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ブランド&プロダクトマネジメント・カンパニーへの飛躍イメーション株式会社 様

2010年2月300坪150人カジュアル

◆企業ビジョンに沿った移転計画ブランド&プロダクトマネジメント・カンパニーへの飛躍

イメーション様は世界100カ国以上で事業を展開するグローバルカンパニーです。記録メディア業界の更なる発展を目指し、マルチブランドによる幅広い商品ライン、多彩なソリューション提案でお客様の多様なニーズに応えています。近年は事業戦略として「ブランド&プロダクトマネジメント・カンパニーへの飛躍」を掲げ、様々な企業との協定・統合を通じたマルチブランド戦略を進めており、データストレージ製品にとどまらず、アクセサリー関連、コンシューマエレクトロニクス分野に事業を拡大、BtoC市場へ積極的な事業展開をしています。

ブランドイメージ

2年で2度のオフィス移転

そのような、市場拡大を目指す企業ビジョンの下、イメーション様は過去2年間に2度のオフィス移転を実施しました。1度目はマルチブランド戦略の一環として、TDKマーケティング株式会社との統合移転(2008年)です。この時は第一の目的として両社が一丸となって事業統合を推進できる「器」となる新居を探す、という意味合いが強く、両社員の方の通勤を考慮し、両社の中間地点である表参道近辺にオフィスを移転しました。これに続く今回の移転プロジェクトでは、目的をオフィス環境の問題点を改善し、企業ビジョンに沿ったオフィス構築をすることと設定し、様々な施策を行いました。

既存オフィスの問題点

既存オフィスが立地していた南青山は、最寄りの表参道駅からは離れた住宅街の中にあり、一般消費者にアピールするには少し不利な地域でした。ここでは3フロアに分かれてのご入居でしたが、技術部門などは南青山とはまた別の拠点にあり、しかもエレベーターが1基しかないビルのため、日常的に外階段で上下フロア間を移動しなければならない状況でした。この状況を改善し、企業内コミュニケーション・業務効率を向上させるため、新オフィスへの移転話が持ち上がりました。今回のご移転に当たっても、2年前の移転時と同様に、社員の方の通勤や営業的な側面を考慮し、立地は表参道近辺に限定。物件を多数検討された結果、ご移転先は青山通りに面した青山オーバルビルに決定しました。

オーバルビル外観

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◆ビル形状に合わせたオフィスづくり楕円形ビルでのゾーニング

このビル変更により、既存オフィスで懸案であったフロア統合については、事務・管理部門を11Fのワンフロアに、技術部門などは9Fに集約することができました。移転先であるオーバルビルはその名の通りフロア形状が楕円形という特徴があり、今回はこの楕円形をいかに生かすかがレイアウトの鍵となりました。楕円形では外側に扇形のデッドスペースができやすいため、事務・管理部門の入る11Fのゾーニングに当たっては、次のようなプランとしました。まず執務空間として長方形の部分を確保。残りの部分をプレゼンルームや社内用リフレッシュルーム、エントランスとしてレイアウトしました。エントランスは楕円形の躯体にあわせて扇形に展開し、奥に続く会議室までお客様の意識を自然と導くようなデザインを施しました。

上:ゾーニングプラン下:来客ゾーン初期コンセプト

来客を奥へと導くデザイン

来客ゾーンはエレベーターホール正面からフロアの左側全体を活用した広いゾーンに配置しています。エントランスは躯体形状を生かし、左右に広がりのあるデザインとしています。またここでは動線を示唆するため、来客ゾーンと執務ゾーンそれぞれに向かう通路壁面に角度をつけています。来客通路をどのようにすれば奥の会議室まで自然に導くことができるかを意識し、ガラスパーティションを用いた開放感のある、外の光を取り入れた気持ちの良い通路スペースとしました。また、通路に沿って会議室へと進むと、奥にプレゼンルームが見え、お客様の意識も自然と奥へ誘われます。プレゼンルームから応接室へと続く通路の先には、イメーション様のロゴを配した赤い壁面の給湯スペースがあり、ここでも視線が奥に向かうような仕掛けをしています。通路を振り返ると、奥の窓面を通して都内のパノラマを臨むことができ、通路の開放感をより一層引き出しています。

上:エントランスからプレゼンルームへの通路左:来客通路から窓面を臨む右:応接室に向かうと正面にロゴが見える

開放感のあるプレゼンルーム/シックな雰囲気の応接室

楕円形の最も左に位置するプレゼンルームは、フロアの中で最も眺望が良く、開放感のあるスペースです。ここでは、廊下側のパーティションと、扇状に広がる窓面の両側がガラスとなっており、躯体やホワイトボードパネルの白い壁面とあわせてより明るく開放的な空間になっています。この部屋に通されたお客様は、素晴らしい眺望に感心されるそうです。また、昇降式のスクリーンやプロジェクター、調光可能な照明など各種機能を組み込み、プレゼンテーションが行える場となっています。応接室は三角に近い形状の部屋ですが、窓面に沿って家具をレイアウトし、カーペットの柄にあえて方向性を持たせないものを選ぶことで、部屋形状の違和感を感じさせず快適に使用できる空間としてデザインしています。

上:プレゼンルーム下:応接室

◆ブランディング・オフィスの成果新たなブランディングへの挑戦

これまでよりも開かれたオフィスを目指した今回のオフィスでは、お客様を迎えるように大きく左右に広がったエントランスとし、さらにエレベーターホールまで大きく使っているため、奥行きがあまりないにも関わらず開放感のある空間となっています。ここでは正面の赤い壁面に多数の商品がディスプレイされており、お客様にもひと目でイメーション様の扱う商品ラインナップの多彩さを感じていただけま

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す。さらに今回新たに設置された部屋として、エントランスの裏に位置するデモルームがあります。ここではあらかじめ色々な用途を想定し、調光可能な照明、オーディオ機器の設置、ホワイトボードパネル、ディスプレイ什器など、商品をよりお客様に知っていただくための設備一式を揃えています。このようにエントランスゾーンでは、従来のような企業のお客様だけでなく、一般のお客様にもイメーション様を分かりやすくご紹介できる仕掛けを施し、ブランドの発信ができる空間であることを意識しています。 上:左右に広がった形のエントランス

下:活用率も高いデモルーム

プロジェクトを振り返って

ご移転から半年を経て、イメーション様からは「移転してみて、当初の目的であった業務効率のアップは十分に効果を感じています。お互いの顔が見えるレイアウトにしたことで、3フロアに分かれていた以前のオフィスと比べて社内コミュニケーションがスムーズになり、打合せもしやすくなりました。また、交通アクセスの良いビルに移転したことで、来客も以前より倍増しました。特にフロアで最も眺望の良いプレゼンテーションルームは、お客様からも想像以上に好評をいただき、社員にも愛される空間となっています。」とのご感想をいただきました。今回のプロジェクト開始から竣工までの約半年間を振り返ると、週に1度の定例会議を通してイメーション様へのヒアリング、進捗報告を行い、毎回活発に意見交換がなされました。イメーション様の新オフィスへの強い期待を感じながら、私たちもご期待を超える提案を重ね、あるべきオフィス像を追い求めた成果が、お客様に実感として感じていただけたことを私たちも大変嬉しく思いました。

上:移転後のオフィス内下:プレゼンルームからの眺め

ブリディア

フレームの細さとシンプルなデザインの際立つ、シャープな仕上がりのハイパーティション

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EUP

様々なオフィスにフィットするスタンダードなハイパーティション

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C&W(シーアンドダブリュー)

パネル色で個性的な空間をつくる、不燃アルミパーティション

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イメーション様の今回の移転工事では、使い勝手に関する率直な意見や、今のオフィスでもっとこうしたいと言うご要望を直接伺うことが出来た為、社員の方が今、新しいオフィスに期待している点を一番に盛り込むことが出来たと思います。オフィス作りで一番大切なことは、やはり実際に使われる社員の方の意見と協力が

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あってこそだと実感しました。このプロジェクトに関わる事が出来、大変嬉しく思っております。担当営業 小川 枝里子

会社名 イメーション株式会社 様

代表者 代表取締役会長 松井 国悦代表取締役社長 市村 操

事業内容データストレージ製品・オーディオビデオ製品・それらに関連する製品の販売、ならびにこれに関する運用管理サービスの提供、及びシステムインテグレーター事業

ホームページ http://www.imation.co.jp/


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