先進的IoTプロジェクト支援事業
IoT時代に日本の現場力底上げを狙う「Smart-FOAプラットフォーム」の構築
株式会社 smart-FOA
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2017年9月29日
目次
1.背景・目的2.プロジェクト概要3.実施内容4.プロジェクト成果5.事業化に向けた課題・展望
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1.背景・目的
商品設計情報の流れ
事実情報の流れ
“もの” や “サービス” へ転写
“人・組織” を流れ、ノウハウ、知見として蓄積(チームワークや改善、日々管理活動で活用)
事実情報を統合的かつ簡易に扱うシステム化の方法論が確立していない
グローバルにビジネス展開する日本製造業の喫緊の課題!
現 場
日本の現場の優位性の源泉!
生産設計情報の流れ
お客お客
在庫不良
故障・異常遅れ
トラブルムダ、ロス過剰在庫
ものづくり現場の3つの情報の流れ
IoT時代の多種多様なデータの「見える化」から「分かる化」と即座の「共有化」を実現する『製造業の現場立脚型プラットフォーム』技術とビジネスモデル開発により、世界をリードし貢献できる日本の製造業の更なる強化を図る
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2.プロジェクト概要
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生産計画、レシピ品質規格、設備基準マニュアル、アンチョコ作業標準
現場
事実データ
意味ありメッセージ(CTM)
イベント
製造イベントデータとその背景や説明のデータを、一つの小さな情報の塊として、独立かつ完結な「意味ありメッセージ」を作り、それをネットワークに流して利用者にリアルタイムに届ける仕組み
イベント生データ 背景データ 説明データ
説明データ
ラインの状態作業状況トラブル状況工具・補助剤・・・・・・
ヒトの様々な気づき、多様な解釈・議論が生まれる
広がる共有見える化、分かる化=FOAコアバリュー
CTMは現場の5W1Hをモデルに“情報化”!
FOAコンセプト (プロジェクトの中核)
第2世代様々なサブシステムと連携製造業の現場立脚型プラットフォーム
第1世代データの分かる化
第3世代現場の標準プラットフォーム
FOAシステム Smart-FOAプラットフォームモデル事業
ア.現場改善スピード、質の向上①意味ありメッセージデータプロファイル標準化②「Smart-FOAプラットフォームAPI標準化③リッチな背景情報を生成活用するサブパッケージ
イ.FOA導入・運用コスト削減④意味ありメッセージ標準テンプレ-ト⑤意味ありメッセージ生成のプログラムレス機能
課題と開発項目
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2.プロジェクト概要ビジネスモデル
中堅・中小 製造業
事業所数の内87%(1千億未満)
<日本の製造業構成> <プロジェクト対象モデル群>
具体的な売り物として以下を検討・CTM導入コンサル(FOAコンセプトに基づくCTM導入提案)・CTM設計サービス・Smart-FOAプラットフォーム(購入/レンタル)・CTM活用コンサル(CTM活用方法、改善活動支援)・CTM設計~実装を実行する人材教育(FOAプランナー/FOAエンジニア)・FOAシステム導入(システムフルターンキー)・外部ソリューションパッケージとの連携サービス
⇒ マーケティング、対象の絞込み、ツール整備及び価格設定を行う
3.実施内容
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製品開発と価値検証
①CTMデータプロファイル標準化
・インダストリ4.0の情報層と意味的に整合・その他 IoT基盤とも情報構造とフォーマット上
親和性高く、簡単に統合化可能
②CTM授受のAPI標準化
③動画FOA(Video-FOA)
製品化完了導入実績(実証システム)
引続き開発中
④意味ありメッセージの標準テンプレート
・最も一般的な生産ラインモデルのテンプレート完了・今後、業種別、生産設備ごとのテンプレート増す
3.実施内容
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ビジネスモデルの構築・運用と有効性検証
製品開発と価値検証
④意味ありメッセージ生成のプログラムレス機能
従来P2処理の基本構造・処理機能を分析↓
簡易言語 Easy-Maker・従来P2処理の80~90%以上は置換え可能・社内検証において大幅な工数減が確認できた
対象モデル1、2共に同じ比率で販売計画策定のもと・現場改善、経営改善のスピードUP 50%向上・FOA導入、運用コスト削減 50%減
に対して実証テスト、ユーザヒヤリングを実施した
4.プロジェクト成果
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製品開発と価値検証
[実証システム-1] 大手製造業 1工程[実証システムー2] 超大手製造業 1工程[実証システムー3] 大手製造業 複数工程[実証システムー4] 大手流通業 1拠点
IPAプロジェクト実証対象 実績工数(人日) 従来型FOA
ユーザ 実証システム-1 実証システム-2 実証システム-3 実証システム-4 (平均)
CTM数 15 5 47 24 10
設計
1 システム設計 9 15 23 10 17
2 CTMマップ作成 14 14 26 16 29
総計 23 29 49 26 46
実装
1 デバイスマップ 3 3 7 5 4
2 エレメントマップ 2 3 3 3 3
3 P2モジュール 5 3 11 5 13
4 単体テスト 2 1 3 2 4
5 オフラインテスト 3 3 9 4 5
6 環境構築 1 1 1 1 1
7 現地調整 1 3 8 3 8
総計 17 17 42 23 37
設計
(設計総合工数/CTM) 1.53 5.80 1.04 1.08 4.60
従来比(設計総合) -66.7% 26.1% -77.3% -76.4%
(CTMマップ作成/CTM) 0.93 2.80 0.55 0.67 2.90
従来比(CTM設計のみ) -67.8% -3.4% -80.9% -77.0%
実装
(実装総合工数/CTM) 1.13 3.40 0.89 0.96 3.70
従来比(実装総合) -69.4% -8.1% -75.8% -74.1%
(P2設計・テスト/CTM) 0.47 0.80 0.30 0.29 1.65
従来比(P2設計・テストのみ) -71.7% -51.5% -81.9% -82.3%
(1)CTM設計工数(CTMマップ作成)CTM設計ノウハウ、標準テンプレートにより大幅な工数削減が確認できた。■実証システム1、3,4は目標達成(平均75%削減)■実証システム2は目標未達
従来にない初めての外部機器とのデータ処理との接続連携に時間を要したが、今回外部データ取込みAPIの標準化を実施しことにより大幅な工数増を抑制した。
(2)CTM実装工数(P2処理設計、単体テスト)Easy-Makerにより大幅な工数削減が確認できた。■実証システム1、3,4:目標達成(平均79%削減)■実証システム2:目標達成(52%削減)
従来にない初めての外部機器とのデータ処理ロジックの複雑さが影響していると考えられる。
今後、更に分かり易く、簡単に「作る」「直す」を実現する為の支援ツールを拡充する●CTMテンプレートの業種、設備、生産方式別の拡充●外部データとのインタフェース方式の設計ガイドを整備●Easy-Makerのテストツール、テストデータの収集ツールなどを追加拡充
4.プロジェクト成果
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ビジネスモデルの構築・運用と有効性検証
日本の製造業構成からも、当初対象としたプロジェクト対象モデルの中の【対象モデル1】を重視したが、市場・ニーズはあるものの
■かなりの大手企業でもIT技術者、FA技術者が不足で自前でのソリューション構築が困難
■企業側、SIer側ともに教育プログラム、教育体制を組織的に構築が必須
などから、まずは技術的、人材的にも自前展開可能な大手製造業を対象とすることとした。第2フェーズとして対象モデル1や3を含めたモデル展開の計画を策定した。
業種 種別売上
(兆円)要望/期待
主なコメント
IT ソフト A ④現在、IT系のシステムを導入しているが、現場系の情報とのつながりに苦労している(難しい)。現場系でデータがつながるシステムとして興味を持った。
素材 製造業 C ⑤ CTMを設計するのが一番難しいと感じている。(導入検討された企業)
部品 製造業 A ⑤IT部門に依存しなくても導入・拡張できることが良い。Easy-MakerやVideo-FOAに関心あり。
車両関連
製造業 C ⑤現場のデータ活用・DB構築が大変。ITにて対応しようと考えても、ITの知識が必要となるので困っている。FOAはエンジニアだけで使えそうな感覚。
金属 製造業 B ③
現場データが関連付けして簡単に収集できるのが良い。高度な分析との連携でどう使えるのか知りたい。製造現場のシステムを扱える技術者があまりいないのでIT主体で運用・保守できることが必要。
業種 種別売上
(兆円)要望/期待
主なコメント
化学 製造業 A ③高度な解析・分析などをやっていきたいが、個々の専門家はいるものの全体プロセスをインテグレートするのが難しい。改善の手法などをコンサルティングしてくれるところを探している
機械 製造業 B ⑤まだ導入していない工場にどんどん展開したい。社内の体制では展開は難しい。やり方相談したい。
部品 製造業 C ⑤FOAが進化していると感じた。E-makerなど簡単にエレメント追加・変更できるのが良い。現材のFOA担当はITの専門技術はないが、やれそうな印象。早く追加導入したい。
建設関連
製造業 C ⑤ソリューション系機能が充実してきた。Video-FOAや既存ツールとの連携なども含めいろいろな活用、新規設備への展開も試してみる。更なる機能、操作性の向上を期待する
車両関連
製造業 C ②自社内でいろいろ使って現場改善への効果を試してみたい。システムの詳細仕様を理解し、保守・拡張など自社内での展開が基本と考えている
A:0.1~0.5兆円B:0.5~1.0兆円C:1.0兆円以上
①:現場データ収集の容易さ②:データ活用(日々の改善)③:データ活用(高度な分析)④:上位・MESとの連携のし易さ⑤:特殊な技術無しに関単に扱える
[導入済みユーザー5社]
[展示会/セミナー参加企業5社]
5.事業化に向けた課題・展望
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2.加速によるデファクト化
1.ビジネスモデルのソリューション型へのシフト
3.キーマン確保による体制強化
FOAは現場の事実情報をベースに、イベントや背景データを即座にメッセージ化するシステムであり、インフラの位置づけにあたるが、第一フェーズでの状況から、顧客はFOAならではのソリューションを要求しており、ソリューションビジネスに向けて軸足を移動させ、両輪を廻す形態に整備していく。開発費用の観点から積極的に、個別廉価ソリューションを有するパートナーと組んでビジネス展開を図っていくオープンソリューション展開を基本方針とする。
現在、IT領域では欧米を中心にオープンイノベーションやオープンソフトの流れを受け、様々なビジネスモデルやソリューションが次々に生み出されビジネスが加速してきている。FOAのコンセプトはユニークであるが、早晩類似商品の出現が予想できる。したがって、特にデータからCTM、連結CTMを作る仕組みは基本特許は取得しているものの早急にデファクト化の方向を目指す。そのためにはFOAコア部のより使いやすさと極小規模トライアルの為の低価格化を図る準備に入る。
今までは、市場の反応を見るために、最小のマンパワーで進めてきたが、今後の事業拡大を目指すには、営業、開発、プランナーに核となる人材を採用し、組織体制の強化を図る。同時にパートナー社を活用する。そのために、プランナー養成やセミナーの充実を併せて図っていく。
実証テスト、ヒヤリングを通じてのフェーズ2への課題
ア.展開対象モデル1では特に導入前に経営者に訴求する事が重要であり、ソリューションの提供が必須。イ.より多くの顧客対応の為には、販売チャネルは直販以外に間接販売の仕組みが必要。ウ.プランナー育成の仕組み・教育システム、セミナーの充実がプロモーションの柱であることを再認識できた。
一方で、プランナーに依存せずユーザーが自走する為のツール、ソリューションの分かり易さ、使い易さが必須となる。
エ.展開対象モデル1には、販売価格と、FOAコア部の分かり易さ、使い易さの更なる改善がキー。
5.事業化に向けた課題・展望
オープン・ソリューション
営業力の強化
社内体制の整備
➢ 現場向けソリューションの提供・・・インフラ提供からソリューションビジネスに軸足移動
●従来型営業の強化
➢ 顧客ニーズの早急な取込み( → 自社営業力の強化)
➢ FOAならではの現場へのソリューション提供
➢ ユーザー自力開発に向けて、具体事例づくり&セミナー&教育プログラムの強化
●新ビジネスモデル
➢ 事実情報活用基盤の中堅企業展開構想
➢ キーマンの補強
ビジネス戦略
営業戦略
➢ パートナー社のソリューションとの連携開発
開発戦略 ソリューション開発の強化
第2フェーズの基本戦略
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