「スマートモビリティチャレンジ」 パイロット地域分析事業 対象地域
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都市類型 No. 市区町村 都道府県
大規模都市1 新潟市 新潟県
2 静岡市 静岡県
公共交通普及中規模都市
1 横須賀市 神奈川県
2 大津市 滋賀県
自家用車中心中規模都市
1 日立市 茨城県
2 前橋市 群馬県
3 豊田市 愛知県
4 春日井市 愛知県
5 大分市 大分県
郊外・過疎地域
1 上士幌町 北海道
2浪江町
・南相馬市福島県
3 永平寺町 福井県
4 肝属郡3町 鹿児島県
別紙1
<パイロット地域>
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都市類型 No. 市区町村 都道府県人口
(国勢調査H27より)自家用車分担率
(国勢調査H22より)
大規模都市1 新潟市 新潟県 810,157人 64.4%
2 静岡市 静岡県 704,989人 46.9%
公共交通普及中規模都市
1 横須賀市 神奈川県 406,586人 23.4%
2 大津市 滋賀県 340,973人 39.5%
自家用車中心中規模都市
1 日立市 茨城県 185,054人 61.5%
2 前橋市 群馬県 336,154人 72.5%
3 豊田市 愛知県 422,542人 70.0%
4 春日井市 愛知県 306,508人 52.9%
5 大分市 大分県 478,146人 64.1%
郊外・過疎地域
1 上士幌町 北海道 4,765人 67.6%
2浪江町*・南相馬市
福島県 58,797人 77.8%
3 永平寺町 福井県 19,883人 75.1%
4 肝属郡3町 鹿児島県 31,129人 80.2%
# 都市類型定義
都市数 都市の例人口 自家用車分担率
1 大規模都市 50万人以上 - 29 東京都特別区、横浜市、大阪市等
2 公共交通普及中規模都市 5~50万人 50%未満 153 横須賀市、西宮市、西東京市等
3 自家用車中心中規模都市 5~50万人 50%以上 340 つくば市、会津若松市、前橋市等
4 郊外・過疎地域 5万人以下 - 1197 永平寺町、箱根町、養父市等
【参考】都市類型
*浪江町は、公募申請書に記載の約1,000人(H31年、申請書に記載)として算定対象地域は浪江町と南相馬市の小高地区を中心とした地域であることから、「郊外・過疎地域」として分類
(参考)「パイロット地域」の都市類型について
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新潟MaaS検討推進プロジェクト (新潟県 新潟市)【新潟市、新潟交通、新潟交通観光バス、にいがたレンタサイクル、日本ユニシス】
◆地域の課題
• 自家用車への依存率が高く、都心部の交通集中によるアクセス支障改善• バス事業者を始めとする公共交通事業者の事業採算性の低さ• 単一モーダルにおける公共交通利便性の限界• 免許返納後の高齢者、自家用車非保有者への移動手段確保
☑ 複数移動手段活用時の利便性☑ 公共交通・道路の混雑
☐ ラストマイルの移動手段不足☑ 高齢者等の移動弱者の増加
◆将来構想の概要
• 2020年度より、複数交通モードでの定額制および生活サービスとの連携した形のMaaSサービス(スモール営業)を開始。
• 2022年度オンデマンドバスの本格営業開始。• 収集データを分析し、関係者とともに共有し、議論を重ね、新潟市にとってふさわしいMaaSの考え方をとりまとめる。
◆実証実験の概要
• スマホ向けMaaSアプリの構築及び実証• 地域ICカード「りゅーと」をアプリ化• 乗り放題(バス、レンタサイクル、デマンドバス)+都心部商業施設のクーポン
• オンデマンド交通の実証運行(マイクロトランジット)新潟市中心市街地で実施
☐ カーシェア☑ デマンド交通☑ マルチモーダルサービス☐ 自動走行車の活用
☐ 貨客混載☐ ラストマイル配送無人化☑ 移動サービスと周辺サービスの連携
◆対象地域• マルチモーダルサービスの試験運用については、新潟交通の乗合バス全域・区バス全域新潟市中心市街地が対象
• オンデマンドバスの実証運行については新潟市中心市街地が対象
◆サービスモデル• 地域ICカード「りゅーと」をアプリ化してMaaS機能を搭載し都心部の回遊性を向上。商業施設と連携してクーポン等を配布することで公共交通利用の促進を図る
出所)新潟交通株式会社webサイト
METI「新しいモビリティサービスの活性化に向けて」より引用
METI「『IoTやAIが可能とする新しいモビリティサービスに関する研究会』中間整理」より引用
大規模都市
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◆対象地域• 静岡駅北部地区に居住し、本MaaSサービスの利用登録をした人を対象と想定
• (LuLuCa(静岡鉄道グループ)会員等、一般住民の自由参加を想定
• なお、将来構想において、実証実験内容を踏まえた実現時期については言及無し
◆サービスモデル• 新たな決済手段の検討を含めて、これまで以上に移動を促し、新たな経済活動・人的交流を創出させる
静岡型MaaS基幹事業実証プロジェクト (静岡県 静岡市)【静岡鉄道、静岡市、静岡県タクシー協会、エスパルスドリームフェリー、静岡市社会福祉協議会、静岡商工会議所、するが企画観光局、静岡銀行】
◆地域の課題
• 少子高齢化に伴う人口減少を受けて、路線バスの維持が困難となりつつあり、利用者の利便性が低下
• 高齢者の免許返納等、自家用車に過度に依存しない移動手段が求められる一方、路線バス・タクシーの運転士不足による移動サービスの低下
☐ 複数移動手段活用時の利便性☐ 公共交通・道路の混雑
☑ ラストマイルの移動手段不足☐ 高齢者等の移動弱者の増加
◆将来構想の概要
• AI相乗りタクシーとMaaSアプリ(生活支援を含む)の運用・多分野事業間連携の促進により、以下の3点の実現を目指す• 公共交通サービスと活動に関するサービスの一体化• ファースト/ラストワンマイルの移動手段の導入• ICTによる異なる交通手段間・多分野事業間のサービス連携
大規模都市
◆実証実験の概要
• AI相乗りタクシーの実証運行:駅やバス停からのファースト/ラストワンマイルを補完する交通手段として、料金設定・満足度・運行管理を調査
• 鉄道・路線バス・タクシーなどの異なる交通モードの連携:MaaS Webによる鉄道・路線バス・タクシー等の交通モード間の連携
• その他の検討業務として、生活関連施設(商業施設・病院等)との連携や公共交通マーケティング(広告事業)の可能性調査等を実施
☐ カーシェア☑ デマンド交通☑ マルチモーダルサービス☐ 自動走行車の活用
☐ 貨客混載☐ ラストマイル配送無人化☐ 移動サービスと周辺サービスの連携
(仮称・案)静岡型MaaSアプリ
各種検索・予約
決済(ブロックチェーン・コイン)
生活情報媒体
活動履歴(購買・移動・閲覧等)
緊急時支援要請機能
(運営・想定)静岡型MaaS基幹実証実験プロジェクト
自動手続き
<企業・施設群>
法人 情報照会・サービス依頼
統計データ提供
個人や法人が、サブスクリプション方式等の決済手段をアプリ上で選択することで、企業・施設が提供するサービスを簡便に利用できる環境を整える。また、移動を促し、新たな経済活動・人的交流を創出させる期待がある。
サービス提供
サービス提供
パーソナルデータの集約
情報銀行の発想
情報照会・サービス依頼
提携手数料
個人 電子¥
電子¥
電子¥
電子¥
METI「新しいモビリティサービスの活性化に向けて」より引用
METI「『IoTやAIが可能とする新しいモビリティサービスに関する研究会』中間整理」より引用
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スマートモビリティによる地域生活継続支援モデルの確立 (神奈川県 横須賀市)【横須賀市、浜銀総研、NTTドコモ、YRP研究開発推進協会、京急グループ】
◆地域の課題
• 公共交通が立ち入れない谷戸地域(坂や階段が多く、路地も狭く入り組んだ居住地)
がスポット的に存在して交通空白地帯となっている• また、転出超過数が全国1位(2013)となっており、移動しづらさに起因する人口流出によりコミュニティ継続危機、空き家増加に繋がる懸念あり
☑ 複数移動手段活用時の利便性☐ 公共交通・道路の混雑
☑ ラストマイルの移動手段不足☑ 高齢者等の移動弱者の増加
◆将来構想の概要
• 「横須賀スマートモビリティ宣言」における、まちづくりビジョンは、「誰もひとりにさせないまち」「新たな価値をつくるまち」「活力に溢れるまち」の3つ
• AI/IoTを活用した新たな公共交通システムや、病院や商業施設等と交通の連携により、質の高い地域生活を維持できるモデルを確立
◆実証実験の概要
• 11月下旬~12月頃、交通空白地帯の多い横須賀市内逸見エリアにおいて、住宅エリア、交通結節点、商業施設、医療施設をオンデマンドバスでつなぐ実証を実施。
• 事業成立性や運用方法、モビリティの改善効果に関する分析を実施• 病院の予約システムや、商業施設の広告情報との連動は本年度は努力目標• また、横須賀におけるスマートモビリティの推進プログラムで支援するスタートアップ企業のパーソナルモビリティ等について、ユースケースごとの運用方法、上記オンデマンドバスや既存交通と連携したモビリティデザイン、地域経済波及効果の分析、社会実装に向けた課題の机上での検討・検証等を実施
☐ カーシェア☑ デマンド交通☑ マルチモーダルサービス☐ 自動走行車の活用
☐ 貨客混載☐ ラストマイル配送無人化☑ 移動サービスと周辺サービスの連携
◆対象地域• 実証実験は横須賀市内逸見エリアが対象
• 逸見エリア内の住宅エリア、交通結節点、商業施設、医療施設が乗降ポイント
◆サービスモデル• 移動困難地域において
AI運行バスを導入することによって地域周遊性を向上
• 医療システムや商業施設と連携することによって質の高い生活を実現し、当該地域への新たな層(若者等)の人口流入を促進
METI「新しいモビリティサービスの活性化に向けて」より引用
METI「『IoTやAIが可能とする新しいモビリティサービスに関する研究会』中間整理」より引用
公共交通普及中規模都市
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大津市中心市街地及び比叡山周遊の活性化を目指した大津市版 MaaS推進事業(滋賀県 大津市)【大津市、京阪バス、日本ユニシス】
◆地域の課題
• 道路交通渋滞や交通事故の発生• 路線バスを始めとした公共交通の減便・廃止が進行• 高齢者をはじめとする地域住民や観光客への対応
☑ 複数移動手段活用時の利便性☑ 公共交通・道路の混雑
☑ ラストマイルの移動手段不足☑ 高齢者等の移動弱者の増加
◆将来構想の概要
• 中心市街地における住民向けMaaSと比叡山における観光客向けMaaSを推進
• マイカーから公共交通への利用転換、快適な観光客周遊• 地域の商業施設や宿泊施設等との連携を見据えた新たな交通システムの導入
◆実証実験の概要
• 地域事業者のサービス(自動運転シャトルバス、既存交通、買物、観光、飲食)を組み合わせ、MaaSアプリ等を通じて提供
• サービス利用者、地域事業者のニーズを確認し、事業運営主体者の運営実現可能性を検証
☐ カーシェア☑ デマンド交通☐ マルチモーダルサービス☑ 自動走行車の活用
☐ 貨客混載☐ ラストマイル配送無人化☑ 移動サービスと周辺サービスの連携
公共交通普及中規模都市
◆対象地域• 実証実験は大津市で実施。中心市街地にて住民向けMaaSを、坂本地区比叡山周辺で観光客向けMaaSを推進予定。
• 横展開する地域を市外に広げ、2022年中に本格導入を目指す
◆サービスモデル• 事業運営主体が、交通、小売、観光、ホテル等の地域事業者のサービスを組み合わせ、単体サービスよりも付加価値を持ったサービスを、MaaSアプリ等を通じて提供する
METI「新しいモビリティサービスの活性化に向けて」より引用
METI「『IoTやAIが可能とする新しいモビリティサービスに関する研究会』中間整理」より引用
中心市街地における住民向けMaaS
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日立地域MaaSプロジェクト(仮称)(茨城県 日立市)【茨城交通、みちのりホールディングス】
◆地域の課題
• 企業城下町として発展。目的となる施設が分散して立地しており、自家用車を中心とした移動に大きく依存しており、主要幹線道路での慢性的な渋滞が発生
• 製造業の海外移転による事業所数の減少と、高齢化による、将来的な人口減少
☐ 複数移動手段活用時の利便性☑ 公共交通・道路の混雑
☐ ラストマイルの移動手段不足☐ 高齢者等の移動弱者の増加
◆将来構想の概要
• 自動運転車両による地方版MaaSモデルを、自動運転に関係する取組、MaaS関連の取組、新モビリティサービス(デマンド型交通)の3つの取組により実現する
• 貨客混載の取組(東京~常陸太田の小口物流)を拡大し、将来的に域内での貨物輸送も同じ交通ネットワークで実現することを目指す
◆実証実験の概要
• ①自動運転走行実証【日立市】小型自動運転バスの走行実証(20年度1月以降)【常陸太田市】中山間部における自動運転実証(19年6~7月)
• ②デマンド型交通サービス:通勤型/ラストワンマイル型/企業利用型• ③MaaSアプリの実証実験(2019年11月)• ④MaaSデータ統合システムの提供• ※なお、予定している実証は、国土交通省の新モビリティサービス推進事業、および中型自動運転バス実証実験事業での採択を前提にしている
☐ カーシェア☑ デマンド交通☐ マルチモーダルサービス☑ 自動走行車の活用
☐ 貨客混載☐ ラストマイル配送無人化☐ 移動サービスと周辺サービスの連携
自家用車中心中規模都市
◆対象地域• 実証実験は、自動運転走行実証を日立市と常陸太田市にて、デマンド型交通サービスを日立市内にて実施
• 将来的には、日立地域モデルとしてみちのりHD
傘下の各社のエリアへの展開を目指す
◆サービスモデル• 茨城交通を実施主体に想定し、自社運営の複数交通手段を連携した形でのサービス提供を目指す
• 料金モデルは、複数の交通手段(バス、BRT、デマンド交通)を組み合わせた定額制や、一定の時間や距離内に制限を付けた形での定額制を検討
通勤型実施イメージ
METI「新しいモビリティサービスの活性化に向けて」より引用
METI「『IoTやAIが可能とする新しいモビリティサービスに関する研究会』中間整理」より引用
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社会実装に向けた前橋版MaaS構築事業 (群馬県 前橋市)【前橋市、群馬大学、NTTデータ、NTTデータ経営研究所、NTTドコモ、未来シェア、ジョルダン、日本中央バス、関越交通、群馬県バス協会、赤城タクシー、前橋地区タクシー協議会、JR東日本高崎支社、上毛電気鉄道、三井住友銀行、東京海上日動火災保険】
◆地域の課題
• 自家用車移動の高い分担率(75%)を受けた公共交通の衰退• 低密度の郊外で増加する高齢者の移動手段確保• 乗継負担軽減に向けた交通事業者間の連携不足
☑ 複数移動手段活用時の利便性☐ 公共交通・道路の混雑
☑ ラストマイルの移動手段不足☑ 高齢者等の移動弱者の増加
◆将来構想の概要
• 自動運転バスとオンデマンド型の交通サービスを導入して、既存の公共交通機関(バスや鉄道、レンタサイクル等)と連携し、一括ルート検索、決済を目指す
• 郊外から中心部への移動をきっかけに、市内での消費拡大を促す(例:通院をきっかけにショッピングへクーポンによる誘導)
◆実証実験の概要
• AI運行バス(NTTドコモ・6台)、ワンマイルタクシーと相乗りタクシー(未来シェア・1台)の実証的運行の他に、城南地区でもAI配車システムを導入予定
• MaaSアプリは、上記に加えて、都心循環エリア(都心循環バス)で自動運転シャトルバスと循環路線マイバスを対象に、都心へのアクセス(従来の公共交通)では上毛電気鉄道や路線バスが対象
☐ カーシェア☑ デマンド交通☑ マルチモーダルサービス☑ 自動走行車の活用
☐ 貨客混載☐ ラストマイル配送無人化☑ 移動サービスと周辺サービスの連携
◆対象地域• 2019年度の実証実験については大胡/宮城/
粕川地区・富士見地区・城南地区・その他想定地区が対象
• 2022年度を目途に前橋市全域に横展開
◆サービスモデル• 民間事業によるMaaS
ポータルの運営により移動と決済の統合化を実現。データ分析に基づくモビリティマネジメントや、商業施設等と連携したポイント付与をもとに、公共交通の利用促進を図る
METI「新しいモビリティサービスの活性化に向けて」より引用
METI「『IoTやAIが可能とする新しいモビリティサービスに関する研究会』中間整理」より引用
自家用車中心中規模都市
想定地区
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(仮称)共通プラットフォームの構築によるMaaSビジネススキーム構築プロジェクト(愛知県 春日井市)【春日井市、名古屋大学、KDDI総合研究所、UR都市機構、名鉄バス、市内タクシー組合、高蔵寺まちづくり等】
◆地域の課題
• 大規模な住宅団地の住民が一斉に高齢期を迎え、敷地内の斜面地での移動や、運転免許返納後の移動手段に問題を抱えている
• バスの運行本数や区域内タクシー事業者の減少など公共交通サービス衰退が懸念
☐ 複数移動手段活用時の利便性☐ 公共交通・道路の混雑
☑ ラストマイルの移動手段不足☑ 高齢者等の移動弱者の増加
◆将来構想の概要
• 自動運転車両、パーソナルモビリティ、バス・タクシー等既存公共交通機関、住民共助型システムによる移動支援など、新たなモビリティサービスと既存交通とのベストミックスによる「高蔵寺ニューモビリティタウン」を目指す
◆実証実験の概要
• ①限定区域内ラストマイル自動運転:公共施設の敷地内にて自動運転レベル3で運行
• ②モビリティスポット(地域拠点)から発進するユニバーサルタクシー(ドライバーは自動運転車両からの乗り換えや荷物運びなどの補助)
• ③バス専用レーンの整備等基幹交通の自動運転化検討• ④名古屋大学が提案する「交通社会ダイナミックマップ」の活用によるスマートプランニング
☐ カーシェア☑ デマンド交通☑ マルチモーダルサービス☑ 自動走行車の活用
☐ 貨客混載☐ ラストマイル配送無人化☐ 移動サービスと周辺サービスの連携☐ その他()
◆対象地域• 名古屋市中心部から
20㎞圏内の大規模郊外住宅団地である高蔵寺ニュータウンが対象。
◆サービスモデル• 公共施設敷地内に自動運転車両のモビリティベースを整備。ファースト/ラストワンマイルを移動するサービスを展開して外出促進、健康寿命向上が期待される。ランニングコストについてはボランティア輸送・町内会会員制・地元事業者による一部負担などを実証実験を通じて協議。
METI「新しいモビリティサービスの活性化に向けて」より引用
METI「『IoTやAIが可能とする新しいモビリティサービスに関する研究会』中間整理」より引用
自家用車中心中規模都市
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中山間地域における多機能集約型のモビリティサービスの構築(愛知県 豊田市)【豊田市、MONET Technologies】
◆地域の課題
• ヒトの移動:高齢化による人口・担い手の減少により公共交通サービスの維持が難しくなりつつある
• モノの移動:高齢化した農家による農作物の集出荷、配達先数の減少による宅配業者の負担増加、学校給食の配達業者の撤退
☐ 複数移動手段活用時の利便性☐ 公共交通・道路の混雑
☑ ラストマイルの移動手段不足☑ 高齢者等の移動弱者の増加
◆将来構想の概要
• 機能集約(交通・商業・医療・宅配など)や同業者間が横断的な連携を行える体制を行政として構築することで、多機能集約型のモビリティサービスを展開し、地域サービスの向上・維持を図り持続可能な地域作りを行う
• 具体的にはヒトの移動(新モビリティ・AIシステム導入・自動運転)、モノの移動(貨客混載の地域バス)、MaaSプラットフォームの検討を行う
◆実証実験の概要
• ①地域バスへのデマンドシステムの導入実証(実施済)→ヒトの移動は実施済。今後はモノの移動との連携により有効性を検証
• ②宅配業者との連携によるバスの貨客混載化(実施済)• ③パーソナルモビリティの導入(実施済)• ④自動運転実証の実施(実施済)
☐ カーシェア☐ デマンド交通☑ マルチモーダルサービス☑ 自動走行車の活用
☑ 貨客混載☑ ラストマイル配送無人化☐ 移動サービスと周辺サービスの連携
自家用車中心中規模都
◆対象地域• 実証実験は、豊田市の中山間地域(にて実施
• 将来的には、MaaSプラットフォームを構築し、豊田市域内外への展開を目指す
◆サービスモデル• デマンドシステムを導入した地域バスを軸とし、人の移動だけでなく、モノや地域サービスの移動も集約した多機能集約型のモビリティサービスを展開
公共交通ネットワーク
METI「新しいモビリティサービスの活性化に向けて」より引用
METI「『IoTやAIが可能とする新しいモビリティサービスに関する研究会』中間整理」より引用
自家用車中心中規模都市
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近未来技術を活用した未来創造都市 (大分県 大分市)【大分市】
◆地域の課題
• 人手不足や高年齢化で地域公共交通の減便・路線廃止へ• 人口減少や自家用車への依存による輸送需要の減少等の状況が厳しい一方、高齢運転者の免許返納による移動手段の確保が必要
☑ 複数移動手段活用時の利便性☑ 公共交通・道路の混雑
☐ ラストマイルの移動手段不足☑ 高齢者等の移動弱者の増加
◆将来構想の概要
• 自動走行を活用し、持続可能な地域公共交通網を実現• そのため、主要文化交流施設や商業施設等を結ぶルートで実証運行を行うことで、地域の特色を活かしたモデル事業として構築し、将来的には、市内各地域への横展開を図る(→観光客や地域住民の市内回遊促進)
◆実証実験の概要
• 中心市街地循環バスの自動運転化にむけて、技術実証(バス停留所の正着制御・混在交通への影響等)やサービス向上(運行ダイヤの確認・運行頻度の増加等)、採算性等を検討
☐ カーシェア☐ デマンド交通☐ マルチモーダルサービス☑ 自動走行車の活用
☐ 貨客混載☐ ラストマイル配送無人化☐ 移動サービスと周辺サービスの連携
◆対象地域• 実証実験は大分市内が対象。中心市街地循環バス「大分きゃんバス」運行ルートにて実施予定
• 本実証実験をもとに大分市域内での横展開を図るモデル事業を構築
◆サービスモデル• 自動運転バスの導入により、運行頻度や移動ニーズの観点で利便性を向上し、地域経済の発展を図る。利用者の運賃収入と行政からの支援によって運行予定。
METI「新しいモビリティサービスの活性化に向けて」より引用
METI「『IoTやAIが可能とする新しいモビリティサービスに関する研究会』中間整理」より引用
自家用車中心中規模都市
Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 11
生涯活躍のまち上士幌MaaSプロジェクト(北海道 上士幌町)【上士幌町、Japan Innovation Challenge実行委員会】
◆地域の課題
• 交通弱者(子どもや高齢者)に対して、「市街地中心部」と周辺市街地・農村地区間の移動の利便性向上が必要
• また、都市部からの移住・交流を促進し、地元の活性化につなげるために、町に着いてからの移動手段の充実が必要
☑ 複数移動手段活用時の利便性☐ 公共交通・道路の混雑
☑ ラストマイルの移動手段不足☑ 高齢者等の移動弱者の増加
◆将来構想の概要
• 「上士幌町交通ターミナル」を中心とした既存公共交通体系の再編と、新たなモビリティサービス(デマンド運行やMaaS、自動運転バス、移動販売車)の導入による、複数交通サービスの接続性確保、観光拠点を活用した地域活性化に寄与する観光交通の確保、また、「住民の外出機会増加」、「観光客増加/回遊性向上」、「移住者の増加」の実現
◆実証実験の概要
• ①観光施設への最適なMaaS(マルチモーダル)サービスの組合せ検証:MaaSアプリにより既存交通手段と新移動サービスを提供し、移動需要や最適な組合せ(徒歩/レンタサイクル/タクシー/シェアリングカー/(自動運転バス))を検証
• ②自動運転移動販売車による、経済活性化・効率化への効果検証:高齢者が多く居住し、交通の便が悪い団地内まで移動販売車を走らせ、キャッシュレスの買い物体験の提供、輸送余力を活用した貨客混載や、注文された商品を団地まで届ける配送事業の可能性・ニーズ調査を実施
• なお、本実証事業においては、NAVYA社の自動運転車両を活用予定• また、インセンティブポイントの付与による需要喚起についても検証を実施
☑ カーシェア☑ デマンド交通☑ マルチモーダルサービス☑ 自動走行車の活用
☑ 貨客混載☑ ラストマイル配送無人化☑ 移動サービスと周辺サービスの連携
郊外・過疎地域
◆対象地域• 実証実験は上士幌町にて実施。将来的には町内で持続可能なサービスを構築し、交通利便性向上や、町の活性化をねらう
◆サービスモデル• 発生する効果を定量化し、受益者各位が相応のコストを案分して負担することで持続可能なサービスを構築する
• 具体的には、受益者としては地域商店、観光事業者、交通事業者、不動産事業者、インフラ事業者、農業者、配送事業者などを想定
METI「新しいモビリティサービスの活性化に向けて」より引用
METI「『IoTやAIが可能とする新しいモビリティサービスに関する研究会』中間整理」より引用
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◆対象地域• 実証実験は浪江町、南相馬市共同で実施
• 2028年度までに自動運転タクシー・自動運転代行・配送ロボットの営業開始、2035年までに自立的な運営開始を予定
◆サービスモデル• 帰還住民や観光・ビジネス客に向けた一元的な予約決済プラットフォームの構築により、利便性を向上するとともに、移動以外の地域施設からの利用手数料等を見込む
自動運転やMaaS等最新技術の活用による、浪江町・南相馬市の復興、住民帰還の加速に資する移動サービスの構築 (福島県 浪江町・南相馬市)【浪江町、南相馬市、福島イノベーションコースト構想推進機構、長大、順風路、日産、DeNA、4Rエナジー、ゼンリン、東北大学、日本郵便、会津ラボ】
◆地域の課題
• 東日本大震災の原発被災により、町内の買い物や医療等の生活環境は壊滅的であり、交通機関の運転手も不足する状況下、帰還住民やビジネス・観光客の移動手段確保、新規定住人口拡大が課題
☑ 複数移動手段活用時の利便性☐ 公共交通・道路の混雑
☑ ラストマイルの移動手段不足☑ 高齢者等の移動弱者の増加
◆将来構想の概要
• デマンド配車型自動運転タクシー等の運行:無人自動運転車両の乗り合い交通により、町内移動や、隣接地域と協力した帰還住民への移動サービスを実現
• 住民等の移動手段確保と並行し、郵便物等のロボット配送等の生活利便性向上を図るとともに、エネルギーネットワーク基盤(VGI車両と電力網の統合)により、効率的なエネルギーマネジメントを実施
◆実証実験の概要
• 一元的な予約決済プラットフォームの構築実証:将来的なMaaSの実現に向け、社会受容性を把握し、移動予約サービスを試験導入
• 自動走行の実証:浪江町の一部区間において、自動走行の実証を実施• 採算性の確保に向けた実証:デマンドタクシーの過去データと実施予定のアンケート結果をもとに、最適な自動運転ルートをシミュレーション
• 配送ロボットの実証:日本郵便が公道での配送ロボット実証を実施• カーシェア・相乗り等の実証:電動車を活用したカーシェアリング実証
☑ カーシェア☑ デマンド交通☐ マルチモーダルサービス☑ 自動走行車の活用
☐ 貨客混載☑ ラストマイル配送無人化☐ 移動サービスと周辺サービスの連携
METI「新しいモビリティサービスの活性化に向けて」より引用
METI「『IoTやAIが可能とする新しいモビリティサービスに関する研究会』中間整理」より引用
郊外・過疎地域
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◆対象地域• 永平寺町は、鉄道、バス、高速道路が存在し、永平寺を経由して観光客が移動する交通の要衝
• 実証実験は永平寺町内で実施するが、将来的には近隣市への横展開も検討
• 北陸新幹線が開業する2022年度までにMaaSを実現
◆サービスモデル• 自動走行を誘因として地域交通のプラットフォームを作り、集客による経済力を基盤として、地域住民の移動と物の移動サービスを支える
永平寺町身の丈スマートモビリティ (福井県 永平寺町)【永平寺町、志比北地区振興会、えい坊くんのまちづくり、京福バス、えちぜん鉄道、日本郵便、福井県】
◆地域の課題
• 地方小都市として、人口減少、少子高齢化、産業衰退が進行している• 高齢者などの地域住民や観光客(年間約114万人)の地域内移動が公共交通ではなくマイカーに依存している
☑ 複数移動手段活用時の利便性☐ 公共交通・道路の混雑
☑ ラストマイルの移動手段不足☑ 高齢者等の移動弱者の増加
◆将来構想の概要
• 自動走行を誘因として地域交通のプラットフォームを作り、集客による経済力を基盤として、地域住民の移動と物の移動サービスを支える(→交通空白地帯の解消と貨客混載)
• 人口減少による地域経済の停滞を、観光客のサービス利用、商品購入により活性化(→観光客の移動支援)
◆実証実験の概要
• 交通空白地での課題解決:①D2Dのデマンド型運行、②予約・運行システムの開発、③町負担金・地域交通事業者への影響検証
• 自動走行の実用化と観光客(年間約114万人)の移動支援:①自動走行実証、②移動データプラットフォームの実証
• 貨客混載:①配送ロボットと自動走行車による郵便輸送・商品配送、②デマンド型自家用有償旅客による貨客混載
☐ カーシェア☑ デマンド交通☐ マルチモーダルサービス☑ 自動走行車の活用
☑ 貨客混載☑ ラストマイル配送無人化☐ 移動サービスと周辺サービスの連携
METI「新しいモビリティサービスの活性化に向けて」より引用
METI「『IoTやAIが可能とする新しいモビリティサービスに関する研究会』中間整理」より引用
郊外・過疎地域
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鹿児島県肝属郡広域MaaSプロジェクト(鹿児島県 肝属郡内3町:肝付町、錦江町、南大隅町)【鹿児島県肝属郡広域MaaS協議会(肝付町、錦江町、南大隅町、九州経済研究所)】
◆地域の課題
• 負のスパイラル(利用者減少→路線等削減→利便性低下→更なる利用者減少)の発生
• 移動サービスの担い手不足、自治体単位を基準とした交通施策の限界交通に関する有効なデータ取得・分析・活用が乏しくデータに基づく施策の検討が困難
☑ 複数移動手段活用時の利便性☐ 公共交通・道路の混雑
☑ ラストマイルの移動手段不足☑ 高齢者等の移動弱者の増加
◆将来構想の概要
• 町民のQOL向上、地域経済の活性化を目標に、地域の限られた交通資源を集約し、効率的に分配することで、地域の移動需要に効率的かつ効果的に移動サービスを供給
• 長期的視点では、人口減少・高齢化の進行による地域交通資源の更なる減少に対し、「自動走行」によるサービス供給で人的資源の不足に対応
◆実証実験の概要
• ①生体認証を活用した決済システム:スマホを所持しない高齢者でも利用できるキャッシュレス決済を公共交通の運賃決済、移動目的地での決済(コスモピア内之浦等の商業・飲食施設や買い物代行での決済等)までを含めたシームレス化による利便性向上
• ②MaaSアプリ:肝属郡内3町広域でのMaaSアプリを開発し、各町が運行するコミュニティバス、乗合タクシー、郡内主要路線バス(基幹路線)に加え、カーシェアなどの新たな交通の導入の検証も実施
• なお、交通以外の医療・行政・宿泊施設、観光スポット等とも連携
☑ カーシェア☑ デマンド交通☑ マルチモーダルサービス☐ 自動走行車の活用
☐ 貨客混載☐ ラストマイル配送無人化☑ 移動サービスと周辺サービスの連携
◆対象地域• 実証実験は、鹿児島県肝属郡の肝付町、錦江町、南大隅町の3
町自治体協同実施• 将来的には、システムのコストパフォーマンス向上及び利用料収入の増加に向けて、肝属郡より広域で本サービスを展開することも検討
◆サービスモデル• MaaSアプリは普及を図るために利用料は無料(ただし、広告収入の可能性は探る)とし、決済サービスを収入の柱として想定。ただし収入を公共交通に依存するのではなく、地域の商工会や金融機関との連携も検討
METI「新しいモビリティサービスの活性化に向けて」より引用
METI「『IoTやAIが可能とする新しいモビリティサービスに関する研究会』中間整理」より引用
郊外・過疎地域