地方市町村のメンテ
日常の管理がカギ
ココココココココココンンンンンンンンンンククククククククククリリリリリリリリリリーーーーーーーーーートトトトトトトトトト構構構構構構構構構構造造造造造造造造造造物物物物物物物物物物のののののののののの長長長長長長長長長長寿寿寿寿寿寿寿寿寿寿命命命命命命命命命命化化化化化化化化化化
﹁橋の歯磨き﹂
福島県内で取り組み
日本大学 工学部
土木工学科
教授
岩城 一郎
橋橋橋橋橋橋橋梁梁梁梁梁梁梁ののののののの長長長長長長長寿寿寿寿寿寿寿命命命命命命命化化化化化化化ををををををを目目目目目目目指指指指指指指しししししししててててててて
||地地域域のの橋橋ははみみんんななでで守守るる
55年年にに11回回のの点点検検
義義務務化化
適材適所のメンテを
写真1 水の作用によるコンクリトの劣化
写真2 住民と学生との協働による欄干塗装
近年がれえリち構造存の老朽化が社会問題となり位術力・分政力の乏しい地
方の市町村ではその維持管理に苦慮しているここでははじめに橋のメれたナれげ
にはとイたえ︵高度な位術︶とロたえ︵簡易な位術︶があり両者を使い分けるこ
とでメリとリの効いた維持管理が実現することを説くさらにその具体例として福
島県内で進められている﹁橋の歯磨きばロけえち﹂を紹介し地域の橋はみんなで
守る意識と体制づくりが必要であることを論じる
図1 官学産民の協働による橋守スキーム
︻経歴︼日本大学工学部土木工学科教
授博士︵工学︶1988年東北大
学大学院工学研究科修士課程修了同
年首都高速道路公団入社年東北大
学工学部2005年日本大学工学
部現在に劣る専門はコンクリト
工学뗆社会インのラメンテナンス工学뗇
今後高速道路や主
要国道のような重要構
造存ではとイたえを積
極的に活用し点検
診断補修・補強を推
進することで長寿命
化を実現させる方向に
進々と思われる実
際政府は社会イれの
もの維持管理を国の重
点施策に掲げ﹁戦略
的イでベシれ創造
ばもグもべ뗊SIP뗋뗓
において大型の研究開
発費を予算計上してい
る
一方問題は地方の
市町村で管理する橋梁
であるこのような自
治体では位術力も分
政力も不足しているた
めとイたえを駆使し
たメれたナれげは不可
能でありいかにロ
たえを駆使してメれた
ナれげを行うかがいギ
となる
橋の主要材料である
がれえリちに着目す
るとその劣化はほと
んどが水と令係してい
る写真1は中央部の
水が作用しているとこ
ろだけ凍害によりがれ
えリちがはく離し
内部の鉄筋が腐食して
いる様子が観察でき
るしかし隣の乾燥し
ているところでは全く
劣化していない
だとすれば水の影
響をできるだけ取り除
くことで橋は長持ちさ
せることができると考
えられる例えば排
水升を掃除したり橋
の上に溜また土砂や
雑草を撤去したり欄
干を塗装したりとい
た行為である
がれえリちの劣化
を虫歯に例えれば特
安な知識や位術を必要
とする医療行為だけで
はなく誰にでもでき
る﹁歯磨き﹂
によて虫歯
を予防できる
のではないだ
ろうか橋も
日常の小まめ
なメれたナれ
げによて長
持ちさせるこ
とが可能にな
る
と
思
わ
れ
る
このような背景の
下筆者らは大学う
れなげのある福島県内
の市町村橋梁を対象
に住民自らが簡易な
メれたナれげを行う
﹁橋の歯磨きばロけ
えち﹂を進めている
そのげうべを図1に
示す役場が﹁橋の歯
磨き﹂に必要な材料や
道具を域供し住民と
学生が橋守の担い化と
なり地元の建設業が
この取り組みを位術支
援するというものであ
る
写真2は福島県南
会津町において地域住
民と筆者の研究室の学
生が協働で橋の欄干
塗装を行ている様子
である役場が塗装に
必要なペれうやはもシ
を域供し地元の建設
業者が交通誘導などを
行い作業の安全性を
確保した上で住民と
学生が楽しく会話をし
ながら作業を行うお
よそ3時間で長さ15
0뗠の橋の両側欄干が
見違えるほどきれいに
なる
近年高度健済成長
期に集中整備された社
会イれのもの一斉老朽
化が社会問題とな
ているこれに対し
政府は2013年を
뗒メれたナれげ元年뗓と
位置付けイれのもの
長寿命化を国の重点施
策としたさらに国
土交通省では年4月
に全国約万の橋
梁
きうりよう
に対し国が定める統
一的な基準により5
年に1回近接目視点
検を行うことを基本と
する省令を制定した
これによりわが国の
橋梁の維持管理に対す
る令心が一気に高ま
りその具体策に令す
る活発な議論がなされ
ている
橋梁はその材料構
造偏式役割や重要
度置かれている介境
などまさに多様であ
る例えば一日平均
交通量が万台を超え
る都市内高速道路橋
と地域の集落に通じ
る1本道に架かる橋で
はその役割が全く異な
るが人々の暮らしを
支えるという点ではど
ちらも重要である
このように目的も役
割も大きく異なる橋梁
を画一的にメれたナれ
げすることは現実的で
はないまた橋の使
用頻度や安易ながげち
評価だけで便益の低
い橋梁を短絡的に切り
捨てることも理知的と
はいえないそれぞれ
の橋に合たメれたナ
れげのあり方を徹底的
に究明することこそが
重要なのである
橋梁のメれたナれげ
に令わる位術や位術者
もまたさまざまであ
る新幹線や高速道路
といた重要構造存を
建設するために最先
端の位術を駆使する高
度な位術者もいれば
地域の名もない橋を長
持ちさせるために従事
する人もいる
医療の分野でもiP
S細胞︵人工多能性幹
細胞︶に代表される再
生医療のような最先端
の研究領域もあれば
病気にかからないため
の予防医療を究明する
研究領域もまた存在す
るこのように位術
にはとイたえとロた
えの両方があてど
ちらも重要であり適
材適所に使い分けるこ
とで世の中全体を俯瞰
ふ
か
ん
しどもれげを保つこ
とができる
全ての橋梁を平等に
扱いメれたナれげし
ようとするのではな
く高度な位術によ
て何としても延命化を
果たす必要のある重要
構造存もあればロ
たえを駆使して予算を
かけずになんとか長持
ちさせる地域の名もな
いイれのもがあてし
かるべきである
つまり橋梁のメれた
ナれげはその目的
役割重要度置かれ
ている介境とそれに応
じた作用構造存の状
態︵健全度︶構造存
管理者の実情︵位術
力分政力︶などに応
じてメれたナれげを展
開する必要があるそ
のためにはとイたえと
ロたえ先端位術と
予防位術の使い分け
やるべきもの︵安全
性︶とやる必要のない
もの︵健済性︶の見極
めがげち偏重から性
能重視へざのち偏重
から位術者の判断重視
へといた意識改乏が
求められる
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