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第 10号2017年 12月 21日発行

失敗から学ぶ失敗から学ぶ失敗から学ぶ失敗から学ぶ校長 堀 隆行

過去のことを悔やんでもしょうがないとよく言いますが、過去を悔やんでいるだけならば、本当に意

味がないことです。「あの時、勉強しておけば良かった。」と言ってみても、何も変わりません。しか

し、「あの時、どうして勉強できなかったのだろう」「あの時、どうしたら勉強できていたのだろう」

と考えるのは意味があります。なぜなら、これから先も「あの時」のような状況や似た出来事が起きる

からです。あの時のような事が再び起こったときに、「あの時どうして勉強できなかったのだろう。」

と言ってはダメなのです。原因も分からず、解決策も分かっていなければ、同じことを繰り返すことに

なります。

過去のマイナスの出来事をプラスにするかどうかは、皆さんが決められます。同じ過ちを繰り返さな

いために、原因と解決策を過去の出来事から学ぶのです。それができれば、皆さんにとってマイナスの

出来事が、これからの人生を変えるプラスの出来事になるかもしれません。原因と解決策が分かり、こ

れから先の問題に対処できるようになれば、過去の出来事は自分の役に立った、プラスになったと言え

るのです。

しかし、人は経験したことがないことに遭遇した場合に、十分力を発揮できないことがあります。そ

れを乗り越えるために必要な力が、「生きる力」です。これは、これまで獲得した知識を土台にして、

知識を応用したり、組み合わせたり、新たな方法を創造したりして、問題を解決する力です。学校では、

「学び合い」を通して、「自分で考え、自分の考えを他人に伝え、他人の考えを聞き、意見を出し合っ

て考えをまとめる」という学習を行い、「生きる力」の育成を図っています。

以前に学んだことや昔の事柄をもう一度調べたり考えたりして、新たな道理や知識を見い出し自分の

ものとすることが大切だと、昔の人は「温故知新」という熟語で説きました。色々なことから学び、人

の意見を聞いて、考えを深めたり、新しいものを考え出したりすることは、今も昔も変わらず重要なこ

ととされています。毎日の生活の中で、自分で考えて、先のことに備えることは、自分の将来の可能性

を広げることに繋がります。3年生は進路選択が迫ったこの時期なので、このことがよく理解できるで

しょう。1・2年生は、毎日、ただ何となく学習するのではなく、自分を向上させるための方法を、自

分で身につけてほしいと思います。

<9月22日(金)中越地区重点教科訪問 1年3組 社会科の公開授業>

中国の一人っ子政策が廃止され理由を事実を挙げて考え合う授業でした。

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伝統伝統伝統伝統をををを守守守守りよりよいりよりよいりよりよいりよりよい弥中弥中弥中弥中をををを目指目指目指目指すすすす!!!!新生徒会役員決新生徒会役員決新生徒会役員決新生徒会役員決まるまるまるまる!!!!

新メンバーから抱負を述べてもらいました。

会 長 2年1組 小野こんにちは!私の公約は、「思いやり活動の実施」です。私は、弥中生に思いやりが足りない部

分があると考えています。ですから、思いやり活動を行い、みんなで思いやりであふれる弥中を目指します。この公約を達成するため、また、たくさんの活動が成功できるよう私は2つのこと

を意識していきます。一つ目は、あいさつや服装、提出物などの基本的な部分をきちんとすることです。

弥中のリーダーとして、全校の手本となる姿を目指し、頑張ります。二つ目は、協力することです。様々な場面でみんなで協力し合って前進していけるように、私は自分から協力していくことを意識していきます。私は、今年度、執行部として大きな行事から見えない裏仕事までたくさんのことに携わってきました。そ

の経験を活かしていきます。また、生徒会副会長、応援団長、そして全校の皆さんの力を借りて、伝統を守りながらよりよい弥中をつくっていきます。頑張ります。よろしくお願いします。

副会長 2年1組 髙山応援してくれた皆さんのお陰で、副会長になれたことを大変うれしく思います。しか

し、うれしさはここまでに留めようと思います。これからは、自分を見直し、未熟な点を改めて、真に男子副会長として皆さんの役に立てるよう、精一杯努力していきます。さて、私の抱負は、「学び続ける」ことです。仕事と生活を含めて考えました。仕事で

は、まずは自分がすることを学び、慣れていく必要があります。その時に、相手の話をよく聞き、理解した状態でできるようにしたいです。終わった後は、友人や先生のアドバイスを受けて、悪い点は改善していけるようにしたいです。生活面でも、全校の模範を目指し、学習やあいさつ、時間の有効活用に取り組みます。このように、学び続ける姿勢を大切にしていきます。私はまだ未熟なので、いろいろ学びながら一歩一歩前進していきます。よろしくお願いします。

副会長 2年3組 清水私が目指す学校の姿は、「輝く弥彦中」です。それは積極性があり、活気あふれる学校

です。そのために、私は次のことを行っていきます。まず、あいさつの活性化です。あいさつは誰にでもできることです。元気よく、笑顔で

あいさつすれば、した方もされた方も気持ちが明るくなります。そこで、私はワンストップあいさつを提案します。それは、あいさつをするときに、一度立ち止まり、相手の顔を見てあいさつをすることです。そうすることで、相手に気持ちが伝わり、お互いに気持ちよく 1 日を過ごすことができます。また、執行部や他の委員会と協力して、朝のあいさつ運動を行います。さらに、各クラスで「あいさつ」について対策を考えてもらい、活性化させたいと考えています。次に、まわりと協力する学校を目指します。それには、一人一人が向上心をもつことが大切になります.

向上心をもつために、まず、部活動では大会前に各部の目標を校内に掲示して、一人一人の意識を高めたいと思います。また、各委員会と一緒に考え、いろいろな行事を企画して仲間意識を強くし、団結力を高めていけるようにしたいです。このように、私は全校の皆さんと一緒によりよい弥彦中学校、輝く弥彦中学校を創っていきたいと思いま

す。しっかり頑張ります。よろしくお願いします。

応援団長 2年2組 佐藤私が応援団長になった理由は、あいさつの声、全校集会の校歌の声、激励会の応援の

声をもっとよくしていきたいと考えていたからです。その3つのことをもっとよくしていくために、まず自分自身を変えていきます。今ま

で何事にも全力を出し切れず、中途半端で終わっていました。そんな自分を応援団長という役職を通して変えます。激励会の応援の声については、部活動ごとに応援練習をしてもらうなど、練習方法を

見直したいと考えています。そうすることによって、部活動の一体感が生まれ、部活動への意識も高まると思います。応援団長は、男子のイメージが強いと思います。しかし、私は男女関係なく私にしかできないことをやっていきたいと思います。私は、応援団長として弥彦中学校をよくしてく自信があります。弥彦中学校を変えていく自信があります。

一生懸命頑張っていくので、よろしくお願いします。

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12/1512/1512/1512/15~~~~19 作品展開催19 作品展開催19 作品展開催19 作品展開催今年も期末保護者会と並行して、校内作品展を実施しました。今年は、3年生の家庭科で作成した幼

児のおもちゃがたくさん並びました。多くの保護者から鑑賞していただきました。ありがとうございました。

1 年 生 2 年 生 3 年 生

教 習字 「輝け未来」「伝統文化」 「目標達成」「自主独立」 「大志を抱け」「旅立ちの春」

科 美術 ・絵文字 ・見なれた風景 ・立体感のある平面構成

家庭科 ・幼児向けのおもちゃ

1年「絵文字」1年「絵文字」1年「絵文字」1年「絵文字」漢字一文字をテーマとし、その漢字の一部または全体を関

係する絵と組み合わせてデザインしました。一人一人が発想力を高め、ユーモアあふれるデザインを生み出しました。はみ出しやぬりむらを防ぐよう、着色にも気を遣いました。

2年「見なれた風景」2年「見なれた風景」2年「見なれた風景」2年「見なれた風景」授業冒頭で構図について学んだあと、奥行きを意識しなが

ら下描制作を進めました。彩色では、混色と筆のタッチの工夫にこだわりました。仕上がった作品から生活の場である校舎に対するひとり一人の思いを読み取ることができます。

3年「立体感のある平面構成」3年「立体感のある平面構成」3年「立体感のある平面構成」3年「立体感のある平面構成」透視図法、斜投影法などの図法を基本に用い、立体感あ

ふれる空間を思い思いに表現しました。形と配色の両面から立体感を引き立てるための工夫を凝らしてきました。根気が必要な大変難しい3年生ならではの課題です。形と色それぞれに個人のこだわりが見られます。

国際アート部「個人制作作品」国際アート部「個人制作作品」国際アート部「個人制作作品」国際アート部「個人制作作品」授業では体験できない技法を中心に取り組んできました。

スクラッチは繊細な線描写により柔らかな表現を実現させています。モザイクタイルは、タイルを砕くところから自身で手掛けるなど、作者のこだわりが伝わってきます。切り絵は、試作を重ねながら、画面に独特な黒の世界を作り出しています。水彩画は、対象の静物を細かく観察し、混色を工夫しながら質感を再現しています。イラストからは、個々の深い世界観が伝わってきます。

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人権週間人権週間人権週間人権週間のののの取組取組取組取組今年も人権強調週間(12/4~ 15)にちなんで、人権教育や同和問題について学習しました。新潟県同和教育研究協議会が作成した副読本「生きるⅣ」や自作資料を活用し、いじめや差別、就職

差別などを題材にして、人としての生き方について学びを深めています。

1 年生は、歴史的な背景から現在も続いている部落差別について学習しました。読み書きの力を身につけることができなかった人が、識字学級で文字を学び、表現することを通して豊かな心を取り戻していった実話から生徒が考えた感想・意見を紹介します。○ 差別の発生の原因が、「自分とは違うから」「怖いから」という思い込みや偏見だと聞いて、私は大人の方が思い込みや偏見を持ちやすいいし、子どもよりも大きな問題につながりやすいと思いました。子どもはそんな思い込みの激しい大人を見て真似をするんじゃないかと思いました。

○ 差別の意味を知り、学校でも気づかないうちにたくさんの差別が発生してしまっているのではないかと思いました。これからは、小さな差別でも自分で判断できるようになって、いじめにもつながらないようにしていきたいです。「自分とは違う」と感じても、自分と同じ事もあるかもしれないから、一方的に見るのではなく、多角的に見ることで差別も防げると思います。

3年生は、個人の能力とは関係のないこと(出身地や家族構成など)で就職差別を受けた事実を知り、考え合いました。以下は、生徒の感想です。○ 自分ではどうにもならないことで差別にあうのは、よくないことだと思ったし、そうなってほしくないと思った。そういう差別が早くなくなればいいと思った。

○ 平和だと思っていた日本でも、こんなにひどい差別があることを知りました。新潟でも起こっていることを初めて知り、とても驚いたし悲しくなりました。今後はこのことを頭に入れながら、誰とでも優しく接したいです。

12月9日(土)13:30~ メッセピア5Fオール世代防災リーダーワークショップ10 月 15 日(日)に実施した村の防災訓練に参加

した生徒の中から、2 名の男子が自ら参加してきました。「地域を支える防災リーダー、県央地区での活躍

への期待」と題した講演を聞いた後、各団体の取組を発表し、リレートークで意見交換を行いました。ボランティアを経験して

みて初めて知った弥中生の苦労話に聴衆は耳を傾けていました。弥彦村を代表して、立派に参加してきました。

今年ももうすぐで 2017 年が終わろうとしています。10 月には大きな節目に当たった創立 70 周年を祝い、記念式典を挙行することができました。ここでも生徒たちの様子や態度に対し、賞賛の言葉をた

くさんいただくことができました。嬉しい限りです。保護者や地域の皆様よりいた

だいているご理解とご協力に職員一同感謝致します。どうぞ、3学期もよろしくお願い致します。よいお年をお迎えください。

【3学期の主な予定】1月 9日(火)始業式

16日(火)私立高校入試①17日(水) 〃 ②18日(木)漢字検定③19日(金)英語検定③22日(月)PTA会長団会25日(木)3年進路保護者会①26日(金) 〃 ②

2月 8日(木)3年定期テスト①9日(金) 〃 ②

13日(火)公立特色化選抜15日(木)1・2年定期テスト①16日(金) 〃 ②

ふれあいカレンダー配布20日(火)PTA評議員会21日(水)三送会

3月 5日(月)卒業証書授与式7日(水)公立一般学力検査8日(木)公立一般独自検査9日(金)~11日(日)

2年生修学旅行(関西方面)14日(水)公立高校合格発表22日(木)公立2次検査23日(金)終業式26日(月)離任式


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