Download - ご使用にあたって...PASI 90は、PASIスコアが90%改善したことを表します。 ほぼ完全な皮膚症状の消失を意味します。PASI 50 PASI 75 PASI 90 PASI
医療関係者用 患者説明資料
名古屋市立大学 大学院医学研究科 加齢・環境皮膚科 教授 森田 明理 先生
監修
〈第6版〉
既存治療で効果不十分な尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬患者さん向け
ご使用にあたって
CTX00054CI00052018年6月作成 2019年5月改訂
B0618CX-TP5025501005
乾癬の治療評価(PASIについて)乾癬とは?
乾癬の重症度を評価する方法の一つにPASI(Psoriasis Area and Severity Index)があります。PASIスコアとは、全身を頭部・体幹・手・足の4つの部位に分け、どの部分に、どのくらいの大きさで、どの程度の皮疹があるかで、重症度を点数化する方法です。
主に皮膚に症状が現れ、良くなったり悪くなったりを繰り返します。関節に痛みや腫れ、変形がみられることもあります。
(注)提示内容は、コセンティクスを含め特定の治療による効果を示すものではありません。Fredriksson T, et al.:Dermatologica 1978;157(4):238-244.
PASI 50は、PASIスコアが50%改善したことを表します。
PASI 75は、PASIスコアが75%改善したことを表します。
PASI 100は、PASIスコアが100%改善したことを表します。完全な皮膚症状の消失を意味します。
PASI 90は、PASIスコアが90%改善したことを表します。ほぼ完全な皮膚症状の消失を意味します。
PASI 50
PASI 75
PASI 90
PASI 100
ベースライン PASI 75PASI 50 PASI 90
かん せん
尋常性乾癬
(じんじょうせいかんせん)
(かんせつしょうせいかんせん) (のうほうせいかんせん)
滴状乾癬(てきじょうかんせん)
乾癬性紅皮症
(かんせんせいこうひしょう)
膿疱性乾癬関節症性乾癬
(乾癬性関節炎)
▶もっとも一般的な乾癬で、患者さんの約90%がこのタイプです。
▶紅斑(皮膚が赤くなる)、肥厚(皮膚が盛り上がる)、鱗屑(銀白色のフケのようなものができ、ポロポロとはがれ落ちる)などの症状がみられます。
▶もともとあった乾癬が悪くなり、全身に赤みが広がって、発熱や悪寒、全身のだるさが出てきます。リンパ節が腫れ上がったり、足がむくんだりもします。
▶入院が必要なこともあります。
▶尋常性乾癬が悪化して起きるものと、前ぶれなく起きるものがあり、皮膚の表面に白色または黄色の膿をもった発疹ができます。
▶高熱、全身のむくみ、関節の痛み、だるさが出てきて、多くの場合は入院が必要になります。
▶乾癬患者さんにはよく発症する、炎症性の関節炎です。
▶手足や指、腰などの関節に腫れや変形、痛みが出ます。
▶関節リウマチと症状が似ていますが、違う病気です。
▶かぜやのどの痛み(扁桃腺炎)などに続いて、全身に米粒大~大豆大くらいの小さな紅斑ができます。急性に発症することが多い病気です。
■ 乾癬の主な皮膚症状
■ 乾癬の種類と症状
皮膚が赤く盛り上がり、銀白色のフケのようなものがポロポロとはがれ落ちるのが、特徴的な症状です。
乾癬は、症状の違いにより5種類に分けられます。1種類だけでなく、途中からタイプが変わることもあります。爪の変形を伴うこともあります。
皮膚が赤くなる症状紅斑こうはん
皮膚が盛り上がる症状肥厚
銀白色のフケのような症状鱗屑鱗屑がポロポロとはがれ落ちることを「落屑(らくせつ)」という
ひ こう
りんせつ
症状とコントロール
皮膚
1 2
ほとんどの方に乾癬の皮膚症状がみられます。関節炎の主な症状は、痛み、腫れ、こわばりとして現れる炎症です。この他にも、多くの関連した特徴がみられます。
関節症状の発症*
関節症性乾癬(乾癬性関節炎)の主な症状
▶手や足の指先のほうの関節にもっともよく炎症が起こり、炎症性の症状の他に乾癬特有の爪症状が現れます。
▶はじめは非対称で、からだの両側に同じようには症状が出ませんが、病状が進み、炎症の箇所が増えるにつれて対称的になる傾向があります。
▶関節の動きが制限されるようになり、炎症を治療せずに放置すればいずれ関節破壊を引き起こします。関節破壊は、可動域(問題なく動く範囲)の減少や関節の変形といったかたちで現れます。
▶背部と頸部の関節が侵されることにより、背中や首の痛みを引き起こします。この痛みはこわばりと関係があり、休息後、特に睡眠後に悪化します。
▶痛みやこわばりはからだを動かすことで次第に改善されていきます。▶ひどくなると脊椎の動きが著しく制限される場合もあり、最終的
には、癒合(本来は離れるべきものがくっついてしまうこと)し、固着(くっついたまま定着してしまうこと)のおそれもあります。
1. 末梢関節炎
2. 脊椎炎
▶一般的には“ソーセージ指”として知られる、手足の指趾全体の炎症性の腫れです。
▶持続的に指趾炎が続くと、 指趾関節の破壊をきたします。
3. 指趾(しし)炎
炎症
▶靭帯や腱が骨に付着する部分の炎症です。痛みや腫れが現れます。
▶付着部炎になりやすいのは、足底腱膜(足の裏に膜のように張っている腱)とかかとの後ろのアキレス腱の付着部です。
▶その他、ひざ、肩、ひじ、股関節の脇などに症状が出ます。
4. 付着部炎
▶腱鞘(腱をパイプのように包んでいる部分)の炎症が起こります。
▶手の腱が侵され、指を動かすと痛みを生じることがあります。指がこわばったり、バネ指になることもあります。
▶手首や足首のまわりの腱鞘が侵されることもあり、動かすと痛みが生じます。
5. 腱 炎
関節炎 主に以下の1~5の症状がみられます。
皮膚炎(乾癬)
紅斑(皮膚が赤くなる)・肥厚(皮膚が盛り上がる)・鱗屑(銀白色のフケのようなもの)がみられます。
こうはん
りんせつ
ひ こう
皮膚症状と同時
皮膚症状より後
のこり 95%は乾癬の皮膚症状は
(関節症状の発症と)同時または後にみられます。
皮膚症状より前5%程度
* Yamamoto T, et al.:J Dermatol. 2016;43(10):1193-1196.
症状とコントロール
関節
症状とコントロール
関節
3 4
乾癬の治療目標
つらい皮膚症状をなくしたい 痛みやこわばりをなくしたい
人目を気にせず外出したい 関節が変形しないようにしたい
悪 化
軽 快
症状が良くなっている期間を長くする
皮膚や関節をより良い状態にコントロールすることで患者さんの苦痛をできる限り取り除き、QOL(Quality Of Life;生活の質)を高め、その状態をなるべく長く保つことが重要です。
乾癬の治療法
症状が重い場合の治療に使われるのが生物学的製剤です。
乾癬の治療では、重症度や患者さんのライフスタイルに合わせて治療法を選びます。生物学的製剤はなかでも他の治療で治りにくく、皮疹が体表面積の10%以上※、あるいは関節症状や著しいQOL(生活の質)障害を生じた患者さんに使われます。※目安としては、手のひらの大きさがおよそ体表面積の1%にあたるので、手のひら10個分以上と考えられます。
■ 重症度別の治療法の目安
症状が重い場合(重症) 生物
学的製剤による治療
内服療法[シクロスポリン、PDE4阻害薬など]
[レチノイド]
光線療法
外用療法症状が軽い場合(軽症)
飯塚 一:日臨皮会誌 2006;23(5):438-442.より一部改変
シクロスポリンやPDE4阻害薬、ビタミンA誘導体であるレチノイドなどの飲み薬による治療法
医療機関で紫外線を照射する治療法
ステロイドや活性型ビタミンD3の塗り薬による治療法
点滴静脈注射や皮下注射による治療法
治療目標と治療法
治療目標と治療法
5 6
コセンティクスの投与を受けるにはコセンティクスとは?
コセンティクスは乾癬の症状を引き起こす原因の一つ「IL-17A」のはたらきをおさえるお薬です。
コセンティクスは、既存治療で効果不十分な尋常性乾癬、関節症性乾癬(乾癬性関節炎)、膿疱性乾癬の症状を改善するためのお薬です。皮膚や関節の炎症にかかわっている「IL(インターロイキン)-17A」のはたらきをおさえる生物学的製剤として国内で初めて承認されたお薬です。
■ IL-17Aとコセンティクスのはたらき
コセンティクスによる治療を受けるためには、尋常性乾癬、関節症性乾癬(乾癬性関節炎)、膿疱性乾癬の患者さんのうち、次のいずれかに当てはまる方が対象になります。
一方、以下のような方は、コセンティクスの投与を受けることができない、または投与において注意が必要になります。いずれかに当てはまる方は、必ず医師にお伝えください。
■ 投与できない方
■ 投与できる方
■ 注意が必要な方
●今までの治療法(光線療法を含む)で十分な効果がみられない
◉重い感染症をわずらっている方◉活動期の結核をわずらっている方◉コセンティクスに含まれる成分で、過去にアレルギー反応を起こしたことがある方
●皮膚の症状が全身の10%(およそ手のひら10個分)以上にある
●難治性の皮膚の症状または関節の症状がある
●皮膚や関節炎のため日常生活に著しく支障が出る
◉感染症をわずらっている方、または感染症が疑われる方◉結核にかかったことのある方◉活動期のクローン病をわずらっている方◉ご高齢の方◉妊婦または妊娠している可能性がある方、授乳中の方
皮膚症状の改善
関節症状の改善
IL-17Aのはたらきがおさえられ、症状が改善することが示されています。
IL-17Aが症状の発現・悪化に関係しています。乾癬のあるときは…
コセンティクスを
投与すると…
皮膚症状 関節症状
投与の前に
投与の前に
7 8
コセンティクスの投与方法とスケジュール※コセンティクスの投与前に行う検査
コセンティクスの投与により、からだのなかの防御システムである「免疫」のはたらきが弱くなり、感染症にかかりやすくなる可能性があります。このような副作用を未然に防ぐために問診や検査を行います。
■ コセンティクス投与前に行う問診、検査
現在、乾癬の他にかかっている病気や以前にかかったことがある病気、今まで乾癬に対して行った治療法、またアレルギーや妊娠・授乳についてなど、必要な事柄をお聞きします。
□ ツベルクリン反応検査□ インターフェロンγ遊離試験 (クオンティフェロン/Tスポット)□ 胸部の画像検査 (胸部X線検査、胸部CT検査)
□ 血液検査□ 尿検査
◉問診
◉結核に関する検査
◉その他の検査
コセンティクスによる治療を安全に行うために、コセンティクスの投与を始める前には以下のような問診や検査を行います。
医療機関での投与と自己注射投与があります。
■ コセンティクスの投与スケジュールコセンティクスの投与スケジュールは、初回、1週後、2週後、3週後、4週後に投与し、以降、4週間の間隔で投与を続けていきます。投与開始にあたっては、医療施設において、必ず医師によるか、医師の直接の監督のもとで投与を行います。本剤による治療開始後、医師により適用が妥当と判断された場合は、自己投与も可能です。自己投与によりライフスタイルを大きく変更せず治療を行うことができます。
上腕部の外側
腹部
大腿部(太もも)
コセンティクスは、大腿部(太もも)、腹部、上腕部の外側などの皮膚のうち、乾癬の症状や傷などがないところの皮下に投与する注射薬です。ご自身で注射するときは、大腿部(太もも)、腹部に注射します。ご家族の方が注射される場合は、上腕部の外側に注射することもできます。
通常は2本注射します。1回300mgを投与する場合、コセンティクスを2本使用します。なお、1回150mgを投与する場合は、コセンティクスを1本使用します。
コセンティクス(皮下注射)
維持投与期には、4週間に1回の投与間隔になります。
8週 12週4週3週2週1週04週間 4週間
※既存治療で効果不十分な尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬患者さん向けです。
投与の前に
投与の前に
9 10
コセンティクスの皮膚症状、継続投与に対する効果およびDLQI総スコア※1への影響
治療を開始して12週時、つまり約3ヵ月後に81.6%の患者さんの皮膚の状態が75%以上改善し、治療を開始して52週時、つまり約1年後は74.3%の患者さんの皮膚の状態が75%以上改善したと報告されています。
PASI: Psoriasis Area and Severity Index(乾癬の面積・重症度指数)体の各部位における皮膚症状の重症度と面積を評価してスコア化する評価基準。PASIスコアが高いほど乾癬症状の重症度が高くなる。PASI 75/90/100反応率 : PASIスコアがベースラインから75%以上、90%以上、100%減少した患者の割合
承認時評価資料(国際共同第Ⅲ相臨床試験:A2302〈ERASURE〉)
DLQI : Dermatology Life Quality Index(皮膚の状態に関する質問票)DLQIは、皮膚疾患におけるQOL評価に幅広く用いられる方法。患者自身が日常活動や症状に関する質問に答える。DLQI総スコアは、高いほどQOLが低下していることを示し、DLQI総スコアが0または1の場合、QOLの低下が全くない、またはほとんどないことを意味する。
承認時評価資料(国際共同第Ⅲ相臨床試験:A2302〈ERASURE〉)
■ 投与52週時までのPASI反応率の推移(非反応補完※2)
(週)16 20 24 28 32 36 40 44 48 52
100
80
60
40
20
0
(%)
患者さんの割合
0 4 8 12
投与期間
投与12週時 投与52週時
100
80
60
40
20
0
(%)
DLQI総スコア
0または1への改善率
(生活への影響が全くない、
またはほとんどない状態に
改善した割合)
86.1%74.3%60.0%
39.2%
69.8%
41.6%
81.6%
59.2%
28.6%
PASI 90反応率PASI 100反応率
コセンティクス300mg群(n=245)PASI 75反応率
※2 欠測値は、欠測の理由にかかわらず、非反応および非改善として取り扱った。
治療を開始して12週時に58.8%の患者さんが、治療を開始して52週時、つまり約1年後に66.3%の患者さんがDLQI総スコア0または1へ改善しました。
■ 投与12週時、52週時におけるDLQI総スコア0または1への改善率(LOCF法※3)
58.8%66.3%
コセンティクス300mg群(n=243)
乾癬の重症度の評価
乾癬の状態を把握し、治療に役立てるためにさまざまな評価法が用いられています。
DLQI 皮膚の状態に関する質問票
©DLQI AY Finlay, GK Khan, 1992 All rights reserved.
この質問票は、ここ1週間で、皮膚の状態があなたの生活にどれくらい影響を与えたかをおうかがいするものです。それぞれの質問で、もっともよく当てはまるものに一つだけ○をつけてください。
◉PASI (Psoriasis Area and Severity Index)
◉DLQI (Dermatology Life Quality Index)
◉BSA (Body surface area involvement) ▶症状の表面積をはかる指標です。
▶全般の重症度を評価します。「パシ」とよばれます。
▶日常生活の障害度を評価します。
ここ1週間、皮膚の状態のせいで、恥ずかしく思ったり、まわりの人の目が気になったりすることがありましたか
❷ 非常に(3点)かなり(2点)少し(1点)全くない(0点)
ここ1週間、皮膚の状態のせいで、買い物や家事、家の仕事をするのに支障がありましたか
❸ 非常に(3点)かなり(2点)少し(1点)全くない(0点)この質問は私に当てはまらない(0点)
ここ1週間、皮膚の状態のせいで、服装に影響がありましたか
❹非常に(3点)かなり(2点)少し(1点)全くない(0点)この質問は私に当てはまらない(0点)
ここ1週間、皮膚の状態のせいで、人付き合いや自由時間の過ごし方に影響がありましたか
❺ 非常に(3点)かなり(2点)少し(1点)全くない(0点)この質問は私に当てはまらない(0点)
ここ1週間、皮膚の状態のせいで、夫(あるいは妻)、恋人、親しい友人、身内や親戚の人たちとの関係がうまくいかないことがありましたか
❽ 非常に(3点)かなり(2点)少し(1点)全くない(0点)この質問は私に当てはまらない(0点)
ここ1週間、皮膚の状態のせいで、性生活に支障がありましたか
❾非常に(3点)かなり(2点)少し(1点)全くない(0点)この質問は私に当てはまらない(0点)
ここ1週間、皮膚の状態のせいで、スポーツをするのに支障がありましたか
❻ ここ1週間、皮膚の治療や手入れのために、たとえば家が散らかったり、治療や手入れに時間がかかりすぎるなどの問題がありましたか
10非常に(3点)かなり(2点)少し(1点)全くない(0点)この質問は私に当てはまらない(0点)
非常に(3点)かなり(2点)少し(1点)全くない(0点)この質問は私に当てはまらない(0点)
“いいえ”と答えた方のみにおうかがいします。ここ1週間、皮膚の状態のせいで、仕事や勉強の効率が落ちるようなことがありましたか
かなり(2点)少し(1点)全くない(0点)
ここ1週間、皮膚にかゆみや痛み(ひりひり、ぴりぴり、ずきずきするような)を感じましたか
❶ 非常に(3点)かなり(2点)少し(1点)全くない(0点)
ここ1週間、皮膚の状態のせいで、仕事や勉強が全くできないことがありましたか
❼ はい(3点)いいえ(0点)この質問は私に当てはまらない(0点)
※1 QOL(生活の質)を評価する指標
※3 欠測値は、欠測の理由にかかわらず、LOCF法を適用して補完した。
コセンティクスの効果
皮膚
乾癬の重症度の評価
11 12
有害事象についてコセンティクスの関節症状に対する効果
投与24週時 投与52週時
100
80
60
40
20
0
(%)
症状消失患者の割合
(症状がなくなった患者さんの割合)
コセンティクス300mg群(n=46)
治療を開始して24週時に54%の患者さんの関節の状態が20%改善し、治療を開始して52週時、つまり約1年後は64%の患者さんの関節の状態が20%改善したと報告されています。
■ 投与52週時までのACR 20/50反応率の推移(全対象集団)(非反応補完※)
■ 乾癬患者さんにおける有害事象の発現状況
治療開始時に指炎がある患者さんおよび付着部炎のある患者さんは、投与を開始して24週時、つまり約6ヵ月後に、それぞれ56.5%、48.2%の方で症状がなくなり、52週時、つまり約1年後は、それぞれ69.6%、53.6%の方で症状がなくなりました。
■ 治療開始時に指炎・付着部炎の症状を伴う患者における投与24週時、52週時の症状消失患者の割合(非反応補完※)
投与期間
(%)
0 4 8 12 16 20 24 28 32 36 40 44 48 52(週)
44.0%
64.0%
54.0%
35.0%
100
80
60
40
20
0
※欠測値は、欠測の理由にかかわらず、非反応および非改善として取り扱った。
※欠測値は、欠測の理由にかかわらず、非反応および非改善として取り扱った。
反応率
(治療前と比べて症状が20%または
50%改善した患者さんの割合)
承認時申請資料*(海外第Ⅲ相臨床試験:F2312〈FUTURE2〉)*本試験は、審査中に追加提出し評価された資料です(24週時)。
Mclnnes IB, et al.:Lancet 2015;386(9999):1137-1146.
承認時申請資料*(海外第Ⅲ相臨床試験:F2312〈FUTURE2〉)*本試験は、審査中に追加提出し評価された資料です(24週時)。
Mclnnes IB, et al.:Lancet 2015;386(9999):1137-1146.
付着部炎指 炎
ACR 20反応率ACR 50反応率
コセンティクス300mg群(n=100)
56.5%69.6%
投与24週時 投与52週時
100
80
60
40
20
0
(%)
症状消失患者の割合
(症状がなくなった患者さんの割合)
コセンティクス300mg群(n=56)
48.2%53.6%
承認時申請資料*(海外第Ⅲ相臨床試験:F2312〈FUTURE2〉)*本試験は、審査中に追加提出し評価された資料です(24週時)。
Mclnnes IB, et al.:Lancet 2015;386(9999):1137-1146.
承認時評価資料(国際共同第Ⅲ相臨床試験:A2302〈ERASURE〉)
a:投与中止に至った有害事象に関しては、治療期間で補正した有害事象発現率は算出しなかった。b:導入投与期にコセンティクス投与群で発現率が2%以上であった有害事象、または全投与期にコセンティクス投与群で発現率が5/100患者年であった有害事象。
■ 乾癬性関節炎患者さんにおける有害事象の発現状況
発現例(%)もしくは発現例(発現率/100患者年)平均曝露期間:コセンティクス群411.7日。a:投与16週時までにコセンティクス投与群で発現率が2%以上であった有害事象、または全投与期にコセンティクス投与群で発現率が5/100患者年以上であった有害事象。
全有害事象死亡重篤な有害事象(死亡以外)投与中止に至った有害事象主な有害事象b
鼻咽頭炎 頭痛 上気道感染 そう痒 口腔咽頭痛 疲労 高血圧 インフルエンザ様疾患
コセンティクス300mg(n=349)
治療期間で補正した有害事象[例](発現率/100患者年)治療期間(平均値±S.D.)[日]
286(245.5)019(6.3)12a
57(20.9)31(10.9)32(11.1)15(5.1)12(4.0)3(1.0)16(5.3)14(4.7)
320.7±74.4
コセンティクス300mg(n=145)全有害事象重篤な有害事象死亡投与中止例感染症主な有害事象a
上気道感染 鼻咽頭炎 下痢 頭痛 嘔気 副鼻腔炎 乾癬性関節症 尿路感染症 血尿 嘔吐
113(189.1)10(6.4)02(2.0%)78(78.7)
26(17.9)20(13.5)10(6.3)9(5.9)7(4.5)10(6.5)5(3.1)6(3.8)2(1.3)3(1.9)
有害事象について
コセンティクスの効果
関節
13 14
コセンティクス治療中に気をつけることコセンティクスの主な副作用
■ 感染症予防のため体調を管理しましょう
■ 生ワクチンの接種は禁止です
■ 生活習慣に気をつけましょう
■ 定期的に受診しましょう
日頃から手洗いやうがいを習慣づけましょう。
かぜやインフルエンザが流行っているときは、マスクなどで
予防を心がけましょう。
乾癬の症状の悪化には、日常生活の習慣が深くかかわっていることがわかっています。治療とともに、バランスの良い食事や適度な運動を心がけ、悪化させる原因(皮膚の刺激、ストレスなど)をできるだけ避ける生活を心がけることも大切です。
かぜ症状
重い感染症
■ 予想される主な副作用
■ 起こる可能性は低いものの特に注意が必要な副作用
▶「皮膚のかゆみ」、「じんましん」、「声のかすれ」、「くしゃみ」、「のどのかゆみ」、「息苦しさ」、「どうき」、「意識の混濁」などの症状がみられる場合には、緊急に医師または薬剤師に連絡して、すみやかに受診してください。
※「息苦しい」場合は、救急車などを利用して直ちに受診してください。
▶発熱・せき・息苦しさなどの症状に気づいたら、必ず医師または薬剤師にご連絡ください。
結核、肺炎など
アナフィラキシー
投与30分以内にみられる呼吸困難、血圧低下など
炎症性腸疾患(IBD)
大腸や小腸などの消化管に炎症を起こす慢性疾患(潰瘍性大腸炎やクローン病など)
頻繁な下痢がみられるなど
アレルギー症状 全身症状のどの痛み、さむけ、熱、せきなど
じんましん、かゆみなど
コセンティクスの投与により起こる可能性のある副作用を知っておきましょう。副作用は必ず起こるというものではありませんが、気づかずに放置していると重くなることがあるので、早めに気づいて対処することが大切です。
コセンティクス投与中は感染症にかかりやすくなる可能性があることから、体調管理に気を配り、日常生活では以下のようなことにご注意ください。
コセンティクス投与中は、BCG、麻疹、風疹などの生ワクチンの接種で感染症が起こるおそれがあるため、これらの接種ができません。その他のワクチンの接種を希望される場合も、主治医にご相談ください。
乾癬の治療は続けることが大切なので、医療機関を受診する日を忘れないようにしましょう。
からだがだるい
◉これらの症状に気づいたら、必ず医師または薬剤師にご連絡ください。
◉その他でも、気になる症状があれば、医師にご相談ください。
気をつけること・
副作用
気をつけること・
副作用
15 16
コセンティクスの治療でかかった医療費が払い戻される場合と窓口での支払いを自己負担上限額以内にする場合、自己負担額に応じて税金が安くなる場合があります。
◉「認定証」などの提示により、自己負担上限額を超える分を窓口で支払う必要はなくなります。
◉この取り扱いを受けるには、事前に「認定証」を入手していただく必要があります。
◉窓口での支払額を自己負担上限額以内にするために「認定証」が必要な方は、70歳未満の方と70歳以上の「現役並み所得者Ⅱ」「現役並み所得者Ⅰ」「住民税非課税世帯」の方です。
◉70歳以上で「現役並み所得者Ⅲ」「一般」の方は、自動的に窓口での支払いが自己負担上限額までにとどめられます。この場合は事前の手続きは必要ありません。
●高額療養費制度の対象となる場合に、この制度は利用できます。●「認定証」の交付手続きについては、かかりつけの医療機関の受付やソーシャルワーカー、ご加入の医療保険の窓口にご相談ください。
窓口での支払いを自己負担上限額以内にする場合 限度額適用認定証の利用
◉医療機関や薬局の窓口で支払った金額が、1ヵ月間(ある月の1日から末日まで)で上限額(窓口負担上限額)を超えた場合に、その超えた金額を支給する制度です。
◉自己負担の上限額は年齢や所得によって異なります。
◉特に70歳以上の方には、外来だけの上限額も設けられています。
◉診察費・検査費や他の病気・他の医療機関でかかった費用も合算できます。ただし、70歳未満の方については、1回の支払額が21,000円以上の場合のみ合算できます。
◉同一の医療保険に加入する家族の医療費も合算できます。ただし、70歳未満の家族の受診については、1回の支払額が21,000円以上の場合のみ合算できます。
◉直近の12ヵ月間に、既に3回以上高額療養費の支給を受けている場合は、4回目から「多数回」該当となり自己負担の上限額がさらに引き下がります。(70歳以上の「住民税非課税等」区分の方については、多数回該当の適用はありません)
●コセンティクスによる治療を受ける場合、特にはじめの1ヵ月でこの制度が適用できる可能性があります。
●詳しくはかかりつけの医療機関の受付やソーシャルワーカー、ご加入の医療保険の窓口にご相談ください。
医療費が払い戻される場合 高額療養費制度
◉1年間(1月1日から12月31日まで)の医療費の総額が10万円※を超えた場合、医療費控除に関する必要事項を記載した確定申告書を所轄税務署長に提出するか、電子申告(e-tax)にて申告することで税金の一部が戻ってくる制度です。
◉診察費・検査費やほかの医療機関でかかった費用、薬局で購入したかぜ薬などの代金、医療機関への交通費の一部などの費用も合算できます。
◉同一世帯の家族の医療費も合算できます。異なる医療保険に加入していても、生計を一にする家族であれば合算できます。
◉診療費などの領収書は確定申告の際に必要ですので、捨てずに保管しておきましょう。
※その年の「総所得金額等」が200万円未満の方は、「総所得金額等」の5%の金額
●コセンティクスによる治療を受ける場合、継続的な治療でこの制度が適用できる可能性があります。
●医療費控除に関するお問い合わせ先は最寄りの税務署です。
税金が安くなる場合 医療費控除制度
医療費について
平成31年4月時点の制度に基づいた記載です。
医療費の総額
窓口支払額
高額療養費として支給される自己負担上限額
医療費について
医療費について
17 18