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64Bit 版 Windows 7 への医見書インストール手順
□ はじめに
この手順書は、64Bit 版 Windows 7 へのインストールに正式対応した医見書が
リリースされるまでの、暫定版インストール手順書となります。
64Bit 版 Windows7 で運用しているパソコンしか持っていない等のやむを得ない状況で、
どうしても医見書を利用したいユーザ様向けのドキュメントとなります。
64Bit 版 Windows 7 環境で正しく動作するよう、できる限りの検証はおこなっておりますが、
正式版ではないため、不具合が発生する可能性もございます。64Bit 版 Windows 7 の他に、32Bit 版で
医見書の対応 OS を運用しているパソコンがある場合、できる限りそちらの環境のみで医見書をお使いください。
また、インストール手順は、手順書に必ず従ってください。
[Firer bird や JRE(Java Runtime Environment)のバージョンが大きく異なるものをインストールする]、
[インストール先のパスを勝手に変更する]など、手順書と異なった操作をおこなうと、
動作しない等のトラブルになる可能性があります。以上のことをご理解いただいたうえで、
インストールをおこなってください。
□ 設定に必要なスキルと注意事項
この手順書を利用するにあたって、以下のような作業をおこなえる必要があります。
・ 圧縮されたファイルを解凍できる
・ ソフトウェアのインストール/アンインストールが問題なくおこなえる
・ フォルダの移動やコピー等が問題なくおこなえる
・ ファイルのパス(ファイル場所)についてある程度理解している
・ ユーザアカウント制御の意味を理解している( 実行を許可するか確認を取るダイアログ )
また、医見書を動かすための環境構築と、運用する上での注意事項は以下の通りとなります。
・この手順書は暫定版であり、正式版がリリースされるまでに医見書を使用したいユーザ様向けです。
すべての作業が自己責任となり、作業についてのサポートや不具合が発生した際のサポートは
おこなうことができません。申し訳ございませんがご了承ください。
・充分な検証をおこないましたが、医見書ソフトだけでなく OS にも不具合が
発生する可能性もございます。上記にも記載の通り、全ての作業が自己責任となりますので、
充分にご検討のうえ作業をおこなってください。
・バックアップファイルがない状態でデータベースが破損した場合、復元不可能となります。
運用される際には医見書のバックアップを定期的に取るよう心がけてください。
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□ 各種ソフトウェアのインストール
≪Adobe Reader のインストール≫
Adobe Reader は医見書で作成した帳票をプレビューとして表示させるためのソフトとなります。
以下 URL より最新の Adobe Reader をダウンロードし、インストールをおこなってください。
URL: http://get.adobe.com/jp/reader/
①
上記 URL より Adobe Reader のホームページにアクセスした後、
[ダウンロード]をクリックしてください。
※
画像のように、[同時にインストール:]の項目が表示されている場合は、
[無料の McAfee® Security Scan Plus (オプション)]のチェックを外した上で、
[ダウンロード]をクリックしてください。
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②
ブラウザ上部にクリーム色の情報バーが表示された場合、情報バーを右クリック後、
[このコンピュータ上のすべてのユーザにこのアドオンをインストールする]をクリックしてください。
③
自動的にダウンロードが始まります。
※ インストールの実行時に警告が表示された場合、[実行]をクリックしてください。
④
インストールの完了後、[スタート]から[コントロールパネル](アイコン表示)を開き、
[プログラムと機能]から、Adobe Reader がインストールされているかどうかご確認ください。
※ Adobe Reader はセキュリティの更新がおこなわれると、バージョンアップをおこないます。
旧バージョンの Adobe Reader は複数の脆弱性が存在するため、下記 URL を参考に、
セキュリティ修正をおこなった最新版の Adobe Reader へのアップデートをお願いいたします。
URL: http://www.orca-support-center.jp/ikensyo/faq/html/ikn-faq-operation-005.html
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≪Firebird のインストール≫
Firebird は、医見書がデータベースへ接続するためのデータベースエンジンとなります。
医見書を使用するうえで、Firebird のインストールは必須です。
以下の URL より Firebird をダウンロードしていただき、インストールをおこなってください。
URL : http://tech.firebird.gr.jp/firebird/index.php?firebird_xsite=0
①
Firebird のページにアクセス後、画面左側にあります
サイトのメニューより、[ダウンロード]をクリックし、
次のページへ進んでください。
②
[Firebird2.0 系]の項目にあります、[Firebrid2.0.4 日本語インストーラ(Windows32 ビット版)]を
クリックしてください。
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③
ファイルのダウンロードが始まりますので、[保存]をクリック後、任意の場所へ保存してください。
ファイルの保存が完了後、保存されたファイルを解凍していただき、Firebird2.0.4 のインストールを
おこなってください。
④
Firebird のインストールは、そのまま[次へ(N)]をクリックしていっていただき、
全て初期設定の状態でインストールをおこなってください。
※ インストールされる[Firebird]は 32bit 版となりますが、64bit 版 Windows 環境でも問題なく動作いたします
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≪Java のインストール≫
Java は医見書を起動させるための実行環境となります。
Java をインストールすることにより、医見書を実行することができ操作することが可能です。
以下の URL より最新の Java をダウンロードしていただき、インストールをおこなってください。
URL: http://www.java.com/ja/
( 2010/7 月の時点では 1.6.0_20 ですが、セキュリティ向上のためダウンロード時点での最新ファイルをダウンロードしてください )
①
[無料 Java のダウンロード]を
クリックします。
②
再度、[無料 Java のダウンロード]を
クリックします。
③
デスクトップ等に保存後、
実行していただき、インストールを
おこなってください。
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□ 医見書のインストールとバージョンアップ
医見書のインストールとバージョンアップをおこないます。
以下 URL より医見書の本体とアップデータをダウンロードしてください。
■ 医見書:Java バイトコードのダウンロード(医見書の本体)
URL: http://www.orca.med.or.jp/ikensyo/index.rhtml#download
■ 医見書:アップデート適用方法(医見書のアップデータ)
URL: http://www.orca.med.or.jp/ikensyo/update.rhtml#sol
①
医見書の本体をダウンロードするとファイルが圧縮されています。
ファイルを右クリック後、[すべて展開]を選択し解凍をおこなってください。
解凍後、[Ikensyo25]フォルダを必ず C ドライブ内へと配置(移動)してください。( C:\Ikensyo25 )
[ 解凍 ]
②
医見書の本体が入った[Ikensyo25]フォルダを C ドライブへと配置(移動)後、アップデータをダブル
クリックし、バージョンアップをおこなってください。(2010/7 月時点の最新バージョンは[Ver3.1.2]となります)
インストール先は、必ず[C:\Ikensyo25]を指定してください。
また、問題が発生しますので、[C:\Program files]以下のフォルダは指定しないでください。
[ インストール ]
③
医見書本体のバージョンアップが完了後、[コンピュータ]→[C ドライブ]から[Ikensyo25]を開き、
[ikensyo.jar]を右クリック後、[送る]から医見書のショートカットをデスクトップに作成してください。
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≪Adobe Reader の設定 (PDF 設定)≫
医見書ソフトは帳票の出力時、パソコンにインストールされている Adobe Reader を使用して、
プレビュー画面を PDF 形式で表示させます。
医見書ソフト内で PDF 設定をおこなうことで、プレビューの表示が可能となります。
1.
医見書を起動させ、[メインメニュー]→[設定(S)]→[PDF 設定(P)]を開きます。
ファイル名を入力する画面が表示されますので、[参照(L)]をクリックしてください。
2.
画面右上にあります、[家のマーク]をクリック後、順番に[コンピュータ]→[C ドライブ]→
[Program files (x86)]→[Adobe]→[Reader X.X]内にあります、[AcroRd32.exe]を開いてください。
※[Reader X.X]の部分はバージョンを示していますので、最新のバージョンであるフォルダを開いてください。(Reader9.0 等)
(Adobe Acrobat を使用している場合、[Adobe]→[Acrobat X.X]内にあります[acrobat.exe]を開いてください)
3.
元の画面に戻りますので、[設定(S)]ボタンをクリック後、主治医意見書・医師意見書・訪問看護指示書 等の
作成をおこない、プレビューが正常に表示され、印刷ができるかどうかご確認ください。
※
Adobe Reader は医見書で出力できる帳票を PDF 形式で出力するソフトウェアとなります。各種帳票のプレビュー画面が表示
されるにも関わらず印刷がおこなえない場合は、医見書をお使いのパソコンに接続されているプリンタの設定をご確認ください。
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□ よくある質問とトラブルシューティング
≪医見書の起動時、[データベースファイルが見つかりません]と表示される場合≫
1:フルコンピュータ名に日本語等の全角を使用している
[コンピュータ]を右クリック後、[プロパティ]を開くと[コンピュータ基本情報]が表示されます。
[フルコンピュータ名]を確認し、全角が使用されている場合[設定の変更]から[変更]をクリックし、
コンピュータ名の変更をおこなってください。
※ コンピュータ名の変更後、再起動を求められますので、パソコンの再起動をおこなってください。
2:コントロールパネルにて Firebird が起動しているかどうか確認
[スタート]→[すべてのプログラム]→[アクセサリ]より、[コマンドプロンプト]を右クリック後、
[管理者として実行]をクリックし、画面が表示されたら下記のコマンドを入力後、[Enter]をクリックします。
コマンド:[ ..\syswow64\Firebird2Control.cpl ]
Firebird のサーバコンソールが表示されますので、画面右上にあります、ボタンが[Start]となって
いる場合、クリックしてください。ボタンが[Stop]に変更したことを確認後、
[閉じる]をクリックし、医見書が正常に起動するかどうかご確認ください。
3:セキュリティソフトにて、Java と Firebird の動作に制限がかかっている
セキュリティソフトを実行し、ファイアウォールの設定項目を開いてください。
プログラムへのアクセス設定をおこなう画面が表示されるので、下記のプログラムをすべて
[アクセス許可]の状態へと設定後、パソコンを再起動していただき、
医見書が正常に起動するかどうかご確認ください。
・[FBserver.exe]と[FBguard.exe]もしくは[Firebird SQL Server]
・[Javaw.exe]もしくは[Java]と記載されているプログラム
10
≪医見書を起動すると解凍が始まってしまう場合≫
[LhaPlus]や[WinRaR]などの圧縮解凍ソフトを使用されている場合、
医見書の実行時に[META-INF]や[JP]といったフォルダが作成されることがあります。
解凍ソフトに拡張子である[jar]が関連付けられているため、解凍ソフトの設定より[jar]のファイルを
解凍しないよう、関連付けを外していただくよう設定をおこなってください。
≪Windows OS から Windows 7(64Bit 版)へのデータ移行方法≫
1.
移行元 PC より医見書を起動させ、[その他機能]→[データの退避(バックアップ)]をおこない、
デスクトップ上へとバックアップファイルを作成してください
2.
USB メモリ等を使用し、移行先 PC である Windows 7(64bit 版)のデスクトップ上へと配置後、
医見書を起動させ、[その他機能]から[データの復元(リストア)]をおこなってください。
3.
上記作業の終了後、医見書を起動させ、データの移行が完了しているかどうかご確認ください。
また、下記 URL にてデータ移行についての詳細が記載されておりますので、こちらも併せてご確認ください。
URL: http://www.orca-support-center.jp/ikensyo/faq/html/ikn-faq-data-ikou-001.html
≪データベースファイルの共有について≫
データベースファイルの共有をおこなわれる場合、サーバとなるパソコンへの医見書のインストール後、
日本語を含まない任意の場所にデータベースファイルを配置していただくことが可能です。
ファイルの配置後、クライアントとなるパソコンにインストールされている医見書の設定にて、
[サーバとなるパソコンの IP]および[データベースファイルの場所]を指定することで、
サーバに配置されているデータベースの編集が可能となります。
この際、サーバとなるパソコン上にて Windows ファイアウォールのセキュリティ設定から、
ポート 3050 番を外部に対して開く必要がございます。
また、Windows 7(64Bit)への医見書の導入は、現在暫定版となっておりますので、
Windows 7(64bit)上にて、サーバもしくはクライアントとして設定をおこなっても
接続できない可能性もございます。申し訳ございませんが、ご了承ください。
※
Firebird は、NAS 等のネットワークで認識できる HDD 上でのファイル共有を推奨していないため、
マシン同士による共有設定をおこなってください。
データベースファイルを NAS 等に配置するだけでは、共有をおこなうことができないので、
クライアントとなるパソコンおよびサーバとなるパソコンに医見書をインストールしていただくよう
お願いいたします。