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Page 1: 資料4 グループワーク教材 -機械系- · 設備保全の重要性、目的を知っている 設備管理の情報の整理と基礎資料(設備点検票、履歴票等)の作成

資料4

グループワーク教材

-機械系-

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1.企業概要

(1)社 名:○○工業株式会社

(2)創 業:昭和○○年○○月

(3)資本金:×××万円

(4)従業員:85名

①部門構成:総務部15名、営業部5名、技術部15名、品質管理部5名、

製造部45名

②年齢構成:技術部(設備管理)3名 56歳、45歳、36歳

2.業務の内容

(1)主要製品(自動車部品)

・パワートレイン部品(クラッチ、トランスミッション、プロペラシャフト、

デファレンシャル・ギア、ドライブ・シャフト等)

・ブレーキ部品、エンジン部品、ボディ部品

(2)製造工程

・加工、プレス、溶接、仕上げ、塗装、組み立て、検査

(3)主要設備

・5軸加工機、マシニングセンター、NC 旋盤、汎用旋盤、フライス盤、研削盤、

放電加工機、溶接機、プレス機、シャーリング、塗装設備、生産ライン、

表面粗さ測定機、3次元測定機、製品検査機等

弊社では、自動車部品(エンジン部品、ボディ部品等)を製造しています。工場内

には、部品製造と部品の組立を行う生産ラインがありますが、平成 23 年 3 月 11

日に発生した東日本大震災において工場が被災したため、生産ラインの復旧に向けた

業者への修理依頼を実施しましたが、ライフライン関連企業への対応が優先されたた

め、約半年、工場の操業ができない状態となり、経営危機に陥る経験をしました。

技術部の設備管理部門には、3名の従業員を配置(うち 1 名は 5 年以内に定年退

職となる)していますが、生産ラインの保守・保全については、十分なノウハウを持

たないため、これまでも何かトラブルが発生すると、メーカに修理を依頼し、その都

度ラインを止める等、修理に係るコストや時間的なロスが大きな負担となり、生産活

動に支障をきたしています。

これらの課題を解決するために、生産設備の保守・保全の内製化を図るべく、保守・

保全要員を育成したいと考えています。

まずは、生産ラインで多く使用されている空気圧設備、油圧設備の保全を自ら出来

るような人材育成を行い、今後、その他の箇所についても要素を広げていき、安定し

た生産体制を整備していきたいと考えています。

相談内容

資料4:グループワーク教材 -機械系-

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資料4

1

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組織図

調査研究資料 No.136

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資料4

2

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1 先輩技術者の保守・保全技

術を伝承

し、保守

・保全

要員

を育

成する。

2 保守・保全技術者の適

正配

置に向

け、短

期的な採

用と採

用した人材への継続的な人材育成計画を

策定し、実施する。

1 今後5年以内で保守・保全

技術者

が定年

退職する。また、年代

的な配置ギャップがある。

2 保守・保全作業の外注

化率

が高く、コストや

時間

的ロスが

発生

し、生産活動に支障をきたしている。

3 まずは、生産ラインで多

く使

用され

ている

空気

圧設

備 、

油圧

設備

の保全が自ら出来る人材育成を

行い、今後、その他の

分野も内

製化

し安定

した生産

体制を構

築したい。

◆ 課

1 先

輩技

術者

の仕

事とスキル

の見

える化

・先輩技術者の仕事

とスキル

の洗い出しを行

い、自

社の

仕事の体系を作成する。

守・保

全技

術者(候補

者を含む)の

保有技

術と年

齢の相

関をデータ化

(優先度のバックデータ)

修計

画の

策定

・OJTとOff-JTを区分

した構成

による研

修計

・採用計画と採用者保

有技

術の区

分による人

材育

成計画

ナレッジデータ等

を教材とするカリキュラム開

・先輩技術者のノウハ

ウをナレッジ化

提案コンセプト

◆ 目

◆ 課題解決プロセス

組織図

資料4:グループワーク教材 -機械系-

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資料4

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営 業

総務部

技 術

品質管理部

製 造

総務

システム課

経理

営業

第一

営業

第二

技術

第一

技術

第二

品質

管理

生産

管理

製造

代表取締役社長

【仕

事の体系に関する検討】

(1)午前中の質疑応答を通して、職

務構成

表(右

上の表

)の

作成

をできますか

? 以

下を考察(

5~10

分程度)してください。

①どのような過程で作成するか

を聴

けば

良か

ったのか

その

他(何

でも構いません)

(2)表の「網掛け部の職務」に関する『仕

事の

体系

』をモデルデータを活用して作成してください。その

際、必要

に応

じて、「~

できる」

の付加を行ってください。

【研

修の体系に関する検討】

(3)「設定コンセプト解答例(資

料4-

3)」の

『キーワード(囲

み文字

)』に関

する研

修の体系を作成してください。その際、質疑応答(A

M)の内容から『課題』及

び『能

力開

発目標

』を必

ず設

定してください。優先

度は、①

「空気圧設備」、②「油

圧設備」とします。

◆ 組

織図

職務構成表

○工

業株

式会

職務

名総

務部

総務

課庶

務管

理法

務管

理人

事・労

務管

理システム

課情

報システム

管理

経理

課財

務・税

務会

計原

価計

算管

理会

計営

業部

営業

第一

課営

業管

理営

業活

動営

業第

二課

販売

推進

貿易

技術

部技

術第

一課

製品

企画

製品

設計

設備

設計

設備

管理

品質

管理

検査

製造

部生

産管

理課

原価

管理

購買

管理

工程

管理

在庫

・物

流管

理製

造課

旋盤

加工

NC

旋盤

加工

フラ

イス

盤加

工マ

シニ

ング

セン

タ加

工研

削加

工金

属研

磨歯

車加

工放

電加

工溶

接溶

断鋳

造ダ

イカ

スト

鋼の

熱処

部門 品

質管

理課

技術

第二

品質

管理

職務

構成

○○工業株式会社(組織図

職務構成表)

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 P6 職務構成表の完成版(成果物) P7~P10 モデルデータ⇒参考として配布済みのモデルデータと同様 P11~P14 見え消し版 ⇒使用する箇所と削除する箇所を明記 P15~P17 仕事の体系の完成版(成果物)

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部門1 部門2 職務名

総務部 総務課 庶務管理法務管理人事・労務管理

システム課 情報システム管理経理課 財務・税務会計

原価計算管理会計

営業部 営業第一課 営業管理営業活動

営業第二課 販売推進貿易

技術部 技術第一課 製品企画製品設計

技術第二課 設備設計設備管理

品質管理部 品質管理課 品質管理検査

製造部 生産管理課 原価管理購買管理工程管理在庫・物流管理

製造課 旋盤加工NC旋盤加工フライス盤加工マシニングセンタ加工研削加工金属研磨歯車加工放電加工溶接溶断鋳造ダイカスト鋼の熱処理

職務構成表の完成版(成果物)

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部門1 部門2 職務名 仕事名 レベル 作業名 作業に必要な主な知識及び技能・技術

生産管理 工程管理 設備管理 設備管理実務(補助) 1 設備管理情報収集・保存 設備管理への展開に必要な情報の種類を知っている設備管理への展開に必要な情報分析に適した保存方法を知っている設備管理に必要な情報の収集ができる設備管理に必要な情報の保存ができる

設備管理基礎資料作成 設備管理の概要を知っている設備保全管理の重要性、目的を知っている設備管理、設備保全、経済計算、データ分析、システム等を知ってい設備保全の重要性、目的を知っている設備管理の情報の整理と基礎資料(設備点検票、履歴票等)の作成ができる

小集団活動 QC活動の必要性や背景を知っているTPM活動を知っている

設備管理実務 2 設備保全計画 設備保全準備の経済計算ができる設備保全計画資料の作成ができる

設備保全管理 最適保全周期を知っている各種設備保全(日常保全・予防保全・事後保全・シャットダウン保全)を知っている設備老朽化の把握と管理ができる設備保全状況を記録、管理することができる保全費の管理ができる

部品取替え 部品取替え方式に応じた費用の見積もりができる最適な部品取替えを計画し、実施できる

小集団活動品質管理統計関連分析手法(管理図、散布図、特性要因図等)を知っているQC管理のプロセスにおけるPDCAサイクルを知っているQCサークル等の小集団を組織し、全員で活動を進めることができるQCを体系的に推進することができるTPM活動を体系的に推進できる品質管理の問題点の把握ができる組織の中でラインとスタッフがそれぞれ役割に沿った活動を進めることができる

設備管理改善・企画 3 工場計画 工場設計、生産設備、人的資源等を知っている工場の形態の決定ができる工場設備の策定ができる人的資源の調達ができる設備保全計画の立案と策定ができる

設備管理改善 工場運営の総合的管理手法、改善手法を知っている組織を越えた改善、合理化の推進ができるレイアウトの改善ができる

小集団活動 目標、テーマ、期限、メンバーと役割を明確にすることができる適切なグルーピングができる

保全担当者教育 保全担当者に必要な職務及びその能力の概要を知っている保全要員のレベルの把握ができるレベルに応じた教育計画の立案と策定及び実施ができる

技術 設備技術 機械保全 設備機器保全 1 設備点検 設備の全体構成の確認ができる主要使用機器のブレーカの確認ができる主要使用機器の取扱方法の確認ができる主要使用機器の保守点検方法の確認ができる受変電設備の運転ができる各主要機器の点検(異常音・振動、エアもれ、ボルト・ベルトのゆるみ等)ができる各主要機器の保守(潤滑油、作動油、切削油の給油、タイマ・リレーの交換等)ができる設備全体の配線図の確認ができる設備全体の通信回路の確認ができる絶縁抵抗の測定ができる接地抵抗の測定ができる消防設備の保守点検ができる防犯装置の点検ができる危険箇所、破損箇所の保全ができる定期点検報告書の作成ができる予備部品の発注ができる計測器の校正ができる計測器の測定精度を知っている各主要機器の点検(異常音・振動、エアもれ、ボルト・ベルトのゆるみ等)ができる各主要機器の保守(潤滑油、作動油、切削油の給油、タイマ・リレーの交換等)ができる定期点検報告書の作成ができる危険箇所、破損箇所の保全ができる予備部品の発注ができる

機械装置保全 2 振動解析 機械振動の基礎理論を知っている異常別振動波形及び異常別振動発生周波数を知っている代表的な低周波振動を知っている軸受けの振動及び歯車の振動を知っているクレストファクタの利用を知っている振動ピックアップの種類と原理を知っている振動検出器・FFTアナライザ等の機器の操作ができる振動(アンバランス・ミスアライメント・ガタ等)の測定ができるデータの管理及び傾向管理グラフの作成ができる判定及び余寿命予測の算出ができる報告書の作成ができる

モデルデータ(1)

「民生用電気機械器具」がベースとなります。

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部門1 部門2 職務名 仕事名 レベル 作業名 作業に必要な主な知識及び技能・技術

伝導装置保守 歯車の損傷の確認ができる歯車の交換と調整作業ができるVベルトの損傷を確認できるVベルトの交換と調整作業ができるチェーンの損傷の確認ができるチェーンの交換と調整作業ができる

油空圧機械等保守 送風機の分解・組立てができる送風機の故障個所の修理・交換ができる圧縮機の分解・組立てができる圧縮機の故障個所の修理・交換ができる油圧機器の分解・組立てができる油圧機器の故障個所の修理・交換ができる空気圧機器の分解・組立てができる空気圧機器の故障個所の修理・交換ができる

電気保全 2 絶縁系診断 ヒアリングから故障原因を特定できるメガ試験で巻線の絶縁診断ができる直流高圧試験で巻線の絶縁診断ができる交流高圧試験で巻線の絶縁診断ができる自動絶縁診断装置で巻線の絶縁診断ができる直流漏れ電流試験でケーブルの絶縁診断ができる誘電正接試験でケーブルの絶縁診断ができる部分放電試験でケーブルの絶縁診断ができる直流耐圧試験でケーブルの絶縁診断ができる

制御回路診断 ヒアリングから故障原因を特定できる各工程の設備に関連する知識を収集できる故障個所を視覚的に確認できる各設備の制御回路図を確認できる各機器の電子回路図を確認できる測定機器を操作し故障個所を探索できる修理用材料・工具等の調達ができる故障個所の修復ができる故障個所の修復を外注するか実施するかの判断ができる試運転ができる改善課題の決定ができるMTBF(MeanTimeBetweenFailures)測定ができるチョコ停改善目標値の設定ができる各工程の設備に関連する知識を収集ができる結果系分析ができる原因系追求ができる微欠陥改善のPDS(Plan、Do、See)サイクルができる維持目標値管理が実施ができる報告書の記入ができる

設備診断 3 故障解析 ヒアリングから故障原因を特定できる振動検出用センサ(振幅計・振動速度計・振動加速度計等)の操作ができる振動検出データの信号処理ができるデータ・レコーダの操作ができる周波数分析計の操作ができる振動原因の確定ができる

保全活動推進 3 保全管理設備自体のコスト、ランニングコスト、劣化損失のバランスを見極めることができる小集団活動の推進サポート(助言・指導)ができる設備中心から周辺業務にまで視野を拡大し、不都合な点の改善活動を展開できる設計・製作時点で考慮すべき信頼性や保全の技術データを、設計部門に整理・提供できる保全活動のデータを整備した情報システムの構築ができる不良の出ない設備や加工の条件を探り出し、その条件変化の傾向を管理できる

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部門1 部門2 職務名 仕事名 レベル 作業名 作業に必要な主な知識及び技能・技術

製造 生産技術 機械保全 機械的修理 2 修理準備 各機械の静的精度検査方法を知っている精度に関する構造を知っている保護具の使用方法を知っている各機械の操作ができるノギス等の測定器による測定ができる円筒スコヤによる測定ができる水準器による測定ができる正しい服装で作業ができる整理整頓ができる

故障診断 サービスセンターの情報から的確に点検及び診断ができる工作精度から機械の状態を判断できるアラーム内容から機械を診断できる機械の異常音等から状態を診断できる信号から故障箇所を探求できるサービスセンターと情報のやりとりができる設備診断技術を用いて故障個所の診断ができる修理時間の見積りができる

分解・組立・調整 機械の構造を知っている要素部品について知っている油圧機構を知っている精密軸受の組付けができる(適正な与圧がかけられる)摺動部に発生したかじりの修正ができる(すり合わせができる)油剤の特性を理解し油剤を供給できる組立図を読むことができる組立ができる油圧図面を読むことができる分解の前準備ができる故障個所の分解ができる機械要素ごとのはめあいを理解し組立ができる油圧機構について知っている作動状態から異常診断ができる診断結果に基づき適切な対応ができる油圧制御装置の機構について知っている作動状態から異常診断ができる診断結果に基づき適切な対応ができる油圧アクチェータの機構について知っている作動状態から異常診断ができる診断結果に基づき適切な対応ができるエアコンプレサの機構について知っている作動状態から異常診断ができる診断結果に基づき適切な対応ができる空気圧制御装置の機構について知っている作動状態から異常診断ができる診断結果に基づき適切な対応ができる空気圧アクチェータの機構について知っている作動状態から異常診断ができる診断結果に基づき適切な対応ができる減圧装置(油・空気圧)の機構について知っている作動状態から圧力調整ができるフィルタの機構について知っているフィルタのメンテナンスができる

電気的修理 2 動力回路修理 各機械のリミットスイッチ類の場所を知っているモータ、ヒータ等の動力機器について知っている過負荷検知等の保護回路について知っている電気図面を読むことができる配線作業ができるハンダ作業ができる電気用計測器の取扱いができるマグネットスイッチ等の点検ができる三相誘導電動機の修理ができる

制御系修理 各機械のリミットスイッチ類の場所を知っている電気図面を読むことができる配線作業ができるハンダ作業ができる電気用計測器の取扱いができる制御回路図が読むことができる動力回路図が読むことができるPLCの操作ができるPLCを使用し故障の追跡ができるラダー回路の修正・変更ができる不良個所の修理ができる機械ごとの制御回路図の管理ができる

2 FAシステムの概要を知っているFAシステム修理の指示ができるワークステーションの概要を知っているワークステーション修理の指示ができる

シーケンサ修理 シーケンサの概要を知っているシーケンサ修理の指示ができるプログラム調節計の概要を知っているプログラム調節計修理の指示ができる

各種センサ修理 各種センサの詳細を知っている各種センサの修理の指示ができるコントロールモタの概要を知っているコントロールモータ修理の指示ができる

電磁接触器修理 電磁接触器の詳細を知っている電磁接触器修理の指示ができる

サイリスタ修理 サイリスタの概要を知っているサイリスタ修理の指示ができる

モデルデータ(2)

フィルター装置修理

油圧制御装置修理

油圧アクチェータ修理

エアコンプレッサ修理

空気圧制御装置修理

空気圧アクチェータ修理

減圧装置修理

油・空気圧系統修理

2油圧装置修理

ワークステーション修理

プログラム調節計修理

コントロールモータ修理

制御機器関連修理

FAシステム修理

網掛け部を使用します。

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部門1 部門2 職務名 仕事名 レベル 作業名 作業に必要な主な知識及び技能・技術

NC装置修理 2 NCプログラム 基本的なGコード、Mコードを知っているNCの操作パネルの操作ができるNCの入力ができる

制御基板 機械のパラメータについて知っている各制御基板の機能を知っている各基板の交換ができる機械の試運転、調整ができるメーカーへ不良基板の修理依頼ができるサーボモータの点検ができるNC機の制御回路図を読むことができるパラメータ入力ができる診断機能を使い故障個所の追跡ができる

点検保守 2 部品の取付・交換 電動機の取付ができる電動機の構造を知っているギアの取り付け方を知っている電動機の配線の相順および繋がり方を知っているネジの締め方と順序を知っている

アクチュエータの取付ができるアクチュエータの構造を知ってるアクチュエータの配線について知っている定格電圧、定格電流の選定と調整方法を知っている

センサの取付ができるセンサの構造を知っているセンサの配線について知っている定格電圧、定格電流の選定と調整方法を知っている

ラダー回路を読むことができる回路のスキャン順を知っている各種デバイスと特殊リレー特殊レジスタを知っている基本回路の動作を知っている各種応用命令を知っている

ラダー回路の修正・変更すべき箇所の判断とその設計ができるラダー回路の修正・変更する操作手順を知っているPLCの操作方法を知っているPLCを使用した故障の診断方法を知っている

PLCの配線・接続 コントローラ・制御機器・回路の配線、接続ができる制御回路図の読み方を知っているユニット間の信号授受方式(光電素子による回路分離など)について知っているプラスコモン、シンクタイプについて知っている端子圧着・ネジ締めの方法を知っている

コネクタの作成ができるコネクタの端子配列を知っている半田付け方法を知っているシールド等の被覆の端末処理方法を知っている

入力ユニットの配線、接続ができる入力ユニットの最大許容電流、定格電圧について知っているセンサの出力電流調整方法について知っている

出力ユニットの配線、接続ができる出力素子のタイプでトランジスタ、トライアック、リレーの違いについて知っている出力ユニットの許容電流、出力電流、定格電圧について知っている

特殊ユニットの配線、接続ができるユニットのマニュアル記載の内部回路図を知っている

動作確認・評価 2 動作確認 動力機器(三相誘導電動機など)の動作確認ができる回転計の使用法を知っている検相器の使用法を知っている電流計の使用法と電流値の計算方法を知っている回転数と極数とトルクの計算を知っているトルクメーターの使用法を知っている

ソフトウェアの動作確認ができるソフトウェアによるモニタリング方法を知っている

運転操作および正常時のシーケンス動作確認ができるタイムチャート、フローチャートの読解方法を知っている操作手順を知っている

故障の原因究明 異常電圧、の有無確認とその究明ができるサージ電圧について知っている電圧降下と分圧の法則について知っている抵抗値の測定方法を知っている

異常電流、の有無確認とその究明ができる負荷の抵抗変動について知っている負荷の始動電流について知っている突入電流について知っているノイズについて知っている

誤配線、の有無確認とその究明ができる断線について知っている線番号と布線表とマークチューブについて知っている回路図の読解とタイムチャート読解について知っている器具の端子番号について知っている

リレーの故障種類の判別ができる接点溶着について知っている接触不良について知っているコイルレアショートについて知っているコイル断線について知っている

周辺環境による影響の判断ができる異物の浸入について知っている金属腐食について知っている振動によるネジの緩みについて知っている

機器の動作回数と許容値から、寿命の判断ができる機器の動作回数のおよその算出方法を知っている機器の仕様を知っている

PLCソフトウェアの修正

修理・交換・デバッグ

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部門1 部門2 職務名 仕事名 レベル 作業名 作業に必要な主な知識及び技能・技術

生産管理 工程管理 設備管理設備管理実務(補助)

1 設備管理への展開に必要な情報の種類を知っている

設備管理への展開に必要な情報分析に適した保存方法を知っている技術部 技術第二課 設備管理に必要な情報の収集ができる

設備管理に必要な情報の保存ができる設備管理の概要を知っている設備保全管理の重要性、目的を知っている設備管理、設備保全、経済計算、データ分析、システム等を知っている設備保全の重要性、目的を知っている設備管理の情報の整理と基礎資料(設備点検票、履歴票等)の作成ができるQC活動の必要性や背景を知っているTPM活動を知っている

設備機器保全 1 設備点検 設備の全体構成の確認ができる主要使用機器のブレーカの確認ができる主要使用機器の取扱方法の確認ができる主要使用機器の保守点検方法の確認ができる受変電設備の運転ができる各主要機器の点検(異常音・振動、エアもれ、ボルト・ベルトのゆるみ等)ができる各主要機器の保守(潤滑油、作動油、切削油の給油、タイマ・リレーの交換等)がで設備全体の配線図の確認ができる設備全体の通信回路の確認ができる絶縁抵抗の測定ができる接地抵抗の測定ができる消防設備の保守点検ができる防犯装置の点検ができる危険箇所、破損箇所の保全ができる定期点検報告書の作成ができる予備部品の発注ができる計測器の校正ができる計測器の測定精度を知っている各主要機器の点検(異常音・振動、エアもれ、ボルト・ベルトのゆるみ等)ができる各主要機器の保守(潤滑油、作動油、切削油の給油、タイマ・リレーの交換等)がで定期点検報告書の作成ができる危険箇所、破損箇所の保全ができる予備部品の発注ができる

設備管理実務 2 設備保全計画 設備保全準備の経済計算ができる設備保全計画資料の作成ができる

設備保全管理 最適保全周期を知っている各種設備保全(日常保全・予防保全・事後保全・シャットダウン保全)を知っている設備老朽化の把握と管理ができる設備保全状況を記録、管理することができる保全費の管理ができる

部品取替え 部品取替え方式に応じた費用の見積もりができる最適な部品取替えを計画し、実施できる

小集団活動 品質管理統計関連分析手法(管理図、散布図、特性要因図等)を知っているQC管理のプロセスにおけるPDCAサイクルを知っているQCサークル等の小集団を組織し、全員で活動を進めることができるQCを体系的に推進することができるTPM活動を体系的に推進できる品質管理の問題点の把握ができる組織の中でラインとスタッフがそれぞれ役割に沿った活動を進めることができる

油・空気圧系統 2 油圧機構について知っている作動状態から異常診断ができる診断結果に基づき適切な対応ができる油圧制御装置の機構について知っている作動状態から異常診断ができる診断結果に基づき適切な対応ができる油圧アクチェータの機構について知っている作動状態から異常診断ができる診断結果に基づき適切な対応ができるエアコンプレサの機構について知っている作動状態から異常診断ができる診断結果に基づき適切な対応ができる空気圧制御装置の機構について知っている作動状態から異常診断ができる診断結果に基づき適切な対応ができる空気圧アクチェータの機構について知っている作動状態から異常診断ができる診断結果に基づき適切な対応ができる減圧装置(油・空気圧)の機構について知っている作動状態から圧力調整ができるフィルタの機構について知っているフィルタのメンテナンスができる

機械装置保全 2 振動解析 機械振動の基礎理論を知っている異常別振動波形及び異常別振動発生周波数を知っている代表的な低周波振動を知っている軸受けの振動及び歯車の振動を知っているクレストファクタの利用を知っている振動ピックアップの種類と原理を知っている振動検出器・FFTアナライザ等の機器の操作ができる振動(アンバランス・ミスアライメント・ガタ等)の測定ができるデータの管理及び傾向管理グラフの作成ができる判定及び余寿命予測の算出ができる報告書の作成ができる

減圧装置修理

フィルター装置修理

油圧装置修理

設備管理基礎資料作成

設備管理情報収集・保存

小集団活動

見え消し版

空気圧制御装置修理

油圧制御装置修理

油圧アクチェータ修理

エアコンプレッサ修理

空気圧アクチェータ修理

資料4:グループワーク教材 -機械系-

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部門1 部門2 職務名 仕事名 レベル 作業名 作業に必要な主な知識及び技能・技術

伝導装置保守 歯車の損傷の確認ができる歯車の交換と調整作業ができるVベルトの損傷を確認できるVベルトの交換と調整作業ができるチェーンの損傷の確認ができるチェーンの交換と調整作業ができる

油空圧機械等保守 送風機の分解・組立てができる送風機の故障個所の修理・交換ができる圧縮機の分解・組立てができる圧縮機の故障個所の修理・交換ができる油圧機器の分解・組立てができる油圧機器の故障個所の修理・交換ができる空気圧機器の分解・組立てができる空気圧機器の故障個所の修理・交換ができる

機械的修理 2 修理準備 各機械の静的精度検査方法を知っている精度に関する構造を知っている保護具の使用方法を知っている各機械の操作ができるノギス等の測定器による測定ができる円筒スコヤによる測定ができる水準器による測定ができる正しい服装で作業ができる整理整頓ができる

故障診断 サービスセンターの情報から的確に点検及び診断ができる工作精度から機械の状態を判断できるアラーム内容から機械を診断できる機械の異常音等から状態を診断できる信号から故障箇所を探求できるサービスセンターと情報のやりとりができる設備診断技術を用いて故障個所の診断ができる修理時間の見積りができる

分解・組立・調整 機械の構造を知っている要素部品について知っている油圧機構を知っている精密軸受の組付けができる(適正な与圧がかけられる)摺動部に発生したかじりの修正ができる(すり合わせができる)油剤の特性を理解し油剤を供給できる組立図を読むことができる組立ができる油圧図面を読むことができる分解の前準備ができる故障個所の分解ができる機械要素ごとのはめあいを理解し組立ができる

NC装置修理 2 NCプログラム 基本的なGコード、Mコードを知っているNCの操作パネルの操作ができるNCの入力ができる

制御基板 機械のパラメータについて知っている各制御基板の機能を知っている各基板の交換ができる機械の試運転、調整ができるメーカーへ不良基板の修理依頼ができるサーボモータの点検ができるNC機の制御回路図を読むことができるパラメータ入力ができる診断機能を使い故障個所の追跡ができる

点検保守 修理・交換・デバッグ

2 部品の取付・交換 電動機の取付ができる

電動機の構造を知っているギアの取り付け方を知っている電動機の配線の相順および繋がり方を知っているネジの締め方と順序を知っている

アクチュエータの取付ができるアクチュエータの構造を知ってるアクチュエータの配線について知っている定格電圧、定格電流の選定と調整方法を知っている

センサの取付ができるセンサの構造を知っているセンサの配線について知っている定格電圧、定格電流の選定と調整方法を知っている

動力機器の修理 三相誘導電動機の修理ができるベアリングの交換方法を知っている絶縁抵抗の劣化原因(汚損、吸湿、劣化)を知っているネジの締め直し方、トルク値、順序を知っている

PLCソフトウェアの修正

ラダー回路を読むことができる

回路のスキャン順を知っている各種デバイスと特殊リレー特殊レジスタを知っている基本回路の動作を知っている各種応用命令を知っている

ラダー回路の修正・変更すべき箇所の判断とその設計ができるラダー回路の修正・変更する操作手順を知っているPLCの操作方法を知っているPLCを使用した故障の診断方法を知っている

調査研究資料 No.136

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資料4

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Page 15: 資料4 グループワーク教材 -機械系- · 設備保全の重要性、目的を知っている 設備管理の情報の整理と基礎資料(設備点検票、履歴票等)の作成

部門1 部門2 職務名 仕事名 レベル 作業名 作業に必要な主な知識及び技能・技術

PLCの配線・接続 コントローラ・制御機器・回路の配線、接続ができる制御回路図の読み方を知っているユニット間の信号授受方式(光電素子による回路分離など)について知っているプラスコモン、シンクタイプについて知っている端子圧着・ネジ締めの方法を知っている

コネクタの作成ができるコネクタの端子配列を知っている半田付け方法を知っているシールド等の被覆の端末処理方法を知っている

入力ユニットの配線、接続ができる入力ユニットの最大許容電流、定格電圧について知っているセンサの出力電流調整方法について知っている

出力ユニットの配線、接続ができる出力素子のタイプでトランジスタ、トライアック、リレーの違いについて知っている出力ユニットの許容電流、出力電流、定格電圧について知っている

特殊ユニットの配線、接続ができるユニットのマニュアル記載の内部回路図を知っている

動作確認・評価 2 動作確認 動力機器(三相誘導電動機など)の動作確認ができる回転計の使用法を知っている検相器の使用法を知っている電流計の使用法と電流値の計算方法を知っている回転数と極数とトルクの計算を知っているトルクメーターの使用法を知っている

ソフトウェアの動作確認ができるソフトウェアによるモニタリング方法を知っている

運転操作および正常時のシーケンス動作確認ができるタイムチャート、フローチャートの読解方法を知っている操作手順を知っている

故障の原因究明 異常電圧、の有無確認とその究明ができるサージ電圧について知っている電圧降下と分圧の法則について知っている抵抗値の測定方法を知っている

異常電流、の有無確認とその究明ができる負荷の抵抗変動について知っている負荷の始動電流について知っている突入電流について知っているノイズについて知っている

誤配線、の有無確認とその究明ができる断線について知っている線番号と布線表とマークチューブについて知っている回路図の読解とタイムチャート読解について知っている器具の端子番号について知っている

リレーの故障種類の判別ができる接点溶着について知っている接触不良について知っているコイルレアショートについて知っているコイル断線について知っている

周辺環境による影響の判断ができる異物の浸入について知っている金属腐食について知っている振動によるネジの緩みについて知っている

機器の動作回数と許容値から、寿命の判断ができる機器の動作回数のおよその算出方法を知っている機器の仕様を知っている

電気保全 2 絶縁系診断 ヒアリングから故障原因を特定できるメガ試験で巻線の絶縁診断ができる直流高圧試験で巻線の絶縁診断ができる交流高圧試験で巻線の絶縁診断ができる自動絶縁診断装置で巻線の絶縁診断ができる直流漏れ電流試験でケーブルの絶縁診断ができる誘電正接試験でケーブルの絶縁診断ができる部分放電試験でケーブルの絶縁診断ができる直流耐圧試験でケーブルの絶縁診断ができる

制御回路診断 ヒアリングから故障原因を特定できる各工程の設備に関連する知識を収集できる故障個所を視覚的に確認できる各設備の制御回路図を確認できる各機器の電子回路図を確認できる測定機器を操作し故障個所を探索できる修理用材料・工具等の調達ができる故障個所の修復ができる故障個所の修復を外注するか実施するかの判断ができる試運転ができる改善課題の決定ができるMTBF(MeanTimeBetweenFailures)測定ができるチョコ停改善目標値の設定ができる各工程の設備に関連する知識を収集ができる結果系分析ができる原因系追求ができる微欠陥改善のPDS(Plan、Do、See)サイクルができる維持目標値管理が実施ができる報告書の記入ができる

資料4:グループワーク教材 -機械系-

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部門1 部門2 職務名 仕事名 レベル 作業名 作業に必要な主な知識及び技能・技術

制御機器関連修理 2 FAシステム修理 FAシステムの概要を知っているFAシステム修理の指示ができる

ワークステーション修理 ワークステーションの概要を知っているワークステーション修理の指示ができる

シーケンサ修理 シーケンサの概要を知っているシーケンサ修理の指示ができる

プログラム調節計修理 プログラム調節計の概要を知っているプログラム調節計修理の指示ができる

各種センサ修理 各種センサの詳細を知っている各種センサの修理の指示ができる

コントロールモータ修理 コントロールモタの概要を知っているコントロールモータ修理の指示ができる

電磁接触器修理 電磁接触器の詳細を知っている電磁接触器修理の指示ができる

サイリスタ修理 サイリスタの概要を知っているサイリスタ修理の指示ができる

電気的修理 2 動力回路修理 各機械のリミットスイッチ類の場所を知っているモータ、ヒータ等の動力機器について知っている過負荷検知等の保護回路について知っている電気図面を読むことができる配線作業ができるハンダ作業ができる電気用計測器の取扱いができるマグネットスイッチ等の点検ができる三相誘導電動機の修理ができる

制御系修理 各機械のリミットスイッチ類の場所を知っている電気図面を読むことができる配線作業ができるハンダ作業ができる電気用計測器の取扱いができる制御回路図が読むことができる動力回路図が読むことができるPLCの操作ができるPLCを使用し故障の追跡ができるラダー回路の修正・変更ができる不良個所の修理ができる機械ごとの制御回路図の管理ができる

設備診断 3 故障解析 ヒアリングから故障原因を特定できる振動検出用センサ(振幅計・振動速度計・振動加速度計等)の操作ができる振動検出データの信号処理ができるデータ・レコーダの操作ができる周波数分析計の操作ができる振動原因の確定ができる

保全活動推進 3 保全管理 設備自体のコスト、ランニングコスト、劣化損失のバランスを見極めることができる小集団活動の推進サポート(助言・指導)ができる設備中心から周辺業務にまで視野を拡大し、不都合な点の改善活動を展開できる設計・製作時点で考慮すべき信頼性や保全の技術データを、設計部門に整理・提供できる保全活動のデータを整備した情報システムの構築ができる不良の出ない設備や加工の条件を探り出し、その条件変化の傾向を管理できる

3 工場計画 工場設計、生産設備、人的資源等を知っている工場の形態の決定ができる工場設備の策定ができる人的資源の調達ができる設備保全計画の立案と策定ができる

設備管理改善 工場運営の総合的管理手法、改善手法を知っている組織を越えた改善、合理化の推進ができるレイアウトの改善ができる

小集団活動 目標、テーマ、期限、メンバーと役割を明確にすることができる適切なグルーピングができる

保全担当者教育 保全担当者に必要な職務及びその能力の概要を知っている保全要員のレベルの把握ができるレベルに応じた教育計画の立案と策定及び実施ができる

設備管理改善・企画

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部門1 部門2 職務名 仕事名 レベル 作業名 作業に必要な主な知識及び技能・技術

技術部 技術第二課 設備管理 設備管理実務(補助) 1 設備管理情報収集・保存 設備管理への展開に必要な情報の種類を知っている設備管理への展開に必要な情報分析に適した保存方法を知ってい設備管理に必要な情報の収集ができる設備管理に必要な情報の保存ができる

設備管理基礎資料作成 設備管理の概要を知っている設備保全管理の重要性、目的を知っている設備管理、設備保全、経済計算、データ分析、システム等を知って設備保全の重要性、目的を知っている設備管理の情報の整理と基礎資料(設備点検票、履歴票等)の作成ができる

小集団活動 QC活動の必要性や背景を知っているTPM活動を知っている

設備機器保全 1 設備点検 設備の全体構成の確認ができる主要使用機器のブレーカの確認ができる主要使用機器の取扱方法の確認ができる主要使用機器の保守点検方法の確認ができる受変電設備の運転ができる各主要機器の点検(異常音・振動、エアもれ、ボルト・ベルトのゆるみ等)ができる各主要機器の保守(潤滑油、作動油、切削油の給油、タイマ・リレーの交換等)ができる設備全体の配線図の確認ができる設備全体の通信回路の確認ができる絶縁抵抗の測定ができる接地抵抗の測定ができる消防設備の保守点検ができる防犯装置の点検ができる危険箇所、破損箇所の保全ができる定期点検報告書の作成ができる予備部品の発注ができる計測器の校正ができる計測器の測定精度を知っている各主要機器の点検(異常音・振動、エアもれ、ボルト・ベルトのゆるみ等)ができる各主要機器の保守(潤滑油、作動油、切削油の給油、タイマ・リレーの交換等)ができる定期点検報告書の作成ができる危険箇所、破損箇所の保全ができる予備部品の発注ができる

設備管理実務 2 設備保全計画 設備保全準備の経済計算ができる設備保全計画資料の作成ができる

設備保全管理 最適保全周期を知っている各種設備保全(日常保全・予防保全・事後保全・シャットダウン保全)を知っている設備老朽化の把握と管理ができる設備保全状況を記録、管理することができる保全費の管理ができる

部品取替え 部品取替え方式に応じた費用の見積もりができる最適な部品取替えを計画し、実施できる

小集団活動品質管理統計関連分析手法(管理図、散布図、特性要因図等)を知っているQC管理のプロセスにおけるPDCAサイクルを知っているQCサークル等の小集団を組織し、全員で活動を進めることができQCを体系的に推進することができるTPM活動を体系的に推進できる品質管理の問題点の把握ができる組織の中でラインとスタッフがそれぞれ役割に沿った活動を進めることができる

油・空気圧系統修理 2 油圧装置修理 油圧機構について知っている作動状態から異常診断ができる診断結果に基づき適切な対応ができる

油圧制御装置修理 油圧制御装置の機構について知っている作動状態から異常診断ができる診断結果に基づき適切な対応ができる

油圧アクチェータ修理 油圧アクチェータの機構について知っている作動状態から異常診断ができる診断結果に基づき適切な対応ができる

エアコンプレッサ修理 エアコンプレサの機構について知っている作動状態から異常診断ができる診断結果に基づき適切な対応ができる

空気圧制御装置修理 空気圧制御装置の機構について知っている作動状態から異常診断ができる診断結果に基づき適切な対応ができる

空気圧アクチェータ修理 空気圧アクチェータの機構について知っている作動状態から異常診断ができる診断結果に基づき適切な対応ができる

減圧装置修理 減圧装置(油・空気圧)の機構について知っている作動状態から圧力調整ができる

フィルター装置修理 フィルタの機構について知っているフィルタのメンテナンスができる

仕事の体系の完成版(成果物)

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Page 18: 資料4 グループワーク教材 -機械系- · 設備保全の重要性、目的を知っている 設備管理の情報の整理と基礎資料(設備点検票、履歴票等)の作成

部門1 部門2 職務名 仕事名 レベル 作業名 作業に必要な主な知識及び技能・技術

機械装置保全 2 振動解析 機械振動の基礎理論を知っている異常別振動波形及び異常別振動発生周波数を知っている代表的な低周波振動を知っている軸受けの振動及び歯車の振動を知っているクレストファクタの利用を知っている振動ピックアップの種類と原理を知っている振動検出器・FFTアナライザ等の機器の操作ができる振動(アンバランス・ミスアライメント・ガタ等)の測定ができるデータの管理及び傾向管理グラフの作成ができる判定及び余寿命予測の算出ができる報告書の作成ができる

伝導装置保守 歯車の損傷の確認ができる歯車の交換と調整作業ができるVベルトの損傷を確認できるVベルトの交換と調整作業ができるチェーンの損傷の確認ができるチェーンの交換と調整作業ができる

油空圧機械等保守 送風機の分解・組立てができる送風機の故障個所の修理・交換ができる圧縮機の分解・組立てができる圧縮機の故障個所の修理・交換ができる油圧機器の分解・組立てができる油圧機器の故障個所の修理・交換ができる空気圧機器の分解・組立てができる空気圧機器の故障個所の修理・交換ができる

機械的修理 2 修理準備 各機械の静的精度検査方法を知っている精度に関する構造を知っている保護具の使用方法を知っている各機械の操作ができるノギス等の測定器による測定ができる円筒スコヤによる測定ができる水準器による測定ができる正しい服装で作業ができる整理整頓ができる

故障診断 サービスセンターの情報から的確に点検及び診断ができる工作精度から機械の状態を判断できるアラーム内容から機械を診断できる機械の異常音等から状態を診断できる信号から故障箇所を探求できるサービスセンターと情報のやりとりができる設備診断技術を用いて故障個所の診断ができる修理時間の見積りができる

分解・組立・調整 機械の構造を知っている要素部品について知っている油圧機構を知っている精密軸受の組付けができる(適正な与圧がかけられる)摺動部に発生したかじりの修正ができる(すり合わせができる)油剤の特性を理解し油剤を供給できる組立図を読むことができる組立ができる油圧図面を読むことができる分解の前準備ができる故障個所の分解ができる機械要素ごとのはめあいを理解し組立ができる

NC装置修理 2 NCプログラム 基本的なGコード、Mコードを知っているNCの操作パネルの操作ができるNCの入力ができる

制御基板 機械のパラメータについて知っている各制御基板の機能を知っている各基板の交換ができる機械の試運転、調整ができるメーカーへ不良基板の修理依頼ができるサーボモータの点検ができるNC機の制御回路図を読むことができるパラメータ入力ができる診断機能を使い故障個所の追跡ができる

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部門1 部門2 職務名 仕事名 レベル 作業名 作業に必要な主な知識及び技能・技術

電気保全 2 絶縁系診断 ヒアリングから故障原因を特定できるメガ試験で巻線の絶縁診断ができる直流高圧試験で巻線の絶縁診断ができる交流高圧試験で巻線の絶縁診断ができる自動絶縁診断装置で巻線の絶縁診断ができる直流漏れ電流試験でケーブルの絶縁診断ができる誘電正接試験でケーブルの絶縁診断ができる部分放電試験でケーブルの絶縁診断ができる直流耐圧試験でケーブルの絶縁診断ができる

制御回路診断 ヒアリングから故障原因を特定できる各工程の設備に関連する知識を収集できる故障個所を視覚的に確認できる各設備の制御回路図を確認できる各機器の電子回路図を確認できる測定機器を操作し故障個所を探索できる修理用材料・工具等の調達ができる故障個所の修復ができる故障個所の修復を外注するか実施するかの判断ができる試運転ができる改善課題の決定ができるMTBF(MeanTimeBetweenFailures)測定ができるチョコ停改善目標値の設定ができる各工程の設備に関連する知識を収集ができる結果系分析ができる原因系追求ができる微欠陥改善のPDS(Plan、Do、See)サイクルができる維持目標値管理が実施ができる報告書の記入ができる

電気的修理 2 動力回路修理 各機械のリミットスイッチ類の場所を知っているモータ、ヒータ等の動力機器について知っている過負荷検知等の保護回路について知っている電気図面を読むことができる配線作業ができるハンダ作業ができる電気用計測器の取扱いができるマグネットスイッチ等の点検ができる三相誘導電動機の修理ができる

制御系修理 各機械のリミットスイッチ類の場所を知っている電気図面を読むことができる配線作業ができるハンダ作業ができる電気用計測器の取扱いができる制御回路図が読むことができる動力回路図が読むことができるPLCの操作ができるPLCを使用し故障の追跡ができるラダー回路の修正・変更ができる不良個所の修理ができる機械ごとの制御回路図の管理ができる

設備診断 3 故障解析 ヒアリングから故障原因を特定できる振動検出用センサ(振幅計・振動速度計・振動加速度計等)の操作ができる振動検出データの信号処理ができるデータ・レコーダの操作ができる周波数分析計の操作ができる振動原因の確定ができる

保全活動推進 3 保全管理設備自体のコスト、ランニングコスト、劣化損失のバランスを見極めることができる小集団活動の推進サポート(助言・指導)ができる設備中心から周辺業務にまで視野を拡大し、不都合な点の改善活動を展開できる設計・製作時点で考慮すべき信頼性や保全の技術データを、設計部門に整理・提供できる保全活動のデータを整備した情報システムの構築ができる不良の出ない設備や加工の条件を探り出し、その条件変化の傾向を管理できる

設備管理改善・企画 3 工場計画 工場設計、生産設備、人的資源等を知っている工場の形態の決定ができる工場設備の策定ができる人的資源の調達ができる設備保全計画の立案と策定ができる

設備管理改善 工場運営の総合的管理手法、改善手法を知っている組織を越えた改善、合理化の推進ができるレイアウトの改善ができる

小集団活動 目標、テーマ、期限、メンバーと役割を明確にすることができる適切なグルーピングができる

保全担当者教育 保全担当者に必要な職務及びその能力の概要を知っている保全要員のレベルの把握ができるレベルに応じた教育計画の立案と策定及び実施ができる

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研修計画のご提案

現有社

員(保

守・保

全技

術者

)ル

ート

設備保

基礎技

油圧

技術

備保

点検

技術

空圧

技術

設備

保全

画技

新 規 採 用 者 育 成 ル ー ト

機械装置

保全技術

機械的

修理技術

NC装置

修理技術

電気保全技術

電気的

修理技術

設備診断技術

油圧

技術(機器と図

記号

・基本回路編)

圧機器

メンテナンス

油圧装置

メメンテナンスと

トラブルシューティン

グ

油圧

システム

におけるトラブル

原因

究明

と改

研修

の体

ご提

案研

修コース

油圧

技術

空圧

技術

設備保全

管理技術

空圧

技術(機器と図

記号

・基本回路編)

圧機器

メンテナンス

空気圧

装置

メメンテナン

スとトラ

ブルシューティン

グ

空気

圧システム

におけるトラブル

原因

究明

と改

M30

1-10

1-1(

旧)

X1

02-1

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8f-3

X1

02-0

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モデル

番号

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調査研究資料 No.136

「業種別職業能力開発体系の構築に関する調査研究」

発行 2014年3月

発行者 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構

職業能力開発総合大学校 基盤整備センター

所長 徳留 光明

〒180-0006 東京都武蔵野市中町1-19-18 武蔵野センタービル4F

電話 0422-38-5225(普及促進室)

印刷 株式会社旭クリエイト

〒220-0023 神奈川県横浜市西区平沼1-3-17 宮方ビル4F

電話 045-620-8890

本書の著作権は独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構が有しております。

本報告書等は、基盤整備センターホームページ「職業能力開発ステーション

サポートシステム(TETRAS)」の「基盤整備センター刊行物検索」から閲覧、

ダウンロードができます。

URL: http://www.tetras.uitec.jeed.or.jp/