Download - Oracle Database Appliance X6-2 S/M/Lでの SAP … Oracle Database Appliance X6-2 S/M/LでのSAP NetWeaverの使用 Oracle Corporation 発行「USING SAP NETWEAVER ON ORACLE DATABASE

Oracle Database Appliance X6-2 S/M/L での

SAP NetWeaver の使用主要なガイドライン Oracle ホワイト・ペーパー 2017 年 1 月

1 Oracle Database Appliance X6-2 S/M/L での SAP NetWeaver の使用 Oracle Corporation 発行「USING SAP NETWEAVER ON ORACLE DATABASE APPLIANCE X6-2 S/M/L」の翻訳版です｡

目次

免責事項 ..................................................................................................................................................... 3

はじめに ..................................................................................................................................................... 3

Oracle Database Applianceソフトウェアのインストールの概要 ............................................................. 5

SAPデータベース用ASMディスク・グループ .......................................................................................... 6

Oracle Database ApplianceでのSAP NetWeaver製品 ............................................................................... 6

SAPデータベースのキャラクタ・セットの要件 ....................................................................................... 6

非Unicode SAPシステム ............................................................................................................................ 7

SAP環境の共有ファイル・システム ......................................................................................................... 7

NFSサーバーとしてのOracle Database Applianceノード ........................................................................ 8

NFSクライアントとしてのOracle Database Applianceノード ................................................................. 8

Oracle Database Appliance Software for SAPのデプロイ ......................................................................... 9

Oracle Database ApplianceでのSAP Software Provisioning Manager .................................................... 19

SWPM: ASCSインスタンスのインストール ........................................................................................... 39

SAP Oracleホームの命名規則 .................................................................................................................. 52

SWPM: Oracle Databaseインスタンス ................................................................................................... 53

SWPMインストール後の手順 .................................................................................................................. 85

CRSへの新しいデータベースの登録 ............................................................................................. 85

Oracle Database Applianceのインストール後のタスク ................................................................ 85

/etc/oratabの調整 ............................................................................................................................ 85

データベースのパラメータ設定が正しいことを確認し、必要に応じて修正します。 ................. 85

インストール領域のクリーンアップ - TMP .................................................................................. 87

SAP PASおよび後続のアプリケーション・サーバーに必要なuuidおよびuuiddパッケージ ........ 87

SAP PASおよび後続のSAPアプリケーション・サーバーの仮想ホスト名 ................................... 87

ユーザーoramfgの環境の確認 ........................................................................................................ 87

vncserverセッションの無効化 ....................................................................................................... 87

asmdbaグループのメンバーであることが必要なora<SID>ユーザ ............................................... 87

BR*Toolsを使用したSAPデータベースの管理......................................................................................... 88

SAPデータベースのライフサイクル管理 ................................................................................................ 88


オペレーティング・システム・パッチおよびファームウェア・パッチのインストール ....................... 89

Oracle Database Appliance用SAPバンドル・パッチのインストール .................................................... 89

参考ドキュメント ..................................................................................................................................... 90


免責事項 Oracle Database Appliance X6-2 モデルの Oracle Database Appliance Software 12.1.2.9.0 では制約上の理由から、SAP環境用の 11.2 データベースはサポートされません。この免責事項は、X5-2 および X6-2 モデルのみに適用され、Oracle Database Appliance モデルの以前のバージョンには影響がありません。

Oracle MOS Note 888888.1 および 2144642.1 では、X5-2 および X6-2 モデル上の Oracle Database Appliance Software 12.1.2.9.0 のデータベースを ACFS で実行するように指示していますが、SAP と Oracle Database Appliance のエンジニ

アリングは協力し、典型的な ASM ディスクグループ・レイアウトの SAP 用の Oracle データベースをサポートします。

はじめにこのホワイト・ペーパーでは、Oracle Database Appliance Software 12.1.2.9.0 以降を使用し、Oracle Database Appliance X6-2 S/M/L モデルに SAP システムをセットアップするために必要なすべての手順を説明します（X6-2HA モデルは対象

ではありません）。

注意: このホワイト・ペーパーは、Oracle Database Appliance X6-2 S/M/L モデルの Oracle Database Appliance Software 12.1.2.9.0 以降のリリースを対象としています。

SAP NetWeaver バージョン 7.0 以降を使用する SAP NetWeaver テクノロジで構築されたすべての SAP 製品とソリュー

ションは、Oracle Database Appliance での使用が認定されサポートされています。SAP Note 2133079 に記述されてい

るように、SAP ERP 6.0、SAP BW 7.0以降、SAP CRM 7.0、SAP SRM 7.0、SAP SCM 7.0 などの SAP 製品や SAP Banking Services バージョン 6.0 などの SAP ソリューションは、Oracle Database Appliance で使用できます。さらに

» SAP NetWeaver MDM 7.1 SP12 以降

» Reporting Data Source of SAP Business Objects BI 4.0（Sp10 以降）および BI 4.1（SP04 以降）

» SAP Data Service 4.2 （SP 03 以降）を対象としたリポジトリ、ソース・データベースおよびターゲット・データベー

ス。

これらの SAP 製品も Oracle Database Appliance で使用できます。

Oracle Database Appliance Software は、SAP アプリケーション・インスタンスの実行に使用できません。SAP アプリ

ケーション・インスタンスは、単独のホストで実行し、ネットワークを使用して Oracle Database Appliance のデータベー

スと接続する必要があります。SAP 用語では、これを 3 層アーキテクチャと呼びます。このような柔軟な 3 層アーキテ

クチャでは、Oracle Database Appliance で使用される SAP インスタンスを実行するハードウェアとオペレーティング・

システムがサポートされている限り、どのような組合せでも使用できます。たとえば、Oracle Database Appliance を介

して、すべてのサポートされたプラットフォームで既存の SAP Application サーバーを実行または維持できます。この柔

軟な構造は SAP レイヤーを変更しないため、既存の SAP 環境に Oracle Database Appliance を簡単に導入できます。

Oracle Database Appliance Softwareでの実行がサポートされているSAPコンポーネントは、SAPデータベース管理ツー

ル（BR*Tools）、SAP Application Server Central Services（ASCS、SCS）、SAP Enqueue Replication Server（ERS）と各種 SAP エージェントのみです。このホワイト・ペーパーでは、Oracle Database Appliance 上の SAP 固有のデプロ

イと構成、Oracle コンポーネント、バージョン、SAP 固有のデータベース要件、Oracle Database Appliance ソフトウェ

アに SAP の必須データベース・パッチをインストールする方法に関する情報、SAP システム用共有ファイル・システム

の実装に関する提案について説明します。

Oracle Database Appliance では、ベア・メタル・デプロイメントと仮想化デプロイメントが可能ですが、SAP 環境は仮

想化デプロイメントが認定されていないため、このホワイト・ペーパーでは、ベア・メタル・デプロイメントを説明しま

す。


Oracle Database Appliance X6-2 S/M/L モデルで SAP アプリケーションを使用する場合は、実際に Oracle Database 12cで Oracle Grid Infrastructure 12c を実行します。

SAP Note 2290084 では、Oracle Database Appliance で使用する SAP アプリケーションのパッチが定期的に更新されて

います。

このホワイト・ペーパーは、既存の Oracle Database Appliance ドキュメント[1]の補足版です。そのため、読者がすでに

Oracle Database Appliance ドキュメントおよび Oracle ASM の概念を理解していることを前提としています。

ユーザーにサイトの閲覧権限がある場合は、SAP Support Note [2]を SAP Service Marketplace で参照できます。

X6-2S/M/L モデルの主な制約:

» ベア・メタル・デプロイメントのみ » Oracle 12c データベースのみ » ASM の Oracle データ・ファイルのみ » 12.1.2.9.0 ソフトウェア以降をサポート » Multitenant 機能のサポートなし » Oracle Database Appliance に SAP Application Server はインストールできない


Oracle Database Appliance ソフトウェアのインストールの概要 SAP データベース用に Oracle Database Appliance X6-2S モデルをセットアップする主な手順は、次のとおりです。

1. 必要に応じて、Oracle Database Appliance イメージを再適用

Oracle Database Appliance が 12.1.2.9.0 以前のバージョンのファクトリ・イメージで配布されている場合、OS ISOイメージ 12.1.2.9.0 以降の Oracle Database Appliance のイメージを再適用する必要があります。ISO イメージは、

Oracle Support Note 2144642.1 のリンクからダウンロードし、Oracle Database Appliance ドキュメントの指示に

従ってダウンロードします。

2. Oracle Database Appliance エンド・ユーザー・バンドルのインストールとデプロイ

ODA バージョンに対応した Oracle Database Appliance エンド・ユーザー・バンドルをインストールし、データベー

スのデプロイを開始します。Oracle Database Appliance エンド・ユーザー・バンドルは、Oracle Support Note 2144642.1 のリンクからダウンロードします。このホワイト・ペーパーの「Oracle Database Appliance for SAP のデ

プロイ」の項の指示に従って、エンド・ユーザー・バンドルをインストールおよびデプロイします。

3. SWPM を使用して、Oracle Database Appliance（SAP データベース用）の準備

このホワイト・ペーパーの「Oracle Database Appliance での SAP Software Provisioning Manager」の項の説明に従っ

て SAP データベース用に Oracle Database Appliance を準備します。SAP Software Provisioning Manager（SWPM）

を実行して SAP 固有の OS ユーザーを作成し、SAP 固有のディレクトリを作成します。

4. ASCS インスタンスのインストール

SAP では、データベース・インスタンスの作成に Application Server ABAP Central Services インスタンスが必要で

す。「SWPM: ASCS インスタンスのインストール」の項に従ってください。

5. SAP データベース・インスタンスの準備

「SAP Oracle ホームの命名規則」の項に従ってください。

6. SAP データベース・インスタンスの作成

「SWPM: Oracle Database インスタンス」の項で説明するように SWPM を実行します。このデータベース・インスタンスは、手順 2 の Oracle Database Appliance エンド・ユーザー・バンドルがデプロイ

した Oracle データベース・ソフトウェアを使用します。

7. インストール後の考慮事項

8. Oracle Database Appliance 用の最新の SAP バンドル・パッチのインストール

データベース・インスタンスには、SAP 推奨の最新の Oracle Grid Infrastructure があり、データベース・パッチがイ

ンストールされていることが必要です。SAP Note 2145651 に従って、Oracle Database Appliance 用の最新の SAPバンドル・パッチをダウンロードし、このホワイト・ペーパーの「ODA 用 SAP バンドル・パッチのインストール」

の項の指示に従ってインストールします。


SAP データベース用 ASM ディスク・グループすべての SAP データベースに対して、Oracle Database Appliance が提供するデフォルトの ASM ディスク・グループを

使用する必要があります。SAP 本番データベースでは冗長レベルを高に設定し、いずれの種類のストレージ障害に対し

ても最高レベルの保護を達成してください。開発、テスト、QA に使用する他の SAP データベースは、ASM 冗長性を通

常レベルに設定します。

Oracle Database Appliance の標準セットアップに従って、ASM ディスク・グループ「+DATA」、「+RECO」を使用す

る必要があります。DATA グループには、すべてのデータ・ファイル、すべての非多重 REDO ログ・ファイル、制御ファ

イル、spfiles、OCR および投票ディスクを含めます。RECO グループには、一時ファイル、アーカイブ・ログ、フラッ

シュバック・ファイル、バックアップ、およびミラーリングされた制御ファイルのコピーを含めます。

Oracle Database Appliance に複数の SAP データベースを格納する場合（たとえば、SAP ERP データベースと SAP BWデータベース、または SAP ERP データベースと SAP CRM データベース、または複数の SAP ERP データベース）、こ

れらの SAP データベースのファイルはいずれも前述の推奨事項に従うこと、またすべてのファイルを DATA、REDO ま

たは RECO のいずれかのディスク・グループに格納することが必要です。

パフォーマンスとスループット上の理由から、各 SAP データベースに対し DATA ディスク・グループの制御ファイルは

2 つとし、1 つを DATA ディスク・グループに、もう 1 つを RECO ディスク・グループに格納することをお薦めします。

標準 SAP インストールでは、データベースに対して 3 つの制御ファイルを使用するため、1 つの制御ファイルを spfileまたは init.ora から削除することをお薦めします。また、標準 SAP インストールは各オンライン REDO ログ・ファイル

に対して 2 つのメンバーを作成します。したがって、各 REDO スレッドの各オンライン REDO ログ・ファイルのメンバー

を Oracle Database Appliance から 1 つ削除することが可能です。Oracle Database Appliance の場合、3 つの制御ファイ

ルと多重オンライン REDO ログ・ファイルは必要ありません。高に設定された冗長レベルにより、制御ファイルおよび

オンライン REDO ログ・ファイルは、Oracle ASM レベルでの各ファイルのトリプル・ミラーリング機能を提供する DATAディスク・グループおよび RECO ディスク・グループに格納されるためです。

Oracle Database Appliance での SAP NetWeaver 製品 SAP NetWeaver の統合ポイントは、Oracle Database アプライアンスでの実行が認定されている部分と、SAP アプリケー

ション・サーバーを形成するホストの部分に分かれています。したがって、データベースの要件とホストのオペレーショ

ン・システムの要件を満たす認証を選択する必要があります。SAP NetWeaver 7.50 には、SAP Kernel 7.45 64 ビット

Unicode が含まれています。SAP Kernel 7.48 以降については、SAP Note 2195019 を参照してください。

具体的な情報は、SAP Product Availability Matrix（SAP PAM）を確認してください。

SAP データベースのキャラクタ・セットの要件 SAP NetWeaver 7.x システム以降の新規インストールでは、Unicode のみがサポートされています。SAP の Unicode イ

ンストールでは、データベース内のキャラクタ・セットと各国語キャラクタ・セットを UTF8 に設定する必要があります。

SAP SWPM は、キャラクタ・セットを認識し、自動的に正しいセットを選択します。Oracle Database Appliance の最

新バージョンでは、デフォルトのデータベース作成の有無を決定できます。SAP では、デフォルトのデータベースの作

成は推奨されないため、「Create Initial Database（初期データベースの作成」の手順はスキップしてください。


非 Unicode SAP システム Oracle Database Appliance では、既存の Unicode 以外の SAP システムも使用できます。非 Unicode のシステムでは、

既存のシステムから Oracle Database Appliance に移行したデータベースのキャラクタ・セットと各国語のキャラクタ・

セットは元のシステムと同じ設定であることが必要です。

この条件は、SAP の非 Unicode 実行要件をサポートするオペレーティング・システムで、非 Unicode インストールを実

行するSAPアプリケーションにとって必須です。SAPのProduct Availability Matrix（PAM）（https:/support.sap.com/pam）

で使用するオペレーティング・システムが、非 Unicode SAP システムをサポートしていることを確認してください。

非 Unicode システムの場合、SAP アプリケーション・レイヤーのハードウェアやオペレーティング・システムを変更し

ないことを強くお薦めします。既存のデータベース・サーバーおよびストレージ・レイヤーのみを Oracle Database Appliance に変更してください。

注意: 非 Unicode SAP システムの場合、Oracle Database Appliance での SAP Central Service は実行できません。

SAP 環境の共有ファイル・システム SAP 環境では、すべての SAP アプリケーション・サーバーが、SAP カーネル、プロファイル、トレース・ファイルが格

納されグローバルな SAP トランスポート・ディレクトリを提供する共有ファイル・システム（/sapmnt、/usr/sap/transなど）にアクセスします。一般的な SAP システムでは、このような共有ファイル・システムは、NAS アプライアンス、

クラスタ・ファイル・システムまたは NFS を介してデータベースからエクスポートされたファイル・システムを使用し

て実装されます。高可用性は、クラスタ・ファイル・システムを介して実現できます。または HA-NFS などの特別な構

成で NFS ソーシング・ロケーションを保護して、SAP 環境でシングル・ポイント障害が発生しないようにします。

データベース・サーバーからエクスポートした NFS ファイル・システムを使用しない既存の共有ファイル・システム・

ソリューションを SAP 環境で実行している場合は、Oracle Database Appliance への移行時も、このソリューションを維

持することをお薦めします。

Oracle Database Appliance のデプロイ後に、Cloud File System が作成され構成されます。オラクルの ASM Cluster File System（ACFS）を基本としたこのファイル・システムは、NFS によりデータベース・サーバーからエクスポートし、

すべてのアプリケーション・サーバーで/sapmnt として使用できます。Automatic Storage Management Configuration Assistant（asmca）を使用して、さらに/usr/sap/trans などのファイル・システムを追加できます。

Oracle Data Guard を使ったデプロイのケース－すなわち、

ACFS をベースとするファイル・システムに関して、トポグラフィーのスイッチオーバーシナリオまたは

フェイルオーバー・シナリオでは、フェイルオーバーの実行をしません。


NFS サーバーとしての Oracle Database Appliance ノードこれは、Oracle MOS Note: 1934030.1 ODA (Oracle Database Appliance): HowTo export ACFS (cloudfs) using HANFSで詳しく説明しています。高可用性以外の ODA モデルでも有効です。

NFS クライアントとしての Oracle Database Appliance ノードこのシナリオは、/sapmnt が Oracle Database Appliance セットアップの一部ではなく、サード・パーティに使用されて

いる環境の場合に適用します。ここでは、sapstore からローカルのマウント・ポイント/path/to/mountpoint にエクスポー

トされる nfs マウントを実行します。

必要なパッケージがすべて準備されていることを確認します。不足がある場合はインストールしてください。

[root@oda12-btbondl]# rpm -qa | grep "nfs/|rpcbind"

nfs-utils-1.2.3-70.0.1.e16_8.1.x86_64

rpcbind-0.2.0-12.e16.x86_64

nfs-utils-lib-1.1.5-11.e16.x86_64

ローカルのマウント・ポイント check/start rpc service を作成、マウント、検証します。

[root@oda12-btbond1]# mkdir -p /path/to/mountpoint

[root@oda12-btbond1]# chmod 755 /path/to/mountpoint

[root@odal2-btbondl]# showmount -e sapstore

Export list for sapstore:

/export/Oracle Data (everyone)

/export/Oracle Home (everyone)

[root@odal2-btbondl]# service rpcbind status ; service rpcbind start

Starting rpcbind: [ OK ]

[root@oda12-btbond1]# mount sapstore:/export/Oracle Home /path/to/mountpoint

[root@oda12-btbond1]# mount

..

sapstore:/export/Oracle Home on /path/to/mountpoint type nfs

(rw,vers=4,addr=10.17.30.74,clientaddr=10.20.91.105)


Oracle Database Appliance Software for SAP のデプロイこの項では、SAP 用の Oracle Database Appliance Software のユーザー・バンドルのデプロイについて説明します。通

常、このデプロイでは、Oracle Grid と RDBMS ソフトウェアをインストールし、Oracle Grid インスタンスと Oracle デー

タベースを作成します。Oracle Database Appliance Software バージョン 12.1.2.9.0 では、データベース作成手順をスキッ

プし、RDBMS ソフトウェアのみをデプロイします。

ドキュメント[1]で説明するように、データベース・アプライアンスを接続し、configure-firstnet を実行しています。また、

データベース・アプライアンスが 12.1.2.9.0 のイメージで配布されていることを前提とします。ルートとして接続し、

» rpm – qa Igrep dcs を発行するには、

ドキュメントに従い、必要な要件を満たします。

次に実行する手順では、対応する GI + RDBMS 12.1 クローン・ファイルをデータベース・アプライアンスに転送します。

MOS Note 2144642.1 Oracle Database Appliance X6-2S, X6-2M and X6-2 L から、このデプロイに必要な次のファイル

を取得します。

» p23494985_121290_Linux-x86-64_1of2.zip

» p23494985_121290_Linux-x86-64_2of2.zip

» p23494992_121290_Linux-x86-64.zip

RDBMS 11.2.0.4 クローン・ファイルは必要ありません。これらのファイルを/ staging に転送し、次のファイルも転送し

ます。

» unzip p23494985_121290_Linux-x86-64_lof2.zip

» unzip p23494985_121290_Linux-x86-64_2of2.zip

» unzip p23494992 121290_Linux-x86-64.zip

» cat oda-sm-12.1.2.9.0-161116-GI-12.1.0.2 lof2.zippart oda-sm-12.1.2.9.0-161116-GI-

12.1.0.2_2of2.zippart > oda-sm-12.1.2.9.0-161116-GI-12.1.0.2.zip

» /opt/oracle/dcs/bin/odacli update-repository -f /staging/oda-sm-12.1.2.9.0-161116-

GI-12.1.0.2.zip

» /opt/oracle/dcs/bin/odacli update-repository -f /staging/oda-sm-12.1.2.9.0-161116-

DB-12.1.0.2.zip

最後の 2 つのコマンドがジョブを起動します。しばらくすると、ジョブが完了します。


デプロイは、インタビュー・フェーズ、デプロイ・フェーズの 2 つの段階で構成されます。インタビュー・フェーズで

は、ブラウザで https://<IP from configure-firstnet>:7093/mgmt/index.html に接続します。新しいホストの証明書が

localhost に対し発行されると、プライバシーに関する警告が表示されます。ほとんどのブラウザでは、「Advanced」、

「Proceed to <IP> (unsafe)」をクリックします。ユーザー名とパスワードを要求された場合、工場出荷時の設定は

「oda-admin」/「welcomel」です。

前述のユーザー名とパスワードが使用できない場合は、証明書の免除を要求する https://<IP from configure- firstnet>:7070>を使用します。確認してください。次に、https://<IP from configure-firstnet>:7093/mgmt/index.html に進

みます。

「Create Appliance」をクリックします。


ここでは、主な構成データを渡します。Diskgroup Redundancy と Backup Location が、DATA ディスクグループと RECOディスク・グループのレイアウトを決定します。このパラメータ化に関する詳細情報は、ドキュメント[1]の第 4 章

「Deploying Oracle Software on Oracle Database Appliance」を参照してください。


次のセクションでは調整が必要です。

» ネットワークに各設定を渡します。 » User and Group Selection では、「Customize Users & Groups」に「Yes」を選択します。 » Data Information では、「Create Initial Database」の「No」を変更しません。 » ASR は、顧客が選択します。


使用環境に従って、UserID と GroupID を設定します。SAP は、GI User と DB User を oracle として定義します。Install Groupはoinstall、DBA Groupはdba、DBA Oper Groupはoper、ASM DBA Groupはasmdba、ASM Oper Groupはasmoper、ASM Admin Group は asmadmin です。


終了後、ジョブを送信します（クローン・ファイルをリポジトリに送信していないとここで失敗します）。

「Yes」をクリックします。

このリンクをクリックして、Aute-Refresh, Activity を有効にすることもできます。X6-2M モデルでは、デプロイに約 20分の時間が必要です。


最初のデプロイが終了すると、Database Home が必要になります。次のページにナビゲートします。

「Create Database Home」をクリックします。

入手可能な最新の RDBMS（12c のみ）を選択しますが、後で最新の SAP バンドル・パッチ（SBP）を適用する必要が

あります。「Create」をクリックします。表示されるダイアログを確認します。「Activity」タブでジョブをモニターす

ることができます。ここでは、データベース本体ではなく Database Home を作成しています。データベース作成は、SAPの Software Provisioning Manager（SWPM）のジョブになります。


また、環境への新規ルートログインを使用して次を発行できます。

[root@oda12-btbond1 -]# odacli list-dbhomes

ID Name DB Version

Home Location Status

-------------------------------------- ------------------- ----------------------

----------------- -------------------------------------------- ---------

f091e77f-8657-4cbl-a68d-056b0c71ce12 OraDB12102_homel 12.1.0.2.161018

(24927502, 24340679) /u01/app/oracle/product/12.1.0.2/dbhome_1 Configured

デプロイが不完全または失敗した場合- Oracle Note: 1409835.1 ODA (Oracle Database Appliance): Deployment & Cleanup Steps を確認してください。

次の手順は、オプションです。「SAP 環境の共有ファイル・システム」の項も参照してください。Oracle Database Appliance から/sapmnt をホストして共有を選択した場合は、これらの手順に従ってください。共有しない場合はスキッ

プしてください。Oracle Database Appliance から/sapmnt をホストする場合、DATA ディスク・グループ（消費可能な

領域に直接関連する）から/sapmnt を作成することを推奨します。ネットワーク・トポロジによっては、oracle として ssh-Xでホストにログインできます。この場合はホストで vncserver が必要になります。したがって、ユーザーoracleとして

環境にログインし、次のように入力します。vncserver -geometry 1600x900。パスワードを入力し、セッション番

号またはポート番号を覚えておきます。oracle ユーザーとしてホスト（以前に接続したことがない場合はディスプレイ番

号:1）に接続するために、TigerVNC などの適切なクライアントを使用します。oraenv to +ASM1 asmca（ASM Config Assistant）を起動します。設定の手順完了後、vncserver を無効にすることを忘れないでください。

次に、「Volumes」タブをクリックします。


ACFS ファイル・システムをホストするボリュームの名前を入力します。ACFS ファイル・システムは/sapmnt をホスト

します。次の図で示すように、先に作成したボリューム上に ASM Cluster File System を作成します。

詳細の入力後、「OK」をクリックします。


ルートとしてログインし、表示されたスクリプトを実行するよう促すダイアログが表示されます。要求に従ってください。

次のスクリプトが返されます。

[root@odal2-btbondl MFG]# /u01/app/oracle/ cfgtoollogs/asmca/scripts/acfs_script.sh

ACFS file system / sapmnt is mounted on nodes oda12-btbond1


Oracle Database Appliance での SAP Software Provisioning Manager 次のページに、SAP Software Provisioning Manager 1.0 から見た Oracle Database Appliance 関連の手順を示します。こ

れを、このドキュメント全体で SWPM として参照します。TMP 変数を/usr/sap/tmpに設定し SWPM を開始すること

が推奨されています。これにより、インストール後のクリーンアップが容易になります。「RAC/ASM/データベース・イ

ンスタンスの準備」の手順で SWPM を開始します。SAP 固有の OS ユーザーを作成して SAP 固有のディレクトリを作

成し、SAP データベース用の他の準備を進めます。ただし、ホストごとに一般的な前提条件のチェックを実行すること

を推奨します（スクリーンショットはありません）。

次に、SWPM 1.0 SP18 による SAP Netweaver 7.50 のインストールを説明します。SWPM は、SLToolset から入手でき

ます。SWPM の詳細は、SAP Note 1680045 を参照してください。

Database Instance Preparation は、次の部分で構成されています。

» 独立した SAP カーネル、および SAP カーネルのデータベースに依存する部分のインストール » データベースに依存する部分の一部としての BR*Tools のインストール » Oracle Instant Client のインストール » SAP Hostagent のインストール » SAP ユーザーおよびグループの作成 » Oracle ASM で SAP データベース（シングル・インスタンス）を実行するための環境の準備

次のメディアを準備してください。

» SAP NetWeaver 7.50 OS に依存するカーネル（7.45） » lib_dbs1 Patch 215 以上（Patch 319 を取得）

メディアのみではなく、次の前提条件を満たす必要があります。

» /sapmnt が NFS にマウントされている、または ACFS 経由で使用可能であること。 » ルートとしての X Window セッション。たとえば、ssh-X 経由、または vncserver -geometry 1600x900 » SAPCAR で解凍された SWPM 1.0 SP18 » ディストリビューションによっては、.zip ファイルの解凍

最後に、

# cd /path/to/extracted SWPM/ ; mkdir -p /usr/sap/tmp ; export TMP=/usr/sap/tmp

# ./sapinst


Generic Options から、Oracle、Database Tools、RAC/ASM/Exadata Database Instance Preparation ABAP – Kernel 7.4.x にドリルダウンします。カーネルのバージョンとスタックは、後続の SAP NetWeaver の製品の選択と一致してい

る必要があります。


Mode は「Custom」を選択します。


新規インストールでは SAP プロファイルがないため、「Profiles are available」の選択を解除します。


SAP システム ID を設定します。ここでは、SAP SID と Oracle SID に「MFG」を使用します。

マウントポイント/sapmnt は、NFS またはオプションの ACFS ファイル・システムからマウントして

使用します。


FQDN は何も設定しません。


マスターパスワードを入力します。


User ID と Group ID を注意深く選択します。項目を空白にすると、SWPM でデフォルト値を選択します。


Oracle SID を設定します。「Single Instance on Oracle ASM」を選択します。


解凍されていないカーネルへのパスを入力します。デフォルトで NetWeaver 7.50 には SAP カーネル 7.45 が付属してい

ます。


SAP データベース管理者の OS 設定


SAP データベース管理者の設定


データベース・サーバーまたはクライアントのバージョンを変更しないでください。ABAP スキーマ名は調整できます。


PDB は NO を選択します。


図に示すように、NetWeaver 7.50 には lib_dbsi Patch 215 以降が必要です。ここでは PL319 を取得しました。


受け入れて、「Next」をクリックします。


ここでは何も変更せずに「Next」をクリックします。


ORACLE_HOME for GRID および ASM インスタンスを設定します - これらは、アプライアンス上の実際の値です。


画面を確認し問題がない場合は「Next」をクリックします。


データベース・インスタンスの準備は無事完了しました。実に短時間で完了しますが、準備という言葉が示すように、ま

だデータベースができあがったわけではありません。


SWPM: ASCS インスタンスのインストール SAP では、データベース・インスタンスの作成に Application Server ABAP Central Services インスタンスが必要です。

この ASCS インスタンスは、必要に応じて仮想ホストで実行できますが、その必要はありません。

必要なメディアは NW 750 Kernel 7.45 のみです。

./sapinst と SWPM を起動し、表示された項目に移動して「Next」をクリックします。


前述と同様に、SAP システム ID と/sapmnt を渡します。


次に示すように、最新のパッチに移動し、「Next」をクリックします。反復プロセスです。


SAP ASCS インスタンス ID を定義します。00 を選択し「Next」をクリックします。


変更の必要がある場合のみ変更します。


同様に Web Dispatcher のインストールは任意で選択してください。


HTTPS 設定/セキュリティ対策。


確認画面をチェック。


ASCS インスタンスのインストールが完了した画面。


SAP Oracle ホームの命名規則 SWPM や BR*Tools などの SAP ユーティリティを問題なくインストールして動作させるためには、SAP 環境で

ORACLE_HOME 環境変数を正しく設定することが必要です。SAP 環境では、ORACLE_HOME 環境変数を

/oracle/<SID>/<release>に設定します。

SWPM は、SAP データベースの作成に必要な ORACLE_HOME ディレクトリを検索します。Oracle RDBMS ソフトウェ

アが正しくインストールされた適切な環境がある場合、SWPM は RDBMS インストール・メディアを抽出せず、既存の

環境を使用します。既存の環境は、デプロイ中のデータベース・ホームの作成により作成されます。

SWPM は、Oracle RDBMS ソフトウェアでの SAP の標準パス/oracle/<SID>/<release>で RDBMS ソフトウェアを検索し

ます。Oracle Database Appliance Software デプロイは、/u01/app/oracle/product/12.1.0.2/dbhome_1 に RDBMS ソフト

ウェアをインストールします。

そのために、それらの場所の間でシンボリック・リンクの作成が必要です。

ルートとしてホストにログインし、ディレクトリ/oracle を作成します。

ここでは MFG を<SID>として使用します。

[root@oda12-btbondl /]# mkdir /oracle

[root@oda12-btbondl /]# chown oracle:oinstall /oracle

[root@oda12-btbond1 /]# su – oracle

ディレクトリ/oracle/<SID>とシンボリック・リンクを作成します。

[oracle@oda12-btbondl /]$ mkdir -p /oracle/MFG

[oracle@oda12-btbondl /]$ In -s /u01/app/oracle/product/12.1.0.2/dbhome_1

/oracle/MFG/121

次の手順は、データベース・インスタンスの作成に大変重要です。正しく実行しないとインスタンスの作成に失敗します。 SAP Note:1521371 から Oracle Patch 22819075 をダウンロードし、インストールします。

OS ユーザーoracle として、実行します。

[oracle@oda12-btbondl]$ unzip p22819075 121020 Generic.zip

[oracle@oda12-btbondl]$ cd 22819075

[oracle@oda12-btbondl]$ export ORACLE_HOME=/u01/app/oracle/product/12.1.0.2/dbhome_1

[oracle@oda12-btbondl]$ $ORACLE_HOME/OPatch/opatch apply

[oracle@oda12-btbondl]$ $ORACLE_HOME/sap/orabtt/orabtt.sh -add -dbsid MFG

[oracle@oda12-btbondl]$ export OHRDBMS=/oracle/MFG/121 ; env ORACLE HOME=$OHRDBMS

$OHRDBMS/bin/orabase II echo "orabasetab not maintained properly"

これで、Oracle Database をインストールする準備ができました。


SWPM: Oracle Database インスタンスデプロイのシナリオによっては、SAP インストール・ガイドでも説明するように、必要な ABAP セントラル・サービス・

インスタンス（ASCS）を最初にインストールし、ORACLE_HOME へのシンボリック・リンクを作成する必要がありま

す。これは、先の 2 つの手順で実行しました。

次のメディアを準備してください。

» SAP NetWeaver 7.50 OS に依存するカーネル（7.45） » nstallation Export SAP NetWeaver 750、EXP1 » DBA Tools Patch 28 » lib_dbsl Patch 215 以上（Patch 319 を取得） » Oracle Client 12c

次のページに、SAP Database インスタンスのインストールを説明します。


前述と同様に./sapinst をルートユーザで実行し、次に示す項目へ移動します。


今回は、プロファイルを使用できます。


以前と同様に、このケースでは SAPSID が Oracle SID と一致します。


各パッケージを渡します。「Next」をクリックすると、正確性が評価されます。


DBATools のパッチも提供されます。


Installation Export アーカイブへのパスを渡します。


データベース・サーバーおよびクライアントは 12.1 であることが必要です。


このオプションをお薦めします。

Oracle Database アプライアンスで 1 つ以上のデータベースを実行している場合は、ホスト・クエリーから取得されたメ

モリーの値を調整する必要があります。


PDB は No を選択します。


図に示すように、NetWeaver 7.50 には lib_dbsl Patch 215 以降が必要です。ここでは PL319 を取得しています。


ここで変更する項目はありません。


データベース・パスワードの入力。


フィールドには次の値を使用します。


ディスク・グループが DATA と RECO のみであるため、ここでも次に示す値を使用してください。


本インストールで確認、あるいは変更するオプションは全てチェックボックスにチェックを入れます。


ディスク・グループの冗長性が初期設定において HIGH の場合は、ここでは REDO ログのミラーリングを無効にできま

す。

もし冗長性を NORMAL で選択していた場合は、ディスク・グループに跨がった REDO ログのミラーリングを考慮して

設定しても構いません。

REDO ログのグループ数、サイズを調整することもできます（スライドに示すのはデフォルト値です）。


ディスク・グループに跨がった制御ファイルの論理的ミラーリング。


表領域のサイズ決定。

（前述の選択に従います。いくつかのスクリーンショットを省略しています。）


インストールのためにパラメータ化を調整する必要はありません。


画面に示すように、特定のユース・ケースを適合させる必要があります。


ジョブの量が増えても、実行時間が大幅に増加することはありません。


データベース統計を作成するために「Yes」を選択します。


Oracle Client 12c の場所を入力します。


確認画面をチェック。


インストールの進捗。


この時点でデータベースのインストールが完了しました。


SWPM インストール後の手順 CRS への新しいデータベースの登録

SWPM の"Single Instance on ASM"タイプを選択してインストールされたデータベースインスタンスは、

自動的に CRS に登録されません。

したがって、ユーザーoracle として次のコマンドを実行します。

$ srvctl add database -db MFG -oraclehome /oracle/MFG/121 -dbtype SINGLE -instance

MFG -policy AUTOMATIC -node oda12-btbond1

また、CRS から新しいデータベース・インスタンスを再起動するのは良い方法です。ユーザーoracle として次のコマン

ドを実行します。

$ export ORACLE_HOME=/oracle/MFG/121 ; export ORACLE_SID=MFG ; sqlplus / as sysdba

SQL> shutdown immediate

SQL> exit

$ srvctl start database -d MFG

$ srvctl status database -d MFG Oracle Database Appliance のインストール後のタスク

デフォルトのパスワードを変更する場合は、[1]の「Oracle Database Appliance のインストール後のタスク」の章に従っ

てください。

/etc/oratab の調整

各ノードで新しいデータベースの環境を確認し、両方のノードで file /etc/oratab が次であることを確認します。構文は

<db_unique_name>:<oracle home directory>:startup on host boot (Y vs N)です。

MFG:/oracle/MFG/121:N

データベースのパラメータ設定が正しいことを確認し、必要に応じて修正します。

SAP Note 1171650 から parameter_check_12 スクリプトをダウンロードし、実行します。これらの設定に、SAP Note 1888485 Database Parameter for 12.1.0.2 の推奨値が反映されていることが必要です。

$ sqlplus "/ as sysdba"

SQL*Plus> @parameter_check_12.txt

前述したスクリプトの推奨事項のみでなく、次のパラメータ化が有効であることを確認します。

_enable_NUMA_support = FALSE

_file_size_increse_increment= 2044M

_disable_interface_checking = TRUE

_gc_undo_affinity = FALSE

_gc_policy_time = 0

db_block_checksum = "FULL"

db_block_checking = "FULL"

db_lost_write_protect = "TYPICAL"

db_create_file_dest = "+DATA"


db_create_online_log_dest_1= "+DATA"


インストール領域のクリーンアップ - TMP

SWPM は、/usr/sap/tmp ディレクトリに重要なフットプリントを生成します。

このコンテンツは、代替の格納場所へまとめて転送しておくことをお薦めします。

一旦代替の格納場所で解凍し、内容をクロスチェックした後は/usr/sap/tmp はクリーンアップして良いでしょう。

SAP PAS および後続のアプリケーション・サーバーに必要な uuid および uuidd パッケージ

SAP Application Server Operation System の要件を満たすことを確認します。Oracle Linux 6 環境に uuid および uuiddパッケージがインストールされていない場合は、それらを追加して uuidd デーモンを起動します。また、OS の起動時に

uuidd の起動を確認します（SAP アプリケーション・サーバーが起動するすべての実行レベルにマッチする）。SAP Note 1635808 も参照してください。

SAP PAS および後続の SAP アプリケーション・サーバーの仮想ホスト名

高可用性の理由から、HA 対応の環境（Oracle Cluster Ready Services など）で SAP Primary Application Server インス

タンス、または後続の SAP Application Server インスタンスを実行し、Oracle Database Appliance の外部の仮想ホスト

名にそれらをインストールします。そのためには、./sapinst SAPINST USE HOSTNAME=<virtual host name>により、

SWPM を起動します。

ユーザーoramfg の環境の確認

oramfg として Oracle Database Appliance のホストにログインし、env | grep ORACLEを実行します。

次のようになります。

ORACLE_SID=MFG

ORACLE_HOME=/oracle/MFG/121

ORACLE_BASE=/oracle/MFG

正しくない場合は、正しい環境スクリプトの中をチェックしてください。ファイルを移動する前に、バックアップしてく

ださい。.dbenv_<hostname>.<shellname>はホスト名のないファイルより優先されます。

vncserver セッションの無効化

設定中に vncserver を確立した場合は、無効にすることをお薦めします。2 つのセッション（OS ユーザーoracle に 1 つ、

ルートに 1 つ）を起動したとします。ps -ef I grep vnc、セッションを取得し、vncserver を起動した各ユーザー

に対して、次の ID を使用してセッションを無効にします。vncserver -kill : <DISPLAY ID>.

asmdba グループのメンバーであることが必要な ora<SID>ユーザ

ルートとして、OS ユーザーora<SID>（この例では oramfg）が、asmdba グループのメンバーであることを確認します。

メンバーでない場合は、次のコマンドを実行します。

# usermod -a -G asmdba oramfg


BR*Tools を使用した SAP データベースの管理 BR*Toolsは、前述のSWPMデータベース・インスタンスの手順によりインストールおよび構成され、BR*Tools 7.40 Patch 16 がインストールされます（前述のソフトウェア・インストール・タイプと共に）。BR*Tools を使用すると、Oracle Database Appliance で SAP 用の Oracle データベースを管理できます。また BR*Tools 7.40 Patch 14 も 16 と同様に完全

にサポートされていることが、SAP Note 2087004に記載されています。BR*Toolsの詳細は、SAP Note 2087004、1598594および 1627541 を参照してください。 /oracle/<SAPSID>/sapprof/init<DBSID>.sap ファイル（この例では

/oracle/MFG/sapprof/initMFG.sap）の内容を確認することをお薦めします。

SAP データベースのライフサイクル管理 Oracle Database Appliance では、ソフトウェア・スタックのいくつかのレベルで定期的なパッチ処理が必要です。

» Oracle RDBMS ソフトウェア

» Oracle Grid Infrastructure ソフトウェア

» Oracle Appliance Kit（OAK）ソフトウェア

» オペレーティング・システムおよびファームウェア

このセクションでは、SAP アプリケーション用のデータベースを実行する Oracle Database Appliance の前述のコンポー

ネントにパッチをインストールする方法を説明します。Oracle Database Appliance のコンポーネントとパッチの一般的

な情報は、My Oracle Support 2144642.1 Oracle Database Appliance X6-2S, X6-2M and X6-2L を参照してください。

Oracle Database Appliance を完全に最新の状態にするには、次のパッチとバンドル・パッチが必要です（本稿執筆時の

最新のパッチ・バージョン）。

» Oracle Database Appliance バンドル・パッチ 12.1.2.9.0

» Oracle Database Appliance 用の Oracle Database SAP バンドル・パッチ 12.1.2.0.2.161018～201611

オラクルは、SAP データベース用のこれらのパッチとその後継バージョンを定期的にテストおよび認定し、SAP Support Portal で SAP 顧客に提供しています。パッチの最新リリース情報とダウンロードサイトは、SAP Note 2145651（「Oracle Database Appliance: Patches for 12.1.0.2」）を参照してください。

注意: Oracle Database Appliance 用の各 SAP バンドル・パッチの認定は、特定の ODA バージョンの

み

したがって、動作が認定されていない組合せでは、SAP バンドル・パッチと ODA バージョンを使用できません。認定さ

れた Oracle Database Appliance 用の SAP バンドル・パッチと Oracle Database Appliance バージョンの組合せは、SAP Note 2145651 を参照してください。

次の手順で前述のパッチをインストールします。

1. SAP Note 2145651 を参照し、必要なパッチとそのダウンロードサイトを確認します。

2. Oracle Database Appliance バンドル・パッチをダウンロードし、オペレーティング・システム・パッチとファー

ムウェア・パッチをインストールします。

3. Oracle Database Appliance 用 SAP バンドル・パッチをダウンロードし、インストールします。

注意: Grid Infrastructure パッチと RDBMS パッチは、Oracle Database Appliance バンドル・パッチからインストール

しないでください。

その代わりに、Oracle Database Appliance 用 SAP バンドル・パッチからインストールしてください。


オペレーティング・システム・パッチおよびファームウェア・パッチのインストールオペレーティング・システム・パッチとファームウェア・パッチのインストールの詳細は、Oracle Database Applianceバンドル・パッチの Readme の「Patching the Infrastructure Components」の項を参照してください。

注意: Grid Infrastructure パッチと RDBMS パッチは、Oracle Database Appliance バンドル・パッチからインストール

しないでください。

代わりに、次のセクションで説明するように Oracle Database Appliance 用の SAP バンドル・パッチからインストール

します。

Oracle Database Appliance 用 SAP バンドル・パッチのインストール SAP バンドル・パッチ Readme の「Operating System Environment Requirements」の項で説明するように、Oracle Database Appliance ノードでオペレーティング・システム環境要件を満たしていることを確認します。

「SAP Bundle Patch Installation」の項の指示に従って、Oracle Database Appliance 用 SAP バンドル・パッチをインストー

ルします。通常、次の手順で構成されます。

1. 最新の OPatch ユーティリティおよび MOPatch ユーティリティ（自己完結型）のインストール

2. GI ホームでの Grid Infrastructure パッチのインストール

3. RDBMS ホームでの RDBMS パッチのインストール

4. インストール後の手順、特に catsbp. sqlスクリプトの実行、および更新された RDBMS イベント・トリガー

および fix_control の設定


参考ドキュメント [1] Database Appliance X6-2S/X6-2M/X6-2L Deployment and User's Guide

http://docs.oracle.com/cd/E80799_01/doc.121/e80521/toc.htm

[2] 関連する SAP Note、Oracle Note

SAP Note

SAP Note 関連の SAP Note

2290084 SAP Software and Oracle Database Appliance Version 12.1

1760737 SAP Software and Oracle Database Appliance Versions 2.x (ODA)

2133079 Oracle Database 12c Integration in SAP Environment

1677978 Mixed GURDBMS Versions or Mixed SAP/Non-SAP Environments on Exadata

1888485 Database Parameters for 12.1.0.2

2087004 BR*Tools Support for Oracle 12c

2145651 Oracle Database Appliance: Patches for 12.1.0.2

1825328 Oracle ASM and NW MDM

1914631 Oracle 12c: Central Technical Note for Oracle 12c

2157904 Oracle 12c: Conversion of compressed tables

819829 Oracle Instant Client Installation and Configuration on Unix

1680045 Release Note for Software Provisioning manager 1.0 SP18

1171650 Automated Oracle DB parameter check

1627541 BR*Tools support for Oracle ASM and Exadata/ODA

635808 Oracle Linux 6.x SAP Installation and Upgrade

1521371 Setting of ORACLE_BASE in SAP environments

Oracle Note

Oracle Note Oracle MOS Note タイトル

888888.1 Oracle Database Appliance - 12.1.2 and 2.x Supported ODA Versions & Known Issues

2144642.1 Oracle Database Appliance X6-2S, X6-2M and X6-2 L

1409835.1 ODA (Oracle Database Appliance): Deployment & Cleanup Steps

1934030.1 ODA (Oracle Database Appliance): HowTo export ACFS (cloudfs) using HANFS

337737.1 Oracle Clusterware (CRS/GI) - ASM - Database Version Compatibility


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スに基づき使用される SPARC International, Inc.の商標または登録商標です。AMD、Opteron、AMD ロゴお

よび AMD Opteron のロゴは Advanced Micro Devices の商標または登録商標です。UNIX は、Open Groupの登録商標です。0116 Oracle Database Appliance X6-2 S/M/L での SAP NetWeaver の使用 2017 年 1 月著者: Torsten Grambs

Oracle is committed to developing practices and products that help protect the environment

Download - Oracle Database Appliance X6-2 S/M/Lでの SAP … Oracle Database Appliance X6-2 S/M/LでのSAP NetWeaverの使用 Oracle Corporation 発行「USING SAP NETWEAVER ON ORACLE DATABASE

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