会機能・行政機能の破綻3. 日常活動、企業活動の制限4. 経済的ダメージ（世界大恐慌）5. 生産年齢人口の減少
… .
1の医療サービスが破綻すれば連鎖的に 2-5にも影響するので１の対策を最大限に行う必要があ
る。
横手地域「新型インフルエンザ」健康危機管理対応訓練 (2/26)概要について
＜訓練想定（参加者にあらかじめ通知した内容）＞
○ 平成 2１年 2月 06日（金）：ＷＨＯがＸ国で新型インフルエンザ発生の可能性が高いと発表。
○ 平成 2１年 2月 13日（金）：ＷＨＯがＸ国でＨ５Ｎ１の変異による新型インフルエンザ発生を確認したと発表。政府は感染症法に基づく新型インフルエンザ等感染症と確定し、さらに都道府県に対しＷＨＯの発表について通知。(海外発生期、フェーズ 4A・第一段階 )
○ 平成 2１年 2月 13日（金）：秋田県は厚生労働省からの通知を受け、知事を本部長とする「新型インフルエンザ対策本部（危機管理対策本部）」を立ち上げ、「県内警戒宣言」をするとともに、危機管理監は、「危機管理連絡部」を設置。また、平鹿地域振興局長は対策本部から方針の決定を受け、住民に対する正確な情報提供、発生動向の把握、診療医療機関の調整など、地域における総合的な対策を講じるため、各部長からなる「現地対策本部」を設置。
2323
○○ 平成平成 22 １年１年 22 月月 2323 日（月）：Ｘ国から商談を終え帰国（平成日（月）：Ｘ国から商談を終え帰国（平成 2020年年 22 月月 2121 日日 ((土土 )) 成田帰国）していた、食品関係の商社マンＡ氏成田帰国）していた、食品関係の商社マンＡ氏が都内の社宅で急な発熱、呼吸器症状を呈し都内の病院を受診しが都内の社宅で急な発熱、呼吸器症状を呈し都内の病院を受診した。た。
○○ 平成平成 22 １年１年 22 月月 2424 日日 ((火）：Ａ氏の検査結果が、新型インフル火）：Ａ氏の検査結果が、新型インフルエンザＨ５Ｎ１ウイルスであることが判明し、国内初の新型インエンザＨ５Ｎ１ウイルスであることが判明し、国内初の新型インフルエンザ患者となった。直ちに内閣総理大臣は「国内発生宣フルエンザ患者となった。直ちに内閣総理大臣は「国内発生宣言」をするとともに、対策の一層強化を各省庁に指示した。言」をするとともに、対策の一層強化を各省庁に指示した。 (( 国国内発生早期、フェーズ内発生早期、フェーズ 4B)4B)
○○ 平成平成 22 １年１年 22 月月 2525 日（水）：本県横手市で開催されるＢ級グル日（水）：本県横手市で開催されるＢ級グルメグランプリの準備のため３日前（メグランプリの準備のため３日前（ 22 月月 2222 日）来秋したＢ氏が、日）来秋したＢ氏が、早朝市内のホテルで早朝市内のホテルで 40℃40℃近い発熱と呼吸器症状を呈したため、近い発熱と呼吸器症状を呈したため、市内の救急告示病院呼吸器内科（市立横手病院）を急診する。Ｂ市内の救急告示病院呼吸器内科（市立横手病院）を急診する。Ｂ氏は東京で発症したＡ氏の同僚で、氏は東京で発症したＡ氏の同僚で、 22 月月 2121 日にＡ氏と都内で飲日にＡ氏と都内で飲食を共にしている。同日、市立横手病院から横手保健所へ新型イ食を共にしている。同日、市立横手病院から横手保健所へ新型インフルエンザ疑い患者（Ｂ氏）の検査依頼があり、健康環境センンフルエンザ疑い患者（Ｂ氏）の検査依頼があり、健康環境センターで検査した結果Ｈ５であることが判明した。ターで検査した結果Ｈ５であることが判明した。
○○ 平成平成 22 １年１年 22 月月 2626 日（木）：国立感染症研究所の検査結果が、日（木）：国立感染症研究所の検査結果が、Ｎ１であることが判明し、県内初の新型インフルエンザ患者（ＨＮ１であることが判明し、県内初の新型インフルエンザ患者（Ｈ５Ｎ１）の発生となったことが確定した。また、横手保健所の疫５Ｎ１）の発生となったことが確定した。また、横手保健所の疫学調査で、Ｂ氏が来秋した２２日から２４日の間にＢ級グルメ関学調査で、Ｂ氏が来秋した２２日から２４日の間にＢ級グルメ関係者の商工会議所、農協職員、県・市の観光担当職員等と打合せ係者の商工会議所、農協職員、県・市の観光担当職員等と打合せを３回行っており、２４日には、関係者５名で夕食を共にしたこを３回行っており、２４日には、関係者５名で夕食を共にしたことを確認している。とを確認している。
2424
（県内発生早期、フェーズ（県内発生早期、フェーズ 44Ｂ・第二段階）Ｂ・第二段階） <<状況状況 1>1>・保健所での積極的疫学調査では、新型インフルエンザ疑似・保健所での積極的疫学調査では、新型インフルエンザ疑似
症患者Ｂ氏が、来秋した２２日から２４日の間に症患者Ｂ氏が、来秋した２２日から２４日の間に BB級グル級グルメ関係者である商工会議所、農協、県・市の農政観光担当メ関係者である商工会議所、農協、県・市の農政観光担当職員等と打合せを３回行っており、２４日には関係者５名職員等と打合せを３回行っており、２４日には関係者５名で夕食を共にしたことが判明。なお、東京から横手への交で夕食を共にしたことが判明。なお、東京から横手への交通機関は飛行機、バス、電車を利用していることがわかる。通機関は飛行機、バス、電車を利用していることがわかる。
〈状況〈状況 11〉と保健所から連絡があった。〉と保健所から連絡があった。
課題１・・・（病院）情報（状況１）を受けた感染指定病院課題１・・・（病院）情報（状況１）を受けた感染指定病院は今、何をすべきか。は今、何をすべきか。
課題２・・・１）情報（状況１）を受けた医師会は何をすべ課題２・・・１）情報（状況１）を受けた医師会は何をすべきか。きか。
２）一般外来患者対応をどのように行っていく ２）一般外来患者対応をどのように行っていくか。か。
課題２・・・１）情報（状況１）を受けた医師会は何をすべきか。
２）一般外来患者対応をどのように行っていくか。
• 医師会としては行政に対し、早急に発熱外来センターの設置を強く提案する。
• 同時に、会員に対して状況の説明と新型インフルエンザの蔓延の危険性をＦＡＸ、メールで通知する。
• 一般外来対応については、発熱者と一般外来患者を区別・分離 (待合室を別にする等 )は現実的には不可能であるが、医療機関入口に、緊急以外の来院をしばらく中止する旨の掲示を行うことは必要と考える。
• また、この時点でプレパンデミックワクチンの在庫があれば、従事者や医療関係者に対してのワクチン接種を早急に行う。
2626
(NEWS)(NEWS)寺田知事が「県内発生宣言」と共寺田知事が「県内発生宣言」と共に「流行警戒宣言」を行う。に「流行警戒宣言」を行う。
<<状況状況 2>2>
・国内で患者発生が相次ぎ、秋田県内でも横手市で初めての・国内で患者発生が相次ぎ、秋田県内でも横手市で初めての患者が発生。県は既に立ち上げていた「新型インフルエン患者が発生。県は既に立ち上げていた「新型インフルエンザ対策本部」の強化を図る。ザ対策本部」の強化を図る。
・知事による「県内発生宣言」と共に「流行警戒宣言」を行・知事による「県内発生宣言」と共に「流行警戒宣言」を行う。う。
・県は横手医療圏に発熱外来センターの設置準備を依頼。・県は横手医療圏に発熱外来センターの設置準備を依頼。
危機管理連絡部（健康推進課）から保健所に 危機管理連絡部（健康推進課）から保健所に <<状況状況 2> 2> とと連絡があった。連絡があった。
<<状況状況 2> 2> と保健所から連絡があった。と保健所から連絡があった。
2727
<<状況状況 3>3>現地対策本部長は、発熱外来センターを明日までに現地対策本部長は、発熱外来センターを明日までに設置する方向で具体的に検討するように、保健所、設置する方向で具体的に検討するように、保健所、横手市等関係機関に指示を出した。横手市等関係機関に指示を出した。
<<状況状況 3> 3> と現地対策本部（保健所）から指示があっと現地対策本部（保健所）から指示があった。た。
<<状況状況 3> 3> と保健所から連絡があった。と保健所から連絡があった。
課題３・・・状況３を受け、発熱外来センター設置課題３・・・状況３を受け、発熱外来センター設置に向けて、具体的に何をしますか。に向けて、具体的に何をしますか。課題４・・・「今日、発熱と呼吸器症状のある患者課題４・・・「今日、発熱と呼吸器症状のある患者
はどこを受診すればよいか」の問いにどう答えるか。はどこを受診すればよいか」の問いにどう答えるか。
課題３・・・状況３を受け、発熱外来センター設置に向けて、具体的に何をしますか。
• 発熱外来センターは基本的に住民がわかりやすい場所が望ましく、それなりの設備や多数の受診者に対応を講じ易い場所が望ましい。各地域の状況により実際の場所を想定する。
• ベッド等は必要の程度に応じて準備しておくが、当座は病院等から予備ベッド等を搬入。準備として、各医療機関や介護等施設、宿泊施設、学校、業者等からの資材等の情報を手順に盛り込んでおく必要がある。（有事になる前から、市内にどれだけの備品等の確保があるのか事前に把握しておくことが肝要）
• 医師・看護師等の人員は、あらかじめ想定してある手順（流行に応じたステップに従った手順）に従い現地に集合する。（前述のように今のうちから手順を検討しておく必要がある！）
課題４・・・「今日、発熱と呼吸器症状のある患者はどこを受診すればよいか」の問いにどう答えるか。
• とにかく、一般医療機関ではなく「発熱外来センター」に集中させる。（？）
• 発熱外来センターで最も重要なことは、「トリアージ」であり、疑わしい人を、問題なさそうな人から疑いの強い人までトリアージし、各々のグループを確実に別の場所 (待合室・診察室 )で診療することを守る。
3030
(NEWS)(NEWS)横手市は発熱外来センター設置を決定。明日横手市は発熱外来センター設置を決定。明日 99時から診療開始。時から診療開始。
<<状況状況 4>4>・発熱外来センター運営開始。・発熱外来センター運営開始。・発熱外来センター受診者で、新型インフルエンザ疑い例が・発熱外来センター受診者で、新型インフルエンザ疑い例が 22 例例
発生。（東京から来秋したＢ氏と発生。（東京から来秋したＢ氏と 2424 日に夕食を共にした商工日に夕食を共にした商工会議所のＣ氏と農協職員のＤ氏）会議所のＣ氏と農協職員のＤ氏）
・各関係機関に住民からの問合わせ、相談が増加している。・各関係機関に住民からの問合わせ、相談が増加している。<<状況状況 4> 4> 疑似症患者が２件あると発熱外来センターから連絡が疑似症患者が２件あると発熱外来センターから連絡が
あった。あった。<<状況状況 4>4> と保健所から連絡があった。と保健所から連絡があった。<<状況状況 4>4>＋疑い患者２名を感染症指定病院に搬送する。＋疑い患者２名を感染症指定病院に搬送する。
課題５・・・（薬剤師会）住民から殺到する下記のような問い合課題５・・・（薬剤師会）住民から殺到する下記のような問い合わせに対する対応は。わせに対する対応は。
新型インフルエンザの予防薬・特効薬はあるのか。 新型インフルエンザの予防薬・特効薬はあるのか。 その薬は十分量確保されているのか。 その薬は十分量確保されているのか。 高齢者や幼児がいるので優先的に分けて欲しい。 高齢者や幼児がいるので優先的に分けて欲しい。
3131
<<状況状況 5>5>・発熱センター受診者で、疑い患者の・発熱センター受診者で、疑い患者の CC氏と氏と DD氏の新型イ氏の新型イ
ンフルエンザウイルス陽性が確定。ンフルエンザウイルス陽性が確定。・市立横手病院の感染症病棟には３名収容されており、残・市立横手病院の感染症病棟には３名収容されており、残
り１床のため協力病院へ結核病棟等の使用を依頼。り１床のため協力病院へ結核病棟等の使用を依頼。・発熱外来センターで更に１０件の疑症例が発生。 ・発熱外来センターで更に１０件の疑症例が発生。 ・現地対策本部（保健所）に医療機関以外での施設で集中・現地対策本部（保健所）に医療機関以外での施設で集中
的に治療可能な収容施設の体制整備を要請。的に治療可能な収容施設の体制整備を要請。<<状況状況 5>5> 平鹿総合病院に結核病棟の使用依頼。平鹿総合病院に結核病棟の使用依頼。<<状況状況 5>5> 指定病院、協力病院から横手市と保健所に医療指定病院、協力病院から横手市と保健所に医療
機関以外の治療可能な収容施設の体制整備を要請機関以外の治療可能な収容施設の体制整備を要請<<状況状況 5>5> 保健所から医師会、薬剤師会に収容施設設置に保健所から医師会、薬剤師会に収容施設設置に
おける人員支援の要請おける人員支援の要請
3232
<<状況状況 6>6>・呼吸困難と発熱による・呼吸困難と発熱による 119119番通報が相次ぐ。番通報が相次ぐ。・保健所に設置した発熱相談センターにも同様の電話等が殺到。・保健所に設置した発熱相談センターにも同様の電話等が殺到。・各病院、診療所にも同様の問い合わせが殺到。・各病院、診療所にも同様の問い合わせが殺到。<<状況状況 6>6>消防から保健所に連絡消防から保健所に連絡
課題６・・・課題６・・・１）呼吸困難と発熱を訴える患者が殺到してきた場合、どのよ１）呼吸困難と発熱を訴える患者が殺到してきた場合、どのように対応するか。うに対応するか。
２）下記のような住民からの問い合わせに対してどう答えるか。２）下記のような住民からの問い合わせに対してどう答えるか。 熱があり、息苦しく感じるが新型インフルエンザだろう 熱があり、息苦しく感じるが新型インフルエンザだろう
か。か。 新型インフルエンザの症状が出たら、どこに受診したら 新型インフルエンザの症状が出たら、どこに受診したら
いいか。いいか。 他の病気で受診したいが、新型インフルエンザの患者が 他の病気で受診したいが、新型インフルエンザの患者が来院していないか。来院していないか。
3333
課題６・・・課題６・・・１）呼吸困難と発熱を訴える患者が殺到してきた場合、どのように対応するか。１）呼吸困難と発熱を訴える患者が殺到してきた場合、どのように対応するか。
２）下記のような住民からの問い合わせに対してどう答えるか。２）下記のような住民からの問い合わせに対してどう答えるか。 熱があり、息苦しく感じるが新型インフルエンザだろうか。 熱があり、息苦しく感じるが新型インフルエンザだろうか。 新型インフルエンザの症状が出たら、どこに受診したらいいか。 新型インフルエンザの症状が出たら、どこに受診したらいいか。 他の病気で受診したいが、新型インフルエンザの患者が来院していない 他の病気で受診したいが、新型インフルエンザの患者が来院していないか。か。
問い合わせは上記同様、「対応センター」問い合わせは上記同様、「対応センター」 (( 市役所か保健市役所か保健所所 )) に集中させ、一般医療機関では対応しておらず、受診はに集中させ、一般医療機関では対応しておらず、受診は「発熱外来センター」のみであることを徹底させる。「発熱外来センター」のみであることを徹底させる。
加えて、流行を最小限にするために、無用の受診を極力控え加えて、流行を最小限にするために、無用の受診を極力控えさせる。させる。
インフルエンザ関連の受診は全て「発熱外来センター」に集インフルエンザ関連の受診は全て「発熱外来センター」に集中させ、対応する人員は患者数に応じて手順通り増員する。中させ、対応する人員は患者数に応じて手順通り増員する。
他の病気の場合は、緊急性がない場合は原則自宅待機させ定他の病気の場合は、緊急性がない場合は原則自宅待機させ定時に連絡を取らせ、その後の状況で緊急性が増した場合や緊時に連絡を取らせ、その後の状況で緊急性が増した場合や緊急疾患（心血管・脳血管疾患等）の場合は、あらかじめ対応急疾患（心血管・脳血管疾患等）の場合は、あらかじめ対応することを決めた医療機関に搬送や受診させる。することを決めた医療機関に搬送や受診させる。
3434
<<状況７状況７ >>発熱外来センターの受診者で、臨床診断・新型インフルエ発熱外来センターの受診者で、臨床診断・新型インフルエ
ンザ疑い例（軽症）が発生。ンザ疑い例（軽症）が発生。<<状況７状況７ >> 新型インフルエンザ軽症の疑い例が増加してい新型インフルエンザ軽症の疑い例が増加してい
る。る。
(NEWS)(NEWS)発熱外来センター開設後、新型インフルエンザ確定患者が発熱外来センター開設後、新型インフルエンザ確定患者が県内でも５県内でも５ 00 名以上発生している。県内の感染状況が名以上発生している。県内の感染状況が「感染拡大期」から「まん延期」と拡大が危惧されるた「感染拡大期」から「まん延期」と拡大が危惧されるため「緊急事態宣言」を行う。め「緊急事態宣言」を行う。
病院、診療所から新型インフルエンザ疑症例について保健病院、診療所から新型インフルエンザ疑症例について保健所に所に 3030件以上の報告が相次ぎ、横手保健所だけでは積件以上の報告が相次ぎ、横手保健所だけでは積極的疫学調査、検体搬送等が限界に近い状況になる。横極的疫学調査、検体搬送等が限界に近い状況になる。横手医療圏の感染症病棟と一般病棟は満床となりつつある手医療圏の感染症病棟と一般病棟は満床となりつつあることから、新型インフルエンザ現地対策本部は病院以外ことから、新型インフルエンザ現地対策本部は病院以外での患者収容施設の設置の準備をしている。での患者収容施設の設置の準備をしている。
3535
<<状況８状況８ >>・発熱外来センター受診者で、臨床診断・新型インフルエン・発熱外来センター受診者で、臨床診断・新型インフルエン
ザ疑い例（重症）が多発。 ザ疑い例（重症）が多発。 ・感染症病棟、平鹿総合病院・大森病院の一般病棟ともに満・感染症病棟、平鹿総合病院・大森病院の一般病棟ともに満床のため患者受入困難。床のため患者受入困難。
<<状況８状況８ >> 発熱外来センターから消防に患者搬送の要請。ま発熱外来センターから消防に患者搬送の要請。また、重症者が多発している状況を保健所、横手市に連絡。た、重症者が多発している状況を保健所、横手市に連絡。
<<状況８状況８ >>＋しかし感染症指定病院は満床。次に、感染症協＋しかし感染症指定病院は満床。次に、感染症協力病院に入院要請したが満床。力病院に入院要請したが満床。
管内の病院は満床のため、医療機関以外の収容施設の設置を管内の病院は満床のため、医療機関以外の収容施設の設置を保健所、横手市、医師会で検討。保健所、横手市、医師会で検討。
(NEWS)(NEWS)県内の二次医療圏ごとに設置されている発熱外来セ県内の二次医療圏ごとに設置されている発熱外来センターには、新型インフルエンザ重症患者が多発し、確定ンターには、新型インフルエンザ重症患者が多発し、確定者を含め県全体で入院患者が３００名以上発生している。者を含め県全体で入院患者が３００名以上発生している。
横手医療圏の感染症指定病院及び協力病院は満床状態と 横手医療圏の感染症指定病院及び協力病院は満床状態となり患者の受け入れが困難となっている。このため、現地なり患者の受け入れが困難となっている。このため、現地対策本部は病院以外での患者収容施設を設置した。対策本部は病院以外での患者収容施設を設置した。
3636
<<状況９状況９ >>新型インフルエンザ対策本部は県内感染まん延期新型インフルエンザ対策本部は県内感染まん延期
と発表。封じ込め対策解除を決定する。また、と発表。封じ込め対策解除を決定する。また、現地対策本部は病院以外の収容施設を設置した。現地対策本部は病院以外の収容施設を設置した。
<<状況９状況９ >>県対策本部から保健所に連絡。県対策本部から保健所に連絡。<<状況９状況９ >> 医療機関での封じ込め対策を解除し、医療機関での封じ込め対策を解除し、
病院以外での収容施設を設置した。病院以外での収容施設を設置した。
課題７・・・状況９により、病院以外の収容施設課題７・・・状況９により、病院以外の収容施設を設置しても、封じ込め対策解除となると、新を設置しても、封じ込め対策解除となると、新たな患者が発生した場合、封じ込め対策前と大たな患者が発生した場合、封じ込め対策前と大きく対応が変わると思われる。貴機関ではどのきく対応が変わると思われる。貴機関ではどのような対応に変わるか確認してください。ような対応に変わるか確認してください。
3737
<<状況状況 10>10>秋田県新型インフルエンザ対策本部が、大規模流秋田県新型インフルエンザ対策本部が、大規模流
行に備え、社会活動の制限を改めて指示。行に備え、社会活動の制限を改めて指示。・集会等の制限・集会等の制限・公共交通の運行縮小・公共交通の運行縮小<<状況状況 10>10>県対策本部から、横手市、警察署、消県対策本部から、横手市、警察署、消
防署、保健所に連絡がある。防署、保健所に連絡がある。<<状況状況 10>10> ついて、各関係機関で検討。ついて、各関係機関で検討。
(NEWS)(NEWS)その後、続々と発熱センターに患者が押し寄せ、その後、続々と発熱センターに患者が押し寄せ、
新型インフルエンザが原因となる死者も次々と新型インフルエンザが原因となる死者も次々と増えていった。増えていった。
3838
<<状況状況 11>11>埋火葬所より、「新型インフルエンザによる死者数が埋火葬所より、「新型インフルエンザによる死者数が
横手市の火葬の容量を超えたため、遺体を直接埋火横手市の火葬の容量を超えたため、遺体を直接埋火葬所へ搬送できなくなった。」と連絡があった。葬所へ搬送できなくなった。」と連絡があった。
<<状況状況 11>11> について、埋火葬所から横手市に連絡があについて、埋火葬所から横手市に連絡がある。る。
<<状況状況 11>11> 横手市から保健所に一時安置所の感染対策横手市から保健所に一時安置所の感染対策について連絡がある。について連絡がある。課題９・・・新型インフルエンザ感染が拡大し、死亡課題９・・・新型インフルエンザ感染が拡大し、死亡
者の数が火葬場の火葬能力を超える場合、公衆衛生者の数が火葬場の火葬能力を超える場合、公衆衛生の確保上、遺体の保存対策が大きな問題となる。の確保上、遺体の保存対策が大きな問題となる。各機関で今準備できることを挙げてください。各機関で今準備できることを挙げてください。
<< 訓練終了訓練終了 >>
N100 マスク 0.1-0.3micronの粒子を 100％カットN95マスク 0.1-0.3micronの粒子を 95％カット（空気感染に適）外科手術用マスク 飛沫感染予防に適防塵マスク N95並みの効果期待一般用マスク 飛沫予防にある程度の効果
マスク荒い粒子（飛沫）なら防げ荒い粒子（飛沫）なら防げるるウイルスそのものは防げなウイルスそのものは防げないい口腔内の保温、保湿口腔内の保温、保湿
＜産業医等による安全衛生委員会での教育・啓蒙＞
•厚生労働省 新型インフルエンザ対策関連情報
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/
•新型インフルエンザ及び鳥インフルエンザに関する関係省庁対策会議 「新型インフルエンザ対策行動計画」（平成 19 年 10 月改訂） •厚生労働省新型インフルエンザ専門家会議「新型インフルエンザ対策ガイドライン（フェーズ 4以降）」について（平成 19 年3 月 26 日） •労働者健康福祉機構（海外勤務健康管理センター）「海外派遣企業での新型インフルエンザ対策ガイドライン」（平成 19 年 5月 18 日改訂）
＜国の新型インフルエンザ関連情報＞
＜新型インフルエンザに関して参考になる情報源＞
∗ 国立感染症研究所のウェブサイト http://www.nih.go.jp/niid/index.html ∗ 同研究所の感染症情報センターのウェブサイト http://idsc.nih.go.jp/index-j.html ∗ 外務省海外安全ホームページ http://www.anzen.mofa.go.jp ∗ 都道府県・保健所・市町村の情報 各都道府県・保健所・市町村はウェブサイトを開設しており、そこから情報や住民へのお知らせが発信されているので参考にされたい。 ∗ 特定非営利活動法人事業継続推進機構 http://www.bcao.org/
日 程 2009 年 11 月 5 日（木）～ 8 日（日）
平成 21年 11月 5日（木） 13:00～ 6日（金） 9:10～ 11:00 合同実地研修・合同研修ワークショップ平成 21年 11月 6日（金） 13:00～ 17:00 実地研修（事業所見学・職場巡視） 幹事会、自由集会平成 21年 11月 7日（土） 13:00～ 17:00 シンポジウム「職場における自殺予防」 9:30 ～ 11:50 部会企画 14:10 ～ 17:00 ポスターセッション平成 21年 11月 8日（日） 9:30～ 13:30 メインシンポジウム「働く人の健康を生み出す職場づくり」
会 場：秋田県総合保健センター〒 010-0874 秋田県秋田市千秋久保田町６番６号 TEL ： 018-831-2011
企画運営委員長 広瀬 俊雄（仙台錦町診療所・産業医学センター）
