ベルダデッキ 施工マニュアル
ベルダデッキは、ニュージーランドの環境に配慮した植林地域で栽培されているラジアタパインを使用した、 無垢の高性能天然木デッキ材です。真っ直ぐな木を柾目製材し、人工乾燥、耐用性を保証する完全な処理、そして特許を所有する顔料とオイルの注入という工程を経て、ベルダデッキは完成します。
ベルダデッキは一般的な工具で施工できます。CAMO隠しビス工法での施工をご希望の場合は、CAMO Fixing Toolという専門工具が必要となります。全ての工具は、その製造者の使用取扱説明書に基づき、安全にご使用下さい。下記が必要とされる主な工具です。
• コードレス電動ドリル• チョーク• 巻き尺• 曲尺• 丸鋸
• スペーサーツール• 保護メガネ• 軍手• ジグソー
ジグソーは、樋や柱を通す穴をデッキに開ける際に役立ちます。丸鋸は精度の高い切断を要する時にご使用下さい。また、ベルダデッキを切断する時には、必ず目立て済みの刃をご使用下さい。施工の際には、軍手と保護メガネを必ずご使用下さい。
• CAMO隠しビス工法の場合、CAMO用ステンレスビス、または高品質デッキ用ステンレスビス(セルフドリル、セルフカウンターシンク機能付きを推奨)が必要です。
• 切断面のシール及びタッチアップ用オイル (例:ベルダ ティンバーコーティング、 (社)日本木材保存協会の認定する屋外用の表面処理タイプコーティング剤)をご用意下さい。
• 切断面のシール塗り付け用に、柔らかい毛の刷毛、もしくはウエスをご用意下さい。
性能をより長く維持する為に、 本施工・メンテナンスマニュアルの内容を行う事をお勧めいたします。
関連用品
必要な工具
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• 全てのベルダ製品は必ず乾いた清潔な状態で保管して下さい。• また、直射日光を避け、地面から100mm以上浮かせて保管をお願い致します。• 施工の際には、デッキの表面に傷や汚れ等をつけないように履物の汚れに注意して下さい。またデッキに汚れ、石、
工事作業で出た廃棄物等残さないようにして下さい。• 建物・屋根・その他隣接した家の外壁等を塗装される場合は、デッキを布で覆う等して行って下さい。• 国・県・市町村の建築基準に従って施工・作業を行って下さい。• 施工・作業の際は必ず安全防具・マスク等を装着して下さい。
※デッキ材の間隔は5mmで計算しています。
ビス(デッキ1m2辺り) 22mm使用時の根太間隔450㎜ 27mm, 32mm使用時の根太間隔600㎜
90mm幅デッキ材に必要なビス数量110mm幅デッキ材に必要なビス数量120mm幅デッキ材に必要なビス数量140mm幅デッキ材に必要なビス数量
1m2辺り50本1m2辺り40本
1m2辺り26本1m2辺り12本
デッキ材(デッキ1m2辺り) 必要長さ
90mm幅デッキ材に必要なデッキ数量110mm幅デッキ材に必要なデッキ数量120mm幅デッキ材に必要なデッキ数量140mm幅デッキ材に必要なデッキ数量
1m2辺り10.6m1m2辺り8.7m1m2辺り8.0m1m2辺り6.9m
デッキ材や構造材の安定性の為には、十分な通風が必要です。施工時には、デッキの下部に当たる部分の水はけと通風が十分である事をご確認下さい。通風が十分でない場合は白カビ、カビ、品質低下の原因となる場合があります。地面からは、最低でも200mmは空間を設けて施工するか、コンクリート面の上に施工してください。
デッキ材の間隔は必ず最低4.5mmを確保して下さい。標準は6mm~10mmです。建物とは最低12mm離して設置する必要があります。
ベルダデッキは人工乾燥材ですので、雨や湿気及びご使用になられている間に水分を吸収し膨張します。膨張は幅で2.5%以内、厚みで5%以内、長さで1%以内の割合で起こり得ます。その後、数ヶ月の間に均衡地点(当初よりも多少膨張)に達し、膨張や縮みの動きは少なくなります。
施工の為の準備
デッキ材・ビスの使用量早見表
保管と取り扱い
ベルダデッキ 施工マニュアル
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• セルフドリル機能及びセルフカウンターシンク機能の付いた高品質デッキ用ステンレスビスをご使用下さい。• ベルダ デッキは、 無節の平らな面を表側に使用するように製造されています。天然木ですので、リブ付き面側に
稀に小さな欠点が有ることがありますが、もしリブ付き面を表側に使用するプロジェクトの場合には、必ず販売店あるいはKeyland社にその旨お伝えくだい。リブ付き面側の品質チェックの基準を変更して対応させて頂きます。階段や踊り場等に少量のリブ付き面を使用する場合には、施工を始める前に状態の良いリブ付き面の製品を全体の中から選んでご使用下さい。
• ステンレス製のセルフドリル機能及びセルフカウンターシンク機能の付いた高品質デッキ用ビスをご使用頂く限り、デッキ材の木口に近い部分でない限り下穴を開けておく必要はありません。
• デッキ材木口から400mm以内にビスを留める場合には、割れを防ぐ為に必ず下穴(基準はφ3mm、デッキ材を貫通させる)を開けて下さい。
• ビスは最低でも側面から内側に15mm、木口から内側に12mmの場所に留めて下さい。
• デッキ材の木口部分は必ず最低5mmのスペースを確保して下さい。
• デッキ材の間隔は最低4.5mmを確保して下さい。標準は6mm~10mmです。• 上の図のようにビスの面とデッキの表面が同面になる様に締め付けてください。ベルダデッ
キは人工乾燥材ですので多少膨張します。従って、ビスをデッキ材表面より深く締め付ける必要はありません。絶対に締め付け過ぎないでください。また、ビスは必ず真っ直ぐ締め付けて下さい。角度を付けて締め付けると、木材に過剰な圧力を与えることになり割れの原因となる可能性があります。
• 木口他切断面は上の図のように面取りを行ってください。端部割れを防ぐ為です。 • 切断面及び面取部分には、必ずコーティング材を塗ってください。水分の侵入を防ぐ為です。ベルダ ティンバー
コーティング、若しくは(社)日本木材保存協会の認定する屋外用の表面処理タイプコーティング剤を使用ください。 • 鉄粉や鋼屑がデッキ表面に残っていると木材に含まれるタンニンと反応し、鉄サビジミの原因となります。鉄サビ
ジミが発生した場合には、シュウ酸(例:Verda Oxalic Acid 等)を散布して頂く事で除去できます。 • 不良等の製品品質及びグレードに問題又は不安がある場合は、必ず施工を始める前に販売店にご連絡をお願い致し
ます。
表面からビスを打つ場合の施工方法
ベルダデッキ 施工マニュアル
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ベルダデッキ メンテナンスガイド
メンテナンス
日常的なメンテナンス • 屋外エリアも室内と同じように扱って下さい。
定期的に枯れ葉、枝、土等は掃き掃除をして下さい。• コケや藻はデッキ上で繁殖する可能性があるので気
を付けて下さい。それらは時間が経つと発生する可能性がありますが、クリーナー(例:ベルダ アウトドア ティンバークリーナー、またはその他のデッキ専用クリーナー)で簡単に落とす事が出来ます。
• 1年に1度メンテナンスガイドに沿ってデッキの掃除をお願いします。
• ベルダ製品は天然木製品です。従って、全ての 天然木は弾力性・伸縮性や耐久性を維持する為にオイルを含んでいます。私たちが肌をしなやかにする為にクリームを使うように、デッキの外観と性能 (ささくれ防止、素足に優しい表面の維持等) を維持する為には定期的にオイルを塗る必要があります。
• 食べ物や飲み物、その他の物をこぼした際、または必要に応じて、十分に薄めた(約50倍)中性洗剤を使用して洗浄して下さい。
• 鉄その他の金属は、木材のタンニンと反応し鉄サビジミや電蝕の原因となります。すべての金属にステンレス製品を使用して下さい。また鉄または鋼の削り屑等がデッキの表面から除去されていることを確認してください。鉄サビジミが発生した場合には、シュウ酸を散布して頂く事で除去できます。
色の維持• ベルダ製品は、使用期間を通じて退色します。• 弊社の特許取得済みの注入コーティング技術は、こ
のような退色の発生を軽減するように考えられていますが、退色はどのような木材製品にも発生する自然の力で、完全には抑えることはできません。
• 退色はベルダ製品の性能あるいは安定性に影響はありません。
• メンテナンス用にベルダ ティンバーコーティングをご用意しています。これは元々のベルダ デッキの色と適合 (自然風化前) しますのでご使用をお薦めしています。
• ベルダ ティンバーコーティングがすぐに入手できない場合は、代替として半透明の天然油ベースの(社)日本木材保存協会の認定する屋外用の表面処理タイプコーティング剤を使用することができます。
自然な外観を取り戻す• デッキが変色している場合には、しつこい汚れか自
然の風化でグレー色になっているかのどちらかです。木材用活性製品は、自然な外観にデッキを修復するために使用することができます。
これらの日常的なメンテナンスは、デッキの性能と美しい外観を保つ為にとても有効です。
最高レベルのメンテナンス色と表面を新品に近い状態で維持する為には高度のメンテナンス体制が必要です。• デッキ材を継続的に濡れる状
況に晒したり、地面に接触させる事は避けてください。
• 一年に一度、漂白剤を含まないクリーナー(例:ベルダ アウトドア ティンバークリーナー等)と柔らかいブラシを使用して洗浄してください。
• デッキ材の間や接触する部分に溜まる草木などの有機物は定期的に箒又はブローワーで取り除いてください。
• 2年毎のオイル(例:ベルダ ティンバーコーティング、 (社)日本木材保存協会の認定する屋外用の表面処理タイプコーティング剤等)の再塗装が必要です。
普通レベルのメンテナンス色と素足に優しい表面を維持するためのメンテナンスです。• デッキ材を継続的に濡れる状
況に晒したり、地面に接触させる事は避けてください。
• 一年に一度、漂白剤を含まないクリーナー(例:ベルダ アウトドア ティンバークリーナー等)と柔らかいブラシを使用して洗浄してください。
• デッキ材の間や接触する部分に溜まる草木などの有機物は定期的に箒又はブローワーで取り除いてください。
• 3年毎のオイル(例:ベルダ ティンバーコーティング、 (社)日本木材保存協会の認定する屋外用の表面処理タイプコーティング剤等)の再塗装が必要です。
最低限のメンテナンスデッキ表面の風化により退色が進み最終的にはグレー色になります。また、表面劣化や割れが発生し、素足に優しい滑らかな表面を維持することはできなくなります。 • デッキ材を継続的に濡れる状
況に晒したり、地面に接触させる事は避けてください。
• デッキ材の間や接触する部分に溜まる草木などの有機物は定期的に箒又はブローワーで取り除いてください。
デッキは屋外にあり、雨風にさらされることによる性能や外観の劣化を防ぐ為には、メンテナンスが必要です。また、デッキ材の表面は、雨や紫外線だけでなく、風で飛んでくる白カビの胞子、カビ、土、砂埃等の影響を受けます。必要とされる性能に応じて、下記のいくつかのレベルに分けたメンテナンスのオプションをご紹介致します。
注意:木材の組織が壊れたり、またコーティング剤が剥がれる恐れがあるので、 高圧洗浄機のご使用と漂白剤のご使
用は絶対にやめて下さい。
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