【2018年 明石工業高等専門学校】 地域との共創による PBL とグローバル事業 ~自律・協働・創造性の発展と展開~
概要
知識創造社会において、求められる工学技術者像は多様性に関する寛容性・人間性と、問題発見・設定能力、困難に挑み挑戦し続ける力、いわば、自らの尊厳と価値観に立脚し、視野が広く個性や独創性など分野横断的能力が求められている。 明石高専では、学生の自律性・協働性・創造性の育成を目的とした文科省「大学教育再生加速プログラ
ム(AP)【テーマⅠ(アクティブ・ラーニング)】」、自立、協働、創造の能力を養成することを目的とし学科学年横断でのチームによって計画した活動の実施に基づく PBL授業である『Co+work』、『グローバル事業』や『地域連携事業』等を展開している。また、建築学科では独自な PBL への取り組みを行い、いくつかの成果がみられる。 本講演では、本校での様々な PBL への取り組みの概要と課題について述べる。
講演者プロフィール
大塚 毅彦(おおつか たけひこ) 【現職】明石工業高等専門学校・建築学科・教授 2006年 英国王立芸術大学ヘレンハムリン研究所 客員研究員 1997年 明石工業高等専門学校建築学科講師 1995年 豊橋技術科学大学建設工学系助手 1995年 神戸大学大学院自然科学研究科環境計画学専攻 博士(学術)
講演資料
【2018年 明石工業高等専門学校】 地域との共創による PBL とグローバル事業 ~自律・協働・創造性の発展と展開~
私の供創造アクションの1部• ユニバーサルデザインの住まい・まちづくり
(明石高専ユニバーサルデザイン学生プロジェクト)
(うおずみん・ふるさと創生プロジェクト)(ゆるつなのまちづくり)
NPO法人ぱれっと(高齢障害の垣根を越えた社会保障を考える会)
• インクルーシブデザインを世の中に広めること
• 減災まちづくり(災害時要援護者の避難)
• フォトリーディング&リーディングファシリテーター(行動する読書会)
• BMIA(ビジネスモデル)ジュニアコンサルタント
(アントレプレナーの養成)
• マインドマップ/フェロー/フュチャーマッピング(想像して創造する!)
• プロジェクトマネージメント(PM)・アカデミックフェロー
• フュチャーセッション明石代表(ダイアローグ溢れる地域)
• 実践会に参加 、NPO法人KNOWS
• ファシリテーショングラフィックを学校に、地域に!
時代が求める人間像
産業 工業農業
情報データ
知識 分析力ナレッジ
知識 分析力ナレッジ
センス 感情 思考力インテリジェンス
1700年代 蒸気機関1946 エニアック1990 WWW1997 ディープブルー1997 Google
① 複雑な問題解決能力
② クリティカル・シンキング
③ 創造性
④ 人材管理能力(マネージメント)
⑤ 他者との協調性(人間関係調整力)
⑥ エモーショナル・インテリジェンス
⑦ 決断力と意思決定力
⑧ サービス・オリエンテーション
⑨ 交渉力
⑩ 認知的柔軟性
⇒SEL(Social and Emotional Learning) 共同作業や
コミュニケーション、問題解決能力など、感情と人間関係のスキル
2020年に求められるスキルとは?
11
世界経済フォーラム(2016年1月)『2020年に必要なスキルのランキング』
これからはあらゆる業界で、マーケットを『越境』する流れが止まらなくなる
Beyondの時代!「教育」「勤労」「引退」の単線型3ステージから
マルチステージ(生涯現役)へ学歴より、教育・実践歴結局、人間力に回帰か?
復職・兼職自由・ペア・チームの時代
• <会社内キャリア>と<会社外キャリア>を同時に形成する制度を!
会社依存から、復職・社会貢献などのパラレルなキャリア形成へ
あなたと一緒に働きたいと思ってもらえる人材育成SOSとWOWの言える複数の仲間(コミュニティ)に
帰属し、承認しあい、貢献しあう(助けてや、助けるで)
学生の「見知らぬ天使」は何処に?
<誰>と仕事をするのか?組むのか?
しかし、学生は知識・経験不足・良質なインプット・実践(プロジェクトマネージメント)に乏しい海外志向(国内?)学校は閉鎖空間 カリキュラム、想定外が起こりにくい人との出会い・背中をみて、火がつくことも!
Connecting Intelligenceの時代コワーキング、Fab Lab、シェアリング、IOT、人工知能、量子コンピュータ・・・
We are smarter than me. <自分>と<他人>の知識・技術・経験のすべてを組み合わせ、それぞれの状況に合わせて、自分も他者も納得できる「納得解」を導き出す「情報編集力」と「価値創造力」が必要
組織運営という意味でのプロジェクトマネジメントのスキル
技術を活かす「人間力」 社会と科学および技術を結び付けられるスキル。 ビジネスモデルキャンバスやデザイン思考
“Job-seeker”から、自分で産業や仕事をつくり出していくことが求められる“Job-creator”の養成
〇シンガポールのミルケンインスティテュート小学校低学年から、コーディング・ロボット工学・バイオ・3Dプリンター工作・資本市場と経済・起業家精神・交渉術・ディベート術を学んでいる。
明石高専の教育(個人的見解)
15歳から20歳までの5年間一貫工学教育 学生と教員の距離が近い(学寮、クラブ活動、課外活動、5年間) 実験・演習や実習を重視した手を動かす学習 教員は専門分野を持つ研究者でもある 成績優秀な中学生が入学してくる 防災教育(述べ200名以上が防災士取得)、アクティブラーニングの導入【1年生】 グローバル高専(トビタテ留学! 12名 全国3位の採択数(2016年)) 卒業後、国公立大学へ7~8割が編入、求人は20~30倍
[弱点や課題] 詰め込み教育となり、受動的な暗記学習になりがち(自立?、同調行動) 5年間同じ環境により、刺激が少ない 自己肯定感が意外と低い 運営交付金・教職員削減、外部資金の確保、教育業界の閉鎖性? 失敗から学ぶ実践が少ない環境 (洞察力・質問力?) 地域での多世代交流の希薄化 5年間同じ環境により、刺激が少ない 低学年での主体的取組が少ない
[強みと特長]
高専での私の実践■造形【1年】 →インプロでの即興スピーチ(毎回2人ずつ)
マインドマップ、
フュチャーマッピング+宝地図
インプロによるあるもので即興ものつくり
■ホームルーム:1年間の行動計画を『フューチャーマッピング!』
学生47人でシェア
■建築設計演習Ⅲ【3年】:
〇授業開始時に、3分間『座禅』
〇設計コンセプトを考える→図書館で図書を借りてグループで「読書会」47冊の参考本をシェア(集合知による暗黙知の顕在化)
■都市地域計画【5年】→インプロでのスピーチ
→中山間地域の地域おこしについて考える
課題本『里山資本主義』を読んでIPADで検索・調査
■インクルーシブデザイン概論【専攻科1年】→『こども園の園庭を設計』、学生30名が保育
に関する本を持参し、読書会→きずきを(らくがき)シンキング
インクルーシブデザインワークショップの成果を<劇>で発表
■朝活読書会【毎週木曜日開催 朝8時~8時45分】
未来を作る Creative Thinkingデザイン思考
未来思考ダイアローグ
Empathy利他・自我のバランス
ストーリー思考シナリオプラニング(バックキャスティング)
善良な<1市民>として、ホリスティックな視点を持つ
「ファクト(事実)」に注目した解決法も大事だが、
インクルーシブは人生の<ナラティブ(物語)>に目を向け、何をすべきか考える。<ファクト>を活用するには想像力を働かせ、ナラティブを読み解けるかがカギ
多様で包括的な視点から物事をとらえる姿勢の重視ICTをデフォルトの条件としながら、人間の持つ5感や 身体性の重視
異質なものをつなぐ
〇イタリアの例文化・芸術の理解と手仕事の融合が創造性を生む成長に必要な視点 敬意+尊厳+創造力
人間性
連続エンジニアの養成を視野に(どうあるか(Being)・人間性共育)?学校外の人と日常的に出会う場
好きになる力、夢中になる力、のめり込む力想像力、イメージ力、構成力、能動性、内発的動機、諦めない力、失敗OKの風土、多様な遊びの重要性
エンジニアがこれから必要な能力ビジネスモデル・キャンバスとバリュープロポジションデザインプロジェクトマネージメント
●加速学習(フォトリーディング・マインドマップ)など学び続けるスキルの獲得
技術職は若い時にしか出来ない。後々技術職に転職は不可能? 一つの技術を極めるのは才能と努力。運も必要。文系のスキル・知識は、あとでいくらでも手に入る。導入編は体験しておくべき
■ブラザーシステム(卒業生・社会人とのコネクティング、高専内外に)
ビジネス等で活用されているメソッドを教育にも!
■マインドマップ (Mind Mapping) フューチャーマッピング(Future Mapping) 行動する読書 (Read for Action) 宝地図 (Treasure Map) フォートリーディング (Photo Reading) マインドフルネス (Mindfulness) ホスピタリティマインド(The hospitality Mind) インプロ(身体知) (Improvisation) NLP? 日本の 〇〇道の導入 (Do 茶道、華道、)
著者に聞く行動する読書会・講演会・WSの実施
① 「行動観察の基本」の著者:松波晴人先生(大阪ガス行動観察研究所所長)による
イノベーションワークショップ②「才能を伸ばす人が使っているコミュニケーション術」
栗栖佳子先生③「30日で英語が話せるマルチリンガルメソッド」
(新条正恵先生)④ 絵本「海と空の約束」
西谷寛先生(環境体験カウンセラー)⑤「防災リテラシー」太田 敏一先生, 松野 泉先生(予定)
未来価値創造をする2つの方法
現状
未来
予測をしようとすると、確からしさを求めるために、現状の「変わらない理由」に絡めとられてしまう
極端な未来が「来るもの」と仮定して、「そうなったとき、私たちはどうしているだろうか?」と考える(できない理由ではなく、できたときのことを考える)
フォアキャスティング(確率の高い未来を予測する)
バックキャスティング(重大な変化を予期し、備える)
過去の経験から考える
ゼロベースあるべき姿から考える
マインドマップ基礎講座1day
Copyright(C)BWJ37
空想は知識より重要である。
知識には限界がある。
想像力は世界を包み込む。 アルバート・アインシュタイン
Imagination is more important than knowledge,for knowledge is limited while imagination embraces the entire world.
■3-1)脳の機能/シナジェティック
• 連続エンジニアの養成を視野に(どうあるか(Being)・人間性共育)?学校外の人と日常的に出会う場
• 好きになる力、夢中になる力、のめり込む力想像力、イメージ力、構成力、能動性、内発的動機、諦めない力、失敗OKの風土、多様な遊びの重要性
• エンジニアがこれから必要な能力ビジネスモデル・キャンバスとバリュープロポジションデザインプロジェクトマネージメント
●加速学習(フォトリーディング・マインドマップ)など学び続けるスキルの獲得
• 技術職というのは若いときにしか出来ない。後々技術職に転職は不可能。一つの技術を極めるのは才能と努力。運も必要。文系のスキル・知識は、あとでいくらでも手に入るが導入編は体験しておくべき
■ブラザーシステム(卒業生・社会人とのコネクティング、高専内外に)
平成19-20年度:学生支援GPソーシャルマーケットプログラム
平成25-26年度:地域貢献プロジェクト
定義: ソーシャルマーケットとは環境改善、キャンパスづくり、地域貢献などの社会益のある活動
(ミッション)に対してサービスを提供することを
目的としたマーケットhttp://act-market.org/地域貢献プロジェクト
http://www.akashi.ac.jp/csrproject/
明石高専の外部資金プロジェクト
【高専改革推進経費:代表】H24震災・復興経験を活かした安心安全
まちづくり教育ネットワークの構築
【高専改革推進経費:代表】H25~H26
地域特性を活かした地域貢献プロジェクトによる
教育研究の質の向上
【 高専機構】
H26~
グローバルエ
ンジニア育成
経費
【高専機構】
H26~H30
AL推進経費
【文部科学省】
H26~H31大学教育再生加速プログラムテーマⅠアクティブ・ラーニング
H24
H25
H26
H27
【文部科学省】H
24~H
28
近畿地区7高専連携による防災技能
を有した技術者教育の構築
H28
H29
H30
【高専機構】
H29~H30高専4.0イニシアチィブ
H31
8
アクティブラーニングCo+workとは?
• 4学科学年(2~4年)横断でのチームによって計画した活動の実施に基づく授業。
• 自立、協働、創造の能力を養成することを目的
1チーム8名(教員1名)
62チームあり
1年間
• 〈Find!アクティブラーナーHP Co+work紹介〉
• https://findactivelearning.com/set/2986/con/2982
51
52
H29年度テーマ一覧班 担当 テーマ1 NITACゴルフコース2 Let’s start KOSEN life 3 ~明石高専広告掲示部~4 OKASHI NO HOUSE 5 マツバの知らない世界6 NITAC ゆるキャラ プロジェクト7 絵本8 くみちゃんくみちゃん!きれいな水、見たくない?9 セカンドテラスプロジェクト ~Making Free Land~10 No more 電気泥棒11 大改造!劇的 美 for After ~Make ANCT Beautiful Again~12 子供向け防災ボードゲームを作ろう13 ボードゲームを作りましょう!14 高専版人生ゲームを作成15 人をダメにするイスを作ろう16 シニアとふれあいプロジェクト17 明石高専の立体地図プロジェクト18 明石高専犯罪抑止対策支部19 PとSC ~ピザとソーラークッカー~20 シャッターアート~Reborn~21 学校紹介動画を作ろう22 ストレス発散!!!23 木遊大工おもちゃ製作所24 高専祭に花を添える25 サイエンスショーで科学と友達!!26 生きねば。27 小学生を楽しませよう!!28 これが本当の明石そうめん29 高専生おしゃれ計画30 進化したブラインドを作る31 高専すごろく
32 人見知り改善プロジェクト33 魚住名店マップ製作34 好意室計画35 重曹の実用性36 高専ゲーム37 珍しいor新しいスポーツ・遊びを広めよう38 ゴミの名は。~まだ会ったことのない君の価値を探している~39 自分たちで作ったじゃがいも何しても美味しい説40 Love So Smoke 41 Do you know NITAC?~for中学生 fortune学生~42 チーム力 UP ゲーム43 けん康専44 LINEのスタンプを作成45 明石高専を知ってもらおう!46 ありえんうまみが深い47 高専ボードゲーム48 廃材を転換し創作しよう49 好きなものを食べよう・嫌いなものを避けよう50 Make a Confortable place ~きれいにして憩いの場をつくる~51 高専Remodering52 AAAA(明石高専生の、明石高専生による、明石高専生のためのアクロバット)53 魚住グルメマップ54 子どもの遊びに本気で参加!!55 願いを叶える売店プロジェクト56 学生による学生のための便利グッズ57 環境問題をコマ撮りで表現58 筋トレで発電59 おもちゃ時代、再来60 明石高専タレント名鑑61 お菓子の型枠作製から始める異文化交流62 観光選手権に応募&留学生と一緒に観光しよう!
• 従前の教育カリキュラムでは不十分• 「自律性・協働性・創造性」を
経験的に習得すること特化したPBLが必要
少子化 遊びの個人化
均質化された体験
圧倒的な経験不足
過度な安全追求
Co+work導入背景1入学してくる学生の質的な変化
• 社会での仕事のスタイル・環境・課題が複雑化
• 他分野の専門家と協働した問題解決能力が要求
• 多様な人々と協働できる能力が必要
Co+work導入背景2
エンジニアとして求められる能力の変化
11
• 知識を自分で得られる環境で、学び続ける姿勢・能力を身につけられるか?
• 教員の役割・存在意義が、知識の伝達「ティーチング」から、能力を引き出す「コーチング」へと変わりつつある。
SNSの利用
Web検索オンライン講義
Co+work導入背景3ICTによる学ぶ環境の変化
コ・プラスワーク
明石高専では、平成28年度から、2年、3年、4年の全学科学生(機械、電気情報、都市システム、建築)527人と全教員63人が無作為に選ばれた8名程度のチームを編成し、「自立、協働、創造」の力を養うプロジェクトを1年かけて実施する。学生が自分たちで問題発見からはじめ、問題解決までの活動計画を立て、実行する1年間(30回)の必修科目:2単位のPBL型授業である。
教員:コーチング(助言・介入)
全学科2年生、3年生、4年生:512名
全ての教員:62名
学年学科がうまく混ざるよう無作為にチーム分け、教員も無作為にチームへ。
Co+workのコンセプト(H28~)
自律性・協働性・創造性の育成
チームにとってチャレンジを含む活動であること
誰かを幸せにする活動であること
2つの制約
活動テーマ
12
カリキュラムにおける位置づけ
自律・協働・創造を養成する科目群
AL入門 一般科目
専門科目
グローバルスタディーズ
防災リテラシー
Co+work
Co+work
Co+work
プレゼミ
卒業研究
←
集大成としての卒業研究
1年 2年 3年 4年 5年
Co+workの活動チームづくり
計画 活動中間報告
見直し・活動
最終報告
神戸新聞H29.1.31
*毎回「ふりかえりシート」を記入*体育館にて *4チーム合同 *全員ポスター発表*「ふりかえりシート」を記入
13
平成29年度 活動テーマ例• 子供向け防災ボードゲームを作ろう
• シニアとふれあいプロジェクト
• シャッターアート~Reborn~
• 学校紹介動画を作ろう
• サイエンスショーで科学と友達!!
• 人見知り改善プロジェクト
• ゴミの名は。~まだ会ったことのない君の価値を探している~
• 廃材を転換し創作しよう
• 学生による学生のための便利グッズ
• 筋トレで発電
• 観光選手権に応募&留学生と一緒に観光しよう!
• 小学生を楽しませよう!!
• ・・・・・・・・・・・・・・・・・
• ほか計62の活動が進行中!
平成29年度 Co+work活動例
平成30年度のチャレンジテーマ「学校の外と関わりをもとう」
『サイエンスショーで科学と友達!!』
Co+work 25班
『小学生を楽しませよう!!』Co+work 27班
14
成績評価
(1)個人の取り組み(教員・学生による評価) 80% ルーブリックを用いた学生の自己評価,相互評価と
教員の評価をもとに,チームの担当教員が評価
自律(40%)+協働(40%)+創造(20%)
協働(50%)+創造(50%)
(2)チームの取り組みと成果(複数の教員による評価) 20%中間・最終報告会でのチェックシートを用いた複数
の教員による評価
17
コ・プラスワーク
明石高専では、平成28年度から、2年、3年、4年の全学科学生(機械、電気情報、都市システム、建築)527人と全教員63人が無作為に選ばれた8名程度のチームを編成し、「自立、協働、創造」の力を養うプロジェクトを1年かけて実施する。学生が自分たちで問題発見からはじめ、問題解決までの活動計画を立て、実行する1年間(30回)の必修科目:2単位のPBL型授業である。
概要学習目標
• 技術者が備えるべき分野横断的能力(モデルコアカリキュラムより)
分類 能力
自立 自己管理力 / 倫理観(独創性の尊重、公共心) / 未来志向性 / キャリアデザイン力 / 主体性
協働 コミュニケーションスキル / チームワーク力 / リーダーシップ / 責任感 / 合意形成
創造 情報収集・活用・発信力 / 課題発見 / 論理的思考力 / 創成能力 / エンジニアリングデザイン
技術者が備えるべき分野横断的能力
自律
コ・プラスワーク
明石高専では、平成28年度から、2年、3年、4年の全学科学生(機械、電気情報、都市システム、建築)527人と全教員63人が無作為に選ばれた8名程度のチームを編成し、「自立、協働、創造」の力を養うプロジェクトを1年かけて実施する。学生が自分たちで問題発見からはじめ、問題解決までの活動計画を立て、実行する1年間(30回)の必修科目:2単位のPBL型授業である。
28,29,30年度の改訂概要28年度(開始年度) 29年度 30年度
活動テーマ
成績評価
ふりかえり
手引き
その他
誰かを幸せに チャレンジを含む
(追加)自分たち以外の誰かを幸せに
(追加)学校の外との関わりを持ってみよう
自律協働創造 自己、相互、教員 中間、最終報告会
(追加)ルーブリック(9項目×5段階)
(追加)学年別ルーブリック(9項目×5段階)
毎週の振り返りシート
中間、期末の振り返りDAY
(追加)中間、期末の振り返りDAYをそれぞれ2週に設定
(継続)同様
ガイドブック製作(35P) 教員用・学生用(60P) 改訂版教員用・学生用(60P)
中間報告(プレゼン) 最終報告(ポスター) 教員8人組組織 教員8人組意見交換会 学生座談会 PROG全員受験
継続
派遣 平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度
アメリカUCI研修 10 9 6 不催行
カナダ高校留学 15 9
フィリピン高校留学 9
マレーシア・ペナン研修 12 1
オークランド研修 51 19 20 不催行
アデレード高校留学 15 17 11
アデレードTAFE研修 16 不催行
ミシシッピ大学英語研修 1 不催行
カンボジアOverseas Community Project4 4 9
韓国ジョイントスタディツアー 13
カンボジアロボット工学交流(JENESYS2017派遣事業) 5
海外インターンシップ 6 9 3 28
トビタテ!留学JAPAN 7 12 2
合計 67 79 90 87
グローバル事業(派遣)
遊びの
明石高専グローバル事業(受け入れ)
受入れ平成26年度
平成27年度
平成28年度
平成29年度
長期留学生 5 7 6 3
短期留学生
インドネシアガジャ・マダ大学
9 11 10 8
インドネシアスラバヤ電子工学ポリテクニク
3 5 - -
インドネシアディポネゴロ大学
3 - - -
ベトナムホーチミン市工科大学
1 - - -
台湾中正高級工業職業職業学校
- - - 10
香港香港專業教育學院
30 - 5 35
フィリピンデ・ラ・サール大学/付属高校
- - 2 15
フィリピンデ・ラ・サール大学/付属高校
- - 2 15
シンガポールテマセクポリテクニク
- 4 - 6
シンガポールシンガポール工科大学
- - - 9
ブラジルリオ・グランデ・ド・スー大学
8 6 8 6
アメリカノーサンプトンコミュニティカレッジ
- - - 25
Student Ambassador• 異文化を理解し受入れるマインドセット、すなわちグローバルマインドセットを身につけることを目的として、2015年8月に発足しました。学科・学年を超えてメンバーが構成されており、お互いの強みを活かし尊重し合う活動が行われています。
• 日々の活動を通して、日本の文化を深く理解し、学生自身が海外に行った際のアンバサダー活動の基礎作りを目標としています。
• また、短期留学生受入時期には、放課後や週末を利用し、日本文化体験などを主体的に企画しています。
• 世界22カ国から約450名の留学生が、全国の高専で学んでいます。
71
72クイーンズランド工科大学 サウサンプトン大学、モナッシュ大学に編入学
高専教育を海外に輸出高専のユニークな教育制度をグローバルに展開高専機構が海外展開の重点国に定めるモンゴル、タイ、ベトナムなどで高専教育制度の導入を進めている。
モンゴル:高専機構モンゴルリエゾンオフィス:ウランバートルで現在3高専開講
タイ :今年5月に「タイ高専コース」を開講予定の2校のテクニカルカレッジ。
ベトナム:高専コース設立を目指している4校の大学・短大
来年度、全国の高専で、タイからの留学生(チュラポーン王女サイエンスハイスクール)を1,2年次に各校4名を受け入れる
73
今後のカリキュラム・デザイン?
実習演習PBL
sk i l l①
sk i l l②
know ledg e②
know ledg e④
know ledg e③
know ledg e①
ICT
com m unication
Go next
experiencecol laboration
Th ink ing
Start
Solution
Value
こ れから の教育( パラ シュ ート 型 )
課題・ テ ーマを 先に与え、 それら に取り 組む経
験を 通じ て、 必要な知識・ スキル・ 思考力・ 実
践力を 自ら 獲得する 。
実験
実習
PBL
know ledge ①
know ledge ②
know ledge ③
know ledge ④
skill ①
skill ②
こ れまでの教育 ( 山登り 型 )
知識・ スキルを 積み上げ、 その検証
と し て実験・ 実習する
21