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4 高精度の品質検証
PMCの中央に設けた、先進の3次元測定器
コーディネートメジャーリングマシンを用い
てスペースフレームの寸法精度を検証します。
2,700箇所を極めて高い精度で測定し、結果
を各部門にフィードバック。全方位ガラス張り
で、PMCのあらゆる場所から検証の様子を見
ることができます。
7 塗装・エクステリア仕上げ
異なる素材の部品を近接させ、同時に塗装す
ることで、極めて高い精度の色合わせを実現
しました。ボディーパネルは固定具に取り付
けられた状態で塗装ブースに入れられ、完成
車に取り付けられた状態と同じ位置・同じ角
度に位置決めされます。異なる素材でも同様
の発色となるよう、すべてのパネルに下地と
なる特殊プライマーを塗布してから塗装工程
を実施。さらに、仕上げ処理を施すことで突
出して美しい外観を実現します。ブース内の
空気の80%をリサイクルし、また、照明には
LEDを用いるなど環境にも配慮しています。
5 塗装前ジルコニウム処理
完成したスペースフレームに、ジルコニウム前
処理素材を使用した高度化成皮膜工程と電
着塗装工程を施します。
8 ビジュアル作業標準システム9 ボルト留め
主要なボルトの取り付けは、先進のビジュア
ル作業標準システムを用いて行います。技術
者は手締めによってボルトを取り付け、その
後、通信機能を備えたデジタルトルクレンチ
で締め付けます。規定の締め付けトルクに達
した場合、システムはモニターのグリーン表示
とレンチハンドルへの振動で技術者に合図を
送り、全ボルトの適正な締め付けを補助しま
す。また、車両ごとにボルト一点一点のトルク
実績を記録することで品質を保証します。
6 回転式治具によるシーラー塗布
スペースフレームを360度回転式の冶具に据
え付け、生産技術者が手作業で約100mの
シーラーを塗布します。スペースフレームを自
在に上昇・回転させることにより、塗布作業の
精度を向上させるとともに技術者の負担も軽
減します。治具はスペースフレームを一方向か
ら保持することができるため、スペースフレー
ムの据え付けや取り出しを効率的に行うこと
ができます。乾燥後、技術者自身が入念に検
査し、さらに防音スプレーフォームを塗布して
次の行程に送られます。
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