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Solid Edge V17 新機能紹介

Solid Edge V17では、ラージアセンブリのハンドリング機能の向上、パーツのダイレクト編集、習得

性の向上、図面機能の改善等が行われています。そこで、日本でのリリースに先駆けて、新機能の

ご紹介を致します。

【【【【目次目次目次目次】】】】

1.1.1.1. 習得性習得性習得性習得性のののの向上向上向上向上

2.2.2.2. ダイレクトダイレクトダイレクトダイレクト編集編集編集編集

3.3.3.3. アセンブリアセンブリアセンブリアセンブリ機能機能機能機能のののの改善改善改善改善

4.4.4.4. 図面機能図面機能図面機能図面機能のののの改善改善改善改善

5.5.5.5. そのそのそのその他他他他

1. 習得性習得性習得性習得性のののの向上向上向上向上

� スタートアップスクリーン

Ver17では Windows のスタートでモジュール選択(パーツ、アセンブリ、シートメタル、ドラフト)

をすることはなくなりました。代わりに「Solid Edge」メニューになり、各種ツール等を集約したバッ

クグラウンドのスタートアップスクリーンが用意されています。

スタートアップスクリーンには「作成、開く、チュートリアル、お気に入りのリンク、ワンポイント」が用

意されています。

Solid EdgeSolid EdgeSolid EdgeSolid Edge

新規作成または

ファイルを開く

チュートリアルを開く

� メニューのビットマップ表示

各メニューにビットマップが追加され、コマンドがわかり

やすく改善されました

� コマンドアシスタント

コマンドアシスタントはスタートアップスクリーンで初心

者モードをオンにすると表示されます。コマンドアシスタントの上にポインタを運ぶと、ツールバー上

の対応するアイコンがハイライトします。さらに、注目してほ

しいエリアをハイライトしたり、ツールチップを表示する等し

て、次の操作の案内をしてくれます。

� コマンド検索

多くのコマンドボタンの中からツール

チップを参照して探さなくても目的のコ

マンドを探すことができるツールです。

コマンド名を入力し、検索することでい

くつかのコマンド候補を表示してくれま

す。検索結果にマウスカーソルをあてる

とツールバーのアイコンがハイライトしま

す。また、コマンドの検索ダイアログから

コマンドを実行することもできます。

� エラーアシスタント

エラーアシスタントは修正必要項目か

ら改名され、エラー情報をわかりやすくフ

ィードバックするために機能拡張されまし

た。

エラーアシスタントはエラー内容、修正

方法をフィードバックするとともにいくつか

のオプションを提供します。

2. ダイレクトダイレクトダイレクトダイレクト編集編集編集編集

ダイレクト編集は面の移動、回転、オフセット、削除、穴や丸みの削除、サイズ変更などといった

直接修正をモデルのジオメトリに対して行うことができます。

IGES、STEP、Parasolid といったインポートしたデータの修正や複雑で多くのフィーチャを持つ

Solid Edge ファイルの修正に対して有効的な機能です。

3. アセンブリアセンブリアセンブリアセンブリ機能機能機能機能のののの改善改善改善改善

� すべての構成要素を非表示

Solid Edge Ver17 ではアセンブリファイルを保存した状態に関係なく”すべての構成要素を非

表示(アンロード)”の状態でスピーディーに開くことができます。開かれたデータはアセンブリの

Top の階層のみが表示され、それ以下の情報は表示されません。ユーザーは必要に応じてアセン

ブリツリーを展開して表示、編集することが行えます。これにより、ユーザーは大規模アセンブリを

開く際に余計なパーツデータを読み込む時間を軽減することができます。

� アセンブリの単純化

アセンブリの単純化は大規模なアセンブリデータで作業するときにパフォーマンスを向上させる

有効な方法です。 アセンブリの単純化表現は、アセンブリの外殻の面のみを表現するもので、小

さなパーツなどアセンブリ表現には不要なパーツを指定して除外することもできます。

単純化されたアセンブリを他のアセンブリのサブアセンブリとして配置することも行えます。単純

化の情報を含むアセンブリは必要に応じてデザインアセンブリと単純化アセンブリの表示のどちら

を使用するか切り替えることができます。

また、単純化アセンブリは図面作成やファイルを開く際にも指定して使用することができます。

� 3D モデルを表す2D イメージの作成

既存の3次元モデルから2次元スケッチを素早く自動生成することができます。仮想構成とレイア

ウト上で実在のコンポーネントを表現するためにこれらのスケッチを使用します。

この機能によって複雑なモデルをシンプルな2D レイアウトで表現でき、位置決め等の検討がで

きるので効率的に作業を行えます。

� アセンブリパスファインダのプロパティ表示

アセンブリパスファインダのツリー表示はデフォルトではファイル名が表示されています。Ver17で

はオプションの設定によってプロパティ情報のタイトル、文章番号、材質などをパスファインダに表

示することができます。また、複数のプロパティ情報を表示することも行えます。

� アセンブルコマンド

アセンブルコマンドは自由度を持つ複数の部品が存在する中で、1 部品づつ位置決めするの

ではなく、全ての部品間で幾何関係を設定できます。

この機能によってメカニズムを構築するときなど、相互関係があるパーツのセットを位置決めすの

に便利です。

4. 図面機能図面機能図面機能図面機能のののの改善改善改善改善

� ドラフト画質ビュー

ユーザーは大規模アセンブリの図面化を行う際にドラフト画質ビューの機

能によって表示精度を下げることによって図面ビューを手早く作成できるよ

うになりました。このドラフト画質ビューによって作成された図面ビューには

寸法を入れることもできますが、形状を表わす要素は粗く表現されます。ま

た、ドラフト画質ビューで作成された図面であっても、高画質のビューに後

で変換できますので、大規模アセンブリのような重いデータを図面化する

時には、ある程度この機能を用いて図面を作成してから高画質のビューに

変換することにより図面化の生産性を向上することができます。

� オーバーラップボディーの表示

交差したパーツ(干渉している状態)のアセンブリを図面化すると、交差部の辺は表示されません

でした。たとえば図のようなボルトとねじ穴は、干渉しているので交差部の辺が表示されませんでし

た。Ver17の図面機能では、この交差部の表示 3 つのタイプに分けてコントロールすることができる

ようになりました。

① 面の交差は処理しない

パーツに存在する辺は作成しますが、 重なったボディの交差する面の間にできる辺は作成

されません。

② ねじ部の面の交差を作成する

ねじの切られたパーツの外径と内径のねじ部

が重なる面の交差を作成します。

③ 面の交差はすべて作成する

重なるボディのすべての面の交差を作成します。

① ② ③

高画質高画質高画質高画質ビュービュービュービュー

ドラフトドラフトドラフトドラフト画質画質画質画質ビュービュービュービュー

� 寸法スタイルのマッピング

寸法のスタイルはUserによって異なります。図面に

対して寸法を書き込む際、寸法スタイルを切り替えて

複数使用しないといけない

場合があります。このような

時、寸法スタイルをのマッ

ピングを行っておくと、寸

法スタイルをその度に変更

する必要がなくなります。

ユーザーは寸法スタイルのマッピングによっ

て、要素ごとに寸法スタイルを変更するという操

作を気にせずに作業を行えるようになります。

5. そのそのそのその他他他他

� Viewing Tool

Solid Edge のViewing Toolには、InsightConnect、XpresReview、Solid Edge Viewerの3

つが用意されています。

InsightConnect は Solid Edge のネイティブデータの他に NX, X_T, JT, CGM, STL, ME10,

DGN, DXF, DWG, PCF などを開くことができます。出力ファイルは PCF ファイルになります。

InsightConnect で出力する PCF ファイルは、XpresReview と Solid Edge Viewer (どちらも無

償)で測定、マークアップ、断面表示がおこなえるように許可を与えて保存することが可能です。

XpresReview は PCF, DXF, DWG の Viewing が行えますが、PCF ファイルを作成することは

行えません。

Solid Edge Viewer は Solid Edge のネイティブデータと PCF ファイルの Viewing を行えまが、

PCF ファイルの作成は行えません。

※ この内容に関する詳細をご確認したい場合は、下記Solid Edgeサポートデスクまでお問い合

わせくださいますようお願いいたします。


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