dupont teflon coating - global headquarters · 備考:この表は、modern plastics encyclopedia
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テフロンコーティング A4 20P 201412改編20P 1P
DUPONT™ TEFLON® COATINGデュポン™ テフロン® コーティング
KIV01/14NOV
デュポン株式会社テフロン® コーティング部お茶の水事務所〒101-0064 東京都千代田区猿楽町1-5-18 千代田ビル4階TEL.03-5281-5888 FAX.03-5281-5899http://www.teflon.com
1
目 次
P2
P3
P7
P10
P13
P14
P15
P16
P4
P6
P5
P4
1.フッ素樹脂テフロン とは
2.フッ素樹脂特性一覧表
3.テフロン コーティングの持つ特性
4.テフロン 塗料の種類
5.テフロン コーティングの代表的加工方法
6.テフロン コーティングの製品紹介
7.要求性能によるテフロン コーティング選択ガイド
8.用途によるテフロン コーティング選択ガイド
9.テフロン コーティングの応用例
®
®
®
®
®
®
®
®
10. テフロン コーティング特性比較表®
11. テフロン 塗料の保管および使用上の注意®
12. テフロン 商標使用について®
32
フッ素樹脂は、1938年にデュポン社のプランケット博士によりTFE(Tetra Fluoro Ethylene:四フッ化エチレン)
の重合物が発見されて以来、コーティング材料、成形品、含浸材料、フィルム等としてデュポン社のテフロン®の
商標名で広く用いられてきました。「テフロン」、「Teflon」は、フッ素樹脂についてのデュポン社の登録商標です。
ご使用にあたっては、米国デュポン社からのライセンスが必要です。詳しくは16ページを参照下さい。
テフロン®は、他の工業材料では得られない(1)耐熱・耐寒性(2)耐薬品性・耐蝕性(3)非粘着性(4)低摩擦特
性(5)電気特性(6)不燃性などの物性を兼ね備えており、その用途は小さなベアリング、ボルト、ナットから巨大な
航空宇宙産業機器に至るまで多岐にわたっています。
コーティング材としてのテフロン®の加工方法は基材の種類、用途、選択するテフロン®塗料の種類によって異な
りますが、一般的には脱脂、表面処理、塗装、乾燥、焼成の順に行なわれます。
表面処理方法としてはアルミナ粉末等を用いたブラスト加工による基材表面の粗面化がもっとも多く行なわれ
ていますが、化成処理を行なう場合もあります。
また塗装方法としては、一般の塗料と同じく液状塗料はスプレーコーティングにより塗装加工されることが多く、
材料によってはディップコーティング、ディップスピンコーティング、ロールコーティング、及びスピンフローコーティ
ングにより塗装加工されることもあります。また粉体塗料は静電粉体コーティングや静電流動浸漬法により塗
装加工されます。
そしてそのようにして塗装された塗料は、最後に焼付けされ所望の性能をもつ塗膜となります。
基材(被塗物)としては鉄、アルミ、ステンレスなどの金属や、ガラス、セラミックなど、テフロン®の焼成温度(テフ
ロン®塗料の種類により異なり、165~427℃)に耐えられるものに使用できます。
テフロン®の種類テフロン®は炭素鎖原子がフッ素原子で完全に覆われた樹脂であり、以下の種類があります。
これらのテフロン®樹脂を主成分にしたテフロン®コーティングの詳細についてはP4以降をご参照下さい。
引 張 強 さ
伸 び
圧 縮 強 さ
曲 げ 弾 性 率
引 張 弾 性 率
動 摩 擦 係 数
熱 伝 導 率
比 熱
線 膨 張 係 数
ボールプレッシャー温度
1.8 MPa
0.45MPa
最 高 使 用 温 度
体 積 抵 抗 率
60Hz
103Hz
106Hz
60Hz
103Hz
106Hz
耐 ア ー ク 性
吸 水 率 24h
燃 焼 性 3.2mm厚
限 界 酸 素 指 数
直 射 日 光 の 影 響
酸
ア ル カ リ
溶 剤
機
械
的
熱
的
電
気
的
耐
久
性
そ
の
他
物理的
融 点
比 重
特 性
備考:この表は、Modern Plastics Encyclopedia 97に一部デュポンデータを補充して作成した。 注) 非常に優れている 優れている やや優れている 使用可
単 位 PTFE PFA FEP ETFE PVDF ECTFE PCTFE PVFASTM試験法
D792
℃
―
327
2.14-2.20
27~34
200~400
12
160
―
D50~65
0.55
040~0.55
0.10
0.25
1.0
10
180
55
121
260
0.25
1.2
8.3~11
170
50
72
204
0.10~0.13
1.4
7~14
―
87~120
149
150
0.20~0.22
0.92
4.5~7.0
170
―
126
177~200
0.14~0.17
1.0
7.1~7.8
100
0.16
―
8.0
―
77
116
165~180
>1018
19
<2.1
<2.1
<2.1
<0.0002
<0.0002
<0.0002
>300
24~34
300
17
破壊せず
―
D64
0.66
―
0.20
34~43
80~300
67~96
160~370
R79~83
D65~70
2.0~2.5
1.3~1.5
0.39
31~41
80~250
31~51
130~140
R75~95
D75~80
1.3~1.8
1.0~2.1
0.37
45
100~400
49
破壊せず
R50
D75
1.4
0.82
0.40
48
200~300
破壊せず
―
D55
0.66~0.69
1.6
―
82
115~250
1.9
22~31
250~330
15
破壊せず
―
D60-65
0.65
0.34
0.30
0.25
1.0
12
230
50
74
260
0.24
1.9~2.0
5.9
185
74
104
150~180
>1018
20
<2.1
<2.1
<2.1
<0.0002
<0.0002
0.0003
>300
>1018
20-24
2.1
2.1
2.1
<0.0002
<0.0002
<0.0005
>300
1018
20
2.6
2.6
2.6
<0.0005
0.0015
0.009-0.017
18
>1016
16
2.6
2.6
2.6
0.0006
0.0008
0.005
75
2×1014
10
8.4
8.4
6.43
0.049
0.018
<0.015
50-70
1.2×1014
8.2~8.5
6.2~6.7
6.2~7.0
0.3
1.2×1018
20-24
2.2-2.8
2.3-2.8
2.3-2.5
0.0012
0.023-0.027
>360
<0.01
V-0
>95
なし
<0.01
V-0
>95
なし
<0.01
V-0
>95
なし
0.029
V-0
30
なし
0.04-0.06
V-0
44
なし
○
○
△
0.01
V-0
60
なし
0.00
V-0
>95
なし
○
<0.5
HB
23
なし
△
○
△
D638
D638
D695
D256A
D785
D2240
D790
D638
0.7MPa 3m/min
C177
D240
D696
―
D648
(無荷重)
D257(50% RH,23℃)
D149
D150
D150
D150
D150
D150
D150
D495
D570
(UL-94)
D2863
―
MPa
%
MPa
J/m
―
―
GPa
GPa
300-310
2.12-2.17
260
2.12-2.17
270
1.70
156-170
1.75-1.78
245
1.68-1.69
220
2.1-2.2
203
1.38~1.57
W/m・K
103J/kg・K
10-5/K
℃
℃
℃
Ω・cm
KV/mm(3.2mm厚)
―
―
―
―
―
―
sec
%
―
%
―
―
現在上市されているテフロン®およびその他フッ素樹脂についての特性を以下一覧表に示します。
○ △
種 類
テフロン®PTFE(テトラフロロエチレン樹脂)
テフロン®PFA(パーフロロアルコキシ樹脂)
テフロン®FEP(フッ化エチレン プロピレン樹脂)
連続使用温度(℃)
260
260
204
融点(℃)構 造 式
327
300~310
250~270
F F
F F
C C n
F F
F F
C C m
F F
F O
C C n
Rf
F F
F F
C C m
F F
F CF3
C C n
衝 撃 強 さ(ア イ ゾ ッ ト)か た さ
(ロ ッ ク ウ エ ル)
か た さ(シ ョ ア ー)
荷重たわみ温度
絶 縁 破 壊 の強 さ (短 時 間)
誘電率
誘電正接
( )
1. フッ素樹脂テフロン®とは 2. フッ素樹脂特性一覧表
54
5. テフロン®コーティングの代表的加工方法
4. テフロン®塗料の種類
3. テフロン®コーティングの持つ特性
テフロン®コーティングは、他の樹脂コーティングでは得ることのできない優れた物性を有しており、以下の様なユニークな特性を持つ塗膜を実現することが出来ます。
下記加工方法はあくまでも代表的な内容です。製品(塗料グレード)によって加工の方法・条件は異なりますので、詳細は弊社へご相談下さい。
スチール、アルミニウム、ステンレス等の金属セラミック、ガラス、ホーロー等
洗浄剤(アルカリ洗浄剤等)使用又は空焼き
基 材 塗 料
脱 脂
変性塗料(ワンコート)塗装
エアースプレー方式
表面処理
塗装ムラ等を防ぐ為、塗装前に40~45℃(物温)程度の予熱を行うことが多い。エアースプレー方式
100℃~280℃(雰囲気温度)*トップコートが粉体の場合乾燥させない場合がある。
液体塗料の場合:エアースプレー方式粉体塗料の場合:静電粉体スプレー方式
バッチ炉、コンベアー炉等165℃~427℃(基材温度)
プライマー塗装
乾 燥
トップコート塗装
焼 成
■耐摩耗性テフロン®変性塗料系は、 テフロン ®の持つすべり性と有機バインダー樹脂による向上した被膜強度を兼ね備えることにより、荷重の高い摩耗に対しても優れた耐摩耗性を示します。複写機定着ロールや練りロール、 また調理器具など適度の荷重がかかる摩耗に対してはテフロン®PTFE/PFA複合系を用いることにより、耐摩耗性と非粘着性の両方に優れた被膜が得られます。
■耐薬品性テフロン®はほとんどの薬品に侵されることはありませんが、コーティングの場合被膜が薄いとピンホールが発生しやすいため、膜厚を厚くする必要があります。また浸透性の強い薬品に使用するときには、その浸透力も考慮しなければなりません。耐蝕用としては、テフロン®FEP系、PFA系の厚い被膜が適しており、一部の薬品に対しては変性塗料系も使用できます。テフロン®PTFE系はピンホールの発生が避られず、耐蝕用として適当ではありません。
■非濡性テフロン®コーティングの表面は油も水もはじき、工業的操作で用いられるほとんどの溶液によって濡れることがなく、また汚れにくくなります。汚れた場合でも簡単に清掃することができるので、「休止時間」が減少し、省力化・高能率化が期待できます。
■非粘着性ほとんどの物はテフロン®コーティングに固着しません。非常に薄いコーティング被膜でも非粘着性を示します。ただしエポキシ樹脂金型の離型用など、厳しい非粘着性を要求されるところや、粘度の低い粘体に対する非粘着性を得るためには、ピンホール発生の少ないテフロン®
FEP系、PFA系の塗膜を使う必要があります。
■耐熱性テフロン®PTFE系、 PFA系及びPTFE/PFA複合系は耐熱性の他、 低温特性に優れ、 短時間なら300℃まで、一般的には260℃から-240℃まで広範囲にわたり使用できます。テフロン®FEP系は204℃まで連続使用が可能です。
■すべり性テフロン®コーティングは非常に低い摩擦係数を持っています。荷重、摺動により摩擦係数は変化しますが、一般に0.05~0.15の間の値を示します。
■電気特性テフロン®はあらゆるプラスチックのうちで最も優れた電気的性質を持っています。テフロン®の電気絶縁性や誘電損失の少なさ、耐アーク性などはテフロン®の耐熱性を考えると電子部品として非常に興味のあるものです。テフロン®FEP系やPFA系及び変性塗料系は電気的用途に適しています。ただし、ピンホールが発生しないよう注意して塗膜を形成させねばなりません。
ボールミル等。粉体塗料は撹拌不要
水、専用シンナー等必要な場合のみ適宜行なう。
撹 拌
希釈・粘度調整
♯60~♯150ステンレスメッシュ等
ろ 過
アルミナ粉等を用いたショットブラストや化成処理、アルミニウムが基材の場合はエッチングを用いる事がある。また、ショットブラスト後に金属又はセラミックの溶射を行い密着性や耐久性を高めることもある。
テフロン®塗料はその性状により、以下の種類に分類されます。
テフロン®塗料
ワンコート塗料
水性
溶剤性
水性
溶剤性
粉体
溶剤性
水性液状の上塗り塗料はエナメルと呼ばれ、ワンコート塗料はワンコートエナメル、変性塗料とも呼ばれます。
下塗り塗料(プライマー)
上塗り塗料(トップコート)
複数回塗り
1回塗り仕上げ
76
1. PTFE(poly tetra fluoro ethylene)塗料
2. FEP(Fluorinated ethylene propylene copolymer)塗料
テフロン®塗料は、次の5種類に分類することができます。
四フッ化エチレン樹脂を含んでおり、フッ素樹脂コーティング材の中で最も高い連続使用耐熱温度260℃を有しています。耐熱性のほか、非粘着性、低摩擦特性などにも優れていますが、熱溶融粘度が高いためピンホールが発生しやすく耐蝕用としては適切ではありません。
四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体樹脂を含んでおり、焼成によりなめらかなピンホールの少ない被膜を得ることができるため、特に耐薬品性、耐蝕性、非粘着性に優れています。連続使用耐熱温度は204℃です。
※1 温度は基材温度
プライマー
トップコート
ピューター
ブラック
クリアー
グリーン
クリアー
溶剤性
溶剤性
水性
水性
粉体
プライマー
トップコート
ブラック
グリーン
グレー
クリアー
グリーン
ライトグリーン
クリアー
水性
水性
水性
水性
水性
水性
水性
ガラス基材用
種 類 コード 色 備 考 ※1代表的な乾燥又は焼成条件性状
280℃×10分
150℃×15分
850G系プライマー使用時
380℃×10分
その他のプライマー使用時
345℃×15分
100℃×15分
380℃×30分
又は400℃×15分
又は427℃×3分
851G系に同じ
850-7799要
850-7799要
850-7799要
850G-305
420G-706
420G-713
856G-200
532-8110
856G-204
851G-214
852G-201
851G-224
458G-500
850G-314
850G-321
種 類 コード 色 備 考 ※1代表的な乾燥又は焼成条件性状
粉体塗装用プライマー
(ワンコートとしても使用可)
一般用
粉体塗装用プライマー
390℃×20分
3. PFA(Tetra fluoro ethylene-perfluoro alkylvinyl ether copolymer)塗料
4. PTFE/PFA複合塗料
四フッ化エチレン・パーフロロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂を含んでおり、PTFEと同じ連続使用耐熱温度260℃を有しています。しかも熱溶融粘度が低いためPTFEでは得られなかったピンホールの少ない連続被膜を得ることが可能で高温使用の耐蝕用としては最高の性能を持つフッ素樹脂コーティング材料です。また非粘着性、耐薬品性、物理特性にも優れています。
PTFE/PFA複合塗料は、デュポン社が長年蓄積したノウハウ(米国特許)に基づいて開発したコーティング材で、PTFEの持つ固体潤滑性とPFAの持つ物理的強度により、耐引っ掻き性と耐摩耗性に優れ、同時に良好な非粘着性を兼ね備えています。連続使用耐熱温度は260℃です。
種 類 コード 色 性状 備 考 ※1代表的な乾燥又は焼成条件
種 類 コード 色 性状 備 考 ※1代表的な乾燥又は焼成条件
プライマー
トップコート
プライマー
トップコート
420G-750
PJ-AL902PJ-BN902
PJ-AL910 PJ-BN910PJ-AL916
EJ-CL500EJ-GN500
EJ-CL700EJ-GN700EJ-GY700
MJ-102MJ-103MJ-302MJ-310
MJ-501MJ-502
MJ-620MJ-630
ブラック
シルバーブラウン
シルバーブラウンブラックメタリック
クリアーグリーン
クリアーグリーングレー
クリアークリアークリアークリアー
ライトイエローグレー
ライトグレーホワイト
溶剤性
水性水性
水性水性水性
水性水性
水性水性水性
粉体粉体粉体粉体
粉体粉体
粉体粉体
厚膜用厚膜用厚膜用
一般用耐ストレスクラック用離型性、純粋性表面平滑、離型性、純粋性
耐蝕用・厚膜用耐蝕用・厚膜用
耐摩耗性導電性
100℃×15分
100℃×15分トップコートが粉体の場合には乾燥なしで粉体塗装可能
100℃×15分トップコートが粉体の場合には乾燥なしで粉体塗装可能
380℃×20分
380℃×20分重ね塗りの場合は2回目から360℃×20分
380℃×20分重ね塗りの場合は2回目から360℃×20分
380℃×20分重ね塗りの場合は2回目から360℃×20分
380℃×20分重ね塗りの場合は2回目から360℃×20分
マリンブルーブラックブラック
ブラックブラックメタリックカッパーブラウン
855G-021855G-023857G-101
855G-101855G-402855G-403
水性水性水性
水性水性水性
導電性
導電性
100℃×15分
380℃×20分又は400℃×10分又は427℃×3分
6. テフロン®コーティングの製品紹介
98
7. 要求性能によるテフロン®コーティング選択ガイド
5. ワンコート塗料(ワンコートエナメル、変性塗料)
フッ素樹脂と高性能有機バインダー樹脂を含んでおり、焼成により有機バインダー樹脂が基材との強い密着を生み出し、コーティング膜の表面はフッ素樹脂の特性を示すという二層構造を形成します。これらのコーティング材はテフロン®Sの名前で世界中で広く使用されており、テフロン®SのSはこの特有の被膜構造形成:Stratificationの頭文字からとったものです。有機バインダー樹脂とフッ素樹脂の複合化により他のフッ素樹脂コーティング材には見られない優れた密着性、耐摩耗性を示すほか、ピンホールの少ない塗膜が得られます。
種 類 コード 色 性状 対応塗料
シンナー
硬化促進剤
TN-8595
TN-8718
TN-8748
850-7799
無色透明
無色透明
無色透明
オレンジ
溶剤性
溶剤性
溶剤性
水性
420-105、420G系、958G系、959G系
420-105、420G系、958G系、959G系
954G-300系
850G-300系と混合して使用
その他
種 類 コード 色 性状 備 考 ※1代表的な乾燥又は焼成条件
954G-300
954G-303
958G-303
958G-406
420-105
420G-1104
420G-109
959G-203
959G-205
クリアー
ブラック
ブラック
ブラック
グレー
グレー
スパークリングブラック
ブラック
ダークチョコレート
溶剤性
溶剤性
溶剤性
溶剤性
溶剤性
溶剤性
溶剤性
溶剤性
溶剤性
160~260℃×20分
345℃×15分
180℃×30分
345℃×15分
400℃×3分
又は380℃×10分
315℃×15分
耐蝕、耐摩耗用途では
345℃×15分
区 分
要求性能
耐摩耗 958G-300系
958G-406
MJ-501
420-105
420G-100系
959G-200系
MJ-103
855G-400系
954G-300系
MJ-102
851G-200系
耐蝕 MJ-102
MJ-103
MJ-500系
532G系
856G-200系
958G-406
954G-300系 420-105
959G-200系
低荷重すべり 850G系
851G系
855G-400系
958G-300系
958G-406
959G-200系
MJ-102
MJ-103
420G-100系
532G系
856G-200系
420-105
954G-300系
離型 MJ-102
532G系
856G-200系
851G系
855G-400系
420-105
420G-100系
959G-200系
954G-300系
密着 420-105
420G-100系
850G系
954G-300系
958G系 857G系
導電 弊社担当者に
ご相談下さい
954G-303
958G-303
959G-203
硬さ 954G-300系 420-105
420G-100系
958G-300系
959G-200系
855G-400系 MJ-102
MJ-103
532G系
851G-200系
856G-200系
耐熱 851G-200系
855G-400系
958G-300系
MJ-102
MJ-103
MJ-500系
420G-100系
420-105
532G-8110
856G-200系
958G-200系
954G-300系
耐寒 850G-300系/MJ-102
850G-300系/MJ-103
850G-300系/851G-200系
855G-300系
855G-400系
絶縁 MJ-102
532G-8110
856G-200系
秀 優 良 可
(経験による目安であり絶対的なものではありません。各塗料代表的加工膜厚として判定。)
1110
8. 用途によるテフロン®コーティング選択ガイド
目 的
非粘着
絶縁
静電気防止
繊維切断機用ドラム、顔料送りホッパー
植木用刃物、草刈機、排風機、金網、
フィルター、集塵機、スパチュラ、
ヘアーカッター、はさみ、ナイフ、
レンジ、レンジフード、雪かきシャベル
撹拌機、遠心分離機、ヒートシーラー、
靴型、塗装ジグ、ペイント用機械
リキャップタイヤ型
プラスチック成型金型、ゴム成型金型、
ポリエチレン重合釜
製紙/繊維のサイジングロール、
のり付けロール
プラスチックフィルム押出機ロール
コピーロール、プリンターロール
各種電極、精密機器部品、碍子
紙、繊維工業におけるアイドルロール、
粉体容器
代表的用途
850G-300系/851G-200系
420-105
954G-300系
959G-200系
420G-706/MJ系
850G-300系/MJ系
850G-300系/532G-8110
850G-300系/856G-200系
959G-200系
850G-300系/856G-200系
850G-300系/MJ系
850G-300系/532G-8110
850G-300系/856G-200系
850G-300系/851G-200系/MJ-102
850G-300系/MJ-501/MJ-102
弊社までお問い合わせ下さい
420G-700系/532G-8110
850G-300系/MJ系
850G-300系/532G-8110
850G-300系/856G-200系
855G-023/855G-101
コーティングの例
一般工業用目 的
すべり
耐摩耗
カメラ部品、光学機械、
紙送りガイド、テープ送り装置、
バルブ、キャブレターシャフト
機械部品、ピストンリング、包装機械、
ベアリング、ワッシャー、
シリンダースカート、コンロッド、
ドアー開閉部品、自動販売機部品、
錠部品、エアコン(ローター、ピストン)
ボルトナット
ディスポーザー、便器、洗濯機・乾燥機、
皿洗機、耐塩水装置、ポンプ部品
化学工業タンク内コーティング
適度
厳しい
厚塗りライニング
代表的用途
420-105
420G-100系
850G-300系/851G-200系
958G-300系
959G-200系
958G-300系
958G-406系
959G-200系
954G-300
959G-200
420G-750/532G-8110
420G-700系/MJ系
420G-700系/856G-200系
850G-300系/MJ系
850G-300系/532G-8110
850G-300系/856G-200系
850G-300系/MJ-501/MJ-102
850G-300系/MJ-502/MJ-102
コーティングの例
耐
蝕
1312
9. テフロン®コーティングの応用例
①複写機のロールトナーのロールへの付着を防ぎ、高品質の画像が得られます。
⑥通信機器部品無注油で摩擦を軽減し、安定した制御が可能となります。
⑪パイプ類溶液による腐食及びパイプのつまりを防止します。
②食型モールド食品の形をくずさずに、簡単に型からとり出すことができます。
⑦電線の碍子優れた絶縁性により電流の流出を防ぎます。
⑫ボルト及びナット耐蝕性が向上し、絞め付けトルクが軽減されます。
③ゴム靴用モールド粘着質のゴムをきれいに離型し、作業性を向上させます。
⑧剪定鋏み刃先がさびにくく樹液が付着しないので手入れが楽になります。
⑬調理器具食品がこびりつかず、後片付けが簡単にできます。
④自動車用キャブレター部品安定した燃料の噴射が可能となります。
⑨電球のバルブ電球が割れてもガラスが飛散しないので大変安全です。
⑭炊飯器
⑤エスカレーターサイドパネル衣服の巻込みを防止し、安全性が確保されます。
⑩反応槽化学薬品による腐蝕及び薬品の槽への付着を防ぎます。
⑮ガス天板油や食品はね等の汚れが落ち易く、清掃性に優れています。
ご飯がこびりつきにくく、後片付けが簡単にできます。
目 的
適度
小麦粉ねりロール/シューター、
せんべい・クッキー・ビスケットの焼型、
製パン平型、ピザ製造平型、
スナック菓子ねりロール
製パン型、
キャンディー製造機、チーズ型、
キャラメル製造機、
もち/和菓子製造機
業務用炊飯釜、業務用鍋
かまぼこ製造型
厳しい
耐蝕
代表的用途
857G-101/855G-400系
420G-706/MJ-102
420G-706/532G-8110
420G-706/856G-200系
420G-706/MJ-102
420G-706/532G-8110
420G-706/MJ-102
420G-706/532G-8110
420G-706/856G-200系
コーティングの例
食品工業用
非
粘
着
1514
10.テフロン®コーティング特性比較表 11.テフロン®塗料の保管および使用上の注意
テフロン®コーティングの安全性テフロン®は、世界中で50年以上も使われ続けている安心のコーティングです。食品工業用あるいは一般調理
器具等、食品接触用途に使用できるテフロン®コーティング製品は、旧厚生省告示20号、アメリカFDAの基準
に適合する物質によって構成されています。万が一、コーティングが剥がれ食べてしまっても、フッ素樹脂
自体他の物質と溶け合わず、化学反応も起こさず安全です。そのまま体外に排出されます。
安全性に関する詳細は http://www.teflon.com を参照下さい。
警告 :人体への埋めこみや、この材料が体内体液・組織と直接接触する医学的用途には使用しないで下さい。
1.保管○容器は密閉してください。
○開封後は出来るだけ早期にご使用ください。
○塗料は直射日光を避けた換気の良い場所で15~25℃に保つように保管してください。
○液体塗料の貯蔵が長期にわたる時は月1回30rpm位でボールミル架台上で30分程度撹拌(転倒・回転)してくだ
さい。
2.使用○液体塗料中の固形分が沈降する性質がありますので、使用前にはボールミル架台上で約30分間撹拌(転倒・
回転)し再分散させてください。
○塗料塗装前には100~150メッシュ程度のSUS製金網で瀘過してからご使用してください。
○液体塗料には、界面活性剤・有機溶剤等が入っておりますので、塗装・乾燥等を行う場合は局所排気装置により換
気を十分行ってください。尚、エナメル、粉体ともに、塗装の際には保護眼鏡・保護手袋・保護マスクを着用してくだ
さい。
○液体塗装・粉体塗装ともに焼成を行う場合は局所排気装置により十分換気してください。
3.廃棄○当該品の使用残や廃液の処理は専門業者に依頼し、廃棄する場合は国や地方自治体の法規に従ってください。
■注意事項焼成時高温になるとテフロン®が熱分解し、ガス化したフッ素化合物が発生し、排気・換気が悪い場合には、眼や皮
膚が刺激されたり、インフルエンザの様な症状を引き起こすことがあります。また、エナメルは有機溶剤を含有していま
すので、蒸気を吸入するなどして有機溶剤中毒にならないように十分注意してください。これらの危険性を避けるため、
取り扱い場所には局所排気装置を設置して、使用後は必ず容器のふたを閉め、作業後、飲食の前、喫煙の前には必
ず十分に手を洗ってください。
ご使用の前に製品安全データシート(MSDS)を必ずお読み下さい。
性 質
PTFE塗料
850G系/851G系
850G系/856G系
850G系/532G-8000系
850G系/MJ系
954G-300系 959G-200系 958G-300系 420G-100系
288 204 204 260 150 218 260 250
316 232 232 310 163 232 288 288
427 380 390 400 260 345 345 380
―
―
B B B B ◯A A A ◯A ―
1018以上
1016以上 1016以上 1016以上 1016以上
1018以上 1018以上 1018以上 5×1011
6×1012 6×1012 6×1012
5×1011 5×1011 ― D257
D257―
F~H F~H B~HB B~HB 2H~3H H~2H H~2H H~2H ―
―
―
―
―
104~111 95~105 95~105 100~110 85以上 90以上 90以上 90以上
34~45 41~45 41~45 40~45 40以上40以上40以上35以上
0.12 0.12 0.12 0.12 0.12 0.12 0.12 0.12
―
FEP塗料 PFA塗料 ワンコート塗料
ASTM
試験法
連 続(℃)
断 続(℃)
鉛筆硬度
水(度)
nヘキサデカン(度)
静(1kg荷重)
動(1kg荷重)
※1
加工焼成温度(℃)
※2
金属に対する接着力
※4耐摩耗性(膜重量ロス、mg)
体積抵抗率(Ω・cm)湿度50%
表面抵抗率(Ω・□)湿度50%
7.9~9.7 11.1~15.2 11.1~15.2 7.9~9.7 0.33 9.3 9.3 9.3 ―
※1 加工焼成温度は代表的数値※2 金属に対する接着力
※3 耐摩耗性を求められる場合は連続260℃、断続288℃※4 スライディングアームテスト 1000サイクル500g負荷、♯400ペーパー、35.5平方センチ・面
A◯←A←B←C←D
上記の値は参考値であり規格値ではありません。
※3
※3
最高使用温度
接触角
摩擦係数
優 劣
0.08 0.08 0.08 0.08 0.11 0.10 0.10 0.10
16
12.テフロン®商標使用について
テフロン®ブランドの使用について「テフロン」および「Teflon」は、フッ素樹脂について商標登録された、米国デュポン社(E.I du Pont de Nemours
and Company)固有のブランドであり、そのロゴマークとともに、米国デュポン社が使用者および使用方法を管理して
おり、ライセンス契約によってその使用を認めた場合以外は、いかなる場合もご使用になれません。
つまり、デュポン製品は、正当で合法的な取引によってすべてのお客様にお求めいただくことができますが、
テフロン®ブランド使用の権利が付随するものではなく、デュポン製品を使用した商品であっても、その商品や販促用
印刷物等に表示、或いは、広告宣伝に利用される場合は、別途米国デュポン社とのライセンス契約が必要となります。
ご注意ください。
尚、日本国内における、米国デュポン社とのライセンス契約締結およびブランド使用の管理は、米国デュポン社より
委任されてデュポン株式会社および関連会社がおこなっています。ブランドの使用をご希望の場合は、弊社担当者
にお問合せください。
デュポン社認定加工メーカー(=LIA)テフロン®加工には、特殊な高い技術と独自のノウハウを必要とします。デュポン社は、そのテフロン®加工に充分な
設備と優れた技術を持つ加工メーカーを、Licensed Industrial Applicator=LIAとして認定しております。
デュポン社認定の加工メーカーは、豊富な知識と経験を持ち、
お客様のさまざまなご要望にお応えします。
デュポン社認定の目印は、右のマークです。
LIAについての詳細は、弊社担当者にお問合せください。
著作権本書内の記載については、米国デュポン社(E.I. du Pont de Nemours and Company)がすべての権利を有します。
いかなる記載も事前の許可無くして引用・転載を禁じます。
本書は、当社が信頼できると判断した技術データに基づいて作成し、無償で提供するものです。専門的技術を有する方が自らの責任で使用することを目的としています。当社は、明示、黙示を問わず、本書の利用に関する一切の保証を行わず、またいかなる責任も負いません。本書の記載事項は、営業ライセンスまたは特許侵害の勧告とはみなされません。ご使用前に必ず製品ラベルおよび製品情報をお読みください。
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テフロンコーティング A4 20P 201412改編20P 1P
DUPONT™ TEFLON® COATINGデュポン™ テフロン® コーティング
KIV01/14NOV
デュポン株式会社テフロン® コーティング部お茶の水事務所〒101-0064 東京都千代田区猿楽町1-5-18 千代田ビル4階TEL.03-5281-5888 FAX.03-5281-5899http://www.teflon.com