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User’s Manual e 2 studio 統合開発環境 ユーザーズマニュアル 入門ガイド 対象デバイス RX, RL78, RH850, RZ ファミリ Rev.1.00 2018.7

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Page 1: e2 studio 統合開発環境 ユーザーズマニュアル 入門 …...このマニュアルの使い方 このマニュアルは、アプリケーション・システムを開発する際の統合開発環境である

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anual

e2 studio 統合開発環境

ユーザーズマニュアル 入門ガイド

対象デバイス RX, RL78, RH850, RZ ファミリ

Rev.1.00 2018.7

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ご注意書き 1. 本資料に記載された回路、ソフトウェアおよびこれらに関連する情報は、半導体製品の動作例、

応用例を説明するものです。お客様の機器・システムの設計において、回路、ソフトウェアおよびこれらに関連する情報を使用する場合には、お客様の責任において行ってください。これらの使用に起因して、お客様または第三者に生じた損害に関し、当社は、一切その責任を負いません。

2. 本資料に記載されている情報は、正確を期すため慎重に作成したものですが、誤りがないことを保証するものではありません。万一、本資料に記載されている情報の誤りに起因する損害がお客様に生じた場合においても、当社は、一切その責任を負いません。

3. 本資料に記載された製品デ-タ、図、表、プログラム、アルゴリズム、応用回路例等の情報の使用に起因して発生した第三者の特許権、著作権その他の知的財産権に対する侵害に関し、当社は、何らの責任を負うものではありません。当社は、本資料に基づき当社または第三者の特許権、著作権その他の知的財産権を何ら許諾するものではありません。

4. 当社製品を改造、改変、複製等しないでください。かかる改造、改変、複製等により生じた損害に関し、当社は、一切その責任を負いません。

5. 当社は、当社製品の品質水準を「標準水準」および「高品質水準」に分類しており、 各品質水準は、以下に示す用途に製品が使用されることを意図しております。 標準水準: コンピュータ、OA機器、通信機器、計測機器、AV 機器、 家電、工作機械、パーソナル機器、産業用ロボット等 高品質水準: 輸送機器(自動車、電車、船舶等)、交通用信号機器、 防災・防犯装置、各種安全装置等 当社製品は、直接生命・身体に危害を及ぼす可能性のある機器・システム(生命維持装置、人体

に埋め込み使用するもの等) 、もしくは多大な物的損害を発生させるおそれのある機器・システム(原子力制御システム、軍事機器等)に使用されることを意図しておらず、使用することはできません。 たとえ、意図しない用途に当社製品を使用したことによりお客様または第三者に損害が生じても、当社は一切その責任を負いません。 なお、ご不明点がある場合は、当社営業にお問い合わせください。

6. 当社製品をご使用の際は、当社が指定する最大定格、動作電源電圧範囲、放熱特性、実装条件その他の保証範囲内でご使用ください。当社保証範囲を超えて当社製品をご使用された場合の故障および事故につきましては、当社は、一切その責任を負いません。

7. 当社は、当社製品の品質および信頼性の向上に努めていますが、半導体製品はある確率で故障が発生したり、使用条件によっては誤動作したりする場合があります。また、当社製品は耐放射線設計については行っておりません。当社製品の故障または誤動作が生じた場合も、人身事故、火災事故、社会的損害等を生じさせないよう、お客様の責任において、冗長設計、延焼対策設計、誤動作防止設計等の安全設計およびエージング処理等、お客様の機器・システムとしての出荷保証を行ってください。特に、マイコンソフトウェアは、単独での検証は困難なため、お客様の機器・システムとしての安全検証をお客様の責任で行ってください。

8. 当社製品の環境適合性等の詳細につきましては、製品個別に必ず当社営業窓口までお問合せください。ご使用に際しては、特定の物質の含有・使用を規制する RoHS指令等、適用される環境関連法令を十分調査のうえ、かかる法令に適合するようご使用ください。お客様がかかる法令を遵守しないことにより生じた損害に関して、当社は、一切その責任を負いません。

9. 本資料に記載されている当社製品および技術を国内外の法令および規則により製造・使用・販売を禁止されている機器・システムに使用することはできません。また、当社製品および技術を大量破壊兵器の開発等の目的、軍事利用の目的その他軍事用途に使用しないでください。当社製品または技術を輸出する場合は、「外国為替及び外国貿易法」その他輸出関連法令を遵守し、かかる法令の定めるところにより必要な手続を行ってください。

10. お客様の転売等により、本ご注意書き記載の諸条件に抵触して当社製品が使用され、その使用から損害が生じた場合、当社は何らの責任も負わず、お客様にてご負担して頂きますのでご了承ください。

11. 本資料の全部または一部を当社の文書による事前の承諾を得ることなく転載または複製することを禁じます。

注 1. 本資料において使用されている「当社」とは、ルネサス エレクトロニクス株式会社およびルネ

サス エレクトロニクス株式会社がその総株主の議決権の過半数を直接または間接に保有する会社をいいます。

注 2. 本資料において使用されている「当社製品」とは、注1において定義された当社の開発、製造製品をいいます。

(2012.4)

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このマニュアルの使い方

このマニュアルは、アプリケーション・システムを開発する際の統合開発環境である e2 studio について説明します。

e2 studio は RX ファミリ、RL78 ファミリ、RZ ファミリ用の統合開発環境で、ソフトウェア開発における、設計、実装、デ

バッグなどの各開発フェーズに必要なツールを単一のプラットフォームに統合しています。 統合することで、さまざまなツールを使い分けずにすべての開発を本製品のみで行うことができます。

対象者 このマニュアルは、e2 studio を使用してソフトウェアやハードウェアのアプリケーシ

ョン・システムを開発するユーザを対象としています。 目的 このマニュアルは、ユーザがターゲットデバイスを使用してハードウェアやソフトウ

ェアのシステム開発を始める際の e2 studio の機能を説明します。 構成 このマニュアルは、大きく分けて次の内容で構成しています。

第 1 章 概説 第 2 章 インストール 第 3 章 プロジェクトの生成 第 4 章 ビルド 第 5 章 デバッグ 第 6 章 ヘルプ

読み方 このマニュアルを読むにあたっては、電気、論理回路、マイクロコンピュータに関す

る一般知識が必要となります。

凡例 データ表記の重み :左が上位桁、右が下位桁

アクティブ・ロウの表記 :XXX(端子、信号名称に上線) 注 :本文中につけた注の説明 注意 :気をつけて読んでいただきたい内容 備考 :本文中の補足説明 数の表記 :10 進数 ... XXXX

16 進数 ... 0xXXXX

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目次

第 1 章 概説 ........................................................................................................................... 1

1.1. システム構成 ........................................................................................................................... 1 1.2. 動作環境 .................................................................................................................................. 1

1.2.1. システム要件 1.2.2. サポートするツールチェーン

第 2 章 インストール ................................................................................................................ 3

2.1. e2 studio のインストール .......................................................................................................... 3 2.2. e2 studio のアンインストール ................................................................................................... 4 2.3. e2 studio のメジャーバージョンアップ ...................................................................................... 4 2.4. インターネットを介したプラグイン更新 .................................................................................... 5

2.4.1. プラグインの更新方法 2.4.2. インストーラによるマイナーバージョンの更新方法

2.5. コンパイラパッケージのインストール ...................................................................................... 9

第 3 章 プロジェクトの作成 .................................................................................................... 10

3.1. 新規プロジェクトの作成 ......................................................................................................... 10 3.2. デバッグ専用プロジェクトの作成方法 .................................................................................. 16 3.3. ワークスペースへの既存プロジェクトのインポート .............................................................. 18

第 4 章 ビルド ....................................................................................................................... 19

4.1. ビルドオプションの設定 ......................................................................................................... 19 4.2. プロジェクトのビルド .............................................................................................................. 22 4.3. ビルド構成のレポート ............................................................................................................ 24

第 5 章 デバッグ ................................................................................................................... 25

5.1. 既存デバッグ構成の変更 ...................................................................................................... 26 5.2. 新規デバッグ構成の作成 ...................................................................................................... 31 5.3. Launch Bar .............................................................................................................................. 32 5.4. 基本的なデバッグ機能 .......................................................................................................... 33

5.4.1. ブレークポイントビュー 5.4.2. 式ビュー 5.4.3. レジスタービュー 5.4.4. メモリービュー 5.4.5. 逆アセンブルビュー 5.4.6. 変数ビュー 5.4.7. イベントポイントビュー 5.4.8. IO Registers ビュー 5.4.9. トレースビュー

第 6 章 ヘルプ ...................................................................................................................... 50

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e2 studio 入門ガイド 2018.07.30

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第1章 概説 ルネサス製マイクロコントローラをサポートする e2 studio は、Eclipse ベースの組み込み向け開発環境です。e2 studio は、ビルドフェーズ(エディタ、コンパイラ、リンカコントロールなど)から、拡張 GDB インタフェースをサポート

するデバッグフェーズをサポートするオープンソース Eclipse CDT (C/C++ 開発ツール)プロジェクトを基本に開発

されたものです。 この章では、RX ファミリシリーズマイクロコントローラ用のアプリケーション開発を例として、e2 studio のシステム

構成と動作環境を説明します。 本ドキュメントの e2 studio に関する説明は、特に注意書きのない限り e2 studio V7.0 に基づくものです。

1.1. システム構成

一般的なシステム構成の例を以下に示します。

図 1-1 システム構成

1.2. 動作環境

本製品に対するシステムの必要条件を以下に示します。

1.2.1. システム要件

PC ハードウェア環境: プロセッサ: 1GHz 以上(ハイパースレッディング及びマルチコア CPU をサポートする) メインメモリ: 1GB 以上(特に Windows 64 ビット OS に関しては 2GB 以上が望ましい) ディスプレイ: 解像度 1,024 x 768 ピクセル以上; 65,536 色以上 インタフェース: USB 2.0 (ハイスピードまたはフルスピード) ハイスピードが望ましい 動作環境: Windows 7 (32/64 ビット OS), Windows 8.1 (32/64 ビット OS), および Windows 10 (32/64 ビット OS)

ホストマシン エミュレータ ターゲットボード

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1.2.2. サポートするツールチェーン

1.2.2.1. サポートするコンパイラ

RX ファミリ用ルネサス C/C++コンパイラパッケージ RL78 ファミリ用ルネサス C コンパイラパッケージ Gnu ARM Embedded Toolchian (RZ, Synergy 向け) GNURX Windows ツールチェーン (ELF) GNURL78 Windows ツールチェーン (ELF)

注: Renesas 製コンパイラパッケージにはそれぞれ「統合開発環境付き」(CS+に同梱)、 「統合開発環境なし」(コンパイラ単体)がありますが、e2 studio にはいずれも適用可能です。

1.2.2.2. サポートするエミュレータ

E2 エミュレータ Lite (RX, RL78), E1 (RX, RL78, RH850), E2 (RX, RL78, RH850), E20 (RX), IECUBE (RL78), Segger J-Link (RX, RZ)

1.2.2.3. サポートするシミュレータ

Renesas シミュレータ (RX, RL78), GDB シミュレータ (RX, RL78)

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第2章 インストール 最新の e2 studio 統合開発環境インストーラパッケージはルネサスウェブサイトから無償でダウンロードできます。

ソフトウェアをダウンロードするには MyRenesas ページのルネサスアカウントにログインしてください。 インストーラのダウンロードページにも使用に際しての注意事項が記載されておりますので事前にご確認ください。

なお、Renesas Synergy™の開発環境については、以下の製品ページから入手してください。 詳細についても製品ページの情報を御参照ください。 https://www.renesas.com/synergy

この章では、e2 studio のインストールおよびアンインストールについて説明します。

2.1. e2 studio のインストール

(1) e2 studio インストーラをダブルクリックして e2 studio インストールウィザードページを開いてください。 [Next] をクリックします。

(2) Install Folder デフォルトのインストール先は “C:\Renesas\e2_studio” に設定されています。変更する場合は、インスト

ールするフォルダをテキストボックスに直接入力するか [Browse…] ボタンをクリックして指定してくださ

い。 また e2 studio をインストールする Windows ユーザを選択して[Next] をクリックします。 注 1: 複数バージョンの e2 studio をインストールする場合は別のフォルダを指定します。 注 2: インストール先には全角文字を含まないフォルダパスを指定してください。

(3) Device Families

インストールするデバイスファミリを選択してください(複数選択可)。[Next] をクリックします。

(4) Extra Components インストールする追加コンポーネント(言語パック、SVN および Git サポート、RTOS サポート)を選択して

ください。[Next] をクリックします。 注:日本語の言語パックを指定しないとメニュー等が日本語表示になりません。

(5) Components

必要なコンポーネントを選択されている事を確認し、[Next] をクリックします。

(6) Additional Software 追加ソフトウェア(コンパイラ、ユーティリティ)を選択し、[Next] をクリックします。 注 1: インターネット接続がない場合、このステップは無効ですが、インストール操作はそのまま継続できます。必要

なソフトウェアがあれば別途インストールしてください。

注 2: CS+等でコンパイラ製品がインストール済であれば、改めて指定する必要はありません。

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(7) License Agreement ライセンス契約を読んで同意した後、[Next] をクリックします。 ライセンス契約に同意しない場合、インストールは続行できません。

(8) Shortcuts スタートメニューに表示するショートカット名を選択し、[Next] をクリックします。 注:e2 studio を複数インストールする場合は、互いに区別できるような名前に変更してください。

(9) Summary インストールされるコンポーネントの一覧が表示されます。内容を確認ののち[Install] をクリックしてくださ

い。e2 studio のインストールが開始されます。

(10) Installing… インストールの実行中には、追加ソフトウェアで選択した項目に応じて、ソフトウェアをインストールするた

めのダイアログボックスが開きますので画面の指示に従って操作を行ってください。

(11) Results インストールを行った結果が表示されます。エラー等が出ていないかを確認してください。 [Finish] ボタンをクリックするとインストーラが終了します。

2.2. e2 studio のアンインストール

e2 studio のアンインストールは、Windows OS での通常のプログラムアンインストール手順で行えます。

(1) [スタート] → [コントロールパネル] → [プログラムと機能]を選択します。

(2) インストール済みプログラムのリストから、"e2 studio" を選択し、[アンインストール(U)] ボタンをクリックし

ます。

(3) [アンインストール] ダイアログボックスの [アンインストール] ボタンをクリックして削除を確認してくださ

い。

アンインストールの最後に、e2 studio はインストール先から削除され、ショートカットメニューも削除されます。

注: コントロールパネルに該当する e2 studio が表示されないか、アンインストールができない場合は、 以下のフォルダにあるアンインストーラを直接実行してください。

{e2 studio のインストールフォルダ}¥uninstall¥uninstall.exe

2.3. e2 studio のメジャーバージョンアップ

メジャーバージョンアップ(v.6.3.0 から v.7.0.0 へのような大きな桁のバージョンアップ)では、[更新の検査]は適用

できませんので、e2 studio インストーラにより新たにインストールを行ってください。その際、古いバージョンの e2 studio と同じフォルダに異なるバージョンの e2 studio を上書きインストールしないようご注意ください。元のバージ

ョンの e2 studio を一旦アンインストールするか、もし古いバージョンを残したままで別のバージョンを利用したい場

合は、新たに作成した別のフォルダにインストールしてください。

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2.4. インターネットを介したプラグイン更新

以下に示す方法は、インストール済のプラグインをインターネットを介して更新します。ただしこの方法では新しい

機能をインストールすることはできませんので e2 studio のバージョンアップはインストーラにより行ってください。

2.4.1. プラグインの更新方法

[ヘルプ] メニューから [更新の検査] をクリックして、[利用できる更新] パネルを表示してください。

図 2-1 [更新の検査]メニュー

図 2-2 e2 studio – [利用できる更新] パネル (1/3)

(2) [利用できる更新] パネルでは、デフォルトですべてのソフトウェアコンポーネントが選択されています。こ

れにより、すべてのソフトウェアを最新のものにアップデートすることができます。 (図 2-2 に例を示しま

す。)

(3) [次へ(N)>] ボタンをクリックしてください。

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図 2-3 e2 studio – [利用できる更新] パネル (2/3)

(4) [次へ(N)>] ボタンを選択してアップデートを続行します。

図 2-4 e2 studio – [利用できる更新] パネル (3/3)

(5) ソフトウェアライセンス契約を読み同意します。[終了(F)] をクリックしてアップデートを完了してください。

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図 2-5 e2 studio – [e2 studio について] パネル

(6) [ヘルプ] メニューの [e2 studio について] をクリックし、アップデートされたバージョンを確認してくださ

い。

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2.4.2. インストーラによるマイナーバージョンの更新方法

本節では、インストーラのバージョンアップ機能を用いて更新するための手順を説明します。

(1) 下記のルネサスページからインストールしたいバージョンの e2 studio インストーラ(オフライン用)をダウ

ンロードしてください。http://www.renesas.com/e2studio_download 注: 差分アップデートプログラムを使用した更新方法は、バージョン 4.0 以降では利用できません。

(2) (1)でダウンロードしたインストーラファイルをダブルクリックして実行してください。インストーラがインストー

ル済みのバージョンがあれば「インストール」以外の選択肢が現われます。

[アップグレード] - 同一メジャーバージョン間で更新を行う (例: V6.2.0→V6.3.0) [修正] - 同一バージョンのインストーラを使ってプラグインを追加インストールする [削除] - インストール済の e2 studio をアンインストールします [インストール] - 新しい場所に e2 studio をインストールします

図 2-6 インストーラの起動画面 (インストール済のものがある場合)

注意: インストーラとメジャーバージョンが異なる e2 studio には「アップグレード」や「修正」を適用しないでく

ださい。「インストール」を選択して別なフォルダにインストールするか、旧版を一旦アンインストールして

ください。

(3) いずれかを選択して [次へ(N)>] をクリックすると次の項目の入力画面に進みます。 以降は 「2.1 e2 studio のインストール」以下の手順を参考に、画面に従って操作を行ってください。

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2.5. コンパイラパッケージのインストール

「2.1. e2 studio のインストール」で示したように、インターネット接続時には「追加ソフトウェア」の画面でコンパイラ

パッケージをインストールできますが、インストール時にコンパイラを選択しなかった場合、あるいはインターネット

接続のない環境ではコンパイラパッケージのインストールは別途行ってください。

コンパイラパッケージはそれぞれ下記のサイトからダウンロードしてください。コンパイラパッケージのインストール

方法については各パッケージのダウンロードページをご覧ください。

Renesas 製コンパイラパッケージのダウンロードサイト:

RX ファミリ用 http://www.renesas.com/rx_c RL78 ファミリ用 http://www.renesas.com/rl78_c

GNU ツールチェーンのダウンロードサイト:

https://gcc-renesas.com/ja/

コンパイラがインストール済みであるかを確認するには、ツールバーの をクリックするか、[ヘルプ] メニュー

から[Renesas ツールチェーンの追加] をクリックして、 [Renesas ツールチェーン管理] (下図)を開きます。e2 studio に登録したいツールチェーンを確認してください。

使用したいコンパイラがリストにない場合は、[追加] ボタンをクリックしてインストールされている場所を指定してく

ださい。

図 2-7 ツールチェーン管理

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第3章 プロジェクトの作成 e2 studio では、「プロジェクト」がビルドやデバッグ操作の基本単位です。 この章では、新規プロジェクトの作成、および既存の e2 studio プロジェクト、HEW 統合開発環境プロジェクト、

CS+プロジェクトの e2 studio へのインポートについて説明します。 注意: 1. ご利用の PC に e2 studio をインストールして使用する場合は、別途提供されるコンパイラパッケージを

インストールする必要があります。 2. e2 studio インストールフォルダ名、プロジェクト名とそのフォルダ、ソースファイル名に多バイト文字は

使用できません。 3.1. 新規プロジェクトの作成

Windows の [スタート] メニューから e2 studio を起動し、ワークスペースディレクトリを指定します。このワークス

ペースに作成したプロジェクトが追加されます。 新規にプロジェクトを作成するには、以下の手順を実行してください。

(1) [ファイル] → [新規] → [C/C++ Project] の順にクリックすると、新規プロジェクト作成ウィザードが起動し

ます(下図)。

図 3-1 新規プロジェクト作成ウィザード

(2) デバイスとプロジェクトの種類を選択します(例えば RX デバイスの場合は「Renesas CC-RX Toolchain」)。もし使用したいデバイスファミリが表示されない場合はそのデバイス用のビルド・デバッグサ

ポートプラグインがインストールされていないかもしれません。その場合はインストーラで「修正」を選択し、

プラグインを追加するか再インストールしてください。 [次へ(N)>] をクリックすると次の画面に進みます。

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図 3-2 新規プロジェクト作成ウィザード (1/4)

(3) プロジェクト名を入力し、[次へ(N)>] で進めます。

図 3-3 新規プロジェクト作成ウィザード (2/4)

GCC 用

CC-RX 用

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(4) [ツールチェーン・バージョン]、[デバッグ・ハードウェア]、[ターゲットの選択] を指定してください。 [次へ(N)>] ボタンで次の画面に進みます。 注 1: E1 と同様に”E2”や“E2 Lite” も [デバッグ・ハードウェア] のプルダウンメニューから選択できます。 注 2: 「Configurations」欄は必要なものだけを選択してください。複数のビルド構成を作成するとビルドオプションの

設定も複数組作成されます。

図 3-4 新規プロジェクト作成ウィザード (3/4)

(5) デバイスによって選択可能アシストツールのみが有効になります。チェックマークをつけると、対応する機

能を利用可能なプロジェクトが作成できます。[次へ(N)>] ボタンで次の画面に進みます。 [コード生成] - ドライバや周辺機能のコードを GUI 画面から API 関数として生成する機能です。レジスタの初期化コ

ードや割り込みハンドラが生成されます。

[FIT] - プロトコル制御や周辺機能を使ったサンプルアプリケーションなど、コード生成機能よりも上位層のコードを

出力します。FIT モジュールは共通のインタフェースを持つので自由に入れ替えることができます。

[スマート・コンフィグレータ] - コード生成と FIT コンフィグレータを1画面で統一的に扱えるようにしたインタフェースで

す。クロック設定、割り込み設定、ピン設定が全て含まれます。

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図 3-5 新規プロジェクト作成ウィザード (4/4)

(6) 次の画面で「I/O ライブラリーを使用する」は、特に必要ない限りはチェックせず [次へ(N)>]ボタンを押して

ください。

図 3-6 新規プロジェクト作成ウィザード (5/4)

(7) プロジェクトの要約が表示されます。最後に[終了(F)]ボタンを押すとプロジェクトが作成されます。

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図 3-7 新規プロジェクト作成ウィザード (6/4)

(8) プロジェクトの要約が表示されます。最後に[終了(F)]ボタンを押すとプロジェクトが作成されます。

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図 3-8 作成された新しい C プロジェクト

この例では「Tutorial」という新しい C プロジェクトが生成された様子を示します。

このプロジェクトは、“Tutorial.c” というアプリケーションファイルと、標準的なスタートアップファイル (dbsct.c, interrupt_handlers.c, sbrk.c など) から構成されています。[プロジェクト・エクスプローラー] パネルではすべての

プロジェクトおよびソースファイルを Windows エクスプローラーと同様のフォルダ階層として表示します。

プロジェクトをバックアップする際の注意事項:

• 「.」(ドット)で始まる名前のファイルやフォルダ(.project や.cproject)にはプロジェクトの設定情報が含まれます

ので、バックアップを取る際にはこれらのファイルやフォルダも含めてプロジェクトのフォルダ全体を圧縮するな

どしてください。

• 他のプロジェクトのファイルを参照する設定など、プロジェクト間で共有される設定を保存するためには、ワー

クスペース全体をバックアップする必要があります。

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3.2. デバッグ専用プロジェクトの作成方法

デバッグ専用のプロジェクトを作成すると、他の環境で作成されたロードモジュールを e2 studio 上でデバッグする

ことができます。以下の手順によりプロジェクトが作成できます。

(1) 「ファイル」メニューの「新規(N)」→「C/C++ Project」を選択し、プロジェクト作成ウィザードを起動します。

図 3-9 プロジェクト作成ウィザードの起動

(2) 新たに作成するプロジェクトのテンプレートとして、 [Renesas Debug]カテゴリ内の"Renesas Debug Only Project"を選択して[次へ(N)>]ボタンで進めます。

図 3-10 プロジェクトテンプレートにデバッグ専用を指定

(3) プロジェクト名を入力し、[次へ(N)>]ボタンで進めます。

図 3-11 プロジェクト名を入力

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(4) エミュレータ等のデバッグハードウェア、デバッグ対象のデバイス名を指定します(下図の例では"E1 (RH850)"と"R7F701002xAFP")。ここで指定するデバイス名はロードモジュールの作成時に指定したデバ

イスと矛盾しないものを選択してください。Executable Path 欄右の [...]ボタンでロードモジュール(他の開

発環境で作成された実行ファイル)の置かれたパスを指定します。 [終了(F)]を押すとプロジェクトが作成

されます。

図 3-12 プロジェクトの設定

(5) 以下のようにプロジェクト名 "DebugOnly_Tutorial" が作成されました。このデバッグ専用プロジェクトは

デバッガの設定変更とデバッガの実行のみができるようになっています。

図 3-13 作成されたデバッグ専用プロジェクト

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3.3. ワークスペースへの既存プロジェクトのインポート

e2 studio では、プロジェクトを新規に作成するだけでなく、作成済 e2 studio プロジェクトのインポート(プロジェクト

をワークスペースに取り込むこと)や、CS+や HEW で作成されたプロジェクトを e2 studio のプロジェクト形式に変

換してインポートできます。また e2 studio のプロジェクトを CS+で利用することもできます。

各 IDE 間のプロジェクト移行方法は以下のページで詳しく解説されています。 統合開発環境の移行方法: https://www.renesas.com/products/software-tools/tools/migration-tools/migration-tools-ide.html

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第4章 ビルド この章では、e2 studio 統合開発環境の主要なビルド機能と設定方法について説明します。 4.1. ビルドオプションの設定

プロジェクト作成時のデフォルトのビルドオプションでビルド・実行する事は可能です。オプションを変更したい場合

には、以下で説明する設定画面をお使いください。

1. プロパティ設定画面の起動

まずプロジェクトのプロパティ設定画面を起動します。e2 studio のプロジェクト・エクスプローラで、プロジェクト名の

箇所を右クリックしてコンテクストメニューの「プロパティ」を選択するか、プロジェクトを選択した状態で「プロジェク

ト」メニューの「プロパティ」を選択するか、[Alt]+[Enter]を押してください。 プロジェクト・エクスプローラのどこを選択してプロパティの設定画面を表示したかで設定の及ぶ範囲が変わりま

す。ワークスペース、プロジェクト、フォルダ、個別のソースコードそれぞれのレベルでの設定が可能です。プロジェ

クトを選択しない状態でプロパティ設定画面を起動するとワークスペース全体のプロジェクトやファイルに対し一括

して設定を行うことができます。

図 4-1 プロジェクトのプロパティ設定画面を起動する

① プロジェクト名を右クリックし、メニューを表示

② 「プロパティ」を選択

フォルダやソースファイルに個別のオプションを設定したい場合は フォルダ、ファイルを選択してから右クリック

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2. ツールチェーン・バージョンの確認

[C/C++ ビルド] → [設定]の「Toolchain」タブをクリックすると、ツールチェーンとそのバージョンが表示されます。作

成・インポート済のプロジェクトでもここの設定でツールチェーンバージョンを変更できます。 ツールチェーン管理画面で有効にしたバージョンが選択肢として表示されます。

図 4-2 ツールチェーン・バージョンの確認・変更画面

注: 上記画面とは別に「Tool chain エディター」設定画面もありますが、これは Renesas 製ビルドプラグインがサポ

ートしていないコンパイラ製品で設定が必要になるものです。通常は使用しないでください。

3. ビルド環境変数

環境変数は e2 studio を経由してビルドコマンドに引き渡されます。環境変数の内容を確認するには、[C/C++ ビルド] → [環境]を選択してください。 プロジェクトで独自の環境変数を設定することも可能です(下記の例ではテンポラリフォルダを指定)。

図 4-3 環境変数設定画面

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4. ビルドオプションの設定

コンパイラ、リンカなどビルド時に指定されるオプションは、「C/C++」→「設定」の「ツール設定」タブで設定できま

す。「ツール設定」タブの中は左側にツリー表示、右側に設定項目が表示されています。 オプションはコマンドごとに「Compiler」「Linker」などとまとめられており、設定内容は「すべてのオプション」欄のコ

マンドライン形式表示で一括して確認することができます。 画面上部の「構成:」で「ビルド構成」を切り替えられます。ビルド構成とは、ビルドオプション一式をまとめて管理す

る単位で、ロードモジュールの用途ごとに別々のビルド構成を使い分けることも可能です。

図 4-3 ビルドオプションの設定画面

ビルドオプションの詳細は、各コンパイラ製品のユーザーズマニュアル(ヘルプ)を参照してください。 CC-RX/CC-RL の IDE なし版の場合は、インストールディレクトリの doc フォルダ内にあります。 (例: C:\Program Files\Renesas\RX\2_8_0\doc\)

ビルド構成名

コマンド形式でまとめて確認できる

コマンド毎に まとめられている

セクションの配置等はリンカオプションで指定します

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4.2. プロジェクトのビルド

以下いずれかの方法でプロジェクトがビルドできます。

(a) プロジェクト・エクスプローラでプロジェクトを右クリックして「プロジェクトのビルド」

(b) プロジェクト・エクスプローラでプロジェクトを選択状態にし、プロジェクトメニューの「プロジェクトのビルド」

を選択 (図 4-5 の②)

(c) b.でプロジェクトメニューの代わりに「ファイル」ツールバーのビルドボタンを押す(図 4-5 の②´)

(d) b.でプロジェクトメニューの代わりに CTRL+B を押す

図 4-4 プロジェクトメニューによるビルド

(e) Launchbar でデバッグ構成を選んでから Launchbar のビルドボタンを押下 (図 4-6)

図 4-5 Launchbar によるビルド

(a)~(d) の方法では、プロジェクト・エクスプローラでアクティブになっているビルド構成に対してビルドが行われま

す。しかし(e)の方法は Launchbar で選択されたデバッグ構成に対応するビルドが行われることにご注意ください

(どちらのビルドボタンを使用すべきかに注意)。 使用しないプロジェクトをクローズ(プロジェクトを閉じる)しておくことで、意図しないプロジェクトに対して操作が行わ

れる等の誤操作を防ぐことができます。

①プロジェクトを選択してから

②「プロジェクトのビルド」を選択

② ビルドボタン押下

②´「ビルド」ボタンを押す

「ファイル」ツールバー :

①デバッグ構成を選んでから

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ビルドが開始されると [コンソール] にビルドの状況が表示されます。ビルドの処理が終わると “ビルドが完了しま

した” というメッセージが表示されます。エラー等が発生していないかも確認してください。

図 4-6 ビルドコンソールの表示例 (ビルド成功時) もしビルドがうまく行かない場合はコンソールにエラーメッセージ等が表示されます。表示された内容を確認し必要

な対処を行った上で再度ビルドしてください。

図 4-7 ビルドコンソールの表示例 (ビルド失敗時) 以下はビルドが完了した後のプロジェクト・エクスプローラの表示例です。ビルド構成名(例:HardwareDebug)のフ

ォルダ内にロードモジュール等のファイルが生成されています。

図 4-8 ビルド完了後のプロジェクトの様子

リンカの出力ファイル(ロードモジュール)の拡張子はプロジェクトプロパティの「ビルド成果物」で指定されます。

GNU toolchain のプロジェクトではロードモジュールの拡張子が*.x または*.elf になります。 Renesas 製コンパイラでビルドした場合は一旦拡張子*.abs(CS+のロードモジュール形式)が作成されますが、それ

を更に拡張子*.x (GDB デバッガ対応形式)に変換します。e2 studio でデバッグする際は拡張子*.x の方をロードモ

ジュールとして使用してください。

「バイナリー」ツリーにも表示される

ビルドされたロードモジュール。 これをデバッガでダウンロードして使う。

オブジェクトはビルド構成名の フォルダに出力される

異常終了を知らせる警告です。原因等はこれより上の行に表示されます

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4.3. ビルド構成のレポート

プロジェクトレポート機能により、プロジェクトとビルド構成を e2 studio からファイルに出力して、プロジェクトやビル

ド環境の設定を容易にチェックし、比較することができます。

(1) [プロジェクト・エクスプローラー] を右クリックしてコンテクスト・メニューを開きます。

(2) [Save build setting report] を選択してビルド構成レポートを保存します。

図 4-9 プロジェクトレポート

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第5章 デバッグ この章では、e2 studio 統合開発環境のデバッグ構成と主要なデバッグ機能の使い方について説明します。以下で

は、E1 エミュレータまたは E2 エミュレータ Lite と RSK RX64M ボードを動作環境とする“Tutorial” プロジェクト

(4.2 節)を例に説明します。

図 5-1 [デバッグ] パースペクティブへの切り替え

(1) e2 studio の “Tutorial” プロジェクトワークスペースを開き、[デバッグ] パースペクティブをクリックします。

パースペクティブでワークベンチのウィンドウのレイアウト表示(開発ツール関連)を定義します。それぞれのパース

ペクティブは、ビュー、メニュー、ツールバーの組み合わせで構成され、それによりユーザは特定のタスクを実行で

きます。

例えば、[C/C++] パースペクティブは、ユーザが C/C++プログラム開発を行うために必要なビューを持ち、[デバッ

グ] パースペクティブは、プログラムのデバッグに必要なビュー表示をすることができます。ユーザが [C/C++] パースペクティブ表示中にデバッガに接続しようとする場合、e2 studio は [デバッグ] パースペクティブに切り替える

ようユーザを促します。

一つのワークベンチのウィンドウのなかに、一つまたは複数のパースペクティブを表示することができます。ユーザ

はそれらをカスタマイズしたり、新しいパースペクティブを追加することができます。

注意: デバッグについての詳細は、6 章で説明する「e2 studio デバッグ・ヘルプ」を参照してください。

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5.1. 既存デバッグ構成の変更

初めてデバッグを行う際には、一度だけデバッグ構成を設定する必要があります。既存のデバッグ構成は以下の

ように変更できます。

(1) [プロジェクト・エクスプローラー] の “Tutorial” プロジェクトをクリックします。

[実行] → [デバッグの構成…] あるいは アイコン(下向き矢印) → [デバッグの構成] の順にクリック

し、[デバッグ構成] ウィンドウを開きます。

図 5-2 [デバッグ構成]ウィンドウを開く

(2) [デバッグ構成] ウィンドウで、“Renesas GDB Hardware Debugging” デバッグ構成の表示を展開し、既

存のデバッグ構成をクリックしてください(例: “Tutorial HardwareDebug”)。[メイン] タブを選択し、デバッ

グ対象のロードモジュールが指定されているかを確認してください(例: “Tutorial.x”)。 なおロードモジュールの拡張子は toolchain により異なります。「4.2. プロジェクトのビルド」の解説もご覧

ください。

図 5-3 ロードモジュールの選択

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(3) [Debugger] タブに切り替え、エミュレータの種類とデバイス名を選択してください。 この例では Debug Hardware に“E1”、Target Device に “R5F564ML”を設定しています。

図 5-4 ターゲットデバイスの選択

(4) [Debugger] タブの中の [Connection Settings] サブタブでは、エミュレータの接続に関する設定を行い

ます。 E1 エミュレータと RSK RX64M ボードを例に取ると、以下のような設定内容になります。

クロック - メイン・クロック・ソース = “EXTAL” - EXTAL 周波数[MHz] = “24.0000” この設定はクロックの逓倍率を考慮せず、発信子の周波数をそのまま与えてください。

ターゲット・ボードとの接続 - 接続タイプ = “JTag” - JTag クロック周波数[MHz] = “16.5” - ホット・プラグ = "いいえ" ホット・プラグイン接続可能なデバイスでのみ "はい" を選択できます。 詳しくはデバイスのハードウェアマニュアルおよびオンチップデバッガ機能一覧を ご参照ください。

電源 - エミュレータから電源を供給する(MAX 200mA) = “いいえ”

ここを “はい” に設定すると、エミュレータは外部電源を使用することなくターゲットボードに 電源を供給します(最大電流 200 mA)。外部電源を接続している場合は"いいえ"を選択してください。

通信モード - モード = “デバッグ・モード”

通信モード "内蔵フラッシュメモリーへの書き込み" を選択すると IDコード領域を含めて書

込むことができます。ただし書込み終了後にデバッガは終了します。

注意: 以上の設定内容は例として示したものです。誤った設定は誤作動やハードウェアの故障の原因となりま

すので、接続の前に設定内容がボードの仕様と合っているかを慎重にご確認ください。

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図 5-5 接続設定の変更

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(5) サブタブ [デバッグ・ツール設定] では、デバッガが起動した後の動作に関する設定を行います。 詳しい設定項目の内容は、ヘルプの「e2 studio ユーザガイド」→「デバッグに関する機能」をご覧ください。

図 5-6 デバッグツール設定の変更

メモリー

- エンディアン = “リトル・エンディアン” デバッガでメモリ参照する際のエンディアンを指定します。プログラムの動作内容を変更するもの

ではありません。

- 内部フラッシュメモリーの上書き、外部メモリー領域 ロードモジュールのダウンロード時に書込みを許可する領域を指定します。デフォルトでは全ての

ブロックが書込み対象となっています。メモリの内容を保持したい領域があれば書込み対象から

外してください。

パフォーマンスタイマー

- 動作周波数[MHz] = “24.000” デバッガ内で実行時間を計算する際の基本になる周波数(逓倍後のコアクロック周波数)を設定し

てください。

[適用] ボタンを押すと設定が保存されます。[デバッグ] ボタンを押すと、デバッガが起動しボードへの接

続、ロードモジュールのダウンロードが開始されます。

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正しく接続できた場合は、図に示すような[デバッグ] ビュー画面が表示されます。接続後はエントリポイント (この例では“r_cg_resetprg.c” の “PowerON_Reset_PC()”)でプログラムの実行が一旦中断されます。

図 5-7 [デバッグ] ビューのユーザターゲット接続

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5.2. 新規デバッグ構成の作成

別な種類のエミュレータを使用したいなどで、デバッグ構成を追加する場合に、簡単な方法は既存の構成を複製す

る方法です。以下の手順で行います。

(1) [プロジェクト・エクスプローラー] の “Tutorial” プロジェクトをクリックします。 [デバッグ構成] ウィンドウを開きます(呼び出し方は「5.1. 既存デバッグ構成の変更」参照)。

(2) [デバッグ構成] ウィンドウで、デバッグ構成 (例: “Tutorial HardwareDebug”) を選択し アイコンを

クリックします (現在選択している起動構成をコピーします)。新規デバッグ起動構成 (例: “Tutorial HardwareDebug (1)”) が作成されます。

図 5-8 選択したデバッグ起動構成の複製

[複製]ではなく、[新規作成]ボタンでデバッグ構成を作成した場合は、下図のように「共通」タブで保管 (セーブ)先を、プロジェクトフォルダに指定してください。「ローカル・ファイル」のままだとデバッグ構成のツリー

に*印と[local]との警告が表示され、プロジェクトをエクスポートした時にデバッグ構成が引き継がれません。

図 5-9 デバッグ起動構成保管先の設定

「ローカル・ファイル」になっていたら「共用ファイル」に 切り替え、プロジェクトフォルダを指定してください。

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5.3. Launch Bar

本節では、V6.0.0 以降で追加された Launch Bar(下図のツールバー)の使い方を説明します。 Launch Bar は e2 studio メイン window のツールバーエリア内に表示されます。 デバッガで起動対象とするターゲットに対してビルドやデバッグを実行するだけの簡単なインターフェースです。

図 5-10 Launch Bar の表示例

Launch Bar は以下の動作を行います:

ビルド操作: ボタンを押すと、右欄で選択されたデバッグ対象のロードモジュールをビルドします。

注意: 「ファイル」ツールバーにも同様のボタンがありますが、そちらはプロジェクト・エクスプローラで選択

およびアクティブ状態にしたビルド構成に対してビルド操作を行うものです。状況によっては Launch Bar のビルドボタンを押した時とはビルドされるものが異なる場合がありますのでご注意ください。

デバッグ操作: ボタンでデバッグの開始/終了(ブレークではなくデバッグセッションの終了)を行い

ます。

Launch Bar の機能が不要な場合は、「ウィンドウ」メニュー → 「設定」→ 「実行/デバッグ」→ 「起動中」の

「Launch Bar」の設定でツールバーやボタンを非表示にすることができます。

デバッグ対象とする構成を選択

右欄で選択した対象を ビルド・デバッグするボタン

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5.4. 基本的なデバッグ機能

本節では、e2 studio がサポートする典型的なデバッグビューを説明します。 • 標準的な GDB デバッグ (Eclipse フレームワークによってサポートされている):ブレークポイント、式、レジス

タ、メモリ、逆アセンブル、変数 • 標準的な GDB デバッグの拡張:イベントポイント、IO レジスタ、トレース

[デバッグ・ツールバー] を開くには、プルダウンメニューボタンをクリックして [デバッグ・ツールバーを表示] を選

択します。以下に示すのは、[デバッグ] ビューの便利なツールバーです。

図 5-11 デバッグビューの便利なツールバー

プログラムを実行するには ボタンをクリックするか [F8] キーを入力します。

プログラムは、ブレークポイントで、あるいは ボタンをクリックすることで一時停止します。一時停止中は以下

の操作が可能です。

• ボタンまたは [F5] キーは、現在実行中のプログラム行にある次の関数呼び出しへステップイン実

行します(関数内に入って1ステップ実行)。

• ボタンまたは [F6] キーは、現在実行中のプログラム行にある次の関数呼び出しをステップオーバ

実行します(1行実行するが関数内には入らない)。

• ボタンで、実行を再開します。

デバッグセッションの停止は、選択したデバッグセッション/プロセスを ボタンで終了するか、選択したプロセ

スとデバッガを ボタンで切断します。

他に以下のような操作が可能です。

• ボタンは、エントリポイントからプログラムを再実行します( → の順にクリックするのと同

じ)。

• ボタンは、プログラムをパワーオンリセットのエントリポイントにリセットします。

• ボタンは、ターゲットシステムにバイナリファイルを再びダウンロードします。

ステップオーバ(F6) ステップイン(F5)

終了 (Ctrl+F2)

Restart リセット

中断

再開(F8) ダウンロード

切断

ステップリターン(F7)

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5.4.1. ブレークポイントビュー

ブレークポイントビュー(Breakpoints view)には、プログラムの実行可能な行に設定されたブレークポイントが表示

されます。ブレークポイントがデバッグ中にイネーブルになった場合、当該行が実行される前に中断されます。 e2

studio ではソフトウェアブレークポイントとハードウェアブレークポイントを区別して設定できます。ダブルクリックに

よりブレークポイントを設定すると、デフォルトのブレークポイント型が適用されます。ハードウェアブレークポイント

の場合、ブレークポイント用のハードウェアリソースが残っていないときは設定できません。その場合は、ソフトウェ

アブレークポイントに変更するようエラーメッセージが表示されます。

ブレークポイントの設定方法は 2 通りあります。

方法 1: エディタ画面上での設定 ソースコードの左余白を右クリックして [Toggle Software Breakpoint] または [Toggle Hardware

Breakpoint] を選択してハードウェアブレークポイント またはソフトウェアブレークポイント を設定

します。 方法 2: 「ブレークポイント」ビュー ブレークポイント設定方法 2 では、

(1) 右クリックしてコンテクスト・メニューを開き、[ブレークポイント型] → [e2 studio Breakpoint](デフォルトの

ハードウェアブレークポイント)または [ブレークポイント型] → [C/C++ ブレークポイント](ソフトウェアブ

レークポイント)を選択します。 (2) ソースコードの左余白をダブルクリックして、ハードウェアブレークポイントまたはソフトウェアブレークポイ

ントを設定します。 (3) [ビューの表示] → [ブレークポイント] またはアイコン をクリックし(あるいはショートカットキー

[ALT]+[Shift]+[Q], [B] を使い)、[ブレークポイント] ビューを開いて、設定したハードウェアブレークポイン

トまたはソフトウェアブレークポイントを表示します。

ブレークポイントを無効にする際は、選択したブレークポイントのみを無効にするか、あるいはすべてのブレークポ

イントを無効にするか選択できます。 (1) [ブレークポイント] ビューで、ブレークポイントを有効または無効に切り替えることができます。無効になっ

たソフトウェアブレークポイントは白い丸が表示されます。無効になったハードウェアブレークポイントは白

い丸が表示されます。 (2) すべてのブレークポイントを無効にするには、[ブレークポイント] ビューにあるアイコン をクリックしま

す。斜線を重ねた青い丸( )が [ブレークポイント] ビューとエディタ画面の両方に表示されます。

図 5-12 [ブレークポイント] ビュー

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方法 1:

図 5-13 [ブレークポイント] ビュー – ブレークポイント設定方法 1

方法 2:

図 5-14 [ブレークポイント] ビュー – ブレークポイント設定方法 2

ハードウェア ブレークポイント

ソフトウェア ブレークポイント

ハードウェアブレーク

ポイント設定エラー

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5.4.2. 式ビュー

式ビュー(Expressions view)では、デバッグ中のグローバル変数、静的変数、ローカル変数の値をモニタできま

す。「リアルタイムリフレッシュ」を有効にすると、デバッガ実行中に設定された周期で変数の値が更新されます。 変数名で登録する他に、計算式(例: “Aval+Bval*2” )や型キャスト(例: “(struct mystr *)&buf[1]” )で 値を表示させることも可能です。

図 5-15 [式] ビュー

グローバル変数を見るには、

(1) [ビューの表示] → [式] あるいはアイコン をクリックし、[式] ビューを開きます。

(2) “main.c” の 49 行目で、グローバル変数 (例えば “gPeriodic_Delay”) を [式] ビューへドラッグ&ドロッ

プします。(または、グローバル変数を右クリックして “監視式を追加(A)...” メニューアイテムを選択し、

[式] ビューに追加します。)

(3) [式] ビューで、“リアルタイム・リフレッシュ” メニューアイテムを右クリックして選択します。これで、プログラ

ムの動作中、表示した値はリアルタイムに更新されます。“R” は、このグローバル変数がリアルタイムで

更新されることを意味します。

(4) “リアルタイム・リフレッシュ” を無効にするには、“リアルタイム・リフレッシュを無効にする” メニュー項目を

右クリックして選択します。

式ビューでは、明示的にスコープを指定することで変数のスコープ外を実行している時でも値の参照が可能になり

ます。 例えば関数 myfunc( ) のスコープ内の変数 ”myval” を参照する場合は、 式ビューに 「myfunc::myval」 (間にコロン二つ)の書式で登録します。 この方法はアドレスが一意に決まる変数(static 変数)に対して有効です。

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5.4.3. レジスタービュー

レジスタービュー(Registers view)は汎用レジスタについての情報を表示します。プログラムを停止すると、変化の

あった値を強調表示します。

図 5-16 [レジスター] ビュー

汎用レジスタ “r0” を表示するには、

(1) [ビューの表示] → [レジスター] あるいはアイコン をクリックし、[レジスター] ビューを開きます。

(2) “r0” をクリックすると、他の基数フォーマットで値を表示します。

プログラムを停止すると、前回の表示以降で変化のあった値が [レジスター] ビューの中で強調表示(黄色など)さ

れます。

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5.4.4. メモリービュー

メモリービュー(Memory view)では、ユーザは “メモリーモニター” でメモリを表示し編集することができます。各モ

ニターは “ベースアドレス” と呼ばれる格納位置によって特定される記憶場所を表します。各メモリーモニターの中

のメモリデータは異なる “メモリレンダリング” で表示することができます。メモリレンダリングはあらかじめ設定した

データフォーマット(例えば、16 進数、符号付き整数、符号なし整数、ASCII、イメージなど)です。

図 5-17 [メモリー] ビュー (1/2)

変数 (例えば “Data1”) のメモリを表示するには、

(1) [ビューの表示] → [メモリー] あるいはアイコン をクリックし、[メモリー] ビューを開きます。

(2) アイコン をクリックし、[モニター・メモリー] ダイアログボックスを開きます。変数 “Data1” のアドレス

を入力します。

“Data1” のメモリーモニター

はアドレス “&Data1” で指

定されます。

グローバル変数 “data1” は “16

進数の整数” フォーマットのメモリ

レンダリングで表示されます。

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図 5-18 [メモリー] ビュー (2/2)

変数 “Data1” 用の新しいレンダリングフォーマット(例えば 16 進)を追加するには、

(1) タブをクリックし、“16 進” を選択してレンダリングを追加します。

これで、“&Data1<16 進数の整数>” タブの横に新しい “&Data1 <16 進>” タブが作成されます。

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5.4.5. 逆アセンブルビュー

逆アセンブルビュー(Disassembly view)は、ロードしたプログラムのソースコードとアセンブラ命令を混在して表示

します。現在実行中の行は画面上で矢印のマーカで強調表示されます。逆アセンブルビューでは、アセンブラ命令

へのブレークポイントの設定、ブレークポイントの有効化/無効化、逆アセンブル命令のステップ実行、プログラム

の特定の命令へのジャンプが可能です。

図 5-19 [逆アセンブル] ビュー

混合モードで C コードとアセンブリコードの両方を表示するには、

(1) [ビューの表示] → [逆アセンブル] あるいはアイコン をクリックし、[逆アセンブル] ビューを開きま

す。

(2) アイコン をクリックして、アセンブリソースと C ソース(アクティブなデバッグコンテクスト)のリンクを有

効にします。

(3) [逆アセンブル] ビューのアドレス列で右クリックし、“オペコードを表示する” と “関数オフセットを表示す

る” を選択します。

(4) コンテクスト・メニューを使用すればエディタ内で Source Addresses を有効にすることができます。

これにより、アセンブリソース

は C ソース(アクティブなデバ

ッグコンテクスト)にリンクしま

オペコード 関数オフセット

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図 5-20 ソースアドレス表示を切り替えるコンテクストメニュー

図 5-21 ソースアドレス表示の例 (デバッガ実行中)

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5.4.6. 変数ビュー

変数ビュー(Variables view)は、現在実行中のスコープ内で表示可能な全てのローカル変数を表示します。

図 5-22 [変数] ビュー

ローカル変数(例えば、関数 “StartDebounceTimer()” の “compare_match” や “timer_initialised”)を 見るには、

(1) [ビューの表示] → [変数] またはアイコン をクリックし、[変数] ビューを開きます。

(2) ステップ実行で関数 “StartDebounceTimer()” の中に入ると、[変数]ビュー内にローカル変数の 値が表示されます(上記の例では 2048 および true)。

注: コンパイラやリンカの最適化処理により、変数の実体がなくなる(変数に対応するメモリを保持する必要がない

場合や、変数や変数の演算に使用するレジスタが他の用途にも使われる場合など)と、変数ビューに値が表示され

ないことがあります。その際は逆アセンブリビューで変数に対応するレジスタやメモリがどれかを確認し、レジスタビ

ュー等でその値を直接見てください。 最適化を無効とすれば多くの場合デバッグ時に変数値の確認は容易になります。ただし処理速度の低下やメモリ

消費量の増加等のデメリットを伴いますので、最適化を無効にするかどうかはそれらも勘案の上でご検討くださ

い。

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5.4.7. イベントポイントビュー

イベントは、プログラム実行中にブレークあるいはトレース機能を実行するために設定された条件の組み合わせで

す。ユーザはイベントポイントビュー(Eventpoints view)で、異なる種類の定義されたイベント、たとえば、トレース

開始、トレース終了、トレース・レコード、イベント・ブレーク、実行前 PC ブレーク、タイマー開始、およびタイマー終

了、などを設定、表示することができます。

設定できるイベント数や設定条件は MCU によって異なります。以下に挙げる 2 種類のイベントがあります。

• 実行アドレス:エミュレータは CPU が特定のアドレスの命令を実行しようとしたことを検出します。これが “実行前 PC” ブレーク(例えば、イベントにより、条件は指定アドレスで命令の実行直前に成立する)、ある

いは他のイベント(例えば、イベントにより、条件は指定アドレスで命令の実行直後に成立する)となりま

す。

• データ・アクセス:エミュレータは指定された条件での指定アドレスあるいは指定アドレス範囲へのアクセス

を検出します。これにより、アドレスとデータを組み合わせた条件を設定することができます。

イベントの組み合わせは(OR, AND(およびその組み合わせ), およびシーケンシャル)は 2 つ以上のイベントに使

用できます。

図 5-23 [イベントポイント] ビュー (1/2)

アドレスまたはデータが一致する条件(例えば、gFlashCount = “0xB0” のとき)で、グローバル変数にイベント・ブ

レークを設定するには、

(1) [ビューの表示] → [イベントポイント] あるいはアイコン をクリックし、[イベントポイント] ビューを開き

ます。

(2) “イベント・ブレーク” オプションをダブルクリックし、[編集イベント・ブレーク] ダイアログボックスを開きま

す。

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(3) [追加…] ボタンをクリックし、以下の操作を行います。

図 5-24 [イベントポイント] ビュー (2/2)

(4) イベントポイントの種類に “Data Access” を選択します。

(5) [アドレス設定] タブに進み、アイコン をクリックしてシンボル “_$gFlashCount” を検索します。 (スタティック変数には"_$"が付加され、アドレスは “&_$gFlashCount” で示されます)

(6) 次に、[データ・アクセス設定] タブに切り替え、[比較条件] チェックボックスを有効にして比較値を “0xB0” に設定します。[OK] をクリックしてください。

(7) [イベントポイント] ビューで、イベント・ブレークが “gFlashCount = 0xB0” に設定されて有効になってい

ることを確認してください。プログラムを最初から実行するためにリセットします。

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図 5-25 イベント・ブレークの実行

図 5-23 は、gFlashCount が 176(0xB0)になったときにプログラムの 76 行目で実行が停止する様子を示します。

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5.4.8. IO Registers ビュー

IO レジスタは Special Function Register(SFR)のことです。IO Registers ビュー(IO レジスタビュー)は、ターゲッ

ト専用の IO ファイルで定義された全レジスタセットの名前、アドレス、値(16 進数および 2 進数)を表示します。ユ

ーザは、[選択されたレジスター] に必要な IO レジスタを選択して追加することによって、IO レジスタビューをカスタ

マイズすることができます。

図 5-26 [IO Registers] ビュー

IO Registers ビューが表示されていない場合は、「ウィンドウ」メニューの「ビューの表示」から、「その他」のカテゴ

リ「デバッグ」の中から「IO Registers」を選択してください。

レジスタの値を見るには、「すべてのレジスター」タブの中から名称を探すか、検索ボタン を押して文字列検索

を行ってください。例えば上図の ”PDR” レジスタを検索すると、PORT0 から一致するものが順次表示されます。

また、「選択されたレジスター」タブには、指定したレジスタだけを表示させることができます。必要なレジスタを複数

まとめて表示するのに便利です。「選択されたレジスター」を使用すると必要な IO レジスタの値だけをロードするの

でデバッガ動作が重くなるのを防ぐこともできます。

レジスタ名で検索することもできます

選択したレジスタをまとめて 表示することもできます

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5.4.9. トレースビュー

トレースとは、ユーザプログラム実行中、1 サイクルごとのバス情報をトレースメモリから取得することを意味しま

す。取得されたトレース情報はトレースビューに表示されます。それによりユーザはプログラムの実行を追跡し、問

題が発生した箇所を探すことができます。

トレースバッファは有限(1~32M バイトのサイズ)なため、バッファが一杯になると、最も古いトレースデータを新し

いデータで上書きします。

図 5-27 [Trace] ビュー (1/2)

2 つの関数の間 (例えば、“main()” と “sort()” 間のトレース) の point-to-point トレースを設定するには、

(1) [ウィンドウ] → [ビューの表示] → [その他...] の順にクリックします。[ビューの表示] ダイアログボックス

で、[デバッグ] の下にある [Trace] あるいはアイコン をクリックし、[Trace] ビューを開きます。

(2) アイコンを選択して[Trace] ビューをオンにします。

(3) アイコン (取得) をクリックし、以下を設定します。

• トレース・モード: “トレース記録を停止し実行を続ける”

• トレース・タイプ: “分岐”

(4) [OK] をクリックします。

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図 5-28 [Trace] ビュー (2/2)

(1) (トレース・イベントポイントを編集)をクリックし、[トレース・イベントポイント] ダイアログボックスを開き

ます。

(2) [開始] タブの下の “main()” 関数に、最初のイベントポイント(実行アドレス “&main”、あるいは

0xFFFC8228)を追加します。

(3) 次に [停止] タブに切り替え、“Display_LCD()” 関数に、2 番目のイベントポイント(実行アドレス

“&Display_LCD”, あるいは 0xFFFC816F)を追加します。

(4) リセット後にプログラムを実行します。

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図 5-29 2 つの関数間の point-to-point トレース

上に示した図は、関数 “main()” から “Display_LCD ()” 間のトレース結果を示しています。トレース結果はトレー

スパラメータ(例えば、分岐タイプ、アドレス範囲)でフィルタし、.xml フォーマットで(バス、アセンブリ、ソース情報を

含む)保存することができます。

注意: RX デバイスで E2/E20 エミュレータにより外部トレース機能を使うには、Mictor-38pin インターフェースを

経由する必要があります。E2/E20 エミュレータを使用していても 14pin JTAG/FINE コネクタで接続した場合には

外部トレース機能を利用することができませんのでご注意ください。RX エミュレータの接続に関する詳細は以下の

ドキュメントをご参照ください。 E1/E20/E2 エミュレータ, E2 エミュレータ Lite ユーザーズマニュアル別冊(RX 接続時の注意事項) https://www.renesas.com/search/keyword-search.html#q=R20UT0399

逆順 逆アセンブル 保存

トレース

オン/オフ フィルタ ソース

バス

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第6章 ヘルプ ヘルプシステムによって、ユーザはワークベンチ内の各ヘルプウィンドウやヘルプ画面から、ヘルプドキュメントの

ブラウズ、検索、ブックマーク、印刷が可能です。また、ヘルプメニューから e2 studio 専用のオンラインフォーラム

にアクセスできます。 [ヘルプ] をクリックしてヘルプメニューをプルダウンしてください。

図 6-1 ヘルプメニュー

ヘルプメニューの使い方

① [ようこそ] をクリックすると、e2 studio の概要、e2 studio チュートリアルとサンプルプログラムへのリンク、リリ

ースノートを表示します。

② [ヘルプ目次] をクリックすると、新たにヘルプウィンドウが開きヘルプを検索できます。

③ [ダイナミック・ヘルプ] をクリックすると、ワークベンチにヘルプ画面を開きます。

④ [RenesasRulz コミュニティー・フォーラム] をクリックすると、e2 studio 関連のディスカッション参加型オンライン

フォーラムにアクセスします。インターネット接続が必要です。

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[ヘルプ] ウィンドウには、有用な情報が豊富にあります。例えば “e2 studio デバッグ・ヘルプ” では、デバッグ構

成、設定できるブレークポイント数、エミュレータの使用法などの有用な情報を提供します。“e2 studio デバッグ・ヘ

ルプ” にアクセスするには、[ヘルプ] メニュー → [ヘルプ目次] → “e2 studio デバッグ・ヘルプ” の順にクリックし

てください。

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改訂記録

Rev. 発行日 改訂内容

ページ 概要 1.00 2018.07.30 - 初版発行

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e2 studio ユーザーズマニュアル 入門ガイド 発行年月日 2018年 7月30日 Rev.1.00 発行 ルネサス エレクトロニクス株式会社

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