塩見 みづ枝 shiomi mizue · 年は、さらに予想もつかないスピードで社...

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塩見: 文部科学省は、教育、学術・科学技術、 スポーツ、文化と非常に幅広い行政分野 を所掌しています。 井上:この 4 分野の社会との関わりは非 常に多岐に渡りますが、ハッキリ言って面 白楽しい!一貫しているのは、未来の担い 手である「人」づくりに軸足を置いている ことですね。 塩見:そして、「人が人としてより良く生 きようとする営みを支える」ということだ と思います。もちろん、「より良く」の内 容は一様ではなく、むしろ多様であること が大切です。 井上:もとより人づくりは百年の計。中長 期的な視点で、広い視野を持って取り組 む必要があります。日本だけでなく世界 の状況、教育や科学技術のことだけでは なく安全保障やマクロ経済、外交のこと、 過去の蓄積だけでなく予測される未来の こと、障害のある方や社会的弱者のこと など、幅広く考えなければなりません。そ して重要なのは、片足とは言わず半身くら いはどっぷりと現場に浸かることです。そ うやって考え抜いて、未来のための一手 を打っていく。 塩見:一度しかない人生、誰もが思うと ころにしたがって自分の可能性を切り拓 き、高めていく努力を応援することが文部 科学省の使命。そのことが、創造性に富 み、将来にわたって持続可能な社会を構 築していくことにつながると信じていま す。ちょっと格好つけすぎかも知れませ んが。 塩見:仕事ですから、どの部署も楽なと ころはありません。ですが、例えば教育で あれば「子供たちの考える力を育てる」「大 学の国際競争力を高める」などの大きな 課題の解決に向けた取組を、ほんの少し でも前に進める力になっていると感じられ ることは、職業人として何にも代えがたい 喜びですし、国の行政に携わる大きな魅 力と思います。その中で、各分野の一流 の実践者や研究者、文化人、アスリート の方々に接する機会があるのも大きな恩 恵ですね。 井上:質の高い人脈を作る機会には恵ま れていますよね。何をするにも様々なス テークホルダーの意見を聞く必要がありま すが、会いたいと思った人はほぼ皆さん 会ってくれる。これも、文部科学省という 組織の一員であるからこそです。 仕事をする上では、個人の裁量が大きい 点が魅力だと思います。文部科学省の組 織は、個別の行政分野ごとに係が設けら れていますが、係が担う仕事は係員、係長、 課長補佐、課長といった少人数で意思決 定されます。したがって、若手であっても、 課長さえ納得してくれれば物事を進める ことが出来ます。勿論、仕事はチームで 行うので上司や同僚とアイディアを練り上 げていくのですが、やる気があれば、自分 の考えをどんどん形にしていける。 塩見:最近は特に、省内で若手職員の意 見を大切にしようという気運がありますよ ね。良い仕事は、率直な議論の中からこ そ生まれます。この流れは大切にしていき たいです。 井上:若手職員が企画するワークショッ 文部科学省の仕事について 文部科学省の職場の魅力について 塩見 みづ枝 大臣官房人事課長(命)人事管理官 Shiomi Mizue 平成 2 年入省(行政) 平成 2 年 4 月 文部省大臣官房政策課 平成 2 年 7 月 同 初等中等教育局高等学校課 平成 3 年11 月 文化庁文化部文化普及課 平成 5 年 4 月 労働省職業能力開発局能力開発課 平成 6 年 7 月 同 計画係長 平成 7 年 4 月 文部省高等教育局大学課大学改革推進室学務係長 平成 8 年 7 月 文化庁文化部芸術文化課専門職員 平成 9 年 4 月 千葉県教育庁生涯学習部振興課主幹 平成 10 年 4 月 同 学校指導部指導課主幹 平成 12 年 4 月 文部省大臣官房政策課課長補佐 平成 13 年 1 月 文部科学省生涯学習政策局政策課専門調査官 (併)政策課課長補佐 平成 15 年 1 月 同 大臣官房総務課専門官 平成 15 年 9 月 同 初等中等教育局初等中等教育企画課課長補佐 平成 16 年 4 月 同 教育制度改革室長 平成 17 年10 月 文化庁文化部宗務課宗教法人室長 平成 19 年 7 月 文部科学省生涯学習政策局政策課生涯学習企画官 平成 19 年10 月 同 教育改革推進室長 平成 20 年 9 月 同 大臣官房人事課人事企画官(併)人事課副長 平成 22 年 7 月 同 生涯学習政策局社会教育課長 平成 24 年 1 月 同 初等中等教育局教育課程課長 平成 27 年 1 月 同 高等教育局大学振興課長 平成 28 年 6 月 同 高等教育企画課長 平成 29 年 7 月 同 大臣官房付(命)大臣官房文部科学戦略官 平成 30 年 1 月 (命)生涯学習政策局生涯学習総括官 平成 30 年10 月 (命)総合教育政策局社会教育振興総括官 令和元年 7月 現職 人事課長×参事官クロストーク Cross Talk 41

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Page 1: 塩見 みづ枝 Shiomi Mizue · 年は、さらに予想もつかないスピードで社 会が変わっていくでしょう。ただ、どんな に社会が変わっても、それを作っていくの

塩見:文部科学省は、教育、学術・科学技術、スポーツ、文化と非常に幅広い行政分野を所掌しています。井上:この 4 分野の社会との関わりは非常に多岐に渡りますが、ハッキリ言って面白楽しい!一貫しているのは、未来の担い手である「人」づくりに軸足を置いていることですね。塩見:そして、「人が人としてより良く生きようとする営みを支える」ということだと思います。もちろん、「より良く」の内容は一様ではなく、むしろ多様であることが大切です。井上:もとより人づくりは百年の計。中長期的な視点で、広い視野を持って取り組む必要があります。日本だけでなく世界の状況、教育や科学技術のことだけではなく安全保障やマクロ経済、外交のこと、過去の蓄積だけでなく予測される未来のこと、障害のある方や社会的弱者のことなど、幅広く考えなければなりません。そして重要なのは、片足とは言わず半身くら

いはどっぷりと現場に浸かることです。そうやって考え抜いて、未来のための一手を打っていく。塩見:一度しかない人生、誰もが思うところにしたがって自分の可能性を切り拓き、高めていく努力を応援することが文部科学省の使命。そのことが、創造性に富み、将来にわたって持続可能な社会を構築していくことにつながると信じています。ちょっと格好つけすぎかも知れませんが。

塩見:仕事ですから、どの部署も楽なところはありません。ですが、例えば教育であれば「子供たちの考える力を育てる」「大学の国際競争力を高める」などの大きな課題の解決に向けた取組を、ほんの少しでも前に進める力になっていると感じられることは、職業人として何にも代えがたい喜びですし、国の行政に携わる大きな魅力と思います。その中で、各分野の一流の実践者や研究者、文化人、アスリートの方々に接する機会があるのも大きな恩

恵ですね。井上:質の高い人脈を作る機会には恵まれていますよね。何をするにも様々なステークホルダーの意見を聞く必要がありますが、会いたいと思った人はほぼ皆さん会ってくれる。これも、文部科学省という組織の一員であるからこそです。仕事をする上では、個人の裁量が大きい点が魅力だと思います。文部科学省の組織は、個別の行政分野ごとに係が設けられていますが、係が担う仕事は係員、係長、課長補佐、課長といった少人数で意思決定されます。したがって、若手であっても、課長さえ納得してくれれば物事を進めることが出来ます。勿論、仕事はチームで行うので上司や同僚とアイディアを練り上げていくのですが、やる気があれば、自分の考えをどんどん形にしていける。塩見:最近は特に、省内で若手職員の意見を大切にしようという気運がありますよね。良い仕事は、率直な議論の中からこそ生まれます。この流れは大切にしていきたいです。井上:若手職員が企画するワークショッ

文部科学省の仕事について

文部科学省の職場の魅力について

塩見 みづ枝大臣官房人事課長(命)人事管理官

Shiomi Mizue平成 2 年入省(行政)

平成 2 年 4 月 文部省大臣官房政策課平成 2 年 7 月 同 初等中等教育局高等学校課平成 3 年 11 月 文化庁文化部文化普及課平成 5 年 4 月 労働省職業能力開発局能力開発課平成 6 年 7 月 同 計画係長平成 7 年 4 月 文部省高等教育局大学課大学改革推進室学務係長平成 8 年 7 月 文化庁文化部芸術文化課専門職員平成 9 年 4 月 千葉県教育庁生涯学習部振興課主幹平成 10 年 4 月 同 学校指導部指導課主幹平成 12 年 4 月 文部省大臣官房政策課課長補佐平成 13 年 1 月 文部科学省生涯学習政策局政策課専門調査官 (併)政策課課長補佐平成 15 年 1 月 同 大臣官房総務課専門官平成 15 年 9 月 同 初等中等教育局初等中等教育企画課課長補佐平成 16 年 4 月 同 教育制度改革室長平成 17 年 10 月 文化庁文化部宗務課宗教法人室長平成 19 年 7 月 文部科学省生涯学習政策局政策課生涯学習企画官平成 19 年 10 月 同 教育改革推進室長平成 20 年 9 月 同 大臣官房人事課人事企画官(併)人事課副長平成 22 年 7 月 同 生涯学習政策局社会教育課長平成 24 年 1 月 同 初等中等教育局教育課程課長平成 27 年 1 月 同 高等教育局大学振興課長平成 28 年 6 月 同 高等教育企画課長平成 29 年 7 月 同 大臣官房付(命)大臣官房文部科学戦略官平成 30 年 1 月 (命)生涯学習政策局生涯学習総括官平成 30 年 10 月 (命)総合教育政策局社会教育振興総括官令 和 元 年 7 月 現職

人事課長×参事官クロストーク

採用担当者より

Cross Talk

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プや省内研修も充実してきており、勉強の機会が多いのも良いところです。

塩見:まず大切なのは、前向きな意欲と自分の頭で粘り強く考える力があること。もう一つは、人に対する温かい心を持っていること。社会が激変を続ける中で、文部科学省で働く国家公務員に求められる能力やスキルも刻々と変わっていきます。これに対応するためには就職後も学び続けていかなくてはなりません。その基本となるのが意欲と考える力だと思っています。井上:そうですね。多様な利害を持つステークホルダーの意見や世界の状況を見極め、最適解を構想しなければならない。そして、行政官はその最適解を実際に日本の社会に導入するためには、相当な行動力と調整力、更に忍耐力が求められます。塩見:文部科学省の仕事は、「人」を対象とする仕事ですからね。自分とは異なる様々な人々への想像力や共感力、コミュニケーション力や協働力がとても大事に

なります。こうした力は役所という組織の中でできるだけ楽しく働き、質の高い成果を出すためにも不可欠なものです。そして最後に、困難に対し「負けてたまるか」と立ち向かっていける強い気持ちを芯に持っていること。これが実際には一番大事かも知れません。井上:このような話を聞くと、文部科学省の職員になるのはとても大変だと思うかもしれませんが、皆、最初からできる訳ではありません。一つ一つ経験を積みながら、行政官としてのスキルやノウハウを身に着けていけば大丈夫です。助けてくれる上司や仲間もいますしね。

井上:日本を少しでも良くしたいという気持ちがあるのであれば、国家公務員はおすすめの就職先です。特に、未来を支える人づくりに軸足を持つ文部科学省の仕事は、とてもやりがいがあります。文部科学省と一口に言っても、色々なキャリアパスがあります。行政のフロントで課題に対峙していく道、国益を背負って国際的な経

験を積んでいく道、政策立案の基礎となるファクトの分析や政策研究を行っていく道、より現場に近いところでプロジェクトマネジメントを手掛けていく道などなど。自分の得意な部分や特質を活かしながら、色々な形で国に貢献できます。面白そうだと思った皆さん、是非文部科学省の扉をたたいてください!塩見:これまでも常に「激動の時代」と言われ続けてきましたが、これからの数十年は、さらに予想もつかないスピードで社会が変わっていくでしょう。ただ、どんなに社会が変わっても、それを作っていくのは人。AI の時代にあって、人が人らしく幸福に生きることの価値が改めて問われている、と思いますし、人だけが持つ可能性をどれだけ伸ばせるかが社会の発展の鍵にもなります。来るべき時代をこれまでのどの時代よりも明るい時代にしたいという気概と、人の幸せに貢献したいという気持ちを持つ皆さんの入省をお待ちしています。

文部科学省が求める人材像とは

志望者へのメッセージ

井上 諭一大臣官房参事官

平成 3 年 4 月 科学技術庁科学技術振興局企画課平成 4 年 4 月 同 科学技術政策局計画課国際政策室平成 5 年 4 月 新技術事業団創造科学技術推進事業部主査平成 6 年 4 月 科学技術庁研究開発局宇宙国際課国際第 1 係長平成 7 年 10 月 同 研究開発局企画課企画係長平成 8 年 4 月 同 研究開発局企画課防災科学技術推進室専門職 (宇宙留学:米国コロンビア大学)平成 9 年 4 月 同 長官官房総務課企画係長平成 10 年 7 月 同 長官官房総務課長補佐(総括担当)平成 10 年 7 月 同 科学技術振興局国際課長補佐(企画担当)平成 12 年 9 月 同 科学技術振興局国際課長補佐(協力担当)平成 13 年 1 月 同 国際統括官付国際統括官補佐平成 13 年 6 月 外務省在ドイツ日本国大使館一等書記官平成 16 年 7 月 文部科学省研究開発局開発企画課課長補佐平成 17 年 10 月 内閣府大臣官房総務課課長補佐(大臣秘書官事務取扱)平成 18 年 9 月 文部科学省科学技術・学術政策局政策課企画官 (併)政策課安全・安心科学技術企画室長平成 19 年 8 月 同 大臣官房総務課企画官平成 20 年 7 月 同 研究振興局情報課情報科学技術研究企画官平成 21 年 4 月 同 研究振興局情報課計算科学技術推進室長平成 23 年 7 月 同 研究開発局海洋地球課長平成 26 年 1 月 独立行政法人科学技術振興機構経営企画部長平成 27 年 4 月 国立研究開発法人科学技術振興機構経営企画部長平成 28 年 1 月 文部科学省高等教育局学生・留学生課長平成 30 年 4 月 現職

Inoue Yuichi平成 3 年入省(資源工学)

採用担当者より

Cross Talk

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 私はずっと公立の学校で育ってきましたが、特に小学校や中学校には様々

な家庭環境の生徒がいました。勉強や部活動など、生徒全員が自分の置かれ

た環境に関係なく何かに打ち込める場としての学校に関わりたいと考えまし

た。(スポーツ庁参事官(民間スポーツ担当))

 現代社会にある課題は様々な人や国に跨る複雑なものとなってきていま

す。このような中、地球規模で活躍することができる人づくりに携わり、我が

国が国際社会で主体的な役割を担える国づくりをしていきたいと考え入省し

ました。(文化庁文化資源活用課)

 一人ひとりの子供たちが自分の夢や目標をもって自己実現できるような教

育環境をつくることが、日本の未来にとって非常に重要だと考え、教育の道を

志しました。文化・スポーツ・科学技術など、人の成長に様々な方向から携われ

ることにも魅力を感じ、文部科学省を選びました。(大臣官房人事課)

 社会が豊かになる一方で、日本人の心は豊かなのか、前向きに生きること

ができている若者はどれくらいいるのか疑問に思いました。そこで、人の価

値観や人格形成に大きく関わる施策に関わり、「生きる希望」を自ら見つけ、

前向きに生きていく人を増やしたいと思い入省しました。(大臣官房総務課)

 科学技術・教育の双方に関わることができるため、文部科学省を選びまし

た。大きな科学技術のプロジェクトほど、目的を果たすためにとても長い時間

がかかります。 科学技術の更なる発展は、今後日本が、そして世界がさらに

豊かになるためのカギであり、その長いタイムスケールを支える人材育成も

重要なのです。(研究開発局地震・防災研究課)

 子供の未来を考える仕事柄、未来志向で前向きに物事を考える方、家庭を

大切にされている方が多いと感じます。所属の課は海外と関わりのある案件

が多く、英語が飛び交うこともあります。海外経験が豊富な方や旅行好きの

方も多く、明るく和気藹々とした中で日々働いています。

(大臣官房国際課)

 教育関係の事務を所掌する部署にいますが、現場の教育への熱意にあふれ

ています。上司や同僚とお互いを支え合い、大きな仕事をしていこうという気

概の根付いた職場だと思います。国の制度を支えるというのは大変な忍耐の

いる仕事ですが、私たちは決して1人で仕事をしているわけではありません。

(初等中等教育局幼児教育課)

 積極的に考え、行動することが好まれる雰囲気なので、自分も「頑張りた

い!」と日々、思える雰囲気です。スポーツ庁は、幹部との距離も近く、貴重な

お話を聞くことができ、勉強させていただいています。

(スポーツ庁らしく、勤務後にスポーツすることもありますよ!)

(スポーツ庁健康スポーツ課)

 国家公務員がイメージされがちな堅さはなく、みんな闊達に議論をしなが

らのびのび仕事をしています。1年目から様々な企画に挑戦させていただい

ており、上司や同僚に屈託なく進言でき、非常に風通しが良いです。部署外の

人とも付き合いが多く、興味次第でいろんな情報が手に入るので、非常に勉

強になります。

(科学技術・学術政策局政策課国際戦略室)

文部科学省を選んだ理由 職場の雰囲気

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一年目職員からのメッセージ

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 初等中等教育行政の中でもいじめ対策や教員の働き方改革に関心があり

ます。いじめ対策については、幸運にも所管部署へ配属されたため、大学時代

から構想していた統括的ないじめ予防教育のプログラムの現場への普及など

を実現したいと考えています。(初等中等教育局児童生徒課)

 大学時代は世界各国を旅して海外の教育事例を研究してきました。文部科

学省でも「教育の外交官」になる気概で、世界各国から教育を良くするための

知恵をかき集めて母国に持ち帰り、教育政策に活かしていきたいと考えてい

ます。(大臣官房政策課)

 国際教育をさらに充実させていくことです。国や文化に関係なく人は皆違っ

ています。違いを受け入れ、共に生きる姿勢を育むことに、国際教育の本質が

あると思います。一人でも多くの子供たちに、国際教育を通じて素晴らしい体

験をしてもらいたいです。(初等中等教育局教育課程課教育課程企画室)

 教育の力を活用して、全ての人が目標を持ち挑戦し続け、主体的に未来を

選択できる社会を実現したいと考えています。学ぶことが目的となっている

教育スタイルから脱し、自分の夢や目標に合わせた学び方ができるような教

育を作り上げてみせます。(科学技術・学術政策局人材政策課)

 もともと自分が研究者になるか迷い、将来を考えて、就職を選んだことも

あることから、いつか研究者という職業が、将来に不安を抱かないようなも

のにしたいと考えています。本気で研究者を目指す学生が増え、博士号を取

るのが当たり前になっているような環境を実現したいです。

(研究振興局振興企画課)

 行政の仕事は、未来を主体的に創る一員として、答えのない問と向き合いな

がら人々の「幸せ」を追求していくものです。携わるどの分野においても自分

事として、その未来を考えることができる文部科学省で、一緒に未来を思い描

き議論することができれば嬉しいです。(文化庁参事官(芸術文化担当)付)

 皆さんが努力していることが何であれ、文部科学省が所掌する学び・科学

技術・文化・スポーツのどれかに関わることだと思います。実体験に基づく課

題意識は一番の原動力になるので、目の前のことに思う存分打ち込んでくだ

さい。(研究振興局振興企画課学術企画室)

 文部科学省の政策の多くは、その成否によって人々の人生を大きく左右し

てしまうものばかりです。責任は重大ですが、人の生涯にあらゆる角度から

携われることは本当に魅力的で、やりがいにあふれる楽しい職場です。皆様

とお会いできる日を楽しみにしております!

(初等中等教育局修学支援プロジェクトチーム)

 何か自身が興味のある分野への熱い思い、また、広く文部科学行政におい

て挑戦したいこと、成し遂げたいことを持ち、目指すとよいと思います。とは

いうものの、その思いをぶつける面接の機会は官庁訪問時なので、まずは何

よりも一次試験・二次試験の突破のための勉強を頑張ってください。応援し

ています。(研究開発局原子力課)

 官庁訪問では、様々な省庁とで悩むかと思いますが、直感を大切にしてく

ださい。私自身、ふとした気持ちで文部科学省に行き、面接してくださった皆

さんの人柄で決めましたが、振り返ると良い選択をしたと思います。

(研究振興局参事官(情報担当)付)

文部科学省で実現したいこと 文部科学省を目指す方へのメッセージ

※全文版を採用ホームページ(P.45 参照)に掲載しています。

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採用情報

採用状況

採用スケジュール(総合職)

令和 2 年度の総合職職員採用実績 事務系 技術系 合 計

24(12) 13(3) 37(15)女性や大学院出身者も多数採用されています!令和 2 年度総合職採用(内定)者

政 治・

国 際法 律 経 済

人間科学

工 学数理科学

・物 理

・地球科学

化 学・

生 物・

薬 学

農業科学・

水 産農業農村工 学

森 林・

自然環境教 養 合 計

令和2年度(内定者)

学部卒 1(1) 7(2) 3(1) 1(1) 1 1 5(1) 19(6)

修士課程修了 1 1 2

博士課程修了

合 計 2(1) 7(2) 3(1) 1(1) 1 2 5(1) 21(6)

平成31年度

学部卒 1 7(3) 5(3) 1 2(1) 3(2) 19(9)

修士課程修了 1 1 1(1) 3(1)

博士課程修了

合 計 2 7(3) 5(3) 1 3(1) 4(3) 22(10)

大卒程度試験

行 政 人間科学 工 学数理科学

・物 理

・地球科学

化 学・

生 物・

薬 学

農業科学・

水 産農業農村工 学

森 林・

自然環境法 務 合 計

令和2年度(内定者)

学部卒(6年制) 1(1) 1(1)修士課程修了 1(1) 4(4) 4(2) 3(1) 12(8)博士課程修了 1 2 3

合 計 1(1) 4(4) 4(2) 1 6(2) 16(9)

平成31年度

学部卒(6年制) 1(1) 1 2(1)修士課程修了 2(1) 1 2 1 2(1) 1 9(2)博士課程修了 2 1(1) 3(1)

合 計 2(1) 1 2 3 4(3) 2 14(4)

院卒程度試験

●( )内は女性の内数 ●平成31年度の内定者については、卒業見込者、修了見込者を含む

3月27日(金)〜4月6日(月) 受験受付

4月26日(日) 一次試験

5月8日(金) 一次試験合格発表

5月24日(日) 二次試験(筆記)

5月26日(火)〜6月12日(金) 二次試験(政策課題討議・人物)

6月23日(火) 最終合格発表

6月24日(水) 官庁訪問開始

6月24日(水)〜6月26日(金) 第1クール

6月29日(月)〜7月1日(水) 第2クール

7月2日(木)〜7月3日(金) 第3クール

7月6日(月) 第4クール

7月7日(火)第5クール

正午以降 内々定解禁

 文部科学省への入省を希望される方は、必ず官庁訪問をしていただくことになります。官庁訪問は、試験の種別、採用区分により、開始日、受付場所などが異なります。官庁訪問前には、文部科学省ホームページで詳細を確認してください。また、人事院ホームページもあわせてご覧ください。

文部科学省ホームページ(採用案内 総合職・一般職)

 業務説明会や官庁訪問などに関する最新の情報は、文部科学省ホームページの採用案内に随時掲載しますのでご覧ください。

https://www.mext.go.jp/b_menu/saiyou/sgipn.htm

※下記スケジュールは2020年のものです。

採用情報

Recruit Inform

ation

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採用に関する Q&A

職員訪問

お問い合わせ先

インターンシップ制度

(令和2年2月3日現在)

 文部科学省において実務を体験することにより、主体的な職業選択や高い職業意識の育成を図り、文部科学省行政への理解を深めてもらうことを目的に夏期及び春期休業中に文部科学省インターンシップ(短期コース:原則2週間 長期コース:3週間以上)を実施しています。 文部科学省インターンシップはそれぞれ開始時期の約 3 ヶ月前から文部科学省のホームページに実施概要を掲載いたします。

応募人数と受入人数の推移

29年度 30年度 2019年度夏期 春期 夏期 春期 夏期 春期

受入人数 156 91 147 79 112 72応募人数 448 172 434 132 370 137

※長期インターンシップは平成25年度から平成28年度に実施。

 文部科学省では「教育」「科学技術・学術」「スポーツ」「文化」といった幅広い分野を担当しています。 これらは、「人材の育成」の観点から、いずれも極めて重要な行政分野であり、未来の動向を見据えた総合的な政策の企画・立案及びその展開が強く求められています。 「人」を育て、「知恵」を生み出し、「未来」の基盤をつくっていくという役割を担う文部科学省では、人間が好きで、将来のビジョンのための新しい感覚、柔軟な思考力とそれを現実に結びつけるのに必要な、困難な課題にも粘り強く立ち向かう気概や想いを持った方々を求めています。

文部科学省では、どんな人材を求めているのですか?Q1

 総合職は政策の企画、立案や省内外との調整業務、一般職事務系は総務、会計といった管理業務や事業の実施、一般職技術系は技術的な知識、経験を背景に専門性を活かせる業務に携わることが多いかと思います。 しかし、従来から文部科学省では本人の希望や能力、適性などを踏まえた人事配置をしており、一般職職員が、適性や能力に応じて、政策の企画、立案の色合いの濃い仕事に携わることもあります。

総合職と一般職の職員の仕事内容は、どのように違うのですか?Q2

 試験区分に応じて、事務系採用、技術系採用とありますが、事務系行政官・技術系行政官の区別はありません。当然、高度な専門的知識を必要とする業務の場合は、事務系と技術系の背景を考慮しますが、入省後は「適材適所」で配置が決まります。これからの「変革の時代」を乗り切っていくためには、自分の専攻分野にとらわれず、幅広い視野を持って、新しい世界にどんどん挑戦していく積極性が求められます。

事務系行政官と技術系行政官の職務上の違いはありますか?Q3

 仕事の内容や職員の雰囲気をよりよく知っていただくために、職員訪問の機会を設けております。なお、東京にお越しになることが難しい方については、Skype for Business を活用した Skype 職場訪問も可能です。 区分・職種ごとに申込方法が異なるため、詳細は以下のページを御参照ください。

http://www.mext.go.jp/b_menu/saiyou/1330632.htm

〒100-8959 東京都千代田区霞が関 3-2-2  TEL 03-5253-4111(代表)

事務系区分

技術系区分

大臣官房人事課任用班任用第一係(内線 2135)E-mail:[email protected]

大臣官房人事課任用班任用第二係(内線 3426)E-mail:[email protected]

採用情報

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ation

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