東京大学 2014年夏学期 工学部 電子情報工学科
Groupwork of Future全学体験ゼミナール #01
まずはグループワークを体験してみよう
これまでの仕事
山口情報芸術センター チーフエデュケーター
(2003〜2013)
メディアアート専門の文化施設で、
教育普及プログラムの開発と運営を行ってきた
キッズデザイン賞、文化庁メディア芸術祭にてワークショップ、子供向けの企画展示が受賞
山口情報芸術センター[YCAM]
2003年オープン
図書館併設文化施設
メディアアートの制作
教育普及活動の充実
・アーティスト(現代美術)
・地域おこし
- 今治市・大島町
- 西粟倉村
・コミュニティスペース
- マエマチアートセンター
個人的な活動
オーソドックスなグループワーク
ポストイットを使ったブレインストーミング
今日のグループワークでやること
グループワークによるアイデアのオーガナイズ
ツール:ポストイット
テーマ:「東大受験成功のカギ!」
時間:約60分(短い!)
一応の、特別ルール
「ストップ!」と声をかけられたら議論中断!
ついつい話を続けたくなるが、
授業の時間内に収めるため、スムースな進行に
ご協力ください。
アイデア抽出のポイント:
考え方:
・質より量
・否定しない ダメ!って言われると萎縮する
・人のアイデアに乗っていく
・似たものだらけ>次の展開へ
書き方:
シンプルかつ明快
時間:7min
アイデアのグルーピング
10グループぐらいに分けていく
・さまざまなレベルでまとめられる。
・無理の無いように。1枚だけのものもOK!
時間:3min
整理のコツ
・似てるもの>グループへ
・レベルが同列で列挙できる
・対立概念、二者択一「または」
・因果関係(一方的、相互的)「ゆえに…」
・別のレベル 「つまり…」「まとめると…」
「抽象化すると…」「具体的には…」
追加で考える:4min
1. モチベーション2. 弱点克服3. 時間の効率化 :
ランキング
重要度順に並べてみる
「東大受験成功のカギ」を、5つにまとめ
スケッチブックへ書き出す。
5個目は、ほかのグループが書かないようなものでもOK。アイデアのジャンプ。
時間:3min
どれもこれも大事!ってなるよね…。
今回のグルーピング、ランキングでうまくいったこと、失敗したことについて聞かせてください。
次のステップ
これまで出てきたアイデアも再利用しながら
テーマ:「これからの教育に大切なこと」
を考えてみよう。
再構築
ポストイットは、バラけさせてもOK。
考えていくうちに必要になった
新たなカードを作ってもOK。
アイデアのグルーピング(2回目)
10グループぐらいに分けていく
・さまざまなレベルでまとめられる。
・無理の無いように。1枚だけのものもOK!
時間:5min
ランキング(2回目)
重要度順に並べる
「これからの教育に大切なこと」
5つにまとめる。
各チーム発表
「これからの教育に大切なこと」
チームごとに持ち時間 : 2min
課題のスケール、射程、タイミング
何を目標にするか?
「安全に成功が見込める目標」を設定
or 「こうなったら凄いよね!」を設定
アイデア抽出、グルーピング、ランキング
の過程で、目標とすべき課題は変更可能。
GWの中で新たな課題を見つけることが重要。
まとめ
・アイデアのグルーピングは、一様ではない
果実の輪切りの方向が違えば、別の見え方。
・多様性を思いつくには、多人数=早い!
>逆に、1人でじっくり煮詰め磨く知恵もある
・特性に応じて役割は何となく決まっていく
GWのメリット/デメリットを理解し使おう
ありがちな失敗
・目的と手段を取り違える >ろくなことにならん
>どこに向かうか不明になる
・耳を傾ける気が無い人 >話したがり、な人ほど聞くことを意識すべし
>周り、相手が何を欲しているか?理解力
・個人の成果を優先する >そういう人は独りが向いてるかも
>チームの成果を意識できる人:リーダー
今日学んだことと今後の展望
グループワーク、ワークショップの「手法」は、いくつもある。>「手法」そのものは
コピペ可能な知識。
コピペ不可な知恵とは何か?
グルーヴ感、パワー、見たことのない課題に挑む勇気など。
今後、その秘密を探っていきましょう。