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    CONTROLLER FOR CARTRIDGE HEATER -GUIDE-

    金型温度調節コントローラ概要

    ■PID制御温度調節コントローラの必要性と特長成形品の品質を確保し安定させるためには、金型設定温度に対し、上下温度の幅を抑え、温度を極力一定に保ち安定させる調節機能が必要です。本コントローラは、 PID制御方式を採用することでヒータを用いる金型の温度調節の難しさを解消しました。

    PID(Proportional-比例、Integral-積分、 Derivative-微分)制御方式。(※1) 金型温度のバラツキが影響しやすい高精度の成形品、また金型温度管理の厳密な成形品に適しています。 従来のON・OFF制御方式(※2)と違い、金型温度のバラツキを抑えることができます。

    <設定温度に対する温度制御の違い>T

    T

    ▲▲

    図 1:PID制御方式

    図 2:ON・OFF制御方式

    t(時間)設定

    (温度)

    (温度)

    t(時間)

    設定

    ※1 PID制御とは…金型の設定温度に対し温度が上昇下降するバラツキの幅を極めて小さく抑える制御方法です。また本コントローラはPID機能とSSR(半導体リレー)を組み合わせることにより、 PID制御機能がヒータへの電力供給を自動調整し、設定温度に対する精度を改善します。→図1参照

    V 温度センサとヒータの位置により、多少温度のバラツキが生じることもあります。

    ※2 ON・OFF制御とは…金型の設定温度に対し、設定値を上下(温度がある一定以上上昇したときにスイッチOFF、ある 一定以下になったときにスイッチONの繰り返し)に制御する機能です。設定温度に対するバラ ツキの幅はヒータと金型の熱バランスにより変化しますが、PID制御と比べて大きなバラツキが 生じます。→図2参照

    ■使用上のご注意(1) 射出成形用金型の温度調節用としてご使用ください。それ以外

    の用途の場合は責任を負いかねます。(2) 表示された電源電圧以外で使用すると、火災、感電、故障の

    原因となりますので、他の電源電圧で使用しないでください。(3) 最大容量を超えてヒータを接続しないでください。温度調節

    コントローラ内にある電器部品が故障する恐れがあります。(4) 本コントローラボックス内の既存配線の改造は絶対に行わな

    いでください。(5) センサの接続、入出力の配線は電源を切って行ってください。(6) センサは指定されたタイプを使い、接続は確実に締め付けて

    ください。(7) 入出力電線の接続は、圧着端子で確実に締め付けてください。(8) 成形機の型開閉によりヒータ、センサのケーブルが損傷する

    と温度調節コントローラ内にある電器部分が故障する恐れがありますので、ケーブルの引き回しにはご注意ください。

    (9) 引火性ガス雰囲気では使用しないでください。爆発、火災の原因となります。

    (10) 濡れた手での操作は行わないでください。感電の原因となります。(11) コントローラに水がかからないようにしてください。そのま

    ま使用すると、感電、漏電、故障の原因となります。(12) コントローラへの結線、配線は有資格者によって行ってください。(13) プレート穴とヒーターのクリアランスは片側0.05以下をお奨めし

    ます。クリアランスが大きすぎる場合、異常発熱によってコントローラにショート等の不具合が発生する場合があります。

    R S V2U1 V1 +A 1- A2 -+ 21U2

    200V 1kW

    200V 1kW

    U1(U2)

    W1(W2)

    単相200V 2kW

    熱電対① 熱電対②出力①R S

    入力② 過昇① 過昇②

    入力①

    出力②

    200V 1kW

    200V 1kW

    200V 1kW

    200V 1kW

    200V 1kW

    200V 1kW

    200V 1kW

    R S

    UU

    V

    W

    V

    W

    WT U -+ 21AV

    三相200V 3kW 三相200V 4kW

    入力 出力 熱電対 過昇

    型 式 入力 出力(ヒータ負荷) 温度センサKCHH R・S・T(三相200V/220V)U・V・W

    +・-*KCHD R・T(単相200V/220V) U1・V1 ,U2 ・V2

    *本カタログ記載のすべての熱電対が使用できます。

    ・ 2CHコントローラ KCHD

    ・ 過昇端子

    (1) 過昇端子をご使用頂くと別売のブザーや警告灯により異常を知らせることができます。

    (使用しない場合でも、異常の際は温度調節器に表示されます。)(2) 異常時は速やかに電源を落とし、原因を調査してください。

    ■修理・交換について 本商品についてのお問い合わせ、修理・交換のお申し込みは ㈱ミスミ モールド事業部へご連絡ください。

    ④修理(お見積) もしくは 交換連絡

    ミ ス ミ②商品送付

    モールド事業部TEL:03-3647-4190

    お 客 様①問合せ 修理依頼

    技術サポート窓ロ ③検品

    ■結線・ 1CHコントローラ KCHH

    電源 電源

    ブザーor

    警告灯1 2 温調ヒータ

    1300

    CONTROLLER FOR CARTRIDGE HEATER

    金型温度調節コントローラ

    型 式 ¥基準単価KCHH 72,000KCHD 128,000

    型 式KCHHKCHD

    注文例Order

    出荷日Delivery 日目発送5

    ■仕 様型 式 KCHH KCHD入力電圧 三相 200/220V(50/60Hz)

    最大負荷 三相 200V 10kW(抵抗負荷) 単相 200V 5kW×2(抵抗負荷)三相 220V 11kW(抵抗負荷) 単相 220V 6kW×2(抵抗負荷)最大電流 30A温度調節 電子式デジタル表示(PID制御)

    セ ン サ 自在(K・J・R・T・N・S・B)*出荷時はK熱電対用になっております重 量 約4.5kg 約7.4kg使用環境 5℃~40℃(但し結露させないこと)

    ① 温度調節器 ② リセットスイッチ ③ スタート/ストップスイッチ ④ サーキットプロテクターV 熱電対・電源ケーブルは付属しておりません。

    KCHH(三相・1CH)

    電源

    センサーPt100ΩK

    過昇

    B/-B/+NCA

    21

    ETSR

    UVW

    出力最大抵抗負荷(30A)2

    0611

    162

    (20)268239

    入力AC200V/220V②

    KCHD(単相・2CH)

    ① 温度調節器 ② リセットスイッチ ③ スタート/ストップスイッチ ④ サーキットプロテクターV 熱電対・電源ケーブルは付属しておりません。

    (20)246

    1117

    3

    184

    出力

    CH2 CH1CH1 CH2

    最大抵抗負荷(30A)

    出力最大抵抗負荷(30A)

    U1

    SREV1

    21B/-B/+A

    入力AC200V/220V

    U2

    SREV2

    21B/-B/+A

    入力AC200V/220V

    ②③④

    V 金型温度調節コントローラM-HTM3021・M-HP2-200は2011年7月で規格廃止となりました。それぞれ代替品はKCHH・KCHDとなります。

    ■ 使用方法 金型温度コントローラに、ヒータ・熱電対を接続し、電源を入れてください。自動的に金型温度を設定温度に極力近い温度に制御します。

    ・ 温度の設定 UP/DOWNキーで温度を設定します。

    ・ センサー種類の変更 1表示の切り替え MODEキーを2秒押し続け、表示を切り替えます。

    2センサーの変更 もう一度MODEキーを押すと、表示 が切替わります。 UP/DOWNキーでセンサーの種類を 変更します。

    ・ 制御の設定 PID(出荷時)・ON/OFFの設定方法 制御パラメータモードに変更したあと、MODEキーを4回押し、画面を制御種類設定画面に切替えます。UP/DOWNキーで変更できます。

    セルフ(出荷時)・オートチューニングの設定 制御パラメータモードに変更したあと、MODEキーを7回押し、画面をチューニング設定画面に切替えます。UP/DOWNキーで変更できます。

    K熱電対(出荷時)J熱電対R熱電対T熱電対N熱電対S熱電対B熱電対Pt100ΩJPt100Ω

    0 00 I0 20 30 40 50 6I 0I I

    DOWNキー UPキー

    I20

    80

    現在値

    設定値

    MODE FUNC

    00※

    MODE FUNC

    設定モード画面

    SET 1

    2秒長押し

    センサー種類画面

    1回

    DOWNキー UPキー20

    80

    現在値

    設定値

    MODE FUNC

    PID制御(オーバーシュート抑制機能付)(出荷時)PID制御(オーバーシュート抑制機能無し)ON/OFF制御

    I I 00 I 00 2 0

    DOWNキー UPキーI I 0※

    MODE FUNC

    制御種類設定画面

    4回

    オートチューニングセルフチューニング(出荷時)

    I2

    DOWNキー UPキー2※

    MODE FUNC

    チューニング種類設定画面

    7回

    IMODE FUNC

    1回


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