西村かつのり · 2018-03-20 · ①県庁舎の耐震化、②安全運転サポート車の...

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2018年春号 西村かつのり広島県議会だより 西村かつのり 西村かつのり 広島県議会 だ よ り 編集責任者 広島県議会議員 西村かつのり 所 属 政 党:無 所 属 県議会所属会派:民主県政会 しっかりと安芸区の声を県政へ 2月定例県議会 2 月16日から 3 月14日まで 2 月定例県議 会が開催されました。初日に湯﨑知事から 来年度予算の提案理由説明があり、本会議 で16名の議員から代表質問・一般質問があ りました。その後、 3 月 1 日から13日まで 予算特別委員会において当初予算が審議さ れた後、 3 月14日の本会議で可決成立しま した。 総額 9,539億円の平成30年度一般会計当初予算が成立 平成30年度予算の提案理由要旨 平成27年には広島未来チャレンジビジョンを改定し、「欲 張りなライフスタイルの実現」に取組んでいる。今後も、だ れも置き去りにしない県行政をすすめることが重要であり、 来年度は①すべての子どもが夢を育むことのできる社会づく り、②第 4 次産業革命に沿った生産性革命、③中山間地域や 都市圏の活力強化、④スポーツを核とした地域づくりの 4 つ の視点から、施策を進めて行くと表明がありました。 ▲ 2 月議会冒頭 予算・議案 の提案理由説明を行っている 湯﨑知事 ①平成30年度当初予算編成の考え方 ②子どもの貧困対策 ③国際平和拠点ひろしま構想への取組み ④働き方改革の推進 ⑤広島県の教育の充実 ⑥農林水産業の振興 ⑦県警察の犯罪への取組み ⑧投票率向上への取組み 桑木良典 議員 (代表質問) ①核兵器廃絶に向けた広島の役割 ②第 4 次産業革命による人工知能の活用方針 ③子どもの育ちゆく社会環境の整備 ④教育行政の推進 ⑤広島の地域資源の循環型社会経済システム ⑥備後地域の課題 的場豊 議員 (一問一答方式) 民主県政会から、桑木議員が一括方式の会派代表質問に、他の 4 名は一問一答方式の一般質問に登壇しました。 詳細は県議会ホームページを参照ください。 3 月 7 日から12日まで平成30年度予算に関す る委員会審査が開催されました。私は 3 月 7 日 に質問に登壇しました。 ①県庁舎の耐震化、②安全運転サポート車の 効果、③県立総合技術研究所の成果、④県職員 の業務改善意識と職場風土、⑤ CO₂の排出量削 減に向けた取組みに関して、質問を行いました。 ①広島県のスポーツ振興 ②広島県の観光振興 ③クルーズ客船の寄港 ④第 4 次産業革命への対応 ⑤県庁の働き方改革 ⑥乳幼児医療費公費負担 ⑦子育てに優しい運転免許センター 瀧本実 議員 (一問一答方式) ①中小企業の支援策 ②指定就労継続支援 A 型事業所の経営 ③待機児童の解消 ④民生委員・児童委員への支援策 ⑤指導農業士への支援 ⑥高齢者の事故防止 ⑦人生100年時代に向けた対応 内田務 議員 (一問一答方式) ①非正規雇用 ②国保の県単位化と医療提供体制 ③地域包括ケアシステム ④広島市地域の課題 ⑤中山間地域振興と道路行政 中原好治 議員 (一問一答方式) 予算特別委員会 Q 1 :県庁舎の耐震化 防災拠点である県庁舎は、倒壊しないというだけではなく、天井や 壁の崩落等もなく、地震発生初期から防災拠点としての機能が確保さ れるべきであると考えるが、防災拠点性の確保も含めた耐震補強とな るのか? A1:この度の県庁舎耐震化は、熊本地震における庁舎の被災状況など も踏まえ、窓ガラスの飛散や落下防止工事、議場の特定天井の落下防 止工事など、安全性の確保のための改修や、地震や津波に備えた浸水・ 液状化対策工事などを行い、防災拠点としての機能の確保に努める。 (所見) 熊本地震では、県や市の議事堂の天井が落下して、議会開催が 出来ない事態になりました。今回の耐震補強では防災拠点としての機能 が地震初期から確保できる予定です。 ひろしま県議会 検 索 Q 2 :安全運転サポート車 最近、自動ブレーキや AT 車の誤発進抑制 装置、車線逸脱警報といった先進安全技術を 備えた車両が増加している。県警では、昨年 の交通死亡事故を基に、安全運転サポート車 の効果を予測していると聞いているが、どの ような試算になっているのか、警察本部長に 伺う。 A2:県警察では、安全運転サポート車の効果をより分かりやす く啓発するため、昨年中に県内で発生した四輪の自動車が関係 する交通死亡事故79件について、関係車両が安全運転サポート 車であったと仮定して独自に分析を行った。 その結果、半数以上となる42件で、自動ブレーキや車線逸脱 防止機能が作動し、衝突回避や被害軽減などの効果が期待でき たものと推測する。 (所見) 先進安全技術の装着には 6 万円から 9 万円程度掛かりま すが、本年 1 月から自動ブレーキ装着車に対する任意保険料割引 も始まりました。 交通事故被害低減のためにも、安全運転サポート車の普及が加 速してほしいと思っています。 予算特別委員会での 質問の様子

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Page 1: 西村かつのり · 2018-03-20 · ①県庁舎の耐震化、②安全運転サポート車の 効果、③県立総合技術研究所の成果、④県職員 の業務改善意識と職場風土、⑤co₂の排出量削

2018年春号 西村かつのり広島県議会だより ①

西村かつのり西村かつのり広島県議会だ よ り

安芸区

編集責任者広島県議会議員 西村かつのり

所 属 政 党:無 所 属県議会所属会派:民主県政会

しっかりと安芸区の声を県政へ

2月定例県議会

  2 月16日から 3 月14日まで 2 月定例県議会が開催されました。初日に湯﨑知事から来年度予算の提案理由説明があり、本会議で16名の議員から代表質問・一般質問がありました。その後、 3 月 1 日から13日まで予算特別委員会において当初予算が審議された後、 3 月14日の本会議で可決成立しました。

総額 9,539億円の平成30年度一般会計当初予算が成立平成30年度予算の提案理由要旨 平成27年には広島未来チャレンジビジョンを改定し、「欲張りなライフスタイルの実現」に取組んでいる。今後も、だれも置き去りにしない県行政をすすめることが重要であり、来年度は①すべての子どもが夢を育むことのできる社会づくり、②第 4次産業革命に沿った生産性革命、③中山間地域や都市圏の活力強化、④スポーツを核とした地域づくりの 4つの視点から、施策を進めて行くと表明がありました。

▲ 2 月議会冒頭 予算・議案の提案理由説明を行っている湯﨑知事

①平成30年度当初予算編成の考え方②子どもの貧困対策③国際平和拠点ひろしま構想への取組み④働き方改革の推進⑤広島県の教育の充実⑥農林水産業の振興⑦県警察の犯罪への取組み⑧投票率向上への取組み

桑木良典議員(代表質問)

①核兵器廃絶に向けた広島の役割②第 4次産業革命による人工知能の活用方針③子どもの育ちゆく社会環境の整備④教育行政の推進⑤広島の地域資源の循環型社会経済システム⑥備後地域の課題

的場豊議員(一問一答方式)

 民主県政会から、桑木議員が一括方式の会派代表質問に、他の 4名は一問一答方式の一般質問に登壇しました。 詳細は県議会ホームページを参照ください。

  3 月 7 日から12日まで平成30年度予算に関する委員会審査が開催されました。私は 3 月 7 日に質問に登壇しました。 ①県庁舎の耐震化、②安全運転サポート車の効果、③県立総合技術研究所の成果、④県職員の業務改善意識と職場風土、⑤ CO₂の排出量削減に向けた取組みに関して、質問を行いました。

①広島県のスポーツ振興②広島県の観光振興③クルーズ客船の寄港④第 4次産業革命への対応⑤県庁の働き方改革⑥乳幼児医療費公費負担⑦子育てに優しい運転免許センター

瀧本実議員(一問一答方式)

①中小企業の支援策②指定就労継続支援A型事業所の経営③待機児童の解消④民生委員・児童委員への支援策⑤指導農業士への支援⑥高齢者の事故防止⑦人生100年時代に向けた対応

内田務議員(一問一答方式)

①非正規雇用②国保の県単位化と医療提供体制③地域包括ケアシステム④広島市地域の課題⑤中山間地域振興と道路行政

中原好治議員(一問一答方式)

予算特別委員会

Q 1:県庁舎の耐震化 防災拠点である県庁舎は、倒壊しないというだけではなく、天井や壁の崩落等もなく、地震発生初期から防災拠点としての機能が確保されるべきであると考えるが、防災拠点性の確保も含めた耐震補強となるのか?A 1 :この度の県庁舎耐震化は、熊本地震における庁舎の被災状況なども踏まえ、窓ガラスの飛散や落下防止工事、議場の特定天井の落下防止工事など、安全性の確保のための改修や、地震や津波に備えた浸水・液状化対策工事などを行い、防災拠点としての機能の確保に努める。

(所見) 熊本地震では、県や市の議事堂の天井が落下して、議会開催が出来ない事態になりました。今回の耐震補強では防災拠点としての機能が地震初期から確保できる予定です。

ひろしま県議会 検 索

本 会 議 で の 質 問

Q 2:安全運転サポート車 最近、自動ブレーキやAT車の誤発進抑制装置、車線逸脱警報といった先進安全技術を備えた車両が増加している。県警では、昨年の交通死亡事故を基に、安全運転サポート車の効果を予測していると聞いているが、どのような試算になっているのか、警察本部長に伺う。A 2 :県警察では、安全運転サポート車の効果をより分かりやすく啓発するため、昨年中に県内で発生した四輪の自動車が関係する交通死亡事故79件について、関係車両が安全運転サポート車であったと仮定して独自に分析を行った。  その結果、半数以上となる42件で、自動ブレーキや車線逸脱防止機能が作動し、衝突回避や被害軽減などの効果が期待できたものと推測する。

(所見) 先進安全技術の装着には 6 万円から 9 万円程度掛かりますが、本年 1 月から自動ブレーキ装着車に対する任意保険料割引も始まりました。 交通事故被害低減のためにも、安全運転サポート車の普及が加速してほしいと思っています。

▲�予算特別委員会での質問の様子

Page 2: 西村かつのり · 2018-03-20 · ①県庁舎の耐震化、②安全運転サポート車の 効果、③県立総合技術研究所の成果、④県職員 の業務改善意識と職場風土、⑤co₂の排出量削

2018年春号 西村かつのり広島県議会だより ②

事務所:〒739-0321 広島市安芸区中野2-54-19TEL/FAX:082-892-4958携 帯:090-1682-0419E-mail:[email protected]

皆さんから多くのご相談をいただいております。身近な暮らしの困りごとがありましたら、ご相談ください。

 課題解決のヒントと答えは現場にあります!  西村かつのりは現場主義に徹し、安全・安心・元気な広島県をつくります!

Q 3:総合技術研究所 平成19年 4 月に県内 8 つの試験研究機関を統合して本研究所が発足し、10年が経過した。今後の総合技術研究所が目指す姿と取組み方針をどのように考えているのか、伺う。A 3 :総合技術研究所は、中小企業の既存製品の改良や新製品開発、生産性向上や、農林水産事業者の生産物の高付加価値化、生産量増加を支援するなど、生産現場に最も近い試験研究機関としての役割を担っていく必要があると考えている。  今後とも、各センターが一層連携をして、継続的な支援に取組むことで、意欲ある事業者が、新たなアイデアや価値の創造を実現し、成長分野への進出や市場を開拓するなど、県内産業の活性化を目指していく。

(所見) 県内中小企業や農林水産事業者のニーズを的確に把握して、利用者目線に立った研究を推進するよう要望しました。

Q 4:県職員の業務改善 県病院では、QC サークル活動(注)及び5 S 活動に取組んで 3年経過し成果も出ている。県病院の取り組みに対する認識と今後の県庁内での展開の可能性について、伺う。

A 4 :QC 手法による小チームでの改善活動は、経験や勘に頼るのではなく、客観的なデータを活用して、職場の課題を解決しようとする活動である。また、 5 S活動も、整理、整頓などの基本的な取組みを通じて、業務効率の向上や、ミス、事故の防止に効果があることから、非常に有効な活動と認識している。県病院の活動は、業務改善の模範的な取組みであり、こうした手法も参考にしながら県庁組織全体に、業務改善の取組みを更に広げてゆく。それとともに、職員が現状に満足することなく、変革を追求する姿勢を持ち続ける意識や組織風土の形成に取組んで行きたい。

(所見) 県病院の取組みを県庁内に展開するよう要望しました。

(注) �QCサークル:サービスや仕事などの質の管理改善を行なう小集団

Q 5:二酸化炭素(CO2)の排出量削減 広島県では、家庭のCO2削減に向けた取組みが遅れている。家庭の CO2排出量の削減に向けて、今後、県として具体的にどのような取組みを行っていくのか、伺う。A 5 :家庭 CO2排出量の削減目標達成のために、今年度から、家庭での「電気料金の節約」につながる専用サイトの開設と、「うちエコ診断士」による個別診断の促進により、個々の家庭での電力使用量を「見える化」し、具体的な省エネ行動につなげる事業を開始したところである。

  具体的には、昨年10月に専用サイトひろしまエコチャレンジを開設し、登録者が①実践する省エネ行動を宣言し、②実施状況や光熱費削減額を確認しながら、具体的な実践と削減効果の拡大を図っているところである。

(所見) 地球温暖化が今のまま進めば、2040年代に平均気温が1.5℃上昇し、自然災害や生態破壊のリスクが深刻化するという報告書もあります。CO2の排出量の更なる削減に、県が積極的にリードして取組んで行くよう要望しました。

トピックス

船越地区も高架決定 ⇒ 踏切はゼロに! 本年 1月に広島市より、船越地区の大部分を高架にし踏切問題の解消を図った再検討案が提示された。再検討案に対し、県・市・海田町・府中町は合意方向で、安芸区船越町内会も踏切廃止に対する手当てが実施される条件付きで合意となった。今後は工期は 1期(向洋駅側) 2期(海田市駅側)に分け、着工後17年で完成予定である。

(所見)再検討案では、海田市駅は 3階建てとなり 2階が山陽線、 3階が呉線のホームとなる。

 平成30年は、前年比1.54%増加する見込みです。 保険料は徐々に増加して平成36年から12万148円になります。広島市は①保険料の収納率の改善や②保健指導の充実等で医療費や保険料の増加を抑える予定です。 広島市の保険料を紹介しましたが、今年 6 月に前年の所得を基に各市町の個人新保険料が決定します。 (所見)広島県はジェネリック医薬品(注)の使用は全国

40位です。利用促進のために、医師や薬局でジェネリック医薬品に変更したいと伝え、相談してください。

 モデル事業を開始して、来所者数は 3 割増加して、徐々に認知度は向上しています。保健師や保育士等の人材確保が課題であり、就業希望者の発掘に努めているとのことです。モデル事業を通じて、問題点を改善して行き、全県展開に備えていきます。モデル事業実施市町平成29年 尾道市 福山市 海田町

平成30年 三次市 北広島町 府中町

(注)�ネウボラ:フィンランドの子育て支援システム。妊娠から出産、子どもが就学するまでを自治体が切れ目なくサポートしてくれる仕組みの事。

(注)�ジェネリック医薬品は新薬と同じ有効性や安全性が確保された低価格のお薬です。

JR 海田市・向洋間の高架事業 ひろしま版ネウボラ(注)全県展開に向けて、モデル事業拡大へ

向洋駅

安芸区(船越地区)

2018 年 1 月

海田町南区

府中町

呉線

呉線

山陽線山陽線・呉線

アンダーパス

横断道路橋向洋駅

安芸区(船越地区)

2015 年 6 月

海田町南区

府中町

山陽線

再検討案

見直し案

呉線

海田市駅

海田市駅

広島市の平均保険料平成29年 11万5857円平成30年 11万7643円平成36年 12万 148円

国民健康保険(国保)県単位化―広島市の平均保険料決まる―

整理

5S

清潔 清掃

整頓躾

JR 線高架のイメージ(中国新聞より引用)